JP2019009771A - 窒化アルミニウム膜、弾性波デバイス、フィルタおよびマルチプレクサ - Google Patents

窒化アルミニウム膜、弾性波デバイス、フィルタおよびマルチプレクサ Download PDF

Info

Publication number
JP2019009771A
JP2019009771A JP2018089980A JP2018089980A JP2019009771A JP 2019009771 A JP2019009771 A JP 2019009771A JP 2018089980 A JP2018089980 A JP 2018089980A JP 2018089980 A JP2018089980 A JP 2018089980A JP 2019009771 A JP2019009771 A JP 2019009771A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
film
aluminum nitride
nitride film
atomic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018089980A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7298994B2 (ja
Inventor
邦明 田中
Kuniaki Tanaka
邦明 田中
西原 時弘
Tokihiro Nishihara
時弘 西原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Yuden Co Ltd filed Critical Taiyo Yuden Co Ltd
Priority to US16/001,152 priority Critical patent/US10886887B2/en
Publication of JP2019009771A publication Critical patent/JP2019009771A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7298994B2 publication Critical patent/JP7298994B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

【課題】窒化アルミニウム膜に含まれる4族元素に対する2族元素または12族元素の原子組成比を適切な値にすること。【解決手段】本発明は、4族元素と2族元素または12族元素を含み、4族元素に対する2族元素または12族元素の原子組成比が1未満である窒化アルミニウム膜である。また、本発明は、上記窒化アルミニウム膜と、前記窒化アルミニウム膜を伝搬する弾性波を励振する電極と、を具備する弾性波デバイスである。さらに、本発明は、基板と、前記基板上に設けられた上記窒化アルミニウム膜と、前記窒化アルミニウム膜の少なくとも一部を挟み対向する下部電極および上部電極と、を備える共振器を具備する弾性波デバイスである。【選択図】図4

