JP2019023077A - Door for air conditioner - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、空調装置のケース内の空気通路の空気の流れを変更、又は、ケースに形成された開口部を開閉する空調装置用ドアに関するもので、温風と冷風との混合割合を調整するエアミックスドアや吸入モードを切り替えるインテークドア、吹出モードを切り替えるモードドアなどに適したものである。 The present invention relates to an air conditioner door that changes the air flow in an air passage in a case of an air conditioner or opens and closes an opening formed in the case, and adjusts the mixing ratio of hot air and cold air. It is suitable for an air mix door, an intake door for switching the suction mode, a mode door for switching the blowing mode, and the like.
車両用空調装置においては、ケース内の空気通路の空気の流れを変更したり、ケースに形成された開口部を開閉したりするドア(空調装置用ドア)が設置され、ケースから吹き出す空気の温度や、空気の吹出口等を制御するようにしている。
そして、これらドアのドア本体の周囲には、ケースに設けられたシート部と対応する部位に、空気の流れの確実な遮断やシート部に当接する際の当接音を低減するために、シート部に押圧することで弾性変形してドア本体とシート部との間を閉塞する弾性材よりなる対をなすシールリップが設けられている。
In a vehicle air conditioner, a door (air conditioner door) that changes the air flow in the air passage in the case or opens and closes an opening formed in the case is installed, and the temperature of the air blown out of the case In addition, the air outlet and the like are controlled.
And around the door main body of these doors, in order to reduce the abutment sound at the time of abutting the air flow reliably and the seat part at the part corresponding to the seat part provided in the case A pair of sealing lips made of an elastic material that is elastically deformed by being pressed against the portion and closes the space between the door main body and the seat portion is provided.
ところが、このような対をなすシールリップを設けた場合には、ドアがケースのシート部から離れて空気通路内を移動する際、特にドアの開口部開度が小さく空気の風速が相対的に早くなる場合に、ケースの内壁とシールリップとの間を通過する空気によって騒音(風切り音)が発生する場合がある。そこで、従来においては、特許文献1に示されるような構成が提案されている。 However, when such a pair of seal lips is provided, when the door moves in the air passage away from the seat portion of the case, the opening degree of the door is particularly small and the air wind speed is relatively low. When it becomes early, noise (wind noise) may be generated by the air passing between the inner wall of the case and the seal lip. Therefore, conventionally, a configuration as shown in Patent Document 1 has been proposed.
すなわち、図23に示されるように(前記特許文献1の図3に相当)、ケースのシート部と当接可能な一対のシールリップ41の間に、基部から外方に向かって突出する補助リップ42を設け、この補助リップ42を均一な厚さの壁状に形成し、厚さ方向の中心を通る中心線を一方のシールリップ側にオフセットして設けることで、それぞれのシールリップと補助リップとの間に形成される溝部43a,43bの巾(W1,W2)を異ならせ、この不等な複数の溝部43a,43bにより、空気の規則的な渦列の発生を抑制してドアの開口部開度が小さい場合でも、騒音の発生を抑制するようにした構成が提案されている。
That is, as shown in FIG. 23 (corresponding to FIG. 3 of Patent Document 1), an auxiliary lip projecting outward from the base between a pair of
しかしながら、隣り合う溝部同士の大きさ(溝部の巾)を異ならせるために、補助リップ42は、厚さ方向の中心を通る中心線を一方のシールリップ側にオフセットして設けるようにしているので、シールリップ41がケースのシート部に当接する際に、一方のシールリップから当接する場合と他方のシールリップから当接する場合とでシート部に対するシールリップの押圧力が異なるので、ドアの当接力の調整が困難になるという不都合が生じる。
However, in order to make the sizes (widths of the groove portions) of the adjacent groove portions different, the
ドアのシート部に対する当接力を、いずれのシールリップ側から当接しても等しくするためには、シールリップと補助リップとの間の溝部の巾を等しくすることが望ましい。そこで、図24に示されるように(前記特許文献1の図7に相当)、補助リップ42をそれぞれのシールリップ41の中程から外方に向けて延設し、ドア本体を含む平面に対して対称的に設けることも考えられるが、補助リップ42を複数設ける場合には、シールリップ41の柔軟性が損なわれる不都合がある。
In order to make the contact force with respect to the seat portion of the door equal even from any seal lip side, it is desirable to make the width of the groove between the seal lip and the auxiliary lip equal. Therefore, as shown in FIG. 24 (corresponding to FIG. 7 of Patent Document 1), the
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであり、対をなすシールリップを設けた場合において、いずれのシールリップの側からシート部に当接してもドアの当接力を等しくすると共にシールリップの柔軟性を確保することができ、その上で、ケースの内壁とシールリップとの間を通過する空気によって発生する騒音を効果的に低減することが可能な空調装置用ドアを提供することを主たる課題としている。 The present invention has been made in view of such circumstances, and in the case where a pair of seal lips is provided, the contact force of the door is made equal even if the seal lip is contacted from either side of the seal lip and the seal lip is provided. To provide a door for an air conditioner that can effectively reduce noise generated by air passing between the inner wall of the case and the seal lip. The main issue.
