JP2019006680A - ピラゾロピリジン誘導体およびその使用 - Google Patents
ピラゾロピリジン誘導体およびその使用 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】脂質代謝異常症等の治療に有用な新規ペルオキソーム増殖剤応答性受容体(PPARα)転写活性化剤の提供。
【解決手段】式(1)で表される1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体。
[R1はH、ハロゲン、アルキル、ハロゲン化アルキル、アルコキシ、無置換/置換のフェニル、無置換/置換のフェノキシ又は無置換/置換のベンジルオキシ;R2は直鎖/分岐状のアルキル基又は環状アルキル;R3は直鎖/分岐状のアルキル;R4はカルボキシ、エトキシカルボニル又は直鎖/分岐状のα位にアルキルを有するプロピオン酸基;XはC又はN]
【選択図】なし
【解決手段】式(1)で表される1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体。
[R1はH、ハロゲン、アルキル、ハロゲン化アルキル、アルコキシ、無置換/置換のフェニル、無置換/置換のフェノキシ又は無置換/置換のベンジルオキシ;R2は直鎖/分岐状のアルキル基又は環状アルキル;R3は直鎖/分岐状のアルキル;R4はカルボキシ、エトキシカルボニル又は直鎖/分岐状のα位にアルキルを有するプロピオン酸基;XはC又はN]
【選択図】なし
Description
本発明は、ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体(PPARα)を選択的に活性化する化合物を含有する医薬、疾患の治療および/または予防方法、並びに、PPARαを選択的に活性化する新規化合物に関する。
脂質異常症患者においては、低密度リポタンパク質コレステロール(LDL-C)およびトリグリセリド(TG)のレベルが上昇し、高密度リポタンパク質コレステロール(HDL-C)が低下するといった特徴がみられる。そして、このような高LDL-C、高TG、低HDL-C状態は、メタボリックシンドロームや糖尿病の患者においても多く、さらには、心疾患や脳血管障害などの重篤な疾患の危険因子とされており、その改善が重要な課題とされている。
ペルオキシソーム増殖剤応答性受容体(Peroxisome proliferator-activated receptor:PPAR、以下PPARとする)は、核内受容体スーパーファミリーに属するリガンド依存性の転写因子であり、標的遺伝子の転写をリガンド依存的に誘導する。すなわち、リガンドがPPARに結合すると、PPARは標的遺伝子のプロモーター領域に存在するPPAR応答配列に結合し、標的遺伝子の転写が誘導される。
細胞内において、PPARはレチノイドXレセプター(RXR)とヘテロ二量体を形成する。このヘテロ二量体がPPAR応答配列として知られるDNA配列に結合して、各種遺伝子の転写を活性化する。また、PPAR/RXRヘテロ二量体は、DRIP−205やSRC−1などの活性化補助因子を取り込んで、標的遺伝子にコードされるmRNAの発現レベルを調節する。これまでに組織分布を異にする3種類のサブタイプ(α型、β/δ型、γ型)がヒトをはじめとする様々な動物種で同定されている。
これらサブタイプうち、PPARαは、脂肪酸の異化能の高い肝臓、腎臓、心臓および筋肉等に分布しており、特に肝臓において高い発現が認められる。PPARαによって標的遺伝子の転写が誘導されると、血中中性脂肪の低下、HDLコレステロールの増加、体重の減少、血管新生の促進等が誘起されることから(非特許文献1)、脂質異常症の治療薬の開発、さらには、PPARαとの関連性が報告されている炎症性疾患(非特許文献2)、がん(非特許文献3)、皮膚疾患(皮膚の炎症やバリア機能低下など)(非特許文献4)などの治療薬の開発を目的として、PPARαを活性化する化合物の探索が精力的に行われている。
細胞内において、PPARはレチノイドXレセプター(RXR)とヘテロ二量体を形成する。このヘテロ二量体がPPAR応答配列として知られるDNA配列に結合して、各種遺伝子の転写を活性化する。また、PPAR/RXRヘテロ二量体は、DRIP−205やSRC−1などの活性化補助因子を取り込んで、標的遺伝子にコードされるmRNAの発現レベルを調節する。これまでに組織分布を異にする3種類のサブタイプ(α型、β/δ型、γ型)がヒトをはじめとする様々な動物種で同定されている。
これらサブタイプうち、PPARαは、脂肪酸の異化能の高い肝臓、腎臓、心臓および筋肉等に分布しており、特に肝臓において高い発現が認められる。PPARαによって標的遺伝子の転写が誘導されると、血中中性脂肪の低下、HDLコレステロールの増加、体重の減少、血管新生の促進等が誘起されることから(非特許文献1)、脂質異常症の治療薬の開発、さらには、PPARαとの関連性が報告されている炎症性疾患(非特許文献2)、がん(非特許文献3)、皮膚疾患(皮膚の炎症やバリア機能低下など)(非特許文献4)などの治療薬の開発を目的として、PPARαを活性化する化合物の探索が精力的に行われている。
これまでに脂質異常症の治療薬として汎用されているフィブラート系薬剤は、PPARαを活性化し、脂肪酸の代謝や細胞内輸送を制御する遺伝子産物(例えばアシルCoA合成酵素、脂肪酸結合タンパク質やリポ蛋白リパーゼ)およびコレステロールや中性脂質の代謝に関連するアポリポ蛋白質遺伝子産物の発現を正または負に制御している。その結果、フィブラート系薬剤の投与により、体内のTGおよび超低密度リポタンパク質(VLDL)の合成が低下し、また、血管内皮のリポタンパクリパーゼ(LPL)活性が上昇して、脂肪の分解が促進される。
フィブラート系薬剤として、フェノフィブラート(リパンチル(登録商標))、ベザフィブラート(ベザトールSR(登録商標)、ベザリップ(登録商標))、ゲムフィブロジル(ロピッド(登録商標))等の薬剤(非特許文献5)が知られているが、これらフィブラート系薬剤に関しては、副作用、特に肝機能障害を伴うことがあるため(非特許文献6)、その使用には十分に注意が必要とされている。
しかしながら、PPARαアゴニストが脂質異常症に伴う様々な現象の改善に重要な役割を果たしていることは事実であり、従来のフィブラート系薬剤のように広範な作用を示すものではなく、よりPPARα選択的に作用する治療薬の開発が重要となっている。
近年、PPARαに選択的にその活性化を行う化合物が報告されており、その治療薬としての効果に期待が寄せられている(特許文献1〜4)。
フィブラート系薬剤として、フェノフィブラート(リパンチル(登録商標))、ベザフィブラート(ベザトールSR(登録商標)、ベザリップ(登録商標))、ゲムフィブロジル(ロピッド(登録商標))等の薬剤(非特許文献5)が知られているが、これらフィブラート系薬剤に関しては、副作用、特に肝機能障害を伴うことがあるため(非特許文献6)、その使用には十分に注意が必要とされている。
しかしながら、PPARαアゴニストが脂質異常症に伴う様々な現象の改善に重要な役割を果たしていることは事実であり、従来のフィブラート系薬剤のように広範な作用を示すものではなく、よりPPARα選択的に作用する治療薬の開発が重要となっている。
近年、PPARαに選択的にその活性化を行う化合物が報告されており、その治療薬としての効果に期待が寄せられている(特許文献1〜4)。
Fruchartら, Cardiovascular Diabetology, 12:82 2013
Zandbergenら, Biochimica et Biophysica Act 1771:972-982 2007
Petersら, Nature Reviews Cancer 12:181-195 2012
Michalikら, Biochimica et Biophysica Act 1771:991-998 2007
Barbierら, Trends in Endocrinology and Metabolism, 15:324-330 2004
伊藤ら、TDM研究 23:32-39 2006
上記事情に鑑み、本発明者らは、脂質代謝異常症などの治療薬の開発を目的として、新たなPPARαの転写活性化剤(PPARαアゴニストを含む剤)の開発を解決課題とした。
すなわち、本発明は、PPARαを選択的に活性化する転写活性化剤、該PPARα転写活性化剤を含有する医薬、脂質異常症などの疾患等の治療および/または予防方法の提供を目的とする。
さらに、本発明は、PPARαを選択的に活性化する新規化合物(新規な選択的PPARαアゴニスト)の提供を目的とする。
すなわち、本発明は、PPARαを選択的に活性化する転写活性化剤、該PPARα転写活性化剤を含有する医薬、脂質異常症などの疾患等の治療および/または予防方法の提供を目的とする。
さらに、本発明は、PPARαを選択的に活性化する新規化合物(新規な選択的PPARαアゴニスト)の提供を目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決すべく、鋭意研究を行ったところ、PPARαに選択的なアゴニスト活性を有する、1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体を見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、下記の一般式(1)で表される1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体、もしくはその塩またはそれらの溶媒和物もしくはそれらの水和物である。
