JP2019020038A - トンネル式地表面或いは床面暖房装置及び大型面状暖房装置 - Google Patents

トンネル式地表面或いは床面暖房装置及び大型面状暖房装置 Download PDF

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Abstract

【課題】構成が簡易で、設置作業が容易であり、且つ、発熱部分の温度の調整が容易で且つ設置費用とそれに対する維持管理コストが安価であるトンネル式地表面或いは床面暖房装置を提供するものである。【解決手段】基板部2と、当該基板部2上に配置されている側壁面部3と天井部4と〜構成された凹陥状に形成された発熱被覆体部5とで構成されており、発熱被覆体部5の内部には、少なくとも一つの遮蔽壁部8が設けられており、遮蔽壁部8とそれに並行に形成されている側壁面部3の内の一方の側壁面部3’との間に形成される第1の空間領域9内には、支持部材11が挿入されており、当該遮蔽壁部8とそれに並行に形成されている当該側壁面部3の内の他方の側壁面部3”との間には、線状或いは帯状の長尺状発熱体12が挿入・引き抜き自在に嵌入せしめられる様に形成された第2の空間領域10が設けられているトンネル式地表面或いは床面暖房装置1。【選択図】図1

Description

本発明は、トンネル式地表面或いは床面暖房装置に関するものであり、更に詳しくは、簡易な構成でありながら、施工性が良く且つ、安価で経済性にも優れた、特に屋内外の大衆が集まる地域或いは建物に於ける地表面或いは床面を効果的に暖房する事が可能なトンネル式地表面或いは床面暖房装置に関するものであり、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置を複数個連結して構成された大型面状暖房装置に関するものである。
従来より、地表面や屋内の床面を含む一般的基底面部を加熱保温したり蓄熱保温する技術に関しては多数の異なる技術が開発され、一般的に実用化されてきている。
例えば、屋内の特に戸建住宅やマンションの個室等における床面を加熱保温する技術としては、通称、床暖房技術として周知されている通り、板体、繊維層体、プラスチック層体或いは大理石等を含む石材層からなる表面層部の下面層部に、通電により発熱する電気式発熱シートを配置するか、適宜の支持体層の間に、適宜の中空管をジグザグ状に引き回し配管し、当該中空管内に温水或いは温風を流通させるか、或いは当該中空管の代わりに、通電により発熱する線状発熱体を同じ形状で引き回し配設したブロックパネル材を複数個隣接して配列する方法が知られており、又、工場や倉庫等の大型建屋内或いは屋外の適宜の地表面に於いても、当該地表面を必要に応じて加熱したり、保温しておく必要のある部位は多数存在しており、例えば、当該工場や倉庫の内部温度を一定の温度に維持したいとか、道路や橋梁の表面或いは公衆が集まる公共施設等の地表面に凍結状態が発生すると危険な為、当該凍結防止のためにその地表面を加熱保温したり、特定の動植物の育成に際して、地中や地表面更には雰囲気温度を所望の温度に制御したい様な場合が多く存在しており、その何れの場合でも、地表面である基底面を主にコンクリートで構成し当該コンクリート層を主体とする本体部の表面部やその内部に適宜の中空管を配設し、当該中空管内に温水や温泉水、或いは温風を流通させるか、或いは当該中空管の代わりに、通電により発熱する面状発熱体を配置するか、通電により発熱する線状発熱体をジグザグ状に引き回し配線する方法、更には、当該コンクリート層を主体とする本体部の表面部やその内部に赤外線或いは電磁波を受けて発熱する発熱部材を配置する技術等が知られている。
上記従来技術のそれぞれは、何れも個々の特徴を有しており、使用部位、使用目的、得られる作用効果等に於いて利点並びに欠点を有するものであるが、構造の簡易性、設置コスト、維持管理を含めたランニングコスト及び制御性等を勘案すると、例えば、特開2001−003307号公報(特許文献1)、特開2001−262507号公報(特許文献2)、特開2003−114283号公報(特許文献3)、特開2005−315063号公報(特許文献4)或いは特開2014−202001号公報(特許文献5)等に示される様な、通電により発熱する線状発熱体をコンクリート層内に配置した構造のものが、本発明に於けるトンネル式地表面或いは床面暖房装置の基本構成に使用可能な技術として望ましいものと考えられる。
然しながら、上記した各公知技術に於いては、何れも、一つの大きなコンクリートブロック内に、一本の線状発熱体を、低コストで且つ有効に活用する為に、ジグザグ状に多数箇所に於いて屈曲させた状態で配置するものである為、当該線状発熱体の平均有効活性寿命が5年程度である事を考慮すると、当該線状発熱体の特性値が数年で低下した場合には、当該線状発熱体のみを当該コンクリートブロックから引き抜いて、新しい当該線状発熱体と差し替えて使用する事は全く不可能であるので、当該コンクリートブロック毎、新しい発熱保温性コンクリートブロックに取り替える必要があり、経済的コストの負担はかなり厳しいものとなると言う欠点がある。
更に、当該従来の技術に於いては、当該コンクリートブロック内に配置される当該線状発熱体の表面が均一に当該コンクリート部の内面部と接触出来ない箇所が多発している事から、当該線状発熱から発生される熱エネルギーの全てが確実に当該コンクリートブロック内に伝達される補償はなく、その結果、当該線状発熱体から発生される熱エネルギーの一部が無駄となっていると言う欠点も存在していた。
更には、上記した従来例に於いては、一つの発熱性コンクリートブロックには、一定の長さの当該線状発熱体のみが配線固定されているので、当該発熱性コンクリートブロックは何れも同じ程度の発熱効果しか発揮できないので、単一の用途のみにしか使用できず、用途の汎用性が不足しており、多様性に欠けると言う欠点も有するものであった。
然も、上記した従来例に於いては、個々の部材の製造に高い製造コストが要求される他、構造が複雑で重量が重く、大型化が困難であり、施工コスト及び維持管理に係るランニングコストが高く、大型化する際の経済的課題が多く、産業的に実現が困難な状況にあった。
特開2001−003307号公報 特開2001−262507号公報 特開2003−114283号公報 特開2005−315063号公報 特開2014−202001号公報
従って、本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を改良し、構成が簡易で、軽量化が実現され、それによって、設置作業が容易であり、且つ、設計や施工並びにそれらの保全や修理が容易かつ簡易であり、更に当該施工・維持管理に要する費用が安価である地表面或いは床面暖房装置を提供するものであり、更に、均一な発熱状態を顕出させると共に、効率的な熱エネルギーの利用から消費エネルギーに対するコストも低減化され、然も、発熱量或いは蓄熱量を自由に調整する事が可能であることから、使用用途を大幅に汎用化させる事が可能な地表面或いは床面暖房装置を提供するものである。
更に、本発明の他の目的は、当該地表面或いは床面暖房装置を使用した、従来にない大型化された大型面状暖房装置を提供するものである。
本発明は、上記した従来技術の問題点を解決し、上記した本発明の目的を達成する為に、基本的には、以下に示す様な技術構成を採用するものである。
即ち、本発明の第1の態様は、断熱性を有し、矩形状の平面形状を有する基板部と、当該基板部上に配置されている、熱伝導性の大なる材料で構成されており、側壁面部と天井部とで凹陥状に形成された発熱被覆体部であって、且つ、当該基板部上に所望の閉鎖空間部を形成する様に当該基板部上に配置されている発熱被覆体部とで構成されており、更に、当該発熱被覆体部の内部には、当該基板部の一方の長手方向と平行して、少なくとも一つの遮蔽壁部が設けられており、当該遮蔽壁部とそれに並行に形成されている当該側壁面部の内の一方の側壁面部との間に形成される第1の空間領域内には、保温性或いは蓄熱性若しくは断熱性を有する適宜の材料で構成された支持部材が挿入されており、当該遮蔽壁部とそれに並行に形成されている当該側壁面部の内の他方の側壁面部との間に、線状或いは帯状の長尺状発熱体が挿入・引き抜き自在に嵌入せしめられる様に形成された第2の空間領域が設けられている事を特徴とするトンネル式地表面或いは床面暖房装置であり、又、本発明に係る第2の態様としては、上記した本発明に係る第1の態様に於いて、当該第2の空間領域内に、線状或いは帯状の長尺状発熱体が、挿入・引き抜き自在に嵌入せしめられている事を特徴とするトンネル式地表面或いは床面暖房装置である。
更に、本発明に於ける第3の態様としては、上記した本発明に係る当該第1又は第2の態様に於いて、上記した当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置が、複数個、相互に隣接されて二次元的に組み合わせ配置されている事を特徴とする大型面状暖房装置であり、又、本発明に於ける第3の態様としては、上記した本発明に係る当該第3の態様に於いて、当該大型面状暖房装置を構成する複数個のトンネル式地表面或いは床面暖房装置は、それぞれ相互に隣接配置される当該個々のトンネル式地表面或いは床面暖房装置に形成されている、当該線状或いは帯状の長尺状発熱体が、挿入・引き抜き自在に嵌入せしめられる当該個々の第2の空間領域の中心軸線同士が一致し、当該第2の空間領域が直線状に貫通されて形成される様に組み合わせ配置されている事を特徴とする大型面状暖房装置である。
本発明に係る当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置及び当該大型面状暖房装置はそれぞれが上記した様な、技術構成を採用している事から、従来技術の問題点を改良し、構成が簡易で、設置作業が容易であり、且つ、設計や施工並びにそれらの保全や修理が容易かつ簡易であり、更に当該施工・維持管理に要する費用が安価であり、又、本体部分である当該発熱被覆体部は、長期間に亘って連続的に使用可能であり、更に、均一な発熱状態を顕出させると共に、効率的な熱エネルギーの利用から消費エネルギーに対するコストも低減化され、然も、発熱量或いは蓄熱量を自由に調整する事が可能であることから、使用用途を大幅に汎用化させる事が可能なトンネル式地表面或いは床面暖房装置及び大型面状暖房装置を提供するものである。
図1は、本発明に係るトンネル式地表面或いは床面暖房装置の第1の態様に於ける一具体例の構成の一例を示す断面図及びその一部の斜視図である。 図2は、本発明に係るトンネル式地表面或いは床面暖房装置の第2の態様に於ける一具体例の構成の一例を示す断面図である。 図3は、本発明に係るトンネル式地表面或いは床面暖房装置の第2の態様に於ける構成の具体例を説明する図である。 図4は、本発明に係るトンネル式地表面或いは床面暖房装置の第1の態様に於ける相互接合部分の一具体例の構成の例を示す断面図である。 図5は、本発明に係る大型面状暖房装置の一具体例の構成を示す図である。 図6は、図5に示す大型面状暖房装置の拡大断面図である。 図7は、本発明に係る線状或いは帯状の長尺状発熱体の一具体例に於ける構成を示す断面図である。 図8は、本発明に係るトンネル式地表面或いは床面暖房装置及び大型面状暖房装置に於ける電源手段との接続構造の一具体例を説明する図である。 図9は、本発明に係るトンネル式地表面或いは床面暖房装置で使用されるユニット部材の構成の具体例を示す図である。 図10は、本発明に係る大型面状暖房装置を構成するユニット部材の配置構成の具体例を示す図である。 図11は、本発明に係る大型面状暖房装置の他の構成例を示す平面図である。 図12は、本発明に係る大型面状暖房装置の別の構成例を示す平面図である。 図13は、本発明に係る大型面状暖房装置の別の構成例を示す断面図である。
以下に本発明に係る当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置及び当該大型面状暖房装置のそれぞれに付いて、個々の各具体例の構成例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
先ず、本発明に係る第1の態様である当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の具体的な構成の例を説明する。
