JP2019035256A - 産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材及び農産物・家畜類育成ハウス - Google Patents

産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材及び農産物・家畜類育成ハウス Download PDF

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Abstract

【課題】構成が簡易で、設置作業が容易であり、且つ、ハウジング部内部の温室度の調整が容易で且つ設置費用とそれに対する維持管理コストが安価である農産物・家畜類育成ハウスとそれに使用する産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材を提供するものである。【解決手段】蓄熱コンクリート基板部1で構成た産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100であって、その内部に複数本の直線状の中空管部2が、相互に平行に、且つ当該基盤層部材100の表面及びその平面形状に於ける長手方向に沿って埋設せしめられており、当該複数本の中空管部2には、自己温度制御機能を有する長尺状発熱体部3が、挿入排出自在に配備されており、更に、当該基盤層部材100の所望の端縁部4に於ける、当該基盤層部材100の表面5に沿って、長尺状発熱体部3に所望の電力を供給する電力供給手段7とが設けられている産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100を基底部に使用した農産物・家畜類育成ハウス200。【選択図】図1

Description

本発明は、産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材及び農産物・家畜類育成ハウスに関するものであり、更に詳しくは、簡易な構成でありながら、施工性が良く且つ、寒冷地においても冬季に安定した加熱・発熱或いは保温を行うことが出来、然も、安価で経済性にも優れた、屋外は元より屋内でも使用可能な、多種に亘る産業界で容易に使用し、効果的に活用する事が可能な産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材及び農産物・家畜類育成ハウスに関するものである。
従来より、地表面や屋内の床面を含む一般的基底面部を加熱保温したり蓄熱保温する技術に関しては多数の異なる技術が開発され、一般的に実用化されてきている。
例えば、屋内の特に戸建住宅やマンションの個室等における床面を加熱保温する技術としては、通称、床暖房技術として周知されている通り、板体、繊維層体、プラスチック層体或いは大理石等を含む石材層からなる表面層部の下面層部に、通電により発熱する電気式発熱シートを配置するか、適宜の支持体層の間に、適宜の中空管をジグザグ状に引き回し配管し、当該中空管内に温水或いは温風を流通させるか、或いは当該中空管の代わりに、通電により発熱する線状発熱体を同じ形状で引き回し配設したブロックパネル材を複数個隣接して配列する方法が知られており、又、工場や倉庫等の大型建屋内或いは屋外の適宜の地表面に於いても、当該地表面を必要に応じて加熱したり、保温しておく必要のある部位は多数存在しており、例えば、当該工場や倉庫の内部温度を一定の温度に維持したいとか、道路や橋梁の表面或いは公衆が集まる公共施設等の地表面に凍結状態が発生すると危険な為、当該凍結防止のためにその地表面を加熱保温したり、特定の動植物の育成に際して、地中や地表面更には雰囲気温度を所望の温度に制御したい様な場合が多く存在しており、その何れの場合でも、地表面である基底面を主にコンクリートで構成し当該コンクリート層を主体とする本体部の表面部やその内部に適宜の中空管を配設し、当該中空管内に温水や温泉水、或いは温風を流通させるか、或いは当該中空管の代わりに、通電により発熱する面状発熱体を配置するか、通電により発熱する線状発熱体をジグザグ状に引き回し配線する方法、更には、当該コンクリート層を主体とする本体部の表面部やその内部に赤外線或いは電磁波を受けて発熱する発熱部材を配置する技術等が知られている。
上記従来技術のそれぞれは、何れも個々の特徴を有しており、使用部位、使用目的、得られる作用効果等に於いて利点並びに欠点を有するものであるが、構造の簡易性、設置コスト、維持管理を含めたランニングコスト及び制御性等を勘案すると、例えば、特開2001−003307号公報(特許文献1)、特開2001−262507号公報(特許文献2)、特開2003−114283号公報(特許文献3)、特開2005−315063号公報(特許文献4)或いは特開2014−202001号公報(特許文献5)等に示される様な、通電により発熱する線状発熱体をコンクリート層内に配置した構造のものが、本発明に於ける産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材の基本構成として望ましいものと考えられる。
然しながら、上記した各公知技術に於いては、何れも、一つの大きなコンクリートブロック内に、一本の線状発熱体を、低コストで且つ有効に活用する為に、ジグザグ状に多数箇所に於いて屈曲させた状態で配置するものである為、当該線状発熱体の平均有効活性寿命が5年程度である事を考慮すると、当該線状発熱体の特性値が数年で低下した場合には、当該線状発熱体のみを当該コンクリートブロックから引き抜いて、新しい当該線状発熱体と差し替えて使用する事は全く不可能であるので、当該コンクリートブロック毎、新しい発熱保温性コンクリートブロックに取り替える必要があり、経済的コストの負担はかなり厳しいものとなると言う欠点がある。
更に、当該従来の技術に於いては、当該コンクリートブロック内に配置される当該線状発熱体の表面が均一に当該コンクリート部の内面部と接触出来ない箇所が多発している事から、当該線状発熱から発生される熱エネルギーの全てが確実に当該コンクリートブロック内に伝達される補償はなく、その結果、当該線状発熱体から発生される熱エネルギーの一部が無駄となっていると言う欠点も存在していた。
更には、上記した従来例に於いては、一つの発熱性コンクリートブロックには、一定の長さの当該線状発熱体のみが配線固定されているので、当該発熱性コンクリートブロックは何れも同じ程度の発熱効果しか発揮できないので、単一の用途のみにしか使用できず、用途の汎用性が不足しており、多様性に欠けると言う欠点も有するものであった。
特開2001−003307号公報 特開2001−262507号公報 特開2003−114283号公報 特開2005−315063号公報 特開2014−202001号公報
従って、本発明の目的は、上記した従来技術の問題点を改良し、構成が簡易で、設置作業が容易であり、且つ、設計や施工並びにそれらの保全や修理が容易かつ簡易であり、更に当該施工・維持管理に要する費用が安価であり更に、均一な発熱状態を顕出させると共に、効率的な熱エネルギーの利用から消費エネルギーに対するコストも低減化され、然も、発熱量或いは蓄熱量を自由に調整する事が可能であることから、使用用途を大幅に汎用化させる事が可能な産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材を提供するものである。
更に、本発明の他の目的は、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材を使用した、従来にない新規構造の農産物・家畜類育成ハウスを提供するものである。
本発明は、上記した従来技術の問題点を解決し、上記した本発明の目的を達成する為に、基本的には、以下に示す様な技術構成を採用するものである。
即ち、本発明の第1の態様は、所定の高さを有し、且つ所定の平面面積を以て構成された平板状立体形状を有する蓄熱コンクリート基板部で構成されている産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材であって、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材は、その内部に複数本の熱伝導性の高い金属材料で構成された中空管部が、相互に平行に、且つ当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材の表面と略平行で、然も当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材の平面形状に於ける長手方向に沿って埋設せしめられており、一方、当該複数本の中空管部のそれぞれには、通電により発熱し、自己温度制御機能を有する長尺状発熱体部が、挿入排出自在に配備されており、更に、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材の所望の端縁部近傍に於ける、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材の表面若しくはその側壁面部の一部には、当該長尺状発熱体部のそれぞれに所望の電力を供給する為の電力供給手段とが設けられている事を特徴とする産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材であり、又、本発明に係る第2の態様は、適宜の基礎層部の表面部の一部に、当該基礎層部の表面部から所定の深さを有し、且つ所定の平面面積を以て構成された平面形状部を有する凹陥部が形成されている基礎層部と、当該基礎層部の当該凹陥部内に、所望の断熱部材を介して密接嵌合せしめられた所定の高さを有し、且つ所定の平面面積を以て構成された平板状立体形状を有する上記に記載の当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材とで構成されている基底部と、当該基底部に於ける少なくとも当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材の上側表空間層部を密閉状に閉鎖する、太陽光を透過させる機能を有する材料から構成されたハウジング部とから構成された農産物・家畜類育成ハウスであって、当該農産物・家畜類育成ハウスに於ける当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材の少なくとも一部には、所望の容量を持った貯水機能を有する受水槽部が形成されており、当該受水槽部には、適宜の水循環手段と接続された排水手段と、当該ハウジング部の外壁部周縁部及び/又は内部空間領域内に存在する水を収集し、適宜のフィルター手段を介して当該受水槽部に帰還させる水供給手段を含む適宜の給水手段とが設けられており、且つ、当該受水槽部内で生成された温水を、当該排水手段から当該水循環手段を介して、当該ハウジング部の外面頂点部近傍に設けられている放水手段部に接続されている通水管に通水して、所定の指示信号に応答して当該放水手段部から当該受水槽部内の当該温水を当該ハウジング部の屋根部外面に滴下させる様に構成された温水供給システムとが設けられている事を特徴とする農産物・家畜類育成ハウスである。