上記課題を達成するために、本発明にかかる空調装置用ドアは、空気が流通する空気通路が形成されたケース内に配置され、前記ケース内の空気の流れを変更、又は、前記ケースに形成された開口部を開閉する空調装置用ドアであって、回動軸を中心に回動するドア本体と、このドア本体の周囲のうち、前記ケースに形成されたシート部と対応する部位に設けられ、前記シート部に押圧されることで前記ドア本体と前記シート部との間を閉塞可能とするシール構造体と、を有して構成され、前記シール構造体は、前記回動軸の軸方向または径方向に沿うと共に前記ドア本体の外側に向かって突出し、前記シート部に押圧されることで弾性変形する対をなすシールリップで構成され、前記シールリップの厚みを該シールリップの延設方向で変化させるようにしたことを特徴としている(請求項1)。 In order to achieve the above object, an air conditioner door according to the present invention is arranged in a case in which an air passage through which air flows is formed, and the flow of air in the case is changed or formed in the case. A door for an air conditioner that opens and closes the opened opening, and is provided at a portion corresponding to the seat portion formed in the case, around the door body that rotates around a rotation shaft. And a seal structure that can be closed between the door body and the seat portion by being pressed by the seat portion, and the seal structure is an axis of the rotation shaft. The seal lip extends along the direction or the radial direction and protrudes toward the outside of the door main body and is elastically deformed by being pressed by the seat portion, and the thickness of the seal lip is extended. Change in direction Is characterized in that the the cause (claim 1).
したがって、このような構成においては、対をなすシールリップのみでシール構造体を形成することで(補助リップを無くすことで)、それぞれのシールリップの当たり具合を均等にでき、シール構造体としての柔軟性を確保することが可能となる。また、シールリップの厚みを延設方向で変化させるようにしているので、溝部に生じる渦流の形状を不均等化し、騒音の発生を抑えることが可能となる。 Therefore, in such a configuration, by forming the seal structure only with the pair of seal lips (by eliminating the auxiliary lip), the contact degree of each seal lip can be made uniform, Flexibility can be ensured. In addition, since the thickness of the seal lip is changed in the extending direction, the shape of the vortex generated in the groove can be made non-uniform and the generation of noise can be suppressed.
ここで、シールリップの厚みを該シールリップの延設方向で変化させた場合には、前記対をなすシールリップの間に形成される溝部の断面積(溝部の巾)を、前記シールリップの延設方向で変化させるようにしてもよい(請求項2)。溝部に生じる渦流の形状をシールリップの延設方向にて不均等化し、より確実に騒音の発生を抑えることが可能となる。 Here, when the thickness of the seal lip is changed in the extending direction of the seal lip, the sectional area (width of the groove) of the groove formed between the pair of seal lips is determined by the seal lip. It may be changed in the extending direction (claim 2). The shape of the vortex generated in the groove is made non-uniform in the extending direction of the seal lip, and the generation of noise can be suppressed more reliably.
以上述べたように、本発明によれば、空調装置用ドアのドア本体に設けられるシール構造体を、シート部に押圧されることで弾性変形する対をなすシールリップのみで構成し、シールリップの厚みを該シールリップの延設方向で変化させるようにしたので、それぞれのシールリップの当たり具合を等しくすることができると共に、シール構造体としての柔軟性を確保することができ、また、シールリップの厚みを延設方向で変化させているので、溝部で生じる渦流の形状を不均等化し、騒音の発生を抑えることが可能となる。 As described above, according to the present invention, the seal structure provided on the door body of the door for the air conditioner is configured only by the pair of seal lips that are elastically deformed when pressed against the seat portion, Since the thickness of the seal lip is changed in the extending direction of the seal lip, the contact degree of each seal lip can be made equal, and the flexibility as the seal structure can be ensured. Since the thickness of the lip is changed in the extending direction, the shape of the vortex generated in the groove can be made non-uniform, and the generation of noise can be suppressed.
