JP2019023677A - 感光ドラムの形状測定機構を備えた画像形成装置 - Google Patents

感光ドラムの形状測定機構を備えた画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】タンデム方式における各感光ドラムの軸偏心や成型誤差等があっても、転写画像にバンディングや色ずれを生じることのない画像形成装置を提供する。【解決手段】ドラム軸偏心やドラム成型誤差を補正するために各ドラム形状をドラム一周のn分割データとして、ドラムエンコーダ、ITBエンコーダのパルスを比較して測定し、それぞれの位置に対応する回転移動量に対し、計測値を基に回転移動量から表面移動距離に換算し補正することで、表面移動距離に同期して露光制御を行う。【選択図】図16

Description

本発明は、カラー複写機、カラー複合機、ファクシミリ等の画像形成装置において、感光ドラムの形状測定技術と、それを用いた角速度検知値の補正技術と、感光ドラムへの露光制御に関するものである。
カラー複写機、カラー複合機で用いられている複数の感光ドラム(以下:ドラム)をタンデム構造として持ち、各ドラムから中間転写ベルト(以下:ITB)に転写する電子写真方式の画像形成装置において、画像色ずれを発生させないための前提として、ドラムとITBの表面速度が定速になるように駆動することが求められる。その理由として第一に、ドラム上に静電潜像を描く露光が、時間同期露光になっている場合、ドラムの表面速度が変動することで、画像照射位置が本来照射される位置からずれてしまうためである。
また第二として、ドラム上に形成されたトナー画像をITBに転写するプロセス(一次転写)においても、ドラムとITBの表面速度に交流的な速度差がある場合、ITB上に転写されるトナー画像の位置が、本来転写されるべき位置から変動してしまうためである。このため、ドラム、ITBの駆動は、各種速度検知センサを用いて、駆動源であるモータを速度フィードバック制御することで高精度な定速性を確保している。なお、モータとしては、安価、静音、高効率である点から、ブラシレスDCモータ(以下:BLDCモータ)を用いたものが多用されている。
そして最近では、BLDCモータを用いた速度フィードバック制御として、ドラム軸上にロータリーエンコーダを配置し、ドラム軸の回転速度を定速にするようモータ制御をする方法が使われている例がある。しかし、上述の速度フィードバック制御は、ドラム軸の回転速度を検知しているが、ドラム、ドラムモータ、モータの駆動をドラムに伝える駆動ギヤの軸偏心や取り付け公差等により、ドラムの表面速度を一定速にすることは困難となっている。これはITBにおいても、ITB駆動ローラ、ITBモータ、駆動ギヤの軸偏心や取り付け公差等により同様である。
また、画像不良を起こす原因としては、ドラムとITBの転写面での摩擦による相互干渉も挙げられる。これは、ドラム、ITBのどちらか片方に生じている速度変動の影響がもう一方に伝達してしまう問題である。その他にも、ITB上に担持しているトナー画像を記録紙上に転写する(二次転写)際に、特に記録紙が厚紙である場合、ITB上に突発的な負荷変動が生じることで高周波の速度変動が発生し、一次転写における位置ずれの原因となっている。このように、画像不良を起こす原因は多岐に渡って存在しており、全てを解決することは非常に困難な課題となっている。
そこで、特許文献1に記載されているように、画像胴(:ドラムが相当)を画像転写胴(:ITBが相当)で摩擦により従動駆動するような構成があるが、これには、以下に述べるメリットがある。1:ドラム上の画像がITB上の画像となるために、ドラム上の位置基準で画像を作れば、ドラムの回転ムラの影響は削除される。2:ITBの二次転写部への記録紙突入時のショック等により、ITBの速度変動が生じても、ドラム上の画像=ITB上の画像が確保されるため、一次転写における画像不良が発生しない。
メリット1に関しては、ドラムの回転位置基準で画像を形成することが重要となる。そこで、特許文献2のように、露光制御をドラムの回転移動量に同期して行うものがある。
特開2002−333752号公報 特開平8−99437号公報
上記特許文献2の方法により、ドラムの回転移動量に同期して露光制御を行うことにより、ドラムの回転移動量に変動があってもドラム上には位置ずれのない静電潜像を描くことが可能となる。ここでドラムの回転移動量の変動を許容する系になるが、ドラム軸偏心やドラム成型公差等により、ドラム形状がいびつである場合、回転移動量はドラム表面移動距離を表さず、ドラム上に等間隔のピッチを描こうとした場合でも、結果的に間隔の異なるピッチを描くことになり転写画像にバンディングを生じる。またタンデム構造において各ドラム間の半径が異なる場合、各ドラム間での周長違いが生じるので、ドラム一周するごとに周長の違い量だけ色ずれを生じる。
そこで本発明は、ドラム軸偏心やドラム成型誤差を補正するために各ドラム形状を測定する。その方法として、ドラムとITBを従動駆動させた状態で駆動し、ドラムロータリーエンコーダのホームポジションセンサの検知を起点に、ドラムロータリーエンコーダの所定数パルス間隔でのITBロータリーエンコーダのパルス数をカウントすることにより、ドラムの一定角度毎の表面距離を測定する。
測定値を基に、各角度毎の位置に対応する回転移動量に対し、回転移動量から表面移動距離に換算し補正することで、表面移動距離に同期して露光制御を行うこができるので、各ドラム上に等間隔のピッチを描こうとした場合に、正確に等間隔のピッチを描くことが可能となり、結果として記録紙上での画像バンディング、色ずれをなくすことができる。
本発明の感光ドラムの形状測定機構を備えた画像形成装置は、回転可能な像担持体(100)と、
前記像担持体(100)の表面を一様に帯電する帯電手段(105)と、
一様に帯電された前記像担持体(100)に静電潜像を形成する露光手段(101)と、
前記静電潜像にトナーを転写する現像手段(102)と、
前記像担持体(100)に担持されたトナー像を転写する回転可能な中間転写体(108)と、
前記像担持体(100)を回転駆動させる像担持体駆動手段と、
前記中間転写体(108)を回転駆動させる中間転写体駆動手段と、
前記像担持体(100)の角速度を検知する像担持体角速度検知手段(7)と、
前記中間転写体(108)の角速度を検知する中間転写体角速度検知手段(7)と、
前記像担持体(100)の基準位置(7f)を検知する基準位置検知手段(7d)と、を有し、
前記像担持体駆動手段、前記中間転写体駆動手段により、前記像担持体(100)の少なくとも一部が前記中間転写体(108)と従動して回転するように、前記像担持体(100)、前記中間転写体(108)を駆動させ、前記基準位置検知手段(7d)により前記像担持体の基準位置(7f)の検知を起点に、前記像担持体(100)を前記像担持体角速度検知手段(7)により検知する前記像担持体(100)の所定回転角度で分割したときの各位相の、前記像担持体(100)の一部と従動する所定回転体の回転角度を所定回転体の角速度検知手段により検知することにより、前記像担持体(100)の各位相の表面距離を取得することを特徴としている。
本発明によれば、ドラム軸偏心やドラム成型誤差を補正するために各ドラム形状を測定する。その方法として、ドラムとITBを従動駆動させた状態で駆動し、ドラムロータリーエンコーダのホームポジションセンサの検知を起点に、ドラムロータリーエンコーダの所定数パルス間隔でのITBロータリーエンコーダのパルス数をカウントすることにより、ドラムの一定角度毎の表面距離を測定することができる。
