JP2019123260A - 車両の制御システムおよび車両の制御方法 - Google Patents

車両の制御システムおよび車両の制御方法 Download PDF

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浩行 川越
高橋 昭夫
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Abstract

【課題】自動運転時において、歩行者に横断歩道の安全な歩行をサポートすることを可能にする。【解決手段】車両の制御システムであって、光を照射する照射手段と、道路上において歩行者が横断する領域を特定する特定手段と、前記特定手段にて特定された領域を照射するように、前記照射手段の照射領域を変更する制御手段とを有する。【選択図】 図5

Description

本発明は、車両の制御技術に関する。
従来、車両には、複数の照明手段(ライト)が設けられており、目的に応じて点灯、消灯、点滅等が切り替えられている。
一方、夜間の横断歩道などにおいて、足元の視界が悪く、歩行者が歩きにくい状況がある。また、歩行者が横断歩道を歩いている際に車両が近づいてきた場合など、自身の存在を車両側で認識されているかなどが明示的でないため、歩行者に恐怖心が生じるような場合がある。
例えば、特許文献1では、ハイブリッド車両において、走行に係る駆動を切り替えた際に照明手段を点灯させることで、車両の接近を歩行者に知らせる技術が開示されている。
特開2005−185055号公報
特許文献1では、照明手段の点灯により歩行者に車両の存在を認識させることが記載されている。しかし、自動運転時において、歩行者に横断歩道の安全な歩行をサポートする構成については考慮していない。
そこで、本願発明では、自動運転時において、歩行者に横断歩道の安全な歩行をサポートすることを可能にすることを目的とする。
上記課題を解決するために本願発明は以下の構成を有する。すなわち、車両の制御システムであって、光を照射する照射手段と、道路上において歩行者が横断する領域を特定する特定手段と、前記特定手段にて特定された領域を照射するように、前記照射手段の照射領域を変更する制御手段とを有する。
本願発明により、自動運転時において、歩行者に横断歩道の安全な歩行をサポートすることが可能となる。
本願発明の一実施形態に係る車両用制御システムのブロック図。 本願発明の一実施形態に係る車両用制御システムのブロック図。 本願発明の一実施形態に係る車両用制御システムのブロック図。 照明手段による照射の動作を説明するための図。 本願発明に係る照明手段による照射の動作を説明するための図。 本願発明に係る照明手段による照射の動作を説明するための図。 第1の実施形態に係る照明制御の処理のフローチャート。 第2の実施形態に係る照明制御の処理のフローチャート。
以下、本願発明に係る一実施形態について、図面を用いて説明する。なお、以下に示す構成等は一例であり、これに限定するものではない。
まず、本願発明を適用可能な自動運転に関する車両の制御システムの構成例について説明する。
図1〜図3は、本発明の一実施形態に係る車両用制御システム1のブロック図である。制御システム1は、車両Vを制御する。図1および図2において、車両Vはその概略が平面図と側面図とで示されている。車両Vは一例としてセダンタイプの四輪の乗用車である。制御システム1は、制御装置1Aと制御装置1Bとを含む。図1は制御装置1Aを示すブロック図であり、図2は制御装置1Bを示すブロック図である。図3は主に、制御装置1Aと制御装置1Bとの間の通信回線ならびに電源の構成を示している。
制御装置1Aと制御装置1Bとは車両Vが実現する一部の機能を多重化ないし冗長化したものである。これによりシステムの信頼性を向上することができる。制御装置1Aは、例えば、自動運転制御や、手動運転における通常の動作制御の他、危険回避等に関わる走行支援制御も行う。制御装置1Bは主に危険回避等に関わる走行支援制御を司る。走行支援のことを運転支援と呼ぶ場合がある。制御装置1Aと制御装置1Bとで機能を冗長化しつつ、異なる制御処理を行わせることで、制御処理の分散化を図りつつ、信頼性を向上できる。
本実施形態の車両Vはパラレル方式のハイブリッド車両であり、図2には、車両Vの駆動輪を回転させる駆動力を出力するパワープラント50の構成が模式的に図示されている。パワープラント50は内燃機関EG、モータMおよび自動変速機TMを有している。モータMは車両Vを加速させる駆動源として利用可能であると共に減速時等において発電機としても利用可能である(回生制動)。
<制御装置1A>
図1を参照して制御装置1Aの構成について説明する。制御装置1Aは、ECU群(制御ユニット群)2Aを含む。ECU群2Aは、複数のECU20A〜29Aを含む。各ECUは、CPU(Central Processing Unit)に代表されるプロセッサ、半導体メモリ等の記憶デバイス、外部デバイスとのインタフェース等を含む。記憶デバイスにはプロセッサが実行するプログラムやプロセッサが処理に使用するデータ等が格納される。各ECUはプロセッサ、記憶デバイスおよびインタフェース等を複数備えていてもよい。なお、ECUの数や、担当する機能については適宜設計可能であり、本実施形態よりも細分化したり、あるいは、統合したりすることが可能である。なお、図1および図3においてはECU20A〜29Aの代表的な機能の名称を付している。例えば、ECU20Aには「自動運転ECU」と記載している。
ECU20Aは、車両Vの走行制御として自動運転に関わる制御を実行する。自動運転においては車両Vの駆動(パワープラント50による車両Vの加速等)、操舵または制動の少なくとも一つを、運転者の運転操作に依らず自動的に行う。本実施形態では、駆動、操舵および制動を自動的に行う。
ECU21Aは、車両Vの周囲状況を検知する検知ユニット31A、32Aの検知結果に基づいて、車両Vの走行環境を認識する環境認識ユニットである。ECU21Aは周辺環境情報として後述する物標データを生成する。