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づき説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
図1において、この車両用空調装置1は、車両のセンターコンソール部に搭載されるセンター置きタイプのもので、エンジンルームと車室とを区画する仕切板2よりも車室側に配されており、インテークユニット3と空調ユニット4とで基本的に構成されている。
In FIG. 1, the vehicle air conditioner 1 is a center-placed type mounted on a center console portion of a vehicle, and is disposed closer to the vehicle compartment side than the partition plate 2 that partitions the engine room and the vehicle compartment. The
インテークユニット3は、後述する空調ユニット4の空気流路11の最上流側に設けられているもので、内部に空気流路10が設けられたインテークケース5にインテークドア8が収容され、このインテークケース5に設けられた外気導入口6から導入される外気と内気導入口7から導入される内気との導入割合をインテークドア8によって調節するようにしている。
The
この例において、インテークドア8は、ロータリー式ドアによって構成され、インテークケース5の外気導入口6を閉塞する位置から内気導入口7を閉塞する位置にかけて回動するようになっており、外気導入口6を全閉にする場合には内気導入口7が全開となり、外気導入口6を全閉にする場合には、内気導入口7が全開となるようになっている。
In this example, the
空調ユニット4は、内部に空気流路11が形成された空調ケース12に、送風機13、エバポレータ14、ヒータコア15等が車幅方向のほぼ同位置に収納されており、この例において、エバポレータ14は送風機13の下流側となる下方に配置され、空調ケース12内に導入される全ての空気を通過させるように立設されている。また、ヒータコア15は、エバポレータ14よりも下流側(車室側)において空調ケース12の下部に立設されている。
In the air conditioning unit 4, the
ヒータコア15の上方には、エバポレータ14を通過した空気をヒータコア15をバイパスして下流側へ導く冷風通路16が形成されている。また、ヒータコア15を通過した空気を下流側へ導く温風通路17がヒータコア15の後方から上方に向かって形成されている。
Above the
ヒータコア15の上部前方側には、冷風通路16を流れる空気と温風通路17を流れる空気との割合を調節するエアミックスドア18が配置されている。このエアミックスドア18は例えば板状の片持ち式ドアによって構成されているもので、冷風通路16を全閉にする位置から温風通路17を全閉にする位置にかけて回動するようになっており、冷風通路16を全閉にする場合には温風通路17が全開となり、温風通路17を全閉にする場合には、冷風通路16が全開となるようになっている。
An
そして、ヒータコア15の下流側となる上方には、冷風通路16を通過した空気と温風通路17を通過した空気とを混合させる混合エリア20が形成されている。また、混合エリア20の下流側となる空調ケース12の上部には、車室上方へ空気を吹き出すベント吹出用開口部21とフロントガラスへ向けて空気を吹き出すデフロスト吹出用開口部22とに通じる上部吹出用通路23が設けられ、また、混合エリア20の下流側となる空調ケース12の後部側(図1における右側)には、車室下方へ空気を吹き出すフット吹出用開口部24に通じる下部吹出用通路25が、空調ケース12の車室側に向けられた後部壁12aとその内側(図1における後部壁12aよりも左側)で底部より立設された仕切壁12bとの間に設けられている。
A mixing
この例において、混合エリア20を通過した空気が上部吹出用通路23と下部吹出用通路25とのそれぞれを流れる割合は、第1モードドア26によって調節され、また、上部吹出用通路23に流入した空気がベント吹出用開口部21とデフロスト吹出用開口部22とのそれぞれを流れる割合は、第2モードドア27によって調節されるようになっている。
In this example, the rate at which the air that has passed through the mixing
ここで、第1のモードドア26は、ロータリー式ドアによって構成され、下部吹出用通路25を閉塞する位置から上部吹出用通路23を閉塞する位置にかけて回動するようになっており、下部吹出用通路25を全閉にする場合には上部吹出用通路23が全開となり、上部吹出用通路23を全閉にする場合には、下部吹出用通路25が全開となるようになっている。
Here, the
また、第2のモードドア27は、板状の片持ち式ドアによって構成され、ベント吹出用開口部21を全閉にする位置からデフロスト吹出用開口部22を全閉にする位置にかけて回動するようになっている。
The
なお、第1のモードドア26と第2のモードドア27は、それぞれの軸の一端部を空調ケース12の外部に突出させてその端部に設けられた図示しないレバーをリンク部材でリンクさせて連動させるようになっている。あるいは、第1のモードドア26と第2のモードドア27は、空調ケース12の外部に突出されたそれぞれの軸の一端部にケーブルが装着され、従来周知の方法で車両の乗車員により回動される。
The
以上の構成において、ロータリー式ドアである前記インテークドア8と第1のモードドア26は、図2(a)に示されるように、ケース(インテークケース5、空調ケース12)側に設けられる図示しない回動軸に回動可能に支持される一対の被支持部8a(26a)と、この一対の第1の被支持部8a(26a)から径方向に延設されて相互に平行をなす一対の扇形状の側壁部8b(26b)と、この一対の側壁部8b(26b)の外周縁間に架設され、回動軸に対して凹状をなす内周面を有する湾曲状に形成された湾曲板部8c(26c)とを有して構成されるもので、側壁部8b(26b)と湾曲板部8c(26c)とによってドア本体8d(26d)が構成され、このドア本体8d(26d)の回動方向の両端の開口周縁部には、ケース(インテークケース5、空調ケース12)に形成されたシート部と対応する部位に、回動軸の軸方向または径方向に沿う共にドア本体8d(26d)の外側に向かって突出し、シート部に押圧することでドア本体8d(26d)とシート部との間を閉塞可能とするシール構造体8e,8f(26e,26f)が設けられている。
In the above configuration, the
インテークドア8のシール構造体8e、8fについて説明する。インテークケース5には、図1(b)に示されるように、外気導入口6と内気導入口7との間を隔てる仕切り壁9と、それぞれの導入口の内縁で仕切り壁9に対してドアの回動方向で反対側となる部分とにシート部6a,6b,7a,7bを設ける。インテークドア8の一方のシール構造体8eを、仕切壁9のシート部6aと外気導入口6の内縁に設けられたシート部6bとの間にインテークドア8の回動に伴って回動可能に配置し、他方のシール構造体8fを、仕切壁9のシート部7aと内気導入口7の内縁に設けられたシート部7bとの間にインテークドア8の回動に伴って回動可能に配置する。一方のシール構造体8eが外気導入口6の内縁に設けられたシート部6bに当接する場合に他方のシール構造体8fが仕切壁9のシート部7aに当接して外気導入口6を閉塞(内気導入口7を開放)し、また、他方のシール構造体8fが内気導入口7の内縁に設けられたシート部7bに当接する場合に一方のシール構造体8eが仕切壁9のシート部6aに当接して内気導入口7を閉塞(外気導入口6を開放)する。
