JP2019009740A - 廃棄管理システム、廃棄管理方法、印刷装置 - Google Patents

廃棄管理システム、廃棄管理方法、印刷装置 Download PDF

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Abstract

【課題】印刷物の廃棄を管理できる廃棄管理システムを提供する。【解決手段】印刷装置40が印刷した印刷物を廃棄装置30が廃棄したことを管理する廃棄管理システム100であって、印刷物を識別する識別情報を生成する識別情報生成手段と、識別情報を電子透かしとして任意の画像と共に印刷する印刷手段と、識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、廃棄装置が印刷物を廃棄する際、印刷手段が印刷した印刷物から識別情報を読み取る第一の読取手段と、第一の読取手段が読み取った識別情報を識別情報記憶手段から検索して、印刷物が廃棄された旨を識別情報に対応付けて識別情報記憶手段に登録する管理手段と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、廃棄管理システム、廃棄管理方法、及び、印刷装置に関する。
情報流出の経路としてはネットワーク経由よりも印刷物の流出による方が多いという統計がある。重要な情報が印刷された印刷物が外部に流出する状況を避ける技術の1つとして印刷物の作成から廃棄までを管理する廃棄管理システムが知られている。廃棄管理システムでは印刷又はコピーにより印刷物を作成する際、印刷装置が印刷物を識別するための識別情報を印刷対象の情報と共に用紙に形成する。例えば、余白にバーコードで識別情報を形成する。印刷物が文書廃棄装置で廃棄される際、文書廃棄装置が印刷物を識別するための識別情報を読み取り、印刷物が廃棄されたことを記録する。廃棄されていない印刷物はその所在が確認される可能性があるため、印刷物が外部に流出しにくくなる。
しかしながら、何者かが印刷物を識別するための識別情報だけを切り取って廃棄装置に読み取らせると、印刷物が存在したまま、印刷物が廃棄されたことを廃棄管理システムが記録してしまう。この場合、何者かが存在しないはずの印刷物を容易に外部に持ち出す可能性が高い。
このような不都合に対し、印刷物の画像データを利用する廃棄管理システムが考案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には文書を識別するための識別情報を印刷物に形成しておくことに加え、印刷物の画像データを予め保存しておき、廃棄する際に読み取った印刷物の画像データと比較し、一定以上の一致率が確認された場合に廃棄を記録する廃棄管理システムについて開示されている。印刷物を識別するための識別情報が一致するだけでは廃棄が記録されないので、廃棄の偽装を抑制できる。
しかしながら、特許文献1に記載された廃棄管理システムでは、各印刷物の画像データを蓄積しておく必要があり、大容量のメモリが必要になるという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑み、印刷物の廃棄を管理できる廃棄管理システムを提供することを目的とする。
本発明は、印刷装置が印刷した印刷物を廃棄装置が廃棄したことを管理する廃棄管理システムであって、印刷物を識別する識別情報を生成する識別情報生成手段と、前記識別情報を電子透かしとして任意の画像と共に印刷する印刷手段と、前記識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、前記廃棄装置が前記印刷物を廃棄する際、前記印刷手段が印刷した印刷物から前記識別情報を読み取る第一の読取手段と、前記第一の読取手段が読み取った前記識別情報を前記識別情報記憶手段から検索して、前記印刷物が廃棄された旨を前記識別情報に対応付けて前記識別情報記憶手段に登録する管理手段と、を有することを特徴とする。
印刷物の廃棄を管理できる廃棄管理システムを提供することができる。
廃棄管理システムの動作の概略を説明する図の一例である。 廃棄管理システムのシステム構成図の一例である。 印刷装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 文書管理装置のハードウェア構成図の一例である。 文書廃棄装置のハードウェア構成図の一例である。 印刷装置の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。 文書廃棄装置の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。 文書管理装置の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。 電子透かしの合成を説明する図である。 印刷装置が印刷する際の手順を示すフローチャート図の一例である。 印刷装置がコピーする際の手順を示すフローチャート図の一例である。 文書廃棄装置が印刷物を廃棄する手順を示すフローチャート図の一例である。 文書管理装置の動作に関する手順を示すフローチャート図の一例である。 印刷装置が印刷する際の手順を示すフローチャート図の一例である(実施例2)。 印刷装置がコピーする際の手順を示すフローチャート図の一例である(実施例2)。 廃棄管理システムのシステム構成図の変形例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態の一例として、廃棄管理システム及び廃棄管理システムが行う廃棄管理方法について図面を参照しながら説明する。
<廃棄管理システムの概略>
図1は廃棄管理システム100の動作の概略を説明する図の一例である。
(1)印刷装置40が印刷物9を出力する際、文書操作履歴情報(文書No.機器ID、ユーザID、印刷日時、印刷方法。コピーの場合は更に原稿No.を含む。)6aと共に文書管理装置50に送信する。文書管理装置50は文書操作履歴情報を管理情報として管理する。
(2)印刷装置40は電子データを印刷する際、不可視の電子透かし8を印刷物9に形成する。電子透かし8は微小点(ドット)で形成されており肉眼では1つ1つの微小点は見えにくいため印刷物9の所有者は文書操作履歴情報を削除できない。
(3)所有者が印刷物9を文書廃棄装置30で廃棄する際、文書廃棄装置30は不可視の電子透かし8を読み取る。そして、文書操作履歴情報(電子透かしの文書No.機器ID、ユーザID、文書廃棄日時、文書廃棄装置の機器ID)を文書管理装置50に送信する。
(4)文書管理装置50は文書廃棄装置30から送信された文書No.及び機器IDと一致する管理情報を特定して、印刷物9の廃棄を記録することができる。
