[1]構成
図1は、本実施形態に係るシステム1の構成を示すブロック図である。システム1は画像処理装置10と、サーバ20と、ユーザ端末30とを備える。画像処理装置10は、媒体に画像を形成する画像形成処理や、媒体に形成された画像を読み取る画像読取処理(スキャン処理)などの画像処理を行う。画像処理装置10はユーザによって操作される操作パネルを備えており、画像処理装置10は操作パネルに対するユーザ操作に応じた処理を実行する。また、画像処理装置10は、スキャンした画像データを電子メールで送信する、いわゆる「Scan to Email」機能を備える。
画像処理装置10は通信回線2によりサーバ20およびユーザ端末30に接続されている。通信回線2は、例えばインターネットや移動体通信網、電話回線、LAN(local Area Network)などのうちの少なくとも1つを含む。サーバ20はストレージサービスなどの各種サービスを提供する。ユーザ端末30は、例えばスマートフォン、タブレット端末、またはノートブック型PC(Personal Computer)である。ユーザ端末30は液晶ディスプレイ等の表示パネルを備える。
画像処理装置10は、複数の異なる種類のユーザインタフェースに対するユーザ操作により指示される処理を実行する。この実施形態では、画像処理装置10に対するユーザ操作を受け付けるユーザインタフェースとして、ローカルUI、リモートUI、WebUIの3種類のユーザインタフェースが用いられる。ローカルUIは、画像処理装置10に設けられている操作パネルに表示されるユーザインタフェースである。ローカルUIは画像処理装置10を利用するユーザ向けのユーザインタフェースである。
図2はローカルUIの画面の例を示す図である。図2の例では、「Copy」、「Fax」、「Print From」、および「Scan To Email」の各メニューを表すボタンB11、B12、B13、およびB14が表示される。「Copy」が選択された場合、画像処理装置10はコピー処理を実行する。「Fax」が選択された場合、画像処理装置10はファクシミリの送信処理を実行する。「Print From」が選択された場合、画像処理装置10は、ユーザにより指定されたストレージから取得されるデータのプリントアウトを実行する。「Scan To Email」が選択された場合、画像処理装置10はスキャン処理を実行して画像データを生成し、生成した画像データを電子メールで送信する処理を実行する。
リモートUIは、画像処理装置10以外の装置(例えば、ユーザ端末30)の表示パネルに表示されるユーザインタフェースである。リモートUIは画像処理装置10を利用するユーザ向けのユーザインタフェースである。この実施形態において、リモートUIの画面において表示される設定項目やメニューの内容は、ローカルUIのものと共通している。なお、この実施形態では、ユーザが選択可能な項目や機能がローカルUIとリモートUIとで共通であればよく、画面のレイアウトや文字フォント等はローカルUIとリモートUIとでそれぞれ異なっていてもよい。
WebUIは、Webブラウザにより表示されるユーザインタフェースである。WebUIは、Webブラウザが搭載されている画像処理装置10、または、Webブラウザが搭載されている他の装置(例えば、ユーザ端末30)の表示パネルに表示されるユーザインタフェースである。この実施形態では、WebUIは、画像処理装置10の管理者が画像処理装置10に対する各種設定等を行うためのユーザインタフェースである。
図3はWebUIの画面の例を示す図である。図3の例では、「Scan To Email」機能におけるSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)設定を行うための各種の設定項目が表示される。この実施形態では、SMTPの設定画面はWebUIでしか表示されず、ローカルUIおよびリモートUIではSMTPの設定画面は表示されない。すなわち、ユーザは、SMTPの設定操作をWebUIでしか行うことができず、ローカルUIおよびリモートUIではSMTPの設定を行うことができない。
WebUIの画面において表示される設定項目やメニューは、ローカルUIおよびリモートUIのものと異なる。例えば「Scan To Email」機能におけるSMTP設定は、ローカルUIおよびリモートUIでは行えないようになっており、WebUIで設定可能となっている。このように、ローカルUIおよびリモートUIで可能なユーザ操作と、WebUIで可能なユーザ操作とは共通しておらず、一方のUIで可能なユーザ操作や、他方のUIで可能なユーザ操作がある。
図4はシステム1の機能構成の一例を示すブロック図である。図において、処理実行装置100は、第1のユーザインタフェースに対するユーザ操作、および第1のユーザインタフェースと異なる第2のユーザインタフェースに対するユーザ操作により指示される処理を実行する。本実施形態に係る画像処理装置10は処理実行装置100の一例である。本実施形態に係るローカルUI、リモートUIおよびWebUIは、第1のユーザインタフェースおよび第2のユーザインタフェースの例である。情報処理装置200は、表示制御手段201と、出力手段202とを有する。本実施形態に係る画像処理装置10およびサーバ20は、情報処理装置200の例である。