[式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基、炭素数1から10の直鎖状または分岐状ハロゲン化アルキル基、炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルコキシ基、無置換または置換基を有するフェニル基、無置換または置換基を有するフェノキシ基、無置換または置換基を有するベンジルオキシ基、R2は炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基または環状アルキル基、R3は炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基、R4はカルボキシ基、エトキシカルボニル基、α位に炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基を有するプロピオン酸基、Xは炭素原子または窒素原子を表す。ただし、Xが炭素、R4が4−カルボキシ基、R1が4−フッ素、R2がイソプロピル基およびR3がメチル基もしくはシクロプロピル基、Xが炭素、R4が4−カルボキシ基、R1が4−フッ素、R2がシクロプロピル基およびR3がイソプロピル基もしくはシクロプロピル基、Xが炭素、R4が4−カルボキシ基、R1が4−フッ素、R2がメチル基およびR3がシクロプロピル基、ならびに、Xが炭素、R4が4−カルボキシ基、R1が水素、R2およびR3がメチル基である場合を除く。]
すなわち、本発明は、下記の一般式(1)で表される1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体、もしくはその塩またはそれらの溶媒和物もしくはそれらの水和物である。
さらに、本発明は、下記の一般式(1)で表される1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体、もしくはその塩またはそれらの溶媒和物もしくはそれらの水和物を有効成分として含むPPARα転写活性化剤である。
[式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基、炭素数1から10の直鎖状または分岐状ハロゲン化アルキル基、炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルコキシ基、無置換または置換基を有するフェニル基、無置換または置換基を有するフェノキシ基、無置換または置換基を有するベンジルオキシ基、R2は炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基または環状アルキル基、R3は炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基、R4はカルボキシ基、エトキシカルボニル基、α位に炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基を有するプロピオン酸基、Xは炭素原子または窒素原子を表す]
また、本発明は、上記一般式(1)で表される1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体もしくはその塩またはそれらの溶媒和物もしくは水和物を有効成分として含む医薬(治療または予防剤)もしくは医薬組成物、あるいは、上記PPARα転写活性化剤を含む医薬(治療または予防剤)もしくは医薬組成物である。
本発明に係る1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体は、PPARαを選択的に活性化することができる。従って、本発明に係る1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体を含有するPPARα転写活性化剤または医薬は、例えば、脂質異常症、糖尿病、肥満症、高血圧症、動脈硬化症、肝疾患(アルコール性または非アルコール性脂肪性肝炎などの脂肪肝疾患など)、狭心症、心筋梗塞などメタボリック症候群と関連する疾患、炎症性疾患、がん、皮膚疾患(皮膚の炎症やバリア機能低下など)などの予防または治療のために使用することができる。
さらに、本発明により、PPARαを選択的に活性化する、新規1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体が提供される。
本発明の第1の実施形態は、上記一般式(1)で表される1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体、もしくはその塩またはそれらの溶媒和物もしくはそれらの水和物である。
さらに、本発明の第2の実施形態は、上記一般式(1)で表される1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体、もしくはその塩またはそれらの溶媒和物もしくはそれらの水和物を有効成分として含むPPARα転写活性化剤、または、上記一般式(1)で表される1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体もしくはその塩またはそれらの溶媒和物もしくは水和物を有効成分として含む医薬(治療または予防剤)もしくは医薬組成物、あるいは、当該PPARα転写活性化剤を含む医薬(治療または予防剤)もしくは医薬組成物である。
一般式(1)において、
R1は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基、炭素数1から10の直鎖状または分岐状ハロゲン化アルキル基、炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルコキシ基、無置換または置換基を有するフェニル基、無置換または置換基を有するフェノキシ基、無置換または置換基を有するベンジルオキシ基であり、好ましくは、塩素原子、フッ素原子または臭素原子である。R1の位置は、好ましくは、4位、3位または2位、より好ましくは、4位または3位である。
R2は炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基または環状アルキル基であり、好ましくは、メチル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、1−(エチル)プロピル基、より好ましくは、イソプロピル基、シクロプロピル基である。
R3は炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基であり、好ましくは、メチル基、エチル基、シクロプロピル基またはイソプロピル基である。
R4はカルボキシ基、エトキシカルボニル基、α位に置換基を有するプロピオン酸基であり、好ましくは、カルボキシ基であり、特に好ましくは4−カルボキシ基である。
Xは炭素原子または窒素原子であり、好ましくは炭素原子である。
R1は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基、炭素数1から10の直鎖状または分岐状ハロゲン化アルキル基、炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルコキシ基、無置換または置換基を有するフェニル基、無置換または置換基を有するフェノキシ基、無置換または置換基を有するベンジルオキシ基であり、好ましくは、塩素原子、フッ素原子または臭素原子である。R1の位置は、好ましくは、4位、3位または2位、より好ましくは、4位または3位である。
R2は炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基または環状アルキル基であり、好ましくは、メチル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、1−(エチル)プロピル基、より好ましくは、イソプロピル基、シクロプロピル基である。
R3は炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基であり、好ましくは、メチル基、エチル基、シクロプロピル基またはイソプロピル基である。
R4はカルボキシ基、エトキシカルボニル基、α位に置換基を有するプロピオン酸基であり、好ましくは、カルボキシ基であり、特に好ましくは4−カルボキシ基である。
Xは炭素原子または窒素原子であり、好ましくは炭素原子である。
ただし、第1の実施形態から、Xが炭素、R4が4−カルボキシ基、R1が4−フッ素、R2がイソプロピル基およびR3がメチル基もしくはシクロプロピル基である化合物、Xが炭素、R4が4−カルボキシ基、R1が4−フッ素、R2がシクロプロピル基およびR3がイソプロピル基もしくはシクロプロピル基である化合物、Xが炭素、R4が4−カルボキシ基、R1が4−フッ素、R2がメチル基およびR3がシクロプロピル基である化合物、ならびに、Xが炭素、R4が4−カルボキシ基、R1が水素、R2およびR3がメチル基である化合物は除く。
