JP2019015645A - センサ部品、センサ、車輪速センサ及びセンサ部品の製造方法 - Google Patents

センサ部品、センサ、車輪速センサ及びセンサ部品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】接続端子間の短絡を防ぐことが可能なセンサ部品、センサ、車輪速センサ及びセンサ部品の製造方法を提供する。【解決手段】センサ本体21及び前記センサ本体21から延出した接続端子22を有するセンサ部20と、前記接続端子22のうち前記センサ本体21側を覆うように形成された防水性を有するコーティング層Cと、前記センサ部20を保持するホルダ部30と、を備えている。【選択図】図15

Description

本発明は、センサ部品、センサ、車輪速センサ及びセンサ部品の製造方法に関する。
従来、ワイヤハーネスの端末部に接続されたセンサ部品が知られている(例えば、下記特許文献1に記載)。センサ部品は、センサ本体と、センサ本体から延出した接続端子と、を有するセンサ部がホルダ部に保持されたものである。センサ部品は、電線の端末部に接続され、外装部によって樹脂封止されている。接続端子のセンサ本体側には、コンデンサが接続されている。
特開2014−130100号公報
上記のような構成では、コネクタなどから電線の絶縁被覆内に水分が浸入した場合に、水分が電線の導体を伝って接続端子に到達する虞があり、接続端子に到達した水分は、ホルダ部との間の隙間を通ってセンサ本体側に浸入する虞がある。接続端子のセンサ本体側には、例えば銀ペーストによりコンデンサが接続されており、その近傍に水分が到達すると、イオンマイグレーションが発生する虞がある。すなわち接続端子の水分がセンサ本体側に浸入すると、イオンマイグレーションを発生させる要因となり、ひいては接続端子間を短絡させる虞があるため対策が望まれていた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、接続端子間の短絡を防ぐことが可能なセンサ部品、センサ及びセンサ部品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明のセンサ部品は、センサ本体及び前記センサ本体から延出した接続端子を有するセンサ部と、前記接続端子のうち前記センサ本体側を覆うように形成された防水性を有するコーティング層と、前記センサ部を保持するホルダ部と、を備えているものである。
本発明のセンサは、前記センサ部品と、前記センサ部品を樹脂封止する外装部と、を有しているものである。
本発明の車輪速センサは、前記センサと、前記接続端子に接続された電線と、を備えているものである。
本発明のセンサ部品の製造方法は、前記センサ部品を製造する方法であり、前記接続端子にコーティング層を形成するコーティング工程と、前記センサ部を前記ホルダ部に保持させる保持工程と、を経る方法である。
本発明によれば、仮に接続端子に水分が到達したとしても、水分が接続端子のセンサ本体側に浸入しない(直接触れない)から、接続端子間の短絡を防ぐことができる。
本実施例におけるセンサを示す斜視図 車両に固定された状態のセンサとロータとの位置関係を示す断面図 ロータとセンサとの位置関係を示す概略図 電線に接続された状態のセンサ部品を示す斜視図 センサ部品を示す平面図 センサ部品を示す側面図 センサ部品を示す底面図 センサ部品を示す正面図 センサ部品を示す背面図 センサ部品が外装部によって樹脂封止された状態を示すセンサの側断面図 センサ部品が外装部によって樹脂封止された状態を示すセンサの平断面図 メルト部が溶けた状態及び電線が接続端子に接続されている状態を示すセンサの断面図であって、図11のA−A位置における断面に相当する断面図 メルト部が溶けた状態を示すセンサの断面図であって、図11のB−B位置における断面に相当する断面図 コーティング工程を示す図 コーティング層が形成された状態のセンサ部品を示す断面図であって、図14のC−C位置における断面に相当する断面図 コーティング層が形成された状態のセンサ部品を示す断面図であって、図14のD−D位置における断面に相当する断面図
