JP2019021441A - 照明器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】長手方向に複数近接させて設置する場合に設ける照明器具の間隔を従来よりも狭くすることができる照明器具を提供する。【解決手段】長尺な基台11と、該基台の長手方向に沿って設けられた発光部10と、該発光部を覆う透光カバー12とを備えた照明器具1であって、前記透光カバーは、端面が開口したカバー本体12aと、該カバー本体の前記端面を覆い前記基台に固定される端面部材12bとを有し、前記カバー本体は、膨張及び収縮による長手方向のスライドが可能な状態に前記基台に保持されるとともに、その長手方向の寸法が前記基台の長手方向の寸法より短く形成され、前記端面部材は、前記カバー本体の長手方向端部の内側もしくは外側に重なる縁部12fを有していることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、照明器具に関し、特に長尺状の照明器具に関する。
長尺状の照明器具として、下記特許文献1には、長尺な基台と、該基台に設けられた発光部を覆う透光カバーとを備えたものが開示されている。この照明器具では、基台と透光カバーとが略同じ長さ寸法とされ、基台の端面と透光カバーの端面とが略同一平面をなし照明器具の端面を形成している。
特開2017−91960号公報
上記特許文献1に開示されているような照明器具を長手方向に複数近接させて設置する場合、合成樹脂製の透光カバーが、発光部が発光時に放出する熱を受けると熱膨張するので、熱膨張する分、余分な間隔を空けて照明器具を設置する必要がある。しかしながら、この場合、照明器具の端面同士の隙間から、送り配線やその奥にある取付用レール等の構造物等が見えてしまい、美観上の問題が生じるおそれがある。
本発明は、前記実情に鑑みてなされたものであり、長手方向に複数近接させて設置する場合、照明器具の間隔を従来よりも狭くすることができる照明器具を提供することを目的としている。
本発明による照明器具は、長尺な基台と、該基台の長手方向に沿って設けられた発光部と、該発光部を覆う透光カバーとを備えた照明器具であって、前記透光カバーは、端面が開口したカバー本体と、該カバー本体の前記端面を覆い前記基台に固定される端面部材とを有し、前記カバー本体は、膨張及び収縮による長手方向のスライドが可能な状態に前記基台に保持されるとともに、その長手方向の寸法が前記基台の長手方向の寸法より短く形成され、前記端面部材は、前記カバー本体の長手方向端部の内側もしくは外側に重なる縁部を有していることを特徴とする。
本発明による照明器具によれば、長手方向に複数近接させて設置する場合、照明器具の間隔を従来よりも狭くすることができる。
本発明の第1実施形態に係る照明器具の一例を模式的に示した部分斜視図である。 図1に示す照明器具を模式的に示した分解斜視図である。 (a)は図1のX−X線矢視断面図であり、(b)は同照明器具の送り配線を説明するための模式的斜視図である。 (a)は図1に示す照明器具の端面部材の背面側を模式的に示した全体斜視図、(b)は同照明器具の枠体部の背面側を模式的に示した全体斜視図、(c)は同照明器具の送り配線蓋部の背面側を模式的に示した全体斜視図である。 (a)、(b)は同照明器具のカバー本体が熱膨張した場合を説明するための説明図であり、(a)は熱膨張する前の状態を模式的に示した側面図、(b)は熱膨張した後の状態を模式的に示した側面図である。 室内の天井面に連設された同照明器具を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る照明器具の変形例を模式的に示した部分斜視図である。 図7に示す照明器具を模式的に示した分解斜視図である。 (a)は図7に示す照明器具の端面部材の背面側を模式的に示した全体斜視図であり、(b)は図7のY−Y線矢視断面図である。 (a)は、本発明の第2実施形態に係る照明器具の一例を模式的に示した部分斜視図であり、(b)は図10(a)に示す照明器具の端面部材を模式的に示す全体斜視図である。 (a)は、本発明の第3実施形態に係る照明器具の一例を模式的に示した部分斜視図である。(b)及び(c)はいずれも、図11(a)に示す照明器具の端面部材を模式的に示す全体斜視図であり、(c)は(b)とは反対側の背面側を示している。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部や図示を省略している箇所がある。以下の実施形態では、照明器具を設置対象に設置した図1に示す状態を基準として、上下、左右、前後方向等を原則的に説明する。図6以外の図は、基台11の上に透光カバー12が配されている状態を示しているが、天井面等に照明器具1として取り付けられる際には、基台11側が天井面等に取り付けられ、基台11の下に透光カバー12が配される。図3(b)は説明をわかりやすくするため、基台11の図示を省略している。
<第1実施形態>
まず図1〜図6には、本発明の第1実施形態に係る照明器具の一例を示している。
照明器具1は、図6に示すように天井面に固定される室内用の照明器具として用いられ、全体として長尺状になっており、長手方向に複数近接させて設置する際、照明器具1,1同士の間隔を従来よりも狭くすることができる。照明器具1は、基台11の端面と透光カバー12の端面とが略同一平面となって照明器具1の端面を形成している。以下、詳述する。
図1〜図4を参照しながら、照明器具1の構成要素について説明する。
<基台>
基台11は、図1及び図2に示すように長尺体であり、基台本体11aと、枠体部15と、送り配線蓋部14と、発光部10と、取付部10bとを有している。
(基台本体)
基台本体11aは、アルミ合金等の熱伝導率の高い金属からなり、略長方体形状の成型物で構成される。基台本体11aは、断面視において略U字形状とされ、長手方向の両端面及び一方面(図2では上面側)は開口して形成されている。基台本体11aは、図2、図3(a)に示すように、側面部11eと、天面部11bと、突条部11cと、枠体固定部11dとを有している。
基台本体11aは、天井等への取り付け時に取付面となる天面部11bとは反対側の面が開口して形成されており、そこに透光カバー12が被せられる。基台本体11aの両端面のそれぞれには、枠体部15及び送り配線蓋部14が取り付けられ、これらによって基台本体11aの両端面が閉塞されている。基台本体11aの側面部11eの内面側には、突条部11cが長手方向に沿って突出して形成されている。突条部11cは、取付部10bを保持するように機能する。枠体固定部11dは、断面視において略C字状に形成され、枠体部15を基台本体11aの端面に取付ける際の固定具(不図示)が挿通される。基台本体11aの内部には、交流電力を直流電力に変換する電源回路(不図示)や配線16a類が収容されている他、図3(a)、(b)に示すコネクタ部16が収容されている。コネクタ部16には電源回路に接続されるとともに、隣合って接続される照明器具1の送り配線するための配線が電気的に接続する。
(枠体部)
枠体部15は、図1、図2及び図4(b)に示すように端面部材12bが設置される側が開口した略U字形状をなす。枠体部15は、枠体本体15aと、係止部15bと、合わせ部15c、開口部15d、挿通孔15eとを有している。係止部15bは、枠体本体15aの背面側に設けられ、取付け状態において端面部材12bの固定部12kの一部分に係止されるように配される。合わせ部15cは、送り配線蓋部14の合わせ部14cと向かいあって配置するように突出した片状となっている。開口部15dには、送り配線蓋部14が取り外し自在に嵌め入れられ、送り配線蓋部14は、合わせ部15c、14c同士が係合されることにより取り付けられる。枠体本体15aには挿通孔15eが形成されており、この挿通孔15eから基台11の枠体固定部11dに固定具が挿通されて、基台11に枠体部15が固定される。
(送り配線蓋部)