即ち、図1は、本発明に係る第1の態様である当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の一具体例の構成を示したものであって、図1(A)及び、図1(A−1)は、本発明に係る第1の態様である当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の第1の具体例を示しており、図中、断熱性を有し、矩形状の平面形状を有する基板部2と、当該基板部2上に配置されている、熱伝導性の大なる材料で構成されており、側壁面部3と天井部4とで凹陥状に形成された発熱被覆体部5であって、且つ、当該基板部2上に所望の閉鎖空間部6を形成する様に当該基板部2上に配置されている発熱被覆体部5とで構成されており、更に、当該発熱被覆体部5の内部には、当該基板部2の一方の長手方向と平行して、少なくとも一つの遮蔽壁部8が設けられており、当該遮蔽壁部8とそれに並行に形成されている当該側壁面部3の内の一方の側壁面部3’との間に形成される第1の空間領域9内には、保温性或いは蓄熱性若しくは断熱性を有する適宜の材料で構成された支持部材11が挿入されており、当該遮蔽壁部8とそれに並行に形成されている当該側壁面部3の内の他方の側壁面部3”との間に、線状或いは帯状の長尺状発熱体12が挿入・引き抜き自在に嵌入せしめられる様に形成された第2の空間領域10が設けられている事を特徴とするトンネル式地表面或いは床面暖房装置1が示されている。
一方、図1(B)及び、図1(B−1)は、本発明に係る第1の態様である当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の第2の具体例を示しており、図中、断熱性を有し、矩形状の平面形状を有する基板部2と、当該基板部2上に配置されている、熱伝導性の大なる材料で構成されており、側壁面部3と天井部4とで凹陥状に形成された発熱被覆体部5であって、且つ、当該基板部2上に所望の閉鎖空間部6を形成する様に当該基板部2上に配置されている発熱被覆体部5とで構成されており、更に、当該発熱被覆体部5の内部には、当該基板部2の一方の長手方向と平行して、少なくとも2枚の遮蔽壁部81、82が相互に平行状態を維持した状態で隣接配置せしめられており、当該一方の遮蔽壁部81とそれに並行に形成されている当該側壁面部3の内の一方の側壁面部3”との間に形成される第1の空間領域9内には、保温性或いは蓄熱性若しくは断熱性を有する適宜の材料で構成された支持部材11が挿入されており、当該2枚の遮蔽壁部81、82間には、線状或いは帯状の長尺状発熱体12が、挿入・引き抜き自在に嵌入せしめられる様に構成されている第2の空間領域10が設けられており、当該他方の遮蔽壁部82とそれに並行に形成されている当該側壁面部3の内の他方の側壁面部3’との間に形成される第3の空間領域13内には、保温性或いは蓄熱性若しくは断熱性を有する適宜の材料で構成された支持部材11が挿入されている事を特徴とするトンネル式地表面或いは床面暖房装置1が示されている。
更に、図1(C)は、本発明に係る第1の態様である当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の第3の具体例を示しており、図中、断熱性を有し、矩形状の平面形状を有する基板部2と、当該基板部2上に配置されている、熱伝導性の大なる材料で構成されており、側壁面部3と天井部4とで凹陥状に形成された発熱被覆体部5であって、且つ、当該基板部2上に所望の閉鎖空間部6を形成する様に当該基板部2上に配置されている発熱被覆体部5とで構成されており、更に、当該発熱被覆体部5の内部には、当該基板部2の一方の長手方向と平行して、少なくとも2枚の遮蔽壁部81、82が相互に所望の間隔を介して平行状態を維持した状態で隣接配置せしめられている一対の遮蔽壁部組85が複数組、相互に所望の間隔を介して、相互に並行に配置されており、当該一つの遮蔽壁部組85−1と直接的に対向し、それに並行に形成されている当該側壁面部3の内の一方の側壁面部3”と当該一対の遮蔽壁部組85−1の内の当該側壁面部3”と直接対向する当該遮蔽壁部81との間に形成される第1の空間領域9内には、保温性或いは蓄熱性若しくは断熱性を有する適宜の材料で構成された支持部材11が挿入されており、当該全ての遮蔽壁部組85−1,85−2に於ける、当該2枚の遮蔽壁部81、82間には、線状或いは帯状の長尺状発熱体12が、挿入・引き抜き自在に嵌入せしめられる様に構成されている第2の空間領域10が設けられており、当該他方の遮蔽壁部組85−2と直接的に対向し、それに並行に形成されている当該側壁面部3の内の他方の側壁面部3’と当該一対の遮蔽壁部組85−2の内の当該他方の側壁面部3’と直接対向する当該遮蔽壁部82との間に形成される第3の空間領域13内には、保温性或いは蓄熱性若しくは断熱性を有する適宜の材料で構成された支持部材11が挿入されており、当該全ての遮蔽壁部組85−1、85−2間に形成されている第4の空間領域14内には、保温性或いは蓄熱性若しくは断熱性を有する適宜の材料で構成された支持部材11が挿入されている事を特徴とするトンネル式地表面或いは床面暖房装置が示されている。
一方、図1(D)は、本発明に係る第1の態様である当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の第4の具体例を示しており、図中、図1(C)に示す本発明に係る第1の態様での、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の第3の具体例では、当該遮蔽壁部組85の使用個数が2個の例を示しているのに対し、本具体例に於いては、当該遮蔽壁部組85の使用個数を3個以上の複数個を使用した場合の構成例を示すものである。
次に、図2(A)乃至(D)は、本発明に係る当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1に関する第2の態様の具体例の構成を示すものであって、当該第2の空間領域10の少なくとも一部内には、線状或いは帯状の長尺状発熱体12が挿入・引き抜き自在に嵌入せしめられていると言う構成を示すものである.
本発明に於ける当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1を構成する当該基板部2は、所望の強度と所望の断熱性を有する材料で構成されている事が望ましく、その材料は特に特定されるものではないが、合成樹脂材料、複合体状の合成樹脂材料、FRP合成樹脂材料、木材、ベニヤ板、ハニカム構造体等から構成された板状体で構成されている事が望ましい具体例であり、又、当該基板部2は、所望の厚みを有し、且つ矩形状の平面形状を有するものである事が望ましい。
本発明に於ける当該基板部2の厚みは特に限定されるものではないが、例えば、1mm乃至5mmである事が好ましい具体例である。
更に、本発明に於ける当該基板部2の平面形状に於ける2辺の寸法も、特に特定されるものではないが、例えば、1つのユニットとしては、縦・横寸法共、200mm乃至50000mmの範囲に設定されるものである。
更に、本発明に於いては、当該複数個のユニットを二次元的に相互に隣接配置することにより、例えば、100m乃至500の長さや幅を持つ大型の面状暖房装置が構成される事になる。
勿論、本発明に於ける当該基板部2の当該寸法では、上記の範囲を超えて設計されることも当然有りうるものである事は言うまでもない。
又、本発明に於いて使用される当該発熱被覆体部5は、ステンレス、鉄、銅、アルミ、ガルバニウム等の金属材料から選択された熱伝導性の大なる材料で、より好ましくは、熱放熱性の大なる材料から構成されたものである事が望ましく、同時に、その上面には、多数の人物や動物、車両、重量の大きい固定或いは移動可能な物体、物品等が、常時、搭載され、且つ移動、摺動するので、かなりの荷重が印加されることから、それに対応する耐久性を持つ強度と強力、並びに引張強力を持つように構成されているものである。
その為、当該発熱被覆体部5の当該内部閉鎖空間部6内には、適度の厚みと適度の重量からなる支持部材11が挿入されており、又、同時に、当該発熱被覆体部5そのものの厚みを厚くするか、適当数の遮蔽壁部8を配置形成して補強効果を出す事も好ましい具体例である。
処で、本発明に係る当該発熱被覆体部5は、図1及び図2から明らかな通り、上記した材料から構成された当該基板部2の周縁部と接合する直立状に形成された側壁面部3と当該側壁面部3の上端縁部と接続されている天井部4とで構成されており、全体として、下向きに開口面が形成された凹陥状空間部を形成しており、当該凹陥状空間部の開口面を当該基板部2の上面に蓋状に重ねて、当該基板部2の周縁部と当該発熱被覆体部5の当該側壁面部3の下端部周縁部とを結合して一体化された基本的構造を有しているものである。
従って、本発明に於ける当該発熱被覆体部5の当該側壁面部3の下端部周縁部の形状は、略当該基板部2の平面形状と同一となる様に構成されているものである。
本発明に於ける当該発熱被覆体部5の高さ、つまり当該側壁面部3の高さは、特に限定されるものではないが、好ましくは、10乃至30mmである。
本発明に於ける当該発熱被覆体部5の当該側壁面部3と当該天井部4との接合部は、例えば、板金技術等を利用して、連続的且つ一体的に構成されたものであっても良く、或いは当該側壁面部3と当該天井部4とを別々に形成し、溶接技術等を利用して、接合固定するものであってもよい。
又、本発明に於ける当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1に於ける当該基板部2と当該発熱被覆体部5との結合方法も特に限定されるものではないが、例えば、ボルト・ナット方式、ねじ止方式、くぎ打法式或いは接着剤使用等の従来公知の方法で接合する事が可能であるが、図3(C)に例示する様に、それらの従来公知の接合技術を使用して、当該発熱被覆体部5の当該側壁面部3の下端部周縁部42を、当該基板部2の周縁部40からその裏面部41迄に至る部位迄被覆する様に接合する事が望ましい。
一方、本発明に於ける当該発熱被覆体部5の内部に配置される当該遮蔽壁部8は、当該発熱被覆体部5の構成材料と同一の材料で形成される事が望ましく、その高さは、当該発熱被覆体部5の当該側壁面部3の高さと略同一の寸法に設定されている事が好ましい具体例である。
又、当該遮蔽壁部8の配置位置或いは配置個数は、特に限定されるものではないが、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の全体の大きさや、必要とされる発熱量の大きさ、及び要求される全体の強度等により適宜決定されるものであり、少なくとも1個は配置される事が望ましい。
更に、本発明に於ける当該発熱被覆体部5の内部に配置される当該遮蔽壁部8は、当該発熱被覆体部5の本体部分とは別個に形成され、当該発熱被覆体部5の内部の必要な部位に溶接技術等の接合固定技術を使用して接合固定される事が望ましい。
本発明に於いて、図3(C)に示される様な、当該遮蔽壁部8を形成する方法の例としては、例えば、図3(D)の(D−1)乃至(D−3)に示す様に、予め、平板状に切り出した当該金属板81、82を個別に当該発熱被覆体部5の天井部4の裏面に溶接Yにより接合するか、断面を下向きコの字型に形成した長尺金属棒体の背中部分を当該発熱被覆体部5の天井部4の裏面に溶接Yにより接合するか、断面を上向きコの字型に形成したその両壁部先端を水平状に折り曲げて、接続シロ部を構成した長尺金属棒体の当該両接続シロ部を当該発熱被覆体部5の天井部4の裏面に溶接Yにより接合する等の方法で構成する事が可能である。
尚、本発明に於いて、当該一対の遮蔽壁部組み85間内にのみ当該第2の空間領域10を形成する場合には、上記の方法とは別に、例えば、図4に示す様に、当該側壁面部3と必要な面積の一部を被覆する様な面積を有する当該天井部部片41と当該側壁面部3と必要な面積の一部を被覆する様な面積を有する当該天井部部片42とを当該天井部部片41の一方の端縁部P1に相互に直交する方向に溶接等の適宜の接合技術を使用して接合固定すると共に、当該天井部部片41の一方の端縁部P2から当該端縁部P1の方向に向けて所定の距離Sだけ内側に位置した部位に、当該天井部部片41の平面と直交する方向に、当該側壁面部3の高さを略同一の高さを有する第1の遮蔽壁部85−1を溶接等の適宜の接合技術を使用して接合固定して、当該天井部部片41の一方の端縁部P2に突起状の庇部X1を形成すると同時に、当該天井部部片41の構造に対して反転した構造を有する天井部部片42を用意する。
つまり、当該天井部部片42は、当該側壁面部3’と必要な面積の一部を被覆する様な面積を有する当該天井部部片42とを当該天井部部片42の一方の端縁部P1’に相互に直交する方向に溶接等の適宜の接合技術を使用して接合固定すると共に、当該天井部部片42の一方の端縁部P2’から当該端縁部P1’の方向に向けて所定の距離S’だけ内側に位置した部位に、当該天井部部片42の平面と直交する方向に、当該側壁面部3’の高さを略同一の高さを有する第2の遮蔽壁部85−2を溶接等の適宜の接合技術を使用して接合固定して、当該天井部部片42の一方の端縁部P2’に突起状の庇部X2を形成するものである。
