JP2019009921A - 固定子 - Google Patents
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Abstract
【課題】液状の絶縁樹脂を用いることなく楔の抜け出しを防止することが可能な固定子を提供する。【解決手段】一実施形態によれば、固定子は、鉄心と、楔と、エアーダクトスペーサと、ストッパと、を備える。鉄心は、互いに間隔をおいて積層された複数の磁性板を有する。複数の磁性板の各々には、固定子コイルを収容するスロットが設けられている。楔は、スロットの開口端に設けられている。エアーダクトスペーサは、複数の磁性板の間に設けられている。ストッパは、楔を把持した状態でエアーダクトスペーサに嵌合されている。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、固定子に関する。
回転電機の固定子では、固定子コイルが鉄心のスロット内に収容されている。また、この固定子コイルを固定するために、非磁性体の楔がスロットの開口端に設けられている。さらに、この楔がスロットから抜け出さないようにするために、スロットの両端に液状の絶縁樹脂を含浸させたフェルト等のストッパが用いられている。フェルトに含まれた液状の絶縁樹脂が凝固することによってフェルトが硬化し、楔は固定される。
上述した楔の抜け出し防止方法では、液状の絶縁樹脂が、凝固する前に鉄心のスロット内に入り込む場合がある。この場合、固定子コイルと鉄心が固着し、この固着が、固定子コイルに悪影響を及ぼす可能性がある。
本発明の実施形態は、液状の絶縁樹脂を用いることなく楔の抜け出しを防止することが可能な固定子を提供することを目的とする。
一実施形態によれば、固定子は、鉄心と、楔と、エアーダクトスペーサと、ストッパと、を備える。鉄心は、互いに間隔をおいて積層された複数の磁性板を有する。複数の磁性板の各々には、固定子コイルを収容するスロットが設けられている。楔は、スロットの開口端に設けられている。エアーダクトスペーサは、複数の磁性板の間に設けられている。ストッパは、楔を把持した状態でエアーダクトスペーサに嵌合されている。
本実施形態によれば、液状の絶縁樹脂を用いることなく楔の抜け出しを防止することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る固定子の一部を概略的に示す斜視図である。図1に示す固定子1は、例えば、回転電機の固定子として用いられる。固定子1は、鉄心10と、固定子コイル20と、非磁性体の楔30と、エアーダクトスペーサ40と、非磁性体のストッパ50と、を備える。
図1は、第1実施形態に係る固定子の一部を概略的に示す斜視図である。図1に示す固定子1は、例えば、回転電機の固定子として用いられる。固定子1は、鉄心10と、固定子コイル20と、非磁性体の楔30と、エアーダクトスペーサ40と、非磁性体のストッパ50と、を備える。
鉄心10は、環状の複数の磁性板11を有する。複数の磁性板11は、互いに間隔をおいて軸方向Zに積層されている。また、各磁性板11には、複数のスロット12が設けられている。複数のスロット12は、周方向Cに沿って配置されている。各スロット12は、磁性板11の内周側に向かって開口している。各スロット12内には、固定子コイル20が収容されている。
楔30は、各スロット12の開口端12aにそれぞれ設置されている。楔30によって、固定子コイル20の径方向Rの移動が制限されるので、固定子コイル20はスロット12内に固定される。なお、磁性板11の積層数が多い場合には、複数の楔30が軸方向Zに連続的に並べられていてもよい。
エアーダクトスペーサ40は、磁性板11間に設けられている。エアーダクトスペーサ40によって、磁性板11間に一定の空隙が形成される。この空隙は通風路として機能するので、例えば固定子コイル20で発生した熱を放熱できる。
ストッパ50は、楔30を把持した状態でエアーダクトスペーサ40に嵌合されている。ここで、図2および図3を参照してストッパ50とエアーダクトスペーサ40との嵌合構造について説明する。
図2は、図1に示す切断線X−Xに沿った断面図である。図3(a)は、ストッパ50をエアーダクトスペーサ40に嵌合する前の状態を示す拡大図である。また、図3(b)は、ストッパ50をエアーダクトスペーサ40に嵌合した状態を示す拡大図である。
エアーダクトスペーサ40は、図2に示すように、板状部材41と、板状部材41上に突出した線形の複数のスペーサ42とを有する。スペーサ42は、径方向Rに延出し、かつ周方向Cに沿って配置されている。図2および図3(a)に示すように、一部のスペーサ42には、切欠き形状の凹部42aが設けられている。
ストッパ50は、図3(a)に示すように、コの字型に形成されている。また、ストッパ50の先端部には、凸部50aが形成されている。楔30がスロット12の開口端12aに取り付けられた状態で、ストッパ50が磁性板11間に形成された空隙へ挿入されると、図3(b)に示すように、ストッパ50の凸部50aがスペーサ42の凹部42aに嵌合する。これにより、楔30は、ストッパ50に把持されて軸方向Zの移動を制限される。そのため、楔30がスロット12から抜け出ることを防止することができる。
以上説明した本実施形態によれば、ストッパ50とスペーサ42との嵌合によって、楔30の固定が強化される。そのため、液状の絶縁樹脂を用いなくても、楔30がスロット12から抜け出ることを防止することができる。また、ストッパ50を磁性板11間に形成された空隙へ差し込むことによって、ストッパ50とスペーサ42とが嵌合するので、簡易に楔30を固定することができる。その結果、液状の絶縁樹脂を凝固させる従来の固定作業に比べて、作業時間を大幅に短縮することができる。
