JP2019003916A - サービスプラグ - Google Patents

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統 柳澤
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Abstract

【課題】抜き取りのためのスぺースを不要とすると共に、抜き取り側部品の落下による使用不可や第1コネクタハウジング内への異物侵入を防止することが可能なサービスプラグを提供する。【解決手段】サービスプラグは、第1コネクタハウジングと、第2コネクタハウジング20と、レバー30とを備えたものであって、レバー30は、第1操作位置にあるときに、第2コネクタハウジング20の嵌合状態から非嵌合状態への変移方向に、カム溝34内のカムピンが抜け出ることを防止する防止壁38を、カム溝34の終端部Eに有する。【選択図】図3

Description

本発明は、サービスプラグに関する。
車両等への取り付け側となる第1コネクタハウジングと、第1コネクタハウジングに対して挿抜可能な第2コネクタハウジングと、第2コネクタハウジングに回転可能に取り付けられ第1コネクタハウジングに対する第2コネクタハウジングの挿抜方向への力を作用させるためのレバーとを備えたサービスプラグが提案されている(例えば特許文献1参照)。
このサービスプラグは、車両バッテリーから負荷までの間に設けられ、負荷側において何らかの作業を行う場合に、作業員の安全性を確保する観点から、レバー操作が行われて第2コネクタハウジングがレバーと共に第1コネクタハウジングから抜き取られる構造となっている。
特開2012−119292号公報
しかし、特許文献1に記載のサービスプラグは、第2コネクタハウジングとレバーとからなるグリップ部を抜き取ることを前提とするものであることから、サービスプラグ上には、グリップ部の抜き取りのためのスぺースが必要となってしまう。
また、グリップ部が抜き取られるものであることから、グリップ部(抜き取り側部品)を落としてしまい使用不可になったり、内部がむき出しとなった第1コネクタハウジング内に異物が侵入してしまったりする可能性があった。
本発明はこのような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、抜き取りのためのスぺースを不要とすると共に、抜き取り側部品の落下による使用不可や第1コネクタハウジング内への異物侵入を防止することが可能なサービスプラグを提供することにある。
本発明に係るサービスプラグは、第1端子を所定方向に延在した状態で収納する第1コネクタハウジングと、前記第1端子と対向し且つ前記第1端子と同方向に延在した状態で第2端子を収納すると共に、前記第1コネクタハウジングに対して嵌合させられる第2コネクタハウジングと、前記第2コネクタハウジングに形成された回転軸を中心に回転可能に設けられ、前記第1コネクタハウジングに設けられたカムピンが嵌まるカム溝が形成され、前記カムピンと前記カム溝との協働によって第1操作位置にあるときに前記第2コネクタハウジングを非嵌合状態とし、第2操作位置にあるときに前記第2コネクタハウジングを嵌合状態とするレバーと、を備えたサービスプラグであって、前記レバーは、前記第1操作位置にあるときに、前記第2コネクタハウジングの前記嵌合状態から前記非嵌合状態への変移方向に、前記カム溝内の前記カムピンが抜け出ることを防止する防止壁を、前記カム溝の終端部に有することを特徴とする。
本発明に係るサービスプラグによれば、レバーが第1操作位置にあるときに、カム溝内のカムピンが抜け出ることを防止する防止壁をカム溝の終端部に有するため、作業者は第2コネクタハウジング側を抜き取ろうとしても、カムピンの抜けが防止壁によって阻止されて容易に抜き取ることができない。よって、第2コネクタハウジング側の抜き取りを基本的に不可とでき、抜き取りのためのスぺースを不要とすることができる。また、基本的に抜き取りできない構成であることから、抜き取り側部品の落下や第1コネクタハウジング内への異物侵入のおそれがない。従って、抜き取りのためのスぺースを不要とすると共に、抜き取り側部品の落下による使用不可や第1コネクタハウジング内への異物侵入を防止することができる。
