JP2019012612A - 蓄電装置 - Google Patents

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Mikiya Kurita
幹也 栗田
竜二 大井手
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竜二 大井手
智明 立花
Tomoaki Tachibana
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Abstract

【課題】釘刺し試験時、開裂した圧力開放弁から電極の一部が飛散することを抑止できる蓄電装置を提供すること。【解決手段】二次電池は、ガス抑制部材60を備える。ガス抑制部材60は、タブ側端面12bのうち、正極のタブ群と負極のタブ群で挟まれた部分に配設されている。ガス抑制部材60は、積層方向Yに隣り合う負極未塗工部32とセパレータ24に接触したガス抑制部62を複数有する。【選択図】図5

Description

本発明は、圧力開放弁を有する蓄電装置に関する。
EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、原動機となる電動機への供給電力を蓄える蓄電装置としてリチウムイオン電池などの二次電池が搭載されている。二次電池は、例えば、特許文献1に記載されるように、ケースに電極組立体と電解液が収容されており、ケースの壁部にはケース内の圧力をケース外に開放させる圧力開放弁が設けられている。
特許第4881409号
このような二次電池において、その評価試験の一つである釘刺し試験が行われると、釘によって正極電極と負極電極の間のセパレータが破断し、正極電極と負極電極とがケース内において短絡する。そして、短絡が発生すると、その短絡部の周辺では熱が発生し、短絡部の周辺で発生した熱によって電解液成分が分解され、ケース内にガスが発生する。すると、ケース内の圧力が上昇して圧力開放弁が開裂するが、圧力開放弁からケース外へガスが放出される際、高圧のガスによって電極の一部が削られ、電極の一部がそのままガスに乗ってケースの外部に飛び散る虞がある。
本発明の目的は、釘刺し試験時、開裂した圧力開放弁から電極の一部が飛散することを抑止できる蓄電装置を提供することにある。
上記問題点を解決するための蓄電装置は、正極と負極の電極がセパレータによって絶縁された状態で交互に積層され、かつ前記電極の縁部の一部から突出した形状のタブが同じ極性同士で積層方向に集められたタブ群を有し、前記正極のタブ群及び前記負極のタブ群の双方が突出したタブ側端面を備える電極組立体と、前記電極組立体及び電解液を収容したケースと、前記ケースの壁部のうち前記タブ側端面からの前記タブ群の突出方向の先に位置する壁部に存在し、ケース内の圧力が開放圧に達した場合に開裂し、ケース内の圧力をケース外に開放させる圧力開放弁と、を有する蓄電装置であって、前記タブ側端面のうち、前記正極のタブ群と前記負極のタブ群で挟まれた部分に配設されたガス抑制部を備え、前記ガス抑制部は、前記正極の電極及び負極の電極のいずれか一方と、該一方の電極と積層方向に隣り合う前記セパレータに近接又は接触していることを要旨とする。
これによれば、釘刺し試験時、蓄電装置に釘が刺さると、釘を介して異なる極性の電極がケース内において短絡する。短絡が生じると、その短絡部の周辺では熱が発生し、電解液成分が分解されてガスが発生する。ガスの発生により、蓄電装置内の圧力が上昇する。そして、ケースの内部圧力が圧力開放弁の開放圧に達すると、圧力開放弁が開裂し、ケース内のガスがケース外に放出される。
短絡部で発生した高圧のガスは、積層方向に隣り合う一方の電極とセパレータの間をガス流路とし、開裂した圧力開放弁に向かう。タブ側端面付近において、一方の電極とセパレータとの隙間は、ガス抑制部によって狭められ、ガス流路が絞られている。また、ガス抑制部の挿入により、セパレータが他方の電極から離れにくくなり、積層方向に隣り合う他方の電極とセパレータとの隙間も絞られやすくなる。その結果、電極とセパレータの間を通過するガスの流速が抑えられ、ガスによって電極の一部が削られることを抑制でき、開裂した圧力開放弁からケース外へ電極の一部が飛散することを抑止できる。
また、蓄電装置について、前記正極の電極及び負極の電極は、金属箔の両面に活物質層を有するとともに、前記縁部に沿って前記金属箔の露出した未塗工部を有し、前記ガス抑制部は、前記一方の電極の前記未塗工部と前記セパレータに近接又は接触していてもよい。