本発明に係る当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材及び当該農産物・家畜類育成ハウスはそれぞれが上記した様な、技術構成を採用している事から、従来技術の問題点を改良し、構成が簡易で、設置作業が容易であり、且つ、設計や施工並びにそれらの保全や修理が容易かつ簡易であり、更に当該施工・維持管理に要する費用が安価であり更に、均一な発熱状態を顕出させると共に、効率的な熱エネルギーの利用から消費エネルギーに対するコストも低減化され、然も、発熱量或いは蓄熱量を自由に調整する事が可能であることから、使用用途を大幅に汎用化させる事が可能な産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材を提供するものである。
更に、本発明に於いては、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材を使用した、従来にない新規構造の農産物・家畜類育成ハウスを提供するものである。
更に、深夜電力を効率的に使用することにより、本発明に係る当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材や当該農産物・家畜類育成ハウスのランニングコストを更に大幅に低減させる事も可能である。
図1は、本発明に係る産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材に於ける一具体例の構成の一例を示す平面図である。 図2は、本発明に係る産業用蓄熱コンクリート基盤層部材に於ける一具体例の構成の一例を示す断面図である。 図3(A)は、本発明に係る産業用蓄熱コンクリート基盤層部材の構成要部の拡大図であり、図3(B)及び(C)は本発明に係る産業用蓄熱コンクリート基盤層部材の中空管部に於ける一端部の構成の具体例を示す側面図である。 図4は、本発明に係る産業用蓄熱コンクリート基盤層部材100の一具体例に於ける、長尺状発熱体部3の接続配線の構成の一例を示すブロックダイアグラムである。 図5は、本発明に係る産業用蓄熱コンクリート基盤層部材で使用される長尺状発熱体部3の構成の具体例を示す断面図である。 図6は、本発明に係る産業用蓄熱コンクリート基盤層部材に於いて使用される長尺状発熱体部の油材量を制御する制御システムの一構成例を示す断面図である。 図7は、本発明に係る産業用蓄熱コンクリート基盤層部材で使用される長尺状発熱体部3と電源部との接続方法の一例を示す断面図である。 図8は、本発明に係る産業用蓄熱コンクリート基盤層部材に於いて使用される水供給排出システムの一構成例を示す断面図である。 図9は、本発明に係る農産物・家畜類育成ハウスの一具体例の構成例を説明する図である。 図10は、本発明に係る農産物・家畜類育成ハウスの一具体例に於ける、水処理システムの構成例を説明する図である。 図11は、本発明に係る農産物・家畜類育成ハウスの一具体例に於ける、ハウス内温湿度調整制御システムの構成の一例を説明する図である。
以下に本発明に係る当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材及び当該農産物・家畜類育成ハウスのそれぞれに付いて、個々の一具体例の構成例を、図面を参照しながら詳細に説明する。
先ず、本発明に係る第1の態様である当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100の具体的な構成の例を説明する。
即ち、図1及び図2は、本発明に係る第1の態様である当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100の一具体例の構成を示したものであって、図中、所定の高さHを有し、且つ所定の平面面積を以て構成された平板状立体形状を有する蓄熱コンクリート基板部1で構成されている産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100であって、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100は、その内部に複数本の熱伝導性の高い金属材料で構成された直線状の中空管部2が、相互に平行に、且つ当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100の表面と略平行で、然も当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100の平面形状に於ける長手方向に沿って埋設せしめられており、一方、当該複数本の中空管部2のそれぞれには、通電により発熱し、自己温度制御機能を有する長尺状発熱体部3が、挿入排出自在に配備されており、更に、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100の所望の端縁部4近傍に於ける、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100の表面5若しくはその側壁面部6に沿って、当該長尺状発熱体部3のそれぞれに所望の電力を供給する為の電力供給手段7とが設けられている事を特徴とする産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100が示されている。
本発明に係る当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100に於ける当該蓄熱コンクリート基板部1は、従来一般的に使用されているコンクリート材で主に構成されるものであり、特に防水性能の高いコンクリート材を使用する事が望ましく、場合によっては、当該コンクリート材の内部に、例えば、カーボン、セラミックス、トルマリン、火山岩、更には花崗岩等からなる放熱効果機能を有する粒状体或いは遠赤外線を放射する機能を有する粒状体等を含んでいる事も望ましい具体例である。
一方、本発明に係る当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100に於ける当該蓄熱コンクリート基板部1は、その形状や寸法に関するスペックは特に限定されるものではなく、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100が使用される目的・用途や使用場所等に応じて適宜の形状の物を使用する事が可能であるが、一般的には、
その高さHは10cmから5m程度とする事が可能であり、又その平面形状は例えば、縦方向長さ及び横方向長さが50cmから60m程度とする事が可能である。
更により広い面積部位で本発明に係る当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100を使用する場合には、上位した所定の大きさを有する当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100のユニット体を、複数個用意して、それらを二次元的に隣接配置する事により、容易に対応することが可能である。
更に、本発明に係る当該蓄熱コンクリート基板部1の平面形状は、基本的には正四角形を含む矩形状である事が望ましい具体例ではあるが、三角形を含む多角形形状や菱形形状で有っても良く、場合によっては円形形状や楕円形形状を有するものであっても良い。
又、本発明に於ける当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100が特に広大な面積を有する場所で使用される場合には、当該個々の蓄熱コンクリート基板部1を複数個予め用意しておき、それらを、二次元的に隣接配置して使用する事も可能である事は言うまでも無い。
一方、本発明に於いて使用される当該蓄熱コンクリート基板部1は、その内部に、図3に例示される様に、鉄材或いはステンレス等の金属材料からなる適宜の太さを有する鉄筋8で構成された3次元立体型格子状構造を持つ補強層部9が設けられている事が望ましい具体例である。
即ち、図3に示されている様に、当該蓄熱コンクリート基板部1の平面若しくは裏面と平行な方向に、複数本の横鉄筋部10が所定の間隔で配置されていると同時に複数本の縦鉄筋部11が所定の間隔で配置されて、所定のメッシュ構造面を少なくとも1段、場合によっては複数段、上下方向に配置形成すると共に、当該メッシュ構造面と垂直方向に交叉する複数本の所定の間隔で配置されている垂直鉄筋部12が直立方向に立設配置される事により、3次元立体構成型の補強層部9が形成される。
当該補強層部9に於ける各鉄筋部10、11,12の相互の接触部では、適宜の金属製線条体13を使用して、強固に緊縛固定しておくことが望ましい具体例である。
尚、当該各鉄筋部の使用本数や当該メッシュ構造面の段数は、特に限定されるものではなく、本発明に係る当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100の使用目的や用途に応じて適宜決定する事が可能である。
尚、本発明に於いて使用される当該各鉄筋部10、11,12は、強度が高く、かつ熱伝導性及び又は放熱性の高い金属材料から構成されている事が望ましい。
次に、本発明に係る当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100に於いては、図1乃至図3に示されている通り、当該蓄熱コンクリート基板部1の内部に、複数本の熱伝導性の高い金属材料で構成された中空管部2が、相互に平行に、且つ当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100の表面と略平行で、然も当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100の平面形状に於ける長手方向に沿って埋設せしめられている事が望ましい具体例である。
即ち、本発明に於いて使用される当該中空管部2は、熱伝導性の高い金属材料、例えば、銅或いはガルバニック金属材料等で構成された中空状の筒状体で構成されており、その内径は、特に限定されるものではないが、例えば、10mm乃至50mm程度が望ましく、又、その長尺方向の長さも特定されるものではなく、使用用途に応じた当該蓄熱コンクリート基板部1の長手方向長さに応じて適宜決定する事が可能である。
一方、当該中空管部2は、基本的には、直線状に形成されるものであり、且つその一方の端部22は、めくら状に閉鎖されており、その他方の端部23は、開放状態に形成されている事が望ましい。
又、当該中空管部2の当該閉鎖状端部22を含むその本体部21は、図2及び図3に示す様に、当該蓄熱コンクリート基板部1のコンクリート材料層内に埋設状態で、且つ当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100の表面と略平行で、然も当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100の平面形状に於ける長手方向に沿って埋設せしめられているものであり、より好ましくは、当該複数個の各中空管部2はそれぞれが、適宜の係合固定手段、例えば、適宜の金属製線条体13を介して、当該補強層部9を構成する少なくとも1種の鉄筋部10乃至12の何れかに接合固定されている事が望ましい具体例である。
一方、当該中空管部2における当該開放端部23を含む端部及びその近傍部は、図3(B)或いは図3(C)に示されている様に、適宜の湾曲24或いは、それぞれが90度以上の鈍角に形成された屈曲部24’が多段に形成されている屈曲、屈折形状を呈する様に構成され、それによって、当該中空管部2における当該開放端部23が、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100に於ける当該蓄熱コンクリート基板部1の所望の端縁部4近傍に於ける、当該蓄熱コンクリート基板部1の表面5若しくはその側壁面部6の一部から外方に向けて上方に或いは斜め側方に突出形成される様に構成されている事が好ましい具体例である。