そして、当該天井部部片41と天井部部片42とを、当該双方の天井部面が水平面を形成する様に水平位置を合わせながら、当該天井部部片41と当該天井部部片42における当該庇部X1と当該庇部X2の端部同士を対向接合し当該部分を溶接等の適宜の接合技術を使用して溶接接合固定(Y)して当該庇部X1とX2の下方部に適宜の空間領域を形成し、それを当該第2の空間領域10として利用する様に構成する事も可能である。
即ち、本発明に於ける技術的な特徴部分は、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1として、当該基板部2上に配置形成される当該発熱被覆体部5の内部に設けた当該閉鎖空間部6内に、補強用の支持部材11を保持する為の空間領域部9、13、14と当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12を挿入自在に保持しうる直線状に設定されている空間領域部10とを相互に独立して配置形成した点にある。
そして、本発明に於ける当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12を挿入自在に保持しうる当該閉鎖空間部10の水平方向の長さ、つまり幅は、当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12が固有に持っている当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12の中心軸線と直交する方向の幅の長さと同一か或いは若干それよりも長い長さに設定されている事が望ましく、具体的には、10mm乃至30mmである事が好ましい。
一方、本発明に於ける、内部に補強用の支持部材11を嵌合・保持する為の当該発閉鎖空間部6の配置個数も特に限定されるものではなく、必要な強度を得るための望ましい数に適宜決定されるものであり、又、その横方向の長さも特に限定されるものではなく、適宜に設定する事が可能である。
処で、本発明に於いて使用される当該支持部材11の構成材料は特に限定されるものではないが、保温性或いは蓄熱性若しくは断熱性を有する適宜の材料で構成されたものである事が望ましく、更には、軽量で、特に圧縮強度に優れている材料で構成されている事が好ましい。
本発明に於ける当該支持部材11に於いては、例えば、発泡性若しくは非発泡性の硬質ウレタン樹脂やスチレン樹脂、プロピレン樹脂その他適宜の合成樹脂材料や、ゴム系樹脂材料で構成されたもの或いはそれらのハニカム構造体であっても良い。
又、本発明に於いて使用される等が支持部材11の構成寸法も特に限定されるものではなく、当該閉鎖空間領域6の大きさに合わせて、矩形状の平面形状を有する立体型直方体の形状に適宜設定する事が可能であり、一方その厚みは、当該閉鎖空間領域6の高さに限定されるので、8mm乃至10mm程度とする事が望ましい。
此処で、本発明に係る当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の具体的な構成例を、図3を参照しながら詳細に説明する。
即ち、図3は、上記した図1(B)で説明した、本発明に係る第1の態様に於ける第2の具体例の構成を示しており、例えば、3mmの厚みを持った当該基板部2の上に、例えば、高さが12mmの当該側壁面部3をその周縁部に持った当該天井部4とから構成された凹陥状に形成された当該発熱被覆体部5が、基板部2上に所望の閉鎖空間部6を形成する様に当該基板部2上に配置されている。
更に、当該具体例に於いては、当該発熱被覆体部5の内部には、図3(C)に示す内部断面図に示す通り、当該基板部2の一方の長手方向と平行して、少なくとも2枚の遮蔽壁部81、82が相互に例えば、20mm間隔を介して平行状態を維持した状態で、隣接配置せしめられており、当該一方の遮蔽壁部81とそれに並行に形成されている当該側壁面部3の内の一方の側壁面部3”との間に形成される第1の空間領域9内には、保温性或いは蓄熱性若しくは断熱性を有する適宜の材料で構成された支持部材11が挿入されており、当該2枚の遮蔽壁部81、82間には、線状或いは帯状の長尺状発熱体12が、挿入・引き抜き自在に嵌入せしめられる様に構成されている第2の空間領域10が設けられており、当該他方の遮蔽壁部82とそれに並行に形成されている当該側壁面部3の内の他方の側壁面部3’との間に形成される第3の空間領域13内には、保温性或いは蓄熱性若しくは断熱性を有する適宜の材料で構成された支持部材11が挿入されている構造が示されている。
上記具体例に於いては、図3(A)に示す様に、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の平面形状に於ける、当該第2の空間領域10と平行する方向の長さは、例えば、400mmに設定されており、一方、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の平面形状に於ける、当該第2の空間領域10に直交する方向の長さは、例えば、300mmに設定されている。
更に、本発明に於いては、当該発熱被覆体部5に於ける当該天井部4の外面表面部には、遠赤外線を放射する材料が塗布されている事も望ましい具体例であり、具体的には、石英、蛍石、トルマリン、・・・等の熱を受けて遠赤外線を放射する機能を有する材料を微細に砕石した粒子を含む塗料を当該天井部4の外面表面に焼き付け印刷方式で塗布し、遠赤外線放射層44を形成するものであり、これによって、当該発熱被覆体部5の外表面から遠赤外線を含む熱分が放射される事になる。
一方、本発明に於いては、当該発熱被覆体部5に於ける当該天井部4の外面表面部には、直接或いは当該遠赤外線放射層44の上に熱伝導性の大なる材料で構成された下地材層45が設けられているか、或いは当該下地材層45を介すか介さずに、その外面表面部には、更に、強度と放熱効果を有する合成樹脂材料から成る適宜の床材に相当する外部表面層部46が設けられている事も望ましい具体例である。
当該外部表面層部46は、一般的に、床材料として使用される部材が使用される事になる。
更に、本発明に於いては、当該発熱被覆体部5に於ける当該天井部4の外面表面部に、直接適宜の厚みを持った土砂層を搭載する事も可能であり、これによって、農耕作業地の一部にも本発明を適用する事が可能となる。
処で、本発明に於ける当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1に於いては、図3に示す様に、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1を適宜のコンクリート、合板材を含む木材、プラスチック材或いは金属材料等で形成される平坦面からなる基底面部47に固定して使用するものであるが、基本的には、適宜の接着剤を使用して圧接固定するか、適宜のくぎ手段95を使用して、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の本体部分を外表面部の上側から、或いは、当該本体部の側壁部〜斜めの方向に、釘打ちして接合固定するものである。
又、当該基底面部47がコンクリートで構成されている場合には、完全な水平面を形成する為に、当該コンクリートの上表面にモルタル層を形成した調整面を形成しておく事が望ましい。
更に、当該基底面部47が金属或いはコンクリートで形成されている場合には、当該基底面部47と当該各ユニット部1との接合は、接着材を用いる場合が多く、それが木材である場合には、接着材のほか、釘打ち手段も使用されるものである。
となっている形成
一方、複数個の当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1を後述する様に、二次元的に隣接して配置する場合には、上記接合手段のほか、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の下端部周縁部に側断面形状が、例えばL字型をした適宜の結合固定部材43を適宜の個数設け、係る結合固定部材43を介して、適宜のボルト・ナット、螺子或いは公知の結合技術を使用して、当該基底面部47に固定処理する事が可能である。
係る結合固定部材43は、特に、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1に於ける、当該空間領域10の中心軸に対して平行に形成されている側壁面部3の下端部に沿って設けられるものである事が好ましく、その理由は、後述する様に、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1を複数個隣接して配列するに際し、当該空間領域10の中心軸方向への隣接配置は、当該空間領域10の中心軸が相互に一致する方向に連続的に配置するものであって、それぞれの接合面は、間隔を開けずに直接接合固定する手段を採用する事が望ましいのに対し、それと直交する方向は、それぞれの当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1に於ける側壁面部3が存在することから、間隔をあけても技術的な問題はなく、固定作業も容易に遂行可能である。
尚、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の当該結合固定部材43の配置部位は、図3(A)に示す様に、隣接する当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1同士間でずらせて設けられている事が望ましい具体例である。
次に、本発明に係る当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の他の具体的な構成例を、図5を参照しながら詳細に説明する。
即ち、図5は、上記した図1(C)で説明した、本発明に係る第1の態様に於ける第3の具体例の構成を示しており、3mmの厚みを持った当該基板部2の上に、高さが12mmの当該側壁面部3をその周縁部に持った当該天井部4とから構成された凹陥状に形成された当該発熱被覆体部5が、基板部2上に所望の閉鎖空間部6を形成する様に当該基板部2上に配置されている。
更に、当該具体例に於いては、当該発熱被覆体部5の内部には、図5(C)及び図6に示す内部断面図に示す通り、当該発熱被覆体部5の内部には、当該基板部2の一方の長手方向と平行して、少なくとも2枚の遮蔽壁部81、82が相互に所望の間隔を介して平行状態を維持した状態で隣接配置せしめられている一対の遮蔽壁部組85が3組(85−1、85−2、85−3)が、相互に所望の間隔を介して、相互に並行に配置されており、当該一つの遮蔽壁部組85−1と直接的に対向し、それに並行に形成されている当該側壁面部3の内の一方の側壁面部3”と、当該一対の遮蔽壁部組85−1の内の当該側壁面部3”と直接対向する当該遮蔽壁部81との間に形成される第1の空間領域9内には、保温性或いは蓄熱性若しくは断熱性を有する適宜の材料で構成された支持部材11が挿入されており、当該全ての遮蔽壁部組85−1,85−2、85−3に於ける、当該2枚の遮蔽壁部81、82間には、線状或いは帯状の長尺状発熱体12が、挿入・引き抜き自在に嵌入せしめられる様に構成されている第2の空間領域10が設けられており、当該他方の遮蔽壁部組85−3と直接的に対向し、それに並行に形成されている当該側壁面部3の内の他方の側壁面部3’と当該一対の遮蔽壁部組85−2の内の当該他方の側壁面部3’と直接対向する当該遮蔽壁部82との間に形成される第3の空間領域13内には、保温性或いは蓄熱性若しくは断熱性を有する適宜の材料で構成された支持部材11が挿入されており、当該全ての遮蔽壁部組85−1、85−2、85−3間に形成されている第4の空間領域14内には、保温性或いは蓄熱性若しくは断熱性を有する適宜の材料で構成された支持部材11が挿入されている構成を有している。
上記具体例に於ける当該第2の空間領域10の幅は、前記した具体例と同様に、20mmに設定されており、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の長手方向の長さ、つまり、当該第2の空間領域10の中心軸線方向と平行する方向の長さが1800mmに設定され、一方、それと直交する方向の長さ(幅)が900mmに設定されているものである。
そして、本具体例に於いては、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の幅方向には、その中央部に当該第1の第2の空間領域10−1が当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の長手方向軸線と並行に一本配置されていると同時に、それを中心として左右双方向に300mm離れた部位に第2と第3の当該第2の空間領域10−2と10−3がそれぞれ、当該第1の第2の空間領域10−1とそれぞれ並行に配置されている構成となっている。
