JP2019007649A - 熱交換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】熱交換量を増大することができる熱交換装置を提供すること。【解決手段】熱交換装置1は、流体が流通される配管100に設けられて、冷媒と流体との間で熱交換を行うように構成された熱交換装置1である。熱交換装置1は、第1流路10、第2流路20、流路切替部30及び冷媒流路40を備える。第1流路10は、配管100を流通する流体の流れ方向Fに沿って直線状に形成されている。第2流路20は、第1流路10の外側に設けられているとともに、蛇行状又は螺旋状に形成されている。流路切替部30は、流体が第1流路10を流通する第1状態と、流体が第2流路20を流通する第2状態とを切り替えるように構成されている。冷媒流路40は、第2流路20の外周に沿って冷媒を流通させる。【選択図】図1

Description

本発明は、熱交換装置に関する。
従来、ハイブリッド車などの高効率の内燃機関を有する車両において、エンジンの排気ガス出口付近の配管に熱交換装置を設けて、排気ガスの熱を早期に回収することが行われている。このような熱交換装置として、特許文献1には、外筒と内筒と両者の間の中間筒とを有する多重管を備えた熱交換装置であって、中間筒と内筒との間及び内筒の内側を排気ガスが流通するとともに、外筒と中間筒との間を冷媒が流通する構成が開示されている。そして、中間筒に凹凸を設けて、中間筒と内筒との間を流通する排気ガスと中間筒との接触面積を増やすことにより、中間筒を介した排気ガスと冷媒との熱交換を促している。
特開2006−250524号公報
しかしながら、特許文献1に開示の構成において、中間筒と内筒との間を流通する排気ガスと中間筒との接触面積を増やすだけでは、排気ガスから中間筒への熱伝達率はさほど向上しないため、熱交換の促進は十分ではなく、熱交換量の増大を図るには改善の余地がある。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、熱交換量を増大することができる熱交換装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、流体が流通される配管(100)に設けられて、冷媒と流体との間で熱交換を行うように構成された熱交換装置(1)であって、
上記配管を流通する流体の流れ方向に沿って直線状に形成された第1流路(10)と、
該第1流路の外側に設けられているとともに、蛇行状又は螺旋状に形成された第2流路(20)と、
上記流体が上記第1流路を流通する第1状態と、上記流体が上記第2流路を流通する第2状態とを切り替える流路切替部(30)と、
上記第2流路の外周に沿って冷媒を流通させる冷媒流路(40)と、
を備える、熱交換装置にある。
上記熱交換装置においては、第1流路は流体の流れ方向に沿って直線状に形成されているとともに、第2流路は蛇行状又は螺旋状に形成されている。そして、流路切替部によって、流体を第2流路に流通させるように切り替えることにより、流体は蛇行状又は螺旋状の第2流路の壁面に押し付けられながら流通する。その結果、第2流路の壁面を介した流体から冷媒への熱電伝達が促進されて、流体と冷媒との間の熱交換量を増大させることができる。
以上のごとく、本発明によれば、熱交換量の増大が図られる熱交換装置を提供することができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
実施形態1における、熱交換装置の縦断面図。 実施形態1における、熱交換装置の一部斜視部図。 図1における、III-III線位置断面図。 実施形態1における、第1状態での使用態様を説明する模式図。 実施形態1における、第2状態での使用態様を説明する模式図。 実施形態1における、動作態様を説明するフロー図。 変形形態1における、熱交換装置の縦断面図。 実施形態1における、確認試験1の結果を示す。 実施形態1における、確認試験2の結果を示す。 実施形態2における、熱交換装置の縦断面図。 図10における、XI-XI線位置断面図。 実施形態2における、第2状態での使用態様を説明する模式図。 実施形態3における、熱交換装置の縦断面図。 実施形態3における、熱交換装置の一部分解斜視部図。 実施形態3における、第2状態での使用態様を説明する模式図。 実施形態4における、熱交換装置の縦断面図。 実施形態4における、ガイド部の斜視図。 実施形態4における、第1状態での使用態様を説明する模式図。 実施形態4における、第2状態での使用態様を説明する模式図。