本発明の好ましい形態を以下に示す。
本発明のセンサは、前記接続端子が電線の端末部に接続され、前記ホルダ部の外面に前記外装部の成形時に溶けるメルト部が設けられ、前記メルト部が、前記接続端子のうち前記電線との接続部と前記センサ本体との間を仕切る位置に配されているものとしてもよい。このような構成によれば、接続端子の接続部とセンサ本体との間の位置でメルト部が外装部に密着するから、接続端子の接続部に到達した水分が、ホルダ部と外装部との間の隙間を通ってセンサ本体側に入り込むことを防ぐことができる。
また、本発明のセンサ部品の製造方法は、前記コーティング工程において、前記センサ部の全体をコーティング溶液中に浸すことにより前記コーティング層を形成する方法としてもよい。このような方法によれば、コーティング層を容易に形成することができるから、コーティング工程の作業性を向上することができる。
<実施例>
以下、本発明を具体化した一実施例について、図1〜図16を参照しつつ詳細に説明する。
本実施例におけるセンサは、車両に取り付けられる車両用センサであり、なかでも車輪速の測定に使用される車輪速センサSである。車輪速センサSは、図2に示すように、車両の車輪と一体的に回転するロータRに対向して車両の被固定部Bに固定される。車輪速センサSは、車両に搭載された制御装置などに接続されるワイヤハーネス10を有し、車両の制御装置は、車輪速センサSからの出力信号に応じて車両の車輪速を算出し、ABS(アンチロックブレーキシステム)などの制御に用いることができる。
ワイヤハーネス10は、図1に示すように、2本の電線11を一括して樹脂被覆などで覆うことにより、1本のワイヤとしたものである。各電線11は、導体12が絶縁被覆13によって被覆されたものであり、端末部においては絶縁被覆13が除去され、露出した導体12がセンサ部20の接続端子22に電気的に接続されている。
車輪速センサSは、ワイヤハーネス10に接続されたセンサ部品Pを、外装部40にて樹脂封止したものである。以下、各構成部材において、外装部40からのワイヤハーネス10の延出方向(図2の左方)を後方、その反対側(図2の右方)を前方とし、また、図2の上側を上方、下側を下方として説明する。
センサ部品Pは、図6に示すように、センサ本体21と、センサ本体21から延出した接続端子22とを有するセンサ部20と、センサ部20を保持するホルダ部30と、を有し、接続端子22は、防水性を有するコーティング層Cにより覆われている。
センサ部品Pは、センサ部20をインサート品として、ホルダ部30をインサート成形(一次成形)することにより得られるインサート成形品である。車輪速センサSは、ワイヤハーネス10が接続されたセンサ部品Pをインサート品として、外装部40をインサート成形(二次成形)することにより得られるインサート成形品である。
センサ部20は、対象とする物理量を電気的な量などに変換する図示しない検出素子を含むセンサ本体21と、センサ本体21から延出した接続端子22とを有している。
センサ本体21は、検出素子を含んだ検出回路を成形樹脂材料によって液密的に封止することにより、全体として板状に形成されたものである。センサ本体21は、図6に示すように、板厚方向を上下方向とする向きでホルダ部30の前端部に埋め込まれ、センサ本体21の上面がホルダ部30の上面に露出している。センサ本体21の上面は、車輪速センサSが車両に固定された状態においてロータRの外周面に対向配置される(図2参照)。なお、本実施例のセンサ部20は、磁界の変化を電気信号に変換して接続端子22から出力する磁電変換素子であるホール素子と信号変換回路とを収容したホールICとして構成されている。
接続端子22は、図5及び図6に示すように、細長い長方形の板状をなし、センサ本体21から一方向に延出している。接続端子22の外面には、錫メッキ等のメッキが施されている。センサ部20は、一対の接続端子22を有し、一対の接続端子22はセンサ本体21から略平行に突出するとともに、斜め下向きに屈曲されている。