このように本実施例の廃棄管理システム100は、不可視の電子透かし8を印刷物9に形成しておき、文書廃棄装置30が廃棄する際、不可視の電子透かし8を読み取って印刷物9を特定する。これにより、何者かが電子透かし8を切り取るなどして廃棄を装って重要な印刷物9を持ち出すという不正な行為を防止できる。また、廃棄管理のため画像データの格納用メモリを用意する必要がない。
<用語について>
印刷物とは、印刷装置により画像が形成された三次元空間に存在する物体をいう。例えば、画像画形成された用紙が挙げられるが、材質は紙に限られず金属、プラスチック、木材などでもよい。また、用紙のようにシート状の形状を有している必要はなく、立体物でもよい。
廃棄とは、印刷物又はその画像を意図的に毀損することをいう。復元可能でないことが好ましいが、人や機械がある程度の労力で復元できなければよく、復元を完全に不可能にすることまでは要求されない。
電子透かしとは、印刷対象の画像に関する情報を画像と共に印刷媒体に形成する技術又は形成された情報をいう。電子透かしには視覚可能なものと不可視のものがある。視覚可能なものとしては地紋印刷が知られている。地紋印刷はユーザが肉眼で判読可能なため、改ざんしやすいことや文書のデザイン性が低下するなどの不都合がある。本実施形態の電子透かしは不可視であることが好ましい。ただし、拡大することなどにより見えてもよい。
また、電子透かしが有する微小点を印刷することを「埋め込む」という場合がある。これは、埋めることで物が見えなくなることを念頭に微小点が不可視であることから転用された用語である。しかし、インク又はトナーが印刷物を侵襲して物的に内部に埋め込まれることまでは要しない。また、電子透かしが有する微小点を印刷することを、電子透かしを形成する、微小点を配置する、微小点を設定する等と称してもよい。
<構成例>
図2は、本実施例の廃棄管理システム100のシステム構成図の一例である。ネットワークNを介して、情報処理装置60、印刷装置40(MFP:Multi-function Peripherals、LP:Laser Printer)、文書廃棄装置30、及び、文書管理装置50が接続されている。互いに必要に応じて通信が可能となっている。
情報処理装置60は、電子データの所有者が印刷装置40に電子データを印刷させるための端末として動作する。しかしながら、印刷装置40がコピー機として動作することも可能であり、情報処理装置60は必須ではない。情報処理装置60は印刷装置40から電子メールを受信する際にも使用される。情報処理装置60の一例としては、例えば、PC(Personal Computer)、スマートフォン、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話、ウェアラブル型の情報処理端末等が挙げられる。
なお、情報処理装置60が印刷する電子データはどのようなものでもよいが、一般にはアプリケーションソフトウェアがプリンタドライバを経由して印刷装置40に印刷させるアプリケーションファイルである。一例としては、ワープロアプリ、プレゼンアプリ、ブラウザなどが生成するアプリケーションファイルが電子データとして印刷される。
印刷装置40は、用紙などのシート状部材、段ボールなど立体物、又は、看板などの固定物に画像を形成する装置である。印刷装置40は、画像形成装置、画像処理装置又はプリンタ等と呼ばれる場合がある。また、印刷装置40が印刷以外の機能も有する場合、複合機又はMFPと呼ばれる場合がある。複合機又はMFPは多機能な周辺装置を意味し、印刷機能とスキャナの機能を有する場合、コピー機や複写機と呼ばれる。この他、印刷装置40は、ファクスの送信機能及び受信機能を有していてもよい。
文書廃棄装置30は、印刷物9の少なくとも画像を判読困難な程度に毀損する装置である。例えば、シュレッダーは印刷物9を細かく裁断することで印刷物9に形成された画像を判読困難にする。また、文書廃棄装置30は例えば水や溶剤で印刷物9そのもの又はインク若しくはトナーを溶解させる溶解装置でもよい。また、文書廃棄装置30は印刷物9を焼却する焼却装置でもよい。なお、本実施例の文書廃棄装置30は不可視の電子透かし8を読み取るための読み取り装置(スキャナ)を有し、更に、ネットワークNに接続する情報処理装置としての機能を有する。
文書管理装置50は、印刷物9が印刷されてから廃棄されるまで管理する情報処理装置である。例えば、サーバ、PC、又はクラウドサービスなどにより実現される。印刷物9が印刷されると印刷物9の文書No.等を記録し、文書廃棄装置30が電子透かし8から読み取った文書No.等を文書管理装置50に送信すると印刷物9が廃棄されたことを記録する。印刷されたが廃棄されずに所定以上、時間が経過すると印刷物9の所有者(印刷者)に廃棄を促す旨を通知したりする。
なお、文書管理装置50を印刷装置40が兼用してもよい。文書管理装置50は印刷物9の印刷を契機に管理を開始するため印刷装置40と関連性が高く、これによりスペースや消費電力を抑制できる。あるいは、文書管理装置50を文書廃棄装置30が兼用してもよい。文書管理装置50は印刷物9の廃棄を記録するため文書廃棄装置30との関連性が高く、これによりスペースや消費電力を抑制できる。
<ハードウェア構成例>
<<印刷装置>>
図3は、印刷装置40のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示すように、印刷装置40は、本体10と、操作部20と、を備える。本体10と操作部20は、専用の通信路300を介して相互に通信可能に接続されている。通信路300は、例えばUSB(Universal Serial Bus)規格のものを用いることもできるが、有線か無線かを問わず任意の規格のものであってよい。
なお、本体10は、操作部20で受け付けた操作に応じた動作を行うことができる。また、本体10は、クライアントPC(パーソナルコンピュータ)等の外部装置とも通信可能であり、外部装置から受信した指示に応じた動作を行うこともできる。
次に、本体10のハードウェア構成について説明する。図3に示すように、本体10は、CPU(Central Processing Unit)11と、ROM(Read Only Memory)12と、RAM(Random Access Memory)13と、HDD(Hard Disk Drive)14と、通信I/F(Interface)15と、接続I/F16と、エンジン部17とを備え、これらがシステムバス18を介して相互に接続されている。説明の便宜上、図3では、本体10はHDD14を有している構成を例に挙げて説明したが、例えばHDD14を有しておらず、十分な記憶領域を確保できない構成もあり得る。
