JP2019013164A - 稚貝の取付方法及び稚貝の取付装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】稚貝の耳部に開けた係止穴にバリが残り且つ係止ピンに若干の曲がりが存在しても、係止穴に係止ピンを挿入することができる技術を提供する。【解決手段】図(a)に示すように、振動発生器45により、係止ピン10の先端部12を振動させる。この状態で、スライダ34をレール33に沿って前進させる。図(c)に示すように、振動する係止ピン10の先端部12で、係止穴72の回りのバリ74が落とされる。すなわち、係止ピン10の先端部12が、バリ74を叩き落とすバリ取り棒の役割を果たす。図(d)に示すように、邪魔なバリが無い係止穴72に係止ピン10の先端部12が進入する。この際、係止穴72の中心に係止ピン10の中心が合っていなくとも、係止ピン10の先端部12が振動するため、係止穴72に先端部12が入りやすくなる。【選択図】図4

Description

本発明は、係止ピンに稚貝を取付ける方法及び装置に関する。
帆立貝の養殖が盛んに行われている。養殖では帆立貝の稚貝は、係止ピンを介してロープに吊され、この状態で海中に置かれる。
従来は、人の手で係止ピンに稚貝を取付けていた。しかし、近年、省力化の要求に伴って、係止ピンへ稚貝を取付ける作業の自動化が求められるようになり、そのための自動化装置が各種提案されてきた(例えば、特許文献1(図16)参照)。
特許文献1の図16に、係止ピンに稚貝を取付ける装置が開示されている。この図16の要部を、図12に基づいて説明する。
図12(a)に示すように、向かって左の稚貝100L(Lは左を示す添え字である。以下同じ)は、左の稚貝チャックユニット101Lで保持されている。稚貝チャックユニット101Lは、稚貝100Lの耳部をチャックする稚貝チャック爪102Lと稚貝100Lの先端(図では下端)を押さえる稚貝押さえ部材103Lとを含む。稚貝押さえ部材103Lは、稚貝チャック爪102Lと同じベースから延びているため、稚貝チャック爪102Lと一緒に水平移動する。
同様に、右の稚貝チャックユニット101R(Rは右を示す添え字である。以下同じ)で保持されている。稚貝チャックユニット101Rは、稚貝100Rの耳部をチャックする稚貝チャック爪102Rと稚貝100Rの先端を押さえる稚貝押さえ部材103Rとを含む。稚貝押さえ部材103Rは、稚貝チャック爪102Rと同じベースから延びているため、稚貝チャック爪102Rと一緒に水平移動する。
所定位置に保持された稚貝100Lの耳部に、左のドリル104Lが回転しつつ前進し、所定の径の係止穴を開ける。同様に、所定位置に保持された稚貝100Rの耳部に、右のドリル104Rが回転しつつ前進し、所定の径の係止穴を開ける。
図12(b)は図12(a)のb部拡大図であり、左の稚貝100Lの耳部105Lに係止穴106Lが開けられるが、ドリル104Lが突き抜けたことにより、バリ107L、108Lが不可避的に発生する。この例では、バリ108Lが係止穴106Lに被さっている。バリ107L、108Lはロープ(図13、符号110)側に発生する。
図12(c)は図12(a)のc部拡大図であり、右の稚貝100Rの耳部105Rに係止穴106Rが開けられるが、ドリル104Rが突き抜けたことにより、バリ107R、108Rが不可避的に発生する。この例では、バリ107Rが係止穴106Rに被さっている。バリ107R、108Rはロープ(図13、符号110)側に発生する。
図13に示すように、ロープ110に、係止ピン111が予め取付けられている。この係止ピン111は、チャック爪112L及びチャック爪112Rで押さえられる。この状態で、左の稚貝100Lは図面右へ移動され、右の稚貝100Rは図面左へ移動される。
左の稚貝100Lの係止穴106Lの入口に、バリ108Lが被さっており、係止穴106Lに係止ピン111を挿入することができないことある。
同様に、右の稚貝100Rの係止穴106Rの入口に、バリ107Rが被さっており、係止穴106Rに係止ピン111を挿入することができないことがある。
挿入することができないと、係止ピン111に稚貝100L(又は110R)が取付けられないままとなり、その分だけ、生産歩留まりが低下する。
この種の装置では、生産歩留まりを上げることが必須であるため、生産性向上対策が求められる。
対策の一つとして、図13の前段階で、図12(b)に示すバリ107L、108Lを除去し、図12(c)に示すバリ107R、108Rを除去するバリ取り工程を加えることが考えられる。この対策では、バリ取り機構を自動化装置に追加する必要があり、自動化装置は複雑化し、高価になる。
また、係止ピン111は、細長いナイロン製品であるため、形状に一定のばらつきが発生する。そのため、図13に示すチャック爪112L及びチャック爪112Rより先端側が、挿入前時点で若干曲がっていることがある。
