JP2019008210A - 組立体着脱構造及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】接続部材と被接続部材との接続状態において規制部材が操作される構成に比べて、接続部材の劣化を抑制する。【解決手段】着脱構造50は、定着ユニット52と、カップリング部材54と、リンク部材56と、操作レバー58と、制限部90とを有する。定着ユニット52は、被装着部13に対してX方向に装着及び離脱される。カップリング部材54は、Z方向への進出状態でカップリング部材65が接続される。リンク部材56は、カバー部材12とは独立して操作され、カップリング部材54を、カップリング部材65に接続させる第1位置と、カップリング部材65から離させる第2位置とに切替える。操作レバー58は、定着ユニット52の離脱を規制する規制位置から解除位置へ操作により移動する。制限部90は、リンク部材56が第1位置に切替えられた場合に、操作レバー58の解除位置への操作を制限する。【選択図】図5

Description

本発明は、組立体着脱構造及び画像形成装置に関する。
特許文献1の画像形成装置では、前フレームを閉めたときにはカップリングが接合され、前フレームを開放したときにはカップリングが解除された状態となる。
特開平11−126009号公報
組立体の被接続部材と装置本体の接続部材とを、切替部材を操作して接続させ、被装着部からの組立体の離脱を規制部材により規制する構成がある。この構成では、接続部材と被接続部材との接続状態において、誤って規制部材が操作されて組立体が被装着部から離脱される場合に、接続部材が劣化する可能性がある。
本発明は、接続部材と被接続部材との接続状態において規制部材の解除位置への操作が許容される構成に比べて、接続部材の劣化を抑制することを目的とする。
第1態様に係る組立体着脱構造は、被接続部材が設けられ、装置本体の被装着部に対して一方向に装着及び離脱される組立体と、前記一方向と交差する交差方向に進出及び退避可能に前記装置本体に設けられ、進出状態で前記被接続部材が接続される接続部材と、前記被装着部を開放及び閉止する蓋部材とは独立して操作され、前記接続部材を前記被接続部材に接続させる第1位置と、前記接続部材を前記被接続部材から離させる第2位置とに切替える切替部材と、前記被装着部に対する前記組立体の離脱を規制する規制位置から、該規制を解除する解除位置へ操作により移動する規制部材と、前記切替部材が前記第1位置に切替えられた場合に、前記規制部材の前記解除位置への操作を制限する制限手段と、を有する。
第2態様に係る組立体着脱構造の前記制限手段は、前記規制部材の操作経路を遮ることで前記規制部材の前記解除位置への操作を制限する。
第3態様に係る組立体着脱構造の前記制限手段は、前記解除位置へ移動する前記規制部材と干渉することで前記規制部材の前記解除位置への操作を制限する。
第4態様に係る組立体着脱構造の前記制限手段は、前記切替部材に設けられている。
第5態様に係る組立体着脱構造の前記制限手段は、前記装置本体に固定された固定部材であり、前記規制部材は、前記組立体の前記被装着部への装着に伴って前記固定部材と接触することで、前記解除位置から前記規制位置に向けて移動され、前記規制位置から前記解除位置に向けて移動される場合に前記固定部材と干渉する。
第6態様に係る組立体着脱構造の前記規制部材は、前記組立体に設けられ、前記一方向と交差する軸方向に移動可能とされた軸部と、該軸部に設けられ操作される操作部とを有する操作部材と、前記装置本体に設けられ、前記軸部が挿入されることで前記軸部の移動を規制する被挿入部材と、を有し、前記操作部材は、前記軸部が前記被挿入部材に挿入されていない状態で前記操作部が前記固定部材と接触することで、前記解除位置から前記規制位置に向けて移動され、前記規制位置において前記操作部が前記軸方向に前記固定部材と並び、前記規制位置から前記解除位置に向けて移動される場合に前記操作部が前記固定部材と干渉し、前記規制位置において前記操作部が前記軸部周りに回転された場合に、前記規制位置から前記解除位置に向かう移動が許容される。
第7態様に係る画像形成装置は、第1態様から第6態様のいずれか1つに記載の組立体着脱構造を有し、記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、前記接続部材及び前記被接続部材は、前記交差方向を軸方向として回転可能に設けられ、前記装置本体には、前記接続部材を回転駆動する駆動部が設けられ、前記組立体は、前記駆動部から前記接続部材及び前記被接続部材を介して伝達された回転力によって回転する回転体を有する。
第8態様に係る画像形成装置は、第1態様から第6態様のいずれか1つに記載の組立体着脱構造を有し、記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、前記接続部材及び前記被接続部材は、接続状態で通電可能とされ、前記装置本体には、前記接続部材及び前記被接続部材に通電する電源部が設けられ、前記組立体は、前記電源部から前記接続部材及び前記被接続部材を介して通電されることで発熱すると共に記録媒体に画像を定着させる発熱部を有する。
第1態様の組立体着脱構造によれば、接続部材と被接続部材との接続状態において規制部材の解除位置への操作が許容される構成に比べて、接続部材の劣化を抑制することができる。
第2態様の組立体着脱構造によれば、接続部材と被接続部材との接続状態において規制部材の解除位置への操作の開始が許容される構成に比べて、規制部材の誤操作を抑制することができる。
第3態様の組立体着脱構造によれば、接続部材と被接続部材との接続状態において、組立体が被装着部から離脱されなくなる。
第4態様の組立体着脱構造によれば、制限手段と切替部材とが別体の構成に比べて、制限手段の構造を簡単な構造にすることができる。
第5態様の組立体着脱構造によれば、制限手段が固定部材である構成において、規制部材を規制位置に向けて移動させる操作が不要となる。
第6態様の組立体着脱構造によれば、操作部が回転しない構成に比べて、簡単な操作で操作部材を固定部材と干渉可能な位置へ移動させることができる。
第7態様の画像形成装置によれば、第1態様から第6態様のいずれか1つに記載の組立体着脱構造を有していない構成に比べて、画像不良を抑制することができる。
第8態様の画像形成装置によれば、第1態様から第6態様のいずれか1つに記載の組立体着脱構造を有していない構成に比べて、画像不良を抑制することができる。
第1実施形態に係る画像形成装置を示す説明図である。 (A)第1実施形態に係る定着ユニットを示す斜視図であり、(B)第1実施形態に係る定着ユニットの内部構造を示す説明図である。 第1実施形態に係る装置本体及びリンク部材を示す斜視図である。 第1実施形態に係る定着ユニットの底部を示す斜視図である。 第1実施形態に係る着脱構造の操作レバーの操作がリンク部材によって制限されている状態を示す説明図である。 第1実施形態に係るリンク部材が第2位置に配置されカップリング部材が退避された状態を示す説明図である。 第1実施形態に係るリンク部材が第1位置に配置されカップリング部材が進出された状態を示す説明図である。 (A)第1実施形態に係る操作レバーの解除状態を示す説明図であり、(B)第1実施形態に係る操作レバーの規制状態を示す説明図である。 第2実施形態に係る着脱構造のリンク部材が第2位置に配置された状態を示す説明図である。 第2実施形態に係るリンク部材が第1位置に配置されると共に操作レバーと干渉している状態を示す説明図である。 第3実施形態に係る着脱構造を示す説明図である。 (A)第3実施形態に係るリンク部材が第2位置に配置された状態を示す説明図であり、(B)第3実施形態に係るリンク部材が第1位置に配置された状態を示す説明図である。 第4実施形態に係る着脱構造を示す説明図である。 (A)第4実施形態に係る操作レバーが固定部材と接触する前の状態を示す説明図であり、(B)第4実施形態に係る操作レバーが固定部材と接触した状態を示す説明図である。 変形例に係る定着ユニットの内部構造を示す説明図である。
[第1実施形態]
本実施形態に係る組立体着脱構造及び画像形成装置の一例について説明する。
〔全体構成〕