CPU11は、本体10の動作を統括的に制御する。CPU11は、RAM13をワークエリア(作業領域)としてROM12又はHDD14等に格納されたプログラムを実行することで、本体10全体の動作を制御し、上記したコピー機能、スキャナ機能、ファクス機能、プリンタ機能などの各種機能を実現する。
通信I/F15は、ネットワークNと接続するためのインタフェースである。接続I/F16は、通信路300を介して操作部20と通信するためのインタフェースである。
エンジン部17は、コピー機能、スキャナ機能、ファクス機能、及び、プリンタ機能を実現させるための、汎用的な情報処理及び通信以外の処理を行うハードウェアである。例えば、原稿の画像をスキャンして読み取るスキャナ(画像読取部)、用紙等のシート材への印刷を行うプロッタ(画像形成部)、ファクス通信を行うファクス部などを備えている。更に、印刷済みシート材を仕分けるフィニッシャや、原稿を自動給送するADF(自動原稿給送装置)のような特定のオプションを備えることもできる。
次に、操作部20のハードウェア構成について説明する。図3に示すように、操作部20は、CPU21と、ROM22と、RAM23と、フラッシュメモリ24と、通信I/F25と、接続I/F26と、操作パネル27、外部接続I/F29とを備え、これらがシステムバス28を介して相互に接続されている。説明の便宜上、図3では、操作部20はフラッシュメモリ24を有している構成を例に挙げて説明したが、例えばフラッシュメモリ24を有していない構成もあり得る。要するに、印刷装置40は、大容量のデータを記憶するための記憶装置を有していない構成もあり得る。
外部接続I/F29にはICカードリーダ19が接続されている。ICカードリーダ19はICカードと通信してICカードからユーザIDを受信する。これにより、印刷装置40を使用した印刷物9の所有者の特定が可能になる。
<<文書管理装置>>
図4は、文書管理装置50のハードウェア構成図の一例である。文書管理装置50は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、通信I/F304と、入力装置305と、表示装置306と、HDD307とを備える。CPU301は、文書管理装置50の動作を統括的に制御する。ROM302は、プログラム等の各種のデータを記憶する不揮発性のメモリである。RAM303は、CPU301が実行する各種の処理の作業領域(ワークエリア)として機能する揮発性のメモリである。通信I/F304は、ネットワークNと接続するためのインタフェースである。入力装置305は、ユーザによる操作の入力に用いられるデバイスであり、例えばマウスやキーボードなどで構成される。表示装置306は各種の情報を表示するデバイスであり、例えば液晶型ディスプレイ装置などで構成される。HDD307は大容量のデータを記憶する不揮発性の記憶装置である。
文書管理装置50はクラウドコンピューティングに対応していてもよい。この場合、図示したハードウェア構成は、1つの筐体に収納されていたり一まとまりの装置として備えられていたりする必要はなく、文書管理装置50が備えていることが好ましいハード的な要素を示す。また、クラウドコンピューティングに対応するため、本実施例の文書管理装置50の物理的な構成は固定的でなくてもよく、負荷に応じてハード的なリソースが動的に接続・切断されることで構成されてよい。
<<文書廃棄装置>>
図5は、文書廃棄装置30のハードウェア構成図の一例を示す。文書廃棄装置30は、一般的なPCやサーバ等の情報処理装置と同様の構成に加え、文書廃棄装置30に特有の構成を有する。
文書廃棄装置30は、CPU201、RAM202、ROM203、ディスプレイ204、タッチパネル205、ネットワークI/F206、HDD207、外部I/F208、無線通信装置209及びI/F210がバスを介して接続されている。また、I/F210には文書毀損部211及び原稿読取部212が接続されている。
CPU201は演算手段であり、HDD207からRAM202に展開されたプログラム207pを実行し図5に示された各機能を制御することで文書廃棄装置30全体の動作を制御する。RAM202は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU201が情報を処理する際の作業領域として用いられる。
ROM203は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムやBIOS設定など格納されている。HDD207は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OSや文書廃棄装置30用のプログラム等が格納されている。
外部I/F208は、外部装置や記憶媒体が接続されるインタフェースであり、例えばUSBケーブルなどが接続される。
無線通信装置209は、例えばNFCなどの通信規格に対応したICカードのリーダ・ライタである。あるいは、Bluetooth(登録商標)などの通信装置でもよい。無線通信装置209はICカードの接近を検出すると、ICカードと通信してICカードからユーザIDを受信する。これにより、印刷物9を廃棄した者の特定が可能になる。
I/F210は、文書毀損部211及び原稿読取部212とバスBとの動作クロックの違いを調整して、文書毀損部211及び原稿読取部212からバスB又はその逆の通信を制御する。また、I/F210は文書毀損部211及び原稿読取部212からの通信を調停する。
文書毀損部211は、印刷物9を裁断、溶解、又は、焼却等の方法で少なくとも印刷物9の画像が有する情報を判読困難に毀損させる。原稿読取部212は、光学的に印刷物9を読み取り印刷物9に形成された情報を濃淡の画像データに変換するスキャナである。原稿読取部212はラインセンサでもデジタルカメラのような撮像素子でもよい。
<機能について>
<<印刷装置の機能>>
図6は、印刷装置40の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。まず、印刷装置40は表示・操作部41を有する。表示・操作部41は印刷装置40の状態や設定内容を表示したり、ユーザの操作を受け付けたりする。表示・操作部41は、図3に示された各構成要素のいずれかが、フラッシュメモリ24からRAM23に展開されたプログラム24pに従ったCPU21からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。このプログラム24pは、プログラム配信用のサーバから配信されるか又は記憶媒体に記憶された状態で配布される。