一対の接続端子22の一面側(上面側)には、コンデンサ24が実装されている。コンデンサ24は、図16に示すように、銀ペースト等の導電性ペースト25により一対の接続端子22に電気的に接続されている。コンデンサ24は、エポキシ樹脂等の保護材26で封止されている。
接続端子22の延出端部(後端部)は、電線11の導体12が接続される接続部23とされている。電線11の導体12は、図12に示すように、ハンダ27により接続端子22の上面側に電気的に接続されている。
接続端子22は、図4に示すように、前端部(センサ本体21の後側近傍に位置する部分)と、接続部23とがホルダ部30の上面に露出している。接続端子22の前端部の露出部分は、センサ本体21の上面よりも一段下側に窪んだ窪み部31の底に位置している。接続端子22の接続部23は、後述するホルダ部30の後部に形成された載置部33の上面に載置されている。
ホルダ部30は、例えばナイロン樹脂等の合成樹脂製であって、センサ部20と一体的に成形されている。ホルダ部30は、全体として前後方向に長い形状をなしている。
ホルダ部30は、接続端子22の接続部23を上面側に保持する載置部33を有している。載置部33は、ホルダ部30の下面に沿って形成された板状をなしている。載置部33の上面は、図6に示すように、後端に向かって次第に下るように傾斜し、載置部33の下面は、後側が一段下がるような段差を有している。載置部33は、ホルダ部30の前側の部分より幅寸法が小さくされ、接続部23の一部が幅方向の両側に張り出している。
ホルダ部30は、センサ本体21と接続部23との間を仕切る第1仕切り壁34を有している。第1仕切り壁34は、載置部33の前方に立つ壁であり、その壁面は略垂直をなしている。第1仕切り壁34は、ホルダ部30の全幅にわたって設けられている。第1仕切り壁34には、コンデンサ24が埋め込まれている。
ホルダ部30は、隣接する接続部23の間を仕切る第2仕切り壁35を有している。第2仕切り壁35は、隣接する接続部23の間に立つ壁であり、その壁面は略直角をなしている。第2仕切り壁35は、載置部33の上面に立設されて載置部33を幅方向に仕切るものであり、第1仕切り壁34からホルダ部30の後端にわたっている。第2仕切り壁35は、載置部33の幅方向における中央部に設けられ、平面的には、第1仕切り壁34に対して略垂直をなしている。第2仕切り壁35は、第1仕切り壁34に比して壁厚寸法(ホルダ部30における幅方向の寸法)が小さくされている。
第2仕切り壁35の上面は、図6に示すように、後端に向かって次第に下がる傾斜をなしている。第2仕切り壁35の上面の傾斜は、載置部33の上面の傾斜と同等の勾配であり、第2仕切り壁35の高さ寸法は、前後方向において略一定となっている。
ホルダ部30は、載置部33の幅方向における両側に立つ一対の側壁36を有している。一対の側壁36は、載置部33の前端部に設けられ、第1仕切り壁34の後面に連なっている。一対の側壁36は、第1仕切り壁34よりも一段低くされている。
ホルダ部30の外面には、外装部40の成形時に溶けて外装部40に密着するメルト部50が設けられている。メルト部50は、ホルダ部30の外面に突設されたリブであり、突出端側が尖った断面三角形状をなしている。
メルト部50は、図5に示すように、接続部23とセンサ本体21との間を仕切るようにして設けられた第1メルト部50Fと、隣接する接続部23の間を仕切るように設けられた第2メルト部50Sとを備えている。
第1メルト部50Fは、ホルダ部30の前後方向における中間部に設けられ、前後方向に対して略直交する方向に延びた形態をなしている。第1メルト部50Fは、図5に示すように、第1仕切り壁34の上面に設けられるとともにホルダ部30の左右両側面及び下面に連続して延びている。すなわち第1メルト部50Fは、ホルダ部30の全周を連続して囲むように設けられている。第1メルト部50Fは、前後方向の水分の浸入経路上に複数(本実施例では2本)が設けられている。
