JP2019017223A - 回転電機のステータ - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザ溶接によって接合される接合箇所を少なくして製造コストを抑えることができ、且つ溶接に用いるレーザ光による部材の損傷を防止することのできる回転電機のステータを提供する。【解決手段】コイル15は、第一の突出部22aと第二の突出部22bを含む第一のコイルセグメント20と、第三の突出部32aと第四の突出部32bを含む第二のコイルセグメント30とを有する。第一の突出部22aと第三の突出部32aにおける互いに突き合わせられた突き合わせ面24a,34aは、互いに接合された接合面25a,35aと、接合面25a,35aに連続し、且つ接合面25a,35aに対し径方向内側に向かって屈曲した屈曲面26a,36aと、を含む。【選択図】図8

Description

本発明は、例えば電気自動車又はハイブリッド自動車等に搭載される回転電機のステータに関する。
ステータコアと、ステータコアのティースに巻回された巻線からなるコイルとを有する回転電機のステータが知られている。この巻線方式のステータは、絶縁紙を挟みながら巻線が巻回される構成のため、この巻回処理が煩雑であり、巻線の整形が難しい。
そこで、特許文献1では、ステータコアのスロットに挿入される複数のスロットコイルと、ステータコアの軸方向端面よりも軸方向外側において複数のスロットコイル間を接続する複数の接続コイルとからなるコイルを有する回転電機のステータが提案されている。
また、特許文献2では、ステータコアのスロットに挿入されたクランク状の複数の導体の端部同士が接合されて形成されたコイルを有する車両用交流発電機が提案されている。
国際公開第2015/151200号 特開2002−228852号公報
特許文献1に記載の回転電機のステータは、スロットコイル及び接続コイルの接合と、接続コイル同士の接合とを行う必要がある。このため、ステータの製造工程が煩雑となり、製造コストが増加する。
特許文献2に記載の車両用交流発電機のコイルでは、2つの導体の端部同士を突き合わせた状態で、その突き合わせ面をレーザ光で溶接しようとすると、この端部同士の間をレーザ光が抜けてしまって他の導体の絶縁被膜等を損傷する可能性があり、レーザ溶接には適さない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、レーザ溶接によって接合される接合箇所を少なくして製造コストを抑えることができ、且つ溶接に用いるレーザ光による部材の損傷を防止することのできる回転電機のステータを提供することを目的とする。
上記の目的は以下の構成にて達成される。
(1) ステータコア(例えば、後述の実施形態でのステータコア11)と、前記ステータコアに形成された複数のスロット(例えば、後述の実施形態でのスロット12)の各々に挿入され、且つ前記スロットから前記ステータコアの軸方向の外側に突出する複数のコイルセグメントを含むコイル(例えば、後述の実施形態でのコイル15)と、を有する回転電機のステータ(例えば、後述の実施形態での回転電機のステータ10)であって、前記複数のコイルセグメントは、複数の第一のコイルセグメント(例えば、後述の実施形態での第一のコイルセグメント20,20A)と、複数の第二のコイルセグメント(例えば、後述の実施形態での第二のコイルセグメント30,30A)と、を備え、前記第一のコイルセグメントは、前記スロットに挿入された挿入部(例えば、後述の実施形態での挿入部21)と、前記ステータコアの前記軸方向の端面よりも前記軸方向の外側に突出した突出部(例えば、後述の実施形態での第一の突出部22a,第二の突出部22b)と、を備え、前記第二のコイルセグメントは、前記スロットに挿入された挿入部(例えば、後述の実施形態での挿入部31)と、前記端面よりも前記軸方向の外側に突出した突出部(例えば、後述の実施形態での第三の突出部32a,第四の突出部32b)と、を備え、前記第一のコイルセグメントの前記突出部の端部(例えば、後述の実施形態での端部23a,23b,230a,230b)は、前記第二のコイルセグメントの前記突出部の端部(例えば、後述の実施形態での端部33a,33b,330a,330b)に突き合わせられた状態で、当該端部と接合されており、前記第一のコイルセグメントの前記突出部と前記第二のコイルセグメントの前記突出部における互いに突き合わせられた突き合わせ面(例えば、後述の実施形態での突き合わせ面24a,34a,29,39)は、互いに接合された接合面(例えば、後述の実施形態での接合面25a,35a,29a,39a)と、前記接合面に連続し、且つ前記接合面に対し同じ方向に屈曲した屈曲面(例えば、後述の実施形態での屈曲面26a,36a,29b,39b)と、を含む回転電機のステータ。
(2) (1)記載の回転電機のステータであって、前記第一のコイルセグメントの前記突出部の前記端部と、前記第二のコイルセグメントの前記突出部の前記端部は、前記ステータコアの径方向に重ねられた状態で接合されており、前記屈曲面は、前記ステータコアの径方向に向かって屈曲している回転電機のステータ。
(3) (1)記載の回転電機のステータであって、前記第一のコイルセグメントの前記突出部の前記端部と、前記第二のコイルセグメントの前記突出部の前記端部は、それぞれ、互いに噛み合う段形状となっており、前記第一のコイルセグメントの前記突出部の前記端部と、前記第二のコイルセグメントの前記突出部の前記端部との接触面によって、前記突き合わせ面が構成されている回転電機のステータ。
