JP2019011497A - マスキング治具、電気メッキ装置 - Google Patents

マスキング治具、電気メッキ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】マスクすべき部位がメッキされてしまうことを抑制することができる技術を提供する。
【解決手段】マスキング治具100は、棒状のピストンロッド10を通す貫通孔133が形成されていると共に、貫通孔133の周囲に、ピストンロッド10の雄ねじ10eが貫通孔133に挿入されることにより弾性変形してピストンロッド10の外周端面と接触する変形部134を有する接触部材130と、接触部材130をピストンロッド10の軸心方向に交差する方向に移動可能に支持する支持ユニット170と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、マスキング治具、電気メッキ装置に関する。
従来、棒状のワーク(被メッキ部材)の下部をマスクするマスキング治具を備える電気メッキ装置が提案されている。
例えば、特許文献1に記載された電気メッキ装置は、陽極を備えメッキ液を満たしたメッキ槽に、ワーク支持機構で吊下げた棒状のワークを浸漬する形式の電気メッキ装置において、メッキ槽に、ワークの下部をマスクするマスキング治具を備え、ワークの下部が液中でマスキング治具に挿入され、マスクする。そして、マスキング治具は、ワークの下部を収納するための、ワークの外径より大きな凹部か、ワークの外径より大径の貫通孔を備えている。
特開平9−13191号公報
棒状の被メッキ部材の所定部位に対してメッキしたい物質(金属)の薄膜を形成するべくメッキ処理を施す前に、例えば、被メッキ部材の軸心とマスキング治具の凹部や貫通孔の中心とがずれていると、マスクすべき部位にもメッキされてしまうおそれがある(薄膜が形成されてしまうおそれがある)。
本発明は、マスクすべき部位がメッキされてしまうことを抑制することができるマスキング治具、電気メッキ装置を提供することを目的とする。
かかる目的のもと、本発明は、棒状の被メッキ部材を通す貫通孔が形成されていると共に、前記貫通孔の周囲に、前記被メッキ部材の特定部位が前記貫通孔に挿入されることにより弾性変形して前記被メッキ部材の外周端面と接触する変形部を有する接触部材と、前記接触部材を前記被メッキ部材の軸心方向に交差する方向に移動可能に支持する支持部と、を備えることを特徴とするマスキング治具である。
他の観点から捉えると、本発明は、メッキしたい物質を含むメッキ液を収容するメッキ槽と、棒状の被メッキ部材を把持する把持部と、前記メッキ槽内に配置されて、前記被メッキ部材の特定部位をマスクするマスキング治具と、を備え、前記マスキング治具は、前記被メッキ部材を通す貫通孔が形成されていると共に、前記貫通孔の周囲に、前記特定部位が前記貫通孔に挿入されることにより弾性変形して前記被メッキ部材の外周端面と接触する変形部を有する接触部材と、前記接触部材を前記被メッキ部材の軸心方向に交差する方向に移動可能に支持する支持部と、を備えることを特徴とする電気メッキ装置である。
本発明によれば、被メッキ部材の軸心とマスキング治具の中心とを合わせることができ、マスクすべき部位がメッキされてしまうことを抑制することができる。
本実施の形態に係る電気メッキ装置の概略構成図である。 電気メッキ装置にてメッキ処理を施しているときの状態を示す図である。 被メッキ部材の一例としてのピストンロッドの概略図である。 (a)及び(b)は、第1の実施形態に係るマスキング治具の概略構成を示す図である。 第1の実施形態に係るマスキング治具にピストンロッドが挿入された状態を示す図である。 (a)は第1の実施形態に係るマスキング治具にピストンロッドが挿入される前の状態を示す図である。(b)は第1の実施形態に係るマスキング治具にピストンロッドが挿入された状態を示す図である。 (a)は比較例に係るマスキング治具にピストンロッドが挿入される前の状態を示す図である。(b)は比較例に係るマスキング治具にピストンロッドが挿入された状態を示す図である。 第2の実施形態に係るマスキング治具の概略構成を示す図である。 (a)は、第3の実施形態に係るマスキング治具の概略構成を示す図である。(b)は、第3の実施形態に係るマスキング治具300にピストンロッド10が挿入された状態を示す図である。 (a)及び(b)は、第4の実施形態に係るマスキング治具の概略構成を示す図である。 第5の実施形態に係るマスキング治具の概略構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に係る電気メッキ装置1の概略構成図である。
図2は、電気メッキ装置1にてメッキ処理を施しているときの状態を示す図である。
電気メッキ装置1は、棒状の被メッキ部材の一例としてのピストンロッド10を把持する把持部の一例としての把持機構20と、メッキしたい物質を含むメッキ液を収容するメッキ槽30とを備えている。そして、電気メッキ装置1は、把持機構20にて複数本のピストンロッド10を把持し、複数本のピストンロッド10を下方に配置したメッキ槽30に浸漬することでメッキ処理する。
電気メッキ装置1は、上下方向に延びた複数の柱11と、複数の柱11の上部に架け渡された板状の水平板12と、前後方向(紙面に垂直な方向)に延びる2本のレール13と、2本のレール13上を走行する自走台14とを備えている。
また、電気メッキ装置1は、自走台14に設けられたモータ15と、モータ15の出力軸に装着されたピニオン16と、前後方向に延びて、ピニオン16と共にピニオン・ラック機構を形成するラック17とを備えている。自走台14は、モータ15が駆動することによって前後方向に移動する。
