JP2019021513A - 蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】体格及び重量の増加を回避しつつ、蓄電モジュールに均一な拘束圧を付加できる蓄電装置を提供する。【解決手段】セパレータ13を介して複数のバイポーラ電極14が積層された電極積層体11を含む一又は複数の蓄電モジュール4と、蓄電モジュール4を電極積層体11の積層方向に挟む一対の拘束板8,8、及び一対の拘束板8,8同士を締結する締結部材を含む拘束部3と、少なくとも一方の拘束板8,8と蓄電モジュール4との間に配置され、かつセパレータ13と比較して圧縮に対する面圧が小さい弾性体Fと、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電装置に関する。
蓄電装置の一種として、セパレータを介して複数のバイポーラ電極が積層された積層体を有するバイポーラ型の蓄電装置が知られている。かかる蓄電装置としては、例えば特許文献1に記載の組電池がある。この従来の蓄電装置は、バイポーラ電極の積層体をシール部で封止した蓄電モジュールを備えている。蓄電モジュールにおいて、バイポーラ電極の積層方向の両端には、拘束板がそれぞれ配置されている。拘束板同士は、締結部材によって締結されている。これにより、蓄電モジュールに対して所定の拘束圧が付加され、バイポーラ電極同士の離間が抑制される。
特開2007−122977号公報
上述したようなバイポーラ型の蓄電装置では、拘束板による蓄電モジュールの拘束面(バイポーラ電極の積層方向の端面)の面積が比較的大面積となることが考えられる。このため、拘束板によって蓄電モジュールに拘束圧を付加した際、締結部材との締結位置から近い部分と遠い部分とでは、蓄電モジュールに付加される拘束圧に差が生じる可能性がある。
本発明は、上記課題の解決のためになされたものであり蓄電モジュールに均一な拘束圧を付加できる蓄電装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る蓄電装置は、セパレータを介して複数のバイポーラ電極が積層された積層体を含む一又は複数の蓄電モジュールと、蓄電モジュールを積層体の積層方向に挟む一対の拘束板、及び一対の拘束板同士を締結する締結部材を含む拘束部と、少なくとも一方の拘束板と蓄電モジュールとの間に配置され、かつセパレータと比較して圧縮に対する面圧が小さい弾性体と、を備える。
この蓄電装置では、少なくとも一方の拘束板と蓄電モジュールとの間にセパレータと比較して圧縮に対する面圧が小さい弾性体が配置されている。この弾性体の配置により、拘束部による拘束時に蓄電モジュール(特にセパレータ)に比べて弾性体が優先的に圧縮される。したがって、拘束板と締結部材との締結位置からの距離による拘束圧の差が緩和され、蓄電モジュールに均一な拘束圧を付加できる。弾性体は、拘束板に比べて軽く、かつ拘束時に圧縮されるため、拘束板の厚さを増加させる場合に比べて蓄電装置の体格及び重量の増加も回避できる。
また、弾性体は、積層方向から見て、少なくともバイポーラ電極における正極と負極との対向領域と重なるように配置されていてもよい。このような構成により、蓄電モジュールを構成するバイポーラ電極に対して均一な拘束圧を効果的に付加することができ、バイポーラ電極同士の離間を好適に抑制できる。
また、蓄電モジュールは、積層方向の積層端に集電板を有し、弾性体は、拘束板と集電板との間に配置されていてもよい。このような構成においても、蓄電モジュールを構成するバイポーラ電極に対して均一な拘束圧を効果的に付加することができ、バイポーラ電極同士の離間を好適に抑制できる。
また、弾性体は、積層方向から見て、集電板と重なるように配置されていてもよい。このような構成においても、蓄電モジュールを構成するバイポーラ電極に対して均一な拘束圧を効果的に付加することができ、バイポーラ電極同士の離間を好適に抑制できる。
また、弾性体の中央部は、縁部に比べて硬くなっていてもよい。こうすると、拘束板と締結部材との締結位置からの距離による拘束圧の差を一層効果的に緩和できる。
また、弾性体は、電気絶縁性を有していてもよい。この場合、弾性体が絶縁部材を兼ねることで、蓄電装置の構成の簡単化が図られる。
また、弾性体は、ゴムであってもよい。この場合、簡単な構成で弾性体を構成できる。また、体格及び重量の増加を一層確実に回避できる。
本発明によれば、蓄電モジュールに均一な拘束圧を付加できる。
