JP2019008115A - 光モジュール、及び、その製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ファイバの調心精度が高い光モジュールを実現する。
【解決手段】光モジュール(1)は、基板型光導波路(11)と、基板型光導波路(11)に光結合した光ファイバ(12)と、基板型光導波路(11)の端面(11a)又は光ファイバ(12)の端面(12a)の何れか一方に接着された樹脂体(14)とを備えている。樹脂体(14)は、これらの端面の間に弾性収縮した状態で挟み込まれている。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板型光導波路と光ファイバとを備えた光モジュールに関する。また、そのような光モジュールの製造方法に関する。
シリコン導波路などの基板型光導波路とシリカガラスファイバなどの光ファイバとを備えた光モジュールが広く用いられている。基板型光導波路のコアと光ファイバのコアとでは、断面形状及びモードフィールド径が異なる。このため、基板型光導波路と光ファイバとを効率よく光結合させるための工夫が重要となる。
特許文献1には、基板型光導波路と光ファイバとの間にボールレンズを配置することによって、基板型光導波路と光ファイバとを効率よく光結合させる技術が開示されている。また、特許文献2には、補強部材と接着材(エポキシ層)を介して基板型光導波路と光ファイバとを接合することによって、基板型光導波路と光ファイバとを効率よく光結合させる技術が開示されている。
特開2006−201313号公報(2006年8月3日公開) 特開2013−186200号公報(2013年9月19日公開)
基板型光導波路と光ファイバとを備えた光モジュールの製造に際しては、光ファイバを調心した後、光ファイバを基板型光導波路に固定することが一般的である。このため、光ファイバの調心を完了してから光ファイバの固定を完了するまでの間に光ファイバの位置が変化すると、調心精度が低下するという問題があった。このような光ファイバの位置の変化は、例えば、光ファイバを基板型光導波路に固定するための接着剤の硬化収縮によって生じる。このような調心精度の低下は、基板型光導波路と光ファイバとの光結合の効率を低下させる要因になるため、避けるべき事態である。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、光ファイバの調心精度が高い光モジュールを実現することにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る光モジュールは、基板型光導波路と、上記基板型光導波路に光結合した光ファイバと、上記基板型光導波路の端面又は上記光ファイバの端面の何れか一方に接着され、これらの端面の間に弾性収縮した状態で挟み込まれた樹脂体と、を備えている、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、上記光ファイバの調心精度の高い光モジュールを実現することができる。
本発明に係る光モジュールにおいて、上記樹脂体は、硬度がショアA30以上90以下の樹脂により構成されている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、より一層、上記光ファイバの調心精度が高い光モジュールを実現することができる。
本発明に係る光モジュールにおいて、上記樹脂体の厚みは、3μm以下である、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記樹脂体に吸収される光の量、及び、上記基板型光導波路と上記光ファイバとの隙間において漏出する光の量を小さく抑えることができる。これにより、上記基板型光導波路と上記光ファイバとの結合効率の低下を抑制することができる。
本発明に係る光モジュールにおいて、上記樹脂体は、屈折率が1.4以上1.6以下の樹脂により構成されている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記基板型光導波路のコアと上記樹脂体との界面、及び、上記光ファイバのコアと上記樹脂体との界面におけるフレネル反射に起因する、上記基板型光導波路と上記光ファイバとの結合効率の低下を抑制することができる。
本発明に係る光モジュールにおいて、上記基板型光導波路には、モードフィールド径を3μm以上に拡大する変換部が形成されている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記基板型光導波路と上記光ファイバとのモードフィールド径の不整合に起因する、上記基板型光導波路と上記光ファイバとの結合効率の低下を抑制することができる。