把持機構20は、ピストンロッド10を昇降する昇降シリンダ21と、昇降を補助する2つのガイド22と、昇降シリンダ21及び2つのガイド22の下端部に取付けられた板状の昇降板23とを備えている。また、把持機構20は、昇降板23に装着されると共に、ピストンロッド10を把持する複数の把持ソケット24を有している。複数の把持ソケット24は、昇降シリンダ21が伸縮することで昇降板23と共に昇降する。
また、電気メッキ装置1は、メッキ液を貯蔵するタンク32と、ポンプ33と、タンク32に貯蔵されたメッキ液をメッキ槽30に供給する供給管34と、メッキ槽30内のメッキ液をタンク32に戻す戻り管35とを備えている。
また、電気メッキ装置1は、電気メッキのための陽極36と、陽極側のバスバー37と、陰極受け台38と、陰極側のバスバー39とを備えている。
また、電気メッキ装置1は、メッキ槽30内に配置されて、ピストンロッド10の特定部位をマスクするマスキング治具100と、マスキング治具100を保持すると共に昇降する昇降機構50とを備えている。
マスキング治具100については後で詳述する。
昇降機構50は、マスキング治具100を保持する略U字状のフレーム51と、このフレーム51の両端を支持する複数のナット部材52と、各ナット部材52を昇降するスクリュー53と、スクリュー53を回動するための伝動ロッド54及びべベルギヤ55とを備えている。また、昇降機構50は、一方のスクリュー54に連結されたモータ56と、他方のスクリュー54に連結された回転検出器57とを有している。
以上のように構成された電気メッキ装置1においては、メッキ処理すべき被メッキ部材(本実施の形態においてはピストンロッド10)の長さやマスクする部位に応じてマスキング治具100の高さを調整することが可能に構成されている。一方、走行モータ15を駆動して、被メッキ部材(ピストンロッド10)をメッキ槽30上に移動させ、その位置で昇降シリンダ21を駆動して、被メッキ部材を下降させる。そして、昇降板23を陰極受け台38に載せる。その後、陽極側のバスバー37及び陰極側のバスバー39を介して、陽極36と被メッキ部材(ピストンロッド10)との間に所定の電圧を印加する。すると、メッキ液中のメッキしたい物質の一例としての金属イオン(Crイオンなど)が陰極側の被メッキ部材(ピストンロッド10)に向い、金属が還元析出し始める。
(ピストンロッド、マスキング治具)
図3は、被メッキ部材の一例としてのピストンロッド10の概略図である。図1と同じ向きに示している。
図4(a)及び図4(b)は、第1の実施形態に係るマスキング治具100の概略構成を示す図である。マスキング治具100は、ピストンロッド10に対してメッキ処理を行う場合に好適な治具である。
{ピストンロッド}
ピストンロッド10は、車両のサスペンションに用いられる部品であり、シリンダ内に配置されるピストンを一方の端部に保持し、他方の端部がシリンダ外に露出する。例えば、ピストンロッド10におけるシリンダ外に露出する部位がシリンダ内を密封するオイルシールに摺接して摩耗するのを抑制するために、オイルシールに摺接する部位に硬質クロムメッキを施すメッキ処理を行う。
ピストンロッド10は、外径が異なる複数の円柱状の部位から構成されており、外径が最も大きな中央軸部10aと、中央軸部10aよりも上方に設けられた上軸部10bと、中央軸部10aよりも下方に設けられた下軸部10cとを有している。上軸部10bの上端部の外周面には雄ねじ10dが形成され、下軸部10cの下端部の外周面には雄ねじ10eが形成されている。そして、中央軸部10aが、オイルシールに接触する部分であるために、電気メッキ装置1にてメッキされる(金属の薄膜が形成される)部位である。雄ねじ10d,雄ねじ10eは、ナットが締め付けられる部位であるため、メッキされない(金属の薄膜が形成されない)。上軸部10bが把持機構20の把持ソケット24にて把持され、雄ねじ10eがマスキング治具100にてマスクされる。
{マスキング治具}
<第1の実施形態>
第1の実施形態に係るマスキング治具100は、棒状のピストンロッド10の特定部位の一例としての雄ねじ10eへ、メッキしたい物質の一例としての金属のイオンが向かうのを抑制する抑制ユニット110と、抑制ユニット110をピストンロッド10の軸心に交差する方向に移動可能に支持する支持部の一例としての支持ユニット170とを備える。
〔抑制ユニット〕
抑制ユニット110は、ピストンロッド10の下軸部10cの外周面に接触して、雄ねじ10eへ金属イオンが向かうのを抑制する接触部材130を備えている。また、抑制ユニット110は、ピストンロッド10の雄ねじ10eよりも上方に位置する中央軸部10aの下端部の周囲を囲み、雄ねじ10eの方へ金属イオンが向かうのを抑制する抑制部材140を備えている。また、抑制ユニット110は、接触部材120及び抑制部材140を保持する保持部材150を備えている。
接触部材130は、ピストンロッド10の下軸部10c(雄ねじ10e)の周囲を囲む円筒状の円筒状部131と、円筒状部131の上端部に設けられたフランジ132とを有している。接触部材130は、ゴムなどの弾性体である。例えば、接触部材130は、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)などの熱可塑性フッ素重合体にて成形されていることを例示することができる。
円筒状部131の内径は、ピストンロッド10の下軸部10cの外径と同じであり、円筒状部131の中心線方向の長さは、ピストンロッド10の下軸部10cの長さよりも長い。それゆえ、ピストンロッド10の下軸部10cは、接触部材130の内側に配置される。接触部材130の円筒状部131の内部は、ピストンロッド10の下軸部10cを通す貫通孔133として機能する。
