JP2015018710A - 蓄電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ケースが押し潰されたり、釘が刺さったりしたときに、短絡用電極での短絡を速やかに発生させることができる蓄電装置を提供すること。
【解決手段】二次電池10において、電極組立体12の積層方向の両端に位置する偏平面12bと、各偏平面12bに対向した第2側壁24との間に、正極短絡用電極31と負極短絡用電極33とが絶縁された状態で積層方向に沿って積層されている。短絡ユニット30において、正極短絡用電極31は、負極短絡用電極33への対向面の全面に絶縁コーティング層32を備える。
【選択図】図4
【解決手段】二次電池10において、電極組立体12の積層方向の両端に位置する偏平面12bと、各偏平面12bに対向した第2側壁24との間に、正極短絡用電極31と負極短絡用電極33とが絶縁された状態で積層方向に沿って積層されている。短絡ユニット30において、正極短絡用電極31は、負極短絡用電極33への対向面の全面に絶縁コーティング層32を備える。
【選択図】図4
Description
本発明は、電極組立体の偏平面と、ケースの壁部との間に、正極と負極の短絡用電極が絶縁された状態で積層された蓄電装置に関する。
EV(Electric Vehicle)やPHV(Plug in Hybrid Vehicle)などの車両には、原動機となる電動機への供給電力を蓄える蓄電装置としての二次電池が搭載されている。二次電池としては、シート状の正極電極及び負極電極が、間にセパレータが介在する状態で積層された積層型の電極組立体をケース内に備えたものがある。
このような二次電池においては、外部からの圧力によりケースが押し潰されたり、釘が刺さったりすると、正極電極と負極電極の間のセパレータが破断又は溶融し、正極電極と負極電極とがケース内において短絡が発生してしまう虞がある。そして、短絡が発生すると、その短絡部の周辺では熱が発生し、この熱によって破裂や発火に至る虞がある。
そこで、電極組立体での短絡を防止するために、ケース内に短絡用電極を設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のリチウムイオン重合体バッテリーは、カソードとアノードを第1セパレータを挟んで積層された電極層(電極組立体)を備えるとともに、その電極層の最も外側に、活物質層を有しないカソード及びアノード(短絡用電極)と、それらカソードとアソードの間に配置された第2セパレータを備える。第2セパレータは、アルミナ及びシリカから構成されたセラミックセパレータであり、第1セパレータよりも破断エネルギーが低い。
そして、二次電池の通常使用時は、第2セパレータによってカソードとアノードの短絡が阻止されている。一方、外部からの衝撃によりケースが押し潰されたり、釘が刺さったりすると、電極組立体での短絡に先立って、第2セパレータが破損し、電極層の最も外側でカソードとアノードが短絡し、安全に電池電圧を低下させることができる。
ところが、ケースが押し潰されたり、釘が刺さったりしたとき、第2セパレータよりも外側にあるカソードが、押し潰されたケースや、刺さった釘に追従して変形する。すると、第2セパレータも、その変形したカソードに追従して変形してしまい、第2セパレータの破損が遅れる結果、短絡の発生が遅れてしまう。
本発明は、ケースが押し潰されたり、釘が刺さったりしたときに、短絡用電極での短絡を速やかに発生させることができる蓄電装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、蓄電装置は、正極電極と負極電極とがセパレータを間に介在させた状態で積層された電極組立体がケース内に収容され、前記電極組立体の積層方向の両端に位置する偏平面と、該偏平面に対向した前記ケースの壁部との間に、正極の短絡用電極と負極の短絡用電極とが絶縁された状態で前記積層方向に沿って積層された蓄電装置であって、前記正極の短絡用電極及び前記負極の短絡用電極のうちいずれか一方は、他方への対向面の全面に絶縁コーティング層を備えることを要旨とする。
これによれば、蓄電装置の通常使用時、ケースを押し潰さないまでの圧力が、ケースの外部から積層方向に沿って壁部に作用したときは、絶縁コーティング層によって正極と負極の短絡用電極が短絡してしまうことを防止できる。