又、当該具体例に於いては、当該3個の第2の空間領域10−1乃至10−3のそれぞれには未だ、当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12は挿入されておらず、中空状体に維持されているが、当該当3個の第2の空間領域10−1乃至10−3の間に形成されている個々の第4の空間領域14内、及び当該第1の第2の空間領域10−1と当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1に於ける一方の側壁面部3’との間に形成されている当該第1の空間領域9並びに、当該第3の第2の空間領域10−3と当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1に於ける他方の側壁面部3”との間に形成されている当該第3の空間領域13の内部には、当該所望の支持部材11が既に挿入されている。
更に、本具体例に於ける当該第2の空間領域10の形成方法は、図4に説明されている方法と同様の方法で形成されたものであり、特に、当該対向する一対の庇部X1とX2との先端部同士の接合部は、全面的に当該第2の空間領域10の中心軸線方向に連続的に溶接するものではなく、図5(A)に於ける丸印(Y1、Y2、Y3・・・)に示す様に、所望の間隔で不連続的に点状溶接処理を行って、当該第2の空間領域10を形成したものである。
勿論、本具体例に於いて、当該第2の空間領域10を形成するにあたり、当該対向する一対の庇部X1とX2との先端部同士の接合部を当該第2の空間領域10の中心軸線方向に連続的に溶接する方法も採用可能である事は言うまでも無い。
本発明に於いては、この様な構成を有する当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1のユニット部品を、縦横の長さの寸法を適宜変更して形成された複数種類のユニットを予め製造しておき、所望の面積部分を暖房する為に当該複数種類のユニット部品から適宜組み合わせて二次元的に相互に隣接接合する事によって対応する事が可能となる。
此処で、本発明に於いて使用される当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1のユニット構造の構成例を図9に示す。
つまり、本発明に於いては、例えば、それぞれのフレームサイズは、1800×900mm、900×900mm、1800×450mm、300×450mm、1800×300mm等のパターンが代表的なものである。
勿論、本発明に於いては、これよりも長い長さや幅を持ったユニットを作成しする事も可能である事は言うまでも無い。
図9に於ける各図面に於ける、一点鎖線部分は、当該第2の空間領域10が形成されている部分を示しており、その間の部分は、当該支持部材11が挿入されている空間領域9を示している。
次に、本発明に於いては、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1当該第2の空間領域10内に所定の線状或いは帯状の長尺状発熱体12を挿入し、当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12に適宜通電処理を行う事によって、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1全体を加熱・発熱させるものである。
本発明に於いては、従来の同様の床暖房装置に於ける当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12の使用構成とは、根本的に異なる構成を採用したものであり、特に、当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12を必ず直線状体で使用するものであり、それによって、当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12を、作業者が何らかの設備装置を使用することなく、当該第2の空間領域10内に、手動により挿入操作が実行出来、且つ不良、不調となった当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12或いは発熱作動が不可能となった当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12を、それのみを単独に且つ自由自在に、然も、作業者が何らかの設備装置を使用することなく、当該第2の空間領域10内から手動により当該第2の空間領域10から取り出す事が可能となる様に構成したものである。
係る構成を採用する事によって、従来の技術に於いては、例え一本の当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12でも故障し、作動不能となった場合には、当該床暖房装置全体を取り換える必要があったのに対し、本発明に於いては、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1そのものはそのまま使用する事が可能であり、問題となった当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12のみを取り換える事で、修理が完了すると言う優れた作用効果を発揮する事ができるのである。
此処で、本発明に於いて使用する当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12について説明するならば、本発明に於いて使用される当該長尺状発熱体部12はその構成は特に限定されるものではないが、例えば、図7に示す様に、一対の電極51,52の間に、炭素粒子と適宜の合成樹脂接着粒子とが混合された発熱層53を配置して、それを適宜の絶縁性合成樹脂材料層54で被覆した構造を有し、当該電極51,52を所定の電源に接続させて通電すると、当該発熱層53が発熱するという構成の発熱体3を使用する事が望ましい。
上記した発熱体12は、当該合成樹脂粒子が温度によってその体積が変化する様に設計されている場合には、当該発熱層53に対する通電量が変化するので、所謂、自己温度制御機能を有する線状若しくは帯状の長尺状発熱体部12(PTC発熱線)として知られており、係る構成の長尺状発熱体部12を使用する事が望ましい。
然も、上記した通り、本発明に於ける当該長尺状発熱体部12は、特に、線状或いは帯状の長尺状発熱体を使用する事が必要であり、その形状も円形断面を有する線状体構造のものであっても良く或いは、扁平状の断面を有する帯状の発熱体で有っても良い。
更に、本発明に於いて使用される当該長尺状発熱体部12は、従来の電気エネルギーを使用した線条発熱体、例えば、ニクロム線等を使用する場合に比べて、発熱温度調整のために、サーモスタット手段等の余計な制御回路部品を使用する必要がないので、コストの低減の構造の簡素化が実現される。
然も、本発明に於いて使用される当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12は、低温下でも十分に発熱し、しかも発熱体が自己温度制御性があるため、サミスターなどの温度制御装置が要らないと言う特徴を有している。
一方、本発明に於いては、当該長尺状発熱体部12は、少なくとも前記した当該第2の空間領域10よりもその長さが長く設定されている必要があり、それによって、当該長尺状発熱体部12を当該第2の空間領域10内に挿入配置した場合に、その一方の端部の一部が当該第2の空間領域10の開放端部123から外方に突出して配置されるので、当該長尺状発熱体部12の端部を後述する適宜の電源手段7と電気的に接合する際に便利となる。
本発明に於いては、当該第2の空間領域10を中空状の直線状管構造のトンネル状構造となし、これに当該長尺状発熱体部12を挿入・引き抜き自在の構成としたことにより、当該長尺状発熱体部12の寿命が5年前後である事を考慮すると、使用中の当該長尺状発熱体部12の少なくとも一本でも、その発熱特性が劣化した場合には、当該発熱特性が劣化した当該長尺状発熱体部12のみを当該第2の空間領域10から抜き出して取り外し、その代わりに、新規の当該長尺状発熱体部12を空となった当該第2の空間領域10内に簡単に挿入する事が出来るので、本発明に係るトンネル式地表面或いは床面暖房装置1全体を廃棄して新しい当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1とそっくり取り換えると言う無駄でコストの掛る維持管理方法を採用しなくても済むと言う大きなコストメリットが得られる事になる。
従来の技術に於いては、基本的に、当該蓄熱コンクリート基板部内部に当該長尺状発熱体部12を、コストの低減と発熱効果を出来るだけ高く維持する目的で、ジグザグ状に幾重にも折り曲げて挿入しているため、当該長尺状発熱体部12のみを当該コンクリート基板部から自在に取り外す事が不可能であり、従って、使用中の複数本の当該長尺状発熱体部12の内、一本でも発熱効果が劣化した場合には、当該蓄熱コンクリート基板部自体をそっくりそのまま新品の蓄熱コンクリート基板部自体と交換しなければならないので、修繕費を含むランニングコストは大幅に増大していたのに対し、本発明では、係る問題点を極めて容易な構成により、効率的に然も安価に補修修理が出来ると言う著しい作用効果を達成出来るのである。
尚、本発明に於いては、当該長尺状発熱体部12の発熱特性値を適宜の時間間隔で測定し、当該長尺状発熱体部12の取り換え時期を早期に発見して、故障が顕出される前に、早めに補修修理を行う事が望ましい。
本発明に於いては、その為に、適宜の部位、好ましくは、当該長尺状発熱体部12と電源手段7との接続部位に於いて、当該長尺状発熱体部12に流れる電流或いは電圧若しくは当該長尺状発熱体部12の抵抗値等を適宜の間隔で測定し、所定の基準値と比較して、当該長尺状発熱体部12の所望の特性値の低下状況を検査する事が望ましい。
本発明に於いては、当該第2の空間領域10の使用本数は特に限定されるものではなく、又当該第2の空間領域10相互間の配列間隔も特に限定されるものではなく使用目的や使用場所、蓄熱保温条件等を勘案して適宜に決定する事が出来る。
更に、本発明に於いては、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1内に配置された当該第2の空間領域10の全てに、当該長尺状発熱体部12を挿入しなくとも良く、例えば、当該並列状に配置された複数本の当該第2の空間領域10の内、一本おきに当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12を挿入し、その間の当該第2の空間領域10には、当該長尺状発熱体部12を挿入しない様に構成する事も可能であり、当該方法は、本発明の使用目的や使用場所、蓄熱保温条件等を勘案して適宜に決定する事が出来る。
又、本発明に於いては、当該一本の第2の空間領域10に一本の当該長尺状発熱体部12を挿入する事を基本とするものであるが、場合によっては、当該一本の第2の空間領域10に2本或いはそれ以上の複数本の当該長尺状発熱体部12を挿入する事も可能である。
本発明に於いては、当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12は、適宜の剛性と適宜の柔軟性を有しているので、当該第2の空間領域10の一方の開放端部123から当該長尺状発熱体部12を容易に且つ迅速に効率良く手動で挿入したり抜き取ったりする事が可能であるので、現場に於いて特定の機器類を別途使用しなくとも、作業員が手作業にて、簡単且つ短時間で、当該長尺状発熱体部12の当該第2の空間領域10への挿入或いは抜き取り操作が実行出来るので、然も、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1そのものは、破壊したり取り替えることなく、そのまま使用する事が可能であるので、施工コストを含めて維持管理に関するコストの大幅な低減が可能となる。
尚、本発明に於ける当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1或いは、当該大型面状暖房装置100に於いて、当該第2の空間領域10に当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12を挿入した後、当該第2の空間領域10の当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12を挿入した方の端部と反対側の端部は、図12に示す様に、金属製或いは合成樹脂製若しくはゴム系樹脂等で構成された適宜の形状から成る蓋部材102を挿入して閉鎖しておくことが望ましい具体例である。
