JP2019015831A - 送風管、送風装置および画像形成装置 - Google Patents

送風管、送風装置および画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】入口から取り入れる空気の風量を増加させても、その排出される空気の風速が出口の長手方向のうち入口に近い側の端部で相対的に低下することを抑制できる送風管等を提供する。
【解決手段】送風管は、空気を取り入れる入口と一方向に長い開口形状の出口との間をつないで空気を流す通路空間が1箇所以上で曲げられた形状で形成された通路部と複数の抑制部とを備え、通路部が、入口から一定の方向に延びる通路空間が形成された導入通路部と導入通路部の前記一定の方向の下流側になる位置で当該一定の方向とは異なる方向に延びる通路空間が形成された第1曲げ通路部を少なくとも有し、複数の抑制部の1つが、第1曲げ通路部の途中の通路空間内に設ける第1抑制部であり、導入通路部の通路空間に当該通路空間のうち第1曲げ通路部の通路空間と向き合う部分の側壁面から第1曲げ通路部に向かう方向で且つ入口から徐々に遠ざかる方向に延びる壁面部を設けた。
【選択図】図8

Description

この発明は、送風管、送風装置および画像形成装置に関するものである。
近年、本出願人は、以下の構成からなる送風管等に関する提案を行っている。
すなわち、空気を取り入れる入口と長尺な開口形状の出口との間をつないで空気を流すための通路空間が少なくとも1箇所で曲げられた形状で形成されている通路部と、その通路部の通路空間の空気を流す方向において互いに異なる部位に設けられて空気の流れを抑制する複数の抑制部とを備え、曲げ通路部として、入口から取り入れられる空気を一定の方向に流す導入通路部の途中から通路断面積が拡大するように曲げられて延びる第1曲げ通路部と第1曲げ通路部の途中から異なる方向に曲げられて延びる第2曲げ通路部とを有し、複数の抑制部の少なくとも1つは、第1曲げ通路部の通路空間の一部を横断した状態で遮断するとともにその横断する方向に延びる細長い形状の隙間を存在させて空気の通過を可能にする最上流の抑制部として設けられており、通路部のうち第1曲げ通路部と第2曲げ通路部の間において曲がる方向の内側に存在する内壁面の少なくとも曲面部分の一部および曲面部分の直前に存在する平面部分の一部に、複数の突起又は窪みを設けている送風管等である(下記特許文献1)。
特許第6003761号公報
この発明は、空気を取り入れる入口と一方向に長い開口形状の出口との間をつないで空気を流す通路空間が1箇所以上で曲げられた形状で形成された通路部と、通路部の空気を流す方向において互いに異なる部位に設けられて空気の流れを抑制する複数の抑制部とを備えた送風管として、入口から取り入れる空気の風量を増加させても、出口から排出される空気の風速が出口の長手方向のうち入口に近い側の端部で相対的に低下することを抑制できる送風管を提供し、またその送風管を用いた送風装置および画像形成装置を提供するものである。
この発明(A1)の送風管は、
空気を取り入れる入口と一方向に長い開口形状の出口との間をつないで空気を流す通路空間が1箇所以上で曲げられた形状で形成された通路部と、
前記通路部の通路空間の空気を流す方向において異なる部位に設けられて空気の流れを抑制する複数の抑制部と、
を備え、
前記通路部が、前記入口から一定の方向に延びる通路空間が形成された導入通路部と、前記導入通路部の前記一定の方向の下流側になる位置で当該一定の方向とは異なる方向に延びる通路空間が形成された第1曲げ通路部を少なくとも有し、
前記複数の抑制部の1つが、前記第1曲げ通路部の途中の通路空間内に設ける第1抑制部であり、
前記導入通路部の通路空間に、当該通路空間のうち前記第1曲げ通路部の通路空間と向き合う部分の側壁面から当該第1曲げ通路部に向かう方向で且つ前記入口から徐々に遠ざかる方向に延びる壁面部を設けているものである。
この発明(A2)の送風管は、上記発明A1の送風管において、前記壁面部は、前記導入通路部の通路空間内に存在するとともに前記入口に近い側に壁面を有する部材で構成されているものである。
この発明(A3)の送風管は、上記発明A1の送風管において、前記壁面部は、前記導入通路部の通路空間における前記側壁面を前記第1曲げ通路部側に屈曲させて構成されており、且つ当該壁面部の前記第1曲げ通路部に近い側の端部から前記導入通路部の前記一定の方向に沿って延びる延長壁面部と接続されているものである。
この発明(A4)の送風管は、上記発明A1からA3のいずれかの送風管において、前記壁面部は、前記側壁面と交わる位置が、前記第1曲げ通路部の通路空間の前記入口寄りの端部に相当する位置と前記入口から当該入口の幅の2.5倍の距離だけ入り込んだ位置とに挟まれる範囲の内側の位置に設定されているものである。
この発明(A5)の送風管は、上記発明A1からA4のいずれかの送風管において、前記壁面部は、前記第1曲げ通路部の通路空間に近い側の端部が、前記導入通路部の通路空間と当該第1曲げ通路部の通路空間との境界線よりも当該導入通路部の通路空間の側に位置しているものである。
この発明(A6)の送風管は、上記発明A5の送風管において、前記壁面部は、前記第1曲げ通路部の通路空間に近い側の端部が、前記導入通路部の通路空間の前記側壁面と前記境界線との間を3等分した3つ分割域のうち当該境界線と接する分割域内に位置しているものである。
この発明(A7)の送風管は、上記発明A1からA6のいずれかの送風管において、前記壁面部は、前記入口から取り入れた空気が接触する壁面と前記側壁面となす角度θが90°<θ<150°の範囲内の値に設定されているものである。
また、この発明(B1)の送風装置は、空気を送る送風機と、前記送風機から送られる空気を取り入れて排出する上記発明A1からA7のいずれかの送風管とを備えているものである。
さらに、この発明(C1)の画像形成装置は、画像を形成する画像形成部と、一方向に長い構造のコロナ放電器に空気を吹きつける送風装置と、を備え、前記送風装置が上記発明B1の送風装置とを備えているものである。
上記発明A1の送風管によれば、入口から取り入れる空気の風量を増加させても、出口から排出される空気の風速が出口の長手方向のうち入口に近い側の端部で相対的に低下することを抑制できる。
上記発明A2の送風管では、簡易な構成でもって、出口から排出される空気の風速が出口の長手方向のうち入口に近い側の端部で相対的に低下することを抑制できる。
上記発明A3の送風管では、導入通路部の通路空間の省スペース化を図りつつ、出口から排出される空気の風速が出口の長手方向のうち入口に近い側の端部で相対的に低下することを抑制できる。
上記発明A4の送風管では、壁面部の側壁面と交わる位置が上記特定範囲の内側の位置ではない位置に設定されている場合に比べて、出口から排出される空気の風速が、出口の長手方向のうち入口に遠い側の端部で低下することもなく、その入口に近い側の端部で相対的に低下することを抑制できる。
上記発明A5の送風管では、壁面部の第1曲げ通路部の通路空間に近い側の端部が上記境界線よりも第1曲げ通路部の通路空間の側に位置している場合に比べて、出口から排出される空気の風速が、出口の長手方向のうち入口に遠い側の端部や中央部で低下することもなく、その入口に近い側の端部で相対的に低下することを抑制できる。
上記発明A6の送風管では、壁面部の壁面の側壁面となす角度αが上記特定範囲内の値に設定されていない場合に比べて、出口から排出される空気の風速が、出口の長手方向のうち入口に遠い側の端部や中央部で低下することもなく、その入口に近い側の端部で相対的に低下することを抑制できる。
上記発明A7の送風管では、壁面部の壁面の側壁面となす角度αが上記特定範囲内の値に設定されていない場合に比べて、出口から排出される空気の風速が、出口の長手方向のうち入口に遠い側の端部や中央部で新たに低下することもなく、その入口に近い側の端部で相対的に低下することを的確に抑制できる。
上記発明B1の送風装置によれば、その送風管の入口から取り入れる空気の風量を増加させても、その出口から排出される空気の風速が出口の長手方向のうち入口に近い側の端部で相対的に低下することを抑制された状態で空気を排出させることができる。
上記発明C1の画像形成装置によれば、送風装置における送風管の入口から取り入れる空気の風量を増加させても、その出口から排出される空気の風速が出口の長手方向のうち入口に近い側の端部で相対的に低下することを抑制された状態で空気を排出させることができ、その状態の空気を最終的にコロナ放電器に吹きつけることができる。