これによれば、活物質層と比べると未塗工部はガスによって削られやすいが、ガス抑制部によってガスの流速を抑えることで、未塗工部を有する電極であってもガスによって削られることを抑制できる。
また、蓄電装置について、前記積層方向への前記ガス抑制部の寸法は、一方の前記電極における前記活物質層の厚み以上であるのが好ましい。
これによれば、積層方向に隣り合う一方の電極とセパレータそれぞれにガス抑制部を接触させることができる。
また、蓄電装置について、複数の前記ガス抑制部は、板状の連結部に一体化されていてもよい。
これによれば、複数のガス抑制部を一つずつ扱う場合と異なり、複数のガス抑制部を一括して扱うことができる。
本発明によれば、釘刺し試験時、開裂した圧力開放弁から電極の一部が飛散することを抑止できる。
実施形態の二次電池を示す分解斜視図。 電極組立体の構成要素を分解斜視図。 二次電池内を示す部分断面図。 ガス抑制部材を示す斜視図。 ガス抑制部材とタブ側端面を示す側断面図。 絞り部材とタブ群を示す斜視図。 絞り部材及びガス抑制部材を示す平断面図。 絞り部とタブ群を示す側断面図。 圧力開放弁が開裂した状態の二次電池を示す部分断面図。
以下、蓄電装置を二次電池に具体化した一実施形態を図1〜図9にしたがって説明する。
図1又は図3に示すように、蓄電装置としての二次電池10は、ケース11を備える。二次電池10は、ケース11に収容された電極組立体12及び図示しない電解液を備える。ケース11は、開口部13aを有するケース本体13と、ケース本体13の開口部13aを閉塞する蓋体14とを有する。
ケース本体13と蓋体14は、いずれもアルミニウム製である。ケース本体13は、矩形板状の底壁13bと、底壁13bの短側縁から突出した形状の短側壁13cと、底壁13bの長側縁から突出した形状の長側壁13dとを備える。ケース11は直方体状であり、ケース11に合わせて電極組立体12は直方体状である。二次電池10は角型のリチウムイオン電池である。
図2に示すように、電極組立体12は、正極の電極として、矩形シート状の正極電極21を複数備えるとともに、負極の電極として、矩形シート状の負極電極31を複数備える。正極電極21は、正極金属箔(本実施形態ではアルミニウム箔)21aと、その正極金属箔21aの両面に存在する正極活物質層21bを備える。負極電極31は、負極金属箔(本実施形態では銅箔)31aと、その負極金属箔31aの両面に存在する負極活物質層31bを備える。電極組立体12は、複数の正極電極21と複数の負極電極31の間にセパレータ24を介在させて層状構造とした積層型である。セパレータ24は正極電極21と負極電極31を絶縁する。なお、正極電極21及び負極電極31の積層方向は、ケース11における蓋体14の短手方向である。
正極電極21は、正極電極21の一辺に沿う縁部に正極未塗工部22を備える。正極未塗工部22は、正極活物質層21bが存在せず正極金属箔21aそのもので形成された部分である。正極電極21は、正極電極21の縁部である正極未塗工部22の一部から突出した形状の正極のタブ25を有する。
負極電極31は、負極電極31の一辺に沿う縁部に負極未塗工部32を備える。負極未塗工部32は、負極活物質層31bが存在せず負極金属箔31aそのもので形成された部分である。負極電極31は、負極電極31の縁部である負極未塗工部32の一部から突出した形状の負極のタブ35を有する。複数の正極のタブ25、及び複数の負極のタブ35は、正極電極21及び負極電極31が積層された状態で互いに重ならない。
図1に示すように、電極組立体12は、正極のタブ25及び負極のタブ35の突出したタブ側端面12bを有する。二次電池10は、タブ側端面12bから突出した形状の正極のタブ群26を有する。正極のタブ群26は、全ての正極のタブ25を積層して構成されている。二次電池10は、タブ側端面12bから突出した形状の負極のタブ群36を有する。負極のタブ群36は、全ての負極のタブ35を積層して構成されている。各タブ群26,36のタブ側端面12bからの突出方向は、正極電極21の縁部からのタブ25の突出方向であり、負極電極31の縁部からのタブ35の突出方向である。電極組立体12は、正極のタブ群26及び負極のタブ群36の双方が突出したタブ側端面12bを一つの端面に備える。
図1又は図3に示すように、二次電池10は、正極導電部材41を備える。正極導電部材41は、長手が蓋体14の長手方向に延びる矩形板状である。正極導電部材41の長手方向一端側には正極のタブ群26が接合されている。正極導電部材41の長手方向他端側には正極端子42が接合されている。