本発明に係る光モジュールにおいて、上記光ファイバは、石英系光ファイバであり、上記光ファイバのコアの直径は、モードフィールド径が5μm以下になるように設定されている、ことが好ましい。
上記の構成によれば、上記基板型光導波路と上記光ファイバとのモードフィールド径の不整合に起因する、上記基板型光導波路と上記光ファイバとの結合効率の低下を抑制することができる。
本発明に係る光モジュールの製造方法は、基板型光導波路と上記基板型光導波路に光結合した光ファイバとを備えた光モジュールの製造方法であって、上記基板型光導波路の端面又は上記光ファイバの端面の何れか一方に接着された樹脂体を形成する工程と、上記光ファイバの上記端面を上記基板型光導波路の上記端面に向けて押し付け、これらの端面の間に挟み込まれた上記樹脂体を弾性収縮させる工程と、上記光ファイバの上記端面が上記基板型光導波路の上記端面に向けて押し付けられた状態を維持したまま、上記光ファイバを上記基板型光導波路に固定する工程と、を含んでいる、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、上記光ファイバの調心精度の高い光モジュールを製造することができる。
本発明によれば、光ファイバの調心精度が高い光モジュールを実現することができる。
本発明の一実施形態に係る光モジュールを示す。(a)は、その光モジュールの上面図であり、(b)は、その光モジュールの断面図である。 (a)は、図1に示す光モジュールの部分側面図であり、(b)は、変形例に係る光モジュールの部分側面図である。 図1に示す光モジュールの製造方法を示すフローチャートである。 (a)〜(e)は、図3に示す製造方法に含まれる各工程を実施することにより得られる、光モジュール又はその中間生成物の断面図である。
〔光モジュールの構成〕
本発明の一実施形態に係る光モジュール1の構成について、図1を参照して説明する。図1において、(a)は、光モジュール1の平面図であり、(b)は、光モジュール1の断面図である。なお、図1の(b)に示す断面は、図1の(a)に示すAA’線を通る断面である。
光モジュール1は、図1に示すように、(1)基板型光導波路11と、(2)基板型光導波路11と光結合した光ファイバ12と、(3)光ファイバ12を基板型光導波路11に固定するための樹脂体13と、(4)基板型光導波路11の端面11aと光ファイバ12の端面12aとに弾性収縮した状態で挟み込まれた樹脂体14と、を備えている。この樹脂体14のことを、以下、「弾性樹脂体」と記載する。
基板型光導波路11は、(1)基板111と、(2)基板111上に積層された下部クラッド層112と、(3)下部クラッド層112上に形成された、断面が長方形状のコア113と、(4)コア113を埋設するように下部クラッド層112上に形成された上部クラッド層114と、を備えている。下部クラッド層112及び上部クラッド層114の屈折率は、コア113の屈折率よりも低く設定されている。このため、基板型光導波路11においては、コア113が光導波路として機能する。なお、本実施形態において、基板111及びコア113は、シリコンにより構成されており、下部クラッド層112及び上部クラッド層114は、シリカにより構成されている。すなわち、本実施形態に係る基板型光導波路11は、シリコン導波路である。また、本実施形態に係る基板型光導波路11には、コア113を導波される導波モード(基本モード)のモードフィールド径を端面11aにおいて3μm以上(具体的には4μm)に拡大する変換部(不図示)が形成されている。
光ファイバ12は、(1)断面が円形状のコア121と、(2)コア121の側面を覆う、断面が円環形状のクラッド122と、を備えている。クラッド122の屈折率は、コア121の屈折率よりも低く設定されている。このため、光ファイバ12においては、コア121が光導波路として機能する。なお、本実施形態において、コア121及びクラッド122は、石英系ガラスを主体として構成されている。すなわち、本実施形態に係る光ファイバ12は、石英系光ファイバである。また、本実施形態において、コア121の直径は、コア121を導波される導波モード(基本モード)のモードフィールド径が5μm以下(具体的には4μm)になるように設定されており、クラッド122の直径(外径)は、80μm又は125μmに設定されている。なお、光ファイバ12は、クラッド122の側面を覆う樹脂製の被覆を更に備えていてもよい。ただし、端面12aの近傍は、図1に示したように、被覆が除去された被覆除去区間となっている。
