JP2019018356A - ディスペンサ塗工式転写装置、及び、ディスペンサ塗工式転写方法 - Google Patents

ディスペンサ塗工式転写装置、及び、ディスペンサ塗工式転写方法 Download PDF

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Abstract

【課題】樹脂の広がり幅を正確に検出して、ニップ操作アクチュエータとディスペンサの樹脂供給量を適切に制御することができるディスペンサ塗工式転写装置、及び、ディスペンサ塗工式転写方法を提供することである。【解決手段】実施形態のディスペンサ塗工式転写装置は、モールドロールと、ニップロールと、ニップ操作アクチュエータと、ディスペンサと、樹脂硬化装置と、剥離ロールと、センサと、コントローラと、を持つ。センサは、転写フィルムの樹脂の膜厚とはみ出し端位置を検出する。コントローラは、検出信号を受け、樹脂の膜厚が規定の厚み範囲になるようにニップ操作アクチュエータを制御し、樹脂の広がり幅が規定の範囲になるようにディスペンサからの樹脂供給量を制御する。センサは、転写型に設けられた余端部用転写凹凸によって余端部領域に形成された凹凸部分において、余端部領域の樹脂のはみ出し端位置を検出する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、ディスペンサ塗工式転写装置、及び、ディスペンサ塗工式転写方法に関する。
液晶ディスプレイのバックライト用として用いられる光拡散板や、投射型表示装置に用いられるワイヤグリッド偏光フィルム、プリズムシート、フレネルシート等は、樹脂フィルムの表面に凹凸状の微細パターンが形成されている。これらの製品は、転写装置によって基材フィルムの表面に樹脂を塗布するとともに、モールドロールの外周面に設けられた転写型により、基材フィルム上の樹脂に凹凸状の微細パターンを転写して作られる。
転写装置において、基材フィルム上に樹脂を均一に塗工する方法としては、ディスペンサ塗工式やスロットダイ塗工式、インクジェット塗工式等が知られている。
ディスペンサ塗工式転写装置は、外周面に転写型が設けられたモールドロールと、ニップロールと、モールドロールに対するニップロールの離間距離を調整するニップ操作アクチュエータと、を備えている。モールドロールとニップロールの間には基材フィルムが連続して搬送される。基材フィルムのフィルム送り方向の上流側とモールドロールの外周面との間には樹脂導入用の隙間が設けられている。その隙間の上方側には、液状の樹脂を連続的に滴下するディスペンサが配置されている。滴下した液状の樹脂は、基材フィルムと転写型との間に一定幅に広がる。そして、一定幅に広がった樹脂は、モールドロールの転写型に押し付けられることにより、転写型の凹凸パターンが樹脂の表面に転写される。
また、モールドロールの下方には、紫外線照射装置等の樹脂硬化装置が配置されている。樹脂硬化装置は、基材フィルムとともにモールドロールの転写型に押し付けられた液状の樹脂を硬化させる。パターンを転写された樹脂は硬化して基材フィルムの表面と一体化される。モールドロールのフィルム送り方向の下流側には、樹脂と基材フィルムが一体化した転写フィルムをモールドロールの外周面から剥離させる剥離ロールが配置されている。基材フィルム上で広がる樹脂の広がり幅と膜厚は、ディスペンサから滴下される樹脂の供給量と、モールドロールに対するニップロールの離間距離を調整することにって調整される。モールドロールに対するニップロールの離間距離はニップ操作アクチュエータによって調整される。
ディスペンサ塗工は、転写前に塗工幅と膜厚を調整可能な前計量方式のスロットダイ塗工と異なり、転写後に樹脂の広がり幅と膜厚を測定する後計量方式である。