また、印刷装置40は、データ入力部42、データ出力部43、基本機能部44、埋込情報読取部45、埋込情報作成部46、埋込情報削除部48、埋込情報反映部47、及び、ネットワーク処理部49を有する。これら各機能部は、図3に示された各構成要素のいずれかが、HDD14からRAM13に展開されたプログラム14pに従ったCPU11からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。このプログラム14pは、プログラム配信用のサーバから配信されるか又は記憶媒体に記憶された状態で配布される。ただし、これら機能は本体10と操作部20のどちらにあってもよい。
データ入力部42は、電子データ及び紙文書の入力を受け付ける。電子データとしては、情報処理装置60から送信されるアプリケーションファイル(印刷指示を含む場合が多い)、又は、エンジン部17のファクス機能が受信する画像データ等がある。紙文書としてはエンジン部17のスキャナ機能が読み取る原稿がある。データ入力部42は印刷装置40のCPU11がプログラムを実行し通信I/F15又はエンジン部17を制御すること等により実現される。
データ出力部43は、電子データ及び印刷物9を出力する。電子データとしては印刷ジョブの一覧、エラー通知、エンジン部17のファクス機能が送信する画像データ等がある。印刷物9としては、エンジン部17の印刷機能が電子データを用紙等に形成したものがある。データ出力部43は印刷装置40のCPU11がプログラムを実行し通信I/F15又はエンジン部17を制御すること等により実現される。
基本機能部44は、一般に印刷装置が持っている基本的な機能を提供する。コピー、スキャナ、ファクス、プリンタなどの機能を提供する。また、基本機能部44はメール送信部44aを有する。メール送信部44aはコピーされた原稿のオーナーに電子メールを送信する。
ネットワーク処理部49は、ネットワークN経由でネットワーク上の他の機器と通信する。例えば、文書管理装置50に文書操作履歴情報を送信したり、メール送信部44aからの通知要求を受けて情報処理装置60へ電子メールを通知したりする。この電子メールは、コピーされた原稿のオーナー(情報処理装置60)へコピーが実施された旨を通知する電子メールである。ネットワーク処理部49は印刷装置40のCPU11がプログラムを実行し通信I/F15を制御すること等により実現される。
埋込情報作成部46は、印刷対象の画像データに合成するための電子透かし8を作成する。本実施例では、印刷物9を識別するための識別情報(例えば、文書No.機器ID)が電子透かし8となる。
埋込情報反映部47は、印刷対象の画像データに、埋込情報作成部46が作成した電子透かし8を合成する。本実施例では印刷対象の画像データと電子透かし8を足し合わせればよい。
埋込情報読取部45は、コピーの際、基本機能部44が印刷物9から読み取った画像データから電子透かし8を読み取る。したがって、文書No.と機器IDを読み取る。
埋込情報削除部48は、コピーの際、基本機能部44が読み取った画像データから電子透かし8の微小点を削除する。コピーによる印刷時にも識別情報である文書No.が新たに付与されるが、スキャナ機能で読み取られた画像にはすでに電子透かし8が形成されているためである。電子透かし8が削除された画像データに対し、埋込情報作成部46が作成した新たな電子透かし8の微小点が合成される。
埋込情報作成部46、埋込情報反映部47、埋込情報読取部45、及び、埋込情報削除部48は印刷装置40のCPU11がプログラム14pを実行すること等により実現される。
また、印刷装置40は情報記憶部401を有している。情報記憶部401は、プログラム14p、24p、アプリケーションファイル、設定情報、及び、文書操作履歴情報などのログ情報を記憶する。情報記憶部401は、印刷装置40のHDD14及びRAM13などに構築される。
<<文書廃棄装置の機能>>
図7は、文書廃棄装置30の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。まず、文書廃棄装置30は表示・操作部31、データ入力部32、基本機能部33、埋込情報読取部34、及び、ネットワーク処理部35を有する。これら各機能部は、図5に示された各構成要素のいずれかが、HDD207からRAM202に展開されたプログラム207pに従ったCPU201からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。このプログラム207pは、プログラム配信用のサーバから配信されるか又は記憶媒体に記憶された状態で配布される。
表示・操作部31は文書廃棄装置30の状態や設定内容を表示したり、ユーザの操作を受け付けたりする。表示・操作部31は文書廃棄装置30のCPU201がプログラム207pを実行しディスプレイ204及びタッチパネル205を制御すること等により実現される。
データ入力部32は、印刷物9の入力を受け付ける。電子透かし8を読み取るため、スキャナ機能により印刷物9を読み取って画像データを生成する。データ入力部32はCPU201がプログラム207pを実行し原稿読取部212を制御すること等により実現される。
基本機能部33は一般に文書廃棄装置30が有する基本的な機能(印刷物9を毀損させる)を提供する。基本機能部33は、CPU201がプログラム207pを実行し文書毀損部211を制御すること等により実現される。
ネットワーク処理部35は、ネットワークNを介して他の機器と通信する。本実施例では、文書廃棄装置30における文書操作履歴情報をネットワーク経由で文書管理装置50へ送信する。ネットワーク処理部35は、CPU201がプログラム207pを実行しネットワークI/F206を制御すること等により実現される。
埋込情報読取部34は、印刷物9の廃棄のための読み取られた画像データから、電子透かし8を読み取る。埋込情報読取部34は、CPU201がプログラム207pを実行すること等により実現される。
文書廃棄装置30は情報記憶部36を有している。情報記憶部36は、プログラム207p、設定情報、及び、文書操作履歴情報などのログ情報を記憶する。情報記憶部36は、文書廃棄装置30のHDD207及びRAM202などに構築される。
<<文書管理装置の機能>>
図8は、文書管理装置50の機能をブロック状に示す機能ブロック図の一例である。まず、文書管理装置50は表示・操作部51、基本機能部52、文書操作履歴管理部53、及び、ネットワーク処理部54を有する。これら各機能部は、図4に示された各構成要素のいずれかが、HDD307からRAM303に展開されたプログラム307pに従ったCPU301からの命令により動作することで実現される機能又は手段である。このプログラム307pは、プログラム配信用のサーバから配信されるか又は記憶媒体に記憶された状態で配布される。