実施の形態1等に係る送風装置を用いた画像形成装置の構成を示す概要図である。 図1の画像形成装置が備える帯電装置の構成を示す概略斜視図である。 図1の画像形成装置が備える送風装置の構成を示す概略斜視図である。 図3の送風装置をその上方側から見たときの状態を示す概要図である。 図4及び図15における送風管のQ1−Q1線に沿う概略断面図である。 図4における送風管のQ2−Q2線に沿う概略断面図である。 図3の送風装置の出口が存在する部位をその下方側から見たときの状態を示す概要図である。 図6における送風管のQ−Q線に沿う概略端面図である。 図3の送風装置の動作状態などを示す概要図である。 図5における送風管部分の動作状態などを示す断面図である。 図6における送風管部分の動作状態などを示す断面図である。 試験1に用いる3つの送風管の各構成を示す要部概要図である。 試験1の結果(出口の長手方向における風速分布)を示すグラフである。 実施の形態2に係る送風装置の構成を示す概略斜視図である。 図14の送風装置をその上方側から見たときの状態を示す概要図である。 図15における送風管のQ2−Q2線に沿う概略断面図である。 図16における送風管のQ−Q線に沿う概略端面図である。 図14の送風装置の動作状態などを示す概要図である。 図16における送風管部分の動作状態などを示す断面図である。 試験2に用いる最初の3つの送風管の各構成を示す要部概要図である。 図20の3つの送風管に関する試験2の結果(出口の長手方向における風速分布)を示すグラフである。 試験2に用いる次の3つの送風管の各構成を示す要部概要図である。 図22の3つの送風管に関する試験2の結果を示すグラフである。 試験2に用いる最後の3つの送風管の各構成を示す要部概要図である。 図24の3つの送風管に関する試験2の結果を示すグラフである。 壁面部を設けない比較用の送風管の構成を示す概略端面図である。 図26の送風管に関する試験1に準じた試験結果(出口の長手方向における風速分布)を示すグラフである。 試験2に用いる3つの比較例の送風管の各構成を示す要部概要図である。 図28の各比較例の送風管に関する試験2の結果を示すグラフである。 試験2に用いる他の3つの比較例の送風管の各構成を示す要部概要図である。 図30の各比較例の送風管に関する試験2の結果を示すグラフである。
以下、この発明を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。
[実施の形態1]
図1から図4は、実施の形態1に係る送風管の一例である送風ダクトおよびそれを用いた送風装置および画像形成装置をそれぞれ示すものである。図1はその画像形成装置の構成を示し、図2はその送風装置により空気を吹きつけるべきコロナ放電器の一例である帯電装置を示し、図3はその送風装置の送風ダクト等の構成を斜め上方から見た状態で示し、図4はその送風装置の送風ダクト等の構成を上方から見た状態で示している。
<画像形成装置の構成>
画像形成装置1は、図1に示すように、筐体10の内部空間に、現像剤としてのトナーで構成されるトナー像を形成して被記録材の一例である記録用紙9に転写する作像ユニット20と、作像ユニット20に供給する記録用紙9を収容するとともに搬送する給紙装置30と、作像ユニット20で形成されたトナー像を記録用紙9に定着する定着装置35等を配置している。筐体10は、支持フレーム、外装カバー等で構成されている。
上記作像ユニット20は、例えば公知の電子写真方式を利用して構成されるものである。実施の形態1における作像ユニット20は、矢印Aで示す方向に回転駆動する感光体ドラム21と、感光体ドラム21の像形成領域となる周面を所要の極性および電位に帯電させる帯電装置4と、感光体ドラム21の帯電後の周面に外部から入力される画像情報(信号)に対応する光(矢付き点線)を照射して静電潜像を形成する露光装置23と、その静電潜像をトナーにより現像してトナー像にする現像装置24と、そのトナー像を感光体ドラム21から記録用紙9に転写する転写装置25と、感光体ドラム21の転写後の周面に残留するトナー等の不要物を除去して清掃する清掃装置26とで主に構成されている。
このうち帯電装置4としては、コロナ放電器を用いて構成した帯電装置が使用されている。このコロナ放電器からなる帯電装置4は、図2等に示すように、いわゆるスコロトロン型のコロナ放電器で構成されている。
すなわち、帯電装置4は、長方形状の天板40aとその天板40aの長手方向Bに沿って延びる長辺部から下方に垂れ下がった状態の側板40b,40cを有した外観形状からなる包囲部材の一例としてのシールドケース40と、シールドケース40の長手方向Bにおける両端部(短辺部)にそれぞれ取り付けられる図示しない2つの端部支持体と、この2つの端部支持体の間に、シールドケース40の長手方向Bに沿う長尺な内部空間内に存在してほぼ平行する状態で張り渡すよう取り付けられる2本のコロナ放電ワイヤ41A,41Bと、シールドケース40の下面部の放電用開口部に、その下部開口部をほぼ覆ってコロナ放電ワイヤ41A,41Bと感光体ドラム21の周面との間に存在する状態で取り付けられる多孔型のグリッド電極(電界調整板)42とを備えている。図5等に示す符号40dは、2本のコロナ放電ワイヤ41A,41Bが配置される空間をシールドケース40の長手方向Bに沿って区切る隔壁板である。放電用開口部は、その開口形状が長方形になるよう形成されている。
また、帯電装置4は、2本のコロナ放電ワイヤ41A,41Bが、感光体ドラム21の周面と所要の間隔(例えば放電ギャップ)をあけて対向する状態で且つ感光体ドラム21の回転軸の方向に沿ってその像形成領域と向き合う状態で少なくとも存在するようそれぞれ配置されている。また、帯電装置4は、画像形成動作時になると、図示しない電源装置から各コロナ放電ワイヤ41A,41B(と感光体ドラム21との間)に帯電用の電圧がそれぞれ供給されるようになっている。
さらに、帯電装置4は、その使用に伴ってコロナ放電ワイヤ41A,41Bやグリッド電極42に、記録用紙9の紙粉、コロナ放電により生成される放電生成物、トナーの外添剤等の物質(不要物)が付着して汚染されてしまい、その結果としてコロナ放電が十分に又は均一に行われなくなって帯電むら等の帯電不良が発生することがある。
このため、帯電装置4には、コロナ放電ワイヤ41A,41Bおよびグリッド電極42に不要物が付着することを防止又は抑制する目的で、コロナ放電ワイヤ41A,41Bとグリッド電極42にむけて空気を吹きつけるための送風装置5が併設されている。
また、帯電装置4のシールドケース40の天板40aには、送風装置5から送り出される空気を取り込むための空気流入開口部43が形成されている。空気流入開口部43は、その開口形状がシールドケース40の長手方向Bに沿って延びる長方形状になるよう形成されている。
さらに、シールドケース40は、図10や図11に示されるように、感光体ドラム21の回転方向Aの上流側にある側板40bの下端およびその下流側にある側板40cの下端に、感光体ドラム21の周面に対して同じ間隔(放電ギャップ)をあけた隙間が存在するよう配置されている。
なお、送風装置5の詳細については後述する。
給紙装置30は、画像の形成に使用する所要のサイズ、種類等からなる複数枚の記録用紙9を積み重ねた状態で収容する用紙収容体31と、その用紙収容体31に収容される記録用紙9を1枚ずつ搬送路にむけて送り出す送出装置32とを備えている。用紙収容体31は、利用態様に応じて複数装備される。図1における矢付きの二点鎖線は、筐体10の内部空間において記録用紙9が主に搬送されて移動する搬送路を示す。この記録用紙9の搬送路は、複数の用紙搬送ロール対33a,33bや、図示しない搬送ガイド部材等で構成されている。
定着装置35は、記録用紙9が通過する導入口および排出口が形成された筐体36の内部に、表面温度が加熱手段により所要の温度に加熱されて保持されるロール形態、ベルト形態等の加熱用回転体37と、この加熱用回転体37の軸方向にほぼ沿うように所要の圧力で接触して従動回転するロール形態、ベルト形態等の加圧用回転体38とを備えている。この定着装置35は、その加熱用回転体37と加圧用回転体38とが接触して形成される接触部が所要の定着処理(加熱および加熱)を行う定着処理部として構成されている。
この画像形成装置1による画像形成は、次のようにして行われる。
ここでは、代表して、記録用紙9の片面に画像を形成するときの基本的な画像形成動作を説明する。
画像形成装置1では、図示しない制御装置等が画像形成動作の開始指令を受けると、作像ユニット20において、回転始動する感光体ドラム21の周面が帯電装置4により所定の極性および電位に帯電される。このとき、帯電装置4では、2本のコロナ放電ワイヤ41A,41Bに帯電用の電圧がそれぞれ印加されて各コロナ放電ワイヤ41A,41Bと感光体ドラム21の周面との間に電界を形成した状態でコロナ放電を発生させ、これにより感光体ドラム21の周面を所要の電位に帯電させる。この際、感光体ドラム21の帯電電位はグリッド電極42により調整される。
続いて、帯電された感光体ドラム21の周面に対して、露光装置23から画像情報に対応した露光が行われて所要の電位からなる静電潜像が形成される。しかる後、感光体ドラム21に形成された静電潜像が、現像装置24を通過する際に、現像ロールから供給される所要の極性に帯電されたトナーにより現像されてトナー像として顕像化される。
次いで、感光体ドラム21上に形成されたトナー像は、感光体ドラム21の回転により転写装置25と対向する転写位置まで搬送されると、このタイミングに合わせて給紙装置30から搬送路を経由して供給される記録用紙9に対して転写装置25の転写作用により転写される。感光体ドラム21の転写後の周面は、清掃装置26により清掃される。
続いて、作像ユニット20においてトナー像が転写された記録用紙9は、感光体ドラム21から剥離された後に定着装置35に導入されるように搬送され、定着装置35の加熱用回転体37と加圧用回転体38の接触部(定着処理部)を通過する際に加圧下で加熱される。これにより、トナー像が記録用紙9に定着される。この定着が終了した後の記録用紙9は、定着装置35から排出されて筐体10の外部等に設けられる図示しない排紙収容部等に搬送されて収容される。
以上により、1枚の記録用紙9の片面に対して1色のトナーで構成される単色画像が形成され、基本的な画像形成動作が終了する。複数枚の画像形成動作の要求指令がある場合には、上記した一連の動作がその枚数分だけ同様に繰り返されることになる。
<送風装置(主にその送風管)の構成>
次に、送風装置5について説明する。