一般式(1)で表される本発明の化合物の塩としては、薬学上許容される塩であればよく、例えば、酸性基が存在する場合には、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム等のアルカリ金属およびアルカリ土類金属塩;アンモニア、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン、N,N−ビス(ヒドロキシエチル)ピペラジン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、エタノールアミン、N−メチルグルカミン、L−グルカミン等のアミンの塩;またはリジン、δ−ヒドロキシリジン、アルギニンなどの塩基性アミノ酸との塩などを挙げることができる。塩基性基が存在する場合には、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸等の鉱酸の塩;メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パラトルエンスルホン酸、酢酸、プロピオン酸塩、酒石酸、フマル酸、マレイン酸、リンゴ酸、シュウ酸、コハク酸、クエン酸、安息香酸、マンデル酸、ケイ皮酸、乳酸、グリコール酸、グルクロン酸、アスコルビン酸、ニコチン酸、サリチル酸等の有機酸との塩;またはアスパラギン酸、グルタミン酸などの酸性アミノ酸との塩などを挙げることができる。
また、一般式(1)で表される1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体には、特に断らない限り、その互変異性体、鏡像異性体等の立体異性体も含まれる。すなわち、一般式(1)で表される1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体中に、1個または2個以上の不斉炭素が含まれる場合、不斉炭素の立体化学については、それぞれ独立して(R)体又は(S)体のいずれかをとることができ、該誘導体の鏡像異性体又はジアステレオ異性体などの立体異性体として存在することがある。
本発明のPPARα転写活性化剤、医薬または医薬組成物の有効成分としては、純粋な形態の任意の立体異性体、立体異性体の任意の混合物、ラセミ体などを用いることが可能である。
本発明のPPARα転写活性化剤、医薬または医薬組成物の有効成分としては、純粋な形態の任意の立体異性体、立体異性体の任意の混合物、ラセミ体などを用いることが可能である。
一般式(1)で表される1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体としては、限定はしないが、例えば、次のものが挙げられる。
1−(4−フルオロフェニル)−3−イソプロピル−6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
6−シクロプロピル−1−(4−フルオロフェニル)−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(4−シクロフェニル)−3−イソプロピル−6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(3−クロロフェニル)−3−イソプロピル−6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(4−ブロモフェニル)−3−イソプロピル−6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(4−ヨードフェニル)−3−イソプロピル−6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
3−イソプロピル−6−メチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(4−クロロフェニル)−6−エチル−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(4−クロロフェニル)−6−シクロプロピル−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(3−クロロフェニル)−6−エチル−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(3−クロロフェニル)−6−シクロプロピル−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(4−ブロモフェニル)−6−エチル−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(4−ブロモフェニル)−6−シクロプロピル−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
6−エチル−1−(4−ヨードフェニル)−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(4−フルオロフェニル)−3−イソプロピル−6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
6−シクロプロピル−1−(4−フルオロフェニル)−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(4−シクロフェニル)−3−イソプロピル−6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(3−クロロフェニル)−3−イソプロピル−6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(4−ブロモフェニル)−3−イソプロピル−6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(4−ヨードフェニル)−3−イソプロピル−6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
3−イソプロピル−6−メチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(4−クロロフェニル)−6−エチル−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(4−クロロフェニル)−6−シクロプロピル−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(3−クロロフェニル)−6−エチル−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(3−クロロフェニル)−6−シクロプロピル−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(4−ブロモフェニル)−6−エチル−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
1−(4−ブロモフェニル)−6−シクロプロピル−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
6−エチル−1−(4−ヨードフェニル)−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、
本発明の実施形態には、一般式(1)で示される新規1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体を含むPPARαの転写活性化剤(PPARα標的遺伝子の転写を活性化(または誘導)する薬剤)が含まれる。本発明にかかるPPARαの転写活性化剤は、PPARα転写活性の低下によって惹起される疾患の治療および/または予防のために使用することができる。
また、一般式(1)で表される1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体もしくはその塩またはそれらの溶媒和物もしくは水和物を有効成分として含む医薬(治療または予防剤)もしくは医薬組成物、あるいは、上記PPARα転写活性化剤を含む医薬(治療または予防剤)もしくは医薬組成物も本発明の実施形態である。本発明にかかる医薬または医薬組成物は、例えば、脂質異常症、糖尿病、肥満症、高血圧症、動脈硬化症、肝疾患(アルコール性または非アルコール性脂肪性肝炎などの脂肪肝疾患など)、狭心症、心筋梗塞などメタボリック症候群と関連する疾患、炎症性疾患、がん、皮膚疾患(皮膚の炎症やバリア機能低下など)などの予防および/または治療のために使用することができる。
本発明にかかるPPARαの転写活性化剤および医薬は、有効成分である一般式(1)で表される1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体もしくはその塩またはそれらの溶媒和物もしくは水和物自体を投与してもよいが、一般的には、有効成分であるこれらの物質と1または2以上の製剤用添加物とを含む医薬組成物の形態で投与することが望ましい。
また、本発明にかかるPPARαの転写活性化剤または医薬の有効成分として、一般式(1)で表される化合物のうち2種類以上を組み合わせて用いてもよい。上記医薬組成物には、メタボリック症候群と関連する疾患等の治療に有効な既知の成分を配合してもよい。
また、本発明にかかるPPARαの転写活性化剤または医薬の有効成分として、一般式(1)で表される化合物のうち2種類以上を組み合わせて用いてもよい。上記医薬組成物には、メタボリック症候群と関連する疾患等の治療に有効な既知の成分を配合してもよい。