(4) (3)記載の回転電機のステータであって、前記第一のコイルセグメントの前記突出部と前記第二のコイルセグメントの前記突出部は、基部(例えば、後述の実施形態での基部231a,231b,331a,331b)と、当該基部から突出する突起部(例えば、後述の実施形態での突起部232a,232b,332a,332b)と、を備える回転電機のステータ。
(1)に記載の回転電機のステータによれば、第一のコイルセグメントの端部と第二のコイルセグメントの端部を突き合わせた状態で接合面をレーザ溶接する場合、屈曲面によってレーザ光が遮断されるため、レーザ光が溶接対象部以外の部分、即ち突き合わせ面以外の部分に及ぼす影響を抑制することができる。また、コイルが第一のコイルセグメントと第二のコイルセグメントの接合により構成されているため、接合箇所が少なくなって溶接工程を簡略化することができる。
(2)に記載の回転電機のステータによれば、レーザ光を径方向に対して略垂直方向から照射する場合、レーザ光を屈曲面で遮断することができる。
(3)に記載の回転電機のステータによれば、第一のコイルセグメントの端部と第二のコイルセグメントの端部の突き合わせ面をレーザ溶接する場合、2つの端部の互いに噛み合う段部分によって形成された屈曲面によってレーザ光を遮断することができる。
(4)に記載の回転電機のステータによれば、突起部によって接合面の溶接長さが長くなるため、電気抵抗を低減することができる。
本発明の一実施形態である回転電機のステータの斜視図である。 図1に示すステータにおける第一のコイルセグメントの斜視図である。 図3(a)は図2に示す第一のコイルセグメントの一端部の側面図であり、図3(b)は図2に示す第一のコイルセグメントの他端部の側面図である。 図1に示すステータにおける第二のコイルセグメントの斜視図である。 図5(a)は図4に示す第二のコイルセグメントの一端部の側面図であり、図5(b)は図4に示す第二のコイルセグメントの他端部の側面図である。 図1に示すステータの一部分をステータコアの径方向外側から見た展開図である。 図6に示す第一のコイルセグメント及び第二のコイルセグメントの接合部分の近傍をステータコアの端面側から見た斜視図である。 図7に示すVIII−VIII線に沿った断面図である。 図1に示すステータにおける第一のコイルセグメントの変形例を示す斜視図である。 図1に示すステータにおける第二のコイルセグメントの変形例を示す斜視図である。 図9に示す変形例の第一のコイルセグメントと、図10に示す変形例の第二のコイルセグメントとの接合部分をステータコアの端面側から見た斜視図である。 図11に示す第一のコイルセグメントと第二のコイルセグメントの接合部分をステータコアの径方向内側から径方向外側に向かって見た図11のA矢視図である。 図1に示すステータの製造工程を示す図である。 図13に続くステータの製造工程を示す図である。 図14に続くステータの製造工程を示す図である。 図15に続くステータの製造工程を示す図である。 図16に続くステータの製造工程を示す図である。 図17に続くステータの製造工程を示す図である。 図18に続くステータの製造工程を示す図である。 図19に続くステータの製造工程を示す図である。 図20に続くステータの製造工程を示す図である。 図21に続くステータの製造工程を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態である回転電機のステータ10の斜視図である。
図1に示すように、回転電機のステータ10は、ステータコア11と、コイル15と、を備える。
ステータコア11は、例えば複数の円環状の電磁鋼板が積層されて構成された円環状の部材である。ステータコア11は、その内周面においてステータコア11の周方向に沿って等間隔に配列された複数(図1の例では108個)のスロット12を有する。
スロット12は、ステータコア11の軸方向の一方の端面13aから、ステータコア11の軸方向の他方の端面13bまで延びる溝によって構成されている(図13参照)。
コイル15は、ステータコア11に形成された複数のスロット12の各々に挿入され、且つ各スロット12からステータコア11の軸方向の外側に突出する複数のコイルセグメントを備える。
この複数のコイルセグメントは、複数(図1の例では108個)の第一のコイルセグメント20と、複数(図1の例では108個)の第二のコイルセグメント30とから構成される。
第一のコイルセグメント20は、ステータコア11の各スロット12の外径側に挿入されている。第二のコイルセグメント30は、ステータコア11の各スロット12の内径側に挿入されている。
図2は、図1に示すステータ10における第一のコイルセグメント20の斜視図である。図3(a)は図2に示す第一のコイルセグメント20の一端部の側面図であり、図3(b)は図2に示す第一のコイルセグメント20の他端部の側面図である。
図4は、図1に示すステータ10における第二のコイルセグメント30の斜視図である。図5(a)は図4に示す第二のコイルセグメント30の一端部の側面図であり、図5(b)は図4に示す第二のコイルセグメント30の他端部の側面図である。
図6は、ステータ10の一部分をステータコア11の径方向外側から見た展開図である。図6では、理解を容易にするため、コイル15については、電気的に接続される第一のコイルセグメント20及び第二のコイルセグメント30のみを抜き出して図示している。