本発明に係る当該蓄熱コンクリート基板部1を形成する方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、適宜の大型の型枠の内部空間に図3に示されている様な複数種の鉄筋により3次元立体的構造に形成された格子状の当該補強層部9を配置すると同時に、複数本の当該中空管部2を相互に並列に且つ当該蓄熱コンクリート基板部1の表面部とも平行に配置し、そのそれぞれを適宜の係合手段13を介して、当該補強層部9の鉄筋部の一部に接合固定させた後、当該型枠内に適宜のコンクリート材料を注入して凝固処理する事により製造する事が可能である。
又、本発明に於ける当該中空管部2に形成される湾曲或いは屈曲、屈折形状24は、その屈折状態或いは湾曲形状は特に特定されるものではないが、後述する様に、当該長尺状発熱体部3が当該蓄熱コンクリート基板部1が形成された後にでも、当該中空管部2の当該開放端部23から、当該長尺状発熱体部3bを当該中空管部2の内部に自在に挿入出来たり、抜き出し出来る様に形成されている事が望ましい。
次に、本発明における当該蓄熱コンクリート基板部1に於いては、当該複数本の中空管部2のそれぞれに、通電により発熱し、自己温度制御機能を有する長尺状発熱体部3が、挿入排出自在となる様に配備されている事が望ましい具体例である。
処で、本発明に於いて使用される当該長尺状発熱体部3はその構成は特に限定されるものではないが、例えば、図5に示す様に、一対の電極51,52の間に、炭素粒子と適宜の合成樹脂接着粒子とが混合された発熱層53を配置して、それを適宜の絶縁性合成樹脂材料層54で被覆した構造を有し、当該電極51,52を所定の電源に接続させて通電すると、当該発熱層53が発熱するという構成の発熱体3を使用する事が望ましい。
上記した発熱体3は、当該合成樹脂粒子が温度によってその体積が変化する様に設計されている場合には、当該発熱層53に対する通電量が変化するので、所謂、自己温度制御機能を有する線状若しくは帯状の長尺状発熱体部3(PTC発熱線)として知られており、係る構成の長尺状発熱体部3を使用する事が望ましい。
然も、上記した通り、本発明に於ける当該長尺状発熱体部3は、特に、線状或いは帯状の長尺状発熱体を使用する事が必要であり、その形状も円形断面を有する線状体構造のものであっても良く或いは、扁平状の断面を有する帯状の発熱体で有っても良い。
更に、本発明に於いて使用される当該長尺状発熱体部3は、従来の電気エネルギーを使用した線条発熱体、例えば、ニクロム線等を使用する場合に比べて、発熱温度調整のために、サーモスタット手段等の余計な制御回路部品を使用する必要がないので、コストの低減の構造の簡素化が実現される。
然も、本発明に於いて当該蓄熱コンクリート基板部1に於いて使用される当該線状或いは帯状の長尺状発熱体3は、低温下でも十分に発熱し、しかも発熱体が自己温度制御性があるため、サミスターなどの温度制御装置が要らないと言う特徴を有している。
一方、本発明に於いては、当該長尺状発熱体部3は、少なくとも前記した当該中空管部2よりもその長さが長く設定されている必要があり、それによって、当該長尺状発熱体部3を当該中空管部2内に挿入配置した場合に、その一方の端部の一部が当該中空管部2の開放端部23から外方に突出して配置されるので、当該長尺状発熱体部3の端部を後述する適宜の電源手段7と電気的に接合する際に便利となる。
本発明に於いては、当該中空管部2を直線状の中空管構造となし、これに当該長尺状発熱体部3を挿入・引き抜き自在の構成としたことにより、当該長尺状発熱体部3の寿命が5年前後である事を考慮すると、使用中の当該長尺状発熱体部3の少なくとも一本でも、その発熱特性が劣化した場合には、当該発熱特性が劣化した当該長尺状発熱体部3のみを当該中空管部2から抜き出して取り外し、その代わりに、新規の当該長尺状発熱体部3を空となった当該中空管部2内に簡単に挿入する事が出来るので、本発明に係る蓄熱コンクリート基板部1全体を廃棄して新しい当該蓄熱コンクリート基板部1とそっくり取り換えると言う無駄でコストの掛る維持管理方法を採用しなくても済むと言う大きなコストメリットが得られる事になる。
従来の技術に於いては、基本的に、当該蓄熱コンクリート基板部内部に当該長尺状発熱体部3を、コストの低減と発熱効果を出来るだけ高く維持する目的で、ジグザグ状に幾重にも折り曲げて挿入しているため、当該長尺状発熱体部3のみを当該コンクリート基板部から自在に取り外す事が不可能であり、従って、使用中の複数本の当該長尺状発熱体部3の内、一本でも発熱効果が劣化した場合には、当該蓄熱コンクリート基板部自体をそっくりそのまま新品の蓄熱コンクリート基板部自体と交換しなければならないので、修繕費を含むランニングコストは大幅に増大していたのに対し、本発明では、係る問題点を極めて容易な構成により、効率的に然も安価に補修修理が出来ると言う著しい作用効果を達成出来るのである。
尚、本発明に於いては、当該長尺状発熱体部3の発熱特性値を適宜の時間間隔で測定し、当該長尺状発熱体部3の取り換え時期を早期に発見して、故障が顕出される前に、早めに補修修理を行う事が望ましい。
本発明に於いては、その為に、適宜の部位、好ましくは、当該長尺状発熱体部3と電源手段7との接続部位に於いて、当該長尺状発熱体部3に流れる電流或いは電圧若しくは当該長尺状発熱体部3の抵抗値等を適宜の間隔で測定し、所定の基準値と比較して、当該長尺状発熱体部3の所望の特性値の低下状況を検査する事が望ましい。
本発明に於いては、当該中空管部2の使用本数は特に限定されるものではなく、又当該中空管部2相互間の配列間隔も特に限定されるものではなく使用目的や使用場所、蓄熱保温条件等を勘案して適宜に決定する事が出来る。
一方、本発明に於ける当該中空管部2の当該蓄熱コンクリート基板部1の平面に平行な面に対する上下の配置・配列関係は、必ずしも同一の水平面上に配置される必要はなく、上下方向に適宜変位させてジグザグ状に配置するものであってよい。
更に、本発明に於いては、当該蓄熱コンクリート基板部1内に配置された当該中空管部2の全てに、当該長尺状発熱体部3を挿入しなくとも良く、例えば、当並列状に配置された複数本の当該中空管部2の内、一本おきに当該中空管部2を挿入し、その間の当該中空管部2には、当該長尺状発熱体部3を挿入しない様に構成する事も可能であり、当該方法は、本発明の使用目的や使用場所、蓄熱保温条件等を勘案して適宜に決定する事が出来る。
又、本発明に於いては、当該一本の中空管部2に一本の当該長尺状発熱体部3を挿入する事を基本とするものであるが、場合によっては、当該一本の中空管部2に2本或いはそれ以上の複数本の当該長尺状発熱体部3を挿入する事も可能である。
本発明に於いては、当該中空管部2は、適宜の剛性と適宜の柔軟性を有しているので、当該中空管部2の開放端部23から当該長尺状発熱体部3を容易に且つ迅速に効率良く手動で挿入したり抜き取ったりする事が可能であるので、現場に於いて特定の機器類を別途使用しなくとも、作業員が手作業にて、簡単且つ短時間で、当該長尺状発熱体部3の当該中空管部2への挿入或いは抜き取り操作が実行出来るので、然も、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100そのものは、破壊や取り替えることなく、そのまま使用する事が可能であるので、施工コストを含めて維持管理に関するコストの大幅な低減が可能となる。
更に、従来技術に於いては、当該長尺状発熱体部3そのものを直接コンクリート等の基盤材に挿入していたので、当該長尺状発熱体3の外形はかなり小さいので、コンクリートとの接触面積が小さく且つ両者の接触部分が不均整である為、当該長尺状発熱体部3から当該コンクリートへの熱の伝達が小さく且つ不十分であったので、当該長尺状発熱体部3からの発熱が当該コンクリートへ伝搬される熱交換率が極めて低いという問題が存在していたのに対し、本発明に於いては、当該長尺状発熱体部3を内蔵する当該中空管部2を使用するので、当該中空管部2の外形が従来のものよりもかなり大きくなり、又当該中空管部2と当該コンクリート部との接触面積が増大し且つ当該両者の接触も均一化されているので、当該中空管部2の当該コンクリート部への熱伝達は増大し、熱交換が効率的に実行され、熱エネルギーの有効利用に大いに貢献出来る事になる。
即ち、本発明に於ける当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100に於いては、当該個々の中空管部2は、その主体部21は直線状に形成され、その一方の端部23が、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100の一端縁部4に於いて、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100の側壁面6若しくはその上側表面5から外方上方に向けて外部に突出せしめられている構造を有するものである事が望ましい具体例の一つであり、又、当該個々の中空管部2は、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100の側壁面6若しくはその上側表面5から上方に向けて外部に突出せしめられている一方の端部23若しくはその近傍部と当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100の内部に於いて当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100の表面5と略平行配列されている直線状の中空管部2の本体部21との間には、当該両者管を連結する湾曲状若しくは多段屈折部24,24’を有する中空管部が配置されている事も好ましい具体例である。
更に、本発明に於いては、 当該中空管部2内に配置されている当該長尺状発熱体部3は、予め設定されている発熱特性値を下回る発熱特性値が検出された場合には、その時点で、個別に新規な当該長尺状発熱体部3と差し替え出来るように構成されている事も望ましい具体例である。
次に、本発明に於ける別の態様としては、当該中空管部2内には、当該長尺状発熱体部3に加えて、熱伝導性の高い油性成分材料30が充填されている事が、更に望ましい具体例の一つである。
本発明に於いて、当該中空管部2内部に当該長尺状発熱体部3を挿入して当該コンクリート材の発熱、蓄熱に寄与させようとするものであるが、当該長尺状発熱体部3と当該中空管部2の内壁面との間には、かなりの空間部が存在している為、当該長尺状発熱体部3から発生される熱エネルギーが途中の空気層により、遮蔽され十分な熱エネルギーが当該中空管部2に伝達されない為、その熱エネルギーの損失は相当大きなものとならざるを得ない。
本発明者は、係る問題点の改善を鋭意検討した結果、図6に示す様に、当該中空管部2内部に適宜の熱伝導性の高い油性成分材料30を注入することにより、当該長尺状発熱体部3で発生した熱エネルギーが直接当該油性成分材料30により略完全に当該中空管部2に伝達されるので、当該コンクリート材が受領する熱エネルギー量は、格段に大きくなるので、当該長尺状発熱体部3の発熱エネルギーの有効利用が達成出来る事になる。
一方、本発明に於いて、当該長尺状発熱体部3内部に当該油性成分材料30を注入し、それを常時一定量に維持する事が必要となるので、当該中空管部2の開放端部23の近傍には、適宜の当該油材表面レベル検知手段31と、当該表面レベル検知手段31の検出信号に応答して駆動する当該油材30を適宜の油材タンク32から当該中空管部2の内部に供給する為の油材供給手段33と当該中空管部2の内部から当該油材30を当該油材タンク32へ排出する油材排出手段34とが設けられている事が望ましい具体例の一つである。