本実施形態の場合、検知ユニット31Aは、撮像により車両Vの周囲の物体を検知する撮像デバイス(以下、カメラ31Aと表記する場合がある。)である。カメラ31Aは車両Vの前方を撮影可能なように、車両Vのルーフ前部に設けられている。カメラ31Aが撮影した画像の解析により、物標の輪郭抽出や、道路上の車線の区画線(白線等)を抽出可能である。
本実施形態の場合、検知ユニット32Aは、光により車両Vの周囲の物体を検知するLight Detection and Ranging(LIDAR:ライダ)であり(以下、ライダ32Aと表記する場合がある)、車両Vの周囲の物標を検知したり、物標との距離を測距する。本実施形態の場合、ライダ32Aは5つ設けられており、車両Vの前部の各隅部に1つずつ、後部中央に1つ、後部各側方に1つずつ設けられている。ライダ32Aの数や配置は適宜選択可能である。
ECU29Aは、検知ユニット31Aの検知結果に基づいて、車両Vの走行制御として走行支援(換言すると運転支援)に関わる制御を実行する走行支援ユニットである。
ECU22Aは、電動パワーステアリング装置41Aを制御する操舵制御ユニットである。電動パワーステアリング装置41Aは、ステアリングホイールSTに対する運転者の運転操作(操舵操作)に応じて前輪を操舵する機構を含む。電動パワーステアリング装置41Aは操舵操作をアシストしたり、あるいは、前輪を自動操舵するための駆動力を発揮するモータや、モータの回転量を検知するセンサや、運転者が負担する操舵トルクを検知するトルクセンサ等を含む。
ECU23Aは、油圧装置42Aを制御する制動制御ユニットである。ブレーキペダルBPに対する運転者の制動操作はブレーキマスタシリンダBMにおいて液圧に変換されて油圧装置42Aに伝達される。油圧装置42Aは、ブレーキマスタシリンダBMから伝達された液圧に基づいて、四輪にそれぞれ設けられたブレーキ装置(例えばディスクブレーキ装置)51に供給する作動油の液圧を制御可能なアクチュエータであり、ECU23Aは油圧装置42Aが備える電磁弁等の駆動制御を行う。本実施形態の場合、ECU23Aおよび油圧装置23Aは電動サーボブレーキを構成し、ECU23Aは、例えば、4つのブレーキ装置51による制動力と、モータMの回生制動による制動力との配分を制御する。
ECU24Aは、自動変速機TMに設けられている電動パーキングロック装置50aを制御する停止維持制御ユニットである。電動パーキングロック装置50aは、主としてPレンジ(パーキングレンジ)選択時に自動変速機TMの内部機構をロックする機構を備える。ECU24Aは電動パーキングロック装置50aによるロックおよびロック解除を制御可能である。
ECU25Aは、車内に情報を報知する情報出力装置43Aを制御する車内報知制御ユニットである。情報出力装置43Aは例えばヘッドアップディスプレイ等の表示装置や音声出力装置を含む。更に、振動装置を含んでもよい。ECU25Aは、例えば、車速や外気温等の各種情報や、経路案内等の情報を情報出力装置43Aに出力させる。
ECU26Aは、車外に情報を報知する情報出力装置44Aを制御する車外報知制御ユニットである。本実施形態の場合、情報出力装置44Aは方向指示器(ハザードランプ)であり、ECU26Aは方向指示器として情報出力装置44Aの点滅制御を行うことで車外に対して車両Vの進行方向を報知し、また、ハザードランプとして情報出力装置44Aの点滅制御を行うことで車外に対して車両Vへの注意力を高めることができる。
ECU27Aは、パワープラント50を制御する駆動制御ユニットである。本実施形態では、パワープラント50にECU27Aを一つ割り当てているが、内燃機関EG、モータMおよび自動変速機TMのそれぞれにECUを一つずつ割り当ててもよい。ECU27Aは、例えば、アクセルペダルAPに設けた操作検知センサ34aやブレーキペダルBPに設けた操作検知センサ34bにより検知した運転者の運転操作や車速等に対応して、内燃機関EGやモータMの出力を制御したり、自動変速機TMの変速段を切り替えたりする。なお、自動変速機TMには車両Vの走行状態を検知するセンサとして、自動変速機TMの出力軸の回転数を検知する回転数センサ39が設けられている。車両Vの車速は回転数センサ39の検知結果から演算可能である。
ECU28Aは、車両Vの現在位置や進路を認識する位置認識ユニットである。ECU28Aは、ジャイロセンサ33A、GPSセンサ28b、通信装置28cの制御および検知結果あるいは通信結果の情報処理を行う。ジャイロセンサ33Aは車両Vの回転運動を検知する。ジャイロセンサ33の検知結果等により車両Vの進路を判定することができる。GPSセンサ28bは、車両Vの現在位置を検知する。通信装置28cは、地図情報や交通情報を提供するサーバと無線通信を行い、これらの情報を取得する。データベース28aには、高精度の地図情報を格納することができ、ECU28Aはこの地図情報等に基づいて、車線上の車両Vの位置をより高精度に特定可能である。
入力装置45Aは運転者が操作可能に車内に配置され、運転者からの指示や情報の入力を受け付ける。
<制御装置1B>
図2を参照して制御装置1Bの構成について説明する。制御装置1Bは、ECU群(制御ユニット群)2Bを含む。ECU群2Bは、複数のECU21B〜25Bを含む。各ECUは、CPUに代表されるプロセッサ、半導体メモリ等の記憶デバイス、外部デバイスとのインタフェース等を含む。記憶デバイスにはプロセッサが実行するプログラムやプロセッサが処理に使用するデータ等が格納される。各ECUはプロセッサ、記憶デバイスおよびインタフェース等を複数備えていてもよい。なお、ECUの数や、担当する機能については適宜設計可能であり、本実施形態よりも細分化したり、あるいは、統合したりすることが可能である。なお、ECU群2Aと同様、図2および図3においてはECU21B〜25Bの代表的な機能の名称を付している。
ECU21Bは、車両Vの周囲状況を検知する検知ユニット31B、32Bの検知結果に基づいて、車両Vの走行環境を認識する環境認識ユニットであると共に、車両Vの走行制御として走行支援(換言すると運転支援)に関わる制御を実行する走行支援ユニットである。ECU21Bは周辺環境情報として後述する物標データを生成する。