図7は、図6に示す第一のコイルセグメント20及び第二のコイルセグメント30の接合部分の近傍をステータコア11の端面13a側から見た斜視図である。図8は、図7に示すVIII−VIII線に沿った断面図である。
図2及び図6に示すように、第一のコイルセグメント20は、例えば、銅線がワイヤ加工されて成形されてなる断面略矩形、且つ略クランク状の部材である。第一のコイルセグメント20は、いわゆるマグネットワイヤであり、導体と、この導体を被覆する絶縁被膜と、で構成されている。
第一のコイルセグメント20は、スロット12に挿入された直線状の挿入部21と、この挿入部21の一端からステータコア11の端面13aよりもステータコア11の軸方向の外側に突出した第一の突出部22aと、この挿入部21の他端からステータコア11の端面13bよりも該軸方向の外側に突出した第二の突出部22bと、を備える。
第一の突出部22aは、ステータコア11の周方向に沿って図6における右方向に向かって延びている。第二の突出部22bは、ステータコア11の周方向に沿って、第一の突出部22aとは反対の方向(図6における左方向)に向かって延びている。
第一の突出部22aの端部23aは、挿入部21と略平行となるように、第一の突出部22aの延びる方向と交差する方向に折り曲げられている。図3(a)及び図8に示すように、第一の突出部22aの端部23aは、プレス成形により、ステータコア11の径方向外側に向かって僅かに持ち上げられた段形状となっている。
第二の突出部22bの端部23bは、挿入部21と略平行となるように、第二の突出部22bの延びる方向と交差する方向に折り曲げられている。図3(b)に示すように、第二の突出部22bの端部23bは、プレス成形により、ステータコア11の径方向外側に向かって僅かに持ち上げられた段形状となっている。
図4及び図6に示すように、第二のコイルセグメント30は、例えば、銅線がワイヤ加工されて成形されてなる断面略矩形、且つ略クランク状の部材である。第二のコイルセグメント30は、いわゆるマグネットワイヤであり、導体と、この導体を被覆する絶縁被膜と、で構成されている。
第二のコイルセグメント30は、スロット12に挿入された挿入部31と、ステータコア11の端面13aよりもステータコア11の軸方向の外側に突出した第三の突出部32aと、ステータコア11の端面13bよりも該軸方向の外側に突出した第四の突出部32bと、を備える。
第三の突出部32aは、ステータコア11の周方向に沿って図6における左方向に向かって延びている。第四の突出部32bは、ステータコア11の周方向に沿って、第三の突出部32aとは反対の方向(図6における右方向)に向かって延びている。
第三の突出部32aの端部33aは、挿入部31と略平行となるように、第三の突出部32aの延びる方向と交差する方向に折り曲げられている。図5(a)及び図8に示すように、第三の突出部32aの端部33aは、プレス成形により、ステータコア11の径方向外側に向かって僅かに持ち上げられた段形状となっている。
第四の突出部32bの端部33bは、挿入部31と略平行となるように、第四の突出部32bの延びる方向と交差する方向に折り曲げられている。図5(b)に示すように、第四の突出部32bの端部33bは、プレス成形により、ステータコア11の径方向外側に向かって僅かに持ち上げられた段形状となっている。
図6及び図7に示すように、第一のコイルセグメント20の端部23aは、この第一のコイルセグメント20が挿入されているスロット12(以下、挿入スロットともいう)に対してステータコア11の周方向の一方の方向に離れた位置(具体的には挿入スロットから9つのスロット分、端面13a側から見て時計回りに移動した位置)にある別のスロット12に挿入された第二のコイルセグメント30の端部33aと接合されている。なお、接合とは、導体を覆う絶縁被膜が溶けて導体同士が電気的に接続されることをいう。
また、この第一のコイルセグメント20の端部23bは、挿入スロットに対してステータコア11の周方向の他方の方向に離れた位置(具体的には挿入スロットから9つのスロット分、端面13a側から見て反時計回りに移動した位置)にある更に別のスロット12に挿入された第二のコイルセグメント30の端部33bと接合されている。
このように、第一のコイルセグメント20の端部23aと第二のコイルセグメント30の端部33aの接合と、第一のコイルセグメント20の端部23bと第二のコイルセグメント30の端部33bの接合とが繰り返されることでコイルループが形成されている。
コイル15は、このコイルループを複数有し、これら複数のコイルループが選択的に接続されることで、複数相(例えばU相、V相、W相)の動力線を構成している。
図7に示すように、第一のコイルセグメント20の端部23aは、第二のコイルセグメント30の端部33aと突き合わされた状態で、この端部33aとレーザ溶接によって接合されている。
具体的には、第一のコイルセグメント20の端部23aと第二のコイルセグメント30の端部33aは、第一のコイルセグメント20の端部23aの径方向内側を向く突き合わせ面24aと第二のコイルセグメント30の端部33aの径方向外側を向く突き合わせ面34aとがステータコア11の径方向に重ねられ、その状態で、突き合わせ面24a,34aの一部分同士が接合されている。
同様に、第一のコイルセグメント20の端部23bは、第二のコイルセグメント30の端部33bと突き合わされた状態で、この端部33bとレーザ溶接によって接合されている。