蓄電装置の一実施形態を示す概略断面図である。 蓄電モジュールの内部構成を示す概略断面図である。 弾性体の特性を示す図である。 比較例に係る蓄電装置における拘束板の変形量のシミュレーション結果の一例を示す図である。 実施例に係る蓄電装置における拘束板の変形量のシミュレーション結果の一例を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の一側面に係る蓄電装置の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、蓄電装置の一実施形態を示す概略断面図である。同図に示す蓄電装置1は、例えばフォークリフト、ハイブリッド自動車、電気自動車等の各種車両のバッテリとして用いられる装置である。蓄電装置1は、複数の蓄電モジュール4を積層してなる蓄電モジュール積層体2と、蓄電モジュール積層体2に対して拘束圧を付加する拘束部3とを備えて構成されている。
蓄電モジュール積層体2は、複数(本実施形態では3体)の蓄電モジュール4と、蓄電モジュール4,4間に配置された複数の導電板5とによって構成されている。蓄電モジュール4は、複数のバイポーラ電極14(後述)を備えたバイポーラ型の蓄電モジュールであり、積層方向から見て矩形状をなしている。蓄電モジュール4は、例えばニッケル水素二次電池、リチウムイオン二次電池等の二次電池、或いは電気二重層キャパシタである。以下の説明では、ニッケル水素二次電池を例示する。
積層方向に隣り合う蓄電モジュール4,4同士は、導電板5を介して電気的に接続されている。導電板5は、蓄電モジュール積層体2の積層端に位置する蓄電モジュール4の外側にもそれぞれ配置されている。これらの積層端の導電板5は、蓄電モジュール積層体2の集電板25として機能する。一方の積層端に位置する蓄電モジュール4の外側に配置された導電板5には、正極端子6が接続されている。また、他方の積層端に位置する蓄電モジュール4の外側に配置された導電板5には、負極端子7が接続されている。正極端子6及び負極端子7は、例えば導電板5の縁部から積層方向に交差する方向に引き出されている。正極端子6及び負極端子7により、蓄電装置1の充放電が実施される。
各導電板5の内部には、空気等の冷媒を流通させる複数の流路5aが設けられている。各流路5aは、例えば積層方向と、正極端子6及び負極端子7の引き出し方向とにそれぞれ直交する方向に互いに平行に延在している。これらの流路5aに冷媒を流通させることで、導電板5は、蓄電モジュール4,4同士を電気的に接続する接続部材としての機能のほか、蓄電モジュール4で発生した熱を放熱する放熱板としての機能を併せ持つ。なお、図1の例では、積層方向から見た導電板5の面積は、蓄電モジュール4の面積よりも小さいが、放熱性の向上の観点から、導電板5の面積は、蓄電モジュール4の面積と同じであってもよく、蓄電モジュール4の面積よりも大きくてもよい。
拘束部3は、蓄電モジュール積層体2を積層方向に挟む一対の拘束板8,8と、拘束板8,8同士を締結する締結ボルト(締結部材)9及びナット(締結部材)10とを含んで構成されている。拘束板8は、積層方向から見た蓄電モジュール4及び導電板5の面積よりも一回り大きい面積を有する矩形の金属板である。拘束板8の内側面(蓄電モジュール積層体2側の面)には、電気絶縁性を有するシート状の弾性体Fが配置されている。弾性体Fについては後述する。
拘束板8の縁部には、蓄電モジュール積層体2よりも外側となる位置に挿通孔8aが設けられている。締結ボルト9は、一方の拘束板8の挿通孔8aから他方の拘束板8の挿通孔8aに向かって通され、他方の拘束板8の挿通孔8aから突出した締結ボルト9の先端部分には、ナット10が螺合されている。これにより、蓄電モジュール4及び導電板5が拘束板8,8によって挟持され、蓄電モジュール積層体2としてユニット化される。また、蓄電モジュール積層体2に対して積層方向に拘束圧が付加される。
図2は、蓄電モジュールの内部構成を示す概略断面図である。同図に示すように、蓄電モジュール4は、電極積層体11と、電極積層体11を封止する封止体12とを備えて構成されている。
電極積層体11は、セパレータ13を介して複数のバイポーラ電極14を積層することによって構成されている。バイポーラ電極14は、一方面15a側に正極16が形成され、かつ他方面15b側に負極17が形成された電極板15からなる電極である。電極積層体11において、一のバイポーラ電極14の正極16は、セパレータ13を挟んで積層方向に隣り合う一方のバイポーラ電極14の負極17と対向している。また、電極積層体11において、一のバイポーラ電極14の負極17は、セパレータ13を挟んで積層方向に隣り合う他方のバイポーラ電極14の正極16と対向している。
