JPH0978296A - メッキ装置のワーク把持機構 - Google Patents
メッキ装置のワーク把持機構Info
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- JPH0978296A JPH0978296A JP3393396A JP3393396A JPH0978296A JP H0978296 A JPH0978296 A JP H0978296A JP 3393396 A JP3393396 A JP 3393396A JP 3393396 A JP3393396 A JP 3393396A JP H0978296 A JPH0978296 A JP H0978296A
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Abstract
キ液の付着を回避し、かつ、メッキ範囲を特定すること
ができるメッキ装置のワーク把持機構を提供する。 【解決手段】 メッキ装置のワーク把持機構60は、非
導電性の樹脂外筒61と、この外筒61に内蔵する鋼製
内筒62と、この内筒62の下部に形成した先細りコー
ン部63と、このコーン部63に内装したコレットチャ
ック64と、チャック保持部材65と、給電用の銅ロッ
ド66と、前記コレットチャック64を下方へ付勢する
ためのスプリング67,67及びスプリングリテーナを
兼ねた樹脂ガイド68とからなる。上記外筒61は、導
電性のコレットチャック64を囲い、コレットチャック
64の下端より更に下位において、その下端にのみ開口
する。
Description
ワーク把持機構の改良技術に関する。
ドは、防錆と耐摩耗性付加とを目的としたメッキ処理が
施される。例えば、実公昭52−16258号公報「電
解液浴用被加工物支持構造」の第1図に棒状ワークのた
めのメッキ装置及びワーク把持具の原理が示されてい
る。同図の要部を次図で再掲する。ただし、符号は振り
直した。
あり、クランパ201でワーク202を把持し、メッキ
液203中にワーク202の大部分を浸漬する。ワーク
202がピストンロッドの場合は、ロッドの端部にねじ
部があり、このねじ部には後にナットを螺着する関係か
ら、メッキを施したくない。従って、ワーク202の端
部202aはメッキ液203に浸漬しない。
図であり、メッキ処理の進行に伴なって陰極側のワーク
202の周囲に水素ガスが発生する。この水素ガスが気
泡205・・・(・・・は複数個を示す。以下同様。)となっ
て、ワーク202に沿って浮上し、メッキ液203の液
面を図の様に押上げることがある。メッキ処理を促すた
めに電流値を上げるとその傾向は顕著となり、ワーク2
02の端部202aまでメッキ液203が盛り上り、結
果として端部202aにもメッキが付く。更に、メッキ
液203の飛末によりクランパ201にもメッキが付く
という不具合がある。
速度を下げると生産量が小さくなり好ましくない。そこ
で、盛り上がり高さを想定してその分だけクランパ20
1を高くする手法が考えられる。しかし、液面の盛上が
り高さは不安定であり、変動するためにメッキしなけれ
ばならない部分のメッキ厚が、変動し、この手法も課題
が残る。
に、請求項1のワーク把持機構は、棒状ワークの上端を
把持する導電性把持部材と、この導電性把持部材を囲
い、下端にのみ開口を有し、この開口が導電性把持部材
の下端より更に下位まで延ばされた非導電性の外筒から
構成する。外筒内においては、液面がほぼ開口のレベル
となるので、メッキ開始線がはっきりする。
の上端を把持する導電性把持部材と、この導電性把持部
材を囲い、下端にのみ開口を有し、この開口が導電性把
持部材の下端より更に下位まで延ばされた非導電性の外
筒と、前記開口より上で前記導電性把持部材の下端より
下において前記外筒に開けた1個以上の通孔とから構成
する。外筒内においては、液面がほぼ通孔のレベルとな
るので、メッキ開始線がはっきりする。しかも、通孔の
数や径や形状を変更することにより、メッキ厚さを傾斜
形成できる。
部材を、コレットチャックとしたことを特徴とする。コ
レットチャックは保持有効面積が大きいので把持力が強
く、ワークの脱落の心配が無くなり、しかも、通電量を
増加することができる。
の上端を把持するコレットチャックを下部に備えた導電
性把持部材と、この導電性把持部材を上下動自在に且つ
絶縁材を介して吊下げ支持する支持板と、前記コレット
チャックを囲い下端のみに開口を有し、上端が前記支持