Description

本発明は、窒化アルミニウム膜、弾性波デバイス、フィルタおよびマルチプレクサに関する。
圧電薄膜共振器等の弾性波デバイスには圧電膜として窒化アルミニウム膜が用いられている。窒化アルミニウム膜にスカンジウムを添加することで、圧電性が向上することが知られている(例えば特許文献1)。窒化アルミニウム膜に4族元素と2族元素とを同じ比率で添加することで圧電性が向上することが知られている(例えば特許文献2)。
特開2011−15148号公報 特開2013−219743号公報
しかしながら、特許文献2では、窒化アルミニウム膜の好ましい4族元素と2族元素または12族元素との原子比率について十分には検討されていない。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、窒化アルミニウム膜に含まれる4族元素に対する2族元素または12族元素の原子組成比を適切な値にすることを目的とする。
本発明は、4族元素と2族元素または12族元素とを含み、4族元素に対する2族元素または12族元素の原子組成比が1未満である窒化アルミニウム膜である。
上記構成において、前記原子組成比は0.5以上である構成とすることができる。
上記構成において、アルミニウム、前記4族元素および前記2族元素または12族元素の合計に対する4族元素の比率は5原子%以下である構成とすることができる。
上記構成において、前記4族元素および前記2族元素または12族元素はアルミニウムに置換している構成とすることができる。
上記構成において、前記4族元素は、チタン、ジルコニウムおよびハフニウムの少なくとも1つであり、前記2族元素または12族元素は、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウムおよび亜鉛の少なくとも1つである構成とすることができる。
上記構成において、前記4族元素は、ハフニウムである構成とすることができる。
上記構成において、前記4族元素は、3価の4族元素と4価の4族元素を含む構成とすることができる。
上記構成において、前記3価の4族元素と前記4価の4族元素との合計に対する前記4価の4族元素の原子比は0.5以上かつ0.99以下である構成とすることができる。
本発明は、上記窒化アルミニウム膜と、前記窒化アルミニウム膜を伝搬する弾性波を励振する電極と、を具備する弾性波デバイスである。
本発明は、基板と、前記基板上に設けられた上記窒化アルミニウム膜と、前記窒化アルミニウム膜の少なくとも一部を挟み対向する下部電極および上部電極と、を備える共振器を具備する弾性波デバイスである。
本発明は、上記弾性波デバイスを含むフィルタである。
本発明は、上記フィルタを含むマルチプレクサである。
本発明によれば、窒化アルミニウム膜に含まれる4族元素に対する2族元素または12族元素の原子組成比を適切な値にすることができる。
図1(a)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の平面図、図1(b)は、挿入膜の平面図、図1(c)および図1(d)は、図1(a)のA−A断面図である。 図2(a)から図2(c)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の製造方法を示す断面図である。 図3(a)および図3(b)は、それぞれMg/HfおよびHf濃度に対する電気機械結合係数kを示す図である。 図4(a)および図4(b)は、それぞれMg/HfおよびHf濃度に対するFOMを示す図である。 図5(a)および図5(b)は、実施例1の変形例1に係る圧電薄膜共振器の断面図である。 図6(a)および図6(b)は、実施例1の変形例2および3に係る圧電薄膜共振器の断面図である。 図7(a)は、実施例2に係るフィルタの回路図、図7(b)は、実施例2の変形例1に係るデュプレクサの回路図である。 図8は、サンプルBにおける結合エネルギーに対する信号強度を示す図である。
特許文献2のように、主成分が窒化アルミニウムである窒化アルミニウム膜に2族元素(例えばマグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)またはストロンチウム(Sr))または12族元素(例えば亜鉛(Zn))と4族元素(例えばハフニウム(Hf)、チタニウム(Ti)またはジルコニウム(Zr))とを同じ原子比率で添加すると、電気機械結合係数が向上する。2族元素または12族元素と4族元素との原子比率を同じとすることで電気的中性を保つことができると考えられている。しかしながら、好ましい2族元素または12族元素と4族元素との原子比率については検討されていない。そこで、2族元素または12族元素と4族元素との好ましい原子比率について検討した。なお、元素の族の名称は、IUPAC(International Union of Pure and Applied Chemistry)の表記による。
図1(a)は、実施例1に係る圧電薄膜共振器の平面図、図1(b)は、挿入膜の平面図、図1(c)および図1(d)は、図1(a)のA−A断面図である。図1(c)は、例えばラダー型フィルタの直列共振器、図1(d)は例えばラダー型フィルタの並列共振器の断面図を示している。
図1(a)から図1(c)を参照し、直列共振器Sの構造について説明する。基板10上に、下部電極12が設けられている。基板10の平坦主面と下部電極12との間にドーム状の膨らみを有する空隙30が形成されている。ドーム状の膨らみとは、例えば空隙30の周辺では空隙30の高さが小さく、空隙30の内部ほど空隙30の高さが大きくなるような形状の膨らみである。基板10は例えばSi(シリコン)基板である。下部電極12は下層12aと上層12bとを含んでいる。下層12aおよび上層12bは例えばそれぞれCr(クロム)膜およびRu(ルテニウム)膜である。
