JP2019023566A - 圧力センサ - Google Patents

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Eiji Shinohara
英司 篠原
阿部 英樹
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英樹 阿部
聡 和賀
Satoshi Waga
聡 和賀
敬介 中山
Keisuke Nakayama
敬介 中山
佐藤 弘樹
Hiroki Sato
弘樹 佐藤
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Abstract

【課題】製造が容易で、被水や結露などに対して耐性がある圧力センサを提供する。
【解決手段】第1素子を収納する第1収納部と、第2素子12を収納する第2収納部22と、第1収納部と第2収納部22とを隔離する隔壁23と、を有し、第1素子は第1収納部内に配置され、第1収納部に第1の気体が導入される第1の開口部20aが設けられており、第2素子12は、第2収納部22内に第1素子の検知面と第2素子12の検知面12aとが同一の方向を臨むように配置され、第2収納部22に第2の気体が導入される第2の開口部20b、20cが設けられており、第2収納部22は、第2の開口部20b、20cが第1の開口部20aと異なる方向に開放して設けられている。
【選択図】図12

Description

本発明は、気体の圧力を検出する圧力センサに関し、特に、異なる2つの気体をケースに導入し、その差圧を検出する圧力センサに関する。
気体の圧力を検出する圧力センサは、真空を基準として絶対圧を測定する絶対圧タイプ、大気圧を基準として正圧または負圧を測定したり、異なる2つの圧力の差圧を測定したりする差圧タイプに分類される。
差圧タイプでは、半導体ダイヤフラム式の検知面を有する感圧センサ素子の表面側および裏面側に気体を導入する圧力センサが一般的である。この圧力センサにおいては、感圧センサ素子の裏面側が台座等を介してケースに接着され、台座に設けられた圧力導入孔によって裏面側の圧力を受圧していた。この圧力導入孔は細くしなければならないため、被水や結露によって水が浸入することで、圧力の測定に支障が出ることがある。またその水が凍結するとその膨張でセンサ素子が破壊される恐れがある。そのため、特許文献1に開示された圧力センサでは、感圧センサ素子の両面を柔らかいゲルやオイルの保護部材で覆うことで水などの進入を防いでいる。
図17は、特許文献1の圧力センサを示す断面図である。ケース910は、ターミナルピン910aがインサート成形されたコネクタケース部911、このコネクタケース部911に接合されてそれぞれ第1の圧力導入通路921、第2の圧力導入通路922を構成する第1の圧力ポート部912、第2の圧力ポート部913よりなる。チップ930は、シリコン半導体等の半導体基板よりなり、その一面側に薄肉部としてのダイヤフラムを有し、他面側に異方性エッチング等により形成された凹部932を有する半導体ダイヤフラム式のセンシング部である。そして、チップ930の裏面には、ガラス等よりなる台座940が接合され、チップ930と一体化されている。チップ930は、この台座940を介して、凹部911aの底面に接着剤により接着され、ケース910に収納固定されている。台座940には、第2の圧力導入通路922の一部としての孔部941が形成されている。この孔部941の通路面積はチップ930における凹部932の開口面積よりも小さいものとしている。さらに、ケース910に、チップ930の表面を被覆する第1の保護部材970が設けられているとともに、第2の圧力導入通路922内への異物の侵入を防止するための第2の保護部材980が第2の圧力導入通路922内に充填された構成を有している。
第1の保護部材970は、コネクタケース部911の凹部911a内に充填され、チップ930の表面、ワイヤ960、ワイヤ960とターミナルピン910aとの接続部、台座940を被覆して保護している。第2の保護部材980は、第2の圧力導入通路の一部としての台座940の孔部941内に充填されるとともに、この孔部941からはみ出して、第2の圧力導入通路922のうち圧力導入部913a側にまで充填されている。第2の保護部材980は、例えば、フロロシリコーンゲルにフロロシリコーン系オイルが30〜35%添加されたものを、真空中で注入するか、あるいは注入後真空脱泡して、図17の状態に配設されている。
特許第4320963号公報
しかしながら、特許文献1に記載された圧力センサの構造の場合には、被水や結露などに対して耐性がある圧力センサとするために、細い穴の中にゲルないしオイルを充填しなければならないため、製造が煩雑になる。また、チップ930を小型化しようとすると、台座940の孔部941をさらに細くして、通路面積を小さくしなければならず、そのような圧力センサの製造は困難であった。
本発明は、上述した課題を解決するもので、従来の差圧タイプに比べて、製造が容易で、被水や結露などに対して耐性がある圧力センサを提供することを目的とする。
