JP2019008967A - コネクタハウジング、コネクタ及びコネクタ治具セット - Google Patents

コネクタハウジング、コネクタ及びコネクタ治具セット Download PDF

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Abstract

【課題】スペーサの係止を解除する際の作業性の向上を図ったコネクタハウジングを提供する。
【解決手段】ハウジング1は、4つの壁部2、3、4、5を有する筒状に形成されて、内部に端子収容室10を有し、1つの壁部2が、ハウジングの軸方向の前側壁部6と、スペーサ7と、を備え、スペーサの先端が、端子収容室に接離する上下方向に変位可能に設けられ変位することで前側壁部の後端6aに係脱自在に設けられ、スペーサは、基端が固定されて前方に延在するアーム本体71と、該アーム本体の先端にある自由端に設けられて端子収容室に収容された端子金具16の移動を規制する移動規制部72と、該移動規制部72から前方に突出して前側壁部の後端に係止する凸部73と、を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、コネクタハウジング、コネクタ及びコネクタ治具セットに関するものである。
自動車には、多種多様な電子機器が搭載され、電子機器に電力や制御信号等を伝えるために、ワイヤハーネスが配索されている。ワイヤハーネスは、複数の電線と、コネクタと、を備え、このコネクタを電子機器のコネクタや他のワイヤハーネスのコネクタに嵌合させることで、電子機器や他のワイヤハーネスに接続されている。
このようなワイヤハーネスに用いられるコネクタとしては、筒状のコネクタハウジングと、該コネクタハウジングに収容されるとともに電線の端末に取り付けられる端子金具と、を備えたものが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されたコネクタにあっては、図7に示すように、端子金具113が挿入される端子収容部111と、その周りを囲むフード部112とを備えている。端子収容部111には、リテーナ取付孔126が設けられ、ここに端子金具113を抜け止めするためのリテーナ140がフード部112に開設されたリテーナ挿通孔133を通して側方から取り付けられている。図7は、従来のコネクタを示す断面図である。
リテーナ140には、取外操作片部144が前方へ突設される一方、端子収容部111のうち取外操作片部144との対向面には、リテーナ取付孔126へ向かって内方へ傾斜した傾斜面135が形成されている。端子金具113を取り外すには、前方から挿入した治具Jを傾斜面135に当接させて斜め姿勢とし、その状態からリテーナ140の取外方向と反対方向へ傾動操作することで取外操作片部144を押圧する。このように、てこの原理を利用してリテーナ140を本係止位置から仮係止位置へ移動させて、端子金具113に対する係止を解除しつつ端子金具113を引き抜くようにしている。
特開2003−272750号公報
しかしながら従来のコネクタにあっては、例えば、端子金具113を挿し間違えた場合において、端子金具113の係止を解除してこれを取り外すには、治具Jを挿入し、この状態のまま傾動操作して、リテーナ140の係止を解除する必要があり、作業性が悪かった。
本発明の目的は、リテーナに相当する部材(スペーサ)の係止を解除する際の作業性の向上を図ったコネクタハウジングを提供することにある。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、4つの壁部を有する筒状に形成されて、内部に端子収容室を有するコネクタハウジングであって、1つの前記壁部が、前記4つの壁部の軸方向の前方に位置する前側壁部と、スペーサと、を備え、前記スペーサの先端が、前記端子収容室に接離する上下方向に変位可能に設けられ変位することで前記前側壁部の後端に係脱自在に設けられ、前記スペーサは、基端が固定されて前方に延在するアーム本体と、該アーム本体の先端にある自由端に設けられて前記端子収容室に収容された端子金具の移動を規制する移動規制部と、該移動規制部から前方に突出して前記前側壁部の後端に係止する凸部と、を有していることを特徴とするコネクタハウジングである。