JP2019012611A - 蓄電装置 - Google Patents

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幹也 栗田
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竜二 大井手
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Abstract

【課題】釘刺し試験時、開裂した圧力開放弁から電極及びタブの一部が飛散することを抑止できる蓄電装置を提供すること。【解決手段】二次電池10は、遮蔽部材60を備える。遮蔽部材60の遮蔽部61は、正極のタブ群26と負極のタブ群36の間に位置し、圧力開放弁18をタブ側端面12b側から覆う。また、二次電池10は、絞り部材53を備える。絞り部材53は複数の絞り部55を備え、各絞り部55は、正極のタブ群26及び負極のタブ群36において積層方向Yに隣り合うタブ25,35同士の間に介在する。【選択図】図1

Description

本発明は、圧力開放弁を有する蓄電装置に関する。
EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、原動機となる電動機への供給電力を蓄える蓄電装置としてリチウムイオン電池などの二次電池が搭載されている。二次電池は、例えば、特許文献1に記載されるように、ケースに電極組立体と電解液が収容されており、ケースの壁部にはケース内の圧力をケース外に開放させる圧力開放弁が設けられている。
特許第4881409号
このような二次電池において、その評価試験の一つである釘刺し試験が行われると、釘によって正極電極と負極電極の間のセパレータが破断し、正極電極と負極電極とがケース内において短絡する。そして、短絡が発生すると、その短絡部の周辺では熱が発生し、短絡部の周辺で発生した熱によって電解液成分が分解され、ケース内にガスが発生する。すると、ケース内の圧力が上昇して圧力開放弁が開裂するが、圧力開放弁からケース外へガスが放出される際、高圧のガスによって電極及びタブの一部が削られ、削られた電極及びタブの一部がそのままガスに乗ってケースの外部に飛び散る虞がある。
本発明の目的は、釘刺し試験時、開裂した圧力開放弁から電極及びタブの一部が飛散することを抑止できる蓄電装置を提供することにある。
上記問題点を解決するための蓄電装置は、正極と負極の電極が絶縁された状態で交互に積層され、かつ前記電極の縁部の一部から突出した形状の金属箔製のタブが同じ極性同士で集められたタブ群を有し、前記正極のタブ群及び前記負極のタブ群の双方が突出したタブ側端面を備える電極組立体と、前記電極組立体及び電解液を収容したケースと、前記ケースの壁部に存在し、ケース内の圧力が開放圧に達した場合に開裂し、ケース内の圧力をケース外に開放させる圧力開放弁と、を有する蓄電装置であって、前記正極のタブ群と前記負極のタブ群の間に位置し、前記圧力開放弁を前記タブ側端面側から覆う遮蔽部を備えるとともに、少なくとも前記正極のタブ群において積層方向に隣り合うタブの間に介在する絞り部を備えることを要旨とする。
これによれば、釘刺し試験時、蓄電装置に釘が刺さると、釘を介して異なる極性の電極がケース内において短絡する。短絡が生じると、その短絡部の周辺では熱が発生し、電解液成分が分解されてガスが発生する。ガスの発生により、蓄電装置内の圧力が上昇する。そして、ケースの内部圧力が圧力開放弁の開放圧に達すると、圧力開放弁が開裂し、ケース内のガスがケース外に放出される。