下部電極12上に、圧電膜14が設けられている。圧電膜14は、(002)方向を主軸とする窒化アルミニウムを主成分とする窒化アルミニウム膜であり、2族元素または12族元素と4族元素とが添加されている。圧電膜14内に挿入膜28が設けられている。挿入膜28は例えば酸化シリコン膜である。挿入膜28は共振領域50内の外周領域52に設けられ、中央領域54に設けられていない。挿入膜28は、外周領域52から共振領域50外まで連続して設けられている。挿入膜28には、孔部35に対応する孔部34が設けられている。
圧電膜14を挟み下部電極12と対向する領域(共振領域50)を有するように圧電膜14上に上部電極16が設けられている。共振領域50は、楕円形状を有し、厚み縦振動モードの弾性波が共振する領域である。上部電極16は下層16aおよび上層16bを含んでいる。下層16aおよび上層16bは例えばそれぞれRu膜およびCr膜である。
上部電極16上には周波数調整膜24として酸化シリコン膜が形成されている。共振領域50内の積層膜18は、下部電極12、圧電膜14、挿入膜28、上部電極16および周波数調整膜24を含む。周波数調整膜24はパッシベーション膜として機能してもよい。
図1(a)のように、下部電極12には犠牲層をエッチングするための導入路33が形成されている。犠牲層は空隙30を形成するための層である。導入路33の先端付近は圧電膜14で覆われておらず、下部電極12は導入路33の先端に孔部35を有する。
図1(a)および図1(d)を参照し、並列共振器Pの構造について説明する。並列共振器Pは直列共振器Sと比較し、上部電極16の下層16aと上層16bとの間に、Ti(チタン)層からなる質量負荷膜20が設けられている。よって、積層膜18は直列共振器Sの積層膜に加え、共振領域50内の全面に形成された質量負荷膜20を含む。その他の構成は直列共振器Sの図1(c)と同じであり説明を省略する。
直列共振器Sと並列共振器Pとの共振周波数の差は、質量負荷膜20の膜厚を用い調整する。直列共振器Sと並列共振器Pとの両方の共振周波数の調整は、周波数調整膜24の膜厚を調整することにより行なう。
2GHzの共振周波数を有する圧電薄膜共振器の場合、下部電極12のCr膜からなる下層12aの膜厚は100nm、Ru膜からなる上層12bの膜厚は250nmである。AlN膜からなる圧電膜14の膜厚は1100nmである。酸化シリコン膜からなる挿入膜28の膜厚は150nmである。上部電極16のRu膜からなる下層16aの膜厚は250nm、Cr膜からなる上層16bの膜厚は50nmである。酸化シリコン膜からなる周波数調整膜24の膜厚は50nmである。Ti膜からなる質量負荷膜20の膜厚は120nmである。各層の膜厚は、所望の共振特性を得るため適宜設定することができる。
基板10としては、Si基板以外に、サファイア基板、アルミナ基板、スピネル基板、石英基板、ガラス基板、セラミック基板またはGaAs基板等を用いることができる。下部電極12および上部電極16としては、RuおよびCr以外にもAl(アルミニウム)、Ti、Cu(銅)、Mo(モリブデン)、W(タングステン)、Ta(タンタル)、Pt(白金)、Rh(ロジウム)またはIr(イリジウム)等の単層膜またはこれらの積層膜を用いることができる。例えば、上部電極16の下層16aをRu、上層16bをMoとしてもよい。
挿入膜28は、圧電膜14よりヤング率および/または音響インピーダンスが小さい材料である。挿入膜28は、酸化シリコン以外に、Al(アルミニウム)、Au(金)、Cu、Ti、Pt、TaまたはCr等の単層膜またはこれらの積層膜を用いることができる。
周波数調整膜としては、酸化シリコン膜以外にも窒化シリコン膜または窒化アルミニウム等を用いることができる。質量負荷膜20としては、Ti以外にも、Ru、Cr、Al、Cu、Mo、W、Ta、Pt、RhもしくはIr等の単層膜を用いることができる。また、例えば窒化シリコンまたは酸化シリコン等の窒化金属または酸化金属からなる絶縁膜を用いることもできる。質量負荷膜20は、上部電極16の層間(下層16aと上層16bとの間)以外にも、下部電極12の下、下部電極12の層間、上部電極16の上、下部電極12と圧電膜14との間または圧電膜14と上部電極16との間に形成することができる。質量負荷膜20は、共振領域50を含むように形成されていれば、共振領域50より大きくてもよい。
図2(a)から図2(c)は、実施例1に係る直列共振器の製造方法を示す断面図である。図2(a)に示すように、平坦主面を有する基板10上に空隙を形成するための犠牲層38を形成する。犠牲層38の膜厚は、例えば10〜100nmであり、MgO、ZnO、GeまたはSiO等のエッチング液またはエッチングガスに容易に溶解できる材料から選択される。その後、犠牲層38を、フォトリソグラフィ法およびエッチング法を用い所望の形状にパターニングする。犠牲層38の形状は、空隙30の平面形状に相当する形状であり、例えば共振領域50となる領域を含む。次に、犠牲層38および基板10上に下部電極12として下層12aおよび上層12bを形成する。犠牲層38および下部電極12は、例えば、スパッタリング法、真空蒸着法またはCVD(Chemical Vapor Deposition)法を用い成膜される。その後、下部電極12を、フォトリソグラフィ法およびエッチング法を用い所望の形状にパターニングする。下部電極12は、リフトオフ法により形成してもよい。
図2(b)に示すように、下部電極12および基板10上に圧電膜14aおよび挿入膜28を、例えば、スパッタリング法、真空蒸着法またはCVD法を用い成膜する。挿入膜28を、フォトリソグラフィ法およびエッチング法を用い所望の形状にパターニングする。挿入膜28は、リフトオフ法により形成してもよい。
図2(c)に示すように、圧電膜14b、上部電極16の下層16aおよび上層16bを、例えば、スパッタリング法、真空蒸着法またはCVD法を用い成膜する。圧電膜14aおよび14bから圧電膜14が形成される。上部電極16を、フォトリソグラフィ法およびエッチング法を用い所望の形状にパターニングする。上部電極16は、リフトオフ法により形成してもよい。