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の発明において、前記移動規制部には、前記前側壁部との間に治具を挿入するための治具挿入口が前記凸部に対してずれた位置に設けられ、前記治具挿入口が、前方又は後方もしくはその両方に凹みつつ前記端子収容室から離れる上方に開口していることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1または請求項2に記載の発明において、前記凸部が前記前側壁部の後端に係止した状態で、前記凸部において、前記前側壁部の後端に接触する面は、前方に進むにしたがって下方に向けて傾斜していることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明は、請求項1乃至請求項3のうち何れか一項に記載の発明において、前記前側壁部と対向する位置に設けられて前記端子収容室を画定する画定壁部を有し、前記画定壁部には、前記凸部が前記前側壁部の後端に係止した際に、前記移動規制部を挿入させる規制部挿入孔が設けられ、前記規制部挿入孔に前記移動規制部が挿入された状態で、前記移動規制部と前記規制部挿入孔の後端との間に隙間が形成されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載された発明は、請求項1乃至請求項4のうち何れか一項に記載の発明において、前記凸部が前記前側壁部の後端に係止した状態で、前記アーム本体は、他の前記壁部から離れる上方に復元力を有していることを特徴とするものである。
請求項6に記載された発明は、請求項1乃至請求項5のうち何れか一項に記載の発明において、前記アーム本体は、易撓み部を有していることを特徴とするものである。
請求項7に記載された発明は、請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載のコネクタハウジングと、前記前側壁部と前記移動規制部との間に挿し込むための先細形状の治具と、を有していることを特徴とするコネクタ治具セットである。
請求項1に記載の発明によれば、スペーサに形成された凸部が、前側壁部の後端に係止することで、移動規制部により端子金具の移動を規制した状態(規制状態)が維持される。ここで、端子金具の規制状態を解除して端子金具を取外し可能な状態にするには、凸部の前側壁部の後端への係止を解除する必要があるが、例えば治具を前側壁部と移動規制部との間に挿入することで、移動規制部が後方に移動されアーム本体が撓んで凸部の係止が解除される。従って、治具を前側壁部とスペーサの移動規制部との間に挿入する1つの動作で、凸部の前側壁部に対する係止を解除することができる。即ち、従来技術の如く、治具を挿入し、この状態のまま傾動操作する必要がないので、スペーサの係止を解除する際の作業性の向上を図ることができる。
請求項7に記載の発明によれば、コネクタハウジングと、前側壁部と移動規制部との間に挿し込むための先細形状の治具と、を有している。従って、スペーサの係止を解除する際の作業性の向上を図ることができる。
本発明の実施形態に係るコネクタハウジングを示す斜視図である。 本発明の実施形態に係るコネクタを前方から見た平面図である。 図2A中のI−I線に沿う断面図である。 図1に示すコネクタハウジングの側面図である。 前記コネクタハウジングにおいて、スペーサが前側壁部に係止した状態を示す側面図である。 前記コネクタハウジングを前方から見た平面図である。 図4A中のII−II線に沿う断面図である。 図4Bの要部を拡大して示す断面図である。 前記スペーサが前記前側壁部に係止した状態を示す断面図である。 図5Aに続く動作を説明するための図であり、前記スペーサの前記前側壁部に対する係止が解除される様子を示す断面図である。 前記スペーサの前記前側壁部に対する係止が解除された状態を示す断面図である。 前記スペーサの前記前側壁部に対する係止が解除される様子を示す断面図である。 図6Aに続く動作を説明するための図であり、端子金具が端子収容室から引き抜かれる様子を示す断面図である。 従来のコネクタを示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態に係るハウジング1(コネクタハウジング)を示す斜視図である。本実施形態のハウジング1は、図2A、図2Bに示すように、ジョイントコネクタ11(以下、コネクタ11と記す)を構成する。コネクタ11は、図2Bに示すように、複数本(実施例では4本)の電線12及び端子金具16とともに、自動車等に配索されるワイヤハーネス(図示しない)を構成する。各電線12は、導電性の芯線13と、この芯線13を被覆する絶縁性の被覆部14と、を備え、各電線12の端部が端子金具16に電気的及び機械的に接続される。また、4本の電線12は、端子金具16を介して後述するジョイントバスバ15により導通接続される。
コネクタ11は、図2Bに示すように、ジョイントバスバ15と、ジョイントバスバ15及び端子金具16を収容する筒状のハウジング1(コネクタハウジング)と、を備えている。図面において、筒状のハウジング1の軸方向(前後方向)を矢印Xで示し、矢印Xに直交する方向(左右方向)を矢印Yで示し、矢印Xと矢印Yの双方向に直交する方向(上下方向)を矢印Zで示す。また、端子金具16の(後述する)端子収容室10への挿入方向側を「前方」と記し、反対方向を「後方」と記す場合がある。