短絡部で発生した高圧のガスは、開裂した圧力開放弁に向かうが、発生したガスの勢いによって電極の一部が削り取られる。そして、短絡部で発生したガスは、開裂した圧力開放弁に向かう途中で遮蔽部に衝突し、遮蔽部におけるガスの衝突した面に沿って向きを変え、圧力開放弁に向けたガス排出経路が長くなる。その結果、ガスに含まれる電極の一部がガスから落下し、開裂した圧力開放弁からケース外へ電極の一部が飛散することが抑止される。
また、短絡部で発生したガスの一部はタブ群に流れ込む。少なくとも正極のタブ群では絞り部によって隣り合うタブ間の隙間が狭められ、タブ間でのガスの流路が絞られている。その結果、正極のタブが、アルミニウム又はアルミニウム合金製のように負極のタブと比べて融点が低くても、ガスによって削られることを抑制できる。よって、遮蔽部及び絞り部により、圧力開放弁からケース外へ電極及びタブの一部が飛散することを抑止できる。
また、蓄電装置について、前記積層方向への前記絞り部の寸法は、前記積層方向に隣り合うタブ間の寸法より大きいのが好ましい。
これによれば、積層方向に隣り合うタブそれぞれに絞り部を接触させることができ、積層方向に隣り合うタブ間の隙間を絞ることができる。
本発明によれば、釘刺し試験時、開裂した圧力開放弁から電極及びタブの一部が飛散することを抑止できる。
実施形態の二次電池を示す分解斜視図。 電極組立体の構成要素を分解斜視図。 二次電池内を示す縦断面図。 絞り部材を示す斜視図。 絞り部材とタブ群を示す側断面図。 絞り部材とタブ群を示す平断面図。 圧力開放弁が開裂した状態の二次電池を示す部分断面図。
以下、蓄電装置を二次電池に具体化した一実施形態を図1〜図7にしたがって説明する。
図1又は図3に示すように、蓄電装置としての二次電池10は、ケース11を備える。二次電池10は、ケース11に収容された電極組立体12及び図示しない電解液を備える。ケース11は、開口部13aを有するケース本体13と、ケース本体13の開口部13aを閉塞する蓋体14とを有する。
ケース本体13と蓋体14は、いずれもアルミニウム製である。ケース本体13は、矩形板状の底壁13bと、底壁13bの短側縁から突出した形状の短側壁13cと、底壁13bの長側縁から突出した形状の長側壁13dとを備える。ケース11は直方体状であり、ケース11に合わせて電極組立体12は直方体状である。二次電池10は角型のリチウムイオン電池である。
図2に示すように、電極組立体12は、正極の電極として、矩形シート状の正極電極21を複数備えるとともに、負極の電極として、矩形シート状の負極電極31を複数備える。正極電極21は、正極金属箔(本実施形態ではアルミニウム箔)21aと、その正極金属箔21aの両面に存在する正極活物質層21bを備える。負極電極31は、負極金属箔(本実施形態では銅箔)31aと、その負極金属箔31aの両面に存在する負極活物質層31bを備える。電極組立体12は、複数の正極電極21と複数の負極電極31の間に絶縁層としてのセパレータ24を介在させて層状構造とした積層型である。セパレータ24は正極電極21と負極電極31を絶縁する。なお、正極電極21及び負極電極31の積層方向は、ケース11における蓋体14の短手方向である。
正極電極21は、正極電極21の一辺に沿う縁部に正極未塗工部22を備える。正極未塗工部22は、正極活物質層21bが存在せず正極金属箔21aそのもので形成された部分である。正極電極21は、正極電極21の縁部である正極未塗工部22の一部から突出した形状の正極のタブ25を有する。
負極電極31は、負極電極31の一辺に沿う縁部に負極未塗工部32を備える。負極未塗工部32は、負極活物質層31bが存在せず負極金属箔31aそのもので形成された部分である。負極電極31は、負極電極31の縁部である負極未塗工部32の一部から突出した形状の負極のタブ35を有する。複数の正極のタブ25、及び複数の負極のタブ35は、正極電極21及び負極電極31が積層された状態で互いに重ならない。