圧電膜14として、2族元素または12族元素と4族元素とが添加された窒化アルミニウム膜を成膜する方法として、例えば反応性スパッタリング法がある。例えば、窒素(N)ガスを含む雰囲気(例えばアルゴン(Ar)と窒素の混合ガス)中でAl−2族元素または12族元素−4族元素合金のターゲットから原子をスパタッリングさせ原子と窒素とを反応させ堆積させる。ターゲットへの電圧の印加方法としては例えば、ターゲットに交流(AC:Alternating Current)電圧を印加するACマグネトロンスパッタリング方式を用いることができる。Al−2族元素または12族元素−4族元素の合金のターゲットおよびAlターゲットの2つのターゲットに同時に放電する2元系反応性スパッタリング法を用いてもよい。Alターゲット、2族元素または12族元素ターゲットおよび4族元素ターゲットの3つのターゲットに同時に放電する多元系反応性スパッタリング法を用いてもよい。
なお、図1(d)に示す並列共振器においては、下層16aを形成した後に、質量負荷膜20を、例えばスパッタリング法、真空蒸着法またはCVD法を用い成膜する。質量負荷膜20をフォトリソグラフィ法およびエッチング法を用い所望の形状にパターニングする。その後、上層16bを形成する。
周波数調整膜24を例えばスパッタリング法またはCVD法を用い形成する。フォトリソグラフィ法およびエッチング法を用い周波数調整膜24を所望の形状にパターニングする。
その後、孔部35および導入路33(図1(a)参照)を介し、犠牲層38のエッチング液を下部電極12の下の犠牲層38に導入する。これにより、犠牲層38が除去される。犠牲層38をエッチングする媒体としては、犠牲層38以外の共振器を構成する材料をエッチングしない媒体であることが好ましい。特に、エッチング媒体は、エッチング媒体が接触する下部電極12がエッチングされない媒体であることが好ましい。積層膜18(図1(c)、図1(d)参照)の応力を圧縮応力となるように設定しておく。これにより、犠牲層38が除去されると、積層膜18が基板10の反対側に基板10から離れるように膨れる。下部電極12と基板10との間にドーム状の膨らみを有する空隙30が形成される。以上により、図1(a)および図1(c)に示した直列共振器S、および図1(a)および1(d)に示した並列共振器Pが作製される。
[実験]
圧電膜14として、MgおよびHfを添加した窒化アルミニウム膜を用い、MgとHfの原子比率を変えた圧電薄膜共振器のサンプルを作製した。作製条件は以下である。
下部電極12の下層12a:膜厚が100nmのCr膜
下部電極12の上層12b:膜厚が210nmのRu膜
圧電膜14:膜厚が1150nmの窒化アルミニウム膜
挿入膜28:膜厚が150nmの酸化シリコン膜
上部電極16の下層16a:膜厚が230nmのRu膜
上部電極16の上層16b:膜厚が20nmのCr膜
周波数調整膜24:膜厚が50nmの酸化シリコン膜
質量負荷膜20:なし
窒化アルミニウム膜の成膜方法は、ACマグネトロンスパッタリング方式を用いた反応性スパッタリング法を用いた。Al−Mg−Hf合金ターゲットおよびAlターゲットの2つのターゲットを用いた。Al−Mg−Hf合金ターゲット中のMgとHfの原子比率を変えることで、MgとHfの原子比率の異なるサンプルを作製した。Al−Mg−Hf合金ターゲットとAlターゲットとに印加するAC電力を変えることで窒化アルミニウム中のMgおよびHfの濃度を変化させた。
Al−Mg−Hf合金ターゲットは、以下の5つの組成のターゲットを用いた。表1は、ターゲットAからEにおけるMg、HfおよびAlの組成比(原子%)を示す表である。
Figure 2019009771
作製したサンプルの電気機械結合係数kおよびFOMを測定した。FOMは、電気機械結合係数×√(共振点のQ値×反共振点のQ値)から導出される。各サンプルの圧電膜14内のMgおよびHfの濃度は、EPMA(Electron Probe Micro Analyzer)法を用い測定した。Mg/Hfは、Hfに対するMgの原子比を示す。Hf濃度は窒化アルミニウム膜内のAl、MgおよびHfの合計に対するHfの原子濃度を示す。
図3(a)および図3(b)は、それぞれMg/HfおよびHf濃度に対する電気機械結合係数kを示す図である。図4(a)および図4(b)は、それぞれMg/HfおよびHf濃度に対するFOMを示す図である。電気機械結合係数kおよびFOMは、圧電膜14がMgおよびHfを添加していない純窒化アルミニウム膜で規格化している。図3(a)から図4(b)において、純窒化アルミニウム膜の値を太破線で示す。
図3(a)に示すように、Mg/Hfが0のときは、規格化したkは1または1よりやや小さい。これは、Hfのみを窒化アルミニウム膜に添加してもkが向上しないことを示している。Mg/Hfが1でkが最も大きくなる。Mg/Hfが0.4から1.53の範囲でkは1以上である。図3(b)に示すように、ターゲットCおよびDを用いたサンプルではHf濃度が高くなるとkが大きくなる傾向があるが、その他のターゲットのサンプルではHf濃度に対するkの傾向はあまりみられない。
図4(a)に示すように、FOMはMg/Hfが0.6から0.8の範囲で最も大きくなる。また、FOMはMg/Hfが0.5以上1.0未満で純窒化アルミニウムより大きくなる。ターゲットCのFOMが1の点が臨界点とすると、Mg/Hfが約0.58以上でFOMが純窒化アルミニウムより大きくなる。図4(b)に示すように、FOMはHf濃度に対し単調に減少している。
図3(b)および図4(b)に示すように、電気機械結合係数kおよびFOMはHf濃度にはあまり依存しない。図3(a)のように、電気機械結合係数kはMg/Hfが1程度で最も大きくなる。図4(a)のように、FOMはMg/Hfが1未満において大きくなる。