・・・4ドラム画像形成装置断面図 ・・・転写部摩擦トルクと負荷トルクの説明図 ・・・ドラム軸(9)上の負荷トルクの時間変化 ・・・ドラム軸(9)上のトルク成分(アシストトルクの効果) ・・・ドラム軸(9)上のトルク成分(加速トルクを含む) ・・・ドラム(100)の駆動構成 ・・・ITB(108)の駆動構成 ・・・制御器(2)の構成 ・・・CPU(13)のアシストトルク導出フローチャート ・・・露光装置(101)の露光制御構成 ・・・露光装置(101)の配置 ・・・LEDヘッド(101a)の構成 ・・・LED素子とLEDドライバ回路(101b)の構成 ・・・ロータリーエンコーダ(7)の構成 ・・・ロータリーエンコーダ(7)による対向検知説明図 ・・・ドラム形状測定フローチャート ・・・ドラム形状測定タイミングチャート ・・・副走査同期露光のドラム形状補正制御フローチャート ・・・副走査同期露光のドラム形状補正制御タイミングチャート ・・・各感光ドラムの露光照射位置から1次転写位置間の距離L、感光ドラムYから感光ドラム100までの距離Dを示す図 ・・・各色間での露光制御の開始タイミングを揃える制御内容を説明するための図 ・・・感光ドラム100の露光照射位置と1次転写位置の関係を表わす図 ・・・露光制御のタイミングチャートを示す図 ・・・各色の所定の時間における画像先頭位置を表わした図 ・・・図5におけるASICにより実行されるプリント処理の手順を示すフローチャート ・・・図4におけるCPUにより実行されるプリント処理の手順を示すフローチャート
[実施例1]
本発明の実施形態として、電子写真方式のカラーのデジタル複写機、複合機の画像形成装置に適用した例で説明する。図1は、画像形成装置の概略断面図を示している。以下に、紙面上に画像を形成する画像形成プロセスに関して説明する。画像形成装置は、イエロー(以下Yと記載)、マゼンダ(以下Mと記載)、シアン(以下Cと記載)、ブラック(以下Kと記載)の四色を画像形成する手段を有している。以下の説明では、Y〜Kは省略した形で説明する。
画像形成装置全体の制御を司る不図示の上位CPU1が、記録紙Pへの作像命令を受けると、ドラム100、中間転写ベルト(以下ITB)108、帯電ローラ105、現像スリーブ103、一次転写ローラ107、二次転写内ローラ111、定着ローラ113が回転を始める。帯電ローラ105には、不図示の高圧電源が繋がっており、直流電圧又は、直流電圧に正弦波電圧を重畳した高電圧が印加される。これにより、接触しているドラム100の表面は一様に高圧電源から与えられる直流電圧と同電位に帯電される。
次に、帯電されたドラム100表面は、露光装置101からの露光照射位置に至り、画像信号に応じた露光が露光装置101によってなされ、ドラム100上に静電潜像が形成される。その後、現像器102では、不図示高圧電源によって、現像スリーブ103に、直流に矩形波電圧を重畳した高電圧が印加される。負電荷のトナーが現像スリーブ103より正電位(現像スリーブより正、GNDに対して負)である潜像に現像され、一次転写ローラ107の方向に回転していく。4個のドラム100上のトナー像は、一次転写ローラ107によってITB108に重ねて転写され、更に2次転写内ローラ111、及び、二次転写外ローラ112によって記録紙Pに転写される。
なお、1次転写ローラ107、2次転写内ローラ111にも、トナー像を転写するための直流高圧が不図示の高圧電源から印加されている。ドラム100上に残った転写残トナーはクリーナー104によって掻き取られ回収される。ITB108に残った転写残トナーや、ITB108上に形成される色ずれ補正用パターンなど画像形成装置の調整に使用するパターンは、中間転写ベルトクリーナー109によって掻き取られ回収される。
パターン検知センサ21はITB108近傍に配置され、中間転写ベルト上にあるタイミングにおいて各色の色ずれ補正パターンを読み取り、各制御を行うことで色ずれ補正を行うためのセンサである。記録紙Pに転写されたトナー像は、定着器113によって圧力と温度により記録紙Pに定着されることにより、カラー画像を得る。以上が、画像形成プロセスの簡単な説明である。次に本実施系における像形成部であるドラム100、及び、ITB108の駆動構成を説明する。
[従動駆動]
本実施例では、ドラム100は、ITB108に従動駆動するような構成となっている。ここでいう従動駆動は、一次転写部でのドラム100の表面部とITB108の表面部の接触面での摩擦力(以下:転写部摩擦力と示す)と、ドラム100の回転トルク制御により実現される。図2は、ドラム100が所定のプロセス速度時に生じているドラム軸9上の負荷トルクと、転写部摩擦トルクを視覚的に示したものである。ここで、転写部摩擦トルクは、一次転写部での摩擦力をドラム100の回転軸上でトルクに換算したものとする。
図2のように、ドラム100には、クリーナーブレード104や、回転軸の軸受部等の摩擦力により、常に回転方向とは逆向きに負荷トルクが生じている。ここで発生している負荷トルク(:T)は、転写部摩擦トルク(:T)の最大値(:TFMAX)に対して遥かに大きな値であるため(すなわち、T>>TFMAX)、転写部摩擦トルクのみでは、ドラム100を従動駆動させることはできない。図3に示したのは、画像形成プロセスにおけるドラム軸9上に発生する負荷トルクの過渡的変化と、転写部摩擦トルクの関係である。
ここに示したように、負荷トルクは常に一定ではなく、帯電高圧を印加するタイミングや、転写残トナーがクリーナーブレード104に突入するタイミング等で過渡的に変化する。しかし、このような過渡的な変化成分(以下:トルク変動成分)は、一定に生じている負荷トルクに対して十分に小さいことが知られている。そこで、回転トルク発生部(本実施例では、BLDCモータ5)により負荷トルクの直流的な成分と同一量の回転トルクをドラム100に与えてやることで、ドラム100上に発生する負荷トルクを打ち消してやる。
なお、ここで与える回転トルクを、以降アシストトルクと呼ぶこととする。その結果、ドラム軸9上に生じている負荷の過渡的変化を図4に示す。ここに示したようにAC的な負荷変動成分が転写部摩擦トルクの最大値以下であるならば、ドラム100は、ITB108に従動駆動することが可能である。しかし、一方、ドラム100がITB108の速度変動に追従しなければ、交流的な速度変動に対しての従動性は確保できない。すなわち、画像形成プロセス中、常時以下に示す運動方程式を満たすことで従動駆動が実現される。
TF:最大転写部摩擦トルク、J:等価ドラムイナーシャ、dω/dt:角加速度、TL:負荷トルク、TAS:アシストトルク、ΔTL:トルク変動成分
上記、式(1)、(2)は、負荷トルク(T)の直流的な成分と同一量の回転トルクをアシストトルク(TAS)として負荷トルクと反対方向に発生させてやることで、最大転写部摩擦トルク(TF)が作用しなければならないトルク量を低減させていることを示したものである。また、同時に、ドラム100の加速トルクとトルク変動成分の合計値が常時、最大転写部摩擦トルク以下であることが従動条件であることを示している。ここで、加速トルクは、ドラム軸9上の等価イナーシャ(以下:等価ドラムイナーシャ)とドラム100の角加速度の乗算で示されている。