本発明に於ける当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100の施工方法としては、特に限定されるものではないが、例えば、上記した複数個の当該中空管部2を所望の本数、所望の間隔で図1乃至図3に例示する方法でコンクリート材内に配置形成した蓄熱コンクリート基板部1を所定の工場内で製造し、これを所定の個数、施工現場に搬送し、所望の部位に所望の設計に沿って、配置固定した後、当該それぞれの蓄熱コンクリート基板部1の個々の当該中空管部2内部に所望の当該長尺状発熱体部3を手動によって作業員により挿入し、その後、当該蓄熱コンクリート基板部1の個々の当該中空管部2内部に挿入された当該個々の長尺状発熱体部3の端部に配置されているそれぞれの電極51,52を、作業員の手作業によって、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100の表面或いはその近傍に設けられた電源手段7と接続する操作を行ってその施工を完了させるものである。
本発明に係る当該電源手段7は、当該蓄熱コンクリート基板部1の適宜の端縁部の近傍で、当該蓄熱コンクリート基板部1の側壁面6或いはその表面部5の一部に直接接合して配置形成されているものであっても良く、或いは、当該側壁面6或いはその表面部5と非接触の形で配置形成されていても良い。
本発明に於ける当該電源手段7の構成としては、例えば、図4に示す様に、適宜の外部電源と接続された直流電源部71と、当該直流電源部71から延展された正電極線部72と負電極線部73と、当該各電極線部から当該複数の長尺状発熱体部3に於ける個々の電極線51と52とに電力を供給する分岐部を含む複数個のスイッチング部77と、当該スイッチング部77に接続されている、当該正電極線部72と負電極線部73とを当該電極線51と52とを個々に接続する為の着脱自在に接続可能に構成された適宜のコネクター部78と、当該個々のスイッチング部77のON/OFF動作を個別に制御する為に、当該個々のスイッチング部77ト個別的に接続されている制御回路部74と、当該制御回路部74に接続されているタイマー手段75並びに当該制御回路部74の動作を制御する制御プログラムが内蔵されている記憶手段76とから構成されている事が望ましい具体例である。
本発明に於ける当該電源手段7の配置例としては、図7に示す様に、隣接して配置される複数個の当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100の側面4に適宜の凹陥部40を形成し、当該凹陥部40の空間領域内に、当該中空管部2の開放端部23を突出させると同時に、係る空間領域内に当該電源手段7を配置し、当該コネクター手段78に個々の当該長尺状発熱体部3に於ける電極線51と52を手作業で接続させる様に構成する事も望ましい具体例である。
処で、本発明に於いて使用される当該長尺状発熱体部3は、当初、電力が供給された段階では、一時的に大量の電力を消費する特性があり、以後通常の発熱動作を実行している間は、一定の安定した少量の消費電力を使用する特性を有している。
その為、本発明に於ける様に、通電開始時に複数個の当該長尺状発熱体部12に同時に通電を開始すると、複数個の当該長尺状発熱体部12がその瞬間、それぞれが大量の電力を消費するので、そこで大きな電圧降下が発生し、電力の供給が不安定となり、当該システムの動作が正常に機能しない事態や照明のちらつきや暗度化が発生する危険が存在する。
その為、本発明者は、鋭意検討した結果、本発明に係る当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100をその稼働停止状態から次の稼働状態に移動させる際に、当該蓄熱コンクリート基板部1内に配置されている全ての当該中空管部2内に挿入されている全ての当該長尺状発熱体部3に同時に所定の電圧を印加するのではなく、先ず第1番目の(その配置されている部位は無関係に順次一つづく選択する事が望ましい。)当該中空管部2内に挿入されている第1の該長尺状発熱体部3のみに所定の電圧を印加した後、当該長尺状発熱体部3の消費電力が顕著に高騰する時期を経過した後で、当該長尺状発熱体部3の消費電力が略安定した状態に到達する間、第2の当該長尺状発熱体部3を含む他の全ての当該長尺状発熱体部3に対する電力供給は遮断状態に維持しておき、当該第1の長尺状発熱体部3の消費電力が略安定した状態に到達した後に、当該第1の長尺状発熱体部3に対する電力の供給は維持したまま、第3以降の全ての当該長尺状発熱体部3に対する電力供給は遮断状態に維持した状態で、当該第2の長尺状発熱体部3に対して、所定の電力供給を開始し、その後、当該第2の長尺状発熱体部3に於ける当該消費電力が略安定した状態に到達した後、当該第1と第2の長尺状発熱体部3に対する電力の供給は維持したまま、当該第4以降の全ての当該長尺状発熱体部3に対する電力供給は遮断状態に維持しておき、当該第3の長尺状発熱体部3に対して、所定の電力供給を開始する様にし、以下同様の操作を繰り返して、逐次、使用されている全ての当該長尺状発熱体部3を所定の遅延時間間隔で、順次電圧供給を開始する様に制御する逐次通電方式を採用する事が望ましい具体例である事が判明した。
本発明に於ける当該個々の長尺状発熱体部3に対して、所定の遅延時間間隔で、順次電圧供給を開始する様に制御する逐次通電方式は、例えば、図4に示す当該制御回路部74に於いて、当該長尺状発熱体部3に通電を開始する時刻を当該タイマー手段75からの時刻情報から検出して判断し、それと同時に、当該記憶手段76に内蔵されている制御プログラムの中から、所望の遅延時間により、当該スイッチング部77を逐次起動される様に構成されている特定の制御プログラムを選択し、当該選択されたプログラムを使用して、当該第1番目から第n番目迄の当該個々のスイッチング部77を、当該選択された所定の遅延時間間隔で、順にON状態に切り替えてゆくことで実行されることになる。
本発明に於いては、最初に当該長尺状発熱体部3の一つに電力が供給された時点から当該制御回路部74によって、当該所望の遅延時間を介して、順次他の当該長尺状発熱体部3に通電を開始して行き、最後の当該長尺状発熱体部3に通電が開始されて当該最後の遅延時間が経過した時点迄の時間間隔を電力供給初期駆動時間と称している。
即ち、本発明に於ける他の具体例としては、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100に於ける当該電力供給手段7には、それぞれの当該長尺状発熱体部3の一端部51,52が個別的に接続されており、所望の電力が当該長尺状発熱体部3の一つに最初に供給された時点から所望の初期駆動時間の間に於いて、当該複数本の長尺状発熱体部3のそれぞれを、所望の遅延時間を介して、順次に当該電力供給電源72,73と接続させる様に機能する長尺状発熱体部逐次個別駆動制御手段74が設けられている事が望ましい具体例である。
上記した通り、本発明に係る当該コンクリート基盤層部材100は、簡易な構成で、施工費用も安価であり、維持管理に要するコストも低額に抑える事が可能であるばかりでなく、当該長尺状発熱体部3の電気エネルギーの基づいて発熱される熱エネルギーを効率的に当該コンクリート部材層内に蓄積する事が可能であり、然も、一旦当該コンクリート部材層内に蓄積された熱エネルギーは、長時間に亘って、徐々に放熱される事から、経済的な保温部材として産業上広く各分野で使用されるものである。
例えば、本発明に係る当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100は、戸建て住宅の基礎構成部の少なくとも一部、工場、倉庫、オフィス建物等の基礎構成部の少なくとも一部、高速道路、空港施設、公共施設等の基礎構成部の少なくとも一部、橋脚部の少なくとも一部、農産物・家畜類育成ハウス等の基礎構成部の少なくとも一部に効果的且つ有効的に使用されるものである。
特に、本発明に係る当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100に於ける当該長尺状発熱体部3は、電気料金が割安である深夜電力を利用して駆動させることにより、熱エネルギーコストは更に大幅に低減化が図れる事になる。
本発明に於ける当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100の上側表面は、そのまま直接所定も目的の基材表面として使用する事は当然のことであるが、場合によっては、されに当該上側表面上に、防水性を有するコンクリート層80が更に設けられている事も好ましい具体例である。
本発明に於いて使用される当該防水性を有するコンクリート層80を構成するコンクリート材料としては、例えば、防水セメントとして一般的に市販されている製品を使用することが可能である。
更には、本発明に於ける当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100の上側表面上に、適宜の厚みを有する土、砂利等の土層81を設ける事も好ましい具体例の一つである。
更に、本発明に於いては、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100に於ける当該蓄熱コンクリート基板部1の少なくとも一部には、所望の容量を持った貯水機能を有する受水槽部83が形成されている事もコンクリート層内に蓄熱された熱エネルギーを更に有効利用する為に、当該コンクリート層内に受水槽部83を設け、当該受水槽部83に貯留されている水を主体とする液体を当該蓄熱エネルギーにより適度の温度を持った温水として、当該温水を必要とする部位に、適宜供給出来る様にしたものである。
例えば、図8に示す様に、当該蓄熱コンクリート基板部1のコンクリート層内の少なくとも一部に、適宜の内部容積を持った受水槽部83を設けるものであり、当該受水槽部83の深さや平面形状は特に限定されるものではなく、又、当該受水槽部83の上面は、閉鎖密閉されているものである。
又、当該受水槽部83の平面的な配置位置は、当該蓄熱コンクリート基板部1に複数本配置されている当該長尺状発熱体部3の配置位置とは異なる部位に設定されることが望ましい。
更に、当該受水槽部83には、適宜の水供給源、例えば水道栓88等から、所望のバルブ手段を含んだ適宜の給水管を介して水道水を含む適宜の水等の液体84が供給される様になっており、一方、当該受水槽部83からは、適宜の排水手段86を含む適宜の排水管85が設けられており、当該排水管85を介して、当該水を含む液体を、当該受水槽部83から外部、例えば、当該温水を必要とする部位に供給する様に構成されている。
更に、本発明に於ける当該受水槽部83には、当該蓄熱コンクリート基板部1に溜まった雨水や所望の作業等により使用され排水される水等の液体84を適宜の集水手段89で集め、適宜のフィルター手段90を介して当該受水槽部83に注入する様に構成されている事も望ましい具体例である。
その為の一具体例としては、図1に示す様に、当該蓄熱コンクリート基板部1の表面部5若しくは当該蓄熱コンクリート基板部1の表面部5に積層配置された防水性の高いコンクリート層80の表面に適宜の深さを有する水の排水通路を構成する溝部91を適宜本数、相互に並行に且つその一部は相互に直交する様に配置形成し、且つ当該溝部91の交差点部には、適宜の大きさを持つ桝部92を間挿し、当該最後の溝部91端部を当該受水槽部83に接続する様に構成されているものである。