接触部材130は、ピストンロッド10の下軸部10cを通す貫通孔133の周囲に、雄ねじ10eが貫通孔133に挿入されることにより弾性変形してピストンロッド10の外周端面と接触する変形部134を有する。変形部134は、円筒状部131における上部及び中部、フランジ132における中心側の部位にて構成される。変形部134には、放射状にスリット135が形成され、複数に分離している。つまり、接触部材130は、複数に分離した接触片136を有しており、ピストンロッド10の下軸部10cが挿入されていない状態で、接触片136同士が互いに接触しないようにスリット135が形成されている。
なお、マスキング治具100においては、円筒状部131などの円筒状の部位や部材の中心線方向がピストンロッド10の軸心方向と同じになるように配置されている。
抑制部材140は、中央部に貫通孔141aが形成された円形の板状の部位である基部141と、基部141の内周側端部から軸心方向に交差する斜め上方向に傾斜した傾斜部142と、基部141の外周側端部から軸心方向に下方に延びた円筒状の円筒状部143とを有している。
基部141の貫通孔141aの孔径は、ピストンロッド10の中央軸部10aの外径よりも大きい。基部141の外径は、接触部材130の外径よりも大きい。
傾斜部142は、内面142aとピストンロッド10の中央軸部10aの外周面との間の隙間が上側から下側に行くに従って徐々に小さくなるように形成されている。言い換えれば、傾斜部142は、接触部材130の方に行くに従って所定部位の一例としての中央軸部10aとの間の隙間が徐々に小さくなるように軸心に対して傾斜している。傾斜部142の軸心に対する角度θは45度未満であることを例示することができる。傾斜部142の上部の上部外面142bは、軸心方向に平行となるように所定長さに亘って外径が同じに成形されている。傾斜部142の上部外面142bよりも下方の外面は、肉厚が略同じになるように、外径が上側から下側に行くに従って徐々に小さくなるように成形されている。
円筒状部143の内径は、接触部材130のフランジ132の外径よりも大きく、円筒状部143の軸心方向の大きさは、接触部材130のフランジ132の大きさよりも大きい。円筒状部143の外周面には、保持部材150に形成された雌ねじ152aに締め付けられる雄ねじ143aが形成されている。
なお、抑制部材140は、金属や樹脂であることを例示することができる。
保持部材150は、中央部に貫通孔151aが形成された円形の板状の部位である円板状部151と、円板状部151の外周側端部から軸心方向に上方に延びた円筒状の円筒状部152とを有している。
円板状部151の貫通孔151aの孔径は、接触部材130の円筒状部131の外径よりも大きく、接触部材130のフランジ132の外径よりも小さい。円板状部151の外径は、接触部材130のフランジ132の外径よりも大きい。
円筒状部152の内周面には、抑制部材140の円筒状部143の外周面に形成された雄ねじ143aが締め付けられる雌ねじ152aが形成されている。
なお、保持部材150は、金属や樹脂であることを例示することができる。
以上のように構成された抑制ユニット110は、接触部材130を、保持部材150の円板状部151と抑制部材140の基部141との間に配置した状態で、抑制部材140に形成された雄ねじ143aと保持部材150に形成された雌ねじ152aとが締め付けられることで、一体化される。
〔支持ユニット〕
支持ユニット170は、抑制ユニット110が載る土台180と、土台180との間に抑制ユニット110を挟むことで抑制ユニット110の軸心方向の移動を規制する規制部材190と、規制部材190の移動を規制するロックナット195とを備えている。
土台180は、円筒状の部材であり、軸心方向に直交する上端面181を有する。土台180の内径は、抑制ユニット110の囲み部材130の円筒状部131の外径よりも大きく、土台180の軸心方向の長さは、囲み部材130の円筒状部131の長さよりも長い。土台180の外径は、抑制ユニット110の保持部材150の外径以上である。土台180の上部の外周面には、規制部材190に形成された雌ねじ191aが締め付けられる雄ねじ180aが形成されている。
なお、土台180は、金属や樹脂であることを例示することができる。
規制部材190は、外径が同じで内径が異なる2つの円筒状の第1円筒状部191と第2円筒状部192と、第2円筒状部192の上端部から内側(中心側)に突出した突出部193とを有している。
なお、規制部材190は、金属や樹脂であることを例示することができる。
第1円筒状部191の内周面には土台180の外周面に形成された雄ねじ180aに締め付けられる雌ねじ191aが形成されている。
第2円筒状部192の内径は、第1円筒状部191の内径よりも大きい。第2円筒状部192の軸心方向の大きさは、抑制ユニット110の保持部材150における軸心方向の大きさよりも大きい。
突出部193は、中央部に貫通孔193aが形成された円形の板状の部位である。貫通孔193aの孔径は、抑制ユニット110の抑制部材140の円筒状部143の内径よりも小さい。貫通孔193aの孔径は、抑制部材140の傾斜部142における最も大きな外径である上部外面142bの外径よりも大きい。
