JP2019020526A - 振れ補正機能付き光学ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】落下衝撃等の際にも支持構造の破損を抑制し、光学素子への支持を安定させることを目的とする。【解決手段】振れ補正機能付き光学ユニットは、光学素子を有する可動体と、該可動体を囲む支持体と、前記可動体を前記支持体に対して揺動自在に支持する揺動支持機構と、前記支持体内で前記可動体を揺動させる揺動補正用駆動機構と、前記支持体を囲む固定体と、該固定体に支持され、前記支持体に連結された支持軸を前記固定体に対して前記光学素子の光軸周りに回動自在に支持するローリング支持機構と、前記固定体内で前記支持体を前記光軸周りに回動させるローリング補正用駆動機構と、前記固定体内で前記支持体の前記光軸周りの回動を支持する回動支持機構とを備え、前記回動支持機構は、軸線を前記光軸と平行に配置した複数のローラを前記光軸周りに間隔をあけて配置し、該ローラの円筒面を前記支持体に接触させて支持している。【選択図】 図8

Description

本発明は、カメラ付き携帯端末等に搭載される光学モジュールの振れ補正を行う振れ補正機能付き光学ユニットに関する。
携帯端末、ドライブレコーダ、無人ヘリコプター等に搭載される撮像装置等の光学機器に用いられる撮影用の光学ユニットにおいては、振れによる撮影画像の乱れを抑制するために、振れを打ち消すように光学モジュールを移動させて振れを補正する機能が開発されている。この振れ補正機能においては、光学機器等の筐体からなる固定体に対して、光学素子を備える光学モジュールを移動可能に支持し、その光学モジュールを振れ補正用駆動機構により振れに応じて移動させる構成が採用されている。
その振れの形態としては、いわゆるピッチング(縦揺れ)及びヨーイング(横揺れ)だけでなく、光軸周りのローリングも含まれる。このため、振れ補正用駆動機構としては、これらピッチング、ヨーイング、ローリングのいずれにも対応できるものが開発されている。
例えば、特許文献1では、光学機器の筐体等に固定されるケース内に、光学素子を光軸と直交する2つの軸を中心に揺動する揺動補正用駆動機構と、光学素子を光軸周りに回動するローリング補正用駆動機構とが設けられている。この場合、光学素子は、ホルダにより保持されており、そのホルダとこれを囲む支持体との間に磁石とこの磁石に対峙する駆動コイルとにより構成した揺動補正用駆動機構が設けられている。また、これら光学素子、揺動補正用駆動機構を囲む支持体に、光軸方向に沿って延びる軸部が設けられ、その軸部が、ケースに設けられた軸受に回転自在に支持されている。そして、ケースと支持体との間に、磁石とこの磁石に対峙する駆動コイルとにより構成したローリング補正用駆動機構が設けられている。
揺動補正用駆動機構及びローリング補正用駆動機構は、いずれも磁石の磁界内で生じる駆動コイルの電磁力によって駆動する構成とされており、揺動補正用駆動機構により、光学素子を揺動させてピッチングとヨーイングを補正し、ローリング補正用駆動機構により、支持体ごと光学素子を光軸周りに回動してローリングを補正する構成とされている。
また、特許文献2では、支持体を光軸周りに回転自在に支持しつつローリング補正する機構として、コイルを有するステータと磁石を有するロータとからなる単相モータが用いられている。そして、ローリング補正用駆動機構のステータの軸部が、連結部材を介して支持体に連結されている。この軸部はモータケースに軸受により回転自在に支持される。
特開2015‐82072号公報 特開2016‐138929号公報
ところで、このような光学ユニットにおいて、支持体の内部には、磁石と駆動コイルとを備える揺動補正用駆動機構や光学素子等を有しているため、質量が大きくなる傾向にある。また、この支持体は、これを回転自在に支持するローリング用支持機構(軸受)に対して片持ち状態に支持されている。このため、この光学ユニットを組み込んだ電子機器を落下させるなどにより、衝撃が加わると、軸部が衝撃荷重によって変形して、支持体に対する支持構造が破損するおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、落下衝撃等の際にも支持構造の破損を抑制し、光学素子への支持を安定させることを目的とする。
本発明の振れ補正機能付き光学ユニットは、光学素子を有する可動体と、該可動体を囲む支持体と、前記可動体を前記支持体に対して揺動自在に支持する揺動支持機構と、前記支持体内で前記可動体を揺動させる揺動補正用駆動機構と、前記支持体を囲む固定体と、該固定体に支持され、前記支持体に連結された支持軸を前記固定体に対して前記光学素子の光軸周りに回動自在に支持するローリング支持機構と、前記固定体内で前記支持体を前記光軸周りに回動させるローリング補正用駆動機構と、前記固定体内で前記支持体の前記光軸周りの回動を支持する回動支持機構とを備え、前記回動支持機構は、軸線を前記光軸と平行に配置した複数のローラを前記光軸周りに間隔をあけて配置し、該ローラの円筒面を前記支持体に接触させて支持している。
この光学ユニットは、支持体に接触する回動支持機構を設けたことにより、支持体をローリング支持機構とともに両持ち状態に支持することができる。このため、光学ユニットに衝撃が加わったときに、支持体を回動支持機構で直接受けることができ、支持体が変位することを防止できる。また、回動支持機構を複数のローラで構成したので、支持体とローラとの接触面を光軸に沿った線上に大きく確保でき、衝撃をローラで分散して受けることができる。したがって、連結部材の変形や破損等を防止でき、支持体を安定して保持できる。
本発明の振れ補正機能付き光学ユニットの好ましい実施形態として、前記ローラは、前記光軸周りに等間隔で三箇所以上設けられているとよい。
各ローラが光軸に向けて支持体に均等に接触することになり、ローリング支持機構との芯合わせを正確に行うことができ、支持体の光軸周りの回動を円滑に支持できる。したがって、ローリング補正用駆動機構による支持体の回動が回動支持機構により阻害されることがなく、支持体を円滑に回動できる。
本発明の振れ補正機能付き光学ユニットの好ましい実施形態として、前記固定体の内周面に前記光軸を中心とする円筒内面が形成され、前記支持体に前記ローラを回転自在に収容する凹部が形成されており、前記ローラが前記円筒内面上を転動可能に設けられるとよい。
各ローラを固定体の円筒内面上に転動可能に設けることにより、耐摩耗性等の信頼性を向上させることができる。また、ローラが固定されている場合と比較して、支持体とローラとの摩擦抵抗を小さくできる。したがって、各ローラにより支持体の光軸周りの回動を円滑に支持でき、ローリング補正用駆動機構による支持体の回動を阻害することなく、支持体を円滑に回動させることができる。また、支持体にローラを収容する凹部を設け、支持体にローラの保持機能を兼ね備えることで、構造を簡略化できる。
本発明の振れ補正機能付き光学ユニットの好ましい実施形態として、前記固定体の前記円筒内面に、摩擦部材が設けられているとよい。摩擦部材により、ローラを空回りさせることなく、固定体の円筒内面上を円滑に転動させることができる。
本発明の振れ補正機能付き光学ユニットの好ましい実施形態として、前記回動支持機構は、前記固定体に固定され、前記光軸方向に間隔をあけて配置される一対の支持プレートを有し、前記ローラが前記一対の支持プレートの間にそれぞれ支持されているとよい。
各ローラを一対の支持プレートで保持しておくことで、各ローラを一体にして取り扱うことができ、組み立て作業性を向上できる。また、支持体を固定体に組み込む前に、各ローラと支持体との接触具合の確認や調整が容易になるので、光学ユニット毎の接触具合のばらつきを抑制でき、各ローラにより支持体を安定して支持できる。
