JP2019018698A - 乗員拘束装置及びシート - Google Patents

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Abstract

【課題】乗員のシートに対する相対移動を低減することができる乗員拘束装置及びシートを提供する。【解決手段】乗員拘束装置1は、シートに乗員を拘束する乗員拘束装置であって、独立した第一エアバッグ21〜第五エアバッグ25を列状に配置したエアバッグ群2と、隣接するエアバッグ同士を膨張展開完了状態で互いに接触した状態に保持するように第一エアバッグ21〜第五エアバッグ25に接続されたテザー3と、エアバッグ群2とシートとの間に配置されエアバッグ群2の反力を受ける反力伝達部材4と、第一エアバッグ21〜第五エアバッグ25の各々にガスを供給するガス供給装置5と、を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、乗員拘束装置及びシートに関し、特に、乗員拘束力に優れた乗員拘束装置及び該乗員拘束装置を備えたシートに関する。
車両衝突時に乗員を保護する安全装置としてエアバッグ装置が既に実用化されている。かかるエアバッグ装置のうち、車両用のシートに配置されるエアバッグとして、例えば、特許文献1に記載されたように、乗員の側部に膨張展開するサイドエアバッグや乗員の頭部を保護する頭部保護エアバッグが知られている。
特開2017−30373号公報
車両衝突時や急減速時には、慣性力によって乗員の身体が前方や斜め前方に移動しやすい。しかしながら、特許文献1に記載されたような、サイドエアバッグや頭部保護エアバッグは、乗員と車体構造物との接触による衝撃を緩和することができるものの、車両衝突時や急減速時における乗員のシートに対する相対移動を抑制することはできない。
本発明はかかる問題点に鑑み創案されたものであり、乗員のシートに対する相対移動を低減することができる乗員拘束装置及びシートを提供することを目的とする。
本発明によれば、シートに乗員を拘束する乗員拘束装置において、複数のエアバッグを列状に配置したエアバッグ群と、隣接するエアバッグ同士を膨張展開完了状態で互いに接触した状態に保持するように前記複数のエアバッグに接続されたテザーと、を含むことを特徴とする乗員拘束装置が提供される。
また、本発明によれば、乗員が着座する座部と、乗員の背部を支えるシートバックと、を備えたシートにおいて、前記シートに前記乗員を拘束する乗員拘束装置であって、複数のエアバッグを列状に配置したエアバッグ群と、隣接するエアバッグ同士を膨張展開完了状態で互いに接触した状態に保持するように前記複数のエアバッグに接続されたテザーと、を含むことを特徴とするシートが提供される。
上述した乗員拘束装置及びシートにおいて、前記テザーは、前記エアバッグ群が湾曲している場合に、前記エアバッグ群の内側に配置された第一テザーと、それ以外の場所に配置された少なくとも一つの第二テザーと、を含んでいてもよい。
また、前記第一テザーの接続ピッチは、例えば、前記エアバッグの直径以下である。
また、前記第一テザーの接続ピッチは、前記第二テザーの接続ピッチに等しくてもよいし、前記第二テザーの接続ピッチよりも短くてもよい。
また、前記エアバッグ群は、容量が異なるエアバッグを含んでいてもよい。
また、前記乗員拘束装置は、前記エアバッグ群と前記シートとの間に配置され、前記エアバッグ群の反力を受ける反力伝達部材を含んでいてもよい。
また、前記エアバッグ群は、例えば、前記乗員の肩部、腰部又は膝周辺部に対応した位置に配置されている。
また、前記シートは、車両衝突時にシートバックを前方に傾斜させる緩衝装置を有していてもよい。
上述した本発明に係る乗員拘束装置及びシートによれば、複数のエアバッグを列状に配置してエアバッグ群を構成し、隣接するエアバッグ同士を膨張展開完了状態において互いに接触するようにテザーを配置したことにより、エアバッグ群の膨張展開完了時に必ず隣接するエアバッグ同士が接触することとなり、エアバッグ間に反力を生じさせることができる。