この曲がりにより、バリ取り機構でバリを取ったとしても、挿入ミスがある頻度で発生する。この点からも、自動化装置の信頼性が低下し、その対策が求められる。
特開平6−153737号公報
本発明は、稚貝の耳部に開けた係止穴にバリが残り且つ係止ピンに若干の曲がりが存在しても、係止穴に係止ピンを挿入することができる技術を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、係止ピンに稚貝を取付ける稚貝の取付方法であって、
ロープに前記係止ピンを取付けるピン取付工程と、
前記稚貝の耳部に、係止穴を開ける穴開け工程と、
前記係止穴へ前記係止ピンの先端部を挿入するピン挿入工程とからなり、
このピン挿入工程では、前記係止ピンと前記稚貝との少なくとも一方を、振動発生器により振動させることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、係止ピンに稚貝を取付ける稚貝の取付方法であって、
ロープに前記係止ピンを取付けるピン取付工程と、
前記稚貝の耳部に、係止穴を開ける穴開け工程と、
前記係止穴へ前記係止ピンの先端部を挿入するピン挿入工程とからなり、
このピン挿入工程では、前記係止ピンの前記先端部を、回転機構により前記係止ピンの軸回りに120°を超えない回転角で往復回転させることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2記載の稚貝の取付方法において、
前記係止ピンは、前記先端部にV字状に開く一対の貝係止片を備え、これらの貝係止片より先端に略半球状のヘッド部を備えていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、係止ピンに稚貝を取付ける稚貝の取付装置であって、
この稚貝の取付装置は、
前記ロープに、第1ドリルでピン穴を開ける第1穴開け機構と、
この第1穴開け機構で開けられた前記ピン穴へ、前記係止ピンを取付けるピン取付機構と、
前記稚貝の耳部に、第2ドリルで係止穴を開ける第2穴開け機構と、
この第2穴開け機構で開けられた前記係止穴へ、前記係止ピンの先端部を挿入するピン挿入機構と、からなり、
このピン挿入機構は、前記ロープに取付けられている前記係止ピンを所定位置にクランプするピン・クランパーと、前記稚貝をクランプする稚貝クランパーと、この稚貝クランパーと前記ピン・クランパーとの少なくとも一方に付設される振動発生器と、を備えていることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、係止ピンに稚貝を取付ける稚貝の取付装置であって、
この稚貝の取付装置は、
前記ロープに、第1ドリルでピン穴を開ける第1穴開け機構と、
この第1穴開け機構で開けられた前記ピン穴へ、前記係止ピンを取付けるピン取付機構と、
前記稚貝の耳部に、第2ドリルで係止穴を開ける第2穴開け機構と、
この第2穴開け機構で開けられた前記係止穴へ、前記係止ピンの先端部を挿入するピン挿入機構と、からなり、
このピン挿入機構は、前記ロープに取付けられている前記係止ピンを所定位置にクランプするピン・クランパーと、このピン・クランパーを前記係止ピンの軸回りに120°を超えない回転角で往復回転させる回転機構と、前記稚貝をクランプする稚貝クランパーと、を備えていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、係止ピンに稚貝を取付ける稚貝の取付装置であって、
この稚貝の取付装置は、
前記ロープに、前記係止ピンを収納するピン収納溝を有する案内針を差込む案内針差込み機構と、
この案内針差込み機構で差込まれた前記係止ピンの前記ピン収納溝へ、前記係止ピンを差込むことで前記ロープに前記係止ピンを取付けるピン取付機構と、
前記稚貝の耳部に、第2ドリルで係止穴を開ける第2穴開け機構と、
この第2穴開け機構で開けられた前記係止穴へ、前記係止ピンの先端部を挿入するピン挿入機構と、からなり、
このピン挿入機構は、前記ロープに取付けられている前記係止ピンを所定位置にクランプするピン・クランパーと、前記稚貝をクランプする稚貝クランパーと、この稚貝クランパーと前記ピン・クランパーとの少なくとも一方に付設される振動発生器と、を備えていることを特徴とする。
請求項7に係る発明は、
係止ピンに稚貝を取付ける稚貝の取付装置であって、
この稚貝の取付装置は、
前記ロープに、前記係止ピンを収納するピン収納溝を有する案内針を差込む案内針差込み機構と、
この案内針差込み機構で差込まれた前記係止ピンの前記ピン収納溝へ、前記係止ピンを差込むことで前記ロープに前記係止ピンを取付けるピン取付機構と、
前記稚貝の耳部に、第2ドリルで係止穴を開ける第2穴開け機構と、
この第2穴開け機構で開けられた前記係止穴へ、前記係止ピンの先端部を挿入するピン挿入機構と、からなり、