送風装置5は、図1や図3等に示されるように、空気を送る回転ファンを有する送風機50と、その送風機50から送られる空気を取り入れて送風対象の構造物の一例である帯電装置4にまで導いて排出させる送風ダクト51Aとを備えている。
送風機50としては、例えば輻流型の送風ファンが使用される。また、送風機50は、所要の風量の空気を送るように動作が制御される。
送風ダクト51Aは、図3から図7等に示されるように、送風機50から送られる空気を取り入れる入口52とその入口52から取り入れた空気を排出する出口53との間をつないで空気を流す通路空間TSが途中で2回曲げられた形状で形成された通路部(本体部)54と、通路部54の通路空間TSの空気を流す方向において異なる部位に設けられて空気の流れを抑制する2つの抑制部61,62とを備えている。
この送風ダクト51Aは、出口53が、入口52から取り入れた空気を吹きつけるべき対象物である帯電装置4の一方向に長い長手方向Bに沿う部分(具体的にはシールドケース40の天板40aにおける開口部43)と向き合う状態になるよう配置される。
送風ダクト51Aの入口52は、その全体の開口形状が正方形、長方形等の矩形になるよう形成されている。送風ダクト51Aの入口52には、その入口52と送風機50とを接続して送風機50で発生させた空気を入口52まで送るための接続ダクト55が取り付けられている(図3等)。
送風ダクト51Aの出口53は、その開口形状が一方向Bに長い形状、例えば細長い長方形になるよう形成されている。また、出口53の開口形状は、入口52の開口形状とは異なる形状(相似形状を含む)になっている。実施の形態1における出口53は、その全体の開口形状が、一方向Bに長い開口形状が帯電装置4のシールドケース40の一方向に長い部分である開口部43にほぼ合致して向き合わせることができる長方形になることを基準にして形成されている。また、この出口53は、図5、図7等に示されるように、通路部54の出口53側に位置する部分(第2曲げ通路部54Cの通路空間TS)の終端の全域よりも少し狭い開口面積になる状態で形成されている。
送風ダクト51Aの通路部54は、図3から図5等に示されるように、導入通路部54Aと第1曲げ通路部54Bと第2曲げ通路部54Cにて構成されている。
導入通路部54Aは、その一端が入口52となるよう開口され、その他端が閉鎖されており、その全体が入口52から出口53の開口形状の長手方向を示す一方向B(帯電装置4の長手方向Bと同じ)にほぼ平行して直線状に延びるよう形成された通路空間TS1を有する角筒形状の通路部である。
第1曲げ通路部54Bは、導入通路部54Aの通路空間TS1が延びる方向を示す一方向Bの下流側になる位置で横方向(ほぼ水平の方向)にほぼ直角に曲げられた状態で直線状に延びるよう形成された通路空間TS2を有する角筒形状の曲げ通路部である。また、第1曲げ通路部54Bは、導入通路部54Aに対して、通路空間TS2の高さHが導入通路部54Aの通路空間TS1の高さHと同じままでその幅Wb(長手方向Bの寸法)だけを広げた一方向(一方向Bとほぼ直交する方向)に長い形状の一例である長方形の断面形状からなる通路部になっている。
第2曲げ通路部54Cは、第1曲げ通路部54Bの通路空間TS2の空気を流す方向の下流側に位置する端部(終端)から所要の方向である下方に向かう方向(座標軸Yで示す方向とほぼ平行する方向)に湾曲してほぼ直角に曲げられた状態で形成された通路空間TS3を有する曲げ通路部である。また、第2曲げ通路部54Cは、第1曲げ通路部54Bに対して、通路空間TS3の幅(長手方向Bの寸法)が第1曲げ通路部54Bの通路空間TS2の幅Wbと同じままで下方にむけて曲げられた(横方向に広い長方形の形状からなる)通路部になっている。また、第2曲げ通路部54Cは、その曲がった先の終端が帯電装置4の空気を吹きつけるべき部位(実施の形態1ではシールドケース40の開口部43)に近づけて接続することが可能な寸法からなる通路部として形成されている。さらに、第2曲げ通路部54Cは、その通路空間TS3の終端に前述した構成からなる出口53が設けられている。
送風ダクト51Aの抑制部の1つは、図3から図6、図8等に示されるように、第1曲げ通路部54Bの通路空間TS2の途中となる一部に第1抑制部61として設けられている。
この第1抑制部61は、第1曲げ通路部54Bにおける通路空間TS2の断面形状の長手方向Dに沿って存在して空気の流れを遮断する遮断部63と、その遮断部63の下端部63aと第1曲げ通路部54Bの通路空間TS2のうち第2曲げ通路部54Cの曲げる方向の内側にある内壁面(底面)54dとの間に存在して空気を通過させる通気部64とで構成されている。
ここで、通路空間TS2の断面形状の長手方向Dは、出口53の開口形状の長手方向Bとほぼ平行する関係にある。このため、遮断部63および通気部64で構成される第1抑制部61は、第1曲げ通路部54Bの通路空間TS2内において出口53の開口形状の長手方向Bとほぼ平行した状態で存在するよう配置されている。
第1抑制部61における遮断部63は、図4、図5、図8等に示されるように、板状の部材で構成された構造部分である。
この板状の遮断部63は、空気を流す方向の寸法である厚さMが所要の値からなるものである。また、遮断部63は、その側面部のうち空気を流す方向の上流側になる側面部63bが、入口52の開口部のうち出口53寄りに存在する側端部52aから第1曲げ通路部54Bの通路空間TS2における空気を流す方向の下流側に所要の距離Nだけずれた位置に存在するよう配置されている。
一方、第1抑制部61における通気部64は、細長い長方形の開口形状からなる貫通孔からなる構造部分である。
実施の形態1における通気部64は、遮断部63の製作と併せて形成される。このため、通気部64の開口形状の高さJは、遮断部63の下端部63aと通路空間TS2の底面54dとの間の隙間寸法であり、実際には遮断部63の下端部63aを配置する位置で定まる。また、通気部64の開口形状の幅は、遮断部63の幅と同じであり、通路空間TS2の幅Wbと同じ寸法になっている。さらに、通気部64の開口形状の経路長は、空気を流す方向の寸法であり、実際には遮断部63の厚さMと同じ長さになる。
第1抑制部61は、遮断部63を送風ダクト51Aと同じ材料で一体的に成形して通気部64を残すように製作されるか、又は遮断部63を送風ダクト51Aとは別の材料で形成した部材を通気部64の隙間を残すように配置して後付けすることで製作される。
また、第1抑制部61における遮断部63の配置位置(上記距離N)や、その通気部64の高さJ,幅及び経路長の各値については、遮断部63の寸法設定と併せて設定されるが、導入通路部54Aから第1曲げ通路部54Bに流れ込んだ空気の風速を可能な限り均一化するという観点から選択設定される。また、それらの値は、送風ダクト51Aの寸法(通路部54の容量)や、送風ダクト51A又は帯電装置4に流すべき空気の単位時間当たりの流量(風量)なども考慮して設定される。
また、送風ダクト51Aにおけるもう1つは、図3から図7等に示されるように、第2曲げ通路部54Cの通路空間TS3の末端(出口63)に存在させた第2抑制部(最下流の抑制部)62として設けられている。
この第2抑制部62は、複数の通気部71を有する通気性部材70により出口53が塞がれたような状態になるよう構成されている。
複数の通気部71はいずれも、図7に示すように、その各開口形状がほぼ円形からなり、直線状に貫通するよう延びる貫通孔である。
また、複数の通気部71は、例えば出口53の開口形状の長手方向Bに沿って等間隔に並べかつその長手方向Bと直交する短手方向Cにも前記等間隔と同じ間隔で複数の例(例えば4〜7列)をなすように並べられている。つまり、複数の通気部(孔)71は、出口53の開口形状の全域にほぼ均一に点在して存在するよう配置されている。このように複数の通気部71を配置した通気性部材70は、板状の部材に複数の通気部(孔)71が点在するように形成された多孔板として構成された部材になる。
通気性部材70は、送風ダクト51Aと同じ材料で一体的に成形したものか、又は送風ダクト51Aとは別の材料で形成した部材を後付けしたものである。
また、通気性部材70における通気部(孔)71の開口形状、開口寸法、孔長さ、及び孔の存在密度の各値については、第2曲げ通路部54Cから出口53を通して流れ出る空気の風速を可能な限り均一化するという観点から選択設定される。また、これらの値は、送風ダクト51Aの寸法(通路部54の容量)や、送風ダクト51A又は帯電装置4に流すべき空気の単位時間当たりの流量なども考慮して設定される。
<送風管の特徴的な構成>
そして、送風ダクト51Aにおいては、以下に説明する事情をきっかけにして、図3、図4、図6、図8等に示されるように、導入通路部54Aの通路空間TS1に後述する壁面部8Aを設けている。
はじめに、本発明者の研究によれば、送風装置5Aは、上記送風ダクト51Aに代えて、図26に示すように壁面部8Aを設けていない比較用の送風ダクト510を適用した場合、その送風ダクト510の入口52から取り入れる空気の風量を変化させると、図27に示されるように、その出口53から排出される空気の風速が出口53の長手方向Bにおいて異なった状態になることが判明している。
図27は、送風ダクト510の出口53から排出される空気の出口53の長手方向Bにおける風速分布を調べた結果である。この風速分布を調べる試験は、後述する試験1と同様の条件下でのシミュレーションにより行った。また、上記比較用の送風ダクト510は、壁面部8Aが設けられていない点で相違するのみで、それ以外については送風ダクト51Aと同じ構成からなるものである。