図1には、第1実施形態の画像形成装置10が示されている。なお、以下の説明では、図1に矢印Yで示す方向を装置高さ方向、矢印Xで示す方向を装置幅方向とする。また、装置高さ方向及び装置幅方向のそれぞれに直交する方向(Zで示す)を装置奥行き方向とする。そして、画像形成装置10を正面視して、装置高さ方向、装置幅方向、装置奥行き方向をY方向、X方向、Z方向と記載する。X方向、Y方向、Z方向のそれぞれ一方側と他方側を区別する必要がある場合は、画像形成装置10を正面視して、上側をY側、下側を−Y側、右側をX側、左側を−X側、奥側をZ側、前側を−Z側と記載する。
画像形成装置10は、箱状に形成された装置本体11を有する。装置本体11内には、後述する定着ユニット52が装着される被装着部13(図3参照)が設けられている。被装着部13の詳細については後述する。また、装置本体11は、X側の側部が切り欠かれている。この切り欠かれた部分を開口11Aと称する。開口11Aの−Y側端部には、Z方向を軸方向として回転可能とされたヒンジ部16が設けられている。ヒンジ部16の可動部分には、蓋部材の一例としてのカバー部材12の−Y側端部が取付けられている。
カバー部材12は、一例として、Y方向から見た場合の断面形状がU字状に形成されており、Y方向に沿って延びている。また、カバー部材12は、ヒンジ部16を中心として、開口11Aを閉止する閉止位置と、開口11Aを開放する開放位置とに円弧状に移動可能とされている。なお、カバー部材12は、後述する定着ユニット52が被装着部13に装着された状態で、後述する位置合せロール対23、二次転写部29及び後述する定着ユニット52を閉止位置において覆い、開放位置において装置本体11から露出させる。つまり、カバー部材12は、被装着部13を開放及び閉止する。
画像形成装置10は、電源部21と、搬送部22と、画像形成部24と、組立体着脱構造の一例としての着脱構造50と、駆動部26と、制御部28とを有する。搬送部22は、位置合せロール対23を含む複数のロールで構成されており、用紙Pを搬送経路Aに沿って搬送する。用紙Pは、記録媒体の一例である。搬送経路Aは、一例として、装置本体11の−Y側の下部からY側の上部までY方向に沿って延びている。
画像形成部24は、現像剤像形成手段の一例であり、複数の画像形成ユニット25と、転写ユニット27とを有する。また、画像形成部24は、搬送部22により搬送される用紙P上にトナーTを用いてトナー像Gを形成する。トナーTは、現像剤の一例である。トナー像Gは画像及び現像剤像の一例である。複数の画像形成ユニット25は、一例として、公知の電子写真方式である帯電、露光、現像の各工程を行うように構成されている。
転写ユニット27は、トナー像Gが一次転写される中間転写ベルト27Aを有しており、一次転写されたトナー像Gを搬送経路Aに設定された二次転写部29において用紙P上に二次転写させる。制御部28は、電源部21から画像形成装置10の各部への電力供給、搬送部22による用紙Pの搬送動作、画像形成部24による画像形成動作、駆動部26の動作などを制御する。
(駆動部)
駆動部26は、後述するカップリング部材54(図3参照)を回転駆動する図示しないモータを含んで構成されている。駆動部26の駆動の有無は、制御部28によって制御される。
(被装着部)
図3に示す被装着部13は、装置本体11のX方向中央部に対するX側でかつY方向中央部に対するY側に設けられており、X側に向けて開口されている。なお、被装着部13は、装置本体11のZ方向中央部に対して−Z側とZ側とにほぼ対称となるように設けられている。このため、図3では−Z側の被装着部13を示して、Z側の被装着部13の図示を省略している。また、被装着部13は、一例として、底壁32と、奥壁34と、側壁36とを有する。
底壁32は、X方向を長手方向としZ方向を短手方向とする矩形状に形成されている。奥壁34は、底壁32の−X側端部からY方向に直立している。奥壁34には、X側に向けて延びるスタッド34Aが設けられている。側壁36は、底壁32の−Z側端部からY方向に直立している。
底壁32のZ側端部及び奥壁34のZ側端部に対するZ側には、X−Y面に沿った側板37が設けられている。側板37は、底壁32のZ側端部から−Y側に向けて広がる部位と、奥壁34のZ側端部から−X側に向けて広がる部位とを含んで構成されている。また、底壁32のX側端部に対する−Y側には、Y−Z面に沿った前板38が設けられている。前板38は、底壁32のX側端部から−Y側に向けて広がっている。なお、側板37と前板38とは一体化されている。
側板37における奥壁34に対する−X側の部位には、孔部42と切欠部44が形成されている。孔部42は、側板37をZ方向に貫通している。また、孔部42は、Y方向に比べてX方向に長い長孔で構成されている。切欠部44は、孔部42に対するY側に配置されている。また、切欠部44は、一例として、Z方向から見た場合に、X側に向けて開口するU字状に切欠かれた部位とされている。
また、側板37には、支持ピン46及び支持ピン47が設けられている。支持ピン46と支持ピン47は、一例として、同じ大きさの円柱状に形成されている。支持ピン46は、孔部42に対する−Y側の部位からZ方向を軸方向としてZ側に延びている。支持ピン47は、底壁32に対する−Y側の部位からZ方向を軸方向としてZ側に延びている。支持ピン46と支持ピン47は、Y方向の取付け高さが揃えられており、X方向に並んでいる。
前板38には、ブラケット39と、ブラケットカバー41とが設けられている。ブラケット39は、前板38に図示しないビスで固定され前板38からX側に延びる壁部39Aと、−X側の部位に対してX側の部位が−Z側(外側)に配置されるように、壁部39AのX側の端部から斜め方向に延びる傾斜壁部39Bとを有する。壁部39Aには、Z方向に貫通した貫通孔39Cが形成されている。ブラケット39は、貫通孔39Cに後述する軸部82(図4参照)が挿入されることで、軸部82のX方向の移動を規制する。ブラケットカバー41は、ブラケット39における貫通孔39C及び貫通孔39Cの周辺部と、傾斜壁部39Bの一部とがZ側に露出されるように、ブラケット39を−Z側から覆っている。
装置本体11における被装着部13に対する−X側の部位には、一例として、後述する定着ユニット52を離脱側(X側)に向けて押付ける押付部材48が設けられている。
〔要部構成〕
次に、着脱構造50について説明する。
図3に示す着脱構造50は、定着ユニット52と、カップリング部材54と、リンク部材56と、操作レバー58(図4参照)と、制限部90とを有する。定着ユニット52は、組立体の一例である。カップリング部材54は、接続部材の一例である。リンク部材56は、切替部材の一例である。操作レバー58は、規制部材の一例である。制限部90は、制限手段の一例である。
<定着ユニット>
図2(B)に示す定着ユニット52は、筐体61と、回転体の一例としての定着ロール62と、ハロゲンヒータ63(図1参照)と、加圧ロール64と、被接続部材の一例としてのカップリング部材65とを有する。また、定着ユニット52は、X方向に対してZ方向に長い長尺状に形成されている。
筐体61は、Z方向に長い直方体の箱状に形成されている。また、筐体61は、Y方向から見た場合にX方向に比べてZ方向に長い底部61Aと、底部61Aの−Z側の端部でY方向に直立する側部61Bとを含んで構成されている。側部61Bには、Z方向に貫通する貫通孔61Cが形成されている。
図4に示す底部61AのZ方向両端部には、Y側に向けて窪んだ窪み部61Dが形成されている。また、底部61Aにおける窪み部61Dに対してZ方向の両外側には、ブラケット57が設けられている。ブラケット57は、Z方向に対向する2つの側板57Aと、2つの側板57Aの−X側の端部を繋ぐ側板57Bとを有する。つまり、ブラケット57をY方向から見た場合の断面形状は、X側に開口するU字状とされている。2つの側板57Aには、Z方向に貫通した図示しない貫通孔が形成されている。
図2(A)に示すように、2つのブラケット57は、それぞれ操作レバー58を支持している。なお、操作レバー58の詳細については後述する。
図2(B)に示す定着ロール62は、一例として、円筒状の芯金62Aの外周面に弾性体層及び離型層を含む被覆部62Bが形成された構成とされている。また、定着ロール62は、筐体61内において、搬送経路A(図1参照)に対する−X側でZ方向を軸方向として、該軸周りに回転可能に配置されている。芯金62Aの内側には、芯金62Aと接触しないようにハロゲンヒータ63(図1参照)が挿入されている。