図1に示すように、電極組立体12は、正極のタブ25及び負極のタブ35の突出したタブ側端面12bを有する。二次電池10は、タブ側端面12bから突出した形状の正極のタブ群26を有する。正極のタブ群26は、全ての正極のタブ25を積層して構成されている。二次電池10は、タブ側端面12bから突出した形状の負極のタブ群36を有する。負極のタブ群36は、全ての負極のタブ35を積層して構成されている。したがって、電極組立体12は、正極のタブ群26及び負極のタブ群36の双方が存在するタブ側端面12bを一つの端面に備える。
図1又は図3に示すように、二次電池10は、正極導電部材41を備える。正極導電部材41は、長手が蓋体14の長手方向に延びる矩形板状である。正極導電部材41の長手方向一端側には正極のタブ群26が接合されている。正極導電部材41の長手方向他端側には正極端子42が接合されている。
二次電池10は負極導電部材51を備える。負極導電部材51は、長手が蓋体14の長手方向に延びる矩形板状である。負極導電部材51の長手方向一端側には負極のタブ群36が接合されている。負極導電部材51の長手方向他端側には負極端子52が接合されている。正極導電部材41及び負極導電部材51は、蓋体14の内面14aと、この内面14aに対峙した電極組立体12のタブ側端面12bとの間に介在する。
正極導電部材41と負極導電部材51は、蓋体14の面方向に沿って並設されている。なお、蓋体14の面方向とは、蓋体14の内面14aに沿う方向である。本実施形態において、正極導電部材41と負極導電部材51は、蓋体14の面方向の一つである蓋体14の長手方向に並んでいる。よって、正極導電部材41と負極導電部材51の並設方向Xは、蓋体14の長手方向でもある。なお、蓋体14の面方向に沿い、かつ並設方向Xに直交する方向は、正極電極21及び負極電極31の積層方向Yであり、蓋体14の短手方向である。
正極導電部材41と負極導電部材51とは、並設方向Xに間隔を空けて並設されている。正極導電部材41は、正極側端面41aを長手方向の一端面に備え、負極導電部材51は、負極側端面51aを長手方向の一端面に備える。そして、並設方向Xに正極側端面41aと負極側端面51aは対向している。
正極端子42及び負極端子52は、蓋体14を貫通してその一部がケース11外に露出している。また、正極端子42及び負極端子52には、ケース11から絶縁するためのリング状の絶縁部材17aがそれぞれ取り付けられている。
二次電池10は、圧力開放弁18を壁部としての蓋体14に備える。圧力開放弁18は、ケース11内の圧力が所定の圧力である開放圧に達した場合に開裂する。圧力開放弁18の開裂により、ケース11内の圧力がケース11外に開放される。
圧力開放弁18の開放圧は、ケース11自体やケース本体13と蓋体14との接合部に亀裂や破断などが生じ得る前に開裂し得る圧力に設定されている。圧力開放弁18は、蓋体14の板厚よりも薄い薄板状の弁体19を有する。弁体19は、蓋体14の両面のうちケース11の外側に位置する外面14bに凹設された凹部20の底に位置しており、蓋体14と一体的に成形されている。
圧力開放弁18は、蓋体14の長手方向の中央よりも正極端子42寄りに位置する。また、圧力開放弁18は、蓋体14の短手方向の中央に位置する。蓋体14を外面14bから見た平面視において、圧力開放弁18は長孔状である。
図1又は図3に示すように、二次電池10は、遮蔽部材60を備える。遮蔽部材60は、並設方向Xにおける正極導電部材41と負極導電部材51の間に配置されている。また、遮蔽部材60は、蓋体14の内面14aとタブ側端面12bとの間に配置され、タブ側端面12b上に載置されている。遮蔽部材60は、蓋体14の内面14a及びタブ側端面12bに対し固定されておらず、蓋体14と電極組立体12との間で若干移動可能である。遮蔽部材60は合成樹脂製であり、例えば、ポリイミド系といった耐熱樹脂製であるのが好ましい。このため、遮蔽部材60は、ケース11内において正極電位の部材と負極電位の部材とを短絡させない。
