JP2019023390A - 階段構造及び建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】スケルトン階段としての特性の確保と踏板上に埃等がたまることの抑制とを両立する。【解決手段】らせん階段22には、支柱24に複数の踏板28が螺旋状に配置されており、支柱24には、内部に中空部24Bが形成されていると共に、各々の踏板28の踏面に向けて開口された吹出し口40が形成されている。また、支柱24には、供給ダクト48の一端が接続されており、室内機46により生成された空調風が供給ダクト48を介して支柱24の中空部24Bへ供給される。このため、吹出し口40の各々から踏板28の踏面上に空調風が吹き出されて、踏板28の踏面上に空気の流れが形成される。これにより、らせん階段22は、スケルトン階段としての特性の確保と踏板上に埃等がたまることの抑制とを両立できる。【選択図】図1

Description

本発明は、屋内に設置されて階下と階上との間を昇降可能に繋ぐ階段構造及び建物に関する。
特許文献1に記載された屋内用階段には、複数枚の踏み板部が設けられ、踏み板部の間の各々に蹴込み板部が設けられている。踏み板部の上面側の蹴込み板部には、踏み板部の上面に送風する吹出口が設けられ、最下段の踏み板部の下側の蹴込み板部には、吸込口が形成されている。また、踏み板部及び蹴込み板部の下方には、吹出口のそれぞれに連通する連通空気経路が設けられ、連通空気経路の下方空間には、上部において送風装置を介して連通空気経路に連通された吸気経路が設けられ、吸気経路の下部に吸気装置が設けられると共に吸込口が形成されている。
これにより、特許文献1に記載された屋内用階段では、吸気装置により吸込口から吸気経路に吸い込んだ空気を、送風装置により連通空気経路に送風して吹出口の各々から屋内階段の踏み板部の踏み面に吹き出して、踏み板部の踏み面に埃等を溜まりにくくしている。
特開2013−091897号公報
ところで、建物の屋内に設置される階段には、らせん(螺旋)階段や力桁(力げた)階段などがあり、らせん階段や力桁階段などは、スケルトン階段として多用されている。スケルトン階段は、蹴込み板を有しない所謂蹴り込み透かし階段とされており、スケルトン階段は、採光性や通風性の向上を図ることができ且つ高い開放感やデザイン性が得られるという特性を有している。
しかしながら、スケルトン階段は、蹴込み板が省かれている。このため、スケルトン階段の特性を確保するのと踏板に埃等が溜まるのを抑制するのとを両立するのが困難となっている。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、スケルトン階段としての特性の確保と踏板上に埃等が溜まることの抑制とを両立できる階段構造及び建物を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様は、建物高さ方向に所定の間隔をあけて配置された複数の踏板と、内部が中空の筒状に形成され、複数の前記踏板間を開放した状態で支持する支持部と、前記支持部に形成され、前記支持部の内部へ供給された空気が前記踏板の踏面上に向けて吹き出される吹出し部と、を有している。
第1の態様では、建物高さ方向に所定の間隔をあけて配置された複数の踏板が、踏板間が開放された状態で支持部に支持されており、蹴込み板が設けられていないスケルトン階段が構成されている。また、支持部は、内部が中空にされた筒状とされており、支持部には、吹出し部が設けられている。
ここで、支持部の中空の内部に空気が供給されると、供給された空気が吹出し部から踏板の踏面上に向けて吹き出される。これにより、踏板の踏面上に落下する埃等を吹出し部から吹き出される空気よって踏板の周縁に流すことができて、踏板上に埃等が溜まるのを抑制できる。
第2の態様は、第1の態様において、前記支持部は、長手方向が建物高さ方向とされて設置され、周囲に配置された前記踏板の各々を支持する支柱である。
