JP2013183300A - ジョブ履歴監査システム、及びその制御方法、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】持ち出された文書が外部で二次利用された場合に、監査を可能にするジョブ履歴監査システムを提供する。
【解決手段】ジョブ履歴監査システムにおいて、デジタル複合機112での印刷時に組織IDを埋め込み、外部のデジタル複合機122でスキャンする際に埋め込まれた組織IDを抽出する。デジタル複合機122は文書に埋め込まれた組織IDを含めたジョブ履歴をデータ処理サーバー101に送信し、データ処理サーバーは文書の組織IDに基づいて、監査処理を行う。
【選択図】図1
【解決手段】ジョブ履歴監査システムにおいて、デジタル複合機112での印刷時に組織IDを埋め込み、外部のデジタル複合機122でスキャンする際に埋め込まれた組織IDを抽出する。デジタル複合機122は文書に埋め込まれた組織IDを含めたジョブ履歴をデータ処理サーバー101に送信し、データ処理サーバーは文書の組織IDに基づいて、監査処理を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像処理装置で実行したジョブの情報をジョブ履歴として記憶装置に保存するジョブ履歴監査システム、及びその制御方法、並びにプログラムに関する。
従来、プリンターやスキャナー、デジタル複合機等の画像処理装置におけるコピーやFAX送受信、印刷等のジョブ実行ごとにジョブ情報を取得し、ジョブ履歴としてデータベースに保存するジョブ履歴監査システムがある。ジョブ履歴監査システムでは、データベースに保存されたジョブ履歴を検索し、過去に実行されたジョブの内容を参照することができる。
例えば、ユーザーが画像処理装置を利用してコピーを実行した場合、画像処理装置はコピーを実行したユーザー名や時刻、コピーした文書の画像やテキストなどのジョブ情報を履歴として収集し、データベースに保存する。監査者は、ジョブ履歴監査システムを利用し、データベースに保存されたジョブ履歴に対してキーワードや画像による検索を行い、ユーザーが画像処理装置で実行したジョブの履歴情報を参照する。これにより、監査者はユーザーが画像処理装置を適正に利用しているかどうかを監査することができる。
また、印刷文書に文書IDを埋め込み、またその文書の画像特徴量を保存しておき、その文書をコピーする際に保存されている画像特徴量を比較することにより文書の改ざんを検検出する技術が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、上記従来のジョブ履歴監査システムは、印刷による持ち出しを監査することはできるが、持ち出されてしまった文書が外部で利用された場合に監査することができない。
本発明は、上記問題に鑑みて成されたものであり、持ち出された文書が外部で二次利用された場合に、適切な監査を可能にするジョブ履歴監査システム、及びその制御方法、並びにプログラムを提供することを目的とする。
ネットワークを介して接続された画像処理装置から送信される、ジョブ属性とコンテンツデータからなるジョブ履歴を蓄積装置に保存する情報処理装置を備え、前記蓄積装置に保存されたジョブ履歴の検索が可能なジョブ履歴監査システムにおいて、
文書印刷時に文書に組織識別情報を埋め込む組織識別情報埋め込み手段(112、122)と、
文書を読み取る際に埋め込まれた組織情報を抽出する組織情報抽出手段(112、122)と、
前記組織情報抽出手段によって抽出された組織情報に基づき、ジョブ履歴の保存方法を制御するジョブ履歴保存手段(101、103)と、
を有することを特徴とするジョブ履歴監査システム(図1)。
文書印刷時に文書に組織識別情報を埋め込む組織識別情報埋め込み手段(112、122)と、
文書を読み取る際に埋め込まれた組織情報を抽出する組織情報抽出手段(112、122)と、
前記組織情報抽出手段によって抽出された組織情報に基づき、ジョブ履歴の保存方法を制御するジョブ履歴保存手段(101、103)と、
を有することを特徴とするジョブ履歴監査システム(図1)。