板に取り付けられた鋼製内筒と、この鋼製内筒の下部に
密に取り付けられ下端の開口が前記コレットチャックの
下端より更に下位まで延ばされた非導電性の外筒と、前
記コレットチャックと鋼製内筒との間又は鋼製内筒と支
持板との間の少なくとも一方に介設した絶縁材とからな
る。コレットチャックと鋼製内筒との間又は鋼製内筒と
支持板との間の少なくとも一方に絶縁材を介設したの
で、コレットチャックと鋼製内筒とが非導電状態とな
る。メッキ処理のときにコレットチャックから鋼製内筒
に電流が流れないので、ワーク→コレットチャック→導
電性把持部材のルートで効率良く通電させることがで
き、生産能率があがる。また、鋼製の内筒を使用するこ
とにより、内筒の加工が容易になると共にコストを下げ
ることができ、且つ所望の強度を得ることができる。
の上端を把持するコレットチャックを下部に備えた導電
性把持部材と、この導電性把持部材を上下動自在に且つ
絶縁材を介して吊下げ支持する支持板と、前記コレット
チャックを囲い下端のみに開口を有し、上端が前記支持
板に取り付けられた非導電性内筒と、この内筒の下部に
密に取り付けられ下端の開口が前記コレットチャックの
下端より更に下位まで延ばされた非導電性の外筒とから
なる。非導電性瀬の内筒を使用したので、メッキ処理の
ときワーク→コレットチャック→導電性把持部材のルー
トで効率良く通電させることができ、生産能率があが
る。また、非導電性瀬の内筒を使用することにより、請
求項4のように、絶縁材をコレットチャックと内筒との
間又は内筒と支持板との間の少なくとも一方に介設する
必要がない。
性の外筒を内筒に上下動可能に取り付けたことを特徴と
する。外筒を上下動することによりワーク周囲の液面レ
ベルを調整することができる。
て以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るもの
とする。図1は本発明に係る棒状ワークを備えたシリン
ダユニットの一例を示す図であり、縦向き状態で説明す
る。車両のサスペンションとして実用に供されているシ
リンダユニット1は、シリンダ2にピストン4を内蔵
し、このピストン4に基部を連結したピストンロッド5
をシリンダ2の外まで延出したものであり、ピストンロ
ッド5はオシルシール6に摺接するため、この部分には
硬質クロムメッキを施して摩耗を防ぐ。
ストンロッド図であり、メッキ処理の姿勢に合せ、図1
と同じ向きとした。ピストンロッド5は大径部5aが前
記オイルシール6に摺接する部分であるから特にメッキ
処理をする必要がある。これにつながる中径部5b,5
cも防錆の為にメッキを施す。下部のねじ部5dは図示
せぬ金具を捩じ込む関係でメッキを施さない方が良い。
上部のねじ部5eもピストンを固定するナットを捩じ込
む関係でメッキを施さない。このようなメッキ処理をす
るための装置を次に説明する。
図である。電気メッキ装置10は、基礎から起設した支
柱11,11の上部に水平材12,12を取付け、図面
表裏方向に並ぶ水平材12にレール13を渡し、2本の
レール13,13に自走台15を掛け渡し、この自走台
15にワーク支持機構20(詳しい構成は後述する。)
を取付け、このワーク支持機構20に複数本の棒状ワー
ク即ちピストンロッド5・・・を吊下げ、下方に配置した
メッキ槽30に浸漬してメッキ処理する装置である。
21と、ガイド22,22と、昇降支持板23と、ワー
ク把持機構60・・・(詳しい構成は後述する。)とから
なり、ワーク昇降シリンダ21の作用でワーク把持機構
60・・・は昇降支持板23とともに昇降する。また、自
走台15は走行モータ16とピニオン17とラック18
とにより、図面表裏方向に走行可能である。
え、ポンプ33及び供給管34を介して成分管理された
メッキ液を槽内に供給し、また、戻り管35を介してメ
ッキ液をサービスタンク32へ戻すことができる。メッ
キ槽30は、電気メッキの為の陽極36、陽極側バスバ
ー37、陰極受け台38及び陰極側バスバー39を備え
る。そして、メッキ槽30は、内部にマスキング治具4
0を備える。
5で説明する。)は、以下に述べる治具昇降機構50に
保持され、高さ位置調整可能である。治具昇降機構50
は、略U字状で前記マスキング治具40・・・を支えるリ
フトフレーム52と、このリフトフレーム52の両端を
支えるナット部材53,53と、これらのナット部材5
3,53を昇降する昇降スクリュー54,54と、これ
ら昇降スクリュー54,54を回動するための伝動ロッ