(実施形態1)
熱交換装置の実施形態について、図1〜図9を用いて説明する。
本実施形態の熱交換装置1は、図1に示すように、流体が流通される配管100に設けられて、冷媒と流体との間で熱交換を行うように構成された熱交換装置1である。
そして、熱交換装置1は、第1流路10、第2流路20、流路切替部30及び冷媒流路40を備える。
第1流路10は、配管100を流通する流体の流れ方向Fに沿って直線状に形成されている。
第2流路20は、第1流路10の外側に設けられているとともに、蛇行状又は螺旋状に形成されている。
流路切替部30は、流体が第1流路10を流通する第1状態と、流体が第2流路20を流通する第2状態とを切り替えるように構成されている。
冷媒流路40は、第2流路20の外周に沿って冷媒を流通させる。
以下、本実施形態の熱交換装置1について、詳述する。図1に示すように、本実施形態では、熱交換装置1は、熱交換装置1は流体導入部51、流体導出部52を備える。流体導入部51は、内燃機関の排気ガス用の配管100に接続されており、流体導入部51から配管100を流通する流体としての排気ガスが導熱交換装置1に導入される。また、熱交換装置1から排出される排気ガスFは流体導出部52から配管100に排出される。
図1に示すように、熱交換装置1は、流れ方向Fに延在する第1筒状部材11を備える。第1筒状部材11の延在方向Xは流れ方向Fと平行となっており、第1筒状部材11の径方向Yの中心位置を通り延在方向Xに平行な中心軸Y0は、配管100の中心軸と一致している。そして、第1筒状部材11の内側が第1流路10となっている。これにより、第1流路10は流れ方向Fに沿って直線状に延びている。
図1、図2に示すように、本実施形態では、第1筒状部材11の外周面11aに流れ方向Fに交差するガイド部22が立設されている。図1に示すように、ガイド部22は、中心軸Y0を通る断面において外周面11aに垂直となっている。そして、ガイド部22は、第1筒状部材11の中心軸Y0を中心とする螺旋状に形成されている。本実施形態では、ガイド部22は互いに等間隔に8個形成されている。
本明細書において、「螺旋状」とは基準となる軸を中心として、円弧を描くとともに当該軸の延在方向に延びる状態をいうものである。本実施形態のように、基準となる軸を中心として全周範囲に形成されていてもよいし、基準となる軸を中心として360度未満の範囲に形成されていてもよい。
図1に示すように、熱交換装置1は、第1筒状部材11の外周を覆うとともに第1筒状部材11と同軸状に延在する第2筒状部材21を有する。ガイド部22の径方向Yの先端22aは第2筒状部材21の内周面21aに当接している。そして、第1筒状部材11の外周面11aと、第2筒状部材21の内周面21aと、ガイド部22との間に第2流路20が形成されている。これにより、図2、図3に示すように、第2流路20は、第1筒状部材11の外周側において、螺旋状に8個形成されている。なお、第1流路10は直線状に形成されており、第2流路20は螺旋状に形成されているため、流体としての排気ガスが第2流路20を流通する際の圧損は、排気ガスが第1流路10を流通する際の圧損に比べて非常に大きくなっている。なお、図1に示すように、第2筒状部材21における流れ方向の上流側端部が上述の流体導入部51を形成しており、流れ方向の下流側端部が上述の流体導出部52を形成している。
図1に示すように、熱交換装置1は、第2筒状部材21の外周側に、第3筒状部材41を有する。第3筒状部材41は筒状を成しており、第3筒状部材41の内周面41aと第2筒状部材21の外周面21bとの間に空間が形成されている。そして、当該空間が冷媒流路40を形成している。第3筒状部材41は、冷媒流路40に冷媒を導入させる冷媒導入部42と、冷媒流路40から冷媒を導出させる冷媒導出路43とを有する。冷媒流路40において、冷媒導入部42は流れ方向Fの下流側端部に設けられ、冷媒導出路43は流れ方向Fの上流側端部に設けられている。これにより、図4、図5に示すように、冷媒Rは冷媒導入部42から導入されて、冷媒流路40において流れ方向Fと反対方向に流れて冷媒導出路43から導出される。なお、第3筒状部材41の内周面41aと第2筒状部材21の外周面21bはいずれも実質的に凹凸を有しない平滑面となっている。これにより、冷媒が冷媒流路40を流通する際の圧損は非常に小さくなっている。なお、本実施形態では、冷媒はエンジンを冷却するためのエンジン冷却水であって、当該エンジン冷却水の少なくとも一部が冷媒として冷媒流路40を流通するように構成されている。