二次電池10は負極導電部材51を備える。負極導電部材51は、長手が蓋体14の長手方向に延びる矩形板状である。負極導電部材51の長手方向一端側には負極のタブ群36が接合されている。負極導電部材51の長手方向他端側には負極端子52が接合されている。正極導電部材41及び負極導電部材51は、蓋体14の内面14aと、この内面14aに対峙した電極組立体12のタブ側端面12bとの間に介在する。
正極導電部材41と負極導電部材51は、蓋体14の面方向に沿って並設されている。なお、蓋体14の面方向とは、蓋体14の内面14aに沿う方向である。本実施形態において、正極導電部材41と負極導電部材51は、蓋体14の面方向の一つである蓋体14の長手方向に並んでいる。よって、正極導電部材41と負極導電部材51の並設方向Xは、蓋体14の長手方向でもある。なお、蓋体14の面方向に沿い、かつ並設方向Xに直交する方向は、正極電極21及び負極電極31の積層方向Yであり、蓋体14の短手方向である。
正極導電部材41と負極導電部材51とは、並設方向Xに間隔を空けて並設されている。正極導電部材41は、正極側端面41aを長手方向の先端に備え、負極導電部材51は、負極側端面51aを長手方向の先端に備える。そして、並設方向Xに正極側端面41aと負極側端面51aは対向している。
正極端子42及び負極端子52は、蓋体14を貫通してその一部がケース11外に露出している。また、正極端子42及び負極端子52には、ケース11から絶縁するためのリング状の絶縁部材17aがそれぞれ取り付けられている。
二次電池10において、蓋体14は、ケース11の壁部のうち、タブ側端面12bからの各タブ群26,36の突出方向の先に位置する壁部である。そして、二次電池10は、この蓋体14に圧力開放弁18を備える。圧力開放弁18は、ケース11内の圧力が所定の圧力である開放圧に達した場合に開裂する。圧力開放弁18の開裂により、ケース11内の圧力がケース11外に開放される。
圧力開放弁18の開放圧は、ケース11自体やケース本体13と蓋体14との接合部に亀裂や破断などが生じ得る前に開裂し得る圧力に設定されている。圧力開放弁18は、蓋体14の板厚よりも薄い薄板状の弁体19を有する。弁体19は、蓋体14の両面のうちケース11の外側に位置する外面14bに凹設された凹部20の底に位置しており、蓋体14と一体的に成形されている。
圧力開放弁18は、蓋体14の長手方向の中央よりも正極端子42寄りに位置する。また、圧力開放弁18は、蓋体14の短手方向の中央に位置する。蓋体14を外面14bから見た平面視において、圧力開放弁18は長孔状である。
図1、図3又は図4に示すように、二次電池10は、ガス抑制部材60を備える。ガス抑制部材60は、蓋体14の長手方向における正極導電部材41と負極導電部材51の間に配置されている。また、ガス抑制部材60は、タブ側端面12bのうち、正極のタブ群26と負極のタブ群36で挟まれた部分に配設され、タブ側端面12bに載置されている。ガス抑制部材60は、蓋体14の内面14a及びタブ側端面12bに対し固定されていない。ガス抑制部材60は合成樹脂製であり、例えば、ポリイミド系といった耐熱樹脂製であるのが好ましい。このため、ガス抑制部材60は、ケース11内において正極電位の部材と負極電位の部材とを短絡させない。ガス抑制部材60は、矩形板状の連結部61を備える。連結部61の長手は、蓋体14の長手方向に延びる。ガス抑制部材60において、連結部61におけるタブ側端面12bに載置される面を外面61aとし、蓋体14の内面14aと対向する面を内面61bとする。
タブ側端面12bの長手方向における中央部であり、正極導電部材41と負極導電部材51と一対の長側壁13dとで囲まれた部分を、被覆領域Hとする。この被覆領域Hのほとんどはガス抑制部材60の連結部61によって覆われている。
図3又は図5に示すように、連結部61は、タブ側端面12bを構成する負極未塗工部32の縁部及びセパレータ24の縁部に支持されている。ガス抑制部材60は、連結部61の外面61aから突出した複数のガス抑制部62を有する。ガス抑制部62は矩形板状である。ガス抑制部62の長手は、連結部61の長手方向に延びる。ガス抑制部62は、積層方向Yに隣り合い、かつ対向する負極未塗工部32とセパレータ24の間に挿入されている。