つまり、比較用の送風ダクト510では、図27に示されるとおり、その入口52から取り入れる空気の風量が比較的に低いとき(低風量時:風量が0.27m3/分程度のとき)には、出口53から排出される空気は、その風速が出口53の長手方向Bの全域においてほぼ揃った状態(風速が約1m/s付近の値)で排出される。
しかし、送風ダクト510の入口52から取り入れる空気の風量が増加して比較的に高いとき(高風量時:風量が0.33m3/分以上のとき)には、出口53から排出される空気は、その風速が出口53の長手方向Bのうち入口52に近い側の端部53aの領域で相対的に低下してしまうのである。
ちなみに、上記出口53の入口52に近い側の端部53aは、図27の横軸における40mm付近の位置になる。また、上記端部53aの領域は、図27の横軸における40mm付近の位置から100mm付近の位置までの範囲である。
そこで、この送風ダクト51Aでは、入口52から取り入れる空気の風量を増加させた場合であっても、その出口53から排出される空気の風速が出口53の長手方向Bのうち入口52に近い側の端部53aで相対的に低下することを抑制するための対策として、上述したとおり、導入通路部54Aの通路空間TS1に壁面部8Aを設けている。
この壁面部8Aは、図8等に示されるように、導入通路部54Aの通路空間TS1のうち第1曲げ通路部54Bの通路空間TS2と向き合う部分の側壁面54aから第1曲げ通路部54Bに向かう方向で且つ入口52から徐々に遠ざかる方向に延びる構造部分である。図8における矢印Fは、上記側壁面54aから第1曲げ通路部54Bに向かう方向と入口52から徐々に遠ざかる方向とを合成した、壁面部8Aの延びる方向を示している。
そして、実施の形態1における壁面部8Aは、図8等に示されるように、導入通路部54Aの通路空間TS1内に存在するとともに入口52に近い側にその入口52から取り入れた空気が接触する壁面81を有する部材80で構成されている。
この壁面部8Aを構成する部材80は、少なくとも壁面81を有する形態からなる部材であればよいが、例えば、平板状の部材が適用される。この壁面部8Aにおける導入通路部54Aの通路空間TS1に近い側の端部82は、例えば、導入通路部54Aの通路空間TS1が延びる一方向Bと平行に延びる平面からなる形状や、湾曲面からなる形状にするとよい。壁面部8Aを構成する平板状の部材80の厚さは、例えば、送風ダクト51A全体の平均厚さ(例えば1.5〜3mm)と同等の厚さに設定される。
また、壁面81を有する部材80で構成される壁面部8Aは、送風ダクト51Aと同じ材料で一体的に成形して製作されるか、又は送風ダクト51Aとは別の材料で形成した部材を後付けして製作される。
また、この壁面部8Aは、図8等に示されるように、上記側壁面54aと交わる位置P1が、第1曲げ通路部54Bの通路空間TS2の入口52寄りの端部TS2aに相当する位置P2と入口52からその入口52の幅Waの2.5倍の値になる距離(Lx)だけ入り込んだ図示しない位置(P3)とに挟まれる範囲の内側の位置になるよう設定されている。
この壁面部8Aの側壁面54aと交わる位置P1の入口52からの離間距離をLとした場合、その離間距離LはP2<L<(P3)という範囲におさまる値になる。
壁面部8Aの側壁面54aと交わる位置P1が上記位置P2を含む入口52に近づく領域に設定されると(図30(a),(b)を参照)、出口53から排出される空気の風速がその出口53の長手方向Bにおける入口52に近い側の端部53aで相対的に低下しやすくなるという不具合がある(図31(a),(b)を参照)。反対に、その位置P1が上記位置P3を含む入口52から遠ざかる領域に設定されると(図30(c)を参照)、出口53から排出される空気の風速がその出口53の長手方向Bにおける入口52に近い側の端部53aと入口52から遠い側の端部53bとで相対的に低下し,その長手方向Bにおける中央部で相対的に高くなりやすくなるという不具合がある(図31(c)を参照)。
また、この壁面部8Aは、図8等に示されるように、第1曲げ通路部54Bの通路空間TS2に近い側の端部82が、導入通路部54Aの通路空間TS1と第1曲げ通路部54Bの通路空間TS2との境界線BLよりも導入通路部54Aの通路空間TS1の側に位置(存在)するよう構成されている。
境界線BLは、導入通路部54Aの通路空間TS1における出口53に近い側の側壁面54bから当該通路空間TS1の延びる一方向Bに沿って同様に延びる直線(仮想線)である。壁面部8Aの上記端部82が導入通路部54Aの通路空間TS1の側壁面54aから通路空間TS1内に迫り出す量(寸法)をKとした場合、その迫り出す量Kは入口52の幅Wa(通路空間TS1の通路幅でもある)よりも小さい関係(K<Wa)にある。
ちなみに、壁面部8Aにおける上記端部82が境界線BLよりも第1曲げ通路部54Bの通路空間TS2の側に位置した場合は、出口53から排出される空気の風速がその出口53の長手方向Bにおける入口52に遠い側の端部53bとその長手方向Bにおける中央部で相対的に低下しやすくなるという不具合がある。
また、壁面部8Aにおける上記端部82は、図8等に示されるように、導入通路部54Aの通路空間TS1の上記側壁面54aと境界線BLとの間を3等分した3つ分割域DE1〜DE3のうち境界線BLと接する分割域DE3内に位置するよう構成することが望ましい。
上記端部82が分割域DE3内に位置するよう構成した場合は、その端部82を他の分割域DE1又はDE3に位置するよう構成した場合に比べて、送風ダクト51Aの入口52から取り入れる空気の風量を増加させた場合であっても、その出口53から排出される空気の風速が出口53の長手方向Bの全域においてむらが少なくほぼ同じ風速にすることができる(図12(c)等を参照)。
さらに、この壁面部8Aについては、図8等に示されるように、その壁面81と上記側壁面54aとなす角度θが90°<θ<150°の範囲内の値、より好ましくは90°<θ<120°の範囲内の値になるよう設定される。
壁面部8Aの角度θが90°以下になると、入口52から取り入れる空気の風量を増加させた場合においてその出口53から排出される空気の風速が出口53の長手方向Bのうち入口52に近い側の端部53aで相対的に低下することを抑制する効果が得られにくいという不具合がある(図29を参照)。反対に、壁面部8Aの角度θが150°以上になると、出口53から排出される空気の風速がその出口53の長手方向Bにおける端部53aおよび端部53bで相対的に低下し、その長手方向Bにおける中央部で相対的に高くなりやすくなるという不具合がある。
<送風装置の動作>
以下、この送風装置5Aの動作(主に送風ダクト51Aに起因した動作)について説明する。
送風装置5Aは、画像形成動作時などの駆動設定時期が到来すると、まず送風機50が回転駆動して所要の風量の空気を送り出す。このとき送風機50から送られる空気(E)は、図9に例示されるように、接続ダクト55を通して送風ダクト51Aの入口52から取り入れられ、最初に導入通路部54Aの通路空間TS1内に流れ込むように送られる。
続いて、送風ダクト51Aに取り入れられた空気(E)は、図9や図10に例示されるように、導入通路部54Aの通路空間TS1をその延びる一方向Bに沿って移動した後、その多くが通路空間TS1の途中の位置に存在する壁面部8Aの壁面81に接触するようにして進む。これにより、空気(E)は、壁面部8Aの壁面81の影響を受けて、図9に点線矢印E1a,E1b,E1cで例示されるように、第1曲げ通路部54Bに近づく側に曲げられた状態で流れるように進む。
この際、その空気の一部(E1a)は、壁面部8Aの壁面81の影響を強く受けることにより、その流れる方向が第1曲げ通路部54Bに近づく側に大きく曲げられる。また、その空気の一部(E1b)は、壁面部8Aの壁面81の影響を受けることにより、その流れる方向が第1曲げ通路部54Bに近づく側に曲げられつつ通路空間TS1の密閉した端部側の方に前進するように流れる。さらに、その空気の一部(E1c)は、壁面部8Aの壁面81を通過した後に、壁面部8Aの後方に存在する通路空間TS1の部分に流れこみながら通路空間TS1の密閉した端部側の方に前進するように進む。
またこの際、導入通路部54Aの通路空間TS1を流れる空気が壁面部8Aの存在により圧力損失を受けることは少ない。
続いて、壁面部8Aの壁面81の影響を受けて進む空気(E1a,E1b,E1c)はいずれも、図9や図10に例示されるように、第1曲げ通路部54Bの通路空間TS2に流れ込むよう移動して第1抑制部61に達する。
第1抑制部61に到達した空気(E1)は、図10や図11に例示するように、その一部が第1抑制部61の遮断部63により一時的に遮断される一方で、最終的に通気部64を通過するように流れる。
この際、壁面部8Aの壁面81の影響を強く受けて第1曲げ通路部54Bに近づく側に大きく曲げられて流れる空気の一部(E1a)は、図9や図10に例示するように、通気部64の端部のうち入口52に近い側の端部64aに接近した領域を主に通過するように移動する。また、壁面部8Aを通過した他の空気の一部(E1b,E1c)は、図9や図11に例示するように、通気部64の中央領域や上記端部64aとは反対側の入口52から遠い側の端部64bに接近した領域を主に通過するように移動する。
またこの際、通気部64を通過するときの空気(E2)は、その流れが第1曲げ通路部54Bの通路空間TS2の断面積よりも相対的に狭い開口形状(開口面積)からなる通気部64を通過することで抑制され(圧力が上昇した状態になり)、その通気部64から均一な状態になって流れ出る。