又、本発明に於いては、当該受水槽部83内に貯留されている水の水位を検知する水レベル検知手段87が設けられており、当該水レベル検知手段87による水レベル信号に応答して、当該バルブ手段が操作され、当該受水槽部83内に貯留されている水の水位レベルを一定の範囲内に維持する様に構成されている事が望ましい。
次に、本発明に於ける第2の態様である農産物・家畜類育成ハウス200の具体例についてその構成例を詳細に説明する。
即ち、本発明に係る当該農産物・家畜類育成ハウス200は、地面に相当する適宜の基礎層部201の表面部202の一部に、上記した本発明に於ける第1の態様である当該産業用蓄熱コンクリート基盤層部材100をそのまま使用し、当該産業用蓄熱コンクリート基盤層部材100の上部空間領域を適宜の遮蔽材で囲繞被覆し、当該内部の空間領域内の内気と外部の外気との交流を一切遮断した構造を持つ農産物・家畜類育成ハウス200である。
此処で、本発明に於ける当該第2の態様である農産物・家畜類育成ハウス200の具体的な技術構成の例を説明するならば、図9に示す様に、適宜の基礎層部201の表面部202の少なくとも一部に、当該基礎層部201の表面部202から所定の深さH1を有し、且つ所定の平面面積S1を以て構成された平面形状部を有する凹陥部203が形成されている当該基礎層部201と、当該基礎層部201の当該凹陥部203内に、所望の断熱部材204を介して密接嵌合せしめられた所定の高さHを有し、且つ所定の平面面積Sを以て構成された平板状立体形状を有する,上記で当該本発明に係る当該第1の態様として上記で規定された当該産業用蓄熱コンクリート基盤層部材100とで構成されている基底部205と、当該基底部205に於ける少なくとも当該産業用蓄熱コンクリート基盤層部材100の上側表面上の空間層部206を密閉状態に閉鎖する、太陽光を透過させる機能を有する材料から構成されたハウジング部207とから構成された農産物・家畜類育成ハウス200であって、当該農産物・家畜類育成ハウス200に於ける当該産業用蓄熱コンクリート基盤層部材100の少なくとも一部には、所望の容量を持った貯水機能を有する受水槽部83が形成されており、当該受水槽部83には、適宜の水循環手段86と接続された排水手段85と、当該ハウジング部207の外壁部周縁部及び/又は内部空間領域内に存在する水を収集し、適宜のフィルター手段90を介して当該受水槽部83に帰還させる水供給手段(給水パイプ)を含む適宜の給水手段(水道手段を含む)209とが設けられており、且つ、当該受水槽部83内で生成された温水を、当該排水手段85(排水パイプ)から当該水循環手段86を介して、当該ハウジング部207の外面頂点部近傍210に設けられている、例えば、ドレンチャー管等で構成される放水手段部211に接続されている通水管212に通水して、所定の指示信号に応答して当該放水手段部211から当該受水槽部83内の当該温水を当該ハウジング部207の屋根部外面213に滴下させる様に構成された温水供給システム214とが設けられている事を特徴とする農産物・家畜類育成ハウス200である。
本発明に係る当該農産物・家畜類育成ハウス200に於いて使用される当該屋根部外面の形状や、傾斜角度等は、特に限定されるものではなく、その地域に於ける、冬季の気象条件を勘案して、決定する事が望ましく、山形形式或いは片流れ形式、又は鋸形式等、適宜採用する事が可能である。
本発明に係る当該農産物・家畜類育成ハウス200は、当該基底部205の平面形状や平面面積は特に限定されるものではなく、その使用目的に応じて適宜に、任意の形状や任意の平面面積を採用する事が可能である。
場合によっては、所定の形状や所定の面積を有する様に構成された当該産業用蓄熱コンクリート基盤層部材100を複数個容易して、それ等を二次元的に相互に隣接接合配列することにより、例えば、縦横の長さが数100mとなる様な構造のものでも容易に形成する事が可能である。
尚、当該適宜の基礎層部201の表面部202に形成される当該凹陥部203の深さあH1とその平面状面積S1と、当該蓄熱コンクリート基板部1の厚みH及びその平面状面積Sは、それぞれ略同一の寸法に構成される事が望ましい具体例である。
一方、当該基底部205の厚み方向の長さ、つまり厚みH1も特に限定されるものではないが、例えば、その使用目的に応じて、必要とされる発熱量や放熱時間等を勘案して、当該長尺状発熱体部3の使用本数や配列密度も併せて勘案しながら決定することが可能であり、具体的には、例えば10cm乃至5m程度の範囲で設定する事が望ましい。
一方、本発明に係る当該農産物・家畜類育成ハウス200を構成する当該ハウジン部207は、その平面形状或いはその平面面積は、当該基底部205の平面形状或いはその平面面積と近似する様に構成される事が望ましく、当該ハウジング部207の平面形状或いはその平面面積は、当該基底部205のそれらよりも若干大きめに構成される事が望ましい。
更に、本発明に於いて、当該基礎層部201に設けられる当該凹陥部203と当該蓄熱コンクリート基板部1トの間の配設される当該断熱部材204は、その材料は特に限定されるものではないが、所望の断熱特性を有するものであれば、何れの材料で構成されたものでも使用可能であり、例えば、発泡材や公知の断熱フィルム材等が使用されるものである。
又、本発明に於ける当該ハウジング部207を構成する材料は、主として当該基底部205に於ける少なくとも当該産業用蓄熱コンクリート基盤層部材100の上側表面上の空間層部206を密閉状態に閉鎖すると共に、当該ハウジング部207内部で育成される各種の動植物の生育を助長する為に、太陽光を透過させる機能を有する材料から構成されるものである事が好ましい。
当該ハウジング部207を構成する材料としては、例えば、ガラス材料を主として製造された板状体部材や、プラスチック材料で構成された板状体部材等が使用可能であり、更には、当該ガラス材料やプラスチック材料で構成された板状体部材の表面の少なくとも一部に、太陽光を透過させる機能を有し、且つ強度が大きい材料から成るフィルム材料を張り合わせた構成のものを使用する事が可能である。
そして、当該ハウジング部207は、上記した建築材料を、適宜の金属製或いは合成樹脂製のフレーム枠体(図示せず)等を介して、適宜の高さを有する側壁部214と屋根部213を、周知の技術を使用して、組立構成し、当該産業用蓄熱コンクリート基盤層部材100の上側表面上に形成されている空間層部206を密閉された空間状態に構成するものである。
係る構成を採用する事によって、本発明に係る当該農産物・家畜類育成ハウス200の内部空間領域は、外気の環境温湿度に影響されない状態に形成され、基本的には、当該農産物・家畜類育成ハウス200は、当該基底部205に配置されている当該蓄熱コンクリート基板部1により、主として温度制御が有効に実施される事になる。
本発明に於ける当該ハウジング部207に於いては、電気エネルギーにより発熱された熱が、当該蓄熱コンクリート基板部1を構成するコンクリート材内部に蓄積され、当該コンクリート材内に蓄積された熱は、常時、外部に放熱され、近傍空間領域の雰囲気温度を向上させると同時に、通電操作を終了した後でも、長時間に亘って、当該コンクリート材から、当該蓄積された熱が外部に放熱されるので、消費電力量を大幅に低減させる事が可能となる。
係る効果は、特に、寒冷地域に於ける、当該農産物・家畜類育成ハウス200に於いて、夜間に電気量が安くなる深夜電力を利用して、夜間に当該蓄熱コンクリート基板部1内に通電しながら当該ハウジング部207内部の雰囲気温度を所定の温度に維持調整しながら、当該コンクリート材1内部に十分な熱エネルギーを蓄熱しておき、深夜電力料金が使用できない昼間には、出来るだけ当該蓄熱コンクリート基板部1は通電処理を行わず、当該コンクリート材からの放熱操作によってのみ当該ハウジング部207内部の雰囲気温度を調整する事が可能となるのである。
係る方法を採用する事により、特に寒冷地における冬季の間では、従来灯油や石油による暖房費が極めて高額となり、生産コストが大幅に高騰すると言う問題が存在したのに対し、本発明を採用することにより、当該ハウジング部207内部の温度調整に要する電力費は、大幅に低減できると共に、本発明に係る当該ハウジング部207のシステム構成も極めて簡易で故障も無く、操作も容易であることから、施工費用や維持管理費用を含めたランニングコストが大幅に低減できるという効果が有するものである。
本発明に於ける当該農産物・家畜類育成ハウス200で育成される農産物としては、例えば、水耕栽培を含む、各種の栽培方式に基づく野菜、穀物、果物、樹木、花類等が含まれているものであり、一方、当該農産物・家畜類育成ハウス200を、家畜類育成ハウスとして使用する場合では、当該家畜類は、例えば、牛、馬、豚、羊、山羊、兎等の動物、鶏、鴨等の家禽類、観賞魚を含む各種魚類及び貝類等が含まれるものである。
勿論、本発明に係る当該農産物・家畜類育成ハウス200は、通常の気候を有する地域、例えば温暖地域や山岳地域でも使用出来る事は言うまでもないが、特に、寒冷地で使用される場合には、上記した通り、その経済的効果が絶大である事は特筆すべき事である。
本発明に於いては、当該基底部205に於ける当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材1の上側表面5上に、前記した通り、当該防水性を有するコンクリート層80を設ける事も望ましい具体例であり、更には、当該基底部205に於ける当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材1の上側表面5上或いは当該防水性を有するコンクリート層80の上面5’に、所定の厚みを持った土砂層が設けられている事も好ましい具体例である。
即ち、本発明に係る当該農産物・家畜類育成ハウス200に於いて、例えば、水耕栽培を行う場合に於いては、当該水耕栽培に使用される適宜のフレーム枠部や支柱部を当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材1の上側表面5上、若しくは当該防水性を有するコンクリート層80の上側表面5’に直接配置設置する事が可能であるが、一方、野菜、穀物、果物、樹木、花類等の農産物を育成する場合或いは牛、馬、豚、羊、山羊、兎等の動物等の家畜類を育成する場合には、その目的に応じて、所望の厚みを有する土層、砂層、或いは砂利層等を配備する事が必要である。
一方、本発明に係る当該農産物・家畜類育成ハウス200に於いては、当該ハウジング部207内に於ける農作業或いは畜産作業で使用された水類を有効活用する為に、それらを回収する為のシステムが設けられている事が望ましい。
例えば、図1に示されている通り、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材1の上側表面5上及び/又は当該防水性を有するコンクリート層80の上側表面5’上に、適宜の深さと適宜の断面形状を有する排水溝部91が複数本、適宜の排水マス部92を介して相互に接続される様に配置形成されており、且つ当該排水溝部91の最終端部は、当該受水槽部83に係合せしめられる様に構成されている事も望ましい具体例である。
更に、本発明に係る当該農産物・家畜類育成ハウス200に於いては、当該ハウジング部207の周囲に蓄積される雨水や雪解け水或いは当該ハウジング部207の屋根部から滴下した雨水や雪解け水は、図10に示す様に、当該ハウジング部207の外縁周辺に配置された集水溝部220で集め、適宜の升部92を介して当該蓄熱コンクリート基板部1内に形成された当該溝部91に流通させ、最終的には、適宜のフィルター手段90を介して当該受水槽部83内に集められるように構成されている事も望ましい具体例である。