ハロゲンヒータ63は、通電によって発熱し、定着ロール62を加熱する。芯金62Aの−Z側端部の外周には、ギヤ66が取付けられている。定着ロール62の温度は、図示しない温度センサにより検出される。そして、温度センサにより検出された温度が、設定温度よりも低い場合はハロゲンヒータ63に通電され、設定温度以上の場合はハロゲンヒータ63への通電が停止される。
加圧ロール64は、一例として、円筒状の芯金64Aの外周面に弾性体層及び離型層を含む被覆部64Bが形成された構成とされている。また、加圧ロール64は、筐体61内において、搬送経路A(図1参照)に対するX側でZ方向を軸方向として、該軸周りに回転可能に配置されている。さらに、加圧ロール64は、図示しないばねを含むリトラクト機構部によって、定着ロール62を加圧する加圧位置と、定着ロール62から離れる退避位置とに移動可能とされている。加圧ロール64の外周面が定着ロール62の外周面を加圧することにより、ニップ部が形成される。
カップリング部材65は、円柱状に形成されており、筐体61において、Z方向を軸方向として側部61Bに対して回転可能に設けられている。カップリング部材65のカップリング部材54に接続される部分の外周面には、周方向に間隔をあけて図示しない複数の凸部が形成されている。カップリング部材65の−Z側端部は、貫通孔61Cを通して筐体61の外側に露出されている。カップリング部材65のZ側端部には、回転軸67が取付けられている。
回転軸67には、ギヤ68が取付けられている。ギヤ68は、ギヤ66と噛み合っている。これにより、カップリング部材54が回転されると、定着ロール62が回転するようになっている。そして、定着ロール62は、駆動部26から後述するカップリング部材54及びカップリング部材65を介して伝達された回転力によって回転すると共に、用紙Pにトナー像G(図1参照)を定着させる。
図3に示す定着ユニット52は、被装着部13に対してX方向のX側から−X側に向けて装着され、X側に離脱される。本実施形態では、一方向の一例としてX方向が設定され、交差方向の一例としてZ方向が設定されている。
<カップリング部材>
図6に示すカップリング部材54は、一例として、Z方向を軸方向とする円柱状に形成されている。カップリング部材54には、Z方向のZ側から見た場合に環状の接触面55が形成されている。また、カップリング部材54は、装置本体11において、Z方向を軸方向として回転可能に設けられている。さらに、カップリング部材54は、装置本体11の切欠部44を通して、側板37に対するZ方向のZ側への進出及び−Z側への退避が可能とされている。なお、カップリング部材54は、図示しないコイルばねによって、Z側に向けて押付けられている。
カップリング部材54には、周方向に間隔をあけて図示しない複数の凹部が形成されている。この凹部は、カップリング部材54のZ方向の相対変位によって、カップリング部材65(図2(B)参照)の図示しない凸部と噛み合うように構成されている。つまり、カップリング部材54は、進出状態でカップリング部材65に接続されるようになっている。そして、カップリング部材54は、駆動部26(図2(B)参照)により回転駆動されることで、カップリング部材65に回転力を伝達する。
<リンク部材>
図6に示すリンク部材56は、一例として、側板37に対してZ側に配置された第1リンク部材72と、側板37に対して−Z側に配置され第1リンク部材72に固定された第2リンク部材74とで構成されている。
第1リンク部材72は、一例として、長尺部72Aと、直立部72Bと、垂下部72Cと、前板部72Dとを有する。長尺部72Aは、Z方向に比べてX方向に長い角柱状に形成されている。長尺部72Aの−X側の部位には、X方向に長い長孔72Eが形成されている。また、長尺部72AのX側の部位には、X方向に長い長孔72Fが形成されている。長孔72Eには、支持ピン46が挿入されている。長孔72Fには、支持ピン47が挿入されている。このように、第1リンク部材72は、支持ピン46及び支持ピン47によって、支持されると共にX方向に案内されるようになっている。
直立部72Bは、長尺部72Aの−X側でY側に直立されている。また、直立部72Bは、長尺部72Aが支持ピン46及び支持ピン47に支持された状態において、側板37の孔部42とZ方向に対向している。垂下部72Cは、長尺部72AのX側で−Y側に垂れ下がる部位である。前板部72Dは、長尺部72A及び垂下部72CのX側端部からZ側に向けて張出された板状の部位である。前板部72DをX方向から見た場合の外形は、Y方向を長手方向としZ方向を短手方向とする矩形状となっている。前板部72DのY方向中央に対する−Y側の部位には、−Z側に向けて延びる制限部90が設けられている。なお、制限部90の詳細については後述する。
第2リンク部材74は、一例として、孔部42を通して直立部72Bに固定されY方向に延びる脚部74Aと、脚部74AのY側端部(上端部)からX方向に沿ってX側に延びるカム部74Bとを有する。カム部74Bには、Z方向に貫通されX方向に長い長孔74Cが形成されている。
長孔74Cの大きさは、カップリング部材54がZ方向に進出するために必要なリンク部材56の移動距離に合わせて設定されている。具体的には、長孔74CのX方向の長さは、カップリング部材54のX方向の長さ(直径)の2倍以上でかつ後述する第2位置から第1位置までのX方向の距離よりも長く設定されている。
また、カム部74Bにおける長孔74Cの−Z側の縁部のうち、X方向の中央に対するX側にはX方向に延びる平板部76Aが形成され、−X側には−Z側に向けて張出された張出部76Bが形成されている。平板部76Aと張出部76Bとは、傾斜部76Cにより繋がっている。ここで、張出部76Bとカップリング部材54の接触面55とが接触する状態では、カップリング部材54は、カップリング部材65(図2(B)参照)に対して離された退避状態となっている。この退避状態におけるリンク部材56の位置を第2位置と称する。
一方、図7に示すように、平板部76Aと接触面55(図6参照)とが接触する状態では、カップリング部材54は、カップリング部材65(図2(B)参照)に対して接続される進出状態となっている。この進出状態におけるリンク部材56の位置を第1位置と称する。第1位置は、第2位置に対して装置本体11の奥側(−X側)に配置されている。
ここで、リンク部材56は、X方向に移動されることで、第1位置と第2位置とに切替えられる。なお、リンク部材56は、カバー部材12(図1参照)とは独立して動作される。独立とは、カバー部材12の操作力によってはリンク部材56が移動せず、リンク部材56が操作(動作)される場合にはカバー部材12が移動しないことを意味する。
<操作レバー>
図5に示す操作レバー58は、軸部82と、操作部84とを有する。操作レバー58には、コイルばね86が設けられている。また、操作レバー58は、Z方向における定着ユニット52の中央に対してリンク部材56よりも外側(−Z側)に配置されている。
図4に示す軸部82は、Z方向を軸方向とする円柱状に形成されており、ブラケット57の2つの側板57Aの図示しない貫通孔に挿入され、ブラケット57により支持されている。つまり、軸部82は、定着ユニット52に設けられている。また、軸部82は、2つの側板57Aによって、Z方向を軸方向として該Z軸回りに回転可能に支持されると共にZ方向に移動可能とされている。さらに、軸部82は、定着ユニット52が被装着部13(図3参照)に装着された状態において、既述の貫通孔39C(図3参照)に対してZ方向に挿入及び引抜き可能となる。
操作部84は、一例として、板部84A、84Bと、繋ぎ部84Cと、レバー部84Dとを有する。板部84A、84Bは、それぞれX−Y面に沿うと共にZ方向に間隔をあけて対向配置されている。板部84Aは−Z側に配置され、板部84BはZ側に配置されている。また、板部84Aは、−Z側の側板57Aに対してZ側に配置されている。板部84Bは、Z側の側板57Aに対してZ側に配置されている。板部84A、84Bには、軸部82がZ方向を軸方向として挿入され固定される図示しない貫通孔が形成されている。
繋ぎ部84Cは、板部84AのX側端部と、板部84BのX側端部とをZ方向に繋いでいる。レバー部84Dは、繋ぎ部84CのZ方向の中央から−Y側へ延びている。このように、操作部84は、軸部82から軸部82の径方向の外側へ延びた構成とされており、軸部82のZ方向への移動の操作と、Z軸回りの回転の操作とが行われるようになっている。なお、レバー部84Dは、自重により軸部82に対して−Y側に位置するようになっている。