表示・操作部51は文書管理装置50で保持している管理情報を表示したり、ユーザの操作を受け付けたりする。表示・操作部51は文書管理装置50のCPU301がプログラム307pを実行し表示装置306を制御すること等により実現される。
基本機能部52は、ユーザからの操作に応じて管理情報を情報記憶部55から取得して表示・操作部51に送出するなど、一般的な情報処理を行う。基本機能部52は文書管理装置50のCPU301がプログラム307pを実行すること等により実現される。
文書操作履歴管理部53は、印刷装置40から受信した文書操作履歴情報及び文書廃棄装置30から受信した文書操作履歴情報を管理する。文書操作履歴情報の文書No.がすでに情報記憶部55に登録されているか否かによって既存の管理情報に廃棄の旨を登録するか、新たな管理情報として追加するかを判断する。判断結果に応じて、文書操作履歴情報を廃棄の記録として登録するか、又は、新しい管理情報として後述する管理情報DBに登録する。文書操作履歴管理部53は文書管理装置50のCPU301がプログラム307pを実行すること等により実現される。
ネットワーク処理部54は、ネットワークNを介して印刷装置40及び文書廃棄装置30と通信する。本実施例では、印刷装置40から文書操作履歴情報を受信し、文書廃棄装置30から文書操作履歴情報を受信する。また、管理している管理情報を印刷する場合、印刷データを印刷装置40へ送信する。ネットワーク処理部54は、CPU301がプログラム307pを実行し通信I/F304を制御すること等により実現される。
また、文書管理装置50は情報記憶部55を有する。情報記憶部55は、プログラム307p、設定情報、及び、管理情報DB等を記憶する。情報記憶部55は、文書管理装置50のHDD307及びRAM303などに構築される。
<管理情報DB>
表1を用いて管理情報DBについて説明する。
Figure 2019009740
表1は管理情報DBが有する情報をテーブル状に示す。管理情報DBにより、いつ、誰が、どの機器(印刷装置40又は文書廃棄装置30)で、どの方法で印刷物9を作成し、いつ、誰が、印刷物9を廃棄したかが管理される。
・履歴No.:印刷物9の生成及び廃棄の履歴を識別するための識別情報である。文書管理装置50の文書操作履歴管理部53が重複しない履歴No.を割り当てる。
・文書No.:印刷装置40が印刷物9を出力する際に割り当てる(印刷装置40から送信される)。文書管理装置50では、後述する機器IDとの組合せで、ネットワークN経由で受信した文書操作履歴情報の対象である印刷物9を特定する。したがって、文書No.は印刷物9を識別する識別情報の少なくとも一部となる。
・印刷方法:印刷物9がどの方法で作成されたかを示す。すなわち、プリント又はコピーのどちらの方法による印刷物9かを示す。印刷方法は印刷装置40からの文書操作履歴情報に含まれる。
・原稿No.:印刷方法がコピーの場合に、原稿である印刷物9を識別するための識別情報である。印刷装置40が読み取った原稿に電子透かし8が形成されていた場合、電子透かし8の文書No.が原稿No.となる。原稿No.は文書操作履歴情報の一部として印刷装置40から送信される。この原稿No.で管理者等が管理情報DBを検索すれば、同一資料から複数の印刷物9が複製されていたとしても、同一資料のコピーの管理状態を把握することができるようになる。
・文書生成情報:印刷物9の印刷時に登録される情報である。印刷物9が印刷された日時、印刷したユーザを特定するユーザID、印刷した印刷装置40を示す機器IDで構成される。文書生成情報は印刷装置40からの文書操作履歴情報に含まれる。ユーザIDは、印刷者が印刷装置40等にログインすることで(ICカードリーダ、パスワード入力)などで特定される。
・文書廃棄情報:印刷物9の廃棄時に登録される情報である。廃棄された日時、廃棄したユーザを特定するユーザID、廃棄した文書廃棄装置30を示す機器IDで構成される。文書廃棄情報は、文書廃棄装置30から送信される文書操作履歴情報に含まれる。ユーザIDは、印刷物9を廃棄する者が文書廃棄装置30にログインすることで(ICカードリーダ、パスワード入力)などで特定される。
<電子透かしの一例>
図9は、電子透かしの合成を説明する図である。図9(a)は電子データのイメージを示し、図9(b)は電子透かし8の微小点を示し、図9(c)は電子データに合成された電子透かし8を示す。原稿画像への電子透かし8の合成は画素単位のOR演算(原稿画像に微小点61を上書きする)でよい。原稿画像への電子透かし8の合成は画素単位のOR演算(原稿画像に微小点61を上書きする)でよい。
図9(b)に示すように、電子データと同じサイズの画像が矩形402で区切られている。図9(b)では矩形402がメッシュ状に配置されているが、矩形402の配置は予め決まっていればどこにあってもよい。例えば、矩形402の中心に微小点があるか否かによって1bitが表される。図示する微小点は強調して描かれているが、実際には肉眼では判読できず人が切り取ることは困難である。
更に、微小点は印刷物9の全体に形成されているため、印刷物9から電子透かし8を人が切り取ることは困難である。
各矩形402の情報を順番に読み取ることで、電子透かし8が解読される。1つの矩形402に複数の微小点を配置することも可能である。
電子透かし8は電子データの背景として形成されるため、微小点が電子データの黒画素(例えば文字など)と重なっている場所からは、印刷装置40及び文書廃棄装置30が微小点を検出できない。このため、電子透かし8は冗長性を有しており、同じ電子透かし8が繰り返し形成されている。
好ましくは、埋込情報反映部47は、矩形402のいくつかの配置パターンを用意しておき、電子データと微小点がどのくらい重なるかを配置パターンごとに算出し、最も重ならない配置パターンで電子透かし8を形成する。
また、図示した電子透かし8の形成方法は説明の便宜上、簡易な方法を例示したに過ぎず、種々の方法がある。例えば、印刷対象の画像のエッジの近傍に微小点を配置する方法、連続する複数の画素に決まった画素値を配置する方法等がある。
<印刷時の動作手順>
図10は、印刷装置40が印刷する際の手順を示すフローチャート図の一例である。
まず、印刷装置40のデータ入力部42が情報処理装置60から印刷データを受信する(S10)。