本発明の圧力センサは、検知面を有し、圧力を検知可能な感圧センサ素子と、前記検知面に気体が接するように前記感圧センサ素子が配置されるケースと、を備え、気体の圧力を電気信号に変換する圧力センサにおいて、前記感圧センサ素子は、内部に圧力基準室が設けられ、前記検知面に第1の気体が接するように配置される第1素子と、内部に圧力基準室が設けられ、前記検知面に第2の気体が接するように配置される第2素子と、を有し、前記第1の気体と前記第2の気体との差圧を測定可能とするように電気接続され、前記ケースは、前記第1素子を収納する第1収納部と、前記第2素子を収納する第2収納部と、前記第1収納部と前記第2収納部とを隔離する隔壁と、を有し、前記第1素子は前記第1収納部内に配置され、前記第1収納部に前記第1の気体が導入される第1の開口部が設けられており、前記第2素子は、前記第2収納部内に前記第1素子の前記検知面と前記第2素子の前記検知面とが同一の方向を臨むように配置され、前記第2収納部に前記第2の気体が導入される第2の開口部が設けられており、前記第2収納部は、前記第2の開口部が前記第1の開口部と異なる方向に開放して設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、異なる方向からの2つの気体の差圧を測定する感圧センサ素子として圧力導入孔のない絶対圧タイプの感圧センサ素子を2個用いるとともに、それぞれの検知面が同一方向を臨むように配置されているので、製造が容易である。さらに、圧力導入孔のない感圧センサ素子であるので、被水や結露などに対して耐性がある。したがって、従来の差圧タイプに比べて、製造が容易で、被水や結露などに対して耐性がある圧力センサを提供することができる。
また、本発明の圧力センサは、前記第2収納部が前記第2の開口部を少なくとも2箇所以上有することが好適である。
この構成によれば、第2の開口部の1箇所が被水・結露しても他のところで圧力がかかるようにできる。
また、本発明の圧力センサは、前記第2の開口部が、前記ケースの外面部から前記第2素子の前記検知面に向かって延設された導入孔の前記外面部に位置する開口であって、前記導入孔が、前記第2素子の前記検知面に対して、前記検知面を平面視したときに異なる2方向から延設されるように配置されていることが好ましい。
この構成によれば、一方を被水・結露し易い側に配置するとともに、他方を被水・結露し難い側に配置することで、他方側でより確実に気圧測定ができる。
また、本発明の圧力センサにおいて、前記導入孔の少なくとも1つは、前記導入孔が延設する方向に対して直交する断面の面積が、他の前記導入孔より大きいものとすることができる。
この構成によれば、導入孔の少なくとも1つの断面積をより大きくすることによって、被水したときの水抜きを容易にし、被水・結露を防止し易くなる。
また、本発明の圧力センサは、前記第2の開口部が、前記検知面を平面視したとき、前記第2素子を挟んで対向する第1方向側と第2方向側とに配置され、前記第1方向および前記第2方向に交差する第3方向を長手方向とする長穴形状であることが好適である。
この構成によれば、長穴形状にすることで、傾けて配置すると水抜きが容易になり、より確実に被水することを避けることができる。
また、本発明の圧力センサにおいて、前記ケースは、前記第1素子および前記第2素子が固定される固定部が設けられたモールド基板と、前記第2の開口部が設けられたハウジングと、これらの部材間に配置される封止材と、前記第2素子の前記検知面に対向して離間配置されるキャップと、を有し、前記隔壁が前記モールド基板と前記ハウジングと前記キャップと前記封止材とからなることが好適である。
この構成によれば、ケースを複数部材の接合で構成することにより、製造が容易である。
本発明によれば、異なる方向からの2つの気体の差圧を測定する感圧センサ素子として圧力導入孔のない絶対圧タイプの感圧センサ素子を2個用いるとともに、それぞれの検知面が同一方向となるように配置されているので、製造が容易である。さらに、圧力導入孔のない感圧センサ素子であるので、被水や結露などに対して耐性がある。したがって、従来の差圧タイプに比べて、製造が容易で、被水や結露などに対して耐性がある圧力センサを提供することができる。
本発明の第1実施形態の圧力センサを示す斜視図である。 第1実施形態の圧力センサを示す底面図である。 第1実施形態の圧力センサを示す平面図である。 第1素子および第2素子を示す説明図であり、図4(a)は大気圧下での模式断面図であり、図4(b)は高圧下での模式断面図である。 第1実施形態のモールド基板を示す平面図である。 第1実施形態において、第1素子と第2素子と回路基板とが実装されたモールド基板を示す平面図である。 第1実施形態のハウジングを示す斜視図である。 図7に示すハウジングの平面図である。 第1実施形態において、第1素子と第2素子と回路基板とが実装されたモールド基板を収容したハウジングの平面図である。 第1実施形態において、キャップを取り付けた状態のモールド基板を収容したハウジングの平面図である。 図10のXI−XI線で切断した断面図である。 図10のXII−XII線で切断した断面図である。 本発明の第2実施形態の圧力センサを示す底面図である。 第2実施形態の圧力センサを示す平面図である。 第2実施形態において、第1素子と第2素子と回路基板とが実装されたモールド基板を収容したハウジングの平面図である。 第2実施形態において、キャップを取り付けた状態のモールド基板を収容したハウジングの平面図である。 従来の圧力センサを示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、分かりやすいように、図面は寸法を適宜変更している。