なお、複数の楔30が軸方向Zで連続的に並べられている場合には、ストッパ50は、最上段の楔30および最下段の楔30の2箇所に少なくとも設置されていればよい。このように、ストッパ50の数を、楔30の抜け出し防止に必要最低限の数にすることによって、ストッパ50の取付作業時間を抑制することができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。本実施形態では、エアーダクトスペーサ40とストッパ50との嵌合構造が、第1実施形態と異なる。ここで、図4を参照してこれらの嵌合構造を説明する。
以下、第2実施形態について、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。本実施形態では、エアーダクトスペーサ40とストッパ50との嵌合構造が、第1実施形態と異なる。ここで、図4を参照してこれらの嵌合構造を説明する。
図4(a)は、本実施形態に係るストッパ50をエアーダクトスペーサ40に嵌合する前の状態を示す拡大図である。また、図4(b)は、本実施形態に係るストッパ50をエアーダクトスペーサ40に嵌合した状態を示す拡大図である。
図4(a)に示すように、本実施形態に係るエアーダクトスペーサ40では、スペーサ42が凸部42bを有する。一方、本実施形態に係るストッパ50は、コの字型に形成され、その先端部に切欠き形状の凹部50bを有する。
楔30を固定する際、ストッパ50は、第1実施形態と同様に、磁性板11間に形成された空隙へ挿入される。その結果、図4(b)に示すように、ストッパ50の凹部50bがスペーサ42の凸部42bに嵌合する。
以上説明した本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、ストッパ50とスペーサ42との嵌合によって、楔30は、ストッパ50に把持されて軸方向Zの移動を制限される。そのため、液状の絶縁樹脂を用いることなく楔30がスロット12から抜け出ることを防止できる。また、簡易な作業で楔30を固定することができるので、楔30の固定作業に要する時間を大幅に短縮することができる。
(第3実施形態)
以下、第3実施形態について、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。本実施形態では、エアーダクトスペーサ40とストッパ50との嵌合構造が、第1実施形態および第2実施形態と異なる。ここで、図5を参照してこれらの嵌合構造を説明する。
以下、第3実施形態について、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。本実施形態では、エアーダクトスペーサ40とストッパ50との嵌合構造が、第1実施形態および第2実施形態と異なる。ここで、図5を参照してこれらの嵌合構造を説明する。
図5(a)は、本実施形態に係るストッパ50をエアーダクトスペーサ40に嵌合する前の状態を示す拡大図である。また、図5(b)は、本実施形態に係るストッパ50をエアーダクトスペーサ40に嵌合した状態を示す拡大図である。
図5(a)に示すように、本実施形態に係るエアーダクトスペーサ40では、スペーサ42は、その一部分が途切れた欠損部42cを有する。一方、本実施形態に係るストッパ50は、コの字型に形成され、その先端部に凸部50aを有する。
楔30を固定する際、ストッパ50は、第1実施形態および第2実施形態と同様に、磁性板11間に形成された空隙へ挿入される。その結果、図5(b)に示すように、ストッパ50の凸部50aが欠損部42cでスペーサ42に嵌合する。具体的には、凸部50aは、欠損部42cにおいて径方向Rで互いに対向する2つの端部のうち、楔30側(開口端12a側)に位置する端部に嵌合する。
以上説明した本実施形態によれば、第1実施形態と同様に、ストッパ50とスペーサ42との嵌合によって、楔30は、ストッパ50に把持されて軸方向Zの移動を制限される。そのため、液状の絶縁樹脂を用いることなく楔30がスロット12から抜け出ることを防止できる。
また、本実施形態では、ストッパ50は、欠損部42cでスペーサ42に嵌合される。この欠損部42cは、径方向Rに連続しているスペーサ42の一部を切除することによって形成できる。そのため、第1実施形態で説明した凹部42aに比べて、スペーサ42の加工が容易になる。したがって、ストッパ50とスペーサ42との嵌合をより簡易に実現することができる。
(第4実施形態)
図6は、第4実施形態に係る固定子の一部を概略的に示す斜視図である。また、図7は、図6に示す領域Sの拡大図である。さらに、図8(a)〜(f)は、図7に示す切断線A−A〜F−Fに沿った断面図である。各図において、第1実施形態で説明した構成要素と同様の構成要素には、同じ符号を付している詳細な説明を省略する。
図6は、第4実施形態に係る固定子の一部を概略的に示す斜視図である。また、図7は、図6に示す領域Sの拡大図である。さらに、図8(a)〜(f)は、図7に示す切断線A−A〜F−Fに沿った断面図である。各図において、第1実施形態で説明した構成要素と同様の構成要素には、同じ符号を付している詳細な説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態に係る固定子4は、鉄心10と、固定子コイル20と、非磁性体の楔30と、非磁性体のストッパ60と、を備える。なお、図6には示されていないが、エアーダクトスペーサ40は、鉄心10を構成する磁性板11間に設けられていてもよい。
楔30は、図8(b)および図8(f)に示すように、穴部31を有する。穴部31の内面には、口径を狭める角部31aが形成されている。なお、穴部31は、楔30を貫通していてもよいし、していなくてもよい。