遮蔽部材60は、矩形板状の遮蔽部61を備える。遮蔽部61の長手は、蓋体14の長手方向及び並設方向Xに延びる。遮蔽部材60は、遮蔽部61の一対の長縁部から蓋体14に向けて立設した形状の第1リブ62を備える。第1リブ62は、蓋体14の長手方向に長手が延びる形状である。遮蔽部材60は、第2リブ63を備える。第2リブ63は、遮蔽部61の一対の短縁部のうち、正極導電部材41寄りの短縁部から蓋体14に向けて立設した形状である。一対の第1リブ62と第2リブ63とは互いに連結されている。
正極導電部材41の正極側端面41aには、第2リブ63の外面が接触可能である。また、負極のタブ群36の側面には、遮蔽部61の端面が接触可能である。遮蔽部材60は、蓋体14の長手方向に僅かに移動すると、正極導電部材41又は負極のタブ群36に速やかに接触する。このため、遮蔽部材60は、蓋体14の長手方向への移動が規制されている。
ケース本体13の一方の長側壁13dの内面には、一方の第1リブ62の外面が接触可能であり、他方の長側壁13dの内面には、他方の第1リブ62の外面が接触可能である。遮蔽部材60は、ケース11の内面である各長側壁13dの内面から離間した状態にある。しかし、遮蔽部材60は、蓋体14の短手方向に僅かに移動すると、いずれかの長側壁13dに速やかに接触する。このため、遮蔽部材60は、蓋体14の短手方向への移動が規制されている。よって、遮蔽部材60は、タブ側端面12bに沿ういずれの方向への移動も規制されている。
タブ側端面12bの長手方向における中央部であり、正極導電部材41と負極導電部材51と一対の長側壁13dとで囲まれた部分を、被覆領域Hとする。この被覆領域Hは遮蔽部61によって覆われている。蓋体14の内面14aと、ケース本体13の底面とを最短距離で結ぶ直線の延びる方向を高さ方向とする。遮蔽部材60において、遮蔽部61におけるタブ側端面12bに載置される面を外面61aとし、蓋体14の内面14aと対向する面を内面61eとする。
図3に示すように、遮蔽部材60において、遮蔽部61からの第1リブ62の立設方向に沿う寸法のうち、遮蔽部61の外面61aからの第1リブ62の寸法を立設距離H1とする。また、遮蔽部材60において、遮蔽部61からの第2リブ63の立設方向に沿う寸法のうち、遮蔽部61の外面61aからの寸法を立設距離H2とする。第2リブ63の立設距離H2は、第1リブ62の立設距離H1より短い。これは、二次電池10に対する釘刺し試験時に発生したガスが、正極導電部材41側から圧力開放弁18に向けて流れ込むための流路を確保するためである。
一対の第1リブ62は、蓋体14の内面14aにおける圧力開放弁18を囲む場所のうち、蓋体14の短手方向における圧力開放弁18よりも外側に接触可能である。第2リブ63は、蓋体14の長手方向における圧力開放弁18よりも正極導電部材41寄りの外側に位置する。よって、第1リブ62及び第2リブ63は、蓋体14を外面14bから見て圧力開放弁18に重ならない位置にある。二次電池10が振動したりして電極組立体12が蓋体14側に向けて移動すると、遮蔽部材60も蓋体14に向けて移動し、第1リブ62が蓋体14の内面14aに接触する。この接触により、遮蔽部61と蓋体14とが隔てられている。また、電極組立体12側から蓋体14の内面14aに向けて遮蔽部材60を見た場合、第1リブ62及び第2リブ63は、遮蔽部61の外形線で画定される面内に存在する。