図4又は図5に示すように、複数のガス抑制部62は、連結部61の短手方向に所定の間隔を空けて配設されている。連結部61の短手方向の両端側には、それぞれ1枚のガス抑制部62が配設されている。これら1枚のガス抑制部62は、積層方向Y両端の負極電極31と、その負極電極31より積層方向Y内側に隣り合うセパレータ24との間に挿入されている。
連結部61の短手方向両端側のガス抑制部62で挟まれた領域には、一対で一組のガス抑制部62が等間隔おきに複数配設されている。一対のガス抑制部62間の寸法は、負極未塗工部32の厚みより若干広い。そして、積層方向Yに隣り合う負極未塗工部32とセパレータ24の間にガス抑制部62が挿入された状態では、一対のガス抑制部62の間に負極未塗工部32が挿入された状態となっている。
図5に示すように、ガス抑制部62において、連結部61の短手方向への寸法を厚みFとすると、各ガス抑制部62の厚みFは、負極活物質層31bの厚みと同じ又は厚い。このため、ガス抑制部62の厚み方向の一端面は負極未塗工部32に接触し、ガス抑制部62の厚み方向の他端面はセパレータ24に接触している。よって、積層方向Yに隣り合う負極電極31とセパレータ24において、負極未塗工部32とセパレータ24の隙間が狭められ、詳細には隙間が閉じられている。
また、ガス抑制部62が負極未塗工部32とセパレータ24の間に挿入されることにより、積層方向Yに沿ってセパレータ24が正極電極21に近付く形状に変形している。よって、積層方向Yに隣り合う正極電極21とセパレータ24において、正極未塗工部22とセパレータ24の隙間も狭められている。
図1又は図6に示すように、二次電池10は、正極のタブ群26及び負極のタブ群36それぞれに装着された絞り部材53を備える。各絞り部材53は、矩形板状の本体部54と、本体部54と一体の複数の絞り部55とを備える。本体部54の長手は積層方向Yに延び、本体部54の長手方向への寸法は、積層方向Yへの電極組立体12の寸法より若干短い。絞り部材53は、本体部54の一方の長縁部がタブ側端面12bに支持された状態でタブ側端面12bに載置されている。複数の絞り部55は同形状であり、本体部54の長手方向に複数並設されている。絞り部55の長手は、並設方向Xに延びる。
図7又は図8に示すように、本体部54の長手方向に沿った絞り部55の寸法を厚みDとする。正極のタブ群26に装着された絞り部材53において、絞り部55の厚みDは、積層方向Yに隣り合う正極のタブ25の対向面間距離Kより長い。図示しないが、負極のタブ群36に装着された絞り部材53において、絞り部55の厚みDは、積層方向Yに隣り合う負極のタブ35の対向面間距離Kより長い。
正極のタブ25における対向面間距離Kは、電極組立体12が組み立てられた状態、すなわち、タブ25間に絞り部55が挿入されていない状態におけるタブ25間の距離である。よって、正極のタブ25における対向面間距離Kは、積層方向Yに隣り合う正極未塗工部22の対向面間距離であるとも言える。
電極組立体12が組み立てられた状態において、正極のタブ群26における対向面間距離Kは、設計上は、正極活物質層21bの2層分の厚みと、2枚のセパレータ24の厚みと、1枚の負極電極31の厚みの合計となる。同様に、負極のタブ群36における対向面間距離Kは、設計上は、負極活物質層31bの2層分の厚みと、2枚のセパレータ24の厚みと、1枚の正極電極21の厚みの合計となる。
各絞り部材53において、絞り部55は、積層方向Yに隣り合う正極のタブ25同士又は負極のタブ35同士の間に介在する。上述したように、絞り部55の厚みDは、対向面間距離Kより長いため、各絞り部55は、積層方向Yに隣り合う正極のタブ25又は負極のタブ35に接触している。
次に、二次電池10の作用を記載する。
さて、図9に示すように、釘刺し試験を行うため、二次電池10の正面視でケース11の中央部Pに釘を刺すと、その釘は、電極組立体12を積層方向に貫通する。すると、釘を介して正極電極21と負極電極31の間のセパレータ24が破断又は溶融し、正極電極21と負極電極31とがケース11内において短絡する。
電極組立体12で短絡が生じると、その短絡部の周辺では熱が発生し、電解液成分が分解されてガスが発生する。ガスの発生により、二次電池10内の圧力上昇が生じる。そして、ケース11の内部圧力が圧力開放弁18の開放圧に達すると、圧力開放弁18の弁体19が開裂し、ケース11内のガスがケース11外に放出される。
短絡部で発生した高圧のガスは、開裂した圧力開放弁18に向けて上昇する。圧力開放弁18に向かうガスは、積層方向Yに隣り合う正極電極21とセパレータ24の間、及び積層方向Yに隣り合う負極電極31とセパレータ24の間をガス流路としてタブ側端面12bに向かう。