したがって、かかる反力及びテザーの張力により複数のエアバッグを位置決めすることができ、使用時におけるエアバッグ群の変形(エアバッグの位置ずれ)を抑制することができ、乗員の拘束力を向上することができ、車両衝突時や衝突予測時における乗員のシートに対する相対移動を低減することができる。
本発明の第一実施形態に係る乗員拘束装置を示す側面図である。 図1に示したエアバッグ群の変形例を示す図であり、(A)は第一変形例、(B)は第二変形例、を示している。 図1に示したエアバッグ群の変形例を示す図であり、(A)は第三変形例、(B)は第四変形例、(C)は第五変形例、を示している。 図1に示した乗員拘束装置を備えたシートを示す側面図であり、(A)は通常状態、(B)は乗員拘束装置作動状態、(C)は緩衝装置作動状態、を示している。 本発明の他の実施形態に係る乗員拘束装置を示す図であり、(A)は第二実施形態、(B)は第三実施形態、(C)は第四実施形態、(D)は第五実施形態、を示している。
以下、本発明の実施形態について図1〜図5(D)を用いて説明する。ここで、図1は、本発明の第一実施形態に係る乗員拘束装置を示す側面図である。図2は、図1に示したエアバッグ群の変形例を示す図であり、(A)は第一変形例、(B)は第二変形例、を示している。図3は、図1に示したエアバッグ群の変形例を示す図であり、(A)は第三変形例、(B)は第四変形例、(C)は第五変形例、を示している。なお、各図において、エアバッグは膨張展開が完了した状態を図示している。
本発明の第一実施形態に係る乗員拘束装置1は、例えば、図1に示したように、シートに乗員を拘束する乗員拘束装置であって、第一エアバッグ21〜第五エアバッグ25を列状に配置したエアバッグ群2と、隣接するエアバッグ同士を膨張展開完了状態で互いに接触した状態に保持するように第一エアバッグ21〜第五エアバッグ25に接続されたテザー3と、エアバッグ群2とシートとの間に配置されエアバッグ群2の反力を受ける反力伝達部材4と、第一エアバッグ21〜第五エアバッグ25の各々にガスを供給するガス供給装置5と、を備えている。
エアバッグ群2は、例えば、五つのエアバッグによって構成される。具体的には、エアバッグ群2は、反力伝達部材4に近い側から順に、第一エアバッグ21、第二エアバッグ22、第三エアバッグ23、第四エアバッグ24及び第五エアバッグによって構成される。なお、エアバッグ群2を構成するエアバッグの個数は任意であり、図示した個数に限定されるものではない。
第一エアバッグ21〜第五エアバッグ25は、例えば、図示したように、一定の方向にエアバッグ群2が湾曲するように一列に配置される。また、図1に示した第一エアバッグ21〜第五エアバッグ25は、同じ形状及び同じ容量を有している。
また、第一エアバッグ21と第二エアバッグ22とは接点P1を含む近傍において接触し、第二エアバッグ22と第三エアバッグ23とは接点P2を含む近傍において接触し、第三エアバッグ23と第四エアバッグ24とは接点P3を含む近傍において接触し、第四エアバッグ24と第五エアバッグ25とは接点P4を含む近傍において接触している。なお、隣接するエアバッグ同士は、接点で点接触しているのではなく、接点を含む領域で面接触している。
テザー3は、エアバッグ群2が湾曲している場合に、エアバッグ群2の内側(腹側)に配置された第一テザー31と、エアバッグ群2の外側(背側)に配置された第二テザー32と、を備えている。第一テザー31及び第二テザー32は、例えば、帯状の基布によって構成されており、それぞれエアバッグ群2を構成する第一エアバッグ21〜第五エアバッグ25に接続されている。
具体的には、第一テザー31は、縫合部311で第一エアバッグ21に接続され、縫合部312で第二エアバッグ22に接続され、縫合部313で第三エアバッグ23に接続され、縫合部314で第四エアバッグ24に接続され、縫合部315で第五エアバッグに接続されている。第一テザー31の根元側の端部316は、ボルト等の締結具によって反力伝達部材4に固定されている。