図1又は図4に示すように、二次電池10は、正極のタブ群26及び負極のタブ群36それぞれに装着された絞り部材53を備える。各絞り部材53は、矩形板状の本体部54と、本体部54と一体の複数の絞り部55とを備える。本体部54の長手は積層方向Yに延び、本体部54の長手方向への寸法は、積層方向Yへの電極組立体12の寸法より若干短い。絞り部材53は、本体部54の一方の長縁部がタブ側端面12bに支持された状態でタブ側端面12bに載置されている。複数の絞り部55は同形状であり、本体部54の長手方向に複数並設されている。絞り部55の長手は、並設方向Xに延びる。
図4、図5又は図6に示すように、本体部54の長手方向に沿った絞り部55の寸法を厚みDとする。正極のタブ群26に装着された絞り部材53において、絞り部55の厚みDは、積層方向Yに隣り合う正極のタブ25の対向面間距離Kより長い。正極のタブ25における対向面間距離Kは、電極組立体12が組み立てられた状態、すなわち、タブ25間に絞り部55が挿入されていない状態におけるタブ25間の距離である。よって、正極のタブ25における対向面間距離Kは、積層方向Yに隣り合う正極未塗工部22の対向面間距離であるとも言える。
電極組立体12が組み立てられた状態において、正極のタブ群26における対向面間距離Kは、設計上は、正極活物質層21bの2層分の厚みと、2枚のセパレータ24の厚みと、1枚の負極電極31の厚みの合計となる。同様に、負極のタブ群36における対向面間距離Kは、設計上は、負極活物質層31bの2層分の厚みと、2枚のセパレータ24の厚みと、1枚の正極電極21の厚みの合計となる。図示しないが、負極のタブ群36に装着された絞り部材53において、絞り部55の厚みDは、積層方向Yに隣り合う負極のタブ35の対向面間距離Kより長い。
各絞り部材53において、絞り部55は、積層方向Yに隣り合う正極のタブ25同士又は負極のタブ35同士の間に介在する。上述したように、絞り部55の厚みDは、対向面間距離Kより長いため、各絞り部55は、積層方向Yに隣り合う正極のタブ25又は負極のタブ35に接触している。
次に、二次電池10の作用を記載する。
さて、図7に示すように、釘刺し試験を行うため、二次電池10の正面視でケース11の中央部Pに釘を刺すと、その釘は、電極組立体12を積層方向に貫通する。すると、釘を介して正極電極21と負極電極31の間のセパレータ24が破断又は溶融し、正極電極21と負極電極31とがケース11内において短絡する。
電極組立体12で短絡が生じると、その短絡部の周辺では熱が発生し、電解液成分が分解されてガスが発生する。ガスの発生により、二次電池10内の圧力上昇が生じる。そして、ケース11の内部圧力が圧力開放弁18の開放圧に達すると、圧力開放弁18の弁体19が開裂し、ケース11内のガスがケース11外に放出される。
短絡部で発生した高圧のガスは、開裂した圧力開放弁18に向けて上昇する。また、発生するガスの勢いによって各電極21,31の一部が剥ぎ取られる。圧力開放弁18に向かうガスの多くは、タブ側端面12bにおける被覆領域Hから電極組立体12の外へ出る。すると、ガスは、遮蔽部61の外面61aに衝突し、外面61aに沿って向きを変える。
遮蔽部61への衝突により向きを変えたガスの一部は、第1リブ62や第2リブ63に沿って上昇し、各リブ62,63の先端面と蓋体14の内面14aとの隙間を通って、圧力開放弁18に至る。
また、短絡部で発生した高圧のガスの一部は、正極のタブ群26及び負極のタブ群36に向けて流れる。各タブ群26,36において、各絞り部材53の絞り部55によって積層方向Yに隣り合う正極のタブ25同士又は負極のタブ35同士の隙間が狭められている。このため、絞り部55によって、正極のタブ25間又は負極のタブ35間でのガスの流路が絞られている。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)釘刺し試験時、圧力開放弁18に向かうガスを遮蔽部61の外面61aに衝突させ、ガスの流れる向きを、圧力開放弁18へ真っ直ぐに向かう経路から外し、圧力開放弁18に向けたガス排出経路を長くすることができる。その結果、ガスに含まれる各電極21,31の一部をケース11内に落下させ、各電極21,31の一部がガスと共にケース11外に飛散することを抑止して、火花となることを抑止できる。
