JP2019017924A - 遊技機 - Google Patents

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孝幸 菊地
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Abstract

【課題】新たな遊技性を提供する。
【解決手段】ボーナス役には、全ての設定値で当選確率が同一であり、かつ、当選フラグが次遊技以降に持ち越し可能な特別ボーナス役が含まれ、小役には、内部中遊技状態において当選可能であり、かつ、設定値によって当選確率が異なる特定小役を含み、特別ボーナス役は、内部中遊技状態において、特定小役の当選フラグが設定されているかによって有効ライン上に停止制御される優先順位が異なる、複数の図柄組み合わせが設けられている。
【選択図】図9

Description

本発明は、遊技者に遊技上の利益を付与するか否かを抽選により決定する遊技機に関する。
遊技機としてのスロットマシンでは、遊技の進行に際し、遊技者の有利度合い(遊技利益)を異にする複数の遊技状態や演出状態が設けられている。例えば、ボーナス役に対応する図柄組み合わせを有効ライン上に表示することで、通常遊技状態より、遊技者がメダルを獲得し易いボーナス遊技状態に移行する仕様を採用しているスロットマシンがある。
また、スロットマシンでは、遊技の進行に際し、遊技者の有利度合い(遊技利益)を異にする複数の遊技状態が設けられている。例えば、遊技利益が大きい当選役(以下、選択当選役という)と他の当選役とが重複した当選種別(以下、選択当選種別という)に当選したときに、その選択当選役の入賞条件となるストップスイッチの操作態様(以下、正解操作態様という)が報知されることで(以下、このような所定の当選役の入賞条件となる操作態様を報知する演出を単に補助演出という)、当該選択当選役に対応する図柄組み合わせを、遊技者が有効ライン上に容易に表示させることができる、所謂、AT(アシストタイム)が実行されるAT演出状態や、リプレイ役の当選確率が高く設定されたRT(リプレイタイム)遊技状態を用いたり、上記のAT演出状態とRT遊技状態が同時に進行される所謂ART遊技状態を用いることもある。
しかし、このようなボーナス遊技状態やAT演出状態への移行頻度が偏ると射倖性が過度に高まってしまう懸念がある。そこで、ハズレや各小役の入賞の発生回数を計数して発生確率を計算し、その計算内容を遊技者が視認可能な表示器に表示する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
特開平10−127861号公報
上述したように、ボーナス遊技状態やAT演出状態への移行頻度が偏るのを防止したいという社会的要請がある。そこで、メダルの獲得性能が高い遊技状態が偏っているか否かを統括的かつ画一的に判定すべく、例えば、指示機能に係る性能を有する区間、すなわち、補助演出を実行する区間等を、遊技者に有利となる有利区間とし、設定差の有る(設定値によって当選確率が異なる)当選種別(当選役)に当選した場合には、補助演出に関する処理を行えないようにすることが考えられる。
しかしながら、設定差の無い当選種別(当選役)が当選した場合にのみ補助演出に関する処理を行うとなると、遊技性が限られてしまうおそれがある。
本発明は、このような課題に鑑み、新たな遊技性を提供することが可能な遊技機を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の遊技機は、遊技者への有利度が異なる複数の設定値からいずれかの設定値を設定可能な設定値設定手段と、スタートスイッチの操作に基づき、ボーナス役および小役を含む当選役の当否を決定し、決定した当選役の当選フラグを設定する当選種別抽選手段と、前記スタートスイッチの操作に基づき、複数種類の図柄がそれぞれ配列された複数のリールを回転制御し、回転しているリールに対応するストップスイッチの操作に応じ、前記当選フラグが当選している当選役の図柄組み合わせを構成する図柄が、有効ライン上の表示位置に対して所定の引込範囲内に存在する場合に、前記図柄が前記有効ライン上に表示されるように、前記ストップスイッチの操作に対応する前記リールの停止制御を行うリール制御手段と、前記有効ライン上に停止表示された図柄組み合わせに基づいて、前記当選役の入賞の有無を判定する判定手段と、前記当選種別抽選手段によって前記ボーナス役が当選したことを契機として移行される内部中遊技状態を含む複数の遊技状態のいずれかに移行させる遊技状態制御手段と、を備え、前記ボーナス役には、全ての前記設定値で当選確率が同一であり、かつ、当選フラグが次遊技以降に持ち越し可能な特別ボーナス役が含まれ、前記小役には、前記内部中遊技状態において当選可能であり、かつ、設定値によって決定確率が異なる特定小役が含まれ、前記特別ボーナス役は、前記内部中遊技状態において、前記特定小役が当選したかによって有効ライン上に停止制御される優先順位が異なる、複数の図柄組み合わせが設けられている。
また、非有利状態、および、前記非有利状態よりも遊技者に有利な有利状態に移行させる有利状態制御手段と、前記有利状態において、前記当選種別抽選手段により決定された前記当選役の入賞を補助する補助演出を実行する演出制御手段と、を備え、前記有利状態制御手段は、前記有効ライン上に表示された前記特別ボーナス役の図柄組み合わせによって、前記有利状態に係る処理を異ならせるとよい。
また、本発明の遊技機は、遊技者への有利度が異なる複数の設定値からいずれかの設定値を設定する設定値設定手段と、スタートスイッチの操作に基づき、ボーナス役のみが含まれる第1ボーナス当選種別と、前記ボーナス役および小役を含む第2ボーナス当選種別とを含む複数の当選種別の当否を決定し、決定した当選種別に含まれる当選役の当選フラグを設定する当選種別抽選手段と、前記スタートスイッチの操作に基づき、複数種類の図柄がそれぞれ配列された複数のリールを回転制御し、回転している前記リールに対応するストップスイッチの操作に応じ、前記当選フラグが設定されている当選役の図柄組み合わせを構成する図柄が、有効ラインに対して所定の引込範囲内に存在する場合に、前記図柄が前記有効ライン上に表示されるように、前記ストップスイッチの操作に対応する前記リールの停止制御を行うリール制御手段と、前記有効ライン上に表示された図柄組み合わせに基づいて、前記当選役の入賞の有無を判定する判定手段と、前記当選種別抽選手段によって前記第1ボーナス当選種別または前記第2ボーナス当選種別が当選したことを契機として移行される内部中遊技状態を含む複数の遊技状態のいずれかに移行させる遊技状態制御手段と、非有利状態、および、前記非有利状態よりも遊技者に有利な有利状態に移行させる有利状態制御手段と、を備え、前記第1ボーナス当選種別および前記第2ボーナス当選種別のうち、一方の当選種別は、全ての前記設定値で当選確率が同一であり、他方の当選種別は、前記設定値によって当選確率が異なり、前記ボーナス役は、前記当選フラグが次遊技以降に持ち越し可能であり、前記第1ボーナス当選種別が当選した場合に前記ボーナス役に対応する第1図柄組み合わせが前記有効ライン上に表示可能であり、前記第2ボーナス当選種別が当選した場合に前記ボーナス役に対応し、前記第1図柄組み合わせとは異なる第2図柄組み合わせが前記有効ライン上に表示可能であり、前記有利状態制御手段は、前記第1ボーナス当選種別または前記第2ボーナス当選種別のどちらが当選して前記内部中遊技状態に移行されても、前記有効ライン上に表示された前記第1図柄組み合わせまたは前記第2図柄組み合わせに基づいて、前記有利状態に係る処理を実行する。
本発明によれば、新たな遊技性を提供することができる。
スロットマシンの概略的な機械的構成を説明するための外観図である。 スロットマシンの概略的な機械的構成を説明するための前面扉を開いた状態での外観図である。 リールの図柄配列および有効ラインを示す図である。 スロットマシンの概略的な電気的構成を示したブロック図である。 当選役を説明するための説明図である。 当選種別抽選テーブルを示す図である。 主制御基板における遊技状態の遷移を説明するための説明図である。 演出状態の遷移を説明するための説明図である。 内部中遊技状態におけるボーナス役の表示態様を説明するための説明図である。 「7・7・BAR」図柄組み合わせおよび「7・7・7」図柄組み合わせによるAT抽選の当選確率を説明するための説明図である。 主制御基板のメイン処理を示したフローチャートである。 抽選処理を示したフローチャートである。 判定処理を示したフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(スロットマシン100の機械的構成)
