JP2019015244A - 燃料ポンプ - Google Patents

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Yuya Ogane
雄弥 大金
洋平 内山
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Abstract

【課題】燃料室内の部材の変形を抑制することにより騒音を抑制する。【解決手段】ボディ2と、上記ボディ2との間に燃料が貯留される燃料室Rdを形成するカバー部材6aと、上記燃料室Rdに内設されるダンパ6dと、上記ダンパ6dを保持する保持部材6cと、上記保持部材6cを付勢する付勢部材6bとを備え、上記保持部材6c及び上記付勢部材6bが上記カバー部材6aと上記ボディ2との間に配置される燃料ポンプ1であって、上記ダンパ6dを囲う周壁部を有する上記保持部材6cと、上記周壁部に当接する上記付勢部材6bとを備え、上記周壁部及び上記付勢部材6bが上記カバー部材6aと上記ボディ2とにより挟持される。【選択図】図1

Description

本発明は、燃料ポンプに関するものである。
例えば、特許文献1には、ハウジング(ボディ)と蓋部材(カバー部材)とにより形成され、燃料が貯留される流体室(燃料室)が形成された高圧ポンプが開示されている。このような流体室の内部には支持部材により挟持されたダンパが設けられており、流体室に内部に貯留される燃料の脈動を抑制している。
また、上記のような構成の高圧ポンプは、一般的に、エンジンのシリンダヘッドに設けられ、カムシャフトによって駆動される。このため、エンジンによって発生した様々な周波数・振幅を持つ振動が常に高圧ポンプに伝わり、高圧ポンプ内部の燃料もこの振動の影響を受けることとなる。流体室内部の燃料がこの振動の影響を極力受けることがないように高圧ポンプはダンパだけでなく蓋部材や支持部材が共同して振動を吸収できるように考慮されている。
特開2010−209907号公報
しかしながら、特許文献1に係る高圧ポンプの流体室の構造は、支持部材の軸方向に対して傾いた方向から波形ばねにより支持部材を付勢する。このため、支持部材において力点において発生する応力のベクトルと作用点において発生する応力のベクトルとが一致せず、支持部材に曲げ方向の応力が発生する。これにより、支持部材に対してかかる力が不均一となり、歪に変形する場合がある。高圧ポンプにおいては流体室を構成する部材全体で、燃料の脈動を吸収しているため、流体室を構成する部材の想定外の変形は、流体室における燃料の脈動による騒音吸収性能を低下させる可能性がある。また支持部材が曲げ方向の応力に対して強度を持つためには、材質の変更や肉厚の増加を実施する必要があるが、強度を上げると部品が高価となるだけでなく振動に対する特性の変化を伴い、振動を吸収できる周波数帯の設定を困難にする要因ともなりうる。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、燃料室内の部材の変形を抑制することにより騒音を抑制することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、第1の手段として、ボディと、上記ボディとの間に燃料が貯留される燃料室を形成するカバー部材と、上記燃料室に内設され、ダイアフラム内部にガスが封入されて構成される上記ボディ又は上記カバーとは別体のダンパと、上記ダンパを保持する保持部材と、上記保持部材を上記ボディ又は上記カバーに対して付勢する付勢部材とを備え、上記保持部材及び上記付勢部材が上記カバー部材と上記ボディとの間に配置される燃料ポンプであって、上記保持部材は上記付勢部材が保持部材を付勢する付勢方向と略並行に延在し上記ダンパを囲う環状の周壁部を備え、上記周壁部は上記付勢方向と略直行する第一面まで延在して第一端部を構成し、上記第一面と対向する第二面まで延在して第二端部を構成し、上記付勢部材が上記第一端部に当接し、上記第二端部が上記ボディ又は上記カバーに当接することにより上記周壁部及び上記付勢部材が上記カバー部材と上記ボディとにより挟持される、という構成を採用する。
