JP2019013514A - 浴槽用吐水装置 - Google Patents
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Abstract
Description
従って、このような要請により、側壁は角が形成されないように且つ側壁の左右方向の広がりを抑えるように徐々に湾曲して形成されている。
このように構成された本発明においては、リブが貯留室内における両側の側壁の近傍領域において、底面又は天井面から突出して対向する面との間の流路断面積を小さくするように形成されている。このリブにより、貯留室内に流入されて減速された水流を再び加速させ、湾曲する側壁に沿って流れる水の側壁からの剥離による渦流の形成を抑制することができる。従って、幅広形状の吐水口からの幅広の吐水が乱れてしまうこと又は割れてしまうことを抑制することができる。
また、例えば貯留室の前後方向の長さを従来からほぼ変更せずに、浴槽用吐水装置の前後方向の長さを比較的抑えた状態で、湾曲する側壁に沿って流れる水の側壁からの剥離による渦流の形成を抑制することができる。
このように構成された本発明においては、リブと、このリブに対向する底面又は天井面との間の隙間の流路は、左右方向に一定の大きさに形成されている。よって、水流の加速を、左右方向に一定の大きさとすることができる。従って、幅広形状の吐水口からの幅広の吐水が乱れてしまうこと又は割れてしまうことを抑制することができる。
このように構成された本発明においては、拡大空間部がリブとこのリブと対向する面との間の流路断面積より大きな流路断面積を有するので、拡大空間部がリブにより加速された水流を絞り流路に流入する前に再び減速させ、水を再び広げることができる。よって、渦流の形成を抑制した状態で貯水室内の左右方向まで水を行き渡らせることができる。従って、吐水口からの幅広の吐水をより確実に行うことができ、吐水口からの幅広の吐水が乱れてしまうこと又は割れてしまうことを抑制することができる。
このように構成された本発明においては、リブが貯留室の両側の側壁から左右方向に貯留室を横断するように形成されている。従って、リブが貯留室内における両側の側壁の近傍領域のみに形成されている場合と比べて、貯留室の中央近傍領域を流れる水についても渦流を形成してしまうことを抑制することができる。
このように構成された本発明においては、リブの上流側の端部は、絞り流路の入口よりも流入口に近い位置に配置されている。よって、貯留室内に流入されて減速された水流を、比較的早期にリブと対向する面との間の流路断面積を小さくした領域を通過させ、加速させることができる。従って、流入口から流入した水流が渦流を形成してしまう前の比較的早期のタイミングにおいて、水流を加速させ、渦流を形成することを抑制することができる。
このように構成された本発明においては、リブと対抗する面との間の流路が所定の長さにわたって形成されるので、この流路により水を整流しながら加速させることができる。
図1及び図2に示すように、本発明の一実施形態による浴槽用吐水装置1が適用される浴槽用吐水システム3は、施設、家庭等の浴場、風呂場又は浴室等の浴槽2を備える。浴槽用吐水装置1は、浴槽2の上端近傍に配置される。浴槽2は、浴槽水としての水を貯留する。ここで、本発明において使用する用語「水」は、浴槽2を使用する使用者が入浴できる温度範囲にある湯水を含む意味で使用されている。
吐水装置本体5には、さらに、流入口36aから流入した水を、一時的に貯留するとともに自身の内部の左右方向に広げる貯留室36と、貯留室36と吐水口4とを連通させる絞り流路38と、絞り流路38の底面38aに形成され且つ絞り流路38よりも上流側まで延びる溝部40と、絞り流路38の入口38bから上流側に向けて下降する傾斜面を形成するテーパー部42とが形成されている。
貯留室36は、上昇管26の下流端に接続され、この上昇管26と接続する流入口36aが貯留室36の底面36bに形成されている。
なお、リブ44が底面36bから縦方向に突出して形成される場合には、リブ44の先端部44aと、リブ44に対向する天井面36dとの間の隙間の流路の大きさが、左右方向に一定の大きさに形成される。