また、本発明に係るサービスプラグにおいて、前記第2コネクタハウジングは、前記第1コネクタハウジングが取り付けられる取付面に対して、平行方向に変移することが好ましい。
このサービスプラグによれば、第2コネクタハウジングは、第1コネクタハウジングが取り付けられる取付面に対して、平行方向に変移するため、第2コネクタハウジングが取付面に対して垂直に変位する場合と比較すると、更に、サービスプラグ上の必要スペースを小さくすることに貢献することができる。
本発明によれば、抜き取りのためのスぺースを不要とすると共に、抜き取り側部品の落下による使用不可や第1コネクタハウジング内への異物侵入を防止することが可能なサービスプラグを提供することができる。
本発明の実施形態に係るサービスプラグを示す分解構成図である。 図1に示したサービスプラグの第1コネクタハウジングを示す斜視図である。 図1に示したサービスプラグの第2コネクタハウジング及びレバーを示す斜視図である。 図1に示したサービスプラグのレバーを示す平面図である。 図1に示したレバーが第1操作位置にあるときの斜視図である。 図1に示したレバーが第2操作位置にあるときの斜視図である。 図1に示したレバーが第3操作位置にあるときの斜視図である。 図1に示したレバーが第1操作位置にあるときの断面図である。 図1に示したレバーが第2操作位置にあるときの断面図である。 図1に示したレバーが第3操作位置にあるときの断面図である。
以下、本発明を好適な実施形態に沿って説明する。なお、本発明は以下に示す実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。また、以下に示す実施形態においては、一部構成の図示や説明を省略している箇所があるが、省略された技術の詳細については、以下に説明する内容と矛盾が発生しない範囲内において、適宜公知又は周知の技術が適用されていることはいうまでもない。
図1〜図7は、本発明の実施形態に係るサービスプラグを示す構成図である。図1に示すように、本実施形態に係るサービスプラグ1は、車両バッテリから負荷までの間に設けられるものであって、第1コネクタハウジング10と、第2コネクタハウジング20と、レバー30とを備えている。
第1コネクタハウジング10は、車両等の取付面MSに対して取り付けられて固定側となるコネクタである。第2コネクタハウジング20は、第1コネクタハウジング10に対して嵌合させられる相手側のコネクタである。レバー30は、第2コネクタハウジング20に対して第1コネクタハウジング10への嵌合力や離脱力を作用させるものである。なお、本実施形態において第2コネクタハウジング20は、レバー30の操作によって、取付面MSに対して平行方向に移動可能となっている。以下、各部を詳細に説明する。
図1及び図2に示す第1コネクタハウジング10は、本体部10aと、本体部10aの嵌合方向側に取り付けられるリアカバー10bとを備えている。本体部10aは、取付面MSに取り付けるための2つの取付口11(斜視状態においては1つのみ図示)が形成されている。この取付口11には、カラー12が取り付けられて、ボルト締め等が行われることとなる。
また、本体部10aは、その両側面のそれぞれにカムピン13を備えている。カムピン13は、レバー30の後述するカム溝(符号34参照)に嵌り込むようになっている。また、第1コネクタハウジング10は、本体部10aとリアカバー10bとによって形成される内部空間に、挿抜方向(所定方向の一例)に延在した状態で雌端子(第1端子)14を収納している。
雌端子14は、導電性を有した金属板を打ち抜き及び折り曲げ加工されて形成されるものであり、後述の雄端子(符号22参照)が挿入される形状となっている。また、本体部10aは、その離脱方向側に、雌端子14の収納空間につながる開口14aを有している。後述の雄端子は、この開口14aを通じて雌端子14に接続可能となっている。なお、雌端子14は、内部に雄端子との接触部となる弾性片14bを備えている(後述の図8〜図10参照)。