The
また、第1のモードドア26のシール構造体26e,26fについて説明する。上部吹出用通路23と下部吹出用通路25との境界部分において空調ケース12の後部壁12aから内側に突設された境界壁28と、上部吹出用通路23のドアの回動方向で境界壁28に対して反対側となる送風機収容壁12cに設けられた突出片29、及び、下部吹出用通路25のドアの回動方向で境界壁28に対して反対側となる仕切壁12bの上端部にシート部23a,23b,25a,25bをそれぞれ設ける。第1のモードドア26の一方のシール構造体26eを、境界壁28のシート部25aと仕切壁12bの上端部に設けられたシート部25bとの間に第1のモードドア26の回動に伴って回動可能に配置し、他方のシール構造体26fを、境界壁28のシート部23aと送風機収容壁12cの突出片29に設けられたシート部23bとの間に第1のモードドア26の回動に伴って回動可能に配置する。一方のシール構造体26eが仕切壁12bの上端部に設けられたシート部25bに当接している場合に他方のシール構造体26fが境界壁28のシート部23aに当接して下部吹出用通路25を閉塞(上部吹出用通路23を開放)し、また、他方のシール構造体26fが送風機収容壁12cの突出片29に設けられたシート部23bに当接している場合に一方のシール構造体26eが境界壁28のシート部25aに当接して上部吹出用通路23を閉塞(下部吹出用通路25を開放)する。
The
これに対して、板状の片持ち式ドアである前記エアミックスドア18と第2のモードドア27は、図2(b)に示されるように、空調ケース12に回動可能に支持される回動軸18aと、この回動軸18aに固定されて回動軸18a(27a)の径方向外側へ延設された平板状のドア本体18b(27b)とを有して構成される。ドア本体18b(27b)の空調ケース12に形成されたシート部と対応する部位(この例では、ドア本体18b(27b)の周縁部)に、回動軸18a(27a)の軸方向または径方向に沿う共にドア本体18b(27b)の外側に向かって突出し、シート部に押圧することでドア本体18b(27b)とシート部との間を閉塞可能とするシール構造体18c(27c)が設けられている。
On the other hand, the
エアミックスドア18のシール構造体18cについて説明する。空調ケース12の冷風通路16の開口部の上端部分にミックスドア側に突出形成された突出片(この例では、エバポレータ14を保持する保持部から突設された突出片31)にシート部31aを設け、また、ヒータコア15の上流側において、ヒータコア15から離れるとともに空調ケース12の底部から上方へ突設された突出片32にシート部32aを設ける。エアミックスドア18のシール構造体18cは、突出片31のシート部31aと突出片32のシート部32aとの間をエアミックスドア18の回動に伴って移動する。
The
また、第2のモードドア27のシール構造体27cについて説明する。空調ケース12のベント吹出用開口部21の下縁部にシート部21aを設け、また、ベント吹出用開口部21と対峙する送風機収容壁12cに設けられた突出片33にシート部33aを設ける。第2のモードドア27のシール構造体27cは、ベント吹出用開口部21の下縁部のシート部21aと送風機収容壁12cの突出片33に設けられたシート部33aとの間を第2のモードドア27の回動に伴って移動する。
The
図3乃至図5において、シール構造体の第1の参考形態が示されている。それぞれのシール構造体8e,8f,26e,26f,18c,27cは、図3にも示されるように、ドア本体8d,26d,18b,27b,に対して弾性部材を一体的に固定して構成されるもので、前記シート部に押圧されることで弾性変形する対をなすシールリップ41と、この対をなすシールリップ41間に設けられ、ドア本体の外側に向かって突出する補助リップ42とを有して構成されている。
3 to 5, a first reference embodiment of the seal structure is shown. Each
シールリップ41は、シール構造体の突出方向に対して所定の角度で傾斜し、先端に向かうほどシールリップ41間の距離を大きくするようにしている。この例において、各シールリップ41は先端に向かうほど、厚みを小さく形成して弾性変形しやすいようにし、また、先端部に断面略半円形の膨出部41aを形成して一定の剛性を確保するようにしている。
The
補助リップ42は、対をなすシールリップ41の基端部41b間から突設され、その先端部が、対をなすシールリップ41のそれぞれの先端部同士をつなぐ仮想線αよりもドア本体8d,26d,18b,27bの外側(ドア本体から離れた側)にあり、補助リップ42とそれぞれのシールリップ41とのなす角度θを等しくするように延設されている。換言すると、補助リップ42の両側の溝部(補助リップ42の上流側の溝部43a,下流側の溝部43b)の大きさ(溝部の幅)を等しくし、補助リップ42に対してシールリップ41は対称的に形成されている。また、補助リップ42の先端部とそれぞれのシールリップ41の先端部との距離は、シールリップ41の延設方向で変化させることなく均一に形成され、補助リップ42の突出量(高さ)も、シールリップ41の延設方向で異ならせることなく均一に形成されている。
The
さらに、この補助リップ42は、ケース(インテークケース5、空調ケース12)の内面に接触しないように形成され、ケースの内壁と常時対向している箇所においては、補助リップ42の突出量を、補助リップ42の先端とケース(インテークケース5、空調ケース12)の内壁とが所定の間隔G(例えば、1mm)となるように設定し、補助リップ42がケースと接触することが無いようにしている。
Further, the
上述したシールリップ41と補助リップ42は、弾性部材によって一体的に形成されている。板状の片持ち式ドアを例にすると、図4に示されるように、(a)で示すドア本体18b、27bに対して、両側からドア本体を挟み込むように第1の型45と第2の型46とを取り付け、この第1の型45と第2の型46とに対して、ドア本体18b、27bの先端側から、第1及び第2の型と共にシールリップを形取ると共に補助リップを形成する第3の型47を組み合わせ(図4(b))、これら型の間に形成された空間48に溶融した弾性部材を流し込み、冷却した後に型を除去することで、ドア本体とシールリップ41及び補助リップ42を一体化させるようにしている(図4(c))。なお、ドア本体18b、27bの材質は、例えばタルク入りポリプロピレンやABSなどの樹脂材が用いられる。シールリップ41や補助リップ42の材質は、射出成型が可能で成型後にゴム状の性質を示すものであれば特には限定しないが、例えばウレタン系(TPU)、スチレン系(SBS、SEBS)、オレフィン系(TPO)が用いられる。
The
このようなシール構造体8e,8f,26e,26f,18c,27cを用いた場合には、補助リップ42の両側の溝部43a,43bの大きさ(溝部の巾)が等しいので、それぞれのシールリップ41のシート部に対する当たり具合を等しくすることが可能となる。また、補助リップ42は、対をなすシールリップ41の基端部41b間から突設されているので、シール構造体としての柔軟性(シールリップ41の柔軟性)を確保することが可能となる。