コイルばね86は、板部84AとZ側の側板57Aとで挟まれ、Z方向を伸縮方向として配置されている。ここで、コイルばね86が板部84AとZ側の側板57Aとで挟まれた状態で、軸部82が側板57A、板部84A及び板部84Bの図示しない貫通孔と、コイルばね86とに挿入される。そして、軸部82は、−Z側端部が側板57Aに対して−Z側に突出された状態で、Z側端部の外周部にEリング88が取付けられることにより、ブラケット57及び操作部84から外れないようになっている。
ここで、図8(B)に示すように、定着ユニット52が被装着部13(図3参照)に装着された状態において、軸部82の−Z側端部が貫通孔39Cに挿入されることで、被装着部13に対する定着ユニット52の離脱が規制される。このときの操作レバー58の位置を規制位置と称する。
一方、操作レバー58の操作部84がZ側に操作された場合には、コイルばね86がZ方向に縮み、貫通孔39Cから軸部82が抜けることで、被装着部13(図3参照)に対する定着ユニット52の離脱の規制が解除される。貫通孔39Cから軸部82が抜けたときの操作レバー58の位置を解除位置と称する。このように、操作レバー58は、規制位置と解除位置とに操作部84の操作により移動されるようになっている。なお、図8(A)では、操作レバー58が解除位置に対してX側にずれた状態が示されている。
<制限部>
図5に示す制限部90は、一例として、リンク部材56に設けられている。具体的には、制限部90は、前板部72Dの−Y側の部位から−Z側に向けて、X方向を厚さ方向として張出された板状に形成されている。また、制限部90は、被装着部13に定着ユニット52が装着された状態において、操作レバー58に対してX側に配置される。
制限部90のZ方向の長さは、被装着部13に定着ユニット52が装着された状態において、X方向から見た場合に、レバー部84DのY方向の中央部と制限部90の一部とがZ方向に重なるように設定されている。つまり、制限部90は、リンク部材56が第1位置に切替えられた場合に、操作レバー58の操作経路を遮ることで、操作レバー58の解除位置への操作を制限するようになっている。
本実施形態における操作経路とは、図示しない操作者の指が操作部84に到達するまでの経路を意味する。また、本実施形態において、操作経路を遮ることとは、制限部90を構成する部材を操作部84に対してX側(図示しない操作者側)に配置することを意味する。言い換えると、操作経路を遮ることとは、図示しない操作者による操作レバー58の規制位置から解除位置への操作を不能とすることを意味する。本実施形態では、制限部90が操作レバー58の操作経路を遮る状態において、操作レバー58の規制位置から解除位置への操作が不能となるように、操作部84と制限部90とのX方向の間隔、操作部84と前板38との間隔がそれぞれ設定されている。このため、制限部90が操作レバー58の操作経路を遮る状態では、操作者がX側から操作部84を摘むこと及び操作部84を−Y側から操作することが不能とされている。
[作用]
次に、第1実施形態の作用について説明する。
図3に示すように、着脱構造50では、リンク部材56が第2位置に配置された状態で、定着ユニット52が被装着部13に装着される。このときに、図8(A)に示すように、操作レバー58の軸部82は、ブラケット39の傾斜壁部39B及び壁部39Aと接触することでZ側に移動する。操作レバー58には、コイルばね86によって−Z側に向けて押付力が作用している。そして、図8(B)に示すように、軸部82は、貫通孔39CとZ方向に並んだときに、貫通孔39Cに進入してブラケット39と接触する。これにより、定着ユニット52の離脱が規制される。なお、図8(A)、(B)では、ブラケットカバー41(図3参照)の図示を省略している。
続いて、図3に示すリンク部材56が第2位置から第1位置に操作される(切替えられる)ことで、カップリング部材54がカップリング部材65(図2(B)参照)に接続される。カップリング部材65に対するカップリング部材54の接続動作は、カバー部材12(図1参照)の開閉動作と連動していない。このため、搬送経路A(図1参照)において用紙Pが詰まるなどして、カバー部材12が開放及び閉止されても、カップリング部材65に対するカップリング部材54の接続及び解除動作は行われない。これにより、カップリング部材54の接続動作がカバー部材12の開放及び閉止と連動する構成に比べて、カップリング部材54の劣化(凹凸の噛合いに伴う摩耗)が抑制される。
ここで、図5に示すように、リンク部材56が第1位置に切替えられた状態では、制限部90が操作レバー58のX側に配置される。このため、図示しない操作者による操作レバー58の移動が制限部90により制限されるので、カップリング部材54とカップリング部材65(図2(B)参照)との接続状態において、定着ユニット52が被装着部13から離脱されなくなる。これにより、カップリング部材54とカップリング部材65との接続状態において操作レバー58が操作される構成に比べて、カップリング部材54の劣化(軸が曲がるなどの変形)が抑制される。
また、着脱構造50では、制限部90が、操作レバー58の操作経路を遮ることで操作レバー58の操作を制限している。これにより、操作レバー58が操作者に視認され難くなるので、カップリング部材54とカップリング部材65との接続状態において操作レバー58の解除位置への操作の開始が許容される構成に比べて、操作レバー58の誤操作が抑制される。
さらに、着脱構造50では、制限部90がリンク部材56に設けられている。これにより、制限部90を移動させる構造をリンク部材56とは別に設ける必要がなくなるので、制限部90とリンク部材56とが別体の構成に比べて、制限部90の構造が簡単な構造となる。
図1に示す画像形成装置10では、駆動部26で生じた回転力が、カップリング部材54、65(図2(B)参照)を介して定着ロール62(図2(B)参照)に伝達される。ここで、着脱構造50において、カップリング部材54、65の劣化が抑制されるので、着脱構造50を有していない構成に比べて、定着ロール62に伝達される回転の変動が抑制される。これにより、用紙Pに設定された定着位置に対して、定着されるトナーの位置がずれることが抑制されるので、トナー像Gの不良が抑制される。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る組立体着脱構造及び画像形成装置の一例について説明する。なお、前述した第1実施形態と基本的に同一の部材及び部位には、前記第1実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
図9には、第2実施形態の組立体着脱構造の一例としての着脱構造100が示されている。着脱構造100は、第1実施形態の画像形成装置10(図1参照)において、着脱構造50(図3参照)に換えて設けられている。また、着脱構造100は、定着ユニット52と、カップリング部材54(図3参照)と、切替部材の一例としてのリンク部材102と、操作レバー58と、制限手段の一例としての制限部104とを有する。なお、図9では、操作レバー58が規制位置に配置された状態を細線で示し、操作レバー58が解除位置に配置された状態を太い実線で示している。
<リンク部材>
リンク部材102は、一例として、側板37に対してZ側に配置された第1リンク部材106と、側板37に対して−Z側に配置され第1リンク部材106に固定された第2リンク部材74(図3参照)とで構成されている。なお、操作レバー58は、リンク部材102よりも外側(−Z側)に配置されている。
第1リンク部材106は、一例として、第1実施形態の第1リンク部材72(図3参照)において、垂下部72C及び前板部72D(図3参照)に換えて、退避部107及び制限部104が設けられた構成とされている。長尺部72A及び直立部72B(図3参照)については、同様とされている。制限部104の詳細については後述する。また、第1リンク部材106は、支持ピン46(図3参照)及び支持ピン47に支持され、X方向に移動可能とされている。
リンク部材102がX側の第2位置に引出された状態では、カップリング部材54(図3参照)が、カップリング部材65(図2(B)参照)に対して退避状態となっている。一方、リンク部材102が−X側の第1位置に押込まれた状態では、カップリング部材54が、カップリング部材65に接続された進出状態となっている。