埋込情報作成部46は印刷データに電子透かし8として形成される透かし保持情報を収集する(S20)。この透かし保持情報は、印刷物9を識別するための識別情報となり、本実施例では、例えば文書No.と機器IDとする。文書No.は当該印刷装置40において重複しない番号などでよい。機器IDは印刷装置40を識別するための情報である。
次に、埋込情報作成部46は収集した透かし保持情報を微小点の配置に変換する(S30)。微小点の配置は電子透かしの元の画像データになる。
次に、埋込情報反映部47は電子透かし8の画像データを、印刷対象の画像データに合成する(S40)。
基本機能部44は、電子透かし8が合成された印刷データを印刷する(S50)。
印刷が終了すると、ネットワーク処理部49は文書操作履歴情報を文書管理装置50へ送信する(S60)。文書操作履歴情報としては、例えば、文書No.、機器ID、ユーザID、印刷日時、及び、印刷方法(プリンタorコピー)である。
埋込情報作成部46は全ページの印刷が完了したか否かを判断する(S70)。
複数ページを印刷する場合(S70のNo)、埋込情報作成部46はページごとにステップS20〜S60の処理を繰り返す。したがって、ページごとに新たな文書No.が割り当てられる。
全ページの印刷が完了すると、印刷装置40は全部数の印刷が完了したか否かを判断する(S80)。複数部数が印刷される場合、印刷装置40はステップS20〜S60の処理を繰り返す。
このように、印刷物9の1枚ごと(紙単位)に印刷装置40は文書操作履歴情報を文書管理装置50に送信する。
<コピー時の動作手順>
図11は、印刷装置40がコピーする際の手順を示すフローチャート図の一例である。
まず、データ入力部42が原稿の読み取りを行う(S110)。
埋込情報読取部45は読み取った原稿画像の中に、電子透かし8が含まれているか否かを判断する(S120)。所定数以上の矩形402から微小点が検出された場合、電子透かし8が含まれていると判断する。
ステップS120の判断がYesの場合、埋込情報読取部45は電子透かし8から文書No.を抽出する(S130)。文書No.を原稿No.として文書管理装置50に送信するためである。
そして、埋込情報削除部48が、これから印刷する印刷物9の透かし保持情報(文書No.と機器ID)が原稿画像にすでに形成されている電子透かし8と重複しないよう形成済みの電子透かし8を削除する(S140)。すなわち、矩形402に微小点があればこれを全ての矩形402から削除する。
次に、埋込情報作成部46は、データ入力部42が読み取った原稿画像へ合成する透かし保持情報を収集する(S150)。この透かし保持情報は、印刷物9を識別するための情報であり、例えば文書No.と機器IDとする。埋込情報作成部46は収集した電子透かし8をビットマップなどの画像データに変換する。
次に、埋込情報反映部47は電子透かし8の画像データを、データ入力部42が読み取った原稿画像(印刷対象の画像)に合成する(S160)。
基本機能部44は、電子透かし8が合成された印刷対象の画像を印刷する(S170)。
印刷が終了すると、ネットワーク処理部49は文書操作履歴情報を文書管理装置50へ送信する(S180)。文書操作履歴情報としては、例えば、文書No.、機器ID、ユーザID、印刷日時、及び、印刷方法(プリンタorコピー)である。更に、コピーの場合、ステップS130で抽出した文書No.を原稿No.として送信する。
原稿No.は、印刷物9のコピーの管理状態を把握するための情報となる。管理者が原稿No.を使って管理情報DBを検索すれば、同一の印刷物9を複数の印刷者がコピーしたとしても、コピーにより印刷された印刷物9の管理状態を把握することができるようになる。
埋込情報作成部46は全部数を印刷したか否かを判断する(S190)。複数の部数が印刷される場合、ステップS110〜S180の処理が繰り返される。したがって、部数ごとに新たな文書No.が割り当てられる。
原稿から抽出した文書No.と一致する文書No.の管理情報が、管理情報DBに存在した場合、メール送信部44aは該当する管理情報のユーザIDから別途管理されているメールアドレスを特定し、文書が他人にコピーされたことを電子メールで通知する(S200)。これは、該当するユーザを文書のオーナーとみなして通知し、不正コピーの可能性を伝えるためである。印刷装置40のネットワーク処理部49は原稿から抽出した文書No.を文書管理装置50に送信し同じ文書No.が登録されているか否かを問い合わせる。
なお、電子メールの送信は文書管理装置50が行ってもよい。また、電子メールによる通知に限られず、該当するユーザがプリンタドライバを使って情報処理装置60で印刷装置40にアクセスした場合に、印刷装置40が情報処理装置60にコピーされた旨を通知してもよい。
印刷装置40は全原稿を読み取るまで、ステップS110〜S200の処理を繰り返す(S210)。
このように、コピーにより生成される印刷物9の1枚ごとに印刷装置40は文書操作履歴情報を文書管理装置50に送信する。
<廃棄時の動作手順>
図12は、文書廃棄装置30が印刷物9を廃棄する手順を示すフローチャート図の一例である。
文書廃棄装置30のデータ入力部32は、印刷物9を読み取る(S310)。
埋込情報読取部34は画像データに電子透かし8が含まれているか否かを判断する(S320)。
電子透かし8が含まれている場合(S320のYes)、文書廃棄装置30の埋込情報読取部34は電子透かし8を解析して、文書No.と機器IDを抽出する(S330)。
文書廃棄装置30のネットワーク処理部35は、抽出した文書No.と機器IDに、ユーザID、文書廃棄日時、文書廃棄装置30の機器IDを加え、文書操作履歴情報として文書管理装置50へ送信する(S340)。
文書廃棄装置30の基本機能部33は印刷物9を裁断、溶解又は焼却することで廃棄する(S350)。
このように、印刷物9の1枚ごと(紙単位)に印刷装置40は文書操作履歴情報を文書管理装置50に送信する。
<文書管理装置の動作>
図13は、文書管理装置50の動作に関する手順を示すフローチャート図の一例である。
文書管理装置50のネットワーク処理部54は印刷装置40又は文書廃棄装置30から文書操作履歴情報を受信する(S410)。
文書管理装置50の文書操作履歴管理部53は受信した文書操作履歴情報の印刷物9が既に管理されているか否かを判断する(S420)。この判断には、文書操作履歴情報に含まれる機器IDと文書No.を使用する。文書No.が管理情報DBに登録されており、機器IDが管理情報DBの文書生成情報に登録されている場合、印刷物9がすでに登録されていると判断できる。文書No.だけで判断しないのは、異なる印刷装置40が同じ文書No.を付与するおそれがあるためである。したがって、印刷装置40が一台しかない場合、文書No.だけで判断してもよい。