本発明に係る当該農産物・家畜類育成ハウス200の他の具体例としては、上記した当該受水槽部83に貯留されている適宜の温度に加熱されている温水を当該ハウジング部207内外の所望の調整・制御に有効に利用しようとするもものである。
即ち、その一例としては、当該農産物・家畜類育成ハウス200の当該ハウジング部207に於ける屋根部材213の頂点部若しくはその近傍部に於ける少なくとも一部に、適宜の降雪センサー部300が配置されており、当該降雪センサー部300による、降雪状態を識別して発生される降雪検知情報に基づいて当該水循環手段208を構成する例えば適宜の循環ポンプが作動され、当該農産物・家畜類育成ハウス200の当該ハウジング部207に於ける屋根部材213の適宜の部位に配備されている放水手段部301から当該温水を当該の屋根部材213の外部表面上に散布する様に構成されているものである。
本具体例に於いて、当該農産物・家畜類育成ハウス200の当該ハウジング部207に於ける屋根部材213の外表面に散布された当該水は、当該ハウジング部207に於ける下端部周縁部に形成された適宜の溝部220からなる集水ビット機構を介して、且つ適宜のフィルター手段90を介して、当該受水槽部83内に還流せしめられるように構成されている事が望ましい具体例である。
一方、本発明に於ける上記具体例に於いては、当該受水槽部83には、当該循環ポンプ手段86を含む適宜の排水手段208及び適宜の給水手段88に加えて、当該受水槽部83内の貯水84の水面位置レベルを一定となる様に制御する水レベルセンサー手段87が設けられている事も望ましい具体例である。
係る水レベルセンサー手段87が検出する当該水84の水面の位置情報に基づいて、当該適宜の給水手段88或いは集水システム89から得られる適宜の水量を適宜のポンプ手段を含む水供給制御手段330を駆動させて不足する水の量を補充供給する様に構成されている事が望ましい。
同様に、前記した通り、本発明に係る当該第2の態様に於いても、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100に設けられている当該中空管部2の一方の閉鎖端部とは異なる他方の開放端部23の近傍には、当該中空管部2内に貯留せしめられている当該熱伝導性の高い油性成分材料30が示す、当該開放端部23近傍の油面位置レベルを一定となる様に制御する油材レベルセンサー手段31が設けられている事も好ましい具体例である。
更に、本発明に於ける当該第2の態様に於いては、当該農産物・家畜類育成ハウス200に於ける当該ハウジング部207には、その屋根部材213及び/又は側壁部214の一部には、適宜の個数の窓部342、343が設けられており、且つ当該各窓部342、343は、それぞれの窓部を開閉自在に駆動出来る開閉駆動手段344、345を含んでおり、一方、当該ハウジング部207内には適宜な部位に、適宜個数の温度センサー340及び/又は湿度センサー341が配備されており、当該温度センサー340及び/又は湿度センサー341から得られる当該ハウジング部207内の温度情報及び/又は湿度情報に基づいて、当該ハウジング部207に設けられている当該各窓部342、343に設けられている当該窓開閉駆動手段344、345を駆動せしめ、当該各窓部の開放状態を微細に調整出来る様に構成されている事も望ましい具体例である。
更に、本発明に於ける当該具体例に於いては、当該農産物・家畜類育成ハウス200の当該ハウジング部207内に、適宜の部位に適宜個数のミスト発生手段(水噴霧装置)346が設けられており、当該ミスト発生手段(水噴霧装置)346は、適宜の通水管212を介して、当該受水槽部83内に貯留されている温水84を当該排水手段(排水パイプ)85を介して係合せしめられている当該水循環手段86と接合されており、当該ミスト発生手段346は、当該ハウジング部207内に設けられている、当該適宜の温度センサー340及び/又は湿度センサー341から得られる当該ハウジング部207内の温度情報及び/又は湿度情報に基づいて駆動せしめられ、当該温水84を当該ハウジング部207内部に噴霧させる様に構成されている事が望ましい具体例の一つである。
一方、本具体例に於いては、当該農産物・家畜類育成ハウス200にあっては、少なくとも温度センサー手段340、湿度センサー手段341、降雪センサー手段300、時間センサー手段つまりタイマー手段75等から出力される所定の制御信号群の少なくとも何れか一つの制御信号に応答して、当該長尺状発熱体部逐次駆動制御手段74を含む電力供給手段7、当該水循環手段208、当該窓部材駆動手段344、345、当該ミスト発生手段346、放水手段部211の少なくとも一部の手段を駆動制御する為の駆動演算制御手段350が設けられている事が望ましい具体例の一つである。
尚、本具体例に於いては、当該駆動演算制御手段350には、当該長尺状発熱体部逐次駆動制御手段74を含む電力供給手段7、当該水循環手段208、当該窓部材駆動手段344、345、当該ミスト発生手段346、放水手段部211の少なくとも一部の手段を駆動制御する為の予め設計されている所望の制御プログラムを内蔵している記憶手段76が設けられている事が望ましい具体例である。
一方、本発明に於ける当該第2の態様に於ける具体例にあっては、当該ハウジング部207に於ける作業員の出入口360は、少なくとも二重の扉構造を有する事が望ましい具体例である。
又、本発明に於いては、上記した通り、当該農産物・家畜類育成ハウス200に於ける当該ハウジング部207の側壁面部214及び/又は屋根部213の少なくとも一部に、所望の動力手段344.345を介して、当該ハウジング部207の内部空間と当該ハウジング部207の外部空間とを連通させる為の所望の開放空間を創出出来る窓部材342.343が設けられている事も望ましい具体例である。
以下に、本発明に係る当該農産物・家畜類育成ハウス200を使用する事によって得られる作用効果を説明する。
先ず、本発明に係る当該農産物・家畜類育成ハウス200は、その内部空間が外気に対して密閉状態に維持されているので当該農産物・家畜類育成ハウス200の内部空間の温度及び/又は湿度は、外気の環境条件に影響されることなく任意の設定温度に維持する事が可能であり、同時に、当該農産物・家畜類育成ハウス200内で育成される動物や植物に適した環境の温度・湿度条件に容易に設定しそれを維持する事が可能であるばかりか、特に特定の植物の育成に必要な、長期間に亘る温度或いは湿度の変化の状態を着実に実現して維持する事が可能であるので、所謂植物工場としての活用も可能である。
一方、本発明係る当該農産物・家畜類育成ハウス200を寒冷地、豪雪地帯で使用する場合には、上記のメリットの他、割安の深夜電力を利用することによって、当該ハウス200内の温度を制御するに要するエネルギーの消費代が、従来の方式に比べて大幅に低減され、生産コストが軽減されると同時に施工コストも安価であり、また補修管理等に関するランニングコストも大幅に低減できるので、生産性の向上と品質の向上、並びに営業利益の改善等の効果が大きい。
又、本発明に係る当該農産物・家畜類育成ハウス200に於いては、当該ハウジング部207は外気から完全密閉の状態が維持されるので、外部から害虫や汚染物が内部に入り込む余地はなく、従って、例えば鳥インフルエンザの様な、鳥類による菌類の伝搬の危険もないと言う効果もある。
更に、本発明に係る当該農産物・家畜類育成ハウス200に於いては、電気料金の安い夜間電力を使用することにより、当該ハウス200を設置した場所に於いては、夜間中に積雪があると、当該深夜電力を利用して温めた温水を当該ハウス200の屋根部表面213に放水させることによって、融雪処理をする事が出来るので、ランニングコストの安い融雪処理が可能となる。
然も、本発明に於いては、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100を使用しているので、保熱効果が高く、従って深夜電力を利用して発熱処理してきた当該ンクリート基盤層部材100は、当該深夜電力料金が設定されている時間を経過しても、電力の追加供給なしで、暫くの時間の間、所定の温度条件を維持する事が可能であるので、昼間時での電力の使用量を削減する事も可能であるので、より経済的なシステムが提供される。
更には、本発明に係る当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100の上記した多くの特徴を利用して、例えば、積雪が少なくて、冬場、畑が凍結してしまう地域の休田地帯で、温室と併用し、深夜電力を利用して畑の下に当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100をロックベットとして配設し、当該本発明に係る産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100を使用してこれを暖め、昼間は、ロックベットの余熱で温室内の温度を保ち、無農薬の野菜の作付が可能になる設備を構築する事も可能であり、更には、本発明に係る当該ブロック100を鶏舎、豚舎の暖房にも利用できる。
その他、本発明に係る当該ブロック100で使用される当該線状或いは帯状の長尺状発熱体3は、テフロン(登録商標)加工されているので、防水性が高く、構造はシンプルなので、ほとんど故障しない為、当該発熱体そのもののランニングコストは安く、耐久性もあるので、商業施設への需要も期待できる。
以下に、本発明に係る当該農産物・家畜類育成ハウス200に於ける、電気料金に関するランニングコストを、特定の具体例に付いて、実験したけ結果を詳細に説明する。
即ち、図9及び図11に示す様に、本発明に係る当該蓄熱コンクリート基板部1を使用した当該産業用蓄熱コンクリート基盤層部材100を、適宜の基礎層部201の表面部202に設けられた、所定の深さH1を有し、且つ所定の平面面積S1を以て構成された平面形状部を有する凹陥部203内に適宜の断熱材を介して嵌入させて形成された基底部205と、当該基底部205の上部空間領域を適宜の遮蔽材で囲繞被覆して形成されている当該ハウジング部207トから構成されている農産物・家畜類育成ハウス200に於いて、当該産業用蓄熱コンクリート基盤層部材100を、その厚みが3mと設定すると共に、横方向の長さを40m、縦方向の長さを20mとしてそれぞれ形成された矩形状の平面形状で、800m(241.4坪)の平面面積を持つ平面状立体形状に構成すると同時に、当該長尺状発熱体部3の長さを38mに設定し、それを10本用意し、図1乃至図2に説明されている通り、相互に平行に、且つそれぞれを、当該産業用蓄熱コンクリート基盤層部材100の長手方向に沿って平行に且つ同一平面を形成する様に、配置せしめられている当該中空管部2で、その内部に油材成分が充填されている10本の各当該中空管部2内に手動にて挿入、それぞれの当該長尺状発熱体部3の当該中空管部2の開放端部23より突出している当該長尺状発熱体部3のリード線端部51、52を当該電力供給手段7と接続して構成されたものである。
上記した具体例に於いて、1日12時間、深夜電力のみを利用して、蓄熱放熱駆動させた場合の、電力消費量を計算すると以下の様になる。
即ち、本発明に係る当該具体例での電力消費量は、230W×10本=2300W、つまり、2.3KWである。
従って、当該具体例に於ける1日の使用電力は、1日12時間として、2.3KW×12時間=27.6KWとなるから、一か月当たりの電力消費量は、27.6KW×30日=828KWとなる。
そこで、深夜電量料金を18円/KWとすると、本具体例に於ける、1か月間の予想電気代は、828KW×18円/KW=14,904円となる。