本発明の振れ補正機能付き光学ユニットの好ましい実施形態として、前記支持体の前記ローラとの接触面が前記光軸を中心とする円筒外面に形成されており、前記一対の支持プレートに両端部がそれぞれ固定され、前記ローラを該ローラの軸線回りに回転自在に支持するガイド軸を有し、前記ローラは、前記ガイド軸が挿通されるガイド孔を有し、前記ローラが前記円筒外面上を転動可能に設けられる。
この場合も、各ローラを一対の支持プレートで保持しておくことで、各ローラを一体にして取り扱うことができ、組み立て作業性を向上できる。また、支持体を固定体に組み込む前に、各ローラと支持体との接触具合の確認や調整が容易になるので、光学ユニット毎の接触具合のばらつきを抑制でき、各ローラにより支持体を安定して支持できる。
また、一対の支持プレートに固定されたガイド軸にローラを回転自在に支持することで、支持体の回転時にローラが転動して、ローラが固定されている場合と比較して、支持体とローラとの摩擦抵抗を小さくできる。したがって、支持体の光軸周りの回動を円滑に支持でき、ローリング補正用駆動機構による支持体の回動を円滑に案内することができる。
また、この場合、前記ローラの外周面又は前記支持体の前記円筒外面に、摩擦部材が設けられているとよい。摩擦部材により、ローラを空回りさせることなく、支持体の円筒外面上を円滑に転動させることができる。
本発明の振れ補正機能付き光学ユニットの好ましい実施形態として、前記固定体は前記光軸に沿って分割された複数のケースが組み合わされた構成とされ、前記支持プレートと前記ケースの合わせ部との対向位置において、前記支持プレート又は前記ケースの合わせ部に凹溝が形成されているとよい。
支持プレート又はケースの合わせ部のどちらかに凹溝を形成しておくことで、固定体と支持プレートとの間を部分的に狭くすることがないので、回動支持機構を固定体の所望の位置に確実に配置できる。したがって、回動支持機構により支持体を安定した状態で回転自在に支持でき、ローリング補正用駆動機構による支持体の回動を円滑に案内することができる。
本発明の振れ補正機能付き光学ユニットの好ましい実施形態として、前記光軸に対して直交する方向から見たときに、前記ローラが前記支持体の重心位置と重なる位置に配置されているとよい。
支持体の重心位置をローラで支持しているので、光学ユニットに衝撃が加わったときに、支持体を傾かせることなく安定して支持でき、支持軸の変形や支持体の破損等を確実に防止できる。
本発明の振れ補正機能付き光学ユニットの好ましい実施形態として、前記揺動支持機構は、前記可動体を前記光軸と直交する第1軸線の周りに揺動自在に支持するとともに、前記光軸及び前記第1軸線に直交する第2軸線の周りに揺動自在に支持するジンバル機構を有しており、前記重心位置は、前記ジンバル機構の前記第1軸線と前記第2軸線との交点位置であるとよい。
ジンバル機構の第1軸線と第2軸線との交点位置(重心位置)の側方位置にローラが接触しているので、荷重が加わったときに支持体をローラで安定して受けて支持することができる。
本発明の振れ補正機能付き光学ユニットの好ましい実施形態として、前記支持体と前記支持軸との間を前記光軸方向に沿って連結し、前記光軸方向に交差する方向に弾性変形可能な弾性継手が設けられているとよい。
支持体と支持軸との間の取付誤差等が生じた場合でも、その取付誤差等に起因する芯ずれを弾性継手により吸収することができる。また、光学ユニットに衝撃が加わった際の支持体と支持軸との間のずれの発生を許容することができ、弾性継手により衝撃を吸収できるので、支持体等の破損を確実に防止できる。
本発明の振れ補正機能付き光学ユニットの好ましい実施形態として、前記固定体は前記光軸と直交する断面の外形が矩形状であり、前記固定体の矩形の各角部に前記ローラが配置されているとよい。
固定体の矩形状の角部にローラを配置することにより、回動支持機構の設置スペースを有効に確保することができる。また、このように固定体の各角部には、同様の設置スペースを確保できるので、同じローラを対応する同じ位置に配置しやすく、部品や組立工程を共通化できるので、製造コストを低減できる。
本発明の振れ補正機能付き光学ユニットによれば、落下衝撃等の際にも支持構造の破損を抑制し、光学素子への支持を安定させることができる。
本発明の第1実施形態の振れ補正機能付き光学ユニットを搭載した光学機器を模式的に示す説明図である。 本発明の第1実施形態の振れ補正機能付き光学ユニットにおいて、ユニットケースを分離した状態の斜視図である。 図2のユニットケースを除く内部構造の分解斜視図である。 図2の振れ補正機能付き光学ユニットにおける光学モジュール、連結部材、ローリング補正用駆動機構を示す分解斜視図である。 図2の振れ補正機能付き光学ユニットにおける主として光学モジュールを示す斜視図である。 図2の振れ補正機能付き光学ユニットにおける光学モジュールの揺動補正用駆動機構を示す分解斜視図である。 図2の振れ補正機能付き光学ユニットにおけるローリング補正用駆動機構を示す分解斜視図である。 図2の振れ補正機能付き光学ユニットにおけるジンバル機構付近のX−Y平面での横断面図である。 図2の振れ補正機能付き光学ユニットにおける光軸を通るX−Z平面での縦断面図である。 図2の振れ補正機能付き光学ユニットにおいて、第1ケース部材を取り外した状態の側面図である。 第1実施形態の回動支持機構の詳細を示す要部の縦断面図である。 第1実施形態の振れ補正機能付き光学ユニットの変形例を示す回動支持機構付近のX−Y平面での横断面図である。 図12の振れ補正機能付き光学ユニットにおいて、第1ケース部材を取り外した状態で−Y側から見た側面図である。 本発明の第2実施形態の振れ補正機能付き光学ユニットにおけるジンバル機構付近のX−Y平面での横断面図である。 図14の振れ補正機能付き光学ユニットにおいて、第1ケース部材を取り外した状態で−Y側から見た側面図である。
以下、本発明に係る振れ補正機能付き光学ユニットの実施形態について図面を参照しながら説明する。
以下の説明では、互いに直交する3方向を各々X軸方向、Y軸方向、Z軸方向とし、静置状態においては、Z軸方向に光軸L(レンズ光軸/光学素子の光軸)が配置されるものとする。また、各方向の振れのうち、X軸周りの回転は、いわゆるピッチング(縦揺れ)に相当し、Y軸周りの回転は、いわゆるヨーイング(横揺れ)に相当し、Z軸周りの回転は、いわゆるローリングに相当する。また、X軸方向の一方側には+Xを付し、他方側には−Xを付し、Y軸方向の一方側には+Yを付し、他方側には−Yを付し、Z軸方向の一方側(被写体側/光軸方向前側)には+Zを付し、他方側(被写体側とは反対側/光軸方向後側)には−Zを付して説明する。また、図1〜図7等には、Z軸の一方+Z側を上方に向けた状態に配置し、この状態を静置状態とする。以下では、特に断らない限り、この静置状態で説明する。
[第1実施形態]
(光学ユニット300の概略構成)
本実施形態の振れ補正機能付き光学ユニット(光学ユニット)300は、図1に概念的に示すように、Z軸方向に沿って光軸Lが延在する光学素子を備えた光学モジュール100を有しており、携帯端末、ドライブレコーダ、無人ヘリコプター等に搭載される撮像装置等の光学機器1000に用いられ、光学機器1000のシャーシ2000(機器本体)に支持された状態で搭載される。この種の光学ユニット300では、撮影時に光学機器1000に手振れ等の振れが発生すると、撮影画像に乱れが発生する。そこで、本実施形態の振れ補正機能付き光学ユニット300には、後述するように、Z軸方向に沿って光軸Lが延在する光学モジュール100を有しており、その光学モジュール100においては、光学素子を有する可動体10の周りを囲むようにを支持体20が設けられ、その支持体20内で可動体10が光軸Lに直交する2つの軸(X軸及びY軸とは異なる第1軸線R1及び第2軸線R2(詳細は後述する))周りに揺動自在に支持されている。そして、ジャイロスコープ等の振れ検出センサによって振れを検出した結果に基づいて、可動体10を揺動用補正駆動機構(図1では図示せず)によって光軸Lに直交する2つの軸線R1、R2周りに揺動させて、ピッチング及びヨーイングを補正できるようになっている。