ド55,55…及びべベルギヤ56・・・と、一方の駆動
スクリュー54に直結した昇降モータ57と、他方の駆
動スクリュー54に直結した回転検出器58とからな
る。
スキング治具40は、絶縁性及び耐薬品性に富むポリテ
トラフルオロエチレンが好適であり、それに逆円錐台状
の凹部41を形成してなる。凹部41は、ワークとして
のピストンロッド5のねじ部5dの外径d1より、大径
であって、例えば、凹部41の底の径をD1、入口の径
をD2とした場合に、D1=(1.2〜1.5)×d
1、D2=(1.6〜2.5)×d1とする。42は、
ドレーン抜きの小孔であり、凹部41の底に溜まるドレ
ーンを排出する為のものである。
であり、マスキング治具40は、ピストンロッド5のね
じ部5dより大径の貫通孔43を備えたものである。ワ
ークとしてのピストンロッド5のねじ部5dの外径d
1、貫通孔43の径D3とした場合に、D3=(1.5
〜2.2)×d1とする。
実施例)の断面図である。ワーク把持機構60は、非導
電性の樹脂外筒61と、この外筒61に内蔵する鋼製内
筒62と、この内筒62の下部に形成した先細りコーン
部63と、このコーン部63に内装した鋼製のコレット
チャック64と、このコレットチャック64を保持する
鋼製のチャック保持部材65と、このチャック保持部材
65に給電するための銅ロッド66と、前記コレットチ
ャック64を下方へ付勢するためのスプリング67,6
7及びスプリングリテーナを兼ねた樹脂ガイド68とか
らなる。なお、71,71は絶縁リング、72・・・は六
角穴付きボルト、73,74,75はO−リング、76
はトップカバー、77はリードワイヤ、78は銅板、7
9は鋼板、81・・・は取付けボルトである。
分割ブロック64a…を組合わせたもので、図上下に移
動させるとコーン部63のテーパ作用によって径が変化
する。上部のチャック保持部材65にも長いスリット6
5aが4本程度切ってあって前記分割ブロック64a・・
・の径方向の移動を妨げない。コレットチャック64と
チャック保持部材65をボルト72・・・で結合したの
は、コレットチャック64がワークを把持して、メッキ
液に臨むために寿命は短くなる。一方、チャック保持部
材65は形状が複雑であるために長期間使用したい。そ
こで、コレットチャック64を交換できる構造にした。
しかし、コレットチャック64とチャック保持部材65
を一体削り出し部品とすることは差支えない。
ング71,71を配置し、上方のスプリング67の両端
に絶縁リング71及び絶縁性の樹脂ガイド68を配置し
たのは、スプリング67,67に通電しないようにする
ための処置である。スプリング67,67に通電すると
それらの寿命が短くなるのでそれを防止する処置であ
る。
説明すると、先ず、コレットチャック64とチャック保
持部材65と銅ロッド66を直列に組み、これらに絶縁
リング71,71、スプリング67,67及び樹脂ガイ
ド68を嵌める。この組立体を内筒62に納め、更に外
筒61を被せ、更にトップカバー76を被せる。これら
を銅板78に下方から差込み、図の状態にしてボルト8
1・・・にて取付け、その際にリードワイヤ77を取付け
る。
作用説明図である。(a)にてピストンロッド5のトッ
プでコレットチャック64を突き上げる。すると、
(b)にてコレットチャック64がコーン部63を上昇
し、それにつれてコレットチャック64が拡開する。コ
レットチャック64の把持孔径が、ピストンロッド5の
トップより大径になれば、(c)に示す通りにピストン
ロッド5のトップが進入する。この状態でピストンロッ
ド5を下げると、コレットチャック64が縮径してピス
トンロッド5を把持する。このコレットチャック64は
把持面積が大きいのでワークに疵をつける心配がない。
説明する。図3において、メッキ処理すべきピストンロ
ッド5の長さに応じて、マスキング治具40の高さを調
整する。一方、走行モータ16を作動して、ワークをメ
ッキ槽30に移動し、その位置でワーク昇降シリンダ2
1を作動して、ワークを下降する。
図であり、昇降支持板23を陰極受け台38に載せた状
態を示す。次に、陽極側バスバー37,陰極側バスバー
39を通じて陽極36・・・とピストンロッド5との間に
所定の電圧を印加する。すると、メッキ液中の金属イオ
ン(Crイオンなど)が陰極側のピストンロッド5に向
い、金属が還元析出し始める。
1はピストンロッド5に至りそこに金属Mが還元析出す
る。一方、金属イオンMi2,Mi3はマスキング治具
