JP2019003719A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】接続対象物に対し、当該接続対象物の挿入方向に沿って異なる複数の接点を有していても、接続対象物に対して安定した導通性能を維持することができるコネクタを得る。【解決手段】リア接触子30には、基部16から延出されたリア連結片54が側壁部56を介してリア延出片32と繋がっている。つまり、ここでは、リア連結片54及び側壁部56を設けることにより、基部16と繋がるリア接触子30自体の面積を増やすことができる。これにより、基部16を含むリア接触子30の断面二次モーメントを増大させ、基部16の剛性を向上させることができる。したがって、基部16の変形は抑制され、フロント接触子28、リア接触子30は、接続ピン15に接触した状態で接続ピン15に対してそれぞれ所望の接触圧を維持することができ、コネクタ10と接続ピン15との間で安定した導通接続を行うことができる。【選択図】図6

Description

本発明は、コネクタに関する。
例えば特許文献1には、絶縁性のハウジングに固定され、雄コンタクト(接続対象物)の挿入により導通接続される雌コンタクト(端子)に関する技術が開示されている。この先行技術では、雌コンタクトは、基板に接続される端子部と、端子部と一体に形成されてハウジングに固定され当該雄コンタクトの挿入方向に対して直交する方向に沿って切断された断面形状がU字状を成す固定部(基部)と、固定部において互いに対向する壁部の端部から延出され当該雄コンタクトを挟持する一対のばね部と、を備えている。
上記ばね部は、互いに長さの異なる一対の長接点ばね部と一対の短接点ばね部とで構成されている。このため、雌コンタクトに雄コンタクトを挿入させる際、まず、一対の長接点ばね部が互いに離間する方向へ弾性変形して当該一対の長接点ばね部間に雄コンタクトが挿入され、次に、一対の短接点ばね部が互いに離間する方向へ弾性変形して当該一対の短接点ばね部間に雄コンタクトが挿入されるようになっている。
そして、長接点ばね部及び短接点ばね部が雄コンタクトの表面に接触されるように設定されている。これにより、このようなばね部を備えたコネクタでは、長接点ばね部及び短接点ばね部のうち何れか一方が導通不良となっても、他方が雄コンタクトと接触されている限り、雄コンタクトと導通接続された状態が維持されることとなる。
特開平3−77285号公報
しかしながら、上記先行技術では、長接点ばね部及び短接点ばね部が、それぞれ雌コンタクトの固定部の一部である壁部に形成されている。そして、この固定部は、断面形状がU字状を成しているため、長接点ばね部及び短接点ばね部を介して弾性変形が生じやすくなっている。
つまり、長接点ばね部及び短接点ばね部の弾性変形により、略U字状に屈曲形成された固定部は、断面が開く方向に変形しやすくなっている。このため、例えば、長接点ばね部が雄コンタクトに対して適切な接触圧で接触していたとしても、その後方側に接触する短接点ばね部が弾性変形したとき、その影響を受けて固定部が変形する可能性がある。
仮に、固定部が変形すると、固定部の変形に伴って長接点ばね部が雄コンタクトから離間する方向に変位し、長接点ばね部が雄コンタクトの表面に接触する接触圧が低下して接続対象物に対して安定した導通性能が得られない場合がある。
本発明は上記事実を考慮し、接続対象物に対し、当該接続対象物の挿入方向に沿って異なる複数の接点を有していても、接続対象物に対して安定した導通性能を維持することができるコネクタを得ることを目的とする。
請求項1に記載の本発明に係るコネクタは、ハウジングと、前記ハウジングに形成された収容部内に固定され、前記ハウジングに形成された開口部を通じて導電性の材料で構成された接続対象物が挿入又は抜去されると共に導電性の材料で構成された端子と、を備え、前記端子は、前記収容部に固定される固定部が設けられた基部と、前記基部において前記開口部側を前部とし、前記基部における前記固定部の前方側又は後方側から延出され、自由端側に形成された第1自由端部が前記基部の前方側に位置して前記接続対象物に対して弾性的に接触する第1接触子と、前記基部における前記固定部の前方側又は後方側から延出され、自由端側に形成された第2自由端部が前記基部の前方側かつ前記接続対象物の挿入方向に沿って前記第1自由端部の後方側に配置され、前記接続対象物に対して弾性的に接触する第2接触子と、前記基部から延出され、前記第2接触子と繋がる連結部と、を含んで構成されている。
請求項1に記載の本発明に係るコネクタでは、ハウジングに形成された収容部内に、導電性の材料で構成された端子が固定されている。この端子には、ハウジングに形成された開口部を通じて導電性の材料で構成された接続対象物が挿入又は抜去されるようになっている。
一方、端子は、基部と第1接触子と第2接触子と連結部とを含んで構成されている。基部には、ハウジングに固定される固定部が設けられており、基部において、ハウジングの開口部側を前部として、固定部の前方側又は後方側からは、第1接触子が延出されている。そして、この第1接触子の自由端側には、第1自由端部が形成されており、第1自由端部は、基部の前方側に位置して接続対象物に対して弾性的に接触するようになっている。
また、基部において、固定部の前方側又は後方側からは、第2接触子が延出されている。この第2接触子の自由端側には、第2自由端部が形成されており、第2自由端部は、基部の前方側かつ接続対象物の挿入方向に沿って第1自由端部の後方側に配置され、接続対象物に対して弾性的に接触するようになっている。そして、当該第2接触子には基部から延出された連結部が繋がっている。
すなわち、本発明では、端子の一部を構成する基部に、第1接触子及び第2接触子が形成されており、第1接触子及び第2接触子は、基部において固定部の前方側又は後方側から延出されるように設定されている。
また、第1接触子の第1自由端部と第2接触子の第2自由端部は、それぞれ基部の前方側に位置して、第2自由端部は、接続対象物の挿入方向に沿って第1自由端部の後方側に配置されている。つまり、本発明では、接続対象物の挿入方向に沿って異なる複数の接点を有している。