この実施形態において、ユーザ操作により指示される処理(以下「ユーザ指示処理」という)は、例えば、スキャン処理、印刷処理、コピー処理、各種の設定処理等、画像処理装置10が実行する各種の処理を含む。
情報処理装置200の表示制御手段201は、処理実行装置100に関し、第1のユーザインタフェースの画面を表示手段300に表示する。この実施形態において、第1のユーザインタフェースがローカルUIまたはリモートUIである場合、第2のユーザインタフェースはWebUIである。一方、第1のユーザインタフェースがWebUIである場合、第2のユーザインタフェースはローカルUIまたはリモートUIである。第1のユーザインタフェースの画面が表示される表示手段300は、例えば、画像処理装置10の操作パネルまたはユーザ端末30の表示パネルである。
出力手段202は、表示手段300に表示された第1のユーザインタフェースに対してなされたユーザ操作により指示された処理を処理実行装置100が実行する際に、第2のユーザインタフェースに対するユーザ操作が必要となる場合、第2のユーザインタフェースを表す情報を出力する。第2のユーザインタフェースを表す情報は、第2のユーザインタフェースのUI画面に対応する情報である。第2のユーザインタフェースを表す情報は、例えば、UI画面を表すデータ、UI画面のURLを表す二次元コード、UI画面のメニュー階層を案内するガイドメッセージであってもよい。
第1のユーザインタフェースがローカルUIである場合、出力手段202は、第2のユーザインタフェース(WebUI)の画面の表示を表示手段300または他の表示手段に指示する。一方、第1のユーザインタフェースがリモートUIである場合、出力手段202は、第2のユーザインタフェース(WebUI)の画面の表示を、表示手段300または他の表示手段に指示する。
また、第1のユーザインタフェースがWebUIである場合、出力手段202は、第2のユーザインタフェース(ローカルUIまたはリモートUI)の画面の表示を、表示手段300または他の表示手段に指示する。
処理実行装置100は第2の表示制御手段101を備える。第2の表示制御手段101は、第1のユーザインタフェースがWebUIであり、出力手段202によりローカルUIに対する操作を促す操作情報が出力された場合において、この操作情報が出力された後に自装置から予め定められた範囲内においてユーザが検知されると、自装置の操作パネルに第2のユーザインタフェース(ローカルUI)を表示する。
図5は画像処理装置10のハードウェア構成を例示する図である。図において、メモリ11は各種データを記憶する。プロセッサ12はメモリ11に記憶されているプログラムに従いデータ処理を行う。通信IF13は外部の装置とネットワークを介したデータ通信を行うインタフェースである。UI部14(操作パネルの一例)は例えばタッチスクリーンとキーとを備える。画像形成部15は電子写真方式で用紙などの媒体に画像を形成する。画像読取部16は原稿(媒体)の画像を光学的に読み取る。画像処理部17は、例えばDSP(Digital Signal Processor)やGPU(Graphics Processing Unit)を備え、各種の画像処理を実行する。給紙部18は画像形成部15に用紙などの媒体を供給する。
この例で、メモリ11に記憶されているプログラムをプロセッサ12が実行することにより、図4に示される機能が実装される。プログラムを実行しているプロセッサ12は、第2の表示制御手段101、表示制御手段201および出力手段202の例である。通信IF13は本発明に係る通信手段の一例である。
図6はサーバ20のハードウェア構成を例示する図である。図において、メモリ21は各種データを記憶する。プロセッサ22はメモリ21に記憶されているプログラムに従いデータ処理を行う。通信IF23は外部の装置とネットワークを介したデータ通信を行うインタフェースである。
この例で、メモリ21に記憶されているプログラムをプロセッサ22が実行することにより、図4に示される機能が実装される。プログラムを実行しているプロセッサ22は、表示制御手段201および出力手段202の例である。通信IF23は本発明に係る通信手段の一例である。
図7はユーザ端末30のハードウェア構成を例示する図である。図において、メモリ31は各種データを記憶する。プロセッサ32はメモリ31に記憶されているプログラムに従いデータ処理を行う。通信IF33は外部の装置とネットワークを介したデータ通信を行うインタフェースである。UI部34(操作パネルの一例)は例えばタッチスクリーンとキーとを備える。コード読取部35は二次元コードなどのコード(情報)を読み取る読取手段であり、例えば撮影する撮影手段(カメラ)を備える。この例で、メモリ31に記憶されているプログラムをプロセッサ32が実行することにより、図4に示される機能が実装される。プログラムを実行しているプロセッサ32は、第2の表示制御手段101、表示制御手段201および出力手段202の例である。通信IF33は本発明に係る通信手段の一例である。
[2]動作
[2−1]動作例1
次いで、この実施形態の動作例を説明する。ここでは、ユーザが画像処理装置10のUI部14を用いて画像読取処理の実行を指示する場合の動作を説明する。また、この動作例では、画像処理装置10にWebブラウザが搭載されている場合の動作を説明する。ユーザは、画像処理装置10のUI部14を用いて各種の操作を行う。例えば、図2に例示する画面が表示されている状態において、ユーザがボタンB14を選択した場合、画像処理装置10のプロセッサ12は、「Scan To Email」の処理指示の受け付け画面を表示する。