40で遮断される。しかし、凹部41とねじ部5dとの
間に隙間Sがあるので、この隙間から金属イオンMi4
が廻り込んでねじ部6dに至るものもある。本発明者等
の研究によると、隙間Sがねじ部5dの半径(1/2d
1)以内であれば、金属イオンMi4の侵入量は許容さ
れる程度である。凹部41の開口が小さ過ぎるとピスト
ンロッド5のねじ部5dの挿入が難しくなるので、少な
くとも1.6×d1とする。図5も同様である。
中止するとともに、ワーク昇降シリンダ21を作動し
て、昇降支持板23を上昇する。図3にて、走行モータ
16を作動して、昇降支持板23を次の槽へ移動する。
従って、マスキング治具40・・・はメッキ槽30に残し
たままでピストンロッド5のみを移動させたことにな
る。このマスキング治具40で後続のピストンロッド5
をマスクするから、作業効率が良い。尚、マスキング治
具40は、下位に待機させておいて、ピストンロッド5
の下降の後に上昇させて位置合せしてもよい。
を説明する。図9(a)〜(c)はワーク把持機構(第
1実施例)の作用説明図であり、(a)はピストンロッ
ド5をメッキ液83に下ろしている途中の状態を示す。
(b)は所定のレベルにピストンロッド5が下ろされた
状態を示し、このときに外筒61の下部をメッキ液83
中に浸漬する。外筒61は図6に示す通り上部及び側面
が密封され、下方のみ開放した容器である。従って、外
筒61の開口61aのレベルがほぼピストンロッド5の
周囲の液面84となる。
ッド5の廻りに盛んに水素ガスが発生し、それの気泡8
5がピストンロッド5に沿って上昇する。この気泡85
は外筒61内が閉空間であるために外筒61内には進入
せず、結果として外筒61の外方に至ってメッキ液83
を突き上げる。即ち、外筒61内の液面84はメッキ処
理の前後において殆ど変化しない。従って、ピストンロ
ッド5の軸端の所望箇所にのみ正確にメッキを施すこと
ができる。なお、外筒61は非導電性樹脂であるため
に、メッキ液83に沈めてもメッキが付着する心配はな
い。
2実施例)の断面図であり、図6のワーク把持機構60
と同一部分については、符号を流用して説明を省略す
る。非導電性の樹脂外筒61に下端から距離Lの位置に
通孔61b・・・を開けたことを特徴とする。
作用説明図である。(a)はピストンロッド5をメッキ
液83に沈めた状態を示し、外筒61の内の液面84は
ほぼ通孔61bのレベルとなる。(b)はメッキ処理中
を示し、気泡85は外筒61内の閉空間に進入できない
ので、外筒61外へ廻り、メッキ液83を押上げるか
ら、正確なメッキが施せる。
と同様に金属イオンMi1はワークに至りそこに金属を
析出させ、一方、金属イオンMi2,Mi3は外筒61
で遮断されるので金属を析出させない。しかし、開口6
1aから金属イオンMi4が廻り込むのでメッキ87
が、下が厚く上になるほど薄く、傾斜状に形成できる。
更に、通孔61b・・・を通じても金属イオンMi5が進
入するので、メッキが形成できる。金属イオンMi5は
通孔61bの合計面積にほぼ比例して増加し、増加すれ
ばメッキの厚さが大きくなる。すなわち、通孔61bを
1個以上開けることにより、外筒61内の液面84のレ
ベルを決定でき、通孔61bの数、径、形状(長円な
ど)を変更することにより、メッキ87の厚さを調整で
きる。
3実施例)の断面図である。ワーク把持機構90は、昇
降支持板23に第1絶縁部材91を介してボルト止めし
た鋼製内筒92と、この内筒92の下部に形成した先細
りコーン部93と、このコーン部93の内周に配設した
第2絶縁部材94と、この第2絶縁部材94に内接する
鋼製のコレットチャック95と、このコレットチャック
95の上部に形成した鋼製のチャック保持部材96と、
前記鋼製内筒92の外周に嵌合した非導電性の樹脂外筒
97と、この外筒97の高さを調整する高さ調整手段9
8とからなる。103はスプリング、104はスプリン
グリテーナを兼ねた樹脂ガイド、106a,106bは
O−リング、107はトップカバー、108はリードワ
イヤ、109は絶縁リング、110・・・(1個のみ図示
する。)は取付けボルトである。なお、前記絶縁リング
109を配置したのは、スプリング103に通電しない
ようにするための処置である。
持部材96はスリット96a…で4分割したもので、コ
レットチャック95は第1実施例と同様に、4個の分割
ブロック95a…を組合わせたものである。このコレッ
トチャック95は図上下移動により第2絶縁部材94の
テーパ作用で径を変化させるものである。第1、第2絶