ストッパ60は、嵌合部61および突出部62を有する。嵌合部61は、図8(b)に示すように、穴部31の角部31aで楔30と嵌合する。一方、突出部62は、嵌合部61と一体に形成されている。また、図8(d)に示すように、突出部62の幅W1は、楔30の幅W2よりも広い。
本実施形態では、楔30を固定する際、ストッパ60は、楔30の穴部31内へ挿入される。その結果、ストッパ60の嵌合部61が、穴部31の角部31aで楔30と嵌合する。また、ストッパ60の突出部62は、楔30の幅W2よりも広い幅W1を有するので、磁性板11の間で楔30の外側に突出する(図7参照)。突出部62によって、楔30の軸方向Zの移動が制限されるので、楔30がスロット12から抜け出ることを防止することができる。
以上説明した本実施形態によれば、ストッパ60を楔30に嵌め込むと、ストッパ60の突出部62によって、楔30の固定が強化される。そのため、液状の絶縁樹脂を用いることなく楔30がスロット12から抜け出ることを防止できる。
なお、複数の楔30が軸方向Zで連続的に並べられている場合、ストッパ60は、最上段の楔30および最上段の一段下の楔30に嵌合されるともに、最下段の楔30および最下段の一段上の楔30に嵌合されていればよい。この場合、ストッパ60の数が、楔30の抜け出し防止に必要最低限に抑制されるので、ストッパ60の取付作業に要する時間を抑制することができる。
以上、いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例としてのみ提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図したものではない。本明細書で説明した新規なシステムは、その他の様々な形態で実施することができる。また、本明細書で説明したシステムの形態に対し、発明の要旨を逸脱しない範囲内で、種々の省略、置換、変更を行うことができる。添付の特許請求の範囲およびこれに均等な範囲は、発明の範囲や要旨に含まれるこのような形態や変形例を含むように意図されている。
10 鉄心、11 磁性板、12 スロット、12a 開口端、20 固定子コイル、30 楔、31 穴部、40 エアーダクトスペーサ、41 板状部材、42 スペーサ、42a 凹部、42b 凸部、42c 欠損部、50、60 ストッパ、50a 凸部、50b 凹部、61 嵌合部、62 突出部
Claims (6)
- 互いに間隔をおいて積層された複数の磁性板を有し、前記複数の磁性板の各々に固定子コイルを収容するスロットが設けられた鉄心と、
前記スロットの開口端に設けられた楔と、
前記複数の磁性板の間に設けられたエアーダクトスペーサと、
前記楔を把持した状態で前記エアーダクトスペーサに嵌合されたストッパと、
を備える固定子。 - 前記ストッパの先端部に凸部が設けられ、
前記エアーダクトスペーサに、前記凸部と嵌合する凹部が設けられている、請求項1に記載の固定子。 - 前記ストッパの先端部に凹部が設けられ、
前記エアーダクトスペーサに、前記凹部と嵌合する凸部が設けられている、請求項1に記載の固定子。 - 前記エアーダクトスペーサが、板状部材と、前記板状部材上に設けられ、一部分が途切れた欠損部を有する線形のスペーサと、を有し、
前記ストッパの先端部に、前記欠損部で前記スペーサに嵌合する凸部が設けられている、請求項1に記載の固定子。 - 互いに間隔をおいて積層された複数の磁性板を有し、前記複数の磁性板の各々に固定子コイルを収容するスロットが設けられた鉄心と、
前記スロットの開口端に設けられた楔と、
前記楔に嵌合されるとともに、前記複数の磁性板の間で前記楔の外側に突出したストッパと、
を備える固定子。 - 前記楔は、穴部を有し、
前記ストッパは、前記穴部に嵌合された嵌合部と、前記嵌合部と一体に形成され、前記楔の幅よりも広い幅を有する突出部と、を有する、請求項5に記載の固定子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017124522A JP2019009921A (ja) | 2017-06-26 | 2017-06-26 | 固定子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017124522A JP2019009921A (ja) | 2017-06-26 | 2017-06-26 | 固定子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019009921A true JP2019009921A (ja) | 2019-01-17 |
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ID=65029180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017124522A Pending JP2019009921A (ja) | 2017-06-26 | 2017-06-26 | 固定子 |
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Country | Link |
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2017
- 2017-06-26 JP JP2017124522A patent/JP2019009921A/ja active Pending
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A711 | Notification of change in applicant |
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