図1に示すように、流路切替部30は、第1筒状部材11の流れ方向Fにおける下流側端部に設けられている。流路切替部30は図2、図3に示すように、軸部31と弁部32とを有する。軸部31は、棒状をなしており、第1筒状部材11の直径の位置に設けられている。弁部32は、第1筒状部材11の下流側端部の開口径の略同一の外径を有する円盤状をなしている。弁部32の直径部分に軸部31が接続されており、弁部32は軸部31を回転軸として回転可能に構成されている。
そして、流路切替部30は、第1状態では、図4に示すように、弁部32が軸部31と直交する径方向が流れ方向Fと平行となっている。上述の如く、第1流路10は流体としての排気ガスが流通する際の圧損が第2流路20の場合に比べて非常に小さいため、当該第1状態では、排気ガスは矢印F1で示すように第1流路10を流通する。一方、第2状態では、図5に示すように、弁部32が軸部31と直交する径方向が流れ方向Fと垂直となっている。これにより、排気ガスが第1流路10を流通することが規制されるため、流体は矢印F2で示すように第2流路20を流通する。このように、流路切替部30は、第1筒状部材11の下流側端部の開口状態を変更して、排気ガスが第1流路10を流通する第1状態と、排気ガスが第2流路20を流通する第2状態とを切り替えることができる。流路切替部30の切替動作は、流路切替部30に接続されたバルブアクチュエータ33により制御されている。
なお、図示しないが、配管100において、熱交換装置1の下流には触媒装置が設けられている。当該触媒装置は、配管100を流通する排気ガスを浄化する機能を有している。触媒装置は、触媒が担持された触媒担体と、触媒床温度を検出する触媒床温検出器が備えられている。
次に、本実施形態の熱交換装置1における動作態様について、図6に示す動作フロー図を用いて詳述する。
まず、図6に示すステップS1において、触媒装置における触媒床温度を検出し、検出された触媒床温度が予め設定された基準値未満であるか否かを判定する。ステップS1において、触媒床温度が基準値未満でないと判定された場合は、ステップS1のNoに進み、ステップS2において、冷媒温度を検出し、検出された冷媒温度が予め設定された基準値未満であるか否かを判定する。ステップS2において、冷媒温度が基準値未満でないと判定された場合は、ステップS2のNoに進み、後述のステップS5において、バルブアクチュエータ33により、流路切替部30の弁部32を開く。
一方、ステップS2において、冷媒温度が基準値未満であると判定された場合は、ステップS2のYesに進み、ステップS3において、バルブアクチュエータ33により、流路切替部30の弁部32を閉じる。これにより、第2状態となって、配管100を流通する排気ガスは、図5に示すように、第2流路20を流通する。その結果、当該排気ガスと冷媒流路40を流通する冷媒との間で熱交換が行われることとなる。従って、排気ガスの熱で冷媒の温度が上昇することによって、エンジン始動時等において早期に排熱を回収することができる。
その後、ステップS4において、冷媒温度が予め設定された基準値未満であるか否かを判定する。ステップS4において、冷媒温度が基準値未満であると判定された場合は、ステップS4のYesに進み、再度ステップS4を実施する。一方、ステップS4において、冷媒温度が基準値未満でないと判定された場合は、ステップS4のNoに進み、ステップS5において、バルブアクチュエータ33により、流路切替部30の弁部32を開く。これにより、第1状態となって、配管100を流通する排気ガスは、図4に示すように、第1流路10を流通する。その結果、当該排気ガスと冷媒流路40を流通する冷媒との間の熱交換が行われないこととなる。
なお、上述のステップS1において、触媒床温度が基準値未満であると判定された場合も、ステップS1のYesに進んで上記ステップS5を実施する。これにより、排気ガスと冷媒と間の熱交換が行われないため、排気ガスが高温の状態で配管100の下流へ流通することとなる。その結果、当該熱交換装置1の下流に位置する触媒装置における触媒床が高温の排気ガスによって早期に昇温されて、触媒作用が促進される。
次に、本実施形態の熱交換装置1における作用効果について、詳述する。
熱交換装置1では、第1流路10は流体の流れ方向Fに沿って直線状に形成されているとともに、第2流路20は螺旋状に形成されている。そして、流路切替部30によって、流体を第2流路20に流通させるように切り替えることにより、流体は螺旋状の第2流路20の壁面に押し付けられながら流通する。その結果、第2流路20の壁面を介した流体から冷媒への熱電伝達が促進されて、流体と冷媒との間の熱交換量を増大させることができる。
