JP2019010422A - 洗浄具 - Google Patents
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Abstract
Description
また、洗浄保持部の基端部位には、洗浄体の基端部位に形成された係止孔と係合する係合ピンが設けられている。この洗浄保持部の基端部位の係合ピンに洗浄体の基端部位の係止孔を係合させることにより、洗浄体の基端部が所定装着位置に保持される。
しかしながら、棒状ブラシの第4洗浄ブラシ部は、第3洗浄ブラシ部の先端から直角に折り曲げ形成されているため、容器の口部に対して棒状ブラシを挿入する際、第4洗浄ブラシ部が容器の口部に引っ掛かるなどして挿入の邪魔になり易い。しかも、この第4洗浄ブラシ部は、容器内の底面の洗浄に専ら用いられるもので、容器内の周壁面の洗浄には用いられない。そのため、第3洗浄ブラシ部の長さを、第4洗浄ブラシ部を構成する長さ分だけ長く構成すると、洗浄具のコストが高騰化する。
さらに、棒状ブラシのブラシ毛がへたるなどして洗浄機能が低下した場合には、洗浄具全体を取り替える必要がある。
しかしながら、洗浄保持部の略円形状の端板が胴部に対して直交方向にL字状に突出形成されているため、前者と同様に、容器の口部に対して洗浄体を挿入する際、洗浄体のL字状の洗浄体部分が容器の口部に引っ掛かるなどして挿入の邪魔になり易い。しかも、容器口部の内径が容器底部の内径よりも小さい上窄まり形状の容器の場合では、L字状の洗浄体部分の先端で容器における周壁部及び肩部の各内面を洗浄することになるため、容器洗浄に時間がかかるとともに、未洗浄部分が発生し易い。
さらに、洗浄体のL字状の洗浄体部分は、ストレート形状の容器の底面の洗浄に専ら用いられるもので、通常、容器の周壁部における周壁面の洗浄には用いられない。そのため、洗浄保持部の胴部に対応する周壁面用の洗浄体部分の長さを、L字状の洗浄体部分を構成する長さ分だけ長く構成すると、洗浄具のコストが高騰する問題がある。
前記柄の前記洗浄保持部の基端側部位は、前記柄本体部と前記洗浄保持部の先端側部位とが平行又は略平行になる状態で二度屈曲形成され、
前記洗浄保持部の先端とこれに正規装着姿勢で外装された前記洗浄体の先端との間に、当該洗浄体の先端部の屈曲を許容する空隙部が形成され、
前記洗浄体の基端側の装着口部は、前記洗浄保持部の先端側屈曲部を少なくとも越えた柄長手方向での移動抵抗の大きな領域に配置されている点にある。
しかも、洗浄保持部の屈曲部での移動抵抗を利用して洗浄体の装着口部を所定装着位置に保持しているだけなので、洗浄保持部に対して洗浄体を屈曲部での移動抵抗に抗して柄長手方向に移動操作して、洗浄体の先端部の屈曲を許容する空隙部の長さ、換言すれば、洗浄体の先端部による容器の底面洗浄時の洗浄長さを自由に調節することができる。
したがって、両保持体の先端部での突っ張りによる洗浄体の先端側での位置保持作用により、洗浄時における洗浄体の柄長手方向でのずれ動きを一層効果的に抑制することができる。
図1〜図4は、水筒(マグボトルを含む)、コップ、冷水筒、タンブラー、ポット等の容器1の洗浄具を示す。この洗浄具は、柄本体部2の先端に洗浄保持部3が形成されている合成樹脂製(例えば、ポリプロピレン樹脂)の柄Aと、柄Aの洗浄保持部3に対して脱着可能に外装される袋状の洗浄体Bと、を備える。
洗浄体Bの基端には装着口部20が開口形成され、この洗浄体Bの装着口部20に対して柄Aの洗浄保持部3が挿入装着される。
図8(a)に示す洗浄時には、洗浄保持部3の先端から先端側屈曲部30aまでの先端側直線保持部31に対応する洗浄体Bの先端側直線洗浄部B1は、容器1内の周壁内面1cに摺接する。洗浄保持部3の両屈曲部30a,30b間の直交保持部32に対応する洗浄体Bの屈曲洗浄部B2は、容器1内の肩内周面1bに摺接する。洗浄保持部3の基端側直線保持部33に対応する洗浄体Bの基端側直線洗浄部B3は、容器1内の口内周面1aに摺接する。
これにより、容器1における口部1Aの口内周面1aから肩部1Bの肩内周面1b、周壁部1Cの周壁内面1cにかけての洗浄対象領域を効率良く洗浄することができる。
尚、口部1Aの口内周面1aは、洗浄体Bの先端側直線洗浄部B1でも洗浄することができる。
したがって、両保持体31A,31Bの先端部での突っ張りによる洗浄体Bの先端側での位置保持作用により、洗浄時における洗浄体Bの柄長手方向でのずれ動きを一層効果的に抑制することができる。
掻き取り用の立毛繊維群21bは、合成繊維フィラメント糸の一例である細繊度のポリエステルフィラメント糸から構成されている。拭き取り用の立毛繊維群21cは、合成繊維フィラメント糸の一例であるアクリルフィラメント糸から構成されている。アクリルフィラメント糸の単糸断面形状は、三角形、Y字形、星形等の非円形で、且つ、フィラメント長手方向に連続する一つ又は複数のエッジを有する異形断面形状に構成されている。
