JP2019006321A - 車両 - Google Patents

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繁弘 本田
Shigehiro Honda
繁弘 本田
毅 辻岡
Takeshi Tsujioka
毅 辻岡
雄太 高田
Yuta Takada
雄太 高田
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Abstract

【課題】バッテリからのヘッドランプへの電力供給がなくなると、夜間には周囲の画像を取得できず、白線の認識等に基づく走行レーンの認識が困難になる。【解決手段】左右一対で構成されるロービームの左側とハイビームの右側とを第1のバッテリに、ロービームの右側とハイビームの左側とを第2のバッテリに接続して電力を供給する。これにより一方のバッテリからの電力供給が停止しても、他方のバッテリから電力供給を受けているランプは点灯でき、しかもロービームとハイビームの組み合わせで左右両方を点灯できる。【選択図】図1

Description

本発明は車両に関し、特に自動運転機能を有する車両の灯体に関する。
車両の自動運転はたとえば、車両の環境を認識し、車両の状態等と併せて行動計画を立て、その行動計画に沿って車両の駆動、制動、操舵の各制御を実行することで実現される。ここで、走行経路の認識のための一方法として、道路上の側線や中央線などの白線、路肩の構造物や植生等を認識することで走行レーンを認識する方法がある。この方法は例えば進行方向の景色をカメラにより撮影し、撮影した画像を対象として例えば人工知能を用いた画像認識により実現される。このようにカメラで撮影した画像が走行レーンの認識の基となるため、例えば夜間の自動運転では明るさが不足すると正しい画像認識が行えない可能性がある。このため、特に自動運転で夜間に走行している車両に、車両の灯火器、特に前照灯に電力を供給するバッテリや左右両方の前照灯に共通する電気系統の故障が生じると、走行レーンの認識が困難になるおそれがある。照度不足に対しては、たとえば特許文献1等の提案がある。特許文献1には、左右対称に設けられた前照灯の一方が不点もしくは光軸異常である場合に、正常側の前照灯の光出力を定格点灯時の光出力に対して増加させる技術が記載されている。
特開2008−207596号公報
しかしながら特許文献1の技術では、一方の灯火器の故障による不点灯については他方の灯火器の照度を上げるかもしれないが、たとえば電源などの故障により電力供給が失われると、左右両方が不点灯となり、それを補完することはできない。また、点灯している側の照度を上げたとしても、不点灯の側の灯火は失われたままでありその補完とはならない。
本発明は上記従来例に鑑みて成されたもので、電力が部分的に失われても、左右両側の灯体が同時に失わることを防止し、また、失われた側の灯体を補完する仕組みを持つ車両を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は以下の構成を有する。
すなわち、本発明の一側面によれば、本発明は、左右一対の第一灯体と、
前記第一灯体と発光方向が同一の左右一対の第二灯体と、
前記第一灯体の左右いずれかである第一の側と、前記第二灯体の前記第一の側と異なる第二の側とに電力を供給する第一電源と、
前記第一灯体の前記第二の側と、前記第二灯体の前記第一の側とに電力を供給する第二電源とを有することを特徴とする車両にある。
本発明によれば、電力が部分的に失われても、左右両側の灯体が同時に失わることを防止し、また、失われた側の灯体を補完する仕組みを持つ車両を提供する。
車両システムの構成を示した説明図である。 車両の灯体の制御構成を示すブロック図である。 車両の灯体の制御構成を示すブロック図および回路例を示す図である。 灯体を制御するための手順を示すフローチャートである。
[第一実施形態]
●車両用制御装置の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用制御装置のブロック図であり、車両1を制御する。図1において、車両1はその概略が平面図と側面図とで示されている。車両1は一例としてセダンタイプの四輪の乗用車である。
図1の制御装置は、制御ユニット2を含む。制御ユニット2は車内ネットワークにより通信可能に接続された複数のECU20〜29を含む。各ECUは、CPUに代表されるプロセッサ、半導体メモリ等の記憶デバイス、外部デバイスとのインタフェース等を含む。記憶デバイスにはプロセッサが実行するプログラムやプロセッサが処理に使用するデータ等が格納される。各ECUはプロセッサ、記憶デバイスおよびインタフェース等を複数備えていてもよい。