図8は、UI部14に表示される、「Scan To Email」の処理指示を受け付ける画面の一例を示す図である。ユーザは、図8に例示される画面において電子メールの送信先アドレスや添付ファイルを指定した後、ボタンB21を選択することにより処理の実行を指示する。
図9は画像処理装置10が行う処理の流れを示すフローチャートである。ステップS101において、画像処理装置10のプロセッサ12は、処理の実行指示を受け付けるまで(ステップS101;N)待機する。処理の実行指示は、例えば、ユーザにより図8のボタンB21が選択されることにより受け付けられる。プロセッサ12は、処理の実行指示を受け付けると(ステップS101;Y)、ステップS102の処理に進む。
ステップS102において、プロセッサ12は、UI部14に表示されたローカルUIに対してなされたユーザ操作により指示された処理の画像処理装置10による実行を妨げる要因(エラー)があり、その要因を解消するための追加のユーザ操作が必要であるかを判定する。実行を妨げる要因がある場合とは、例えば、ユーザ指示処理を実行するために必要な設定がなされていない場合や、その処理に関する設定内容により実行が許可されない場合である。具体的には、例えば、「Scan To Email」のメニューが選択されて電子メールの送信処理が指示された場合において、SMTP設定がなされていない場合がある。また、例えば、ストレージからのファイルの取出が指示された場合において、予め指定されたデバイス以外からの指示を受け付けない設定がなされている場合がある。
この実施形態では、プロセッサ12は、予め定められたデータベースを参照してステップS102の判定を行う。このデータベースは、画像処理装置10のメモリ11に記憶されていてもよく、また、外部サーバ(例えばサーバ20)のメモリに記憶されているデータベースに画像処理装置10がアクセスして参照してもよい。
図10はステップS102で参照されるデータベースの内容の一例を示す図である。図10に例示するデータベースは、「機能項目」と「設定値」と「UI種別」と「表示メッセージ」と「解消画面URL」との各項目が互いに関連付けられている。これらの項目のうち、「機能項目」の項目には、エラー発生の原因となる機能項目(例えば、「SMTPメール送信ポート」、「本体メールアドレス」、「SMTPサーバーアドレス」等)を示す情報が格納される。「設定値」の項目には、各設定項目においてエラーと判定される設定値が格納される。プロセッサ12は、ユーザ指示処理において参照される設定項目に、このデータベースに登録されている設定項目があるかを判定し、登録されている設定項目がある場合に、その設定値を参照する。設定値がこのデータベースの「設定値」の項目に設定されている値である場合に、プロセッサ12は追加のユーザ操作が必要であると判定する。一方、ユーザ指示処理において参照される設定項目に、このデータベースに登録されている設定項目が含まれていない場合や、含まれていたとしてもその設定値がこのデータベースの「設定値」の項目に設定されている値でない場合、プロセッサ12は追加のユーザ操作が必要ないと判定する。
「UI種別」の項目には、エラーを解消するためにユーザ操作が必要となるUIの種別(ローカルUI、リモートUI、WebUI)を示す情報が格納される。「表示メッセージ」の項目には、エラーが検知された場合に表示されるメッセージが格納される。「解消画面URL」の項目には、エラーを解消するためのUI画面(以下「解消画面」という)のURLを示す情報が格納される。
図9の説明に戻る。ステップS102においてユーザ操作が必要であると判定された場合(ステップS102;Y)、プロセッサ12はステップS103の処理に進む。一方、ユーザ操作が必要でないと判定された場合(ステップS102;N)、プロセッサ12はステップS108の処理に進む。
ステップS103において、プロセッサ12は、別のUIに対するユーザ操作が必要か(ひとつのUIで操作が完結しないか)を判定する。この動作例では、プロセッサ12は、UI部14に表示されたローカルUI(第1のユーザインタフェース)に対してなされたユーザ操作により指示されたユーザ指示処理を自装置が実行する際に、WebUI(第2のインタフェース)に対するユーザ操作が必要であるかを判定する。すなわち、ローカルUIに対してなされたユーザ操作により指示されたユーザ指示処理に必要な設定のうち、WebUIでしか行うことができない(ローカルUIで行うことができない)設定があるかがステップS103で判定される。具体的には、例えば、ユーザがローカルUIで「Scan To Email」のメニューを選択した場合であって、かつ、SMTP設定がなされていない場合、別のUIに対するユーザ操作が必要であると判定される。
ステップS103において、別のUIに対するユーザ操作が必要である(ひとつのUIで操作が完結しない)と判定された場合(ステップS103;Y)、プロセッサ12はステップS104の処理に進む。一方、別のUIに対するユーザ操作が必要ないと判定された場合(ステップS103;N)、プロセッサ12はステップS109の処理に進む。