なお、本実施形態では、ECU21Bが環境認識機能と走行支援機能とを有する構成としたが、制御装置1AのECU21AとECU29Aのように、機能毎にECUを設けてもよい。逆に、制御装置1Aにおいて、ECU21Bのように、ECU21AとECU29Aの機能を一つのECUで実現する構成であってもよい。
本実施形態の場合、検知ユニット31Bは、撮像により車両Vの周囲の物体を検知する撮像デバイス(以下、カメラ31Bと表記する場合がある。)である。カメラ31Bは車両Vの前方を撮影可能なように、車両Vのルーフ前部に設けられている。カメラ31Bが撮影した画像の解析により、物標の輪郭抽出や、道路上の車線の区画線(白線等)を抽出可能である。本実施形態の場合、検知ユニット32Bは、電波により車両Vの周囲の物体を検知するミリ波レーダであり(以下、レーダ32Bと表記する場合がある)、車両Vの周囲の物標を検知したり、物標との距離を測距する。本実施形態の場合、レーダ32Bは5つ設けられており、車両Vの前部中央に1つ、前部各隅部に1つずつ、後部各隅部に一つずつ設けられている。レーダ32Bの数や配置は適宜選択可能である。
ECU22Bは、電動パワーステアリング装置41Bを制御する操舵制御ユニットである。電動パワーステアリング装置41Bは、ステアリングホイールSTに対する運転者の運転操作(操舵操作)に応じて前輪を操舵する機構を含む。電動パワーステアリング装置41Bは操舵操作をアシストしたり、あるいは、前輪を自動操舵したりするための駆動力を発揮するモータや、モータの回転量を検知するセンサや、運転者が負担する操舵トルクを検知するトルクセンサ等を含む。また、ECU22Bには後述する通信回線L2を介して操舵角センサ37が電気的に接続されており、操舵角センサ37の検知結果に基づいて電動パワーステアリング装置41Bを制御可能である。ECU22Bは、運転者がステアリングハンドルSTを把持しているか否かを検知するセンサ36の検知結果を取得可能であり、運転者の把持状態を監視することができる。
ECU23Bは、油圧装置42Bを制御する制動制御ユニットである。ブレーキペダルBPに対する運転者の制動操作はブレーキマスタシリンダBMにおいて液圧に変換されて油圧装置42Bに伝達される。油圧装置42Bは、ブレーキマスタシリンダBMから伝達された液圧に基づいて、各車輪のブレーキ装置51に供給する作動油の液圧を制御可能なアクチュエータであり、ECU23Bは油圧装置42Bが備える電磁弁等の駆動制御を行う。
本実施形態の場合、ECU23Bおよび油圧装置23Bには、四輪それぞれに設けられた車輪速センサ38、ヨーレートセンサ33B、ブレーキマスタシリンダBM内の圧力を検知する圧力センサ35が電気的に接続され、これらの検知結果に基づき、ABS機能、トラクションコントロールおよび車両Vの姿勢制御機能を実現する。例えば、ECU23Bは、四輪それぞれに設けられた車輪速センサ38の検知結果に基づき各車輪の制動力を調整し、各車輪の滑走を抑制する。また、ヨーレートセンサ33Bが検知した車両Vの鉛直軸回りの回転角速度に基づき各車輪の制動力を調整し、車両Vの急激な姿勢変化を抑制する。
また、ECU23Bは、車外に情報を報知する情報出力装置43Bを制御する車外報知制御ユニットとしても機能する。本実施形態の場合、情報出力装置43Bはブレーキランプであり、制動時等にECU23Bはブレーキランプを点灯可能である。これにより後続車に対して車両Vへの注意力を高めることができる。
ECU24Bは、後輪に設けられている電動パーキングブレーキ装置(例えばドラムブレーキ)52を制御する停止維持制御ユニットである。電動パーキングブレーキ装置52は後輪をロックする機構を備える。ECU24Bは電動パーキングブレーキ装置52による後輪のロックおよびロック解除を制御可能である。
ECU25Bは、車内に情報を報知する情報出力装置44Bを制御する車内報知制御ユニットである。本実施形態の場合、情報出力装置44Bはインストルメントパネルに配置される表示装置を含む。ECU25Bは情報出力装置44Bに車速、燃費等の各種の情報を出力させることが可能である。
入力装置45Bは運転者が操作可能に車内に配置され、運転者からの指示や情報の入力を受け付ける。
<通信回線>
ECU間を通信可能に接続する、制御システム1の通信回線の例について図3を参照して説明する。制御システム1は、有線の通信回線L1〜L7を含む。通信回線L1には、制御装置1Aの各ECU20A〜27A、29Aが接続されている。なお、ECU28Aも通信回線L1に接続されてもよい。
通信回線L2には、制御装置1Bの各ECU21B〜25Bが接続されている。また、制御装置1AのECU20Aも通信回線L2に接続されている。通信回線L3はECU20AとECU21Aを接続する。通信回線L5はECU20A、ECU21AおよびECU28Aを接続する。通信回線L6はECU29AとECU21Aを接続する。通信回線L7はECU29AとECU20Aを接続する。
通信回線L1〜L7のプロトコルは同じであっても異なっていてもよいが、通信速度、通信量や耐久性等、通信環境に応じて異ならせてもよい。例えば、通信回線L3およびL4は通信速度の点でEthernet(登録商標)であってもよい。例えば、通信回線L1、L2、L5〜L7はCANであってもよい。
制御装置1Aは、ゲートウェイGWを備えている。ゲートウェイGWは、通信回線L1と通信回線L2を中継する。このため、例えば、ECU21Bは通信回線L2、ゲートウェイGWおよび通信回線L1を介してECU27Aに制御指令を出力可能である。
<電源>
制御システム1の電源について図3を参照して説明する。制御システム1は、大容量バッテリ6と、電源7Aと、電源7Bとを含む。大容量バッテリ6はモータMの駆動用バッテリであると共に、モータMにより充電されるバッテリである。