送り配線蓋部14は、図1、図2及び図4(c)に示すように略方形状の板体をなす。送り配線蓋部14は、蓋本体14aと、係止部14bと、合わせ部14cとを有している。係止部14bは、蓋本体14aの背面側に設けられ、取付け状態において端面部材12bの固定部12kの一部分が係止されるように配される。合わせ部14cは、上述のとおり、枠体部15の合わせ部15cと向かい合って配置するように突出した片状となっている。送り配線蓋部14は、隣合う照明器具1と電気的に接続する配線を行う際には、取り外されて送り配線蓋部14が設けられる箇所を開口状態とし、その開口を通じて配線を行う。
(発光部)
発光部10は、回路基板10aに実装配列された複数の発光ダイオード素子で構成されている。発光部10が設けられる回路基板10aは、略長方形の平板体からなる例えばエポキシ基板であって、板状の取付部10bに固着されている。
(取付部)
取付部10bは、図2、図3(a)に示すように、基台本体11aとカバー本体12aとの間に介在し、後記する端面部材12bが取り付け固定される。取付部10bは、基板保持部10baと、カバー保持部10bbとを有している。取付部10bは、基板保持部10baで回路基板10aを保持するとともに、カバー保持部10bbでカバー本体12aとも係合し保持する構造となっている。回路基板10aと取付部10bとの間隙は、基台11への伝熱性を良好にするため、放熱シートや熱伝導性樹脂(接着剤)等で埋められている。基板保持部10baは、回路基板10aの端部を保持するように長手方向に沿って横向き凹状に形成されている。基板保持部10baは、回路基板10aの長手方向の両端部を両サイドから挟むように向かい合って2ヵ所に形成されている。カバー保持部10bbも同様に長手方向に沿って2ヵ所形成されており、カバー本体12aの係合凹部12iを保持できるよう鉤状に形成されている。カバー保持部10bbと係合凹部12iとは、長手方向のスライドが可能な接触状態で係合されている。よって、カバー本体12aが基台11から落下しないように且つ温度変化による膨張及び収縮によるストレスが緩和するように長手方向のスライドが可能な状態で基台11に保持される。
<透光カバー>
透光カバー12は、図1、図2等に示すように、端面が開口したカバー本体12aと、カバー本体12aの端面を覆い基台11に固定される端面部材12bとを有している。
(カバー本体)
図2に示すようにカバー本体12aは、略長方体形状の成型物であり、例えばアクリル、ポリプロピレンのような熱可塑性樹脂、あるいはフェノール、エポキシ等の熱硬化性樹脂からなる。カバー本体12aは、断面視において略U字形状とされ、端面及び一方面(図2)では底面側)は開口して形成されている。図中、12aaはカバー本体12aの端面側の端面端部、12abはカバー本体12aの側面部である。カバー本体12aの原材料として透明な樹脂を用い、これに顔料やセラミック粉末を適宜配合することで、所望の色調、光拡散性を有したカバー本体12aが得られる。カバー本体12aの一方面側(底面側)の端部は、内側に屈折した形状とされており、当接段部12jと、係合凹部12iとを有している。当接段部12jは、カバー本体12aを基台11に取り付けた際に、基台本体11aの側面部11eとカバー本体12aの側面部12abとが略面一になるように段差状に形成されている。係合凹部12iは、取付部10bのカバー保持部10bbと係合するよう長手方向に沿って凹状に形成されている。
カバー本体12aの長手方向の実寸法は、基台本体11aの長手方向の実寸法より若干短い程度に設定されている。具体的には、照明器具1が消灯して低温であるときにカバー本体12aと端面部材12bとの間に隙間ができないよう重なり部分があり、かつ照明器具1が点灯して高温になったときの膨張を考慮して、カバー本体12aの実寸法が設定されている。
(端面部材)
端面部材12bは、透光カバー12の端面をなす部材であって、カバー本体12aと同一又は類似した樹脂からなるからなる成型物である。端面部材12bは、図2、図4(a)等に示すように、端面部12dと、基部12eと、固定部12kと、縁部12fとを有している。