第2メルト部50Sは、ホルダ部30の後部に設けられ、前後方向に延びた形態をなしている。第2メルト部50Sは、図5に示すように、第2仕切り壁35の上面に設けられるとともにホルダ部30の後面及び下面に連続して延びている。第2メルト部50Sは、左右方向(ホルダ部30の幅方向)の水分の浸入経路上に複数(本実施例では2本)が設けられている。第2メルト部50Sは、第2仕切り壁35の左右両側縁に沿って形成されている。
コーティング層Cは、接続端子22のうちセンサ本体21側を覆うように形成されている。コーティング層Cを形成する材料は、防水性を有する材料であれば特に限定されるものではないが、防湿性を有する防湿材であることが望ましい。コーティング層Cは、接続端子22の外面に隙間なく密着し、透明の膜状をなしている。コーティング層Cは、図15及び図16に示すように、各接続端子22の上下両面および左右両側面の全体を覆うとともに、コンデンサ24及びセンサ本体21の上下両面及び前後左右の全側面の全体を覆っている。すなわちコーティング層Cは、センサ部20の全体を満遍なく覆っている。
外装部40は、ホルダ部30と同じ種類の合成樹脂製であって、ホルダ部30との良好な融着が可能となっている。外装部40は、図1に示すように、全体としてワイヤハーネス10の延び方向に長い棒状をなし、ワイヤハーネス10の端末部からセンサ部品Pの前端にわたる全体を被覆している。
外装部40の前側の部分(以後、外装前部41と称する)は四角柱形状をなし、後側の部分(以後、外装後部42と称する)は円柱形状をなしている。外装前部41には、ホルダ部30の大部分が埋め込まれている。外装後部42には、ホルダ部30の載置部33及びワイヤハーネス10の端末部が埋め込まれている。また、外装後部42は、車両に固定されるブラケット43の挿通孔44に挿通されて固定されている。
ブラケット43は、略長円形の板状をなし、長手方向の一端部に挿通孔44が形成され、他端部にブラケット43を車両に固定するための固定用孔45が形成されている。挿通孔44及び固定用孔45はいずれも略円形状をなしてブラケット43を前後方向(板厚方向)に貫通している。ブラケット43は、挿通孔44において挿通孔44に挿通された外装後部42と一体になっている。車輪速センサSは、ブラケット43の固定用孔45を通して車両の適所にねじ止めなどの方法で固定される。
次に、本実施例における車輪速センサSの製造方法の一例を説明する。この車輪速センサSの製造方法は、センサ部品Pを製造する工程、センサ部品Pの接続端子22に電線11を接続する電線接続工程、及びセンサ部品Pを外装部40によって樹脂封止する樹脂封止工程を経る。センサ部品Pの製造工程は、センサ部20にコーティング層Cを形成するコーティング工程と、センサ部20をホルダ部30に保持させる保持工程と、を経る。
まず、センサ部品Pの製造工程を行う。最初に、センサ部20にコーティング層Cを形成するコーティング工程を行う。コーティング工程では、複数のセンサ部20を一体的に取り扱えるように準備する準備工程を行う。準備工程では、図14に示すように、帯状部材28に多数のセンサ部20を並べて固定する。多数のセンサ部20は、接続端子22が帯状部材28に対して直角方向に延びる向きに配され、帯状部材28の長手方向に沿って所定の間隔をあけて取り付けられる。センサ部20は、帯状部材28の側縁部に、例えばテープ等によって貼り付けられることで固定される。センサ部20は、接続端子22のうち接続部23側の端部が帯状部材28に固定され、概ね全体が帯状部材28から突出した形態となる。なお、帯状部材28には、複数の穴部29が長手方向に一列に並べて形成されている。
準備工程の後、センサ部20の全体をコーティング溶液中に浸すことによりコーティング層Cを形成(塗布)する。帯状部材28の下方にセンサ部20を垂下した状態にして、帯状部材28の側縁部までをコーティング溶液に潜入させる(いわゆるどぶ漬け)。これにより、多数のセンサ部20について一度にコーティング材を塗布することができる。その後、コーティング材が塗布されたセンサ部20を加熱乾燥する乾燥工程を行う。これにより、コーティング層Cが形成される。