このピン挿入機構は、前記ロープに取付けられている前記係止ピンを所定位置にクランプするピン・クランパーと、このピン・クランパーを前記係止ピンの軸回りに120°を超えない回転角で往復回転させる回転機構と、前記稚貝をクランプする稚貝クランパーと、を備えていることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項4〜7のいずれか1項記載の稚貝の取付装置において、
前記ピン挿入機構は、前記係止ピンの先端部が前記係止穴に挿入されたことを検知するピン検出センサを備えていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、係止ピンと稚貝との少なくとも一方を、振動させる。
係止ピン又は稚貝が振動しているため、係止ピンが係止穴の回りのバリに当たると、バリが落ちる。加えて、係止ピン又は稚貝が振動しているため、係止ピンが係止穴に入りやすくなる。
よって、本発明によれば、稚貝の耳部に開けた係止穴にバリが残り且つ係止ピンに若干の曲がりが存在しても、係止穴に係止ピンを挿入することができる。
請求項2に係る発明では、係止ピンの先端部を、120°を超えない回転角で往復回転させる。回転角は大きいほどよいが、120°を超えると回転機構が複雑になり大型になる。回転角を120°に留めることで、回転機構のシンプル化とコンパクト化を図る。
係止ピンが回転するため、係止ピンが係止穴の回りのバリに当たると、バリが落ちる。加えて、係止ピンが回転しているため、係止穴に入りやすくなる。
よって、本発明によれば、稚貝の耳部に開けた係止穴にバリが残り且つ係止ピンに若干の曲がりが存在しても、係止穴に係止ピンを挿入することができる。
請求項3に係る発明では、係止ピンは、前端に略半球状のヘッド部を備えているため、係止穴に円滑に挿入される。
加えて、係止ピンは、先端部にV字状に開く一対の貝係止片を備えている。係止ピンの軸に対称に一対の貝係止片が備えられているため、振動の偏りや回転の偏りが無くなり、バランスの取れた振動や回転が得られる。
請求項4に係る発明では、稚貝の取付装置は、稚貝クランパーとピン・クランパーとの少なくとも一方に振動発生器を備えている。この振動発生器で、稚貝クランパーを介して稚貝を振動させる、又はピン・クランパーを介して係止ピンを振動させる。
請求項1と同様に、係止ピン又は稚貝が振動しているため、係止ピンが係止穴の回りのバリに当たると、バリが落ちる。加えて、係止ピン又は稚貝が振動しているため、係止ピンが係止穴に入りやすくなる。
よって、本発明によれば、稚貝の耳部に開けた係止穴にバリが残り且つ係止ピンに若干の曲がりが存在しても、係止穴に係止ピンを挿入することができる。
請求項5に係る発明では、稚貝の取付装置は、120°を超えない回転角で係止ピンの先端部を往復回転させる回転機構を備えている。この回転機構で係止ピンの先端部を往復回転させつつ、この先端部を稚貝の係止穴へ挿入することができる。
請求項2と同様に、係止ピンが回転するため、係止ピンが係止穴の回りのバリに当たると、バリが落ちる。加えて、係止ピンが回転しているため、係止穴に入りやすくなる。
よって、本発明によれば、稚貝の耳部に開けた係止穴にバリが残り且つ係止ピンに若干の曲がりが存在しても、係止穴に係止ピンを挿入することができる。
請求項6では、請求項4記載の第1穴開け機構を、案内針差込み機構に変更した。
請求項6は、請求項4の効果を引き継ぐ上に、ロープに大きめのロープ穴を開ける必要がないため、ロープに固く係止ピンを取付けることができる。
請求項7では、請求項5記載の第1穴開け機構を、案内針差込み機構に変更した。
請求項7は、請求項5の効果を引き継ぐ上に、ロープに大きめのロープ穴を開ける必要がないため、ロープに固く係止ピンを取付けることができる。
請求項8に係る発明では、稚貝の取付装置は、係止ピンの先端部が係止穴に挿入されたことを検知するピン検出センサを備えている。ピン検出センサで異常(挿入ミス)が検出されたときには、装置を止めることができ、適切な処置を施すことができる。結果、稚貝の取付装置の信頼性を高めることができる。
係止ピンの外形図である。 本発明に係る稚貝の取付装置の基本構成図である。 図2の3−3矢視図である。 振動発生器の作用を説明する図である。 ピン検出センサの原理及び作用を説明する図である。 稚貝の取付装置の作用を説明するタイムチャートである。 図6に示す第3ステージを詳しく説明するフロー図である。 回転機構の原理を説明する図である。 回転機構の作用を説明する図である。 第1ステージの変更例を説明する図である。 変更例の作用を説明する図である。 従来の技術の基本原理を説明する図である。 従来の技術の不具合点を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、本書において、「係止ピンに稚貝を取付ける」とは、止まっている係止ピンへ稚貝を移動して取付けることと、止まっている稚貝へ係止ピンを移動して取付けること、の両方を含んでいる。
係止ピン10の代表的な形状を、図1に基づいて説明する。