例えば、第1接触子の第1自由端部が第2接触子の第2自由端部よりもハウジングの開口部側に配置されている場合、接続対象物をハウジングの開口部内へ挿入させると、接触対象物は、まず、第1接触子の第1自由端部に接触する。そして、次に、接触対象物は、第2接触子の第2自由端部に接触する。
ここで、本発明では、接触対象物は、第1接触子及び第2接触子が弾性的に接触するようになっているため、接触対象物の表面は、第1自由端部及び第2自由端部によって摺動されることとなる。このため、接続対象物の表面に異物が付着していたとしても、接続対象物の表面に付着した異物は、第1接触子の第1自由端部を摺動することで除去される。そして、接続対象物の表面において異物が除去された状態で、第2接触子の第2自由端部が接続対象物の表面に接触することとなる。
また、仮に、第1接触子の第1自由端部が接続対象物の表面に付着した異物の上に乗り上げたとしても、第2接触子の第2自由端部は異物のない接続対象物の表面に接触する。したがって、本発明では、端子と接続対象物との間で確実に導通接続が行われ、これにより、端子と接続対象物との間で導通不良が抑制される。
ところで、本発明では、第1接触子及び第2接触子は、基部における固定部の前方側又は後方側から、つまり固定部以外の部位から延出されるため、端子に接続対象物が挿入されるとき、第1自由端部を介して第1接触子が弾性変形すると、その影響を受けて基部が弾性変形する可能性がある。一方、本発明では、第2接触子には基部から延出された連結部が繋がっているため、基部と繋がる第2接触子自体の面積をその分増やすことができる。これにより、基部を含む第2接触子の断面二次モーメントは増大し、基部自体の剛性が向上することとなる。
したがって、基部自体の変形は抑制され、第1接触子、第2接触子は、接続対象物に接触した状態で接続対象物に対してそれぞれ所望の接触圧を維持することができる。これにより、本発明では、コネクタと接続対象物との間で安定した導通接続を行うことができる。
請求項2に記載の本発明に係るコネクタは、請求項1に記載のコネクタにおいて、前記第1接触子は、前記基部における前記固定部の前方側から延出されたフロント接触子とされ、前記第1自由端部は、前記フロント接触子の自由端側に形成されたフロント接触部であると共に、前記第2接触子は、前記基部における前記固定部の前方側から延出されたリア接触子とされ、前記第2自由端部は、前記リア接触子の自由端側に形成され前記フロント接触部の後方側に配置されたリア接触部であり、前記連結部は、前記基部における前記固定部の後方側から延出されている。
請求項2に記載の本発明に係るコネクタでは、基部において、固定部の前方側から第1接触子としてのフロント接触子が延出されており、フロント接触子の自由端側には、第1自由端部としてのフロント接触部が形成されている。また、基部において、固定部の前方側からは第2接触子としてのリア接触子が延出されており、リア接触子の自由端側には、第2自由端部としてのリア接触部が形成されている。そして、このリア接触部は、フロント接触部の後方側に配置されている。
このように、本発明では、基部において、固定部の前方側からフロント接触子及びリア接触子が延出されている。フロント接触部及びリア接触部は基部の前方側に配置されているため、フロント接触子及びリア接触子が、基部における固定部の後方側から延出された場合と比較して、基部からフロント接触部、リア接触部までの長さをそれぞれ短くすることができる。これにより、フロント接触部、リア接触部に同一の荷重が作用した場合、フロント接触子及びリア接触子の撓み量を小さくすることができる。つまり、フロント接触子、リア接触子のばね定数を上げた場合と等価になり、接続対象物に対して十分な押圧力を確保することができる。
請求項3に記載の本発明に係るコネクタは、請求項2に記載のコネクタにおいて、前記フロント接触部は、前記開口部内へ前記接続対象物が挿入される挿入方向に対して直交する前記基部の幅方向の一端から延出されると共に、前記リア接触子は、前記基部の幅方向の他端から延出されている。
請求項3に記載の本発明に係るコネクタでは、フロント接触部は、開口部内へ接続対象物が挿入される挿入方向(以下、単に「接続対象物の挿入方向」という)に対して直交する基部の幅方向の一端から延出されると共に、リア接触子は、基部の幅方向の他端から延出されている。
このため、端子を前方側から見たとき、基部とフロント接触子とリア接触子とで閉断面部を構成することが可能となる。これにより、端子において、当該閉断面部が構成されない場合と比較して、端子自体の剛性を向上させることができ、端子自体の変形を抑制することができる。
なお、ここでの「基部に対して直交」における「直交」は、完全に直交する場合だけでなく、製造時のばらつき等も含め完全な直交に対して角度がずれた場合を含む意味であり、いわゆる「略直交」の意である。
請求項4に記載の本発明に係るコネクタは、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のコネクタにおいて、前記固定部は前記基部の中央部に設けられると共に、前記連結部は前記基部における前記固定部の後方側から延出され前記固定部との間にはスリット部が形成されている。
請求項4に記載の本発明に係るコネクタでは、固定部は基部の中央部に設けられており、連結部は、基部における固定部の後方側から延出され、基部における固定部の前方側から延出された第2接触子(リア接触子)と繋がっている。そして、連結部と固定部との間にはスリット部が形成されている。このように、スリット部を形成することにより、折曲加工による端子の形成が可能となる。
請求項5に記載の本発明に係るコネクタは、請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のコネクタにおいて、前記基部の前端から前記開口部側へ向かって延出され、前記第1自由端部及び前記第2自由端部と共に前記接続対象物を挟持する伸長部が設けられている。