Mg/Hfが1未満でFOMが最大となる理由は明確ではないが例えば以下のように考えられる。MgおよびHfは窒化アルミニウム膜内のAlに置換する。Al、MgおよびHfはそれぞれ3価、2価および4価のため、MgとHfの原子比率を同じとすることで、電荷が補償され、電気的に中和する。しかし、Hfは4価以外にも3価および2価となりうる。一方、Mgは2価以外にはなりにくい。例えば反応性スパッタリングによりHfがNと反応し、3価のHfを含むHfNが生成されうる。窒化アルミニウム膜内のHfの一部が3価の状態となっていると、Mg/Hfが1では電子が過多となり電気的に中性とならない。これにより窒化アルミニウム膜内の絶縁性が低下する。これにより、Q値が低下することでFOMが低下すると考えられる。よって、窒化アルミニウム膜内の電気的中性を保つためにはMg/Hfを1未満とすることが好ましいと考えられる。例えばMg/Hf=0.5で電気的に中性となり、Hfの価数が4価と3価とすると、4価のHfと3価のHfとの比率は1となる。
Ti、ZrおよびHf等の4族元素は、4価以外にも3価および2価をとりうる。一方、Be(ベリリウム)、Mg、Ca、SrおよびBa(バリウム)等の2族元素は2価以外をとることは稀である。よって、圧電膜14として用いる窒化シリコン膜を、4族元素と2族元素を含み、4族元素に対する2族元素の原子組成比を1未満とする。これにより、FOMを向上できる。また、12族元素は、2価以外に1価となりうる。12族元素が1価の場合には、12族元素が少なくても4族元素の電荷を補償できる。よって、4族元素に対する12族元素の原子組成比を1未満とすることで、FOMを向上できる。4族元素に対する2族元素または12族元素の原子組成比は0.9以下が好ましく0.8以下がより好ましい。
図4(a)のように、4族元素に対する2族元素または12族元素の原子組成比は0.5以上が好ましく0.6以上がより好ましい。
図4(b)のように、FOMを1以上とするためには、Hf濃度は5原子%以下が好ましく、4原子%以下がより好ましい。また、Hf濃度は、1原子%以上が好ましく、2原子%以上がより好ましい。
4族元素および2族元素または12族元素はアルミニウムに置換している。これにより、FOMを向上できる。
窒化アルミニウム膜を容易に形成するため、4族元素はTi、ZrおよびHfの少なくとも1つであることが好ましく、2族元素または12族元素は、Mg、CaおよびSrの少なくとも1つであることが好ましい。
[実施例1の変形例1]
図5(a)および図5(b)は、実施例1の変形例1に係る圧電薄膜共振器の断面図である。図5(a)は、例えばラダー型フィルタの直列共振器、図5(b)は例えばラダー型フィルタの並列共振器の断面図を示している。
図5(a)および図5(b)に示すように、挿入膜28は設けられていなくてもよい。その他の構成は実施例1と同じであり説明を省略する。
[実施例1の変形例2]
実施例1の変形例2および3は、空隙の構成を変えた例である。図6(a)および図6(b)は、実施例1の変形例2および3に係る圧電薄膜共振器の断面図である。図6(a)に示すように、基板10の上面に窪みが形成されている。下部電極12は、基板10上に平坦に形成されている。これにより、空隙30が、基板10の窪みに形成されている。空隙30は共振領域50を含むように形成されている。その他の構成は、実施例1と同じであり説明を省略する。空隙30は、基板10を貫通するように形成されていてもよい。
[実施例1の変形例3]
図6(b)に示すように、共振領域50の下部電極12下に音響反射膜31が形成されている。音響反射膜31は、音響インピーダンスの低い膜30aと音響インピーダンスの高い膜30bとが交互に設けられている。膜30aおよび30bの膜厚は例えばそれぞれλ/4(λは弾性波の波長)である。膜30aと膜30bの積層数は任意に設定できる。音響反射膜31は、音響特性の異なる少なくとも2種類の層が間隔をあけて積層されていればよい。また、基板10が音響反射膜31の音響特性の異なる少なくとも2種類の層のうちの1層であってもよい。例えば、音響反射膜31は、基板10中に音響インピーダンスの異なる膜が一層設けられている構成でもよい。その他の構成は、実施例1と同じであり説明を省略する。
実施例1およびその変形例1において、実施例1の変形例2と同様に空隙30を形成してもよく、実施例1の変形例3と同様に空隙30の代わりに音響反射膜31を形成してもよい。
実施例1およびその変形例1および2のように、圧電薄膜共振器は、共振領域50において空隙30が基板10と下部電極12との間に形成されているFBAR(Film Bulk Acoustic Resonator)でもよい。また、実施例1の変形例3のように、圧電薄膜共振器は、共振領域50において下部電極12下に圧電膜14を伝搬する弾性波を反射する音響反射膜31を備えるSMR(Solidly Mounted Resonator)でもよい。共振領域50を含む音響反射層は、空隙30または音響反射膜31を含めばよい。
実施例1およびその変形例2および3において、挿入膜28が共振領域50の外周領域52に設けられているが、挿入膜28は共振領域50の外周領域52の少なくとも一部に設けられていればよい。挿入膜28は共振領域50の外側に設けられてなくてもよい。実施例1の変形例1のように挿入膜28は設けられていなくてもよい。共振領域50の平面形状として楕円形状を例に説明したが、四角形状または五角形状等の多角形状でもよい。
実施例1およびその変形例では、窒化アルミニウム膜を用いる弾性波デバイスとして圧電薄膜共振器を例に説明したが、窒化アルミニウム膜を伝搬する弾性波を励振する電極を有する弾性波デバイスでもよい。例えば、窒化アルミニウム膜上に櫛型電極が設けられたラム波を利用する共振器でもよい。2族元素または12族元素に対する4族元素の組成比が1未満の窒化アルミニウム膜を弾性波デバイスに用いることで、FOMの大きな共振器を実現できる。
2族元素または12族元素に対する4族元素の組成比が1未満の窒化アルミニウム膜を、弾性波デバイス以外にもセンサまたはアクチュエーター等の圧電体に用いてもよい。