以上のように構成された支持ユニット170は、土台180の上端面181に抑制ユニット110の保持部材150の下端面(円板状部151の下面)を載せた状態で、規制部材190を土台180に対して装着する。その際、規制部材190の突出部193の貫通孔193aの中に抑制ユニット110の抑制部材140の傾斜部142を通す。その後、土台180に形成された雄ねじ180aに規制部材190に形成された雌ねじ191aが締め付けられることで、抑制ユニット110を移動可能に支持する。規制部材190の下方への移動は、土台180に形成された雄ねじ180aに締め付けられたロックナット195にて規制される。ロックナット195の位置は、土台180の上端面181と規制部材190の突出部193との間の隙間が、土台180の上端面181と規制部材190の突出部193とで挟まれる抑制ユニット110の大きさよりも大きくなるように定められる。
規制部材190の第2円筒状部192の内径は、第1円筒状部191の内径よりも大きく、抑制ユニット110の保持部材150の外径よりも大きいため、第2円筒状部192の内周面と抑制ユニット110の保持部材150の外周面との間に隙間が生じる。それゆえ、抑制ユニット110は、保持部材150の外周面が、規制部材190の第2円筒状部192の内周面に接触するまで軸心方向に直交する方向に移動可能である。
図5は、第1の実施形態に係るマスキング治具100にピストンロッド10が挿入された状態を示す図である。つまり、図5は、図2のV部の拡大断面図でもある。
電気メッキ装置1において、陽極側のバスバー37及び陰極側のバスバー39を介して、陽極36とピストンロッド10との間に所定の電圧を印加すると、メッキ液中の金属イオンMiが陰極側のピストンロッド10に向い、金属が還元析出し始める。
一方、抑制部材140の傾斜部142の内面142aとピストンロッド10の中央軸部10aの外周面との間の隙間は上側から下側に行くに従って徐々に小さくなるように形成されているので、中央軸部10aの最下端部に行くほど中央軸部10aの外周面に至る金属イオンMiの量が少なくなる。また、抑制ユニット110の接触部材130の円筒状部131の内径(貫通孔133の孔径)は、ピストンロッド10の下軸部10cの外径と同じであることから、貫通孔133にピストンロッド10の下軸部10cが挿入された状態では、接触部材130の円筒状部131の内周面とピストンロッド10の下軸部10cの外周面とが接触している。それゆえ、金属イオンMiが、接触部材130の上方から、接触部材130の円筒状部131の内周面と下軸部10cの外周面との間を通って、雄ねじ10eの方へ向かうのを、接触部材130が遮断する。また、接触部材130の円筒状部131が雄ねじ10eの周囲を囲むので、円筒状部131の外側である、円筒状部131の外周面と土台180の内周面との間から、円筒状部131の内側に配置された雄ねじ10eの方へ金属イオンMiが向かうのが抑制される。これらにより、ピストンロッド10の雄ねじ10eに金属の薄膜が形成される(金属が還元析出される)ことが抑制される。
マスキング治具100に対してピストンロッド10が挿入される際、接触部材130の貫通孔133の中心Chと、ピストンロッド10(下軸部10c)の軸心Csとが同じである場合には、円筒状部131の内周面が均等にピストンロッド10の下軸部10cの外周面に接触する。
図6(a)は第1の実施形態に係るマスキング治具100にピストンロッド10が挿入される前の状態を示す図である。図6(b)は第1の実施形態に係るマスキング治具100にピストンロッド10が挿入された状態を示す図である。
図6に示すように、マスキング治具100に対してピストンロッド10が挿入される際、接触部材130の貫通孔133の中心Chと、ピストンロッド10(下軸部10c)の軸心Csとがずれていた場合には、複数の接触片136の内の一部の接触片136の上部にのみ下軸部10cの外周面が接触し、接触した接触片136が軸心と直交する方向に力を受ける。これにより、抑制ユニット110が、接触片136が下軸部10cにより受けた力に応じた方向に移動して、貫通孔133の中心Chとピストンロッド10の軸心Csとが同じになり易くなる。そして、マスキング治具100にピストンロッド10が挿入された後には、下軸部10cの外周面に、複数の接触片136が均等に接触することとなる。
複数の接触片136が下軸部10cの外周端面と均等に接触することにより、接触部材130の上方から、円筒状部131の内周面と下軸部10cの外周面との間を通って、金属イオンMiが雄ねじ10eの方へ向かうのがより確度高く遮断される。
図7(a)は比較例に係るマスキング治具にピストンロッドが挿入される前の状態を示す図である。図7(b)は比較例に係るマスキング治具にピストンロッドが挿入された状態を示す図である。
比較例に係るマスキング治具は、第1の実施形態に係るマスキング治具100に対して、接触部材130が軸心と直交する方向に移動できない点が異なる。
比較例に係るマスキング治具に対してピストンロッド10が挿入される際に、接触部材130に形成された貫通孔133の中心Chと、ピストンロッド10(下軸部10c)の軸心Csとがずれていた場合には、複数の接触片136の内の一部の接触片136の上端部にのみ下軸部10cの外周面が接触する。そして、ピストンロッド10は、一部の接触片136を弾性変形させながら下方へ移動する。その結果、比較例に係るマスキング治具にピストンロッド10が挿入された後には、複数の接触片136の内の下軸部10cの外周面と接触しなかった接触片136と下軸部10cの外周面との間に隙間が生じる。すると、この隙間を介して、金属イオンMiが、接触部材130の上方から雄ねじ10eの方へ向かい易くなり、ピストンロッド10の雄ねじ10eがメッキされ易くなる(金属の薄膜が形成され易くなる)。また、貫通孔133の中心Chとピストンロッド10(下軸部10c)の軸心Csとがずれることで一部の接触片136のみが繰り返し変形されると、この一部の接触片136が塑性変形してしまうなどの損傷が生じ易くなり、マスキング治具の耐久性が低下する。