さらに、本体部10aは、その上部にフード部15が形成されている。フード部15は、嵌合方向側からインターロックコネクタ16が挿入固定されるようになっている。また、フード部15は、離脱方向側の面に、後述のインターロック端子(符号24参照)が挿入される挿入口15aを有している。また、インターロックコネクタ16内には、不図示の2つの信号端子が設けられている。
図示を省略するが、インターロックコネクタ16内の2つの信号端子は、車両バッテリから負荷までの電流経路上に設けられたスイッチ部に接続されている。2つの信号端子が電気的に接続されて導通状態となると、スイッチ部がオンして電流経路を導通状態とする。一方、2つの信号端子が電気接続されず非導通状態となると、スイッチ部はオフして電流経路を遮断状態とする。
図1及び図3に示す第2コネクタハウジング20は、本体部20aと、本体部20aの離脱方向側から取り付けられるリアカバー20bとを備えている。本体部20aは、その両側面に回転軸21を備えている。回転軸21は、レバー30の後述する回転軸受け(符号33参照)に嵌るようになっており、回転操作されるレバー30の回転中心となるものである。
このような第2コネクタハウジング20は、嵌合方向側に開口した嵌合室OPを備えている。この嵌合室OP内には、雄端子(第2端子)22が固定的に取り付けられて収納されている。この固定状態(後述する嵌合状態、非嵌合状態及び半嵌合状態)において、雄端子22は、雌端子14に対して同方向(挿抜方向)に延在した状態で対向配置される。なお、嵌合室OPの離脱方向側はリアカバー20bによって閉塞される。
雄端子22は、導電性を有した金属板を打ち抜き及び折り曲げ加工されて形成されるものであり、雌端子14に対して挿入可能となっている。この雄端子22は、第2コネクタハウジング20の動きに合わせて挿抜方向に移動し、雌端子14に挿入されたり抜去されたりする。
また、第2コネクタハウジング20は、上部にフード部23を備えている。フード部23は、第1コネクタハウジング10のフード部15に対して嵌合可能に構成され、内部にインターロック端子24を備えている。このインターロック端子24は、導電性金属材料により構成され、第2コネクタハウジング20の動きに合わせて挿抜方向に移動し、フード部15内のインターロックコネクタ16に挿入されたり抜去されたりする。インターロック端子24がインターロックコネクタ16に挿入された場合、インターロック端子24を介して、インターロックコネクタ16内の2つの信号端子が電気的に接続される。これにより、車両バッテリから負荷までの電流経路上に設けられたスイッチ部がオンされて電流経路を導通状態とする。
レバー30は、一対のアームプレート31と、一対のアームプレート31の一端部を接続する連結部32とを備えている。一対のアームプレート31のそれぞれには、第2コネクタハウジング20の回転軸21が嵌る回転軸受け33が形成されている。さらに、一対のアームプレート31のそれぞれには、第1コネクタハウジング10に形成されたカムピン13が嵌るカム溝34が形成されている。レバー30は、カム溝34内にカムピン13が嵌った状態において、カムピン13がカム溝34内を移動しながら、回転軸21を中心として回動することとなる(図5〜図7参照)。
図4に示すように、アームプレート31に形成されるカム溝34は、回転軸受け33からの距離が徐々に変化する曲線構造となっている。この曲線構造により、レバー30を回動させると、カムピン13が回転軸21に対して近づいたり離れたりすることとなる。すなわち、カムピン13とカム溝34との協働によって第2コネクタハウジング20に対して嵌合力や離脱力を作用させることとなる。
具体的に説明すると、レバー30は第1操作位置となっているとき(図5参照)、すなわちレバー30が取付面MSに対して垂直となっているとき、カムピン13がカム溝34の終端部E(カム溝34のうち最も回転軸21から離れた部分)に位置しており、第2コネクタハウジング20は第1コネクタハウジング10に対して非嵌合状態となっている。一方、レバー30が第2操作位置となっているとき(図6参照)、すなわちレバー30が取付面MSに対して平行となっているとき、カムピン13はカム溝34の他端部S(カム溝34のうち最も回転軸21に近い部分)に位置し、第2コネクタハウジング20は第1コネクタハウジング10に対して嵌合状態となっている。