従来のディスペンサ塗工式転写装置として、転写フィルム上の樹脂の膜厚と広がり幅を検出する非接触式のセンサと、そのセンサの検出信号に基づいてニップ操作アクチュエータとディスペンサの樹脂供給量を制御するコントローラを備えたものが知られている。転写フィルム上の樹脂の広がり幅は、樹脂の側端部の位置(通常、転写フィルムの製品部領域から側方にはみ出した余端部の端の位置)をセンサによって検出し、その検出結果に基づいて求める。
しかし、樹脂の側端部は、液状の樹脂の広がり幅の末端部に相当する部位であることから薄くなり易く、しかも、最終的に切除される部分であることから、検出のし易いの凹凸パターンは施されていない。
このため、ディスペンサ塗工式転写装置においては、転写フィルム上の樹脂の広がり幅を正確に検出して、ニップ操作アクチュエータとディスペンサの樹脂供給量を適切に制御することが難しい。
特開2013−193415号公報
本発明が解決しようとする課題は、樹脂の広がり幅を正確に検出して、ニップ操作アクチュエータとディスペンサの樹脂供給量を適切に制御することができるディスペンサ塗工式転写装置、及び、ディスペンサ塗工式転写方法を提供することである。
実施形態のディスペンサ塗工式転写装置は、モールドロールと、ニップロールと、ニップ操作アクチュエータと、ディスペンサと、樹脂硬化装置と、剥離ロールと、センサと、コントローラと、を持つ。モールドロールは外周面に転写型が設置可能とされている。ニップロールは、モールドロールの外周面に対向して配置され、連続して搬送されてくる基材フィルムをモールドロールとの間に挿入される。ニップ操作アクチュエータは、モールドロールに対するニップロールの離間距離を調整する。ディスペンサは、基材フィルムとモールドロールの間の樹脂導入部に液状の樹脂を供給する。樹脂硬化装置は、基材フィルムとともに転写型に押し付けられた液状の樹脂を硬化させて基材フィルムと一体化させる。剥離ロールは、樹脂と基材フィルムが一体化した転写フィルムを転写型から剥離させる。センサは、転写フィルムの樹脂の膜厚と樹脂のはみ出し端位置を検出する。コントローラは、センサの検出信号を受け、転写フィルム上の樹脂の膜厚が規定の厚み範囲になるようにニップ操作アクチュエータを制御するとともに、樹脂の広がり幅が規定の範囲になるようにディスペンサからの樹脂供給量を制御する。センサは、転写型に設けられた余端部用転写凹凸によって余端部領域に形成された凹凸部分において、余端部領域の樹脂のはみ出し端位置を検出する。
実施形態のディスペンサ塗工式転写装置を示す模式的な側面図。 実施形態のディスペンサ塗工式転写装置を示す図1のII−II線に沿う断面図。 実施形態のディスペンサ塗工式転写装置の制御の流れを示すフローチャート。
以下、実施形態のディスペンサ塗工式転写装置、及び、ディスペンサ塗工式転写方法を、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態のディスペンサ塗工式転写装置1の各部を模式的に示した側面図である。ディスペンサ塗工式転写装置1は、基材フィルム14の表面に樹脂2を塗工しつつ、その樹脂2の表面に凹凸状の所定のパターンを転写し、それによって表面に所定のパターンを持つ転写フィルム14Aを連続的に製造する。
図1に示すように、ディスペンサ塗工式転写装置1は、外周面に転写型11が設けられるモールドロール10と、モールドロール10と外周面を突き合わせるように設置されたニップロール12、及び、剥離ロール13と、を備えている。また、ディスペンサ塗工式転写装置1は、基材フィルム14を連続的に繰り出す繰出装置15と、表面に樹脂塗工と転写を施された転写フィルム14Aを巻き取る巻取装置16と、を備えている。モールドロール10の転写型11は、モールドロール10の外周面に一体に形成しても良いが、モールドロール10と別部品として製造し、モールドロール10の外周面に脱着可能に取り付けるようにしても良い。