第2の手段として、上記第1の手段において、上記保持部材は、上側部と下側部とに分割可能とされている、という構成を採用する。
第3の手段として、上記第1または第2の手段において、上記付勢部材は、上記周壁部の端部と当接する当接面を有する、という構成を採用する。
第4の手段として、上記第1〜3のいずれかの手段において、上記付勢部材は、上記保持部材と上記ボディとの間に設けられ、上記カバー部材及び上記周壁部は、上記付勢方向から見た平面形状が円形であり、当該カバー部材の中心と当該周壁部の中心とが同心状となるように配置され、上記周壁部は、上記カバー部材に全周において当接している、という構成を採用する。
第5の手段として、上記第4の手段において、上記ダンパの上記投影面に投影される形状は上記周壁部が上記投影面に投影される第一の環状形状の内径を覆い隠し、上記周壁部はその環状の径内部と径外部とを連通する連通部を有し、上記付勢部材は上記投影面に投影される形状が第二の環状形状であり、上記投影面上では第二の環状形状は第一の環状形状を含み、上記ボディには、上記燃料室に出入する燃料の流路の全ての開口部が配置され、上記開口部が上記投影面に投影される各々の形状の少なくとも一部は上記第二の環状形状の内径側に位置している、という構成を採用する。
本発明によれば、保持部材の周壁部と付勢部材とが、ボディとカバー部材とにより挟持される。これにより、保持部材の周壁部に対して付勢部材から受ける付勢力の力線が直線状となり、保持部材に対して曲げ方向の力が発生することがない。したがって、保持部材の変形を抑制することができ、燃料室による騒音の制御が容易となり、燃料室の騒音を抑制することができる。
本発明の一実施形態におけるプランジャポンプの概略構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態におけるプランジャポンプが備える吸入機構の一部を含む拡大断面図である。 本発明の一実施形態におけるプランジャポンプが備えるダンパ機構を含む拡大断面図である。 本発明の一実施形態におけるプランジャポンプの付勢部材の斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る燃料ポンプの一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。また、以下の実施形態においては、本発明の燃料ポンプをプランジャポンプに適用した例について説明する。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態のプランジャポンプ1の概略構成を示す断面図である。図2は、吸入機構3の一部を含む拡大断面図である。この図に示すように、本実施形態のプランジャポンプ1は、ボディ2と、吸入機構3と、昇圧機構4と、吐出機構5と、ダンパ機構6とを備えている。なお、以下の説明では、燃料の昇圧を行うプランジャ(昇圧プランジャ4b)の軸芯を中心軸線Lとし、この中心軸線Lと直交する方向をボディ径方向と称し、ボディ径方向における中心軸線L側をボディ径方向内側、ボディ径方向における中心軸線Lと反対側をボディ径方向外側と称する。また、プランジャポンプ1の設置姿勢は限定されないものの、説明の便宜上、図1における上側を上方、図1における下側を下方と称する。
ボディ2は、吸入機構3、昇圧機構4、吐出機構5及びダンパ機構6が取り付けられる基部であり、内部に燃料を案内する燃料流路が形成されている。図1に示すように、本実施形態のプランジャポンプ1においては、燃料流路として、吸入機構3の一部が嵌入される吸入流路R1と、吐出機構5の一部が嵌入される吐出流路R2とがボディ2の内部に形成されている。また、ボディ2の内部には、吸入流路R1と吐出流路R2とを繋ぐと共に燃料の加圧が行われる加圧室R3が設けられている。この加圧室R3は、ボディ径方向においてボディ2の中央部に配置されている。