退避部107は、長尺部72Aにおける長孔72F(図6参照)に対してX側に設けられている。また、退避部107は、長尺部72Aの中心線CLに対してZ側に窪んでいる。言い換えると、退避部107には、−Z側に向けて開口された空間部が形成されている。さらに、退避部107は、第1リンク部材106が第2位置に配置された状態において、ブラケット39及び操作レバー58とZ方向に対向する部位に設けられている。退避部107の形状は、Y方向から見た場合に−Z側に開口するU字状とされている。
退避部107の大きさは、第1リンク部材106が第2位置に配置された状態において、ブラケット39に対して操作レバー58をZ側及びX側に移動(操作)可能となる大きさに設定されている。具体的には、退避部107のZ方向の逃げ量(長さ)は、操作レバー58による規制状態において、ブラケット39から−Z側へ突出する軸部82のZ方向の長さよりも長い。また、退避部107のX方向の長さは、操作レバー58のX方向の長さよりも長い。これにより、退避部107が操作レバー58に対してZ側に配置された状態では、軸部82を貫通孔39C(図3参照)からZ側に抜くこと及び操作レバー58をX側に移動させることが可能となっている。言い換えると、リンク部材102が第2位置に配置された状態において、操作レバー58が規制位置に対して解除位置へ移動可能となっている。
リンク部材102は、カバー部材12(図1参照)とは独立して動作される。独立とは、カバー部材12の操作力によってはリンク部材102が移動せず、リンク部材102が操作(動作)される場合にはカバー部材12が移動しないことを意味する。
<制限部>
図10に示す制限部104は、一例として、リンク部材102(第1リンク部材106)に設けられている。具体的には、制限部104は、退避部107のX側端部からX側に向けて、Z方向を厚さ方向として張出された板状に形成されている。また、制限部104は、被装着部13に定着ユニット52が装着されかつリンク部材102が第1位置に配置された状態において、操作レバー58に対してZ側に配置されている。
制限部104のY方向の長さは、Z方向から見た場合に、制限部104の一部と軸部82とがX方向に重なるように設定されている。つまり、制限部104は、リンク部材102が第1位置に切替えられた状態において、規制位置から解除位置へ移動する操作レバー58の軸部82と干渉することで、操作レバー58の解除位置への移動(操作)を制限するようになっている。
[作用]
次に、第2実施形態の作用について説明する。
図10に示す着脱構造100では、リンク部材102が第2位置に配置された状態で、定着ユニット52が被装着部13に装着される。このときに、操作レバー58が規制位置に配置される。そして、リンク部材102が第2位置から第1位置に切替えられることで、カップリング部材54(図3参照)がカップリング部材65(図2(B)参照)に接続される。
ここで、リンク部材102が第1位置に切替えられた状態では、制限部104が軸部82に対してZ側に配置される。このため、操作レバー58のZ方向の移動が、制限部104との干渉により制限される。つまり、操作レバー58の解除位置への移動が制限部104により制限されるので、カップリング部材54とカップリング部材65(図2(B)参照)との接続状態において、定着ユニット52が被装着部13から離脱されなくなる。これにより、カップリング部材54とカップリング部材65との接続状態において操作レバー58が操作される構成に比べて、カップリング部材54の劣化(軸が曲がるなどの変形)が抑制される。
また、着脱構造100では、操作レバー58が規制位置から解除位置へ移動するときに、制限部104が操作レバー58と干渉するので、定着ユニット52の規制状態が保持される。これにより、カップリング部材54とカップリング部材65との接続状態において、定着ユニット52が被装着部13から離脱されなくなる。
さらに、着脱構造100では、制限部104がリンク部材102に設けられている。これにより、制限部104を移動させる構造をリンク部材102とは別に設ける必要がなくなるので、制限部104とリンク部材102とが別体の構成に比べて、制限部104の構造が簡単な構造となる。
画像形成装置10(図1参照)では、着脱構造100において、カップリング部材54、65の劣化が抑制される。このため、着脱構造100を有していない構成に比べて、定着ロール62に伝達される回転の変動が抑制され、用紙Pに設定された定着位置に対して定着されるトナーの位置がずれることが抑制されるので、トナー像Gの不良が抑制される。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る組立体着脱構造及び画像形成装置の一例について説明する。なお、前述した第1、第2実施形態と基本的に同一の部材及び部位には、前記第1、第2実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
図11には、第3実施形態の組立体着脱構造の一例としての着脱構造120が示されている。着脱構造120は、第1実施形態の画像形成装置10(図1参照)において、着脱構造50(図3参照)に換えて設けられている。また、着脱構造120は、定着ユニット52と、カップリング部材54と、切替部材の一例としてのリンク部材122と、規制部材の一例としてのサムスクリュー124と、制限手段の一例としての制限部128とを有する。
なお、着脱構造120を有する第3実施形態の画像形成装置10は、装置本体11内において、被装着部13(図3参照)に換えて被装着部112が設けられている。被装着部112は、一例として、X方向及びZ方向に延びる底板113と、底板113のX側端部から−Y側に延びる前板114とを有する。底板113及び前板114は、側板37に支持されている。底板113の大きさは、定着ユニット52の全体が載る大きさとされている。被装着部112には、定着ユニット52を離脱側に押付ける図示しないばねが設けられている。前板114における−Z側端部でかつY側端部となる角部には、前板114をX方向に貫通する雌ねじ115(図12(A)参照)が形成されている。
第3実施形態の定着ユニット52には、ブラケット121が設けられている。ブラケット121は、定着ユニット52の−Z側端部でかつX側端部に図示しないビスを用いて取付けられている。また、ブラケット121は、X−Z面に沿った板部121Aと、板部121AのX側端部からY−Z面に沿って−Y側に延びる板部121Bとを有する。板部121Bには、X方向に貫通した貫通孔121C(図12(A)参照)が形成されている。ブラケット121が前板114と接触することで、定着ユニット52がX方向に位置決めされるようになっている。
<リンク部材>
リンク部材122は、一例として、側板37に対してZ側に配置された第1リンク部材123と、側板37に対して−Z側に配置され第1リンク部材123に固定された第2リンク部材74(図3参照)とで構成されている。
第1リンク部材123は、一例として、第1実施形態の第1リンク部材72(図3参照)において、長尺部72AがY方向に拡幅されると共に、垂下部72C及び前板部72D(図3参照)に換えて制限部128が設けられた構成とされている。長尺部72A及び直立部72B(図3参照)については、同様とされている。なお、制限部128は、遮断手段の一例である。制限部128の詳細については後述する。また、第1リンク部材123は、支持ピン46及び支持ピン47(図3参照)に支持され、X方向に移動可能とされている。
リンク部材122がX側の第2位置に引出された状態では、カップリング部材54が、カップリング部材65に対して退避状態となっている。一方、リンク部材122が−X側の第1位置に押込まれた状態では、カップリング部材54が、カップリング部材65に接続された進出状態となる。
リンク部材122は、カバー部材12(図1参照)とは独立して動作される。独立とは、カバー部材12の操作力によってはリンク部材122が移動せず、リンク部材122が操作(動作)される場合にはカバー部材12が移動しないことを意味する。
<サムスクリュー>