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態の圧力センサ1を示す斜視図である。図2は、圧力センサ1を示す底面図である。図3は、圧力センサ1を示す平面図である。図4は、第1素子11を示す説明図であり、図4(a)は大気圧P0下での模式断面図であり、図4(b)は高圧P1下での模式断面図である。図5は、モールド基板31を示す平面図である。図6は、第1素子11と第2素子12と回路基板15とが実装されたモールド基板31を示す平面図である。図7は、ハウジング32を示す斜視図である。図8は、図7に示すハウジング32の平面図である。図9は、第1素子11と第2素子12と回路基板15とが実装されたモールド基板31を収容したハウジング32の平面図である。図10は、キャップ33を取り付けた状態のモールド基板31を収容したハウジング32の平面図である。図11は、図10のXI−XI線で切断した断面図である。図12は、図10のXII−XII線で切断した断面図である。なお、図9〜図12では、塗布されている保護材40を省略して、第1素子11および第2素子12ならびに検知面11a、12aが分かるように図示している。また、図11および図12では、ボンディングワイヤを省略して、断面図を見やすくしている。
本発明の第1実施形態の圧力センサ1は、図1および図3に示すように、Z1方向にケース20の第1の開口部20aが設けられている。第1の開口部20aの反対方向には、図2に示すように、ケース20の第2の開口部20b、20cが設けられている。
圧力センサ1は図示しない被取り付け部に取り付けられ、このとき、第1の開口部20aに第1の気体が接するとともに、第2の開口部20b、20cに第2の気体が接するように配置される。
本実施形態の圧力センサ1は、感圧センサ素子10として、第1の気体が接するように配置された第1素子11と、第2の気体が接するように配置された第2素子12とを有し、これらの素子で第1の気体と第2の気体との差圧を測定する差圧センサである。
第1素子11は、シリコン半導体等の半導体基板に製作された箱型の外観の圧力センサである。第1素子11は、図4(a)に示すように、一面(Z1側の面)側に薄いダイヤフラムが配置された検知面11aが設けられ、ダイヤフラムの内側に空洞の圧力基準室11bが設けられ、検知面11a側と圧力基準室11b内との圧力差によるダイヤフラムの撓みが抵抗変化として検知可能である。圧力基準室11bは、大気圧P0に比べて充分に減圧された、いわゆる真空に保持されている。これにより、第1素子11は真空を基準とした絶対圧タイプの圧力センサを構成する。大気圧P0でのダイヤフラムの撓みに対して、図4(b)に示すように、検知面11a側の圧力が高圧P1だと撓みが大きくなる。また、大気圧P0より圧力が低いと、撓みが小さくなる。
第2素子12は、シリコン半導体等の半導体基板に製作された箱型の外観の圧力センサである。第2素子12は、図4(a)に示すように、薄いダイヤフラムの一面側に検知面12aが設けられ、内面側に空洞の圧力基準室12bが設けられて、検知面12a側と圧力基準室12b内との圧力差によるダイヤフラムの撓みが抵抗変化として検知可能である。圧力基準室12bは、大気圧P0に比べて充分に減圧された、いわゆる真空に保持されている。これにより、第2素子12は真空を基準とした絶対圧タイプの圧力センサを構成する。大気圧P0でのダイヤフラムの撓みに対して、図4(b)に示すように、検知面11a側の圧力が高圧P1だと撓みが大きくなる。また、大気圧P0より圧力が低いと、撓みが小さくなる。なお、本実施形態では、第2素子12が、第1素子11と同じ外観形状、同じダイヤフラム厚で、同じ感圧性能である。
第1素子11および第2素子12は、図5に示すモールド基板31に配設される。モールド基板31は、後述するように、ケース20の一部を構成する。
モールド基板31は絶縁性の合成樹脂からなり、導電部材31dと一体にインサート成形されたものである。合成樹脂には、例えば、PPS(ポリフェニレンサルファイド)やフェノール樹脂等が用いられる。導電部材31dは、導電性の金属板から所望のパターン形状に加工されたものである。導電部材31dは、一部分がモールド基板31に形成された凹部に露出している。モールド基板31の凹部は、第1素子11を収納する第1収納部21と、第2素子12を収納する第2収納部22とを構成する。第1収納部21および第2収納部22となる凹部には、第1素子11および第2素子12が固定される固定部31aが設けられている。また、モールド基板31を平面視して、第2収納部22の固定部31aのX1側およびX2側には、Z1−Z2方向に貫通する貫通孔31b、31cが設けられている。さらに、モールド基板31に一体化された導電部材31dは、部分的にモールド基板31の側面から突出している。
そして、モールド基板31の固定部31aに接着材が塗布されて、第1素子11および第2素子12が、図6に示すように固定される。このとき、第1素子11の検知面11aと第2素子12の検知面12aとに対向する裏面側が固定部31aに接着され、かつ、検知面11aおよび検知面12aが同一の高さで同一の方向を臨むように配置される。