また、本実施形態では、第1流路10は、流れ方向Fに延在する第1筒状部材11の内側に形成されており、第2流路20は、第1筒状部材11と、第1筒状部材11を覆うとともに第1筒状部材11と同軸状に延在する第2筒状部材21と、第1筒状部材11の外周面11aにおいて流れ方向Fに交差するように立設されたガイド部22との間に形成されている。これにより、第2流路20を流通する排気ガスが、ガイド部22によって第2筒状部材21の内周面21aに積極的に押し当てられることとなる。その結果、第2筒状部材21への熱伝達率が向上して、第2筒状部材21を介した排気ガスと冷媒との間の熱交換量を一層増大させることができる。
また、本実施形態では、ガイド部22は、第1筒状部材11の中心軸Y0を中心とする螺旋状に形成されている。これにより、第2流路20を容易に螺旋状に形成することができる。また、第2流路20を流通する排気ガスが遠心力により、積極的に第2筒状部材21の内周面21aに押し当てられることとなる。その結果、第2筒状部材21を含む第2筒状部材21への熱伝達率が更に向上して、第2筒状部材21を介した排気ガスと冷媒との間の熱交換量をより一層増大させることができる。
また、本実施形態では、第1流路10及び第2流路20は、第2流路20を流体が流通する際の圧損が、第1流路10を流体が流通する際の圧損よりも大きくなるように構成されている。これにより、第2流路20を流通する排気ガスがより積極的に第2筒状部材21の内周面21aに押し当てられることとなる。その結果、第2筒状部材21への熱伝達率が更に向上して、第2筒状部材21を介した排気ガスと冷媒との間の熱交換量をより一層増大させることができる。
以上のごとく、本実施形態によれば、熱交換量の増大が図られる熱交換装置1を提供することができる。
なお、本実施形態では、図1に示すように、ガイド部22は、第1筒状部材11の外周面11aにおいて流れ方向Fに交差するように立設されれていることとしたが、これに替えて、図7に示す変形形態1のように、ガイド部22は、第2筒状部材21の内周面21aに立設されて、そのガイド部22の径方向Yにおける先端22aが、第1筒状部材11の外周面11aに当接するようにしてもよい。当該変形形態1においても本実施形態と同等の作用効果を奏する。
(比較試験1)
次に、排気ガスと冷媒との間の熱交換量、すなわち冷媒における回収熱量について、本実施形態1の構成を試験例における熱交換装置と、従来構成を有する比較例における熱交換装置とで比較するための比較試験を行った。なお、比較例の熱交換装置は、上述の特許文献1に開示の構成であって、外筒と内筒と両者の間の中間筒とを有する多重管を備え、中間筒と内筒との間及び内筒の内側を排気ガスが流通するとともに外筒と中間筒との間を冷媒が流通し、中間筒には凹凸が設けられた熱交換装置である。
試験条件は、試験例及び比較例をそれぞれの熱交換装置を1.8L Hybrid車相当の配管に設置するとともに、排気ガス温度を400℃、排気ガス流量を5g/secで一定とし、冷媒流量を5L/minで一定とした。そして、当該試験条件において、回収熱量を以下の式1により算出した。
W=h×A×ΔT (式1)
なお、Wは回収熱量(W)、hは熱伝達率(W/m2・K)、Aは試験例での第2筒状部材21及びガイド部22の表面積(m2)、比較例での中間筒の表面積(m2)、ΔTは冷媒と排気ガスとの温度差(K)である。
まず、比較例において、排気ガスから中間筒への熱伝達率は27W/m2・Kであり、中間筒から冷媒への熱伝達率は157W/m2・Kであった。排気ガスから中間筒への熱伝達率の方が中間筒から冷媒への熱伝達率よりも低いため、比較例において、排気ガスから中間筒への熱伝達率が熱交換量を制限しているものと考えられる。そして、試験例において排気ガスから中間筒への熱伝達率は118W/m2・Kとなっており、比較例に比べて大きな値となっていた。試験例と比較例の回収熱量を比較すると、図8に示すように、試験例の回収熱量は比較例の回収熱量に比べて多くなっていた。例えば、試験開始から100秒後において、試験例の回収熱量は比較例の回収熱量の1.9倍になっていた。このように、比較試験1により、試験例の熱交換装置では、比較例の熱交換装置に比べて回収熱量が増大していることが確認できた。
(比較試験2)
次に、燃費改善効果についての比較試験を行った。試験例及び比較例とも比較試験1の場合と同一とした。試験条件は、それぞれの熱交換装置を2.4L中容量Hybrid車相当の配管に設置するとともに、WLTP(Worldwide harmonized Light vehicles