なお、本実施形態では、ハウジング1をコネクタハウジングの一例として説明するが、コネクタハウジングは、雌型端子金具である端子金具16を収容する雌型コネクタハウジングであり、相手方の雄型コネクタハウジングと嵌合接続されるものであってもよい。
端子金具16は、図2Bに示すように、導電性の板金に打抜き加工と曲げ加工が施されて形成されたものである。この端子金具16は、電線12を接続させる電線接続部17と、ジョイントバスバ15の各タブ15Aを挿入接続させる電気接触部18と、電線接続部17と電気接触部18との間に位置してこれらを連結する連結部19と、を一体に備えて構成されている。電気接触部18は、四角筒状に形成されている。電気接触部18は、上方に開口する開口部18Aを有し、ハウジング1の後述するランス8Aが、開口部18Aの前端に係止するように構成されている。
このような端子金具16は、図2Bに示すように、ハウジング1の端子収容室10に挿入され、端子収容室10の所定位置にある際に、ジョイントバスバ15の各タブ15Aが電気接触部18に挿入接続されている。この際、ハウジング1のランス8Aが、電気接触部18の開口部18Aに係止するようになっている。また、端子金具16がランス8Aにより係止された後、スペーサ7が、ハウジング1の前側壁部6に係止すると、スペーサ7の移動規制部72の突起722を含む一部が、端子金具16の電気接触部18と電線接続部17との間の連結部19に位置する。こうして、端子金具16の後方への移動が規制されて、端子金具16の抜けが防止される。
ハウジング1は、図1、図2Aに示すように、上下左右の壁部2、3、4、5(4つの壁部)を有する筒状に形成されて、内部に左右に並びつつ前後方向に延在する複数(図示例では4つ)の端子収容室10(図2Aに示す)を有している。また、上下左右の壁部2、3、4、5のうち、上方に位置する上壁2(1つの壁部)が、図1、図2Bに示すように、前側壁部6と、該前側壁部6の後端6aに係脱自在に設けられたスペーサ7と、を備えている。
さらに、ハウジング1は、図2A、図2Bに示すように、上壁2と下壁3の間に設けられた櫛歯状のランス8Aを含む隔壁8(画定壁部)と、ハウジング1の内部を左右に並ぶ4つの端子収容室10に仕切るための複数(図示例では3つ)の仕切り壁9と、を有している。即ち、端子収容室10は、下方に位置する下壁3、隔壁8及び3つの仕切り壁9により画定されている。
隔壁8は、図2Bに示すように、上壁2と下壁3との間において、前側壁部6と対向する位置にあり、その後端がスペーサ7の後端(基端)に連続されている。また、隔壁8の前端部には、端子金具16の開口部18Aを係止するためのランス8Aが設けられている。このランス8Aの前端は、ハウジング1の前後の中間より前方側に位置している。
さらに、隔壁8には、スペーサ7が前側壁部6に係止した際に、スペーサ7の後述する移動規制部72を挿入させるための規制部挿入孔80が設けられている。規制部挿入孔80は、ハウジング1の前後の中間部に位置している。また、規制部挿入孔80は、該規制部挿入孔80に移動規制部72が挿入された状態で、移動規制部72と規制部挿入孔80の後端80aとの間に、当該移動規制部72が後方に移動可能なように隙間(移動スペースS)が空くように形成されている。移動スペースSは、その前後寸法が、スペーサ7の前側壁部6に対する係止を解除する際に移動規制部72が後方に移動する距離と略等しい寸法になるように形成されている。
前側壁部6は、その後端6aが、規制部挿入孔80の前端より前方に位置するように形成されている。また、前側壁部6における後端6aの上端61は、図3A、図3Bに示すように、角部が切り落とされた(面取りされた)傾斜面となっている。上端61は、後方に進むにしたがって下方に向けて傾斜する平坦な面から構成されている。
スペーサ7は、図2B、図4A、図4B、図4Cに示すように、前後に延在する板状のアーム本体71(図2B、図4Bに示す)と、該アーム本体71の前端(先端)にある自由端に設けられて端子収容室10に収容された端子金具16(図2Bに示す)の移動を規制する移動規制部72と、該移動規制部72から前方に突出して前側壁部6の後端6aに係止する凸部73と、を有している。なお、図4Aにおいて、端子金具16は省略されている。
アーム本体71は、図3A、図3Bに示すように、その基端が隔壁8の後端に連結されるとともに壁部4、5に固定されて、自由端である前端が上下に変位可能となるように設けられている。そして、アーム本体71の自由端は、前側壁部6に係止した係止状態(図3Bに示す)と、前側壁部6への係止が解除された係止解除状態(図3Aに示す)と、に変位可能になっている。このアーム本体71は、係止解除状態では復元力を有さない自然状態であり、係止状態では上方に向かう復元力を有している。