ステップS104において、プロセッサ12はユーザ操作が必要である旨を示すメッセージとリンク先を示す情報をUI部14に表示させる。
図11は、ステップS104において画像処理装置10のUI部14に表示される、ローカルUIの画面の一例を示す図である。この例では、「Scan To Emailアプリは設定完了していません。完了するにはデバイスのWebページを開いてください」というメッセージが表示されるとともに、WebUIの画面を開くためのボタンB1や、操作を終了するためのボタンB2が表示される。
ステップS105において、プロセッサ12は解消画面(解消先UI)の表示をユーザが要求したかを判定する。この判定は、例えば、図11に例示される画面において、ユーザによりボタンB1が選択された場合に、表示が要求されたと判定される。一方、ボタンB2が選択された場合、表示が要求されなかったと判定される。表示が要求されたと判定された場合(ステップS105;Y)、プロセッサ12はステップS106の処理に進む。一方、表示が要求されなかった場合(ステップS105;N)、プロセッサ12はステップS101の処理に戻り、画面の表示要求を受け付けるまで待機する。
ステップS106において、プロセッサ12は、解消先UI画面(例えば、図3に例示されるWebUI)の画面をUI部14に表示させる。図3の例では、SMTPの設定画面がUI部14に表示される。解除先のUI画面が表示されると、ユーザは、このUI画面に対してエラーを解消するために必要なユーザ操作(すなわち、ユーザ指示処理を画像処理装置10が実行するために必要なユーザ操作)を行う。
ステップS107において、プロセッサ12は、エラーが解消されたか(ユーザ指示処理を画像処理装置10が実行するために必要であったユーザ操作がなされたか)を判定する。エラーが解消されたと判定された場合(ステップS107;Y)、プロセッサ12はステップS108の処理に進む。一方、エラーが解消されていないと判定された場合(ステップS107;N)、プロセッサ12はステップS101の処理に戻る。
ステップS108において、プロセッサ12は、WebUIを終了し、ローカルUIの画面であって処理指示の受付画面(例えば図8の画面)をUI部14に再度表示させる。一方、ステップS109において、プロセッサ12はユーザ操作が必要である旨のメッセージを表示する。この場合、ユーザは、ステップS109で表示されたメッセージに従い、ローカルUIに対して必要なユーザ操作を行う。
ステップS108においてUI部14に処理指示の受付画面が再度表示された状態において、ユーザは、例えば図8のボタンB21を選択する等して処理の実行を指示する。ユーザにより処理の実行が指示されると、プロセッサ12は、画像形成部15、画像読取部16、および/または画像処理部17を制御して、ユーザ指示処理を実行する。
ところで、ローカルUI(またはリモートUI)とWebUIとで表示される機能(設定項目)が異なる場合、ローカルUI(またはリモートUI)からある処理指示を行うためには、WebUIからの別の操作が必要となるケースがある。このように、複数のUIに跨って操作を行う必要がある場合、従来の装置では、ユーザは2種類のUIを相互に操作する必要があるため、操作が煩わしい場合があった。それに対しこの実施形態では、一のUIに対するユーザ指示処理を画像処理装置10が実行するために複数のUIに跨った操作が必要である場合、他のUIの画面のアクセスするためのリンク情報が出力される。この動作例では、ローカルUIからWebUIへのリンクボタンが表示され、WebUIの画面が表示されることによりローカルUIでできなかった設定操作が可能となる。これにより、ユーザの操作性が向上する。
[2−2]動作例2
次いで、この実施形態の他の動作例を説明する。上述の動作例1では、画像処理装置10にWebブラウザが搭載されている場合の動作を説明したが、この動作例では、画像処理装置10にWebブラウザが搭載されていない場合の動作を説明する。
図12は画像処理装置10が行う処理の流れを示すフローチャートである。図12に示すフローチャートが上述した動作例1に係る図9のフローチャートと異なる点は、ステップS104乃至S107の処理に代えて、ステップS114の処理を行う点である。
ステップS114において、プロセッサ12は、ユーザ操作が必要である旨を示すメッセージをUI部14に表示させるとともに、解消画面にアクセスするための情報をUI部14に表示させる。
図13は、ステップS114において画像処理装置10のUI部14に表示される、ローカルUIの画面の一例を示す図である。この例では、「Emailアプリは設定完了していません。設定を完了するにはWebページを操作してください」というメッセージが表示されるとともに、WebページのURLを示す二次元コードC81や、操作を終了するためのボタンB82が表示される。
図13に例示される画面がUI部14に表示されている状態において、ユーザは、自身が所持しているユーザ端末30を用いてUI部14に表示された二次元コードC81を読み取る操作を行う。ユーザ端末30はユーザの操作に応じて、二次元コードC81により示されるWebページのデータを取得し、UI部34にWebUIの画面を表示させる。
図14はUI部34に表示されるWebUIの画面の例を示す図である。図14の例では、SMTPの設定画面がUI部34に表示される。ユーザは、UI部34に表示されるUI画面に対し、エラーを解消するために必要なユーザ操作(すなわち、ユーザ指示処理を画像処理装置10が実行するために必要なユーザ操作(SMTPの設定操作等))を行う。