図1(a)に示すように、係止ピン10は、例えばナイロン製の細長い軸部11と、この軸部11の先端部12に一体形成される貝係止片13、13と、軸部11の中央にハの字を書くように一体形成されるロープ係止片14、14と、先端部12の先端に形成される略半球状のヘッド部15とからなる。
貝係止片13、13は、係止ピン10の軸16に線対称となるようにV字状に開いている。貝係止片13、13は、釣り針の返しの役割を果たす。
図1(b)に示すように、係止ピン10Bは、細長い軸部11と、この軸部11の先端部12に一体形成される貝係止片13、13Bと、軸部11の中央にハの字を書くように一体形成されるロープ係止片14、14と、先端部12の先端に形成される略半球状のヘッド部15とからなる。
貝係止片13、13Bは、V字状に開いているが、一方の貝係止片13に比較して他方の貝係止片13Bは、小形である。貝係止片13Bが小形であるため、先端部12をロープや稚貝に挿入するときの抵抗が図1(a)よりは小さくなる。
図1(c)に示すように、係止ピン10Cは、細長い軸部11と、この軸部11の先端部12に一体形成される貝係止片13と、軸部11の中央にハの字を書くように一体形成されるロープ係止片14、14と、先端部12の先端に形成される略半球状のヘッド部15とからなる。
貝係止片13は、係止ピン10Cの片側のみに設けられ、レ字状に開いている。
本発明の稚貝の取付方法及び装置では、係止ピン10、10B、10Cの何れも採用が可能であるが、振動時の振れや回転時の変位を、均等にすることができることから、図1(a)に示す係止ピン10が好適である。
また、係止ピン10の先端は、先尖り形状であってもよいが、先尖りであると稚貝の係止穴の縁に当たったときに簡単に変形し、係止穴に入り難くなる。この点、略半球状であれば曲げ剛性が高くて変形が抑制され、係止穴へ挿入し易くなる。
よって、係止ピン10は、先端部12にV字状に開く一対の貝係止片13、13を備え、これらの貝係止片13、13より先端に略半球状のヘッド部15を備えている形態のものが推奨される。
次に、本発明の稚貝の取付装置20を、図2に基づいて説明する。なお、稚貝70は、帆立貝の稚貝が好適であるが、その他の二枚貝の稚貝であってもよい。
図2に示すように、稚貝の取付装置20は、第1ステージ21に配置される第1穴開け機構22及びピン取付機構24と、第2ステージ26に配置される第2穴開け機構27、27と、第3ステージ29に配置されるピン挿入機構30、30と、これらを制御する制御部60とからなる。
制御部60は、運転盤、制御盤もしくは制御箱であり、電源が投入されているときに点灯する電源ランプ61、運転が正常であるときに点灯する緑ランプ62、運転に異常が発生したときに点滅する赤ランプ63及び警報音を発するブザー64を備えている。その他のスイッチ類やメーター類は省略する。
なお、ロープ66にピン穴67を開け、このピン穴67に係止ピン10を取付ける作業と、稚貝70の耳部71に係止穴72を開ける作業とは、互いに独立しているため、順序を入れ換えることや、同時並行して行うこともできる。
すなわち、実施例では上述の配置としたが、第1ステージ21に第2穴開け機構27、27を配置し、第2ステージ26に第1穴開け機構22及びピン取付機構24を配置してもよい。
または、第1ステージ21と第2ステージ26は直列(シリーズ)に配置する他、並列(パラレル)に配置してもよい。
一個の大きな機台に、第1穴開け機構22と、ピン取付機構24と、第2穴開け機構27、27と、ピン挿入機構30、30とを一括配置することが好ましいが、第1穴開け機構22と、ピン取付機構24と、第2穴開け機構27、27と、ピン挿入機構30、30とを個別に配置しても良い。
第1穴開け機構22は、例えば、ベース22aと、このベース22aに付設されるレール22bと、このレール22b上を移動するスライダ22c、22cと、こられのスライダ22c、22cで支えられる電動機22dと、この電動機22dの軸に取付けられる第1ドリル22eと、スライダ22cから延ばしたアーム22fと、このアーム22fにねじ結合するねじ軸22gと、ベース22aに取付けられねじ軸22gを回すモータ22hとからなる。
モータ22hで電動機22dを前後進させ、電動機22dで第1ドリル22eを回転し、この第1ドリル22eでロープ66にピン穴67を開けることができる。
ピン取付機構24は、例えば、ベース24aと、このベース24aに付設されるレール24bと、このレール24b上を移動するスライダ24c、24cと、こられのスライダ24c、24cで支えられるクランプ爪開閉機24dと、このクランプ爪開閉機24dの軸に取付けられる一対のクランプ爪24e、24eと、スライダ24cから延ばしたアーム24fと、このアーム24fにねじ結合するねじ軸24gと、ベース24aに取付けられねじ軸24gを回すモータ24hとからなる。
クランプ爪開閉機24dのクランプ爪24e、24eで係止ピン10をクランプする。モータ24hでクランプ爪開閉機24dを前後進させる。クランプ爪開閉機24dのクランプ爪24e、24eで係止ピン10をクランプしつつ移動することができる。