第2の態様では、支持部としての支柱を有し、支柱は、長手方向が建物高さ方向(上下方向)とされて設置され、支柱の周囲において支柱の長手方向周りに配置された複数の踏板の各々が支柱に支持されている。これにより、スケルトン階段としてのらせん階段が構成されており、支柱に形成された吹出し部からは、踏板の踏面上に空気が吹き出される。このため、踏板の踏面上に埃等が溜まるのを抑制できる。
第3の態様は、第1の態様において、前記支持部は、階段幅方向の中間部又は階段幅方向の両端部側に設けられて、前記踏板の各々を支持する桁部である。
第3の態様では、支持部として桁部が適用されている。第3の態様において桁部は、力桁階段における力桁、ささら桁階段におけるささら桁、及び側桁階段における側桁等の何れであってもよい。桁部は、複数の踏板を支持してスケルトン階段を構成している。また、桁部では、内部に空気が供給されることで、供給された空気が吹出し部から踏板の踏面上に吹き出される。これにより、踏板の踏面上に埃等が溜まるのを抑制できる。
第4の態様は、第1の態様から第3の態様の何れかの階段構造を有する階段と、前記支持部の中空の内部に空気を供給する送風手段と、を含む。
第4の態様では、複数の踏板が建物高さ方向に配置されると共に、互いの間が開放された状態で支持部に支持された階段(スケルトン階段)が設けられている。このために、階段の周囲の採光性や通風性の向上が図られると共に、高い開放感やデザイン性が得られる。
また、第4の態様では、送風手段が設けられており、送風手段が支持部の内部へ空気を供給する。送風手段は、屋内の空気を支持部へ供給する構成でもよく、屋外の空気を支持部へ供給する構成でもよい。これにより、支持部に供給された空気が、吹出し部から踏板の踏面上に向けて吹き出されるので、踏板の踏面上に埃等が溜まるのを抑制できる。
第5の態様は、第4の態様において、前記送風手段は、屋内を空調する空調風を生成する空調手段を含み、前記空調手段によって生成された空調風が前記支持部に供給される。
第5の態様では、送風手段として空調手段が設けられており、空調手段によって生成された空調風が、階段の支持部へ供給される。これにより、支持部の吹出し部から空調風が吹き出されて、踏板の踏面上に埃等が溜まるのを抑制できると共に、階段の周囲を空調できる。
以上説明したように本発明の第1の態様によれば、スケルトン階段としての特性の確保と踏板の踏面上に埃等が溜まることの抑制とを両立できる、という効果が得られる。
第2の態様によれば、支柱周りに複数の踏板が配置されたらせん階段において、スケルトン階段としての特性の確保と踏板上に埃等が溜まることの抑制とを両立できる。
第3の態様によれば、桁部が踏板間を開放した状態で複数の踏板を支持しているスケルトン階段において、スケルトン階段としての特性の確保と踏板上に埃等が溜まることの抑制とを両立できる。
第4の態様によれば、スケルトン階段として特性を確保できると共に、踏板の踏面上に埃等が溜まるのを抑制できる。
第5の態様によれば、踏板の踏面上に埃等の溜まるのを抑制できると共に、階段の周囲を空調できる、という効果が得られる。
第1の実施の形態に係る建物の主要部を示す立面図である。 らせん階段の主要部を示す支柱の断面図である。 らせん階段の主要部を示す平面図である。 第2の実施の形態に係る力桁階段の主要部を示す正面視の立面図である。 第2の実施の形態に係る力桁階段の主要部を示す側面視の立面図である。 第2の実施の形態に係る力桁階段の主要部の断面図である。
以下に、図面を参照して本発の実施の形態を詳細に説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1には、第1の実施の形態に係る建物10の主要部が立面図にて示されている。建物10は、躯体が鉄骨軸組構造の2階建てとされており、建物10内には、階下(1階)の居住空間12A及び階上(2階)の居住空間12Bが形成されていると共に、居住空間12Aと居住空間12Bとを繋ぐ吹抜け空間(吹抜け)12Cが形成されている。
居住空間12A及び吹抜け空間12Cには、1階の床梁に床下地(図示省略)が取り付けられており、床下地にフローリングなどの床材(床仕上げ材)が取り付けられて床14が形成されている。2階の居住空間12Bには、2階の床梁(1階の天井梁)16に床下地が取付けられ、床下地にフローリングなどの床材(床仕上げ材)が取り付けられて床18が形成されている。また、2階の床18には、吹抜け空間12C側の周縁部分の一部に手摺20が形成されている。