以下、各ECU20〜29が担当する機能等について説明する。なお、ECUの数や、担当する機能については適宜設計可能であり、本実施形態よりも細分化したり、あるいは、統合することが可能である。
ECU20は、車両1の自動運転に関わる制御を実行する。自動運転においては、車両1の操舵と、加減速の少なくともいずれか一方を自動制御する。
ECU21は、電動パワーステアリング装置3を制御する。電動パワーステアリング装置3は、ステアリングホイール31に対する運転者の運転操作(操舵操作)に応じて前輪を操舵する機構を含む。また、電動パワーステアリング装置3は操舵操作をアシストしたり、あるいは、前輪を自動操舵するための駆動力を発揮するモータや、操舵角を検知するセンサ等を含む。車両1の運転状態が自動運転の場合、ECU21は、ECU20からの指示に対応して電動パワーステアリング装置3を自動制御し、車両1の進行方向を制御する。
ECU22および23は、車両の周囲状況を検知する検知ユニット41〜43の制御および検知結果の情報処理を行う。検知ユニット41は、車両1の前方を撮影するカメラであり(以下、カメラ41と表記する場合がある。)、本実施形態の場合、車両1のルーフ前部に2つ設けられている。カメラ41が撮影した画像の解析により、物標の輪郭抽出や、道路上の車線の区画線(白線等)を抽出可能である。
検知ユニット42は、ライダ(レーザレーダ)であり(以下、ライダ42と表記する場合がある)、車両1の周囲の物標を検知したり、物標との距離を測距する。本実施形態の場合、ライダ42は5つ設けられており、車両1の前部の各隅部に1つずつ、後部中央に1つ、後部各側方に1つずつ設けられている。検知ユニット43は、ミリ波レーダであり(以下、レーダ43と表記する場合がある)、車両1の周囲の物標を検知したり、物標との距離を測距する。本実施形態の場合、レーダ43は5つ設けられており、車両1の前部中央に1つ、前部各隅部に1つずつ、後部各隅部に1つずつ設けられている。
ECU22は、一方のカメラ41と、各ライダ42の制御および検知結果の情報処理を行う。ECU23は、他方のカメラ42と、各レーダ43の制御および検知結果の情報処理を行う。車両の周囲状況を検知する装置を二組備えたことで、検知結果の信頼性を向上でき、また、カメラ、ライダ、レーダといった種類の異なる検知ユニットを備えたことで、車両の周辺環境の解析を多面的に行うことができる。
ECU24は、ジャイロセンサ5、GPSセンサ24b、通信装置24cの制御および検知結果あるいは通信結果の情報処理を行う。ジャイロセンサ5は車両1の回転運動、たとえば車両1の前後軸周りの角速度、或いはそれに加えて上下軸および左右軸周りの角速度を検知する。ジャイロセンサ5の検知結果からECU24は車両1のヨーレート(ヨー角速度)を取得することもできる。ジャイロセンサ5の検知結果や、車輪速等により車両1の進路を判定することができる。GPSセンサ24bは、車両1の現在位置を検知する。通信装置24cは、地図情報や交通情報を提供するサーバと無線通信を行い、これらの情報を取得する。ECU24は、記憶デバイスに構築された地図情報のデータベース24aにアクセス可能であり、ECU24は現在地から目的地へのルート探索等を行う。
ECU25は、車車間通信用の通信装置25aを備える。通信装置25aは、周辺の他車両と無線通信を行い、車両間での情報交換を行う。上述した外部情報を取得するために、通信装置25aを用いることもできる。
ECU26は、パワープラント6を制御する。パワープラント6は車両1の駆動輪を回転させる駆動力を出力する機構であり、例えば、エンジンと変速機とを含む。ECU26は、例えば、アクセルペダル7Aに設けた操作検知センサ7aにより検知した運転者の運転操作(アクセル操作あるいは加速操作)に対応してエンジンの出力を制御したり、車輪速センサ7cが検知した車速等の情報に基づいて変速機の変速段を切り替える。車両1の運転状態が自動運転の場合、ECU26は、ECU20からの指示に対応してパワープラント6を自動制御し、車両1の加減速を制御する。
ECU27は、方向指示器(ウィンカ)を含む灯火器を制御する。灯火器には、ロービーム10とハイビーム11とを含むヘッドランプ(前照灯)、フォグランプ12、テールランプ13、ブレーキランプ14、ヘッドランプ近傍に設けたポジションランプ等が含まれる。図1の例の場合、各灯火器は、左右を一対として車両1の前部または後部に設けられている。なおブレーキランプとして、たとえばキャビン内やトランクカバー中央部などにハイマウントブレーキランプが設けられていることもある。
