JP2019004292A - デュアルicカード - Google Patents

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Abstract

【課題】平面コイルを用いつつ、より高い効率でICモジュールとアンテナコイルとを電磁結合する。
【解決手段】デュアルICカードは、接触端子部と、非接触端子部を構成する接続コイルと、接触型通信機能および非接触型通信機能を有するICチップ34とを有するICモジュール30と、接続コイルと電磁結合するための結合用コイル18と、非接触型通信を行うために結合用コイルに接続された主コイルとを有するアンテナを含み、ICモジュールを収容する凹部が形成された板状のカード本体とを備え、カード本体は基板12を有し、結合用コイルは、基板の第一面12aに設けられた第一コイル51と、基板において、第一面と反対側の第二面12bに設けられた第二コイル52とを有し、第二コイル52の素線幅W1は、第一コイル51の素線幅W2と、第一コイル51の素線間ピッチP1との和の整数倍である。
【選択図】図3

Description

本発明は、接触型通信と非接触型通信が可能なデュアルICカードに関する。
接触型通信機能および非接触型通信機能を有するデュアルICカードは、使用者の用途に応じて通信形態を使い分けられるため、様々な用途に用いられてきている。近年、デュアルICカードでは、アンテナを備えたICモジュールを絶縁性の接着剤などにより接合し、カード本体に埋め込まれたアンテナとの間で電磁結合により電力供給と通信が可能なカード構成が用いられている。このようにデュアルICカードを構成することで、ICモジュールとカード本体との電気的な接続が不安定になるのを抑制することができる。これは、ICモジュールとカード本体とをはんだなどの導電性の接続部材で直接接続した場合には、デュアルICカードを曲げたり、経年劣化により接続部材が劣化したりしたときに接続部材が破損する恐れがあるためである。
このようにICモジュールとカード本体とが電磁結合により電気的に接続されたデュアルICカードとしては、例えば特許文献1から3に記載されたものが知られている。
デュアルICカード用のICモジュールは、接触用外部機器との接触インターフェース用の端子(接触端子部)が表面に形成されており、裏面にトランス結合(電磁結合)用の接続コイルが形成されている。
カード本体は、シート状の樹脂(基板)の第一の面にプリントコイルで形成した結合コイルとアンテナコイル(主コイル)とを持つアンテナ基板を樹脂封止したものである。結合コイルは、シート状の樹脂の厚さ方向に見たときに、ICモジュールのICチップの外側を囲うように巻回されている。
カード本体の結合コイルが接続コイルとトランス結合し、アンテナコイルがリーダライタなどの非接触用外部機器との間で電力供給と通信が可能となっている。
デュアルICカードは、クレジットなどの大量のデータ交換や決算業務の交信のような確実性と安全性が求められる用途では接触型通信が用いられる。一方で、入退室のゲート管理などのような認証が主たる交信内容であり、交信データ量が少量の用途では非接触型通信が用いられる。
デュアルICカードは、厚みの制限があるため、結合コイルとして、平面コイルが用いられることが多い。結合度を高めるために平面コイルの巻き数を増やすと、増やしたループは順次ループの径方向外側に増加していくため、結合度を高めにくいという問題がある。
この問題に対して、特許文献4では、結合コイルを基板において第一面と反対側の第二面上にも設けることにより、結合コイルの一部を基板の厚さ方向に積み重ねて、結合度を高めやすくしている。
国際公開第99/26195号 国際公開第98/15916号 国際公開第96/35190号 特願2015−7899号公報
平面コイルの形成は、基材の両面に金属層が形成されたシートに対して、金属層を所定のパターンにエッチングすることにより行われるのが一般的である。
詳細は後述するが、発明者らは、基材に形成された金属層の厚みが異なる場合において特許文献4に記載の発明に更なる改善点を見出し、本発明を完成させた。
本発明は、結合コイルとして平面コイルを用いつつ、より高い効率でICモジュールとアンテナコイルとを電磁結合することができるデュアルICカードを提供することを目的とする。