従って、これを日単で考えると、1日の予想電気代は、496.8円となる。
更に、本発明に於ける当該農産物・家畜類育成ハウス200に有っては、上記した通り、その内部空間が外気に対して密閉状態に維持されているので、当該農産物・家畜類育成ハウス200の内部空間の温度及び/又は湿度は、外気の環境条件に影響されることなく任意の設定温度に維持する事が可能であり、同時に、当該農産物・家畜類育成ハウス200内で育成される動物や植物に適した環境の温度・湿度条件に容易に設定し、それを維持する事が可能であるばかりか、特に特定の植物の育成に必要な、長期間に亘る温度或いは湿度の変化の状態をその育成状態に合わせて、正確に且つ着実に然も容易且つ経済的に実現して維持する事が可能であるので、所定の動植物の正常な育成はもとより、早期育成や早期栽培も自在に実施可能である事から、所謂植物工場としての活用も可能である。
一方、本発明係る当該農産物・家畜類育成ハウス200を寒冷地、豪雪地帯で使用する場合には、割安の深夜電力を利用することによって、当該ハウス200内の温度を制御するに要するエネルギーの消費代が、従来の方式に比べて大幅に低減され、生産コストが軽減されると同時に施工コストも安価であり、また補修管理等に関するランニングコストも大幅に低減できるので、生産性の向上と品質の向上、並びに営業利益の改善等の効果が大きい。
更には、石油或いは灯油を使用する事が無いので、環境に優しい農産物・家畜類育成ハウス200であることも明白である。
その結果、本発明に係る当該農産物・家畜類育成ハウス200に於いては、火災の危険性が殆どなく、安全なシステムとして長期間使用する事が可能となり、この面からもランニングコストの低減化が実現出来る事になる。
更に、上記した通り、当該長尺状発熱体部3はその特性値の低下が比較的短期間で見られる事が多く、その為、当該長尺状発熱体部3の特性値を常時検出して、監視する事が望ましいが、万一、当該長尺状発熱体部3の一部が、不良状態を呈した場合、従来では、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100その物をそっくり新品と交換する他なかったので、補修作業や補修費が膨大となり、ランニングコストの高騰に繫がっていたのに対し、本発明に於いては、当該特性値に不良状態を示した当該長尺状発熱体部3のみを、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100の配置状態を変えることなくそのままの状態にしたままで、作業員による手作業のみで、簡単に且つ短時間で新品の当該長尺状発熱体部3と交換する事が出来るので、当該補修のためのコストは格段に安価に抑える事が可能となる。
係る利点は、本発明の当該農産物・家畜類育成ハウス200は、略永久的に実作業に活用出来る事を示しているのであり、初期の投資を除けば、比較的安価なランニングコストで生産活動を継続する事が可能となる。
又、本発明に係る当該農産物・家畜類育成ハウス200に於いては、当該ハウジング部207の内部空間領域は、外気から完全密閉の状態に維持されるので、外部から害虫や有害動物更には、各種の汚染物が内部に入り込む余地はなく、従って、例えば鳥インフルエンザの様な、鳥類による菌類の伝搬の危険もないと言う効果もある。
更に、本発明に係る当該農産物・家畜類育成ハウス200に於いては、電気料金の安い夜間電力を使用することにより、当該ハウス200を設置した場所に於いては、夜間中に積雪があると、当該深夜電力を利用して温めた温水を当該ハウス200の屋根部表面213に放水させることによって、融雪処理をする事が出来るので、除雪に係る経費を含めた維持管理に要するランニングコストの安い融雪処理が可能となる。
然も、本発明に於いては、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100を使用しているので、保熱効果が高く、従って深夜電力を利用して蓄熱処理してきた当該コンクリート基盤層部材100は、当該深夜電力料金が設定されている時間を経過して、電気を使用しなくなっても、電力の追加供給なしで、当分の時間の間(例えば午後2時くらいまでの間)、所定の温度条件を維持する事が可能であるので、昼間時での電力の使用量を削減する事も可能であるので、より経済的なシステムが提供される。
更には、本発明に係る当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100の上記した多くの特徴を利用して、例えば、積雪が少なくて、冬場、畑が凍結してしまう地域の休田地帯で、温室と併用し、深夜電力を利用して畑の下に当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100をロックベットとして配設し、当該本発明に係る産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100を使用してこれを暖め、昼間は、ロックベットの余熱で温室内の温度を保ち、無農薬の野菜の作付が可能になる設備を構築する事も可能であり、更には、本発明に係る当該ブロック100を鶏舎、豚舎の暖房にも利用できる。
一方、本発明に係る当該農産物・家畜類育成ハウス200に於ける更に顕著な技術的特徴としては、本発明に係る当該農産物・家畜類育成ハウス200内の内部雰囲気温度の調整は、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100のみによる制御で実施されるものであり、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材100の放熱形態は、従来の加熱方式と異なり、輻射熱を利用した加熱方式であることから、当該ハウジング部207内部の空気温度の調整は、対流による拡散により実行されるものであるから当該ハウジング部207内部の空気温度は、どの場所でもソフトに均一化され、更には、当該ハウジング部207内に存在する各種の動植物もそれぞれ輻射熱によってのみ加熱されるものであるから、当該になり、各種の動植物から水分が脱水したり、当該ハウジング部207内に存在する空気中から水分が脱水したりすることが無いので、当該動植物の育成に対して、従来では得られなかった、育成効果が達成されると共に、湿度管理は容易且つ簡素化され、当該ハウジング部207内部の室温及び/又は湿気管理操作が効率化されると言う効果がある。
一方、本発明に係る当該農産物・家畜類育成ハウス200に於いては、当該ハウジング部207内部の室温及び/又は湿気の調整制御、前記したとおり、各種のセンサーを配置しておき、通電させる当該長尺状発熱体部3の本数、通電時間、当該開閉可能な窓部の開閉角度やその量や開閉時間、ミストの噴射回数や噴射時間等を適宜調整することにより、容易且つ迅速、然も正確に、調整・制御が可能となる。
又、本発明に於いては、育成すべき特定の動植物に対する時間軸に応じた温度、湿度、日照時間、肥料或いは飼料の成分構成や付与すべき量等の情報を予めプログラム化して適宜の記憶手段等に格納しておき、それらの中から、適宜最適のプログラムを選択して自動化処理を行う事も出来ると言う効果がある。
1…蓄熱コンクリート基盤部
2…中空管部
3…長尺状発熱体部
4…端縁部
5…産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材の表面
6…側壁面部
7…電力供給手段、電源手段
8…鉄筋
9…補強層部
10…横鉄筋部
11…縦鉄筋部
12…垂直鉄筋部
13…係合手段、金属製線条体
21…主体部
22…中空管部の一方の端部、閉鎖状端部
23…中空管部の他方の端部、開放状態
24…湾曲部
24’ …屈曲部
30…油性成分材料
31…油材表面レベル検知手段
32…油材タンク
33…油材供給手段
34…油材排出手段
40…凹陥部
51,52…一対の電極
53…発熱層
71…直流電源部
72…正電極線部と
73…負電極線部
74…制御回路部
75…タイマー手段
76…記憶手段
77…スイッチング部
78…コネクター部
80…防水性を有するコンクリート層
81…土、砂利等の土層
83…受水槽部
84…水道水を含む適宜の水等の液体
85…排水管、排水手段(排水パイプ)
86…排水手段、水循環手段
87…水レベル検知手段
88…給水手段、水道栓
89…集水システム、集水手段
90…フィルター手段
91…排水溝部
92…排水マス部
100…産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材
200…農産物・家畜類育成ハウス
201…基礎層部
202…表面部
203…凹陥部
204…断熱部材
205…基底部
206…上側表面上の空間層部
207…ハウジング部
208…水循環手段
209…給水手段(水道手段を含む)
210…ハウジング部の外面頂点部近傍
211…放水手段部
212…通水管
213…屋根部
214…側壁部
220…集水溝部
300……降雪センサー部
330…水供給制御手段
340…温度センサー
341…湿度センサー
342、343…窓部
344、345…開閉駆動手段
346…ミスト発生手段(水噴霧装置)
350…駆動演算制御手段
351…記憶手段
352…タイマー手段
360…出入口

Claims (26)

  1. 所定の高さを有し、且つ所定の平面面積を以て構成された平板状立体形状を有する蓄熱コンクリート基板部で構成されている産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材であって、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材は、その内部に複数本の熱伝導性の高い金属材料で構成された直線状の中空管部が、相互に平行に、且つ当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材の表面と略平行で、然も当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材の平面形状に於ける長手方向に沿って埋設せしめられており、一方、当該複数本の中空管部のそれぞれには、通電により発熱し、自己温度制御機能を有する長尺状発熱体部が、挿入排出自在に配備されており、更に、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材の所望の端縁部近傍に於ける、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材の表面若しくはその側壁面部に沿って、当該長尺状発熱体部のそれぞれに所望の電力を供給する為の電力供給手段とが設けられている事を特徴とする産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材。
  2. 当該個々の中空管部は、その一方の端部が、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材の一端縁部に於いて、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材の側壁面若しくはその上側表面から上方に向けて外部に突出せしめられている事を特徴とする請求項1に記載の産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材。