本発明によれば、文書に埋め込んだ組織識別情報に基づき保存制御を行うことで、外部における文書の二次利用を監査することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明に係るジョブ履歴監査システムの構成を示すブロック図である。データ処理サーバー101、検索サーバー102、データベースサーバー103、システム管理サーバー104のサーバー群と、1つ以上の組織がネットワーク105に接続されている。図1の例では組織110として、クライアントPC111と、画像処理装置の一例であるデジタル複合機112、そして監査PC113がネットワーク105に接続されている。同様に、組織120としてクライアントPC121、デジタル複合機122、監査PC123がネットワーク105に接続されている。
図1は、本発明に係るジョブ履歴監査システムの構成を示すブロック図である。データ処理サーバー101、検索サーバー102、データベースサーバー103、システム管理サーバー104のサーバー群と、1つ以上の組織がネットワーク105に接続されている。図1の例では組織110として、クライアントPC111と、画像処理装置の一例であるデジタル複合機112、そして監査PC113がネットワーク105に接続されている。同様に、組織120としてクライアントPC121、デジタル複合機122、監査PC123がネットワーク105に接続されている。
データ処理サーバー101は、デジタル複合機112、122から送信されたジョブ履歴を、ネットワーク105を介して受信する。データ処理サーバー101では、受信したジョブ履歴に対して、データ処理やアクセス権設定処理を行う。また、データ処理サーバー101は、処理が終わったジョブ履歴をデータベースサーバー103へ送信する。データ処理としては、画像解像度変換、データ圧縮、データフォーマット変換、OCRによるテキストデータ抽出、画像特徴量の抽出などが行われる。画像特徴量とは、その画像を特徴付ける値であり、輝度情報、色情報、エッジ情報、並びにこれらの量から所定のアルゴリズムによって得られた値である。画像特徴量は、画像検索を行うときに利用される。
検索サーバー102は、監査PC113、123から検索条件を受付け、データベースサーバー103に保存されたジョブ履歴から検索条件に合致するものを取得し、監査者に提示する。ただし、検索サーバー103は監査PC113、123から検索要求を出した監査者のアクセス権に基づいてジョブ履歴の閲覧可否を判定し、アクセス権のないジョブ履歴は提示しない。
データベースサーバー103は、データ処理サーバー101が処理したジョブ履歴を受信して保存する。データベースサーバー103は、大量のジョブ履歴を長期間保存するために1つ以上のHDD(ハードディスクドライブ)から構成される大容量ストレージを備え、大容量ストレージ上にはデータベースが構築されている。異なる組織のジョブ履歴は異なるデータベースに保存するが、複数のデータベースを同一のストレージ上に構築しても良いし、機密性の観点から物理的に異なるストレージ上に構築しても良い。どちらの場合でもストレージの構成情報はデータサーバー103の内部に隠匿されており、外部のデータ処理サーバー101などが保存先のストレージを意識する必要はない。なお、本発明に適用可能なデータベースサーバーはジョブ履歴を保存できる記憶装置であれば良く、例えばファイルサーバーでもよい。
システム管理サーバー104は、ジョブ履歴監査システム全体の設定を管理する。具体的には、データ処理サーバー101のデータ処理設定、データベースサーバー103のデータ保存設定などがある。また、システム管理サーバー104は組織ごとの設定も管理する。たとえば組織110の設定としてデジタル複合機112のジョブ履歴送信設定や、組織120の設定としてデジタル複合機122のジョブ履歴収集設定を管理する。組織ごとの設定は個別に管理し、ある組織が他の組織の設定を閲覧、編集することはできない。
ネットワーク105は、社内で運用されるLANやインターネット越しに広範囲に運用されるWANである。ジョブ履歴監査システムは、データ処理サーバー101、検索サーバー102、データベースサーバー103、システム管理サーバー104のサーバー群と、それらを利用する各組織のPCおよびデジタル複合機から構成される。
クライアントPC111は、アプリケーションソフトで印刷を実行し、プリンタードライバー経由でデジタル複合機112に印刷命令を出す。
デジタル複合機112は、ユーザー操作に応じてデジタル複合機112が実行したコピーやFAX送信などのジョブを実行する。また、ジョブ履歴を生成してデータ処理サーバー101へ送信するためのエージェント機能を備える。エージェント機能は、所定のタイミングでシステム管理サーバー104と通信を行い、エージェントの動作設定を取得する。なお、デジタル複合機122も同様である。