なお、ドラム100の角加速度は、ITB108の一次転写部での表面速度変動成分から決まる値である。また、等価ドラムイナーシャとは、回転する全負荷を、ドラム軸9上でのイナーシャ成分として表したものである。図5は、加速トルクを加味した形で、ドラム軸9上に発生するトルク変動成分の過渡的変化を示したものである。基本的にΔTLが無視できるほど小さいものであるとできるため、アシストトルク以外の部分で従動性を高めるためには、最大転写部摩擦トルクを大きくするか、加速トルクを下げることが考えられる。
最大転写部摩擦トルクは一次転写におけるトナーの転写プロセスと密接に関係があるために変更することは容易ではない。他方、加速トルクを下げることは、等価ドラムイナーシャを小さくすることで比較的容易に実現可能である。ドラム軸9上に加味されるBLDCモータ5のイナーシャ成分は、減速ギヤ10とモータ軸ギヤ11のギヤ比が大きく影響し、ギヤ比の二乗をモータ軸イナーシャに乗算した値となる。それにより、BLDCモータ5のロータイナーシャはドラム軸9上ではドラム100のイナーシャ成分より遥かに大きくなってしまう。
そのため、本実施例のBLDCモータ5はインナーロータタイプの低イナーシャタイプを使用することとする。これにより、等価ドラムイナーシャを大幅に低減することが可能となり、結果加速トルクも大幅に低減する。このように、アシストトルクを加えてドラム軸9上の負荷トルクの直流成分を打ち消し、かつ、低イナーシャ成分のモータを選定することで、転写部摩擦トルクによりドラム100をITB108により従動させることが十分可能になる。なお、本実施例では、BLDCモータ5をアシストトルク発生源としているが、一定のトルクを発生できるものであるならば、特にこれに限定はしない。次に、従動駆動を実現するためのドラム100、及びITB108の電気的、機械的駆動構成に関して説明する。
[ドラム、ITBの駆動構成]
図6は、ドラム100の駆動構成である。ドラム100は、ドラム軸9と減速ギヤ軸8により機械的に接続され、BLDCモータ5からの回転トルクが、モータギヤ11、及び、減速ギヤ10の噛み合いにより伝達されることで回転する。なお、減速ギヤ軸8と減速ギヤ10は不図示の接合機構により固定して接続されている。また、減速ギヤ軸8には、ドラムロータリーエンコーダ7が固定して配置されており、後述するが、ロータリーエンコーダ7による回転速度検知値は、アシストトルクの導出(アシストトルク導出フロー)のために用いる。
上位CPU1は、画像形成プロセスにおける各プロセス(帯電、露光、現像、一次転写高圧等)の開始タイミング、停止タイミング、その他各種設定値を一括で制御するものである。制御器2は、上位CPU1からの指令信号(駆動オン・オフ、目標速度、レジスタ設定値等)を受け、モータドライバIC3に各種制御信号(駆動オン・オフ、PWM値等)を出力するものである。なお、アシストトルク導出フローにおいては、ロータリーエンコーダ7による角速度フィードバック制御を行うため、制御器2の内部には、PID制御器を備えている。
モータドライバIC3は、制御器2からの制御信号と回転位置検知部6からの回転位置信号をもとに、BLDCモータ5に流す相電流の相切り替えと、電流量の調整を、駆動回路4を制御することで行う。以上が、ドラム100の駆動構成である。図7は、ITB108の駆動構成を示している。ITB108は、ITB108の内側に当接するよう設置されたITB駆動ローラ110を回転駆動することで駆動する。ITB駆動ローラ軸12上には、減速ギヤ10とITBロータリーエンコーダ7が固定して配置されており、ITB駆動ローラ110を、ドラム100と同じように、BLDCモータ5の回転速度を減速ギヤ10によって減速させて回転させている。
上位CPU1、制御器2、モータドライバIC3、駆動回路4、回転位置検知部6といった電気的構成はドラム100の駆動構成と同じである。画像形成プロセス中のITB108は、ロータリーエンコーダ7による検知値の角速度フィードバック制御により駆動する。なお、角速度フィードバック制御は、上位CPU1から指令された目標速度(以下:プロセス速度)と、ロータリーエンコーダ7の検知値をプロセス速度に変換したものの差分が小さくなるようにPID制御器で制御される。アシストトルクを導出する方法を説明する。
[アシストトルク導出]
一般に複合機は、メイン電源がオンされると、最初に調整モードと呼ばれる状態になる。調整モードでは、定着器113の定着ローラの温度調整、主走査傾き補正、色間補正等を行っている。そして、調整モードが終了して初めてプリント動作が可能な状態になる。本実施形では、調整モードにアシストトルクを導出するシーケンスを設けている。複合機では、厚紙対応等からプロセス速度を複数備えているものが一般的であるため、アシストトルクは、各プロセス速度に応じて導出しなければならない。アシストトルク導出方法に関して説明する。
アシストトルクの導出は、画像形成プロセス時、ドラム軸9上に発生している負荷を測定してやることで求める。そのため本実施形では、ドラム軸9上に発生している負荷を、BLDCモータ5が発生しているトルク値から求めることとする。モータドライバIC3は、PWM信号により、BLDCモータ5に流れる相電流の電流量を決定するドライバICを使用している。なお、PWM信号とは、パルス幅変調信号のことであり、一定周期の矩形波信号で、ハイレベルの時間幅で決まるデューティ比(:ハイレベルの区間をPWM周期で割ったもの)から相電流を調整している。
デューティ比が大きいと、相に流れる電流量が増大していき、逆に比が小さいと、相に流れる電流量が減少していく。ここで、相電流の大きさは、モータが発生しているトルクと等価であるとできる。相電流の大きさは、デューティ比に比例しているため、デューティ比をモータが発生しているトルクとすることが可能となる。また、当然画像形成プロセス中に発生するドラム軸9上の負荷トルクを検知したいため、目標のプロセス速度に制御しなければならない。制御器2の内部構成を図8に示す。制御器2は、CPU13と、ROM14と、RAM15によって構成されている。
ドラム100の駆動制御をするCPU13は、アシストトルク導出時において、ロータリーエンコーダ7の検知値から角速度フィードバック制御をPID制御器で行うよう構成される。ただし、画像形成プロセス中においては、導出されたアシストトルクに対応した所定のデューティ比のPWM信号をモータドライバIC3に出力するよう構成されている。アシストトルク導出フローを説明する。アシストトルクを導出するためには、第一として、一次転写ローラ107をITB108から離脱した状態とする。
第二として、帯電、現像、トナーとクリーナーブレード104の干渉の影響がある中で、ドラム軸9上に生じている負荷トルクを導出したいため、画像形成プロセス中に行われるものとする(ただし、画像形成プロセスにおける負荷のトルク変動成分は、定常的に生じている負荷成分に対して十分小さいため、アシストトルクの導出時は空回転でも可である)。調整モード中、アシストトルク導出における、上位CPU1の動作を説明する。上位CPU1は、第一に、一次転写ローラ107の脱指令を一次転写ローラの昇降を行うステッピングモータのドライバIC(不図示)に行う。
第二に、露光装置101、帯電器105、現像器103など、画像形成プロセスを行う各種装置の制御を行う。第三として、ドラム100の駆動指令を行う。図9は、CPU13のアシストトルク導出時の動作フローチャートを示している。アシストトルク導出フローを説明する。調整モード中、アシストトルク導出が開始されると、S101として、CPU13は、上位CPU1よりアシストトルク導出指令信号(プロセス速度設定値、アシスト導出オン指令等)を入力する。S102として、CPU13は、プロセス速度を選択する。