具体的には、第一のコイルセグメント20の端部23bと第二のコイルセグメント30の端部33bは、第一のコイルセグメント20の端部23bの径方向内側を向く突き合わせ面24bと第二のコイルセグメント30の端部33bの径方向外側を向く突き合わせ面34bとがステータコア11の径方向に重ねられ、その状態で、その突き合わせ面24b,34bの一部分同士が接合されている。
図3(a)に示すように、第一のコイルセグメント20の端部23aにおける第二のコイルセグメント30の端部33aと突き合せられる突き合わせ面24aは、接合面25aと、屈曲面26aと、平面27aとによって構成されている。
接合面25aは、周方向及び軸方向に延設され、第二のコイルセグメント30の端部33aとレーザ溶接によって接合される面である。
屈曲面26aは、接合面25aに連続する面であって、接合面25aに対しステータコア11の径方向内側に向かって屈曲した面である。
平面27aは、屈曲面26aに連続し、且つ接合面25aに略平行な面である。
また、図5(a)に示すように、第二のコイルセグメント30の端部33aにおける第一のコイルセグメント20の端部23aと突き合せられる突き合わせ面34aは、接合面35aと、屈曲面36aと、平面37aとから構成されている。
接合面35aは、周方向及び軸方向に延設され、第一のコイルセグメント20の端部23aとレーザ溶接によって接合される面である。
屈曲面36aは、接合面35aに連続する面であって、接合面35aに対しステータコア11の径方向内側に向かって屈曲した面である。
平面37aは、屈曲面36aに連続し、且つ接合面35aに略平行な面である。
また、図3(b)に示すように、第一のコイルセグメント20の端部23bにおける第二のコイルセグメント30の端部33bと突き合せられる突き合わせ面24bは、接合面25bと、屈曲面26bと、平面27bとから構成されている。
接合面25bは、周方向及び軸方向に延設され、第二のコイルセグメント30の端部33bとレーザ溶接によって接合される面である。
屈曲面26bは、接合面25bに連続する面であって、接合面25bに対しステータコア11の径方向内側に向かって屈曲した面である。
平面27bは、屈曲面26bに連続し、且つ接合面25bに略平行な面である。
また、図5(b)に示すように、第二のコイルセグメント30の端部33bにおける第一のコイルセグメント20の端部23bと突き合せられる突き合わせ面34bは、接合面35bと、屈曲面36bと、平面37bとから構成されている。
接合面35bは、周方向及び軸方向に延設され、第一のコイルセグメント20の端部23bとレーザ溶接によって接合される面である。
屈曲面36bは、接合面35bに連続する面であって、接合面35bに対しステータコア11の径方向内側に向かって屈曲した面である。
平面37bは、屈曲面36bに連続し、且つ接合面35bに略平行な面である。
以上のように構成されたステータ10では、第一のコイルセグメント20の端部23aと第二のコイルセグメント30の端部33aが重ね合わされた状態で、接合面25aと接合面35aとが平面同士で接触した状態となる。
この状態で、図8に示すように、第一のコイルセグメント20の端部23aと第二のコイルセグメント30の端部33aを挟んでステータコア11の端面13aと反対側に配置されたレーザ照射装置50によって接合面25aと接合面35aの界面に沿ってステータコア11の端面13aに向かってレーザ光51が照射されることで、接合面25aと接合面35aとが溶接されている。
ステータ10では、図8に示すように、接合面25aに連続する屈曲面26aが接合面25aに対して径方向内側に屈曲しており、且つ接合面35aに連続する屈曲面36aが接合面35aに対して径方向内側に屈曲している。
このため、レーザ照射装置50から照射されて接合面25aと接合面35aの界面を通過したレーザ光51は、屈曲面26aで遮られ、突き合わせ面24a,34aよりもステータコア11側には到達しない。
このように、レーザ光51が接合面25aと接合面35aの界面を通過したとしても、このレーザ光51は屈曲面26aの表面の絶縁被覆にのみ照射されることとなる。この絶縁被覆が仮に剥がれたとしても、端部23aと端部33aは電気的に接続する必要があることから、コイル15としての性能への影響はない。
以上のように、ステータ10によれば、第一のコイルセグメント20と第二のコイルセグメント30との突き合わせ面をレーザ溶接する際に、レーザ光が、溶接対象部である突き合わせ面24a,34a以外の部分に照射されるのを防ぐことができる。したがって、レーザ溶接によってステータ10の性能が低下するのを防ぐことができる。
なお、第一のコイルセグメント20の端部23bと第二のコイルセグメント30の端部33bとの接合箇所についても、同様に、突き合わせ面24b,34bをレーザ溶接する際に、レーザ光が溶接対象部である突き合わせ面24b,34以外の部分に照射されるのを防ぐことができる。
また、ステータ10によれば、第一のコイルセグメント20と第二のコイルセグメント30をステータコア11のスロット12に挿入するだけで、第一のコイルセグメント20の突き合わせ面24a(24b)と第二のコイルセグメント30の突き合わせ面34a(34b)が径方向で重ね合わされた状態となる。
このため、ステータコア11にコイルセグメントを取り付けた後は、レーザ溶接だけで、コイル15を完成させることができる。これにより、コイルセグメントの捻じり曲げ加工などの専用設備が不要となり、製造コストを低減することができる。