モールド基板31に一体化された導電部材31dは、第1素子11および第2素子12にそれぞれ形成された接続端子(図示しない)とボンディングワイヤによって電気接続される。また、モールド基板31には、第1素子11および第2素子12の抵抗値を検出して電気信号を出力する回路基板15が、導電性接着材によって固定され、モールド基板31から露出した導電部材31dとボンディングワイヤによって電気接続される。なお、第1素子11および第2素子12と回路基板15とは、ボンディングワイヤの実装面が同一面に並んでおり、1回のボンディング工程で一括してボンディングワイヤを結線することができる。なお、ボンディング工程後に、第1素子11および第2素子12ならびにボンディングワイヤを保護する保護材40が塗布される。図6は、この保護材40が塗布される前の状態である。
モールド基板31は、図7および図8に示すハウジング32に収容される。ハウジング32は、後述するように、ケース20の一部を構成する。
ハウジング32は、合成樹脂からなり、モールド基板31を収容する本体部32aと、電気信号を出力するための電気ケーブルを接続するコネクタ部32eとを有している。合成樹脂には、例えば、PBT(ポリブチレンテレフタレート)やナイロン樹脂等が用いられる。また、本体部32aとコネクタ部32eとの間を貫通する端子部材32dが配設されて、コネクタ端子を構成している。端子部材32dは導電性の金属材からなり、本体部32aに接着材で固定されている。本体部32aは、Z1側が開口した箱状で、Z2側の板面からZ1側に突出する筒状部32b、32cが設けられている。この筒状部32b、32cは、導入孔24b、24cを備えている。導入孔24cは、筒状部32bの内部で2つに分割されており、導入孔24cが延設する方向に対して直交する断面の面積が小さくなっている。導入孔24bは、導入孔24bが延設する方向に対して直交する断面の面積が、導入孔24cの断面の面積より大きい。
モールド基板31は、図9に示すように配置されて、貫通孔31b、31cに筒状部32b、32cが挿入され、ハウジング32の本体部32aに収容される。そして、モールド基板31の導電部材31dが、端子部材32dに電気接続される。さらに、図10に示すように、封止材34によって固定される。また、第2収納部22のZ1側の開口には、第2素子12の検知面12aに対向してキャップ33が離間配置されて、接着材で固定される。
モールド基板31とハウジング32との部材間には封止材34が塗布され、モールド基板31とハウジング32とキャップ33と封止材34によって隔壁23を備えたケース20が構成される。封止材34は、エポキシ樹脂等の、耐環境性に優れた硬化型の合成樹脂からなり、気密性を保持するとともに、差圧が加わっても変形しない剛性を有する。図11に示すように、第2収納部22は、キャップ33が接合されており、モールド基板31とキャップ33とによって第1の開口部20aから区画されている。また、図9に示すように、モールド基板31には、検知面12aを平面視したときに異なる2方向(X1側およびX2側)に貫通孔31b、31cが設けられている。そして、図11および図12に示すように、第2収納部22は筒状部32b、32cの導入孔24b、24c以外がモールド基板31、キャップ33、ハウジング32、および封止材34によって構成された隔壁23で囲まれた状態となる。図12に示すように、第2収納部22に連通している導入孔24b、24cは、ハウジング32のZ2側に開口している。第2の開口部20b、20cは、第2収納部22の導入孔24b、24cのハウジング32の外面部に位置する開口である。
この工程後に、図3に示すように、保護部材44を塗布し、回路基板15およびワイヤボンディングが第1の気体に曝されないように保護される。図3ではキャップ33も保護部材44で覆われている。なお、図3では第1収納部21に塗布されている保護材40を省略せずに示している。保護材40は、封止材34とは異なり、気体の圧力を検知面11a、12aに伝達可能な弾性を有する合成樹脂である。具体的には、フロロシリコーンゲルあるいはフッ素ゲル等を用いることができる。以上の工程例では、モールド基板31をハウジング32の本体部32aに収容してからキャップ33を接合して保護部材44を塗布するとしたが、ボンディング工程および保護材40の塗布工程後のモールド基板31にキャップ33の接合工程および保護部材44の塗布工程を続けて、その後にハウジング32の収容部に封止材34を塗布してからモールド基板31を配置する順にしてもよい。
第1素子11は、図11に示すように、モールド基板31を隔壁23とする第1収納部21に配置されている。この第1収納部21には、第1の気体が導入される第1の開口部20aが設けられており、本実施形態の圧力センサ1では、ハウジング32の本体部32aが検知面11a側(Z1側)に開口して、第1の開口部20aを構成している。なお、第1の開口部20aに第1の気体を導入するために、ハウジング32に図示しない筒状の第1のポート部を取り付けることができる。
本実施形態の圧力センサ1では、第2収納部22の第2の開口部20b、20cが、第1の開口部20aとは反対のZ2側に、ハウジング32の外面部の2箇所で開放されている。また、これらの第2の開口部20b、20cに第2の気体を導入するために、図示しない第2のポート部を筒状に設けるようにしてもよい。