図1および図2の外観図に示すように、遊技機としてのスロットマシン100は、前面が開口した筐体102と、筐体102の前面一端に回動可能に上下に並んで配置される前面上扉104および前面下扉106とが設けられている。前面上扉104の下部略中央には、ガラス板や透明樹脂板等で構成された無色透明の図柄表示窓108が設けられており、筐体102内の図柄表示窓108に対応する位置には、3つのリール110(左リール110a、中リール110b、右リール110c)が、それぞれ独立して回動可能に設けられている。左リール110a、中リール110b、右リール110cには、図3(a)に一部の図柄配列を示すように、例えば21に等分された各領域に複数種類の図柄がそれぞれ配列されており、遊技者は、図柄表示窓108を通じて、上段、中段、下段に位置する、左リール110a、中リール110b、右リール110cそれぞれの3つの連続する合計9個の図柄を視認することができる。なお、図3(a)に示す図柄配列では、左リール110aおよび中リール110bには「7」図柄が1つのみ配置されており、右リール110cには「7」図柄、「BAR」図柄、「7」図柄が順に配置されているとともに、「BAR」図柄の上の「7」図柄から4コマ上に離れた位置に「スイカ」図柄が配置されている。なお、「7」図柄、「BAR」図柄、「スイカ」図柄は、図3(a)に示した位置以外に配列されていない。
前面下扉106の上部には操作部設置台112が形成され、操作部設置台112には、メダル投入部114、ベットスイッチ116、スタートスイッチ118、ストップスイッチ120、演出スイッチ122等が設けられている。メダル投入部114は、メダル投入口114aを通じて遊技媒体としてのメダルの投入を受け付ける。ベットスイッチ116は、スロットマシン100の内部に電気的に貯留(以下、単にクレジットという)されているメダルのうち、1遊技で必要とされる規定数のメダルを投入(ベット)する。
スタートスイッチ118は、例えば傾倒操作を検出可能なレバーで構成され、遊技者による遊技の開始操作を検出する。ストップスイッチ120(ストップスイッチ120a、ストップスイッチ120b、ストップスイッチ120c)は、左リール110a、中リール110b、右リール110cそれぞれに対応して設けられており、遊技者の停止操作を検出する。演出スイッチ122は、例えば、押圧スイッチと、その周囲に回転自在に配されたジョグダイヤルスイッチとから構成され、遊技者の押圧操作や回転操作を検出する。
前面上扉104の上部略中央には、演出に伴う様々な画像を表示する液晶表示部124が設けられている。また、前面上扉104の上部や左右には、例えば高輝度の発光ダイオード(LED)によって構成される演出用ランプ126が設けられる。また、前面上扉104の裏面における液晶表示部124の左右位置や前面下扉106の裏面における左右位置には、効果音や楽音等による聴覚的な演出を行うスピーカ128が設けられている。
操作部設置台112には、メインクレジット表示部130およびメイン払出表示部132が設けられている。また、図柄表示窓108と操作部設置台112との間には、サブクレジット表示部134およびサブ払出表示部136が設けられている。これらメインクレジット表示部130およびサブクレジット表示部134にはクレジットされているメダルの枚数(クレジット枚数)が表示され、メイン払出表示部132およびサブ払出表示部136にはメダルの払出枚数が表示される。また、サブ払出表示部136の横には区間表示器160が設けられている。区間表示器160では、後述する有利区間に滞在しているか否かが表される。
筐体102内におけるリール110の下方には、メダル排出口140aからメダルを払い出すためのメダル払出装置(メダルホッパー)142が設けられている。また、前面下扉106の前面下部には、メダル排出口140aから払い出されたメダルを貯留するための受け皿部140が設けられている。また、筐体102内には、電源スイッチ144が設けられている。電源スイッチ144は、スロットマシン100を管理する管理者が操作し、電源の切断状態と電源の投入状態の2つの状態を切り換えるために用いられる。
また、筐体102内には、設定キー162および設定変更スイッチ164(これらを合わせて設定値設定手段)が主制御基板200(図4参照)上に設けられている。スロットマシン100では、設定キー162に所定の鍵(操作キー)が挿入されてOFFの位置からONの位置へ回転された状態で電源スイッチ144を介して電源が投入されると設定変更モードに移行し、設定値(有利度を段階的に示したもの)の変更(単に設定変更ともいう)が可能な状態となる。そして、設定変更が可能な状態において設定変更スイッチ164が押下される度に設定値が1ずつ加算され、例えば6段階の設定値のうちのいずれかの設定値に変更され、スタートスイッチ118が操作されると、設定値が確定し、設定キー162を元の位置(OFFの位置)に戻すことで設定変更モードが終了して遊技が可能となる。なお、設定変更は、電源スイッチ144が操作されて電源の投入状態となってから一定期間のみ可能となっている。
スロットマシン100では、規定数のメダルがベットされると、有効ラインAが有効化するとともに、スタートスイッチ118に対する操作が有効となり、遊技が開始可能となる。ここで、ベットは、ベットスイッチ116の操作を通じてクレジットされているメダルを投入する場合と、メダル投入部114を通じてメダルを投入する場合と、詳しくは後述するリプレイ役が有効ラインA上に表示されたことに基づいてメダルを自動投入する場合のいずれも含む。また、有効ラインAは、当選役の入賞を判定するためのラインであり、本実施形態では1本である。有効ラインAは、図3(b)に示すように、図柄表示窓108に臨む9つの図柄(3リール×上中下の3段)のうち、左リール110aの中段、中リール110bの中段、右リール110cの中段に停止する図柄に対応する位置を結んだラインに設定されている。無効ラインは、有効ラインA上に表示された図柄組み合わせのみでは当選役を把握しにくい場合に、当選役の把握を容易にする他の図柄組み合わせを表示する、当選役の入賞判定には用いられない有効ラインA以外のラインであり、本実施形態では、図3(b)に示す4つの無効ラインB1、B2、C1、C2を想定している。
そして、遊技が開始可能な状態で、遊技者によりスタートスイッチ118が操作されると、遊技が開始され、左リール110a、中リール110b、右リール110cが回転されるとともに、当選種別抽選等が実行される。その後、ストップスイッチ120a、120b、120cの操作に応じて、対応する左リール110a、中リール110b、右リール110cをそれぞれ停止させる。そして、当選種別抽選の抽選結果および有効ラインAに表示された図柄の組み合わせによって、メダルの払い出しを受け得る当選役が入賞した場合にはメダルの払い出しが実行され、メダルの払い出しを受け得る当選種別に非当選であった場合または当選したが入賞しなかった場合には左リール110a、中リール110b、右リール110cが全て停止したことをもって、遊技が終了する。
なお、本実施形態において、上記1遊技は、メダル投入部114を通じたメダルの投入、ベットスイッチ116の操作を通じたクレジットされているメダルの投入、または、リプレイ役が有効ラインA上に表示されたことに基づくメダルの自動投入のいずれかが行われてから、遊技者によるスタートスイッチ118の操作に応じて、左リール110a、中リール110b、右リール110cが回転制御されるとともに当選種別抽選が実行され、当選種別抽選の抽選結果および遊技者による複数のストップスイッチ120a、120b、120cの操作に応じて、操作されたストップスイッチ120a、120b、120cに対応する左リール110a、中リール110b、右リール110cがそれぞれ停止制御され、メダルの払い出しを受け得る当選役が入賞した場合、そのメダルの払い出しが実行されるまでの遊技をいう。また、メダルの払い出しを受け得る当選種別に非当選であった場合または当選したが入賞しなかった場合、左リール110a、中リール110b、右リール110cが全て停止したことをもって1遊技が終了する。ただし、1遊技の開始を、上記のメダルの投入、または、リプレイ役の当選の代わりに、遊技者によるスタートスイッチ118の操作と読み替えてもよい。また、かかる1遊技が繰り返される数を遊技数とする。
(スロットマシン100の電気的構成)
図4は、スロットマシン100の概略的な電気的構成を示したブロック図である。図4に示すように、スロットマシン100は、遊技の進行を制御する主制御基板200と、遊技の進行に応じた演出を制御する副制御基板202とを含む制御基板が設けられている。また、主制御基板200と副制御基板202との間の電気的な信号の伝達は、不正防止等の観点から、主制御基板200から副制御基板202への一方向のみに制限される。
(主制御基板200)
主制御基板200は、中央処理装置であるメインCPU200a、プログラム等が格納されたメインROM200b、ワークエリアとして機能するメインRAM200c等を含む半導体集積回路を有し、スロットマシン100全体を統括的に制御する。なお、メインRAM200cは、電源が切断された場合においても、設定変更が行われてRAMクリアが実行されない限り、データが消去されることなく保持される。
また、主制御基板200は、メインCPU200aが、メインROM200bに格納されたプログラムに基づきメインRAM200cと協働することで機能する、初期化手段300、ベット手段302、当選種別抽選手段304、リール制御手段306、判定手段308、払出制御手段310、遊技状態制御手段312、演出状態制御手段314、コマンド送信手段316等の機能部を有する。
主制御基板200では、メダル投入口114aへのメダルの投入を検出する投入メダル検出部114b、ベットスイッチ116、スタートスイッチ118およびストップスイッチ120a、120b、120cから各種の検出信号を受信しており、受信した検出信号に基づいて、メインCPU200aが種々の処理を実行する。