そして、絶縁コーティング層は、一方の短絡用電極の表面に一体に設けられた層であり、セパレータのようなフィルム状のものではない。このため、絶縁コーティング層は、外部からの荷重が加わると容易に破壊されるとともに、フィルム状のセパレータのようにケースの変形或いは突き刺さる釘に追従すべく、広範囲のフィルム状のセパレータが短絡用電極に対してずれる様に変形することもない。よって、壁部が、外部からの圧力により押し潰されたり、壁部を貫通して釘が刺さったりしたとき、その圧力や釘からの荷重が絶縁コーティング層に加わると、絶縁コーティング層は速やかに破壊される。このため、正極と負極の短絡用電極を速やかに短絡させることができ、フィルム状のセパレータを短絡用電極の間に介在させた場合よりも速く短絡を発生させることができる。
また、蓄電装置について、前記絶縁コーティング層は、前記正極の短絡用電極及び前記負極の短絡用電極のうち、前記電極組立体に近い一方の短絡用電極が備えるのが好ましい。
これによれば、ケースが押し潰されて、外部からの圧力が壁部に作用した場合、その圧力は、ケースの壁部に近い短絡用電極(他方の短絡用電極)を介して絶縁コーティング層に加わる。また、釘が突き刺さった場合は、壁部に近い短絡用電極(他方の短絡用電極)を貫通した釘が、絶縁コーティング層に直接突き刺さる。このため、絶縁コーティング層をより確実に破壊することができる。
また、蓄電装置について、前記電極組立体に近い一方の短絡用電極は前記正極の短絡用電極であって、前記正極の短絡用電極が前記絶縁コーティング層を備えていてもよい。
これによれば、例えば、正極の短絡用電極をアルミニウム箔とすると、絶縁コーティング層として、アルミニウム箔を陽極酸化して形成された酸化皮膜を用いることができ、絶縁コーティング層を簡単に形成することができる。
これによれば、例えば、正極の短絡用電極をアルミニウム箔とすると、絶縁コーティング層として、アルミニウム箔を陽極酸化して形成された酸化皮膜を用いることができ、絶縁コーティング層を簡単に形成することができる。
また、蓄電装置について、前記絶縁コーティング層は、セラミックからなっていてもよい。
これによれば、絶縁コーティング層は、ケースの変形や突き刺さる釘に追従することがなく、より確実、かつ速やかに破壊させることができる。
これによれば、絶縁コーティング層は、ケースの変形や突き刺さる釘に追従することがなく、より確実、かつ速やかに破壊させることができる。
また、蓄電装置について、前記蓄電装置は二次電池である。
本発明によれば、ケースが押し潰されたり、釘が刺さったりしたときに、短絡用電極での短絡を速やかに発生させることができる。
以下、蓄電装置を二次電池に具体化した一実施形態を図1〜図4にしたがって説明する。
図1及び図3に示すように、二次電池10は、四角箱状のケース11に電極組立体12及び電解液21が収容されて構成されている。ケース11は、直方体状の本体部材13と、矩形平板状の蓋部材14とを有する。本体部材13は、矩形平板状の底部22と、この底部22の短側縁から立設された一対の第1側壁23と、底部22の長側縁から立設され、かつ両第1側壁23に直交する一対の第2側壁24を備える。本体部材13は、その内側に、底部22と、一対の第1側壁23と、一対の第2側壁24とによって囲まれた収容部Sを有するとともに、本体部材13には収容部Sと連通する挿入口13dが開口している。
図1及び図3に示すように、二次電池10は、四角箱状のケース11に電極組立体12及び電解液21が収容されて構成されている。ケース11は、直方体状の本体部材13と、矩形平板状の蓋部材14とを有する。本体部材13は、矩形平板状の底部22と、この底部22の短側縁から立設された一対の第1側壁23と、底部22の長側縁から立設され、かつ両第1側壁23に直交する一対の第2側壁24を備える。本体部材13は、その内側に、底部22と、一対の第1側壁23と、一対の第2側壁24とによって囲まれた収容部Sを有するとともに、本体部材13には収容部Sと連通する挿入口13dが開口している。
蓋部材14は、挿入口13dを閉塞する。ケース11を構成する本体部材13と蓋部材14は、何れも金属製(例えば、ステンレスやアルミニウム)である。また、本実施形態の二次電池10は、その外観が角型をなす角型電池であり、リチウムイオン電池である。
電極組立体12には、当該電極組立体12から電気を取り出すための正極端子15が正極用導電部材18eを介して電気的に接続されるとともに、負極端子16が負極用導電部材19eを介して電気的に接続されている。そして、正極端子15及び負極端子16は、蓋部材14を貫通してケース11外に突出するとともに、正極端子15及び負極端子16には、ケース11から絶縁するためのリング状の絶縁リング17aがそれぞれ取り付けられている。