Test Procedure、乗用車等の国際調和排出ガス・燃費試験法)に基づく走行モードで、外気温を5℃、エアコンディショナをオフの状態とした。熱交換装置を使用しない場合の燃費Mに対する、試験例及び比較例における燃費Mxの燃費改善率Qを以下の式2から算出した。
Q(%)=(Mx−M)/M×100 (式2)
図9に示すように、モードトータルで試験例の熱交換装置における燃費改善率は0.93%であり、比較例の熱交換装置における燃費改善率は0.51%であった。従って、試験例では、比較例の場合に比べて、燃費改善率が0.42%上昇したことが確認できた。
(実施形態2)
本実施形態では、実施形態1における第2筒状部材21に替えて、図10、図11及び図12に示すように、熱交換装置1は管状部材200を有している。管状部材200は、第1筒状部材11の外周に沿うとともに、第1筒状部材11の中心軸Y0を中心として螺旋状に延びている。そして、第2流路20は、管状部材200の内腔に形成されている。
図12に示すように、第2状態において流体は矢印F2で示すように第2流路20を通じて、螺旋状の管状部材200に沿って流れ方向下流側に流れる。本実施形態では、図11に示すように、管状部材200は10個設けられている。その他の構成は実施形態1と同等であって、実施形態1の場合と同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態における熱交換装置1では、予め成形された管状部材200を用いて第2流路20を容易に形成できるため、組付作業性が向上する。また、本実施形態においても実施形態1の場合と同等の作用効果を奏する。
(実施形態3)
本実施形態では、実施形態1における第2筒状部材21に替えて、図13、図14に示すように、熱交換装置1はシート状部材250を有している。シート状部材250は、第1筒状部材の外周を覆うとともに流れ方向Fに交差する方向に蛇腹状に屈曲されている。そして、第2流路20は、シート状部材250と、第1筒状部材11との間に形成されている。冷媒流路40は、シート状部材250の外周を覆う第3筒状部材41とシート状部材250との間に形成されている。そして、図13に示すように、流れ方向Fにおいて、第2流路20と冷媒流路40とが交互に並んでいる。そして、図13、図14に示すように、第2流路20及び冷媒流路40はいずれも流れ方向Fに向けて螺旋状に延びている。なお、図13に示すように、シート状部材250の流れ方向上流側端部251は第3筒状部材41の内周面41aに接合されており、シート状部材250の流れ方向下流側端部252は第1筒状部材11の外周面11aに接合されている。これにより冷媒が冷媒流路40の外部に漏洩することが防止されている。また、流体導入部51及び流体導出部52は第3筒状部材41の流れ方向の両端部とそれぞれ一体的に形成されている。
図15に示すように、第2状態では、流体は矢印F2で示すように第2流路20を通じて、第1筒状部材11の外周面11a及びシート状部材250の内周面250aに沿って螺旋状に流れ方向下流側に流れる。一方、冷媒は矢印Rで示すように、冷媒流路40を通じてシート状部材250の外周面250b及び第3筒状部材41の内周面41aに沿って螺旋状に流れ方向上流側に流れる。
本実施形態における熱交換装置1では、第1筒状部材11、シート状部材250によって第2流路20及び冷媒流路40が形成されることから、部材を少なくして簡易な構成とすることができる。これにより、製造コストを低減することができる。さらに、流体導入部51及び流体導出部52が第3筒状部材41により形成されており、第3筒状部材41の内側に冷媒流路40が形成されるため、実施形態1の場合に比べて、熱交換装置1の径方向における体格を小さくすることができる。なお、本実施形態においても実施形態1と同等の作用効果を奏する。
(実施形態4)
本実施形態では、図16に示すように、ガイド部220は複数設けられて、第1筒状部材11と第2筒状部材21との間の空間を複数の区画27に区画している。そして、ガイド部220は隣り合う区画27を連通させる切り欠き部28を有する。図17に示すように、複数のガイド部220はいずれも同一の形状とすることができ、一部に切り欠き部28を有するリング状を成している。そして、図16に示すように、周方向において切り欠き部28の位置が異なるように流れ方向Fにおいて等間隔に配置されている。そして、ガイド部220の外周面220aは第2筒状部材21の内周面21aに接している。これにより、第1筒状部材11の外周面11aと第2筒状部材21の内周面21aとの間の空間により第2流路20が形成されている。第2流路20は蛇行状を成している。