監査PC113は、組織110のジョブ履歴監査システムの設定を管理したり、ジョブ履歴を監査したりするためのPCである。監査PC113からシステム管理サーバー104に接続し、組織110のシステム設定を管理する。また、監査PC113から検索サーバー102に接続し、組織110のジョブ履歴を検索する。このとき、他の組織である組織120のジョブ履歴は参照することができない。反対に、組織120の監査PC123が検索サーバー102に接続して検索した場合、組織110のジョブ履歴を参照することはできない。
図1では、データ処理サーバー101からシステム管理サーバー104までのサーバーが1台ずつ含まれているが、冗長化や性能向上のために各構成要素が複数含まれていても良い。また、ある構成要素と別の構成要素が同一のサーバー内に配置されていてもよく、例えば、データ処理サーバー101と検索サーバー102が同一のサーバー上に構成されていても良い。さらに、組織の数も任意であり、組織内の各構成要素(クライアントPCなど)も複数台存在して良い。
図2は、図1のジョブ履歴監査システムを構成する情報処理装置(サーバー及びPC)のハードウェア構成を示すブロック図である。図2において、CPU201は、ジョブ履歴取得に関する各種データ処理や検索のための演算処理を行い、バス208に接続された各構成要素を制御する処理装置である。ROM202は、データ読出し専用のメモリであり、基本制御プログラムが格納されている。RAM203は、データ読み書き用のメモリであり、CPU201の各種演算処理やデータの一時記憶用に用いられる。外部記憶装置204は、情報処理装置のオペレーティングシステム(OS)のシステムプログラム、及びジョブ履歴監査システムのプログラムやデータ処理中の一時記憶領域として用いられる。外部記憶装置204は、RAM203に比べてデータの入出力は遅いが、大容量のデータを保持することが可能である。外部記憶装置204は、主に磁気記憶装置(HDD)で構成されるが、CD、DVD、メモリカードといった外部メディアを装填してデータの読み込みや記録を行う装置であってもよい。入力装置205は、情報処理装置に文字やデータを入力するための装置であり、各種のキーボードやマウスなどが該当する。表示装置206は、情報処理装置の処理結果を表示するための装置であり、CRTまたは液晶モニターなどが該当する。通信装置207は、LANに接続してTCP/IPによるデータ通信を行い、他の情報処理装置と相互に通信を行う場合に使用される。
図3は、デジタル複合機112、122における印刷処理の流れを示すフローチャートである。デジタル複合機112、122は、本明細書では、CPU、RAM、ROM、HDD等からなり、フローチャートで示す手順がデジタル複合機112、122のRAM、ROM、HDDのいずれかの記憶手段に記憶され、CPUにより実行される。なお、以降図3については組織110のデジタル複合機112について説明するが、組織120のデジタル複合機122についても同様である。
ステップS301において、デジタル複合機112は、クライアントPC111が発行した印刷命令を受信する。あるいは、デジタル複合機112が有するボタンの操作により発行された印刷命令を受信する。
ステップS302において、デジタル複合機112は、クライアントPC111が送信した印刷データを受信する。あるいは、デジタル複合機112でスキャンを実行したり、デジタル複合機内に保存している文書を読み出したりすることにより、印刷データを受信する。
ステップS303において、デジタル複合機112は、ステップS302で受信した印刷データに基づいてジョブ履歴を生成する。
ステップS304において、デジタル複合機112は、ステップS303で生成したジョブ履歴をデータ処理サーバー101に送信する。
ステップS305において、デジタル複合機112は、ステップS302で受信した印刷データに組織を識別するための組織IDを埋め込む。識別情報の埋め込み手段としては、たとえばバーコードやQRコード(登録商標)、ウォーターマークや地紋など、公知の技術を使用することができる。
ステップS306において、デジタル複合機112は、ステップS305で識別情報を埋め込んだ画像データを印刷する。
なお、本実施例ではデジタル複合機112において識別情報を埋め込んでいるが、クライアントPC111上のドライバーや、不図示のプリントサーバー上のアプリケーションにおいて識別情報を埋め込み、それをデジタル複合機に送信する方法でも良い。