基板型光導波路11には、凹部11bが形成されている。凹部11bは、上方(図1の(b)における紙面上方)及び後方(図1の(b)における紙面右方)が開放され、下方(図1の(b)における紙面下方)、前方(図1の(b)における紙面左方)、右方(図1の(a)における紙面上方)、及び左方(図1の(a)における紙面下方)が基板型光導波路11の端面により囲まれた直方体状の空間であり、基板型光導波路11の上面と後側面とが交わる角に形成されている。基板型光導波路11の端面のうち、凹部11bの前方に位置する端面を、端面11aと記載する。
光ファイバ12は、光ファイバ12の端面12aと基板型光導波路11の端面11aとが対向するように基板型光導波路11の凹部11bの内部に配置される。ここで、光ファイバ12の端面12aは、光ファイバ12のコア121の中心軸に直交する端面であり、基板型光導波路11の端面11aは、基板型光導波路11のコア113の中心軸に直交する端面である。そして、光ファイバ12は、光ファイバ12のコア121の中心軸と基板型光導波路11のコア113の中心軸とが一致するように位置を決められた後、凹部11bに注入された接着剤によって基板型光導波路11に固定される。この接着剤が硬化したものが、図1における樹脂体13である。これにより、基板型光導波路11と光ファイバ12との安定的な光結合が実現される。
光モジュール1において特徴的な点は、基板型光導波路11の端面11aと光ファイバ12の端面12aとの間に弾性収縮した弾性樹脂体14が挟み込まれている点である。この弾性樹脂体14は、図2の(a)に示すように、光ファイバ12の端面12aに接着され、基板型光導波路11の端面11aに接触する(押し付けられる)構成であってもよいし、図2の(b)に示すように、基板型光導波路11の端面11aに接着され、光ファイバ12の端面12aに接触する(押し付けられる)構成であってもよい。本実施形態においては、前者の構成を採用している。前者及び後者の何れの構成を採用した場合であっても、光ファイバ12の調心精度の高い光モジュール1を実現することができるという効果を奏する。このような効果を奏する理由については、参照する図面を代えて後述する。
なお、弾性樹脂体14は、硬化後の硬度がショアA30以上90以下であり、硬化後の屈折率が1.4以上1.6以下となる樹脂により構成されていることが好ましい。硬化後の硬度がショアA30以上90以下である樹脂を用いることによって、上記の効果がより顕著になる。また、硬化後の屈折率が1.4以上1.6以下である樹脂を用いることによって、基板型光導波路11のコア113(シリコン)の屈折率と弾性樹脂体14の屈折率とを整合させると共に、光ファイバ12のコア121(シリカガラス)の屈折率と弾性樹脂体14の屈折率とを整合させることができる。その結果、基板型光導波路11のコア113と弾性樹脂体14との界面、及び、光ファイバ12のコア121と弾性樹脂体14との界面において生じ得るフレネル反射を小さく抑えるという効果が得られる。このような条件を満たす樹脂としては、例えば、エポキシ系樹脂やアクリル系樹脂などの紫外線硬化型樹脂が挙げられる。
また、弾性樹脂体14の厚みは、3μm以下であることが好ましく、1μm以下であることが更に好ましい。弾性樹脂体14の厚みを3μm以下とすることによって、弾性樹脂体14に吸収される光の量、及び、基板型光導波路11と光ファイバ12との隙間において漏出する光の量を小さく抑えることができる。これにより、基板型光導波路11と光ファイバ12との結合効率の低下を抑制することができるという効果を奏する。弾性樹脂体14の厚みを1μm以下とすることによって、これらの効果がより顕著になる。
なお、本実施形態においては、光ファイバ12を基板型光導波路11に固定するために樹脂(樹脂体13)を用いているが、本発明は、これに限定されない。すなわち、光ファイバ12を基板型光導波路11に固定するために、樹脂以外の材料(例えば、半田)を用いてもよい。また、本実施形態においては、基板型光導波路11に光ファイバ12を固定しているが、本発明は、これに限定されない。例えば、基板型光導波路11が基材(不図示)に固定されている場合、樹脂又は樹脂以外の材料(例えば、半田)を用いて、この基材に光ファイバ12を固定してもよい。
また、本実施形態においては、光ファイバ12の端面12aに接着された弾性樹脂体14のみを、基板型光導波路11の端面11aと光ファイバ12の端面12aとの間に挟み込む構成を採用しているが、本発明は、これに限定されない。すなわち、光ファイバ12の端面12aに接着された弾性樹脂体14に加えて、基板型光導波路11の端面11aに接着された他の弾性樹脂体を、基板型光導波路11の端面11aと光ファイバ12の端面12aとの間に挟み込む構成を採用してもよい。この場合、他の弾性樹脂体は、できるだけ表面が平坦になるように、基板型光導波路11の端面11aに塗り広げることが好ましい。また、基板型光導波路11の端面11aに接着された弾性樹脂体14に加えて、光ファイバ12の端面12aに接着された他の弾性樹脂体を、基板型光導波路11の端面11aと光ファイバ12の端面12aとの間に挟み込む構成を採用してもよい。この場合、他の弾性樹脂体は、できるだけ表面が平坦になるように、光ファイバ12の端面12aに塗り広げることが好ましい。