本発明にかかる医薬または医薬組成物の種類は特に限定されず、剤型としては、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤、懸濁剤、座剤、軟膏、クリーム剤、ゲル剤、貼付剤、吸入剤、注射剤等が挙げられる。これらの製剤は常法に従って調製される。なお、液体製剤にあっては、用時、水または他の適当な溶媒に溶解または懸濁するものであってもよい。また、錠剤、顆粒剤は周知の方法でコーティングしてもよい。注射剤の場合には、本発明の化合物を水に溶解させて調製されるが、必要に応じて生理食塩水あるいはブドウ糖溶液に溶解させてもよく、また、緩衝剤や保存剤を添加してもよい。
経口投与用または非経口投与用の製剤は、任意の製剤形態で提供される。製剤形態としては、例えば、顆粒剤、細粒剤、散剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤または液剤等の形態の経口投与用医薬または医薬組成物、静脈内投与用、筋肉内投与用、若しくは皮下投与用などの注射剤、点滴剤、経皮吸収剤、経粘膜吸収剤、点鼻剤、吸入剤、坐剤などの形態の非経口投与用医薬または医薬組成物として調製することができる。注射剤や点滴剤などは、凍結乾燥形態などの粉末状の剤形として調製し、用時に生理食塩水などの適宜の水性媒体に溶解して用いることもできる。
本発明にかかる医薬または医薬組成物の製造に用いられる製剤用添加物の種類、有効成分に対する製剤用添加物の割合、あるいは、医薬または医薬組成物の製造方法は、その形態に応じて当業者が適宜選択することが可能である。製剤用添加物としては無機または有機物質、あるいは、固体または液体の物質を用いることができ、一般的には、有効成分重量に対して1重量%から90重量%の間で配合することができる。具体的には、製剤用添加物の例として乳糖、ブドウ糖、マンニット、デキストリン、シクロデキストリン、デンプン、蔗糖、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルデンプン、カルボキシメチルセルロースカルシウム、イオン交換樹脂、メチルセルロース、ゼラチン、アラビアゴム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、軽質無水ケイ酸、ステアリン酸マグネシウム、タルク、トラガント、ベントナイト、ビーガム、酸化チタン、ソルビタン脂肪酸エステル、ラウリル硫酸ナトリウム、グリセリン、脂肪酸グリセリンエステル、精製ラノリン、グリセロゼラチン、ポリソルベート、マクロゴール、植物油、ロウ、流動パラフィン、白色ワセリン、フルオロカーボン、非イオン性界面活性剤、プロピレングルコール、水等が挙げられる。
経口投与用の固形製剤を製造するには、有効成分と賦形剤成分例えば乳糖、澱粉、結晶セルロース、乳酸カルシウム、無水ケイ酸などと混合して散剤とするか、さらに必要に応じて白糖、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドンなどの結合剤、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウムなどの崩壊剤などを加えて湿式又は乾式造粒して顆粒剤とする。錠剤を製造するには、これらの散剤及び顆粒剤をそのまま、あるいは、ステアリン酸マグネシウム、タルクなどの滑沢剤を加えて打錠すればよい。これらの顆粒または錠剤はヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、メタクリル酸−メタクリル酸メチルポリマーなどの腸溶剤基剤で被覆して腸溶剤製剤、あるいはエチルセルロース、カルナウバロウ、硬化油などで被覆して持続性製剤とすることもできる。また、カプセル剤を製造するには、散剤又は顆粒剤を硬カプセルに充填するか、有効成分をそのまま、あるいは、グリセリン、ポリエチレングリコール、ゴマ油、オリーブ油などに溶解した後ゼラチン膜で被覆し軟カプセルとすることができる。
注射剤を製造するには、有効成分を必要に応じて塩酸、水酸化ナトリウム、乳糖、乳酸、ナトリウム、リン酸一水素ナトリウム、リン酸二水素ナトリウムなどのpH調整剤、塩化ナトリウム、ブドウ糖などの等張化剤と共に注射用蒸留水に溶解し、無菌濾過してアンプルに充填するか、更にマンニトール、デキストリン、シクロデキストリン、ゼラチンなどを加えて真空凍結乾燥し、用事溶解型の注射剤としてもよい。また、有効成分にレチシン、ポリソルベート80、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などを加えて水中で乳化せしめ注射剤用乳剤とすることもできる。
直腸投与剤を製造するには、有効成分をカカオ脂、脂肪酸のトリ、ジおよびモノグリセリド、ポリエチレングリコールなどの座剤用基材と共に加湿して溶解し型に流し込んで冷却するか、有効成分をポリエチレングリコール、大豆油などに溶解した後、ゼラチン膜で被覆すればよい。
本発明にかかる医薬または医薬組成物の投与量および投与回数は特に限定されず、治療対象疾患の悪化・進展の防止および/または治療の目的、疾患の種類、患者の体重や年齢などの条件に応じて、医師の判断により適宜選択することが可能である。
一般的には、経口投与における成人一日あたりの投与量は0.01〜1000mg(有効成分重量)程度であり、一日1回または数回に分けて、あるいは数日ごとに投与することができる。注射剤として用いる場合には、成人に対して一日量0.001〜100mg(有効成分重量)を連続投与または間欠投与することが望ましい。
一般的には、経口投与における成人一日あたりの投与量は0.01〜1000mg(有効成分重量)程度であり、一日1回または数回に分けて、あるいは数日ごとに投与することができる。注射剤として用いる場合には、成人に対して一日量0.001〜100mg(有効成分重量)を連続投与または間欠投与することが望ましい。
本発明にかかる医薬または医薬組成物は、植込錠およびマイクロカプセルに封入された送達システムなどの徐放性製剤として、体内から即時に除去されることを防ぎ得る担体を用いて調製することができる。そのような担体として、エチレンビニル酢酸塩、ポリ酸無水物、ポリグリコール酸、コラーゲン、ポリオルトエステル、およびポリ乳酸などの、生物分解性、生物適合性ポリマーを用いることができる。このような材料は、当業者によって容易に調製することができる。また、リポソームの懸濁液も薬学上許容される担体として使用することができる。リポソームは、限定はしないが、ホスファチジルコリン、コレステロールおよびPEG誘導ホスファチジルエタノール(PEG−PE)を含む脂質組成物として、使用に適するサイズになるように、適当なポアサイズのフィルターを通して調製され、逆相蒸発法によって精製することができる。
本発明にかかる医薬または医薬組成物は、投与方法等の説明書と共にキットの形態で提供してもよい。キット中に含まれる薬剤は、医薬または医薬組成物の構成成分の活性を長期間有効に持続し、容器内側に吸着することなく、また、構成成分を変質することのない材質で製造された容器により供給される。例えば、封着されたガラスアンプルは、窒素ガスのような中性で不反応性を示すガスの存在下で封入されたバッファーなどを含んでもよい。
また、キットには使用説明書が添付されてもよい。本キットの使用説明は、紙などに印刷されたものであっても、CD−ROM、DVD−ROMなどの電磁的に読み取り可能な媒体に保存されて使用者に供給されてもよい。
また、キットには使用説明書が添付されてもよい。本キットの使用説明は、紙などに印刷されたものであっても、CD−ROM、DVD−ROMなどの電磁的に読み取り可能な媒体に保存されて使用者に供給されてもよい。
さらに、本発明の他の実施形態は、PPARα転写活性剤またはこれを含有する医薬等を患者等に投与して、例えば、脂質異常症、糖尿病、肥満症、高血圧症、動脈硬化症、肝疾患、狭心症、心筋梗塞などメタボリック症候群と関連する疾患、炎症性疾患、がん、皮膚疾患(皮膚の炎症やバリア機能低下など)などを予防または治療する方法である。
ここで「治療」とは、疾患等に罹患した哺乳動物において、その病態の進行および悪化を阻止または緩和することを意味し、これによって該疾患の進行および悪化を阻止または緩和することを目的とする処置のことである。
また、「予防」とは、疾患等に罹患するおそれがある哺乳動物について、該疾患の発症または罹患を予め阻止することを意味し、これによって該疾患の諸症状等の発症を予め阻止することを目的とする処置のことである。
治療の対象となる「哺乳動物」は、哺乳類に分類される任意の動物を意味し、特に限定はしないが、例えば、ヒトの他、イヌ、ネコ、ウサギなどのペット動物、ウシ、ブタ、ヒツジ、ウマなどの家畜動物などのことである。特に好ましい「哺乳動物」は、ヒトである。
ここで「治療」とは、疾患等に罹患した哺乳動物において、その病態の進行および悪化を阻止または緩和することを意味し、これによって該疾患の進行および悪化を阻止または緩和することを目的とする処置のことである。
また、「予防」とは、疾患等に罹患するおそれがある哺乳動物について、該疾患の発症または罹患を予め阻止することを意味し、これによって該疾患の諸症状等の発症を予め阻止することを目的とする処置のことである。