図4は、システム管理サーバー104で管理している組織情報の一例を示す説明図である。組織IDはジョブ履歴監査システムを利用する組織を識別するための情報であり、システム管理サーバー104が組織ごとにユニークなIDを割り当てて管理している。図4の例では、組織110に対して「0001」という組織IDが割り当てられている。そのため、組織110に属するデジタル複合機112で文書を印刷した場合、ステップS305において組織ID「0001」の情報が埋め込まれる。同様に、組織120に対して「0002」という組織IDが割り当てられているため、組織120に属するデジタル複合機122で文書を印刷した場合、ステップS305においてに組織ID「0002」の情報がうめこまれる。
図5は、デジタル複合機112、122のスキャン処理の流れを示すフローチャートである。図5に示すスキャン処理は、デジタル複合機112、122において、紙文書のコピーや電子データへの変換を行う際に実行される。なお、以降図5については組織120のデジタル複合機122について説明するが、組織110のデジタル複合機112についても同様である。
ステップS501において、デジタル複合機122は、デジタル複合機122にセットされた紙文書をスキャンする。
ステップS502において、デジタル複合機122は、ステップS501でスキャンしたデータに埋め込まれた識別情報を抽出する。
ステップS503において、デジタル複合機122は、ステップS501で取得したスキャンデータおよび、ステップS502で抽出した識別情報に基づき、ジョブ履歴を生成する。
ステップS504において、デジタル複合機122は、ステップS503で生成したジョブ履歴をデータ処理サーバー101に送信する。
ステップS505において、デジタル複合機122は、ユーザーが所望した処理を完了するために、スキャン後の処理を実行する。たとえば、ユーザーがコピーを実行した場合、ステップS505ではステップS501で取得したスキャンデータの印刷を行う。またあ、ユーザーがデータのPCへの送信を実行した場合、ステップS505ではステップS501で取得したスキャンデータのPCへの送信を行う。
なお、本実施例ではデジタル複合機122において識別情報を抽出しているが、データ処理サーバー101やその他情報処理装置に画像を送信し、そこで識別情報を抽出するのでも良い。
図6は、デジタル複合機112で生成し、データベースサーバー103に保存されるジョブ履歴の一例を示す図である。ジョブ履歴は、大きくわけてジョブ属性とコンテンツデータから構成される。ジョブ属性には、ジョブ履歴に関する情報(ジョブ履歴情報)、ジョブで使用した文書に関する情報(文書情報)、ジョブ実行に関する詳細情報(ジョブ詳細情報)が含まれる。
ジョブ履歴情報には、ジョブ履歴を一意に識別するためのジョブ履歴IDを含む。ジョブ履歴IDは、ジョブ履歴ごとにデジタル複合機112で生成する。または、ジョブ履歴IDをデータ処理サーバー101で設定しても良い。
文書情報には、その文書が所属する(すなわちその文書を作成した)組織を一意に識別するための組織IDを含む。文書の組織IDは、ステップS305で文書を印刷した際に埋め込まれる情報を、ステップS502で抽出することで取得する。
ジョブ詳細情報には、ジョブを実行した組織を一意に識別するためのジョブ実行組織IDを含む。ジョブ実行組織IDは、図4で説明したシステム管理サーバー104で管理しているものであり、ジョブを実行したデジタル複合機112の場合、自組織の組織ID「0001」をジョブ履歴に付与する。またジョブ詳細情報には、ジョブ実行組織IDのほかにジョブの種類、ジョブの実行時刻、ジョブユーザー名など、ジョブ実行に関する各種情報を含む。
コンテンツデータには、ジョブで使用した画像データやテキストデータを含む。テキストデータは、画像データにOCR処理を行うことにより生成する。コンテンツデータとジョブ属性は、文書IDで対応付けられている。文書IDは文書ごとにユニークに割り当てられるIDで、ステップS305で文書に埋め込む識別情報に文書IDが含まれている場合は、それを使用する。文書に文書IDが埋め込まれていない場合は、デジタル複合機112で生成する。
図7は、データ処理サーバー101の処理の流れを表すフローチャートである。
ステップS701において、データ処理サーバー101は、デジタル複合機112やデジタル複合機122からジョブ履歴を受信する。
ステップS702において、データ処理サーバー101は、ステップS701で受信したジョブ履歴に含まれている文書の組織IDとジョブ実行組織IDが同一であるかどうかを判定する。文書の組織IDとジョブ実行組織IDが異なる場合、ステップS703〜S705の処理を実行する。