また、図2に示すように、本実施形態の光学ユニット300は、Z軸方向に延在するユニットケース310を有している。このユニットケース310の内部には、ローリング補正用駆動機構70が設けられており、このローリング補正用駆動機構70に、光学モジュール100の支持体20が連結部材80を介して連結されている。そして、光学モジュール100を光軸L周りに回動させて、ローリングを補正できるようになっている。
図2に示す例では、ユニットケース310の内部に、Z方向の一方側+Zから他方側−Zに向かって、可動体10を収容した支持体20、ローリング補正用駆動機構70及び制御部350が順に配置されている。ユニットケース310は、光軸Lを含む面(X−Z面)で第1ケース部材320と第2ケース部材330との左右二つに分割される縦割り構造とされており、制御部350、ローリング補正用駆動機構70および支持体20をY軸方向の両側から覆う第1ケース部材320と第2ケース部材330とをローリング補正用駆動機構70の支持部材77にねじ340によって固定された構造を有している。
なお、ローリング補正用駆動機構70は、後述するようにモータによって構成されており、したがって支持体20はモータ70(より詳細にはモータ内の軸受)によって光軸L周りに回動自在に支持される。また、ユニットケース310には、ローリング補正用駆動機構70内の軸受による支持とは別に、ローリング補正時の支持体20の回動を支持する回動支持機構90Aが組み込まれている(詳細は後述する)。
本実施形態においては、このユニットケース310が本発明の固定体を構成する。
ユニットケース310においてZ軸方向の一方側+Zの端部には、図2及び図3に示すように、支持体20との間に介在するようにスペーサ171が設けられており、スペーサ171には、カバーガラス172が配置されている。
制御部350は、コネクタやIC等が実装された第1基板351と、外部との信号の入出力を行う第2基板352とを有している。また、光学ユニット300は、光学モジュール100と第1基板351とを接続するフレキシブル配線基板353を有している。
また、光学ユニット300は、ローリング補正用駆動機構70の制御回路等が構成された回路基板76と、光学モジュール100のY軸方向の他方側−Yの側面に接続されたフレキシブル配線基板78とを有している。フレキシブル配線基板78において光学モジュール100に接続された一方側端部には、光学モジュール100の光軸L周りの振れ(ローリング)を検出するジャイロスコープ187が実装されており、フレキシブル配線基板78の他方側端部は回路基板76に接続されている。
(光学モジュール100の全体構成)
図5は、本発明を適用した光学ユニット300の光学モジュール100を光軸L方向に沿って分解した分解斜視図である。図6は、光学モジュール100の揺動補正用駆動機構50と揺動支持機構(ジンバル機構30)の分解斜視図である。
図5および図6において、本実施形態の光学モジュール100は、支持体20と、支持体20内で撮像モジュール1を備えた可動体10と、可動体10が支持体20に対して揺動可能に支持された状態とする揺動支持機構としてのジンバル機構30と、可動体10と支持体20との間に構成された揺動補正用駆動機構50とを有しており、揺動補正用駆動機構50は、光軸Lに対して直交する2つの軸線(第1軸線R1および第2軸線R2、図8参照)周りに可動体10を揺動させる。
支持体20はモジュールケース21と、モジュールケース21を囲むケースホルダ29とを備えている。モジュールケース21は、可動体10の周りを囲む角筒状の胴部211と、胴部211のZ軸方向の一方側+Zの端部から径方向内側に張り出した矩形枠状の端板部212とを備えており、端板部212には矩形の開口部213が形成されている。また、支持体20は、モジュールケース21のZ軸方向の一方側+Zに固定されたカバー22と、カバー22のZ軸方向の一方側+Zに固定されたカバーシート23とを有している。カバー22は、矩形の枠状に形成されており、その四隅部に、三角形の板状の連結部223が形成され、各連結部223には、後述する固定枠25を固定するための穴224が形成されている。なお、カバーシート23には被写体からの光をレンズ1aに導く窓230が形成されている。
また、支持体20は、モジュールケース21のZ軸方向の他方側−Zを覆う矩形の第1底板24を有している。第1底板24は、上方を開放した矩形の箱状に形成され、光学モジュール100に接続されたフレキシブル配線基板18、19を外部に引き出すための開口部240が形成されており、開口部240は、第1底板24に対してZ軸方向の他方側−Zから重なる第2底板26によって覆われている。また、支持体20には、可動体10のZ軸方向の他方側−Zへの可動範囲を規定する矩形枠状の板状ストッパ28が設けられており、第1底板24とモジュールケース21とをZ方向で重ねた際、第1底板24とモジュールケース21の胴部211との間に板状ストッパ28が挟まった状態に保持され、その板状ストッパ28の上にホルダフレーム11が配置される。
ケースホルダ29は、その内周部290aがモジュールケース21の胴部211の外形に対応した角穴状に形成され、モジュールケース21の胴部211を緊密に嵌合している。一方、ケースホルダ29の外周面290bは、筒状外面、より詳細には光軸Lを中心とする円筒外面に形成されている。ケースホルダ29の高さはほぼモジュールケース21の胴部211と同じ高さに形成され、モジュールケース21の外面の全面を覆った状態としている。また、ケースホルダ29の外周面290bには、後述する回動支持機構90Aの各ローラ91をそれぞれ回転自在に収容する凹部291が形成されている。凹部291は、光軸Lと平行に延在した軸線の円筒内面を有する凹溝により形成されており、ケースホルダ29の外周面290bの周方向(光軸L周り)に間隔をあけて複数、図8に示す例では8個配置されている。なお、凹部291の円筒内面はローラ91の直径よりも僅かに大きな曲率半径の円筒面により形成されているが、凹部291の開口幅はローラ91の直径よりも小さく形成されており、ローラ91は一部の転動面(外周面)をケースホルダ29の外周面290bから露出させた状態で、凹部291内に保持されるようになっている。そして、各ローラ91の露出した部分は、ケースホルダ29の外周面290bより径方向外側に突出しており、これらローラ91により形成される外接円は、ケースホルダ29の外周面290bよりも直径が大きく形成されている。
可動体10は、レンズ1a等の光学素子を備えた撮像モジュール1と、撮像モジュール1を保持するホルダフレーム11と、ウエイト15とを有している。撮像モジュール1は、レンズ1aを保持するレンズホルダ14を有しており、レンズホルダ14がホルダフレーム11に保持されている。また、ホルダフレーム11のX軸方向の両側端部およびY軸方向の両側端部に後述する揺動補正用駆動機構50のコイル56が保持されている。レンズホルダ14には、レンズ1a、フォーカシング駆動用のアクチュエータ(図示せず)、および撮像素子等を備えた撮像用回路モジュール16(図9参照)等が保持されている。ウエイト15は、ホルダフレーム11に固定された非磁性の金属部品であり、可動体10の光軸L方向における重心位置G(図8及び図9、図10参照)を調整している。
可動体10には、撮像用回路モジュール16で得られた信号を出力するための信号出力用のフレキシブル配線基板18が接続されており、フレキシブル配線基板18のうち、レンズホルダ14と重なる部分には、光軸Lと直交する方向の振れを検出するジャイロスコープ189や電子部品(図示略)が実装されている。また、フレキシブル配線基板18は、可動体10から引き出された後、複数個所で湾曲した後、支持体20の外部に引き出されており、電子部品を囲むようにスペーサ188が設けられている。