加えて、絞り部55により、積層方向Yに隣り合う正極のタブ25同士の隙間、及び負極のタブ35同士の隙間を狭め、タブ25,35間でのガスの流路を絞ることができる。その結果、積層方向Yに隣り合う正極のタブ25間、及び負極のタブ35間を通過するガスの勢いを抑え、ガスによって正極のタブ25及び負極のタブ35が削られることを抑制できる。したがって、開裂した圧力開放弁18からケース11外へ各電極21,31の一部及び各タブ25,35の一部が飛散することを抑止できる。
(2)絞り部55の厚みDは、積層方向Yに隣り合うタブ25,35の対向面間距離Kより長い。このため、積層方向Yに隣り合うタブ25,35それぞれに絞り部55を接触させることができる。よって、積層方向Yに隣り合うタブ25,35同士の間を確実に絞ることができ、開裂した圧力開放弁18からケース11外へ正極のタブ25及び負極のタブ35の一部が飛散することを抑止できる。
(3)絞り部材53において、複数の絞り部55は本体部54に一体化されている。このため、複数の絞り部55を纏めて扱うことができ、取り扱いやすい。
(4)正極のタブ25はアルミニウム又はアルミニウム合金製であり、銅製の負極のタブ35と比べると、融点が低く、溶融しやすい。しかし、絞り部55によって、積層方向Yに隣り合う正極のタブ25同士の隙間を絞り、正極のタブ25間を流れるガスの勢いを抑えることで、正極のタブ25が溶融して削られることを抑制し、タブ25の一部がケース11外へ飛散することを抑止できる。
(5)遮蔽部材60は、タブ側端面12bの被覆領域Hに載置されている。このため、タブ側端面12bにおける被覆領域Hから電極組立体12外へ出たガスを、即座に遮蔽部61に衝突させることができる。よって、圧力開放弁18に向かっていたガスの向きを速やかに変え、圧力開放弁18に向けたガス排出経路を速やかに長くすることができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 遮蔽部61を、蓋体14とは別体の遮蔽部材60によって設けたが、遮蔽部61を設ける方法はこれに限らない。例えば、正極導電部材41又は負極導電部材51の一部を長手方向に延長し、正極導電部材41又は負極導電部材51の一部に遮蔽部を形成してもよい。
又は、蓋体14をプレス加工して蓋体14に一体の遮蔽部を設け、この遮蔽部を蓋体14の内面14aと、電極組立体12のタブ側端面12bとの間で、正極電極21と負極電極31を短絡させない状態に配置してもよい。なお、遮蔽部によって正極電極21と負極電極31を短絡させないために、遮蔽部の表面を絶縁性樹脂やセラミックのコーティングで覆う。また、蓋体14に遮蔽部を形成することで蓋体14に開いた孔をシート状の弁体で覆い、弁体によって圧力開放弁を設けてもよい。
○ タブ側端面12bにおいて、正極のタブ群26と負極のタブ群36の間の被覆領域Hのうち、遮蔽部61によって覆われていない部分に、タブ群26,36装着用とは別の絞り部材を設けてもよい。例えば、積層方向Yに隣り合う負極未塗工部32とセパレータ24との間に、それら負極未塗工部32とセパレータ24の間の隙間を絞る絞り部を配置してもよい。絞り部としては、負極未塗工部32又はセパレータ24の表面に形成した樹脂層でもよいし、負極未塗工部32とセパレータ24の間に配置した樹脂板製の部材でもよい。
○ 実施形態では、絞り部55を本体部54に一体化した構成としたが、一体化されたものでなくてもよい。例えば、絞り部を、本体部54を有さない構成とし、積層方向Yに隣り合うタブ25,35同士の間に絞り部を1枚ずつ挿入した構成としてもよい。