ステップS703において、データ処理サーバー101は、文書の組織IDに対応する組織の設定に応じたデータ処理を行う。具体的には、画像データからテキストデータを抽出するためのOCR処理や、データサイズ削減のための画像解像度変換などを行う。これらの設定は、文書の組織IDに対応する組織の監査者があらかじめ設定しておく。
ステップS704において、データ処理サーバー101は、ジョブ履歴に含まれる情報のうち、ジョブ実行組織IDに対応する組織固有のデータをマスクする。図6のジョブ履歴の例では、ジョブ属性に含まれるジョブ実行ユーザー名、デジタル複合機の設置場所、デジタル複合機のIPアドレス、デジタル複合機の管理者名などが、該当する情報である。これらの情報は、ジョブ実行組織IDに対応する組織の内部情報であり、他の組織が閲覧することは望ましくない情報である。
ステップS705において、データ処理サーバー101は、ステップS704で不要な情報をマスクしたジョブ履歴を、文書の組織IDに対応する組織のジョブ履歴としてデータベースサーバー103に送信する。
ステップS706において、データ処理サーバー101は、ジョブ実行組織IDに対応する組織の設定に応じたデータ処理を行う。実施するデータ処理の種類はステップS703と同一で、画像データからテキストデータを抽出するためのOCR処理や、データサイズ削減のための画像解像度変換などを行う。これらの設定は、ジョブ実行組織IDに対応する組織の監査者があらかじめ設定しておく。
ステップS707において、データ処理サーバー101は、ジョブ実行組織IDに対応する組織のジョブ履歴としてデータベースサーバー103に送信する。この場合、ジョブ履歴の内容はジョブ実行組織IDに対応する組織の内部情報であるので、ステップS704のように情報をマスクする必要はない。
図8は、データベースサーバー103に保存された組織110のジョブ履歴の一例を示す図である。図7のフローチャートに従えば、組織110のデータベースには、ジョブ実行組織IDが0001のジョブ履歴と、文書の組織IDが0001のジョブ履歴が保存される。組織110の監査PC113が検索サーバー102を使用してジョブ履歴の検索をした場合、図8に示す組織110のジョブ履歴が検索対象となり、それ以外の組織のデータベースに保存されたジョブ履歴は閲覧することができない。
図8の例において、ジョブ履歴ID「J0000101a」のジョブ履歴のジョブ実行組織IDは0001であるため、このジョブ履歴は自組織で実行されたジョブに関するものである。そのため、ジョブ実行ユーザー名やデジタル複合機の設置場所など、組織内部の情報もデータベースに保存されている。一方、ジョブ履歴ID「J0000040f」のジョブ履歴のジョブ実行組織IDは0002であるため、このジョブ履歴は外部の組織で実行されたジョブに関するものである。そのため、ジョブ実行ユーザー名やデジタル複合機の設置場所などはマスクされ、データベースに保存されていない。
図9は、データベースサーバー103に保存された組織120のジョブ履歴の一例を示す図である。図7のフローチャートに従えば、組織120のデータベースには、ジョブ実行組織IDが0002のジョブ履歴と、文書の組織IDが0002のジョブ履歴が保存される。組織120の監査PC123が検索サーバー102を使用してジョブ履歴の検索をした場合、図9に示す組織120のジョブ履歴が検索対象となり、それ以外の組織のデータベースに保存されたジョブ履歴は閲覧することができない。すなわち、監査PC123からは図8に示す組織110のジョブ履歴を閲覧することはできない。
図9の例において、ジョブ履歴ID「J0000040f」のジョブ履歴のジョブ実行組織IDは0002であるため、このジョブ履歴は自組織で実行されたジョブに関するものである。そのため、ジョブ実行ユーザー名やデジタル複合機の設置場所など、組織内部の情報もデータベースに保存されている。ただし、このジョブ履歴の文書の組織IDは0001であるため、組織ID0001のデータベースにもジョブ履歴が保存される。その場合、ジョブ実行ユーザー名やデジタル複合機の設置場所などの組織内部の情報はデータ処理サーバー101によってマスクされる(図8のジョブ履歴ID「J0000040f」のジョブ履歴を参照)。