  3. 当該個々の中空管部は、当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材の側壁面若しくはその上側表面から上方に向けて外部に突出せしめられている一方の端部若しくはその近傍部と当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材の内部に於いて当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材の表面と略平行配列されている中空管部との間には、当該両者管を連結する湾曲状若しくは多段屈折部を有する中空管部が配置されている事を特徴とする請求項1又は2に記載の産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材。
  4. 当該中空管部内には、熱伝導性の高い油性成分材料が充填されている事を特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材。
  5. 当該中空管部内に配置されている当該長尺状発熱体部は、予め設定されている発熱特性値を下回る発熱特性値が検出された場合には、その時点で、個別に新規な当該長尺状発熱体部と差し替え出来るように構成されている事を特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材。
  6. 当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材に於ける当該電力供給手段には、それぞれの当該長尺状発熱体部の一端部が個別的に接続されており、所望の電力が当該長尺状発熱体部の一つに最初に供給された時点から所望の初期駆動時間の間に於いて、当該複数本の長尺状発熱体部のそれぞれを、所望の遅延時間を介して、順次に当該電力供給電源と接続させる様に機能する長尺状発熱体部逐次個別駆動制御手段が設けられている事を特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材。
  7. 当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材に於ける当該長尺状発熱体部は、深夜電力を利用して駆動されることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材。
  8. 当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材の上側表面上に、防水性を有するコンクリート層が更に設けられている事を特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材。
  9. 当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材は、戸建て住宅の基礎構成部の少なくとも一部、工場、倉庫、オフィス建物等の基礎構成部の少なくとも一部、高速道路、空港施設、公共施設等の基礎構成部の少なくとも一部、橋脚部の少なくとも一部、農産物・家畜類育成ハウス等の基礎構成部の少なくとも一部に使用されるものである事を特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材。
  10. 当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材に於ける当該蓄熱コンクリート基板部の少なくとも一部には、所望の容量を持った貯水機能を有する受水槽部が形成されている事を特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材。
  11. 適宜の基礎層部の表面部の一部に、当該基礎層部の表面部から所定の深さを有し、且つ所定の平面面積を以て構成された平面形状部を有する凹陥部が形成されている基礎層部と、当該基礎層部の当該凹陥部内に、所望の断熱部材を介して密接嵌合せしめられた所定の高さを有し、且つ所定の平面面積を以て構成された平板状立体形状を有する請求項1乃至10の何れかに規定された当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材とで構成されている基底部と、当該基底部に於ける少なくとも当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材の上側表空間層部を密閉状に閉鎖する、太陽光を透過させる機能を有する材料から構成されたハウジング部とから構成された農産物・家畜類育成ハウスであって、当該農産物・家畜類育成ハウスに於ける当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材の少なくとも一部には、所望の容量を持った貯水機能を有する受水槽部が形成されており、当該受水槽部には、適宜の水循環手段と接続された排水手段と、当該ハウジング部の外壁部周縁部及び/又は内部空間領域内に存在する水を収集し、適宜のフィルター手段を介して当該受水槽部に帰還させる水供給手段(給水パイプ)を含む適宜の給水手段(水道手段を含む)とが設けられており、且つ、当該受水槽部内で生成された温水を、当該排水手段(排水パイプ)から当該水循環手段を介して、当該ハウジング部の外面頂点部近傍に設けられている放水手段部に接続されている通水管に通水して、所定の指示信号に応答して当該放水手段部から当該受水槽部内の当該温水を当該ハウジング部の屋根部外面に滴下させる様に構成された温水供給システムとが設けられている事を特徴とする農産物・家畜類育成ハウス。
  12. 当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材の上側表面上若しくは当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材の上側表面上に形成された当該防水性を有するコンクリート層の表面上に、所定の厚みを持った土砂層が設けられている事を特徴とする請求項11に記載の農産物・家畜類育成ハウス。
  13. 当該産業用蓄熱保温性コンクリート基盤層部材の上側表面上及び/又は当該防水性を有するコンクリート層の上側表面上に、適宜の深さと適宜の断面形状を有する排水溝部が複数本、適宜の排水マス部を介して相互に接続される様に配置形成されており、且つ当該排水溝部の最終端部は、当該受水槽部に係合せしめられている事を特徴とする請求項11又は12に記載の農産物・家畜類育成ハウス。
  14. 当該農産物・家畜類育成ハウスの当該ハウジング部に於ける屋根部材の頂点部若しくはその近傍部に於ける少なくとも一部に、適宜の降雪センサー部が配置されており、当該降雪センサー部による、降雪状態を識別して発生される降雪検知情報に基づいて当該循環ポンプが作動され、当該農産物・家畜類育成ハウスの当該ハウジング部に於ける屋根部材の外部表面上に当該受水槽部の水を散布する様に構成されている放水手段部が設けられている事を特徴とする請求項11乃至13の何れかに記載の農産物・家畜類育成ハウス。
  15. 当該農産物・家畜類育成ハウスの当該ハウジング部に於ける屋根部材の外表面に散布された当該水は、当該ハウジング部に於ける下端部周縁部に形成された適宜の溝部からなる集水ビット機構を介して、且つ適宜のフィルター手段を介して、当該受水槽部内に還流せしめられるように構成されている事を特徴とする請求項11乃至14の何れかに記載の農産物・家畜類育成ハウス。
  16. 当該受水槽部には、当該循環ポンプ手段を含む適宜の排水手段及び適宜の給水手段に加えて、当該受水槽部内の貯水量の水面位置レベルを一定となる様に制御する水レベルセンサー手段が設けられている事を特徴とする請求項11乃至15の何れかに記載の農産物・家畜類育成ハウス。
  17. 当該中空管部の一方の閉鎖端部とは異なる他方の開放端部近傍には、当該中空管部内に貯留せしめられている当該熱伝導性の高い油性成分材料が示す、当該開放端部近傍の油面位置レベルを一定となる様に制御する油材レベルセンサー手段が設けられている事を特徴とする請求項11乃至16の何れかに記載の農産物・家畜類育成ハウス。
  18. 当該農産物・家畜類育成ハウスに於ける当該ハウジング部の側壁面部及び/又は屋根部の少なくとも一部に、所望の動力手段を介して、当該ハウジング部の内部空間と当該ハウジング部の外部空間とを連通させる為の所望の開放空間を創出出来る窓部材が設けられている事を特徴とする請求項11乃至17の何れかに記載の農産物・家畜類育成ハウス。
  19. 当該農産物・家畜類育成ハウスに於ける当該ハウジング部内には、適宜の部位に適宜個数の温度センサー及び/又は湿度センサーが配備されており、当該温度センサー及び/又は湿度センサーから得られる当該ハウジング部内の温度情報及び/又は湿度情報に基づいて、当該窓部材と係合する当該動力手段を駆動せしめる様に構成されている事を特徴とする請求項11乃至18の何れかに記載の農産物・家畜類育成ハウス。
  20. 当該農産物・家畜類育成ハウスの当該ハウジング部内には、適宜の部位に適宜個数のミスト発生手段(水噴霧装置)が設けられており、当該ミスト発生手段(水噴霧装置)は、適宜の通水管を介して、当該受水槽部内と当該排水手段(排水パイプ)を介して係合せしめられている当該水循環手段と接合されており、当該ミスト発生手段は、当該ハウジング部内に設けられている、当該適宜の温度センサー及び/又は湿度センサーから得られる当該ハウジング部内の温度情報及び/又は湿度情報に基づいて駆動せしめられる様に構成されている事を特徴とする請求項19に記載の農産物・家畜類育成ハウス。
  21. 当該農産物・家畜類育成ハウスは、少なくとも温度センサー手段、湿度センサー手段、降雪センサー手段、時間センサー手段等から出力される所定の制御信号群の少なくとも何れか一つの制御信号に応答して、当該長尺状発熱体部逐次駆動制御手段を含む電力供給手段、当該水循環手段、当該窓部材、当該ミスト発生手段、放水手段部の少なくとも一部の手段を駆動制御する為の駆動演算制御手段が設けられている事を特徴とする請求項11乃至20の何れかに記載の農産物・家畜類育成ハウス。
  22. 当該駆動演算制御手段には、当該長尺状発熱体部逐次駆動制御手段を含む電力供給手段、当該水循環手段、当該窓部材、当該ミスト発生手段、放水手段部の少なくとも一部の手段を駆動制御する為の予め設計されている所望の制御プログラムを内蔵している記憶手段が設けられている事を特徴とする請求項21に記載の農産物・家畜類育成ハウス。
  23. 当該農産物は、水耕栽培を含む、各種の栽培方式に基づく野菜、穀物、果物、樹木、花類等が含まれている事を特徴とする請求項11乃至22の何れかに記載の農産物・家畜類育成ハウス。
  24. 当該家畜類は、牛、馬、豚、羊、山羊、兎等の動物、鶏、鴨等の家禽類、観賞魚を含む各種魚類及び貝類等が含まれている事を特徴とする請求項11乃至22の何れかに記載の農産物・家畜類育成ハウス。
  25. 当該農産物・家畜類育成ハウスは、寒冷地で使用されることを特徴とする請求項11乃至24の何れかに記載の農産物・家畜類育成ハウス。
  26. 当該ハウジング部に於ける作業員の出入り口は、少なくとも二重の扉構造を有する事を特徴とする請求項11乃至25の何れかに記載の農産物・家畜類育成ハウス。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020170235A (ja) * 2019-04-01 2020-10-15 Assest株式会社 飼育環境判別プログラム
CN112293276A (zh) * 2020-10-29 2021-02-02 张海付 一种便于自动除雪的野猪养殖房

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