実施例2は、実施例1およびその変形例の圧電薄膜共振器を用いたフィルタおよびデュプレクサの例である。図7(a)は、実施例2に係るフィルタの回路図である。図7(a)に示すように、入力端子T1と出力端子T2との間に、1または複数の直列共振器S1からS4が直列に接続されている。入力端子T1と出力端子T2との間に、1または複数の並列共振器P1からP4が並列に接続されている。1または複数の直列共振器S1からS4および1または複数の並列共振器P1からP4の少なくとも1つの共振器に実施例1およびその変形例の圧電薄膜共振器を用いることができる。ラダー型フィルタの共振器の個数等は適宜設定できる。
図7(b)は、実施例2の変形例1に係るデュプレクサの回路図である。図7(b)に示すように、共通端子Antと送信端子Txとの間に送信フィルタ40が接続されている。共通端子Antと受信端子Rxとの間に受信フィルタ42が接続されている。送信フィルタ40は、送信端子Txから入力された信号のうち送信帯域の信号を送信信号として共通端子Antに通過させ、他の周波数の信号を抑圧する。受信フィルタ42は、共通端子Antから入力された信号のうち受信帯域の信号を受信信号として受信端子Rxに通過させ、他の周波数の信号を抑圧する。送信フィルタ40および受信フィルタ42の少なくとも一方を実施例2のフィルタとすることができる。
マルチプレクサとしてデュプレクサを例に説明したがトリプレクサまたはクワッドプレクサでもよい。
[窒化アルミニウム膜内のハフニウムの価数の評価]
上記実験において作製した窒化アルミニウム膜内のハフニウムの価数をSpring8におけるHAXPES(Hard X-ray PhotoElectron Spectroscopy)を用い評価した。通常のXPS(X-ray Photo electron Spectroscopy)ではX線の励起エネルギーが約3keVであり、窒化アルミニウム膜へのX線の侵入深さが10nm程度である。HAXPESを用いX線の励起エネルギーを8keVとした。これによりX線の侵入深さを80nmから100nmとすることができる。これにより、窒化アルミニウム膜のより深い領域の価数を精度よく評価することができる。
評価したサンプルAからCのMg濃度およびHf濃度を表2に示す。
Figure 2019009771
表2に示すように、サンプルAのMg濃度およびHf濃度はそれぞれ6.5原子%および6.5原子%である。サンプルBのMg濃度およびHf濃度はそれぞれ1.59原子%および3.38原子%である。サンプルCのMg濃度およびHf濃度はそれぞれ1.99原子%および3.19原子%である。
HAXPEXの評価条件を以下に示す。
励起エネルギー:8keV
光電子取り出し角度:89°
光サイズ:30μm×30μm
図8は、サンプルBにおける結合エネルギーに対する信号強度を示す図である。図8において、「測定」は測定したスペクトルである。「ベース」は測定したスペクトルのうち信号のないベース部分である。4f5/2(Hf4+)および4f7/2(Hf4+)は、4価のHfの4f5/2軌道および4f7/2軌道のピークである。4f5/2(Hf3+)および4f7/2(Hf3+)は、3価のHfの4f5/2軌道および4f7/2軌道のピークである。「フィッティング」は、4つのピークを合わせた曲線である。「測定−フィッティング」は「測定」から「フィッティング」を引いた信号である。「測定−フィッティング」と「ベース」の差が最も小さくなるように4個のピークの大きさを変え「フィッティング」曲線を決めた。
フィッティング条件は以下である。
各ピークの関数:60%Gauss−Lorents
4f5/2ピークと4f7/2とのエネルギー差:1.71eV
Hf4+ピークとHf3+ピークとのエネルギー差:1.90eV
4f5/2ピーク面積/4f7/2ピーク面積:0.75
4f5/2(Hf4+)ピークおよび4f7/2(Hf4+)ピークの高さと4f5/2(Hf3+)ピークおよび4f7/2(Hf3+)ピークの高さの比から、4価のHf/(4価のHfと3価とのHfとの合計)原子比(すなわちHf4+/(Hf4++Hf3+))を算出した。サンプルAからCのHf4+/(Hf4++Hf3+)を表2に示す。Hf4+/(Hf4++Hf3+)は0.9から0.93程度であり、Mg濃度およびHf濃度によらずほぼ同程度である。
以上の評価のように、窒化アルミニウム膜内のHfはほとんどが4価であり、一部3価が含まれている。0価のHfは含まれていない。このように、4族元素が3価の4族元素と4価の4族元素を含むとき、実施例1のように、4族元素と2族元素または12族元素とを含み、4族元素に対する2族元素または12族元素の原子組成比が1未満とする。これにより、窒化アルミニウム膜は電気的な中性に近くなりFOMを向上できる。3価の4族元素と4価の4族元素との合計に対する4価の4族元素の原子比(4族元素をMとしたとき、M4+/(M4++M3+))は、例えば0.5以上かつ0.99以下である。M4+/(M4++M3+)は0.7以上かつ0.97以下がより好ましく、0.8以上かつ0.95以下がさらに好ましい。
窒化アルミニウム膜内の4族元素をハフニウムとした場合、3価となりやすい。よって、4族元素に対する2族元素または12族元素の原子組成比が1未満とすることでFOMを向上できる。また、反応性スパッタリングにより窒化アルミニウム膜を成膜する場合、ターゲット表面で4族元素がNと反応し、3価の4族元素Mを含むMNがターゲット表面に生成されうる。スパッタ粒子の価数はスパッタリングされる前のターゲットの価数の影響を受けるため、3価の4族元素Mを含むターゲットをスパッタリングすると、形成された窒化アルミニウム膜中のAlサイトに置換されたMの中にも3価の状態が存在しうる。よって、4族元素に対する2族元素または12族元素の原子組成比が1未満とすることでFOMを向上できる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 基板
12 下部電極
14 圧電膜
16 上部電極