端面部12dは、カバー本体12aの端面を覆うように形成されている。基部12eは、端面部12dより若干後退して段差状に形成されている。固定部12kは、基部12eからL字状に屈折して形成されている。固定部12kには、ネジ孔12gが形成されており、取付部10bにネジ13で固定されるようになっている。縁部12fは、カバー本体12aの長手方向端部、すなわち端面端部12aaに内側から重なるように端面部12dからカバー本体12aが配置される側に向けて延出して形成されている。縁部12fは、カバー本体12aの後記する膨張代ΔDを考慮し、カバー本体12aの端面の開口に進入して、カバー本体12aの内側と長手方向に重なることができる寸法に形成される。
図4(a)に示すように、基部12eは縁部12fの出幅寸法より薄板状に形成されている。これにより、縁部12fと固定部12kとの間にカバー本体12aが膨張した際にカバー本体12aの係合凹部12iの進入を受け入れる空間が形成される。基部12eは、カバー本体12aのおさえ部材としても機能する。この基部12eの一部は、図1に示すように端面部材12bを取付部10bに取り付けた状態では、基台本体11aの側面部11eによって隠された状態となる。
<照明器具の組立手順>
照明器具1の組立手順の一例について説明する。
まず、取付部10bに回路基板10aを取り付ける。発光部10が実装配列された回路基板10aを、取付部10bの基板保持部10baで保持されるように、基板保持部10baに向けて回路基板10aを長手方向にスライドさせながら挿入する。
次に取付部10bにカバー本体12aを取り付ける。取付部10bのカバー保持部10bbに係合するようカバー本体12aを長手方向にスライドさせながら嵌め入れる。
そして取付部10bを裏返し、取付部10bにて端面部材12bを取り付ける。端面部材12bの一部がカバー本体12aの内側に重なるように端面部材12bを配し、端面部材12bの固定部12kに形成されたネジ孔12gに向けてネジ13を挿通させ、端面部材12bを取付部10bに固定する。
再び取付部10bを裏返して、基台本体11aの突条部11cの上に取付部10bを載置する。
次いで、枠体部15と送り配線蓋部14とを基台11に取り付ける。枠体部15と送り配線蓋部14の合わせ部15c、14c同士を係合させて、枠体部15と送り配線蓋部14とを一体にした後、基台本体11aの端面に被せ、挿通孔15eに固定具を挿通し、枠体部15を固定する。
こうして照明器具1を組み立てることができる(図1参照)。
<カバー本体の熱膨張・収縮について>
次に図5(a)、(b)を参照しながら、カバー本体12aが熱膨張する前後の状態について説明する。図5(a)は熱膨張する前、すなわち、低温もしくは常温状態の照明器具1の状態を模式的に示した側面図である。図5(b)は熱膨張した後、すなわち照明器具1を点灯させて高温状態になっている状態を模式的に示した側面図である。図5(a)、(b)はいずれもふたつの照明器具1,1を長手方向に近接させて設置した状態を示している。
図中、Dhは端面部材12b,12b同士の間隔を示しており、Dcは枠体部15,15同士の間隔を示している。これらDh、Dcはいずれの状態でも、変化はない。図中、ΔDはカバー本体12aが熱膨張により膨張を可能とした範囲(以下、膨張代という)を示しており、カバー本体12aの熱膨張に伴い変化する。
図5(a)に示すように、カバー本体12aが熱膨張する前は、膨張代ΔDは3〜4mm程確保されている。照明器具1が点灯されてカバー本体12aに熱が伝わり、高温になると熱膨張しカバー本体12aの長手方向の寸法が大きくなる。すると、図5(b)に示すように膨張代ΔDがなくなる程に膨張する。このとき、カバー本体12aは、端面部材12bの基部12eに突き当たる位置まで膨張できるように構成されるとともに、基部12eによって、カバー本体12aが外れないように構成されている。
また図5(a)に示すように端面部材12bの端面部12dが枠体部15よりも後退した位置に(カバー本体12a側)設けられているので、ふたつの照明器具1,1を長手方向に近接して配置する場合、向かい合う枠体部15,15同士を当接させて設置してもよい。すなわち、図中のDcは略「0」とすることができる。よって、照明器具1,1同士を近接して設置させる場合、従来はカバー本体12aの熱膨張を考慮して2〜4mm(最大膨張代ΔDに相当する分の間隔)の間隔を空ける必要があった。しかし本実施形態の照明器具1によれば、上述のように照明器具1,1同士の間隔をほとんどない程度に狭くすることができる。よって照明器具1,1同士を電気的に接続する送り配線やその奥にある構造物等が見えてしまうというような美観上の問題が防ぐことができる。