電源7Aは制御装置1Aに電力を供給する電源であり、電源回路71Aとバッテリ72Aとを含む。電源回路71Aは、大容量バッテリ6の電力を制御装置1Aに供給する回路であり、例えば、大容量バッテリ6の出力電圧(例えば190V)を、基準電圧(例えば12V)に降圧する。バッテリ72Aは例えば12Vの鉛バッテリである。バッテリ72Aを設けたことにより、大容量バッテリ6や電源回路71Aの電力供給が遮断あるいは低下した場合であっても、制御装置1Aに電力の供給を行うことができる。
電源7Bは制御装置1Bに電力を供給する電源であり、電源回路71Bとバッテリ72Bとを含む。電源回路71Bは、電源回路71Aと同様の回路であり、大容量バッテリ6の電力を制御装置1Bに供給する回路である。バッテリ72Bは、バッテリ72Aと同様のバッテリであり、例えば12Vの鉛バッテリである。バッテリ72Bを設けたことにより、大容量バッテリ6や電源回路71Bの電力供給が遮断あるいは低下した場合であっても、制御装置1Bに電力の供給を行うことができる。
<冗長化>
制御装置1Aと、制御装置1Bとが有する機能の共通性について説明する。同一機能を冗長化することで制御システム1の信頼性を向上できる。また、冗長化した一部の機能については、全く同じ機能を多重化したのではなく、異なる機能を発揮する。これは機能の冗長化によるコストアップを抑制する。
[アクチュエータ系]
〇操舵
制御装置1Aは、電動パワーステアリング装置41Aおよびこれを制御するECU22Aを有している。制御装置1Bもまた、電動パワーステアリング装置41Bおよびこれを制御するECU22Bを有している。
〇制動
制御装置1Aは、油圧装置42Aおよびこれを制御するECU23Aを有している。制御装置1Bは、油圧装置42Bおよびこれを制御するECU23Bを有している。これらはいずれも車両Vの制動に利用可能である。一方、制御装置1Aの制動機構はブレーキ装置51による制動力と、モータMの回生制動による制動力との配分を主要な機能としたものであるのに対し、制御装置1Bの制動機構は姿勢制御等を主要な機能としたものである。両者は制動という点では共通するものの、互いに異なる機能を発揮する。
〇停止維持
制御装置1Aは、電動パーキングロック装置50aおよびこれを制御するECU24Aを有している。制御装置1Bは、電動パーキングブレーキ装置52およびこれを制御するECU24Bを有している。これらはいずれも車両Vの停車を維持することに利用可能である。一方、電動パーキングロック装置50aは自動変速機TMのPレンジ選択時に機能する装置であるのに対し、電動パーキングブレーキ装置52は後輪をロックするものである。両者は車両Vの停止維持という点では共通するものの、互いに異なる機能を発揮する。
〇車内報知
制御装置1Aは、情報出力装置43Aおよびこれを制御するECU25Aを有している。制御装置1Bは、情報出力装置44Bおよびこれを制御するECU25Bを有している。これらはいずれも運転者に情報を報知することに利用可能である。一方、情報出力装置43Aは例えばヘッドアップディスプレイであり、情報出力装置44Bは計器類などの表示装置である。両者は車内報知という点では共通するものの、互いに異なる表示装置を採用可能である。
〇車外報知
制御装置1Aは、情報出力装置44Aおよびこれを制御するECU26Aを有している。制御装置1Bは、情報出力装置43Bおよびこれを制御するECU23Bを有している。これらはいずれも車外に情報を報知することに利用可能である。一方、情報出力装置43Aは方向指示器(ハザードランプ)であり、情報出力装置44Bはブレーキランプである。両者は車外報知という点では共通するものの、互いに異なる機能を発揮する。
[センサ系]
〇周囲状況の検知
制御装置1Aは、検知ユニット31Aおよび32Aを有している。制御装置1Bは、検知ユニット31Bおよび32Bを有している。これらはいずれも車両Vの走行環境の認識に利用可能である。一方、検知ユニット32Aはライダであり、検知ユニット32Bはレーダである。ライダは一般に形状の検知に有利である。また、レーダは一般にライダよりもコスト面で有利である。特性が異なるこれらのセンサを併用することで、物標の認識性能の向上やコスト削減を図ることができる。検知ユニット31A、31Bは共にカメラであるが、特性が異なるカメラを用いてもよい。例えば、一方が他方よりも高解像度のカメラであってもよい。また、画角が互いに異なっていてもよい。
制御装置1Aと制御装置1Bとの比較でいうと、検知ユニット31Aおよび32Aは、検知ユニット31Bおよび32Bと検知特性が異なってもよい。本実施形態の場合、検知ユニット32Aはライダであり、一般に、レーダ(検知ユニット32B)よりも物標のエッジの検知性能が高い。また、レーダにおいては、ライダに対して一般に、相対速度検出精度や対候性に優れる。
また、カメラ31Aをカメラ31Bよりも高解像度のカメラとすれば、検知ユニット31Aおよび32Aの方が検知ユニット31Bおよび32Bよりも検知性能が高くなる。これらの検知特性およびコストが異なるセンサを複数組み合わせることで、システム全体で考えた場合にコストメリットが得られる場合がある。また、検知特性の異なるセンサを組み合わせることで、同一センサを冗長させる場合よりも検出漏れや誤検出を低減することもできる。
〇車速
制御装置1Aは、回転数センサ39を有している。制御装置1Bは、車輪速センサ38を有している。これらはいずれも車速を検知することに利用可能である。一方、回転数センサ39は自動変速機TMの出力軸の回転速度を検知するものであり、車輪速センサ38は車輪の回転速度を検知するものである。両者は車速が検知可能という点では共通するものの、互いに検知対象が異なるセンサである。
〇制動操作量
制御装置1Aは、操作検知センサ34bを有している。制御装置1Bは、圧力センサ35を有している。これらはいずれも、運転者の制動操作量を検知することに利用可能である。一方、操作検知センサ34bは4つのブレーキ装置51による制動力と、モータMの回生制動による制動力との配分を制御するために用いられ、圧力センサ35は姿勢制御等に用いられる。両者は制動操作量を検知する点で共通するものの、互いに利用目的が異なるセンサである。
[電源]
