JP2019007383A - 遠心式流体機械 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、遠心式の羽根車を有する遠心式流体機械に関する。特に、曝気用ブロワの様に吐出側に固定抵抗を有し、広い作動範囲を要求される様な条件で使用される遠心式流体機械に本発明を適用できる。
本発明の実施形態の遠心式流体機械Mの基本構成は、比較例の遠心式流体機械100Mの基本構成と同様である。
そこで、本発明の一実施形態を比較例と比較対照しつつ、説明する。なお、同様な構成要素についての重複する説明は省略する。
図1に、比較例(従来)の単段の遠心式流体機械100Mを羽根車回転軸Cを通る平面で切断した縦断面図を示す。ここでは、遠心式流体機械100Mの一例として、羽根車の段数が単段(1段)のものを取り上げたが、本発明は単段、多段の遠心式流体機械Mの全てに適用でき、単段のものに限定されない。
吸込口配管3は、遠心式羽根車1の空気導入部分上流Jに設けられている。
ディフューザ5は、遠心式羽根車1の半径方向外側にあり、断面積を次第に拡大することで遠心式羽根車1の吐出口8から流出する流体の動圧を静圧へと変換する。
ディフューザ5は、この構成のほか、周方向に複数枚の翼を持つ羽根付きディフューザの採用も考えられる。
本実施形態で説明する曝気用に用いられる遠心式流体機械Mの運転は、設計点から低流量側のみを使用することが多い。そのため、チョーク側(大流量側)の性能を考慮する必要がない。そこで、ターボチャージャー等で用いられる遠心式羽根車が採用する長翼と短翼の組み合わせによる羽根車ではなく、全て長翼の羽根1hで構成された羽根車を使用することが一般的である。
曝気用に用いられる遠心式流体機械Mは、吐出側に水頭(ヘッド)である一定の圧力抵抗が継続される運転条件で使用されると定義できる。
実施形態の遠心式流体機械Mでは、インレットガイドベーン4(図1参照)に代替して、遠心式羽根車1の羽根車前縁13付近に、循環流路31を設けている。循環流路31は、羽根1hの負圧面側に発生する低エネルギ流体を上流の吸入流路22側に戻す作用を行う。
遠心式流体機械Mを曝気用ブロワに用いた場合の一定の圧力とは、ゲージ圧で50〜100kPaである。
本発明は、固定抵抗の条件下において、回転速度のみを変化させることで流量制御を行うことを特徴としている。
図3に実施形態の循環流路の子午面断面の模式図を示す。
循環流路31は、シュラウド12に遠心羽根車1と対向する部位に設けられた第1のスリット32と、遠心羽根車1の設置位置より上流側の吸込流路22の外周部に設けられた第2のスリット33と、第1のスリット32と第2のスリット33とを連通させる連通流路34とを有して構成されている。
循環流路131は、流路内壁136を保持するために、リブ135によって支持される。
比較例の循環流路131は、図3の実施形態と同様、シュラウド12に遠心羽根車1と対向する部位に設けられた第1のスリット132と、遠心羽根車1の設置位置より上流側の吸込流路22(図3参照)の外周部に設けられた第2のスリット133と、第1のスリット132と第2のスリット133とを連通させる連通流路134とを有して構成されている。
また、循環流路131へ流入する流入流れ140(図5参照)は、第1のスリット132から、遠心式羽根車1の回転する方向(図4の矢印β9)と同一方向の旋回成分をもって流入する。
その際、流れが衝突するリブ135の羽根車1の回転方向(図4の矢印β9)の上流側に位置するリブ135と第1のスリット132との接続部において、回転方向(図4の矢印β9)と反対方向に流路構造が急拡大する。
そこで、本実施形態では、図6に示すように、流路内壁36、リブ35、流路外壁37(リブ35の外周面間を閉塞するように形成される)で構成される連通流路34の流路断面積が、第1のスリット32側から第2のスリット33側にかけて、減少していく絞り構造としている。
図7に、実施形態の循環流路31の連通流路34の周辺を径方向外側から内側を見た模式図を示す。図8に、実施形態の循環流路31の近傍を径方向外側から内側を見た模式的斜視図を示す。なお、図7、図8では、流路外壁37を省略して示している。
図9に示すように、遠心羽根車1(図6参照)は矢印β1方向に回転するので、流体は、羽根1hが押す力と遠心力とによって第1のスリット32を通って、連通流路34に矢印β1方向の成分と径外方向成分を有した矢印α21方向をもって流入する。
図11に、図4の比較例(従来構造)の循環流路構造(白抜き□)の遠心式流体機械100Mと本実施形態(本発明)構造の循環流路構造(黒塗り■)との遠心式流体機械Mの遠心式羽根車1の吸気流量(横軸)と、循環流路の循環流量割合(縦軸)の比較を示す。
図11より、本発明構造は、特に低流量側において循環流量が増加していることが分る(図11の黒塗り■参照)。例えば、吸気流量(横軸)の低流量側で循環流量割合(縦軸)が2%強改善していることが分る。
図12に、本実施形態の循環流路構造(図6〜図10)を搭載して遠心式羽根車1の回転速度制御のみで流量制御を行った場合と、従来の回転速度変化とインレットガイドベーン4(図1参照)の流量制御との組み合わせによる流量制御の場合との効率の比較を示す。
図12の横軸は設計点からの吸気流量の割合(%)を表し、縦軸に効率を示す。図12より、本実施形態(発明)によって、従来の構成と比較して、低吸気流量域で効率が約10%向上していることが分る。
インレットガイドベーン4(図1参照)を使用しない遠心式流体機械Mを提供できるため、部分負荷効率の向上が期待できる。また、コストの低減が可能となる。
本発明を吐出口8のゲージ圧が50〜100kPaの曝気用のブロアーに用いることで、ブロアーの低コスト化と高効率化、作動範囲の拡大を図ることができる。
1.前記実施形態では、連通流路34の入口の連通入口部34iの点34i0の角部を面取りで角取りした形状を説明したが、面取り以外のR面取り形状または点34i0の角部を、曲率をもって角をとったり、または、直線と曲率をもって角をとった形状としてもよく、点34i0の角部をとれば形状は任意に選択できる。
1h 羽根(長翼)
2 回転軸
12 シュラウド
22 吸入流路(吸込口)
31 循環流路
32 第1のスリット(第一の開口部)
33 第2のスリット(第二の開口部)
34 連通流路
34i0 点(角部)