Claims (12)

  1. 4族元素と2族元素または12族元素とを含み、4族元素に対する2族元素または12族元素の原子組成比が1未満である窒化アルミニウム膜。
  2. 前記原子組成比は0.5以上である請求項1に記載の窒化アルミニウム膜。
  3. アルミニウム、前記4族元素および前記2族元素または12族元素の合計に対する4族元素の比率は5原子%以下である請求項1または2に記載の窒化アルミニウム膜。
  4. 前記4族元素および前記2族元素または12族元素はアルミニウムに置換している請求項1から3のいずれか一項に記載の窒化アルミニウム膜。
  5. 前記4族元素は、チタン、ジルコニウムおよびハフニウムの少なくとも1つであり、前記2族元素または12族元素は、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウムおよび亜鉛の少なくとも1つである請求項1から4のいずれか一項に記載の窒化アルミニウム膜。
  6. 前記4族元素は、ハフニウムである請求項5に記載の窒化アルミニウム膜。
  7. 前記4族元素は、3価の4族元素と4価の4族元素を含む請求項1から6のいずれか一項に記載の窒化アルミニウム膜。
  8. 前記3価の4族元素と前記4価の4族元素との合計に対する前記4価の4族元素の原子比は0.5以上かつ0.99以下である請求項7に記載の窒化アルミニウム膜。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の窒化アルミニウム膜と、
    前記窒化アルミニウム膜を伝搬する弾性波を励振する電極と、
    を具備する弾性波デバイス。
  10. 基板と、
    前記基板上に設けられた請求項1から8のいずれか一項に記載の窒化アルミニウム膜と、
    前記窒化アルミニウム膜の少なくとも一部を挟み対向する下部電極および上部電極と、
    を備える共振器を具備する弾性波デバイス。
  11. 請求項10に記載の弾性波デバイスを含むフィルタ。
  12. 請求項11に記載のフィルタを含むマルチプレクサ。
JP2018089980A 2017-06-23 2018-05-08 窒化アルミニウム膜、弾性波デバイス、フィルタおよびマルチプレクサ Active JP7298994B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US16/001,152 US10886887B2 (en) 2017-06-23 2018-06-06 Aluminum nitride film, acoustic wave device, filter, and multiplexer