S103として、CPU13は、ドラム100を所定のプロセス速度で角速度フィードバック制御を開始し、モータドライバIC3に対して制御信号を出力する。S104において、CPU13は、駆動開始から所定時間(T1時間)経過したか判定する。なお、T1時間は、現像装置2からドラム100に転写されるトナーが、クリーナーブレード104に到達する時間以上経過することとし、かつ、ドラム100の回転速度が、起動時から安定するまでの時間から規定される。
T1時間経過したら、S105において、CPU13は、PWM信号のデューティ比のサンプリングを開始し、値をRAM15に保存していく(N番目のサンプリング値:P)。そして、S106で、CPU13は、所定のサンプリング数(=N)に到達したかを判定し、到達したら、S107において、サンプリングを停止する。ここでサンプリングが終了したら、上位CPU1は、露光装置101を停止させ、帯電器105、現像器102、一次転写ローラ107の高圧電源を停止させていく。S108で、CPU13は、各ドラム100を1〜2周回転させ、駆動停止の指令を出力する。
1〜2周回転させるのは、ドラム上のトナー画像をクリーナーブレード104で除去するためである。S109で、CPU13は、サンプリングしたデューティ比の平均値を下式にもとづいて算出する。
ave=PWMデューティの平均値、PN:N個目のサンプリングデータ、N:サンプリング数
S110で、CPU13は、平均値(Pave)をRAM15に保存する。これで、一つのプロセス速度においてのアシストトルクを導出した。その後S111として、CPU13は、残りのプロセス速度においても同様にS102からステップ動作を繰り返し行い、全てのプロセス速度に関するアシストトルクを導出して完了となる。本実施形態においては、アシストトルクを導出するために、一次転写部におけるドラム100とITB108の接触を脱した状態において行ったが、ドラム上に発生する負荷トルクの直流的な成分と同一量のトルクを導出できれば、特に今回の方法に限定しない。
[露光制御]
本実施形における露光装置101単体での副走査方向の露光制御は、ドラムロータリーエンコーダ7の検知値に同期して行う構成である。これは、ドラム100の回転速度に同期した形で露光制御することで、時間同期の場合に発生するドラム100の表面速度変動による露光時の位置ずれを回避するためである。露光装置101による露光制御構成に関して説明する。
図10は、露光装置101の構成である。露光装置101は、LEDヘッド101aと各LED素子を駆動するLEDドライバ回路101bと、光量調整部101cにより構成されている。LEDヘッド101aは、図11に示したように、ドラム100に対して所定の距離離した位置(:D)に、不図示の支持材により固定されて配置されている。なお、LEDヘッド101aは、図12に示すように微小なLED素子の配列が主走査方向に多数並んだ形で構成されている。また、LED素子とそれをドライブするLEDドライバ回路101bは、図13のように構成されている。
ASIC50は、コントローラ60から送られてくる画像データをY、M、C、Kの各色に分割し、かつ、画像データからLEDヘッド101aの主走査方向に配列された各LED素子に与える発光量(本実施例では、発光時間で調整)を算出する。また、上位CPU1からLED露光開始タイミング、及びLED露光停止タイミング、露光イネーブル信号を入力することで、露光開始、及び、停止を行えるように構成されている。
ASIC50から光量調整部101cに対して、各LED素子に応じた発光時間情報がCLK信号及び、PWM信号により出力され、光量調整部101cは、LEDドライバ回路101bを構成しているトランジスタ101b_1のベースを、CLK信号によりLED1から順次選択していき、選択されたLEDのベース電圧のON時間を決めるPWM信号により、画像データに応じた静電潜像を主走査方向に対して形成していく。ここで、露光装置101単体での副走査方向に対する露光制御方法を説明する。
本画像形成装置は、600dpiの画像データを記録紙に形成するよう構成されている。600dpiであるため、副走査方向のライン間距離は、2.54cmを600で除算した値となり、約42.3μm(以下:ΔL)となる。これが、副走査方向のライン間距離の目標ピッチ間隔として最初に規定される。ドラム100の回転速度がロータリーエンコーダ7の検知値より表面速度(以下:V)に変換された形で導出し、ΔLをVで除算することで、副走査露光タイミング(:Δt)を算出する。
ここで、ロータリーエンコーダ7は、図14のように構成されている。ロータリーエンコーダ7は、ホイール7aと、フォトセンサ7bと、フォトセンサ7cと、フォトセンサ7dにより構成されている。なお、フォトセンサ7bとフォトセンサ7cは、ホイール7aの一周において等間隔に形成されたスリット7eを検知するように配置され、フォトセンサ7dは、ホイール7aの一周において一か所のみに設けられたスリット7fを検知するように構成されている。そして、ホイール7aは、減速ギヤ軸に固定されて配置され、フォトセンサ7b、フォトセンサ7c、フォトセンサ7dは、不図示の部材で固定されて配置されている。
また、ホイールスリット7eのスリット数をNDRMとする。ロータリーエンコーダ7による回転速度検知は、フォトセンサ7bとフォトセンサ7cの検知値の平均値を使うよう制御器2により演算処理される。以下に、図15により、フォトセンサ7b、及びフォトセンサ7cの検知値から表面速度Vに変換する演算処理を示す。ドラム100が回転を始めると、フォトセンサ7b、及び、フォトセンサ7cから矩形波状のパルスが、スリット7eにより生成される。なお、スリット7eをフォトセンサが検知している際は、フォトセンサから出力される信号は、HIGHであり、スリット7eがない区間では、LOWを制御器2に出力しているもので構成されている。
ここで、制御器2は、LOWからHIGHに切り換わる立ち上がり信号を検知し、さらに、立ち上がり信号の間隔をカウントすることで、立ち上がりエッジ間の時間を算出する(:この時間をTENC)。ここで、フォトセンサ7b及び、フォトセンサ7c各々のTENCが確定したタイミングにおいて、両フォトセンサの平均値(:TENCAVE)の導出が行われる。図15の区間A及び、区間Bは速度検知区間となっており、制御器2が、回転速度検知値として決まるのは、区間A’及び区間B’となる。なお、制御器2は、平均値導出の際、フォトセンサ7b出力の立ち上がりを先に検知した結果として求める。このようにして算出されたTENCAVEは、ドラム100の半径(設計値)及び、ロータリーエンコーダのホイールスリット7eのスリット数(:NDRM)から以下の計算式でVを算出する。
R:ドラムの半径(設計値)、
ENCAVE:ドラムロータリーエンコーダ7の検知値(時間)
以上により、求められたVによりΔLを除算することで、露光装置101単体での副走査露光タイミング間隔Δtを規定することが可能となる。
(Δt:副走査露光タイミング間隔 、ΔL:目標副走査方向ピッチ間隔、V:ドラムロータリーエンコーダ検知値による表面速度変換値)
[ドラム形状測定]
ここで(4)式でVを算出する際にドラム100の半径としてRを用いているが、これはドラム偏心やドラム成型時の公差により必ずしも一定値とはならない。例えば実ドラム直径が設計値Rに対し、割合として1%大きかった場合(R=30mmとすると0.3mm)、計算式(5)より、ΔLの1%で、0.423um大きくなる。これをA3用紙縦(420mm)で換算すると、約4.2mmのずれとなり、色ずれとして目立つ大きい値となる。