本発明は、接触型外部機器と接触するための接触端子部と、電磁結合による非接触端子部を構成する接続コイルと、接触型通信機能および非接触型通信機能を有するICチップとを有するICモジュールと、前記ICモジュールの前記接続コイルと電磁結合するための結合用コイルと、非接触型外部機器との非接触型通信を行うために前記結合用コイルに接続された主コイルと、を有するアンテナを含み、前記ICモジュールを収容する凹部が形成された板状のカード本体とを備え、前記カード本体は基板を有し、前記結合用コイルは、前記基板の第一面に設けられた第一平面コイルと、前記基板において、前記第一面と反対側の第二面に設けられた第二平面コイルとを有し、前記第二平面コイルの素線幅は、前記第一平面コイルの素線幅と、前記第一平面コイルの素線間ピッチとの和の整数倍であるデュアルICカードである。
前記第一平面コイルの素線の厚みは、前記第二コイルの素線の厚みよりも大きく、前記主コイルが、前記基板の第一面に設けられてもよい。
前記第二平面コイルの巻き数は、0.5以上2.0以下であってもよい。
本発明のデュアルICカードは、結合コイルとして平面コイルを用いつつ、より高い効率でICモジュールとアンテナコイルとを電磁結合することができる。
本発明の一実施形態のデュアルICカードを模式的に示す側面の断面図である。 同デュアルICカードのカード本体の一部を透過させた平面図である。 図1中のA部拡大図である。 第二コイルの巻き数とICモジュールへのエネルギー伝達量との関係を検討したシミュレーション結果を示すグラフである。 同デュアルICカードの原理を説明するための等価回路図である。 コイル形成位置がずれた場合の第一コイルと第二コイルとの位置関係を示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係るデュアルICカードを、図1から図6を参照しながら説明する。
図1および図2に示すように、デュアルICカード1は、凹部11が形成された板状のカード本体10と、この凹部11に収容されたICモジュール30とを備えている。
なお、図1はデュアルICカード1を模式的に示す断面図であり、後述するアンテナ13の巻き数を簡略化して示している。図2では、カード本体10におけるアンテナ13および容量性素子14を示し、基板12を透過させてその外形のみ示している。後述する裏面コイル52には、ハッチングを付して示している。
カード本体10は、基板12と、基板12に設けられたアンテナ13と、アンテナ13に接続(電気的に接続)された容量性素子14と、基板12、アンテナ13、および容量性素子14を封止するカード基材15とを有している。
基板12は、PET(ポリエチレンテレフタレート)やポリエチレンナフタレート(PEN)などの絶縁性を有する材料を用いて、平面視で矩形状に形成されている(図2参照。)。
基板12の短辺12c側には、基板12の厚さ方向Dに貫通する収容孔12dが形成されている。収容孔12dは、平面視で基板12の短辺や長辺に平行な辺を有する矩形状に形成されている。基板12の厚さは、例えば15〜50μm(マイクロメートル)である。
アンテナ13は、ICモジュール30の後述する接続コイル31と電磁結合するための結合用コイル18と、結合用コイル18に接続されてリーダライタなどの非接触型外部機器との非接触型通信を行う主コイル19とを有する。結合用コイル18は、図2における領域R1内に配されており、主コイル19は領域R1に隣合う領域R2内に配されている。収容孔12dに対する基板12の長辺12e側には、エンボスが形成可能なエンボス領域R3がICカードの規格(X 6302−1:2005(ISO/IEC 7811−1:2002))に基づいて設定されている。
結合用コイル18は、層状の導体からなる平面コイルを有する。結合用コイル18は、図2および図3に示すように、基板12の凹部11の開口11a(図1参照)側となる第一面12a上に設けられた第一コイル(第一平面コイル)51と、基板12の厚さ方向両側の面のうち、第一面12aと反対側の第二面12b上に設けられた第二コイル(第二平面コイル)52とを有する。第一コイル51と第二コイル52とは、図2に示す基板12の平面視において、少なくとも一部が重なるように配置されている。
第一コイル51は、基材の面方向に広がる螺旋状に形成され、厚さ方向Dに見たときに、ICモジュール30、すなわち凹部11の周りに5回巻回されている。第一コイル51と接続されてエンボス領域R3に延びる素線51aの幅は、第一コイル51の幅よりも広い。