また、第二テザー32は、縫合部321で第一エアバッグ21に接続され、縫合部322で第二エアバッグ22に接続され、縫合部323で第三エアバッグ23に接続され、縫合部324で第四エアバッグ24に接続され、縫合部325で第五エアバッグに接続されている。第二テザー32の根元側の端部326は、ボルト等の締結具によって反力伝達部材4に固定されている。
また、第一テザー31の第一エアバッグ21における縫合部311と第二テザー32の第一エアバッグ21における縫合部321とは対極する位置に設定されている。同様に、第二エアバッグ22〜第五エアバッグ25における第一テザー31の縫合部312〜315と第二テザー32の縫合部322〜325とはそれぞれ対極する位置に設定されている。なお、第一テザー31の縫合部311〜315及び第二テザー32の縫合部321〜325の位置は、対極する位置からずれていてもよい。
ここで、第一テザー31の接続ピッチ(縫合部間の距離)をL1とし、第二テザー32の接続ピッチ(縫合部間の距離)をL2とする。このとき、第一テザー31の接続ピッチL1は、第二テザー32の接続ピッチL2よりも小さく、かつ、第一エアバッグ21〜第五エアバッグ25の直径Dよりも小さく設定されている。
このように、接続ピッチL1,L2の間隔を調整することにより、第一エアバッグ21〜第五エアバッグ25の膨張展開が完了し、第一テザー31及び第二テザー32の展張が完了した状態において、第一テザー31及び第二テザー32の張力によって、隣接するエアバッグ同士が接触した状態を保持しつつ、第一テザー31の側にエアバッグ群2を湾曲させることができる。
エアバッグ群2の湾曲度合いは、エアバッグ間の接続ピッチL1,L2を調整することにより任意に設定することができる。例えば、エアバッグ群2を大きく湾曲させたい場合には、所定の箇所(例えば、第三エアバッグ23と第四エアバッグ24との間)の接続ピッチL1を他の箇所の接続ピッチL1よりも小さく設定し、所定の箇所(例えば、第三エアバッグ23と第四エアバッグ24との間)の接続ピッチL2を他の箇所の接続ピッチL2よりも大きく設定すればよい。
また、エアバッグ群2の形状を固く保持したい場合には、接続ピッチL1,L2を短く設定して、隣接するエアバッグ同士の接触面積を増大させればよい。逆に、エアバッグ群2の形状を緩く保持したい場合には、接続ピッチL1,L2を長く設定して、隣接するエアバッグ同士の接触面積を低減させればよい。
なお、図示した第一テザー31及び第二テザー32は、反力伝達部材4から第五エアバッグ25まで一枚の連続した帯部材であるが、かかる構成に限定されるものではない。例えば、第一テザー31及び第二テザー32は、反力伝達部材4及び第一エアバッグ21を接続する部分、第一エアバッグ21及び第二エアバッグ22を接続する部分、第二エアバッグ22及び第三エアバッグ23を接続する部分、第三エアバッグ23及び第四エアバッグ24を接続する部分、第四エアバッグ24及び第五エアバッグ25を接続する部分に分割されていてもよい。
ところで、テザー3の構成は、上述した構成に限定されるものではない。例えば、図2(A)の第一変形例に示したように、第一エアバッグ21〜第五エアバッグ25の側面(第一テザー31と第二テザー32との間)に第三テザー33を配置するようにしてもよい。かかる第三テザー33を配置することにより、エアバッグ群2の膨張展開を安定させることができる。
具体的には、第三テザー33は、縫合部331で第一エアバッグ21に接続され、縫合部332で第二エアバッグ22に接続され、縫合部333で第三エアバッグ23に接続され、縫合部334で第四エアバッグ24に接続され、縫合部335で第五エアバッグに接続されている。なお、第三テザー33の根元側の端部(図示せず)は、ボルト等の締結具によって反力伝達部材4に固定されている。