したがってこれを補正するためのドラム形状補正が必要となり、そのためにはドラム形状、位相毎の表面距離を知る必要がある。表面距離の測定方法について図14のロータリーエンコーダ7の構成を用いて説明する。ドラムとITBを従動駆動させた状態で駆動し、ドラムロータリーエンコーダ7のホームポジションセンサの検知を起点に、ドラムロータリーエンコーダ7の所定数パルス間隔でのITBロータリーエンコーダ7のパルス数をカウントすることにより、ドラムの一定角度毎の表面距離を測定する。
詳細には、ドラムロータリーエンコーダ7のホイールスリット7eのスリット数NDRMを分割した値nが整数となるような分割数Kで、ドラム一周を分割し、ドラムロータリーエンコーダ7のホームポジション位置であるスリット7fを基準として、ドラムロータリーエンコーダ7のパルス数をカウント開始する。また同時にITBロータリーエンコーダ7のパルス数をカウント開始する。ここでドラムロータリーエンコーダ7のパルスカウント値をmとし、ITBロータリーエンコーダ7のパルスカウント値をiとする。
mがn*kとなった時点でのiをC(k)とする。ここでkはドラム100の分割番号で1〜NDRM/nの範囲を取る。つまりスリット7fを基準としたドラム一回転の各位相のITBロータリーエンコーダ7のパルス数C(k)が得られる。またITB駆動ローラ110の半径をRITB、ITBロータリーエンコーダのスリット数をNITBとして、C(k)を以下の計算式により補正係数H(k)に換算する。
最終的には、kの分割番号毎のドラム一周分のH(k)が得られる。また計測タイミングのカウント方法として、分割数を所定値として分割した値nが任意の実数となっても、積算パルス数がドラム一周でNDRMとなるようにnを都度四捨五入等で調整するようにしてもよく、特に方法は問わない。またここではドラム100を一回転させた場合を述べたが、ドラム100を所定数回転させ、各位相で得る複数のC(k)の平均処理等を施したものを改めてC(k)とする構成としてもよい。
これはITB駆動ローラ110に偏心があった場合等でITBロータリーエンコーダ7の各位相のパルスが表面距離と大きく異なるときに、C(k)の精度を上げることが可能となる。またドラム形状測定を行うタイミングは、調整時だけではなく、画像形成時にも行うことができる。ドラム100とITB108の駆動中の各ロータリーエンコーダ7の出力パルス信号を観測するだけなので、画像形成時にもドラム形状測定をおこなうことができ、ドラム一周毎の順次補正も可能となる。またここではITBロータリーエンコーダ7を用いているが、ドラムと従動駆動する回転体に取り付けたロータリーエンコーダ7でもよい。
次に図16により、ドラム形状の測定フローを説明する。S201において、ASIC50は上位CPU1からの感光ドラム100、ITB108の駆動開始信号を入力する。S202において、ASIC50はドラムロータリーエンコーダ7のフォトセンサ7dの入力パルスを検知すると、S203において、ASIC50はmを1に初期化し、S204において、ASIC50は分割番号kを1に初期化する。S205において、ASIC50はドラムロータリーエンコーダ7のフォトセンサ7bの入力パルスを検知すると、S206において、ASIC50はドラムパルス数カウント値mをインクリメントする。
また並行してS207において、ASIC50はITBロータリーエンコーダ7のフォトセンサ7bの入力パルスを検知すると、S208において、ASIC50はITBパルス数カウント値iをインクリメントする。S209において、ASIC50はS205からS208までの操作をmが、ドラムロータリーエンコーダ7のホイールスリット7eのスリット数NDRMを分割数Kで分割した値nに分割番号kを掛けた値となるまで繰り返し、m=n*kとなると、S210において、ASIC50はそのときのiから補正係数H(k)を式(6)より算出する(C(k)=i)。
S211において、ASIC50はITBパルス数カウント値iをi=1として初期化する。S212において、ASIC50はkをインクリメントする。S213において、ASIC50はkが分割数K=NDRM/nとなるまでS202からS212までを繰り返し、k=NDRM/nでフローを終了する。ドラム形状測定フローによりドラム一周分の補正係数H(k)を得る。
図17にドラム形状測定のタイミングチャートを示す。
詳細は後述するが、ドラムロータリーエンコーダ7で検知する角速度に補正係数H(k)を掛けることで、ドラム100の表面速度に同期して露光制御を行うこができるので、各ドラム上に等間隔のピッチを描こうとした場合に、正確に等間隔のピッチを描くことが可能となり、結果として記録紙上での画像バンディング、色ずれをなくすことができる。
[ドラム形状補正露光制御]
次に図18のプリント動作中の副走査同期露光タイミングのドラム形状補正制御フローにより、取得した補正係数から実際に補正を行うときのフローを説明する。ドラム形状の関する補正については上記に記載の方法により予め測定、換算された補正係数H(k)を用いることとする。S301において、ASIC50は上位CPU1からのドラム100の駆動開始信号を検知する。S302において、ASIC50はフォトセンサ7dより入力するパルス信号によりドラム一周の基準位置を検出すると、S303において、ASIC50はパルス数カウント値mを1に初期化する。
ここでmは現在検知したロータリーエンコーダパルス間隔TENCAVE(m)がHPから数えて何番目のパルスであるかの判断をするための番号付けに用いる。またS304において、ASIC50は分割番号kを1に初期化する。
ここでkはドラム100の分割番号であり、現在検知したロータリーエンコーダパルス間隔TENCAVE(m)を補正する際の補正係数H(k)との対応をとるための番号付けに用いる。S305において、ASIC50はフォトセンサ7bにより入力するパルス信号により立ち上がりエッジを検出すると、S306において、ASIC50はS302においてHPを検知する前からカウント開始していたパルス間隔TENCAVE(m)のタイマーカウントを終了する。S307において、ASIC50はTENCAVE(m)に予め測定、換算しておいた補正係数H(k)を乗じる。
S308において、ASIC50はHPを基準に順次パルスをカウントしていくようにmをインクリメントする。S309において、ASIC50はパルス間隔TENCAVE(m)のタイマーカウントを開始する。S310において、ASIC50はNDRMを所定数で分割した分割値nを用いて、現在のパルス間隔TENCAVE(m)が何番目の分割エリアにいるかを判断するためにmとn*kを比較する。一致しない場合は一致するまで、S305〜S309を繰り返す。S310で一致する場合、つまり次の分割エリアに新たに進入した場合は、S311において、ASIC50は分割番号kをインクリメントする。
S312において、ASIC50は現在の分割番号が最終エリアまで達したかどうか、つまりドラム一周し終えたかどうかを判断するために、kとNDRM/n(=分割数K)を比較する。一致しない場合は、一致するまでS305〜S311を繰り返す。S312で一致する場合は、S313において、ASCI50は上位CPU1からのドラム100の駆動停止信号を検知するまでS302〜S312を繰り返す。以上でプリント動作中の副走査同期露光タイミングのドラム形状補正制御フローの説明を終える。