建物10には、第1の実施の形態に係る階段としてのらせん階段22が設けられており、らせん階段22は、吹抜け空間12Cに設置されて、居住空間12A、12B間を移動(昇降)可能に繋いでいる。図2には、らせん階段22の主要部が側方視の断面図にて示され、図3には、らせん階段22の主要部が平面図にて示されている。
図1に示すように、らせん階段22は、支持部としての筒体状の支柱24を備えている。支柱24には、丸型鋼管が用いられており、支柱24には、外周壁24Aによって囲われた中空部24Bが形成されている。支柱24には、長手方向の一端側にベースプレート26が取り付けられており、支柱24は、ベースプレート26側において開口され(図示省略)、ベースプレート26とは反対側の端部(長手方向の他端側の端部)において閉塞されている。
支柱24は、ベースプレート26が床14側とされると共に、長手方向が上下方向(建物高さ方向、垂直方向)とされて、ベースプレート26がボルト26A等によって床14の床下地(又は床梁)に締結固定されている。これにより、支柱24は、吹抜け空間12C内において床14から略垂直に立設されている。また、支柱24の上端は、2階の床18に設けられた手摺20の上端と略同じ高さとされている。なお、支柱24の上端は、手摺20よりも高くてもよく、2階の天井に達していてもよい。
らせん階段22には、支柱24に複数段の踏板28が設けられている。踏板28は、上下方向(建物高さ方向)が所定(蹴上がり寸法)の間隔とされ、且つ上側に行くに従って支柱24を中心に右回り(左回りでもよい)に所定角度ずつずらされた螺旋状とされて支柱24の周囲に配置されている。
図3に示すように、踏板28は、平面視略二等辺三角形状(略台形状)に形成されており、頂点側(上底側)が支柱24側とされると共に、外周側とされる底辺側(下底側)が支柱24を中心とした円弧状に形成されている。踏板28の下側には、段フレーム30が配置されている。段フレーム30は、平面視外形が踏板28と同様の略二等辺三角形状(略台形状)とされており、段フレーム30の上部に踏板28が取り付けられている。
図1及び図2に示すように、段フレーム30の下側には、ステー32が配置されており、ステー32が段フレーム30の下面に接合されている。段フレーム30は、支柱24の外周壁24Aに頂点側が接合されており、段フレーム30の接合位置よりも下側においてステー32が支柱24の外周壁24Aに接合されている。これにより、らせん階段22は、踏板28が支柱24に支持されると共に、上下に隣接する踏板28の間(蹴込み)が開放された(蹴込み板が設けられていない)所謂スケルトン階段とされている(シースルー階段、蹴り込み透かし階段等とも言う)。
なお、図1に示すように、らせん階段22には、螺旋状の手摺34が設けられており、手摺34は、軸心が支柱24の軸心に同軸とされて、支柱24の軸周りに配置されている。手摺34には、踏板28の各々において支柱24とは反対側の周縁部分に立設された複数の手摺子34Aの上端部が接続されており、手摺34は、手摺子34Aを介して支柱24に固定されている。
また、最上段の踏板28と2階の床18との間には、踊り場36が設けられており、踊り場36は、矩形状の踏板36Aが矩形状のフレーム36B上に取り付けられている。踊り場36のフレーム36Bは、支柱24及び2階の床梁16に連結されることで、踊り場36が支柱24と2階の床梁に支持されて、らせん階段22の支柱24がフレーム36Bを介して2階の床梁16に連結される。また、踊り場36には、手摺38が設けられており、手摺38は、一端が支柱24に連結され、下側にフレーム36Bから立設された複数の手摺子38Aの上端部が連結されて支持されている。
一方、図1から図3に示すように、支柱24には、吹出し部としての複数の吹出し口40が形成されている。吹出し口40は、上下方向(支柱24の長さ方向)に長い長孔(スリット)とされており(図1及び図2参照)、吹出し口40は、上下に隣接する踏板28の間において下側の踏板28に対向されて支柱24の外周壁24Aに貫通形成されている。また、図3に示すように、吹出し口40は、支柱24の径方向外側に向かうに従って開口幅が広げられている。これにより、支柱24の中空部24B内と各踏板28の踏面の上側との間が吹出し口40により連通され、支柱24の中空部24Bが吹出し口40により踏板28の踏面の略全面に向けて開放されている。