繰出装置15から繰り出された基材フィルム14は、モールドロール10とニップロール12の間に上方側から挿入され、モールドロール10の下半部の外周面に掛け回された状態でモールドロール10と剥離ロール13の間に挿入されている。ニップロール12は、モールドロール10の外周面方向に押し付けられる。基材フィルム14は、モールドロール10の下半部の外周面に沿って移動する間に表面に樹脂2を塗工されて、その樹脂2の表面に転写型11の凹凸状のパターンを転写される。こうして凹凸状のパターンを転写された転写フィルム14Aはモールドロール10と剥離ロール13の間から引き出され、巻取装置16に巻き取られる。
ディスペンサ塗工式転写装置1は、さらに、モールドロール10に対するニップロール12の離間距離を調整するニップ操作アクチュエータ17と、基材フィルム14とモールドロール10の間の樹脂導入部18に液状の樹脂2を供給するディスペンサ19と、を備えている。樹脂導入部18は、基材フィルム14のフィルム送り方向の上流側部分とモールドロール10の外周面(転写型11の外周面)との間に設けられ、上方側にテーパー状に開いた溝状の隙間によって構成されている。
ニップ操作アクチュエータ17は、ニップロール12の前後位置を調整するアクチュエータであり、ACサーボモータやリニアモータを用いることが望ましい。
ディスペンサ19は、樹脂導入部18の上方に配置されている。ディスペンサ19は、ノズル部19aから液状の樹脂2(本例の場合、紫外線硬化性樹脂)を樹脂導入部18に連続的に滴下する。樹脂導入部18に滴下した液状の樹脂2は、モールドロール10と基材フィルム14の幅方向に広がりながら、モールドロール10の転写型11と基材フィルム14の間に充填される。ディスペンサ19には、タンク3内の液状の樹脂2がポンプ4によって送給される。ここで用いるポンプ4としては、無脈動、若しくは、低脈動の定量ポンプであることが望ましい。
ディスペンサ塗工式転写装置1は、さらに、樹脂硬化装置である紫外線照射装置20と、転写フィルム14A上の樹脂2の膜厚と側端部の位置を検出する複数のセンサ21L,21C,21Rと、ライン速度と装置の各部を制御するコントローラ22と、を備えている。紫外線照射装置20は、モールドロール10の下半部の外周面に掛け回された基材フィルム14の下方に配置され、基材フィルム14を通して基材フィルム14上の樹脂2に紫外線を照射する。これにより、モールドロール10の転写型11に押し付けられた液状の樹脂2が硬化し、その硬化した樹脂2が基材フィルム14と一体化する。
図2は、図1のII−II線に沿うように、転写フィルム14Aを断面にして示した図である。
剥離ロール13で剥離された転写フィルム14Aは、図2に示すように、一定幅の製品部領域2aと、製品部領域2aから側方にはみ出した余端部領域2bと、を有している。余端部領域2bは後に切断装置(図示せず)によって切除される。
センサ21Cは、転写フィルム14Aの製品部領域2aの上方に配置されている。また、センサ21Lは、転写フィルム14Aの左側の余端部領域2bの上方に配置され、センサ21Rは、転写フィルム14Aの右側の余端部領域2bの上方に配置されている。各センサ21L,21C,21Rは、例えば、分光干渉式厚み計、レーザー変位計、赤外線膜厚計等の非接触式のセンサが用いられている。中央のセンサ21Cは、製品部領域2aの樹脂2の膜厚を検出する。また、左右のセンサ21L,21Rは、左右の余端部領域2bの樹脂2の膜厚tと左右の余端部領域2bの樹脂2のはみ出し端位置(側端部位置)を検出する。
ところで、モールドロール10の外周面に設けられる転写型11には、転写フィルム14Aの製品部領域2a上に所定の凹凸状のパターンを形成する製品部用転写凹凸(図示せず)と、左右の余端部2b上の樹脂2の膜厚とはみ出し端位置を検出するための凹凸状のパターンを形成する余端部用転写凹凸と、を有している。余端部用転写凹凸のサイズや形状は任意であるが、製品部用転写凹凸と同サイズ・同形状(同パターン)であることが望ましい。