可動体10には、コイル56に対する給電用のフレキシブル配線基板19が接続されており、フレキシブル配線基板19の先端部185は、フレキシブル配線基板18の先端部184に接続されている。かかるフレキシブル配線基板18、19は、これらフレキシブル配線基板18、19の先端部184、185に実装されたコネクタを介してフレキシブル配線基板353に接続されている。
揺動補正用駆動機構50は、板状の磁石52とコイル56とを利用した磁気駆動機構である。コイル56は可動体10のホルダフレーム11のX軸方向の両側及びY軸方向の両側にそれぞれ保持され、磁石52は、モジュールケース21の胴部211のX軸方向の両側の内面、およびY軸方向の両側の内面に保持されることにより、ホルダフレーム11の各コイル56とモジュールケース21の各磁石52とがX軸方向又はY軸方向に対峙している。磁石52は、外面側および内面側が異なる極に着磁されている。また、磁石52は、光軸L方向に2つに分割されており、コイル56の側に位置する磁極が光軸L方向で異なるように着磁されている。このため、コイル56は、上下の長辺部分が有効辺として利用される。
そして、この揺動補正用駆動機構50において、磁石52による磁界の中で、コイル56に電流を流すことにより電磁力を発生させ、その電磁力によってモジュールケース21に対してホルダフレーム11を第1軸線R1、第2軸線R2のいずれかあるいは両方の軸線周りに揺動させて可動体10の姿勢を制御する。
なお、コイル56を保持するホルダフレーム11は非磁性材料から構成されるが、モジュールケース21は磁性材料から構成されており、磁石52に対するヨークとして機能する。
(ジンバル機構30等の構成)
光学モジュール100において、ピッチング方向およびヨーイング方向の振れを補正するには、可動体10を光軸L方向に交差する第1軸線R1周りに揺動可能に支持するとともに、可動体10を光軸L方向および第1軸線R1に交差する第2軸線R2周りに揺動可能に支持する必要がある。このため、可動体10と支持体20との間にはジンバル機構30(揺動支持機構)が構成されている。
本実施形態では、ジンバル機構30を構成するにあたって、カバー22に固定された矩形の固定枠25とホルダフレーム11との間に矩形の可動枠38が配置されている。固定枠25は、4つの角部のうち、第1軸線R1が延在する方向の対角に位置する角部にZ軸方向の他方側−Zに向けて突出した支持板部251が形成されている。また、固定枠25は、4つの角部にZ軸方向の一方側+Zに向けて突出した凸部252が形成されている。
可動枠38は、光軸L周りに4つの角部を有する矩形形状を有している。4つの角部の内側には球体381が固定されている。固定枠25の4つの角部のうち、第1軸線R1が延在する方向の対角に位置する2つの角部に設けられている支持板部251に、接点用ばね385がそれぞれ取り付けられ、これら接点用ばね385に、可動枠38の4つの球体381のうち、第1軸線R1が延在する方向の対角に位置する各球体381がそれぞれ揺動可能に接触している。また、ホルダフレーム11には、第2軸線R2が延在する方向の対角位置に、それぞれ接点用ばね386が固定され、これら接点用ばね386に、可動枠38の4つの球体381のうち、第2軸線R2が延在する方向の対角に位置する各球体381がそれぞれ揺動可能に接触している。各接点用ばね385、386は、球体381に弾性力を作用させている。
これら接点用ばね385、386に可動枠38の球体381が揺動可能に接触していることにより、カバー22に固定状態の固定枠25に対して、可動体10のホルダフレーム11が揺動可能に支持されている。本実施形態において、可動枠38は、バネ性を有する金属材料等で構成されており、球体381が設けられている4つの角部を繋ぐ4つの連結部382は、各々の延在方向およびZ軸方向に対して直交する方向に湾曲した蛇行部を有している。従って、可動体10の自重では下方に撓まないが、外部から衝撃が加わった際、衝撃を吸収可能なバネ性を有している。
固定枠25とカバー22との間には、可動体10と固定枠25とに接続して、揺動補正用駆動機構50が停止状態にあるときの可動体10の姿勢を規定する板状バネ40を有している。板状バネ40は、金属板を所定形状に加工したバネ部材であり、その外周部を構成する矩形枠状の固定体側連結部41と、内周部を構成する円環状の可動体側連結部42と、固定体側連結部41と可動体側連結部42とを連結する板バネ部43とを有している。固定体側連結部41は、固定枠25のZ軸方向の一方側+Zの面に重なった状態で固定枠25の角部分に形成された凸部252によって位置決めされて固定される。また、固定枠25は、凸部252がカバー22の穴224に嵌った状態でカバー22に固定される。可動体側連結部42は、ホルダフレーム11に溶接や接着等により固定されている。
(ピッチング補正およびヨーイング補正)
光学モジュール100において、図1に示す光学機器1000がピッチング方向およびヨーイング方向に振れると、かかる振れはジャイロスコープ187によって検出され、かかる検出結果に基づいて、揺動補正用駆動機構50が制御される。すなわち、ジャイロスコープ187で検出した振れを打ち消すような駆動電流がコイル56に供給される結果、可動体10は、第1軸線R1周りに振れとは反対方向に揺動するとともに、第2軸線R2周りに振れとは反対方向に揺動し、ピッチング方向およびヨーイング方向の振れが補正される。
(ローリング補正用駆動機構70の全体構成)
図7は、本実施形態の光学ユニット300のローリング補正用駆動機構70の分解斜視図である。
図4に示すように、本実施形態の光学ユニット300において、光学モジュール100は、Z軸方向の他方側−Zに配置されたローリング補正用駆動機構70のロータ(支持軸)74に連結部材80として、弾性継手81と連結板82とを介して支持されている。ローリング補正用駆動機構70は、ジャイロスコープ187(図3参照)での検出結果に基づいて、光学モジュール100を所定の角度範囲において光軸L周りの双方向に回転させ、ローリング補正を行う。
図4、図7および図9に示すように、ローリング補正用駆動機構70はモータであり、軸受ホルダ79を介して支持部材77に保持されたステータ71と、光軸L周りに回転するロータ74とを有している。本実施形態において、ローリング補正用駆動機構(モータ)70は単相モータであり、ステータ71は、周方向に複数の突極720を備えたステータコア72と、複数の突極720に巻回されたステータコイル73とを有している。
本実施形態において、ローリング補正用駆動機構70を構成するモータ(単相モータ)は、アウタロータタイプであり、ステータコア72では、円環部725から径方向外側に向けて突極720が突出している。ロータ74は、カップ状のロータケース740と、ロータケース740の端板部742に固定された回動軸(支持軸)745とを有している。ロータ74は、ロータケース740の円筒状の胴部743の内面に保持されたロータ磁石75を有しており、ロータ磁石75は、突極720に対して径方向外側で対向している。ロータ磁石75において、突極720に対向する内周面は、S極とN極とが周方向で交互に等角度間隔に着磁された着磁面751であり、かかる着磁面751は、着磁の際、着磁ヘッドが密接して配置される側の面である。ロータケース740の胴部743は、ロータ磁石75に対するバックヨークである。
回動軸(支持軸)745は、Z軸方向で離間する位置でベアリング軸受からなる軸受701、702に回転可能に支持されており、軸受701、702は、軸受ホルダ79の円筒部791の内側に保持されている。この回動軸745を支持する軸受701、702及びこれら軸受701、702を保持する軸受ホルダ79により、光学モジュール100を光軸L周りに回動自在に支持するローリング支持機構700が構成される。軸受ホルダ79は、ステータコア72を保持するコアホルダとしても用いられており、円筒部791の径方向外側にステータコア72の円環部725が嵌っている。なお、軸受ホルダ79に挿入された回動軸745のZ軸方向の他方側−Zの端部には、軸受ホルダ79よりもZ軸方向の−Z側に配置される止め輪703が装着されている。