初期化手段300は、主制御基板200における初期化処理を実行する。ベット手段302は、遊技に使用するためのメダルをベットする。当選種別抽選手段304は、スタートスイッチ118の操作に基づき、詳しくは後述するように、当選役の当否、より詳しくは、当選役が含まれる当選種別の当否を決定する当選種別抽選を行う。
リール制御手段306は、スタートスイッチ118の操作に応じて、左リール110a、中リール110b、右リール110cを回転制御し、回転している左リール110a、中リール110b、右リール110cにそれぞれ対応したストップスイッチ120a、120b、120cの操作に応じて、対応する左リール110a、中リール110b、右リール110cを停止制御する。
また、主制御基板200には、リール駆動制御部150が接続されている。このリール駆動制御部150は、スタートスイッチ118の操作信号に応じ、リール制御手段306から送信される、左リール110a、中リール110b、右リール110cの回転開始信号に基づいて、ステッピングモータ152を駆動する。また、リール駆動制御部150は、ストップスイッチ120の操作信号に応じ、リール制御手段306から送信される、左リール110a、中リール110b、右リール110cそれぞれの停止信号および回転位置検出回路154の検出信号に基づいて、ステッピングモータ152の駆動を停止する。
判定手段308は、当選役に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されたか否か判定する。ここで、当選役に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されることを単に入賞という場合がある。払出制御手段310は、当選役に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されたこと(入賞したこと)に基づいて、当該当選役に対応する数だけメダルを払い出す。また、主制御基板200には、メダル払出装置142が接続されており、払出制御手段310は、メダルの払出枚数を計数しながらメダルを排出する。
遊技状態制御手段312は、当選種別抽選の結果や判定手段308の判定結果を参照し、複数種類の遊技状態のいずれかに遊技状態を移行させる。また、演出状態制御手段314は、当選種別抽選の結果、判定手段308の判定結果、遊技状態の移行情報を参照し、複数種類の演出状態のいずれかに演出状態を移行させる。
コマンド送信手段316は、ベット手段302、当選種別抽選手段304、リール制御手段306、判定手段308、払出制御手段310、遊技状態制御手段312、演出状態制御手段314等の動作に伴う、遊技に関するコマンドを順次決定し、決定したコマンドを副制御基板202に順次送信する。
また、主制御基板200には、乱数発生器200dが設けられる。乱数発生器200dは、計数値を順次インクリメントし、所定の数値範囲内でループさせ、所定の時点における計数値を抽出することで乱数を得る。主制御基板200の乱数発生器200dによって生成される乱数(以下、当選種別抽選乱数という)は、遊技者に付与する遊技利益、例えば、当選種別抽選手段304が当選種別を決定するために用いられる。
(副制御基板202)
また、副制御基板202は、主制御基板200と同様に、中央処理装置であるサブCPU202a、プログラム等が格納されたサブROM202b、ワークエリアとして機能するサブRAM202c等を含む各種半導体集積回路を有し、主制御基板200からのコマンドに基づき、特に演出を制御する。また、サブRAM202cにもメインRAM200c同様、不図示のバックアップ電源が接続されており、電源が切断された場合においても、データが消去されることなく保持される。なお、副制御基板202にも、主制御基板200同様、乱数発生器202dが設けられており、乱数発生器202dによって生成される乱数(以下、演出抽選乱数という)は、主に演出の態様を決定するために用いられる。
また、副制御基板202では、サブCPU202aが、サブROM202bに格納されたプログラムに基づき、サブRAM202cと協働することで機能する、初期化決定手段330、コマンド受信手段332、演出制御手段334等の機能部を有する。
初期化決定手段330は、副制御基板202における初期化処理を実行する。コマンド受信手段332は、主制御基板200等、他の制御基板からのコマンドを受信し、コマンドに対する処理を行う。演出制御手段334は、演出スイッチ122から検出信号を受信するとともに、受信されたコマンドに基づいて液晶表示部124、スピーカ128、演出用ランプ126の各デバイスで行われる遊技の演出を決定する。具体的に、演出制御手段334は、液晶表示部124に表示される画像データや、演出用ランプ126、サブクレジット表示部134、サブ払出表示部136等の電飾機器を通じた演出のための電飾データを決定するとともに、スピーカ128から出力すべき音声を構成する音声データを決定する。そして、演出制御手段334は、決定した遊技の演出を実行する。演出には、後述するART遊技状態(AT演出状態)において、ストップスイッチ120a、120b、120cの操作態様を報知し、遊技利益の大きい特定の当選役の入賞を補助する補助演出も含まれる。なお、このような補助演出を実行する、主制御基板200により管理されるメインクレジット表示部130、メイン払出表示部132、および、副制御基板202により管理される液晶表示部124、演出用ランプ126、スピーカ128、サブクレジット表示部134、サブ払出表示部136を補助手段と称する場合がある。
なお、以下では、液晶表示部124、演出用ランプ126、スピーカ128、サブクレジット表示部134、サブ払出表示部136といった、副制御基板202を含む、主制御基板200以外の基板で管理される報知手段を他報知手段という場合がある。これに対し、メインクレジット表示部130、メイン払出表示部132といった、主制御基板200で管理される報知手段を主報知手段(指示モニタ)という場合がある。
(主制御基板200で用いられるテーブル)
図5は、当選役を説明するための説明図であり、図6は、当選種別抽選テーブルを説明するための説明図である。なお、図5および図6においては、説明の便宜上、当選役および当選種別の一部のみを図示しているが、当選役および当選種別には、図5および図6に図示されていないものも含まれる。
スロットマシン100においては、詳しくは後述するように、複数種類の遊技状態および演出状態が設けられており、遊技の進行に応じて遊技状態および演出状態が移行される。そして、主制御基板200では、遊技状態制御手段312により管理、制御される遊技状態に対応する複数の当選種別抽選テーブル等がメインROM200bに格納されている。当選種別抽選手段304は、メインRAM200cに記憶された現在の設定値(遊技利益を得る容易性を段階的に示したもの)と現在の遊技状態に応じて、対応する当選種別抽選テーブルをメインROM200bから抽出し、抽出した当選種別抽選テーブルに基づき、スタートスイッチ118の操作信号に応じて取得された当選種別抽選乱数が当選種別抽選テーブル内のいずれの当選種別に対応するか判定する。
ここで、当選種別抽選テーブルで抽出される当選種別を構成する当選役には、リプレイ役、小役、ボーナス役が含まれる。リプレイ役は、リプレイ役に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されると、遊技者によるメダルの新たなるベットを行わずして再度遊技を実行できる役である。小役は、その小役に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されることにより、図柄組み合わせに応じて所定枚数のメダルの払い出しを受けることができる役である。また、ボーナス役は、そのボーナス役に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されることにより、遊技状態制御手段312により管理される遊技状態をボーナス遊技状態に移行させることができる役である。
本実施形態における当選役は、図5に示すように、左リール110a、中リール110b、右リール110cそれぞれに、各当選役を構成する1または複数の図柄が対応付けられている。そして、リプレイ役として、不図示の「移行リプレイ」が設けられており、小役として、当選役「1枚役」や、当選役「ベル」(選択当選役)が設けられている。当選役「1枚役」は、左リール100aに「7」図柄、中リール100bに「7」図柄、右リール100cに「スイカ」図柄の図柄組み合わせとなっている。また、当選役「ベル」は、左リール100aに不図示の「ベル」図柄、中リール100bに「ベル」図柄、右リール100cに「ベル」図柄の図柄組み合わせが対応付けられている。なお、左リール100a、中リール100b、右リール100cには、「ベル」図柄が、ストップスイッチ120a、120b、120cの操作順によらず、また、ストップスイッチ120a、120b、120cの操作タイミングによらず、後述する停止制御によって有効ラインA上に引き込めるように配置されている。