一方、プロセッサ12はステップS114の処理を終えると、ステップS102の処理に戻る。ユーザによりWebUIに対して必要な操作がなされると、ステップS102の判定が「Y」となり、プロセッサ12はステップS108の処理に進む。このように、上述の動作例1では、WebUIの表示を画像処理装置10が行ったが、この動作例ではユーザ端末30によりWebUIの画面が表示される。ステップS108においてUI部14に処理指示の受付画面が再度表示された状態において、ユーザは、例えば図8のボタンB21を選択する等して処理の実行を指示する。ユーザにより処理の実行が指示されると、プロセッサ12は、画像形成部15、画像読取部16、および/または画像処理部17を制御して、ユーザ指示処理を実行する。
この動作例では、画像処理装置10にWebブラウザが搭載されていない場合等により画像処理装置10でWebUIが表示できない場合、解消画面へ誘導するための情報(二次元コード等)がUI部14に表示される。ユーザは二次元コードをユーザ端末30で読み取る等の操作を行うことにより、誘導先の解消画面にダイレクトにアクセスする。これにより、ユーザの利便性が向上する。
[2−3]動作例3
次いで、この実施形態の他の動作例を説明する。以下では、ユーザがユーザ端末30のUI部34に表示されるWebUIを用いて、処理の実行を指示する場合の動作を説明する。また、この動作例では、親展ボックスと呼ばれる、ユーザ毎に割り当てられたストレージから文書ファイルを読み出す処理が指示される場合の動作を説明する。「親展ボックスから文書ファイルの取出」のメニューは、IPアドレスをチェックするか否かを指定する設定を含む。IPドレスをチェックする旨が設定されている場合、画像処理装置10は、処理の実行指示の送信元であるデバイスのIPアドレスが予め設定されたアドレスであるかをチェックし、予め設定されたアドレスである場合、読出処理を実行する一方、予め設定されたアドレスでない場合、読出処理を実行しない。
このIPアドレスのチェックの有無を示す設定値は、ローカルUIおよびリモートUIにより設定変更を行うことが可能であり、WebUIからこの設定値を変更することはできない。
図15は、UI部34に表示されるWebUIの画面の一例を示す図である。この例は、親展ボックスからの文書ファイルの取出画面の例である。ユーザは、図15に例示される画面において、ページの指定や圧縮の有無を設定した後、ボタンB31を選択することにより処理の実行を指示する。
図16は、ユーザ端末30が行う処理の流れを示すフローチャートである。ステップS201において、ユーザ端末30のプロセッサ32は、処理の実行指示を受け付けるまで(ステップS201;N)待機する。処理の実行指示は、例えば、ユーザにより図15のボタンB31が選択されることにより受け付けられる。プロセッサ32は、処理の実行指示を受け付けると(ステップS201;Y)、ステップS202の処理に進む。
ステップS202において、プロセッサ32は、UI部34に表示されたWebUIに対してなされたユーザ操作により指示されたユーザ指示処理を画像処理装置10が実行する際に、実行を妨げる要因があるか(追加のユーザ操作が必要であるか)を判定する。例えば、親展ボックス文書の取出処理において、IPアドレスをチェックする旨の設定値が設定されており、かつ、指示の送信元であるユーザ端末30のIPアドレスが予め登録されていない場合、追加のユーザ操作が必要であると判定される。IPアドレスが登録されているか否かの判定は、ユーザ端末30が画像処理装置10に問い合わせることにより行われてもよい。この実施形態では、プロセッサ32は、予め定められたデータベースを参照することにより、追加のユーザ操作が必要であるかを判定する。このデータベースは、ユーザ端末30のメモリ31に記憶されていてもよく、外部サーバのメモリに記憶されているデータベースにユーザ端末30がアクセスして参照してもよい。
図17は、ステップS202で参照されるデータベースの内容の一例を示す図である。図17に例示するデータベースは、「機能項目」と「設定値P1」と「サブ項目」と「設定値P2」と「UI種別」と「表示メッセージ」と「解消画面URL(WebUI)」と「解消画面URL(ローカルUI)」との各項目が互いに関連付けられている。これらの項目のうち、「機能項目」および「サブ項目」の項目には、エラー発生の原因となる機能項目(例えば、「文書取り出し時のIPアドレスのチェック有無」)を示す情報が格納される。「設定値P1」および「設定値P2」の項目には、各設定項目においてエラーと判定される設定値が格納される。プロセッサ32は、ユーザ指示処理において参照される設定項目に、このデータベースに登録されている設定項目があるかを判定し、登録されている設定項目がある場合に、その設定値を参照する。設定値がこのデータベースの「設定値P1」、「設定値P2」の項目に設定されている値である場合、プロセッサ32はエラーを解消するためのユーザ操作が必要であると判定する。一方、ユーザ指示処理において参照される設定項目に、このデータベースに登録されている設定項目が含まれていない場合や、含まれていたとしてもその設定値がこのデータベースの「設定値P1」、「設定値P2」の項目に設定されている値でない場合、プロセッサ12はユーザ操作が必要ないと判定する。