これに対して、第1の実施形態に係るマスキング治具100によれば、接触部材130の貫通孔133の中心Chと、ピストンロッド10(下軸部10c)の軸心Csとがずれていたとしても、貫通孔133の中心Chとピストンロッド10の軸心Csとが同じになり易くなる。つまり、支持ユニット170に対して抑制ユニット110が移動可能に支持されているので、ピストンロッド10が挿入される際に、たとえ貫通孔133の中心Chとピストンロッド10の軸心Csとがずれていたとしても、挿入後には貫通孔133の中心Chとピストンロッド10の軸心Csとが同じになり易くなる。その結果、マスキング治具100にピストンロッド10が挿入された後には、下軸部10cの外周面に、複数の接触片136が均等に接触し、金属イオンMiが、接触部材130の上方から雄ねじ10eの方へ向かうのをより確度高く遮断される。それゆえ、第1の実施形態に係るマスキング治具100は、マスクすべき部位がメッキされてしまう(金属の薄膜が形成されてしまう)ことをより確度高く抑制することができる。
また、第1の実施形態に係るマスキング治具100においては、抑制ユニット110の抑制部材140の傾斜部142は、接触部材130の方に行くに従って中央軸部10aとの間の隙間が徐々に小さくなるように軸心方向に対して傾斜し、軸心方向に対する角度θは45度未満である。それゆえ、第1の実施形態に係るマスキング治具100によれば、傾斜部142の軸心方向に対する角度θが45度以上である場合と比べると、金属イオンMiが、接触部材130の上方から雄ねじ10eの方へ向かい難くなる。その結果、第1の実施形態に係るマスキング治具100は、マスクすべき部位がメッキされてしまうことをより確度高く抑制することができる。
なお、角度θが小さいほど中央軸部10aの下端部に金属イオンMiが到達し難くなり、中央軸部10aの下端部に金属の薄膜が形成されないおそれがある。また、傾斜部142の軸心方向の長さが大きいほど中央軸部10aの下端部に金属イオンMiが到達し難くなる。また、傾斜部142の内周面の径と中央軸部10aの外周面の径との差が小さいほど中央軸部10aの下端部に金属イオンMiが到達し難くなる。それゆえ、角度θが小さいほど傾斜部142の軸心方向の長さを小さくするなど、角度θ、傾斜部142の軸心方向の長さ及び傾斜部142の内周面の径と中央軸部10aの外周面の径との差を相互に関連付けて設定すると良い。
また、第1の実施形態に係るマスキング治具100においては、接触部材130にスリット135が形成されて、ピストンロッド10の下軸部10cが挿入されていない状態で、複数に分離した接触片136同士が互いに接触しない。これに対して、ピストンロッド10の下軸部10cが挿入される前に複数の接触片136同士が互いに接触している構成においては、下軸部10cが挿入された後に接触片136同士がぶつかり合い、接触片136が中央軸部10aに接触してしまうおそれがある。接触片136が中央軸部10aに接触していると、中央軸部10aの下端部に金属の薄膜が形成されない。以上より、第1の実施形態に係るマスキング治具100によれば、メッキすべき部位がメッキされないことを確度高く抑制することができる。
また、第1の実施形態に係るマスキング治具100においては、抑制ユニット110の抑制部材140の傾斜部142の上部外面142bは、軸心方向に平行となるように成形されている。また、抑制部材140の傾斜部142における軸心方向に直交する方向の大きさは、支持ユニット170の土台180における軸心方向に直交する方向の大きさよりも小さい。このように、抑制部材140の傾斜部142の上部外面142bにおける軸心方向に直交する方向の大きさは抑制されている。その結果、電気メッキ装置1にマスキング治具100を設置した状態で、抑制部材140の傾斜部142の上部外面142bが陽極36(図1参照)と干渉し難い。つまり、第1の実施形態に係るマスキング治具100によれば、抑制部材140の傾斜部142の形状を上述した形状とすることで、電気メッキ装置1のスペース効率を向上させることができる。
なお、上述した実施形態においては、抑制ユニット110の接触部材130の円筒状部131の内径(貫通孔133の孔径)と、ピストンロッド10の下軸部10cの外径とが同じであるが、特にかかる態様に限定されない。接触部材130の円筒状部131の内径とピストンロッド10の下軸部10cの外径とは異なっていても良い。例えば、接触部材130の円筒状部131の内径がピストンロッド10の下軸部10cの外径よりも小さくても良い。かかる場合には、ピストンロッド10の下軸部10cが貫通孔133に挿入される際に、接触部材130の接触片136が弾性変形することにより、貫通孔133に下軸部10cが挿入された状態で、円筒状部131の内周面と下軸部10cの外周面とが接触する。
一方、接触部材130の円筒状部131の内径がピストンロッド10の下軸部10cの外径よりも大きくても良い。かかる場合、つまり、接触部材130の円筒状部131の内周面とピストンロッド10の下軸部10cの外周面との間に隙間がある場合には、これら円筒状部131の内径と下軸部10cの外径とを以下のように設定すると良い。接触部材130の貫通孔133にピストンロッド10の下軸部10cが挿入された状態で、接触部材130の上端面から下軸部10cに形成された雄ねじ10eまでの軸心方向の長さが大きい場合には、接触部材130の円筒状部131の内周面とピストンロッド10の下軸部10cの外周面との間に隙間があっても、金属イオンMiが雄ねじ10eまで到達し難くなる。それゆえ、接触部材130の上端面から下軸部10cに形成された雄ねじ10eまでの軸心方向の長さが大きいほど、円筒状部131の内周面とピストンロッド10の下軸部10cの外周面との間の隙間が大きくなるのを許容するなど、金属イオンMiが雄ねじ10eまで到達しないように、雄ねじ10eの位置と隙間の大きさとを相互に関連付けて設定すると良い。