図12(A)に示すサムスクリュー124は、X方向を軸方向とする円柱状に形成された摘み部125と、摘み部125の中央部からZ方向を軸方向として延びる円柱状に形成された軸部126とを有する。軸部126の外径の大きさは、摘み部125の外径の大きさに比べて小さくかつ貫通孔121Cに挿入可能な大きさに設定されている。軸部126の外周面には、雄ねじ127が形成されている。雄ねじ127は、前板114の雌ねじ115と噛合うように構成されている。つまり、雄ねじ127が雌ねじ115と噛合うことで、定着ユニット52の離脱が規制される(サムスクリュー124が規制位置に配置される)ようになっている。言い換えると、サムスクリュー124は、定着ユニット52を被装着部112に固定するようになっている。なお、雄ねじ127と雌ねじ115との噛合いが解除されたときのサムスクリュー124の位置が、サムスクリュー124の解除位置となる。
<制限部>
図11に示す制限部128は、第1リンク部材123に設けられている。具体的には、制限部128は、一例として、第1リンク部材123の長尺部72AのX側端部からZ側に向けて突出された直方体状に形成されている。また、制限部128は、X方向の−X側から見た場合に、有底の角筒状に形成されている。言い換えると、制限部128は、−X側に向けて開口する空間部である凹部129を有する。
凹部129の大きさは、サムスクリュー124の摘み部125全体が凹部129によって覆われる大きさに設定されている。これにより、制限部128は、被装着部112に定着ユニット52が装着され、サムスクリュー124が定着ユニット52の離脱を規制した状態において、リンク部材122が第1位置に配置された場合に、板部121Bと接触して摘み部125を覆う。つまり、制限部128は、リンク部材122が第1位置に切替えられた場合に、サムスクリュー124の操作経路を遮ることで、サムスクリュー124の解除位置への操作を制限するようになっている。
本実施形態における操作経路とは、図示しない操作者の指が摘み部125に到達するまでの経路を意味する。また、本実施形態において、操作経路を遮ることとは、制限部128を構成する部材を摘み部125に対してX側(図示しない操作者側)に配置することを意味する。言い換えると、操作経路を遮ることとは、図示しない操作者によるサムスクリュー124の規制位置から解除位置への操作を不能とすることを意味する。
[作用]
次に、第3実施形態の作用について説明する。
図12(A)に示すように、着脱構造120では、リンク部材122が第2位置に配置された状態で、定着ユニット52が被装着部112に装着される。そして、サムスクリュー124の雄ねじ127が、ブラケット121の貫通孔121Cを通って前板114の雌ねじ115と噛合うことで、定着ユニット52の離脱が規制される。
続いて、図12(B)に示すように、リンク部材122が第2位置から第1位置に切替えられることで、カップリング部材54(図11参照)がカップリング部材65(図11参照)に接続される。ここで、リンク部材122が第1位置に切替えられた状態では、制限部128がサムスクリュー124を覆う。このため、図示しない操作者によるサムスクリュー124の移動が制限部128により制限されるので、カップリング部材54とカップリング部材65との接続状態において、定着ユニット52が被装着部13から離脱されなくなる。これにより、カップリング部材54とカップリング部材65との接続状態においてサムスクリュー124が操作される構成に比べて、カップリング部材54の劣化(軸が曲がるなどの変形)が抑制される。
また、着脱構造120では、制限部128が、サムスクリュー124の操作経路を遮ることでサムスクリュー124の操作を制限している。これにより、サムスクリュー124が操作者に視認され難くなるので、カップリング部材54とカップリング部材65との接続状態においてサムスクリュー124の解除位置への操作が許容される構成に比べて、サムスクリュー124の誤操作が抑制される。
さらに、着脱構造120では、制限部128がリンク部材122に設けられている。これにより、制限部128を移動させる構造をリンク部材122とは別に設ける必要がなくなるので、制限部128とリンク部材122とが別体の構成に比べて、制限部128の構造が簡単な構造となる。
画像形成装置10では、カップリング部材54、65の劣化が抑制されることにより、着脱構造120を有していない構成に比べて、定着ロール62(図2(B)参照)に伝達される回転の変動が抑制される。これにより、用紙Pに設定された定着位置に対して、定着されるトナーの位置がずれることが抑制されるので、トナー像Gの不良が抑制される。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態に係る組立体着脱構造及び画像形成装置の一例について説明する。なお、前述した第1、第2、第3実施形態と基本的に同一の部材及び部位には、前記第1、第2、第3実施形態と同一の符号を付与してその説明を省略する。
図13には、第4実施形態の組立体着脱構造の一例としての着脱構造130が示されている。着脱構造130は、第2実施形態の画像形成装置10(図1参照)において、着脱構造100(図9参照)に換えて設けられている。また、着脱構造130は、定着ユニット52と、カップリング部材54(図3参照)と、切替部材の一例としてのリンク部材132と、規制部材134と、制限手段の一例としての制限部136とを有する。
<リンク部材>
リンク部材132は、一例として、第2実施形態のリンク部材102の一部を構成する第1リンク部材106(図9参照)において、退避部107及び制限部104(図9参照)に換えて、板部133A及び摘み部133Bが設けられた構成とされている。
リンク部材132がX側の第2位置に引出された状態では、カップリング部材54(図3参照)が、カップリング部材65(図2(B)参照)に対して退避状態となっている。一方、リンク部材132が−X側の第1位置に押込まれた状態では、カップリング部材54が、カップリング部材65に接続された進出状態となっている。
板部133Aは、長尺部72A(図6参照)のX側端部に設けられ、Z方向を厚さ方向としてX方向のX側に延びる板状の部位で構成されている。また、板部133Aは、X方向から見た場合に、側板37に対して長尺部72AよりもZ側(側板37から離れる側)に配置されている。なお、操作レバー58が規制位置と解除位置とに移動された場合に、板部133Aは、操作レバー58とは干渉しないように配置されている。
摘み部133Bは、板部133AのX側端部からZ側に向けて張出された部位である。操作レバー58が規制位置と解除位置とに移動された場合に、摘み部133Bは、操作レバー58とは干渉しないように配置されている。なお、操作レバー58は、リンク部材132よりも外側(−Z側)に配置されている。
リンク部材132は、カバー部材12(図1参照)とは独立して動作される。独立とは、カバー部材12の操作力によってはリンク部材132が移動せず、リンク部材132が操作(動作)される場合にはカバー部材12が移動しないことを意味する。
<規制部材>
規制部材134は、操作部材の一例としての操作レバー58と、被挿入部材の一例としてのブラケット39とを有する。操作レバー58は、既述のように、軸部82と操作部84とを有する。ブラケット39は、既述のように、装置本体11に設けられ、貫通孔39Cに軸部82が挿入されることで、軸部82のX方向の移動を規制する。
<制限部>
制限部136は、一例として、装置本体11の前板38に固定された固定部材142で構成されている。
固定部材142は、前板38にX側から重ねられ図示しないビスで固定された壁部142Aと、壁部142AのY側端部から壁部142Aに対してX側に張出された張出部142Bとを有する。壁部142Aは、X方向を厚さ方向として、X方向から見た場合にY方向を長手方向としZ方向を短手方向とする矩形の板状に形成されている。張出部142Bは、Y方向を厚さ方向として、Y方向から見た場合にZ方向を長手方向としX方向を短手方向とする矩形の板状に形成されている。
図14(A)には、定着ユニット52が被装着部13に対して装着される前の状態で、かつ軸部82の−Z側端部がブラケット39の壁部39Aと接触する状態が示されている。この状態において、レバー部84Dの−X側端面の一部と張出部142BのX側端面とがX方向に接触するように、固定部材142が配置されている。言い換えると、軸部82がブラケット39の貫通孔39C(図13参照)に挿入されていない状態で、操作部84は、固定部材142と接触して、軸部82の図示しない中心軸回りに回転されるようになっている。