転写型11には、上記のように製品部用転写凹凸と余端部用転写凹凸が形成されているため、モールドロール10で塗工された転写フィルム14Aは、製品部領域2aと余端部領域2bの各上面に同様の凹凸パターンが形成される。なお、図2では、製品部領域2a上に10個の凹凸30が描かれ、余端部領域2b上に2個の凹凸30aが描かれている。しかし、図2中の各凹凸30,30aは模式的に示されたものであり、実際には微細なさらに多数の凹凸が設けられている。ただし、余端部領域2b上の凹凸30aは、図2に示すように、幅方向に2個設けられていても良い。
中央のセンサ21Cは、製品部領域2aの樹脂2の膜厚(凹凸30の凸部の厚み)を、製品部領域2aの凹凸30部分の上方において検出する。また、左右のセンサ21L,21Rは、余端部領域2bの樹脂2の膜厚(凹凸30aの凸部の厚み)と、余端部領域2bの樹脂2のはみ出し端位置を、余端部領域2bの凹凸30a部分の上方において検出する。
コントローラ22は、センサ21C,21L,21Rの検出信号を受け、転写フィルム14A上の樹脂2の膜厚tが規定の厚み範囲になるようにニップ操作アクチュエータ17を制御する。即ち、コントローラ22は、転写フィルム14A上の樹脂2の膜厚tが規定の厚み範囲よりも薄い場合には、ニップ操作アクチュエータ17の制御によってモールドロール10に対するニップロール12の離間距離(ギャップg)を増大させる。また、逆に転写フィルム14A上の樹脂2の膜厚tが規定の厚み範囲以上の場合には、モールドロール10に対するニップロール12の離間距離(ギャップg)を減少させる。
また、コントローラ22は、左右のセンサ21L,21Rの検出信号を受け、樹脂2の広がり幅が規定の範囲(W1≦広がり幅<W2)になるようにディスペンサ19からの樹脂供給量を制御する。即ち、コントローラ22は、樹脂2の広がり幅が規定の広がり幅よりも狭い場合には、ディスペンサ19からの樹脂供給量を増大させる。また、逆に樹脂2の広がり幅が規定の広がり幅よりも広い場合には、ディスペンサ19からの樹脂供給量を減少させる。
なお、コントローラ22は、例えば、左右のセンサ21L,21Rが、図2中のP1点、または、P1点からP2点までの範囲で余端部領域2bの凹凸30aが検出されたときに、樹脂2の広がり幅が規定の範囲(W1≦広がり幅<W2)にあるものと判定することができる。
また、中央のセンサ21Cで検出される製品部領域2aの膜厚情報は、左右のセンサ21L,21Rで検出される余端部領域2bの膜厚情報と併せて転写フィルム14A上の膜厚分布を計測するのにも用いることができる。
つづいて、図3に示すフローチャートに基づいて本実施形態のディスペンサ塗工式転写装置1の動作について説明する。
コントローラ22は、最初に、実製造時のライン速度よりも遅いライン速度で準備運転を開始する。このとき、樹脂導入部18の幅(ギャップg)を規定の初期幅にし、ディスペンサ19からの液状の樹脂2の滴下を開始する。こうして、液状の樹脂2が滴下されると、樹脂2が幅方向に広がりつつ、基材フィルム14と転写型11の間に充填される。このとき、充填された液状の樹脂2は紫外線照射装置20によって紫外線を照射され、その結果、硬化して基材フィルム14の表面と一体化される。
一体化して形成された転写フィルム14Aは、剥離ロール13で転写型11から剥離され、その直後にセンサ21C,21L,21Rによって樹脂2の膜厚と、余端部領域2bの樹脂2のはみ出し端位置を検出される。このとき、コントローラ22は、センサ21C,21L,21Rの検出信号を読み込む(ステップS101)。