制御装置1Aは電源7Aから電力の供給を受け、制御装置1Bは電源7Bから電力の供給を受ける。電源7Aまたは電源7Bのいずれかの電力供給が遮断あるいは低下した場合でも、制御装置1Aまたは制御装置1Bのいずれか一方には電力が供給されるので、電源をより確実に確保して制御システム1の信頼性を向上することができる。電源7Aの電力供給が遮断あるいは低下した場合、制御装置1Aに設けたゲートウェイGWが介在したECU間の通信は困難となる。しかし、制御装置1Bにおいて、ECU21Bは、通信回線L2を介してECU22B〜24B、44Bと通信可能である。
[照明]
本実施形態に係る照明手段として、車両の前部にヘッドライト、フォグランプ、フォグランプ、スモールライト、ウィンカーなどの複数の照明部43Cを備える。照明部43Cは、制動時等にECU23Bにより制御される。本実施形態に係る照明手段は、照射方法を切り替え可能に構成される。本実施形態に係る照明手段の照射方向、照射範囲、照射強度などの詳細については後述する。また、上述したように、車両の後部には、ブレーキランプとして機能する照明部である情報出力装置43Bを備えている。
[制御装置1A内での冗長化]
制御装置1Aは自動運転制御を行うECU20Aと、走行支援制御を行うECU29Aとを備えており、走行制御を行う制御ユニットを二つ備えている。
<制御機能の例>
制御装置1Aまたは1Bで実行可能な制御機能は、車両Vの駆動、制動、操舵の制御に関わる走行関連機能と、運転者に対する情報の報知に関わる報知機能と、を含む。
走行関連機能としては、例えば、車線維持制御、車線逸脱抑制制御(路外逸脱抑制制御)、車線変更制御、前走車追従制御、衝突軽減ブレーキ制御、誤発進抑制制御を挙げることができる。報知機能としては、隣接車両報知制御、前走車発進報知制御を挙げることができる。
車線維持制御とは、車線に対する車両の位置の制御の一つであり、車線内に設定した走行軌道上で車両を自動的に(運転者の運転操作によらずに)走行させる制御である。車線逸脱抑制制御とは、車線に対する車両の位置の制御の一つであり、白線または中央分離帯を検知し、車両が所定の走行線を超えないように自動的に操舵を行うものである。車線逸脱抑制制御と車線維持制御とはこのように機能が異なっている。
車線変更制御とは、車両が走行中の車線から隣接車線へ車両を自動的に移動させる制御である。前走車追従制御とは、自車両の前方を走行する他車両に自動的に追従する制御である。衝突軽減ブレーキ制御とは、車両の前方の障害物との衝突可能性が高まった場合に、自動的に制動して衝突回避を支援する制御である。誤発進抑制制御は、車両の停止状態で運転者による加速操作が所定量以上の場合に、車両の加速を制限する制御であり、急発進を抑制する。
隣接車両報知制御とは、自車両の走行車線に隣接する隣接車線を走行する他車両の存在を運転者に報知する制御であり、例えば、自車両の側方、後方を走行する他車両の存在を報知する。前走車発進報知制御とは、自車両およびその前方の他車両が停止状態にあり、前方の他車両が発進したことを報知する制御である。これらの報知は上述した車内報知デバイス(情報出力装置43A、情報出力装置44B)により行うことができる。
ECU20A、ECU29AおよびECU21Bは、これらの制御機能を分担して実行することができる。どの制御機能をどのECUに割り当てるかは適宜選択可能である。
<第1の実施形態>
以下、本願発明に係る制御について説明を行う。
本実施形態に係る制御システムは、高精度の地図情報(以下、高精度地図)を備え、もしくは、適時参照可能であり、走行中もしくは走行予定の道路の情報を取得可能であるとする。
[照明について]
図4〜図6を用いて、本実施形態に係る照明手段の動作を説明する。
まず、本実施形態に係る照明手段について説明する。本実施形態では、ヘッドライトによるハイビーム、ロービームの動作とは別に、ヘッドライトによる後述する動作を実現する構成を有する。本実施形態に係る照明手段の、車両における配置位置は特に限定するものでは無いが、車両の進行方向前方の所定の範囲の照射および照射位置の変更ができるように、その配置位置および駆動範囲が最適化されて配置されるものとする。
なお、本実施形態は、ヘッドライトにより動作を実現する構成に限定するものではなく、車両に備えられたその他の各種照明手段(フォグランプ、スモールライト、ウィンカーなど)の点灯、消灯などを組み合わせて、後述する照明動作を実現してもよい。
図4は、通常の照明手段の動作を示した図である。夜間などにおいて、車両401が、道路を走行する際に、進行方向前方を照明手段により照射している。走行中において、照射手段にて照射される領域は、照射領域402である。また、進行方向前方には、横断歩道403が存在し、歩行者404が横断歩道403に進入している状況(歩行中)を示している。
車両401が前進し、横断歩道403の直前で停止した場合、横断歩道403の一部が照射領域402に含まれる。言い換えると、横断歩道403の一部(特に、横断歩道403の右端側)は、照射領域402には含まれていない。このとき、照射領域403の形状は、車両401の走行中と略変化していない。
図5は、本実施形態に係る照明手段による照明動作の例を示す図である。車両501の進行方向前方に横断歩道503があり、歩行者504が横断歩道503に進入している。時間の経過とともに、車両501が前進し、横断歩道503の直前で停止する状況を示している。
車両501が横断歩道503から一定の距離を有している場合、照射手段にて照射される領域は、照射領域502である。
本実施形態において、車両501が横断歩道503に近づくにつれ、照射領域の形状が変化する。破線領域506は、当初の照射領域502に対応する範囲を示している。本実施形態では、横断歩道503に近づくにつれ、照射対象を横断歩道503として照射領域が狭くなるように制御している。ここでは、車両501が横断歩道503に近づくにつれ、照射領域の形状が、照射領域502、照射領域507、照射領域508として徐々に変化している例を示している。
