JP2019009938A - 直流配電系統の電圧制御システムおよび電圧制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】系統電圧を安定に制御できる直流配電系統の電圧制御システムおよび制御方法を提供すること。
【解決手段】直流配電系統1では、発電装置3、蓄電装置5および負荷装置4がそれぞれの電力変換装置6,6a,6bを介して直流回路7に接続されており、各電力変換装置をそれぞれ制御する第1制御装置61,61a,61bと、各第1制御装置に通信可能に接続されており、直流配電系統の運用状態を管理する第2制御装置2とを備え、第2制御装置は、各第1制御装置から取得する直流配電系統の潮流情報に基づいて系統状態を判定し、判定した系統状態に基づいて各第1制御装置のうち所定の第1制御装置へ制御指令を送信することにより、所定の第1制御装置によって直流回路の直流電圧を制御させる。
【選択図】図1
【解決手段】直流配電系統1では、発電装置3、蓄電装置5および負荷装置4がそれぞれの電力変換装置6,6a,6bを介して直流回路7に接続されており、各電力変換装置をそれぞれ制御する第1制御装置61,61a,61bと、各第1制御装置に通信可能に接続されており、直流配電系統の運用状態を管理する第2制御装置2とを備え、第2制御装置は、各第1制御装置から取得する直流配電系統の潮流情報に基づいて系統状態を判定し、判定した系統状態に基づいて各第1制御装置のうち所定の第1制御装置へ制御指令を送信することにより、所定の第1制御装置によって直流回路の直流電圧を制御させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、直流配電系統の電圧制御システムおよび電圧制御方法に関する。
将来、電気負荷の大容量化と高電圧化は、一般の大規模系統にとどまらず、設置面積等に制限のある小規模の電力系統にも導入されるものと考えられる。
電気負荷の大容量化は、配電機器、特に昇圧/降圧等に用いる変圧器の大型化を引き起こすため、変圧器の設置面積が不足するといった課題を生じる。この課題を解決するために、高周波変圧器を活用した直流配電方式が注目を集めている。直流配電方式で使用する昇圧/降圧用の絶縁型直流/直流変換装置で使用する変圧器は、一般の商用周波数より高周波で駆動するため、商用周波数で用いる変圧器と比較して小型化が可能である。この利点等により、配電系統の直流化が検討されている。
また、直流配電系統では、発電装置、負荷装置、蓄電装置の間の電力融通は、主に電力変換装置を介して行われる。このため直流配電系統内の直流系統電圧は、系統内の少なくとも一つの電力変換装置で制御する必要があり、主に発電装置に接続した1方向出力の電力変換装置がその役割を担っている。
ここで、直流配電系統の系統事故、あるいは直流電圧を制御する電力変換装置の故障等により、電力変換装置による直流配電系統への電圧制御機能が停止すると、直流配電系統の電圧が不安定化するおそれがある。
また、負荷に電動機を含む直流配電系統では、電動機の回生作用により、電動機から直流配電系統への電力潮流(いわゆる逆潮流)が生じる。この回生電力が系統内の負荷や蓄電装置へ供給されると、系統内の電圧を制御している電力変換装置からの出力が0となってしまうことがある。電力変換装置は1方向出力であるため、回生電力が電力系統に流れ込むと、出力を調整して系統電圧を制御することが不可能となり、系統電圧が不安定化するおそれがある。
そこで特許文献1では、回生時に発電機への逆潮流を防ぐために、逆潮流分を蓄電装置に充電させて、発電機の慣性で系統電圧を安定化する方法が提示されている。
しかしながら特許文献1では、もしも発電機が故障して系統の電圧制御機能が停止すると、系統電圧が不安定となる。
また、そもそも特許文献1は、交流系統を対象としているため、発電装置の慣性を用いて負荷変動時の影響を吸収することにより、系統電圧を安定化することができる。しかし、直流配電系統における発電装置では、電力変換装置を介して、発電機から系統への一方向に電力を出力する。このため、電力変換装置の出力が0の場合は、負荷変動の影響を吸収して系統電圧を制御することはできない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、その目的は、系統電圧を安定に制御できる直流配電系統の電圧制御システムおよび制御方法を提供することにある。
上記課題を解決すべく、本発明に従う電圧制御システムは、直流配電系統の系統電圧を制御する電圧制御システムであって、直流配電系統では、発電装置、蓄電装置および負荷装置がそれぞれの電力変換装置を介して直流回路に接続されており、各電力変換装置をそれぞれ制御する第1制御装置と、各第1制御装置に通信可能に接続されており、直流配電系統の運用状態を管理する第2制御装置とを備え、第2制御装置は、各第1制御装置から取得する直流配電系統の潮流情報に基づいて系統状態を判定し、判定した系統状態に基づいて各第1制御装置のうち所定の第1制御装置へ制御指令を送信することにより、所定の第1制御装置によって直流回路の直流電圧を制御させる。