操作レバー58は、既述のように、固定部材142とX方向に接触するが、操作部84が回転されることで、固定部材142に対する−X側への相対移動が可能となる。そして、操作レバー58が−X側に移動して、貫通孔39Cと軸部82とがZ方向に並んだときに、ブラケット39の貫通孔39Cへの軸部82の挿入が許容されるようになっている。また、操作レバー58は、貫通孔39Cに挿入された後で、自重によって回転して、Y方向に沿って配置されるようになっている。
図13に示すように、被装着部13に定着ユニット52が装着され、リンク部材132が第1位置に配置され、操作レバー58が規制位置に配置された状態において、固定部材142は、操作レバー58に対してZ側かつ−Y側に配置されている。具体的には、操作レバー58が規制位置に配置された状態において、壁部142Aは、レバー部84Dに対してZ側でかつ−X側に配置され、張出部142Bは、レバー部84Dに対するZ側でかつ繋ぎ部84Cに対する−Y側に配置されている。
操作レバー58が規制位置に配置された状態において、レバー部84Dと張出部142BとのZ方向の間隔の長さは、−Z側の側板57Aに対する軸部82の−Z側の突出長さ以下に設定されている。つまり、固定部材142は、規制位置から解除位置へ移動する操作レバー58の操作部84と干渉することで、操作レバー58の解除位置への操作を制限するようになっている。操作レバー58がZ側に移動して固定部材142と干渉する状態となるときの操作レバー58の位置を干渉位置と称する。本実施形態では、一例として、操作レバー58の規制位置に対して干渉位置がZ側に設定されている。
以上、説明したように、操作レバー58は、定着ユニット52の被装着部13への装着に伴って、固定部材142と接触することで、解除位置から規制位置に向けて移動されるようになっている。規制位置に移動された操作レバー58のレバー部84Dは、Z方向に固定部材142と並んでおり、規制位置から解除位置に向けて移動(操作)される場合に固定部材142と干渉する。さらに、操作レバー58は、規制位置において操作部84が軸部82周りに回転された場合に、レバー部84DがZ方向に固定部材142と並ばなくなることにより、規制位置から解除位置に向かう移動(操作)が許容されるようになっている。
[作用]
次に、第4実施形態の作用について説明する。
図14(A)に示す着脱構造130では、リンク部材132が第2位置に配置された状態で、定着ユニット52が被装着部13に装着される。このときに、操作部84は、固定部材142に対してX側から接触する。これにより、図14(B)に示すように、軸部82が図示しない中心軸回りに回転され、固定部材142に対する操作レバー58の−X側への相対移動が可能となる。
続いて、図13に示すように、貫通孔39Cと軸部82とがZ方向に並んだときに、コイルばね86の押付力によって、軸部82が貫通孔39Cに挿入される。このときに、操作レバー58は、自重により回転してY方向に沿って配置される。このようにして、操作レバー58は、固定部材142に対する−Z側の位置(規制位置)に配置される。言い換えると、操作レバー58は、規制位置に達すると、固定部材142との接触が解消され、解除位置への操作レバー58の移動経路に固定部材142が位置する姿勢に姿勢変化する。そして、リンク部材132が第2位置から第1位置に切替えられることで、カップリング部材54(図3参照)がカップリング部材65(図2(B)参照)に接続される。
ここで、リンク部材132が第1位置に切替えられた状態では、制限部136(固定部材142)が操作部84に対してZ側に配置される。このため、操作レバー58のZ方向の移動が、制限部136と操作部84との干渉により制限されるので、カップリング部材54とカップリング部材65(図2(B)参照)との接続状態において、定着ユニット52が被装着部13から離脱されなくなる。これにより、カップリング部材54とカップリング部材65との接続状態において操作レバー58が操作される構成に比べて、カップリング部材54の劣化(軸が曲がるなどの変形)が抑制される。
また、着脱構造130では、被装着部13への定着ユニット52の装着に伴って、操作レバー58が解除位置から規制位置へ移動される。具体的には、操作レバー58は、固定部材142と接触することで回転しつつ、規制位置へ動く。そして、操作レバー58は、固定部材142に対して−Z側に配置され、固定部材142にZ方向に干渉可能とされる。このように、被装着部13への定着ユニット52の装着に伴って、操作レバー58が自動で規制位置に配置されるので、制限部136が固定部材142である構成において、操作レバー58を規制位置に向けて移動させる操作が不要となる。
さらに、着脱構造130では、操作レバー58が規制位置に配置された状態において、規制を解除する場合には、操作レバー58のレバー部84D(操作部84)がX方向に沿うように、レバー部84Dが回転される。これにより、レバー部84Dと固定部材142とがZ方向に並ばなくなるので、レバー部84Dが摘まれたままZ側へ移動されると、軸部82が貫通孔39CからZ側へ引抜かれる。この状態で定着ユニット52をX側に移動させることで、定着ユニット52が被装着部13から離脱される。
ここで、比較例として、操作部84が回転しない構成では、操作レバー58を解除位置へ移動させるために、固定部材142を移動させる機構が必要となる。
一方、着脱構造130では、レバー部84Dを回転させるだけで操作レバー58が移動可能となるので、操作部84が回転しない構成に比べて、簡単な操作で操作レバー58が固定部材142と干渉可能な位置へ移動される。
画像形成装置10(図1参照)では、着脱構造130において、カップリング部材54、65の劣化が抑制される。このため、着脱構造130を有していない構成に比べて、定着ロール62に伝達される回転の変動が抑制され、用紙Pに設定された定着位置に対して定着されるトナーの位置がずれることが抑制されるので、トナー像Gの不良が抑制される。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されない。
<変形例>
図15には、変形例の画像形成装置140の一部が示されている。画像形成装置140は、画像形成装置10の着脱構造50(図1参照)において、カップリング部材54、65(図2(B)参照)に換えて、接続部材の一例としてのコネクタ144と、被接続部材の一例としてのコネクタ146とを有する。コネクタ144及びコネクタ146以外の部材及び部位は、画像形成装置10及び着脱構造50と同様とされている。駆動部26(図1参照)は、図示ないギヤを介して定着ロール62を回転させるようになっている。
コネクタ144及びコネクタ146は、それぞれ図示しない複数の端子を有し、接続状態で通電可能とされている。コネクタ144は、装置本体11に対してZ方向に進出及び退避可能とされている。コネクタ146は、定着ユニット52に設けられている。電源部21は、コネクタ144に通電する。ハロゲンヒータ45は、発熱部の一例であり、電源部21からコネクタ144及びコネクタ146を介して通電されることで発熱すると共に用紙Pにトナー像G(図1参照)を定着させる。
画像形成装置140では、第1実施形態の着脱構造50と同様の作用により、コネクタ144及びコネクタ146の接続部分(端子)の劣化が抑制されるので、着脱構造50を有していない構成に比べて、ハロゲンヒータ45に通電される電力の変動が抑制される。これにより、用紙Pに定着されるトナーに供給される熱量が、設定された熱量に比べて低下することが抑制されるので、トナー像Gの不良(一例として、コールドオフセット)が抑制される。
<他の変形例>
着脱構造50において、制限部90がリンク部材56とは別体とされていてもよい。例えば、装置本体11側にZ方向に移動する移動部材を設けて、リンク部材56を第1位置に切替えた後で、操作レバー58及びリンク部材56のX側に該移動部材を移動させることで遮断手段を構成してもよい。また、着脱構造50において、操作レバー58がリンク部材56よりもZ方向の内側に配置されていてもよい。さらに、着脱構造50において、コイルバネ86を用いなくてもよい。なお、着脱構造50では、制限部90と操作レバー58とが干渉することで操作レバー58を回転させられず、操作レバー58を解除位置に移動させられない構成となっているので、制限部90は、干渉手段の一例でもある。操作レバー58は、操作者によって解除位置から規制位置に移動されてもよい。これらの着脱構造50の変形例において、カップリング部材54、65に換えて、コネクタ144、コネクタ146を設けてもよい。加えて、着脱構造50において、コイルバネ86を用いなくてもよい。