34o0 点(角部)
35 リブ
35a 第1内壁
35b 第2内壁
36 流路内壁(周方向に延びる壁面、内径壁面)
37 流路外壁(周方向に延びる壁面、外径壁面)
β1 羽根車の回転方向
M 遠心式流体機械
Claims (8)
- 回転軸に連結された羽根車と、
前記羽根車の周囲から上流側へ接続されて吸込口が形成されるシュラウドとを具備し、
前記シュラウドには、
前記羽根車と対向する部位に設けられた第一の開口部と、前記羽根車の設置位置より上流側の前記吸込口の外周部に設けられた第二の開口部と、前記第一の開口部と前記第二の開口部とを連通させる連通流路とを有し、前記連通流路がリブをもって形成される循環流路を備え、
前記循環流路は、前記連通流路の周方向に延びる壁面と、前記リブとによって形成され、
前記循環流路の横断面の面積は、前記第一の開口部側よりも前記第二の開口部側の方が小さくなっている
ことを特徴とする遠心式流体機械。 - 請求項1に記載の遠心式流体機械において、
前記リブにおける前記羽根車の径方向に形成される内壁は、前記羽根車の回転方向に沿うように傾斜している
ことを特徴とする遠心式流体機械。 - 請求項1に記載の遠心式流体機械において、
前記リブにおける前記羽根車の径方向に形成される内壁は、前記羽根車の回転方向に沿うように傾斜しており、
前記内壁は、前記連通流路を構成する前記リブの前記羽根車の回転方向の上流側に位置する方の第1内壁と、前記回転方向の下流側に位置する第2内壁とであり、
前記第1内壁は、前記第2内壁よりも大きく傾斜している
ことを特徴とする遠心式流体機械。 - 請求項1に記載の遠心式流体機械において、
前記連通流路の横断面における内径側であって前記羽根車の回転方向の上流側の角部は角取りされた形状を有している
ことを特徴とする遠心式流体機械。 - 請求項1に記載の遠心式流体機械において、
前記連通流路の横断面における内径側であって前記羽根車の回転方向の上流側の角部は角取りされた形状を有しており、
前記角取りされた形状は、前記羽根車の径方向に前記横断面の内径壁面を起点として外径壁面までの幅寸法を100%とした場合、30〜70%まで角取りされており、かつ、前記径方向の角取り寸法に対して、周方向に70%〜200%の寸法角取りされた形状である
ことを特徴とする遠心式流体機械。 - 請求項1に記載の遠心式流体機械において、
前記循環流路は、前記第一の開口部側の横断面に対して前記第二の開口部側の横断面の面積が、30〜70%である
ことを特徴とする遠心式流体機械。 - 回転軸に連結された羽根車と、前記羽根車の周囲から上流側へ接続されて吸込口が形成されるシュラウドとを具備し、
前記羽根車の運転状態に係らず、吐出側にゲージ圧で50〜100kPaの圧力抵抗がある運転条件で使用され、
前記シュラウドには、前記羽根車と対向する部位に設けられた第一の開口部と、前記羽根車の設置位置より上流側の前記吸込口の外周部に設けられた第二の開口部と、前記第一の開口部と前記第二の開口部とを連通させる連通流路とを有し、
前記連通流路は、前記第一の開口部側よりも前記第二の開口部側の方が横断面の面積が小さくなっている
ことを特徴とする遠心式流体機械。 - 回転軸に連結された羽根車と、
前記羽根車の周囲から上流側へ接続されて吸込口が形成されるシュラウドとを具備し、
前記シュラウドには、
前記羽根車と対向する部位に設けられた第一の開口部と、前記羽根車の設置位置より上流側の前記吸込口の外周部に設けられた第二の開口部と、前記第一の開口部と前記第二の開口部とを連通させる連通流路とを有する循環流路を備え、
前記循環流路は、前記第一の開口部側よりも前記第二の開口部側の方が細くなっている
ことを特徴とする遠心式流体機械。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017122106A JP6839040B2 (ja) | 2017-06-22 | 2017-06-22 | 遠心式流体機械 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017122106A JP6839040B2 (ja) | 2017-06-22 | 2017-06-22 | 遠心式流体機械 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019007383A true JP2019007383A (ja) | 2019-01-17 |
JP6839040B2 JP6839040B2 (ja) | 2021-03-03 |
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JP2017122106A Active JP6839040B2 (ja) | 2017-06-22 | 2017-06-22 | 遠心式流体機械 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP6839040B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE112020000195T5 (de) | 2019-01-18 | 2021-09-02 | Komatsu Ltd. | Steuervorrichtung für eine Arbeitsmaschine, Arbeitsmaschine und Verfahren zur Steuerung einer Arbeitsmaschine |
-
2017
- 2017-06-22 JP JP2017122106A patent/JP6839040B2/ja active Active
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DE112020000195T5 (de) | 2019-01-18 | 2021-09-02 | Komatsu Ltd. | Steuervorrichtung für eine Arbeitsmaschine, Arbeitsmaschine und Verfahren zur Steuerung einer Arbeitsmaschine |
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