ECU28は、入出力装置9の制御を行う。入出力装置9は運転者に対する情報の出力と、運転者からの情報の入力の受け付けを行う。音声出力装置91は運転者に対して音声により情報を報知する。表示装置92は運転者に対して画像の表示により情報を報知する。表示装置92は例えば運転席表面に配置され、インストルメントパネル等を構成する。なお、ここでは、音声と表示を例示したが振動や光により情報を報知してもよい。また、音声、表示、振動または光のうちの複数を組み合わせて情報を報知してもよい。更に、報知すべき情報のレベル(例えば緊急度)に応じて、組み合わせを異ならせたり、報知態様を異ならせてもよい。
入力装置93は運転者が操作可能な位置に配置され、車両1に対する指示を行うスイッチ群あるいはタッチパネル等であるが、音声入力装置も含まれてもよい。
ECU29は、ブレーキ装置10やパーキングブレーキ(不図示)を制御する。ブレーキ装置10は例えばディスクブレーキ装置であり、車両1の各車輪に設けられ、車輪の回転に抵抗を加えることで車両1を減速あるいは停止させる。ECU29は、例えば、ブレーキペダル7Bに設けた操作検知センサ7bにより検知した運転者の運転操作(ブレーキ操作)に対応してブレーキ装置10の作動を制御する。車両1の運転状態が自動運転の場合、ECU29は、ECU20からの指示に対応してブレーキ装置10を自動制御し、車両1の減速および停止を制御する。ブレーキ装置10やパーキングブレーキは車両1の停止状態を維持するために作動することもできる。また、パワープラント6の変速機がパーキングロック機構を備える場合、これを車両1の停止状態を維持するために作動することもできる。
●灯火器の構成の例
ECU27により制御される車両1の灯火器の構成について説明する。図2(A)にその一例を示す。図の中央部の点線は電力系統の区分を示す。向かって右側はバッテリ1により電力が供給される灯火器であり、左側はバッテリ2により電力が供給される灯火器である。灯火器への電力供給はECU27により制御される。ここで、図2(A)に示したように、バッテリ1から電力供給を受ける灯火器は、車体前部右側に設けたロービーム10R,ポジションランプ15R、フォグランプ12Rと、車体後部右側に設けたテイルランプ13Rとが含まれる。また、車体前部左側のハイビーム11Lと車体後部左側のブレーキランプ14Lもさらに含まれ、ヘッドランプ左側のレべリング機構16Lもバッテリ1から電力供給を受けてよい。一方、バッテリ2から電力供給を受ける灯火器は、車体前部左側に設けたロービーム10L,ポジションランプ15L、フォグランプ12Lと、車体後部左側に設けたテイルランプ13Lとが含まれる。また、車体前部右側のハイビーム11Rと車体後部右側のブレーキランプ14Rもさらに含まれ、ヘッドランプ右側のレべリング機構16Rもバッテリ2から電力供給を受けてよい。ハイビーム、ロービーム、フォグランプにより照らす領域、すなわち発光方向は、この順序で車両1に近くなる。また後述するように本実施形態においては、レべリング機構はロービーム及びハイビームの光軸を、例えば反射鏡の角度を変えることで調整するアクチュエータを持ち、左右それぞれのレべリング機構は同じ側のハイビームと同じバッテリを電源として駆動される。なお、たとえばハイビームとロービーム、フォグランプは、それぞれが照らす距離を異ならせるべく、発光方向は上下方向については異なるものの、前方を照らすという意味では同一の発光方向すなわち照射方向を持つ前方用灯火器である。それに対して例えばテイルランプは、発光が後方向きであり、前方用灯火器とは異なる後方用灯火器である。
このように本実施形態では、たとえばハイビームとロービーム、フォグランプのように同一照射方向、あるいは同一の発光方向に対して左右一対となって構成されている灯火器については、左右別々のバッテリを電源とする。例えば左右一対の灯火器の左右いずれか一方を、一方のバッテリすなわち第一電源に接続する。また左右一対の灯火器の他方は他方のバッテリすなわち第二電源に接続する。特に前照灯については、ハイビーム(例えば第二灯体とも呼ぶ)とロービーム(例えば第一灯体とも呼ぶ)の電源がたすき掛けになるよう構成する。すなわち左ハイビームと右ロービームとをバッテリ1から、右ハイビームと左ロービームとをバッテリ2から電力を供給するよう構成する。