また、アーム本体71は、図5A〜図5Cに示すように、板厚が比較的厚い中央部分71Aと、中央部分71Aから前方に向かうにしたがって徐々に板厚が薄くなるように形成された前側部分71Bと、中央部分71Aから後方に向かうにしたがって徐々に板厚が薄くなるように形成された変化部71Cと、変化部71Cから後端まで板厚が略一定な後側部分71Dと、を有して構成されている。このようなアーム本体71は、図5Bに示すように、移動規制部72を介して後方に力が作用(矢印a)した際に、前側部分71Bと中央部分71Aとの境界部710(以下、「易撓み部710」と記す)が撓み、全体が山型形状となって、移動規制部72を後方に移動させるように構成されている。
移動規制部72は、図6Aに示すように、アーム本体71の前側部分71Bに連続されるとともに、アーム本体71の延在方向(前後左右)に交差する方向に張り出して、移動規制部72及びアーム本体71の側面視が略T字状となるように形成されている。この移動規制部72には、アーム本体71の延在方向(前後左右)に交差する方向に延在する第1平坦面72Aと、第1平坦面72Aの下端に連続される第2平坦面72Bと、が設けられている。
第1平坦面72Aには、図1、図6Aに示すように、上方から治具100が挿入される治具挿入口720(図1に示す)と、複数(図示例では4つ)の凹み形状の端子受け部721と、が設けられている。治具挿入口720は、図1に示すように、第1平坦面72Aの左右の略中央部に設けられ、当該第1平坦面72Aから後方に凹みつつ、上方に開口するように形成されている。端子受け部721は、図6Aに示すように、第1平坦面72Aの下端部に位置し、凸部73が前側壁部6に係止した状態で各端子金具16の電気接触部18の後方に位置するように設けられている。
第2平坦面72Bには、図6Aに示すように、凸部73が前側壁部6に係止した状態で、下方に突出して設けられて、端子金具16の電気接触部18と電線接続部17との間の連結部19に嵌る突起722が設けられている。第2平坦面72Bは、凸部73が前側壁部6に係止した状態で、前側壁部6の延在方向と略平行になるように形成されている。また、第2平坦面72Bは、凸部73が前側壁部6に係止した状態で、端子金具16の電気接触部18の上端よりも下方に位置している。こうして、凸部73が前側壁部6に係止した状態で、移動規制部72の突起722を含む一部により、端子金具16の移動が規制される。
凸部73は、図1に示すように、複数(図示例では2つ)設けられている。2つの凸部73は、治具挿入口720の左右の両側において、第1平坦面72Aの上端から僅かに下方にずれた位置に設けられている。各凸部73は、図4Cに示すように、第1平坦面72Aから前方に突出形成されているとともに、先端に向かうにしたがって、徐々に先細となるような台形状に形成されている。また、凸部73は、第1平坦面72Aと略平行な長方形状の頂面73Aと、頂面73Aの上辺に連続される長方形状の上面73Bと、頂面73Aの下辺に連続される長方形状の下面73Cと、頂面73Aの左右の各辺に連続される左右の台形状の各面73Dと、を有して構成されている。上面73Bは、前方に進むにしたがって、下方に向けて傾斜する傾斜面から構成されている。下面73Cは、前方に進むにしたがって、上方に向けて傾斜する傾斜面から構成されている。
このような凸部73は、図2B、図4Cに示すように、前側壁部6に係止した状態で、上面73Bが、前側壁部6の後端6aを構成する下側の角部62に当接している。
次に、コネクタ11に端子金具16を接続する手順を、図3A及び図2Bを参照して説明する。
予め、各電線12の端部を各端子金具16の電線接続部17に接続しておく。
まず、図3Aの状態で、ハウジング1の所定位置に、各タブ15Aの先端が後方を向く格好でジョイントバスバ15を設置する。
そして、各端子金具16の電気接触部18を、端子収容室10の後端に近付けて、前方に挿入すると、電気接触部18の前端がランス8Aに当接する。さらに挿入すると、電気接触部18の前端がランス8Aを押し上げ、押し上げられたランス8Aが、電気接触部18の前端部を乗り越えて、開口部18Aに嵌る。こうして、ランス8Aが、端子金具16の開口部18Aの前端に係止する。これと略同時に、ジョイントバスバ15の各タブ15Aが、電気接触部18に挿入接続される。このようにして、図2Bに示すように、端子金具16が端子収容室10の所定位置に到達する。これを、接続するすべての端子金具16について行う。