第一コイル51の最も内側に配された素線51bの端部には、素線51bよりも幅が広く略円形状に形成された端子部20が設けられている。この端子部20は、第一面12a上に形成されている。
本実施形態において、第二コイル52は、図2に示す厚さ方向Dに見たときに、ICモジュール30を全周にわたり1回だけ取巻くように形成されている。第二コイル52の素線52aの第一の端部であって、結合用コイル18の端子部20と厚さ方向Dに重なる位置には、素線52aよりも幅が広く略円形状に形成された端子部53が設けられている。第一コイル51の端子部20と第二コイル52の端子部53とは、公知のクリンピング加工などにより電気的に接続されている。容量性素子14は、結合用コイル18と主コイル19との間に直列に接続されている。
なお、図1においてICモジュール30を取巻くように形成されている第二コイル52は、ICモジュール30の外側に形成されているが、ICモジュール30と重なるように形成してもよい。
図3に示すように、第一面12a上に形成された第一コイル51の素線51bと、第二コイル52の素線52aとは、厚さが異なっており、素線51bの方が厚い。このため、素線51bの幅と素線52aの幅を同一にすると、第一コイル51と第二コイル52とで電気抵抗が異なってしまう。これを解消するため、本実施形態では、第二コイルを構成する素線52aの幅W1を、第一コイル51を構成する素線51bの幅W2よりも大きくしている。
具体的には、幅W1は、幅W2と、素線51b間のピッチP1との和に等しく設定されている。幅W1とピッチP1とは、同一であってもよいし、異なっていてもよい。
主コイル19は、図2に示すように、螺旋状に形成されて領域R2内で3回巻回されている。エンボス領域R3において、主コイル19を構成する素線19aの幅は、エンボス領域R3以外で主コイル19を構成する素線19bの幅よりも広い。素線19aの幅および前述の素線51aの幅を広くすることで、エンボス領域R3にエンボスが形成されたときに素線19a、51aが断線するのを防ぐことができる。
主コイル19のうち最も外側に配された素線19aの端部に、第一コイル51のうち最も外側に配された素線51aの端部が接続されている。
素線19b、51bは特に限定はしないが、例えば線幅約0.1mm〜1mm程度、間隔約0.1mm〜1mm程度で形成することができる。また、エンボス領域R3における素線19a、51aは、例えば線幅約1mm〜15mm、間隔約0.1mm〜1mm程度で形成することができる。
容量性素子14は、図1および図2に示すように、基板12の第一面12aに設けられた電極板14aと、基板12の第二面12bに設けられた電極板14bとを有している。電極板14a、14bは、基板12を挟んで対向するように配置されている。
電極板14aは、主コイル19のうち最も内側に配された素線19bの端部に接続されている。
電極板14bには、第二面12bに設けられた接続配線21が接続されている。この接続配線21は、第二コイル52の素線52aの第二の端部に接続されている。
アンテナ13、容量性素子14および接続配線21は、例えば、厚さ方向の両面に金属層が形成された基板12に、一般的なグラビア印刷によって所定のパターンのレジストを塗工し、その後金属層の一部をエッチングにより除去することで形成することができる。
カード基材15は、非晶質ポリエステルなどのポリエステル系材料、PVC(ポリ塩化ビニル)などの塩化ビニル系材料、ポリカーボネート系材料、PET−G(ポリエチレンテレフタレート共重合体)などの絶縁性を有する材料を用いて、平面視で矩形状に形成されている(図2参照。)。
前述の凹部11は、図1に示すように、カード基材15に形成されている。凹部11は、カード基材15の側面に形成された第一の収容部24と、第一の収容部24の底面に形成された第一の収容部24よりも小径の第二の収容部25とを有している。第一の収容部24のカード基材15の側面側の開口が、前述の開口11aとなっている。
なお、基板12、アンテナ13、および容量性素子14を一対のカード基材間に挟み込み、熱圧によるラミネートあるいは接着剤で一対のカード基材同士を一体化する。その後でカード個片形状に打ち抜くことで、カード本体を形成してもよい。
ICモジュール30は、図1に示すように、シート状のモジュール基材33と、モジュール基材33の第一の面に設けられたICチップ34および接続コイル31と、モジュール基材33の第二の面に設けられた複数の接触端子(接触端子部)35とを備えている。ICモジュール30は、さらにIC樹脂封止部36を備えていてもよい。