本明細書において、「蛇行状」とは湾曲したり屈曲したりした状態をいうものであって、例えば、S字状やクランク状や円弧状等をいう。本実施形態では、第2流路20は、第1筒状部材11の外周面11aの周方向に沿って円弧状に延びるとともに流れ方向Fに向けて屈曲してクランク状に延びている。
そして、第1状態では、流路切替部30は、図18に示すように、弁部32が軸部31と直交する径方向が流れ方向Fと平行となっている。これにより、排気ガスは矢印F1で示すように第1流路10を流通する。一方、第2状態では、図19に示すように、弁部32は軸部31と直交する径方向が流れ方向Fと垂直となって、排気ガスが第1流路10を流通することが規制されるため、排気ガスは矢印F2で示すように第2流路20を流通する。このように、流路切替部30は、第1筒状部材11の下流側端部の開口状態を変更して、排気ガスが第1流路10を流通する第1状態と、排気ガスが第2流路20を流通する第2状態とを切り替えることができる。
本実施形態の熱交換装置1によれば、第2流路20が蛇行状を成していることによっても、実施形態1の場合と同等の作用効果を奏する。また、複数のガイド部220はいずれも同一の形状であるため、部品の共通化が図れ、製造コストの低減が図られる。
本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の実施形態に適用することが可能である。
1 熱交換装置
10 第1流路
11 第1筒状部材
20 第2流路
21 第2筒状部材
22、220 ガイド部
200 管状部材
250 シート状部材
30 流路切替部
40 冷媒流路
100 配管

Claims (7)

  1. 流体が流通される配管(100)に設けられて、冷媒と流体との間で熱交換を行うように構成された熱交換装置(1)であって、
    上記配管を流通する流体の流れ方向に沿って直線状に形成された第1流路(10)と、
    該第1流路の外側に設けられているとともに、蛇行状又は螺旋状に形成された第2流路(20)と、
    上記流体が上記第1流路を流通する第1状態と、上記流体が上記第2流路を流通する第2状態とを切り替える流路切替部(30)と、
    上記第2流路の外周に沿って冷媒を流通させる冷媒流路(40)と、
    を備える、熱交換装置。
  2. 上記第1流路は、上記流れ方向に延在する第1筒状部材(11)の内側に形成されており、
    上記第2流路は、上記第1筒状部材と、上記第1筒状部材の外周を覆うとともに上記第1筒状部材と同軸状に延在する第2筒状部材(21)と、上記第1筒状部材の外周面(11a)及び上記第2筒状部材の内周面(21a)の少なくとも一方において上記流れ方向に交差するように立設されたガイド部(22、220)と、の間に形成されている、請求項1に記載の熱交換装置。
  3. 上記ガイド部(22)は、上記第1筒状部材の中心軸(Y0)を中心とする螺旋状に形成されている、請求項2に記載の熱交換装置。
  4. 上記ガイド部(220)は、上記第2流路を複数の区画(27)に区画するとともに、隣り合う区画を連通させる切り欠き部(28)を有する、請求項2に記載の熱交換装置。
  5. 上記第1流路は、上記流れ方向に延在する第1筒状部材(11)の内側に形成されており、
    上記第2流路は、上記第1筒状部材の外周に沿うとともに、上記第1筒状部材の中心軸を中心として螺旋状に延びる管状部材(200)の内腔に形成されている、請求項1に記載の熱交換装置。
  6. 上記第1流路は、上記流れ方向に延在する第1筒状部材(11)の内側に形成されており、
    上記第2流路は、上記第1筒状部材の外周を覆うとともに上記流れ方向に交差する方向に蛇腹状に屈曲されたシート状部材(250)と、上記第1筒状部材との間に形成されており、
    上記冷媒流路は、上記シート状部材の外周を覆う第3筒状部材(41)と上記シート状部材との間に形成されている、請求項1に記載の熱交換装置。
  7. 上記第1流路及び上記第2流路は、上記第2流路を上記流体が流通する際の圧損が、上記第1流路を上記流体が流通する際の圧損よりも大きくなるように構成されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の熱交換装置。
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