本発明によれば、第2制御装置は、直流配電系統の潮流情報に基づいて系統状態を判定し、判定した系統状態に基づいて各第1制御装置のうち所定の第1制御装置へ制御指令を送信することにより、所定の第1制御装置によって直流回路の直流電圧を制御させることができる。したがって、発電装置に故障が生じた場合でも、所定の第1制御装置が直流回路の直流電圧を制御することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。直流配電系統1の系統電圧を制御する電力変換装置61が故障すると、系統電圧の不安定化を招くおそれがある。また、電動機41などの回生電力を発生させる負荷装置4からの回生電力等により、系統電圧を制御する役割を担う電力変換装置の出力が大幅に低下することがある。電力変換装置が、電圧を調整するための制御量を出力することができなくなると、系統電圧の不安定化を招くおそれがある。本実施形態では、上述した場合においても、直流配電系統の系統電圧を安定に制御できるように、発電装置3、蓄電装置5、負荷装置4が電力変換装置61,61a,61bを介して直流回路7に接続している直流配電系統1において、状況に応じて、系統電圧を制御する電力変換装置と電力変換装置の制御対象とを切り替えることで、直流配電系統1の直流電圧を安定に制御する。
図1〜図4を用いて実施例を説明する。以下の説明は、本発明の内容の一例を示すものである。本発明は以下の説明に限定されず、本明細書に開示される技術的思想の範囲内において、当業者による様々な変更および修正が可能である。
図1は、第1実施例に係る直流配電系統の電圧制御システムを、通常状態と異常状態とを比較して示す説明図である。系統構成の詳細は、図2で説明する。
全体構成を先に説明すると、直流配電系統1は、運用状態管理装置2によって系統電圧が制御されるようになっている。
直流配電系統1では、例えば、発電装置3、負荷装置4、蓄電装置5が直流回路7に接続されている。発電装置3は、電力変換装置6を介して直流回路7に接続されており、負荷装置4は、電力変換装置6bを介して直流回路7に接続されている。同様に、蓄電装置5は、電力変換装置6aを介して直流回路7に接続されている。電力変換装置6,6a,6bは、それぞれの変換装置制御器61,61a,61bにより制御される。これら変換装置制御器61,61a,61bは、「第1制御装置」の例である。
各電力変換装置61,61a,61bは、運用状態管理装置2からの制御指令11により動作モードが切り替えられる。また、一部または全部の電力変換装置61,61a,61bは、潮流等に関する情報10を運用状態管理装置2へ送信する。図1では、発電機3に対応する変換装置制御器61が、潮流情報10を運用状態管理装置2へ送信するようになっている。
運用状態管理装置2は、図示せぬマイクロプロセッサ、メモリ、入出力インターフェース等を有するコンピュータシステムとして構成されており、その機能として例えば、系統監視部8と、変換装置機能指定部9とを備える。
系統監視部8は、直流配電系統7の状態を監視する。系統監視部8は、変換装置制御器61から電力変換装置6の出力値を直流電源(発電装置3)の潮流情報10として取得し、取得した出力値と所定の値とを比較するで、直流配電系統1の状態を判定する。
変換装置機能指定部9は、系統監視部8からの判定結果を受信して、各電力変換装置6,6a,6bに対応する各変換装置制御器61,61a,61bで実行する制御機能を指定する。
変換装置機能指定部9は、「制御処理」としての制御機能を切り替える制御指令(制御切替指令)11を、変換装置制御器61,61a,61bへ送信する。変換装置制御器は複数の制御機能を備えることができる。図2で後述するように、例えば、蓄電装置5に対応する変換装置制御器61aは、電圧制御処理、電力制御処理、電流制御処理、出力方法切替処理といった制御機能612aの中からいずれか一つの制御機能612aを選択し、選択した制御機能612aで算出した制御量を指令値614aとして出力する。
以下の説明では、変換装置制御器を「制御器」と、変換装置機能指定部を「機能指定部」と、それぞれ略記する場合がある。
図1の上側に、直流配電系統1の通常時の電力潮流12(1)を示す。通常状態では、発電装置3で生成された交流電力が電力変換装置6で直流電力に変換されて、直流回路7に供給され、直流回路7を介して負荷装置4および蓄電装置5へ供給される。
発電装置3に接続された電力変換装置6は、直流配電系統1の直流電圧(系統電圧)を維持するように、出力を制御する。出力の方向は、発電装置3から直流回路7へ向かう一方向だけである。
電力変換装置6bは、負荷装置4と直流回路7とを接続しており、所定の電力を負荷装置4へ供給するよう制御している。同様に、電力変換装置6aは、蓄電装置5と直流回路7とを接続しており、所定の電力を蓄電装置5へ供給するよう制御している。