When
また、補助リップ42の高さは、対をなすシールリップ41のそれぞれの先端部同士をつなぐ仮想線αよりも高く設定されているので(補助リップ42の先端部が仮想線αよりもドア本体から離れた側にあるので)、補助リップ42とシールリップ41との間の溝部43a,43bにおいて渦流の発生自体を抑制して騒音の発生を抑えることが可能となる。すなわち、図5に示されるように、補助リップ42の先端部が先端部同士をつなぐ仮想線αよりも高くなっているので、補助リップ42の上流側においては、シールリップ41の上流側から流れる空気は、補助リップ42とケース5,12との間の隙間に向かって速度を速めて流れるので、補助リップ42の上流側の溝部43aには渦流が発生せず、また、補助リップを超えた空気は、下流側の溝部43bに回り込もうとするが、下流側のシールリップ41も補助リップ42より高さが低いので、溝部43bに回り込みきれず、渦流の発生が抑えられて騒音の発生が抑えられる。
Further, the height of the
また、前述したように、ケース5,12の内壁面と常時対向しているシール構造体18c,27c,8e,8f,26e,26fの部位においては、補助リップ42の先端部とケースの内壁とが、シールリップの延設方向にて略一定の間隔Gとなるように離してあることが好ましい。補助リップ42とケース5,12の内壁との間隔がシールリップの延設方向において一定でない場合は、間隔が大きい部分を通過する空気の量が大きくなり、局部的に渦流が発生して騒音につながるおそれがあるが、間隔を略一定としたので、局部的に渦流が発生することがなくなり、騒音の発生を抑えることが可能となる。
Further, as described above, at the
図6乃至図15において、シール構造体の第2の参考形態が示されている。この参考形態において、シール構造体8e,8f,26e,26f,18c,27cは、回動軸の軸方向または径方向に沿うと共にドア本体の外側に向かって突出し、前記シート部に押圧されることで弾性変形する対をなすシールリップ41を有する点、この対をなすシールリップ41間に設けられ、ドア本体18b,27b,8d,26dの外側に向かって突出する補助リップ42とを有する点、および、前記図4で示される製造法によってドア本体18b,27b,8d,26dに一体に形成される点において、第1の実施形態と同様である。一方で、補助リップ42は、その先端部が、対をなすシールリップ41のそれぞれの先端部同士をつなぐ仮想線α上、又は、前記仮想線αよりもドア本体18b,27b,8d,26dの内側(仮想線αよりもドア本体に近い側)にある点において、第1実施形態と異なる。そして、補助リップ42とそれぞれのシールリップ41との間に形成される溝部43a、43bは、互いの大きさ(溝部43a、43bの容積)が、延設方向を含めた全体において等しくなるように形成されている。
6 to 15, a second reference embodiment of the seal structure is shown. In this reference embodiment, the
図6に示される例では、補助リップ42の高さが対をなすシールリップ41のそれぞれの先端部同士をつなぐ仮想線αよりも低く(補助リップ42の先端部が仮想線αよりもドア本体に近い側にあり)、補助リップ42とそれぞれのシールリップ41とのなす角度θは等しくなっている。補助リップ42の先端部とそれぞれのシールリップ41の先端部との距離は、シールリップ41の延設方向で変化させることなく一定に(均一に)形成され、また、補助リップ42の突出量や厚みも、シールリップ41の延設方向で異ならせることなく一定に形成されている。
In the example shown in FIG. 6, the height of the
このような構成においては、補助リップ42の両側の溝部43a,43bの大きさを等しくしているので、それぞれのシールリップ41のシート部に対する当たり具合を等しくすることが可能となり、また、補助リップ42は、対をなすシールリップ41の基端部間から突設されているので、シール構造体としての柔軟性(シールリップ41の柔軟性)を確保することが可能となる。
In such a configuration, since the sizes of the
また、補助リップ42の高さは、対をなすシールリップ41のそれぞれの先端部同士をつなぐ仮想線αよりも低く設定されているので、上流側のシールリップ41(図6b中のうち、右側のシールリップ41)を超えた空気流が補助リップ42の下流側の溝部43bに向けて拡散し、当該溝部分43bおける空気の圧力を補助リップ42の上流側の溝部43aの圧力よりも相対的に高くして、補助リップ42の上流側と下流側との渦流を不均等化することができる。特にこの例では、シールリップ41間に、補助リップ42の上流側から下流側にかけて、上流側の溝部43aで生じる渦流とは逆回りの渦流(図中時計回りの渦流)を生じさせることで、騒音の発生を抑えることが可能となる。
Further, since the height of the
図7に示される例では、補助リップ42の先端部は、対をなすシールリップ41のそれぞれの先端部同士をつなぐ仮想線α上にあり、また、補助リップ42は、対をなすシールリップ41の基端部間から突設されるものの、補助リップ42の先端部とそれぞれのシールリップ41の先端部との距離を、シールリップ41の延設方向で変化させるようにジグザグに形成されている。なお、補助リップ42の突出量や厚みは、シールリップ41の延設方向で異ならせることなく均一に形成されている。
In the example shown in FIG. 7, the distal end portion of the
したがって、このような構成においては、補助リップ42とシールリップ41との間の溝部43a.43bの幅がシールリップ41の延設方向で変化することになるが、シール構造体8e,8f,26e,26f,18c,27cの全体として見た場合には、補助リップ42の上流側の溝部43aと下流側の溝部43bの大きさ(溝部43a、43bの容積)は、等しく形成されている。
Therefore, in such a configuration, the
このような構成においても、補助リップ42の両側の溝部43a,43bの大きさを等しくすることで、それぞれのシールリップ41のシート部に対する当たり具合を等しくすることが可能となり、また、補助リップ42は、対をなすシールリップ41の基端部間から突設されているので、シール構造体としての柔軟性(シールリップ41の柔軟性)を確保することが可能となる。
Even in such a configuration, by making the sizes of the
また、この構成においては、補助リップ42の上流側の溝部43aと下流側の溝部43bの大きさが連続的に変化するので、それぞれの溝部において規則的な渦流が形成されなくなり、補助リップ42の上流側と下流側との渦流を不均等化させて騒音の発生を抑えることが可能となる。
In this configuration, since the sizes of the
図8に示される例では、補助リップ42とそれぞれのシールリップ41とのなす角度θが等しく形成され、補助リップ42の先端部とそれぞれのシールリップ41の先端部との距離や補助リップ42の厚みは、シールリップ41の延設方向で等しく形成されている。補助リップ42の先端部は、対をなすシールリップ41のそれぞれの先端部同士をつなぐ仮想線α上にあるとともに、突出量がシールリップ41の延設方向で変化するように、上縁に所定の間隔で切り欠き部44が形成されている。