図2に示すように、電極組立体12は、正極用金属箔18aの両面に正極用の活物質層18bを有する正極電極18、及び負極用金属箔19aの両面に負極用の活物質層19bを有する負極電極19が、両者の間にセパレータ20を介在させた状態で積層された構成である。正極電極18及び負極電極19において、各活物質層18b,19bは、それぞれ対向する2辺が平行な矩形状である。なお、正極電極18の活物質層18bの平面形状は、負極電極19の活物質層19bの平面形状より若干小さく形成されている。正極用金属箔18aには、活物質が塗布されていない未塗工部18dが活物質層18bの一辺に沿って設けられている。負極用金属箔19aには、活物質が塗布されていない未塗工部19dが活物質層19bの一辺に沿って設けられている。各未塗工部18d,19dにはタブ18f,19fが突出するように設けられている。正極電極18のタブ18fには正極用導電部材18eが溶接で接続され、負極電極19のタブ19fには負極用導電部材19eが溶接で接続されている。
図3及び図4(a)に示すように、電極組立体12において、正極電極18及び負極電極19の積層方向に直交し、かつ正極電極18及び負極電極19の長手方向を、電極組立体12の長手方向とする。また、電極組立体12において、タブ18f,19fが設けられた側と反対側の端面であり、本体部材13の底部22側を底側端面12aとし、電極組立体12の積層方向の両端に位置する面を偏平面12bとする。本実施形態では、電極組立体12の積層方向の両端には正極電極18が配設され、両偏平面12bは、正極電極18の活物質層18bによって形成されている。さらに、電極組立体12の長手方向の両端に位置する端面を端面12cとする。
電極組立体12は、四角箱状に組立てられた絶縁シート27によって、底側端面12a、両偏平面12b、及び両端面12cが覆われている。そして、本体部材13の底部22と電極組立体12の底側端面12aとの間、本体部材13の各第1側壁23と電極組立体12の端面12cとの間、及び本体部材13の各第2側壁24と電極組立体12の偏平面12bとの間は、それぞれ絶縁シート27によって絶縁されている。このため、電極組立体12と、ケース11との間には絶縁シート27が介在し、電極組立体12がケース11から絶縁されている。
図4(a)に示すように、電極組立体12において、積層方向両端の偏平面12b(正極電極18の活物質層18b)と、両偏平面12bに対向する第2側壁24の内面24dとの間には、絶縁シート27に加え短絡ユニット30が介装されている。よって、本実施形態では、第2側壁24が偏平面12bと対向するケース11の壁部を構成する。
短絡ユニット30は、矩形状及びアルミニウム箔製の正極の短絡用電極(以下、正極短絡用電極とする)31、及び矩形状及び銅箔製の負極の短絡用電極(以下、負極短絡用電極とする)33を有している。そして、電極組立体12の積層方向に沿って、偏平面12b(正極電極18の活物質層18b)から第2側壁24に向けて、正極短絡用電極31、及び負極短絡用電極33の順番で積層されている。
図2に示すように、正極短絡用電極31は、負極短絡用電極33と対向する矩形状の正極本体部31aを備え、正極本体部31aは負極短絡用電極33と対向しない正極タブ部31bを有する。正極タブ部31bは、正極本体部31aの一辺の一部から突出する状態に設けられている。
負極短絡用電極33は、正極短絡用電極31と対向する矩形状の負極本体部33aを備え、負極本体部33aは、正極短絡用電極31と対向しない負極タブ部33bを有する。負極タブ部33bは、負極本体部33aの一辺の一部から突出する状態に設けられている。なお、正極短絡用電極31は、電極組立体12における正極電極18の正極用金属箔18aと同形状のものを使用することができ、負極短絡用電極33は、電極組立体12における負極電極19の負極用金属箔19aと同形状のものを使用することができる。
正極短絡用電極31は、その正極タブ部31bが、電極組立体12の正極のタブ18fと電気的に接続され、正極になっている。一方、負極短絡用電極33は、その負極タブ部33bが、電極組立体12の負極のタブ19fと電気的に接続され、負極になっている。
図4(a)に示すように、短絡ユニット30の正極短絡用電極31及び負極短絡用電極33のうち、電極組立体12の偏平面12b(正極電極18の活物質層18b)に近い一方の短絡用電極は、正極短絡用電極31である。そして、この正極短絡用電極31は、他方の短絡用電極である負極短絡用電極33への対向面の全面に、絶縁コーティング層32を備える。絶縁コーティング層32は、正極本体部31a及び正極タブ部31bの全面に亘って設けられている。また、絶縁コーティング層32は、正極短絡用電極31の材料であるアルミニウム箔の表面全面に設けられた硬質陽極酸化皮膜によって構成されている。