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017123213 2017-06-23
JP2017123213 2017-06-23

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019009771A true JP2019009771A (ja) 2019-01-17
JP7298994B2 JP7298994B2 (ja) 2023-06-27

Family

ID=65029202

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018089980A Active JP7298994B2 (ja) 2017-06-23 2018-05-08 窒化アルミニウム膜、弾性波デバイス、フィルタおよびマルチプレクサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7298994B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020198569A (ja) * 2019-06-04 2020-12-10 太陽誘電株式会社 圧電薄膜共振器、フィルタおよびマルチプレクサ
JP7425960B2 (ja) 2019-10-29 2024-02-01 Tdk株式会社 圧電薄膜素子
JP7441088B2 (ja) 2020-03-23 2024-02-29 太陽誘電株式会社 窒化アルミニウム膜、圧電デバイス、共振器、フィルタおよびマルチプレクサ

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015054986A (ja) * 2013-09-11 2015-03-23 太陽誘電株式会社 窒化アルミニウム膜の成膜方法、弾性波デバイスの製造方法、及び窒化アルミニウム膜の製造装置
JP2015233042A (ja) * 2014-06-09 2015-12-24 株式会社村田製作所 圧電薄膜及びその製造方法、並びに圧電素子
WO2016111280A1 (ja) * 2015-01-06 2016-07-14 株式会社村田製作所 圧電薄膜及び圧電振動子

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015054986A (ja) * 2013-09-11 2015-03-23 太陽誘電株式会社 窒化アルミニウム膜の成膜方法、弾性波デバイスの製造方法、及び窒化アルミニウム膜の製造装置
JP2015233042A (ja) * 2014-06-09 2015-12-24 株式会社村田製作所 圧電薄膜及びその製造方法、並びに圧電素子
WO2016111280A1 (ja) * 2015-01-06 2016-07-14 株式会社村田製作所 圧電薄膜及び圧電振動子

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020198569A (ja) * 2019-06-04 2020-12-10 太陽誘電株式会社 圧電薄膜共振器、フィルタおよびマルチプレクサ
JP7344011B2 (ja) 2019-06-04 2023-09-13 太陽誘電株式会社 圧電薄膜共振器、フィルタおよびマルチプレクサ
JP7425960B2 (ja) 2019-10-29 2024-02-01 Tdk株式会社 圧電薄膜素子
JP7441088B2 (ja) 2020-03-23 2024-02-29 太陽誘電株式会社 窒化アルミニウム膜、圧電デバイス、共振器、フィルタおよびマルチプレクサ

Also Published As

Publication number Publication date
JP7298994B2 (ja) 2023-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6284726B2 (ja) 窒化アルミニウム膜の成膜方法、弾性波デバイスの製造方法、及び窒化アルミニウム膜の製造装置
US6936837B2 (en) Film bulk acoustic resonator
JP6535637B2 (ja) 圧電薄膜共振器、フィルタ、デュプレクサ、及び圧電薄膜共振器の製造方法
JP5957376B2 (ja) 圧電薄膜共振子
US9444429B2 (en) Piezoelectric thin-film resonator, method for fabricating same, filter and duplexer having an interposed film
JP7017364B2 (ja) ラダー型フィルタ、圧電薄膜共振器およびその製造方法
CN110545084B (zh) 氮化铝膜、压电装置、谐振器、滤波器和多路复用器
JP3953315B2 (ja) 窒化アルミニウム薄膜−金属電極積層体およびそれを用いた薄膜圧電共振子
JP4478910B2 (ja) 圧電薄膜共振子
JP6185292B2 (ja) 弾性波デバイス
JP7298994B2 (ja) 窒化アルミニウム膜、弾性波デバイス、フィルタおよびマルチプレクサ
JP7269719B2 (ja) 圧電膜およびその製造方法、圧電デバイス、共振器、フィルタ並びにマルチプレクサ
US20190007021A1 (en) Piezoelectric thin film resonator and fabrication method of the same, filter, and multiplexer
US10886887B2 (en) Aluminum nitride film, acoustic wave device, filter, and multiplexer
JP2019186691A (ja) 圧電薄膜共振器、フィルタおよびマルチプレクサ
JP7340349B2 (ja) 圧電薄膜共振器およびその製造方法、フィルタ並びにマルチプレクサ
JP7299008B2 (ja) 圧電薄膜共振器、フィルタ、及びマルチプレクサ
US10505514B2 (en) Piezoelectric thin film and bulk acoustic wave filter
JP7441088B2 (ja) 窒化アルミニウム膜、圧電デバイス、共振器、フィルタおよびマルチプレクサ
JP2022163877A (ja) 窒化アルミニウム膜、圧電デバイス、共振器、フィルタおよびマルチプレクサ
JP2024000247A (ja) 弾性波デバイスおよびその製造方法、フィルタ並びにマルチプレクサ
JP2021166374A (ja) バルク音響共振器
JP2021027382A (ja) 弾性波デバイスおよびその製造方法、圧電薄膜共振器、フィルタ並びにマルチプレクサ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211206

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220720

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20220720

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20220729

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20220802

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20220826

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20220830

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20221122

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20230322

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20230404

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20230425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230615

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7298994

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150