縁部材91,94はベークライト(商標名)等で形成
し、コレットチャック95から鋼製内筒92に迷走電流
が流れないようにするものである。なお、第1絶縁部材
91は絶縁板91a,91aと、絶縁カラー91bとか
らなる。これら第1、第2絶縁部材91,94はどちら
か一方だけを使用してもよく、また、第1、第2絶縁部
材91,94を使用しないで鋼製内筒92をセラミック
材などの非導電性部材に変えてもよい。高さ調整手段9
8は、鋼製内筒92の外周に形成した垂直ガイド溝99
…と、樹脂外筒97にねじ込むと共に垂直ガイド溝99
…内に嵌入したスタッド100…と、スタッド100…
をロックするナット101…とからなる。
作用説明図である。(a)はピストンロッド5の中径部
5cが比較的長いものをメッキ処理する状態を示す。ピ
ストンロッド5のメッキ処理位置が下がるので、高さ調
整手段98で樹脂外筒97を下方に固定してピストンロ
ッド5の周囲の液面84を下降させる。(b)はピスト
ンロッド105の中径部105cが比較的短いものをメ
ッキ処理する状態を示す。ピストンロッド105のメッ
キ処理位置が上がるので、高さ調整手段98で樹脂外筒
97を上昇させてピストンロッド105の周囲の液面8
4を上昇させる。
(第1実施例)とワーク把持機構(第3実施例)との電
流の流れの説明図である。(a)において、メッキ処理
時に電流がピストンロッド5を介してコレットチャック
64まで流れ、コレットチャック64まで流れた電流
を、チャック保持部材65、銅ロッド66、リードワイ
ヤ77,77を介して昇降支持板23に流す。一方、コ
レットチャック64に流れた電流の一部は、鋼製内筒6
2を介して昇降支持板23に流れる。この電流によりコ
レットチャック64側に電圧差による電食が発生する恐
れがある。
ストンロッド5を介してコレットチャック95まで流
れ、コレットチャック95に流れた電流を、チャック保
持部材96、リードワイヤ108を介して昇降支持板2
3に流す。図14で説明したように、第3実施例のワー
ク把持機構90は第1、第2絶縁部材91,94を配置
したので、コレットチャック95から先細りコーン部材
93、鋼製内筒92に電流が流れない。従って、コレッ
トチャック95側に電圧差による電食の発生を防止でき
るのでコレットチャック95の寿命が長くなる。また、
チャック保持部材96及びリードワイヤ108の径を太
くしたので所望の電流量を流すことができ、かつ電流の
流路がシンプルになるのでメッキ膜厚のバラツキをなく
すことができる。
ロッド5としたが、これに限るものではなくメッキを施
す金属ワークであれば種類は問わない。また、導電性把
持部材はコレットチャック64,95が好適であるが、
例えば、図15で示した鰐口状のクランパであってもよ
く、要は導電性把持部材を非導電性外筒で囲えば本発明
の構成は完成するので、導電性把持部材の種類は任意で
ある。
する。請求項1のワーク把持機構は、棒状ワークの上端
を把持する導電性把持部材と、この導電性把持部材を囲
い、下端にのみ開口を有し、この開口が導電性把持部材
の下端より更に下位まで延ばされた非導電性の外筒から
構成する。外筒内においては、液面がほぼ開口のレベル
となるので、メッキ開始線がはっきりする。そして、通
電性把持部材にメッキ液の掛かる心配がないので、同把
持部材の寿命が長くなり、部品交換までの期間が長くな
り、生産効率を上げることができる。
の上端を把持する導電性把持部材と、この導電性把持部
材を囲い、下端にのみ開口を有し、この開口が導電性把
持部材の下端より更に下位まで延ばされた非導電性の外
筒と、前記開口より上で前記導電性把持部材の下端より
下において前記外筒に開けた1個以上の通孔とから構成
する。外筒内においては、液面がほぼ通孔のレベルとな
るので、メッキ開始線がはっきりする。しかも、通孔の
数や径や形状を変更することにより、簡単に厚さを傾斜
させたメッキをワークの上端部に形成できる。
部材を、コレットチャックとしたことを特徴とする。コ
レットチャックは保持有効面積が大きいので把持力が強
く、ワークの脱落の心配が無くなる。さらに、通電面積
を大ききとれて給電容量を上げることができるので、メ
ッキ時間の短縮が図れ、生産効率を更に上げることがで
きる。
の上端を把持するコレットチャックを下部に備えた導電
性把持部材と、この導電性把持部材を上下動自在に且つ
絶縁材を介して吊下げ支持する支持板と、前記コレット
チャックを囲い下端のみに開口を有し、上端が前記支持