ここで、第一テザー31の位置を0°、第二テザー32の位置を180°と設定すれば、図2(A)に示した第三テザー33の位置は、例えば、90°又は270°に設定される。第三テザー33は、例えば、乗員から離れた側のエアバッグ群2の側面に配置される。なお、第三テザー33の位置は、90°や270°に限定されるものではない。
また、図示しないが、第三テザー33は二本以上であってもよい。例えば、90°及び270°の両方の位置に第三テザー33を配置してもよいし、60°及び120°の位置に第三テザー33を配置してもよい。
また、図2(B)に示した第二変形例に示したように、第二テザー32は、180°の位置以外の場所に配置するようにしてもよい。図2(B)では、第二テザー32を90°又は270°の位置に配置したものである。かかる構成によっても、エアバッグ群2の膨張展開が完了した状態において隣接するエアバッグ同士を接触した状態に保持することができる。
また、エアバッグ群2を直進させたい場合には、図3(A)の第三変形例に示したように、第一テザー31の接続ピッチL1と第二テザー32の接続ピッチL2とを同じ長さに設定すればよい。このとき、接続ピッチL1,L2及び直径Dは、L1=L2≦Dの関係を有している。
また、エアバッグ群2は、容量が異なるエアバッグを含んでいてもよい。例えば、図3(B)に示した第四変形例は、第一エアバッグ21から第五エアバッグ25に向かって直径を小さく設定したものである。具体的には、第一エアバッグ21は直径D1を有し、第二エアバッグ22は直径D2を有し、第三エアバッグ23は直径D3を有し、第四エアバッグ24は直径D4を有し、第五エアバッグ25は直径D5を有し、直径D1〜D5は、D1>D2>D3>D4>D5の関係を有している。このように、エアバッグ群2の先端側に向かって徐々にエアバッグの容量を小さくすることにより、隣接するエアバッグ間の接触面積を基端側で大きくすることができ、エアバッグ群2の膨張展開形状を安定させることができる。
なお、かかる第四変形例では、第一エアバッグ21と第二エアバッグ22との間の接続ピッチL1はD1/2+D2/2よりも小さく設定され、第二エアバッグ22と第三エアバッグ23との間の接続ピッチL1はD2/2+D3/2よりも小さく設定され、第三エアバッグ23と第四エアバッグ24との間の接続ピッチL1はD3/2+D4/2よりも小さく設定され、第四エアバッグ24と第五エアバッグ25との間の接続ピッチL1はD4/2+D5/2よりも小さく設定されている。
また、図3(C)に示した第五変形例は、第一エアバッグ21〜第五エアバッグ25のうち第四エアバッグ24の容量を小さくしたものである。図示した第四エアバッグ24のように扁平なエアバッグを形成するには、内部にエアバッグの膨張厚さを調節するテザーを配置すればよい。このように、エアバッグ群2を構成するエアバッグの一部に容量の小さいエアバッグ(第四エアバッグ24)を配置することにより、容量の小さいエアバッグ(第四エアバッグ24)を配置した箇所でエアバッグ群2を急角度で湾曲させることができる。
ここで、図1に戻って乗員拘束装置1の他の構成について説明する。反力伝達部材4は、エアバッグ群2の膨張展開時にエアバッグ群2の反力を受ける部材である。反力伝達部材4は、例えば、断面L字形状の板材によって構成される。反力伝達部材4は、第一エアバッグ21と接触することによって、エアバッグ群2の反力を受けることができる。
なお、反力伝達部材4は、図示した構成に限定されるものではなく、例えば、断面I字形状の板材であってもよいし、シートと第一エアバッグ21との間に膨張展開されるエアバッグであってもよい。また、第一エアバッグ21がシートの構成部品に直に接触可能な場合には、エアバッグ群2の反力をシートで受けることができることから、反力伝達部材4を省略するようにしてもよい。
ガス供給装置5は、ガス供給源51と、ガス供給源51から第一エアバッグ21〜第五エアバッグ25にガスを供給するチューブ52と、を備えている。ガス供給源51は、例えば、反力伝達部材4に固定されるが、シート内に固定するようにしてもよい。また、ガス供給源51は、例えば、インフレータ、ガスジェネレータ、ガスボンベ、エアコンプレッサ等の何れかによって構成される。