治療の対象となる「哺乳動物」は、哺乳類に分類される任意の動物を意味し、特に限定はしないが、例えば、ヒトの他、イヌ、ネコ、ウサギなどのペット動物、ウシ、ブタ、ヒツジ、ウマなどの家畜動物などのことである。特に好ましい「哺乳動物」は、ヒトである。
一般式(1)で表される化合物のうち、R1が水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から10の直鎖状または分岐状ハロゲン化アルキル基、炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基、炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルコキシ基、無置換または置換基を有するフェニル基、無置換または置換基を有するフェノキシ基、無置換または置換基を有するベンジルオキシ基、R2が炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基または環状アルキル基、R3が炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基、R4が4位カルボキシ基、4位エトキシカルボニル基、Xは炭素原子または窒素原子で表される1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体化合物(1a)は、以下の方法により製造することができる(スキーム1)。
すなわち、一般式(1a):
[式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基、炭素数1から10の直鎖状または分岐状ハロゲン化アルキル基、炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルコキシ基、無置換または置換基を有するフェニル基、無置換または置換基を有するフェノキシ基、無置換または置換基を有するベンジルオキシ基、R2は炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基または環状アルキル基、R3は炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基、Xは炭素原子または窒素原子を表す]
で表される化合物は、以下の:
[式中、R1およびXは前記と同義である。]で表される化合物(A)と、以下の:
[式中、R2は前記と同義である。]で表される化合物(B)を反応させ(第一工程)、得られた以下の:
[式中、R1、R2およびXは前記と同義である。]で表される化合物(C)と、以下の:
[式中、R3は前記と同義である。]で表される化合物(D)を反応させ(第二工程)、得られた以下の:
[式中、R1、R2、R3およびXは前記と同義である。]で表される化合物(E)を加水分解する(第三工程)ことにより製造することができる。
で表される化合物は、以下の:
第一工程の反応は、塩酸や酢酸、トルエン、キシレンおよび塩酸とエタノール、塩酸とプロパノールとの混合溶媒中で実施することができる。反応温度としては、100℃から200℃にて、好適には溶媒の沸騰温度にて実施する事ができる。反応時間は通常1〜48時間、好ましくは12〜24時間である。
第二工程の反応は塩酸や酢酸、トルエン、キシレンおよび塩酸とエタノール、塩酸とプロパノールとの混合溶媒中で実施することができる。反応温度としては100℃から200℃にて、好適には溶媒の沸騰温度にて実施する事ができる。反応時間は通常1〜48時間、好ましくは12〜24時間である。
第三工程の反応は、アルカリ性条件下で実施する事ができる。アルカリ性条件としては水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムとエタノールまたはプロパノールとの混合溶媒中で実施することができる。反応温度としては0℃から150℃にて、好適には室温から溶媒の還流温度にて実施する事ができる。反応時間は通常1〜48時間、好ましくは4〜24時間である。
また、本発明の一般式(1)で表される化合物のうち、R1が水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基、炭素数1から10の直鎖状または分岐状ハロゲン化アルキル基、炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルコキシ基、無置換または置換基を有するフェニル基、無置換または置換基を有するフェノキシ基、無置換または置換基を有するベンジルオキシ基、R2が炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基または環状アルキル基、R3が炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基、R5がα位に炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基を有するプロピオン酸基、Xが炭素で表される1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体化合物(1b)は、以下の方法により製造することができる(スキーム2)。
すなわち、下記一般式(1b):
[式中、R1が水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基、炭素数1から10の直鎖状または分岐状ハロゲン化アルキル基、炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルコキシ基、無置換または置換基を有するフェニル基、無置換または置換基を有するフェノキシ基、無置換または置換基を有するベンジルオキシ基、R2が炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基または環状アルキル基、R3が炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基、R5がα位に炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基を有するプロピオン酸基を表す]
で表される化合物は、以下の:
[式中、R1、R2およびR3は前記と同義である。]で表される化合物(1a’)を還元して(第四工程)得られる以下の:
[式中、R1、R2およびR3は前記と同義である。]で表される化合物(F)を酸化させ(第五工程)、得られた以下の:
[式中、R1、R2およびR3は前記と同義である。]で表される化合物(G)と、以下の:
[式中、R5は前記と同義である。]で表される化合物(H)を反応させ(第六工程)、得られた以下の:
[式中、R1、R2、R3およびR5は前記と同義である。]で表される化合物(I)を還元し(第七工程)、得られた以下の:
[式中、R1、R2、R3およびR5は前記と同義である。]で表される化合物(J)を加水分解する(第八工程)ことにより製造することができる
で表される化合物は、以下の:
第四工程の反応は、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、トルエン、キシレン中、還元剤としてリチウムアルミニウムヒドリド、水素化ジイソブチルアルミニウム、ボランーテトラヒドロフラン錯体を用いて実施することができる。反応温度としては−70℃から200℃にて、好適には0℃から溶媒の沸騰温度にて実施する事ができる。反応時間は通常1〜48時間、好ましくは12〜24時間である。
第五工程の反応はジクロロメタンやクロロホルム、テトラヒドロフラン、トルエン中で、酸化剤としてピリジニウムクロロクロマート、ピリジニウムジクロマート、二酸化マンガン等の酸化剤を用いて実施することができる。反応温度としては0℃から200℃にて、好適には室温から溶媒の沸騰温度にて実施する事ができる。反応時間は通常1〜48時間、好ましくは12〜24時間である。
第六工程の反応はテトラヒドロフラン、トルエン、ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド等の溶媒中、塩基としては例えば水素化ナトリウムのようなアルカリ金属水素化物、ブチルリチウムのような有機金属化合物、リチウムジイソプロピルアミドのような金属アミド、ナトリウムメトキシドやカリウム t−ブトキシドのような金属アルコキシドを用いる事ができる。反応温度としては−20℃から150℃にて、好適には0℃から50℃にて実施する事ができる。反応時間は通常1〜48時間、好ましくは2〜24時間である。
第七工程の反応は、パラジウム担持活性炭、白金担持活性炭、酸化白金、ロジウム担持アルミナ等の金属触媒存在下、エタノール、メタノール、テトラヒドロフラン、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミド等の溶媒中水素圧1kgf/cm2から5kgf/cm2で実施する事ができる。反応温度としては0℃から100℃にて、好適には室温から80℃にて実施する事ができる。反応時間は通常1〜48時間、好ましくは6〜24時間である。
第八工程の反応は、アルカリ性条件下で行う事ができる。アルカリ性条件としては水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が用いられる。反応温度としては0℃から80℃にて、好適には室温から60℃にて実施する事ができる。反応時間は通常1〜48時間、好ましくは2〜24時間である。