また、ステータ10によれば、コイルループを形成するために必要な溶接箇所が第一のコイルセグメント20及び第二のコイルセグメント30の端部だけになる。このため、溶接箇所を少なくして製造コストを低減することができる。
また、ステータ10によれば、第一のコイルセグメント20及び第二のコイルセグメント30の端部を、それぞれが部品の段階でプレス加工により成型しておくことで、ステータコア11にコイルセグメントを取り付けた後の工程を簡略化することができ、製造コストを低減することができる。
図1に示すステータ10における第一のコイルセグメント20及び第二のコイルセグメント30の構成は以下のように変形することができる。
図9は、図1に示すステータ10における第一のコイルセグメント20の変形例を示す斜視図である。図10は、図1に示すステータ10における第二のコイルセグメント30の変形例を示す斜視図である。
図11は、図9に示す変形例の第一のコイルセグメント20Aと、図10に示す変形例の第二のコイルセグメント30Aとの接合部分をステータコア11の端面13a側から見た斜視図である。
図12は、図11に示す第一のコイルセグメント20Aと第二のコイルセグメント30Aの接合部分をステータコア11の径方向内側から径方向外側に向かって見た図11のA矢視図である。
第一のコイルセグメント20Aは、第一の突出部22aの端部の形状と、第二の突出部22bの端部の形状とが異なる点を除いては、第一のコイルセグメント20と同じ構成である。
図9に示すように、第一のコイルセグメント20Aの第一の突出部22aの端部230aは、第一の突出部22aの他の部分と同一幅の基部231aと、基部231aから第一の突出部22aが延びる方向に対して交差する方向(図9の例ではステータコア11の径方向内側に向かう方向)に突出する突起部232aとを備える。端部230aは、第一の突出部22aの他の部分よりも幅(径方向幅)が広くなっている。
この端部230aの先端は、プレス加工等により、幅方向にわたって厚みが薄くなっている。この先端の薄肉部分によって、端部230aには、断面略L字状の段形状の突き合わせ面29(図12参照)が形成されている。
第一のコイルセグメント20Aの第二の突出部22bの端部230bは、第二の突出部22bの他の部分と同一幅の基部231bと、基部231bから第二の突出部22bが延びる方向に対して交差する方向(図9の例ではステータコア11の径方向内側に向かう方向)に突出する突起部232bとを備える。端部230bは、第二の突出部22bの他の部分よりも幅(径方向幅)が広くなっている。
この端部230bの先端は、プレス加工等により、幅方向にわたって厚みが薄くなっている。この先端の薄肉部分によって、端部230bには、断面略L字状の段形状の突き合わせ面が形成されている。
第二のコイルセグメント30Aは、第三の突出部32aの端部の形状と、第四の突出部32bの端部の形状とが異なる点を除いては、第二のコイルセグメント30と同じ構成である。
図12に示すように、第二のコイルセグメント30Aの第三の突出部32aの端部330aは、第三の突出部32aの延びる方向と交差する方向(ステータコア11の端面13aから遠ざかる方向)に折り曲げられている。
図10に示すように、第二のコイルセグメント30Aの第三の突出部32aの端部330aは、第三の突出部32aの他の部分と同一幅の基部331aと、基部331aから端部330aが延びる方向に対して交差する方向(図10の例ではステータコア11の径方向外側に向かう方向)に突出する突起部332aとを備える。端部330aは、第三の突出部32aの他の部分よりも幅(径方向幅)が広くなっている。
この端部330aの先端は、プレス加工等により、幅方向にわたって厚みが薄くなっている。この先端の薄肉部分によって、端部330aには、断面略L字状の段形状の突き合わせ面39(図12参照)が形成されている。図11及び図12に示すように、第二のコイルセグメント30Aの端部330aの形状は、第一のコイルセグメント20Aの端部230aと噛み合う形状となっている。
第二のコイルセグメント30Aの第四の突出部32bの端部330bは、第四の突出部32bの延びる方向と交差する方向(ステータコア11の端面13bから遠ざかる方向)に折り曲げられている。
第二のコイルセグメント30Aの第四の突出部32bの端部330bは、第四の突出部32bの他の部分と同一幅の基部331bと、基部331bから端部330bが延びる方向に対して交差する方向(図10の例ではステータコア11の径方向外側に向かう方向)に突出する突起部332bとを備える。端部330bは、第四の突出部32bの他の部分よりも幅(径方向幅)が広くなっている。
この端部330bの先端は、プレス加工等により、幅方向にわたって厚みが薄くなっている。この先端の薄肉部分によって、端部330bには、断面略L字状の段形状の突き合わせ面が形成されている。第二のコイルセグメント30Aの端部330bの形状は、第一のコイルセグメント20Aの端部230bと噛み合う形状となっている。
図11に示すように、第一のコイルセグメント20Aの端部230aは、第二のコイルセグメント30Aの端部330aと突き合わされた状態で、この端部330aとレーザ溶接によって接合されている。
具体的には、第一のコイルセグメント20Aの端部230aと第二のコイルセグメント30Aの端部330aは、第一のコイルセグメント20Aの端部230aの突き合わせ面29と第二のコイルセグメント30Aの端部330aの突き合わせ面39が互いに噛み合った状態でステータコア11の周方向に重ねられ、その状態で、突き合わせ面29,39の一部分同士が接合されている。