電極積層体11の積層端の一方には、負極終端電極18が配置され、電極積層体11の積層端の他方には、正極終端電極19が配置されている。負極終端電極18は、内面側(積層方向の中心側)に負極17が形成された電極板15によって構成されており、正極終端電極19は、内面側(積層方向の中心側)に正極16が形成された電極板15によって構成されている。負極終端電極18の負極17は、セパレータ13を介して積層端の一方のバイポーラ電極14の正極16と対向している。正極終端電極19の正極16は、セパレータ13を介して積層端の他方のバイポーラ電極14の負極17と対向している。負極終端電極18の電極板15及び正極終端電極19の電極板15は、蓄電モジュール4に隣接する導電板5(図1参照)に対して電気的に接続されている。
電極板15は、例えばニッケルからなる矩形の金属箔である。電極板15の縁部15cは、正極活物質及び負極活物質が塗工されない未塗工領域となっており、当該未塗工領域は、封止体12に埋没して保持されている。正極16を構成する正極活物質としては、例えば水酸化ニッケルが挙げられる。また、負極17を構成する負極活物質としては、例えば水素吸蔵合金が挙げられる。本実施形態では、電極板15の他方面15bにおける負極17の形成領域は、電極板15の一方面15aにおける正極16の形成領域に対して一回り大きくなっている。
セパレータ13は、例えばシート状に形成されている。セパレータ13を形成する材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルム、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、メチルセルロース等からなる織布又は不織布等が例示される。また、セパレータ13は、フッ化ビニリデン樹脂化合物で補強されたものであってもよい。
封止体12は、例えば絶縁性の樹脂によって矩形の筒状に形成されている。封止体12を構成する樹脂材料としては、例えばポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、又は変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE)などが挙げられる。封止体12は、バイポーラ電極14の積層によって形成される電極積層体11の側面を取り囲むように構成されている。
封止体12は、各バイポーラ電極14の電極板15の縁部15cに沿ってそれぞれ設けられた一次封止体21と、一次封止体21の全体を外側から包囲するように設けられた二次封止体22とによって構成されている。一次封止体21は、例えば樹脂の射出成形によって形成され、電極板15の一方面15a側の縁部15c(未塗工領域)において、電極板15の全ての辺にわたって連続的に設けられている。本実施形態では、一次封止体21は、電極板15の一方面15a側から端面15d側に回り込むように設けられ、例えば溶着によって一方面15a及び端面15dに対して結合されている。
一次封止体21は、積層方向に隣り合うバイポーラ電極14,14間を封止するほか、積層方向に隣り合うバイポーラ電極14,14の電極板15,15間のスペーサとして機能する。電極板15,15間には、一次封止体21の電極板15,15間に位置する部分の厚さによって規定される内部空間Vが形成されている。当該内部空間Vには、例えば水酸化カリウム水溶液等のアルカリ溶液からなる電解液(不図示)が収容されている。
二次封止体22は、例えば樹脂の射出成形によって形成され、電極積層体11における積層方向の全長にわたって延在している。二次封止体22は、例えば射出成型時の熱により、一次封止体21の外表面に溶着されている。封止体12において、内部空間Vに収容された電解液は、積層方向に隣り合う一次封止体21,21間を通り得るが、一次封止体21と二次封止体22との溶着部分で封止されている。
続いて上述した弾性体Fについて更に詳細に説明する。