積層方向Yに隣り合う負極電極31とセパレータ24との隙間は、タブ側端面12b付近でガス抑制部62によって狭められ、負極電極31とセパレータ24との間のガス流路が絞られている。このため、ガスは、流速を落としてタブ側端面12bから電極組立体12の外へ排出され、開裂した圧力開放弁18からケース11外へ放出される。また、負極未塗工部32とセパレータ24の間にガス抑制部62が挿入されることにより、セパレータ24が積層方向Yに沿って正極電極21に近付き、積層方向Yに隣り合う正極電極21とセパレータ24の間の隙間も狭められている。よって、積層方向Yに隣り合う正極電極21とセパレータ24との隙間も狭められ、正極電極21とセパレータ24との間のガス流路が絞られている。このため、ガスの流速が抑えられてタブ側端面12bから電極組立体12の外へ排出され、開裂した圧力開放弁18からケース11外へ放出される。
また、短絡部で発生した高圧のガスの一部は、正極のタブ群26及び負極のタブ群36に向けて流れる。各タブ群26,36において、各絞り部材53の絞り部55によって積層方向Yへの正極のタブ25間又は負極のタブ35間の隙間が狭められている。このため、絞り部55によって、正極のタブ25間又は負極のタブ35間でのガス流路が絞られる。
したがって、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ガス抑制部62により、負極電極31とセパレータ24の間のガス流路を絞ることができるとともに、正極電極21とセパレータ24の間のガス流路も絞ることができる。その結果、負極電極31とセパレータ24の間、及び正極電極21とセパレータ24の間を通過するガスの流速を抑え、ガスによって負極電極31及び正極電極21が削られることを抑制でき、開裂した圧力開放弁18からケース11外へ負極電極31及び正極電極21の一部が飛散することを抑止できる。
(2)ガス抑制部62の厚みFは、負極活物質層31bの厚みより厚く、積層方向Yに隣り合う負極未塗工部32とセパレータ24の間の距離より長い。このため、ガス抑制部62を負極未塗工部32とセパレータ24の両方に接触させ、負極未塗工部32とセパレータ24の間のガス流路をほぼ閉じることができ、ガスの流速を効率良く抑えることができる。
(3)ガス抑制部材60において、複数のガス抑制部62は連結部61に一体化されている。このため、複数のガス抑制部62を纏めて扱うことができ、ガス抑制部材60を取り扱いやすい。
(4)ガス抑制部材60は、タブ側端面12bに載置されている。このため、タブ側端面12bから電極組立体12外へ出たガスを、即座に連結部61に衝突させることができる。よって、圧力開放弁18に向かっていたガスの向きを速やかに変え、圧力開放弁18に向けたガス排出経路を速やかに長くすることができる。その結果、ガスによって各電極21,31の一部が削り取られても、それらをケース11内に落下させ、各電極21,31の一部がガスと共にケース11外に飛散することを抑止できる。
(5)ガス抑制部62は、積層方向Yに隣り合う負極未塗工部32とセパレータ24の間に挿入されている。負極未塗工部32は、金属箔であり、負極活物質層31bと比べるとガスによって削り取られやすいが、ガス抑制部62によってガスの流速を抑えることで、負極未塗工部32が削られることを抑制でき、開裂した圧力開放弁18からケース11外へ負極未塗工部32の一部が飛散することを抑止できる。
(6)絞り部55により、積層方向Yに隣り合う正極のタブ25同士の隙間、及び負極のタブ35同士の隙間を狭め、タブ25,25間でのガスの流路を絞ることができる。その結果、積層方向Yに隣り合う正極のタブ25間、及び負極のタブ35間を通過するガスの勢いを抑え、ガスによって正極のタブ25及び負極のタブ35が削られることを抑制できる。したがって、開裂した圧力開放弁18からケース11外へ負極電極31の一部及び各タブ25,35の一部が飛散することを抑止できる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 絞り部材53は無くてもよい。
○ ガス抑制部は板状の部材ではなく、負極未塗工部32の表面に塗料を塗布して形成した樹脂層でもよいし、セパレータ24の表面に塗料を塗布して形成した樹脂層でもよい。
○ ガス抑制部62を連結部61に一体化した構成としたが、ガス抑制部62は連結部61に一体化されていなくてもよい。例えば、複数のガス抑制部62を個別に、積層方向Yに隣り合う負極未塗工部32とセパレータ24の間に挿入してもよい。