ロープ66を間にして、第1ドリル22eがロープ66の一方に配置され、係止ピン10が他方に配置される。そして、第1ドリル22eと係止ピン10が向かい合う形態で配置される。
そのため、ロープ66に第1ドリル22eでピン穴67を開け、このピン穴67から第1ドリル22eを引き抜き、ピン穴67に係止ピン10を差込むことができる。これらの一連の動作は、第1ステージ21において、ロープ66が停止しているときに、素早く実施する。
第2穴開け機構27は第2ドリル27aを備え、稚貝70の耳部71に係止穴72を開ける役割を果たす。
第3ステージ29には、ピン挿入機構30、30が配置される。
このピン挿入機構30は、稚貝70をクランプする稚貝クランパー31と、ロープ66に取付けられている係止ピン10をクランプするピン・クランパー40とを備えている。
稚貝クランパー31は、ベース32と、このベース32に敷設されたレール33と、このレール33に吊されたスライダ34と、このスライダ34をレール33に沿って前後進させるシリンダ35と、スライダ34に設けられ稚貝70をクランプする上下のクランプ爪36、37とからなる。上下のクランプ爪36、37は、シリンダ35により、スライダ34と共に一緒に移動する。
ピン・クランパー40の構成は、図2の3−3矢視図である図3に基づいて説明する。
図3に示すように、ピン・クランパー40は、ベース32と、このベース32に敷設されたレール42と、このレール42に吊されたスライダ43、43と、これらのスライダ43、43から下へ延ばされた左右一対のクランプ爪44L、44Rと、一方のクランプ爪44Rに付設された振動発生器45と、一方のスライダ43に固定された左ねじナット46Lと、他方のスライダ43に固定された右ねじナット46Rと、左ねじナット46Lにねじ込まれる左ねじ部47Lを有すると共に右ねじナット46Rにねじ込まれる右ねじ部47Rを有するねじ軸48と、このねじ軸48を回す回転機49とからなる。
ねじ軸48を所定方向に回すと、左ねじナット46Lと右ねじナット46Rが互いに接近し、クランプ爪44L、44Rで係止ピン10をクランプすることができる。
ねじ軸48を逆方向に回すと、左ねじナット46Lと右ねじナット46Rが互いに離れ、クランプ爪44L、44Rが開く。
振動発生器45は、電動式バイブレータとも呼ばれ、振動子やウエイトを内蔵し、全体的に振動する。この振動がアーム45aを介して一方のクランプ爪44Rに伝達される。結果、クランプ爪44Rが振動し、クランプされている係止ピン10が振動する。
振動発生器45の作用を、図4に基づいて説明する。
図4(a)に示すように、振動発生器45により、係止ピン10の先端部12が振動している。この状態で、スライダ34をレール33に沿って前進させる。
図4(b)に示すように、係止ピン10の先端部12に稚貝70が到達する。
ヘッド部15は尖り先でもよいが、尖り先であるとヘッド部15が係止穴72に入らないで、係止穴72の縁に当たった場合に、簡単に曲がる。この曲がりにより、先端部12が係止穴72に増々入りにくくなることが心配される。
この点、ヘッド部15が略半球形状であれば、曲がり難くなり、先端部12が係止穴72に入りやすくなる。
図4(b)、(c)に示すように、振動する係止ピン10の先端部12で、係止穴72の回りのバリ74が落とされる。すなわち、係止ピン10の先端部12が、バリ74を叩き落とすバリ取り棒の役割を果たす。
ヘッド部15が略半球形状であれば、曲がり難くなり、バリ74を叩き落とす役割が強化される。
図4(d)に示すように、邪魔なバリが無い係止穴72に係止ピン10の先端部12が進入する。この際、係止穴72の中心に係止ピン10の中心が合っていなくとも、係止ピン10の先端部12が振動するため、係止穴72に入りやすくなる。
すなわち、無振動であるため係止ピン10の先端部12が係止穴72に入り難いときであっても、係止ピン10を振動させることにより、係止ピン10の先端部12を、係止穴72に入ることができる。
しかし、係止穴72と係止ピン10との位置ずれが一定以上大きい場合には、図5(a)に示すように、振動させたとしても係止穴72に先端部12が入らないことが想定される。
そこで、好ましくは、図5(b)に示すように、上のクランプ爪36(又は、スライダ34)にピン検出センサ80を付設する。
図5(b)のC−C線断面図である図5(c)に示すように、ピン検出センサ80は、筒状筐体81と、この筐体81の内部に配置される透明な内筒82と、この透明な内筒82に取り付けた投光素子83及び受光素子84とからなる。
投光素子83から発射された赤外線85が受光素子84に一定強度以上到達すると、投光素子83と受光素子84との間に物(先端部12)が無いと判定する。
内筒82内に、先端部12が存在すると、投光の一部が受光素子84に到達しなくなり、受光強度が一定強度未満になる。すなわち、投光素子83から発射された赤外線85が受光素子84に到達しても強度が弱いと、投光素子83と受光素子84との間に物(先端部12)が有ると判定する。