蓄電装置1では、拘束部3により蓄電モジュール4及び導電板5のユニット化、及び蓄電モジュール積層体2に対する積層方向への拘束圧の付加がなされている。この拘束圧の付加により、蓄電モジュール4におけるバイポーラ電極14,14同士の離間の抑制、及びセパレータ13の適度な圧縮が実現されている。一方、拘束板8によって蓄電モジュール4に拘束圧を付加した際、締結ボルト9との締結位置から近い部分と遠い部分とでは、蓄電モジュール4に付加される拘束圧に差が生じ、蓄電モジュール4に均一な拘束圧を付加できなくなることが考えられる。
これに対し、蓄電装置1では、図1に示したように、蓄電モジュール積層体2の積層端に位置する導電板5(集電板25)と拘束板8との間にシート状の弾性体Fが配置されている。弾性体Fを構成する材料としては、セパレータ13と比較して圧縮に対する面圧が小さくなるような圧縮特性を有する材料が選択される。これにより、図3に示すように、蓄電モジュール4に付加すべき最小面圧(主にセパレータ13の最適圧縮量から換算される面圧)よりも大きい面圧の範囲で、蓄電モジュール4の圧縮量に比べて弾性体Fの圧縮量を十分に確保できる。また、弾性体Fを構成する材料としては、電気絶縁性を更に有する材料を選択することが好ましい。かかる材料としては、例えばウレタン、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)などの材料を用いた発泡ゴムが挙げられる。
弾性体Fの配置領域P1は、バイポーラ電極14の積層方向から見て、少なくともバイポーラ電極14における正極16と負極17との対向領域P2(図2参照)と重なっている。弾性体Fによる集電板25と拘束板8との間の電気絶縁性を考慮すると、弾性体Fの配置領域P1は、集電板25の配置領域P3(図1参照)と重なっていることが好ましい。すなわち、弾性体Fの配置領域P1は、集電板25の配置領域P3と同一、或いは集電板25の配置領域P3よりも一回り程度大きいことが好ましい。なお、導電板5の剛性が十分である場合には、弾性体Fの配置領域P1は、バイポーラ電極14における正極16と負極17との対向領域P2に比べて一回り程度小さくてもよい。
また、弾性体Fの硬度は、均一でなくてもよく、例えば面内方向に連続的或いは段階的な分布を有していてもよい。本実施形態では、図1に示したように、締結ボルト9の軸部が通る挿通孔8aが拘束板8の縁部に設けられており、拘束板8と締結ボルト9との締結位置が拘束板8の縁部に位置している。このため、拘束板8の縁部から蓄電モジュール4に作用する拘束圧に比べて、拘束板8の中央部から蓄電モジュール4に作用する拘束圧が小さくなると考えられる。この場合、弾性体Fの中央部の硬度が縁部の硬度に比べて高くなるように弾性体Fの面内方向に硬度の分布を持たせることが好適である。上述のように、弾性体Fとして発砲ゴムを用いる場合、弾性体Fの中央部の発泡率と縁部の発泡率とを変えることにより、弾性体Fの面内方向に硬度の分布を持たせることが可能である。
以上説明したように、蓄電装置1では、少なくとも一方の拘束板8と蓄電モジュール4との間にセパレータ13と比較して圧縮に対する面圧が小さい弾性体Fが配置されている。この弾性体Fの配置により、拘束部3による拘束時に蓄電モジュール4(特にセパレータ13)に比べて弾性体Fが優先的に圧縮される。したがって、拘束板8と締結ボルト9との締結位置からの距離による拘束圧の差が緩和され、蓄電モジュール4に均一な拘束圧を付加できる。弾性体Fは、拘束板8に比べて軽く、かつ拘束時に圧縮されるため、拘束板8の厚さを増加させる場合に比べて蓄電装置1の体格及び重量の増加を回避できる。
また、蓄電装置1では、バイポーラ電極14の積層方向から見て、少なくともバイポーラ電極14における正極16と負極17との対向領域と重なるように弾性体Fが配置されている。このような構成により、蓄電モジュール4を構成するバイポーラ電極14に対して均一な拘束圧を効果的に付加することができ、バイポーラ電極14同士の離間を好適に抑制できる。
また、蓄電装置1では、蓄電モジュール積層体2の積層端に集電板25が設けられており、拘束板8と集電板25との間に弾性体Fが配置されている。このような構成により、蓄電モジュール4を構成するバイポーラ電極14に対して均一な拘束圧を一層効果的に付加することができ、バイポーラ電極14同士の離間を好適に抑制できる。
また、蓄電装置1では、弾性体Fが電気絶縁性を有し、バイポーラ電極14の積層方向から見て、集電板25と重なるように配置されている。この場合、弾性体Fが絶縁部材を兼ねることで、絶縁フィルム等の絶縁材料を別途設ける必要がなくなり、蓄電装置1の構成の簡単化が図られる。また、弾性体Fと集電板25とが重なることで、拘束板8と集電板25との間の電気絶縁性がより確実なものとなる。