文書No.と機器IDがすでに登録されている場合(S420のYes)、文書操作履歴管理部53は該当する管理情報に対し、廃棄履歴情報を追加する(S430)。
登録されていない場合(S420のNo)、文書操作履歴管理部53は新しく管理情報を登録する(S440)。すなわち、履歴No.を新たに採番し、文書操作履歴情報に含まれる文書No.、機器ID、ユーザID、印刷日時、及び、印刷方法(プリンタorコピー)を管理情報DBに登録する。コピーの場合は原稿No.も登録する。
<まとめ>
以上説明したように、本実施例の廃棄管理システム100は、不可視の電子透かし8を印刷物9に形成しておき、文書廃棄装置30が廃棄する際、電子透かし8を読み取って印刷物9を特定する。これにより、何者かが管理情報を切り取るなどして廃棄を装って重要な印刷物9を持ち出すという不正な行為を防止できる。また、廃棄管理のため画像データの格納用メモリを用意する必要がない。
本実施例では、ジョブ単位で印刷物9の廃棄を管理できる廃棄管理システム100について説明する。本実施例では管理情報DBに特徴があり、ハードウェア構成、及び、機能ブロック図については実施例1と同様であるとする。
Figure 2019009740
表2は本実施例の管理情報DBをテーブル状に示す。実施例1の管理情報DBと異なり、文書枚数情報(部数、ページ数)、及び、文書廃棄情報の枚数が追加されている。つまり、実施例1では印刷又はコピーされた1枚ごと(紙単位)に管理情報が登録されているが、表2ではジョブ単位で管理情報が登録されている。
紙単位では、複数部数の印刷(コピー)、又は、複数ページの印刷(コピー)の場合、紙ごとに履歴No.が付与されるので管理情報DBが大きくなってしまう。管理情報DBの容量を削減したい場合、本実施例の管理情報DBを採用することが有効である。
ただし、ジョブ単位では紙単位の廃棄管理ができないので、本実施例の文書管理装置50は文書廃棄情報で廃棄された枚数を管理し、全枚数廃棄されたことが確認された時点で、印刷物9の廃棄が完了したと判断する。つまり、文書枚数情報の「部数×ページ数」と同じ枚数の印刷物9が廃棄されると1つのジョブの印刷物9の廃棄が完了したと判断する。1つのジョブの印刷物9の廃棄が完了したと判断されると枚数以外の文書廃棄情報が登録される。
表2では、「R−001」と「R−002」の管理情報は、文書廃棄情報が登録されている。これに対し「R−003」の管理情報では枚数が「2」になっているが、枚数以外の文書廃棄情報が登録されていない。したがって、「R−003」で管理されるジョブで印刷された印刷物9は2枚だけ廃棄されたが、残りの4枚が廃棄されていないことが分かる。
<印刷時の動作手順>
図14は、印刷装置40が印刷する際の手順を示すフローチャート図の一例である。なお、図14の説明では図10との相違を説明する。図14では、文書操作履歴情報の送信タイミングが図10と異なっている。
すなわち、ジョブ単位で文書管理されるため、ジョブとして印刷が完了した時点で、印刷装置40のネットワーク処理部49が文書操作履歴情報を文書管理装置50へ送信する。文書操作履歴情報には、部数とページ数が含まれる。文書No.は1ジョブに共通であり1つだけ付与される。
<コピー時の動作手順>
図15は、印刷装置40がコピーする際の手順を示すフローチャート図の一例である。なお、図15の説明では図11との相違を説明する。図15では、文書操作履歴情報の送信タイミングが図11と異なっている。
すなわち、ジョブ単位で文書管理されるため、ジョブとしてコピーが完了した時点で、印刷装置40のネットワーク処理部49が文書操作履歴情報を文書管理装置50へ送信する。文書操作履歴情報には、部数とページ数が含まれる。文書No.は1ジョブに1つだけ付与されるため、1ジョブの間、ステップS150で収集される文書No.は共通である。
<廃棄時の動作手順>
文書廃棄装置30の印刷物9の廃棄手順は実施例1の図12と同様でよい。すなわち、図12と同様に、文書廃棄装置30は紙単位で文書No.と機器IDを抽出する。ただし、1つのジョブの印刷物9は文書No.と機器IDが同じである。
文書廃棄装置30のネットワーク処理部35は、抽出した文書No.と機器IDに、ユーザID、文書廃棄日時、文書廃棄装置30の機器IDを加え、文書操作履歴情報として文書管理装置50へ送信する(S340)。したがって、文書操作履歴情報の内容は実施例1と同様でよい。
文書管理装置50の文書操作履歴管理部53は、文書No.と機器IDに対応付けられた文書廃棄情報の枚数を、文書操作履歴情報の数だけカウントアップする。
このように、文書管理装置50は実施例1と同様の動作で廃棄された印刷物9を管理できる。
<文書管理装置50の動作>
文書管理装置50の動作手順は実施例1の図13と同様でよい。しかしながら、文書管理装置50の文書操作履歴管理部53は文書No.と機器IDがすでに登録されている場合(S420のYes)、該当する履歴に対し、文書廃棄情報の枚数を文書操作履歴情報の数だけカウントアップして管理情報DBに登録する(S430)。
そして、文書操作履歴管理部53は文書枚数情報の「部数×ページ数」と同じ枚数が管理情報DBに登録されると、1つの印刷物9の廃棄が完了したと判断する。すなわち、部数とページ数の積と管理情報DBに登録されたページ数の積が等しくなると、1つの印刷物9の廃棄が完了したと判断する。例えば、枚数だけを登録しておき、「部数×ページ数」と同じ枚数になると枚数以外の文書廃棄情報を管理情報DBに登録する。この他、廃棄完了済のようなフラグを付してもよい。
また、文書No.と機器IDが登録されていない場合(S420のNo)、文書操作履歴管理部53は新しく管理情報を登録するが、この時、文書枚数情報(部数とページ数)を管理情報DBに登録する。
以上説明したように、本実施例の廃棄管理システム100は、ジョブ単位で印刷物9の廃棄を管理することで、管理情報DBの容量を削減できる。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、図16(a)に示すように印刷装置40が文書管理装置50の機能を有していてもよい。この場合、印刷装置40と文書管理装置50の間の通信は不要になり、文書廃棄装置30は印刷装置40に文書操作履歴情報を送信する。また、図16(b)に示すように文書廃棄装置30が文書管理装置50の機能を有していてもよい。
また、本実施例では微小点の配置で電子透かし8を軽視したが、電子透かし8は電子透かし8の切り取りが困難な態様であればよい。例えば、紫外線などに光るインクで電子透かし8が形成されていてもよい。この場合も切り取りが困難なように印刷物9の全面に電子透かし8が形成されることが好ましい。また、電子透かし8は切り取りが困難であれば不可視でなくてもよい。