板に取り付けられた鋼製内筒と、この鋼製内筒の下部に
密に取り付けられ下端の開口が前記コレットチャックの
下端より更に下位まで延ばされた非導電性の外筒と、前
記コレットチャックと鋼製内筒との間又は鋼製内筒と支
持板との間の少なくとも一方に介設した絶縁材とからな
る。コレットチャックと鋼製内筒との間又は鋼製内筒と
支持板との間の少なくとも一方に絶縁材を介設したの
で、コレットチャックと鋼製内筒とが非導電状態とな
る。従って、メッキ処理のときにコレットチャックから
鋼製内筒に電流が流れないので、コレットチャックに電
食が発生することを防止してコレットチャックの寿命を
長くできる。このように、メッキ処理のときにコレット
チャックから鋼製内筒に電流が流れないので、ワーク→
コレットチャック→導電性把持部材のルートで効率良く
通電させることができ、生産能率があがる。また、鋼製
の内筒を使用することにより内筒の加工が容易になると
共にコストを下げることができ、且つ所望の強度を得る
ことができる。
の上端を把持するコレットチャックを下部に備えた導電
性把持部材と、この導電性把持部材を上下動自在に且つ
絶縁材を介して吊下げ支持する支持板と、前記コレット
チャックを囲い下端のみに開口を有し、上端が前記支持
板に取り付けられた非導電性内筒と、この内筒の下部に
密に取り付けられ下端の開口が前記コレットチャックの
下端より更に下位まで延ばされた非導電性の外筒とから
なる。非導電性瀬の内筒を使用したので、メッキ処理の
ときにコレットチャックから内筒に電流が流れない。従
って、コレットチャックに電食が発生することを防止し
てコレットチャックの寿命を長くできる。また、メッキ
処理のときワーク→コレットチャック→導電性把持部材
のルートで効率良く通電させることができ、生産能率が
あがる。さらに、非導電性瀬の内筒を使用することによ
り、請求項4のように、絶縁材をコレットチャックと内
筒との間又は内筒と支持板との間の少なくとも一方に介
設する必要がない。
性の外筒を内筒に上下動可能に取り付けたことを特徴と
する。外筒を上下動することによりワーク周囲の液面レ
ベルを調整できるので、例えばワークを変更したときに
ワークに合せて好適な液面レベルを得ることができる。
ットの一例を示す図
ド図
図
断面図
作用説明図
の断面図
の断面図
とワーク把持機構(第3実施例)との電流比較図
気メッキ装置、23…昇降支持板(支持板)、60,9
0…ワーク把持機構、61,97…非導電性の外筒(樹
脂外筒)、61a…開口、61b…通孔、62,92…
内筒、63,93…コーン部、64,95…導電性把持
部材(コレットチャック)、65,96…チャック保持
部材、66…銅ロッド、67,103…スプリング、6
8,104…樹脂ガイド、71,109…絶縁リング、
83…メッキ液、85…気泡。
Claims (6)
- 【請求項1】 棒状ワークの上端を把持する導電性把持
部材と、この導電性把持部材を囲い、下端にのみ開口を
有し、この開口が導電性把持部材の下端より更に下位ま
で延ばされた非導電性の外筒とからなるメッキ装置のワ
ーク把持機構。 - 【請求項2】 棒状ワークの上端を把持する導電性把持
部材と、この導電性把持部材を囲い、下端にのみ開口を
有し、この開口が導電性把持部材の下端より更に下位ま
で延ばされた非導電性の外筒と、前記開口より上で前記
導電性把持部材の下端より下において前記外筒に開けた
1個以上の通孔とからなるメッキ装置のワーク把持機
構。 - 【請求項3】 前記導電性把持部材は、コレットチャッ
クであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
メッキ装置のワーク把持機構。 - 【請求項4】 棒状ワークの上端を把持するコレットチ
ャックを下部に備えた導電性把持部材と、この導電性把
持部材を上下動自在に且つ絶縁材を介して吊下げ支持す
る支持板と、前記コレットチャックを囲い下端のみに開
口を有し、上端が前記支持板に取り付けられた鋼製内筒
と、この鋼製内筒の下部に密に取り付けられ下端の開口
が前記コレットチャックの下端より更に下位まで延ばさ
れた非導電性の外筒と、前記コレットチャックと鋼製内
筒との間又は鋼製内筒と支持板との間の少なくとも一方
に介設した絶縁材とからなるメッキ装置のワーク把持機
構。 - 【請求項5】 棒状ワークの上端を把持するコレットチ
ャックを下部に備えた導電性把持部材と、この導電性把
持部材を上下動自在に且つ絶縁材を介して吊下げ支持す