次に、帯状部材28からセンサ部20を分離する分離工程を行う。分離工程では、帯状部材28の側縁に沿った位置で接続端子22の端部を切断する。このとき、多数の接続端子22を一度に帯状部材28から切り離すことにより、複数のセンサ部20を一度に帯状部材28から分離することができる。
次いで、センサ部20をホルダ部30に保持させる保持工程を行う。保持工程では、コーティング層Cが形成されたセンサ部20を一次成形用の金型内へ位置決めして収容した後、金型内に合成樹脂を注入して硬化させることによりホルダ部30を成形する。これにより、センサ部20がホルダ部30に埋め込まれて一体化したセンサ部品Pが製造される。
次に、電線接続工程を行う。電線接続工程では、センサ部品Pの接続端子22にワイヤハーネス10の電線11の導体12をハンダ27により接続する。コーティング層Cは、ハンダ27の熱により溶け、導体12と接続端子22とは、コーティング層Cを介在することなく、直接接触して接続される(図12参照)。
次いで、樹脂封止工程を行う。樹脂封止工程では、ワイヤハーネス10の端末部をブラケット43の挿通孔44に通した状態で、センサ部品P、ワイヤハーネス10の端末部及びブラケット43を二次成形用の金型内へ位置決めして収容し、金型内に合成樹脂を注入して硬化させることにより外装部40を成形する。成形された外装後部42は、ブラケット43の挿通孔44の周面に一体的に密着し、ブラケット43と外装部40とが一体化される。
また、樹脂封止工程では、メルト部50が溶けて外装部40に密着する。メルト部は、図21の拡大図に示すように、先端部が溶けて外装部に密着する。第1メルト部50Fが溶けて外装部40に密着することにより、ホルダ部30と外装部40との密着面において接続部23からセンサ本体21側への水分の浸入経路が完全に遮断される。また、第2メルト部50Sが溶けて外装部40に密着することにより、ホルダ部30と外装部40との密着面において隣接する接続部23の間の水分の浸入経路が完全に遮断される。
なお、コーティング工程を保持工程より先に行うことにより、ホルダ部30の外面にコーティング層Cが形成されることを防ぎ、ホルダ部30と外装部40との密着性が低下することを防ぐことができる。また、二次成型用の金型にセンサ部品Pを位置決めするべく、ホルダ部30に設けられている位置決め用の凹部(図示せず)が、コーティング層Cで埋まってしまう事態を防ぐことができる。
次に、上記のように構成された実施例の作用および効果について説明する。
本実施例のセンサ部品Pは、センサ本体21及びセンサ本体21から延出した接続端子22を有するセンサ部20と、接続端子22のうちセンサ本体21側を覆うように形成された防水性を有するコーティング層Cと、センサ部20を保持するホルダ部30と、を備えている。この構成によれば、仮に接続端子22に水分が到達したとしても、水分は、接続端子22のうちコーティング層Cに覆われている部分には直接触れない。すなわち水分が接続端子22のうちセンサ本体21側に浸入しないから、イオンマイグレーションが発生しやすい部位に水分が到達しない。本実施例では、コンデンサ24と接続する導電性ペースト25が銀ペーストである場合には、コンデンサ24との接続部においてイオンマイグレーションが発生しやすい。また、接続端子22のうち窪み部31に配されている部分は、隣接する接続端子22の上面がホルダ部30に覆われることなく露出し、接続端子22の上面とホルダ部30の上面とが平面的に配されている。このような部位は、接続端子22の上面を含む全体がホルダ部30によって個別に覆われている部位に比してイオンマイグレーションが発生しやすい。本実施例のセンサ部品Pは、接続端子22のうちコンデンサ24との接続部や窪み部31に配された部分に水分が直接付着しないから、イオンマイグレーションの発生を抑制することができ、もって接続端子22間の短絡を防ぐことができる。
また、接続端子22が電線11の端末部に接続され、ホルダ部30の外面に外装部40の成形時に溶けるメルト部50が設けられ、メルト部50が、接続端子22のうち電線11との接続部23とセンサ本体21との間を仕切る位置に配されている。この構成によれば、接続端子22の接続部23とセンサ本体21との間の位置でメルト部50が外装部40に密着するから、接続端子22の接続部23に到達した水分が、ホルダ部30と外装部40との間の隙間を通ってセンサ本体21側に入り込むことを防ぐことができる。