また、ボディ2の上部には、天面から上方に向けて突出する円筒状の囲壁部2aが設けられている。この囲壁部2aは、後述するダンパ室Rdの一部を形成している。また、ボディ2の内部には、ダンパ室Rdの底部(すなわちボディ2の天面)から吸入流路R1に貫通する供給流路R4(燃料流路)が形成されている。また、図1には示されていないが、ボディ2は、ダンパ室Rdの外部からダンパ室Rdに燃料を供給する流路等、他の燃料流路も有している。
また、ボディ2は、加圧室R3から下方に貫通すると共に後述の昇圧プランジャ4bが移動可能に収容される貫通空間R5を有している。また、ボディ2は、吸入流路R1に延出され、後述する吸入弁体3bに対して燃料の流れ方向の下流側(ボディ径方向内側)から対向配置されるスプリング保持部2bを有している。このスプリング保持部2bは、吸入弁体3bを付勢する後述の吸入スプリング3cが取り付けられると共に、吸入弁体3bの移動を燃料の流れ方向の下流側(ボディ径方向内側)から規制するストッパとしても機能する。ボディ2には、吐出流路R2とダンパ室Rd(燃料室)とを連通するリリーフ流路R6が形成されており、リリーフ流路R6のダンパ室Rdとの接続端において、略円筒状の絞り流路形成部材2dが設けられている。また、ボディ2には、外部の燃料タンクと接続され、ボディ2へと燃料を流入させる燃料流入流路(図示しない)が形成されている。
図2に示すように、吸入機構3は、バルブシート3aと、吸入弁体3bと、吸入スプリング3cと、ソレノイドユニット3dとを備えている。バルブシート3aは、吸入流路R1に配置されており、吸入弁体3bにより開閉される開口を有している。吸入弁体3bは、バルブシート3aのボディ径方向内側に配置されており、吸入スプリング3cによりボディ径方向に移動可能に保持されている。吸入スプリング3cは、ボディ2のスプリング保持部2bにボディ径方向内側の端部が外嵌されることにより保持され、ボディ径方向外側の端部が吸入弁体3bの中央部に設けられた突部に外嵌されている。この吸入スプリング3cは、吸入弁体3bの上流側の圧力が下流側の圧力に対して相対的に高くなった場合に、差圧により収縮可能とされた圧縮コイルバネであり、吸入弁体3bをボディ径方向外側に向けて付勢している。
ソレノイドユニット3dは、ベース部3eと、ガイド部材3fと、吸入プランジャ3gと、ソレノイドスプリング3hと、可動コア3iと、コイル3jと、固定コア3kと、コネクタ3mとを備えている。ベース部3eは、ボディ2に固定されると共に、ガイド部材3f、吸入プランジャ3g、ソレノイドスプリング3h、可動コア3i、コイル3j、固定コア3k及びコネクタ3mを直接あるいは間接的に支持している。このベース部3eは、中央部に貫通孔が形成された略円筒状に形状設定されており、先端部がボディ径方向外側からボディ2の吸入流路R1に挿入されている。
ガイド部材3fは、ベース部3eと同軸状に配置された略円筒形状の部品であり、ベース部3eに設けられた貫通孔に内嵌されている。このガイド部材3fは、吸入プランジャ3gがボディ径方向に移動可能に挿入される貫通孔を有する筒部3f1と、筒部3f1の外周面から突出して設けられると共にベース部3eに固定されるガイドフランジ3f2とを有している。
吸入プランジャ3gは、軸部3g1と、プランジャフランジ3g2とを有する。軸部3g1は、ガイド部材3fの筒部3f1の貫通孔に移動可能に挿入され、ガイド部材3fよりもボディ径方向に長い棒状の部位である。この軸部3g1は、ボディ径方向内側の端部がガイド部材3fよりもさらにボディ径方向内側に、ボディ径方向外側の端部がガイド部材3fよりもさらにボディ径方向外側に位置されている。