る支持板と、前記コレットチャックを囲い下端のみに開
口を有し、上端が前記支持板に取り付けられた非導電性
内筒と、この内筒の下部に密に取り付けられ下端の開口
が前記コレットチャックの下端より更に下位まで延ばさ
れた非導電性の外筒とからなるメッキ装置のワーク把持
機構。 - 【請求項6】 前記非導電性の外筒を内筒に上下動可能
に取り付けたことを特徴とする請求項4又は5記載のメ
ッキ装置のワーク把持機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03393396A JP3529533B2 (ja) | 1995-07-07 | 1996-02-21 | メッキ装置のワーク把持機構 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17257395 | 1995-07-07 | ||
JP7-172573 | 1995-07-07 | ||
JP03393396A JP3529533B2 (ja) | 1995-07-07 | 1996-02-21 | メッキ装置のワーク把持機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0978296A true JPH0978296A (ja) | 1997-03-25 |
JP3529533B2 JP3529533B2 (ja) | 2004-05-24 |
Family
ID=26372705
Family Applications (1)
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JP03393396A Expired - Lifetime JP3529533B2 (ja) | 1995-07-07 | 1996-02-21 | メッキ装置のワーク把持機構 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3529533B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN1061058C (zh) * | 1996-01-09 | 2001-01-24 | 河北工业大学 | 耐热光敏聚酰亚胺 |
JP2016121397A (ja) * | 2014-12-24 | 2016-07-07 | 株式会社デンソー | めっき装置、及び、めっき製品の製造方法 |
JP6282773B1 (ja) * | 2017-06-30 | 2018-02-21 | 株式会社ショーワ | マスキング治具、電気メッキ装置 |
CN109932554A (zh) * | 2019-03-26 | 2019-06-25 | 东莞宇宙电路板设备有限公司 | 挂架检测装置及挂架检测方法 |
-
1996
- 1996-02-21 JP JP03393396A patent/JP3529533B2/ja not_active Expired - Lifetime
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WO2019003459A1 (ja) * | 2017-06-30 | 2019-01-03 | 株式会社ショーワ | マスキング治具、電気メッキ装置 |
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CN110603348A (zh) * | 2017-06-30 | 2019-12-20 | 株式会社昭和 | 掩模夹具、电镀装置 |
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US11155929B2 (en) | 2017-06-30 | 2021-10-26 | Showa Corporation | Masking jig and electroplating apparatus |
CN109932554A (zh) * | 2019-03-26 | 2019-06-25 | 东莞宇宙电路板设备有限公司 | 挂架检测装置及挂架检测方法 |
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JP3529533B2 (ja) | 2004-05-24 |
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