また、接触部材130の円筒状部131の内径がピストンロッド10の下軸部10cの外径よりも大きくなるように設定すると共に、軸心方向の位置関係を、ピストンロッド10の中央軸部10aの下端面が接触部材130の上端面に突き当たり押圧するように設定しても良い。ピストンロッド10の中央軸部10aの下端面が接触部材130の上端面を押圧することで、接触片136が弾性変形して内側(下軸部10cの外周面側)に突出し、円筒状部131の内周面と下軸部10cの外周面との間の隙間が小さくなる。これにより、たとえ、接触部材130の円筒状部131の内周面とピストンロッド10の下軸部10cの外周面との間に隙間があったとしても、金属イオンMiが雄ねじ10eまで到達し難くすることが可能となる。
<第2の実施形態>
図8は、第2の実施形態に係るマスキング治具200の概略構成を示す図である。
第2の実施形態に係るマスキング治具200は、第1の実施形態に係るマスキング治具100に対して、支持ユニット270の土台280が、下部に、支持ユニット270の外側から、支持ユニット270の内側に金属イオンMiが向かうのを遮断する遮断部283を有する点が異なる。以下、第1の実施形態に係るマスキング治具100と異なる点について主に説明する。第1の実施形態に係るマスキング治具100と第2の実施形態に係るマスキング治具200とで、同じ形状、機能を有する物については同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第2の実施形態に係るマスキング治具200は、ピストンロッド10の下軸部10cに形成された雄ねじ10eへ金属イオンMiが向かうのを抑制する抑制ユニット110と、抑制ユニット110を支持する支持ユニット270とを備える。
支持ユニット270は、抑制ユニット110が載る土台280を有している。土台280は、円筒状の円筒状部282と、円筒状部282の下部に設けられてピストンロッド10の雄ねじ10eに金属イオンMiが向かうのを遮断する遮断部283とを有している。
遮断部283は、円筒状部282における下端部の開口を塞ぐ円板状の部位である。
遮断部283は、円筒状部282の下端部に、接着、粘着又は溶着されることを例示することができる。遮断部283は、円筒状部282の内側にしまりばめで嵌合されても良い。また、円筒状部282と遮断部283とを、一体的に成形しても良い。つまり、土台280は、カップ状であっても良い。
第2の実施形態に係るマスキング治具200によれば、支持ユニット270の土台280の円筒状部282及び遮断部283にて雄ねじ10eの周囲が囲まれるので、遮断部283が設けられていない構成と比べて、雄ねじ10eの方へ金属イオンMiが向かうのがより確度高く抑制される。つまり、第2の実施形態に係るマスキング治具200は、マスクすべき部位がメッキされてしまうことをより確度高く抑制することができる。
<第3の実施形態>
図9(a)は、第3の実施形態に係るマスキング治具300の概略構成を示す図である。図9(b)は、第3の実施形態に係るマスキング治具300にピストンロッド10が挿入された状態を示す図である。
第3の実施形態に係るマスキング治具300は、第1の実施形態に係るマスキング治具100に対して、抑制ユニット110が異なる。以下、第1の実施形態に係るマスキング治具100と異なる点について主に説明する。第1の実施形態に係るマスキング治具100と第3の実施形態に係るマスキング治具300とで、同じ形状、機能を有する物については同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第3の実施形態に係るマスキング治具300は、ピストンロッド10の下軸部10cに形成された雄ねじ10eへ金属イオンMiが向かうのを抑制する抑制ユニット310と、抑制ユニット310を支持する支持ユニット170とを備える。
抑制ユニット310は、第1の実施形態に係る抑制ユニット110が有する、接触部材130、抑制部材140及び保持部材150に加えて、接触部材130を軸心方向に移動可能にする弾性部材360を有している。弾性部材360は、接触部材130のフランジ132と、保持部材150の円板状部151との間に配置されている。
弾性部材360は、ゴムにて成形された、中央部に貫通孔361が形成された円形の板状の部材であることを例示することができる。また、弾性部材360は、コイルスプリングであることを例示することができる。
第3の実施形態に係るマスキング治具300によれば、第1の実施形態に係るマスキング治具100よりも、ピストンロッド10の軸心方向の位置ずれを抑制ユニット310にて吸収することができる。すなわち、第3の実施形態に係るマスキング治具300によれば、例えば把持機構20にて把持されたピストンロッド10の軸心方向の位置が、標準位置(例えば図5に示す位置)よりも下方であったとしても、弾性部材360が軸心方向に弾性変形することにより接触部材130が下方に移動する。これにより、中央軸部10aの下端面が接触部材130に接触することに起因して接触部材130の変形部134が損傷してしまうことを抑制することができ、耐久性を向上させることができる。
<第4の実施形態>