らせん階段22では、支柱24の中空部24Bに空気が供給されて、中空部24Bの空気圧が外周壁24Aの周囲(踏板28の踏面上)よりも高くなることで、支柱24の中空部24Bの空気が吹出し口40の各々から吹き出される。これにより、らせん階段22では、踏板28の踏面上に支柱24側から踏板28の支柱24とは反対側周縁に向けられた空気の流れ(空気流)が形成される。
建物10には、全館空調システムが形成されている。図1に示すように、建物10の1階部分には、全館空調システムにおける空調手段としての空調設備42が設けられており、空調設備42は、主に居住空間12A(階下)の空調を担っている。なお、全館空調システムは、空調設備42とは別に居住空間12Bの空調を担う空調設備を備えてもよく、空調設備42が居住空間12Bの空調を担う構成であってもよい。
空調設備42は、室外機(図示省略)及び送風手段としての室内機46を備えており、室外機が建物10の屋外に設置され、室内機46が居住空間12Aに設けられた機械室などの予め定められた場所に設置されている。空調設備42は、室外機と室内機46との間が図示しない冷媒管路によって接続され、冷媒管路を介して空調用の冷媒が循環される。
また、空調設備42は、建物10内において居住空間12A内に開口された複数の吹出し口及び複数の吸込み口(何れも図示省略)を備えている。複数の吹出し口は、供給ダクト等の供給経路を介して室内機46に接続され、複数の吸込み口は、吸込みダクト等の吸込み経路を介して室内機46に接続されている。室内機46は、吸込み口から吸込まれる空気と冷媒との間で熱交換を行うことで空調風を生成し、生成した空調風を吹出し口から吹き出して居住空間12A内を空調する。なお、室内機46は、屋外の空気を吸込んで、吸込んだ屋外の空気を含めて空調風を生成することで、居住空間12Aの空調及び換気を行うものであってもよい。
1階(居住空間12A)の床下には、供給経路の一つとしての供給ダクト48が配索されており、供給ダクト48の一端側が室内機46に接続されている。また、供給ダクト48の他端側(室内機46とは反対側)は、ベースプレート26の下側において床14を貫通されて支柱24に接続され、支柱24の中空部24Bに開口されている。これにより、支柱24の中空部24Bには、室内機46により生成された空調風(空調された空気)が供給される。
次に、第1の実施の形態の作用を説明する。
建物10には、吹抜け空間12Cにらせん階段22が設置されており、らせん階段22は、建物高さ方向に隣接する踏板28の間が開放されたスケルトン階段とされている。このため、建物10は、吹抜け空間12Cの通気性、及び採光性が高くされている共に、居住空間12A、12Bの間の通気性が高くされている。また、建物10は、吹抜け空間12Cに設置されたらせん階段22により屋内のデザイン性が向上されている。
らせん階段22の支柱24には、外周壁24Aに複数の吹出し口40が形成されており、吹出し口40により支柱24の中空部24Bが踏板28の踏面(支柱24の径方向外側)に向けて開かされている。また、支柱24の下端部には、空調設備42の供給ダクト48が接続されている。
このため、空調設備42が作動すると、室内機46から支柱24の中空部24Bに空調風が供給され、中空部24Bに供給された空調風が吹出し口40の各々から吹き出される。これにより、らせん階段22の設置されている吹抜け空間12Cが空調される。しかも、吹出し口40が最上段の踏板28の上側にまで設けられているので、吹抜け空間12Cが広範囲に空調でき、吹抜け空間12Cにおいて上部側と下部側とに温度差(空調状態の差)が生じるのを抑制できる。
ここで、支柱24の吹出し口40は、踏板28の踏面上に向けられており、吹出し口40から吹き出される空調風は、踏板28の踏面上を流れる。このため、吹出し口40から吹き出される空調風が、踏板28の踏面上において支柱24側から踏板28の周縁側(支柱24の径方向外側)に流れる空気流を形成して、踏板28の踏面上に落下する埃等を踏板28の踏面上から流し落とす。