続いて、第1抑制部61の通気部64を通過して第2曲げ通路部54Cの通路空間TS3に流れ込んだ空気(E2)は、その通路空間TS3内で直線状に流れるように移動したり(E2a)、また通路空間TS3内で一時的に循環して流れるように移動(E2b)した後、第1曲げ通路部54Bから下方側に曲げられた第2曲げ通路部54Cの通路空間TS3の終端(下端)にある出口53に向かうよう進む。
最後に、第2曲げ通路部54Cの通路空間TS3に流れ込んだ空気(E2a,E2b)が、図10や図11に矢印E3として示すように、出口53に設けられた第2抑制部62の通気性部材70における複数の通気部(孔)71に振り分けられてそれぞれ進入して通過することで、出口53から吹き出される。
この際、出口53から吹き出される空気(E3)は、第2曲げ通路部54Cの通路空間TS3や出口53の開口面積よりも相対的に狭い通気性部材70における複数の通気部71を通過することで、その流れが抑制されて圧力が上昇した状態になって送り出される。
以上により、送風ダクト51Aの出口53から最終的に排出される空気(E3)は、その風速が、出口53の長方形の開口形状における長手方向Bにおいてほぼ揃った状態で排出されるようになる。
また、この送風ダクト51Aでは、入口52から取り入れる空気の風量を増加させた場合(風量を0.33m3/分以上にした場合)であっても、通路空間TS1の途中の位置に存在する壁面部8Aの作用により、その排出される空気の風速が出口53の長手方向Bのうち入口52に近い側の端部53aで相対的に低下することが抑制される。この点は、後述する試験1の結果(図13を参照)からも明らかである。
そして、送風装置5Aにおける送風ダクト51Aの出口53からそれぞれ排出された空気(E3)は、図10、図11等に示されるように、帯電装置4のシールドケース40における開口部43を通してシールドケース40内に吹き込まれて流入した後、シールドケース40の内部空間Sにおいて隔壁40dを境に区分される各空間(S1,S2)内にそれぞれあるコロナ放電ワイヤ41A,41Bと、そのシールドケース40の下部開口部にあるグリッド電極42に吹きつけられる。
この際、コロナ放電ワイヤ41A,41Bとグリッド電極42に吹きつけられる空気は、前述したように空気(E3)が送風ダクト51Aの出口53の長手方向Bにおいてほぼ揃った風速で排出されるので、コロナ放電ワイヤ41A,41Bとグリッド電極42とに対してその各長手方向Bにおいてほぼ等しい状態で吹き付けられる。
これにより、帯電装置4では、2本のコロナ放電ワイヤ41A,41Bとグリッド電極42にそれぞれ付着しようとする紙粉、トナーの外添剤、放電生成物などの不要物が、より均一化された空気の吹きつけでむらなく遠ざけられる。
この結果、送風装置5Aからの送風を受ける帯電装置4では、そのコロナ放電ワイヤ41A,41Bやグリッド電極42に不要物が疎らに付着することが原因で放電性能(帯電性能)むら等の劣化現象が発生することが防止され、感光体ドラム21の外周面をより均一(その回転軸方向に対して均一)に帯電することが可能になる。
また、この送風装置5Aを備えた画像形成装置1では、帯電装置4における上記劣化現象の発生に起因した画質不良の発生が抑制された画像の形成を行うことが可能になる。
<試験1>
次に、送風装置5Aの性能特性(送風ダクト51Aの出口53から排出される空気の出口53の長手方向Bにおける風速分布)を調べる試験1を行った。
試験1は、送風機50により、下記構成の送風ダクト51Aの入口52から平均風量が0.33m3/分になる空気を導入したとき、その出口53から吹き出る空気の風速を以下の内容でシミュレーションにより測定したものである。
このときの風速の測定は、図4と図8に示すように、出口53のうち長手方向Bの入口52に近い側の端部53aと入口52から遠い側の端部53bとの間(長手方向Bの長さ約200mm)における風速を、その長手方向Bの約5mm間隔ごとの位置で調べるという条件で行った。
送風ダクト51Aとしては、その全体の形状が図3〜図7に示すような形状の通路部54からなるものであって、入口52が縦横の寸法:30mm×30mmからなるほぼ正方形(少し縦長の長方形)の開口形状であり、出口53が長手方向Bおよび短手方向Cの寸法:270mm×17.5mmの細長い長方形の開口形状であるものを使用した。入口52の横幅Waは30mmである。第1曲げ通路部54Bの通路空間TS2は、その通路幅Wbが約270mm、その通路高さHが22mmの長方形の断面形状からなる通路空間とした。また、入口52と第1曲げ通路部54Bの通路空間TS2の入口52寄りの端部TS2aとの離間距離G(図8)は、30mmとした。
送風ダクト51Aの全通路空間TS1〜TS3の合計容積は、約1550cm3とした。
また、送風ダクト51Aにおける第1抑制部61は、第1曲げ通路部54Bの通路空間TS2において入口52の一端部52aからのずれ量Nが6mmとなる部位に、遮断部63の上流側になる壁面部63aが存在するように設けた(図5等)。第1抑制部61における遮断部63は、その厚さMを8mmとした。
一方、第1抑制部61における通気部64は、その長さ寸法が上記幅Wbと同じ約200mm、その高さJが1.5mmからなる長方形の開口形状からなるものとした。
さらに、送風ダクト51Aにおける第2抑制部62は、孔径が1mm、長さが3mmの通気孔71を密度が0.42個/mm2(≒42個/cm2)となる条件で設けた多孔構造の通気性部材70を用いて構成した。
そして、送風ダクト51Aとしては、図12(a)〜(c)に示す3つの構成からなる壁面部8Aを設けた送風ダクト51Aa,51Ab,51Acを用意した。
3つの構成の壁面部8Aは、その壁面81が導入通路部54Aの通路空間TS1における側壁面54aと交わる位置P1の入口52からの離間距離Lを共通のL=50mmとし、その壁面81の側壁面54aとなす角度θを共通のθ=120°としたうえで、その端部82の側壁面54aから通路空間TS1内に迫り出す量Kを10mm、20mm、30mmという3つの異なる値にした。なお、壁面部8Aは、その板状の部材80における厚さをいずれも20mmとした。また、壁面部8Aは、その端部82の形状についていずれも壁面81とほぼ直交する平面とした。
この試験1の結果を図13にまとめて示す。
図13に示す結果から、3つの送風ダクト51Aa,51Ab,51Acの出口53から排出される空気の長手方向Bにおける風速はいずれも、入口52から取り入れる空気の風量を増加させた場合でも、特に壁面部8Aを設けない比較用の送風ダクト510(図26)を適用した場合(図27の実線で示される結果)に比べて、その出口53の長手方向Bのうち入口52に近い側の端部53aで相対的に低下することが抑制されていることがわかる。このときの出口53の入口52に近い側の端部53aは、図13の横軸における40mm付近の位置になる。
また、3つの送風ダクト51Aa,51Ab,51Acのうち特に、壁面部8Aの端部82の側壁面54aから通路空間TS1内に迫り出す量Kを30mmに設定した壁面部8Aを設けた送風ダクト51Acの場合には、出口53の長手方向Bのうち入口52に近い側の端部53aで相対的に低下することが最も確実に抑制されており、その長手方向Bの全域における風速のむらが最も抑制されていることもわかる(図13の実線で示す結果を参照)。
ちなみに、送風ダクト51Aa,51Ab,51Acは、壁面部8Aの壁面81の裏側にも導入通路部54Aの通路空間TS1が入口52から離れる側に続けて存在する構成になっている。
しかし、図13に示す結果からすると、出口53の中央領域や入口52から遠い側の端部53bがある領域から排出される空気の風速が、この構成(壁面部8Aの壁面81の裏側にも導入通路部54Aの通路空間TS1が存在する構成)により乱れる等のおそれがないこともわかる。
[実施の形態2]
図14と図15は、実施の形態2に係る送風管の一例である送風ダクトおよびそれを用いた送風装置をそれぞれ示すものである。図14はその送風装置における送風ダクト等の構成を斜め上方から見た状態で示し、図15はその送風装置の送風ダクト等の構成を上方から見た状態で示している。
実施の形態2に係る送風装置5Bは、異なる構成の送風ダクト51Bを用いて変更した以外は実施の形態1に係る送風装置5Aと同じ構成からなるものである。
また、実施の形態2に係る送風ダクト51Bは、異なる構成の壁面部8Bを設けて変更した以外は実施の形態1に係る送風ダクト51Aと同じ構成からなるものである。
<送風管の特徴的な構成>
送風ダクト51Bにおける壁面部8Bは、図14から図17等に示されるように、導入通路部54Aの通路空間TS1における側壁面54aを第1曲げ通路部54Bの側に屈曲させた部材85からなるものであり、しかも、その壁面部8Bの第1曲げ通路部54Bに近い側の端部86から導入通路部54Aの通路空間TS1の延びる一定の方向Bに沿って延びる延長壁面部88と接続されているものである。上記部材85は、送風ダクト51Bの通路部54を構成する部材である。
壁面部8Bは、導入通路部54Aの通路空間TS1における側壁面54a(実際には上記部材85)を第1曲げ通路部54Bの側に所要の角度θで屈曲させたように成形又は加工して製作することができ、送風ダクト51Aと同じ材料(部材85)で一体的に成形して製作される。また、この壁面部8Bは、図15、図17等に示されるように、その壁面部8Bを構成する部材85の通路空間TS1側にある側壁面が、入口52から取り入れた空気が接触する壁面81となる。