In the example shown in FIG. 8, the angle θ formed between the
このような構成においても、補助リップ42の両側の溝部43a,43bの大きさを等しくすることで、それぞれのシールリップ41のシート部に対する当たり具合を等しくすることが可能となり、また、補助リップ42は、対をなすシールリップ41の基端部間から突設されているので、シール構造体としての柔軟性(シールリップ41の柔軟性)を確保することが可能となる。
Even in such a configuration, by making the sizes of the
また、この構成においては、補助リップ42の上縁部に所定の間隔で切り欠き部44が形成されているので、シールリップ41間の空気の流れを攪拌し、補助リップ42の上流側の溝部43aと下流側の溝部43bで生じる渦流を不均等化させて騒音の発生を抑えることが可能となる。
Further, in this configuration, since the
図9に示される例は、図8に示すシール構造体18c,27c,8e,8f,26e,26fの変形例であり、切り欠き部44の長さL1や補助リップ42の高さH、また切り欠き部44と他の切り欠き部44との間隔L2をランダムに異ならせるようにされている。
The example shown in FIG. 9 is a modification of the
このような構成においても、図8と同様の作用効果を得ることが可能であり、特に、切り欠き部44の長さL1、切り欠き部44と他の切り欠き部44との間隔L2、補助リップ42の高さHをランダムに異ならせることで、シールリップ41間の空気の流れをより攪拌することが可能となり、補助リップ42の上流側の溝部43aと下流側の溝部43bで生じる渦流を不均等化させて騒音の発生を抑えることが可能となる。
Even in such a configuration, it is possible to obtain the same operational effects as in FIG. 8. In particular, the length L 1 of the
図10に示される例では、補助リップ42の先端部は、対をなすシールリップ41のそれぞれの先端部同士をつなぐ仮想線α上にある。また、補助リップ42は、それぞれのシールリップ41とのなす角度θは等しく形成され、延設方向における厚みが薄い部分と厚い部分(膨出部51)とを有するように形成されている。厚みの薄い部分は寸法W1を有し、厚みの厚い部分は、W1よりも大きな寸法W2を有する。
In the example shown in FIG. 10, the distal end portion of the
このような構成においても、補助リップ42の両側の溝部43a,43bの大きさを等しくすることで、それぞれのシールリップ41のシート部に対する当たり具合を等しくすることが可能となり、また、補助リップ42は、対をなすシールリップ41の基端部間から突設されているので、シール構造体としての柔軟性(シールリップ41の柔軟性)を確保することが可能となる。
Even in such a configuration, by making the sizes of the
また、この構成においては、補助リップ42の上流側の溝部43aと下流側の溝部43bのそれぞれの幅がシールリップ41の延設方向で変化するので、それぞれの溝部43a,43bに規則的な渦流が発生することを抑え、また、補助リップ42の厚みをシールリップ41の延設方向で異ならせているので、それぞれの溝部43a,43bの上流側に形成される構成物(上流側の溝部43aの上流側に設けられたシールリップ41や、下流側の溝部43bの上流側に設けられた補助リップ42)から溝部に回り込む渦流を上流側と下流側とで異ならせることが可能となり、補助リップ42の上流側と下流側との渦流を不均等化させて騒音の発生を抑えることが可能となる。
Further, in this configuration, since the width of the
図11に示される例は、図10で示したシール構造体の変形例であり、補助リップ42に形成される膨出部51の幅(シールリップ41の延設方向に対して垂直となる幅)を前後の膨出部で異ならせ、補助リップ42の厚み、即ち、補助リップ42の先端部とそれぞれのシールリップ41の先端部との距離(溝部43a,43bの幅)をシールリップ41の延設方向で変化させるようにしている。その他の構成は、図10で示す構成と同様であるので、同一個所の同一符号を付して説明を省略する。
The example shown in FIG. 11 is a modification of the seal structure shown in FIG. 10, and the width of the bulging
このような構成においても、図10で示す構成と同様の作用効果を奏することに加え、補助リップ42の上流側の溝部43aと下流側の溝部43bで生じる渦流の不均等化を一層促進させて騒音の発生を抑えることが可能となる。
In such a configuration, in addition to the same effects as the configuration shown in FIG. 10, non-uniformity of the vortex generated in the
図12に示される例は、図10に示したシール構造体の変形例である。図10では、補助リップ42に断面矩形状の膨出部51を補助リップ42の延設方向に所定の間隔で形成したものであったが、ここ例では、膨出部51を断面円形の柱状に形成し、この膨出部51を補助リップ42の延設方向に所定の間隔で形成するようにしたものである。この構成においても、図10で示す構成と同様の作用効果を奏することが可能となる。
The example shown in FIG. 12 is a modification of the seal structure shown in FIG. In FIG. 10, the bulging
図13に示される例は、図12に示したシール構造体の変形例である。この例では、補助リップ42に設けられる膨出部51が断面円形の円錐台形状に形成され、この膨出部51を補助リップ42の延設方向で所定の間隔で形成するようにしたものである。この構成においても図10で示す構成と同様の作用効果を奏することが可能となる。さらに、射出成型工程によりシールリップ41および補助リップ42を成型する際に、第3の型47からの補助リップ42の取り外しを容易化する効果を奏することが可能となる。
The example shown in FIG. 13 is a modification of the seal structure shown in FIG. In this example, the bulging
図14に示される例は、図12又は図13に示したシール構造体の変形例である。この例では、補助リップ42に設けられる膨出部51が補助リップ42の延設方向で連続的に形成され、断面円状の柱状または円錐台状に形成されているものである。このような構成においては、溝部43a,43bの幅がシールリップの延設方向で連続的に変化するので、図13で示す構成と同様の作用効果を奏することが可能となる。
The example shown in FIG. 14 is a modification of the seal structure shown in FIG. In this example, the bulging