上記のように、本実施形態では、ケース20を構成するモールド基板31とハウジング32を別体として、封止材34によって固定するようにしたので、それぞれ、合成樹脂を成形するための金型の構成が簡単になる。また、ボンディング工程におけるモールド基板31を支持しやすいから、第1素子11および第2素子12のボンディング工程が安定する。したがって、実装工程を含む製造工程が容易になる。なお、モールド基板31を別体で用意する代わりに、ハウジング32に導電部材31dを一体化して、第1素子11および第2素子12をハウジング32に固定する構成とすることも可能である。この場合は、ハウジング32に凹部を設けて、第1収納部21および第2収納部22とするようにして、第1収納部21と第2収納部22とを隔離するとともに、ハウジング32に第2の開口部20b、20cを設けておけばよい。
次に、本実施形態の圧力センサ1による差圧の測定原理について説明する。
第1の開口部20aを有する第1収納部21と、第1の開口部20aとは反対の方向に設けられた第2の開口部20b、20cを有する第2収納部22とが、ケース20の隔壁23によって隔離されている。第1収納部21に収納された第1素子11は、第1の開口部20aから導入される第1の気体の圧力に応じて抵抗値が変化する絶対圧タイプの圧力センサである。ボンディングワイヤと導電部材31dを介して接続された回路基板15から第1素子11に所定の電流を通電することによって、出力端子間には抵抗値に対応した電圧が発生して回路基板15に入力される。同様に、第2収納部22に収納された第2素子12は、第2の開口部20b、20cから導入される第2の気体の圧力に応じて抵抗値が変化する絶対圧タイプの圧力センサである。ボンディングワイヤと導電部材31dを介して接続された回路基板15から第2素子12に所定の電流を通電することによって、出力端子間には抵抗値に対応した電圧が発生して回路基板15に入力される。回路基板15では、第1素子11からの入力電圧と第2素子12からの入力電圧との差分を出力する処理が行われ、2つの気体の差圧に応じた電気信号が出力される。
本実施形態の圧力センサ1は、回路基板15を内蔵し、差圧に応じた電気信号が出力される構成である。なお、回路基板15を内蔵せず、それぞれの抵抗値を、コネクタ端子に接続された外部の回路で測定して差圧の電気信号に変換するように構成してもよい。また、回路基板15を第1素子11および第2素子12のそれぞれの絶対圧を電気信号として出力する回路構成として、コネクタ端子に接続された外部の回路でも差圧を算出するシステム構成としてもよい。
次に、本実施形態の圧力センサ1の特徴部分について、従来の差圧タイプの圧力センサと比較して説明する。
本実施形態の圧力センサ1は、感圧センサ素子10として絶対圧タイプの第1素子11および第2素子12を用いている。差圧タイプの圧力センサが検知面を有するダイヤフラムの裏面側に気体を導入する圧力導入孔が設けられているのに対し、図4に示すように、絶対圧タイプの第1素子11および第2素子12には圧力導入孔がない。圧力導入孔を設ける必要がないため、構造が単純であるとともに、検知面を有するダイヤフラム以外の部分を高剛性の構造体とすることができる。また、差圧タイプの圧力センサでは、ダイヤフラムの面積より圧力導入孔の断面の面積を小さくする必要があるので、圧力導入孔の加工上の制約からダイヤフラムの面積を小さくすることが困難である。また、差圧タイプの圧力センサでは、導入する気体に水分等の凝縮性物質が含まれていると、圧力導入孔やダイヤフラムの裏面の圧力室で液化したり固体化したりして、気体の導入が妨げられる心配がある。この点でも、絶対圧タイプの第1素子11および第2素子12はほとんど心配する必要がなくなる。
また、差圧タイプの圧力センサは固定する接着材を介しての機械的な応力に敏感であり、応力による測定誤差を生じやすい。特に、測定環境の温度が刻々と変動する場合には、接着材との熱膨張の差による熱応力も加わり、温度補正後の測定誤差が大きくなりやすい。これに対して、本実施形態の圧力センサ1における絶対圧タイプの第1素子11および第2素子12では、固定される裏面側の機械的強度が高いので、これらの測定誤差が小さい。
一方、差圧タイプの圧力センサは接続するボンディングワイヤの本数が最小で済む。本実施形態の圧力センサ1は、第1素子11および第2素子12を別々のボンディングワイヤで接続する必要があるため、ボンディングワイヤの本数が多くなっている。しかしながら、第1素子11および第2素子12の実装面が同一方向で高さが同一高さであるため、ボンディング工程での手間はほとんど増えない。したがって、ボンディングワイヤの本数が多くなっても実質的な製造の容易さには影響しない。なお、本実施形態の圧力センサ1と異なり、2個の絶対圧タイプの感圧センサ素子10の実装面を異ならせるように配置する場合には別々にボンディングを行う等の必要があり、製造の容易さは得られなくなる。この問題は、回路基板15を別方向の実装面とする場合でも生じる。したがって、本実施形態の圧力センサ1のように実装面を同一高さで同一方向にすることが、製造の容易さをもたらすポイントである。また、製造における不良の発生が少ない。
また、差圧タイプの圧力センサは、通常、異なる方向からの2つの気体の差圧を測定するように構成されている。本実施形態の圧力センサ1では、第1素子11の検知面11aおよび第2素子12の検知面12aが同一の方向を臨むように配置している。通常の差圧タイプの圧力センサと導入する気体の方向を同じにするために、第2素子12を収納する第2収納部22に第2の開口部20b、20cを検知面11aおよび検知面12aと反対の側に設けている。これにより、2つの気体の導入方向を通常の差圧タイプの圧力センサと同じにすることができ、通常の差圧タイプの圧力センサを使用している機器に適用することが容易になる。