請求項5に記載の本発明に係るコネクタでは、基部の前端から開口部側へ向かって伸長部が延出されている。第1接触子の第1接触部及び第2接触子の第2接触部は、接続対象物に対して弾性的に接触するため、伸長部と第1接触部及び第2接触部の間に接続対象物が挿入されると、当該接続対象物はこれらによって弾性的に挟持されることとなる。
請求項6に記載の本発明に係るコネクタは、請求項5に記載のコネクタにおいて、前記伸長部における前記第1自由端部が対向する第1対向部位から前記第2自由端部が対向する第2対向部位に亘る領域に平坦部が形成されている。
請求項6に記載の本発明に係るコネクタでは、伸長部において、第1自由端部が対向する第1対向部位から第2自由端部が対向する第2対向部位に亘って、平坦部が形成されているため、伸長部と第1自由端部及び第2自由端部とで接続対象物が挟持された状態で、接続対象物の表面には平坦部が接触することとなる。
これにより、接続対象物と端子との間で接触面積が増え、接続対象物が端子に挟持された状態で接続対象物の回動移動等の移動を抑制することができる。このように、第1自由端部や第2自由端部により接続対象物が押圧された状態で接続対象物の移動を抑制することで、第1自由端部や第2自由端部に対する摺動を防ぐことができる。これにより、第1自由端部や第2自由端部の表面に施されたメッキが剥がれることによる導通状態の悪化が抑制される。
以上説明したように、本発明に係るコネクタは、接続対象物に対し、当該接続対象物の挿入方向に沿って異なる複数の接点を有していても、接続対象物に対して安定した導通性能を維持することができる、という優れた効果を有する。
本実施形態に係るコネクタを左斜め前方かつ上方側から見た状態を示す斜視図である。 図1において、2−2線に沿って切断したときのコネクタを左斜め後方かつ上方側から見た状態で一部が拡大された拡大斜視図である。 本実施形態に係るコネクタに接続ピンを接続させる前の状態を示す図1に対応する斜視図である。 本実施形態に係るコネクタに接続ピンを接続させた状態を示す図1に対応する斜視図である。 図1において、5−5線に沿って切断したときのコネクタを示す断面図である。 本実施形態に係るコネクタの端子を左斜め前方かつ上方側から見た状態を示す斜視図である。 本実施形態に係るコネクタの端子を右斜め前方かつ上方側から見た状態を示す斜視図である。 本実施形態に係るコネクタの端子を後方側から見た状態を示す背面図である。 (A)は、本実施形態に係るコネクタの端子に接続ピンを接続させる前の状態を示す左側面図であり、(B)は、本実施形態に係るコネクタの端子に接続ピンを接続させた状態を示す左側面図である。 (A)は、本実施形態に係るコネクタの端子に接続ピンを接続させる前の状態を示す右側面図であり、(B)は、本実施形態に係るコネクタの端子に接続ピンを接続させた状態を示す右側面図である。 図9(A)において、11−11線に沿って切断したときのコネクタの端子を示す断面図である。 (A)は、本実施形態に係るコネクタの端子に接続ピンを接続させる前の状態を示す右側面図であり、(B)は、本実施形態に係るコネクタのフロント接触部に接続ピンを接続させた状態を示す右側面図である。 (A)は、比較例に係るコネクタの端子に接続ピンを接続させる前の状態を示す右側面図であり、(B)は、比較例に係るコネクタのフロント接触部に接続ピンを接続させた状態を示す右側面図である。 本実施形態に係るコネクタの端子の変形例について、左斜め前方かつ上方側から見た状態を示す斜視図である。 本実施形態に係るコネクタの端子の変形例について、右斜め前方かつ上方側から見た状態を示す斜視図である。
本発明の一実施形態に係るコネクタについて図面に基づいて説明する。なお、各図に適宜記す矢印FR、矢印UP、矢印RHは、便宜上、本発明の一実施形態に係るコネクタの前方向、上方向、右側を示している。
(コネクタの構成)
まず、本実施形態に係るコネクタの構成について説明する。
図1には、コネクタ10を前方かつ斜め上方側から見た斜視図が示されている。なお、図2は、図1において2−2線に沿って切断したときのコネクタ10を後方かつ斜め上方側から見た状態で一部が拡大された拡大斜視図が示されている。
図1に示されるコネクタ10は、例えば、樹脂で形成された絶縁性のハウジング12と、金属で形成された導電性の端子14と、を含んで構成されている。なお、図1において、端子14を分かりやすく図示するため、ハウジング12を仮想線で示している。後述する図3及び図4において、図1と同様にハウジング12を仮想線で示している。
図1に示されるように、例えば、ハウジング12は直方体状を成しており、図2に示されるように、ハウジング12の長手方向に対して略直交する幅方向に沿って、略直方体状の収容部13が貫通している。この収容部13は、ハウジング12の長手方向に沿って複数(ここでは5つ)配列されており、収容部13内には、端子14がそれぞれ収容されている。なお、図2では、説明の都合上、3つの端子14の図示を省略している。また、本実施形態では、ハウジング12は直方体状を成しているが、これに限るものではない。
詳細については後述するが、端子14は、コネクタ10が搭載される基板(図示省略)に電気的に接続可能とされており、基板に搭載された状態で、図3及び図4に示されるように、導電性の接続ピン(接続対象物)15が接続可能とされている。接続ピン15は、略角柱状を成しており、接続ピン15の先端部15Aは先細りとなる略角錐台状に形成され、ハウジング12に形成された開口部20内に挿入(又は抜去)しやすくなるように形成されている。なお、ここでは、接続ピン15は略角柱状を成しているが、これに限るものではなく、図示はしないが、略円柱状を成していてもよい。
一方、ハウジング12の開口部20は略角錐台状に形成されており、開口部20の奥側に収容部13と連通する連通口20Aが形成されている。つまり、開口部20は、連通口20Aへ向かうにつれて開口面積が狭くなるように形成されており、開口部20内へ挿入された接続ピン15を連通口20A内へガイドするようになっている。
ここで、端子14について説明する。