図5(a)であれば、図5(c)のピン検出センサ80は、物無しと判定する。この判定により、係止ピン10が係止穴72に挿入されていないと判定する。
また、図5(b)であれば、図5(c)のピン検出センサ80は、物有りと判定する。この判定により、係止ピン10が係止穴72に正常に挿入されたと判定する。
なお、図4(a)では、振動発生器45を、クランプ爪44Rに付設したが、想像線で示すように上のクランプ爪36(又はスライダ34)に付け替えてもよい。稚貝70側を振動させても同様の作用効果が得られるからである。
また、振動発生器45をクランプ爪44Rと上のクランプ爪36の双方に設けてもよい。
すなわち、振動発生器45は、稚貝クランパー31とピン・クランパー40の少なくとも一方に付設される。
振動発生器45は、電気エネルギーを消費するため、連続して運転させるよりは、必要なときにだけ作動させることが望ましい。その好適例を、図6に基づいて説明する。
図6に示すように、第1ステージでは、第1ドリルを前進してロープに穴を開ける(1)。
穴開け後に第1ドリルを後退させる(2)。
この(2)と同期して係止ピンを前進させ、ロープに取付ける(3)。
取付け後、係止ピンをクランプしていたクランプ爪をアンクランプ状態にして後退させる(4)。
(6)ロープ前進に備えて、若干のアイドル時間を設ける(5)。
第2ステージでは、稚貝の耳部に向かって第2ドリルを前進させ、係止穴を開ける(7)。
係止穴が開いたら、第2ドリルを後退させる(8)。
(6)ロープ前進に備えて、アイドル時間を設ける(9)。
第3ステージでは、(6)ロープ前進が完了したら、振動発生器による振動を開始する(10)。
稚貝を前進させる(11)。
稚貝の耳部に係止ピンの先端が接触するところで稚貝を停止し、バリ取りを行う(12)。
バリ取り後、稚貝を再度前進させる(13)。
ピン検出センサで係止ピンが稚貝の穴に挿入されたことを確認する(14)。
確認できたら、クランパー(ピン・クランパー及び貝クランパー)を後退する(15)。
(6)ロープ前進に備えて、若干のアイドル時間を設ける(16)。
第1ステージ、第2ステージ及び第3ステージにおいて、所要作業時間に差がある。アイドル時間(5)、(9)、(16)の長さを調整することにより、作業時間を合わせる。
なお、先にも述べたとおり、第1ステージで(7)〜(9)を実施し、第2ステージで(1)〜(5)を実施するようにしてもよい。また、第1ステージと第2ステージを同時並行して実施してもよい。
第3ステージで実施される作業を、図7に基づいて、更に詳しく説明する。
図7のステップ(以下、STと記載する。)01でロープを停止する。
停止後に、係止ピン(又は稚貝)の振動を開始する(ST02)。
続いて、稚貝の前進を開始する(ST03)。
図4(b)に示したように、係止ピンの先端が所定位置、具体的には稚貝70に接触する位置に達したら一旦停止する(ST04)。この停止期間でバリ取りがなされる。
一定時間が経過したら、稚貝の前進を再開する(ST05)。このときには、係止穴に係止ピンの先端部が挿入された状態になるため、振動は不要になる。そこで、振動を停止する(ST06)。振動期間を必要最小限に留めるため、振動発生に必要な電気エネルギーの節約が可能となる。
図5(b)、(c)に示したように、先端部12が係止穴72を通過したか否かをピン検出センサ80で確認する(ST07)。
通過していれば、ST08へ進み、クランパー(ピン・クランパー及び貝クランパー)を後退させ、ロープを前進させる(ST09)。
ST07で、否(通過していない)と判断されたら、緑ランプを消し(ST10)、赤ランプを点滅し(ST11)、ブザーを鳴らす(ST12)。
すなわち、図2に示す制御部60にて、緑ランプ62が消され、赤ランプ63が点滅を開始し、ブザー64が鳴される。
ロープ66は停止中であるため、作業者は、手で係止ピン10の先端部12を係止穴72へ強制的に挿入するなどの処置を講じることができる。
以上に述べた稚貝の取付方法は、次のようにまとめることができる。
図2の係止ピン10に稚貝70を取付ける稚貝の取付方法であって、
第1ステージ21にて、ロープ66に係止ピン10を取付けるピン取付工程と、
第2ステージ26にて、稚貝70の耳部71に、係止穴72を開ける穴開け工程と、
第3ステージ29にて、係止穴72へ係止ピン10の先端部12を挿入するピン挿入工程とからなり、
このピン挿入工程では、係止ピン10と稚貝70との少なくとも一方を、振動発生器45により振動させる。
係止ピン10又は稚貝70が振動しているため、係止ピン10が係止穴72に入りやすくなる。
次に変更例を、図8に基づいて説明する。
図8に示すように、ピン・クランパー40を係止ピン10の軸回りに120°を超えない回転角で往復運動させる回転機構90を備えている。その他、図3と共通する構成要素は図3の符号を流用し、詳しい説明は省略する。