また、差圧タイプの圧力センサは、薄いダイヤフラムが2つの気体を隔離する隔離壁の一部になっている。しかしながら、シリコン半導体等のダイヤフラムが破断した場合には圧力の高いほうから圧力低いほうへ気体が流出し、2つの気体が混合する不具合が発生してしまう。本実施形態の圧力センサ1は、第1収納部21および第2収納部22がケース20の隔離壁によって隔離されており、第1素子11および第2素子12のダイヤフラムが破断した場合でも、第1収納部21と第2収納部22との隔離は保持される。したがって、ダイヤフラムが破断した場合でも、2つの気体が混合する不具合が発生することはない。
次に、本実施形態の圧力センサ1における導入孔24b、24cの作用について説明する。導入孔24b、24cは、ハウジング32の外面部に形成された第2の開口部20b、20cから第2素子12の検知面12aに向かって延設された気体導入部である。導入孔24b、24cは、検知面12aを平面視したときに異なる2方向(X1側およびX2側)に設けられた貫通孔31b、31cに連続している。このように、第2収納部22の離れた位置に導入孔24b、24cおよび第2の開口部20b、20cが設けられているので、圧力センサ1の周囲に水がかかって被水や結露したときにも、2箇所同時に塞がれてしまうことが発生しにくくなる。したがって、第2の開口部20b、20cの1箇所が被水・結露しても他のところで圧力がかかるようにできる。また、導入孔が1本だけの場合には、被水や結露によっていったん水が浸入すると、導入孔からの水抜きが困難であるが、2本の導入孔24b、24cを備えている場合は、より水抜きがしやすくなる。
なお、被取り付け部に取り付けられた状態の圧力センサ1において、第2の開口部20b、20cが水平な高さ位置でないことが望ましい。第2の開口部20b、20cのいずれか一方が低い位置にあるときは、圧力センサ1の第2収納部22に水が浸入しても、導入孔24b、24cを通って第2の開口部20b、20cから抜けやすくなる。本実施形態の圧力センサ1では、断面の面積が大きい導入孔24bから水が抜けやすい構成とされている。このため、導入孔24bのほうを被水・結露し易い側に配置するとともに、水の入り込みにくい導入孔24cのほうを被水・結露し難い側に配置することで、導入孔24c側でより確実に気圧測定ができる。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
感圧センサ素子10は、内部に圧力基準室11bが設けられ、検知面11aに第1の気体が接するように配置される第1素子11と、内部に圧力基準室12bが設けられ、検知面12aに第2の気体が接するように配置される第2素子12と、を有している。そして、第1の気体と第2の気体との差圧を測定可能とするように電気接続されている。ケース20は、第1素子11を収納する第1収納部21と、第2素子12を収納する第2収納部22と、第1収納部21と第2収納部22とを隔離する隔壁23と、を有している。第1素子11は第1収納部21内に配置され、第1収納部21に第1の気体が導入される第1の開口部20aが設けられている。第2素子12は、第2収納部22内に第1素子11の検知面11aと第2素子12の検知面12aとが同一の方向を臨むように配置されている。さらに、第2収納部22に第2の気体が導入される第2の開口部20b、20cが設けられており、第2収納部22は、第2の開口部20b、20cが第1の開口部20aと異なる方向に開放して設けられている。
この構成によれば、異なる方向からの2つの気体の差圧を測定する感圧センサ素子10として圧力導入孔のない絶対圧タイプの感圧センサ素子を2個用いるとともに、それぞれの検知面11a、12aが同一方向を臨むように配置されているので、製造が容易である。さらに、圧力導入孔のない感圧センサ素子であるので、被水や結露などに対して耐性がある。
また、第2収納部22は第2の開口部20b、20cを少なくとも2箇所以上有することが好適である。この構成によれば、第2の開口部20b、20cのうち、いずれか1箇所が被水・結露しても他のところで圧力がかかるようにできる。
また、第2の開口部20b、20cは導入孔24b、24cの外面部に位置する開口であって、導入孔24b、24cが、第2素子12の検知面12aに対して、検知面12aを平面視したときに異なる2方向から延設されるように配置されていることが好ましい。この構成によれば、一方を被水・結露し易い側に配置するとともに、他方を被水・結露し難い側に配置することで、他方側でより確実に気圧測定ができる。
また、第1実施形態の圧力センサ1において、導入孔24b、24cのうちの少なくとも1つは、導入孔24b、24cが延設する方向に対して直交する断面の面積が、他の導入孔より大きいものとすることができる。この構成によれば、導入孔24b、24cのうちの少なくとも1つの断面積をより大きくすることによって、被水したときの水抜きを容易にし、被水・結露を防止し易くなる。