モジュール基材33は、ガラスエポキシやPETなどの材料を用いて、平面視で矩形状に形成されている。モジュール基材33の厚さは、例えば50〜200μmである。
ICチップ34は、接触型通信機能および非接触型通信機能を有する公知の構成のものを用いることができる。
接続コイル31は、ICチップ34とIC樹脂封止部36を囲うように螺旋状に形成されている。接続コイル31は、銅箔やアルミニウム箔をエッチングでパターン化することで形成され、厚さは、例えば5〜50μmである。接続コイル31は、カード本体10の結合用コイル18との電磁結合による非接触端子部を構成する。
複数の接触端子35は、モジュール基材33の第二の面に例えば銅箔をラミネートすることで、所定のパターンに形成されている。銅箔における外部に露出する部分には、厚さ0.5〜3μmのニッケル層をメッキにより設けてもよく、さらにこのニッケル膜上に厚さ0.01〜0.3μmの金層をメッキにより設けてもよい。
各接触端子35は、現金自動預け払い機などの接触型外部機器と接触するためのものである。接触端子35は、ICチップ34に内蔵された不図示の素子などと接続されている。
ICチップ34と接続コイル31とは不図示のワイヤにより接続されていて、ICチップ34、接続コイル31およびワイヤにより、閉回路が構成される。
モジュール基材33の第二の面に複数の接触端子を厚さ50〜200μmのリードフレームで形成し、モジュール基材33の第一の面に接続コイルを銅線により形成してもよい。
樹脂封止部36は、例えば、公知のエポキシ樹脂などで形成することができる。樹脂封止部36を備えることで、ICチップ34を保護したり、ワイヤの断線を防いだりすることができる。
第二コイル52の巻き数及び長さは、結合用コイル18と接続コイル31との結合度、および抵抗損失に影響する。発明者らは、上記のように構成された第二コイル52の最適な態様を検討する中で、結合用コイル18と接続コイル31との結合を効率的に強化することができる第二コイル52の巻き数の範囲を見出した。
図4は、第二コイル52の巻き数と、ICモジュール30へのエネルギー伝達量との関係を示すシミュレーション結果のグラフである。図5に示すように、第二コイル52が存在しない(巻き数ゼロ)ときのエネルギー伝達量100に対し、巻き数1の第二コイル52を設けることにより、エネルギー伝達量を4%上昇させることができる。
さらに、発明者らの検討では、エネルギー伝達量の向上効果は、第二コイル52の巻き数が整数でない場合でも発揮されることが分かった。図4に示す結果では、第二コイルの巻き数を0.5以上2.0以下とすることにより、エネルギー伝達量を2%程度上昇させることができることが示された。結合用コイルを形成する場合、その巻き数は整数とされることがこの分野での常識であり、上述した第二コイルを平面コイルで形成する場合の好適な巻き数の範囲は、非常に新しい知見と言える。一方、巻き数を2より大きくすると、エネルギー伝達量の向上効果は失われていくことが示された。
次に、以上のように構成されたデュアルICカード1の作用について説明する。図5は、本デュアルICカード1の原理を説明するための等価回路図である。
リーダライタ(非接触型外部機器)D10の送受信回路D11で発生された不図示の高周波信号により、送受信コイルD12に高周波磁界が誘起される。この高周波磁界は、磁気エネルギーとして空間に放射される。
このときデュアルICカード1がこの高周波磁界中に位置すると、高周波磁界により、デュアルICカード1のアンテナ13および容量性素子14で構成する並列共振回路に電流が流れる。このとき、結合用コイル18においては、第一コイル51から第二コイル52へ、あるいはその逆の第二コイル52から第一コイル51へ電流が流れる。したがって、第一面12a側から見たときの第一コイル51の電流の流れと、第二面12b側から見たときの第二コイル51の電流の流れとは、正反対になっている。
主コイル19と容量性素子14の共振回路で受信した信号は、結合用コイル18に伝達される。その後、結合用コイル18と接続コイル31との電磁結合によってICチップ34に信号が伝達される。
図示はしないが、デュアルICカード1が現金自動預け払い機などの接触型外部機器との間で電力供給と通信を行う場合には、現金自動預け払い機に設けられた端子をデュアルICカード1の接触端子35に接触させる。そして、現金自動預け払い機の制御部とICチップ34との間で電力供給および通信を行う。