軸受ホルダ79は、円筒部791に対してZ軸方向の他方側−Zで隣り合う位置に円板状のフランジ部792を有しており、図4に示すように、フランジ部792は、支持部材77にねじ779によって固定されている。支持部材77は、軸受ホルダ79のフランジ部792が固定された矩形の底板部771と、底板部771のX軸方向の両側の端部からZ軸方向の一方側+Zに向けて折れ曲がった一対の側板部772、773と、底板部771のY軸方向の一方側+Yの端部からZ軸方向の他方側−Zに向けて折れ曲がった側板部774とを有している。側板部772、773、774は、ロータケース740の胴部743に径方向外側で対向し、モータの保護板になっている。
本実施形態のローリング補正用駆動機構70を構成する単相モータは、ステータコア72においてステータコイル73が巻回された突極720の数がロータ磁石75の磁極数(S極の数とN極の数の和)の2倍である。図7に示す本実施形態において、ロータ磁石75の磁極数は4であり、突極720の数は8である。また、突極720は周方向に等角度間隔に設けられている。ステータコイル73は、1本のコイル線複数の突極720に巻回した構成になっている。
また、コイル線は、隣り合う2つの突極720の対では同一方向に巻回され、かかる突極720の対に対して時計周りCWで隣り合う2つの突極720の対では、巻回方向が逆である。また、ロータ磁石75の1つの極に対向する2つの突極720では、コイル線の巻回方向が逆である。このため、コイル線に通電した際、ロータ磁石75の1つの極に対向する2つの突極720は、互いに逆の極となる。
本実施形態では、前述したようにロータ磁石75の磁極数は4であり、突極720の数は8であるため、ローリング補正用駆動機構70を構成する単相モータは、ゴギングトルクが45°周期を有しており、光学モジュール100のローリング補正を行う際、安定点を中心として隣り合う2つのコギングトルクのピーク点により挟まれた角度範囲(22.5°)内でロータ74を回転させ、光学モジュール100を往復回転させることができる。実用的には、光学モジュール100を約12°(±6°)の範囲で回転させればよい。
(連結部材80の構成)
本実施形態では、ローリング補正用駆動機構(モータ)70の回動軸(支持軸)745と支持体20とを連結する連結部材80は、弾性継手81と連結板82とにより構成されている。連結板82は光学モジュール100のZ軸方向の他方側−Zの端部に固定されており、支持体20のモジュールケース21及びケースホルダ29よりもZ軸方向の他方−Z側に配置されている。弾性継手81は、この連結板82のZ軸方向の他方側−Zの端部とローリング補正用駆動機構70の回動軸745のZ軸方向の一方側+Zの端部との間を連結している。このように、支持体20と回動軸(支持軸)745との間に弾性継手81が配置され、この弾性継手81を介して支持体20と回動軸745とが連結されている。
本実施形態において、図4に示すように、連結板82は、光学モジュール100を支持する矩形の板部83と、板部83のX軸方向の両側の端部からZ軸方向の一方側+Zに向けて折れ曲がった板状の位置決め凸部84a、84bと、板部83のY軸方向の他方側−Yの端部でZ軸方向の一方側+Zに向けて折れ曲がった一対の位置決め凸部84cとを有しており、光学モジュール100は、位置決め凸部84a、84b、84cによって位置決めされた状態で板部83に固定される。
また、連結板82のZ軸方向の他方側−Zには、Z軸方向の他方側−Zに向けて延びる軸部85が一体に設けられている。そして、この連結板82の軸部85と、ローリング補正用駆動機構(モータ)70の回動軸745の先端部との間を連結するように弾性継手81が設けられている。この弾性継手81は、本実施形態では、コイルばね式カップリングが用いられている。すなわち、弾性継手81は、Z軸方向の一方側+Zで連結板82の軸部85を挿入状態に固定する円筒部材811と、Z軸方向の他方側−Zでモータ70の回動軸745を挿入状態に固定する円筒部材812と、これら円筒部材811、812の間を連結状態とするコイルばね813とを有している。これら円筒部材811、812及びコイルばね813は、Z軸方向に沿う同一軸心上に配置されており、従って、光学モジュール100は、モータ70の回動軸745(ロータ74)と一体に回転する。コイルばね813は、両円筒部材811、812の間で変形可能であり、両円筒部材811、812がZ軸方向と交差する方向にずれた場合に変形してそのずれを許容できるようになっている。
ここで、連結部材80の連結板82は、板部83のX軸方向の一方側+Xの端部からさらにX軸方向の一方側+Xに突出したストッパ用凸部87と、板部81のX軸方向の他方側−Xの端部からさらにX軸方向の他方側−Xに突出したストッパ用凸部86とを有している。
図8に破線で示すように、ストッパ用凸部86、87はいずれも、Y軸方向の他方側−Yに先端部を向けている。また、ユニットケース310の第1ケース部材320の内面には、ストッパ用凸部86の先端部に対してY軸方向の他方側−Yで対向する受け部326と、ストッパ用凸部87の先端部に対してY軸方向の他方側−Yで対向する受け部327とが形成されている。従って、連結板82、光学モジュール100および回動軸745が光軸L周りに回転した際、ストッパ用凸部86、87の先端部が受け部326,327に当接し、光学モジュール100の可動範囲が規制されている。
このようにして、本実施形態では、連結部材80のストッパ用凸部86、87と、ユニットケース310の受け部326、327とによって、光学モジュール100の光軸L周りの可動範囲を規制するストッパ機構110が構成されており、ストッパ機構110によって規制された光学モジュール100の可動範囲は、製品仕様で決められているローリング補正範囲より広く、かつ、隣り合うコギングトルクのピーク点により挟まれた角度範囲より狭い。このため、外部から加わったトルクで光学モジュール100が過度に回転することを防止することができる。
(回動支持機構90Aの構成)
ユニットケース310において、支持体20のケースホルダ29を囲む部分の内周面310aは、筒状内面、より詳細には光軸Lを中心とする円筒内面に形成されており、支持体20等を収容して第1ケース部材320と第2ケース部材330とを組み合わせたときに、図8に示すように、ケースホルダ29の外周面(円筒外面)290bとユニットケース310の内周面(円筒内面)310aとの間に筒状空間が形成される。このユニットケース310の内周面310aには、ゴム等の弾性材からなる薄いシート状の摩擦部材311が貼付されている。そして、ユニットケース310の内周面310aとケースホルダ29の外周面290bとの間に、ケースホルダ29の外周面290bに接触してローリング補正用駆動機構70によるケースホルダ29の回動を支持する回動支持機構90Aが設けられている。
本実施形態では、回動支持機構90Aは、軸線を光軸Lと平行に配置した複数の円柱状のローラ91を組み合わせて構成されている。各ローラ91は、図8に示すように、光軸L周りに間隔をあけて配置されており、これらのローラ91の外周面(転動面)がケースホルダ29に接触し、ケースホルダ29(支持体20)の回動を支持する。なお、図8に示す例では、合計8個のローラ91が光軸L周りに等間隔に配置されることにより回動支持機構90Aが構成されているが、ローラ91は、少なくとも周方向に等間隔で3つ設けられていればよい。また、ユニットケース310は、前述したように、光軸Lを含む面(X−Z面)で左右二つに分割された第1ケース部材320と第2ケース部材330とが組み合わされた構成とされているが、各ローラ91は、これらのケース320、330の合わせ部を避けて、すなわち、支持体20が回動してローラ91が光軸L周りに回動したときにおいても、ローラ91がケース320、330の合わせ部に接触しない位置に配置される。