プランジャフランジ3g2は、軸部3g1の外周面から突出して設けられる板状の部位であり、ガイド部材3fよりもボディ径方向内側の位置に配置されている。このような吸入プランジャ3gは、ガイド部材3fのボディ径方向内側の端面と、バルブシート3aのボディ径方向外側の端面との間で、ボディ径方向に移動可能とされている。また、吸入プランジャ3gは、プランジャフランジ3g2がバルブシート3aにボディ径方向外側から当接した場合にボディ径方向内側への移動が規制され、プランジャフランジ3g2がガイド部材3fにボディ径方向内側から当接した場合にボディ径方向外側への移動が規制される。また、吸入プランジャ3gは、プランジャフランジ3g2がバルブシート3aに当接する場合には、軸部3g1のボディ径方向内側の端面が、閉姿勢とされた吸入弁体3bと当接可能とされている。
ソレノイドスプリング3hは、ガイド部材3fの筒部3f1に外嵌された圧縮コイルバネであり、径方向内側の端面がガイド部材3fのガイドフランジ3f2に当接され、径方向外側の端面が吸入プランジャ3gのプランジャフランジ3g2に当接されている。このようなソレノイドスプリング3hは、吸入プランジャ3gを径方向内側に付勢している。このようなソレノイドスプリング3hは、コイル3jに通電されていない場合には、吸入弁体3bが開姿勢となるように、吸入プランジャ3gを径方向内側に付勢する。
ソレノイドスプリング3hは、ガイド部材3fの筒部3f1に外嵌された圧縮コイルバネであり、ボディ径方向内側の端面がガイド部材3fのガイドフランジ3f2に当接され、ボディ径方向外側の端面が吸入プランジャ3gのプランジャフランジ3g2に当接されている。このようなソレノイドスプリング3hは、吸入プランジャ3gをボディ径方向内側に付勢している。このようなソレノイドスプリング3hは、コイル3jに通電されていない場合には、吸入弁体3bが開姿勢となるように、吸入プランジャ3gをボディ径方向内側に付勢する。可動コア3iは、吸入プランジャ3gの軸部3g1のボディ径方向外側の端部が挿入されて固定されている。
コイル3jは、ベース部3eと略同一の径で巻線が巻回されて略円筒形状とされており、ベース部3eのボディ径方向外側の端部と接続されている。このコイル3jは、コネクタ3mを介して外部より通電されることにより、磁界を発生する。固定コア3kは、コイル3jの中央に設けられた開口をボディ径方向外側から閉塞するようにコイル3jの内部に配設されている。コネクタ3mは、固定コア3kに支持されており、コイル3jと電気的に接続されている。このコネクタ3mは、本実施形態のプランジャポンプ1の外部に設置された電源装置(例えば車載用バッテリ)と接続されている。
図1に戻り、昇圧機構4は、バレル4aと、昇圧プランジャ4bと、下部フランジ4cと、昇圧スプリング4dとを備えている。バレル4aは、ボディ2の貫通空間R5に内嵌されており、昇圧プランジャ4bを昇降可能に支持する筒状の部品である。昇圧プランジャ4bは、上端面がボディ2の加圧室R3に臨むように昇降可能に保持されている。この昇圧プランジャ4bは、下端面が不図示のカムと当接しており、車両に搭載されるエンジンの駆動によりカムが回転されると、カムの回転に応じて昇降される。下部フランジ4cは、昇圧プランジャ4bの下端部に接続されており、昇圧プランジャ4bの周面から径方向外側に突出されている。昇圧スプリング4dは、ボディ2と下部フランジ4cとの間に介挿された圧縮コイルバネであり、下部フランジ4cを介して、下方に向けて昇圧プランジャ4bを付勢している。このような昇圧機構4は、昇圧プランジャ4bが上昇して加圧室R3を減容することにより、加圧室R3内の燃料を昇圧する。