また、この壁面部8Bは、図17等に示されるように、導入通路部54Aの通路空間TS1における側壁面54aと交わる位置P1が、実施の形態1における壁面部8Aの場合と同様に、第1曲げ通路部54Bの通路空間TS2の入口52寄りの端部TS2aに相当する位置P2と入口52からその入口52の幅Waの2.5倍の値になる距離(Lx)だけ入り込んだ位置(P3)とに挟まれる範囲の内側の位置になるよう設定されている。
この壁面部8Bについても、その側壁面54aと交わる位置P1の入口52からの離間距離をLとした場合、その離間距離LはP2<L<P3の範囲に収まる値になる。
また、この壁面部8Aについても、その側壁面54aと交わる位置P1を上記特定の範囲(P2<L<P3)から外れた位置に設定すると、実施の形態1において説明した不具合がほぼ同様に発生する。
また、この壁面部8Bは、図17等に示されるように、第1曲げ通路部54Bの通路空間TS2に近い側の端部86が、導入通路部54Aの通路空間TS1と第1曲げ通路部54Bの通路空間TS2との境界線BLよりも導入通路部54Aの通路空間TS1の側に位置(存在)するよう構成されている。
壁面部8Bについても、その上記端部86が導入通路部54Aの通路空間TS1の側壁面54aから通路空間TS1内に迫り出す量(寸法)をKとした場合、その迫り出す量Kは入口52の通路幅Wa(通路空間TS1の幅でもある)よりも小さい関係(K<Wa)にある。
また、この壁面部8Bについても、その上記端部86が境界線BLよりも第1曲げ通路部54Bの通路空間TS2の側に位置した場合は、実施の形態1において説明した不具合がほぼ同様に発生する。
また、壁面部8Bにおける上記端部86は、図17等に示されるように、導入通路部54Aの通路空間TS1の上記側壁面54aと境界線BLとの間を3等分した3つ分割域DE1〜DE3のうち境界線BLと接する分割域DE3内に位置するよう構成することが望ましい。なお、実施の形態2では、壁面部8Bにおける端部86の位置は延長壁面部88の内壁面(側壁面)88aの位置にもなる関係になっている。
上記端部86が分割域DE3内に位置するよう構成した場合は、その端部86を他の分割域DE1又はDE3に位置するよう構成した場合に比べて、実施の形態1において説明した点と同様に、送風ダクト51Bの入口52から取り入れる空気の風量を増加させた場合であっても、その出口53から排出される空気の風速が出口53の長手方向Bの全域においてむらが少なくほぼ同じ風速にすることができる(図21(c),図23(c),図25(c)等を参照)。
さらに、この壁面部8Bについても、図17等に示されるように、その壁面81と上記側壁面54aとなす角度θが90°<θ<150°の範囲内の値、より好ましくは90°<θ<120°の範囲内の値になるよう設定される。
壁面部8Bの角度θが上記特定の範囲(90°<θ<150°)から外れる値に設定すると、実施の形態1において説明した不具合がほぼ同様に発生する。
一方、延長壁面部88は、導入通路部54Aの通路空間TS1における側壁面54a(部材85)を所要の角度θで屈曲させて壁面部8Bを形成した後、その壁面部8Bの端部86の位置で導入通路部54Aの通路空間TS1の延びる一方向Bに沿うように再び屈曲させるよう成形又は加工して製作することができる。このため、延長壁面部88は、送風ダクト51Aと同じ材料(部材85)で一体的に成形することで容易に製作される。
また、この延長壁面部88は、図15から図17等に示されるように、その内壁面(側壁面)88aが導入通路部54Aの通路空間TS1の通路幅(入口52の幅Waと同じ)を狭めるような状態で存在し、これにより導入通路部54Aの狭小の通路空間(部分)TS1bを形成することになる。
延長壁面部88の内壁面88aは、ほぼ平面として形成されるが、例えば、空気が導入通路部54Aから第1曲げ通路部54Bに流入する際に第1曲げ通路部54Bの長手方向C(長手方向Bと同じ)におけるむらを低減させる(均一性を高める)という観点から、狭小の通路空間TS1bの通路幅を狭める形状の面として形成することも可能である。
<送風装置の動作>
以下、この送風装置5Bの動作(主に送風ダクト51Bに起因した動作)について説明する。
この送風装置5Bにおいても、画像形成動作時などの駆動設定時期が到来すると、まず送風機50が回転駆動して所要の風量の空気を送り出す。これにより、送風機50から送られる空気(E)が、図18に例示されるように、接続ダクト55を通して送風ダクト51Bの入口52から取り入れられ、最初に導入通路部54Aの通路空間TS1内に流れ込むように送られる。
続いて、送風ダクト51Bに取り入れられた空気(E)は、図18に例示されるように、導入通路部54Aの通路空間TS1をその延びる一方向Bに沿って移動した後、その多くが通路空間TS1の途中の位置に存在する壁面部8Bの壁面81に接触するようにして進む。これにより、空気(E)は、壁面部8Bの壁面81の影響を受けて、図18に点線矢印E1a,E1b,E1cで例示されるように、第1曲げ通路部54Bに近づく側に曲げられた状態で流れるように進む。
この際、その空気の一部(E1a)は、壁面部8Bの壁面81の影響を強く受けることにより、その流れる方向が第1曲げ通路部54Bに近づく側に大きく曲げられる。また、その空気の一部(E1b)は、壁面部8Bの壁面81の影響を受けることにより、その流れる方向が第1曲げ通路部54Bに近づく側に曲げられつつ通路空間TS1の密閉した端部側の方に前進するように流れる。さらに、その空気の一部(E1c)は、壁面部8Bの壁面81を通過した後に、延長壁面部88に沿って通路幅が狭められた状態で存在する狭小の通路空間TS1bに流れむようにして移動する。この狭小の通路空間TS1bに流れ込んで移動する一部の空気をE1dとする。
またこの際、導入通路部54Aの通路空間TS1を流れる空気が壁面部8Bの存在により圧力損失を受けることは少ない。
続いて、送風ダクト51Bにおける壁面部8Bの壁面81の影響を受けて進む空気(E1a,E1b,E1c,E1d)はいずれも、図18や図10、図19等に例示されるように、第1曲げ通路部54Bの通路空間TS2に流れ込むよう移動して第1抑制部61に達する。
第1抑制部61に到達した空気(E1)は、図10や図19に例示するように、その一部が第1抑制部61の遮断部63により一時的に遮断される一方で、最終的に通気部64を通過するように流れる。
この際、壁面部8Bの壁面81の影響を強く受けて第1曲げ通路部54Bに近づく側に大きく曲げられて進む空気の一部(E1a)は、図18や図10に例示されるように、第1抑制部61における通気部64の端部のうち入口52に近い側の端部64aに接近した領域を主に通過するように移動する。また、壁面部8Bを通過した他の空気の一部(E1b,E1c,E1d)は、図18や図19に例示するように、通気部64の中央領域や上記端部64aとは反対側の入口52から遠い側の端部64bに接近した領域を主に通過するように移動する。
またこの際、通気部64を通過するときの空気(E2)は、その流れが第1曲げ通路部54Bの通路空間TS2の断面積よりも相対的に狭い開口形状(開口面積)からなる通気部64を通過することで抑制され(圧力が上昇した状態になり)、その通気部64から均一な状態になって流れ出る。
続いて、送風ダクト51Bにおける第1抑制部61の通気部64を通過して第2曲げ通路部54Cの通路空間TS3に流れ込んだ空気(E2)は、図19に例示されるように、その通路空間TS3内で直線状に流れるように移動したり(E2a)、また通路空間TS3内で一時的に循環して流れるように移動(E2b)した後、第1曲げ通路部54Bから下方側に曲げられた第2曲げ通路部54Cの通路空間TS3の終端(下端)にある出口53に向かうよう進む。
最後に、第2曲げ通路部54Cの通路空間TS3に流れ込んだ空気(E2a,E2b)が、図19に矢印E3として示すように、出口53に設けられた第2抑制部62の通気性部材70における複数の通気部(孔)71に振り分けられてそれぞれ進入して通過することで、出口53から吹き出される。
この際、出口53から吹き出される空気(E3)は、実施の形態1に係る送風ダクト51Aの場合と同様に、第2曲げ通路部54Cの通路空間TS3や出口53の開口面積よりも相対的に狭い通気性部材70における複数の通気部71を通過することで、その流れが抑制されて圧力が上昇した状態になって送り出される。
以上により、送風ダクト51Bの出口53から最終的に排出される空気(E3)は、その風速が、出口53の長方形の開口形状における長手方向Bにおいてほぼ揃った状態で排出されるようになる。
また、この送風ダクト51Bでは、入口52から取り入れる空気の風量を増加させた場合(風量を0.33m3/分以上にした場合)であっても、実施の形態1に係る送風ダクト51Aの場合とほぼ同様に、通路空間TS1の途中の位置に存在する壁面部8Bの作用により、その排出される空気の風速が出口53の長手方向Bのうち入口52に近い側の端部53aで相対的に低下することが抑制される。この点は、後述する試験2の結果(図21、図23、図25を参照)からも明らかである。
そして、送風装置5Bにおける送風ダクト51Bの出口53からそれぞれ排出された空気(E3)は、図19等に示されるように、実施の形態1に係る送風ダクト51Aの場合とほぼ同様に、帯電装置4のシールドケース40における開口部43を通してシールドケース40内に吹き込まれて流入した後、シールドケース40の内部空間Sにおいて隔壁40dを境に区分される各空間(S1,S2)内にそれぞれあるコロナ放電ワイヤ41A,41Bと、そのシールドケース40の下部開口部にあるグリッド電極42に吹きつけられる。