コントローラ22は、つづくステップS102において、中央のセンサ21Cの検出情報に基づいて転写フィルム14Aの製品部領域2aの膜厚が規定の厚み範囲(A≦膜厚<B)であるか否かを判断する。このとき、膜厚が規定の厚み範囲(A≦膜厚<B)であるときには、ステップS103に進み、膜厚が規定の厚み範囲(A≦膜厚<B)でないときには、ステップS104へと進む。ステップS104では、膜厚が規定の厚み範囲(A≦膜厚<B)になるように、ニップ操作アクチュエータ17を制御して樹脂導入部18の幅(ギャップg)を増減調整する。
ステップS103に進んだ場合には、余端部領域2bの樹脂2のはみ出し端位置の情報を基に求めた樹脂2の広がり幅が規定の範囲(W1≦広がり幅<W2)であるか否かを判断する。このとき、広がり幅が規定の範囲(W1≦広がり幅<W2)であるときには、ステップS105に進み、広がり幅が規定の範囲(W1≦広がり幅<W2)でないときには、ステップS106へと進む。ステップS106では、樹脂2の広がり幅が規定の範囲(W1≦広がり幅<W2)となるように、ディスペンサ19の樹脂2の供給量を増減調整する。
ステップS105に進んだ場合には、現在のライン速度が、実製造時の規定のライン速度Eと等しいか否かを判断する。このとき現在のライン速度が実製造時の規定のライン速度Eと等しいときには、準備運転のための処理を終了して、実際の製造運転へと移行する。
ステップS105において、現在のライン速度が実製造時の規定のライン速度Eと等しくない(ライン速度Eよりも低速)のときには、ライン速度を所定量上げるとともに、そのライン速度の上昇量に応じてディスペンサ19からの樹脂2の供給量を増大させる。この後、ステップS101に戻り、現在のライン速度が実製造時の規定のライン速度Eと等しくなるまで、同様の処理を繰り返す。現在のライン速度が実製造時の規定のライン速度Eと等しくなった時点で準備運転のための処理を終了し、実際の製造運転へと移行する。
本実施形態のディスペンサ塗工式転写装置1は、転写型11によって転写フィルム14Aの余端部領域2bの樹脂2に凹凸30aを設け、センサ21L,20Rがその凹凸30a部分において、樹脂2の膜厚と樹脂2のはみ出し端位置を検出する。このため、凹凸30aが無い場合に比較して、センサ21L,21Rが余端部領域2bのはみ出し端を正確に判別することができる。したがって、ニップ操作アクチュエータ17とディスペンサ19の樹脂供給量を適切に制御して、転写フィルム14Aの樹脂の膜厚と広がり幅を自動調整することができる。
本実施形態のディスペンサ塗工式転写装置1は、コントローラ22による制御により、実製造時のライン速度よりも遅いライン速度で準備運転を開始し、その準備運転の間に、ニップ操作アクチュエータ17とディスペンサ19からの樹脂供給量を制御する。こうして、基材フィルム14と転写型11の間に充填する液状の樹脂2の膜厚と広がり幅を安定させた後に、ライン速度を製造時ライン速度まで徐々に上げつつ、ライン速度の上昇に応じてディスペンサ19からの樹脂供給量を増大させる。このため、実製造のライン運転の開始までに無駄になる基材フィルム14や樹脂2の量を減少させることができる。
また、転写型11をモールドロール10と別体に形成し、転写型11をモールドロール10の外周面に脱着可能に取り付けるようにした場合には、製品コストの高騰を招くことなく、転写フィルム14A上の凹凸パターンを変更することができる。
上記の実施形態においては、樹脂2の膜厚と余端部領域2bのはみ出し端位置を検出するために、固定式の3つのセンサ21L,21C,21Rを用いるようにしているが、移動式のセンサを一つ、若しくは、二つ用いることも可能である。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、転写型11によって転写フィルム14Aの余端部領域2bに形成された凹凸30a部分において、センサ21L,21Rが余端部領域2bの樹脂2のはみ出し端位置を検出するため、樹脂の広がり幅を正確に検出して、ニップ操作アクチュエータとディスペンサの樹脂供給量を適切に制御することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…ディスペンサ塗工式転写装置、2…樹脂、2a…製品部領域、2b…余端部領域、10…モールドロール、11…転写型、12…ニップロール、13…剥離ロール、14…基材フィルム、14A…転写フィルム、17…ニップ操作アクチュエータ、18…樹脂導入部、19…ディスペンサ、20…紫外線照射装置(樹脂硬化装置)、21L,21C,21R…センサ、22…コントローラ、30a…凹凸。