よって、レバー30が第1操作位置と第2操作位置との間で回動させられると、第2コネクタハウジング20に対して嵌合力や離脱力が作用して、第2コネクタハウジング20が第1コネクタハウジング10に対して嵌合状態となったり非嵌合状態となったりする。
ここで、レバー30は、第1操作位置と第2操作位置との間で、第3操作位置を取り得るようになっている(図7参照)。さらに、レバー30及び第2コネクタハウジング20には、ロック手段が設けられており、第2操作位置及び第3操作位置において、その位置を保持可能に構成されている。以下、この点を詳細に説明する。
図1及び図3等に示すように、一対のアームプレート31それぞれは、アームプレート31の平面に対して略垂直方向に弾性変形可能な係止片35が形成されている。また、第2コネクタハウジング20は、離脱方向側の両側面に係止爪26を備えている。
これらの係止片35と係止爪26とは、レバー30が図6に示す第2操作位置にあるとき、すなわち第2コネクタハウジング20が第1コネクタハウジング10に対して嵌合状態にあるときに、その位置を保持する役割を果たすものである。
また、係止片35と係止爪26との係合は、作業者によるレバー30の回転操作によって解除可能な程度となっている。すなわち、作業者は、第2操作位置から第1操作位置(第3操作位置)に向けてレバー30を回動させることで、これらの係合を解除することができる。
さらに、レバー30は、連結部32の内側面に弾性片37を備えている。弾性片37は、断面視して略V字形状となる板部材(後述の図8〜図10参照)であって、連結部32側に弾性変形可能となっている。また、第2コネクタハウジング20は、係止爪26が設けられる位置よりも、やや離脱方向側の上部に、ロック爪28を備えている。ロック爪28は、離脱方向側に張り出す形状となっている。また、弾性片37は、V字の頂点部分付近に係合片37a(後述の図8〜図10参照)が形成され、係合片37aがロック爪28に引っ掛かって係合可能となっている。
これらの弾性片37とロック爪28とは、レバー30が図7に示す第3操作位置にあるとき、すなわち第2コネクタハウジング20が第1コネクタハウジング10に対して半嵌合状態にあるときに、その位置を保持する役割を果たすものである。
また、弾性片37とロック爪28との係合は、作業者によるレバー30の回転操作によって解除不可となっている。すなわち、作業者は、第3操作位置から第1操作位置に向けてレバー30を回動させても、これらの係合を解除することができない。作業者が第1操作位置までレバー30を回動させたい場合、作業者は、弾性片37を直接操作して係合片37aの位置が連結部32側に変位するように撓ませる。これにより、弾性片37とロック爪28との係合は解除される。作業者は、この解除状態を維持したまま、レバー30を回動させることで、レバー30を第1操作位置とすることができる。
ここで、本実施形態においてレバー30は防止壁38を備えている(図3参照)。防止壁38は、カム溝34の終端部Eに設けられた壁部であって、レバー30が第1操作位置にあるときに、第2コネクタハウジング20の嵌合状態から非嵌合状態への変移方向(すなわち離脱方向側)に、カム溝34内のカムピン13が抜け出ることを防止するものである。
このように本実施形態に係るサービスプラグ1は、第2コネクタハウジング20及びレバー30の抜き取りを前提としない構造となっている。すなわち、特許文献1に記載のレバーにおいてはカム溝の終端部においてカムピン進入口(薄肉部)が形成されていたが、本実施形態においてはこのような進入口が形成されておらず、基本的にカムピン13はカム溝34から抜けないこととなる。これにより、レバー30がカムピン13及び回転軸21の双方に嵌ることで、第1コネクタハウジング10と第2コネクタハウジング20とはレバー30を介して一体化されて、抜き取りを前提としない構造となっている。
図8は、図1に示したレバー30が第1操作位置にあるときの断面図であり、図9は、図1に示したレバー30が第2操作位置にあるときの断面図であり、図10は、図1に示したレバー30が第3操作位置にあるときの断面図である。