吐出機構5は、吐出ノズル5aと、吐出バルブシート5bと、吐出弁体5cと、スプリング保持部5dと、吐出スプリング5eと、リリーフ弁5fとを備えている。吐出ノズル5aは、吐出流路R2に接続されるようにボディ2に固定された略円筒状の部品であり、本実施形態のプランジャポンプ1によって昇圧された燃料を外部に吐出する。
吐出バルブシート5bは、吐出流路R2の内部であって、吐出機構5の構成部品のうち最も加圧室R3寄り(径方向内側寄り)に配置されている。この吐出バルブシート5bは、吐出弁体5cにより開閉される開口を有している。吐出弁体5cは、吐出バルブシート5bの径方向外側に配置されており、吐出スプリング5eにより径方向に移動可能に保持されている。スプリング保持部5dは、吐出弁体5cを囲うように吐出バルブシート5bに外嵌されており、内部に吐出弁体5c及び吐出スプリング5eを収容している。このスプリング保持部5dは、周面や底面等に貫通孔が設けられた略円筒形状とされており、内部から外部に燃料が通過可能とされている。吐出スプリング5eは、スプリング保持部5dの内壁面と吐出弁体5cとの間に介挿された圧縮コイルバネであり、吐出弁体5cを径方向内側(吐出バルブシート5b側)に向けて付勢している。リリーフ弁5fは、リリーフ流路R6に設けられ、吐出流路R2における燃料圧力に応じて、リリーフ流路R6を開閉している。このようなリリーフ弁5fは、吐出流路R2における高圧燃料の圧力が所定値以上になった場合に、燃料圧力により開弁され、リリーフ流路R6に高圧燃料を流入させる。
図3(a)は、本実施形態におけるプランジャポンプ1が備えるダンパ機構6を含む拡大断面図である。
ダンパ機構6は、図3(a)に示すように、カバー部材6aと、座バネ6b(付勢部材)と、リテーナ6c(保持部材)と、パルセーションダンパ6dとを備えている。カバー部材6aは、中央部がドーム形に形状設定されており、ボディ2との間にダンパ室Rdを形成するように、ボディ2の囲壁部2aの外周面に固定されている。また、カバー部材6aは、中心付近のドーム形状が、吸収する必要のある振動の種類(周波数・振幅)に基づいて設計されている。
座バネ6bは、ボディ2の囲壁部2aに外周が当接して規制されるように、ダンパ室Rdの底部(すなわちボディ2の天面)に載置されている。この座バネ6bは、リテーナ6cの下方に配置されており、リテーナ6cに対して全周において当接している。このような座バネ6bは、後述する周壁部6c3をカバー部材6aの内壁面に向けて付勢している。また、座バネ6bは、リテーナ6c側が平面状の当接面となっており、リテーナ6cの縁部(後述する周壁部6c3の端部)に対して全周にわたって面接触した状態とされている。
リテーナ6cは、中空の円盤形であり、上側リテーナ6c1(上側部)と、下側リテーナ6c2(下側部)とに上下分割可能とされ、中心軸線Lに沿う方向に形成された円環状の周壁部6c3を有している。上側リテーナ6c1と下側リテーナ6c2とは、それぞれ円盤状とされ、周壁部6c3から突出した爪部を係合させることにより位置決めされている。また、上側リテーナ6c1は、周壁部6c3からボディ径方向外側に向けて複数の位置決め突起6c4が突出している。位置決め突起6c4は、囲壁部2aの内周面まで形成されており、リテーナ6cがダンパ室Rd内において、ボディ径方向に移動することを規制している。
このようなリテーナ6cは、周壁部6c3の上端がカバー部材6aの内壁面と当接している。また、リテーナ6cは、下側リテーナ6c2が座バネ6bと当接しており、座バネ6bの上部に載置されている。これにより、ダンパ室Rdの底部(すなわちボディ2の天面)と座バネ6bと下側リテーナ6c2とパルセーションダンパ6dの下面とにより囲まれた空間が形成される。また、ボディ2の底部には、吸入流路R1の開口と、リリーフ流路R6の開口と、ダンパ室Rdに外部の燃料タンク等から燃料を供給するための燃料流入流路の開口と、貫通空間R5の下部(加圧室R3から離れた領域)とを連通するバックポンピング流路(図示せず)の開口とが形成されている。これらの流路の開口が座バネ6bにより囲まれた空間の内側(第二の環状形状の径内部)に形成されているため、流路断面積が大きく設定された前述の空間の内側のみにおいて、主な燃料の流れが形成される。