<第1実施形態の変形例>
次に図7〜図9を参照しながら、第1実施形態とされる照明器具1の変形例について説明する。上記した第1実施形態と共通する構成要素には同一の符号を付け、その説明を省略する。
この変形例は、上述の例と基台11の構成は共通するが、透光カバー12を構成するカバー本体12a及び端面部材12bに相違する箇所がある。具体的には、上述の例では、カバー本体12aの端面端部12aaと端面部材12bの基部12eとの間に隙間(図1の拡大図参照)があるが、変形例では、この隙間を閉塞するための隠し片部12lが設けられている。これによれば、カバー本体12aと端面部材12bとの間に虫等が侵入するおそれがある隙間が形成されないので(図7拡大図参照)、虫等の基台11内への侵入を防止することができ、見栄えもよい。
この変形例においても、端面部材12bの縁部12fが、カバー本体12aの後記する膨張代ΔDを考慮し、カバー本体12aの端面の開口に進入して、カバー本体12aの内側と長手方向に重なることができる寸法に形成されている。
隠し片部12lは、図8、図9(a)に示すように端面部材12bに一体に成型され、カバー本体12aに内側から重なるように、基部12eからカバー本体12aが配置される側に向けて延出して形成されている。隠し片部12lが、延出して形成される寸法は、縁部12fと同様とされる。隠し片部12lと固定部12kとの間には、横向き凹状の空間が設けられている。この空間には、図9(b)に示すように端面部材12bが固定される取付部10bが挟み込まれるように挿入される。
カバー本体12aの材料や概略的な形状等は、上述の例と同様であるが、図8に示すようにカバー本体12aは、端面部材12bが取り付けられる際に、カバー本体12aの内側面に沿って上述の隠し片部12lが重なりあうように入り込む受入空間12mを有している。受入空間12mは、カバー本体12aの係合凹部12iが端面端部12aaより、後退した位置に形成されることで設けられる。受入空間12mは、カバー本体12aが押出加工により作製される場合は、後加工により形成される。
<第2実施形態>
続いて図10を参照しながら、第2実施形態について説明する。
本実施形態は、端面部材12bを内側、カバー本体12aを外側としてスライド可能に重ね合わされている点では第1実施形態と共通するが、端面部材12bの形状が、相違している。端面部材12bは、端面部12dから外方向に張り出して形成された突出部12hを更に有している点で異なる。この例でもカバー本体12aに内側から重なる縁部12fを有している点は第1実施形態と同様である。
カバー本体12aと端面部材12bとの間には、端面部材12bの突出部12hに突き当たる位置までカバー本体12aの膨張を可能とする膨張代ΔDに数mmを加算した「ΔD+α」の隙間が確保されている(図10(a)拡大図参照)。すなわち、膨張代ΔD+αとすることで、膨張したカバー本体12aの端面端部12aaが端面部材12bの基部12eに当接することを防ぐことができる。
この実施形態においても、第1実施形態と同様に、基部12eと突出部12hとにより、カバー本体12aが膨張してもカバー本体12aが外れないように構成することができる。またこの実施形態においても、複数の照明器具1,1を長手方向に近接して配置する場合、向かい合う枠体部15,15同士が接触する程、近接させて設置できる。よって、照明器具1を連設する場合の間隙をほとんどない程度に小さくできるので、その間隙の奥にある構造物や配線が見えてしまうというような美観上の問題が防ぐことができる。
<第3実施形態>
更に図11を参照しながら、第3実施形態について説明する。
本実施形態は、端面部材12bを外側、カバー本体12aを内側としてスライド可能に重ね合わせた点で、上述の第1及び第2実施形態とは異なる例である。よって、カバー本体12aや基台11、取付部10b等の構成・形状は共通するが、端面部材12bの形状が、相違する。