次に、スペーサ7の移動規制部72を下方に押す。すると、凸部73の下面73Cがハウジング1の前側壁部6の上端61に当接する。この状態で、さらに押すことで、アーム本体71の易撓み部710が撓みつつ移動規制部72が後方に移動し、凸部73が前側壁部6より下方に位置する。この後、凸部73の上面73Bが、前側壁部6の角部62に当接する。こうして、スペーサ7の凸部73が前側壁部6に係止する。この状態で、移動規制部72の第2平坦面72Bや突起722は、ハウジング1の規制部挿入孔80に挿入されている。こうして、移動規制部72により、端子金具16の後方への移動が規制されて、端子金具16の抜けが防止される。
次に、スペーサ7の前側壁部6への係止を解除する手順を、図5A〜図5C、図6A、図6Bを参照して説明する。スペーサ7の前側壁部6への係止を解除する際には、図6Aに示す先細形状の治具100を用いる。本実施形態において治具100は、側面視が直角三角形となるように一つ垂直面と、先端に向かうにしたがって厚みが小さくなるような1つの傾斜面と、を先端部に有しているが、当該先端部は、側面視が先端に向かう辺が等辺になる二等辺三角形となるように2つの傾斜面を有していてもよい。
まず、図6Aに示すように、治具100の先端を治具挿入口720に向けて下方に挿し込む。治具100の下方への挿入に伴って、移動規制部72が後方に押される。即ち、移動規制部72に後方に向かう力が作用することにより、アーム本体71は、易撓み部710が撓み、全体が山型形状となって、移動規制部72を後方に移動させる。こうして、移動規制部72は、規制部挿入孔80内の移動スペースSに移動する。このような移動規制部72の後方への移動に伴って、前側壁部6の角部62に対して凸部73の上面73Bが移動される。この後、図5B、図5C及び図6Bに示すように、前側壁部6の角部62と凸部73の上面73Bとの当接が解除されて、凸部73の前側壁部6への係止が解除され、スペーサ7は、アーム本体71の復元力(矢印b)により跳ね上がる。
これによれば、治具100を前側壁部6とスペーサ7の移動規制部72との間に挿入する1つの動作で、スペーサ7の前側壁部6に対する係止を解除することができる。即ち、従来技術の如く、治具100を挿入し、この状態のまま傾動操作する必要がないので、スペーサ7の係止を解除する際の作業性の向上を図ることができる。
また、移動規制部72に、治具100を挿入するための治具挿入口720が設けられている。これによれば、治具100を治具挿入口720に挿入することにより、移動規制部72を介して、アーム本体71に当該アーム本体71を撓ませる力を作用させることができるから、スペーサ7の係止を解除する際の作業性の向上をより一層、図ることができる。
また、凸部73が前側壁部6の後端6aに係止した状態で、凸部73において、前側壁部6の後端6aに接触する上面73Bは、前方に進むにしたがって下方に向けて傾斜する傾斜面を有している。このように、前側壁部6の後端6aに接触する上面73Bが傾斜面を有していることにより、治具100を治具挿入口720に挿入した際に、前側壁部6の後端6aに対して凸部73が移動され易くなる。そして、アーム本体71が撓み、前側壁部6の後端6aに対する凸部73の係止力(摩擦力)よりも、アーム本体71の復元力(矢印b)が勝った際に、前側壁部6の後端6aに対する凸部73の当接が解除される。こうして、凸部73の前側壁部6への係止が解除される。従って、凸部73の前側壁部6への係止の解除を小さな力で行うことができる。従って、スペーサ7の係止を解除する際の作業性の向上をより一層、図ることができる。
また、規制部挿入孔80に移動規制部72が挿入された状態で、移動規制部72と規制部挿入孔80の後端80aとの間に、当該移動規制部72を後方に移動可能なように移動スペースS(隙間)が形成されている。これによれば、治具100により移動規制部72が後方に押された際に、この移動スペースSに移動規制部72が移動して、凸部73の前側壁部6の後端6aに対する係止が解除される。このように移動規制部72が移動するための移動スペースS(空間)が予め設けられていることで、移動規制部72が移動され易くなり、スペーサ7の係止を解除する際の作業性の向上をより一層、図ることができる。
また、凸部73が前側壁部6の後端6aに係止した状態で、アーム本体71は、3つの壁部3、4、5から離れる上方に復元力(矢印b)を有している。ここで、治具100を治具挿入口720に挿入した際に、アーム本体71が撓み、前側壁部6の後端6aに対する凸部73の係止力(摩擦力)よりも、アーム本体71の復元力(矢印b)が勝った時に、前側壁部6の後端6aに対する凸部73の当接が解除されるが、アーム本体71は、当該復元力(矢印b)を有していることで、凸部73の前側壁部6への係止の解除をより一層小さな力で行うことができる。従って、スペーサ7の係止を解除する際の作業性の向上をより一層、図ることができる。