上記第1の実施形態によれば、文書に埋め込んだ組織識別情報に基づき適切なデータベースにジョブ履歴を保存することで、外部における文書の二次利用を監査することができる。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施の形態では、図1〜図6および図8〜図9に示す構成が上記第1の実施の形態と同じであり、第1の実施の形態と同様の部分については、同一の符号を用いてその説明を省略する。以下に、上記第1の実施の形態と異なる点のみを説明する。
本発明の第2の実施の形態では、図1〜図6および図8〜図9に示す構成が上記第1の実施の形態と同じであり、第1の実施の形態と同様の部分については、同一の符号を用いてその説明を省略する。以下に、上記第1の実施の形態と異なる点のみを説明する。
図10は、システム管理サーバー104で管理しているフィルタリング設定の一例を示す図である。フィルタリングとは、データ処理サーバー101でデータを処理する際にデータの内容を検査し、データの内容がフィルタリング設定に登録してある条件と合致した場合に、該組織の監査者に通知する機能である。通知手段としては、監査者に電子メールを送信したり、監査者がジョブ履歴監査システムの管理画面を表示する際に表示したりする方法がある。
図10の例では、組織ID0001のフィルタリング条件として、「コピー禁止」と「開発コードXXX」というキーワードが設定されている。組織ID0001のデータベースに保存すべきジョブ履歴をデータ処理サーバー101で処理する際に、これらのキーワードを検出した場合、組織ID0001の監査者に通知が行われる。
図11は、データ処理サーバー101の処理の流れを表すフローチャートである。図11中のステップS701〜S707は図7に示すものと同一であるため、図7と異なる手順であるステップS1101〜ステップS1106についてのみ説明する。
ステップS702で文書の組織IDとジョブ実行組織IDが異なると判定した場合、実施例1で述べたステップS703〜S704に加え、ステップS1101〜S1103として、文書の組織IDに対応する組織のフィルタリング処理と結果の通知を行う。
ステップS1101において、データ処理サーバー101は、文書の組織IDに対応する組織の設定に応じたフィルタリング処理を行う。文書の組織IDに対応する組織のフィルタリング設定は、図10に示す通りあらかじめ組織の監査者によって設定され、システム管理サーバー104で管理されている。
ステップS1102において、データ処理サーバー101は、ジョブ履歴の内容が文書の組織IDに対応する組織のフィルタリング条件に合致するかどうかを判定する。
ステップS1102でジョブ履歴の内容が文書の組織IDに対応する組織のフィルタリング条件に合致した場合、ステップS1103において、データ処理サーバー101は、文書の組織IDに対応する組織の監査者に通知を行う。
ステップS1104において、データ処理サーバー101は、ジョブ実行組織IDに対応する組織の設定に応じたフィルタリング処理を行う。ジョブ実行組織IDに対応する組織のフィルタリング設定は、図10に示す通りあらかじめ組織の監査者によって設定され、システム管理サーバー104で管理されている。
ステップS1105において、データ処理サーバー101は、ジョブ履歴の内容がジョブ実行組織IDに対応する組織のフィルタリング条件に合致するかどうかを判定する。
ステップS1105でジョブ履歴の内容がジョブ実行組織IDに対応する組織のフィルタリング条件に合致した場合、ステップS1106において、データ処理サーバー101は、ジョブ実行組織IDに対応する組織の監査者に通知を行う。
上記第2の実施形態によれば、文書に埋め込んだ組織識別情報に基づき適切なフィルタリング条件でジョブ履歴の内容を監査検査することにより、外部において文書が二次利用された場合でも適切な条件で監査を実現することができる。
101 データ処理サーバー
102 検索サーバー
103 データベースサーバー
104 システム管理サーバー
105 ネットワーク
111 組織110のクライアントPC
112 組織110のデジタル複合機
113 組織110の監査PC
121 組織120のクライアントPC
122 組織120のデジタル複合機
123 組織120の監査PC
102 検索サーバー
103 データベースサーバー
104 システム管理サーバー
105 ネットワーク
111 組織110のクライアントPC
112 組織110のデジタル複合機
113 組織110の監査PC
121 組織120のクライアントPC
122 組織120のデジタル複合機
123 組織120の監査PC
Claims (6)