即ち、本発明に於ける当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1に於いては、当該個々の第2の空間領域10は、その主体部21は直線状に形成され、その一方の端部23が、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の一端縁部123に於いて、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の側壁面3若しくはその上側表面、つまり天井部4の一部から外方上方に向けて外部に突出せしめられている構造を有するものである事が望ましい具体例の一つである。
更に、本発明に於いては、当該第2の空間領域10内に配置されている当該長尺状発熱体部12は、予め設定されている発熱特性値を下回る発熱特性値が検出された場合には、その時点で、個別に新規な当該長尺状発熱体部12と差し替え出来るように構成されている事も望ましい具体例である。
本発明に於ける当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の施工方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、上記した複数個の当該第2の空間領域10を所望の本数、所望の間隔で図1乃至図3に例示する方法で当該発熱被覆体部5内に配置形成したトンネル式地表面或いは床面暖房装置1を所定の工場内で製造し、これを所定の個数、施工現場に搬送し、所望の部位に、所望の設計に沿って、配置固定した後、当該それぞれのトンネル式地表面或いは床面暖房装置1の個々の当該第2の空間領域10内部に所望の当該長尺状発熱体部12を手動によって作業員により挿入し、その後、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の個々の当該第2の空間領域10内部に挿入された当該個々の長尺状発熱体部12の端部に配置されているそれぞれの電極51,52を、作業員の手作業によって、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の表面或いはその近傍に設けられた電源手段7と、適宜のコネクター手段78をい介して接続する操作を行ってその施工を完了させるものである。
本発明に係る当該電源手段7は、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の適宜の端縁部の近傍で、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の側壁面3或いはその天井部4の一部に直接接合して配置形成されているものであっても良く、或いは、当該側壁面3或いはその天井部4と非接触の形で配置形成されていても良い。
本発明に於ける当該電源手段7の構成としては、例えば、図8に示す様に、適宜の外部電源と接続された直流電源部71と、当該直流電源部71から延展された正電極線部72と負電極線部73と、当該各電極線部から当該複数の長尺状発熱体部12に於ける個々の電極線51と52とに電力を供給する分岐部を含む複数個のスイッチング部77と、当該スイッチング部77に接続されている、当該正電極線部72と負電極線部73とを当該電極線51と52とを個々に接続する為の着脱自在に接続可能に構成された適宜のコネクター部78と、当該個々のスイッチング部77のON/OFF動作を個別に制御する為に、当該個々のスイッチング部77と個別的に接続されている制御回路部74と、当該制御回路部74に接続されているタイマー手段75並びに当該制御回路部74の動作を制御する制御プログラムが内蔵されている記憶手段76とから構成されている事が望ましい具体例である。
本発明に於ける当該電源手段7の配置例としては、図8に示す様に、所定の当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の一方の端縁部80に隣接して配置される事が望ましい具体例であり、又、場合によっては、当該電源手段7を当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1に於ける当該発熱被覆体部5の当該天井部4の一部に配置する事も可能である。
上記した何れの具体例に於いても、当該長尺状発熱体部12の一方の端部に形成される当該電極線51と52は、作業者が手作業で当該コネクター手段78を介して、当該電源手段7と接続させると共に、当該制御回路部74も接続させるものである。
処で、本発明に於いて使用される当該長尺状発熱体部12は、当初、電力が最初に供給された段階では、一時的に大量の電力を消費する特性があり、以後通常の発熱動作を実行している間は、一定の安定した少量の消費電力を使用する特性を有している。
その為、本発明に於ける様に、通電開始時に複数個の当該長尺状発熱体部12に同時に通電を開始すると、複数個の当該長尺状発熱体部12がその瞬間、それぞれが大量の電力を消費するので、そこで大きな電圧降下が発生し、電力の供給が不安定となり、当該システムの動作が正常に機能しない事態や照明のちらつきや暗度化が発生する危険が存在する。その為、本発明者は、鋭意検討した結果、本発明に係る当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1をその稼働停止状態から次の稼働状態に移動させる際に、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の当該発熱被覆体部5内に配置されている全ての当該第2の空間領域10内に挿入されている全ての当該長尺状発熱体部12に同時に所定の電圧を印加するのではなく、先ず第1番目の(その配置されている部位は無関係に順次一つづく選択する事が望ましい。)当該第2の空間領域10内に挿入されている第1の当該長尺状発熱体部12のみに所定の電圧を印加した後、当該長尺状発熱体部12の消費電力が顕著に高騰する時期を経過した後で、当該長尺状発熱体部12の消費電力が略安定した状態に到達する間、第2の当該長尺状発熱体部12を含む他の全ての当該長尺状発熱体部12に対する電力供給は遮断状態に維持しておき、当該第1の長尺状発熱体部12の消費電力が略安定した状態に到達した後に、当該第1の長尺状発熱体部12に対する電力の供給は維持したまま、第3以降の全ての当該長尺状発熱体部12に対する電力供給は遮断状態に維持した状態で、選択された当該第2の長尺状発熱体部12に対して、所定の電力供給を開始し、その後、当該第2の長尺状発熱体部12に於ける当該消費電力が略安定した状態に到達した後、当該第1と第2の長尺状発熱体部12に対する電力の供給は維持したまま、当該第4以降の全ての当該長尺状発熱体部12に対する電力供給は遮断状態に維持しておき、当該第3の長尺状発熱体部12に対して、所定の電力供給を開始する様にし、以下同様の操作を繰り返して、逐次、使用されている全ての当該長尺状発熱体部12を所定の遅延時間間隔で、順次電圧供給を開始する様に制御する逐次通電方式を採用する事が望ましい具体例である事が判明した。
本発明に於ける当該個々の長尺状発熱体部12に対して、所定の遅延時間間隔で、順次電圧供給を開始する様に制御する逐次通電方式は、例えば、図8に示す当該制御回路部74に於いて、当該長尺状発熱体部12に通電を開始する時刻を当該タイマー手段75からの時刻情報から検出して判断し、それと同時に、当該記憶手段76に内蔵されている制御プログラムの中から、所望の遅延時間により、当該スイッチング部77を逐次起動される様に構成されている特定の制御プログラムを選択し、当該選択されたプログラムを使用して、当該第1番目から第n番目迄の当該個々のスイッチング部77を、当該選択された所定の遅延時間間隔で、順にON状態に切り替えてゆくことで実行されることになる。
本発明に於いては、最初に当該長尺状発熱体部12の一つに電力が供給された時点から当該制御回路部74によって、当該所望の遅延時間を介して、順次他の当該長尺状発熱体部12に通電を開始して行き、最後の当該長尺状発熱体部12に通電が開始されて当該最後の遅延時間が経過した時点迄の時間間隔を電力供給初期駆動時間と称している。
即ち、本発明に於ける他の具体例としては、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1に於ける当該電力供給手段7には、それぞれの当該長尺状発熱体部12の一端部51,52が個別的に接続されており、所望の電力が当該長尺状発熱体部12の一つに最初に供給された時点から所望の初期駆動時間の間に於いて、当該複数本の長尺状発熱体部12のそれぞれを、所望の遅延時間を介して、順次に当該電力供給電源72,73と接続させる様に機能する長尺状発熱体部逐次個別駆動制御手段74が設けられている事が望ましい具体例である。
尚、本発明に於いて、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1又は、当該大型面状暖房装置100を稼働させる必要のない場合には、当該電源部71を遮断しておく事は当然のことであり、それを再度、再開させる場合には、再び上記した接続制御操作が作動する事になる。
以下に、本発明に係る第3の態様である大型面状暖房装置100の具体的技術構成について、詳細に説明する。
即ち、本発明に係る当該第3の態様である大型面状暖房装置100は、上記した本発明に係る当該第1又は第2の態様に於いて、上記した当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1が、複数個、相互に隣接されて二次元的に組み合わせ配置されている事を特徴とする大型面状暖房装置100であり、又、本発明に於ける第3の態様の別の具体例としては、上記した本発明に係る当該第3の態様に於いて、当該大型面状暖房装置100を構成する複数個のトンネル式地表面或いは床面暖房装置1、1’、1”・・・は、それぞれ相互に隣接配置される当該個々のトンネル式地表面或いは床面暖房装置1、1’、1”・・・に形成されている、当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12が、挿入・,引き抜き自在に嵌入せしめられる当該個々の第2の空間領域10の中心軸線同士が一致し、当該第2の空間領域10が直線状に貫通されて形成される様に組み合わせ配置されている事を特徴とする大型面状暖房装置100である。
つまり、本発明に係る当該第3の態様に於ける当該大型面状暖房装置100は、図10(A)、図10(B)及び図10(C)にそれぞれ示されている通り、上記した複数個の選択された同一規格若しくは相互に異なる規格を有する当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1が相互に適宜のパターンの下に隣接配置されて二次元的に組み合わせ接続配置されて所望の暖房を必要とする面積を確保出来る様に構成されているものである。
係る具体例に於いては、当該複数個の当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1を組み合わせて隣接配置するに際し、個々のトンネル式地表面或いは床面暖房装置1に於けるそれぞれの当該第2の空間領域10の中心軸線が、隣接配置されている他のトンネル式地表面或いは床面暖房装置1に於ける当該第2の空間領域10の中心軸線と換算に一致する様に配置し、一連の直線状をなす長い第2の空間領域10が形成される様に配列する事が望ましい。
本発明に於ける当該第3の態様に於いては、それぞれの当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1は、それぞれ適宜の結合固定部材43を利用して、ボルトナット方式或いは螺子止方式や釘打ち方式等の固定手段を使用して、木製、ベニヤ板製、各種のプラスチック製、若しはコンクリー製の所望の基底面部47の表面に固定するものであっても良く、或いは、接着剤或いは釘打ち手段を用いた適宜の接合固定手段を利用して固定する事も可能である。
一方、当該第3の態様に於いては、図8に示す様に、相互に隣接配置される当該個々のトンネル式地表面或いは床面暖房装置1、1’に於ける、当該第2の空間領域10の中心軸線と直交する方向にある、相互に対向する側壁面部3、3’は、当該基板部の水平面と略直交した壁面が形成されているものを、当該第2の空間領域10の中心軸線同士が直線状に一致する様に相互に当接して接合したものであっても良く、或いはその適宜の部位に、例えば、適宜所望の形状を持った突起部材や凹陥形状を持った溝部を形成しておき、その双方を嵌合させる様にして接合固定する事も好ましい具体例である。