また、アーム本体71には易撓み部710が設けられている。このように易撓み部710が設けられていることで、アーム本体71全体を撓ませるのに比して小さな力で易撓み部710を撓ませることができる。従って、スペーサ7の係止を解除する際の作業性の向上をより一層、図ることができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、前記実施形態では、ハウジング1のランス8Aが、端子金具16に係止するように構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。ハウジング1はランス8Aを有していなくともよい。その場合には、治具100を前側壁部6とスペーサ7の移動規制部72との間に挿入する1つの動作で、端子金具16を引抜き可能な状態とすることができるから、端子金具16を取り外す際の作業性の向上を図ることができる。
また、前記実施形態では、治具挿入口720は、第1平坦面72Aから後方に凹みつつ、上方に開口するように形成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。治具挿入口は、前側壁部6の後端6aに設けられていてもよい。その場合には、前側壁部6の後端6aから前方に凹みつつ上方に開口するように形成されていてもよい。または、治具挿入口は、前方及び後方の両方に凹みつつ上方に開口するように形成されていてもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
1 ハウジング(コネクタハウジング)
2、3、4、5 上壁(1つの壁)、下壁、左右の壁(4つの壁部)
6 前側壁部
7 スペーサ
8 隔壁(画定壁部)
10 端子収容室
11 ジョイントコネクタ(コネクタ)
16 端子金具
71 アーム本体
72 移動規制部
73 凸部
73B 上面
80 規制部挿入孔
100 治具
710 易撓み部
S 移動スペース(隙間)

Claims (7)

  1. 4つの壁部を有する筒状に形成されて、内部に端子収容室を有するコネクタハウジングであって、
    1つの前記壁部が、前記4つの壁部の軸方向の前方に位置する前側壁部と、スペーサと、を備え、
    前記スペーサの先端が、前記端子収容室に接離する上下方向に変位可能に設けられ変位することで前記前側壁部の後端に係脱自在に設けられ、
    前記スペーサは、基端が固定されて前方に延在するアーム本体と、該アーム本体の先端にある自由端に設けられて前記端子収容室に収容された端子金具の移動を規制する移動規制部と、該移動規制部から前方に突出して前記前側壁部の後端に係止する凸部と、を有していることを特徴とするコネクタハウジング。
  2. 前記移動規制部には、前記前側壁部との間に治具を挿入するための治具挿入口が前記凸部に対してずれた位置に設けられ、
    前記治具挿入口が、前方又は後方もしくはその両方に凹みつつ前記端子収容室から離れる上方に開口していることを特徴とする請求項1に記載のコネクタハウジング。
  3. 前記凸部が前記前側壁部の後端に係止した状態で、前記凸部において、前記前側壁部の後端に接触する面は、前方に進むにしたがって下方に向けて傾斜していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタハウジング。
  4. 前記前側壁部と対向する位置に設けられて前記端子収容室を画定する画定壁部を有し、
    前記画定壁部には、前記凸部が前記前側壁部の後端に係止した際に、前記移動規制部を挿入させる規制部挿入孔が設けられ、
    前記規制部挿入孔に前記移動規制部が挿入された状態で、前記移動規制部と前記規制部挿入孔の後端との間に隙間が形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載のコネクタハウジング。
  5. 前記凸部が前記前側壁部の後端に係止した状態で、前記アーム本体は、前記端子収容室から離れる上方に復元力を有していることを特徴とする請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載のコネクタハウジング。
  6. 前記アーム本体は、易撓み部を有していることを特徴とする請求項1〜請求項5のうち何れか一項に記載のコネクタハウジング。
  7. 請求項1〜請求項6のうち何れか一項に記載のコネクタハウジングと、
    前記前側壁部と前記移動規制部との間に挿し込むための先細形状の治具と、を有していることを特徴とするコネクタ治具セット。
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