また、蓄電装置1では、弾性体Fの中央部が縁部に比べて硬くなっている。これにより、拘束板8と締結ボルト9との締結位置からの距離による拘束圧の差を一層確実に緩和できる。
また、蓄電装置1では、弾性体Fはゴムによって構成されている。これにより、簡単な構成で弾性体Fを構成できる。また、体格及び重量の増加を一層確実に回避できる。
図4は、比較例に係る蓄電装置における拘束板の変形量のシミュレーション結果の一例を示す図である。また、図5は、実施例に係る蓄電装置における拘束板の変形量のシミュレーション結果の一例を示す図である。これらのシミュレーション結果は、単体の蓄電モジュールを拘束板で積層方向に拘束した蓄電装置を想定し、弾性体の配置の有無による拘束圧の分布を算出したものである。図4及び図5では、蓄電モジュールの積層方向の端面を一の角部を含むように4分割した状態で示している(図4及び図5における右上部分が角部)。端面に付加される拘束圧は等高線で示され、色が濃い部分ほど拘束圧が小さいことを示している。
シミュレーション条件として、拘束板の厚さを10mm、セパレータ圧縮率を40%、蓄電モジュールの内圧を0MPa、弾性体の厚さを5mm、弾性体の硬度をHs40とした。また、簡単化のため、比較例及び実施例のいずれについても導電板は配置せず、実施例では、蓄電モジュールの積層方向の面と等面積のシート状の弾性体を蓄電モジュールと拘束板との間に配置した。
図4に示すように、比較例では、拘束板と締結ボルトとの締結位置から遠くなるほど蓄電モジュールに付加される拘束圧が小さくなっており、蓄電モジュールの端面の縁部と中央部とで拘束圧に差が生じていることが分かる。一方、実施例では、蓄電モジュールの端面の縁部と中央部とで拘束圧がほぼ均一になっていることが分かる。この結果から、拘束板と蓄電モジュールとの間に弾性体を配置する構成が、締結部材との締結位置からの距離に起因する拘束圧の差の緩和に寄与し、蓄電モジュールに均一な拘束圧を付加できる効果を奏することが確認できる。
本発明は、上記実施形態に限られるものではない。例えば上記実施形態では、弾性体Fとして発泡ゴムを例示したが、板バネなどの他の部材を用いてもよい。弾性体Fを金属などの導電性を有する材料で構成する場合には、拘束板8の内面側(蓄電モジュール4側)に絶縁性を有するフィルムなどを配置することが好ましい。また、上記実施形態では、蓄電モジュール積層体2の積層端の両側に弾性体Fをそれぞれ配置しているが、弾性体Fの配置は、蓄電モジュール積層体2の積層端の片側のみであってもよい。
1…蓄電装置、3…拘束部、4…蓄電モジュール、8…拘束板、9…締結ボルト(締結部材)、10…ナット(締結部材)、11…電極積層体(積層体)、13…セパレータ、14…バイポーラ電極、16…正極、17…負極、25…集電板、F…弾性体。

Claims (7)

  1. セパレータを介して複数のバイポーラ電極が積層された積層体を含む一又は複数の蓄電モジュールと、
    前記蓄電モジュールを前記積層体の積層方向に挟む一対の拘束板、及び前記一対の拘束板同士を締結する締結部材を含む拘束部と、
    少なくとも一方の前記拘束板と前記蓄電モジュールとの間に配置され、かつ前記セパレータと比較して圧縮に対する面圧が小さい弾性体と、を備えた蓄電装置。
  2. 前記弾性体は、前記積層方向から見て、少なくとも前記バイポーラ電極における正極と負極との対向領域と重なるように配置されている請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記蓄電モジュールは、前記積層方向の積層端に集電板を有し、
    前記弾性体は、前記拘束板と前記集電板との間に配置されている請求項1又は2に記載の蓄電装置。
  4. 前記弾性体は、前記積層方向から見て、前記集電板と重なるように配置されている請求項3に記載の蓄電装置。
  5. 前記弾性体の中央部は、縁部に比べて硬くなっている請求項1〜4のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  6. 前記弾性体は、電気絶縁性を有している請求項1〜5のいずれか一項に記載の蓄電装置。
  7. 前記弾性体は、ゴムである請求項1〜6のいずれか一項に記載の蓄電装置。
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