以上が通常状態の場合である。ここで、もしも、発電装置3もしくは電力変換装置6の故障等により、発電装置3および電力変換装置6が直流回路7の直流電圧を制御できなくなったとする。図1の下側に、直流配電系統1に異常が生じた場合の電力潮流12(2)を示す。ここでは、発電機6に接続された電力変換装置6が故障した場合を例に挙げるが、発電装置3が故障した場合も同様である。
系統監視部8は、変換装置制御器61から取得する電源(発電装置3)の潮流情報10と所定の値とを比較する。系統監視部8は、潮流情報10が所定の値以下である場合、直流配電系統1は系統電圧を制御する手段が無い状態であると判定する。
系統監視部8は、判定結果を変換装置機能指定部9に送信する。判定結果を受領した変換装置機能指定部9は、蓄電装置5に対応する変換装置制御器61aに対し、蓄電装置5に直流配電系統1の系統電圧を制御させるための制御指令を送信する。すなわち、変換装置機能指定部9は、電力変換装置6aの動作モードを蓄電モードから放電モードに切り替えて、蓄電装置5で貯蔵している直流電力を直流回路7へ供給させる。
制御切替指令11を受信した変換装置制御器61aは、図2に示すように、「複数の制御処理」としての各種の制御機能612aを備えており、切替機能613aで選択した制御機能612aで算出した制御量を指令値614aとして出力する。
変換装置制御器61aは、各種制御機能612aのうち、制御対象を電力制御から電圧制御へ切り替える。これと共に、変換装置制御器61aは、蓄電装置5から負荷装置4へ直流電力を供給するように、電力潮流の向きを電力潮流12(1)から電力潮流12(2)へ変更する。
図2は、通常時の電力潮流12(1)を示す系統構成図である。上述の通り、通常時には、発電装置3で発生させた交流電力が電力変換装置6で直流電力に変換され、直流回路7を介して負荷装置4および蓄電装置5へ供給される。発電装置3に対応する変換装置制御器61は、直流回路7の電圧(系統電圧)を所定範囲内に維持するように、電力変換装置6で発電装置3から直流回路7への出力を制御する。
電力変換装置6aを制御する変換装置制御器61aは、電力変換装置6aの上流側および下流側の系統状態値611aを計測している。上流側、下流側とは、電力潮流の上流側、下流側という意味である。電圧値などの系統状態値611aは、潮流情報10として運用状態管理装置2の系統監視部8に送信される。他の変換装置制御器61,61bについても同様である。
切替機能613aにより選択された制御機能612aは、上流側および下流側の系統状態値611aに基づいて制御量を計算する。計算された制御量は、指令値614aとして所定の変換装置制御器へ送られる。
他の変換装置制御器61,61bについても同様に、電力変換装置6,6bの上流側および下流側の系統状態値611,611bに基づいて、指令値614,614bを電力変換装置6,6bへ出力するかのように図示する。
図3は、異常時の電力潮流12(2)を示す系統構成図である。発電装置3に接続された電力変換装置6に障害が発生した場合、そのままでは系統電圧が不安定になる。系統監視部8は、電力変換装置6の故障を潮流情報10に基づいて判定する。変換装置機能指定部9は、系統監視部8の判定結果に基づき、蓄電装置5に対応する変換装置制御器61aに対して制御指令11を送信する。
これにより、制御器61aは、電力潮流方向を逆向きに設定するとともに、制御機能612aを電圧制御に切り替え、蓄電装置5から直流回路7へ電力を供給させる。蓄電装置5から放出された電力は、直流回路7から電力変換装置61bを介して負荷装置4へ供給される。これにより、直流回路7の電圧は、蓄電装置5および電力変換装置6aにより維持される。
図4のフローチャートを用いて、運用状態管理装置2の実行する運用状態管理処理を説明する。
まず最初に、各電力変換装置6,6a,6bについて、直流配電系統1の運用に応じた制御対象およびパラメータを設定する(S10)。ステップS10は、例えば、変換装置機能指定部9が制御指令11を各電力変換装置6,6a,6bへ送信することにより、実現される。
続いて、系統監視部8は、各電力変換装置6,6a,6bから取得する潮流情報10に基づいて、直流回路7の潮流を監視する(S11)。すなわち、系統監視部8は、直流配電系統1の状態を監視する。
系統監視部8は、事故等により想定外の潮流変動が生じたか確認する(S12)。系統監視部8は、想定外の潮流変動が生じたと判定すると(S12:YES)、系統電圧の制御を担当している電力変換装置の出力値を0に設定するか、すなわち、系統電圧の制御担当を解除するか否か判定する(S13)。ここでは、系統監視部8は、発電装置3に対応する電力変換装置6の出力値を0に設定するか否か判定する。
系統監視部8は、系統電圧の制御を担当している電力変換装置6の出力値を0に変更する必要がないと判定すると(S13:NO)、ステップS12へ戻る。