- ネットワークを介して接続された画像処理装置から送信される、ジョブ属性とコンテンツデータからなるジョブ履歴を蓄積装置に保存する情報処理装置を備え、前記蓄積装置に保存されたジョブ履歴の検索が可能なジョブ履歴監査システムにおいて、
文書印刷時に文書に組織識別情報を埋め込む組織識別情報埋め込み手段(112、122)と、
文書を読み取る際に埋め込まれた組織情報を抽出する組織情報抽出手段(112、122)と、
前記組織情報抽出手段によって抽出された組織情報に基づき、ジョブ履歴の保存方法を制御するジョブ履歴保存手段(101、103)と、
を有することを特徴とするジョブ履歴監査システム(図1)。 - 組織ごとに監査条件を設定する監査条件設定手段(113)と、前記組織情報抽出手段によって抽出された組織情報と前記監査条件設定手段で設定された監査条件に基づき、ジョブ履歴監査のための所定の処理を実行するジョブ履歴監査手段(101)を備えることを特徴とする請求項1に記載のジョブ履歴監査システム。
- ネットワークを介して接続された画像処理装置から送信される、ジョブ属性とコンテンツデータからなるジョブ履歴を蓄積装置に保存する情報処理装置を備え、前記蓄積装置に保存されたジョブ履歴の検索が可能なジョブ履歴監査システムの制御方法において、
文書印刷時に文書に組織識別情報を埋め込む組織識別情報埋め込み工程(S305)と、
文書を読み取る際に埋め込まれた組織情報を抽出する組織情報抽出工程(S502)と、
前記組織情報抽出手段によって抽出された組織情報に基づき、ジョブ履歴の保存方法を制御するジョブ履歴保存工程(S705、S707)と、
を有することを特徴とするジョブ履歴監査システム(図1)の制御方法。 - 請求項3に記載の制御方法はさらに、組織ごとに監査条件を設定する監査条件設定工程(113)と、前記組織情報抽出手段によって抽出された組織情報と前記監査条件設定手段で設定された監査条件に基づき、ジョブ履歴監査のための所定の処理を実行するジョブ履歴監査工程(S1101、S1104)を備える、
ことを特徴とする請求項3に記載のジョブ履歴監査システムの制御方法。 - ネットワークを介して接続された画像処理装置から送信される、ジョブ属性とコンテンツデータからなるジョブ履歴を蓄積装置に保存する情報処理装置を備え、前記蓄積装置に蓄積されたジョブ履歴の検索が可能なジョブ履歴監査システムの制御方法を情報処理装置に実行させるためのプログラムにおいて、
文書印刷時に文書に組織識別情報を埋め込む組織識別情報埋め込み手段(112、122)と、
文書を読み取る際に埋め込まれた組織情報を抽出する組織情報抽出手段(112、122)と、
前記組織情報抽出手段によって抽出された組織情報に基づき、ジョブ履歴の保存方法を制御するジョブ履歴保存手段(101、103)と、
をコンピュータに実行させるためのコンピュータに読み取り可能なプログラム。 - 組織ごとに監査条件を設定する監査条件設定手段(113)と、前記組織情報抽出手段によって抽出された組織情報と前記監査条件設定手段で設定された監査条件に基づき、ジョブ履歴監査のための所定の処理を実行するジョブ履歴監査手段(101)と、
をコンピュータに実行させるための請求項5に記載のコンピュータに読み取り可能なプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012046028A JP2013183300A (ja) | 2012-03-02 | 2012-03-02 | ジョブ履歴監査システム、及びその制御方法、並びにプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2012046028A JP2013183300A (ja) | 2012-03-02 | 2012-03-02 | ジョブ履歴監査システム、及びその制御方法、並びにプログラム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020154819A (ja) * | 2019-03-20 | 2020-09-24 | 富士ゼロックス株式会社 | 情報処理装置、情報処理システム及び情報処理プログラム |
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2012
- 2012-03-02 JP JP2012046028A patent/JP2013183300A/ja active Pending
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