車両衝突時に瞬時にエアバッグ群2を膨張展開させたい場合には、ガス供給源51は、例えば、インフレータやガスジェネレータ等の火工品よって構成することが好ましい。一方、車両衝突等の緊急時を予測して事前にエアバッグ群2を膨張展開させたい場合には、ガスを供給するタイミングや流量を制御することができる、ガスボンベやエアコンプレッサ等を使用することが好ましい。
チューブ52は、第一エアバッグ21にガスを供給する第一チューブ521と、第二エアバッグ22にガスを供給する第二チューブ522と、第三エアバッグ23にガスを供給する第三チューブ523と、第四エアバッグ24にガスを供給する第四チューブ524と、第五エアバッグ25にガスを供給する第五チューブ525とにより構成される。
第一チューブ521〜第五チューブ525は、例えば、ゴム製のチューブであってもよいし、基布によって構成されたチューブであってもよい。また、第一チューブ521の後端はガス供給源51に接続され、第一チューブ521の先端は第一エアバッグ21のガス供給部21gに接続されている。同様に、第二チューブ522〜第五チューブ525の後端はガス供給源51に接続され、第二チューブ522〜第五チューブ525の先端はそれぞれ第二エアバッグ22〜第五エアバッグ25のガス供給部22g〜25gに接続されている。
ガス供給部21g〜25gは、例えば、第一エアバッグ21〜第五エアバッグ25に接触する乗員から離れた位置(例えば、反対側)に形成されており、第一チューブ521〜第五チューブ525は、乗員と干渉しないように配置される。また、第一チューブ521〜第五チューブ525は、反力伝達部材4を避けるように配置してもよいし、反力伝達部材4を貫通するように配置してもよい。
なお、上述したガス供給装置5の構成は、独立した第一エアバッグ21〜第五エアバッグ25の各々にガスを供給する方法の一例であり、上述した構成に限定されるものではない。例えば、第一エアバッグ21〜第五エアバッグ25が互いに連通している場合には、ガス供給源51から第一エアバッグ21にガスを供給するようにすればよい。
上述した本実施形態に係る乗員拘束装置1によれば、互いに連通していない独立した膨張体である第一エアバッグ21〜第五エアバッグ25を列状に配置してエアバッグ群2を構成し、隣接するエアバッグ同士を膨張展開完了状態において互いに接触するように第一テザー31及び第二テザー32を配置したことにより、エアバッグ群2の膨張展開完了時に必ず隣接するエアバッグ同士が接触することとなり、エアバッグ間に反力を生じさせることができる。
したがって、かかる反力及びテザー3の張力により第一エアバッグ21〜第五エアバッグ25を位置決めすることができ、使用時におけるエアバッグ群2の変形(第一エアバッグ21〜第五エアバッグ25の位置ずれ)を抑制することができ、乗員の拘束力を向上することができ、車両衝突時や衝突予測時における乗員のシートに対する相対移動を低減することができる。
次に、上述した乗員拘束装置1を備えたシートSについて説明する。ここで、図4は、図1に示した乗員拘束装置を備えたシートを示す側面図であり、(A)は通常状態、(B)は乗員拘束装置作動状態、(C)は緩衝装置作動状態、を示している。なお、各図において、説明の便宜上、乗員拘束装置1及び緩衝装置6を実線で図示し、他の構成を一点鎖線で図示している。
シートSは、一般に、乗員Mが着座する座部Scと、乗員Mの背部を支えるシートバックSbと、を備えている。乗員拘束装置1は、例えば、シートバックSbの片側又は両側の上部に内蔵されている。エアバッグ群2は、例えば、図4(A)に示したように、反力伝達部材4上に折り畳まれ、ラッピングシート等により外面を覆うことにより、折り畳み形状が保持される。
また、乗員拘束装置1は、エアバッグ群2及び反力伝達部材4によって構成されるモジュールをシートバックSbの内部から外部に移動させる駆動装置7を備えていてもよい。駆動装置7は、例えば、反力伝達部材4に接続されたロッドを伸縮可能なアクチュエータにより構成される。なお、駆動装置7は、図示したアクチュエータに限定されるものではなく、モジュールを押し出すエアバッグ装置等であってもよい。