又、本発明に於いては、複数個の当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1を、それぞれの当該第2の空間領域10がその中心軸方向に一体的な連続形状に構成される様に配置形成されるものであるが、係る方向に当該複数個の当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1を連続的に隣接配置する場合の個数は特に限定されるものではなく、特に、本発明に於いて使用される当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12は、最大で600mの長さ持って巻き取りリール上に巻き上げられて、製造販売されていることから、当該隣接配置される複数個の当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の数は、一体的な連続した直線状の当該第2の空間領域10の長さが600mを超えない長さ迄、連結結合させることが可能である。
本発明に於いては、当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12は、その途中で別の当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12と接続させて更に長尺化されたものであっても使用し得る事は言うまでもない。
又、本発明に於いて使用される当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12は、適度の硬性と適度の柔軟性を持っていることから、当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12を当該第2の空間領域10の一端部から作業員が手動にて、容易に当該第2の空間領域10の最先端部まで挿入する事が可能であり、又その逆も可能である。
つまり、本発明に於いて使用される当該第2の空間領域10内に配置されている当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12は、何れも完全な連続状の線状体或いは帯状体である事を特徴とするものであり、その途中で折れ曲がったり、切断されているものではない。
更に、本発明に於ける当該第3の態様に於ける当該大型面状暖房装置100に於ける当該制御回路部74を含む当該電源回路部7は、図10に示す通り、当該複数個のトンネル式地表面或いは床面暖房装置1が、当該第2の空間領域10の中心軸線方向に沿って隣接配置された当該大型面状暖房装置100に於ける、長手方向の一方の端部面80に近接して、一つ或いは複数個配置する事が可能である。
尚、本具体例に於いても、当該大型面状暖房装置100内に形成されている複数本の当該第2の空間領域10の全てに、当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12を挿入しなくても良いことは、先の具体例でも説明した通りである。
又、本態様に於ける上記具体例に於いては、当該複数個のトンネル式地表面或いは床面暖房装置1同士を接合固定部分は、相互に完全に当接させるものであっても良いが、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1が温度によりその長さが伸縮する可能性があるので、当該当接部分には、適宜の間隔部を形成しておくことも望ましい具体例である。
更に、本具体例に於いては、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1同士が相互に接合される部分の上表面部103及び/又はその下表面部104に、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1を当該基底面47上に接合固定する以前及び/又はその後に適宜の柔軟性、強度を持った材料で構成された補助接合部材90、例えば、アルミ製接着テープ等を取り付けておく事も好ましい具体例である。
更に、図8に示す本発明に係る当該第3の態様に於ける当該大型面状暖房装置100に於いては、図10に例示される様な組み合わせ方に従って、当該大型面状暖房装置100を構成する複数個のトンネル式地表面或いは床面暖房装置1は、それぞれ相互に隣接配置される当該個々のトンネル式地表面或いは床面暖房装置1に形成されている、当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12が挿入・引き抜き自在に嵌入せしめられる当該個々の第2の空間領域10の中心軸線同士が一致し、当該第2の空間領域10が直線状に貫通されて形成される様に組み合わせ配置されている事が望ましい具体例である。
一方、本発明に係る当該第3の態様に於ける、一具体例としては、図8に示す当該大型面状暖房装置100に於いては、複数個の当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1のそれぞれを個別に当該結合固定部材43を使用し、所望のボルトや螺子若しくは釘等の接合手段を介して、当該基底部47の表面に固定すると同時に、当該個々のトンネル式地表面或いは床面暖房装置1の当該発熱被覆体部5の天井部4の適宜の部位の表面上から、当該発熱被覆体部5及び当該基板部2とを貫通する様に、適宜の釘部95を使用して打ち込み、それによって、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1のそれぞれを個別に当該基板部2の表面に固定するものであっても良く、或いは、予め、複数個の当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1のそれぞれを、それぞれの当該第2の空間領域10の中心軸が一致する様に、長手方向に相互に接続させた当該大型面状暖房装置100の一部構成部材を、上記したと同じ様な方法で、当該結合固定部材43を介して、当該基底部47の表面に固定すると同時に、当該個々のトンネル式地表面或いは床面暖房装置1の当該発熱被覆体部5の天井部4の適宜の部位の表面上から、当該発熱被覆体部5及び当該基板部2とを貫通する様に、適宜の釘部95を使用して打ち込み、当該基板部2の表面に固定する様にしたものであっても良い。
然しながら、係る当該大型面状暖房装置100の施工方法に於いては、施工作業員が当該個々のトンネル式地表面或いは床面暖房装置1の当該発熱被覆体部5の天井部4の適宜の部位の表面上から、当該発熱被覆体部5及び当該基板部2とを貫通する様に、適宜の釘部95を打ち込む際に、誤って、当該釘部95を当該第2の空間領域10が配置設定されている部位に打ち込む危険性があり、その場合には、当該釘部95が当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12を破損させてしまうと言う重大な問題が発生することになる。
本発明に於いては、係る危険を回避する為に、当該作業員が、釘部95を当該方法に従って打ち込み作業を実行するにあたり、当該第2の空間領域10が配置設定されている部位には、当該釘部95を打ち込まない様に、当該第2の空間領域10の存在する位置を予め作業者に報知させる目的で、図12に示す様に、平面から見て、当該第2の空間領域10が存在する部位と対応する当該大型面状暖房装置100の該表面5に適宜の色を有する長尺状の標識部96を当該第2の空間領域10の配列方向に沿って取り付けておくことも望ましい具体例である。
更に、本発明に於いて、当該大型面状暖房装置100に於ける当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12のリード線51及び52と当該電源手段7との接続構造の一具体例の構成を、図13を参照して説明する。
即ち、図13に示す様に、当該電源部7と当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12のリード線51及び52との接続部は、所望の室内或いは施設内に於ける端部であって、当該部位における壁部300と当該基底部47との交叉部に設けられる事が好ましい具体例である。
つまり、本具体例に於いては、当該所望の室内或いは施設内の当該基底部47と当該壁部300との交叉部近傍であって、当該基底部47の表面上で、且つ当該壁部300に沿って2本の保持材部301を所定の間隔を開けた状体で相互に平行となる様に配置固定し、その間隙部を当該リード線接続通路302として形成した後、当該リード線接続通路302を、適宜の被覆材304で被覆保護するものである。
当該被覆材304は、特にその構成材料は特定されるものではないが、例えば、当該発熱被覆体部5の上面に一般的に配置される合成樹脂、木材或いは合板材等から成る床材46と同じものを使用する事が望ましい。
又、当該リード線接続通路302内には、図13に示す様に、当該リード線51及び52と当該電源線部72、73と接続する為のコネクター部78と接続・スイッチング部77とが収納される事になる。
その他の部分は、既に説明されている通り、所望の基底部47の上に、複数個の当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1が相互に隣接して接続配置されており、その接続部の上面部103及び/又は下面部104には、適宜の当該補助接合部材90が貼り付けられており、更に、当該複数個のトンネル式地表面或いは床面暖房装置1の上面から当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の各基板部2に至る様に、釘打ち95が行われている構造となっている。
又、本具体例に於いては、当該電源部7は、当該壁部300に近接して、当該適宜の被覆材304若しくは当該床材46の上面に配置される事が望ましい具体例である。
即ち、本発明に於ける当該第3の態様に於ける更に別の具体例としては、当該大型面状暖房装置100に於ける当該発熱被覆体部5に於ける当該天井部4の外面表面部には、当該第2の空間領域10の中心軸線方向に沿って、当該第2の空間領域10の幅と等しいか、それに近似する幅を持った帯状のカラー標識部96が形成されているものである。
本発明に係る当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1は、工場、倉庫、オフィス建物等の基礎構成部の少なくとも一部、高速道路、空港施設、橋梁、屋内外の公共施設等の基礎構成部の少なくとも一部の表面材料として使用されるものであり、又、本発明に係る当該大型面状暖房装置100は、工場、倉庫、オフィス建物等の基礎構成部の少なくとも一部、高速道路、空港施設、橋梁、屋内外の公共施設等の基礎構成部の少なくとも一部に使用されるものである。
即ち、本発明に係る当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1及び当該大型面状暖房装置100は、何れも、 本発明に係る当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置及び当該大型面状暖房装置はそれぞれが上記した様な、技術構成を採用している事から、従来技術の問題点を改良し、構成が簡易で、軽量で、且つ設置作業が容易であり、然も、設計や施工並びにそれらの保全や修理が容易かつ簡易であり、更に当該施工・維持管理に要する費用が安価であると言う効果を発揮するものである。
本発明に於いては、予め工場にて複数種類のユニット部材を製造しておき、所望の暖房を必要とする面積とその形状に合わせて、必要な種類の当該ユニット部材を必要な数だけ施工現場に搬送し、そこで、重機や特殊な施工機器を使用することなく略作業員の手作業のみで、施工操作を完了する事ができるので、施工工期が短縮されることから、施工工事に要する経費が大幅に低減されるものである。
又、本発明に於いては、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1と当該大型面状暖房装置100の操作や維持管理が簡便で故障が少なく、長期間に亘って使用が可能であることから、維持管理に要するランニングコストが大幅に低減されると云う効果も得られるのである。
然も、本発明にあっては、当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12は、稼動寿命が5年前後と比較的短いので、従来技術に於いては、当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12が故障或いは特性不良の状態に陥った場合には、当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12を内蔵する部品、部材そのものをそっくり新品と交換する必要があり、コスト高をきたしていたのに対し、本発明においては、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1と当該大型面状暖房装置100そのものを交換する事は不要であって、単に、故障或いは特性不良の状態に陥った当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12のみを取り出して、新品の線状或いは帯状の長尺状発熱体12を交換するだけで保全修理を完了する事ができるので、メンテナンスフリーの状態が得られると同時に当該維持管理コストを大幅に低減化させる事が可能となる。