各ローラ91は、前述したように、支持体20のケースホルダ29の外周面290bに形成された凹部291内に収容されており、ケースホルダ29の凹部291内において各ローラ91の軸線周りに回動可能に保持されている。凹部291は、光軸Lと平行に延在した軸線の円筒内面を有する凹溝により形成されており、凹部291の円筒内面はローラ91の直径よりも僅かに大きい曲率半径の面に形成されている。また、凹部291はケースホルダ29の高さのほぼ全長にわたる長さに形成されており、ローラ91の全長は凹部291の全長よりも僅かに小さく形成されている。また、各ローラ91は、転動面(外周面)である円筒外面の周方向の一部がケースホルダ29の外周面290bよりも径方向外側に突出して配置されており、その突出部分でユニットケース310の内周面(円筒内面)310aに接触する。そして、ケースホルダ29の光軸Lを中心とする回動に伴って、各ローラ91がユニットケース310の内周面310aに沿って、すなわち内周面310a上を転動できるようになっている。なお、ユニットケース310の内周面310aには、摩擦部材311が設けられているので、ローラ91は、摩擦部材311により空回りが抑制され、内周面310a上を円滑に転動する。
このように、ケースホルダ29は、ローラ91(回動支持機構90A)を介してユニットケース310に支持され、ユニットケース310内において光軸L周りに回転自在に支持される。
なお、この回動支持機構90Aは、支持体20(ケースホルダ29の外周面290b)のほぼ全長を各ローラ91により支持するように構成されており、光軸Lに対して直交する方向(X軸方向およびY軸方向)から見たときに、各ローラ91が支持体20の重心位置Gと重なる位置に設けられている。また、支持体20の重心位置Gが、ジンバル機構30の可動枠38の中心位置(第1軸線R1と第2軸線R2との交点)と重なる位置に設けられていてもよい。図8等は、支持体20の重心位置Gがジンバル機構30の第1軸線R1と第2軸線R2との交点位置に設けられた例である。
(作用効果)
以上のように構成した振れ補正機能付き光学ユニット300において、ピッチング及びヨーイングに対しては、揺動補正用駆動機構50により、第1軸線R1又は第2軸線R2周りに光学モジュール100を揺動することにより振れを補正することができる。また、ローリングに対しては、ローリング補正用駆動機構70により、光学モジュール100を光軸L周りに回動させて振れを補正することができる。
具体的には、揺動補正用駆動機構50においては、支持体20の胴部211内の磁石52による磁界の中で、コイル56に電流を流すことにより電磁力を発生させ、その電磁力によって支持体20に対してホルダフレーム11(可動体10)を第1軸線R1、第2軸線R2のいずれかあるいは両方の軸線回りに揺動させて光学モジュール100の姿勢を制御する。ローリング補正用駆動機構70においては、ロータケース740に固定されたロータ磁石75の磁界の中で、ステータコイル73に電流を流すことにより電磁力を発生させ、その電磁力によって回動軸745を回動させ、連結部材80を介して支持体20を光軸L周りに回動させ光学モジュール100の姿勢を制御する。
この実施形態において、支持体20は、軸部85を介してローリング支持機構700により回動自在に支持されるだけでなく、回動支持機構90Aにより直接的に支持されており、いわゆる両持ち状態に支持されている。このため、光学ユニット300の落下等により衝撃が加わった場合でも、支持体20を回動支持機構90Aにより直接受けることができ、支持体20が変位することを防止できる。また、回動支持機構90Aを複数のローラ91により構成したので、支持体20(ケースホルダ29)と各ローラ91との接触面を光軸Lに沿った線上に大きく確保でき、衝撃をローラ91で分散して受けることができる。従って、ローリング補正用駆動機構70の回動軸745等の変形や破損等を防止でき、支持体20を安定して保持することができる。
また、光学ユニット300では、支持体20と回動軸(支持軸)745との間を連結部材80の弾性継手81を介して連結したので、支持体20が光軸Lと交差する方向に移動するような衝撃力が作用した際には、連結部材80の弾性継手81が弾性変形して、衝撃を吸収できる。また、弾性継手81により支持体20側の軸部85と回動軸745との間のずれの発生を許容できるので、これら部材の変形や破損を防止することができる。さらに、弾性継手81は、弾性変形可能であるので、光学ユニット300の組み立て時に、支持体20側の軸部85と回動軸745との間にわずかな取付誤差等が生じた場合でも、その取付誤差を吸収することができるので、ローリング補正の動作を妨げることはない。
なお、回動支持機構90Aの各ローラ91の転動面(外周面)は円筒面であるから、ローリング補正時の支持体20の回動を円滑に支持することができる。
[第1実施形態の変形例]
図12及び図13は、本発明の第1実施形態の変形例に係る光学ユニット300の回動支持機構90Bを示す説明図である。なお、本実施形態および後述する第2実施形態の基本的な構成は、第1実施形態と同様であるため、対応する部分には同一の符号を付してそれらの説明を省略する。
図9及び図10等に示す第1実施形態では、支持体20(ケースホルダ29の外周面290b)のほぼ全長を各ローラ91により支持するように回動支持機構90Aを構成し、光軸Lに対して直交する方向(X軸方向およびY軸方向)から見たときに、各ローラ91が支持体20の重心位置Gと重なる位置に設けられるようにしていたが、図12及び図13に示すように、本実施形態では、回動支持機構90Bが支持体20のZ軸方向の一方側+Zの端部に配置され、支持体20の重心位置Gから外れた位置に配置されている。
より具体的には、図12及び図13に示す光学ユニット300では、支持体20のケースホルダ29のZ軸方向の一方側+Zの端部から突出した凸部292が形成されており、この凸部292の外周面292bが、光軸Lを中心とする円筒外面に形成されている。また、ユニットケース310において、ケースホルダ29の凸部292を囲む部分の内周面321aは、光軸Lを中心とする円筒内面に形成されており、ユニットケース310内に支持体20等を収容した際に、図12に示すように、凸部292の外周面(円筒外面)292bとユニットケース310の内周面(円筒内面)321aとの間に筒状空間が形成される。そして、凸部292の外周面292bとユニットケース310の内周面321aとの間に、複数のローラ92からなり、ローリング補正用駆動機構70によるケースホルダ29の回動を支持する回動支持機構90Bが設けられている。
凸部292の外周面292bには、回動支持機構90Bの各ローラ92をそれぞれ回転自在に収容する凹部293が形成されており、各ローラ92は、凹部293内において各ローラ92の軸線回りに回動可能に保持されている。凹部293は、光軸Lと平行に延在した軸線の円筒内面を有する凹溝により形成されており、凸部292の外周面292bの周方向(光軸L周り)に間隔をあけて複数、図12に示す例では8個配置されている。また、凹部293の円筒内面はローラ92の直径よりも僅かに大きな曲率半径の円筒面により形成されているが、凹部293の開口幅はローラ92の直径よりも小さく形成されており、ローラ92は転動面(外周面)の周方向の一部が凸部292の外周面292bよりも径方向外側に突出させた状態で、凹部293内に保持されている。そして、そのローラ92の突出部分でユニットケース310の内周面321aに接触し、ケースホルダ29(支持体20)の光軸Lを中心とする回動に伴って、各ローラ92がユニットケース310の内周面321a上を転動できるようになっている。このように、ケースホルダ29は、ローラ92(回動支持機構90B)を介してユニットケース310に支持され、ユニットケース310内において光軸L周りに回転自在に支持される。なお、ユニットケース310の内周面321aには、摩擦部材322が設けられているので、ローラ92は摩擦部材322により空回りが抑制され、内周面321a上を円滑に転動する。