また、シートSは、車両衝突時にシートバックSbを前方に傾斜させる緩衝装置6を有していてもよい。緩衝装置6は、例えば、シートバックSbの回転軸に配置されたトーションバーによって構成される。かかるトーションバーは、所定の閾値以上の荷重が負荷されると回転軸回りに捻れを生じる部品である。なお、かかる緩衝装置6の構成は単なる一例であり、図示した構成に限定されるものではない。
シートベルトWによってシートSに拘束された乗員Mは、車両衝突時に慣性力によって上体が前方に投げ出されることになるところ、それに合わせてシートバックSbを前方に傾斜させることにより、シートバックSbに配置された乗員拘束装置1のエアバッグ群2を乗員Mの移動に追従させることができ、乗員Mの拘束力を保持することができる。また、エアバッグ群2の保護エリアを小さくすることができ、エアバッグ群2の小型化を図ることもできる。
上述した乗員拘束装置1を備えたシートSは、図4(A)に示したように、通常状態では、エアバッグ群2は折り畳まれてシートバックSbに内蔵された状態に保持される。なお、本実施形態において、「通常状態」とは、車両衝突等の緊急事態が生じていない状態、車両衝突等の緊急事態が予測されていない状態又はエアバッグ群2を膨張展開させる必要がない状態を意味する。
そして、車両衝突時又は衝突予測時には、図4(B)に示したように、駆動装置7を作動させてエアバッグ群2及び反力伝達部材4をシートバックSbの外部に放出し、エアバッグ群2を膨張展開させる。このとき、モジュールの放出を補助するようにシートバックSbの一部を開放させるようにしてもよいし、モジュールがシートバックSbの一部を突き破って又は押し退けて放出させるようにしてもよい。
その後、車両衝突によって乗員Mの上体が前方に投げ出される際には、緩衝装置6が作用し、シートバックSbが乗員Mの移動に追従して前方に傾斜する。このとき、乗員拘束装置1もシートバックSbと一緒に移動することから、乗員Mを拘束した状態を保持することができる。
図4(A)〜(C)に示した乗員拘束装置1は、エアバッグ群2が乗員Mの肩部を上方から拘束するものであるが、かかる構成に限定されるものではない。ここで、図5は、本発明の他の実施形態に係る乗員拘束装置を示す図であり、(A)は第二実施形態、(B)は第三実施形態、(C)は第四実施形態、(D)は第五実施形態、を示している。
図5(A)に示した第二実施形態に係る乗員拘束装置1は、乗員Mの腰部を拘束するものである。すなわち、エアバッグ群2は、乗員Mの腰部に対応した位置に配置されている。例えば、乗員拘束装置1は、シートバックSbの片側又は両側の下部に内蔵される。なお、座部Scに乗員拘束装置1を配置して大腿部を拘束するようにエアバッグ群2を膨張展開させるようにしてもよい。
図5(B)に示した第三実施形態に係る乗員拘束装置1は、乗員Mの膝周辺部(例えば、膝下部)を拘束するものである。また、図5(C)に示した第四実施形態に係る乗員拘束装置1は、乗員Mの膝周辺部(例えば、膝上部)を拘束するものである。すなわち、エアバッグ群2は、乗員Mの膝周辺部に対応した位置に配置されている。例えば、乗員拘束装置1は、座部Scの片側又は両側の前部に内蔵される。
図5(D)に示した第五実施形態に係る乗員拘束装置1は、乗員Mの肩部側面を拘束するものである。すなわち、エアバッグ群2は、乗員Mの肩部に対応した位置に配置されている。例えば、乗員拘束装置1は、シートバックSbの片側又は両側の上部に内蔵される。また、エアバッグ群2は、シートバックSbの側面から外部に放出され、エアバッグ群2の先端(例えば、第五エアバッグ25)が乗員Mの肩部側面に当接する。なお、エアバッグ群2の配置によっては、乗員拘束装置1を座部Scに配置するようにしてもよい。