これに対し、系統監視部8が、系統電圧の制御を担当している電力変換装置6の出力値を0に変更する必要があると判定すると(S13:YES)、変換装置機能指定部9は、電力変換装置6に代わって系統電圧を制御させる電力変換装置を、他の電力変換装置6a,6bの中から選択する(S14)。ここでは、蓄電装置5に接続された電力変換装置6aを選択する。
変換装置機能指定部9は、ステップS14で選択した電力変換装置6aの変換装置制御器61aに対して制御指令11を送信し、制御対象を電圧制御に切り替えるよう指示する(S15)。
制御指令11を受信した変換装置制御器61aは、制御対象(実行する制御機能612a)を電圧制御に切り替える(S16)。これにより、蓄電装置5に接続された電力変換装置6aは、蓄電装置5から直流回路7へ所定電圧の直流電力を供給する。以後、蓄電装置5と電力変換装置6aとにより、直流配電系統1の系統電圧が制御される。
なお、発電装置3に接続された電力変換装置6が保守作業により正常状態に復帰した場合、運用状態管理装置2は、系統電圧の制御を担当する電力変換装置を、蓄電装置5に接続された電力変換装置6aから発電装置3に接続された電力変換装置6に戻すべく、変換装置制御器61,61aへ制御指令を送信する。
本実施例によれば、今まで系統電圧を制御していた電力変換装置6が故障等によって制御機能を失った場合でも、他の制御を担っていた電力変換装置6aの制御モード(制御機能)を切り替えることで、系統電圧を維持することができる。つまり、本実施例によれば、直流電力を直流回路7へ供給可能な他の電力変換装置6aを、系統電圧維持用の電力変換装置として選択することができ、制御機能612aを電圧制御へ切り替えさせることで、系統電圧を安定化させることができる。
図5〜図7を用いて、第2実施例を説明する。本実施例を含む以下の各実施例では、第1実施例との相違を中心に説明する。
図5は、本実施例に係る系統構成図である。本実施例では、図1〜図3で述べた第1実施例に比較して、推進負荷装置41をさらに備えている点で異なる。第1実施例で述べた負荷装置4の位置には、推進負荷装置41が設けられている。推進負荷装置41は、例えば、船舶や潜水艦等のスクリューを回転させる電動機として構成される。推進負荷装置41は電力変換装置6bを介して直流回路7に接続されている。
電力変換装置6bは、後述のように、直流回路7からの直流電力を交流電力に変換して推進負荷装置41に供給したり、減速時に推進負荷装置41で発生した回生電力を直流電力に変換して直流回路7に供給したりする。
本実施例の直流回路7には、他の負荷装置4も接続されている。負荷装置4は、電力変換装置6cを介して直流回路7に接続されている。電力変換装置6cは、変換装置制御器61cにより制御される。変換装置制御器61cも、電力変換装置6cの上流側および下流側の系統状態値611cに基づいて制御量を算出し、算出した制御量を指令値614cとして電力変換装置6cへ出力する。
本実施例の運用状態管理装置2は、第1実施例と同様に、系統監視部8と変換装置機能指定部9とを備える。系統監視部8は、各変換装置制御器61,61a,61b,61cから潮流情報101を取得する。変換装置機能指定部9は、選択した所定の変換装置制御器に対して、制御指令11を送信する。
各変換装置制御器61,61a,61b,61cは、電圧値等の系統状態値611,611a,611b,611cを取得し、それら系統状態値を潮流情報101として運用状態管理装置2へ送信する。
系統監視部8は、直流配電系統1の各所から潮流情報101を受信すると、潮流情報101から系統状態を判断する。系統監視部8の判定結果は、運用状態管理装置2の変換機能指定部9に引き渡される。変換装置機能指定部9は、その判定結果に基づいて、制御指令(制御切替指令)11を生成し、各変換装置制御器61,61a,61b,61cの中から選択する所定の変換装置制御器へ送信する。
制御指令11を受信した変換装置制御器は、制御対象を電圧制御などの所定の制御機能に切り替えると共に、適切な制御量を算出し、その制御量を指令値として各電力変換装置へ送信する。
図6は、通常時の電力潮流12(1)を示す系統構成図である。通常時は、発電装置3で生成された交流電力が電力変換装置6により所定電圧の直流電力に変換されて、直流回路7へ供給される。電力潮流12(1)は、直流回路7から各電力変換装置6a,6b,6cを介して、蓄電装置5,推進負荷装置41,負荷装置4へ供給される。
通常時には、第1実施例で述べたと同様に、発電装置3に接続された電力変換装置6は、直流配電系統1の直流電圧(系統電圧)を所定範囲に維持するように、出力電圧を制御している。電力変換装置6は、発電装置3から直流回路7への一方向に、直流電力を出力する。
ここで、スクリューが減速すると、推進負荷装置41では回生電力が発生する。回生電力が電力変換装置6bを介して直流回路7へ流れ込んだ場合を考える。回生電力が発電装置3の出力に匹敵する場合は、その回生電力により負荷装置4と蓄電装置5への電力供給が実現するものとする。