端子14は、例えば、略直方体状を成しており、折曲加工により1枚の金属板を折曲させて形成されている。一般に、折曲部において略直角に折り曲げた場合、当該折曲部では応力が集中する可能性が高くなる。このため、折曲部ではR状に折り曲げられており、応力が集中しないようにしている。
図6に示されるように、端子14の上部14Aには、端子14の長手方向の後部側に略矩形状の基部16が設けられている。基部16の長手方向の中央部16Aには、基部16の長手方向に対して略直交する幅方向の両端部に固定部18がそれぞれ設けられており、この固定部18を介して端子14が、図2に示されるように、ハウジング12に設けられた収容部13内に固定されるようになっている。
具体的に説明すると、各固定部18には、基部16の長手方向に沿って一対の爪部18Aがそれぞれ設けられている。この爪部18Aは、基部16の幅方向の両端部から水平方向に沿って張り出しており、ハウジング12の収容部13内の側壁13Aに形成された溝壁22に食い込み可能とされている。当該爪部18Aが収容部13内の溝壁22に食い込むことで、端子14はハウジング12に固定される。また、この状態で、基部16はハウジング12の天井部12Aに当接する。なお、端子14をハウジング12に固定させることができればよいため、これに限るものではない。
また、図6及び図7に示されるように、基部16からは端子14の前方側へ向かって板状の伸長片(伸長部)24が張り出している。伸長片24には、側方から見て基部16の面一よりも一段下がった位置で略水平となるように平坦部26が形成されており、連通口20Aを通じて平坦部26が目視可能となっている。そして、これにより、平坦部26には接続ピン15の表面15Bが確実に接触可能とされる(図5参照)。
なお、伸長片24の自由端部24Aは、基部16に対して略面一の状態となるように形成されている。このため、図5に示されるように、端子14がハウジング12の収容部13内に固定された状態で、伸長片24の自由端部24Aはハウジング12の天井部12Aに当接する。
一方、図6及び図7に示されるように、基部16の固定部18よりも前方側に位置する基部16の前部16Bには、基部16の左端部(幅方向の一端)16Cからフロント接触子(第1接触子)28が延出しており、基部16の固定部18よりも後方側に位置する基部16の後部16Dには、基部16の右端部(幅方向の他端)16Eからリア接触子(第2接触子)30が延出している。
リア接触子30は、リア延出片32と、リア支持片34と、リア接触片36と、を含んで構成されている。リア延出片32は、リア接触子30の根元側(基部16側)に形成されており、基部16の前部16Bにおいて、当該基部16の右端部16Eから基部16に対して略直交した状態で垂下(延出)されている。
また、図7に示されるように、リア延出片32の下端にはリア支持片34が連設されている。リア支持片34は、リア延出片32に対して略直交した状態で端子14の前方側からみて、リア延出片32との間で略L字状を成し、基部16及び伸長片24と対向して配置されている。
また、リア支持片34の前端からは、リア接触片36が斜め上方側へ向かって延出されている。リア接触片36は、側方から見ると略逆V字状を成しており、リア支持片34の前端から延出されている。また、リア接触片36は、リア接触片36の自由端側に向かうにつれて伸長片24側へ近接する方向へ傾斜し、リア接触片36の頂部(以下、「リア接触部」という)38に接続ピン15の表面15Bが接触可能とされている(図9(B)参照)。そして、リア接触片36は、リア接触部38を越えると、リア接触片36の自由端に向かうにつれて伸長片24から離間する方向へ傾斜している(離間部39)。
ここで、本実施形態では、基部16の後部16Dにおいて、当該基部16の右端部16Eからリア連結片(連結部)54が延出している。リア連結片54は、基部16に対して略直交した状態で垂下(延出)されており、リア連結片54の下端はリア接触片36のリア支持片34に連結されている。そして、リア連結片54とリア延出片32とは、側壁部(連結部)56によって架け渡されており、側壁部56と基部16との間には、側面視で略矩形状のスリット部58が設けられている。
一方、図6及び図7に示されるように、フロント接触子28は、フロント延出片42と、フロント支持片44と、フロント接触片46と、を含んで構成されている。フロント延出片42は、フロント接触子28の根元側(基部16側)に形成されており、基部16の前部16Bにおいて、当該基部16の左端部16Cから基部16に対して略直交した状態で垂下(延出)されている。なお、フロント延出片42の根元部(基部16側)はR状とされている。
また、フロント延出片42は、図6に示されるように、左側方から見ると略三角形状を成している。このフロント延出片42の後端42Aは、上下方向に沿って垂下されているが、フロント延出片42の前端42Bは下方側へ向かうにつれて前方側へ向かって傾斜している。つまり、フロント延出片42は、左側方から見ると根元側(基部16側)から先端側(フロント支持片44側)へ向かうにつれて幅広となっている。なお、図10(A)に示されるように、側面視でフロント延出片42の後部42Cとリア延出片32は、重なるように設定されている。
また、図6に示されるように、フロント延出片42の下端には、フロント支持片44が連設されている。フロント支持片44は、フロント延出片42に対して略直交した状態で端子14の後方側からみて、フロント延出片42との間で略L字状を成して形成されている。そして、フロント支持片44は、リア支持片34の前端側の一部、リア接触片36及び伸長片24が対向して配置されている。つまり、フロント支持片44はリア支持片34の下方側に配置されることとなる(図8参照)。
さらに、フロント支持片44の前端からは、フロント接触片46が斜め上方側へ向かって延出されている。フロント接触片46は、側方から見ると略逆V字状を成しており、フロント支持片44の前端から延出されている。また、フロント接触片46は、フロント接触片46の自由端側に向かうにつれて伸長片24側へ近接する方向へ傾斜し、フロント接触片46の頂部(以下、「フロント接触部」という)48に接続ピン15の表面15Bが接触可能とされている(図9(B)参照)。そして、フロント接触片46は、フロント接触部48を越えると、フロント接触片46の自由端に向かうにつれて伸長片24から離間する方向へ傾斜している(離間部49)。なお、フロント接触片46とリア接触片36とは、略同じ長さとなるように設定されている。