Claims (3)

  1. 外周面に転写型が設置可能なモールドロールと、
    前記モールドロールの外周面に対向して配置され、連続して搬送されてくる基材フィルムを前記モールドロールとの間に挿入されるニップロールと、
    前記モールドロールに対する前記ニップロールの離間距離を調整するニップ操作アクチュエータと、
    前記基材フィルムと前記モールドロールの間の樹脂導入部に液状の樹脂を供給するディスペンサと、
    前記基材フィルムとともに前記転写型に押し付けられた液状の前記樹脂を硬化させて前記基材フィルムと一体化させる樹脂硬化装置と、
    前記樹脂と前記基材フィルムが一体化した転写フィルムを前記転写型から剥離させる剥離ロールと、
    前記転写フィルムの前記樹脂の膜厚と前記樹脂のはみ出し端位置を検出するセンサと、
    前記センサの検出信号を受け、前記転写フィルム上の前記樹脂の膜厚が規定の厚み範囲になるように前記ニップ操作アクチュエータを制御するとともに、前記樹脂の広がり幅が規定の範囲になるように前記ディスペンサからの樹脂供給量を制御するコントローラと、を備え、
    前記転写フィルムは、製品部領域と、当該製品部領域から側方にはみ出した余端部領域と、を有し、
    前記センサは、前記転写型に設けられた余端部用転写凹凸によって前記余端部領域に形成された凹凸部分において、前記余端部領域の前記樹脂のはみ出し端位置を検出するディスペンサ塗工式転写装置。
  2. 前記コントローラは、
    実製造時のライン速度よりも遅いライン速度で準備運転を開始し、
    当該準備運転の間に、前記ディスペンサからの樹脂供給量と前記ニップ操作アクチュエータを制御して、前記基材フィルムと前記転写型の間に充填する液状の前記樹脂の膜厚と広がり幅を安定させた後に、
    ライン速度を製造時ライン速度まで徐々に上げつつ、ライン速度の上昇に応じて前記ディスペンサからの樹脂供給量を増大させる請求項1に記載のディスペンサ塗工式転写装置。
  3. 外周面に転写型が設置されるモールドロールとニップロールとの間に基材フィルムを挿入して、当該基材フィルムを前記転写型に押し付けるとともに、
    前記基材フィルムと前記転写型の間の樹脂導入部に液状の樹脂を供給し、
    前記基材フィルムとともに前記転写型に押し付けられた液状の前記樹脂を硬化させ、その後に前記樹脂と前記基材フィルムが一体化した転写フィルムを前記転写型から剥離させ、
    前記転写フィルムの製品部領域から側方にはみ出した余端部領域に凹凸を形成するための余端部用転写凹凸を、前記モールドロールの前記転写型に予め形成しておき、
    前記転写フィルムを検出するとともに、
    余端部用転写凹凸によって前記余端部領域に形成された凹凸部分において、前記余端部領域の前記樹脂のはみ出し端の位置を検出し、
    これらの検出結果に基づいて、前記転写フィルム上の前記樹脂の膜厚が規定の厚み範囲になるように前記モールドロールに対する前記ニップロールの離間距離を制御するとともに、前記樹脂の広がり幅が規定の範囲になるように前記ディスペンサからの樹脂供給量を制御するディスペンサ塗工式転写方法。
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