車両501が、横断歩道501の直前で停止した時点では、照射領域の形状は照射領域508となる。つまり、横断歩道508の範囲全体を含めるように照射領域が構成される。このとき、歩行者の歩行を妨げないよう、極力、横断歩道503(道路)に向いた方向(照射角度)となるように制御される。
なお、照射領域の形状の変化は、図5に示したものに限定するものではない。例えば、車線が3車線以上であり、横断歩道の範囲が広い場合には自車両の道路内の位置(走行している車線)に応じて照射領域を決定してもよい。また、対向車両の有無に応じて、停車時の照射領域を変更してもよい。また、車両501の速度に応じて、照射領域の形状の変化の速度や、変化のパターンを切り替えるようにしてもよい。
また、歩行者が横断歩道を通過後、車両が再発進する場合の照射領域の変化は、照射領域508から照射領域506に一気に切り替えてもよいし、加速(前進)に伴って徐々に照射領域506に変化させてもよい。
図6は、本願発明に係る照明手段の別の動作の例を示す図である。車両601が横断歩道603の手前で停止している状態を示し、通常では、照射領域の範囲は照射領域602であるとする。また、横断歩道603の周辺には、複数の歩行者604が存在するものとする。
この場合、車両601は、照射手段を、横断歩道603の範囲を含めるように照射させる。このとき、横断歩道603の両端を含むように、左右に照射領域を移動させる。本実施形態では、車両601が横断歩道603の手前で停止した後、再発進する際にこのような報知動作を行う。これにより、周囲の歩行者に対して、車両601が何らかの動作を行うこと(本実施形態では、再発進)を報知することができる。なお、ここでの動作は、照射範囲を左右に動かすことに限定するものではなく、奥行き方向に動かすように制御してもよい。
[制御フロー]
図7は、本実施形態に係る処理のフローチャートを示す。車両Vによる処理は、ECUや通信装置など複数の装置が連携して行われるが、ここでは便宜上、処理の主体を車両Vと記載して説明を行う。また、本処理は、車両において自動運転が行われている場合を前提として説明するが、手動運転がなされている場合に適用されてもよい。
S701にて、車両Vは、地図情報および車両Vの現在の位置情報を取得する。上述したように、車両Vは、高精度地図を参照でき、また、自車両の現在の位置情報を取得可能である。
S702にて、車両Vは、S701にて取得した情報に基づき、進行方向の所定の範囲内に横断歩道があるか否かを判定する。所定の範囲は、固定値であってもよいし、例えば、走行速度や予め設定された走行経路に応じて決定してよい。所定の範囲内に横断歩道がある場合は(S702にてYES)S703へ進み、横断歩道が無い場合は(S702にてNO)S701へ戻る。
S703にて、車両Vは、各種検知手段を用いて、周辺情報を取得する。上述したように、車両Vは、カメラ、ライダ、レーダなどの検出手段を備えており、これらの検出手段を用いて周辺の情報を取得可能である。
S704にて、車両Vは、横断歩道周辺に歩行者が存在するか否かを判定する。ここでの歩行者として、走行中の自転車などを含めてもよい。また、飛び出しなどを予測した上で、歩行者の有無を判定してもよい。歩行者が存在する場合(S704にてYES)S705へ進み、歩行者が存在しない場合(S704にてNO)S701へ戻る。
S705にて、車両Vは、各種照射手段による照射領域を変化させる制御を行う。ここでの照射領域の変化は、図5に示したように、横断歩道と自車両との距離や、自車両の走行速度に応じて、徐々に横断歩道の領域に対応するように変化させる。このとき、車両Vは、横断歩道までの距離が所定の閾値以内になった場合には、横断歩道の手前で一旦停止動作を行う。
S706にて、車両Vは、各種検知手段を用いて、周辺情報を取得する。
S707にて、車両Vは、横断歩道周辺に歩行者が存在するか否かを判定する。例えば、この時点で、車両Vが横断歩道手前で停止している場合には、横断歩道上を歩行している歩行者、および、横断歩道に進入しようとしている歩行者がいるか否かを判定してよい。また、横断し終えた歩行者が横断歩道の領域から所定の距離よりも離れたか否かを判定するようにしてもよい。歩行者が存在する場合(S707にてYES)S705へ戻り、照射領域変化制御を継続する。歩行者が存在しない場合(S707にてNO)S708へ進む。
S708にて、車両Vは、再発進時における照射手段による照射領域の変化制御を行う。本実施形態では、図6に示した動作を一定時間行った上で再発進を行う。また、上述したように、車両Vは、図6に示した動作を行った後、元の走行時の照射領域に一気に切り替えてもよいし、加速(前進)に伴って徐々に照射領域を変化させてもよい。本工程の後、S701へ戻る。
以上、本実施形態の構成により、車両が横断歩道に近づいた際に、歩行者が横断歩道上を安全に歩行しやすいようにサポートすることができる。また、歩行者に対し、横断歩道への誘導が可能となり、安全喚起することが可能となる。
<第2の実施形態>
本願発明の第2の実施形態として、周辺状況に応じて、照明手段による照明動作を切り替える形態について説明する。
[制御フロー]
図8は、本実施形態に係る処理のフローチャートを示す。車両Vによる処理は、ECUや通信装置など複数の装置が連携して行われるが、ここでは便宜上、処理の主体を車両Vと記載して説明を行う。また、本処理は、車両において自動運転が行われている場合を前提として説明するが、手動運転がなされている場合に適用されてもよい。また、第1の実施形態にて述べた図7の処理と同じ処理については、同じ参照番号を付し、詳細な説明は省略する。
S801にて、車両Vは、各種検知手段を用いて、周辺情報を取得する。上述したように、車両Vは、カメラ、ライダ、レーダなどの検出手段を備えており、これらの検出手段を用いて周辺の情報を取得可能である。
S802にて、車両Vは、S801にて取得した周辺情報に基づき、周辺の明るさが所定の閾値以下か否かを判定する。つまり、周辺が照射手段にて照射する必要がある程度に暗くなっているか否かを判定する。ここでの所定の閾値は予め規定され、記憶部にて保持されているものとする。また、周辺情報として、周辺の輝度の他、天候や気温などの情報を併せて取得し、これらを組み合わせて判定するようにしてもよい。所定の閾値以下である場合(S802にてYES)S701へ進み、所定の閾値より大きい場合(S802にてNO)S801へ戻る。