ここで、図7及び図10(A)に示されるように、フロント支持片44の前端は、リア支持片34の前端よりも前方側に位置しており、フロント接触部48はリア接触部38の前方側に配置されている。つまり、フロント接触部48とリア接触部38とは接続ピン15の挿入方向(矢印A方向)に沿って前後に配置されている。
また、フロント接触部48及びリア接触部38は、伸長片24の平坦部26とそれぞれ対向して配置されており、フロント接触片46とリア接触片36とは、略同じ長さとなるように設定されている。そして、伸長片24とフロント接触片46及びリア接触片36とで構成される端子14の挿入部50内に接続ピン15が挿入されると、伸長片24の平坦部26とフロント接触部48及びリア接触部38との間で接続ピン15が挟持可能とされる。
このため、端子14の挿入部50において、伸長片24の平坦部26とフロント接触部48及びリア接触部38との間の隙間tは、接続ピン15の高さ方向の寸法Hよりも小さくなるように設定される(t<H)。これにより、端子14の挿入部50内へ接続ピン15を挿入すると、図10(B)に示されるように、伸長片24、フロント接触子28及びリア接触子30は弾性変形し、接続ピン15は、少なくともフロント接触片46とリア接触片36による付勢力によって押圧された状態で弾性的に挟持される。
つまり、本実施形態では、接続ピン15の挿入方向に沿って異なる複数の接点(フロント接触部48及びリア接触部38)を有しており、接続ピン15は、伸長片24とフロント接触部48及びリア接触部38によって挟持される。なお、伸長片24の自由端部24Aと、フロント接触片46の自由端部に形成された離間部39、リア接触片36の自由端部に形成された離間部49とは、隙間tよりも大きくなるようにそれぞれ設定されており、端子14の挿入部50内に接続ピン15が挿入しやすくなっている。
(コネクタの作用及び効果)
次に、本実施形態に係るコネクタの作用及び効果について説明する。
図3及び図6に示されるように、本実施形態では、コネクタ10の一部を構成する端子14において、端子14の基部16に、伸長片24、フロント接触子28及びリア接触子30が形成されると共に、伸長片24とフロント接触子28及びリア接触子30とで接続ピン15を弾性的に挟持するようにしている(図9(B)参照)。
そして、本実施形態では、図9(A)に示されるように、フロント接触部48とリア接触部38とは、接続ピン15の挿入方向(矢印A方向)に沿って前後に配置されている。このため、例えば、接続ピン15を端子14の挿入部50内へ挿入させると、接続ピン15は、まず、フロント接触子28の自由端側に設けられたフロント接触部48に接触する。そして、次に、接続ピン15は、リア接触子30の自由端側に設けられたリア接触部38に接触する。
ここで、図9(B)に示されるように、接続ピン15は、伸長片24とフロント接触子28のフロント接触部48及びリア接触子30のリア接触部38とで弾性的に挟持されるようになっている。このため、伸長片24とフロント接触子28及びリア接触子30との間に接続ピン15が挿入されると、接続ピン15の表面15Bは、少なくともフロント接触部48及びリア接触部38によって摺動されることとなる。
これにより、図示はしないが、接続ピン15の表面15Bに異物が付着していたとしても、接続ピン15の表面15Bに付着した異物は、フロント接触部48を摺動することで除去される。そして、接続ピン15の表面15Bにおいて異物が除去された状態で、リア接触部38が接続ピン15の表面15Bに接触することとなる。したがって、本実施形態では、コネクタ10(図3参照)と接続ピン15との間で確実に導通接続を行うことが可能となる。
また、仮に、端子14のフロント接触部48が接続ピン15の表面15Bに付着した異物の上に乗り上げたとしても、リア接触部38は異物のない接続ピン15の表面15Bに接触する。つまり、本実施形態では、端子14(コネクタ10)と接続ピン15との間で確実に導通接続を行うことができる。換言すると、本実施形態では、端子14(コネクタ10)と接続ピン15との間で導通不良が抑制される。
一方、前述のように、本実施形態では、図7に示されるように、リア接触部38側にはリア連結片54及び側壁部56が設けられ、当該リア連結片54及び側壁部56はリア接触部38と繋がっている。例えば、図13(A)、(B)に示されるように、端子100において、図7に示すリア連結片54及び側壁部56が設けられていない場合、当該端子100に接続ピン15が挿入され、フロント接触部102を介してフロント接触子104が弾性変形すると、その影響を受けて基部106が弾性変形する可能性がある。つまり、図13(A)に示されるように、基部106における基準線をP1とした場合、図13(B)に示されるように、弾性変形により、基部106が基準線P1に対して角度θ1傾く。
これに対して、本実施形態では、図12(A)、(B)に示されるように、リア接触子30のリア延出片32には、基部16から延出されたリア連結片54が側壁部56を介して繋がっている。つまり、本実施形態では、基部16と繋がるリア連結片54をリア延出片32と繋げることにより、基部16と繋がるリア接触子30自体の面積を増やすことができる。これにより、基部16を含むリア接触子30の断面二次モーメントを増大させ、基部16自体の剛性を向上させることができる。
したがって、本実施形態では、図12(A)に示されるように、基部16における基準線をP2とした場合、図12(B)に示されるように、端子14に接続ピン15が挿入され、フロント接触子28が弾性変形した状態で、基部16の変形量は角度θ2(<θ1)となる。つまり、本実施形態によれば基部16自体の変形は抑制される。その結果、フロント接触部48、リア接触部38は、接続ピン15に接触した状態で当該接続ピン15に対してそれぞれ所望の接触圧を維持することができ、コネクタ10(図3参照)と接続ピン15との間で安定した導通接続を行うことができる。