ポンプから供給された水が、流入口136aから貯留室136内に流入する。流入口136aから貯留室136内に流入した水は、減速部148に流入される。水は、矢印F11に示すように、減速部148において減速されるとともに左右方向に広がるように流れる。減速部148は、テーパー部142のほぼ入口まで続くので、水が、さらに減速されるとともにさらに左右方向に広がることとなる。このようにさらに左右方向に広がった水は、矢印F12に示すように、前方側及び左右方向側に広がるにつれ、減速され、側壁136eの湾曲した面から剥離する等して乱れたり渦流を形成する。よって、テーパー部142及び絞り流路138の入口近傍において、矢印F13に示すように、左右方向においてほぼ均一に整流された流れを形成しておらず、水の流れの向きが位置ごとに異なっている。
また、例えば貯留室36の前後方向の長さを従来からほぼ変更せずに、浴槽用吐水装置1の前後方向の長さを比較的抑えた状態で、湾曲する側壁36eに沿って流れる水の側壁からの剥離による渦流の形成を抑制することができる。
2 浴槽
2a 底部
2b 縦壁
2c 上端部
2d 側壁
3 浴槽用吐水システム
4 吐水口
5 吐水装置本体
6 第1取水口
8 第1流路
10 ポンプ
12 三方弁
14 第2流路
16 第3流路
18 ブロー吐水部
20 ジェットポンプユニット
22 第2取水口
24 第4流路
26 上昇管
28 制御部
30 操作部
32 チャンバー部
34 ジェットノズル
36 貯留室
36a 流入口
36b 底面
36c 下流端
36d 天井面
36e 側壁
38 絞り流路
38a 底面
38b 入口
40 溝部
40a 上流端
40b 下流端
42 テーパー部
44 リブ
44a 先端部
44b 端部
48 減速部
52 再減速部
52a 天井面
101 浴槽用吐水装置
104 吐水口
105 吐水装置本体
136 貯留室
136a 流入口
136e 側壁
138 絞り流路
142 テーパー部
148 減速部
F1 矢印
F2 矢印
F3 矢印
F4 矢印
F5 矢印
F11 矢印
F12 矢印
F13 矢印
F14 矢印
H 使用者
Claims (6)
- 浴槽に設置され、幅広状の水を吐水させる浴槽用吐水装置であって、
供給される水を左右方向に幅広形状に形成された吐水口から吐水させる吐水装置本体を備え、
上記吐水装置本体には、
供給管と接続する流入口から流入した水を、一時的に貯留するとともに左右方向に広げる貯留室と、
上記貯留室と上記吐水口とを連通させ、上記貯留室から流入した水を加速させるように、上記貯留室の流路断面積より小さい流路断面積を有するように形成されている絞り流路と、
が形成され、
上記貯留室の側壁は上記流入口近傍から上記吐水口に向けて湾曲され、
上記貯留室には、
上記流入口より下流側且つ上記貯留室の両側の側壁の近傍領域においてリブが設けられ、上記リブは底面又は天井面から突出して対向する面との間の流路断面積を小さくするように形成され、上記貯留室内に流入されて減速された水流が再び加速され、上記貯留室の上記側壁に沿って流れる水の上記側壁からの剥離による渦流の形成を抑制することを特徴とする浴槽用吐水装置。 - 上記リブと、上記リブに対向する上記底面又は上記天井面との間の隙間の流路は、左右方向に一定の大きさに形成されている請求項1記載の浴槽用吐水装置。
- 上記吐水装置本体には、上記リブと上記絞り流路との間において、上記リブと上記リブと対向する面との間の流路断面積より大きな流路断面積を有する拡大空間部が形成されている請求項1又は2に記載の浴槽用吐水装置。
- 上記リブは、上記貯留室の両側の上記側壁から左右方向に上記貯留室を横断するように形成される請求項1乃至3の何れか1項に記載の浴槽用吐水装置。
- 上記リブの上流側の端部は、上記絞り流路の入口より上記流入口に近い位置に配置されている請求項1乃至4の何れか1項に記載の浴槽用吐水装置。
- 上記リブは、上下方向よりも前後方向の長さが長くなるように形成される請求項1乃至5の何れか1項に記載の浴槽用吐水装置。
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