また、ボーナス役として、当選役「RBB」が設けられている。当選役「RBB」は、左リール100aに「7」図柄、中リール100bに「7」図柄、右リール100cに「7」図柄の図柄組み合わせ(以下、「7・7・7」図柄組み合わせと称する)と、左リール100aに「7」図柄、中リール100bに「7」図柄、右リール100cに「BAR」図柄の図柄組み合わせ(以下、「7・7・BAR」図柄組み合わせと称する)とが設けられている。
ここで、本実施形態においては、遊技者によってストップスイッチ120が操作されたときに、入賞可能な当選役に対応する図柄組み合わせを構成する図柄が有効ラインA上にある場合には、リール制御手段306によって、当該図柄が有効ラインA上に停止するように停止制御がなされる。また、ストップスイッチ120が操作されたときに、入賞可能な当選役に対応する図柄組み合わせを構成する図柄が、有効ラインA上にはないが、リール110の回転方向と反対の方向の図柄4コマ分に相当する範囲(引込範囲)内に存在している場合には、リール制御手段306によって、離れている図柄数が滑りコマ数となり、当該当選役に対応する図柄組み合わせを構成する図柄を有効ラインA上に引き込むように滑りコマ数分回転を維持した後に停止するように停止制御がなされる。また、入賞可能な当選役に対応する図柄がリール110中に複数あり、いずれもリール110の引込範囲内に存在している場合には、予め定められた優先順位に従っていずれの図柄を有効ラインA上に引き込むか決定され、当該優先された図柄を有効ラインA上に引き込むように滑りコマ数分回転を維持した後に停止するように停止制御がなされる。なお、ストップスイッチ120が押圧操作されたときに、入賞可能な当選役以外の当選役に対応する図柄組み合わせを構成する図柄が有効ラインA上にある場合には、リール制御手段306によって、その図柄を有効ラインA上に停止させないようにする、所謂蹴飛ばし処理も並行して実行される。また、後述するように、当選種別に含まれる当選役に操作態様(操作順や操作タイミング)が入賞条件として設定されている場合、リール制御手段306は、遊技者の操作態様に応じて当選役に対応する図柄組み合わせを有効ラインA上に表示可能に停止制御する。
そして、当選役「1枚役」、当選役「RBB」に対応する図柄組み合わせを構成する図柄は、各リール110において、上記の停止制御によって、必ずしも有効ラインA上に表示可能なように配列されていないので、所謂とりこぼしが発生する場合がある。
図6(a)に示すように、当選種別抽選テーブルでは、複数の当選領域(当選エリア)が区画されており、各遊技状態によって抽選の対象となる当選種別が異なったり、ハズレ(不当選)の有無が異なったりする。図6(a)では、各遊技状態(RT0遊技状態(RT0)、RT1遊技状態(RT1)、内部中遊技状態(内部中)、当選役「RBB」が入賞したボーナス遊技状態(RBB)毎に割り当てられた当選領域(当選種別)を「○」や「●」で表しているが、実際には、複数の遊技状態それぞれに対応する当選種別抽選テーブルがメインROM200bに記憶されている。なお、「○」はその当選種別の当選確率に設定差(設定値によって当選確率が異なること)が無い、つまり、全ての設定値で当選確率が同一である設定差無当選種別であることを示し、「●」はその当選種別の当選確率に設定差が有る、つまり、設定値によって当選確率が異なる設定差有当選種別であることを示している。例えば、当選種別「ハズレ」および当選種別「1枚役」は、設定差が有る設定差有当選種別であり、当選種別「RBB」は、設定差が無い設定差無当選種別である。なお、図6(a)には図示していないが、当選役「ベル」(選択当選役)と当選役「1枚役」とが重複して決定され、打順1〜6のいずれかの打順によって当選役「ベル」が入賞する選択当選種別も設けられている。
当選種別抽選テーブルでは、区画化された各当選領域にはそれぞれ当選範囲を示す数値である所定の置数(当選範囲値)と当選種別が対応付けられており、遊技状態毎に割り当てられた全ての当選領域の置数を合計すると当選種別抽選乱数の総数(65536)となる。当選種別抽選手段304は、その時点の遊技状態に基づいて、当該当選種別抽選テーブルにおける複数の当選領域のうち番号の高い方から、順次、図示しない置数を取得し、その置数を当選種別抽選乱数から減算して、その減算値が0未満となると、その時点の当選領域に対応付けられた当選種別を当選種別抽選の抽選結果としている。
例えば、遊技状態が内部中遊技状態である場合には、図6(b)に示す内部中当選種別抽選テーブルを参照して、当選種別抽選手段304は、当選種別を決定する。この内部中当選種別抽選テーブルによれば、当選種別「ハズレ」は、設定値が高くなるに連れて割り当てられる置数(当選範囲値)が小さくなり、当選種別「1枚役」は、設定値が高くなるに連れて割り当てられる置数(当選範囲値)が大きくなるように設定されている。また、当選種別「共通ベル」は、設定値が高くなるに連れて割り当てられる置数(当選範囲値)が大きくなるように設定されている。
図6(a)の当選種別抽選テーブルによれば、例えば当選領域0には、当選種別「ハズレ」が対応付けられており、かかる当選種別に当選すると、図5に示したいずれの当選役に対応する図柄組み合わせ、および、図5に示していないいずれの当選役に対応する図柄組み合わせも有効ラインA上に表示されることはなく、メダルの払い出し等が行われることはない。当選領域10には、当選役「1枚役」が含まれる当選種別「1枚役」が対応付けられている。なお、当選種別「1枚役」が当選した場合であっても、必ずしも当選役「1枚役」に対応する図柄組み合わせを有効ラインA上に表示させられるとは限らないので、その操作態様によっては、とりこぼしが発生することがある。ただし、後述するように、RBB内部当選フラグが次遊技に持ち越されている場合、当選種別「ハズレ」または「1枚役」の当選により、当選役「RBB」に対応する図柄組み合わせを有効ラインA上に表示させることが可能となり、当選種別「ハズレ」または「1枚役」以外の当選種別に当選した場合には、当選役「RBB」に対応する図柄組み合わせを有効ラインA上に表示させることが不可能となる。
また、当選領域20には、当選役「RBB」が含まれる当選種別「RBB」が対応付けられている。
なお、上述したいずれかの当選種別に当選すると、それぞれの当選種別に対応する内部当選フラグ(当選フラグ)が成立(オン)するとともに、この内部当選フラグの成立状況に応じて、各リール110の停止制御がなされることとなる。このとき、小役が含まれる当選種別に当選したものの、これら当選役に対応する図柄組み合わせを、その遊技内で有効ラインA上に表示させることができなかった場合には、当該遊技の終了後に当該小役の内部当選フラグがオフされる。つまり、小役の当選の権利は小役が含まれる当選種別に当選した遊技内のみに限られ、当該権利を次遊技に持ち越すことはできない。これに対して、当選役「RBB」が含まれる当選種別に当選した場合には、RBB内部当選フラグが設定(オン)されるとともに、当選役「RBB」に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されるまで、RBB内部当選フラグが遊技を跨いで持ち越し可能である。
(遊技状態の移行)
図7は、遊技状態の移行を説明するための図である。ここでは、通常遊技状態、内部中遊技状態、ボーナス遊技状態といった複数の遊技状態が設けられている。また、通常遊技状態では、RT0状態、RT1状態、RT2状態といった複数のRT状態が設けられている。
RT0状態、RT1状態、RT2状態は、それぞれリプレイ役の当選確率が、RT0状態、RT1状態=1/7.3、RT2状態=1/1.4に設定されている。ここでは、RT2状態のリプレイ役の当選確率が比較的高く設定されており、遊技者はRT2状態に移行することで、遊技を有利に進行することができる。また、RT2状態では、補助演出を行うAT演出状態を並行して実行することを想定しており、本実施形態においては、RT2状態と並行してAT演出状態を実行している状態をART遊技状態という。
通常遊技状態におけるRT0状態は、複数の遊技状態における初期状態に相当する遊技状態である。RT0状態において、ストップスイッチ120a、120b、120cの打順によって当選役「ベル」が入賞するかしないか(当選役「ベル」の優先順位)が予め設定された不図示の当選種別「打順ベル」に当選し、いずれの小役に対応する図柄の組み合わせも有効ラインA上に表示されなかった場合に表示されるブランク図柄み合わせが有効ラインA上に表示された場合に、遊技状態制御手段312は、遊技状態をRT1状態に移行させる。また、RT1状態において、不図示の当選役「移行リプレイ」に対応する図柄組み合わせが表示された場合に、遊技状態制御手段312は、遊技状態をRT1状態に移行させる。また、RT2状態において、当選種別「打順ベル」に当選し、ブランク図柄組み合わせが有効ラインA上に表示された場合に、遊技状態制御手段312は、遊技状態をRT1状態に移行させる。