この事実は、本発明に係る地面或いは床暖房システムは、略永久的に使用可能である事を示すものである。
具体的には、本発明に於いては、例えば、当該長尺状発熱体部12の発熱特性値を適宜の時間間隔で測定し、当該長尺状発熱体部12の取り換え時期を早期に発見して、故障が顕出される前に、早めに補修修理を行う事が望ましい。
更に、本発明に於いては、その為に、適宜の部位、好ましくは、当該長尺状発熱体部12と電源手段7との接続部位に於いて、当該長尺状発熱体部12に流れる電流或いは電圧若しくは当該長尺状発熱体部12の抵抗値等を適宜の間隔で測定し、所定の基準値と比較して、当該長尺状発熱体部12の所望の特性値の低下状況を検査する事が望ましい。
本発明に於いては、当該第2の空間領域10の使用本数は特に限定されるものではなく、又当該第2の空間領域10相互間の配列間隔も特に限定されるものではなく使用目的や使用場所、保温条件等を勘案して適宜に決定する事が出来る。
本発明に於いては、施工工事に必要な作業面積が大きければ大きいほど、経済的な効果を得る事が出来る。
又、本発明に於いては、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1と当該大型面状暖房装置100は、何れも、石油や灯油或いはガスを使用することなく、電力のみで駆動するので、火災の心配も無く、制御操作が容易であり、且つ、消費エネルギーに対する燃料代も大幅に低減できるのみならず、夜間には、深夜電力料金が利用できるので、その分、更に経済的効果が得られる事は明らかである。
更に、本発明に於いては、電流を使用するにも拘わらず、当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12から電磁波が発生することがないので、電磁波障害を心配する必要がないので、使用用途や使用場所の制限がなく汎用性がある事は明らかである。
更には、本発明に於いては、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1と当該大型面状暖房装置100の表面から、均一な発熱状態を顕出させると共に、効率的な熱エネルギーの利用から消費エネルギーに対するコストも低減化され、然も、発熱量を自由に調整する事も可能であることから、使用用途を大幅に汎用化させる事が可能となり、特に冬季の寒冷地域では、道路、屋根、橋梁、空港施設等の積雪防止、凍結防止、融雪装置として効果的に利用できる。
一方、本発明かかる当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1と当該大型面状暖房装置100を屋内で使用する場合には、その加熱放熱形態は、従来の加熱方式と異なり、遠赤外線による輻射熱を利用した加熱方式であることから、所望の屋内での内部の空気温度の調整は、対流による拡散により実行されるものであるから当該屋内での内部の空気温度は、どの場所でもソフトに均一化され、更には、当該屋内に存在する人間を含む各種の動植物は輻射熱によってのみ加熱されるものであるから、当該屋内にある人間を含む各種の動植物から水分が脱水したり、当該屋内に存在する空気中から水分が脱水したりすることが無いので、人間に対しては、低温やけど等を含む障害の発生はまったくなく、又、当該動植物の育成に対して、従来では得られなかった、育成効果が達成されると共に、湿度管理は容易且つ簡素化され、当該屋内内部の室温及び/又は湿気管理操作が簡便となり、又維持管理に要するランニングコストも低減化されることになる。
従って、本発明は、例えば、ホテルのホールやロビー、病院の待合室、空港の待合室、オフィスビルやゴルフ場の食堂ホール、介護施設、保育園等の多くの施設、更には、テニス、サッカー、陸上競技、野球等の屋外での各種スポーツ施設等でも効果的に使用出来る暖房システムを構成する事が可能である。
一方、本発明に係る当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1及び当該大型面状暖房装置100を農耕分野で使用する場合も可能であり、当該当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1及び当該大型面状暖房装置100の上面に直接或いは適宜の間挿材を介して、適宜の厚さに土や砂等の土砂層を形成するとか、水耕栽培のフレーム枠等を配置することにより、路地表面の温度制御を容易に且つ経済的に制御する事が可能となるので、霜降り、凍結、霜柱等の発生の防止や家畜類の保温等に効果を発揮する事が出来ると同時に、維持管理費用を含めたランニングコストが大幅に低減できるという効果が有するものである。
本発明に於いて関連する農産物としては、例えば、水耕栽培を含む、各種の栽培方式に基づく野菜、穀物、果物、樹木、花類等が含まれているものであり、一方、本発明に於いて関連する当該家畜類としては、例えば、牛、馬、豚、羊、山羊、兎等の動物、鶏、鴨等の家禽類、観賞魚を含む各種魚類及び貝類等が含まれるものである。
勿論、本発明に係る当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1及び当該大型面状暖房装置100は、通常の気候を有する地域、例えば温暖地域や山岳地域でも使用出来る事は言うまでもないが、特に、寒冷地で使用される場合には、上記した通り、その経済的効果が絶大である事は特筆すべき事である。
以下に、本発明に係る当該大型面状暖房装置100を使用した場合に於ける、電気料金に関するランニングコストを、特定の具体例に付いて、実験した結果を詳細に説明する。
即ち、本発明に係る当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置1の中から、図9に示す1800mm×900mmのユニット部材4枚と900mm×900mmのユニット部材4枚と選択し、それらを、図11に示す様に、相互に二次元的に隣接配置して10畳分の面積を有する暖房装置300を制作した。
尚、上記選択されたそれぞれのユニット部材は、それぞれ、当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12を挿入可能に構成された当該第2の空間領域10が3本づつ相互に平行に配置されているものであった。
当該暖房装置300を制作した後、図11に示す様に、その近傍に適宜の電源手段7を配置し、当該暖房装置300に設けられたそれぞれの当該第2の空間領域10の内部に、2.7mの長さにそれぞれ切断調整された当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12を挿入した後に、当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12の端部に設けられている各電極線51、52を当該電源手段7と接続し、当該暖房システムを完成させた。
上記した具体例に於いて、1日10時間、保温駆動させた場合の、電力消費量を計算すると以下の様になる。
即ち、本発明に係る当該具体例での電力消費量は、当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12の1m当たりの消費電力は5Wであり、使用されている当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12の総延長距離は32.4mであるから、当該発熱体12の総消電力は、32.4m×5W=162Wであり、これを1日10時間駆動することにより、1日当たりの消費電力は、162W×10時間=1620Wである。
従って、1か月間(30日間)の予想消費電力は、1620W×30日=46.8KWとなる。
従って、これを電気代(1KW=29円)として計算すると、1月当たりの予想電気代は、1496.8円/月となる。
この値は、同じサイズの床面積を暖房する従来の一般的な温水循環式暖房システムと比較すると、当該従来技術に於いては、3900円/月であるので、本発明のシステムがかなり経済的である事が理解できる。
1…トンネル式地表面或いは床面暖房装置
2…基板部
3…側壁面部
3’ …一方の側壁面部
3” …他方の側壁面部
4…天井部
5…発熱被覆体部
6…閉鎖空間部
7…電源手段
8…遮蔽壁部
9…第1の空間領域
10…第2の空間領域
11…支持部材
12…線状或いは帯状の長尺状発熱体部
13…第3の空間領域
14…第4の空間領域
23…開放端部
40…基板部の周縁部
41’ …裏面部
41…天井部部片
42…側壁面部の下端部周縁部
43…結合固定部材
44…遠赤外線放射層
45…下地材層
46…床材層、外部表面層部
47…基底面部、
51、52…電極
53…発熱層
71…直流電源部
72…正電極線部と
73…負電極線部
74…制御回路部
75…タイマー手段
76…記憶手段
77…スイッチング部
78…コネクター部
80…端縁部
81、82…遮蔽壁部
81、82…遮蔽壁部
85…一対の遮蔽壁部組
85−1,85−2…遮蔽壁部組
90…補助接合部材
95…釘部
96…カラー標識部
100…大型面状暖房装置
102…蓋部材
103…上表面部
104…下表面部
123…第2の空間領域の一方の開放端部
P1…天井部部片の一方の端縁部
P2…天井部部片の一方の端縁部
X1…突起状の庇部
X2…一方の端縁部の突起状の庇部
Y…溶接接合固定

更に、本発明に於ける第3の態様としては、上記した本発明に係る当該第1又は第2の態様に於いて、上記した当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置が、複数個、相互に隣接されて二次元的に組み合わせ配置されている事を特徴とする大型面状暖房装置であり、又、本発明に於ける第3の態様としては、上記した本発明に係る当該第3の態様に於いて、当該大型面状暖房装置を構成する複数個のトンネル式地表面或いは床面暖房装置は、それぞれ相互に隣接配置される当該個々のトンネル式地表面或いは床面暖房装置に形成されている、当該線状或いは帯状の長尺状発熱体が、挿入・引き抜き自在に嵌入せしめられる当該個々の第2の空間領域の中心軸線同士が一致し、当該第2の空間領域が直線状に貫通されて形成される様に組み合わせ配置されている事を特徴とする大型面状暖房装置である。
一方、本発明に於ける第4の態様としては、断熱性を有し、矩形状の平面形状を有する基板部と、当該基板部上に、所望の間隔を介して配置されている、熱伝導性の大なる材料で構成された天井部とで構成され、且つ当該基板部と当該天井部との間には、保温性或いは蓄熱性若しくは断熱性を有する適宜の材料で構成された支持部材が挿入された発熱構造体本体部であって、且つ当該発熱構造体本体部に於ける当該支持部材には、当該基板部の一方の長手方向と平行して、少なくとも一つの長尺状空間領域部が形成されており、然も、当該長尺状空間領域部の内部に、線状或いは帯状の長尺状発熱体が挿入・引き抜き自在に嵌入せしめられる様に形成されている事を特徴とするトンネル式地表面或いは床面暖房装置である。

更に、本発明に於いて、当該大型面状暖房装置100に於ける当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12のリード線51及び52と当該電源手段7との接続構造の一具体例の構成を、図13を参照して説明する。
即ち、図13に示す様に、当該電源部7と当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12のリード線51及び52との接続部は、所望の室内或いは施設内に於ける端部であって、当該部位における壁部300と当該基底部47との交叉部に設けられる事が好ましい具体例である。
つまり、本具体例に於いては、当該所望の室内或いは施設内の当該基底部47と当該壁部300との交叉部近傍であって、当該基底部47の表面上で、且つ当該壁部300に沿って2本の保持材部301を所定の間隔を開けた状体で相互に平行となる様に配置固定し、その間隙部を当該リード線接続通路302として形成した後、当該リード線接続通路302を、適宜の被覆材304で被覆保護するものである。
当該被覆材304は、特にその構成材料は特定されるものではないが、例えば、当該発熱被覆体部5の上面に一般的に配置される合成樹脂、木材或いは合板材等から成る床材46と同じものを使用する事が望ましい。
又、当該リード線接続通路302内には、図13に示す様に、当該リード線51及び52と当該電源線部72、73と接続する為のコネクター部78と接続・スイッチング部77とが収納される事になる。