絶縁コーティング層32は、アルミニウム箔に陽極酸化処理を施すことで形成されている。詳しくは、絶縁コーティング層32は、アルミニウム箔を、低温の電解浴又は各種の有機酸を添加した特殊な電解浴を用いて処理することで形成されている。このようなセラミック(陽極酸化皮膜)からなる絶縁コーティング層32は、通常の方法で処理された皮膜に比べて硬く、かつ、耐磨耗性に優れる。さらに、絶縁コーティング層32(陽極酸化皮膜)は、可撓性がなく、割れやすいとともに、高い電気的な絶縁性も有し、この絶縁コーティング層32によって、正極短絡用電極31と、負極短絡用電極33とが電気的に絶縁されている。
次に、二次電池10の作用を記載する。
図4(a)に示すように、二次電池10の通常使用時、短絡ユニット30の正極短絡用電極31と負極短絡用電極33は、正極短絡用電極31が備える絶縁コーティング層32によって絶縁されている。
図4(a)に示すように、二次電池10の通常使用時、短絡ユニット30の正極短絡用電極31と負極短絡用電極33は、正極短絡用電極31が備える絶縁コーティング層32によって絶縁されている。
図4(b)に示すように、二次電池10に対し、一方の第2側壁24に釘50が突き刺さると、その釘50は、絶縁シート27及び負極短絡用電極33を突き破り、絶縁コーティング層32に達する。このとき、釘50からの荷重が絶縁コーティング層32に加わる。この際、絶縁コーティング層32は、突き刺さる釘50とともにずれて追従することなく、釘50からの荷重を受けて容易に破壊される。その結果、絶縁コーティング層32を貫通した釘50は、正極短絡用電極31の正極本体部31aに突き刺さり、正極短絡用電極31と負極短絡用電極33が釘50を介して短絡し、ケース11内において、電極組立体12以外で短絡が発生する。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ケース11内に短絡ユニット30を配設した二次電池10において、短絡ユニット30を正極短絡用電極31と負極短絡用電極33で構成するとともに、正極短絡用電極31と一体に設けた絶縁コーティング層32により、正極短絡用電極31と負極短絡用電極33を絶縁した。絶縁コーティング層32は、樹脂フィルムのようなセパレータと異なり、釘50からの荷重を受けて、突き刺さる釘50とともにずれるように変形したりせず、容易に破壊される。よって、ケース11に釘50が刺さったとき、絶縁コーティング層32は速やかに破壊され、正極短絡用電極31と負極短絡用電極33を速やかに短絡させることができ、電極組立体12以外での短絡の発生が遅れない。
(1)ケース11内に短絡ユニット30を配設した二次電池10において、短絡ユニット30を正極短絡用電極31と負極短絡用電極33で構成するとともに、正極短絡用電極31と一体に設けた絶縁コーティング層32により、正極短絡用電極31と負極短絡用電極33を絶縁した。絶縁コーティング層32は、樹脂フィルムのようなセパレータと異なり、釘50からの荷重を受けて、突き刺さる釘50とともにずれるように変形したりせず、容易に破壊される。よって、ケース11に釘50が刺さったとき、絶縁コーティング層32は速やかに破壊され、正極短絡用電極31と負極短絡用電極33を速やかに短絡させることができ、電極組立体12以外での短絡の発生が遅れない。
(2)負極短絡用電極33よりも内側で、かつ電極組立体12に近い正極短絡用電極31に絶縁コーティング層32を設けた。このため、ケース11が押し潰される場合においても短絡ユニット30での短絡を確実として安全性を高めることができる。
例えば、負極短絡用電極33の内面に絶縁コーティング層32を設けると、ケース11が押し潰された場合、圧潰の周囲において短絡ユニット30がケース11の外側に向けて凸となる曲げが生じるが、曲げによって負極短絡用電極33の内側に位置する絶縁コーティング層32には圧縮が作用する。逆に、正極短絡用電極31の外面に絶縁コーティング層32を設けると、ケース11が押し潰された場合、圧潰の周囲において、絶縁コーティング層32には引っ張りが作用することで、正極短絡用電極31には絶縁コーティング層32が剥がれた部位が生じ、向かい合う負極短絡用電極33との短絡を生じさせる。よって、正極短絡用電極31に絶縁コーティング層32を設けることで、より確実に絶縁コーティング層32を破壊することができる。
(3)正極短絡用電極31の材料であるアルミニウム箔に陽極酸化処理を行い、アルミニウム箔の表面に硬質酸化皮膜(セラミック)を形成して絶縁コーティング層32とした。このため、簡単に絶縁コーティング層32を形成することができる。また、セラミック製の絶縁コーティング層32は、ケース11の変形や突き刺さる釘50に追従することがなく、より確実、かつ速やかに破壊させることができる。