つまり、本実施形態におけるコネクタ10(図3参照)は、接続ピン15に対し、当該接続ピン15の挿入方向に沿って異なる複数の接点(フロント接触部48及びリア接触部38)を有していても、接続ピン15に対して安定した導通性能を維持することができる。
さらに、本実施形態では、図9(A)に示されるように、当該リア延出片32は、側面視でフロント接触子28の一部を構成するフロント延出片42の後部42Cと対向している。つまり、リア延出片32及びフロント延出片42を含む断面で端子14を切断したとき、図11に示されるように、端子14の切断面は、少なくとも略逆U字状を成すこととなる。
このため、例えば、図示はしないが、当該端子14の切断面が略L字状を成す場合と比較して、当該切断面における断面二次モーメントを増大させることができる。これにより、端子14自体の剛性を上げ、端子14の変形をさらに抑制することができる。
また、本実施形態では、図10(A)に示されるように、フロント接触片46とリア接触片36とは、略同じ長さとなるように設定されている。このため、フロント接触片46とリア接触片36の板厚が同じ場合、フロント接触片46とリア接触片36とでばね定数を略同じにすることができる。これにより、フロント接触片46とリア接触片36とで弾性力を略同じにして、フロント接触部48とリア接触部38とで接続ピン15を押圧(弾性的に接触)する押圧力を略同じにすることができる。
なお、本実施形態では、基部16の前部16B側からフロント接触子28及びリア接触子30が延出されている。一方、フロント接触部48及びリア接触部38は基部16の前方側に配置されている。したがって、本実施形態では、フロント接触子28及びリア接触子30が基部16の後部16D側から延出された場合と比較して、基部16からフロント接触部48、リア接触部38までの長さをそれぞれ短くすることができる。これにより、フロント接触子28及びリア接触子30の撓み量を小さくすることができる。つまり、フロント接触子28、リア接触子30のばね定数を上げた場合と等価になり、接続ピン15に対して十分な押圧力を確保することができる。
さらに、本実施形態では、図7に示されるように、リア延出片32は基部16の前部16Bから垂下され、リア連結片54は基部16の後部16Dから垂下されている。そして、リア延出片32とリア連結片54とは、側壁部56によって架け渡されている。
このように、基部16において、固定部18を間に置いてリア接触子38及びリア連結片54を当該基部16から延出させることにより、例えば、図示はしないが、固定部18の前方側からリア接触子38及びリア連結片54が延出された場合と比較して、端子14の小型化を図ることができる。
また、リア延出片32とリア連結片54とは、側壁部56によって架け渡され、側壁部56と基部16との間には、側面視で略矩形状のスリット部58が設けられている。ここで、基部16には固定部18が設けられているが、各固定部18は一対の爪部18Aで構成され、爪部18Aは、基部16の幅方向の両端部から水平方向に沿って張り出している。このため、本実施形態では、側壁部56と基部16との間にスリット部58を形成することで、基部16の幅方向の両端部から水平方向に沿って張り出す爪部18Aの折曲加工による形成が可能となる。
また、本実施形態では、図9(A)に示されるように、伸長片24において、フロント接触部48が対向する対向部位(第1対向部位)Q1からリア接触部38が対向する対向部位(第2対向部位)Q2に亘って、平坦部26が形成されている。このため、図9(B)に示されるように、伸長片24とフロント接触部48及びリア接触部38とで接続ピン15が挟持された状態で、接続ピン15の表面15Bには平坦部26が接触することとなる。
これにより、接続ピン15と端子14(具体的には、伸長片24とフロント接触部48及びリア接触部38)との接触面積が増え、接続ピン15が端子14に挟持された状態において、接続ピン15の回動移動等の移動を抑制することができる。
このように、フロント接触部48やリア接触部38により接続ピン15が押圧された状態で接続ピン15の移動を抑制することで、フロント接触部48やリア接触部38に対する摺動を防ぐことができる。これにより、フロント接触部48やリア接触部38の表面に施されたメッキが剥がれ導通状態が悪化することを抑制することができる。
さらに、図6及び図7に示されるように、本実施形態では、前述のように、リア連結片32が基部16に対して垂下され、リア連結片32の下端からは、リア連結片32と略直交しかつ基部16及び伸長片24と対向するリア支持片34が延出されている。一方、フロント接触子28では、フロント延出片42が基部16に対して垂下され、フロント延出片42の下端からは、フロント延出片42と略直交しかつリア支持片34及び伸長片24と対向するフロント支持片44が延出されている。そして、図10(A)に示されるように、側面視でフロント延出片42の後部42Cとリア延出片32は、重なるように設定されている。
すなわち、本実施形態では、端子14において、側面視でフロント延出片42の後部42Cとリア延出片32とは重なり、かつ図6及び図7に示されるように、上方側から見ると基部16とリア支持片34とフロント支持片44とが重なるように形成されている。
これにより、接続ピン15の挿入方向(図9(A)で示す矢印A方向)に対して略直交する方向に沿って切断された端子14の断面形状において、基部16とフロント接触子28とリア接触子30とで閉断面部52(図8参照)を構成することができる。これにより、端子14自体の剛性を向上させることができ、端子14自体の変形を抑制することができる。
(本実施形態の補足)
本実施形態では、図6及び図7に示されるように、フロント接触子28及びリア接触子30は、基部16において固定部18よりも前方側からそれぞれ延出されているが、基部16において固定部18よりも後方側からそれぞれ延出されてもよいのは勿論のことである。また、本実施形態では、固定部18は基部16の中央部に設けられているが、基部16における固定部18の位置はこれに限定されるものではない。つまり、固定部18の位置に対応して、フロント接触子28及びリア接触子30の位置は適宜変更可能である。