ECU27は、左右で一対の灯火器については対を単位として、そのオンおよびオフを、たとえば外界の明るさに応じて制御し、あるいは運転者の操作に応じて制御する。なお以下の説明では、左右一対の灯火器を、図2(A)の符号からL,Rを外して記載することがある。たとえばポジションランプ15およびロービーム10については、車外の明るさを照度センサにより検知し、それが所定の閾値を下回ると点灯される。ポジションランプ15を点灯する閾値の方がロービーム10の閾値よりも明るい。ポジションランプ15の点灯と同時にテイルランプ13も点灯される。ハイビーム11については、たとえばロービーム10が点灯している状態で対向車のライトを検知し、対向車がいなければ点灯する。フォグランプ12は霧や降雪などの視程が短い環境をたとえばライダ42やカメラ41などにより検知した場合に点灯される。ブレーキランプ14は、自動運転または手動運転のいずれであってもブレーキによる制動がかけられたときに点灯する。ウインカーについては左右それぞれ独立して制御される。このほか、各灯火は運転者の手動操作によっても点灯できる。また点灯を自動で行った灯火については、手動操作による消灯を制限してもよい。
このようにECU27により点灯制御される左右が対になる各灯火器は、いずれか一方の側のバッテリの電力が失われても他方の側が点灯する。たとえば一方のバッテリからの電力供給ができなくとも左のハイビームと右のロービーム、或いは右のハイビームと左のロービームが点灯可能である。従ってハイビームとロービームとを点灯すれば、片方のバッテリからの電力供給ができなくとも、左右それぞれの前照灯が点灯する。これにより、夜間あるいは屋内など自然光が十分でない環境でバッテリの一方の電力供給が失われた場合であっても、左右両方の灯火を点灯し、カメラ41により撮影した映像の画像認識を行うことが可能となる。このように、左右両方の前照灯を点灯することで、自車のカメラ等での認識性能向上が実現できるとともに、さらに、左右両舷の灯火が点灯することで、自車の存在自体を他車から認識(視認)される視認性を高めることができる。これは夜間の走行やトンネル通行時など暗い環境での走行に限らない。昼間においても前照灯を点灯した車両の周囲からの視認性が高まることは一般に知られており、国や地域によっては義務化されていることもある。この様な法令の下では、本実施形態のように灯火の電源を多重化しておくことで、法令の遵守を助けることにもなる。
なおバッテリ1とバッテリ2とは同じ低圧のバッテリ(たとえば鉛蓄電池)であってもよいし、一方が低圧のバッテリで、他方が例えば電気モータの駆動等に用いる高圧のバッテリ(例えばリチウムイオン電池パック)であってもよい。後者の場合には高圧バッテリの出力は、低圧バッテリと同電位まで降圧してから用いられる。
バッテリ故障(失陥)時のハイビームの点灯もECU27により制御できる。その手順を図4に示す。
●灯火器の制御
図4(A)は、ECU27により一方のバッテリの故障等により電力供給が途絶えた場合の制御手順の一部を示す。ECU27はたとえば双方のバッテリからの供給電圧を監視し、それが所定の電圧より低くなると、図4(A)の手順を実行する。
まず前照灯を点灯中か判定する(S401)。前照灯とはロービーム10及びハイビーム11またはそのいずれかである。点灯中であると判定すれば、ハイビームを点灯する(S403)。点灯の対象は、生存している方のバッテリにより電力を供給している側のハイビームランプのみでよい。ただ電力供給が失われているランプは点けることができないので、左右両方を点灯させてもよい。次に、前照灯のレべリング調整を行う(S405)。前照灯のレベリング機構は良く知られているものなので詳しい機構の説明は省略するが、たとえば、車高センサにより特に車両後部の車高を測定し、その値に応じて前照灯の反射鏡の角度を調整して光軸の方向を一定に保つ機構である。ステップS405では車高とは無関係に、強制的にレべリング調整を行う。ここでは点灯したハイビーム11の光束ができるだけ下を向くよう調整する。調整後の方向は、可能な限り最も下向きでよい。一方、ステップS401で前照灯が点灯していないと判定した場合には、処理は終了する。
このように制御することで、左右一対の第一の灯体であるロービーム10のいずれか一方が点灯しない場合でも、第二の灯体であるハイビーム11を点灯させることで、左右両側の前照灯を点灯することができる。
図4(B)は、自動運転機能により、または運転者の操作により前照灯を点灯する場合のECU27による処理手順である。