この場合、系統監視部8は、系統の潮流情報101(系統状態値611b)に基づいて、回生電力の発生を検出することができる。また、系統監視部8は、受信した潮流情報101により電力変換装置6の出力が減少したことを検出すると、電力変換装置6による系統電圧の制御は不安定化するおそれがあると判定する。
変換装置機能指定部9は、系統監視部8の判定結果を受信すると、変換装置制御器61aに対して制御指令11を送信する。これにより、変換装置制御器61aは、制御機能612aを電力制御から電圧制御へ切り替え、直流回路7から蓄電装置5への直流電力供給を電圧制御で実行する。これにより、直流回路7に放出された回生電力の一部は、電力変換装置6aを介して蓄電装置5の充電に使用される。この結果、蓄電装置5および電力変換装置6aが、直流回路7の電圧(系統電圧)を制御することになる。
図7は、推進負荷装置41の回生時に、発電装置3の出力に匹敵する回生電力が生じた場合の電力潮流12(2)を示す系統構成図である。この場合、発電装置3に接続された電力変換装置6の出力は、ほぼ0となる。推進負荷装置41からの回生電力は、その一部が電力変換装置6cを介して負荷4へ供給され、残りが電力変換装置6aを介して蓄電装置5へ供給され、吸収される。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。さらに本実施例では、回生等により発電装置3に接続した電力変換装置6が系統電圧を補正するための制御量を出力できない状況下であっても、蓄電装置5に接続した電力変換装置6aが電力制御から電圧制御に切り替わることで、系統電圧を安定化することができる。
また、本実施例では、推進負荷装置41が回生出力している事を潮流情報101によって早期に把握することができる。したがって、蓄電装置5の電力変換装置6aを予め電力制御から電圧制御へ切り替えることができ、制御安定性を向上することができる。
図8,図9を用いて、第3実施例を説明する。本実施例では、電力変換装置内に、負性抵抗特性を補償する補償機能615を設けている。
図8は、通常時の電力潮流12(1)を示す系統構成図である。本実施例の基本構成および作用は、第1実施例と同様である。通常時は、発電装置3からの電力が電力変換装置6により直流電力に変換されて直流回路7へ供給され、直流回路7から各電力変換装置6a,6bを介して蓄電装置5,負荷装置4に供給される。
このとき、発電装置3に接続された電力変換装置6は、直流配電系統1の直流電圧を維持するように電圧を制御する。電力変換装置6は、発電装置3から直流回路7の一方向に出力する。
電力変換装置6aと電力変換装置6bは、通常、蓄電装置5および負荷装置4への供給電力を制御する電力制御で駆動している。すなわち、通常時には、電力変換装置6aを制御する変換装置制御器61aと電力変換装置6bを制御する変換装置制御器61bとは、制御機能として「電力制御」を選択して実行している。
故に、電力変換装置6aおよび電力変換装置6bは、直流回路7から見ると定電力負荷として扱われる。直流配電系統1では、この定電力負荷の負性抵抗特性が直流回路7の直流電圧を不安定な状態にする要因となり得る。
そこで、本実施例では、通常時は、電力変換装置が直流回路7の電圧を制御し、負性抵抗特性を補償する。
ここで、発電装置3もしくは電力変換装置6の故障等により、発電装置3および電力変換装置6が直流回路7の直流電圧を制御できなくなったと仮定する。
この場合、系統監視部8は、変換装置制御器61から受信する潮流情報10と所定の値と比較する。系統監視部8は、潮流情報10が所定の値以下である場合、直流配電系統1は系統電圧を制御する手段を持たない状態であると判定する。
この判定結果を変換装置機能指定部9が受信すると、変換装置機能指定部9は、変換装置制御機器61aに対して、電力制御から電圧制御への切り替えと、必要に応じて定電力負荷の負性抵抗特性を補償するようにとの内容を含む制御指令11を送信する。
制御切替指令11を受信した変換装置制御器61aは、制御対象(制御機能)を電力制御から電圧制御に切り替える。これと同時に、変換装置制御器61aは、定電力負荷の負性抵抗特性を補償する補償機能615により補償値を計算し、電圧制御で求めた制御量に補償値を加算し、加算した値を指令値614aとして電力変換装置6aに出力し、電圧制御で駆動させる。
図9は、異常時の電力潮流12(2)を示す系統構成図である。図9は、発電装置3および電力変換装置6の故障等のように、発電装置3から直流回路7への電力供給が不可能な場合の直流配電系統1の電力潮流の向き12(2)を示す。このとき、負荷装置4への電力供給は、上述の通り、蓄電装置5および電力変換装置6aにより実現される。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。さらに本実施例では、電力変換装置6aは、電力変換装置6bが電力制御することで生ずる定電力負荷の負性抵抗特性に対し、補償機能615を指令値614aに加算して、直流回路7の電圧を制御する。これにより直流回路7の直流電圧を制御すると同時に、定電力負荷の負性抵抗特性による直流配電系統1の不安定化を防ぐことができる。