「UI種別」の項目には、エラーを解消するためにユーザ操作が必要となるUIの種別(ローカルUI、リモートUI、WebUI)を示す情報が格納される。「表示メッセージ」の項目には、エラーが検知された場合に表示されるメッセージが格納される。「解消画面URL(WebUI)」と「解消画面URL(ローカルUI)」の項目には、解消画面のURLを示す情報が格納される。
図16の説明に戻る。ステップS202においてユーザ操作が必要であると判定された場合(ステップS202;Y)、プロセッサ32はステップS203の処理に進む。一方、ユーザ操作が必要でないと判定された場合(ステップS202;N)、プロセッサ32はステップS209の処理に進む。
ステップS203において、プロセッサ32は、別のUIに対するユーザ操作が必要か(ひとつのUIで操作が完結しないか)を判定する。この動作例では、プロセッサ32は、WebUIに対してなされたユーザ操作により指示されたユーザ指示処理に必要な設定のうち、ローカルUIでしか行うことができない(WebUIでは行うことができない)設定があるかを判定する。具体的には、例えば、ユーザがWebUIで「親展ボックスからの文書ファイルの取出」のメニューを選択した場合であって、かつ、ユーザ端末30のIPアドレスによる文書ファイルの取出が許可されない設定となっている場合、ひとつのUIで操作が完結しないと判定される。
ステップS203において、別のUIに対するユーザ操作が必要である(ひとつのUIで操作が完結しない)と判定された場合(ステップS203;Y)、プロセッサ32はステップS204の処理に進む。一方、別のUIに対するユーザ操作が必要でないと判定された場合(ステップS203;N)、プロセッサ32はステップS210の処理に進む。
ステップS204において、プロセッサ32は、ユーザ操作が必要である旨を示すメッセージとリンク先を示す情報をUI部34に表示させる。
図18は、ステップS204においてUI部34に表示される、WebUIの画面の一例を示す図である。この例では、「文書の取り出しができませんでした。完了するには、本機とプロキシを経由せずに直接接続してください。または、文書取り出し時のIPアドレスチェック有無設定を変更することで完了できます」というメッセージが表示されるとともに、リモートUIの画面を開くためのボタンB41や、操作を終了するためのボタンB42が表示される。
ステップS205において、プロセッサ32はユーザ端末30がリモートUI機能を有しているか(リモートUIのアプリケーションがインストールされているか)を判定する。リモートUI機能を有している場合(ステップS205;Y)、プロセッサ32はステップS206の処理に進む。一方、リモートUI機能を有していない場合(ステップS205;N)、プロセッサ32はステップS211の処理に進む。
ステップS206において、プロセッサ32は解消画面の表示がユーザにより要求されたかを判定する。この判定は、例えば、図18に例示される画面においてユーザによりボタンB41が選択された場合に、表示が要求されたと判定される。一方、ボタンB42が選択された場合、表示が要求されなかったと判定される。表示が要求されたと判定された場合(ステップS206;Y)、プロセッサ32はステップS207の処理に進む。一方、表示が要求されなかった場合(ステップS206;N)、プロセッサ32はステップS201の処理に戻り、画面の表示要求を受け付けるまで待機する。
ステップS207において、プロセッサ32はリモートUIの画面をUI部34に表示させる。
図19は、リモートUIの画面の例を示す図である。図19は、親展ボックスの設定画面の例を示す。この画面では、IPアドレスのチェックを行うか否かの設定、プリント時のデータの削除についての確認画面を表示するか否かの設定、および、外部ストレージからのデータの取り出し後にデータを削除するか否かの設定がユーザにより行われる。
図16の説明に戻る。ステップS208において、プロセッサ32は、エラーが解消されたか(すなわち、ユーザ指示処理を画像処理装置10が実行するために必要であったユーザ操作がなされたか)を判定する。エラーが解消されたと判定された場合(ステップS208;Y)、プロセッサ32はステップS209の処理に進む。一方、エラーが解消されていないと判定された場合(ステップS208;N)、プロセッサ32はステップS201の処理に戻る。
ステップS209において、プロセッサ32は、リモートUIを終了し、WebUIの処理指示の受付画面(例えば図15の画面)をUI部34に再度表示させる。UI部34に処理指示の受付画面が再度表示された状態において、ユーザは、例えば図15のボタンB31を選択する等して処理の実行を指示する。ユーザにより処理の実行が指示されると、プロセッサ32は、画像処理装置10にユーザ指示処理の実行を指示する。
ステップS210において、プロセッサ32はユーザ操作が必要である旨のメッセージを表示する。この場合、ユーザは、ステップS210で表示されたメッセージに従い、WebUIに対して必要なユーザ操作を行う。
ステップS211において、プロセッサ32は解消画面のURLを画像処理装置10に送信するとともに、ローカルUIに対する操作を促すメッセージをUI部34に表示する。