また、リテーナ6cは、パルセーションダンパ6dの外縁部を上側リテーナ6c1と下側リテーナ6c2とで挟持することにより、パルセーションダンパ6dを保持する。また、リテーナ6cは、周面に対して複数の貫通孔(連通部)が形成されている。このような座バネ6b及びリテーナ6cの周壁部6c3は、カバー部材6aとボディ2によりダンパ室Rd内において挟持されており、それぞれの当接箇所に燃料が流れるような間隙を有していない。しかしながらリテーナ6cに設けられた貫通孔が複数の流路が開口する前述の空間からダンパ上部の空間へと燃料の圧力を効果的に伝えることができるため、ダンパ室Rd内の構成部材とカバー部材6aとの全体で圧力変動を吸収することが可能となる。この貫通孔は圧力を伝達するだけでよいため、開口面積は小さくて良く、リテーナ6cの強度低下を最小限にすることができる。また、座バネ6bとダンパ室Rdの底部(すなわちボディ2の天面)との当接位置と、上側リテーナ6c1とパルセーションダンパ6dとの当接位置と、パルセーションダンパ6dと下側リテーナ6c2との当接位置と、リテーナ6cとカバー部材6aとの当接位置とが一直線上となるように配置されている。
パルセーションダンパ6dは、2枚のダイアフラムを内部空間が形成されるように上下方向に貼り合せた部材であり、リテーナ6cの周壁部6c3に囲まれた領域に収容されている。このパルセーションダンパ6dは、ダンパ室Rdの圧力に応じて、圧縮あるいは膨張し、ダンパ室Rdの圧力変動を吸収する。
このような構成を有する本実施形態のプランジャポンプ1では、昇圧プランジャ4bが下降され、加圧室R3の圧力が低下するタイミングに合わせて、吸入機構3のコイル3jへの通電を停止(あるいは通電される電流量を低減)する。これによって、ソレノイドスプリング3hの復元力によって吸入プランジャ3gが径方向内側に移動され、バルブシート3aと吸入弁体3bとの間に隙間が形成される。バルブシート3aと吸入弁体3bとの間に隙間が形成されると、ダンパ室Rdに貯留されていた燃料が供給流路R4及び吸入流路R1を通じて加圧室R3に供給される。なお、コイル3jへの通電によって吸入プランジャ3gは極短時間で径方向外側に引き戻されるが、昇圧プランジャ4bが上昇し、加圧室R3が減容されるまでの間は、バルブシート3aと吸入弁体3bとの間に隙間を流れる燃料の圧力によって吸入弁体3bが開いた状態が維持される。
昇圧プランジャ4bが上昇して加圧室R3が減容されると、吸入弁体3bがボディ径方向外側に押し戻され、吸入弁体3bが閉じた状態となり加圧室R3内の燃料が昇圧される。なお、吸入弁体3bが完全に閉じた状態となるまでの間、加圧室R3内の燃料の一部は吸入流路R1及び供給流路R4を通じてダンパ室Rdに逆流する。このとき、パルセーションダンパ6dが圧縮され、これによってダンパ室Rdの圧力変動が吸収される。
加圧室R3において燃料が昇圧されると、吐出機構5の吐出弁体5cが径方向外側に押圧されて、吐出弁体5cと吐出バルブシート5bとの間に隙間が形成される。この結果、加圧室R3にて昇圧された燃料は、吐出流路R2及び吐出ノズル5aを通じて、本実施形態のプランジャポンプ1の外部に吐出される。
このような本実施形態に係るプランジャポンプ1によれば、ダンパ室Rdにおいて、座バネ6bとリテーナ6cの周壁部6c3とが、カバー部材6aとボディ2とにより挟持されている。これにより、それぞれの当接位置が一直線上となり、荷重の伝達経路(すなわち力線)が一直線となる。このため、周壁部6c3に沿って軸方向に応力が発生する。したがって、リテーナ6cにおいて曲げ方向に応力が発生することがなく、リテーナ6cの変形を抑制することが可能である。したがって、ダンパ室Rdの騒音設計が容易となり、プランジャポンプ1における騒音を抑制することができる。