図10〜図13を用いて、第4実施例を説明する。本実施例の直流配電系統1は、3つのサブ回路を含んでいる。
第1のサブ回路は、図10中の上側に示す回路である。第1のサブ回路は、発電部分3,6,61と、推進負荷部分41,6b,61bと、蓄電部分5,6a,61aとを備える。発電部分は、上述の通り、発電装置3と、発電装置3と直流回路7を接続する電力変換装置6と、電力変換装置6を制御する変換装置制御器61とを備える。推進負荷部分は、推進負荷装置41と、推進負荷装置41と直流回路7を接続する電力変換装置6bと、電力変換装置6bを制御する変換装置制御器61bとを備える。蓄電部分は、蓄電装置5と、蓄電装置5と直流回路7を接続する電力変換装置6aと、電力変換装置6aを制御する変換装置制御器61aを備える。
第2のサブ回路は、図10中の下側に示す回路である。第2のサブ回路は、発電部分31,6c,61cと、推進負荷部分41a,6d,61dとを備える。発電部分は、発電装置31と、発電装置31と直流回路71を接続する電力変換装置6cと、電力変換装置6cを制御する変換装置制御器61cとを備える。推進負荷部分は、推進負荷装置41aと、推進負荷装置41aと直流回路71を接続する電力変換装置6dと、電力変換装置6dを制御する変換装置制御器61dとを備える。
第3のサブ回路は、第1のサブ回路と第2のサブ回路の間に位置する回路である。第3のサブ回路は、負荷装置4と、負荷装置4を第1のサブ回路および第2のサブ回路の両方に直流回路7,71を介して接続させる装置6e,61e,6f,61fを備える。すなわち、電力変換装置6eは、負荷装置4を直流回路7を介して第1のサブ回路へ接続するものであり、変換装置制御器61eにより制御される。同様に、電力変換装置6fは、負荷装置4を直流回路71を介して第2のサブ回路へ接続するものであり、変換装置制御器61fにより制御される。
各電力変換装置6,6a,6b,6c,6d,6e,6fの系統状態値611,611a,611b,611c,6d,6e,6fおよび指令値614,614a,614b,614c,614d,614e,614fについては、上記各実施例と同様であるため、説明を省略する。また、電力変換装置の数が多いため、以下では、各電力変換装置の全体について言及する場合は、その符号を省略することがある。
第1のサブ回路側の直流回路7と第2のサブ回路側の直流回路71とは、複数の開閉装置13を介して連通/遮断可能に接続されている。さらに、直流回路7と直流回路71との間には、電力変換装置6eおよび電力変換装置6fを介して、直流回路72が設けられている。そして、負荷装置4は、電流回路72を介して、電力変換装置6e,6fに接続されている。
運用状態管理装置2は、系統監視部8と状態制御部91とを備える。系統監視部8は、直流配電系統1の潮流情報101を各電力変換装置から受信し、受信した潮流情報101と所定の値とを比較して系統状態を判定し、系統状態を制御する状態制御部91に系統の状態を判定した結果を送信する。
状態制御部91は、系統監視部8の判定結果に基づいて、「制御指令」の例である状態制御指令111を計算し、各装置へ送信する機能である。状態制御指令111は、各電力変換装置の制御対象(制御機能)と、各発電装置3,31の出力と、蓄電装置5の入出力と、負荷装置4および各推進負荷装置41,41aの消費電力と、をそれぞれ指定する信号またはデータである。この状態制御指令111は、各変換装置制御器、各発電装置3,31、蓄電装置5、負荷装置4、各推進負荷装置41,41aへ送信される。
本実施例における直流配電系統1は、通常時、各開閉装置13は開放状態である。したがって、直流回路7と直流回路71の電力供給は、発電装置3と発電装置31がそれぞれ担っている。
電力変換装置6,6cは、発電装置3,31から直流回路7,71の一方向へ電力を出力する。負荷装置4への電力供給は、電力変換装置6eおよび電力変換装置6fが担っている。電力変換装置6fは、直流回路72の電圧制御を担当する。電力変換装置6eは、電力制御を担当する。
図11に通常時の電力潮流12(1),121(1)を示す。発電装置3から電力変換装置6を介して出力される電力潮流12(1)は、推進負荷装置41および蓄電装置5にそれぞれの電力変換装置6b,6aを介して供給されると共に、電力変換装置6eおよび直流回路72を介して負荷装置4にも供給される。
発電装置31から電力変換装置6cを介して出力される電力潮流121(1)は、推進負荷装置41aに電力変換装置6dを介して供給されると共に、電力変換装置6fおよび直流回路72を介して負荷装置4にも供給される。
図12に異常時の電力潮流12(2),121(2)を示す。直流回路71での系統事故により、発電装置31で生成した電力を直流回路71を介して電力変換装置6fへ供給できない状況が生じたとする。