次にドラム形状補正のタイミングについて図19のドラム形状補正制御タイミングチャートを用いて説明する。まずドラム100が駆動されると、ロータリーエンコーダ7がドラム100の回転移動量を検知する。具体的にはドラム100の一周毎にフォトセンサ7dからパルス信号が出力され、ドラム100の所定位相(=n/NDRM)毎にフォトセンサ7bからパルス信号が出力される。フォトセンサ7dの出力信号をトリガとして、フォトセンサ7bの出力信号の検知毎にそのパルス数mをカウントし、タイマーカウントしたパルス間隔TENCAVE(m)に番号付けをする。
またパルス数mをカウントしながら所定パルス数n毎に予め測定しておいたカウントパルス番号に対応する補正係数H(k)のルックアップテーブルから順次補正係数を読み出し、パルス間隔TENCAVE(m)に乗じることによりドラム形状による補正を行う。H(k)はnパルス毎に読み出し位置(番号)を変えていく。つまりドラム一周内の所定位相区間に応じたドラム形状情報で補正を順次おこなっていくことになる。
[露光タイミング合わせ]
図20は、各感光ドラム100の露光照射位置から1次転写位置間の距離L、感光ドラム100Yから各感光ドラム100までの距離Dを示す図である。図20において、感光ドラム100Yから感光ドラム100Mまでの距離はDYM、感光ドラム100Yから感光ドラム100Cまでの距離はDYC、感光ドラム100Yから感光ドラム100Kまでの距離はDYKとなっている。
また、感光ドラム100Yの露光照射位置から1次転写位置までの距離はLY、感光ドラム100Mの露光照射位置から1次転写位置までの距離はLM、感光ドラム100Cの露光照射位置から1次転写位置までの距離はLC、感光ドラム100Kの露光照射位置から1次転写位置までの距離はLとなっている。
ドラム間距離Dは、ドラムがずれることがない限り変化することは無いので、本実施例では固定値とする。しかし、以後の演算において、ドラム間距離Dが変動する場合はその変動距離を与えてやれば同様に計算可能である。
一般に、感光ドラム100の露光位置から1次転写位置までの距離Lは、感光ドラム100の成形精度や、ドラム軸9の偏心などの要因により、感光ドラム100の回転中心からドラム表面までの距離は一定ではない。よって、距離Lは、感光ドラム100毎、表面位置毎によって異なる値となる。
図21は、各色間での露光制御の開始タイミングを揃える制御内容を説明するための図である。図21において、縦軸は距離を示し、横軸は時間を示している。L,L,L,Lは、ドラムの1回転周期で変動する変数である。従って、各曲線L,L,L,Lは周期性を持ったサイン波のようなグラフとなる。ただし、各感光ドラム100のドラム形状は同じではないので、周期、位相、振幅は異なる。Lが時間により動的に変化している事は、感光ドラム100Y上の露光照射位置から、感光ドラム100MCKの1次転写位置までの距離は、時間により動的に変化する事を示している。
また、L,L,Lが時間により動的に変化している事は、感光ドラム100MCK上の露光照射位置から、感光ドラム100MCKの1次転写位置までの距離が動的に変化している事を示している。よって、画像の先端合わせを行うためには、動的に変化するL、L,L,Lに応じて、各色の露光タイミングを調整する必要がある。
以下に、各色の露光タイミングを調整する方法について説明する。各色の画像形成装置について説明する。まず、CPU13は上位CPU1からの画像形成開始信号を受信すると、感光ドラム100Yに対して露光装置101Yで露光を開始する。それと同時にLを算出する。また、露光装置101Yでの露光開始以降、感光ドラム100の露光照射位置から1次転写位置までの距離L,L,Lを算出し続ける。
ここで、Lの算出方法を説明する。図22はドラムロータリーエンコーダ7に対する露光照射位置Aと1次転写位置Bから成る角度θを示している。角度θは、設計値であり、予め決まった固定値である。ドラムロータリーエンコーダ7に備えつけられたスリット7eは、円周に対して等間隔に設置されている。つまり、スリットの数が800本の場合、スリットとスリットの間隔は、360÷800=0.45°である。よって、角度θに対するスリットの数は固定値Sとなる。例えばθ=135°の場合、S=135÷0.45=300本となる。
本実施例では、各色のθは同一の設計値とする。つまり、Sは各感光ドラム100で共通の値となる。よって、あるタイミングでの、エンコーダパルスエッジ番号をnとすると、n〜n+Sまでの感光ドラム表面距離zを加算した値が距離Lとなる。尚、エンコーダパルスエッジ番号nは、各感光ドラム100の回転角度状態に依存するため、各感光ドラム100毎に異なる。また、感光ドラム100は個体毎に形状が異なるため、感光ドラム100のエンコーダパルス番号nに対応した感光ドラム100の表面距離L、L,L,Lも各感光ドラム毎に異なる。
CPU13は、露光装置101Yの露光開始時のパルスエッジ番号と以降に入力されるパルスエッジから、露光開始時からの感光ドラム100Yの移動距離を算出し続ける。感光ドラム100やITB108の速度変動があってもパルスエッジ入力の時間間隔が変化するのみであり、距離に対するパルスエッジ数は変化しないため、速度変動によらず正確な移動距離の測定が可能である。そして、移動距離がNに達したタイミングで露光装置101Mは露光開始し、移動距離がNに達したタイミングで露光装置101Cは露光開始し、移動距離がNに達したタイミングで露光装置101Kは露光開始をする。以下に、N、N、Nの算出方法を示す。
ここで各々の記号は以下の通りである。
:露光装置101Yが露光開始時の感光ドラム100Yに対応したエンコーダパルス番号
:あるタイミングにおける感光ドラム100Mに対応したエンコーダパルス番号
:あるタイミングにおける感光ドラム100Cに対応したエンコーダパルス番号
:あるタイミングにおける感光ドラム100Kに対応したエンコーダパルス番号
Yp:エンコーダ7Yのスリットpに対応する感光ドラム100Yの表面距離
Mp:エンコーダ7Mのスリットpに対応する感光ドラム100Mの表面距離
Cp:エンコーダ7Cのスリットpに対応する感光ドラム100Cの表面距離
Kp:エンコーダ7Kのスリットpに対応する感光ドラム100Kの表面距離
:感光ドラム100Yの露光照射位置から1次転写位置までの表面距離
:感光ドラム100Mの露光照射位置から1次転写位置までの表面距離
:感光ドラム100Cの露光照射位置から1次転写位置までの表面距離
:感光ドラム100Kの露光照射位置から1次転写位置までの表面距離
YM:感光ドラム100Yと感光ドラム100Mの1次転写位置間距離
YC:感光ドラム100Yと感光ドラム100Cの1次転写位置間距離
YK:感光ドラム100Yと感光ドラム100Kの1次転写位置間距離
Yn、Mn、Cn、Kn、YM、MC、YKは、ROM14に予め記憶されている。Lは画像形成開始信号受信時に、L、L、LK、M、C、はエンコーダパルスエッジが入力される毎にCPU13により算出される。
図23は、画像形成開始信号と各色の露光開始タイミングの関係を表わしたタイミングチャートである。画像形成開始信号直後のty時間にドラムY露光ENB信号が出力され、tm時間経過後にドラムM露光ENB信号が出力され、tc時間経過後にドラムC露光ENB信号が出力され、tk時間経過後にドラムK露光ENB信号が出力される。ここで、tmはドラムYが画像形成開始信号から距離N移動したときのタイミング、tcはドラムYが画像形成開始信号から距離N移動したときのタイミング、tkはドラムYが画像形成開始信号から距離N移動したときのタイミングである。