また、接続端子22にコーティング層Cを形成するコーティング工程において、センサ部20の全体をコーティング溶液中に浸すことによりコーティング層Cを形成する。このような方法によれば、コーティング層Cを容易に形成することができるから、コーティング工程の作業性を向上することができる。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、コーティング層Cがセンサ部20の全体に形成されているが、これに限らず、コーティング層は、センサ部のうち少なくともイオンマイグレーションが起こりやすい部位のみに形成してもよい。
(2)上記実施例では、イオンマイグレーションが発生しやすい部位として、接続端子22とコンデンサ24との接続部や窪み部31を例示したが、これに限らず、センサ部の構造が上記実施例と異なることにより、イオンマイグレーションが発生しやすい部位が上記実施例と異なる場合には、コーティング層の形成部位を、上記実施例と異なるものとしてもよい。
(3)上記実施例では、いわゆるどぶ漬けによりコーティング材をセンサ部20に塗布する方法を例示したが、これに限らず、コーティング材をセンサ部に塗布する方法は、公知の方法により行うことができ、例えばスプレーコート法や刷毛塗り法等により行ってもよい。
(4)上記実施例では、センサ部品Pは、センサ部20をインサート品としてホルダ部30をインサート成形してなるものとされているが、これに限らず、センサ部品は、センサ部を、別途製造されたホルダ部に組み付けて一体化するものであってもよい。
(5)上記実施例では、樹脂封止工程においてブラケット43と外装部40とが一体化するものとされているが、これに限らず、例えば、樹脂封止工程の後、成形された外装部をブラケットの挿通孔に通して組み付けることで一体化してもよいし、また樹脂封止工程において外装部とともにブラケットを成形するものとしてもよい。
(6)上記実施例では、センサが車輪速センサSである場合について説明したが、これに限らず、本発明は各種のセンサに適用することができる。
(7)上記実施例では、ホルダ部30の外面にメルト部50が設けられているが、必ずしもメルト部を設けなくても良い。
C…コーティング層
P…センサ部品
S…車輪速センサ(センサ)
11…電線
20…センサ部
21…センサ本体
22…接続端子
23…接続部(接続端子のうち電線との接続部)
30…ホルダ部
40…外装部
50F…第1メルト部(メルト部)

Claims (6)

  1. センサ本体及び前記センサ本体から延出した接続端子を有するセンサ部と、
    前記接続端子のうち前記センサ本体側を覆うように形成された防水性を有するコーティング層と、
    前記センサ部を保持するホルダ部と、
    を備えているセンサ部品。
  2. 請求項1に記載のセンサ部品と、
    前記センサ部品を樹脂封止する外装部と、を有しているセンサ。
  3. 前記接続端子が電線の端末部に接続され、
    前記ホルダ部の外面に前記外装部の成形時に溶けるメルト部が設けられ、
    前記メルト部が、前記接続端子のうち前記電線との接続部と前記センサ本体との間を仕切る位置に配されている請求項2に記載のセンサ。
  4. 請求項2又は請求項3に記載のセンサと、
    前記接続端子に接続された電線と、
    を備えている車輪速センサ。
  5. 請求項1に記載のセンサ部品を製造する方法であり、
    前記接続端子にコーティング層を形成するコーティング工程と、
    前記センサ部を前記ホルダ部に保持させる保持工程と、
    を経るセンサ部品の製造方法。
  6. 前記コーティング工程において、前記センサ部の全体をコーティング溶液中に浸すことにより前記コーティング層を形成する請求項5に記載のセンサ部品の製造方法。
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