これにより、らせん階段22では、吹抜け空間12Cの空気中の埃等が踏板28の踏面上に溜まるのを抑制できる。従って、らせん階段22は、スケルトン階段としての特性を確保できると共に、踏板28の踏面上に埃等が溜まるのを抑制できる。しかも、吹出し口40から吹き出される空調風が踏板28の踏面上を流れるので、踏板28の踏面上に載っている埃等を踏板28の踏面上から除去することもできる。
なお、第1の実施の形態では、支持部材として支柱24を丸型鋼管製としたが、支持部材は、所定の長さの円筒形状の複数の短管(例えば、図2に示す踏板28の1段分の長さの短管)を軸線方向に重ね合わせて形成されてもよい。この場合、支持部材(支柱)を形成する短管の各々に、1段又は複数段の踏板28を設けると共に、外周壁に吹出し口40が形成されればよい。
また、らせん階段等の回り階段において、支持部材は、内部が中空の筒体状であればよく、円筒状に限らず、外形が多角形の筒状に形成されてもよい。
また、第1の実施の形態では、供給ダクト48を1階の床下に配索して、床下側から支柱24の中空部24Bに空調風を供給した。しかしながら、支柱24の高さを、上端が2階の天井に達する高さとして、2階の天井側から支柱24の中空部24Bに空調風を供給するようにしてもよい。この場合、2階の居住空間12Bの空調を担う空調設備から支柱24に空調風を供給する構成としてもよい。
〔第2の実施の形態〕
次に、図4から図6を参照しながら本発明の第2の実施の形態を説明する。なお、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同様の機能部品については、第1の実施の形態と同じ符号を付与してその詳細な説明を省略する。
第2の実施の形態では、第1の実施の形態のらせん階段22に代えて力桁(力げた)階段50を適用している。図4には、力桁階段50の概略構成が正面視の立面図にて示され、図5には、力桁階段50の概略構成が側方視の立面図にして示され、図6には、力桁階段50の主要部が、上下方向に切断した断面図にて示されている。
図4及び図5に示すように、階段としての力桁階段50には、支持部及び桁部としての鋼材製の力桁52を備えており、力桁52は、1階の床14と2階の床18(床梁16)の間に傾斜されて架け渡されている。
図4に示すように、力桁52には、階段幅方向の両側に配置された一対の側板部54が設けられており、側板部54は、剛性の高い鋼板製とされて、力桁52の骨格を形成している。また、図5に示すように、力桁52には、側板部54の間の階段裏側を覆う裏板部56、側板部54の間の上端部を覆う上板部58、側板部54の間の下端部を覆う下板部60(図4参照)、及び側板部54の間の階段前側を覆う前板部62が設けられている。これにより、力桁52は、一対の側板部54、裏板部56、上板部58、下板部60、及び前板部62により内部に中空部52Aが設けられた略筒体状に形成されている。
また、図4及び図5に示すように、力桁階段50には、複数の踏板64が設けられており、踏板64は、矩形帯板状に形成されている。図5及び図6に示すように、力桁52には、階段前側に複数の切欠き部66が形成されている。切欠き部66は、上下方向の間隔が力桁階段50における蹴上がり寸法とされて、力桁52の側板部54及び前板部62に跨って形成されている。また、切欠き部66は、力桁52において床14に対して略平行とされて階段幅方向に沿う溝状に切欠かれて形成されている。
踏板64は、幅方向の一端部が切欠き部66に嵌め込まれて力桁52に取り付けられている。これにより、力桁52には、上下に隣接する踏板64の間隔が蹴上がり寸法とされて、複数の踏板64が固定されている。また、図6に示すように、力桁52の中空部52A内には、踏板64の幅方向端部が突出されている。なお、踏板64は、下面に図示しないブラケットが取り付けられ、踏板64は、切欠き部66に嵌め込まれると共に、ブラケットが力桁52の階段幅方向の外側面(側板部54)に固定されて、力桁52に取り付けられている。また、踏板64は、力桁52に切欠き部66を設けず、踏板64の下面に取り付けられたブラケットが、前板部62(側板部54)に固定されて力桁52に取り付けられてもよい。
