JP2019003023A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Toshiaki Kagawa
敏章 香川
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【課題】定着フィルムを十分に加熱することによって印刷不良の発生を抑制できる、定着装置および画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置10は、定着装置44を備えている。定着装置44は、棒状の支持部72と、筒状の定着フィルム74と、ヒーター76と、ヒーター76を保持する棒状のヒーター保持部78とを備えている。また、定着装置44は、ヒーター保持部78を押圧してヒーター76を定着フィルム74の内周面に密接させる押圧部86と、定着パッド88と、加圧ローラ68と、変位抑制部92a,92bとを備えている。変位抑制部92a,92bは、押圧部86の押圧方向に対して直交し、かつ、支持部72の長手方向に対して直交する方向において、ヒーター保持部78の変位を抑制するものであり、ヒーター保持部78の変位方向の前方からヒーター保持部78に対向するように支持部72に設けられている。【選択図】図2

Description

この発明は、定着装置および画像形成装置に関し、特にたとえば、記録媒体に形成されたトナー像を加熱しながら加圧して定着させる、定着装置および画像形成装置に関する。
プリンタ、複写機およびファクシミリなどの画像形成装置の画像形成プロセスでは、像担持体である感光体の表面に静電潜像が形成され、現像装置から静電潜像に帯電したトナーが供給されてトナー像が形成される。このトナー像は、転写装置によって記録媒体の表面に転写され、定着装置によって定着される。このような画像形成プロセスに用いられる従来の定着装置の一例として、特許文献1には、フィルム加熱方式(SURF定着方式)の定着装置が記載されている。
特許文献1に記載された定着装置は、回転可能に構成された筒状の定着ベルト(すなわち定着フィルム)と、定着ベルトの回転軌道の一部に沿うように設けられたヒートプレートと、定着ベルトの回転軌道の他の一部に沿うように設けられた定着パッドとを備えている。また、定着装置は、定着ベルトを挟んだ定着パッドの反対側において定着ベルトの外周面に接触するように設けられた加圧ローラを備えており、定着パッドと加圧ローラとによってニップ部が構成されている。トナー像が形成された記録媒体がニップ部に供給されると、ヒートプレートで加熱された定着ベルトがトナー像に押し当てられ、トナー像が加熱および加圧されて記録媒体に定着される。
特開2004−177888号公報(図7)
しかしながら、特許文献1に記載された定着装置では、定着ベルトが一定の周長で形成されており、かつ、ヒートプレートと定着パッドとが一定間隔を隔てて設けられていたので、ヒートプレートと定着ベルトとを密接させることが困難であった。そのため、ヒートプレートで定着ベルトを十分に加熱することが困難であり、定着ベルトによるトナー像の加熱が不足して、印刷不良を生じるおそれがあった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な定着装置および画像形成装置を提供することである。
この発明の他の目的は、定着フィルムを十分に加熱することによって印刷不良の発生を抑制できる、定着装置および画像形成装置を提供することである。
第1の発明は、画像形成装置の内部でその長手方向両端部が固定される棒状の支持部と、支持部の周囲に回転可能に設けられた筒状の定着フィルムと、定着フィルムの回転軌道の一部に沿って配置され、定着フィルムを加熱するヒーターと、支持部に対して平行に設けられ、ヒーターを保持する棒状のヒーター保持部と、支持部とヒーター保持部との間に配置され、ヒーター保持部を押圧してヒーターを定着フィルムの内周面に密接させる押圧部と、支持部に設けられ、定着フィルムの回転軌道の他の一部に沿って配置された定着パッドと、定着フィルムを挟んだ定着パッドの反対側において定着フィルムの外周面に押し当てられ、定着パッドと協働してニップ部を構成する加圧ローラと、押圧部の押圧方向に対して直交し、かつ、支持部の長手方向に対して直交する方向において、ヒーター保持部の変位を抑制(阻止)する変位抑制部とを備えており、変位抑制部は、ヒーター保持部の変位方向の前方からヒーター保持部に対向するように支持部に設けられている、定着装置である。