次に、第2コネクタハウジング20の非嵌合状態から嵌合状態への動作を説明する。まず、作業者は、レバー30の連結部32と反対側の端部(回転中心側の端部)を押し広げる。そして、レバー30の形状復帰に合わせて、回転軸受け33に回転軸21を嵌め込むと共に、カム溝34内にカムピン13を嵌める。なお。カムピン13についてはカム溝34の終端部Eに位置するように嵌める。この時点で第2コネクタハウジング20は図5に示す非嵌合状態となっている。
次に、作業者は、レバー30を第2操作位置に向けて回動させる。これにより、カムピン13はカム溝34内を他端部Sに向けて移動していく。特に、カム溝34は回転軸受け33との距離が他端部Sに向けて徐々に短くなっていることから、第2コネクタハウジング20には第1コネクタハウジング10への嵌合方向の嵌合力が働き、レバー30の回転量に応じて第2コネクタハウジング20は第1コネクタハウジング10に嵌合していく。
そして、レバー30が第3操作位置に到達すると、弾性片37の係合片37aとロック爪28とが係合する(図10参照)。この状態において、第2コネクタハウジング20は半嵌合状態となっており、雄端子22は雌端子14内に挿入されて接触状態となっている。一方、半嵌合状態において第2コネクタハウジング20のフード部23は、第1コネクタハウジング10のフード部15に対して嵌合されていない。このため、フード部23内のインターロック端子24は、フード部15内のインターロックコネクタ16に完全には挿入されておらず、不図示のスイッチ部はオフとされている。すなわち、車両バッテリから負荷までの電流経路は遮断状態となっている。
その後、更に作業者がレバー30を第2操作位置に向けて回動させると、レバー30が第2操作位置に到達して、係止片35と係止爪26とが係合する。この状態において、第2コネクタハウジング20は嵌合状態となっており、雄端子22は雌端子14に挿入されて接触状態となっている(図9参照)。さらに、嵌合状態において第2コネクタハウジング20のフード部23は、第1コネクタハウジング10のフード部15に対して嵌合されている。よって、フード部23内のインターロック端子24がフード部15内のインターロックコネクタ16に完全に挿入されて、不図示のスイッチ部がオンとなる。すなわち、車両バッテリから負荷までの電流経路は導通状態となる。
次に、第2コネクタハウジング20の嵌合状態から非嵌合状態への動作を説明する。まず、レバー30が第2操作位置にあり第2コネクタハウジング20が嵌合状態となっているとする。この状態から作業者はレバー30を第1操作位置(第3操作位置)に向けて回動させる。これにより、カムピン13はカム溝34内を終端部Eに向けて移動していく。特に、カム溝34は回転軸受け33との距離が終端部Eに向けて徐々に長くなっていることから、第2コネクタハウジング20には第1コネクタハウジング10への離脱方向の離脱力が働き、レバー30の回転量に応じて第2コネクタハウジング20は第1コネクタハウジング10から徐々に離間していく。なお、係止片35と係止爪26との係合は、回転操作時に解除される。
その後、レバー30が第3操作位置に到達すると、弾性片37の係合片37aとロック爪28とが係合する(図10参照)。この状態において、第2コネクタハウジング20は半嵌合状態となっており、雄端子22は雌端子14に挿入されて接触状態となっているが、インターロック端子24はインターロックコネクタ16に完全には挿入されておらず、不図示のスイッチ部はオフとされている。すなわち、車両バッテリから負荷までの電流経路は遮断状態となっている。
ここで、作業者は第1操作位置に向けてレバー30を回動させても弾性片37の係合片37aとロック爪28とが係合していることから、係合状態を解除することができない。そこで、作業者は、弾性片37を直接操作して係合片37aの位置が連結部32側に変位するように撓ませる。これにより、弾性片37の係合片37aとロック爪28との係合は解除される。その後、作業者は、この解除状態を維持したままレバー30を第1操作位置に向けて回動させる。