又は、タブ25,35の表面に塗料を塗布して絞り部としてもよい。
○ 絞り部55は、積層方向Yに隣り合う正極のタブ25の間に配置されていればよく、絞り部55は、積層方向Yに隣り合う負極のタブ35の間に配置されていなくてもよい。
○ 絞り部55の厚みDは、積層方向Yに隣り合う負極のタブ35の対向面間距離K、及び積層方向Yに隣り合う正極のタブ25の対向面間距離Kと同じでもよいし、短くてもよい。
○ 樹脂製の遮蔽部材60は、タブ側端面12bに載置されず、接着や溶着等によって蓋体14の内面14aやその他の部材に接合されていてもよい。
○ セパレータ24は、正極電極21と負極電極31の間に1枚ずつ介装されるタイプでなくてもよく、例えば、正極電極21を収容した袋状セパレータであってもよい。
又は、セパレータは長尺状であり、つづら折りされることによって正極電極21と負極電極31の間に介在するタイプでもよい。
○ 正極電極21と負極電極31とは、例えば、負極活物質層31bの表面に塗布した絶縁材料によって形成された絶縁層によって絶縁されていてもよい。
○ 圧力開放弁18を壁部としての蓋体14に設けたが、壁部は蓋体14以外でもよく、長側壁13dや短側壁13cでもよい。
○ 電極組立体は、1枚の帯状の正極電極と1枚の帯状の負極電極とをセパレータで絶縁した状態で捲回軸を中心に捲回した捲回型であってもよい。
○ 蓄電装置は、電気二重層キャパシタ等の他の蓄電装置であってもよい。
○ 各実施形態や各形態では、二次電池10はリチウムイオン二次電池であったが、これに限られず、ニッケル水素等の他の二次電池であってもよい。要は、正極活物質層と負極活物質層との間をイオンが移動するとともに電荷の授受を行うものであればよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(1)前記遮蔽部は、前記タブ側端面に載置された遮蔽部材が備える。
(2)複数の前記絞り部は、本体部に一体化されている。
(3)前記正極及び前記負極の電極は、金属箔の両面に活物質層を有し、前記正極の活物質層と前記負極の活物質層とはセパレータによって絶縁され、積層方向に隣り合う前記タブ間の寸法は、該タブを備える一方の極性の電極における前記積層方向への前記活物質層の2層分の厚さと、前記積層方向への他方の極性の電極の1枚分の厚さと、前記セパレータ2枚分の厚さの合計である。
Y…積層方向、10…蓄電装置としての二次電池、11…ケース、12…電極組立体、12b…タブ側端面、14…壁部としての蓋体、18…圧力開放弁、21…正極電極、25,35…タブ、26,36…タブ群、31…負極電極、55…絞り部、61…遮蔽部。

Claims (2)

  1. 正極と負極の電極が絶縁された状態で交互に積層され、かつ前記電極の縁部の一部から突出した形状の金属箔製のタブが同じ極性同士で集められたタブ群を有し、前記正極のタブ群及び前記負極のタブ群の双方が突出したタブ側端面を備える電極組立体と、
    前記電極組立体及び電解液を収容したケースと、
    前記ケースの壁部に存在し、ケース内の圧力が開放圧に達した場合に開裂し、ケース内の圧力をケース外に開放させる圧力開放弁と、を有する蓄電装置であって、
    前記正極のタブ群と前記負極のタブ群の間に位置し、前記圧力開放弁を前記タブ側端面側から覆う遮蔽部を備えるとともに、
    少なくとも前記正極のタブ群において積層方向に隣り合うタブの間に介在する絞り部を備えることを特徴とする蓄電装置。
  2. 前記積層方向への前記絞り部の寸法は、前記積層方向に隣り合うタブ間の寸法より大きい請求項1に記載の蓄電装置。
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