図15に示される例は、図14に示したシール構造体の変形例である。この例では、補助リップ42に設けられる膨出部51が補助リップ42の延設方向で連続的に形成されている点で図14の構成と同様であるが、補助リップ42に形成される膨出部51の長さL3や補助リップの中心からの巾W3をランダムに変化させたものである。このような構成においても、溝部43a,43bの幅がシールリップ41の延設方向で連続的に変化するので、図10で示す構成と同様の作用効果を奏することが可能となる。
The example shown in FIG. 15 is a modification of the seal structure shown in FIG. In this example, the bulging
図16乃至図22において、シール構造体の本発明の実施形態が示されている。この実施形態において、シール構造体8e,8f,26e,26f,18c,27cは、回動軸の軸方向または径方向に沿うと共に前記ドア本体の外側に向かって突出し、前記シート部に押圧されることで弾性変形する対をなすシールリップ41のみによって構成されている。それぞれのシールリップ41は、基端部41bで一体をなし、この基端部と回動軸を含む平面に対して所定の角度で傾斜するようにほぼ対称的に形成されている。また、それぞれのシールリップ41の厚みは、シールリップ41の延設方向で変化されている。
16-22, an embodiment of the present invention of a seal structure is shown. In this embodiment, the
図16に示される例では、対をなすシールリップ41の互いに対峙する箇所に先端部41aから基端部41bに向かって延びる所定巾の凸条52をシールリップ41の延設方向に所定の間隔で形成して、シールリップ41の厚みを延設方向で変化させるようにしている。特に、この例では、それぞれのシールリップ41の凸条52が互いに対峙するように形成され、凸条52のそれぞれは、シールリップ41の先端部41aから基端部41bにかけて徐々に突出量を小さく形成し、基端部において突出量が無くなるように形成されている。
In the example shown in FIG. 16,
上述したシールリップ41や凸条52は、弾性部材によって一体的に形成されているものである。板状の片持ち式ドアを例にすると、図17に示されるように、(a)で示すドア本体18b、27bに対して、両側からドア本体を挟み込むように第1の型45と第2の型46とを取り付け、この第1の型45と第2の型46とに対して、ドア本体の先端側から、第1及び第2の型と共にシールリップや凸条を形取る第3の型47を組み合わせ、これら型の間に形成された空間48に溶融した弾性部材を流し込み、冷却した後に型を除去することで、ドア本体18b、27bとシールリップ41及び凸条52とを一体化させるようにしている(以下の実施例においても同様)。
The
このようなシール構造体を用いた場合には、対をなすシールリップ41のみでシール構造体を形成しているので(補助リップを無くしたので)、それぞれのシールリップ41のシート部に対する当たり具合を等しくすることが可能になると共に、シール構造体としての柔軟性(シールリップ41の柔軟性)を確保することが可能となる。 When such a seal structure is used, the seal structure is formed only by the pair of seal lips 41 (since the auxiliary lip is eliminated). Can be made equal, and the flexibility as the seal structure (the flexibility of the seal lip 41) can be ensured.
また、凸条52をシールリップ41の延設方向で所定の間隔毎に形成することで、シールリップ41の厚みを延設方向で変化させてシールリップ41間の溝部43での渦流の形状をシールリップ41の延設方向で不均等化して騒音の発生を抑えることが可能となる。シールリップ41の厚みが延設方向で均等である場合には、対をなすシールリップ間の溝部43の幅が一定となるので、シールリップ41の延設方向で溝部43に生じる渦流は阻害されることがなく騒音を発生するほど成長するおそれがあるが、溝部43の巾をシールリップ41の延設方向で変化させることで均等な形状の渦流の発生が抑えられ、騒音の発生が低減される。
Further, by forming the
図18に示される例は、図16に示したシール構造体の変形例である。図16の例では、シールリップ41の厚みを延設方向で変化させるために、所定巾の凸条52をシールリップの延設方向に所定の間隔で形成したが、この例では、凸条52のシールリップの延設方向の長さ(L1〜L4)や、凸条52の肉厚方向への突出量(P1,P2)を異ならせることで、シールリップ41の厚みを延設方向で異ならせるようにしたものである。
The example shown in FIG. 18 is a modification of the seal structure shown in FIG. In the example of FIG. 16, in order to change the thickness of the
この構成においても、それぞれのシールリップ41のシート部に対する当たり具合を等しくすることが可能となると共に、シール構造体としての柔軟性(シールリップ41の柔軟性)を確保することが可能となり、溝部43で発生する渦流の形状をシールリップ41の延設方向で不均等化して騒音の発生を低減することが可能となる。
Also in this configuration, it is possible to equalize the contact degree of each
図19に示される例は、図16に示したシール構造体の変形例である。図16の例では、シールリップ41の厚みを延設方向で変化させるために、所定巾の凸条52をシールリップ41の延設方向に所定の間隔で形成したが、この例では、凸条52をシールリップ41の延設方向に沿って連続的に膨らむ曲面で構成すると共にシールリップ41の延設方向で隣り合う凸条52を連接し、シールリップ41の厚みを連続的に変化させるようにしたものである。
The example shown in FIG. 19 is a modification of the seal structure shown in FIG. In the example of FIG. 16, in order to change the thickness of the
この例において、それぞれのシールリップ41の凸条52は、シールリップ41の先端部41aから基端部41bかけて徐々に突出量を小さく形成し、基端部41bにおいて突出量が無くなるように形成されており、図16とは異なり、それぞれのシールリップ41の凸条52は、対峙するシールリップ41の凸条間の谷部53に対応するように形成されている。すなわち、この例では、シールリップ間の溝巾(シールリップ間の断面積)はシールリップの延設方向で一定であるが、溝部43がシールリップ41の延設方向に蛇行するように形成されている。
In this example, the