以下に実施例を示してさらに詳細に説明するが、本発明は実施例により何ら限定されるものではない。
〔実施例1〕(1−(4−クロロフェニル)−3−イソプロピル−6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸
1−(4−クロロフェニル)−3−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−アミンの合成
10mL〜20mL用バイオタージ性耐圧ガラス反応容器中に、4-フルオロフェニルヒドラジン・塩酸塩(1.00g,6.17mmol)、4−メチル−3−オキソペンタンニトリル(1.00g,9.00mmol)、エタノール10mLおよび濃塩酸3mLを仕込んだ。専用キャップで密閉後、超音波反応装置(バイオタージイニシエーター)を用いて、160℃にて50分反応した。反応終了後反応液を1mol/L/水酸化ナトリウム水溶液100mL中に注加し、酢酸エチル抽出(3×20mL)した。 抽出液は飽和食塩水で洗浄後無水硫酸マグネシウム乾燥し、濃縮した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(n−ヘキサン/AcOEt 4:1 v/v)、黄色粉末状の目的化合物を0.90g、収率62%で得た。
10mL〜20mL用バイオタージ性耐圧ガラス反応容器中に、4-フルオロフェニルヒドラジン・塩酸塩(1.00g,6.17mmol)、4−メチル−3−オキソペンタンニトリル(1.00g,9.00mmol)、エタノール10mLおよび濃塩酸3mLを仕込んだ。専用キャップで密閉後、超音波反応装置(バイオタージイニシエーター)を用いて、160℃にて50分反応した。反応終了後反応液を1mol/L/水酸化ナトリウム水溶液100mL中に注加し、酢酸エチル抽出(3×20mL)した。 抽出液は飽和食塩水で洗浄後無水硫酸マグネシウム乾燥し、濃縮した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(n−ヘキサン/AcOEt 4:1 v/v)、黄色粉末状の目的化合物を0.90g、収率62%で得た。
(1−(4−クロロフェニル)−3−イソプロピル−6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸エチルエステルの合成
10mL〜20mL用バイオタージ性耐圧ガラス反応容器中に、1−(4−クロロフェニル)−3−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン(0.90g,3.82mmol)、2,4−ジオキソペンタン酸エチルエステル(0.54g,3.41mmol)、酢酸12mLを仕込んだ。専用キャップで密閉後、超音波反応装置(バイオタージイニシエーター)を用いて、160℃にて50分反応した。反応終了後反応液を1mol/L水酸化ナトリウム水溶液100mL中に注加し、酢酸エチル抽出(3×20ml)した。 抽出液は飽和食塩水で洗浄後無水硫酸マグネシウム乾燥し、濃縮した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(n−ヘキサン/AcOEt 9:1 v/v)、黄色油状の目的化合物を0.60g、収率49%で得た。
10mL〜20mL用バイオタージ性耐圧ガラス反応容器中に、1−(4−クロロフェニル)−3−イソプロピル−1H−ピラゾール−5−アミン(0.90g,3.82mmol)、2,4−ジオキソペンタン酸エチルエステル(0.54g,3.41mmol)、酢酸12mLを仕込んだ。専用キャップで密閉後、超音波反応装置(バイオタージイニシエーター)を用いて、160℃にて50分反応した。反応終了後反応液を1mol/L水酸化ナトリウム水溶液100mL中に注加し、酢酸エチル抽出(3×20ml)した。 抽出液は飽和食塩水で洗浄後無水硫酸マグネシウム乾燥し、濃縮した。残留物はシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し(n−ヘキサン/AcOEt 9:1 v/v)、黄色油状の目的化合物を0.60g、収率49%で得た。
(1−(4−クロロフェニル)−3−イソプロピル−6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸の合成
100mL用ナス型フラスコ中に、(1−(4−クロロフェニル)−3−イソプロピル−6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸エチルエステル(0.60g,1.68mmol)、エタノール10mLおよび1mol/L水酸化ナトリウム水溶液5mLを仕込んだ。混合物は一晩加熱還流した。反応終了後反応液を1/3程度まで濃縮し、残留液に氷冷攪拌下、濃塩酸を滴下して酸性とし、数分攪拌した。析出物を濾過、乾燥することにより、表題化合物を0.60g、収率100%で得た。
1H-NMR (CDCl3, δ) 8.31, (2H, d, J=9.3Hz), 7.56, (1H, s), 7.47, (2H, d, J=9.0Hz), 3.86, (1H, sep, J=6.9Hz), 2.76, (3H, s), 1.42, (6H, d, J=6.9Hz). mp. 270-271℃. MS 330(M+H)+ .
100mL用ナス型フラスコ中に、(1−(4−クロロフェニル)−3−イソプロピル−6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸エチルエステル(0.60g,1.68mmol)、エタノール10mLおよび1mol/L水酸化ナトリウム水溶液5mLを仕込んだ。混合物は一晩加熱還流した。反応終了後反応液を1/3程度まで濃縮し、残留液に氷冷攪拌下、濃塩酸を滴下して酸性とし、数分攪拌した。析出物を濾過、乾燥することにより、表題化合物を0.60g、収率100%で得た。
1H-NMR (CDCl3, δ) 8.31, (2H, d, J=9.3Hz), 7.56, (1H, s), 7.47, (2H, d, J=9.0Hz), 3.86, (1H, sep, J=6.9Hz), 2.76, (3H, s), 1.42, (6H, d, J=6.9Hz). mp. 270-271℃. MS 330(M+H)+ .
〔実施例2〜41〕
実施例1と同様の方法により、下記の一般式(1c)の化合物に関し、表1〜表4に示す実施例化合物を合成した(なお、PPAR-HM番号はデータ整理上使用した番号である)。
実施例1と同様の方法により、下記の一般式(1c)の化合物に関し、表1〜表4に示す実施例化合物を合成した(なお、PPAR-HM番号はデータ整理上使用した番号である)。
〔実験例〕
〔実験例1〕本発明の化合物のPPARαアゴニスト活性の測定(GAL4-chimera systemを用いたルシフェラーゼアッセイ)
チャコール・デキストラン処理したウシ血清10%を含むダルベッコ改変イーグル培地(10% charcoal/dextran treated FBS-DMEM)にて培養したヒト肝ガン由来HepG2細胞を、96 well plateに1 wellあたり3×104 cells/110 μLになるように播種した。
16-24時間培養後に無血清培地OPTI-MEM I(Life Technologies)に交換し、酵母の転写因子GAL4のDNA結合領域とヒトPPARαのリガンド結合領域との融合タンパク質を発現する受容体プラスミドpBIND-hPPARα(およびpBIND-hPPARδ、pBIND-hPPARγ) vector(Promega)10 ng、および、そのレポータープラスミド4×UAS-tk-luc vector 100 ngをLipofect AMINETM 2000試薬(Life Technologies)にてトランスフェクションした。
24時間培養後に、10% charcoal/dextran treated FBS-DMEM中で試験化合物(1μM)を添加し、さらに24時間培養した後にルシフェラーゼアッセイを行った。
アッセイにはDual-Luciferase(登録商標)Reporter Assay System(Promega)試薬を使用し、キットに添付の説明書に従いルミノメーターを用いてルシフェラーゼ活性を測定した。測定結果を表5〜表7に示す。なお、実施例化合物42、43および44は、Vitas-M社から購入した。
〔実験例1〕本発明の化合物のPPARαアゴニスト活性の測定(GAL4-chimera systemを用いたルシフェラーゼアッセイ)
チャコール・デキストラン処理したウシ血清10%を含むダルベッコ改変イーグル培地(10% charcoal/dextran treated FBS-DMEM)にて培養したヒト肝ガン由来HepG2細胞を、96 well plateに1 wellあたり3×104 cells/110 μLになるように播種した。
16-24時間培養後に無血清培地OPTI-MEM I(Life Technologies)に交換し、酵母の転写因子GAL4のDNA結合領域とヒトPPARαのリガンド結合領域との融合タンパク質を発現する受容体プラスミドpBIND-hPPARα(およびpBIND-hPPARδ、pBIND-hPPARγ) vector(Promega)10 ng、および、そのレポータープラスミド4×UAS-tk-luc vector 100 ngをLipofect AMINETM 2000試薬(Life Technologies)にてトランスフェクションした。