回転機構90は、ベース32の下部に設けた円弧レール91と、この円弧レール91に吊されたスライダ92、92と、これらのスライダ92、92で支持される揺動ベース93と、ベース32に設けられた揺動機94と、この揺動機94から延ばされるスイングバー95とからなる。スイングバー95には長穴96が設けられ、この長穴96に、揺動ベース93から延びるロッド97が嵌っている。
円弧レール91の曲率中心は係止ピン10の中心に合致しており、揺動ベース93は係止ピン10の中心を揺動中心として回転(揺動)する。
揺動機94は、音楽で使用するメトロノームのような作動を行い、出力軸が所定の回転角θで往復回転する。
図9(a)に示すように、揺動機94でスイングバー95をスイングさせることで、揺動ベース93は係止ピン10を中心にして、回転角θだけ、回転(揺動)される。
図9(b)に示すように、係止ピン10が左又は右にθ(例えば、90°)だけ回転する。
非回転の先端部12が係止穴72に入り難い場合であっても、先端部12を回転させると係止穴72に簡単に且つ円滑に入ることが期待される。
回転角θは大きいほどよいが、120°を超えると回転機構90が複雑になり大型になる。回転角を120°に留めることで、回転機構90のシンプル化とコンパクト化を図る。
次に、第1ステージ21の変更例を図10、図11に基づいて説明する。
図2に示した第1穴開け機構22を、案内針差込み機構23に変更すると共にピン取付機構24の角度を変更した点が、異なる。その他は、図2と共通するため、共通する構成要素には図2の符号を流用して、詳細な説明は省略する。
図10に示すように、案内針差込み機構23は、例えば、ベース23aと、このベース23aに付設されるレール23bと、このレール23b上を移動するスライダ23c、23cと、こられのスライダ23c、23cで支えられる案内針クランパー23dと、この案内針クランパー23dに取付けられる案内針23eと、スライダ23cから延ばしたアーム23fと、このアーム23fにねじ結合するねじ軸23gと、ベース23aに取付けられねじ軸23gを回すモータ23hとからなる。
モータ23hでねじ軸23gを回すことで、案内針クランパー23dを介して、案内針23eを前後進させることができる。
ピン取付機構24は、図2で説明した機構と同じで差し支えないが、クランプされる係止ピン10が傾くように、配置されている。
案内針23eは、ピン収納溝23jを備え、このピン収納溝23jの入口23kが45°程度に傾斜している。
また、案内針クランパー23dは、係止ピン10を検出するピン検出センサ23mを備えている。ピン検出センサ23mは、タッチセンサなどの機械式センサや、光センサなどの光学式センサが採用でき、要は係止ピン10の有無を判別できれば良く、形式は任意である。
図11(a)に示すように、ロープ66へ、案内針23eを差込む。次に、案内針23eのピン収納溝23jへ係止ピン10を差込む。この傾斜ピン10は傾斜している入口23kで案内されるため、円滑にピン収納溝23jへ差込まれる。
図11(b)に示すように、傾斜ピン10がピン収納溝23jへ差込まれる。この傾斜ピン10の先端がピン検出センサ23mで検知されたら、差込みは完了である。
図11(c)に示すように、案内針23eをロープ66から抜く。すると、ロープ66に係止ピン10が残り、ロープ66に係止ピン10が取付けられる。
図2では、ピン穴67へピン取付機構24で係止ピン10を直接差込むため、取付けミスを回避することができるように、ピン穴67を大きめにする必要がある。ピン穴67が大径であると、取付けられた係止ピン10はガタつく心配がある。
この点、変更例であれば、図11(c)に示すように、案内針23eが引き抜けれた瞬間に、ロープ66が元に戻ろうとして、係止ピン10を適度に拘束する。よって、取付けられた係止ピン10がガタつく心配はない。
尚、図8に示すクランプ爪44R又は44Lに、図3に示す振動発生器45を追加することは差し支えない。回転と振動とにより、係止ピンをより確実に係止穴に挿入することができるからである。
また、図2に示す稚貝の取付装置20を構成する第1穴開け機構22、ピン取付機構24、第2穴開け機構27及びピン挿入機構40の構成(構造)は適宜変更可能であり、本実施例で説明した構造に限定されるものではない。
本発明は、係止ピンに帆立貝の稚貝を取付ける装置及び方法に好適である。
10、10B、10C…係止ピン、12…先端部、13…貝係止片、15…ヘッド部、16…係止ピンの軸、20…稚貝の取付装置、22…第1穴開け機構、22e…第1ドリル、23…案内針差込み機構、23e…案内針、23j…ピン収納溝、24…ピン取付機構、27…第2穴開け機構、27a…第2ドリル、30…ピン挿入機構、31…稚貝クランパー、40…ピン・クランパー、45…振動発生器、66…ロープ、67…ピン穴、70…稚貝、71…耳部、72…係止穴、80…ピン検出センサ、90…回転機構、θ…回転角。

Claims (8)

  1. 係止ピンに稚貝を取付ける稚貝の取付方法であって、