このような構成においても、図16で示す構成と同様に、それぞれのシールリップ41のシート部に対する当たり具合を等しくすることが可能になると共に、シール構造体としての柔軟性(シールリップ41の柔軟性)を確保することが可能となり、溝部43で発生する渦流の形状をシールリップ41の延設方向で不均等化して騒音の発生を低減することが可能となる。また、シールリップ41の凸条52を、対峙するシールリップ41の凸条間の谷部53に対応するように形成されたので、シールリップ41がシート部6a,6b,7a,7b、21a,23a,23b,25a,25b,32a,32b,33aと押圧されたときに、一対のシールリップ41同士が隙間なく当接し、意図しない渦流が発生することを確実に防止することが可能となる。
Also in such a configuration, as in the configuration shown in FIG. 16, it is possible to make the contact degree of the
図20に示される例は、図19に示したシール構造体の変形例である。図19の例では、シールリップ41の厚みを延設方向で変化させるために、凸条52をシールリップ41の延設方向に沿って連続的に膨らむ曲面で構成すると共に、シールリップ41の延設方向に所定の間隔で形成するようにしたが、この例では、一方のシールリップ41に、シールリップの延設方向で長さL5,L6を不規則に変化させた凸条52を設け、他方のシールリップ41に、この凸条の形状に対応した谷部53を対峙させて設けることで、それぞれのシールリップ41の厚みを延設方向で不規則に変化させるようにしている。
The example shown in FIG. 20 is a modification of the seal structure shown in FIG. In the example of FIG. 19, in order to change the thickness of the
このような構成においても、図19で示す構成例と同様の作用効果を奏することが可能となり、特に、この例では、シールリップの厚みが不規則に変化するので、溝部43で発生する渦流の形状をシールリップ41の延設方向で一層不均等化することが可能となり、騒音の発生を低減することが可能となる。
Even in such a configuration, it is possible to achieve the same effects as the configuration example shown in FIG. 19. In particular, in this example, since the thickness of the seal lip changes irregularly, the eddy current generated in the
図21に示される例は、シールリップ41の厚みを延設方向で変化させるために、シールリップ41の先端部41aのみに凸条54を設けたものである。この例では、凸条54は、断面矩形に形成され、シールリップ41の延設方向に規則的に形成されて、対をなすシールリップ41の凸条54は互いに対峙するように形成されている。
In the example shown in FIG. 21,
この構成においても、それぞれのシールリップ41のシート部に対する当たり具合を等しくすることが可能となると共に、シール構造体としての柔軟性(シールリップ41の柔軟性)を確保することが可能となり、シールリップ41の先端部の厚みをシールリップ41の延設方向で変化させるようにしたので、溝部43で発生する渦流の形状をシールリップ41の延設方向で不均等化して、騒音の発生を低減することが可能となる。
Also in this configuration, it is possible to equalize the contact degree of the
図22に示される例は、図21に示したシール構造体(実施例4)の変形例である。図21の例では、シールリップの厚みを延設方向で変化させるために、断面矩形状の凸条54をシールリップ41の先端部41aにシールリップの延設方向で所定の間隔で形成するようにしたが、この例では、シールリップ41の先端部41aに形成される凸条52をシールリップの延設方向に沿って連続的に膨らむ曲面で構成すると共にシールリップ41の延設方向で隣り合う凸条52を連接し、シールリップ41の厚みを連続的に変化させるようにしたものである。また、図21とは異なり、それぞれのシールリップ41の凸条54は、対峙するシールリップ41の凸条54間に形成された谷部55に対応するように形成されている。
The example shown in FIG. 22 is a modification of the seal structure (Example 4) shown in FIG. In the example of FIG. 21, in order to change the thickness of the seal lip in the extending direction, the
この構成においても、それぞれのシールリップのシート部に対する当たり具合を等しくすることが可能となると共に、シール構造体としての柔軟性(シールリップの柔軟性)を確保することが可能となり、溝部43で発生する渦流の形状をシールリップ41の延設方向で不均等化して、騒音の発生を低減することが可能となる。
Even in this configuration, it is possible to equalize the contact degree of the respective seal lips with respect to the sheet portion, and it is possible to ensure flexibility (seal lip flexibility) as the seal structure. Generation of noise can be reduced by making the shape of the generated vortex flow uneven in the extending direction of the
なお、以上の構成は、必要に応じて適宜組み合わせて用いることも可能であり、また、この例では、ドアとして、ロータリー式ドアと板状の片持ち式ドアに適用した例を示したが、回動軸が中央にある板状のバタフライ式のドアや他のドアにも適用することが可能である。 In addition, the above configuration can be used in appropriate combination as necessary, and in this example, as a door, an example in which a rotary door and a plate-like cantilever door are applied is shown. The present invention can also be applied to a plate-like butterfly-type door having a rotation axis in the center and other doors.
5 インテークケース
6a,6b,7a,7b,21a,23a,23b,25a,25b,32a,32b,33a シート部
8 インテークドア
8d、18b、26d、27b、 ドア本体
8e,8f,18c,27c,26e,26fシール構造体
12 空調ケース
18 エアミックスドア
26 第1のモードドア
27 第2のモードドア
41 シールリップ
42 補助リップ
43,43a,43b 溝部
5
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