このとき、図12に示すように、電力変換装置6fへの電力供給は0となり、電力変換装置6fは駆動しないため、直流回路72の系統電圧が不安定となるおそれがある。
これに対し、系統の潮流情報101を受けた系統監視部8は、電力変換装置6fの潮流が所定の値以下であるという情報を受け、直流回路72の電圧制御を担う機器が不在であると判定する。
系統監視部8は判定結果を状態制御部91に送信する。状態制御部91は、変換装置制御器61eに対して制御指令111を送信し、電力変換装置6eで実行する制御機能を電力制御から電圧制御に切り替えさせる。
状態制御指令111を受信した変換装置制御器61eは、制御対象を電力制御から電圧制御に切り替える。これにより、電力変換装置6eは、直流回路72の電圧を制御することができる。
続いて、図11の状態から発電装置31、電力変換装置6d、あるいは電力変換装置6fが故障し、直流回路71の電力供給機能が停止した場合について説明する。このとき、系統監視部8は、系統の潮流情報101を受信し、電力変換装置6cと電力変換装置6dと電力変換装置6fとのそれぞれ潮流情報から系統の状態を判断して、直流回路71における電力供給機能が停止していると判定する。
図13の系統構成図に示すように、系統監視部8の判定結果を受信した状態制御部91は、負荷装置4への電力供給を実現するために、各開閉装置13に制御指令を送信し、各開閉装置13を開状態から閉状態にそれぞれ切り替える。
また、状態制御部91は、直流配電系統1の運用状況を踏まえて、発電装置3の出力と、負荷装置4と推進負荷装置41と負荷装置41aへの供給電力量と、蓄電装置5の充放電と、充放電時の電力とを、それぞれ設定する。
さらに、状態制御部91は、変換装置制御器61を除く各変換装置制御器に対して、電力制御をする際の電力指令値をそれぞれ設定する。
状態制御部91は、上述した各設定値を状態制御指令111として、変換装置制御器61を除く各変換装置制御器、開閉装置13、蓄電装置5、負荷装置4、各推進負荷装置41,41a、発電装置3へそれぞれ送信する。
状態制御指令111を受信した各開閉装置13は開から閉となり、直流回路7と直流回路71が導通状態となる。これにより、電力潮流12(3)に示すように、発電装置3および蓄電装置5の電力を直流回路71へも供給することができる。
状態制御指令111を受信した変換装置制御器61aは、状態制御指令111で指定した電力を蓄電装置5から直流回路7へ送信するように各種制御機能612aの電力制御パラメータの値を変更し、電力制御の指令値614aを電力変換装置6aに送信する。
状態制御指令111を受信した変換装置制御器61eは、制御機能を電力制御から電圧制御に切り替えて直流回路72の電圧を制御する。負荷装置4は、状態制御指令111を受信して得た有効電力を消費する。
状態制御指令111を受信した変換装置制御器61b,61dは、変換装置制御器61aと同様に、状態制御指令111で指定された電力を推進負荷装置41,41aへ出力するように、指令値614b,614dを電力変換装置6b,6dに送信する。
図13は、直流回路71の系統事故により、発電装置31から推進負荷装置41aと負荷装置4へ電力を供給できない場合の、電力潮流の向き12(3)、蓄電装置5から電力変換装置6aを介して直流回路71へ供給される電力潮流の向き122を示す。
直流回路71において、負荷装置4と推進負荷装置41aへの電力供給が機能しなくなると、各開閉装置13が状態制御指令111を受信して開から閉となる。これにより、直流回路7の発電装置3および蓄電装置5から負荷装置4および推進負荷装置41aへの電力供給を実現する。
また負荷装置4と推進負荷装置41への供給電力を、直流配電系統1の運用状況をもとに指定することで、発電装置3と蓄電装置5の定格出力を超えることなく、直流配電系統1を運用することができる。
このように構成される本実施例も第1実施例と同様の作用効果を奏する。さらに本実施例では、直流回路7,71で冗長化された直流配電系統1において、障害が生じた場合でも系統電圧を安定化して各装置への電力供給を継続することができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。上述の実施形態において、添付図面に図示した構成例に限定されない。本発明の目的を達成する範囲内で、実施形態の構成や処理方法は適宜変更することが可能である。
また、本発明の各構成要素は、任意に取捨選択することができ、取捨選択した構成を具備する発明も本発明に含まれる。さらに特許請求の範囲に記載された構成は、特許請求の範囲で明示している組合せ以外にも組み合わせることができる。
1:直流配電系統、2:運用状態管理装置、3,31:発電装置、4:負荷装置、5:蓄電装置、6,6a,6b,6c,6d,6e,6f:電力変換装置、7,71,72:直流回路、8:系統監視部、9:変換装置機能指定部、10,101:潮流情報、11,111:制御指令、12,121,122:電力潮流、41,41a:推進負荷装置、61,61a,61b,61c,61d,61e,61f:変換装置制御器