この際、コロナ放電ワイヤ41A,41Bとグリッド電極42に吹きつけられる空気は、前述したように空気(E3)が送風ダクト51Bの出口53の長手方向Bにおいてほぼ揃った風速で排出されるので、コロナ放電ワイヤ41A,41Bとグリッド電極42とに対してその各長手方向Bにおいてほぼ等しい状態で吹き付けられる。
これにより、帯電装置4では、2本のコロナ放電ワイヤ41A,41Bとグリッド電極42にそれぞれ付着しようとする紙粉、トナーの外添剤、放電生成物などの不要物が、より均一化された空気の吹きつけでむらなく遠ざけられる。
この結果、送風装置5Bからの送風を受ける帯電装置4では、そのコロナ放電ワイヤ41A,41Bやグリッド電極42に不要物が疎らに付着することが原因で放電性能(帯電性能)むら等の劣化現象が発生することが防止され、感光体ドラム21の外周面をより均一に帯電することが可能になる。
また、この送風装置5Bを備えた画像形成装置1では、帯電装置4における上記劣化現象の発生に起因した画質不良の発生が抑制された画像の形成を行うことが可能になる。
この他、送風ダクト51Bを適用した場合は、図14から図18等に示されるように、その送風ダクト51Bに、壁面部8Bと延長壁面部88とで形成される内側(第1曲げ通路部54Bに近づく側)に窪んだ形状の外形部分が存在することになる。
これにより、送風ダクト51Bにあっては、導入通路部54Aの通路空間TS1の一部(上記狭小の通路空間TS1b)について、その窪んだ形状の外形部分の分だけ省スペース化を図ることができる。
また、この送風ダクト51Bにあっては、その窪んだ形状の外形部分が自由空間(FS)になるため、その自由空間を例えば送風ダクト51Bの周辺に配置される周辺部品(装置の一部などを含む)を配置するスペースとして有効に利用することもできる。
図18では、実施の形態1に係る送風ダクト51Aの場合における導入通路部54Aの外形線を二点鎖線GLで示している。上記自由空間(FS)は、この二点鎖線GLと壁面部8Bおよび延長壁面部88の外面とで囲まれる空間になる。
<試験2>
次に、送風装置5Bの性能特性(送風ダクト51Bの出口53から排出される空気の出口53の長手方向Bにおける風速分布)を調べる試験2を行った。
試験2は、送風機50により、下記構成の送風ダクト51Bの入口52から平均風量が0.33m3/分になる空気を導入したとき、その出口53から吹き出る空気の風速を実施の形態1における試験1の場合と同じ内容でシミュレーションにより測定したものである。
送風ダクト51Bとしては、壁面部8Bおよび延長壁面部88の構成が異なる以外は、試験1における送風ダクト51Aと同じ構成のものを使用した。なお、送風ダクト51Bの全通路空間TS1〜TS3の合計容積については、壁面部8Bおよび延長壁面部88の構成によっても変動するが、平均して約720cm3とした。
送風ダクト51Bとしては、図20(a)〜(c)に示す3つの構成からなる壁面部8B(および延長壁面部88)を設けた送風ダクト51Ba,51Bb,51Bcを用意した。
このときの3つの壁面部8Bは、その壁面81の側壁面54aと交わる位置P1の入口52からの離間距離Lを共通のL=50mmとし、その壁面81の側壁面54aとなす角度θを共通のθ=120°としたうえで、その端部86の側壁面54aから通路空間TS1内に迫り出す量Kを10mm、20mm、30mmという3つの異なる値にした。延長壁面部88は、このときの各壁面部8Bの端部86から上記一方向Bに沿って延びる平面にて形成される構成とした。
この送風ダクト51Ba,51Bb,51Bcに関する試験2の結果を図21に示す。
また送風ダクト51Bとしては、図22(a)〜(c)に示す3つの構成からなる壁面部8B(および延長壁面部88)を設けた送風ダクト51Bd,51Be,51Bfを用意した。
このときの3つの壁面部8Bは、その壁面81の側壁面54aと交わる位置P1の入口52からの離間距離Lを共通のL=60mmとし、その壁面81の側壁面54aとなす角度θを共通のθ=120°としたうえで、その端部86の側壁面54aから通路空間TS1内に迫り出す量Kを10mm、20mm、30mmという3つの異なる値にした。延長壁面部88は、このときの各壁面部8Bの端部86から上記一方向Bに沿って延びる平面にて形成される構成とした。
この送風ダクト51Bd,51Be,51Bfに関する試験2の結果を図23に示す。
さらに送風ダクト51Bとしては、図24(a)〜(c)に示す3つの構成からなる壁面部8B(および延長壁面部88)を設けた送風ダクト51Bg,51Bh,51Biを用意した。
このときの3つの壁面部8Bは、その壁面81の側壁面54aと交わる位置P1の入口52からの離間距離Lを共通のL=70mmとし、その壁面81の側壁面54aとなす角度θを共通のθ=120°としたうえで、その端部86の側壁面54aから通路空間TS1内に迫り出す量Kを10mm、20mm、30mmという3つの異なる値にした。延長壁面部88は、このときの各壁面部8Bの端部86から上記一方向Bに沿って延びる平面にて形成される構成とした。
この送風ダクト51Bg,51Bh,51Biに関する試験2の結果を図25に示す。
図21、図23および図25に示す結果から、上記計9つの送風ダクト51Ba〜51Biの出口53から排出される空気の長手方向Bにおける風速はいずれも、入口52から取り入れる空気の風量を増加させた場合でも、特に壁面部8B(および延長壁面部88)を設けない比較用の送風ダクト510(図26)を適用した場合(図27の実線で示される結果)に比べて、その出口53の長手方向Bのうち入口52に近い側の端部53aで相対的に低下することが抑制されていることがわかる。
このときの出口53の入口52に近い側の端部53aは、図21、図23および図25の各横軸における約40mmで示す位置になる。
また、上記計9つの送風ダクト51Ba〜51Biのうち、壁面部8Bの端部86の側壁面54aから通路空間TS1内に迫り出す量Kを30mmに設定した壁面部8B(および延長壁面部88)を設けた送風ダクト51Bc,51Bf,51Biの場合には、出口53の長手方向Bのうち入口52に近い側の端部53aで相対的に低下することが最も確実に抑制されており、その長手方向Bの全域における風速のむらが最も抑制されていることもわかる。
<比較例の試験2>
試験2では、実施の形態2に係る送風ダクト51Bに対する比較例の送風ダクト51Xについても同様の測定を行った。この比較例の送風ダクト51Xは、壁面部8B(および延長壁面部88)の構成が異なる以外は実施の形態2に係る各送風ダクト51Bと同じ構成になっている。
はじめに、比較例の送風ダクト51Xとしては、図28(a)〜(c)に示す3つの構成からなる壁面部8B(および延長壁面部88)を設けた送風ダクト51Xa,51Xb,51Xcを用意した。
このときの3つの壁面部8Bは、共通の構成としてL=50mm、θ=90°としたうえで、その端部86の迫り出す量Kを10mm、20mm、30mmという3つの異なる値にした。延長壁面部88は、このときの各壁面部8Bの端部86から上記一方向Bに沿って延びる平面にて形成される構成とした。
この比較例の送風ダクト51Xa,51Xb,51Xcに関する試験2の結果を図29に示す。
図29に示す結果から、比較例の送風ダクト51Xa,51Xb,51Xcではいずれも、入口52から取り入れる空気の風量を増加させると、出口53から排出される空気の長手方向Bにおける風速が、壁面部8B(および延長壁面部88)を設けない送風ダクト510(図26)を適用した場合(図27の実線で示される結果。以後同様とする。)に照らしてもみても、その出口53の長手方向Bの端部53aで相対的に低下しており、その低下を抑制できていないことがわかる。
このことから、比較例の送風ダクト51Xa,51Xb,51Xcのように壁面部8Bに関する上記離間距離Lおよび迫り出す量Kの値を図20に示す実施の形態2に係る送風ダクト51Ba,51Bb,51Bcと同じ条件に設定しても、その壁面部8Bに関する上記側壁面54aとなす角度θを90°に設定した場合には、出口53から排出される空気の長手方向Bにおける風速が出口53の長手方向Bのうち入口52に近い側の端部53aで相対的に低下してしまうことがわかる。
また、比較例の送風ダクト51Xとしては、図30(a)に示す構成からなる壁面部8B(および延長壁面部88)を設けた送風ダクト51Xdを用意した。
このときの壁面部8Bは、その側壁面54aと交わる位置P1の離間距離LをL=30mm(第1曲げ通路部54Bの通路空間TS2の入口52寄りの端部TS1bに相当する位置P2と一致する位置)とし、K=10mm、θ=90°とした。
この比較例の送風ダクト51Xdに関する試験2の結果を図31(a)に示す。
図31(a)に示す結果から、比較例の送風ダクト51Xdでは、入口52から取り入れる空気の風量を増加させると、出口53から排出される空気の長手方向Bにおける風速が、壁面部8B(および延長壁面部88)を設けない送風ダクト510(図26)を適用した場合(図27)に照らしてもみても、その出口53の長手方向Bのうち入口52に近い側の端部53aで相対的に低下してしまい、その低下を抑制できていないことがわかる。また、空気が壁面部8Bによる影響を受けず慣性により延長壁面部88が構成する狭小の通路空間TS1bに沿って流れることで、その通路空間TS1bにほぼ相当する出口53の長手方向Bにおける部分での風速むらがほぼ抑制される程度であることもわかる。
このことから、比較例の送風ダクト51Xdのように壁面部8Bに関する上記迫り出す量Kの値を図20(a)、図22(a)、図24(a)にそれぞれ示す実施の形態2に係る送風ダクト51Ba,51Bd,51Bgと同じ条件(K=10mm)に設定しても、その壁面部8Bに関する上記離間距離Lを上記位置P2と一致する位置に設定し、角度θを90°に設定した場合には、出口53から排出される空気の長手方向Bにおける風速が出口53の長手方向Bのうち入口52に近い側の端部53aで相対的に低下してしまうことがわかる。