レバー30が第1操作位置に到達すると、第2コネクタハウジング20は非嵌合状態となる。このため、図8に示すように、雄端子22は雌端子14に挿入されておらず非接触状態となる。よって、車両バッテリから負荷までの電流経路は遮断状態となっている。さらに、インターロック端子24はインターロックコネクタ16に挿入されておらず、不図示のスイッチ部はオフとされている。
ここで、作業者はレバー30又は第2コネクタハウジング20を持ち、第2コネクタハウジング20を離脱方向に動かそうとしたとする。この場合において、本実施形態に係るレバー30は、図3に示すように、カム溝34の終端部Eにカムピン13の離脱方向への抜けを防止する防止壁38を備えることから、カムピン13は防止壁38に接触して離脱方向への抜けが防止される。すなわち、第2コネクタハウジング20及びレバー30は基本的に第1コネクタハウジング10から抜き取られることがなく、抜き取りのためのスぺースが不要となる。また、第2コネクタハウジング20及びレバー30といった抜き取り側部品の落下による使用不可や第1コネクタハウジング10内への異物侵入も防止される。
このようにして、本実施形態に係るサービスプラグ1によれば、レバー30が第1操作位置にあるときに、カム溝34内のカムピン13が抜け出ることを防止する防止壁38をカム溝34の終端部Eに有するため、作業者は第2コネクタハウジング20側を抜き取ろうとしても、カムピン13の抜けが防止壁38によって阻止されて容易に抜き取ることができない。よって、第2コネクタハウジング20側の抜き取りを基本的に不可とでき、抜き取りのためのスぺースを不要とすることができる。また、基本的に抜き取りできない構成であることから、抜き取り側部品の落下や第1コネクタハウジング10内への異物侵入のおそれがない。従って、抜き取りのためのスぺースを不要とすると共に、抜き取り側部品の落下による使用不可や第1コネクタハウジング10内への異物侵入を防止することができる。
また、第2コネクタハウジング20は、第1コネクタハウジング10が取り付けられる取付面MSに対して、平行方向に変移するため、第2コネクタハウジング20が取付面MSに対して垂直に変位する場合と比較すると、更に、サービスプラグ1上の必要スペースを小さくすることに貢献することができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよいし、各実施形態に記載の技術を適宜組み合わせてもよい。さらには、可能な範囲で適宜他の技術を組み合わせてもよい。
例えば本実施形態に係るサービスプラグ1は、取付面MSに対して平行方向に移動するが、これに限らず、垂直方向に移動する構成のものであってもよい。
1 :サービスプラグ
10 :第1コネクタハウジング
13 :カムピン
14 :雌端子(第1端子)
20 :第2コネクタハウジング
21 :回転軸
22 :雄端子(第2端子)
30 :レバー
34 :カム溝
38 :防止壁
E :終端部
MS :取付面

Claims (2)

  1. 第1端子を所定方向に延在した状態で収納する第1コネクタハウジングと、
    前記第1端子と対向し且つ前記第1端子と同方向に延在した状態で第2端子を収納すると共に、前記第1コネクタハウジングに対して嵌合させられる第2コネクタハウジングと、
    前記第2コネクタハウジングに形成された回転軸を中心に回転可能に設けられ、前記第1コネクタハウジングに設けられたカムピンが嵌まるカム溝が形成され、前記カムピンと前記カム溝との協働によって第1操作位置にあるときに前記第2コネクタハウジングを非嵌合状態とし、第2操作位置にあるときに前記第2コネクタハウジングを嵌合状態とするレバーと、を備えたサービスプラグであって、
    前記レバーは、前記第1操作位置にあるときに、前記第2コネクタハウジングの前記嵌合状態から前記非嵌合状態への変移方向に、前記カム溝内の前記カムピンが抜け出ることを防止する防止壁を、前記カム溝の終端部に有する
    ことを特徴とするサービスプラグ。
  2. 前記第2コネクタハウジングは、前記第1コネクタハウジングが取り付けられる取付面に対して、平行方向に変移する
    ことを特徴とする請求項1に記載のサービスプラグ。
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