上記の具体例から明らかな通り、本発明に於ける当該地表面或いは床面暖房装置100に於ける当該第2の空間領域部10内部に当該線状或いは帯状の長尺状発熱体12を挿入し、その後、当該発熱体12のリード線51,52と当該コネクタ部78とを連結する作業、及び、不良となった当該発熱体12のリード線51,52と当該コネクタ部78とを分離させた後に、当該不良となった当該発熱体12を当該第2の空間領域部10から引き抜く作業は、何れも当該リード線接続通路302内部で実行されるものである事は言うまでもない。
この事実は、本発明に係る地面或いは床暖房システムは、略永久的に使用可能である事を示すものである。
具体的には、本発明に於いては、例えば、当該長尺状発熱体部12の発熱特性値を適宜の時間間隔で測定し、当該長尺状発熱体部12の取り換え時期を早期に発見して、故障が顕出される前に、早めに補修修理を行う事が望ましい。
更に、本発明にあっては、上記した具体例から明らかな通り、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置は、当該装置が地表面或いは床面の所定の部位に施工配置完了される時期の前後を問わず、随時且つ任意の時点に於いて、当該装置の少なくとも一部をも破壊、解体、取外し、分解、変更等の処理操作を一切行うことなく、所望の長さに設定されている直線状の線状或いは帯状の長尺状発熱体の先頭端部が、当該長尺状発熱体の直線状態を維持したままの状態で、当該長尺状空間領域部の挿入側の一方の端部から当該長尺状空間領域部の他方の端部近傍迄に至るように、且つ当該線状或いは帯状の長尺状発熱体の後部端部が、当該長尺状空間領域部の挿入側の一方の端部近傍に位置する様に、挿入・引き抜き自在に嵌入せしめられる様に構成されている事に大きな技術的特徴と効果を有するものであることは明らかである。

Claims (22)

  1. 断熱性を有し、矩形状の平面形状を有する基板部と、当該基板部上に配置されている、熱伝導性の大なる材料で構成されており、側壁面部と天井部とで凹陥状に形成された発熱被覆体部であって、且つ、当該基板部上に所望の閉鎖空間部を形成する様に当該基板部上に配置されている発熱被覆体部とで構成されており、更に、当該発熱被覆体部の内部には、当該基板部の一方の長手方向と平行して、少なくとも一つの遮蔽壁部が設けられており、当該遮蔽壁部とそれに並行に形成されている当該側壁面部の内の一方の側壁面部との間に形成される第1の空間領域内には、保温性或いは蓄熱性若しくは断熱性を有する適宜の材料で構成された支持部材が挿入されており、当該遮蔽壁部とそれに並行に形成されている当該側壁面部の内の他方の側壁面部との間に、線状或いは帯状の長尺状発熱体が挿入・引き抜き自在に嵌入せしめられる様に形成された第2の空間領域が設けられている事を特徴とするトンネル式地表面或いは床面暖房装置。
  2. 断熱性を有し、矩形状の平面形状を有する基板部と、当該基板部上に配置されている、熱伝導性の大なる材料で構成されており、側壁面部と天井部とで凹陥状に形成された発熱被覆体部であって、且つ、当該基板部上に所望の閉鎖空間部を形成する様に当該基板部上に配置されている発熱被覆体部とで構成されており、更に、当該発熱被覆体部の内部には、当該基板部の一方の長手方向と平行して、少なくとも2枚の遮蔽壁部が相互に平行状態を維持した状態で隣接配置せしめられており、当該一方の遮蔽壁部とそれに並行に形成されている当該側壁面部の内の一方の側壁面部との間に形成される第1の空間領域内には、保温性或いは蓄熱性若しくは断熱性を有する適宜の材料で構成された支持部材が挿入されており、当該2枚の遮蔽壁部間には、線状或いは帯状の長尺状発熱体が、挿入・引き抜き自在に嵌入せしめられる様に構成されている第2の空間領域が設けられており、当該他方の遮蔽壁部とそれに並行に形成されている当該側壁面部の内の他方の側壁面部との間に形成される第3の空間領域内には、保温性或いは蓄熱性若しくは断熱性を有する適宜の材料で構成された支持部材が挿入されている事を特徴とするトンネル式地表面或いは床面暖房装置。
  3. 断熱性を有し、矩形状の平面形状を有する基板部と、当該基板部上に配置されている、熱伝導性の大なる材料で構成されており、側壁面部と天井部とで凹陥状に形成された発熱被覆体部であって、且つ、当該基板部上に所望の閉鎖空間部を形成する様に当該基板部上に配置されている発熱被覆体部とで構成されており、更に、当該発熱被覆体部の内部には、当該基板部の一方の長手方向と平行して、少なくとも2枚の遮蔽壁部が相互に所望の間隔を介して平行状態を維持した状態で隣接配置せしめられている一対の遮蔽壁部組が複数組、相互に所望の間隔を介して、相互に並行に配置されており、当該一の遮蔽壁部組と直接的に対向し、それに並行に形成されている当該側壁面部の内の一方の側壁面部と当該一対の遮蔽壁部組の内の当該側壁面部と直接対向する当該遮蔽壁部との間に形成される第1の空間領域内には、保温性或いは蓄熱性若しくは断熱性を有する適宜の材料で構成された支持部材が挿入されており、当該全ての遮蔽壁部組に於ける、当該2枚の遮蔽壁部間には、線状或いは帯状の長尺状発熱体が、挿入・引き抜き自在に嵌入せしめられる様に構成されている第2の空間領域が設けられており、当該他方の遮蔽壁部組と直接的に対向し、それに並行に形成されている当該側壁面部の内の他方の側壁面部と当該一対の遮蔽壁部組の内の当該別の側壁面部と直接対向する当該遮蔽壁部との間に形成される第3の空間領域内には、保温性或いは蓄熱性若しくは断熱性を有する適宜の材料で構成された支持部材が挿入されており、且つ、当該全ての遮蔽壁部組間に形成されている第4の空間領域内には、保温性或いは蓄熱性若しくは断熱性を有する適宜の材料で構成された支持部材が挿入されている事を特徴とするトンネル式地表面或いは床面暖房装置。
  4. 当該第2の空間領域の少なくとも一部の第2の空間領域内に、線状或いは帯状の長尺状発熱体が、挿入・引き抜き自在に嵌入せしめられている事を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のトンネル式地表面或いは床面暖房装置。
  5. 当該発熱被覆体部に於ける当該天井部の外面表面部には、強度と熱伝導性の大なる材料で構成された下地材層及び/又は強度と放熱効果を有する外部表面層部が設けられている事を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のトンネル式地表面或いは床面暖房装置。
  6. 当該基板部と当該発熱被覆体部とで構成されている本体部に於ける下端部周縁部の一部に、当該本体部を適宜の基底部に接合固定する事を可能とする結合固定部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のトンネル式地表面或いは床面暖房装置。
  7. 当該本体部の厚みは、10乃至30mmであることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のトンネル式地表面或いは床面暖房装置。
  8. 当該本体部の平面形状に於ける少なくとも1辺の長さは300mm乃至10000mmであることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載のトンネル式地表面或いは床面暖房装置。
  9. 当該発熱被覆体部に於ける当該天井部の外面表面部には、遠赤外線を放射する材料が、直接塗布されている事を特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載のトンネル式地表面或いは床面暖房装置。
  10. 当該発熱被覆体部に於ける当該天井部の外面表面部には、当該第2の空間領域の中心軸線方向に沿って、当該第2の空間領域の幅と等しいか、それに近似する幅を持った帯状のカラー標識部が形成されている事を特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載のトンネル式地表面或いは床面暖房装置。
  11. 当該第2の空間領域内に配置されている当該線状或いは帯状の長尺状発熱体は、予め設定されている発熱特性値を下回る発熱特性値が検出された場合には、その時点で、個別の新規な当該線状或いは帯状の長尺状発熱体と差し替え出来るように構成されている事を特徴とする請求項4乃至10の何れかに記載のトンネル式地表面或いは床面暖房装置。
  12. 当該第2の空間領域内に配置されている当該線状或いは帯状の長尺状発熱体に於ける一方の端部は、当該本体部の一方の側壁面部若しくは当該本体部の天井部から外方に向けて突出せしめられている事を特徴とする請求項1乃至11の何れかに記載のトンネル式地表面或いは床面暖房装置。
  13. 当該第2の空間領域内に配置されている当該線状或いは帯状の長尺状発熱体に於ける当該一方の端部は、当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置に直接或いはそれに近接して設けられている適宜の電力供給手段と接続されている事を特徴とする請求項1乃至12の何れかに記載のトンネル式地表面或いは床面暖房装置。
  14. 当該当該電力供給手段には、それぞれの当該線状或いは帯状の長尺状発熱体の当該一端部が個別的に接続されており、所望の電力が当該線状或いは帯状の長尺状発熱体の一つに最初に供給された時点から所望の初期駆動時間の間に於いて、当該複数本の線状或いは帯状の長尺状発熱体のそれぞれを、所望の遅延時間を介して、順次に当該電力供給電源と接続させる様に機能する線状或いは帯状の長尺状発熱体部逐次個別駆動制御手段が設けられている事を特徴とする請求項13に記載のトンネル式地表面或いは床面暖房装置。
  15. 請求項1乃至14の何れかに記載されているトンネル式地表面或いは床面暖房装置が、複数個、相互に隣接されて二次元的に組み合わせ配置されている事を特徴とする大型面状暖房装置。
  16. 当該大型面状暖房装置を構成する個々のトンネル式地表面或いは床面暖房装置間の相互接続面部の少なくとも一部に於いては、相互に対向する個々の当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置の側壁面部間に所望の間隙が形成されている事を特徴とする請求項15に記載の大型面状暖房装置。
  17. 当該大型面状暖房装置を構成する複数個のトンネル式地表面或いは床面暖房装置は、それぞれ相互に隣接配置される当該個々のトンネル式地表面或いは床面暖房装置に形成されている、当該線状或いは帯状の長尺状発熱体が、挿入・引き抜き自在に嵌入せしめられる当該個々の第2の空間領域の中心軸線同士が一致し、当該第2の空間領域が直線状に貫通されて形成される様に組み合わせ配置されている事を特徴とする請求項15又は16に記載の大型面状暖房装置。
  18. 当該第2の空間領域内に配置されている当該線状或いは帯状の長尺状発熱体は、完全な連続状の線状体或いは帯状体である事を特徴とする請求項15乃至17の何れかに記載の大型面状暖房装置。
  19. 当該大型面状暖房装置に於ける当該第2の空間領域内に配置されている当該線状或いは帯状の長尺状発熱体に於ける当該一方の端部は、当該大型面状暖房装置に含まれているか、或いは当該大型面状暖房装置の端縁部近傍に位置し、且つ一部の当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置上の周縁部に設けられているか、或いはそれに近接して設けられている、適宜の電力供給手段と接続されている事を特徴とする請求項18に記載の大型面状暖房装置。
  20. 当該当該電力供給手段には、それぞれの当該線状或いは帯状の長尺状発熱体の当該一端部が個別的に接続されており、所望の電力が当該線状或いは帯状の長尺状発熱体の一つに最初に供給された時点から所望の初期駆動時間の間に於いて、当該複数本の線状或いは帯状の長尺状発熱体のそれぞれを、所望の遅延時間を介して、順次に当該電力供給電源と接続させる様に機能する線状或いは帯状の長尺状発熱体部逐次個別駆動制御手段が設けられている事を特徴とする請求項19に記載の大型面状暖房装置。
  21. 当該トンネル式地表面或いは床面暖房装置は、工場、倉庫、オフィス建物等の基礎構成部の少なくとも一部、高速道路、空港施設、橋梁、屋内外の公共施設、スポーツ競技施設等の基礎構成部の少なくとも一部に使用されるものである事を特徴とする請求項1乃至14の何れかに記載のトンネル式地表面或いは床面暖房装置。
  22. 当該大型面状暖房装置は、工場、倉庫、オフィス建物等の基礎構成部の少なくとも一部、高速道路、空港施設、橋梁、屋内外の公共施設等の基礎構成部の少なくとも一部に使用されるものである事を特徴とする請求項15乃至20の何れかに記載の大型面状暖房装置。

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