このように、回動支持機構90Bを支持体20のZ軸方向の一方側+Zの端部に配置した場合であっても、支持体20を回動支持機構90Bとローリング支持機構700とにより、いわゆる両持ち状態に支持できる。このため、光学ユニット300の落下等により衝撃が加わった場合でも、支持体20を回動支持機構90Bにより直接受けることができ、支持体20が変位することを防止できる。また、回動支持機構90Bを複数のローラ92により構成したので、衝撃をローラ92で分散して受けることができる。従って、ローリング補正用駆動機構70の回動軸745等の変形や破損等を防止でき、支持体20を安定して保持することができる。
また、本実施形態では、回動支持機構90Bを支持体20と重ならないように被写体側にずらして配置しているので、径方向での大型化を抑制できるまた、回動支持機構90Bを外部からアクセスしやすいユニットケース310の外部に近い位置に配置できるので、支持体20をユニットケース310に組み込む際に、回動支持機構90Bの各ローラ92の接触具合の確認や調整が容易になる。したがって、光学ユニット300毎の接触具合のばらつきを抑制でき、各ローラ92により支持体20を安定して支持できる。
[第2実施形態]
図14及び図15は、本発明を適用した第2実施形態の光学ユニット300の回動支持機構90Cを示す説明図であり、図14は光学ユニット300のジンバル機構付近のX−Y平面での横断面図、図15は光学ユニット300から第1ケース部材320を取り外した状態で−Y側から見た側面図である。
図8及び図12等に示す第1実施形態では、回動支持機構90A、90Bを構成する個々のローラ91、92を支持体20側に保持する構成としていたが、図14及び図15に示す第2実施形態の回動支持機構90Cでは、各ローラ93をユニットケース310に固定される一対の支持プレート95、96により保持している。
より具体的には、本実施形態では、ローラ93は円筒状に形成されており、内周面に軸線方向に沿ってガイド孔93aが形成され、外周面(転動面)には、ゴム等の弾性材からなる薄いシート状の摩擦部材931が貼付されている。また、一対の支持プレート95、96は光軸L方向に間隔をあけて配置されており、一対の支持プレート95、96の間は円柱状のガイド軸94により接続されている。各支持プレート95、96の外形は、光軸Lと直交する横断面において、ユニットケース310の内周面312aとほぼ同じ形状の矩形状に形成されており、この支持プレート95、96の矩形状の4つの角部に、ガイド軸94がその軸線を光軸Lと平行にして配置されている。そして、各ローラ93のガイド孔93aにガイド軸94が挿通されることで、ローラ93はその軸線周りに回転自在に支持されている。
また、支持プレート95、96の中央部分には、光軸L方向に貫通する貫通孔950a、960aが形成されている。貫通孔950a、960aは、ケースホルダ29の外周面290bを囲むように形成されており、ユニットケース310内に支持体20等を収容した際に、図14に示すように、ケースホルダ29の外周面290bと支持プレート95、96の貫通孔950a、960aとの間に筒状空間が形成されるようになっている。
また、各ローラ93は、図14に示すように光軸L方向(Z軸方向)から見たときに、一部の転動面(外周面)が貫通孔950a、960aに重なるように配置され、ケースホルダ29の外周面290bに接触するように配置される。このケースホルダ29の外周面290bにおいて、ローラ93との接触面295bは光軸Lを中心とする円筒外面(筒状外面)に形成されている。したがって、ケースホルダ29(支持体20)の光軸Lを中心とする回動に伴って、各ローラ93がケースホルダ29の接触面295b上を転動できるようになっている。このように、支持体20のケースホルダ29は、ローラ93(回動支持機構90C)を介してユニットケース310に支持され、ユニットケース310内において光軸L周りに回転自在に支持される。
なお、ユニットケース310は、光軸Lを含む面(X−Z面)で左右二つに分割された第1ケース部材320と第2ケース部材330とが組み合わされた構成とされ、これらのケース320、330の合わせ部に光軸L方向に沿って凹溝313が形成されている。なお、図14に示す例では、ケース320、330の合わせ部に凹溝313を設けていたが、この合わせ部と対向する位置において、支持プレート95、96側に凹溝を設けてもよい。支持プレート95、96又はケース320、330の合わせ部のどちらかに凹溝を形成しておくことで、ケース320、330の合わせ部に形成されたバリや段差等により、ユニットケース310と支持プレート95、96との間を部分的に狭くすることがないので、回動支持機構90Cをユニットケース310の所望の位置に確実に配置して固定できる。したがって、回動支持機構90Cにより支持体20を回転自在に安定して支持でき、ローリング補正用駆動機構70による支持体20の回動を円滑に案内できる。
第2実施形態においても、支持体20を回動支持機構90Cとローリング支持機構700とにより、いわゆる両持ち状態に支持できる。このため、光学ユニット300の落下等により衝撃が加わった場合でも、支持体20を回動支持機構90Cにより直接受けることができ、支持体20が変位することを防止できる。また、回動支持機構90Cを複数のローラ93により構成したので、衝撃をローラ93で分散して受けることができる。従って、ローリング補正用駆動機構70の回動軸745等の変形や破損等を防止でき、支持体20を安定して保持することができる。
また、第2実施形態では、各ローラ93を一対の支持プレート95、96で保持しておくことで、各ローラ93を一体にして取り扱うことができ、組み立て作業性を向上できる。また、支持体20をユニットケース310に組み込む前に、各ローラ93と支持体20との接触具合の確認や調整が容易になるので、光学ユニット300毎の接触具合のばらつきを抑制でき、各ローラ93により支持体20を安定して支持できる。
また、一対の支持プレート95、96に固定されたガイド軸94にローラ93を回転自在に支持することで、支持体20の回転時にローラ93が転動して、ローラ93が固定されている場合と比較して、支持体20とローラ93との摩擦抵抗を小さくできる。したがって、支持体20の光軸L周りの回動を円滑に支持でき、ローリング補正用駆動機構70による支持体20の回動を円滑に案内することができる。また、ローラ93の外周面(転動面)には摩擦部材931が設けられているので、この摩擦部材931により、ローラ93がケースホルダ29(支持体20)の接触面(円筒外面)295b上で空回りすることを抑制できる。従って、支持体20の光軸Lを中心とする回動に伴って、各ローラ93を接触面295b上で円滑に転動させることができ、支持体20の回動を円滑に案内できる。
また、第2実施形態では、ユニットケース310の矩形状の角部にローラ93を配置することにより、回動支持機構90Cの設置スペースを有効に確保することができる。矩形状のユニットケース310の各角部には同様の設置スペースを確保できるので、同じローラ93を対応する同じ位置に配置しやすく、部品や組立工程を共通化でき、製造コストを低減できる。
その他、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、第2実施形態では、ローラ93の転動面(外周面)に摩擦部材931を貼付したが、ローラ93が接触するケースホルダ29の接触面295bに摩擦部材931を設けてもよいし、ローラ93の転動面とケースホルダ29の接触面295bとの両方に摩擦部材931を設けてもよい。摩擦部材931は、少なくともケースホルダ29とユニットケース310のいずれか一方にのみ設けておけばよい。また、摩擦部材931はローラ93の転動面又はケースホルダ29の接触面295bの全面に設ける必要はなく、例えば、ケースホルダ29のZ軸方向の両端部の所定幅の領域にのみ設けるようにしてもよい。