また、通常遊技状態において、RT0状態、RT1状態、RT2状態のいずれであっても、当選種別「RBB」が決定され、RBB内部当選フラグが成立すると、遊技状態制御手段312は、遊技状態を、ボーナス遊技状態の準備状態に相当する内部中遊技状態に移行させる。このとき、当選役「RBB」に対応する図柄組み合わせを有効ラインA上に表示させることができなかった場合には、そのままRBB内部当選フラグが次遊技に持ち越される(内部中遊技状態が維持される)。また、当選種別抽選手段304は、RBB内部当選フラグが持ち越されている遊技においても、リプレイ役や小役を抽選している。したがって、リプレイ役や小役が当選種別抽選により決定されると、リプレイ役や小役の内部当選フラグと、RBB内部当選フラグとがいずれも成立していることとなる。ここで、本実施形態では、小役>ボーナス役>リプレイ役の順に優先順位が定められている。すなわち、小役が含まれる当選種別が決定した遊技や、当選種別「RBB」が決定した遊技において、リール制御手段306は、小役に対応する図柄組み合わせが優先的に有効ラインA上に表示されるように停止制御する。なお、内部中遊技状態は、それぞれリプレイ役の当選確率が1/7.3に設定されている。
そして、当選役「RBB」に対応する図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されると、遊技状態制御手段312は、遊技状態をボーナス遊技状態に移行させる。また、ボーナス遊技状態において、ボーナス遊技状態に移行する契機となった当選役「RBB」それぞれに設定されている所定枚数以上のメダルが払い出されると、遊技状態制御手段312は、遊技状態をRT0状態(通常遊技状態)に移行させる。
(演出状態の遷移)
図8は、主制御基板200における演出状態の遷移を説明するための説明図である。以下、主制御基板200において演出状態制御手段314により遷移される演出状態(非AT演出状態、AT演出状態)について詳述する。
非AT演出状態は、通常演出状態とチャンス演出状態(チャンスゾーン)とが設けられている。非AT演出状態が実行される際、補助演出の実行頻度がAT演出状態より極めて低く、補助演出がほぼ行われないので、獲得できるメダルの枚数が制限される。通常演出状態は、副制御基板202で管理される複数の演出状態のうち、初期状態に相当する遊技状態である。
演出状態制御手段314は、通常演出状態における所定の契機で遊技状態をチャンス演出状態に移行し(1)、チャンス演出状態のまま所定の条件が満たされると、例えば、所定の遊技数が消化されると、通常演出状態に戻す(2)。また、演出状態制御手段314は、通常演出状態およびチャンス演出状態において、演出状態をAT演出状態に移行することができる(3)。ただし、チャンス演出状態の方が通常演出状態よりAT演出状態に移行し易いように設定されている。例えば、通常演出状態およびチャンス演出状態のいずれの遊技状態においても、当選種別抽選により決定された当選種別に基づいてAT演出状態へ移行するか否かが抽選(演出状態抽選)により決定される場合に、当選種別毎に対応付けられたAT演出状態へ移行する確率が通常演出状態よりチャンス演出状態の方が高くなっている。したがって、遊技者は、通常演出状態より、チャンス演出状態に滞在することを望むこととなる。また、AT演出状態に移行することなく非AT演出状態で所定の遊技数が消化されると(所謂、天井到達)、演出状態制御手段314は、遊技状態をAT演出状態へ移行する。
AT演出状態では、補助演出によって正解操作態様が報知されることで、メダルの消費を抑えつつ、多くのメダルを獲得することが可能となる。したがって、遊技者は、AT演出状態において、非AT演出状態と比べ、遊技を有利に進行することができる。
また、AT演出状態では、通常AT演出状態、チャンスAT演出状態(特化ゾーン)といった2つのAT演出状態が設けられている。通常AT演出状態は、所定の継続遊技数(例えば、50遊技)を1セットとしてセット数管理により遊技が進行する。演出状態制御手段314は、演出状態が通常AT演出状態に設定されると、ストック(保持)されているセット数を1減算するとともに、継続遊技数を50遊技に設定する。そして、継続遊技数の遊技が終了すると、演出状態制御手段314は、セット数が0であるか(セット数がストックされているか)判定し、セット数が0でない場合には、ストックされているセット数を1減算して、通常AT演出状態を継続させる(4)。ただし、通常AT演出状態の継続時の継続遊技数は30遊技以上の所定の遊技数となる。一方、ストックされているセット数が0である場合には、演出状態制御手段314は、通常AT演出状態を終了し、演出状態をチャンス演出状態へ移行する(5)。また、演出状態制御手段314は、通常AT演出状態において所定条件を満たすと、演出状態をチャンスAT演出状態に移行することができる(6)。
チャンスAT演出状態は、所定の遊技数が経過するまで継続し、その間に、通常AT演出状態のセット数を上乗せする。そして、所定の遊技数が終了すると、演出状態制御手段314は、演出状態を通常AT演出状態に移行する(7)。
なお、遊技状態および演出状態のいずれにおいても、所定の当選役の入賞または取りこぼしを移行条件とする場合、移行条件を満たすまでの準備状態を経由して(例えば、非AT演出状態から通常AT演出状態(3)、通常AT演出状態からチャンス演出状態(5))、移行先の遊技状態や演出状態に移行する場合がある。
(有利区間について)
ところで、上述したようなボーナス遊技状態やAT演出状態への移行頻度が偏ると射倖性が過度に高まってしまう懸念がある。そこで、メダルの獲得性能が高い遊技状態が偏っているか否かを統括的かつ画一的に判定すべく、有利区間比率といった判断基準を設ける。有利区間比率は、有利区間に滞在している遊技数である滞在遊技数を、遊技数の総数である総遊技数で除算し、%(パーセント)で示した値を言う。ここで、有利区間は、指示機能に係る性能を有する区間、すなわち、補助演出(指示機能)を補助手段に実行させる区間を含んだ遊技者にとって有利な区間である。したがって、メダルの払い出しに関し遊技者にとって有利でなくてはならず、ボーナス遊技状態等を経由しない場合、補助演出がないと選択当選役(遊技利益が大きい当選役)を取りこぼしてしまう当選態様のうち、選択当選役の配当が最大(例えば8枚)となる選択当選種別において、選択当選役の入賞を補助する補助演出(最大払出枚数を獲得できる補助演出)を少なくとも1回行わなければ有利区間を終了してはならないこととなる(終了条件)。
ただし、有利区間は、最大で1500遊技までと決まっており、1500遊技を超えた場合、現在の遊技状態が、RT0遊技状態、RT1遊技状態、内部中遊技状態、ボーナス遊技状態のいずれであるか、また、その1500遊技の有利区間において最大払出枚数を獲得できる(最大払出枚数の選択当選役を入賞し得る操作態様を報知する)補助演出が行われたか否かに拘わらず(最大払出枚数を獲得できる補助演出が実行されなかったとしても)、それまで継続していた有利区間を強制的に終了させ、有利区間で更新された情報をリセットする初期化処理を行うこととなる。
また、このような有利区間に属している状態を有利状態と総称し、有利区間に属していない(有利区間ではない非有利区間に属する)状態を非有利状態と総称する。なお、上述した通常AT演出状態およびチャンスAT演出状態は、最大払出枚数を獲得できる補助演出が少なくとも1回実行される点で有利状態に含まれ、そのような有利状態中(有利区間中)に実行されるボーナス遊技状態や内部中遊技状態も有利状態に含まれる。
したがって、有利区間比率は、AT演出状態および非AT演出状態における全ての遊技数に対する、AT演出状態およびチャンス演出状態、ならびに、そのような演出状態中の内部中遊技状態およびボーナス遊技状態で遊技した滞在遊技数の比率を表すこととなる。かかる有利区間比率を導出し、それが所定の範囲に含まれているか否かを判定することで、スロットマシン100の適正さを把握できる。また、このような有利区間比率を、管理者が、所定の確認処理を通じて目視できる構成とすることで、不正行為を防止することが可能となる。
なお、上述の有利区間に属する有利状態が開始されると、演出状態制御手段314(有利状態制御手段)は、有利区間に滞在していることを、区間表示器160の点灯を通じて報知する。
(有利状態への移行条件および延長条件)
通常演出状態等、非有利区間に属する非有利状態においては、AT演出状態等、有利状態への移行を決定するとともに、その有利状態中に行う補助演出(指示機能)に係る処理を決定することができる。かかる補助演出に係る処理としては、継続遊技数の上乗せ、AT演出状態の継続等、補助演出に係る直接的な処理、抽選条件や演出状態の移行等の間接的な処理、および、有利状態の終了に係る処理が含まれる。このような補助演出に係る処理は、全設定で当選確率が共通している当選種別(設定差無当選種別)の当選に基づき実行することができる。また、内部中遊技状態、ボーナス遊技状態においては、そのボーナス遊技状態へ移行するための当選種別の当選確率が全設定共通であることを条件に、全設定で当選確率が共通している当選種別の当選に基づき補助演出に係る処理(有利状態に係る処理)を実行することができる。なお、内部中遊技状態において、指示機能の作動のみ行えるようにしてもよい。