そして、腰・反発性を備えた細繊度のポリエステルフィラメント糸から構成される掻き取り用の立毛繊維群21bにより、容器1の被洗浄面に存在する無数の微小な溝や傷内の微細な汚れを掻き出し除去することができる。また、一つ又は複数のエッジを有する異形断面形状のアクリルフィラメント糸から構成される拭き取り用の立毛繊維群21cにより、容器1の被洗浄面にこびりついた汚れ(茶渋、コーヒーの汚れ、水垢等)を掻き落としながら拭き取ることができる。
図示は省略するが、洗浄用布帛21の着口部20側となる所定幅の一端部25aを、洗浄用布帛21の立毛繊維群21b,21cが外方に位置する状態で折り返す。その折り返し端部25aを第1縫着ライン26aに沿って縫製する(図7(b)、(c)参照)。
次に、図7(a)に示すように、洗浄生地材25を、洗浄用布帛21の立毛繊維群21b,21cが内方に位置する状態で二つ折りにする。二つ折りにされた洗浄生地材25は、図7(b)、(c)に示すように、長辺側の合わせ側端縁25bを第2縫着ライン26bに沿って縫製し、且つ、短辺側の合わせ側端縁25cを第3縫着ライン26cに沿って縫製する。
縫製された洗浄生地材25の短辺側の合わせ側端縁25cが洗浄体Bの先端側になり、図1に示すように、洗浄体Bの先端を円弧状に構成する場合には、第3縫着ライン26cを円弧状にする。
製作方法の最終工程として、袋状に縫製された洗浄生地材25を、立毛繊維群21b,21cが外面全体に現れるように、表裏を反転する。
図9は、洗浄具の別実施形態を示す。洗浄具は、柄本体部2の先端に洗浄保持部3が形成されている合成樹脂製の柄Aと、柄Aの洗浄保持部3に対して脱着可能に外装される筒状の洗浄体Bと、を備える。洗浄体Bの両端には装着口部20A,20Bが開口形成され、この洗浄体Bの一方の装着口部20Aに対して柄Aの洗浄保持部3が挿入装着される。
洗浄体Bが洗浄保持部3に対して正規装着姿勢にあるとき、洗浄体Bの基端側となる一方の装着口部20Aは、第1実施形態と同様に、洗浄保持部3の基端側屈曲部30bを越えた柄長手方向での移動抵抗の最も大きな領域である基端側直線保持部33の正規装着位置Pに配置されている。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。
(1)上述の各実施形態では、地組織部21aの一側面に掻き取り用の立毛繊維群21bと拭き取り用の立毛繊維群21cとを形成してある洗浄用布帛21を用いた洗浄体Bを例に挙げたが、一種類の立毛繊維群を地組織部21aの一側面に形成してある洗浄用布帛21を用いて実施してもよい。さらに、洗浄性能の異なる三種類以上の立毛繊維群を地組織部21aの一側面に形成してある洗浄用布帛21を用いて実施してもよい。
また、洗浄保持部3の先端側直線保持部31及び直交保持部32を、二股状の一対の保持体から構成してもよく、さらに、洗浄保持部3の全体を二股状の一対の保持体から構成してもよい。
3 洗浄保持部
4 空隙部
20 装着口部
20A 装着口部
20B 装着口部
21a 地組織部
21b 掻き取り用の立毛繊維群
21c 拭き取り用の立毛繊維群
22 弾性発泡体(ウレタンフォーム製スポンジ)
30a 先端側屈曲部
30b 基端側屈曲部
31A 保持体
31B 保持体
31a 外側面
31b 外側面
A 柄
B 洗浄体
B1a 先端部
W1 幅寸法
W2 内寸法
Claims (5)
- 柄本体部の先端に洗浄保持部が形成されている柄と、前記洗浄保持部に対して脱着可能に外装される筒状又は袋状の洗浄体と、が備えられている洗浄具であって、
前記柄の前記洗浄保持部の基端側部位は、前記柄本体部と前記洗浄保持部の先端側部位とが平行又は略平行になる状態で二度屈曲形成され、
前記洗浄保持部の先端とこれに正規装着姿勢で外装された前記洗浄体の先端との間に、当該洗浄体の先端部の屈曲を許容する空隙部が形成され、
前記洗浄体の基端側の装着口部は、前記洗浄保持部の先端側屈曲部を少なくとも越えた柄長手方向での移動抵抗の大きな領域に配置されている洗浄具。 - 前記洗浄体の装着口部は、前記洗浄保持部の基端側屈曲部を越えた柄長手方向での移動抵抗の最も大きな領域に配置されている請求項1記載の洗浄具。
- 前記洗浄保持部における先端から所定長さの領域は、二股状に分かれた一対の保持体から構成され、前記両保持体の先端での外側面間の幅寸法は、前記洗浄体の幅方向の内寸法よりも大に構成され、前記両保持体は、前記外側面間の幅寸法が前記洗浄体の幅方向の内寸法と同一又はそれよりも小となる状態にまで幅方向内方側に撓み変形可能に構成されている請求項1又は2記載の洗浄具。
- 前記洗浄体には、地組織部の一側面に掻き取り用の立毛繊維群と拭き取り用の立毛繊維群とを形成してある洗浄用布帛が備えられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗浄具。
- 前記洗浄体には、前記洗浄用布帛の地組織部の他側面に貼着される連続気泡の弾性発泡体が備えられている請求項4記載の洗浄具。
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