S704にて横断歩道周辺に歩行者が存在すると判定された場合(S704にてYES)S803へ進む。
S803にて、車両Vは、S703にて取得した周辺情報に基づき、自車両と横断歩道との間に、他の車両が存在するか否かを判定する。本実施形態では、自車両と横断歩道との間に他の車両がある場合には、その車両により光が遮られるものとし、横断歩道の照射動作を行わないように制御する。他車両が存在すると判定された場合(S803にてYES)S701へ戻り、他車両が存在しないと判定された場合(S803にてNO)S705へ進む。なお、S704の処理と、S803の処理とは、この順序に限定するものではなく、入れ替えられてもよい。
以上、本実施形態により、第1の実施形態の効果に加え、更に、周辺の状況に基づいて照射動作を切り替えることで、無駄な照射動作を抑制することが可能となる。
<その他の実施形態>
横断歩道を照射している際に、車両が自動運転時である場合には、その旨を歩行者に対して報知するような構成であってもよい。また、車両の搭乗者に対しても歩行者が周囲に存在するために横断歩道を照射中であることを報知する構成であってもよい。ここでの報知方法は、照明手段により実現してもよいし、所定のメッセージをディスプレイ(不図示)等に表示するようにしてもよい。
また、走行中の光の特性と、横断歩道を照射する光の特性とが異なるように制御してもよい。例えば、横断歩道を照射する際の光の色や強度などにおいて、歩行者が認識しやすく、かつ、まぶしいなどの不快な状態を生じさせないような構成となるようにしてもよい。
また、第2の実施形態では、周辺の明るさに応じて本願発明に係る照射制御を行うか否かを判定したが、これに限定するものではない。例えば、横断歩道の直前で停止した際に、路面の状態を判定し、例えば、路面が影などにより暗くなっている場合には、その他の領域が明るい場合でも、本願発明に係る照射制御を行うようにしてもよい。
上記では、照射領域の対象として横断歩道を例に挙げて説明したが、これに限定するものではない。例えば、横断歩道が設けられていないような小さな交差点などにおいて適用してもよい。
また、上記の実施形態では、横断歩道の直前で停止した後、再発進により直進する例を示した。例えば、再発進の後、左折や右折をする場合には、上記の実施形態にて述べた動作とは異なる動作を行うようにしてもよい。例えば、左折する先に別の横断歩道がある場合には、ウィンカーの提示や図6にて示した動作に加えて、左折先の横断歩道の進入部分を照射するようにしてもよい。
<実施形態のまとめ>
上記実施形態の車両(例えば、V)の制御システムは、
光を照射する照射手段(例えば、43C)と、
道路上において歩行者が横断する領域を特定する特定手段(例えば、21A、25A)と、
前記特定手段にて特定された領域を照射するように、前記照射手段の照射領域を変更する制御手段(例えば、23C)と
を有する。
この実施形態により、車両が横断歩道に近づいた際に、歩行者が横断歩道上を安全に歩行しやすいようにサポートすることができる。また、歩行者に対し、横断歩道への誘導が可能となり、安全喚起することが可能となる。
上記実施形態の車両の制御システムでは、
周辺情報を取得する取得手段(例えば、31A、31B、32A、32B)と、
前記周辺情報に基づき、前記特定手段にて特定された領域の周辺に歩行者がいるか否かを判定する判定手段と(例えば、21A、25A)
を更に有し、
前記制御手段は、前記判定手段にて歩行者がいると判定された場合に、前記特定手段にて特定された領域を照射するように、前記照射手段の照射領域を変更する。
この実施形態により、より確実に歩行者が横断歩道上を安全に歩行しやすいようにサポートすることができ、無駄な照射動作を防止することができる。
上記実施形態の車両の制御システムでは、
前記判定手段は更に、前記周辺情報に基づき、前記特定手段にて特定された領域と前記車両との間に他の車両が存在するか否かを判定し、
前記制御手段は、前記判定手段にて他の車両が存在しないと判定された場合に、前記特定手段にて特定された領域を照射するように、前記照射手段の照射領域を変更する。
この実施形態により、無駄な照射動作を防止することができる。
上記実施形態の車両の制御システムでは、
前記特定手段が特定する領域は、横断歩道の領域である。
この実施形態により、車両が横断歩道に近づいた際に、歩行者が横断歩道上を安全に歩行しやすいようにサポートすることができる。
上記実施形態の車両の制御システムでは、
前記制御手段は、前記照射手段による前記特定手段にて特定された領域の照射を終了する際に、所定の報知動作を行う。
この実施形態により、車両が再発進する際に、周囲の歩行者が安全に歩行できるように報知することができる。
上記実施形態の車両の制御システムでは、
前記制御手段は、歩行者が前記横断する領域を横断した後に当該領域から所定の距離まで離れた場合、前記所定の報知動作を行う。
この実施形態により、車両が再発進する際に、周囲の歩行者が安全に歩行できるように発進することができる。
上記実施形態の車両の制御システムでは、
前記所定の報知動作は、前記照射手段による照射位置を上下左右のいずれかに移動させることにより行われる。
この実施形態により、車両の周辺の歩行者は、視覚的に車両の再発進を認知することができる。
上記実施形態の車両の制御システムでは、
前記制御手段は、前記車両が前記特定手段にて特定された領域の付近に停止した後、再発進する際に当該領域への照射動作を終了させる。
この実施形態により、再発進が行われた以降の無駄な照射動作を防止することができる。
上記実施形態の車両の制御システムでは、
前記制御手段は、前記車両が前記特定手段にて特定された領域に近づくにつれて、当該領域を含むように、前記照射手段の照射領域を狭く変更する。
この実施形態により、自車両の位置と特定された位置との関係に応じて適切な照射範囲に制御することができる。
上記実施形態の車両の制御システムでは、