まずバッテリのいずれかに故障があるか判定する(S411)。故障とは電力を負荷に供給できない状態である。したがってバッテリからの灯火器までの電源供給線の断線等の障害もここではバッテリの故障に含んでよい。バッテリ故障の判定はたとえば電源電圧の監視により行うことができる。バッテリの故障があると判定した場合には、点灯するはずの灯火がロービーム10であったとしても、それに加えてハイビーム11を点灯する(S413)。点灯の対象は、生存している方のバッテリにより電力を供給している側のハイビームランプのみでよい。ただ電力供給が失われているランプは点けることができないので、左右両方を点灯させてもよい。次に、前照灯のレべリング調整を行う(S415)。これは図4(A)のステップS405と同様である。
このように制御することで、左右一対の第一の灯体であるロービームのいずれか一方が点灯しない場合でも、第二の灯体であるハイビームを点灯させることで、左右両側の前照灯を点灯することができる。しかも点灯中にいずれかのバッテリからの電力供給が失われたとしても、他方のバッテリから電力供給される灯火器は途切れることなく点灯し続ける。すなわち、バッテリの一方が(すなわち電力が部分的に)失われても、左右両側の灯体が同時に失わることを防止し、また、失われた側の灯体を補完することができる。
なおECUや他の電装部品については、たとえば二つのバッテリから電力供給を受けるよう電源を冗長化してあってもよい。あるいは消費電力が比較的小さい電子回路(たとえばECUを含む制御回路)については、安全に停止するまでの一時的なバックアップのための電源を用意してもよい。
[第二実施形態]
図2(B)に、ECU27をバッテリごとに独立させた構成を示す。この例では、バッテリ1の電源系統をECU27Aで、バッテリ2の電源系統をECU27Bで制御する。また、図2(A)に対して第三の灯体であるフォグランプ12の左右が入れ替えられており、左右それぞれは、ハイビーム11と同じバッテリが電力を供給される。そのほかの灯火器の制御や電源供給については図2(A)と同様である。ただしECU27AとECU27Bとは互いに通信することで、それぞれが制御する灯火の電源であるバッテリの状態を知ることができ、それによって図4の手順を実行する。すなわち、図4(A)を実行するECUは、バッテリの障害を他方のECUから知らされたECUである。また図4(B)では、ステップS411において他方のECUからバッテリの状態を取得し、それに基づいて判定を行う。また本実施形態では、ステップS403で点灯するランプをフォグランプ12としてもよいし、ハイビーム11及びフォグランプ12としてもよい。
さらに図4(B)の構成では、ECU27AとECU27Bとは互いに生存を確認し合ってもよい。これによりECUの故障により一方の電源系統の灯火器を点灯できない場合も、バッテリ故障の場合と同様にして、図4の手順を実行し、左右両方の前照灯を点灯できる。また本実施形態では、ステップS413で点灯するランプをフォグランプ12としてもよいし、ハイビーム11及びフォグランプ12としてもよい。なおフォグランプ12の左右の交換は本実施形態に固有的に必要なわけではなく、第一実施形態をはじめとする他の実施形態においても本実施形態と同様に左右のフォグランプを左右のハイビームと同じバッテリで接続してもよい。
このようにすることで、電源供給のみならず、ECUの障害に起因する灯火の不点灯をバックアップすることができる。
[第三実施形態]
図3(A)にさらに他の構成を示す。図3(A)では、ECU27は各ランプのスイッチを制御する信号を出力する。この制御信号を細線で示す。バッテリからの電力線は各ランプにそれぞれの電源系統に応じて接続される。電力線を太線で示す。各ランプは単に光源を備えているだけではなく、ECU27からの制御信号で灯火をオンあるいはオフするためのスイッチ回路を有する。図3(A)では、電源系統は図2(A)に示したものと同じであり、ハイビーム11とブレーキランプ14がたすき掛けされている。ただし図3(A)では、右側の灯火器は右側に、左側の灯火器は左側にまとめて示している。またレべリング機構については、図3(A)では省略したが、図2と同様に、左右それぞれのハイビームと同じバッテリにより左右それぞれのレべリング機構が駆動される。
図3(A)の構成は、図2(A)に対して電力線と制御線とが明確に区別されている点が相違するが、制御手順は図4と同じであってよい。したがってその効果も第一の実施形態と同様である。
[第四実施形態]