また、第1実施形態の圧力センサ1において、ケース20は、第1素子11および第2素子12が固定される固定部31aが設けられたモールド基板31と、第2の開口部20b、20cが設けられたハウジング32と、これらの部材間に配置される封止材34と、第2素子12の検知面12aに対向して離間配置されるキャップ33と、を有している。そして、隔壁23がモールド基板31とハウジング32とキャップ33と封止材34とからなることが好適である。
この構成によれば、ケース20を複数部材の接合で構成することにより、製造が容易である。
[第2実施形態]
図13は、本発明の第2実施形態の圧力センサ2を示す底面図である。図14は、圧力センサ2を示す平面図である。図15は、第2実施形態において、第1素子11と第2素子12と回路基板15とが実装されたモールド基板31を収容したハウジング32の平面図である。図16は、第2実施形態において、キャップ33を取り付けた状態のハウジング32の平面図である。なお、第1実施形態の圧力センサ1との違いは、第2の開口部20b、20cおよび導入孔24b、24cならびに筒状部32b、32cの形状であり、図13〜図16における構成部材の符号は第1実施形態の符号をそのまま用い、構成についての説明を省略する。
第2実施形態の圧力センサ2では、第2の開口部20b、20cがY1−Y2方向を長手方向とする長穴形状である。図15に示すように、ハウジング32の筒状部32b、32cが平面視で長円形に設けられており、筒状部32b、32cに断面形状が長円形の導入孔24b、24cが設けられている。
第1実施形態の圧力センサ1と同様、導入孔24b、24cは、ハウジング32の外面部に形成された第2の開口部20b、20cから第2素子12の検知面12aに向かって延設された気体導入部である。導入孔24b、24cは、検知面12aを平面視したときに、第2素子12を挟んで対向する異なる第1方向側と第2方向側(X1側およびX2側)に設けられている。第2実施形態の圧力センサ2では、さらに、第1方向および第2方向に交差する第3方向を長手方向とする長穴形状の導入孔24b、24cになっている。
導入孔24b、24cは、それぞれ、長手方向の幅広のまま、第2素子12の検知面12aに向かって延設され、第2素子12が配置されている第2収納部22に連通している。
第2の開口部20b、20cおよび導入孔24b、24cを長穴形状にすることで、傾けて配置すると水抜きが容易になり、より確実に第2収納部22全体が被水することを避けることができる。
以下、本実施形態としたことによる効果について説明する。
第2実施形態の圧力センサ2においても、感圧センサ素子10は、内部に圧力基準室11bが設けられ、検知面11aに第1の気体が接するように配置される第1素子11と、内部に圧力基準室12bが設けられ、検知面12aに第2の気体が接するように配置される第2素子12と、を有している。そして、第1の気体と第2の気体との差圧を測定可能とするように電気接続されている。ケース20は、第1素子11を収納する第1収納部21と、第2素子12を収納する第2収納部22と、第1収納部21と第2収納部22とを隔離する隔壁23と、を有している。第1素子11は第1収納部21内に配置され、第1収納部21に第1の気体が導入される第1の開口部20aが設けられている。第2素子12は、第2収納部22内に第1素子11の検知面11aと第2素子12の検知面12aとが同一の方向を臨むように配置されている。さらに、第2収納部22に第2の気体が導入される第2の開口部20bが設けられており、第2収納部22は、第2の開口部20bが第1の開口部20aと異なる方向に開放して設けられている。
この構成によれば、異なる方向からの2つの気体の差圧を測定する感圧センサ素子10として圧力導入孔のない絶対圧タイプの感圧センサ素子を2個用いるとともに、それぞれの検知面11a、12aが同一方向を臨むように配置されているので、製造が容易である。さらに、圧力導入孔のない感圧センサ素子であるので、被水や結露などに対して耐性がある。
また、第2実施形態の圧力センサ2においても、第2収納部22は第2の開口部20b、20cを少なくとも2箇所以上有することが好適である。この構成によれば、第2の開口部20bの1箇所が被水・結露しても他のところで圧力がかかるようにできる。
また、第2実施形態の圧力センサ2においても、第2の開口部20b、20cは導入孔24b、24cの外面部に位置する開口であって、導入孔24b、24cが、第2素子12の検知面12aに対して、検知面12aを平面視したときに異なる2方向から延設されるように配置されていることが好ましい。この構成によれば、一方を被水・結露し易い側に配置するとともに、他方を被水・結露し難い側に配置することで、他方側でより確実に気圧測定ができる。
また、第2実施形態の圧力センサ2は、第2の開口部20b、20cが、検知面12aを平面視したとき、第2素子12を挟んで対向する第1方向側と第2方向側とに配置され、第1方向および第2方向に交差する第3方向を長手方向とする長穴形状であることが好適である。この構成によれば、長穴形状にすることで、傾けて配置すると水抜きが容易になり、より確実に第2収納部22全体が被水することを避けることができる。
また、第2実施形態の圧力センサ2においても、ケース20は、第1素子11および第2素子12が固定される固定部31aが設けられたモールド基板31と、第2の開口部20bが設けられたハウジング32と、これらの部材間に配置される封止材34と、第2素子12の検知面12aに対向して離間配置されるキャップ33と、を有している。そして、隔壁23がモールド基板31とハウジング32とキャップ33と封止材34とからなることが好適である。