図10(a)及び図10(b)は、第4の実施形態に係るマスキング治具400の概略構成を示す図である。
第4の実施形態に係るマスキング治具400は、第1の実施形態に係るマスキング治具100に対して、抑制ユニット110の接触部材130の形状が異なる。以下、第1の実施形態に係るマスキング治具100と異なる点について主に説明する。第1の実施形態に係るマスキング治具100と第4の実施形態に係るマスキング治具400とで、同じ形状、機能を有する物については同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第4の実施形態に係るマスキング治具400は、ピストンロッド10の下軸部10cに形成された雄ねじ10eへ金属イオンMiが向かうのを抑制する抑制ユニット410と、抑制ユニット410を支持する支持ユニット170とを備える。
そして、抑制ユニット410は、ピストンロッド10の下軸部10cの外周面に接触して、金属イオンが雄ねじ10eへ向かうのを抑制する接触部材430を備えている。接触部材430は、中央部に貫通孔433が形成された円形の板状の部材である。つまり、第4の実施形態に係る接触部材430は、第1の実施形態に係る接触部材130とは異なり、ピストンロッド10の雄ねじ10eの周囲を囲んでいない。接触部材430は、貫通孔433の周囲に、雄ねじ10eが貫通孔433に挿入されることにより弾性変形してピストンロッド10の外周面と接触する変形部434を有する。変形部434には、放射状にスリット435が形成され、複数に分離している。つまり、接触部材430は、複数に分離した接触片436を有しており、ピストンロッド10の下軸部10cが挿入されていない状態で、接触片436同士が互いに接触しないようにスリット435が形成されている。
接触部材430は、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)などの樹脂や金属であることを例示することができる。
第4の実施形態に係るマスキング治具400によれば、第1の実施形態に係るマスキング治具100に対して、金属イオンMiがピストンロッド10の雄ねじ10eの下方から雄ねじ10eに向かい易くなるが、土台180における雄ねじ10eよりも下方の部位の軸心方向の長さが十分長ければ金属イオンMiは雄ねじ10eに至らない。それゆえ、第4の実施形態に係るマスキング治具400のように、抑制ユニット410に、ピストンロッド10の雄ねじ10eの周囲を囲む部位を設けないことで、マスキング治具400の形状を簡易にすることができる。
なお、接触部材430を、薄い円形の板状の部材を軸方向に複数重ねることで構成しても良い。言い換えれば、接触部材430は、軸方向に重ねられた複数の層から構成されていても良い。
また、円板状部材430と保持部材150の円板状部151との間に、第3の実施形態に係る弾性部材360を配置しても良い。
<第5の実施形態>
図11は、第5の実施形態に係るマスキング治具500の概略構成を示す図である。
第5の実施形態に係るマスキング治具500は、第1の実施形態に係るマスキング治具100に対して、抑制ユニット110が異なる。以下、第1の実施形態に係るマスキング治具100と異なる点について主に説明する。第1の実施形態に係るマスキング治具100と第5の実施形態に係るマスキング治具500とで、同じ形状、機能を有する物については同じ符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第5の実施形態に係るマスキング治具500は、ピストンロッド10の下軸部10cに形成された雄ねじ10eへ金属イオンMiが向かうのを抑制する抑制ユニット510と、抑制ユニット510を支持する支持ユニット170とを備える。
抑制ユニット510は、第1の実施形態に係る抑制ユニット110が有する、接触部材130、抑制部材140及び保持部材150に加えて、接触部材130の上方に遮断部材520を有している。
遮断部材520は、中央部に貫通孔521が形成された円形の板状の部材である。貫通孔521の孔径は、ピストンロッド10の下軸部10cの外径よりも小さい。遮断部材520は、ゴムなどの弾性体である。例えば、遮断部材520は、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)などの熱可塑性フッ素重合体にて成形されていることを例示することができる。
第5の実施形態に係るマスキング治具500によれば、遮断部材520の貫通孔521の孔径は、ピストンロッド10の下軸部10cの外径よりも小さいことから、貫通孔521にピストンロッド10の下軸部10cが挿入された状態では、遮断部材520とピストンロッド10の下軸部10cの外周面とが接触している。それゆえ、金属イオンMiが、遮断部材520の上方から、雄ねじ10eの方へ向かうのを、遮断部材520が遮断する。それゆえ、ピストンロッド10の雄ねじ10eに金属の薄膜が形成される(金属が還元析出される)ことがより確度高く抑制される。
1…電気メッキ装置、10…ピストンロッド、10c…下軸部、10e…雄ねじ、100,200,300,400,500…マスキング治具、110,310,410,510…抑制ユニット、130…接触部材、140…抑制部材、150…保持部材、170,270…支持ユニット、180,280…土台、190…規制部材、195…ロックナット
かかる目的のもと、本発明は、棒状の被メッキ部材を通す貫通孔が形成されていると共に、前記貫通孔の周囲に、前記被メッキ部材の特定部位が前記貫通孔に挿入されることにより弾性変形して前記被メッキ部材の外周端面と接触する変形部を有する接触部材と、前記接触部材を前記被メッキ部材の軸心方向に交差する方向に移動可能に支持する支持部と、を備え、前記支持部は、前記接触部材を載せる土台を有し、前記接触部材は、前記土台に対して前記軸心方向に交差する方向に移動可能であることを特徴とするマスキング治具である。