また、比較例の送風ダクト51Xとしては、図30(b)に示す構成からなる壁面部8B(および延長壁面部88)を設けた送風ダクト51Xeを用意した。
このときの壁面部8Bは、その壁面81の側壁面54aと交わる位置P1の離間距離LをL=25mm(第1曲げ通路部54Bの通路空間TS2の入口52寄りの端部TS1bに相当する位置P2よりも入口52に近づく位置)とし、K=10mm、θ=90°とした。
この比較例の送風ダクト51Xeに関する試験2の結果を図31(b)に示す。
図31(b)に示す結果から、比較例の送風ダクト51Xeでは、入口52から取り入れる空気の風量を増加させると、出口53から排出される空気の長手方向Bにおける風速が、壁面部8B(および延長壁面部88)を設けない送風ダクト510を適用した場合に照らしてもみても、上記比較例の送風ダクト51Xdの結果(図31(a))と同様に、その出口53の長手方向Bのうち入口52に近い側の端部53aで相対的に低下してしまい、その低下を抑制できていないことがわかる。また、空気が壁面部8Bによる影響を受けず慣性により延長壁面部88が構成する狭小の通路空間TS1bに沿って流れることで、その通路空間TS1bにほぼ相当する出口53の長手方向Bにおける部分での風速むらがほぼ抑制される程度であることもわかる。
このことから、比較例の送風ダクト51Xeのように壁面部8Bに関する上記迫り出す量Kの値を図20(a)、図22(a)、図24(a)にそれぞれ示す実施の形態2に係る送風ダクト51Ba,51Bd,51Bgと同じ条件(K=10mm)に設定しても、その壁面部8Bに関する上記離間距離Lを上記位置P2よりも入口52に近づく位置に設定し、上記側壁面54aとなす角度θを90°に設定した場合には、出口53から排出される空気の長手方向Bにおける風速が出口53の長手方向Bのうち入口52に近い側の端部53aで相対的に低下してしまうことがわかる。
さらに、比較例の送風ダクト51Xとしては、図30(c)に示す構成からなる壁面部8B(および延長壁面部88)を設けた送風ダクト51Xfを用意した。
このときの壁面部8Bは、その壁面81の側壁面54aと交わる位置P1の入口52からの離間距離LをL=80mm(入口51の幅Waの2.5倍になる値の離間距離の位置よりも入口52から離れる側の位置)とし、K=30mm、θ=120°とした。
この比較例の送風ダクト51Xfに関する試験2の結果を図31(c)に示す。
図31(c)に示す結果から、比較例の送風ダクト51Xfでは、入口52から取り入れる空気の風量を増加させると、出口53から排出される空気の長手方向Bにおける風速が、壁面部8B(および延長壁面部88)を設けない送風ダクト510(図26)を適用した場合(図27)に照らしてもみても、その出口53の長手方向Bにおける端部53aおよび端部53bの双方で相対的に低下し,その長手方向Bにおける中央部で相対的に高くなりやすくなる傾向にあることがわかる。
このことから、比較例の送風ダクト51Xfのように壁面部8Bに関する上記離間距離Lを入口52の幅Waの2.5倍になる値の離間距離の位置よりも入口52から離れる側の位置に設定した場合には、出口53から排出される空気の長手方向Bにおける風速が出口53の長手方向Bのうち入口52に近い側の端部53aで相対的に低下してしまうことがわかる。
[他の実施の形態]
実施の形態1、2では、送風ダクト51として、2箇所で曲げられた形状で形成された通路部54を備えた送風ダクト51A,51Bの構成例を示したが、それ以外にも、1箇所で曲げられた形状で形成された通路部54を備えた送風ダクト51や、3箇所以上で曲げられた形状で形成された通路部54を備えた送風ダクト51であってもよい。
また、実施の形態1、2では、2つの抑制部(第1抑制部61および第2抑制部62)を設ける構成例を示したが、その抑制部としては3個以上設けても構わない。
抑制部については、第1抑制部61も含めて、そのいずれも送風ダクトの通路部54の通路空間TSにおいてその断面形状が変更される部位や、その通路空間TSにおいて空気を流す方向が変更された後(直後など)の部位に設けることが好ましい。
第2抑制部62については、実施の形態1等において例示した複数の通気部(孔)71が形成された通気性部材70を用いて構成した抑制部に限定されず、例えば、フィルター等に適用される不織布等の多孔質部材(複数の通気部71が不規則な形状の貫通隙間が存在する部材)に代表される通気性部材70を用いて構成した抑制部としてもよい。
この他、送風装置5A,5Bを適用する帯電装置4については、グリッド電極42を設置しない形式の帯電装置、いわゆるコロトロン型の帯電装置であってよい。また、この帯電装置4については、コロナ放電ワイヤ41として1本使用するものや3本以上使用するものであってもよい。また、送風装置5A,5Bを適用するコロナ放電器としては、感光体ドラム21等の除電を行うコロナ放電器や、感光ドラム以外の回転又は移動する被帯電体を帯電又は除電させるコロナ放電器であってもよい。
また、画像形成装置1については、送風装置5A,5B(による空気の吹きつけ)を適用する必要があるコロナ放電器を装備するものであれば、その画像形成方式等の構成については特に限定されない。例えば、実施の形態1では、画像形成装置1として1つの作像ユニット20を使用して単色の画像を形成するものを例示しているが、画像形成装置としては、異なる色の画像を形成する複数の作像ユニット20と中間転写装置等を使用して多色の画像(カラー画像)を形成する画像形成装置であってもよい。
1 …画像形成装置
4 …帯電装置(コロナ放電器の一例)
5A,5B…送風装置
8A,8B…壁面部
50…送風機
51,51B…送風ダクト(送風管の一例)
52…入口
53…出口
54…通路部
54a…側壁面
54A…導入通路部
54B…第1曲げ通路部
61…第1抑制部
62…第2抑制部
80…壁面部を構成する部材
81…壁面
82,86…壁面部の第1曲げ通路部に近い側の端部
85…側壁面を屈曲させて壁面部等を形成する部材
88…延長壁面部
B …一方向又は長手方向
E …空気(空気の流れ)
F …壁面部の延びる方向(側壁面から第1曲げ通路部に向かう方向で且つ入口から徐々に遠ざかる方向)
TS1…導入通路部の通路空間
TS2…第1曲げ通路部の通路空間
TS2a…第1曲げ通路部の通路空間の入口寄りの端部
P1…壁面部の側壁面と交わる位置
P2…第1曲げ通路部の通路空間の入口寄りの端部に相当する位置
Wa…入口の幅
BL…境界線

Claims (9)

  1. 空気を取り入れる入口と一方向に長い開口形状の出口との間をつないで空気を流す通路空間が1箇所以上で曲げられた形状で形成された通路部と、
    前記通路部の通路空間の空気を流す方向において異なる部位に設けられて空気の流れを抑制する複数の抑制部と、
    を備え、
    前記通路部が、前記入口から一定の方向に延びる通路空間が形成された導入通路部と、前記導入通路部の前記一定の方向の下流側になる位置で当該一定の方向とは異なる方向に延びる通路空間が形成された第1曲げ通路部を少なくとも有し、
    前記複数の抑制部の1つが、前記第1曲げ通路部の途中の通路空間内に設ける第1抑制部であり、
    前記導入通路部の通路空間に、当該通路空間のうち前記第1曲げ通路部の通路空間と向き合う部分の側壁面から当該第1曲げ通路部に向かう方向で且つ前記入口から徐々に遠ざかる方向に延びる壁面部を設けている送風管。
  2. 前記壁面部は、前記導入通路部の通路空間内に存在するとともに前記入口に近い側に壁面を有する部材で構成されている請求項1に記載の送風管。
  3. 前記壁面部は、前記導入通路部の通路空間における前記側壁面を前記第1曲げ通路部側に屈曲させて構成されており、且つ当該壁面部の前記第1曲げ通路部に近い側の端部から前記導入通路部の前記一定の方向に沿って延びる延長壁面部と接続されている請求項1に記載の送風管。
  4. 前記壁面部は、前記側壁面と交わる位置が、前記第1曲げ通路部の通路空間の前記入口寄りの端部に相当する位置と前記入口から当該入口の幅の2.5倍の距離だけ入り込んだ位置とに挟まれる範囲の内側の位置に設定されている請求項1乃至3のいずれかに記載の送風管。
  5. 前記壁面部は、前記第1曲げ通路部の通路空間に近い側の端部が、前記導入通路部の通路空間と当該第1曲げ通路部の通路空間との境界線よりも当該導入通路部の通路空間の側に位置している請求項1乃至4のいずれかに記載の送風管。
  6. 前記壁面部は、前記第1曲げ通路部の通路空間に近い側の端部が、前記導入通路部の通路空間の前記側壁面と前記境界線との間を3等分した3つ分割域のうち当該境界線と接する分割域内に位置している請求項5に記載の送風管。
  7. 前記壁面部は、前記入口から取り入れた空気が接触する壁面と前記側壁面となす角度θが90°<θ<150°の範囲内の値に設定されている請求項1乃至6のいずれかに記載の送風管。
  8. 空気を送る送風機と、前記送風機から送られる空気を取り入れて排出する請求項1乃至7のいずれかに記載の送風管とを備えている送風装置。
  9. 画像を形成する画像形成部と、一方向に長い構造のコロナ放電器に空気を吹きつける送風装置と、を備え、
    前記送風装置が請求項8に記載の送風装置で構成されている画像形成装置。
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