〔光モジュールの製造方法〕
次に、光モジュール1の製造方法S1について、図3及び図4を参照して説明する。図3は、製造方法S1の流れを示すフローチャートである。図4の(a)〜(e)は、製造方法S1に含まれる各工程を実施することにより得られる光モジュール1又はその中間生成物の断面図である。
製造方法S1は、図3に示すように、第1の工程S11〜第7の工程S17を含んでいる。各工程の内容は、以下のとおりである。
第1の工程S11は、光ファイバ12の端面12aに弾性樹脂体14を形成する工程である。弾性樹脂体14の形成は、例えば、(1)弾性樹脂体14の母材となる紫外線硬化樹脂を、少なくともコア121を覆うように、光ファイバ12の端面12aに塗布する塗布工程と、(2)塗布した紫外線硬化樹脂に紫外線を照射することによって、塗布した紫外線硬化樹脂を硬化させる硬化工程と、により実現される。この場合、塗布工程は、例えば、スタンピング法を用いて実施される。第1の工程S11を実施することにより得られる中間生成物を例示すれば、図4の(a)のようになる。
なお、塗布工程及び硬化工程は、乾燥雰囲気下又は低酸素雰囲気下(例えば、窒素雰囲気下)で実施することが好ましい。これにより、空気中の水分又は酸素により生じ得る紫外線硬化樹脂の硬化阻害を抑制することができる。また、塗布工程及び硬化工程は、清浄雰囲気下(例えば、クリーンルーム)で実施することが好ましい。これにより、弾性樹脂体14に混入した異物により生じ得る結合損失の増大を抑制することができる。また、光ファイバ12の端面12aを基板型光導波路11の端面11aに向けて押し付ける際に、光ファイバ12の移動が異物により妨げられる可能性を低減できる。また、第1の工程S11にて形成される弾性樹脂体14の形状は、中心の厚みが厚く、周辺の厚みが薄い、光ファイバ12の中心軸に対して軸対称な形状であることが好ましい。これにより、光ファイバ12の端面12aを基板型光導波路11の端面11aに向けて押し付ける際に、光ファイバ12の端面12aが光ファイバ12の中心軸に直交する方向に動く可能性を低減できる。
第2の工程S12は、光ファイバ12を基板型光導波路11の凹部11bに配置し、樹脂体13の母材となる接着剤を凹部11b内に注入する工程である。この段階では、樹脂体13の母材となる接着材が未硬化状態である点に留意されたい。第2の工程S12を実施することにより得られる中間生成物を例示すれば、図4の(b)のようになる。
第3の工程S13は、基板型光導波路11の凹部11bにおいて光ファイバ12を前進させ、光ファイバ12の端面12aを基板型光導波路11の端面11aに向けて押し付ける工程である。換言すれば、光ファイバ12の端面12aに接着された弾性樹脂体14を基板型光導波路11の端面11aに押し付ける工程である。これにより、弾性樹脂体14が弾性収縮した状態で光ファイバ12の端面12aと基板型光導波路11の端面11aとの間に挟み込まれる。第3の工程S13を実施することにより得られる中間生成物を例示すれば、図4の(c)のようになる。
第4の工程S14は、光ファイバ12の調心が完了したか否かを判定する工程である。ここで、光ファイバ12の調心とは、光ファイバ12のコア121の中心軸が基板型光導波路11のコア113の中心軸に一致するように、光ファイバ12の位置を決めることを指す。光ファイバ12の調心が完了したか否かの判定は、例えば、(1)基板型光導波路11に予め定められたパワーの光を入力しながら、光ファイバ12から出力される光のパワーを測定する測定工程と、(2)測定されたパワーから基板型光導波路11と光ファイバ12との結合効率を算出する算出工程と、(3)算出された結合効率が予め定められた閾値を超えているかを判定する判定工程と、により実現される。この場合、結合効率が閾値を超えていることが「調心完了」を意味し、結合効率が閾値を超えていないことが「調心未完了」を意味する。
第4の工程S14において「調心未完了」と判定された場合、第5の工程S15及び第6の工程S16が実施される第5の工程S15は、基板型光導波路11の凹部11bにおいて光ファイバ12を後退させ、光ファイバ12の端面12aを基板型光導波路11の端面11aから引き離す工程であり、第6の工程S16は、基板型光導波路11の凹部11bにおいて光ファイバ12を光ファイバ12の光軸と直交する方向(上方、下方、右方、又は左方)に移動する工程である。第6の工程を実施中の中間生成物を例示すれば、図4の(d)のようになる。第5の工程S15及び第6の工程S16を完了すると、上述した第3の工程S13及び第4の工程S14が再び実施される。