24時間培養後に、10% charcoal/dextran treated FBS-DMEM中で試験化合物(1μM)を添加し、さらに24時間培養した後にルシフェラーゼアッセイを行った。
アッセイにはDual-Luciferase(登録商標)Reporter Assay System(Promega)試薬を使用し、キットに添付の説明書に従いルミノメーターを用いてルシフェラーゼ活性を測定した。測定結果を表5〜表7に示す。なお、実施例化合物42、43および44は、Vitas-M社から購入した。
表5〜表7に示すように、本発明の化合物は、PPARαに対する転写活性化活性(アゴニスト活性)を有する。これらの化合物の転写活性化作用の強さは、同様の方法で測定した既知のPPARαアゴニストであり、脂質異常症治療薬として臨床使用されている治療薬、フェノフィブラートと比較しても、同等以上の値を示しており、良好なPPARαアゴニストである。
また、本発明に係る化合物のPPAR選択性について、実施例1の化合物を例にして検討したところ、図1に示すように、PPARαに対する選択的転写活性化活性(アゴニスト活性)を有することが明かになった。
また、本発明に係る化合物のPPAR選択性について、実施例1の化合物を例にして検討したところ、図1に示すように、PPARαに対する選択的転写活性化活性(アゴニスト活性)を有することが明かになった。
〔実験例2〕本発明の化合物のPPARα制御下遺伝子発現亢進活性の測定(Real time PCR法を用いた遺伝子の発現解析)
チャコール・デキストラン処理したウシ血清10%を含むダルベッコ改変イーグル培地(10% charcoal/dextran treated FBS-DMEM)にて培養したヒト肝ガン由来HepG2細胞を、6 well plateに1 wellあたり5×105 cells/2.5 mLになるように播種した。16-20時間培養後に試験化合物を添加し、さらに48時間培養した後に細胞を回収した。
細胞からのRNA抽出には、QuickGene RNA cultured cell HC kit S (RC-S2)(KURABO)を用い、キットに添付の説明書に従いRNAを抽出した。抽出したtotal RNA 2 μgを用いて、SuperScriptIIITM RT (Life Technologies)キットに添付の説明書に従いcDNAを合成した。合成したcDNA 25 ngを用いて、QuantiTect(登録商標)SYBR(登録商標)Green PCR kit (QIAGEN)に添付の説明書に従い、Real time PCRを行い遺伝子の発現を解析した。
チャコール・デキストラン処理したウシ血清10%を含むダルベッコ改変イーグル培地(10% charcoal/dextran treated FBS-DMEM)にて培養したヒト肝ガン由来HepG2細胞を、6 well plateに1 wellあたり5×105 cells/2.5 mLになるように播種した。16-20時間培養後に試験化合物を添加し、さらに48時間培養した後に細胞を回収した。
細胞からのRNA抽出には、QuickGene RNA cultured cell HC kit S (RC-S2)(KURABO)を用い、キットに添付の説明書に従いRNAを抽出した。抽出したtotal RNA 2 μgを用いて、SuperScriptIIITM RT (Life Technologies)キットに添付の説明書に従いcDNAを合成した。合成したcDNA 25 ngを用いて、QuantiTect(登録商標)SYBR(登録商標)Green PCR kit (QIAGEN)に添付の説明書に従い、Real time PCRを行い遺伝子の発現を解析した。
Real time PCR法に用いたプライマー、および増幅される配列の長さを以下に示す。なお、TBPは補正用として用いた。
PDK4:102 bp
fw;TTCCAGACCAACCAATTCACA(配列番号1)
rv;CCTGGTGTTCAACTGTTGCC(配列番号2)
PPARα:121 bp
fw;CTATCATTTGCTGTGGAGATCG(配列番号3)
rv;AAGATATCGTCCGGGTGGTT(配列番号4)
TBP:172 bp
fw;AGCCAAGAGTGAAGAACAGTCC(配列番号5)
rv;AAATTGTTGGTGGGTGAGCA(配列番号6)
図2に示すように、本発明にかかる化合物(実施例19および実施例20の化合物)は、PPARα標的遺伝子(PDK4) のmRNA発現量を増加させた。このことより、本発明の化合物は、遺伝子発現レベルにおいても、PPARαアゴニストである。
PDK4:102 bp
fw;TTCCAGACCAACCAATTCACA(配列番号1)
rv;CCTGGTGTTCAACTGTTGCC(配列番号2)
PPARα:121 bp
fw;CTATCATTTGCTGTGGAGATCG(配列番号3)
rv;AAGATATCGTCCGGGTGGTT(配列番号4)
TBP:172 bp
fw;AGCCAAGAGTGAAGAACAGTCC(配列番号5)
rv;AAATTGTTGGTGGGTGAGCA(配列番号6)
図2に示すように、本発明にかかる化合物(実施例19および実施例20の化合物)は、PPARα標的遺伝子(PDK4) のmRNA発現量を増加させた。このことより、本発明の化合物は、遺伝子発現レベルにおいても、PPARαアゴニストである。
〔実験例3〕本発明にかかる化合物の脂質低下作用の測定
オスのCrl:CD(SD)ラット(日本チャールス・リバー)は、固形飼料(オリエンタル酵母工業)を与えて飼育した。4週齢のラットに10 w/v%フルクトース水を、給水瓶を用いて自由に摂取させ、2週間飼育することで脂質異常症モデルラットとした。
6週齢の脂質異常症モデルラットに、0.5 w/v%メチルセルロース溶液に懸濁した試験化合物(実施例20の化合物)(0, 1, 3および10 mg/kg)および対照化合物であるフェノフィブラート(30 mg/kg)を一日一回14日間連続で経口投与した。なお、試験化合物の投与期間中も、10 w/v%フルクトース水を自由摂取させた。
最終投与一日後に麻酔下で腹大動脈から採血し、室温で20-60分間静置後、遠心分離により血清を得た。血清中のトリグリセライド値(GPO・HMMPS法、グリセリン消去法)、アスパラギン酸トランスアミナーゼ値(JSCC標準化対応)、アラニントランスアミナーゼ値(JSCC標準化対応)、クレアチンキナーゼ値(JSCC標準化対応)、尿素窒素値(ウレアーゼ・GIDH法)、HDLコレステロール値(選択消去法)、LDLコレステロール値(選択消去法)は自動分析装置JCA-BM6070(日本電子)を用いて測定した。
図3に示すように、フルクトース負荷によりラットの血清TG値の上昇を確認することができた。また、本発明にかかる化合物(実施例20の化合物)を3 mg/kg以上で投与した時に、ラット血清TG値の低下作用が認められた。また、その低下作用の程度はfenofibrateを30 mg/kgで投与した場合のラット血清TG低下作用と同程度であった。
このことより、本発明の化合物は、脂質異常症の改善作用を有する。
オスのCrl:CD(SD)ラット(日本チャールス・リバー)は、固形飼料(オリエンタル酵母工業)を与えて飼育した。4週齢のラットに10 w/v%フルクトース水を、給水瓶を用いて自由に摂取させ、2週間飼育することで脂質異常症モデルラットとした。
6週齢の脂質異常症モデルラットに、0.5 w/v%メチルセルロース溶液に懸濁した試験化合物(実施例20の化合物)(0, 1, 3および10 mg/kg)および対照化合物であるフェノフィブラート(30 mg/kg)を一日一回14日間連続で経口投与した。なお、試験化合物の投与期間中も、10 w/v%フルクトース水を自由摂取させた。
最終投与一日後に麻酔下で腹大動脈から採血し、室温で20-60分間静置後、遠心分離により血清を得た。血清中のトリグリセライド値(GPO・HMMPS法、グリセリン消去法)、アスパラギン酸トランスアミナーゼ値(JSCC標準化対応)、アラニントランスアミナーゼ値(JSCC標準化対応)、クレアチンキナーゼ値(JSCC標準化対応)、尿素窒素値(ウレアーゼ・GIDH法)、HDLコレステロール値(選択消去法)、LDLコレステロール値(選択消去法)は自動分析装置JCA-BM6070(日本電子)を用いて測定した。
図3に示すように、フルクトース負荷によりラットの血清TG値の上昇を確認することができた。また、本発明にかかる化合物(実施例20の化合物)を3 mg/kg以上で投与した時に、ラット血清TG値の低下作用が認められた。また、その低下作用の程度はfenofibrateを30 mg/kgで投与した場合のラット血清TG低下作用と同程度であった。
このことより、本発明の化合物は、脂質異常症の改善作用を有する。
また、図4に示すように、本発明の化合物(実施例20)は、フルクトース負荷によるラットの血液パラメーターに変動を与えることが確認された。即ち、本発明化合物の投与により血清HDL-C(HDLコレステロール)は減少傾向を認めたが、その程度はfenofibrateより軽微であった。また、本発明化合物(実施例21)、fenofibrateともにAST(アスパラギン酸アミノ基転移酵素)、ALT(アラニンアミノ基転移酵素)およびUN(尿素窒素)には影響を及ぼさなかった。一方、本発明化合物投与によりCK(クレアチンキナーゼ)が減少し、その作用はfenofibrateと同程度であった。このことにおいても、本発明の化合物は、脂質異常症の改善作用を有する。