これは、AT演出状態への移行確率が設定値に応じて変化すると、スロットマシン100の技術上の規格に定められていない手法でメダルの獲得性能を変化させることになるので、当選種別抽選の結果に基づくAT演出状態の移行確率は、予め定められた全設定共通の確率が望ましいという要請に基づいている。かかる要請に則り、ここでは、設定値毎に当選確率が異なる設定差有当選種別に基づいては新たに有利状態への移行を決定しないこととする。また、全設定で当選確率が共通している設定差無当選種別であっても、例えば、RT遊技状態(RT0遊技状態、RT1遊技状態)によって当選確率が異なる当選種別も、上記の要請に則り、新たに有利状態への移行を決定しないこととする。したがって、有利状態への移行条件として、少なくとも、当選した当選種別が設定差無当選種別であること、および、RT遊技状態によって当選確率が異ならない、すなわち、有利状態への移行抽選が可能な当選種別であることが挙げられる。
しかしながら、設定差無当選種別によってのみ補助演出に係る処理を行うことができるとなると、例えば設定差無当選種別である当選種別「RBB」が当選した場合に、一律に有利状態に移行させるか移行させないかといった設定しかできず、遊技性が低下してしまうおそれがある。
そこで、本実施形態では、設定差無当選種別である当選種別「RBB」が当選した場合であっても、有効ラインA上に表示された図柄組み合わせ(「7・7・BAR」図柄組み合わせ、「7・7・7」図柄組み合わせ)によって補助演出に係る処理を異ならせることで、新たな遊技性を提供する。
図9は、内部中遊技状態におけるボーナス役の表示態様を説明するための説明図である。具体的には、設定差無当選種別である当選種別「RBB」が当選した場合、遊技状態制御手段312は、遊技状態を内部中遊技状態に移行させるとともに、演出状態制御手段314は、次遊技から有利区間に移行させる。内部中遊技状態では、上記したように、当選種別「ハズレ」および「1枚役」の当選比率が設定値によって異なるように設定されている。また、内部中遊技状態では、当選種別「ハズレ」が当選した場合には、「7・7・7」図柄組み合わせ>「7・7・BAR」図柄組み合わせの順に停止制御の優先順位が定められており、当選種別「1枚役」が当選した場合には、当選役「1枚役」>「7・7・BAR」図柄組み合わせ>「7・7・7」図柄組み合わせの順に停止制御の優先順位が定められている。
したがって、内部中遊技状態において当選種別「ハズレ」が当選した場合には、「7・7・7」図柄組み合わせ>「7・7・BAR」図柄組み合わせの順に停止制御の優先順位が定められているため、図9(a)に示すように、左リール110a、中リール110bにおいて「7」図柄が有効ラインA上に停止制御されている状態で、右リール110cにおいて「BAR」図柄の下に配置された「7」図柄が引き込まれる範囲内においてストップスイッチ120cが操作されると、リール制御手段306は、「BAR」図柄の下に配置された「7」図柄が有効ラインA上に表示されるように右リール110cを停止制御する。つまり、内部中遊技状態において当選種別「ハズレ」が当選した場合、右リール110cにおいて、「BAR」図柄の下に配置された「7」図柄から、右リール110cの回転方向と反対の方向の4コマ分の図柄までが有効ラインA上に位置しているときにストップスイッチ120cが操作されると、「BAR」図柄の下に配置された「7」図柄が有効ラインA上に停止制御される。これにより、「7・7・7」図柄組み合わせが有効ラインA上に表示される。
また、内部中遊技状態において当選種別「ハズレ」が当選し、図9(b)に示すように、左リール110a、中リール110bにおいて「7」図柄が有効ラインA上に停止制御されている状態で、右リール110cにおいて「BAR」図柄が有効ラインA上に位置しているときにストップスイッチ120cが操作されると、リール制御手段306は、「BAR」図柄の上に配置された「7」図柄が有効ラインA上に表示されるように右リール110cを停止制御する。つまり、内部中遊技状態において当選種別「ハズレ」が当選した場合、右リール110cにおいて、「BAR」図柄、および、「BAR」図柄の上に配置された「7」図柄が有効ラインA上に位置しているときにストップスイッチ120cが操作されると、「BAR」図柄の上に配置された「7」図柄が有効ラインA上に停止制御される。これにより、「7・7・7」図柄組み合わせが有効ラインA上に表示され、「7・7・BAR」図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されることはない。
つまり、内部中遊技状態において当選種別「ハズレ」が当選した場合、当選役「RBB」を入賞させることが可能であるが、図柄の配列(図3(a)参照)および停止制御の優先順位から、「7・7・7」図柄組み合わせが有効ラインA上に表示可能であり、「7・7・BAR」図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されることはない。
また、当選種別「ハズレ」は、設定値が低いほど当選種別抽選による当選確率が高くなるように設定されているので、当選役「RBB」のうち「7・7・7」図柄組み合わせが有効ラインA上に表示される可能性は、設定値が低いほど高くなる。
一方、内部中遊技状態において当選種別「1枚役」が当選した場合には、当選役「1枚役」>「7・7・BAR」図柄組み合わせ>「7・7・7」図柄組み合わせの順に停止制御の優先順位が定められているため、図9(c)に示すように、左リール110a、中リール110bにおいて「7」図柄が有効ラインA上に停止制御されている状態で、右リール110cにおいて「BAR」図柄が引き込まれる範囲内においてストップスイッチ120cが操作されると、リール制御手段306は、「BAR」図柄が有効ラインA上に表示されるように右リール110cを停止制御する。つまり、内部中遊技状態において当選種別「1枚役」が当選した場合、右リール110cにおいて、「BAR」図柄から、右リール110cの回転方向と反対の方向の4コマ分の図柄までが有効ラインA上に位置しているときにストップスイッチ120cが操作されると、「BAR」図柄が有効ラインA上に停止制御される。これにより、「7・7・BAR」図柄組み合わせが有効ラインA上に表示される。
また、内部中遊技状態において当選種別「1枚役」が当選し、図9(d)に示すように、左リール110a、中リール110bにおいて「7」図柄が有効ラインA上に停止制御されている状態で、右リール110cにおいて「BAR」図柄の上に配置された「7」図柄が有効ラインA上に位置しているときにストップスイッチ120cが操作されると、リール制御手段306は、「BAR」図柄の上に配置された「7」図柄から4コマ上に配置された「スイカ」が有効ラインA上に表示されるように右リール110cを停止制御する。これにより、「7・7・スイカ」図柄組み合わせが有効ラインA上に表示され(当選役「1枚役」が入賞し)、「7・7・7」図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されることはない。
つまり、内部中遊技状態において当選種別「1枚役」が当選した場合、当選役「RBB」を入賞させることが可能であるが、図柄の配列(図3(a)参照)および停止制御の優先順位から、「7・7・BAR」図柄組み合わせが有効ラインA上に表示可能であり、「7・7・7」図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されることはない。
また、当選種別「1枚役」は、設定値が高いほど当選種別抽選による当選確率が高くなるように設定されているので、当選役「RBB」のうち「7・7・BAR」図柄組み合わせが有効ラインA上に表示される可能性は、設定値が高いほど高くなる。
図10は、「7・7・BAR」図柄組み合わせおよび「7・7・7」図柄組み合わせによるAT抽選の当選確率を説明するための説明図である。図10に示すように、「7・7・BAR」図柄組み合わせおよび「7・7・7」図柄組み合わせによって、AT演出状態(ART遊技状態)への移行確率が異なるように設定されている。演出状態制御手段314は、「7・7・BAR」図柄組み合わせおよび「7・7・7」図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されたとき、すなわち、リール110a、110b、110cのうち2つの回転リールが停止されている状態で、回転している回転リールに対応するストップスイッチが操作されたタイミング(第3停止時)、または、回転している回転リールに対応するストップスイッチが操作された後に離されたタイミング(第3停止離し時)で、図10に示す当選確率に基づいてAT抽選を行う。例えば、「7・7・BAR」図柄組み合わせが有効ラインA上に表示された場合には、70%の確率でAT演出状態への移行が決定(当選)され、「7・7・7」図柄組み合わせが有効ラインA上に表示された場合には、30%の確率でAT演出状態への移行が決定(当選)される。
したがって、設定値が高いほど、当選種別「RBB」に当選した場合に「7・7・BAR」図柄組み合わせが有効ラインA上に表示される可能性が高いので、AT抽選に当選する確率も高くなる。一方、設定値が低いほど、当選種別「RBB」に当選した場合に「7・7・BAR」図柄組み合わせが有効ラインA上に表示される可能性が低いので、AT抽選に当選する確率も低くなる。
このように、設定差がない当選種別「RBB」に当選した場合において、内部中遊技状態に当選する当選種別「ハズレ」または「1枚役」の少なくとも一方の当選確率を設定差によって変え、当選種別「ハズレ」および「1枚役」が当選した際の当選種別「RBB」の表示される(入賞する)図柄組み合わせの優先順位を変えることで、間接的に補助演出に係る処理(AT抽選)の当選確率を異ならせることができ、新たな遊技性をもたせることができる。