(4)絶縁コーティング層32は、アルミニウム箔の表面に形成された硬質酸化皮膜である。このため、二次電池10の通常使用時に、ケース11を変形させないまでの圧力が作用しても、絶縁コーティング層32は破壊されず、正極短絡用電極31と負極短絡用電極33を絶縁することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態では、正極短絡用電極31及び負極短絡用電極33のうち、正極短絡用電極31を電極組立体12に近い一方の短絡用電極としたが、この逆でもよい。すなわち、負極短絡用電極33を電極組立体12に近い一方の短絡用電極とし、その外側に配置された正極短絡用電極31を第2側壁24に近い他方の短絡用電極としてもよい。そして、負極短絡用電極33の全面に絶縁コーティング層32を設けてもよい。
○ 実施形態では、正極短絡用電極31及び負極短絡用電極33のうち、正極短絡用電極31を電極組立体12に近い一方の短絡用電極としたが、この逆でもよい。すなわち、負極短絡用電極33を電極組立体12に近い一方の短絡用電極とし、その外側に配置された正極短絡用電極31を第2側壁24に近い他方の短絡用電極としてもよい。そして、負極短絡用電極33の全面に絶縁コーティング層32を設けてもよい。
この場合、負極短絡用電極33の材料である銅箔に絶縁コーティング層32を設けるが、絶縁コーティング層32は、樹脂バインダにセラミックフィラーを分散させたものを負極短絡用電極33に塗布、或いは、融着・溶射・化学蒸着を利用してセラミック層として形成される。
なお、上記形態において、正極短絡用電極31は負極短絡用電極33への対向面のみに絶縁コーティング層32を備えていてもよい。
○ 実施形態において、負極短絡用電極33は正極短絡用電極31への対向面のみに絶縁コーティング層32を備えていてもよい。
○ 実施形態において、負極短絡用電極33は正極短絡用電極31への対向面のみに絶縁コーティング層32を備えていてもよい。
○ 実施形態において、正極短絡用電極31に設けられる絶縁コーティング層32は、陽極酸化皮膜でなくてもよく、ジルコニアや窒化珪素等のその他のセラミックや樹脂を正極短絡用電極31にコーティングしたものであってもよい。
○ 短絡ユニット30を、正極短絡用電極31、及び負極短絡用電極33を一枚ずつ積層して構成したが、積層する枚数は適宜変更してもよい。
○ 電極組立体12を構成する正極電極18、及び負極電極19の枚数は適宜変更してもよい。
○ 電極組立体12を構成する正極電極18、及び負極電極19の枚数は適宜変更してもよい。
○ 実施形態では、正極電極18は、正極用金属箔18aの両面に活物質層18bを有するとしたが、正極用金属箔18aの片面のみに活物質層18bを有していてもよい。同様に、負極電極19は、負極用金属箔19aの両面に活物質層19bを有するとしたが、負極用金属箔19aの片面のみに活物質層19bを有していてもよい。
○ 蓄電装置としてのニッケル水素二次電池や、電気二重層キャパシタとして具体化してもよい。
10…蓄電装置としての二次電池、11…ケース、12…電極組立体、12b…偏平面、18…正極電極、19…負極電極、20…セパレータ、24…壁部としての第2側壁、31…正極の短絡用電極、32…絶縁コーティング層、33…負極の短絡用電極。
Claims (5)
- 正極電極と負極電極とがセパレータを間に介在させた状態で積層された電極組立体がケース内に収容され、
前記電極組立体の積層方向の両端に位置する偏平面と、該偏平面に対向した前記ケースの壁部との間に、正極の短絡用電極と負極の短絡用電極とが絶縁された状態で前記積層方向に沿って積層された蓄電装置であって、
前記正極の短絡用電極及び前記負極の短絡用電極のうちいずれか一方は、他方への対向面の全面に絶縁コーティング層を備えることを特徴とする蓄電装置。 - 前記絶縁コーティング層は、前記正極の短絡用電極及び前記負極の短絡用電極のうち、前記電極組立体に近い一方の短絡用電極が備える請求項1に記載の蓄電装置。
- 前記電極組立体に近い一方の短絡用電極は前記正極の短絡用電極であって、前記正極の短絡用電極が前記絶縁コーティング層を備える請求項1又は請求項2に記載の蓄電装置。
- 前記絶縁コーティング層は、セラミックからなる請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の蓄電装置。
- 前記蓄電装置は二次電池である請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載の蓄電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013145658A JP2015018710A (ja) | 2013-07-11 | 2013-07-11 | 蓄電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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