同様に、第一のコイルセグメント20Aの端部230bは、第二のコイルセグメント30Aの端部330bと突き合わされた状態で、この端部330bとレーザ溶接によって接合されている。
具体的には、第一のコイルセグメント20Aの端部230bと第二のコイルセグメント30Aの端部330bは、第一のコイルセグメント20Aの端部230bの突き合わせ面と第二のコイルセグメント30Aの端部330bの突き合わせ面が互いに噛み合った状態でステータコア11の周方向に重ねられ、その状態で、これら突き合わせ面の一部分同士が接合されている。
図12に示すように、第一のコイルセグメント20Aの端部230aにおける第二のコイルセグメント30Aの端部330aとの突き合わせ面29は、接合面29aと、屈曲面29bと、平面29cとによって構成されている。
接合面29aは、第二のコイルセグメント30Aの端部330aとレーザ溶接によって接合される面である。
屈曲面29bは、接合面29aに連続する面であって、接合面29aに対して屈曲した面(図12の例では接合面29aに垂直な面)である。
平面29cは、屈曲面29bに連続し、且つ接合面29aに略平行な面である。
また、第二のコイルセグメント30Aの端部330aにおける第一のコイルセグメント20Aの端部230aとの突き合わせ面39は、接合面39aと、屈曲面39bと、平面39cとによって構成されている。
接合面39aは、第一のコイルセグメント20Aの端部230aとレーザ溶接によって接合される面である。
屈曲面39bは、接合面39aに連続する面であって、接合面39aに対して屈曲した面(図12の例では接合面39aに垂直な面)である。
平面39cは、屈曲面39bに連続し、且つ接合面39aに略平行な面である。
なお、第一のコイルセグメント20Aの端部230bにおける第二のコイルセグメント30Aの端部330bとの突き合わせ面についても、同様に、端部330bとレーザ溶接によって接合される接合面と、この接合面に連続し且つこの接合面に対して屈曲した屈曲面と、屈曲面に連続する平面とを有する。
また、第二のコイルセグメント30Aの端部330bにおける第一のコイルセグメント20Aの端部230bとの突き合わせ面についても、同様に、端部230bとレーザ溶接によって接合される接合面と、この接合面に連続し且つこの接合面に対して屈曲した屈曲面と、屈曲面に連続する平面とを有する。
以上のように構成された変形例のステータ10では、第一のコイルセグメント20Aの端部230aと第二のコイルセグメント30Aの端部330aが噛み合った状態(突き合わせられた状態)で、接合面29aと接合面39aとが平面同士で接触した状態となる。
この状態で、図12に示すように、接合面29aと接合面39aの界面にレーザ照射装置50からレーザ光51が照射されることで、接合面29aと接合面39aとが溶接されている。
この変形例のステータ10では、図12に示すように、接合面29aに連続する屈曲面29bと、接合面39aに連続する屈曲面39bとが、接合面29aと接合面39aに対して同じ方向に屈曲している。
このため、接合面29aと接合面39aの界面を通過したレーザ光51は、屈曲面39bで遮られ、突き合わせ面29,39よりもステータコア11側には到達しない。
このように、レーザ光51が接合面29aと接合面39aの界面を通過したとしても、このレーザ光51は屈曲面39bの表面の絶縁被覆にのみ照射されることとなる。この絶縁被覆が仮に剥がれたとしても、端部230aと端部330aは電気的に接続する必要があることから、コイル15としての性能への影響はない。
このように、変形例のステータ10によれば、第一のコイルセグメント20Aと第二のコイルセグメント30Aとの突き合わせ面をレーザ溶接する際に、レーザ光が、溶接対象部である突き合わせ面29,39以外の部分に照射されるのを防ぐことができる。したがって、レーザ溶接によってステータ10の性能が低下するのを防ぐことができる。
なお、第一のコイルセグメント20Aの端部230bと第二のコイルセグメント30Aの端部330bとの接合箇所についても、同様に、突き合わせ面をレーザ溶接する際に、レーザ光が溶接対象部である突き合わせ面以外の部分に照射されるのを防ぐことができる。
また、変形例のステータ10によれば、第一のコイルセグメント20Aの端部230a,230b及び第二のコイルセグメント30Aの端部330a,330bは、それぞれ、突起部232a,232b,332a,332bによって幅広となっている。
このため、第一のコイルセグメント20Aと第二のコイルセグメント30Aとの溶接部分の溶接長を長くとることができ、電気抵抗を抑制することができる。
その他の作用及び効果は、図1〜図8で説明した回転電機のステータ10と同様である。
次に、ステータ10の製造方法について、図13〜図22を参照して説明する。なお、ステータ10の製造方法は、図1〜図8で説明したステータ10と、図9〜図12で説明した変形例のステータ10とで共通である。したがって、以下の説明においては、図1〜図8で説明した回転電機のステータ10の製造方法について説明する。