また、本実施形態におけるリテーナ6cによれば、上側リテーナ6c1と下側リテーナ6c2とに分割可能とされている。これにより、パルセーションダンパ6dを挟み込むことにより保持することができ、パルセーションダンパ6dの保持が容易である。
また、リテーナ6cには、リテーナ6cの移動を規制する位置決め突起6c4がリテーナ6cの径方向外側に向けて突出するように形成されている。位置決め突起6c4はリテーナ6cの周方向に少なくとも3箇所以上配設されることにより、リテーナ6cの径方向における移動が規制され、当接位置A〜Dが一直線上に並んだ状態が保持される。したがって、カバー部材6aとリテーナ6cとの間にリテーナの移動を規制する部材を配置する必要が無く、プランジャポンプ1のプランジャ軸方向におけるサイズを小さくすることが可能となる。
本実施形態では座バネ6bがリテーナ6cの下方に設けられており、座バネ6bの形状に関わらずカバー部材6aに対してリテーナ6cが全周で当接する。これにより、カバー部材6aに対して局所的に大きな荷重がかからず荷重が分散されるため、カバー部材6aの変形を抑制することができ、吸収できる振動の種類の設定どおりに振動抑制効果を発揮することができる。
また、本実施形態においては、座バネ6bがリテーナ6cの下方に設けられることにより、座バネ6bの内側において、燃料が流動可能な空間が形成されている。ボディ2の天面には、吸入流路R1、リリーフ流路R6及び燃料流入流路の開口が形成されている。吸入流路R1、リリーフ流路R6及び燃料流入流路の開口が、燃料が流動可能な空間の内側にあることにより、座バネ6bを横断する燃料の流れが小さく、座バネ6bは燃料を流通させる必要がない。したがって、ピッチの小さな座バネ6bを採用することができる。すなわち、座バネ6bを小型化することが可能である。
[第2実施形態]
続いて、上記第1実施形態の変形例を第2実施形態として説明する。なお、第1実施形態と同一の部材については符号を同一とし、説明は省略する。図3(b)は、本実施形態におけるプランジャポンプ1の変形例におけるダンパ機構6の拡大断面図である。
本実施形態に係るプランジャポンプ1は、図3(b)に示すように、ダンパ室Rdにおいて、座バネ6bが上側リテーナ6c1とカバー部材6aとの間に配置されており、座バネ6bが嵌合凹部6a1に嵌合されている。なお、この座バネ6bとしては、皿バネや、弦巻バネのように、カバー部材6aに対する接触面積が大きいバネが好ましい。また、ボディ2の天面には、円形のガイド凹部2b1が形成されている。このガイド凹部2b1の内周壁に沿ってリテーナ6cの周壁部6c3が配置されている。
このような構造とすることにより、座バネ6bは、リテーナ6cをボディ2方向に付勢することが可能である。これにより、カバー部材6aに対して局所的に大きな荷重がかからず荷重が分散されるため、カバー部材6aの変形を抑制することができる。
以上、図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
(1)上記第1実施形態及び上記第2実施形態においては、本発明の燃料ポンプをプランジャポンプに適用した例について説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明の燃料ポンプは、燃料の圧力脈動が発生し得る構造の燃料ポンプであれば、適用されるポンプの機構は限定されない。
(2)上記第1実施形態及び上記第2実施形態においては、ダンパ機構6は、付勢部材として座バネ6bを有する構成を採用したが、本発明はこれに限定されない。リテーナ6cを付勢する付勢部材としては、例えば、ゴム等の弾性を有する部材を採用することも可能である。