図4及び図5に示すように、力桁52は、階段幅方向外側において側板部54の各々の下端部にブラケット68が取り付けられており、このブラケット68がボルト等によって床14の床下地(又は床梁)に締結固定されている。また、力桁52には、側板部54の上端部に図示しないブラケットが取り付けられて、該ブラケットがボルト等によって2階の床梁16に締結固定されている。
図4に示すように、力桁階段50は、階段幅方向の一側が吹抜け空間12Cの壁面12Dに近接されており、踏板64の各々は、長手方向(階段幅方向)の一端側が壁面12Dの直近に配置されている。また、図4及び図5に示すように、力桁階段50には、階段幅方向の他端側(壁面12Dとは反対側)に手摺70が設けられており、手摺70は、踏板64の長手方向の他端側(壁面12Dとは反対側)に立設された複数の手摺子70A(図5参照、図4では図示省略)の上端部が連結されて踏板64に取り付けられている。
一方、図4及び図6に示すように、力桁52には、吹出し部としての複数の吹出し口72が設けられている。吹出し口72は、踏板64の間かつ側板部54の間において下側の踏板64の踏面上に向けて貫通形成されており、吹出し口72は、長手方向が踏板64の踏面に対して略平行な長孔とされている(図4参照)。これにより、力桁52の中空部52Aと各踏板64の踏面上との間が吹出し口72により連通されて、力桁52の中空部52Aが吹出し口72により踏板64の踏面上に向けて開かれている。なお、吹出し口72は、上端内面及び下端内面が踏板64に向けて傾斜(踏板64側が下側となるように傾斜)されていてもよく好ましい。
力桁階段50では、力桁52の中空部52A内に空気が供給されて、中空部52A内の空気圧が力桁52の周囲(吹出し口72の踏板64側)よりも高くなることで、中空部52A内の空気が吹出し口72から吹き出される。これにより、踏板64の踏面上には、吹出し口72から吹き出された空調風により空気流が形成される。
また、図5に示すように、1階の床下(床14の下側)には、供給ダクト48が配索されており、供給ダクト48が床14を貫通して力桁52の下板部60に接続されて、中空部52A内に開口されている。これにより、力桁52の中空部52Aには、室内機46から空調風が供給される。
このように構成されている力桁階段50は、上下に隣接する踏板64の間が開放されたスケルトン階段とされている。このため、力桁階段50が設置された吹抜け空間12Cは、蹴込み板を有している階段が設けられている場合に比べて、通気性及び採光性が高くされている共に、居住空間12A、12Bの間の通気性が高くされている。また、吹抜け空間12Cに設置されたら力桁階段50により、居住空間12A、12B及び吹抜け空間12Cのデザイン性が向上されている。
力桁階段50の力桁52には、中空部52Aが形成されている共に、前板部62に吹出し口72が形成されており、中空部52Aに供給ダクト48が接続されている。このため、空調設備42が作動して、室内機46から力桁52の中空部52Aに空調風が供給されると、供給された空調風が吹出し口72の各々から踏板64の踏面上に吹き出される。これにより、力桁階段50が設けられた吹抜け空間12Cが空調される。しかも、力桁52において吹出し口72は、最上段の踏板64の上側にまで設けられているので、吹抜け空間12Cが広範囲に空調でき、吹抜け空間12Cにおいて上部側と下部側とに温度差(空調状態の差)が生じるのを抑制できる。
また、吹出し口72から吹き出される空調風は、踏板64の踏面上に空気の流れ(空気流)を形成する。このため、吹抜け空間12C内において踏板64の踏面上に落下する埃等が、空調風により形成される踏板64の踏面上の空気流により踏板64の周縁側に流される。これにより、力桁階段50では、踏板64の踏面上に空気中の埃等が溜まるのを抑制できる。しかも、吹出し口72から吹き出される空調風が、踏板64の踏面上を流れるので、踏板64の踏面上に載っている埃等を踏板64の踏面上から除去できる。