この構成によれば、ケース20を複数部材の接合で構成することにより、製造が容易である。
以上のように、本発明の第1実施形態の圧力センサ1および第2実施形態の圧力センサ2を具体的に説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することが可能である。例えば次のように変形して実施することができ、これらも本発明の技術的範囲に属する。
(1)本実施形態において、モールド基板31を用いて、第1素子11および第2素子12をあらかじめ実装してからハウジング32に収容する構成としたが、モールド基板31とハウジング32とに分割されたケースでなくてもよい。
(2)本実施形態において、従来の差圧タイプの圧力センサと対比しやすいように、第1の開口部20aの反対側に第2の開口部20b、20cを配置しているが、これに限定されない。例えば、第2の開口部20b、20cが第1の開口部20aに対して90度傾斜した側面側に配置されたものであってもよい。この場合でも、導入孔24b、24cは、検知面12aを平面視したときに異なる2方向から延設されるように配置されていることがより好ましい。
(3)本実施形態において、2箇所の第2の開口部20b、20cとしたが、2箇所だけに限定されるものではなく、3箇所以上の開口であってもよい。また、導入孔24b、24cが1箇所の開口に集合するような態様であってもよい。例えば、導入孔24b、24cが筒状に設けられたポート部に集合されて開口し、第1の開口部20a側が参照となる大気側に開放され、第2の開口部20b、20c側に導入される第2の気体を被測定気体とする態様であってもよい。
1 圧力センサ
2 圧力センサ
10 感圧センサ素子
11 第1素子
11a 検知面
11b 圧力基準室
12 第2素子
12a 検知面
12b 圧力基準室
15 回路基板
20 ケース
20a 第1の開口部
20b 第2の開口部
21 第1収納部
22 第2収納部
23 隔壁
24b 導入孔
24c 導入孔
31 モールド基板
31a 固定部
31b 貫通孔
31d 導電部材
32 ハウジング
32a 本体部
32b 筒状部
32d 端子部材
32e コネクタ部
33 キャップ
34 封止材
40 保護材
44 保護部材
P0 大気圧
P1 高圧

Claims (6)

  1. 検知面を有し、圧力を検知可能な感圧センサ素子と、
    前記検知面に気体が接するように前記感圧センサ素子が配置されるケースと、を備え、
    気体の圧力を電気信号に変換する圧力センサにおいて、
    前記感圧センサ素子は、内部に圧力基準室が設けられ、前記検知面に第1の気体が接するように配置される第1素子と、内部に圧力基準室が設けられ、前記検知面に第2の気体が接するように配置される第2素子と、を有し、前記第1の気体と前記第2の気体との差圧を測定可能とするように電気接続され、
    前記ケースは、前記第1素子を収納する第1収納部と、前記第2素子を収納する第2収納部と、前記第1収納部と前記第2収納部とを隔離する隔壁と、を有し、
    前記第1素子は前記第1収納部内に配置され、前記第1収納部に前記第1の気体が導入される第1の開口部が設けられており、
    前記第2素子は、前記第2収納部内に前記第1素子の前記検知面と前記第2素子の前記検知面とが同一の方向を臨むように配置され、前記第2収納部に前記第2の気体が導入される第2の開口部が設けられており、
    前記第2収納部は、前記第2の開口部が前記第1の開口部と異なる方向に開放して設けられていることを特徴とする圧力センサ。
  2. 前記第2収納部は、前記第2の開口部を少なくとも2箇所以上有することを特徴とする請求項1に記載の圧力センサ。
  3. 前記第2の開口部は、前記ケースの外面部から前記第2素子の前記検知面に向かって延設された導入孔の前記外面部に位置する開口であって、
    前記導入孔が、前記第2素子の前記検知面に対して、前記検知面を平面視したときに異なる2方向から延設されるように配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧力センサ。
  4. 前記導入孔の少なくとも1つは、前記導入孔が延設する方向に対して直交する断面の面積が、他の前記導入孔より大きいことを特徴とする請求項3に記載の圧力センサ。
  5. 前記第2の開口部は、前記検知面を平面視したとき、前記第2素子を挟んで対向する第1方向側と第2方向側とに配置され、前記第1方向および前記第2方向に交差する第3方向を長手方向とする長穴形状であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の圧力センサ。
  6. 前記ケースは、前記第1素子および前記第2素子が固定される固定部が設けられたモールド基板と、前記第2の開口部が設けられたハウジングと、これらの部材間に配置される封止材と、前記第2素子の前記検知面に対向して離間配置されるキャップと、を有し、
    前記隔壁が前記モールド基板と前記ハウジングと前記キャップと前記封止材とからなることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の圧力センサ。

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