端面部材12bは、カバー本体12aの端面を覆う端面部12dと、基台11に固定される固定部12kとを備えており、端面部12dに、カバー本体12aに外側から重なる縁部12fが形成されている。縁部12fは、カバー本体12aの熱膨張による進入を受け入れて、カバー本体12aの外側とカバー本体12aの長手方向に重なる出幅を有している。そして端面部12dのカバー本体12a側の面12daとカバー本体12aの端面端部12aaとの間には、膨張代ΔDが確保されるように寸法設定がされる。
この実施形態においても端面部材12bの端面部12dが枠体部15よりも後退した位置に(カバー本体12a側)設けられているので、複数の照明器具1,1を長手方向に近接して配置する場合、向かい合う枠体部15,15同士が接触する程、近接させて設置できる。よって、照明器具1を連設する場合の間隙をほとんどない程度(接触してもよい)に小さくできるので、その間隙の奥にある構造物や配線が見えてしまうというような美観上の問題が防ぐことができる。
なお、照明器具1及びこれを構成する各構成部材である基台11、基台本体11a、発光部10、取付部10b、透光カバー12、カバー本体12a、端面部材12b等の形状、寸法、構造は図例に限定されるものではない。また、上述の実施形態では、回路基板10a、カバー本体12a及び端面部材12bを保持もしくは固定する部材として基台本体11aに、取付部10bを設けた例について説明しているが、これもこの態様に限定されるものではない。さらに、隠し片部12lの形状、構成等も図例に限定されるものでなく、虫等が侵入するおそれがある隙間を閉塞できるものであればよい。そして照明器具1は図6のように点灯スイッチ3により点灯操作するものに限定されず、吊り紐式操作部(図示なし)を備えてもよいし、無線リモコンによって点灯制御されてもよい。そして発光部10は、発光ダイオード素子を用いたものに限定されることはなく、他の光源を用いたものでもよい。
1 照明器具
11 基台
10 発光部
10b 取付部
12 透光カバー
12a カバー本体
12b 端面部材
12d 端面部
12f 縁部
12h 突出部
12k 固定部
14 送り配線蓋部
15 枠体部

Claims (4)

  1. 長尺な基台と、該基台の長手方向に沿って設けられた発光部と、該発光部を覆う透光カバーとを備えた照明器具であって、
    前記透光カバーは、端面が開口したカバー本体と、該カバー本体の前記端面を覆い前記基台に固定される端面部材とを有し、
    前記カバー本体は、膨張及び収縮による長手方向のスライドが可能な状態に前記基台に保持されるとともに、その長手方向の寸法が前記基台の長手方向の寸法より短く形成され、
    前記端面部材は、前記カバー本体の長手方向端部の内側もしくは外側に重なる縁部を有していることを特徴とする照明器具。
  2. 前記端面部材は、前記カバー本体の前記端面を覆う端面部と、前記基台に固定される固定部とを有し、
    前記縁部は、前記カバー本体の長手方向端部に内側から重なるように前記端面部から前記カバー本体が配置される側に向けて延出して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
  3. 前記端面部材は、前記端面部から外方向に張り出して形成された突出部を有していることを特徴とする請求項2に記載の照明器具。
  4. 前記端面部材は、前記カバー本体の前記端面を覆う端面部と、前記基台に固定される固定部と、前記縁部とを備え、
    前記縁部は、前記端面部から前記カバー本体の長手方向に形成され且つ前記カバー本体の長手方向端部に外側から重なることを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
JP2017137119A 2017-07-13 2017-07-13 照明器具 Active JP6538122B2 (ja)

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