なお、傾斜した力桁52の中空部52A内において、下側から空調風が供給され、この空調風が直接吹出し口72に達すると、吹出し口72から上側の踏板64下面に向けて空調風が流れ出す可能性が高い。これに対して、力桁52の中空部52A内には、踏板64の端部が突出され、空調風が直接吹出し口72へ向かうのを踏板64の端部により遮ると共に、踏板64の端部に沿った空調風の流れを形成可能にしている。このため、力桁52では、吹出し口72から上側の踏板64下面に向けた空調風の流れを抑制でき、下側の踏板64の踏面上に向けた空調風の流れを形成可能にしている。
従って、力桁階段50では、スケルトン階段としての特性が確保されると共に、踏板64の踏面上に埃等が溜まるのを抑制できる。
なお、第2の実施の形態では、支持部及び桁部として1本の力桁52を用いた力桁階段50を例に説明した。しかしながら、スケルトン階段は、2本の力桁52が用いられておりもよい。また、上下に隣接する踏板の間に蹴込み板を有していないスケルトン階段は、支持部及び桁部としてささら桁を用いたささら桁階段であってもよく、側桁を用いた側桁階段であってもよい。何れの階段においても、中空部を有する支持部及び桁部(ささら桁や側桁)を用い、中空部と踏板の踏面上側とを連通する吹出し部が形成された構成であればよい。
また、以上説明した第1及び第2の実施の形態では、送風手段及び空調手段としての空調設備42の室内機46を用い、室内機46から供給ダクト48を介して空調風が供給されるように構成した。しかしながら、送風手段は、送風ファン等を用いて、建物内の空気を吸い込んで支持部材の中空部に供給してもよい。また、送風手段は、屋外の空気を吸い込んで支持部材の中空内部に供給する換気手段を適用して、吹抜け空間12C、及び吹抜け空間12Cに連通された居住空間12A、12Bの各々を換気しながら踏板の踏面上に埃等が溜まるのを抑制してもよい。
また、第1及び第2の実施の形態では、2階建ての建物10を例に説明した。しかしながら、建物10は、3階建て以上であってもよく、地下室を備えていてもよく、更に、屋上を備えていてもよい。第1及び第2の実施の形態に係る階段構造は、地下室から屋上までの間の何れかにおいて、階上と階下とを昇降可能に連結する階段に適用できる。
さらに、建物10は、鉄骨軸組構造に限らず、各々が鉄骨によって枠組みされた複数の建物用ユニットを縦横に配列して鉄骨ラーメン構造の躯体が形成されたユニット式の建物(ユニット住宅)であってもよく、鉄骨軸組構造及び鉄骨ラーメン構造以外の構造であってもよい。
10 建物
12A、12B 居住空間
12C 吹抜け空間
22 らせん階段(階段)
24 支柱(支持部)
24B、52A 中空部
28、64 踏板
40、72 吹出し口(吹出し部)
46 室内機(送風手段、空調手段)
48 供給ダクト(送風手段、空調手段)
50 力桁階段(階段)
52 力桁(支持部、桁部)
54 側板部

Claims (5)

  1. 建物高さ方向に所定の間隔をあけて配置された複数の踏板と、
    内部が中空の筒状に形成され、複数の前記踏板間を開放した状態で支持する支持部と、
    前記支持部に形成され、前記支持部の内部へ供給された空気が前記踏板の踏面上に向けて吹き出される吹出し部と、
    を有する階段構造。
  2. 前記支持部は、長手方向が建物高さ方向とされて設置され、周囲に配置された前記踏板の各々を支持する支柱である請求項1記載の階段構造。
  3. 前記支持部は、階段幅方向の中間部又は階段幅方向の両端側に設けられて、前記踏板の各々を支持する桁部である請求項1記載の階段構造。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1項記載の階段構造を有する階段と、
    前記支持部の中空の内部に空気を供給する送風手段と、
    を含む建物。
  5. 屋内を空調する空調風を生成する空調手段を含み、
    前記送風手段が、前記空調手段によって生成された空調風を前記支持部に供給する請求項4記載の建物。
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