着脱構造100において、制限部104がリンク部材102とは別体とされていてもよい。例えば、装置本体11にX方向に移動可能な板材が収納されており、定着ユニット52が被装着部13に装着された後で、該板材を引出して軸部82と干渉させてもよい。また、着脱構造100及び着脱構造100の変形例において、カップリング部材54、65に換えて、コネクタ144、コネクタ146を設けてもよい。加えて、着脱構造100において、コイルバネ86を用いなくてもよい。
着脱構造120において、制限部128がリンク部材122とは別体とされていてもよい。例えば、装置本体11側にZ方向に移動する移動部材を設けて、リンク部材122を第1位置に切替えた後で、サムスクリュー124のX側に該移動部材を移動させることで遮断手段を構成してもよい。サムスクリュー124は、被装着部13から定着ユニット52を離脱させた状態において、定着ユニット52(ブラケット121)に保持されたままとなるもの、定着ユニット52から外されるもののいずれであってもよい。また、サムスクリュー124のX側に制限手段(干渉手段)を配置して、サムスクリュー124を操作する場合にサムスクリュー124と干渉手段とが干渉する構成としてもよい。さらに、着脱構造120及び着脱構造120の変形例において、カップリング部材54、65に換えて、コネクタ144、コネクタ146を設けてもよい。
着脱構造130において、操作レバー58を軸部82のみで構成し、固定部材142に軸部82のZ側端部を規制位置へ案内する案内面(例えば傾斜面)を形成して、該案内面と軸部82のZ側端部との接触により軸部82を規制位置に移動させてもよい。また、着脱構造130において、操作レバー58の規制位置と干渉位置とがZ方向にずれていてもよい。さらに、着脱構造130において、操作レバー58を規制位置に手動で移動させる場合には、コイルバネ86を用いなくてもよい。加えて、着脱構造130及び着脱構造130の変形例において、カップリング部材54、65に換えて、コネクタ144、コネクタ146を設けてもよい。
組立体は、定着ユニット52に限らず、画像形成ユニット25、転写ユニット27、用紙Pの曲げ癖を矯正するユニットなどであってもよい。
制限手段は、固定された部材、移動可能な部材のいずれで構成されていてもよい。また、制限手段が移動可能な部材で構成される場合は、制限手段が他の部材と一体で移動されるものに限らず、制限手段が単独で移動されるものであってもよい。また、規制部材及び制限手段は、組立体の長手方向の一方の端部又は他方の端部に設けられるものに限らず、組立体の長手方向の中央部に設けられるものであってもよい。
定着ユニット52の装着及び離脱方向は、X方向に限らず、Z方向やY方向であってもよい。定着ユニット52の装着及び離脱方向に対して、規制手段の操作方向を同じ方向又は交差する方向に設定すればよい。
回転体は、定着ロール62に限らず、定着ベルトや、転写ユニットの転写ロールであってもよい。
規制部材の他の例として、サムスクリュー124に換えて、ねじ又はビスなどを用いて、これをドライバーで留める構成としてもよい。
10 画像形成装置
11 装置本体
12 カバー部材(蓋部材の一例)
13 被装着部
21 電源部
26 駆動部
39 ブラケット(被挿入部材の一例)
50 着脱構造(組立体着脱構造の一例)
52 定着ユニット(組立体の一例)
54 カップリング部材(接続部材の一例)
56 リンク部材(切替部材の一例)
58 操作レバー(規制部材及び操作部材の一例)
62 定着ロール(回転体の一例)
63 ハロゲンヒータ(発熱部の一例)
65 カップリング部材(被接続部材の一例)
82 軸部
84 操作部
90 制限部(制限手段の一例)
100 着脱構造(組立体着脱構造の一例)
102 リンク部材(切替部材の一例)
104 制限部(制限手段の一例)
112 被装着部
120 着脱構造(組立体着脱構造の一例)
122 リンク部材(切替部材の一例)
124 サムスクリュー(規制部材の一例)
128 制限部(制限手段の一例)
130 着脱構造(組立体着脱構造の一例)
132 リンク部材(切替部材の一例)
134 規制部材
136 制限部(制限手段の一例)
140 画像形成装置
142 固定部材
144 コネクタ(接続部材の一例)
146 コネクタ(被接続部材の一例)

Claims (8)

  1. 被接続部材が設けられ、装置本体の被装着部に対して一方向に装着及び離脱される組立体と、
    前記一方向と交差する交差方向に進出及び退避可能に前記装置本体に設けられ、進出状態で前記被接続部材が接続される接続部材と、
    前記被装着部を開放及び閉止する蓋部材とは独立して操作され、前記接続部材を前記被接続部材に接続させる第1位置と、前記接続部材を前記被接続部材から離させる第2位置とに切替える切替部材と、
    前記被装着部に対する前記組立体の離脱を規制する規制位置から、該規制を解除する解除位置へ操作により移動する規制部材と、
    前記切替部材が前記第1位置に切替えられた場合に、前記規制部材の前記解除位置への操作を制限する制限手段と、
    を有する組立体着脱構造。
  2. 前記制限手段は、前記規制部材の操作経路を遮ることで前記規制部材の前記解除位置への操作を制限する請求項1に記載の組立体着脱構造。
  3. 前記制限手段は、前記解除位置へ移動する前記規制部材と干渉することで前記規制部材の前記解除位置への操作を制限する請求項1に記載の組立体着脱構造。
  4. 前記制限手段は、前記切替部材に設けられている請求項2又は請求項3に記載の組立体着脱構造。
  5. 前記制限手段は、前記装置本体に固定された固定部材であり、
    前記規制部材は、前記組立体の前記被装着部への装着に伴って前記固定部材と接触することで、前記解除位置から前記規制位置に向けて移動され、前記規制位置から前記解除位置に向けて移動される場合に前記固定部材と干渉する請求項3に記載の組立体着脱構造。
  6. 前記規制部材は、
    前記組立体に設けられ、前記一方向と交差する軸方向に移動可能とされた軸部と、該軸部に設けられ操作される操作部とを有する操作部材と、
    前記装置本体に設けられ、前記軸部が挿入されることで前記軸部の移動を規制する被挿入部材と、を有し、
    前記操作部材は、前記軸部が前記被挿入部材に挿入されていない状態で前記操作部が前記固定部材と接触することで、前記解除位置から前記規制位置に向けて移動され、前記規制位置において前記操作部が前記軸方向に前記固定部材と並び、前記規制位置から前記解除位置に向けて移動される場合に前記操作部が前記固定部材と干渉し、前記規制位置において前記操作部が前記軸部周りに回転された場合に、前記規制位置から前記解除位置に向かう移動が許容される請求項5に記載の組立体着脱構造。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の組立体着脱構造を有し、記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
    前記接続部材及び前記被接続部材は、前記交差方向を軸方向として回転可能に設けられ、
    前記装置本体には、前記接続部材を回転駆動する駆動部が設けられ、
    前記組立体は、前記駆動部から前記接続部材及び前記被接続部材を介して伝達された回転力によって回転する回転体を有する画像形成装置。
  8. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の組立体着脱構造を有し、記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、
    前記接続部材及び前記被接続部材は、接続状態で通電可能とされ、
    前記装置本体には、前記接続部材及び前記被接続部材に通電する電源部が設けられ、
    前記組立体は、前記電源部から前記接続部材及び前記被接続部材を介して通電されることで発熱すると共に記録媒体に画像を定着させる発熱部を有する画像形成装置。
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