図20は、UI部34に表示されるWebUIの画面の例を示す図である。図20の例では、「文書の取り出しができませんでした。完了するには、本機とプロキシを経由せずに直接接続してください。または、文書取り出し時のIPアドレスチェック有無設定を変更することで完了できます。設定を完了するにはControl Panel を操作してください。操作完了後、自動で実行を完了することができます。蓄積しますか?」というメッセージが表示されるとともに、データを蓄積するためのボタンB71や、画面を閉じるためのボタンB72が表示される。ユーザは、ユーザ端末30を操作してボタンB71またはB72を選択し、WebUIを終了させる。この画面において、ローカルUIのUI画面のメニュー階層を案内するガイドメッセージが表示されてもよい。
図16の説明に戻る。ステップS212において、プロセッサ32は、解消画面の表示がユーザにより要求されたかを判定する。この判定は、例えば、図20に例示される画面においてユーザによりボタンB71が選択された場合に、表示が要求されたと判定される。一方、ボタンB72が選択された場合、表示が要求されなかったと判定される。表示が要求されたと判定された場合(ステップS212;Y)、プロセッサ32はステップS213の処理に進む。一方、表示が要求されなかった場合(ステップS212;N)、プロセッサ32はステップS201の処理に戻り、画面の表示要求を受け付けるまで待機する。
ステップS213において、プロセッサ32は、ユーザ指示処理の蓄積を画像処理装置10に指示する。蓄積されたユーザ指示処理は、画像処理装置10においてユーザによりローカルUIが操作されて必要な設定が完了された場合に、画像処理装置10により実行される。
図20に例示される画面においてボタンB71が選択した後、ユーザは、画像処理装置10のUI部14を用いてユーザ認証のための操作を行う。画像処理装置10のプロセッサ12は、ユーザにより操作された内容に応じて、ステップS211でユーザ端末30から送信されたURLにより取得される解消画面をUI部14に表示する。ユーザは、UI部14に表示されたローカルUIの解消画面に従って、エラーを解消するための操作を行う。
図21は、ローカルUIの画面の一例を示す図である。図21に例示する図は、ユーザにより画像処理装置10においてローカルUIが操作されて必要な設定が完了された場合にUI部14に表示される。図21の例では、ユーザ指示処理の実行を指示するためのボタンB102や、ユーザ指示処理を実行しない旨を指示するためのボタンB101が表示される。図21に例示される画面においてユーザによりボタンB102が選択されると、画像処理装置10のプロセッサ12は処理対象であるデータ(以下「処理対象データ」という)をそのユーザの親展ボックスから取り出し、ユーザ端末30に送信する指示を行う。
この動作例では、WebUIに対するユーザ操作により指示されたユーザ指示処理を画像処理装置10が実行するためにローカルUIまたはリモートUIに対するユーザ操作が必要である場合、リモートUIの解消画面がユーザ端末30に表示されたり、解消画面のURLが画像処理装置10に送信されたりする。解消画面のURLが画像処理装置10に送信される場合、ローカルUIの解消画面が画像処理装置10のUI部14に表示される。ユーザはローカルUIまたはリモートUIに表示された画面においてエラーを解消するための操作を行う。
[3]変形例
上述した実施形態は、本発明の実施の例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、上述した実施形態および以下に示す各変形例は、必要に応じて組み合わせて実施してもよい。
(1)上述の実施形態では、WebUIで操作可能であって、ローカルUIおよびリモートUIで操作不可能な設定項目として、SMTP設定を例示した。複数のUIのうちのいずれかで操作可能な設定項目は、上述したものに限られない。例えば、WebUIで操作可能な設定項目であって、ローカルUIおよびリモートUIで操作不可能な設定項目として、Wi−Fiの接続設定が含まれていてもよい。
(2)上述の実施形態では、管理者用のUIであるWebUIはWebブラウザにより表示された。管理者用のUIはWebブラウザ以外の他のアプリケーションにより表示されてもよい。
(3)上述の動作例1では、画像処理装置10は、ローカルUI(第1のUI)で処理指示を受け付けた後に、WebUI(第2のUI)でエラーを解消するユーザ操作がなされた場合、ローカルUIの画面に戻って実行指示の受付画面を再度表示し(図9のステップS108)、ユーザによる処理の実行指示を待機した。また、上述の動作例3では、ユーザ端末30は、WebUI(第1のUI)で処理指示を受け付けた後に、リモートUI(第2のUI)でエラーを解消するユーザ操作がなされた場合、WebUIの画面に戻って実行指示の受付画面を再度表示し(図16のステップS209)、ユーザによる処理の実行指示を待機した。
これに対し、第1のUIにより処理指示を受け付けた後に、異なるUIでエラーを解消する操作が行われた場合に、(第1のUIに対するユーザ操作が必要な場合であっても、)第1のUIに戻ることなくそのままユーザ指示処理が実行されるようにしてもよい。例えば、ユーザによりローカルUIまたはリモートUIが操作された後にWebUIが操作された場合、画像処理装置10のプロセッサ12(またはユーザ端末30のプロセッサ32)は、WebUIが表示された後は、ローカルUIまたはリモートUIで指示されたユーザ指示処理を実行する際にローカルUIまたはリモートUIに対する再度のユーザ操作が要される場合であっても、WebUIに対するユーザ操作に応じて上記ユーザ指示処理の実行を指示し、ローカルUIまたはリモートUIに対する再度のユーザ操作を受け付けないようにしてもよい。