先ず、図13に示すように、ステータコア11を所定の位置に固定する。次に、ステータ10を構成する全て(ここでは108個)の第一のコイルセグメント20を、54個ずつの2つのグループにグループ分けする。そして、この2つのグループのうちの一方のグループの第一のコイルセグメント20(以下では便宜上“20(g1)”の符号を付す)を、図14に示すように、ステータコア11の周方向に1つおきに並ぶ54個のスロット12の各々と対応させて、ステータコア11の内側に配置する。
そして、図15に示すように、ステータコア11の内側に配置した54個の第一のコイルセグメント20(g1)をステータコア11の径方向に一律に移動させていき、各第一のコイルセグメント20(g1)の挿入部21を、対応するスロット12の外径側に挿入する。
次に、上記の2つのグループの他方のグループの第一のコイルセグメント20(以下では便宜上“20(g2)”の符号を付す)を、図16に示すように、第一のコイルセグメント20(g1)が挿入されていない54個のスロット12の各々に対応させて、ステータコア11の内側に配置する。
そして、図17に示すように、ステータコア11の内側に配置した54個の第一のコイルセグメント20(g2)をステータコア11の径方向に一律に移動させていき、各第一のコイルセグメント20(g2)の挿入部21を、対応するスロット12の外径側に挿入する。
このように、第一のコイルセグメント20を2つのグループに分け、グループごとに第一のコイルセグメント20をスロット12に挿入する。これは、全ての第一のコイルセグメント20をステータコア11の内側で周方向に整列配置すると、第一のコイルセグメント20がスロット12に挿入された状態と比較して周方向長さが短くなり、スロット12の間隔が狭いステータコア11の場合には、隣接する第一のコイルセグメント20同士の干渉が生じて、第一のコイルセグメント20の整列配置が困難になるためである。
次に、ステータ10を構成する全て(ここでは108個)の第二のコイルセグメント30を、上記と同様の理由により、54個ずつの2つのグループにグループ分けする。そして、この2つのグループのうちの一方のグループの第二のコイルセグメント30(以下では便宜上“30(g1)”の符号を付す)を、図18に示すように、ステータコア11の周方向に1つおきに並ぶ54個のスロット12の各々と対応させて、ステータコア11の内側に配置する。
そして、図19に示すように、ステータコア11の内側に配置した54個の第二のコイルセグメント30(g1)をステータコア11の径方向に一律に移動させていき、各第二のコイルセグメント30(g1)の挿入部31を、対応するスロット12の内径側に挿入する。
これにより、54個の第一のコイルセグメント20の端部23aの各々と第二のコイルセグメント30(g1)の端部33aとが突き合わされ、54個の第一のコイルセグメント20の端部23bと第二のコイルセグメント30(g1)の端部33bとが突き合わされた状態となる。
次に、上記の2つのグループの他方のグループの第二のコイルセグメント30(以下では便宜上“30(g2)”の符号を付す)を、図20に示すように、第二のコイルセグメント30(g1)が挿入されていない54個のスロット12の各々に対応させて、ステータコア11の内側に配置する。
そして、図21に示すように、ステータコア11の内側に配置した54個の第二のコイルセグメント30(g2)をステータコア11の径方向に一律に移動させていき、各第二のコイルセグメント30(g2)の挿入部31を、対応するスロット12の内径側に挿入する。
これにより、残りの54個の第一のコイルセグメント20の端部23aの各々と第二のコイルセグメント30(g2)の端部33aとが突き合わされ、この残りの54個の第一のコイルセグメント20の端部23bと第二のコイルセグメント30(g2)の端部33bとが突き合わされた状態となる。
次に、図22に示すように、ステータコア11の端面13aよりも軸方向の外側にある前述した第一のコイルセグメント20の接合面25aと第二のコイルセグメント30との接合面35aとの界面に対し、第一のコイルセグメント20の端部23aと第二のコイルセグメント30の端部33aを挟んでステータコア11の端面13aと反対側に配置されたレーザ照射装置50からレーザ光51を照射し、この界面を溶接する溶接処理を行う。
この溶接処理を、ステータコア11を回転方向Rに回転させながら順次行うことで、コイル15の一端側のコイルエンドの溶接を終了する。
同様の溶接処理を、ステータコア11の端面13bよりも軸方向の外側にある前述した第一のコイルセグメント20の接合面25bと第二のコイルセグメント30の接合面35bとの界面に対しても行う。
以上の製造方法によれば、第一のコイルセグメント20をステータコア11の内側に配置してから移動させてスロット12に挿入する工程と、第二のコイルセグメント30をステータコア11の内側に配置してから移動させてスロット12に挿入する工程とを行った後、第一のコイルセグメント20の端部と第二のコイルセグメント30の端部とを溶接する工程を行うだけのシンプルな作業により、ステータ10を製造することができる。
この製造方法によれば、第一のコイルセグメント20及び第二のコイルセグメント30をスロット12に挿入した後に、第一のコイルセグメント20及び第二のコイルセグメント30の曲げ加工を行ったり、第一のコイルセグメント20及び第二のコイルセグメント30の端部を加工したりする必要はない。このため、ステータ10を容易に製造することができる。
また、以上の製造方法では、複数の第一のコイルセグメント20を2つのグループに分け、このグループ毎に、第一のコイルセグメント20をステータコア11の内側に配置し、配置した第一のコイルセグメント20を径方向に移動させてスロット12に挿入する工程を行うことで、全ての第一のコイルセグメント20をスロット12に挿入している。