他の観点から捉えると、本発明は、メッキしたい物質を含むメッキ液を収容するメッキ槽と、棒状の被メッキ部材を把持する把持部と、前記メッキ槽内に配置されて、前記被メッキ部材の特定部位をマスクするマスキング治具と、を備え、前記マスキング治具は、前記被メッキ部材を通す貫通孔が形成されていると共に、前記貫通孔の周囲に、前記特定部位が前記貫通孔に挿入されることにより弾性変形して前記被メッキ部材の外周端面と接触する変形部を有する接触部材と、前記接触部材を前記被メッキ部材の軸心方向に交差する方向に移動可能に支持する支持部と、を備え、前記支持部は、前記接触部材を載せる土台を有し、前記接触部材は、前記土台に対して前記軸心方向に交差する方向に移動可能であることを特徴とする電気メッキ装置である。
かかる目的のもと、本発明は、棒状の被メッキ部材を通す貫通孔が形成されていると共に、前記貫通孔の周囲に、前記被メッキ部材の特定部位が前記貫通孔に挿入されることにより弾性変形して前記被メッキ部材の外周端面と接触する変形部を有する接触部材を備え、メッキしたい物質が前記特定部位へ向かうのを抑制する抑制ユニットと、前記抑制ユニットを前記被メッキ部材の軸心方向に交差する方向に移動可能に支持する支持部と、を備え、前記支持部は、前記接触部材を載せる土台と、前記土台との間に前記抑制ユニットを挟むことで前記抑制ユニットの前記軸心方向の移動を規制する規制部材とを有し、前記規制部材の内周面と前記抑制ユニットの外周面との間に隙間を形成することによって、前記抑制ユニットの外周面が前記規制部材の内周面に接触するまで、前記抑制ユニットを、前記土台に対して前記軸心方向に交差する方向に移動可能に支持することを特徴とするマスキング治具である。
他の観点から捉えると、本発明は、メッキしたい物質を含むメッキ液を収容するメッキ槽と、棒状の被メッキ部材を把持する把持部と、前記メッキ槽内に配置されて、前記被メッキ部材の特定部位をマスクするマスキング治具と、を備え、前記マスキング治具は、前記被メッキ部材を通す貫通孔が形成されていると共に、前記貫通孔の周囲に、前記特定部位が前記貫通孔に挿入されることにより弾性変形して前記被メッキ部材の外周端面と接触する変形部を有する接触部材を備え、メッキしたい物質が前記特定部位へ向かうのを抑制する抑制ユニットと、前記抑制ユニットを前記被メッキ部材の軸心方向に交差する方向に移動可能に支持する支持部と、を備え、前記支持部は、前記接触部材を載せる土台と、前記土台との間に前記抑制ユニットを挟むことで前記抑制ユニットの前記軸心方向の移動を規制する規制部材とを有し、前記規制部材の内周面と前記抑制ユニットの外周面との間に隙間を形成することによって、前記抑制ユニットの外周面が前記規制部材の内周面に接触するまで、前記抑制ユニットを、前記土台に対して前記軸心方向に交差する方向に移動可能に支持することを特徴とする電気メッキ装置である。

Claims (8)

  1. 棒状の被メッキ部材を通す貫通孔が形成されていると共に、前記貫通孔の周囲に、前記被メッキ部材の特定部位が前記貫通孔に挿入されることにより弾性変形して前記被メッキ部材の外周端面と接触する変形部を有する接触部材と、
    前記接触部材を前記被メッキ部材の軸心方向に交差する方向に移動可能に支持する支持部と、
    を備えることを特徴とするマスキング治具。
  2. 前記変形部は、放射状にスリットが形成されて複数に分離している
    請求項1に記載のマスキング治具。
  3. 前記接触部材は、弾性体であると共に、前記被メッキ部材の軸方向に重ねられた複数の層から構成される
    請求項1又は2に記載のマスキング治具。
  4. 前記特定部位へメッキしたい物質が向かうのを抑制する抑制部材を有する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載のマスキング治具。
  5. 前記抑制部材は、前記接触部材の方に行くに従って前記被メッキ部材の所定部位との間の隙間が徐々に小さくなるように前記被メッキ部材の軸心方向に対して傾斜した傾斜部を有し、前記傾斜部の前記軸心方向に対する角度は45度未満である
    請求項4に記載のマスキング治具。
  6. 前記支持部は、前記接触部材を載せる土台を有し、
    前記抑制部材の前記傾斜部における前記軸心方向に交差する方向の大きさは、前記土台の大きさよりも小さい
    請求項5に記載のマスキング治具。
  7. 前記支持部は、前記接触部材を載せる土台を有し、
    前記土台は、前記特定部位へ前記物質が向かうのを遮断する遮断部を有する
    請求項5又は6に記載のマスキング治具。
  8. メッキしたい物質を含むメッキ液を収容するメッキ槽と、
    棒状の被メッキ部材を把持する把持部と、
    前記メッキ槽内に配置されて、前記被メッキ部材の特定部位をマスクするマスキング治具と、
    を備え、
    前記マスキング治具は、
    前記被メッキ部材を通す貫通孔が形成されていると共に、前記貫通孔の周囲に、前記特定部位が前記貫通孔に挿入されることにより弾性変形して前記被メッキ部材の外周端面と接触する変形部を有する接触部材と、
    前記接触部材を前記被メッキ部材の軸心方向に交差する方向に移動可能に支持する支持部と、
    を備えることを特徴とする電気メッキ装置。
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