    ロープに前記係止ピンを取付けるピン取付工程と、
    前記稚貝の耳部に、係止穴を開ける穴開け工程と、
    前記係止穴へ前記係止ピンの先端部を挿入するピン挿入工程とからなり、
    このピン挿入工程では、前記係止ピンと前記稚貝との少なくとも一方を、振動発生器により振動させることを特徴とする稚貝の取付方法。
  2. 係止ピンに稚貝を取付ける稚貝の取付方法であって、
    ロープに前記係止ピンを取付けるピン取付工程と、
    前記稚貝の耳部に、係止穴を開ける穴開け工程と、
    前記係止穴へ前記係止ピンの先端部を挿入するピン挿入工程とからなり、
    このピン挿入工程では、前記係止ピンの前記先端部を、回転機構により前記係止ピンの軸回りに120°を超えない回転角で往復回転させることを特徴とする稚貝の取付方法。
  3. 請求項1又は請求項2記載の稚貝の取付方法において、
    前記係止ピンは、前記先端部にV字状に開く一対の貝係止片を備え、これらの貝係止片より先端に略半球状のヘッド部を備えていることを特徴とする稚貝の取付方法。
  4. 係止ピンに稚貝を取付ける稚貝の取付装置であって、
    この稚貝の取付装置は、
    前記ロープに、第1ドリルでピン穴を開ける第1穴開け機構と、
    この第1穴開け機構で開けられた前記ピン穴へ、前記係止ピンを取付けるピン取付機構と、
    前記稚貝の耳部に、第2ドリルで係止穴を開ける第2穴開け機構と、
    この第2穴開け機構で開けられた前記係止穴へ、前記係止ピンの先端部を挿入するピン挿入機構と、からなり、
    このピン挿入機構は、前記ロープに取付けられている前記係止ピンを所定位置にクランプするピン・クランパーと、前記稚貝をクランプする稚貝クランパーと、この稚貝クランパーと前記ピン・クランパーとの少なくとも一方に付設される振動発生器と、を備えていることを特徴とする稚貝の取付装置。
  5. 係止ピンに稚貝を取付ける稚貝の取付装置であって、
    この稚貝の取付装置は、
    前記ロープに、第1ドリルでピン穴を開ける第1穴開け機構と、
    この第1穴開け機構で開けられた前記ピン穴へ、前記係止ピンを取付けるピン取付機構と、
    前記稚貝の耳部に、第2ドリルで係止穴を開ける第2穴開け機構と、
    この第2穴開け機構で開けられた前記係止穴へ、前記係止ピンの先端部を挿入するピン挿入機構と、からなり、
    このピン挿入機構は、前記ロープに取付けられている前記係止ピンを所定位置にクランプするピン・クランパーと、このピン・クランパーを前記係止ピンの軸回りに120°を超えない回転角で往復回転させる回転機構と、前記稚貝をクランプする稚貝クランパーと、を備えていることを特徴とする稚貝の取付装置。
  6. 係止ピンに稚貝を取付ける稚貝の取付装置であって、
    この稚貝の取付装置は、
    前記ロープに、前記係止ピンを収納するピン収納溝を有する案内針を差込む案内針差込み機構と、
    この案内針差込み機構で差込まれた前記係止ピンの前記ピン収納溝へ、前記係止ピンを差込むことで前記ロープに前記係止ピンを取付けるピン取付機構と、
    前記稚貝の耳部に、第2ドリルで係止穴を開ける第2穴開け機構と、
    この第2穴開け機構で開けられた前記係止穴へ、前記係止ピンの先端部を挿入するピン挿入機構と、からなり、
    このピン挿入機構は、前記ロープに取付けられている前記係止ピンを所定位置にクランプするピン・クランパーと、前記稚貝をクランプする稚貝クランパーと、この稚貝クランパーと前記ピン・クランパーとの少なくとも一方に付設される振動発生器と、を備えていることを特徴とする稚貝の取付装置。
  7. 係止ピンに稚貝を取付ける稚貝の取付装置であって、
    この稚貝の取付装置は、
    前記ロープに、前記係止ピンを収納するピン収納溝を有する案内針を差込む案内針差込み機構と、
    この案内針差込み機構で差込まれた前記係止ピンの前記ピン収納溝へ、前記係止ピンを差込むことで前記ロープに前記係止ピンを取付けるピン取付機構と、
    前記稚貝の耳部に、第2ドリルで係止穴を開ける第2穴開け機構と、
    この第2穴開け機構で開けられた前記係止穴へ、前記係止ピンの先端部を挿入するピン挿入機構と、からなり、
    このピン挿入機構は、前記ロープに取付けられている前記係止ピンを所定位置にクランプするピン・クランパーと、このピン・クランパーを前記係止ピンの軸回りに120°を超えない回転角で往復回転させる回転機構と、前記稚貝をクランプする稚貝クランパーと、を備えていることを特徴とする稚貝の取付装置。
  8. 請求項4〜7のいずれか1項記載の稚貝の取付装置において、
    前記ピン挿入機構は、前記係止ピンの先端部が前記係止穴に挿入されたことを検知するピン検出センサを備えていることを特徴とする稚貝の取付装置。
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