以下、主制御基板200、副制御基板202における具体的処理をフローチャートに基づいて説明する。
(主制御基板200のメイン処理)
図11は、主制御基板200のメイン処理を示したフローチャートである。ここでは、まず、主制御基板200のメイン処理に沿って、初期化後の1遊技の概略を説明し、その後、各処理の詳細について説明する。また、ここでは、本実施形態の特徴に関係する処理について詳細に説明し、本実施形態の特徴と無関係の構成については説明を省略する。また、詳細な説明は省略するが、各処理が遂行される際、各処理において用いられるスイッチ(ベットスイッチ116、スタートスイッチ118、ストップスイッチ120a、120b、120c)は、処理の開始時に有効化され、処理の終了時に無効化される。
(ステップS100)
電源スイッチ144を介してスロットマシン100の電源が投入され、通電状態になると、初期化手段300は、遊技開始に備え初期化処理を実行する。初期化手段300は、電源が投入されている間、随時バックアップデータを生成し、そのバックアップデータをメインRAM200cに保持している。したがって、不意の電断が生じたとしても、この初期化処理において、保持されたバックアップデータを用い電断前の状態に復帰させることができる。例えば、リール110の回転中に不意の電断が起きたとしても、復帰動作後に再度各リール110が回転している状態から開始される。したがって、初期化処理では、基本的に、メインRAM200cの初期化(RAMクリア)は行われない。
(ステップS200)
続いて、遊技者によるベットスイッチ116の操作、または、メダル投入部114へのメダルの投入を通じ、ベット手段302がメダルをベットする。また、コマンド送信手段316は、その操作がなされたことを示す投入コマンドを生成し、生成された投入コマンドを副制御基板202に送信する。
(ステップS300)
次に、当選種別抽選手段304は、スタートスイッチ118に対する遊技開始操作を有効化し、スタートスイッチ118の操作待ち状態に移行する。ここで、当選種別抽選手段304は、遊技者によるスタートスイッチ118の操作に応じて、主制御基板200の乱数発生器200dによって更新された当選種別抽選乱数から、スタートスイッチ118が操作された時点における1の当選種別抽選乱数を取得する。そして、当選種別抽選手段304は、図6に示した当選種別抽選テーブルから、現在設定されている遊技状態に対応する1の当選種別抽選テーブルを決定するとともに、取得した当選種別抽選乱数が、決定した当選種別抽選テーブルにおけるいずれの当選領域に対応するか判定し、判定された当選領域の当選種別または不当選を抽選結果として決定する。
また、コマンド送信手段316は、スタートスイッチ118の操作に応じて抽選結果が決定された後、当選種別抽選の抽選結果(当選種別または不当選)や遊技状態に関する情報等を含む当選種別コマンドを生成し、生成された当選種別コマンドを副制御基板202に送信する。
(ステップS400)
スタートスイッチ118が操作されると、リール制御手段306は、ステッピングモータ152を駆動して左リール110a、中リール110b、右リール110cを回転させる。このリール回転処理においては、前回の1遊技における左リール110a、中リール110b、右リール110cの回転開始時点から所定の時間(例えば4.1秒)が経過すると(ウェイト)、当該遊技における左リール110a、中リール110b、右リール110cの回転を開始し、左リール110a、中リール110b、右リール110cの全てが定速回転となったところで、ステップS500に処理を移す。
(ステップS500)
続いて、リール制御手段306は、ストップスイッチ120a、120b、120cを有効化し、遊技者によるストップスイッチ120a、120b、120cの操作を受け付けると、その操作に対応する左リール110a、中リール110b、右リール110cのいずれかを停止制御する。
また、コマンド送信手段316は、ストップスイッチ120a、120b、120cのいずれかの操作がなされると、操作がなされたストップスイッチ120a、120b、120cの情報を示す停止コマンド(第1停止コマンド、第2停止コマンド、第3停止コマンド)を操作の度に生成し、生成された停止コマンドを順次、副制御基板202に送信する。
(ステップS600)
次に、判定手段308は、図3(b)に示した有効ラインA上に表示された図柄組み合わせが予め定められたどの組み合わせに相当するかを判定し、その図柄組み合わせに応じて遊技状態の変更やリプレイに際して要求される種々の処理を実行する。また、コマンド送信手段316は、有効ラインA上に表示された図柄組み合わせや、有効ラインA上に小役に対応する図柄組み合わせが表示された場合におけるメダルの払出枚数等を含む入賞コマンドを生成し、生成された入賞コマンドを副制御基板202に送信する。
(ステップS700)
続いて、払出制御手段310は、ステップS600における判定結果に基づき、例えば、有効ラインA上に小役に対応する図柄組み合わせが表示されると、当該小役に対応するメダルの払出処理を実行し、有効ラインA上にリプレイ役に対応する図柄組み合わせが表示されると、自動的に次遊技のベットを行うための処理を実行する。また、遊技状態制御手段312は、ボーナス遊技状態においてメダルの所定枚数の払い出しが実行されると、遊技状態をボーナス遊技状態からRT4遊技状態に移行する。このように、払出制御手段310は、有効ラインA上に表示された図柄組み合わせに対応して種々の処理を遂行し、当該1遊技を終了する。また、コマンド送信手段316は、メダルの払出処理がなされた場合、払出処理がなされたことを示す払出コマンドを生成し、生成された払出コマンドを副制御基板202に送信する。
ステップS200からステップS700までの一連の処理を通じて1遊技が実行される。以後は、ステップS200からステップS700までを繰り返すこととなる。
(抽選処理S300)
図12は、上記ステップS300の抽選処理を示したフローチャートである。ここでは、本実施形態の特徴に関係する処理について詳細に説明し、本実施形態の特徴と無関係の構成については説明を省略する。
(ステップS301)
まず、当選種別抽選手段304は、その時点の遊技状態に応じた当選種別抽選テーブルを参照し、スタートスイッチ118の操作に基づき、複数種類の当選種別のいずれかを当選種別抽選により決定する。なお、遊技状態が内部中遊技状態のときに、当選種別「ハズレ」が当選した場合には、「7・7・7」図柄組み合わせ>「7・7・BAR」図柄組み合わせの順に停止制御の優先順位が設定され、当選種別「1枚役」が当選した場合には、当選役「1枚役」>「7・7・BAR」図柄組み合わせ>「7・7・7」図柄組み合わせの順に停止制御の優先順位が設定される。
(ステップS302)
当選種別抽選手段304は、当選種別抽選により決定された当選種別に当選役「RBB」が含まれるか、すなわち、RBB内部当選フラグが成立しているか否か判定する。その結果、当選役「RBB」が含まれていればステップS303に処理を移し、当選役「RBB」が含まれていなければ当該抽選処理S300を終了する。
(ステップS303)
遊技状態制御手段312は、遊技状態を内部中遊技状態に移行するとともに、演出状態制御手段314は、有利区間に設定し、当該抽選処理S300を終了する。
(判定処理S600)
図13は、上記ステップS600の判定処理を示したフローチャートである。ここでは、本実施形態の特徴に関係する処理について詳細に説明し、本実施形態の特徴と無関係の構成については説明を省略する。
(ステップS601)
演出状態制御手段314は、遊技状態が内部中遊技状態であるか否か判定する。その結果、遊技状態が内部中遊技状態であればステップS602に処理を移し、遊技状態が内部中遊技状態でなければ当該判定処理S600を終了する。
(ステップS602)
演出状態制御手段314は、当選役「RBB」が入賞したか否か判定する。その結果、当選役「RBB」が入賞していればステップS603に処理を移し、当選役「RBB」が入賞していなければ当該判定処理S600を終了する。
(ステップS603)
演出状態制御手段314は、「7・7・BAR」図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されたか否か判定する。その結果、「7・7・BAR」図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されていればステップS604に処理を移し、「7・7・BAR」図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されていない、つまり、「7・7・7」図柄組み合わせが有効ラインA上に表示されていればステップS605に処理を移す。
(ステップS604)
演出状態制御手段314は、相対的に高い確率(図10参照)で当選するAT抽選を行い、当該判定処理S600を終了する。
(ステップS605)