また、本実施形態では、端子14は、側面視でフロント延出片42とリア延出片32とが重なる(対向する)ように形成されているが、フロント延出片42とリア延出片32とは必ずしも対向させる必要はない。
また、本実施形態では、図7に示されるように、リア延出片32とリア連結片54は側壁部56によって架け渡され、当該側壁部56と基部16との間にはスリット部58が形成されているが、リア延出片32とリア連結片54とが連結されていればよいため、これに限るものではない。つまり、スリット部58は必ずしも必要ではない。
さらに、本実施形態では、1枚の金属板を折曲させて端子14が形成されているが、複数の金属板、或いは他の部材を含んで端子が形成されてもよい。これにより、端子14の板厚を部分的に厚くするなどして、端子14の剛性を効果的に向上させるようにしてもよい。また、端子14の形成方法においては、折曲加工に限るものではなく、電気鋳造、射出成形、ダイキャスト、切削加工等、他の形成方法により形成されてもよいのは勿論のことである。
また、本実施形態では、図5に示されるように、接続ピン15が挿入されると、伸長片24と、フロント接触部48及びリア接触部38との間で接続ピン15が挟持されるようになっているが、伸長片24は必ずしも必要ではない。但し、この場合、ハウジング12の天井部12Aが開口部20の連通口20Aと繋がるように形成される。これにより、接続ピン15は、ハウジング12の天井部12Aとフロント接触部48及びリア接触部38とで挟持されることとなる。
また、本実施形態では、図6及び図7に示されるように、端子14は、基部16の固定部18よりも前方側において、基部16の左端部16Cからフロント接触子28が延出し、基部16の右端部16Eからリア接触子30が延出している。
つまり、本実施形態では、端子14は、基部16の前部16Bにおいて、幅方向の一端(左端部16C)からフロント接触子28のフロント延出片42が延出し、基部16の幅方向の他端(右端部16E)からリア接触子30のリア延出片32が延出しているが、これに限るものではない。例えば、基部16の幅方向の一端からフロント延出片42及びリア延出片32が延出されてもよい。
具体的に説明すると、例えば、図14及び図15に示されるように、端子60の基部62の前部62Aにおいて、右端部(幅方向の一端)62Bから延出されたフロント接触子(第1接触子)64の内側に、当該フロント接触子64と同様、リア接触子(第2接触子)66が延出されるようにしてもよい。
また、本実施形態では、図9(A)に示されるように、伸長片24において、フロント接触部48が対向する対向部位Q1からリア接触部38が対向する対向部位Q2に亘って、平坦部26が形成されている。これにより、接続ピン15が端子14に挟持された状態において、接続ピン15の回動移動等の移動を抑制することができるが、必ずしも対向部位Q1から対向部位Q2に亘って平坦部26が形成されていなくてもよい。また、平坦部26は、側方から見て基部16の面一よりも一段下がった位置で略水平となるように形成されているが、基部16と面一の状態で形成されてもよい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 コネクタ
12 ハウジング
13 収容部
14 端子
15 接続ピン(接続対象物)
16 基部
16B 前部(固定部の前方側)
16C 左端部(基部の幅方向の一端)
16D 後部(固定部の後方側)
16E 右端部(基部の幅方向の他端)
18 固定部
20 開口部
24 伸長片(伸長部)
26 平坦部
28 フロント接触子(第1接触子)
30 リア接触子(第2接触子)
32 リア連結片(リア連結部)
34 リア支持片(リア支持部)
38 リア接触部(第2自由端部)
42 フロント連結片(フロント連結部)
44 フロント支持片(フロント支持部)
48 フロント接触部(第1自由端部)
54 リア連結片(連結部)
56 側壁部(連結部)
58 スリット部
60 端子
62 基部
62A 前部(固定部よりも前方側)
62B 右端部(基部の幅方向の一端)
62C 後部(固定部よりも後方側)
64 フロント接触子(第1接触子)
66 リア接触子(第2接触子)
P 対向部位(第1対向部位)
Q 対向部位(第2対向部位)
請求項1に記載の本発明に係るコネクタは、ハウジングと、前記ハウジングに形成された収容部内に固定され、前記ハウジングに形成された開口部を通じて導電性の材料で構成された接続対象物が挿入又は抜去されると共に導電性の材料で構成された端子と、を備え、前記端子は、前記収容部に固定される固定部が設けられた基部と、前記基部において前記開口部側を前部とし、前記基部における前記固定部よりも前方側又は後方側から延出され、自由端側に形成された第1自由端部が前記基部の前方側に位置して前記接続対象物に対して弾性的に接触する第1接触子と、前記基部における前記固定部よりも前方側又は後方側から延出され、自由端側に形成された第2自由端部が前記基部の前方側かつ前記接続対象物の挿入方向に沿って前記第1自由端部の後方側に配置され、前記接続対象物に対して弾性的に接触する第2接触子と、前記基部における前記第2接触子とは異なる位置から延出され、前記第2接触子と繋がる連結部と、を含んで構成されている。
一方、端子は、基部と第1接触子と第2接触子と連結部とを含んで構成されている。基部には、ハウジングに固定される固定部が設けられており、基部において、ハウジングの開口部側を前部として、固定部よりも前方側又は後方側からは、第1接触子が延出されている。そして、この第1接触子の自由端側には、第1自由端部が形成されており、第1自由端部は、基部の前方側に位置して接続対象物に対して弾性的に接触するようになっている。