このように、乗員Mの肩部側面にエアバッグ群2を当接させることにより、乗員Mの横移動(左右方向の移動)を低減したり、着座位置がずれている乗員Mを正常な位置に押し戻したりすることができる。なお、図示しないが、エアバッグ群2をシートバックSbの背面から外部に放出させ、エアバッグ群2を大きく湾曲させて乗員Mの肩部側面に当接させるようにしてもよい。また、エアバッグ群2は、乗員Mの胴部側面、腰部側面、大腿部側面等に当接させるようにしてもよい。
上述した乗員拘束装置1を用いて、シートSに着座した乗員Mの移動を拘束したり、乗員Mの着座位置を修正したりすることにより、前突用エアバッグ装置等の他のエアバッグ装置に適した位置に乗員Mを移動又は拘束することができる。
また、上述した実施形態では、乗員Mを拘束する部位ごとに乗員拘束装置1をシートSに配置した場合について説明しているが、乗員Mの複数の部位を拘束するように、複数の乗員拘束装置1をシートSに配置するようにしてもよい。
本発明は上述した実施形態に限定されず、例えば、上述した実施形態(変形例を含む)に係る乗員拘束装置は、車両の前部座席用のシートだけでなく、後部座席用のシートにも適用することができる等、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能であることは勿論である。
1 乗員拘束装置
2 エアバッグ群
3 テザー
4 反力伝達部材
5 ガス供給装置
6 緩衝装置
7 駆動装置
21 第一エアバッグ
22 第二エアバッグ
23 第三エアバッグ
24 第四エアバッグ
25 第五エアバッグ
21g〜25g ガス供給部
31 第一テザー
32 第二テザー
33 第三テザー
51 ガス供給源
52 チューブ
311〜315,321〜325,331〜335 縫合部
316,326 端部
521 第一チューブ
522 第二チューブ
523 第三チューブ
524 第四チューブ
525 第五チューブ
L1,L2 接続ピッチ
M 乗員
S シート
Sb シートバック
Sc 座部


Claims (9)

  1. シートに乗員を拘束する乗員拘束装置において、
    複数のエアバッグを列状に配置したエアバッグ群と、
    隣接するエアバッグ同士を膨張展開完了状態で互いに接触した状態に保持するように前記複数のエアバッグに接続されたテザーと、
    を含むことを特徴とする乗員拘束装置。
  2. 前記テザーは、前記エアバッグ群が湾曲している場合に、前記エアバッグ群の内側に配置された第一テザーと、それ以外の場所に配置された少なくとも一つの第二テザーと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の乗員拘束装置。
  3. 前記第一テザーの接続ピッチは、前記エアバッグの直径以下である、ことを特徴とする請求項2に記載の乗員拘束装置。
  4. 前記第一テザーの接続ピッチは、前記第二テザーの接続ピッチに等しい又は前記第二テザーの接続ピッチよりも短い、ことを特徴とする請求項2に記載の乗員拘束装置。
  5. 前記エアバッグ群は、容量が異なるエアバッグを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の乗員拘束装置。
  6. 前記エアバッグ群と前記シートとの間に配置され、前記エアバッグ群の反力を受ける反力伝達部材を含む、ことを特徴とする請求項1に記載の乗員拘束装置。
  7. 前記エアバッグ群は、前記乗員の肩部、腰部又は膝周辺部に対応した位置に配置されている、ことを特徴とする請求項1に記載の乗員拘束装置。
  8. 前記シートは、車両衝突時にシートバックを前方に傾斜させる緩衝装置を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の乗員拘束装置。
  9. 乗員が着座する座部と、乗員の背部を支えるシートバックと、を備えたシートにおいて、請求項1〜8の何れか一項に記載された乗員拘束装置を有する、ことを特徴とするシート。

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