周辺の明るさ情報を取得する手段と、
前記明るさ情報に基づき、周辺の明るさが所定の閾値より明るいか否かを判定する手段と、
を更に有し、
前記制御手段は、周囲の明るさが前記所定の閾値よりも明るくないと判定された場合、前記特定手段にて特定された領域を照射するように、前記照射手段の照射領域を変更する。
この実施形態により、周辺環境に応じて照射動作を切り替え、無駄な照射動作を防止することができる。
上記実施形態の車両の制御システムでは、
前記明るさ情報は、前記特定手段にて特定された領域の明るさである。
この実施形態により、照射対象となる範囲の状態に応じて照射動作を切り替え、無駄な照射動作を防止することができる。
上記実施形態の車両の制御システムでは、
前記車両は、自動運転による走行モードを備え、
前記制御手段により前記特定手段にて特定された領域を照射するように前記照射手段の照射領域を変更する際に、前記車両が前記自動運転による走行モードである場合、その旨を周囲に報知する報知手段(例えば、43C)を更に有する。
この実施形態により、自動運転において、車両が横断歩道に近づいた際に、歩行者が横断歩道上を安全に歩行しやすいようにサポートすることができる。
上記実施形態の車両の制御方法は、
光を照射する照射手段(例えば、43C)を備えた車両の制御方法であって、
道路上において歩行者が横断する領域を特定する特定工程と、
前記特定工程にて特定された領域を照射するように、前記照射手段の照射領域を変更する制御工程と
を有する。
この実施形態により、車両が横断歩道に近づいた際に、歩行者が横断歩道上を安全に歩行しやすいようにサポートすることができる。また、歩行者に対し、横断歩道への誘導が可能となり、安全喚起することが可能となる。
1…制御システム、29A…ECU、31A…検知ユニット(カメラ)、32A…検知ユニット(ライダ)、43A…情報出力装置、43C…照射部、V…車両

Claims (13)

  1. 車両の制御システムであって、
    光を照射する照射手段と、
    道路上において歩行者が横断する領域を特定する特定手段と、
    前記特定手段にて特定された領域を照射するように、前記照射手段の照射領域を変更する制御手段と
    を有することを特徴とする制御システム。
  2. 周辺情報を取得する取得手段と、
    前記周辺情報に基づき、前記特定手段にて特定された領域の周辺に歩行者がいるか否かを判定する判定手段と
    を更に有し、
    前記制御手段は、前記判定手段にて歩行者がいると判定された場合に、前記特定手段にて特定された領域を照射するように、前記照射手段の照射領域を変更することを特徴とする請求項1に記載の制御システム。
  3. 前記判定手段は更に、前記周辺情報に基づき、前記特定手段にて特定された領域と前記車両との間に他の車両が存在するか否かを判定し、
    前記制御手段は、前記判定手段にて他の車両が存在しないと判定された場合に、前記特定手段にて特定された領域を照射するように、前記照射手段の照射領域を変更することを特徴とする請求項2に記載の制御システム。
  4. 前記特定手段が特定する領域は、横断歩道の領域であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の制御システム。
  5. 前記制御手段は、前記照射手段による前記特定手段にて特定された領域の照射を終了する際に、所定の報知動作を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の制御システム。
  6. 前記制御手段は、歩行者が前記横断する領域を横断した後に当該領域から所定の距離まで離れた場合、前記所定の報知動作を行うことを特徴とする請求項5に記載の制御システム。
  7. 前記所定の報知動作は、前記照射手段による照射位置を上下左右のいずれかに移動させることにより行われることを特徴とする請求項5または6に記載の制御システム。
  8. 前記制御手段は、前記車両が前記特定手段にて特定された領域の付近に停止した後、再発進する際に当該領域への照射動作を終了させることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の制御システム。
  9. 前記制御手段は、前記車両が前記特定手段にて特定された領域に近づくにつれて、当該領域を含むように、前記照射手段の照射領域を狭く変更することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の制御システム。
  10. 周辺の明るさ情報を取得する手段と、
    前記明るさ情報に基づき、周辺の明るさが所定の閾値より明るいか否かを判定する手段と、
    を更に有し、
    前記制御手段は、周囲の明るさが前記所定の閾値よりも明るくないと判定された場合、前記特定手段にて特定された領域を照射するように、前記照射手段の照射領域を変更することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の制御システム。
  11. 前記明るさ情報は、前記特定手段にて特定された領域の明るさであることを特徴とする請求項10に記載の制御システム。
  12. 前記車両は、自動運転による走行モードを備え、
    前記制御手段により前記特定手段にて特定された領域を照射するように前記照射手段の照射領域を変更する際に、前記車両が前記自動運転による走行モードである場合、その旨を周囲に報知する報知手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の制御システム。
  13. 光を照射する照射手段を備えた車両の制御方法であって、
    道路上において歩行者が横断する領域を特定する特定工程と、
    前記特定工程にて特定された領域を照射するように、前記照射手段の照射領域を変更する制御工程と
    を有することを特徴とする制御方法。
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