本実施例では、感光ドラム100Yに取り付けられたロータリーエンコーダ7Yを用いて露光開始タイミングからの移動距離N、N、Nを算出しているが、ITB108と各色の感光ドラム100が従動している場合は、全てが常に同じ移動距離となるため、他の感光ドラム100やITB108を用いて移動距離の算出を行っても良い。
図24は、各色の画像先端位置を表わした図である。図中において、Yの画像先端位置は200Y、Mの画像先端位置は200Mで表わされる。図24(a)は、画像形成開始信号直後のty時間の画像先端位置を示している。Yの画像先端200Yが感光ドラム100Yの露光照射位置に存在している。M、C、Kの画像先端位置は、この時点では露光されていないため存在しない。図24(b)は、画像形成開始信号直後のtm時間の画像先端位置を示している。Mの画像先端200Mが感光ドラム100Mの露光照射位置に存在している。
また、Yの画像先端位置200Yは、ITB108上に存在している。このとき、画像先端位置200Yから感光ドラム100Mの1次転写位置までの距離とLと等しくなっている。C、Kの画像先端位置は、この時点では露光されていないため存在しない。図24(b)は、Yの画像先端位置200Yが、感光ドラム100Mの1次転写位置に達したときの状態を示している。Yの画像先端位置200YとMの画像先端位置200Mが、同じタイミングで感光ドラム100Mの1次転写位置に到達しており、YとMの先端位置が正確に重なり合う事が示されている。
尚、Cの画像先端、Kの画像先端の露光タイミングはMと同様であり、計算式の係数が異なるのみであるため省略する。図24では、DYM、MC、YKがL、L、LK、よりも大きい場合で説明したが、そうでない場合であっても、式(7)、式(8)、式(9)から算出される値に基づいて作像動作を行えば、画像先端位置を正確に合わせる事が可能である。
以上により各色でのITB108における副走査画像書込位置が揃い、また露光制御の説明で述べたように各色での副走査書込位置間隔は感光ドラム100の速度変動があっても常に一定であるので、ITB108における転写画像の色ずれをなくし、結果として記録紙での画像色ずれをなくすことができる。尚、位置精度を向上させたい場合は、分解能のより大きいロータリーエンコーダを選択することが望ましい。
[プリント動作]
図25は、図5におけるASIC50により実行されるプリント処理の手順を示すフローチャートである。
図25において、プリント動作指令をコントローラ60が受信すると、コントローラ60は、上位CPU1に各種プロセス制御の開始指令信号を出力する。同時にASIC50に対してコントローラ60から画像データが入力される(ステップS401)。
ASIC50は、画像データをY、M、C、Kの各色に、露光装置101を制御するための情報に分解する(ステップS402)。
ASIC50は、上位CPU1から露光開始信号を受信すると(ステップS403でYES)、ASIC50は、露光装置101YにΔCLK信号、及びPWM信号の制御信号を出力する(ステップS404)。以降の副走査露光タイミングは前述のΔtに従う。
次いで、ASIC50は、ドラムロータリーエンコーダ7Yからのパルス信号の立ち上がりエッジ毎に、感光ドラム100Yの移動距離をカウントする(ステップS405)。
ASIC50は、ドラムロータリーエンコーダ7Yの移動距離カウント値が式(7)で導出される目標カウント値Nになると(ステップS406でYES)、ASIC50は、露光装置101MにΔCLK信号、及びPWM信号の制御信号を出力する(ステップS407)。以降の副走査露光タイミングは前述のΔtに従う。
ASIC50は、ドラムロータリーエンコーダ7Yの移動距離カウント値が式(8)で導出される目標カウント値Nになると(ステップS408でYES)、ASIC50は、露光装置101CにΔCLK信号、及びPWM信号の制御信号を出力する(ステップS409)。以降の副走査露光タイミングは前述のΔtに従う。
ASIC50は、ドラムロータリーエンコーダ7Yの移動距離カウント値が式(9)で導出される目標カウント値Nになると(ステップS410でYES)、ASIC50は、露光装置101KにΔCLK信号、及びPWM信号の制御信号を出力する(ステップS411)。以降の副走査露光タイミングは前述のΔtに従う。
ASIC50は上位CPU1から露光停止信号を受信すると(ステップS412でYES)、ASIC50は、露光装置101の制御を停止して(ステップS413)、本処理を終了する。以上により、ITB108に、色ずれのない転写画像を転写することが可能となる。
このように、本実施の形態では、露光手段により像担持体が露光される位置からITB108に転写される位置までの第1距離、予め定められた基準となる基準像担持体の回転軸と他の像担持体の回転軸との第2距離、及びカウント手段によりカウントされたパルス数から、各々の露光手段が像担持体に露光するタイミングを制御する。
図26は、図4におけるCPU13により実行されるプリント処理の手順を示すフローチャートである。
図26において、CPU13は、上位CPU1から各種プロセス制御の開始指令信号を受信する(ステップS501)。次いで、CPU13は、ロータリーエンコーダ7ITBから入力した検知値を角速度フィードバックして、ITB108の駆動を開始するようにITBモータドライバIC88に各種制御信号を出力する(ステップS502)。
さらに、CPU13は、アシスト力導出シーケンスで求めてRAM15に記憶された固定PWM値で感光ドラム100の駆動を開始するようにドラムモータドライバIC3に各種制御信号を出力する(ステップS503)。
S504において、CPU13は、上位CPU1より駆動停止信号を受信すると(ステップS504でYES)、CPU13は、感光ドラム100、及びITB108の駆動を停止するようにドラムモータドライバIC3、ITBモータドライバIC88に駆動停止信号を出力し(ステップS505)、本処理を終了する。
このように、本実施の形態では、露光手段により像担持体が露光される位置からITB108に転写される位置までの第1距離、予め定められた基準となる基準像担持体の回転軸と他の像担持体の回転軸との第2距離、及びカウント手段によりカウントされたパルス数から、各々の露光手段が像担持体に露光するタイミングを制御する。
[実施例2]
本発明の実施形態の2つ目として、ドラム形状測定の方法において、実施例1では回転駆動中のドラムロータリーエンコーダ7の所定パルス数の間のITBロータリーエンコーダのパルス数から補正係数H(k)を算出した場合を説明したが、実施例2では前述したパターン検知センサ21を用いた測定の場合について述べる。ドラムとITBを従動駆動させた状態で駆動し、ドラムロータリーエンコーダ7のホームポジションセンサの検知を起点に、ドラムロータリーエンコーダ7の所定数パルス間隔でドラム100上にパターンを露光形成し、ITB108に転写する。
ITB108に転写したパターンをパターン検知センサ21で読取り、パターン間のITBロータリーエンコーダ7のパルス数をカウントすることにより、ドラムの一定角度毎の表面距離を測定する。詳細には、ドラムロータリーエンコーダ7のホイールスリット7eのスリット数NDRMを分割した値nが整数となるような分割数Kで、ドラム一周を分割し、ドラムロータリーエンコーダ7のホームポジション位置であるスリット7fを基準として、ドラムロータリーエンコーダ7のパルス数をカウント開始する。