演出状態制御手段314は、相対的に低い確率(図10参照)で当選するAT抽選を行い、当該判定処理S600を終了する。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことはいうまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上述した実施形態では、主制御基板200と副制御基板202とが、遊技を進行するための機能部を分担するように配したが、主制御基板200の機能部を副制御基板202に配しても、副制御基板202の機能部を主制御基板200に配してもよく、また、全ての機能部を1の制御基板に纏めて配することもできる。
また、上述した実施形態において、AT演出状態は、設定された継続遊技数に到達することで終了する旨、説明したが、かかる場合に限らず、補助演出を受け得るAT演出状態は、補助演出により正解操作態様を報知する遊技数であるナビ回数に到達したこと、設定された払出枚数に到達したこと、または設定された獲得枚数(払出枚数−投入枚数)に到達したこと等、補助演出を受け得る様々な遊技機会の消化により終了するとしてもよい。また、上述した実施形態においては、補助演出を受け得る各演出状態において、継続遊技数の上乗せ抽選が行われ、当選することで継続遊技数が延長される旨、説明したが、かかる場合に限らず、補助演出を受け得る様々な遊技機会の数を増減したり、変更したりする等、その演出状態の終了条件を変更する様々な抽選を行うことができる。
また、上述した実施形態では、内部中遊技状態において、当選種別「ハズレ」および「1枚役」が当選した場合に、有効ラインA上に表示可能な「7・7・7」図柄組み合わせおよび「7・7・BAR」図柄組み合わせを設けるようにした。しかしながら、異なる小役(特定小役)が当選した場合に、「7・7・7」図柄組み合わせや「7・7・BAR」図柄組み合わせがそれぞれ有効ラインA上に表示可能であってもよい。
また、上述した実施形態では、ボーナス役として当選役「RBB」(特別ボーナス役)を設けるようにしたが、当選した次遊技以降まで当選フラグが持ち越せるボーナス役であれば当選役「RBB」に限らず、他のボーナス役であってもよい。
また、上述した実施形態では、当選種別「ハズレ」および「1枚役」(特定小役)が、設定差によって当選範囲値が異なるようにしたが、当選種別「1枚役」のみが、設定差によって当選範囲値が異なるようにしていてもよい。
また、上述した実施形態では、当選役「RBB」(特別ボーナス役)には、「7・7・7」図柄組み合わせおよび「7・7・BAR」図柄組み合わせを設けるようにし、左リール110aに「7」図柄、中リール110bに「7」図柄、右リール110cに「7」図柄、「BAR」図柄、「7」図柄が順に配置されるようにした。しかしながら、当選役「RBB」(特別ボーナス役)は、これらの図柄組み合わせも一例に過ぎず、当選役「RBB」(特別ボーナス役)を構成する各リール110a、110b、110cの図柄配列も一例に過ぎない。
また、上述した実施形態では、「7・7・7」図柄組み合わせが有効ラインA上に表示された場合と、「7・7・BAR」図柄組み合わせが有効ラインA上に表示された場合とで、AT抽選(所謂初当たり)の当選確率を異ならせるようにしたが、AT演出状態の遊技数や、AT演出状態における上乗せ数を異ならせるようにしてもよい。
また、上述した実施形態では、当選役「RBB」が単独で含まれる当選種別「RBB」が設けられるようにした。しかしながら、当選役「RBB」および当選役「1枚役」が重複して含まれる当選種別(第2ボーナス当選種別)と、当選役「RBB」のみが含まれる当選種別(第1ボーナス当選種別)とが設けられ、当選役「RBB」および当選役「1枚役」が重複して含まれる当選種別(第2ボーナス当選種別)に当選した場合には、「7・7・BAR」図柄組み合わせ(第2図柄組み合わせ)が有効ラインA上に表示可能であり、当選役「RBB」のみが含まれる当選種別(第1ボーナス当選種別)に当選した場合には、「7・7・7」図柄組み合わせ(第1図柄組み合わせ)が有効ラインA上に表示可能であり、どちらの当選種別に当選しても、当選役「RBB」の入賞時に、当選役「RBB」の入賞に伴う処理として、有効ラインA上に表示された図柄組み合わせに応じたAT抽選等を行うようにしてもよい。
また、上述した主制御基板200および副制御基板202が行う各処理は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでもよい。
100 スロットマシン(遊技機)
118 スタートスイッチ
120 ストップスイッチ
110a、110b、110c リール
200 主制御基板
302 ベット手段
304 当選種別抽選手段
306 リール制御手段
308 判定手段
310 払出制御手段
312 遊技状態制御手段
314 演出状態制御手段
334 演出制御手段

Claims (3)

  1. 遊技者への有利度が異なる複数の設定値からいずれかの設定値を設定する設定値設定手段と、
    スタートスイッチの操作に基づき、ボーナス役および小役を含む当選役の当否を決定し、決定した当選役の当選フラグを設定する当選種別抽選手段と、
    前記スタートスイッチの操作に基づき、複数種類の図柄がそれぞれ配列された複数のリールを回転制御し、回転している前記リールに対応するストップスイッチの操作に応じ、前記当選フラグが設定されている当選役の図柄組み合わせを構成する図柄が、有効ラインに対して所定の引込範囲内に存在する場合に、前記図柄が前記有効ライン上に表示されるように、前記ストップスイッチの操作に対応する前記リールの停止制御を行うリール制御手段と、
    前記有効ライン上に表示された図柄組み合わせに基づいて、前記当選役の入賞の有無を判定する判定手段と、
    前記当選種別抽選手段によって前記ボーナス役が当選したことを契機として移行される内部中遊技状態を含む複数の遊技状態のいずれかに移行させる遊技状態制御手段と、
    を備え、
    前記ボーナス役には、全ての前記設定値で当選確率が同一であり、かつ、前記当選フラグが次遊技以降に持ち越し可能な特別ボーナス役が含まれ、
    前記小役には、前記内部中遊技状態において当選可能であり、かつ、前記設定値によって当選確率が異なる特定小役が含まれ、
    前記特別ボーナス役は、前記内部中遊技状態において、前記特定小役の前記当選フラグが設定されているかによって前記有効ライン上に停止制御される優先順位が異なる、複数の図柄組み合わせが設けられている遊技機。
  2. 非有利状態、および、前記非有利状態よりも遊技者に有利な有利状態に移行させる有利状態制御手段と、
    前記有利状態において、前記当選種別抽選手段により決定された前記当選役の入賞を補助する補助演出を実行する補助手段と、
    を備え、
    前記有利状態制御手段は、
    前記有効ライン上に表示された前記特別ボーナス役の図柄組み合わせによって、前記有利状態に係る処理を異ならせる請求項1に記載の遊技機。
  3. 遊技者への有利度が異なる複数の設定値からいずれかの設定値を設定する設定値設定手段と、
    スタートスイッチの操作に基づき、ボーナス役のみが含まれる第1ボーナス当選種別と、前記ボーナス役および小役を含む第2ボーナス当選種別とを含む複数の当選種別の当否を決定し、決定した当選種別に含まれる当選役の当選フラグを設定する当選種別抽選手段と、
    前記スタートスイッチの操作に基づき、複数種類の図柄がそれぞれ配列された複数のリールを回転制御し、回転している前記リールに対応するストップスイッチの操作に応じ、前記当選フラグが設定されている当選役の図柄組み合わせを構成する図柄が、有効ラインに対して所定の引込範囲内に存在する場合に、前記図柄が前記有効ライン上に表示されるように、前記ストップスイッチの操作に対応する前記リールの停止制御を行うリール制御手段と、
    前記有効ライン上に表示された図柄組み合わせに基づいて、前記当選役の入賞の有無を判定する判定手段と、
    前記当選種別抽選手段によって前記第1ボーナス当選種別または前記第2ボーナス当選種別が当選したことを契機として移行される内部中遊技状態を含む複数の遊技状態のいずれかに移行させる遊技状態制御手段と、
    非有利状態、および、前記非有利状態よりも遊技者に有利な有利状態に移行させる有利状態制御手段と、
    を備え、
    前記第1ボーナス当選種別および前記第2ボーナス当選種別のうち、一方の当選種別は、全ての前記設定値で当選確率が同一であり、他方の当選種別は、前記設定値によって当選確率が異なり、
    前記ボーナス役は、前記当選フラグが次遊技以降に持ち越し可能であり、
    前記第1ボーナス当選種別が当選した場合に前記ボーナス役に対応する第1図柄組み合わせが前記有効ライン上に表示可能であり、
    前記第2ボーナス当選種別が当選した場合に前記ボーナス役に対応し、前記第1図柄組み合わせとは異なる第2図柄組み合わせが前記有効ライン上に表示可能であり、
    前記有利状態制御手段は、
    前記第1ボーナス当選種別または前記第2ボーナス当選種別のどちらが当選して前記内部中遊技状態に移行されても、前記有効ライン上に表示された前記第1図柄組み合わせまたは前記第2図柄組み合わせに基づいて、前記有利状態に係る処理を実行する遊技機。
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