本実施形態のデュアルICカード1によれば、結合用コイル18は基板12の第一面12a上に設けられた第一コイル51と、第二面12b上に設けられた第二コイル52とを有し、第二コイルの素線幅W1は、第一コイル51の素線幅W2と素線間ピッチP1との和、すなわち、素線幅W2と素線間ピッチP1との和の1倍と等しくなっている。
したがって、第一コイル51および第二コイル52を形成する際に、両者の形成位置が、レジスト塗工やエッチングの公差範囲内で素線の幅方向にずれたとしても、図6に示すように、基材の厚さ方向において第一コイル51と第二コイル52とが重なる領域の面積は、素線51b1本分であり、実質的に変化しない。したがって、第一コイル51および第二コイル52の形成個体差に起因する結合用コイル18の電気的特性(インダクタンス)のバラつきが抑えられる。その結果、結合用コイル18と接続コイル31との電磁結合の態様を安定させることができる。
また、第二コイル52の素線幅W1が第一コイル51の素線幅W2よりも大きいため、第一コイルと第二コイルとで素線の厚さが異なっていても、第一コイルと第二コイルとの断面積を略同一にすることができる。その結果、基材の両面に異なる厚さの金属層が形成された汎用の材料を用いて、電気的特性の安定したアンテナを安価に形成することができる。さらに、第一コイル側の素線を厚くすることで、同じ側に形成される主コイルの断線を好適に防止することができる。
本実施形態において、第一コイル51に囲まれた領域の面積と第二コイル52に囲まれた領域の面積とは、同一であってもよいし、一方が他方より大きくてもよい。同一である場合は、結合用コイルと接続コイルとの電磁結合をより確実に行うことができる。一方を他方より大きくする場合、小さい方の面積を、収容孔12dの面積に、上述したレジスト塗工やエッチングの公差を加味した値とすることで、結合用コイルの形成位置が内側にずれた場合でも、収容孔の形成加工時に結合用コイルが損傷することを防ぐことができる。
以上、本発明の一実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせなども含まれる。
例えば、上述の実施形態では、第二コイルの素線の幅が、第一コイルの素線の幅と第一コイルの素線間ピッチとの和に等しい例を説明したが、これに代えて、第二コイルの素線の幅を、第一コイルの素線の幅と第一コイルの素線間ピッチとの和の2倍或いは3倍等の他の整数倍にしてもよい。
1 デュアルICカード
10 カード本体
11 凹部
11a 開口
12 基板
12a 第一の面
12b 第二面
13 アンテナ
18 結合用コイル
19 主コイル
30 ICモジュール
31 接続コイル
34 ICチップ
35 接触端子(接触端子部)
51 第一コイル(第一平面コイル)
51a、51b、52a 素線
52 第二コイル(第二平面コイル)
D 厚さ方向

Claims (3)

  1. 接触型外部機器と接触するための接触端子部と、電磁結合による非接触端子部を構成する接続コイルと、接触型通信機能および非接触型通信機能を有するICチップと、を有するICモジュールと、
    前記ICモジュールの前記接続コイルと電磁結合するための結合用コイルと、非接触型外部機器との非接触型通信を行うために前記結合用コイルに接続された主コイルと、を有するアンテナを含み、前記ICモジュールを収容する凹部が形成された板状のカード本体と、
    を備え、
    前記カード本体は基板を有し、
    前記結合用コイルは、
    前記基板の第一面に設けられた第一平面コイルと、
    前記基板において、前記第一面と反対側の第二面に設けられた第二平面コイルと、を有し、
    前記第二平面コイルの素線幅は、前記第一平面コイルの素線幅と、前記第一平面コイルの素線間ピッチとの和の整数倍である、
    デュアルICカード。
  2. 前記第一平面コイルの素線の厚みは、前記第二平面コイルの素線の厚みよりも大きく、
    前記主コイルが、前記基板の第一面に設けられている、
    請求項1に記載のデュアルICカード。
  3. 前記第二平面コイルの巻き数は、0.5以上2.0以下である、請求項1に記載のデュアルICカード。
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