Claims (8)
- 直流配電系統の系統電圧を制御する電圧制御システムであって、
前記直流配電系統では、発電装置、蓄電装置および負荷装置がそれぞれの電力変換装置を介して直流回路に接続されており、
前記各電力変換装置をそれぞれ制御する第1制御装置と、
前記各第1制御装置に通信可能に接続されており、前記直流配電系統の運用状態を管理する第2制御装置とを備え、
前記第2制御装置は、
前記各第1制御装置から取得する前記直流配電系統の潮流情報に基づいて系統状態を判定し、
前記判定した系統状態に基づいて前記各第1制御装置のうち所定の第1制御装置へ制御指令を送信することにより、
前記所定の第1制御装置によって前記直流回路の直流電圧を制御させる、
直流配電系統の電圧制御システム。 - 前記各第1制御装置は、少なくとも直流電圧を制御する直流電圧制御処理を含む複数の制御処理を切替可能であり、
前記第2制御装置は、前記所定の第1制御装置へ制御指令を送信することにより、前記所定の第1制御装置で実行する制御処理を切り替えさせる、
請求項1に記載の直流配電系統の電圧制御システム。 - 前記蓄電装置の電力変換装置は、前記直流回路から前記蓄電装置への電力潮流と前記蓄電装置から前記直流回路への電力潮流との両方を実現する機能を有し、
前記蓄電装置の電力変換装置を制御する第1制御装置は、所定の場合に前記第2制御装置から出力される制御信号にしたがって、直流電力制御処理から直流電圧制御処理へ切り替わる、
請求項2に記載の直流配電系統の電圧制御システム。 - 前記所定の場合とは、前記負荷装置から当該負荷装置用の電力変換装置を介して前記直流回路へ電力逆潮流が発生した場合、または、前記発電装置から当該発電装置用の電力変換装置を介して前記直流回路へ供給される出力が所定値以下になった場合、のいずれかである、
請求項3に記載の直流配電系統の電圧制御システム。 - 前記負荷装置には、電動機が含まれている、
請求項4に記載の直流配電系統の電圧制御システム。 - 前記各第1制御装置のうち少なくとも前記所定の第1制御措置は、定電力負荷の負性抵抗特性を補償する補償機能を備えている、
請求項1〜5のいずれか一項に記載の直流配電系統の電圧制御システム。 - 直流配電系統の系統電圧を制御する電圧制御システムであって、
前記直流配電系統では、発電装置、蓄電装置および負荷装置がそれぞれの電力変換装置を介して直流回路に接続されており、
前記各電力変換装置をそれぞれ制御する第1制御装置と、
前記各第1制御装置に通信可能に接続されており、前記直流配電系統の運用状態を管理する第2制御装置とを備え、
前記第2制御装置は、
前記各第1制御装置から取得する前記直流配電系統の潮流情報に基づいて系統状態を判定し、
前記判定した系統状態と前記直流配電系統の運用状況とに基づいて、前記発電装置の出力と前記蓄電装置の入出力と前記負荷装置の消費電力とを決定し、前記決定した内容を実現する制御指令を、前記各第1制御装置の中から選択される少なくとも一つの所定の第1制御装置へ送信することにより、
前記所定の第1制御装置によって前記直流回路の直流電圧を制御させる、
直流配電系統の電圧制御システム。 - 直流配電系統の系統電圧を制御する電圧制御方法であって、
前記直流配電系統では、発電装置、蓄電装置および負荷装置がそれぞれの電力変換装置を介して直流回路に接続されており、
前記各電力変換装置をそれぞれ制御する第1制御装置から前記直流配電系統の潮流情報を取得し、
前記取得した潮流情報に基づいて系統状態を判定し、
前記判定した系統状態に基づいて前記各第1制御装置のうち所定の第1制御装置へ制御指令を送信することにより、前記所定の第1制御装置によって前記直流回路の直流電圧を制御させる、
直流配電系統の電圧制御方法。
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JP2017125299A JP2019009938A (ja) | 2017-06-27 | 2017-06-27 | 直流配電系統の電圧制御システムおよび電圧制御方法 |
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JP2017125299A Pending JP2019009938A (ja) | 2017-06-27 | 2017-06-27 | 直流配電系統の電圧制御システムおよび電圧制御方法 |
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- 2017-06-27 JP JP2017125299A patent/JP2019009938A/ja active Pending
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