また、弾性継手81としてコイルばね813を用いたが、コイルばねに代えてゴムや他の弾性部材を用いてもよい。
さらに、ローリング補正用駆動機構70をステータコイル73とロータ磁石75とを有する単相モータにより構成したが、本発明においてはこれに限らない。例えば、回動軸(支持軸)745を支持する軸受701、702及びこれら軸受701、702を保持する軸受ホルダ79からなるローリング支持機構700とは別に、ユニットケース(固定体)310に、支持体20の第1底板24の下面(Z軸方向の−Z側の面)とZ軸方向に沿って対向するようにブラケットを固定し、これら第1底板24の下面とブラケットの上面との一方に磁石、他方にコイルを配置して、これらの間で回動のための駆動力を発生させるようにしてもよい。
また、ジンバル機構30では、可動枠38に固定した球体381を接点用ばね385、386に接触させる構造としたが、必ずしも球体381でなくてもよく、棒状部材等の先端面を球状に形成してなる球状先端面を接点用ばね510に接触させる構造としてもよい。
1…撮像モジュール、1a…レンズ、10…可動体、11…ホルダフレーム、14…レンズホルダ、15…ウエイト、16…撮像用回路モジュール、18,19,78,353…フレキシブル配線基板、20…支持体、21…モジュールケース、22…カバー、23…カバーシート、24…第1底板、25…固定枠、26…第2底板、28…板状ストッパ、29…ケースホルダ、30…ジンバル機構、38…可動枠、40…板状バネ、41…固定体側連結部、42…可動体側連結部、43…板バネ部、50…揺動補正用駆動機構、52…磁石、56…コイル、70…ローリング補正用駆動機構(モータ)、71…ステータ、72…ステータコア、73…ステータコイル、74…ロータ、75…ロータ磁石、76…回路基板、77…支持部材、79…軸受ホルダ、80…連結部材、81…弾性継手、82…連結板、83…板部、84a,84b,84c…位置決め凸部、85…軸部、86,87…ストッパ用凸部、90A,90B,90C…回動支持機構、91,92,93…ローラ、93a…ガイド孔、94…ガイド軸、95,96…支持プレート、100…光学モジュール、110…ストッパ機構、171,188…スペーサ、172…カバーガラス、187,189…ジャイロスコープ、211…胴部、290a…内周部、290b,292b…外周面(円筒外面)、291,293…凹部、292…凸部、295b…接触面、300…振れ補正機能付き光学ユニット(光学ユニット)、310…ユニットケース、310a,321a…内周面(円筒内面)、311,322,931…摩擦部材、312a…内周面、313…凹溝、326,327…受け部、320…第1ケース部材、330…第2ケース部材、350…制御部、351…第1基板、352…第2基板、381…球体、385,386…接点用ばね、700…ローリング支持機構、701,702…軸受、740…ロータケース、742…端板部、743…胴部、745…回動軸(支持軸)、791…円筒部、792…フランジ部、811,812…円筒部材、813…コイルばね、950a,960a…貫通孔、1000…光学機器、2000…シャーシ、G…重心位置、L…光軸、R1…第1軸線、R2…第2軸線。

Claims (12)

  1. 光学素子を有する可動体と、該可動体を囲む支持体と、前記可動体を前記支持体に対して揺動自在に支持する揺動支持機構と、前記支持体内で前記可動体を揺動させる揺動補正用駆動機構と、前記支持体を囲む固定体と、該固定体に支持され、前記支持体に連結された支持軸を前記固定体に対して前記光学素子の光軸周りに回動自在に支持するローリング支持機構と、前記固定体内で前記支持体を前記光軸周りに回動させるローリング補正用駆動機構と、前記固定体内で前記支持体の前記光軸周りの回動を支持する回動支持機構とを備え、前記回動支持機構は、軸線を前記光軸と平行に配置した複数のローラを前記光軸周りに間隔をあけて配置し、該ローラの円筒面を前記支持体に接触させて支持していることを特徴とする振れ補正機能付き光学ユニット。
  2. 前記ローラは、前記光軸周りに等間隔で三箇所以上設けられていることを特徴とする請求項1に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  3. 前記固定体の内周面に前記光軸を中心とする円筒内面が形成され、前記支持体に前記ローラを回転自在に収容する凹部が形成されており、前記ローラが前記円筒内面上を転動可能に設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  4. 前記固定体の前記円筒内面に、摩擦部材が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  5. 前記回動支持機構は、前記固定体に固定され、前記光軸方向に間隔をあけて配置される一対の支持プレートを有し、前記ローラが前記一対の支持プレートの間にそれぞれ支持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  6. 前記支持体の前記ローラとの接触面が前記光軸を中心とする円筒外面に形成されており、前記一対の支持プレートに両端部がそれぞれ固定され、前記ローラを該ローラの軸線回りに回転自在に支持するガイド軸を有し、前記ローラは、前記ガイド軸が挿通されるガイド孔を有し、前記ローラが前記円筒外面上を転動可能に設けられることを特徴とする請求項5に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  7. 前記ローラの外周面又は前記支持体の前記円筒外面に、摩擦部材が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  8. 前記固定体は前記光軸に沿って分割された複数のケースが組み合わされた構成とされ、前記支持プレートと前記ケースの合わせ部との対向位置において、前記支持プレート又は前記ケースの合わせ部に凹溝が形成されていることを特徴とする請求項5から7のいずれか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  9. 前記光軸に対して直交する方向から見たときに、前記ローラが前記支持体の重心位置と重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  10. 前記揺動支持機構は、前記可動体を前記光軸と直交する第1軸線の周りに揺動自在に支持するとともに、前記光軸及び前記第1軸線に直交する第2軸線の周りに揺動自在に支持するジンバル機構を有しており、前記重心位置は、前記ジンバル機構の前記第1軸線と前記第2軸線との交点位置であることを特徴とする請求項9に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  11. 前記支持体と前記支持軸との間を前記光軸方向に沿って連結し、前記光軸方向に交差する方向に弾性変形可能な弾性継手が設けられていることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
  12. 前記固定体は前記光軸と直交する断面の外形が矩形状であり、前記固定体の矩形の各角部に前記ローラが配置されていることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の振れ補正機能付き光学ユニット。
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