また、複数の第二のコイルセグメント30を2つのグループに分け、このグループ毎に、第二のコイルセグメント30をステータコア11の内側に配置し、配置した第二のコイルセグメント30を径方向に移動させてスロット12に挿入する工程を行うことで、全ての第二のコイルセグメント30をスロット12に挿入している。
このため、スロット12が非常に密に配置されたステータ10であっても、第一のコイルセグメント20と第二のコイルセグメント30を、ステータコア11のスロット12に支障なく挿入することができる。
また、スロット12に挿入するコイルセグメントが、前述してきた第一のコイルセグメント20及び第二のコイルセグメント30、又は、第一のコイルセグメント20A及び第二のコイルセグメント30Aの構成となっていることで、コイルセグメントの端部同士の接合をレーザ溶接によって行う場合に、レーザ光が溶接対象部以外の部分、即ち突き合わせ面以外の部分に照射されるのを防ぐことができ、ステータ10の性能の低下を防ぐことができる。
本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
例えば、上述したステータ10の製造方法において、第一のコイルセグメント20及び第二のコイルセグメント30の各々を2つのグループに分けてグループごとにステータコア11のスロット12に挿入する例について説明したが、このグループ分けは、2つのグループに限定されず、3つ以上のグループであってもよい。
また、第一のコイルセグメント20をグループ分けする際のグループ数と、第二のコイルセグメント30をグループ分けする際のグループ数とは、必ずしも一致していなくてもよい。
また、ステータコア11に形成されたスロット12の間隔が広く、全ての第一のコイルセグメント20(第二のコイルセグメント30)をステータコア11の内側に整列配置可能な場合には、グループ分けは必須ではない。
この場合には、全ての第一のコイルセグメント20(第二のコイルセグメント30)をステータコア11の内側に配置し、配置した全ての第一のコイルセグメント20(第二のコイルセグメント30)を径方向に一律に移動させてスロット12に挿入すればよい。
10 回転電機のステータ
11 ステータコア
12 スロット
13a,13b 端面
15 コイル
20,20A 第一のコイルセグメント
30,30A 第二のコイルセグメント
21,31 挿入部
22a 第一の突出部
22b 第二の突出部
32a 第三の突出部
32b 第四の突出部
23a,23b,33a,33b,230a,230b,330a,330b 端部
24a,24b,34a,34b,29,39 突き合わせ面
25a,25b,35a,35b,29a,39a 接合面
26a,26b,36a,36b,29b,39b 屈曲面
231a,231b,331a,331b 基部
232a,232b,332a,332b 突起部
50 レーザ照射装置
51 レーザ光

Claims (4)

  1. ステータコアと、前記ステータコアに形成された複数のスロットの各々に挿入され、且つ前記スロットから前記ステータコアの軸方向の外側に突出する複数のコイルセグメントを含むコイルと、を有する回転電機のステータであって、
    前記複数のコイルセグメントは、複数の第一のコイルセグメントと、複数の第二のコイルセグメントと、を備え、
    前記第一のコイルセグメントは、前記スロットに挿入された挿入部と、前記ステータコアの前記軸方向の端面よりも前記軸方向の外側に突出した突出部と、を備え、
    前記第二のコイルセグメントは、前記スロットに挿入された挿入部と、前記端面よりも前記軸方向の外側に突出した突出部と、を備え、
    前記第一のコイルセグメントの前記突出部の端部は、前記第二のコイルセグメントの前記突出部の端部に突き合わせられた状態で、当該端部と接合されており、
    前記第一のコイルセグメントの前記突出部と前記第二のコイルセグメントの前記突出部における互いに突き合わせられた突き合わせ面は、互いに接合された接合面と、前記接合面に連続し、且つ前記接合面に対し同じ方向に屈曲した屈曲面と、を含む回転電機のステータ。
  2. 請求項1記載の回転電機のステータであって、
    前記第一のコイルセグメントの前記突出部の前記端部と、前記第二のコイルセグメントの前記突出部の前記端部は、前記ステータコアの径方向に重ねられた状態で接合されており、
    前記屈曲面は、前記ステータコアの径方向に向かって屈曲している回転電機のステータ。
  3. 請求項1記載の回転電機のステータであって、
    前記第一のコイルセグメントの前記突出部の前記端部と、前記第二のコイルセグメントの前記突出部の前記端部は、それぞれ、互いに噛み合う段形状となっており、
    前記第一のコイルセグメントの前記突出部の前記端部と、前記第二のコイルセグメントの前記突出部の前記端部との接触面によって、前記突き合わせ面が構成されている回転電機のステータ。
  4. 請求項3記載の回転電機のステータであって、
    前記第一のコイルセグメントの前記突出部と前記第二のコイルセグメントの前記突出部は、基部と、当該基部から突出する突起部と、を備える回転電機のステータ。
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