第4の工程S14において「調心完了」と判定された場合、第7の工程S17が実施される。第7の工程S17は、第2の工程S12において基板型光導波路11の凹部11bに注入された、樹脂体13の母材となる接着剤を硬化させる工程である。この接着剤が紫外線硬化樹脂により構成されている場合、接着剤の硬化は、接着剤に紫外線を照射することによって実現される。また、この接着剤が熱硬化型樹脂により構成されている場合、接着剤の硬化は、接着剤を加熱することによって実施される。第7の工程S17を実施することにより得られる光モジュール1を例示すれば、図4の(e)のようになる。
以上のように、製造方法S1においては、光ファイバ12の端面12aを基板型光導波路11の端面11aに向けて押し付ける第3の工程S13、光ファイバ12の端面12aを基板型光導波路11の端面11aから引き離す第5の工程S15、及び、光ファイバ12を光ファイバ12の中心軸と直交する方向に移動する第6の工程S16を、光ファイバ12の調心が完了するまで繰り返す。そして、光ファイバ12の調心が完了した後、光ファイバ12の端面12aを基板型光導波路11の端面11aに向けて押し付けた状態を維持したまま、樹脂体13を用いて光ファイバ12を基板型光導波路11に固定する。このため、光ファイバ12の調心が完了してから、光ファイバ12の固定が完了するまでの間、光ファイバ12の端面12aに接着された弾性樹脂体14と基板型光導波路11の端面11aとの間に働く摩擦力により、光ファイバ12の端面12aの位置を維持することができる。例えば、樹脂体13の硬化収縮が生じた場合でも、光ファイバ12の端面12aの位置を維持することができる。これにより、光ファイバ12の調心精度の高い光モジュール1を製造することができる。また、製造後の光モジュール1においても、弾性樹脂体14と基板型光導波路11の端面11aとの間に働く摩擦力により、光ファイバ12の調心精度を維持することができる。
〔付記事項〕
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 光モジュール
11 基板型光導波路
111 基板
112 下部クラッド層
113 コア
114 上部クラッド層
11a 端面
11b 凹部
12 光ファイバ
121 コア
122 クラッド
12a 端面
13 樹脂体
14 弾性樹脂体

Claims (7)

  1. 基板型光導波路と、
    上記基板型光導波路に光結合した光ファイバと、
    上記基板型光導波路の端面又は上記光ファイバの端面の何れか一方に接着され、これらの端面の間に弾性収縮した状態で挟み込まれた樹脂体と、を備えている、
    ことを特徴とする光モジュール。
  2. 上記樹脂体は、硬度がショアA30以上90以下の樹脂により構成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
  3. 上記樹脂体の厚みは、3μm以下である
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光モジュール。
  4. 上記樹脂体は、屈折率が1.4以上1.6以下の樹脂により構成されている、
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の光モジュール。
  5. 上記基板型光導波路には、モードフィールド径を3μm以上に拡大する変換部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の光モジュール。
  6. 上記光ファイバは、石英系光ファイバであり、
    上記光ファイバのコアの直径は、モードフィールド径が5μm以下になるように設定されている、
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の光モジュール。
  7. 基板型光導波路と上記基板型光導波路に光結合した光ファイバとを備えた光モジュールの製造方法であって、
    上記基板型光導波路の端面又は上記光ファイバの端面の何れか一方に接着された樹脂体を形成する工程と、
    上記光ファイバの上記端面を上記基板型光導波路の上記端面に向けて押し付け、これらの端面の間に挟み込まれた上記樹脂体を弾性収縮させる工程と、
    上記光ファイバの上記端面が上記基板型光導波路の上記端面に向けて押し付けられた状態を維持したまま、上記光ファイバを上記基板型光導波路に固定する工程と、を含んでいる、
    ことを特徴とする光モジュールの製造方法。
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