図3(B)に第四実施形態の構成例を示す。ECU27からの制御信号は、いったん前段回路311、312に入力され、その出力信号が、ロービーム10をオンオフするためのスイッチ信号となる。ここで前段回路311,312は、ECU27からの制御信号を反転するための回路である。すなわちECU27からの制御信号が低電圧(例えば0V)であれば、前段回路311,312の出力信号は電源電圧(高電圧)Vccとなり、ロービーム10は点灯する。一方、ECU27からの制御信号が高電圧であれば、前段回路311,312の出力信号は低電圧となり、ロービーム10は消灯する。従ってこの場合には、ECU27はいわゆるアクティブローの制御信号でロービーム10を制御する。このように構成することで、例えばECU27に障害が生じて、それにより出力される制御信号の電圧レベルが0となった場合、ロービーム10は点灯する。ロービーム10だけでなくテイルランプ13についても同様の構成としてもよいし、ロービーム10に代えて或いはロービーム10に加えて、ハイビーム11についても図3(B)の構成としてもよい。
もちろん図3(B)は非常に簡略化した回路構成の一例であり、他の回路構成によっても、ECU27に生じた障害により制御信号が失われた際に、前照灯やテイルランプを点灯させることもできる。この様に構成することで、たとえば夜間の自動運転時に灯火器を制御するECUに障害が生じても、灯火器を点灯でき、それにより画像認識のための画像を取得できる。
[他の実施形態]
なおロービームとハイビームの電源をたすき掛けにせず、一方の電源から左右両方のロービームに電力を供給し、他方の電源から左右両方のハイビームに電力を供給するような構成としてもよい。またランプそのものの故障についても、それを例えば電流などから検知する仕組みがあれば、故障を検知した側の、故障していないランプを点灯させてもよい。たとえば右ロービームが故障したなら、右ハイビームを点灯させてもよい。
また、左折や右折などの意思表示のためにウインカーランプ(図1には不図示)が、公道を走行する自動車等の車両には備えられている。車両前方から視認できるウインカーランプとして、車両前部のヘッドランプ付近に左右一対で設けた前部ウインカーと、左右それぞれのドアミラーに一対で設けたドアミラーウインカーとを備えた車両も多い。この様な車両では、左右何れか一方(例えば右)の前部ウインカーと、他方(例えば左)のドアミラーウインカーとに一方のバッテリから電力を供給し、残りの前部ウインカー(例えば左)とドアミラーウインカー(例えば右)とに他方のバッテリから電力を供給するよう構成してもよい。この様に構成することで、ウインカー(特に前方向けのウインカー)についても、いずれか一方のバッテリからの電力供給が途絶えたとしても、他方のバッテリにより電力を供給されるウインカーによって左右両方光のウインカーを点灯することができる。
これは他の灯火器についても同様である。たとえば光源の発光方向が同一の(あるいはほぼ同一の)灯火器がそれぞれ一対で備わっている場合には、一対の灯火器の一方と、他の一対の灯火器の他方とに一つのバッテリから電力を供給し、残りの灯火器に他方のバッテリから電力を供給することで、灯火器の二重化を効果的に実現できる。
●実施形態のまとめ
以上説明した本実施形態をまとめると以下のとおりである。
(1)
左右一対の第一灯体と、
前記第一灯体と発光方向が同一の左右一対の第二灯体と、
前記第一灯体の左右いずれかである第一の側と、前記第二灯体の前記第一の側と異なる第二の側とに電力を供給する第一電源と、
前記第一灯体の前記第二の側と、前記第二灯体の前記第一の側とに電力を供給する第二電源とを有することを特徴とする。
この構成により、第一灯体の第一の側と第二灯体の第二の側、および第一灯体の第二の側と第二灯体の第一の側が、それぞれ同じ電源から電力供給を受ける。そのため、一方の電源からの電力供給が失われても、第一の側および第二の側の灯体を点灯することができる。
(2)
(1)に記載の車両であって、
前記第一灯体及び前記第二灯体と発光方向が同一の第三灯体をさらに有し、
前記第三灯体、前記第一灯体、前記第二灯体の順に、発光方向が前記車両から近くなるとともに、
前記第三灯体の前記第二の側に前記第一電源から電力を供給し、前記第三灯体の前記第一の側に前記第二電源から電力を供給することを特徴とする。
この構成により、最も遠い第二灯体と最も近い第三灯体の左右それぞれの側が同一の電源から電力の供給を受け、それにより発光方向を幅広くすることができる。
(3)
(1)に記載の車両であって、
少なくとも前記第二灯体の発光方向を調整する調整手段を有し、
前記第一灯体に対して前記第二灯体は前記車両から発光方向が遠く、