ここでドラムロータリーエンコーダ7のパルスカウント値をmとする。mがn*kとなった時点でその都度所定パターンを露光する。ここでkはドラム100の分割番号で1〜NDRM/nの範囲を取る。つまりスリット7fを基準としたドラム一回転の各位相に所定パターンを露光することとなる。ドラムからITBに転写されたパターンをパターン検知センサ21で検知する。パターン検知間毎のITBロータリーエンコーダ7のパルス数をカウントする。スリット7fを基準としたドラム一回転の各位相のITBロータリーエンコーダ7のパルス数C(k)が得られ、前述の式(6)により、補正係数H(k)に換算する。
1 上位CPU
2 制御器
3 モータドライバIC
4 駆動回路
5 BLDCモータ
6 回転位置検知部
7 ロータリーエンコーダ
8 減速ギヤ軸
9 ドラム軸
10 減速ギヤ
11 モータ軸ギヤ
12 ITBローラ軸
13 CPU
14 ROM
15 RAM
21 パターン検知センサ
50 ASIC
60 コントローラ
100 ドラム
101 露光装置
102 現像器
103 現像スリーブ
104 クリーナーブレード
105 帯電器
107 一次転写ローラ
108 中間転写ベルト(ITB)
109 中間転写ベルトクリーナー
110 中間転写ベルト駆動ローラー
111 二次転写内ローラ
112 二次転写外ローラ
113 定着器

Claims (8)

  1. 回転可能な像担持体(100)と、
    前記像担持体(100)の表面を一様に帯電する帯電手段(105)と、
    一様に帯電された前記像担持体(100)に静電潜像を形成する露光手段(101)と、
    前記静電潜像にトナーを転写する現像手段(102)と、
    前記像担持体(100)に担持されたトナー像を転写する回転可能な中間転写体(108)と、
    前記像担持体(100)を回転駆動させる像担持体駆動手段と、
    前記中間転写体(108)を回転駆動させる中間転写体駆動手段と、
    前記像担持体(100)の角速度を検知する像担持体角速度検知手段(7)と、
    前記中間転写体(108)の角速度を検知する中間転写体角速度検知手段(7)と、
    前記像担持体(100)の基準位置(7f)を検知する基準位置検知手段(7d)と、を有し、
    前記像担持体駆動手段、前記中間転写体駆動手段により、前記像担持体(100)の少なくとも一部が前記中間転写体(108)と従動して回転するように、前記像担持体(100)、前記中間転写体(108)を駆動させ、前記基準位置検知手段(7d)により前記像担持体の基準位置(7f)の検知を起点に、前記像担持体(100)を前記像担持体角速度検知手段(7)により検知する前記像担持体(100)の所定回転角度で分割したときの各位相の、前記像担持体(100)の一部と従動する所定回転体の回転角度を所定回転体の角速度検知手段により検知することにより、前記像担持体(100)の各位相の表面距離を取得することを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置に加え、
    前記像担持体(100)の各位相の表面距離を基に、前記像担持体(100)の角速度を補正する角速度補正手段(50)を有し、
    前記露光手段(101)は、前記角速度検知手段(7)により検知される前記像担持体(100)の各位相での角速度を、前記角速度補正手段(50)により、対応する各位相で補正される補正角速度に同期して露光することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像形成装置に加え、
    前記像担持体(100)の各位相の前記所定回転体の回転角度の検知を、前記像担持体(100)が所定数回転するまで繰り返し、各位相に複数の前記所定回転体の回転角度を平均処理し、各位相の表面距離を取得することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置に加え、
    所定回転体は、前記中間転写体(108)であることを特徴とする画像形成装置。
  5. 回転可能な像担持体(100)と、
    前記像担持体(100)の表面を一様に帯電する帯電手段(105)と、
    一様に帯電された前記像担持体(100)に静電潜像を形成する露光手段(101)と、
    前記静電潜像にトナーを転写する現像手段(102)と、
    前記像担持体(100)に担持されたトナー像を転写する回転可能な中間転写体(108)と、
    前記像担持体(100)を回転駆動させる像担持体駆動手段と、
    前記中間転写体(108)を回転駆動させる中間転写体駆動手段と、
    前記像担持体(100)の角速度を検知する像担持体角速度検知手段(7)と、
    前記中間転写体(108)の角速度を検知する中間転写体角速度検知手段(7)と、
    前記像担持体(100)の基準位置(7f)を検知する基準位置検知手段(7d)と、
    前記中間転写体(108)に転写形成されるパターンを検知するパターン検知手段(21)と、を有し、
    前記像担持体駆動手段、前記中間転写体駆動手段により、前記像担持体(100)の少なくとも一部が前記中間転写体(108)に従動して回転するように、前記像担持体(100)、前記中間転写体(108)を駆動させ、前記基準位置検知手段(7d)により前記像担持体の基準位置(7f)の検知を起点に、前記像担持体(100)を、前記像担持体角速度検知手段(7)により検知する前記像担持体(100)の所定回転角度で分割したときの各位相に、前記露光手段(101)により前記像担持体(100)に露光、前記中間転写体(108)に転写されるパターンを前記パターン検知手段(21)により検知し、各位相の検知パターン間隔で、前記像担持体(100)の一部と従動する所定回転体の回転角度を所定回転体の角速度検知手段により検知することにより、前記像担持体(100)の各位相の表面距離を取得することを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項5に記載の画像形成装置に加え、
    前記像担持体(100)の各位相の表面距離を基に、前記像担持体(100)の角速度を補正する角速度補正手段(50)を有し、
    前記露光手段(101)は、前記角速度検知手段(7)により検知される前記像担持体(100)の各位相での角速度を、前記角速度補正手段(50)により、対応する各位相で補正される補正角速度に同期して露光することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項5または6に記載の画像形成装置に加え、
    前記像担持体(100)の各位相の前記所定回転体の回転角度の検知を、前記像担持体(100)が所定数回転するまで繰り返し、各位相に複数の前記所定回転体の回転角度を平均処理し、各位相の表面距離を取得することを特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項5乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置に加え、
    所定回転体は、前記中間転写体(108)であることを特徴とする画像形成装置。
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