また、ユーザによりWebUIが操作された後にローカルUIまたはリモートUIが操作された場合、画像処理装置10のプロセッサ12(またはユーザ端末30のプロセッサ32)は、ローカルUIまたはリモートUIが表示された後は、WebUIで指示されたユーザ指示処理を実行する際にWebUIに対する再度のユーザ操作が要される場合であっても、ローカルUIまたはリモートUIに対するユーザ操作に応じて上記ユーザ指示処理の実行を指示し、WebUIに対する再度のユーザ操作を受け付けないようにしてもよい。この態様によれば、移行後のUIで操作が完結されるため、ユーザの操作性が向上する。
(4)上述の実施形態において、画像処理装置10に設けられた操作パネルに表示されたローカルUIがユーザにより操作中である場合(ローカルUIのUI画面において処理の実行指示を受け付けてから指示された処理の実行が開始されるまでの期間において)、WebUI(第2のユーザインタフェース)および/またはリモートUIに対するユーザ操作を受け付けない制御が行われてもよい。
(5)上述の動作例3において、プロセッサ32が図16のステップS213の処理を行った後に、画像処理装置10のプロセッサ12が、自装置から予め定められた範囲内でユーザが検知された場合に操作パネルにローカルUI(第2のユーザインタフェース)をUI部14に表示させる制御を行ってもよい。ユーザが画像処理装置10の予め定められた範囲内に居るか否かの判定は例えば、赤外線センサによる検知結果により判定されてもよく、また、例えばユーザ端末30から取得される位置情報に基づいて判定されてもよい。
(6)上述の動作例2では、プロセッサ12は、図12のステップS114において図13に例示される画面を表示した。ステップS114でUI部14に表示される画面は上述したものに限られない。例えば、図22に例示される画面が表示されてもよい。
図22は、画像処理装置10のUI部14に表示されるローカルUIの画面の例を示す図である。この例では、「Emailアプリは設定完了していません。設定を完了するにはWebページを操作してください。操作完了後、自動で実行を完了することができます。蓄積しますか?」というメッセージが表示されるとともに、WebページのURLを示す二次元コードC91や、操作を終了するためのボタンB92、データを蓄積するためのボタンB93が表示される。
図22に例示される画面において、ユーザによりボタンB93が選択されると、処理対象データが画像処理装置10のメモリ11に一時的に蓄積される。メモリ11に蓄積された処理対象データは、ユーザによりユーザ端末30においてWebUIが操作されて必要な設定が完了された場合に、画像処理装置10により出力される。
図23は、WebUIの画面の一例を示す図である。ユーザ端末30においてWebUIが操作されて必要な設定が完了すると、ユーザ端末30は図23に例示する画面を表示する。この例では、「以下の蓄積された処理があります。実行しますか?」というメッセージが表示されるとともに、処理の実行を指示するためのボタンB112や、処理を実行しない旨を指示するためのボタンB111が表示される。図23に例示される画面においてユーザによりボタンB112が選択されると、ユーザ端末30のプロセッサ32は、ユーザにより指示された処理の実行を画像処理装置10に指示する。
(7)上述の動作例3では、プロセッサ32は、図16のステップS211において図20に例示される画面を表示した。ステップS211にUI部34に表示される画面は上述したものに限られない。例えば、図24に例示される画面が表示されてもよい。
図24はUI部34に表示されるリモートUIの画面の例を示す図である。図24の例では、「文書の取り出しができませんでした。完了するには、本機とプロキシを経由せずに直接接続してください。または、文書取り出し時のIPアドレスチェック有無設定を変更することで完了できます。設定を完了するにはControl Panel を操作してください。」というメッセージが表示されるとともに、画面を閉じるためのボタンB61が表示される。
この変形例では、プロセッサ32は、図23に例示される画面においてユーザ操作がなされたか否かに関わらず、処理対象データを画像処理装置10へ送信する。画像処理装置10は、ユーザ端末30から処理対象データを受信し、受信された処理対象データを一時的にメモリ11に記憶する。記憶された処理対象データは、ユーザにより必要な設定操作がなされた場合に画像処理装置10により出力される。
(8)上述した実施形態において、画像処理装置10のプロセッサ12、サーバ20のプロセッサ22、またはユーザ端末30のプロセッサ32により実行されるプログラムは、インターネットなどの通信回線を介してダウンロードされてもよい。また、これらのプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどの、コンピュータが読取可能な記録媒体に記録した状態で提供されてもよい。