○ ガス抑制部62は、一方の電極としての正極電極21の正極未塗工部22とセパレータ24との間に挿入されていてもよい。また、正極電極21が、正極未塗工部22を備えず、タブ25以外は正極活物質層21bの構成の場合は、積層方向Yに隣り合う正極活物質層21bとセパレータ24の間の隙間にガス抑制部62を挿入する。
○ 負極電極31が、負極未塗工部32を備えず、タブ35以外は負極活物質層31bの構成の場合は、積層方向Yに隣り合う負極活物質層31bとセパレータ24の間の隙間にガス抑制部62を挿入する。
○ ガス抑制部62の厚み方向の一端面が負極未塗工部32に近接し、ガス抑制部62の厚み方向の他端面がセパレータ24に近接するように、ガス抑制部62の厚みFは、負極活物質層31bの厚みより若干薄くてもよい。このように構成した場合、ガス抑制部62と負極未塗工部32との間、又はガス抑制部62とセパレータ24との間に若干の隙間が形成されるが、負極電極31とセパレータ24の間のガス流路を絞ることができる。
○ ガス抑制部材60は、タブ側端面12bに載置されず、接着や溶着等によって蓋体14の内面14aやその他の部材に接合されていてもよい。
○ 圧力開放弁18を壁部としての蓋体14に設けたが、ケース11の壁部のうち、タブ側端面12bからの各タブ群26,36の突出方向の先に位置する壁部がケース11の長側壁13dや短側壁13cであれば、その長側壁13dや短側壁13cに蓋体14を設けてもよい。
○ セパレータ24は、正極電極21と負極電極31の間に1枚ずつ介装されるタイプでなくてもよく、例えば、正極電極21を収容した袋状セパレータであってもよい。
○ 蓄電装置は、電気二重層キャパシタ等の他の蓄電装置であってもよい。
○ 各実施形態や各形態では、二次電池10はリチウムイオン二次電池であったが、これに限られず、ニッケル水素等の他の二次電池であってもよい。要は、正極活物質層と負極活物質層との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)前記蓄電装置は二次電池である。
Y…積層方向、10…蓄電装置としての二次電池、11…ケース、12…電極組立体、12b…タブ側端面、14…壁部としての蓋体、18…圧力開放弁、21…正極電極、21a…正極金属箔、21b…正極活物質層、22…正極未塗工部、24…セパレータ、25,35…タブ、26,36…タブ群、31…負極電極、31a…負極金属箔、31b…負極活物質層、32…負極未塗工部、61…連結部、62…ガス抑制部。

Claims (4)

  1. 正極と負極の電極がセパレータによって絶縁された状態で交互に積層され、かつ前記電極の縁部の一部から突出した形状のタブが同じ極性同士で積層方向に集められたタブ群を有し、前記正極のタブ群及び前記負極のタブ群の双方が突出したタブ側端面を備える電極組立体と、
    前記電極組立体及び電解液を収容したケースと、
    前記ケースの壁部のうち前記タブ側端面からの前記タブ群の突出方向の先に位置する壁部に存在し、ケース内の圧力が開放圧に達した場合に開裂し、ケース内の圧力をケース外に開放させる圧力開放弁と、を有する蓄電装置であって、
    前記タブ側端面のうち、前記正極のタブ群と前記負極のタブ群で挟まれた部分に配設されたガス抑制部を備え、
    前記ガス抑制部は、前記正極の電極及び負極の電極のいずれか一方と、該一方の電極と積層方向に隣り合う前記セパレータに近接又は接触していることを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記正極の電極及び負極の電極は、金属箔の両面に活物質層を有するとともに、前記縁部に沿って前記金属箔の露出した未塗工部を有し、前記ガス抑制部は、前記一方の電極の前記未塗工部と前記セパレータに近接又は接触している請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記積層方向への前記ガス抑制部の寸法は、一方の前記電極における前記活物質層の厚み以上である請求項2に記載の蓄電装置。
  4. 複数の前記ガス抑制部は、板状の連結部に一体化されている請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の蓄電装置。
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