本発明にかかる化合物は、PPARα転写を活性化するものである。従って、これらの化合物を有効成分として含有する医薬は、脂質異常等の疾患の治療または予防に効果を発揮することが期待される。
Claims (14)
- 下記の一般式(1)で表される1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体、もしくはその塩またはそれらの溶媒和物もしくはそれらの水和物を有効成分として含むPPARα転写活性化剤。
[式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基、炭素数1から10の直鎖状または分岐状ハロゲン化アルキル基、炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルコキシ基、無置換または置換基を有するフェニル基、無置換または置換基を有するフェノキシ基、無置換または置換基を有するベンジルオキシ基、R2は炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基または環状アルキル基、R3は炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基、R4はカルボキシ基、エトキシカルボニル基、α位に炭素数1から10の直鎖状または分岐状アルキル基を有するプロピオン酸基、Xは炭素原子または窒素原子を表す。] - R4が4−カルボキシ基である請求項1に記載のPPARα転写活性化剤。
- R1が水素原子、ハロゲン原子、メチル基、トリフルオロメチル基またはベンジルオキシ基のいずれかである請求項1または2に記載のPPARα転写活性化剤。
- R2がメチル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、1−(エチル)プロピル基のいずれかである請求項1ないし3のいずれかに記載のPPARα転写活性化剤。
- R3がメチル基、エチル基、シクロプロピル基またはイソプロピル基のいずれかである請求項1ないし4のいずれかに記載のPPARα転写活性化剤。
- 一般式(1)で表される化合物が、1−(4−フルオロフェニル)−3−イソプロピル−6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、6−シクロプロピル−1−(4−フルオロフェニル)−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、1−(4−シクロフェニル)−3−イソプロピル−6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、1−(3−クロロフェニル)−3−イソプロピル−6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、1−(4−ブロモフェニル)−3−イソプロピル−6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、1−(4−ヨードフェニル)−3−イソプロピル−6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、3−イソプロピル−6−メチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、1−(4−クロロフェニル)−6−エチル−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、1−(4−クロロフェニル)−6−シクロプロピル−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、1−(3−クロロフェニル)−6−エチル−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、1−(3−クロロフェニル)−6−シクロプロピル−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、1−(4−ブロモフェニル)−6−エチル−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、1−(4−ブロモフェニル)−6−シクロプロピル−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、6−エチル−1−(4−ヨードフェニル)−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸からなるグループより選択されるものである、請求項1に記載のPPARα転写活性化剤。
- 請求項1ないし6のいずれかに記載のPPARα転写活性化剤を含有する医薬。
- 脂質異常症、糖尿病、肥満症、高血圧症、動脈硬化症、肝疾患、狭心症、心筋梗塞、炎症性疾患、がんまたは皮膚疾患である請求項7に記載の医薬。
- 下記の一般式(1)で表される1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体、もしくはその塩またはそれらの溶媒和物もしくはそれらの水和物。
- R4が4−カルボキシ基である請求項9に記載の1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体、もしくはその塩またはそれらの溶媒和物もしくはそれらの水和物。
- R1が水素原子、ハロゲン原子、メチル基、トリフルオロメチル基またはベンジルオキシ基のいずれかである請求項9または10に記載の1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体、もしくはその塩またはそれらの溶媒和物もしくはそれらの水和物。
- R2がメチル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、1−(エチル)プロピル基のいずれかである請求項9ないし11のいずれかに記載の1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体、もしくはその塩またはそれらの溶媒和物もしくはそれらの水和物。
- R3がメチル基、エチル基、シクロプロピル基またはイソプロピル基のいずれかである請求項9ないし12のいずれかに記載の1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体、もしくはその塩またはそれらの溶媒和物もしくはそれらの水和物。
- 一般式(1)で表される化合物が、1−(4−シクロフェニル)−3−イソプロピル−6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、1−(3−クロロフェニル)−3−イソプロピル−6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、1−(4−ブロモフェニル)−3−イソプロピル−6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、1−(4−ヨードフェニル)−3−イソプロピル−6−メチル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、3−イソプロピル−6−メチル−1−(4−メチルフェニル)−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、1−(4−クロロフェニル)−6−エチル−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、1−(4−クロロフェニル)−6−シクロプロピル−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、1−(3−クロロフェニル)−6−エチル−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、1−(3−クロロフェニル)−6−シクロプロピル−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、1−(4−ブロモフェニル)−6−エチル−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、1−(4−ブロモフェニル)−6−シクロプロピル−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸、6−エチル−1−(4−ヨードフェニル)−3−イソプロピル−1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−4−カルボン酸からなるグループより選択されるものである、請求項9に記載の1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン誘導体、もしくはその塩またはそれらの溶媒和物もしくはそれらの水和物。
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