(3)また、上記第1実施形態及び上記第2実施形態における座バネ6bは、例えば図4に示すようなコイルドウェーブスプリングのように、ボディ2の天面またはカバー部材6aに対する接触領域が大きいバネ材を採用することが可能である。また、同様に第1実施形態においては、座バネ6bとして波ワッシャを採用することも可能である。コイルドウェーブスプリングや波ワッシャを付勢部材として採用することにより、省スペース化することが可能である。
(4)また、上記実施形態において、リテーナ6cは、上側リテーナ6c1と下側リテーナ6c2を対象形状とすることも可能である。この場合、上側リテーナ6c1と下側リテーナ6c2とを分けて製造する必要がなく、また、上側リテーナ6c1と下側リテーナ6c2とを上下誤って取り付ける可能性がない。したがって、プランジャポンプ1の製造が容易となる。
(5)また、上記実施形態におけるカバー部材6aは外周部の平面形状と中心付近のドーム形状を同芯状に配置形成された薄板によって構成されているが、中心付近のドーム形状は適宜変更することで吸収できる振動の種類を設定することができる。
1……プランジャポンプ
2……ボディ
4……昇圧機構
4a……バレル
4b……昇圧プランジャ
6……ダンパ機構
6a……カバー
6b……座バネ
6c……リテーナ
6d……パルセーションダンパ

Claims (5)

  1. ボディと、前記ボディとの間に燃料が貯留される燃料室を形成するカバー部材と、前記燃料室に内設され、ダイアフラム内部にガスが封入されて構成される前記ボディ又は前記カバーとは別体のダンパと、前記ダンパを保持する保持部材と、前記保持部材を前記ボディ又は前記カバーに対して付勢する付勢部材とを備え、前記保持部材及び前記付勢部材が前記カバー部材と前記ボディとの間に配置される燃料ポンプであって、
    前記保持部材は前記付勢部材が保持部材を付勢する付勢方向と略並行に延在し前記ダンパを囲う環状の周壁部を備え、
    前記周壁部は前記付勢方向と略直行する第一面まで延在して第一端部を構成し、前記第一面と対向する第二面まで延在して第二端部を構成し、
    前記付勢部材が前記第一端部に当接し、
    前記第二端部が前記ボディ又は前記カバーに当接することにより前記周壁部及び前記付勢部材が前記カバー部材と前記ボディとにより挟持される
    ことを特徴とする燃料ポンプ。
  2. 前記周壁部は、それぞれ同一形状の上側部と下側部とにより構成され、
    前記ダンパは、前記上側部と前記下側部とによって挟持されている
    ことを特徴とする請求項1記載の燃料ポンプ。
  3. 前記付勢部材は、前記周壁部の端部と当接する当接面を有することを特徴とする請求項1または2記載の燃料ポンプ。
  4. 前記付勢部材は、前記保持部材と前記ボディとの間に設けられ、
    前記カバー部材及び前記周壁部は、前記付勢方向から見た平面形状が円形であり、当該カバー部材の中心と当該周壁部の中心とが同心状となるように配置され、
    前記周壁部は、前記カバー部材に全周において当接している
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料ポンプ。
  5. 前記ダンパの前記投影面に投影される形状は前記周壁部が前記投影面に投影される第一の環状形状の内径を覆い隠し、
    前記周壁部はその環状の径内部と径外部とを連通する連通部を有し、
    前記付勢部材は前記投影面に投影される形状が第二の環状形状であり、前記投影面上では第二の環状形状は第一の環状形状を含み、
    前記ボディには、前記燃料室に出入する燃料の流路の全ての開口部が配置され、
    前記開口部が前記投影面に投影される各々の形状の少なくとも一部は前記第二の環状形状の内径側に位置している
    ことを特徴とする請求項4記載の燃料ポンプ。
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