また、電子透かし8の微小点は白黒に限られずカラー(C,M、Y)でもよい。
また、以上の実施例で示した図6〜8などの構成例は、印刷装置40、文書管理装置50,及び、文書廃棄装置30の処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。しかし、各処理単位の分割の仕方や名称によって本願発明が制限されることはない。印刷装置40、文書管理装置50,及び、文書廃棄装置30の処理は、処理内容に応じて更に多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位が更に多くの処理を含むように分割することもできる。
なお、埋込情報作成部46は識別情報生成手段の一例であり、基本機能部44は印刷手段の一例であり、情報記憶部55は識別情報記憶手段の一例であり、埋込情報読取部45は第一の読取手段の一例であり、文書操作履歴管理部53は管理手段の一例であり、埋込情報読取部34は第二の読取手段の一例であり、埋込情報削除部48は削除手段の一例であり、メール送信部44aは通知手段の一例である。
8 電子透かし
9 印刷物
30 文書廃棄装置
40 印刷装置
50 文書管理装置
55 情報記憶部
60 情報処理装置
100 廃棄管理システム
特許第5305077号公報

Claims (9)

  1. 印刷装置が印刷した印刷物を廃棄装置が廃棄したことを管理する廃棄管理システムであって、
    印刷物を識別する識別情報を生成する識別情報生成手段と、
    前記識別情報を電子透かしとして任意の画像と共に印刷する印刷手段と、
    前記識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、
    前記廃棄装置が前記印刷物を廃棄する際、前記印刷手段が印刷した印刷物から前記識別情報を読み取る第一の読取手段と、
    前記第一の読取手段が読み取った前記識別情報を前記識別情報記憶手段から検索して、前記印刷物が廃棄された旨を前記識別情報に対応付けて前記識別情報記憶手段に登録する管理手段と、
    を有することを特徴とする廃棄管理システム。
  2. 前記電子透かしは肉眼による判読が困難であることを特徴とする請求項1に記載の廃棄管理システム。
  3. 前記印刷物から前記電子透かしを人が切り取ることが困難な程度に、前記電子透かしは前記印刷物の全体に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の廃棄管理システム。
  4. 前記電子透かしを含む前記印刷物を読み取って生成された原稿画像を前記印刷手段が印刷する場合、
    前記原稿画像から前記識別情報を読み取る第二の読取手段と、
    前記原稿画像から前記電子透かしを削除する削除手段と、を有し、
    前記識別情報生成手段は新たに前記識別情報を生成し、
    前記印刷手段は新たに生成された前記識別情報を電子透かしとして、前記原稿画像と共に印刷し、
    前記識別情報記憶手段は新たに生成された前記識別情報と前記第二の読取手段が読み取った前記識別情報を対応付けて記憶する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の廃棄管理システム。
  5. 前記第二の読取手段が読み取った前記識別情報が、前記識別情報記憶手段に登録されている場合、前記識別情報記憶手段の前記識別情報に対応付けられたメールアドレスに前記印刷物がコピーされた旨を電子メールで通知する通知手段を有する請求項4に記載の廃棄管理システム。
  6. 前記識別情報生成手段は、1枚の前記印刷物ごとに該印刷物を識別する識別情報を生成し、
    前記印刷手段は前記識別情報を電子透かしとして任意の画像と共に印刷し、
    前記識別情報記憶手段は前記印刷物ごとに前記識別情報を記憶し、
    前記管理手段は、前記第一の読取手段が読み取った前記識別情報を前記識別情報記憶手段から検索して、前記印刷物ごとに廃棄された旨を前記第一の読取手段が読み取った前記識別情報に対応付けて登録する請求項1〜5のいずれか1項に記載の廃棄管理システム。
  7. 前記識別情報生成手段は、ジョブごとに印刷物を識別する識別情報を生成し、
    前記印刷手段は1つのジョブに共通の前記識別情報を電子透かしとして任意の画像と各印刷物に印刷し、
    前記識別情報記憶手段はジョブごとに前記識別情報、1つのジョブにおける印刷物の部数及びページ数を記憶し、
    前記管理手段は、前記第一の読取手段が読み取った前記識別情報を有する前記印刷物の枚数が、前記識別情報記憶手段に登録されている部数とページ数の積と等しくなると、1つのジョブで印刷された前記印刷物が廃棄された旨を前記第一の読取手段が読み取った前記識別情報に対応付けて登録する請求項1〜5のいずれか1項に記載の廃棄管理システム。
  8. 印刷装置が印刷した印刷物を廃棄装置が廃棄したことを管理する廃棄管理システムの廃棄管理方法であって、
    識別情報生成手段が印刷物を識別する識別情報を生成するステップと、
    印刷手段が、前記識別情報を電子透かしとして任意の画像と共に印刷するステップと、
    識別情報記憶手段が、前記識別情報を記憶するステップと、
    第一の読取手段が、前記廃棄装置が前記印刷物を廃棄する際、前記印刷手段が印刷した印刷物から前記識別情報を読み取るステップと、
    管理手段が、前記第一の読取手段が読み取った前記識別情報を前記識別情報記憶手段から検索して、前記印刷物が廃棄された旨を前記識別情報に対応付けて前記識別情報記憶手段に登録するステップと、
    を有することを特徴とする廃棄管理方法。
  9. 廃棄装置が印刷物を廃棄する際、印刷装置が印刷した印刷物から印刷物の識別情報を読み取り、印刷装置に送信する廃棄装置と、ネットワークを介して接続された印刷装置であって、
    印刷物を識別する識別情報を生成する識別情報生成手段と、
    前記識別情報を電子透かしとして任意の画像と共に印刷する印刷手段と、
    前記識別情報を記憶する識別情報記憶手段と、
    前記廃棄装置から取得した前記識別情報を前記識別情報記憶手段から検索して、前記印刷物が廃棄された旨を前記識別情報に対応付けて前記識別情報記憶手段に登録する管理手段と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
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