また、基部において、固定部よりも前方側又は後方側からは、第2接触子が延出されている。この第2接触子の自由端側には、第2自由端部が形成されており、第2自由端部は、基部の前方側かつ接続対象物の挿入方向に沿って第1自由端部の後方側に配置され、接続対象物に対して弾性的に接触するようになっている。そして、基部において、当該第2接触子とは異なる位置から連結部が延出されており、当該連結部が第2接触子に繋がっている。
すなわち、本発明では、端子の一部を構成する基部に、第1接触子及び第2接触子が形成されており、第1接触子及び第2接触子は、基部において固定部よりも前方側又は後方側から延出されるように設定されている。
ところで、本発明では、第1接触子及び第2接触子は、基部における固定部よりも前方側又は後方側から、つまり固定部以外の部位から延出されている。このため、端子に接続対象物が挿入されるとき、第1自由端部を介して第1接触子が弾性変形すると、その影響を受けて基部が弾性変形する可能性がある。しかし、本発明では、第2接触子には基部において当該第2接触子とは異なる位置から延出された連結部が繋がっているため、基部と繋がる第2接触子自体の面積をその分増やすことができる。これにより、基部を含む第2接触子の断面二次モーメントは増大し、基部自体の剛性が向上することとなる。
請求項2に記載の本発明に係るコネクタは、請求項1に記載のコネクタにおいて、前記第1接触子は、前記基部における前記固定部よりも前方側から延出されたフロント接触子とされ、前記第1自由端部は、前記フロント接触子の自由端側に形成されたフロント接触部であると共に、前記第2接触子は、前記基部における前記固定部よりも前方側から延出されたリア接触子とされ、前記第2自由端部は、前記リア接触子の自由端側に形成され前記フロント接触部の後方側に配置されたリア接触部であり、前記連結部は、前記基部における前記固定部よりも後方側から延出されている。
このように、本発明では、基部において、固定部の前方側からフロント接触子及びリア接触子が延出されている。フロント接触部及びリア接触部は基部の前方側に配置されているため、フロント接触子及びリア接触子が、基部における固定部よりも後方側から延出された場合と比較して、基部からフロント接触部、リア接触部までの長さをそれぞれ短くすることができる。これにより、フロント接触部、リア接触部に同一の荷重が作用した場合、フロント接触子及びリア接触子の撓み量を小さくすることができる。つまり、フロント接触子、リア接触子のばね定数を上げた場合と等価になり、接続対象物に対して十分な押圧力を確保することができる。
請求項4に記載の本発明に係るコネクタは、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のコネクタにおいて、前記固定部は前記基部の中央部に設けられると共に、前記連結部は前記基部における前記固定部よりも後方側から延出され前記固定部との間にはスリット部が形成されている。
請求項4に記載の本発明に係るコネクタでは、固定部は基部の中央部に設けられており、連結部は、基部における固定部よりも後方側から延出され、基部における固定部よりも前方側から延出された第2接触子(リア接触子)と繋がっている。そして、連結部と固定部との間にはスリット部が形成されている。このように、スリット部を形成することにより、折曲加工による端子の形成が可能となる。

Claims (6)

  1. ハウジングと、前記ハウジングに形成された収容部内に固定され、前記ハウジングに形成された開口部を通じて導電性の材料で構成された接続対象物が挿入又は抜去されると共に導電性の材料で構成された端子と、を備え、
    前記端子は、
    前記収容部に固定される固定部が設けられた基部と、
    前記基部において前記開口部側を前部とし、前記基部における前記固定部の前方側又は後方側から延出され、自由端側に形成された第1自由端部が前記基部の前方側に位置して前記接続対象物に対して弾性的に接触する第1接触子と、
    前記基部における前記固定部の前方側又は後方側から延出され、自由端側に形成された第2自由端部が前記基部の前方側かつ前記接続対象物の挿入方向に沿って前記第1自由端部の後方側に配置され、前記接続対象物に対して弾性的に接触する第2接触子と、
    前記基部から延出され、前記第2接触子と繋がる連結部と、
    を含んで構成されているコネクタ。
  2. 前記第1接触子は、前記基部における前記固定部の前方側から延出されたフロント接触子とされ、前記第1自由端部は、前記フロント接触子の自由端側に形成されたフロント接触部であると共に、
    前記第2接触子は、前記基部における前記固定部の前方側から延出されたリア接触子とされ、前記第2自由端部は、前記リア接触子の自由端側に形成され前記フロント接触部の後方側に配置されたリア接触部であり、
    前記連結部は、前記基部における前記固定部の後方側から延出されている請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記フロント接触部は、前記開口部内へ前記接続対象物が挿入される挿入方向に対して直交する前記基部の幅方向の一端から延出されると共に、前記リア接触子は、前記基部の幅方向の他端から延出されている請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記固定部は前記基部の中央部に設けられると共に、前記連結部は前記基部における前記固定部の後方側から延出され前記固定部との間にはスリット部が形成されている請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のコネクタ。
  5. 前記基部の前端から前記開口部側へ向かって延出され、前記第1自由端部及び前記第2自由端部と共に前記接続対象物を挟持する伸長部が設けられている請求項1〜請求項4の何れか1項に記載のコネクタ。
  6. 前記伸長部における前記第1自由端部が対向する第1対向部位から前記第2自由端部が対向する第2対向部位に亘る領域に平坦部が形成されている請求項5に記載のコネクタ。
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