前記第一電源もしくは前記第二電源からの電力供給が失われた場合には、前記調整手段により前記第二灯体の発光方向を前記車両から近い方向に調整することを特徴とする。
この構成により、第一灯体に代えて第二灯体により照明を行う場合には、発光方向をより近くすることができる。
(4)
(1)乃至(3)のいずれかに記載の車両であって、
前記第一灯体はロービームを含み、前記第二灯体はハイビームを含むことを特徴とする。
この構成により、車両のロービームとハイビームとを対象として、ロービームの第一の側とハイビームの第二の側、およびロービームの第二の側とハイビームの第一の側が、それぞれ同じ電源から電力供給を受ける。そのため、一方の電源からの電力供給が失われても、左右両側について、灯体により照明することができる。
(5)
(1)乃至(4)のいずれかに記載の車両であって、
前記第一灯体はブレーキランプを含み、前記第二灯体はテイルランプを含むことを特徴とする。
この構成により、ブレーキランプとテイルランプについても、一方の電源からの電力供給が失われても、第一の側および第二の側の灯体を点灯することができる。
(6)
(1)に記載の車両であって、
前記第一灯体と第二灯体とを制御する制御手段をさらに有し、
前記制御手段は、該制御手段が失陥した場合には、前記第一灯体及び前記第二灯体の少なくとも一方を点灯させる回路を含むことを特徴とする。
この構成により、灯体を制御する制御手段が失われたなら、灯体を点灯させるファイルセーフを実現できる。
(7)
(6)に記載の車両であって、
前記制御手段は、前記第一の電源および前記第二の電源の一方からの電力供給が失われた場合には、前記第二灯体を点灯することを特徴とする。
この構成により、電力が失われたことで消灯した側の第一灯体に代えて、同じ側の第二灯体を点灯させることができる。
5 ジャイロセンサ、9 入出力装置、20−29 ECU、24c 通信装置、41 カメラ、42 ライダ

Claims (7)

  1. 左右一対の第一灯体と、
    前記第一灯体と発光方向が同一の左右一対の第二灯体と、
    前記第一灯体の左右いずれかである第一の側と、前記第二灯体の前記第一の側と異なる第二の側とに電力を供給する第一電源と、
    前記第一灯体の前記第二の側と、前記第二灯体の前記第一の側とに電力を供給する第二電源と
    を有することを特徴とする車両。
  2. 請求項1に記載の車両であって、
    前記第一灯体及び前記第二灯体と発光方向が同一の左右一対の第三灯体をさらに有し、
    前記第三灯体、前記第一灯体、前記第二灯体の順に、発光方向が前記車両から近くなるとともに、
    前記第三灯体の前記第二の側に前記第一電源から電力を供給し、前記第三灯体の前記第一の側に前記第二電源から電力を供給することを特徴とする車両。
  3. 請求項1に記載の車両であって、
    少なくとも前記第二灯体の発光方向を調整する調整手段を有し、
    前記第一灯体に対して前記第二灯体は前記車両から発光方向が遠く、
    前記第一電源もしくは前記第二電源からの電力供給が失われた場合には、前記調整手段により前記第二灯体の発光方向を前記車両から近い方向に調整することを特徴とする車両。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の車両であって、
    前記第一灯体はロービームを含み、前記第二灯体はハイビームを含むことを特徴とする車両。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の車両であって、
    前記第一灯体はブレーキランプを含み、前記第二灯体はテイルランプを含むことを特徴とする車両。
  6. 請求項1に記載の車両であって、
    前記第一灯体と第二灯体とを制御する制御手段をさらに有し、
    前記制御手段は、該制御手段が失陥した場合には、前記第一灯体及び前記第二灯体の少なくとも一方を点灯させる回路を含むことを特徴とする車両。
  7. 請求項6に記載の車両であって、
    前記制御手段は、前記第一の電源および前記第二の電源の一方からの電力供給が失われた場合には、前記第二灯体を点灯することを特徴とする車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7009694B1 (ja) * 2021-09-02 2022-01-26 正裕 井尻 車灯制御装置

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