第1の発明では、定着フィルムを加熱するヒーターがヒーター保持部で保持されており、ヒーター保持部が押圧部で押圧されることによって、ヒーターが定着フィルムの内周面に密接される。押圧部の押圧方向に対して直交し、かつ、支持部の長手方向に対して直交する方向においては、ヒーター保持部の変位が変位抑制部で抑制されるので、定着フィルムの回転軌道におけるヒーターの位置を安定させることができる。したがって、ヒーターで定着フィルムをむらなく十分に加熱することができ、トナー像の加熱不足による印刷不良の発生を抑制できる。また、変位抑制部は、ヒーター保持部の変位方向の前方からヒーター保持部に対向するように支持部に設けられているので、変位抑制部を簡単に構成することができ、製造コストを抑制できる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、ヒーター保持部に設けられて、定着フィルムの回転軌道の一部に沿って配置され、定着フィルムを案内するガイド部を備える。
第2の発明では、定着フィルムを案内するガイド部がヒーター保持部に設けられているので、ヒーターとガイド部との位置関係を一定に保持することが可能であり、定着フィルムの回転動作を安定させることができる。
第3の発明は、第1または第2の発明に従属し、支持部は、ヒーター保持部側に向けて開かれたU字状の断面を有する棒状に形成されており、押圧部は、支持部の互いに対向する2つの第1壁部の間に配置されており、ヒーター保持部の変位方向は、加圧ローラから受ける回転力で回転される定着フィルムの回転方向と一致しており、変位抑制部は、2つの第1壁部の一方で構成されている。
第3の発明では、支持部がヒーター保持部側に向けて開かれたU字状の断面を有する棒状に形成されているので、支持部の大型化を招くことなく、必要な強度を確保できるとともに、押圧部の配置スペースを確保できる。また、変位抑制部は、支持部の2つの第1壁部の一方で構成されているので、変位抑制部を特別に設ける必要がなく、製造コストを抑制できる。
第4の発明は、第3の発明に従属し、押圧部の押圧方向における支持部の長さは、押圧部の押圧方向に対して直交し、かつ、支持部の長手方向に対して直交する方向における支持部の長さよりも長く定められている。
第4の発明では、支持部の大型化を招くことなく、加圧ローラおよび押圧部から受ける力に対する支持部の強度を高めることができる。或いは、支持部の強度低下を招くことなく、支持部を小型化できる。
第5の発明は、第3または第4の発明に従属し、ヒーター保持部は、支持部側に向けて開かれたU字状の断面を有する棒状の本体部を有しており、本体部の互いに対向する2つの第2壁部の間に2つの第1壁部が配置されている。
第5の発明では、ヒーター保持部の本体部が支持部側に向けて開かれたU字状の断面を有する棒状に形成されているので、本体部の大型化を招くことなく、本体部の強度を高めることができる。
第6の発明は、第1または第2の発明に従属し、ヒーター保持部には、ヒーター保持部を押圧部の押圧方向に貫通する貫通孔が設けられており、変位抑制部は、押圧部の押圧方向に延びる複数の棒状部材を有しており、貫通孔に変位抑制部が軸方向へ移動可能に挿通されている。
第6の発明では、押圧部の押圧方向に対して直交する全ての方向において、ヒーター保持部の変位を抑制できる。
第7の発明は、第1ないし第6のいずれかの発明に従属し、押圧部は、支持部の長手方向に間隔を隔てて設けられた複数のコイルばねを有しており、複数のコイルばねのそれぞれが支持部とヒーター保持部との間で圧縮されている。
第7の発明では、押圧部が複数のコイルばねを有しているので、コイルばねの数やばね荷重を適宜選択することで、定着フィルムに対するヒーターの接触状態を細かく調整することができる。
第8の発明は、第7の発明に従属し、支持部は、複数のコイルばねから受ける押圧力でヒーター保持部から離間する方向へ膨らむように撓む強度で構成されており、支持部が撓んでいない状態を想定したとき、複数のコイルばねのうち支持部の長手方向中央部に設けられたコイルばねの設計上のばね荷重は、複数のコイルばねのうち支持部の長手方向端部に設けられたコイルばねの設計上のばね荷重よりも大きく定められている。
支持部を小型化すると、その強度が低下して支持部が撓むことがある。第8の発明では、支持部が撓んだ状態において、複数のコイルばねのそれぞれからヒーター保持部に作用する実際のばね荷重(押圧力)をほぼ均等にすることができる。したがって、支持部を撓む程度に小型化した場合でも、定着フィルムにヒーターを押し当てる力をヒーターの長手方向全長に亘ってほぼ均等にすることができ、定着フィルムをむらなく加熱することができる。
第9の発明は、第1ないし第8のいずれかの定着装置を備える、画像形成装置である。
第9の発明では、上記の定着装置のいずれかを備えるので、ヒーターで定着フィルムをむらなく十分に加熱することができ、トナー像の加熱不足による印刷不良の発生を抑制できる。また、変位抑制部を簡単に構成することができ、製造コストを抑制できる。
この発明によれば、定着フィルムをヒーターで十分に加熱することが可能であり、トナー像の加熱不足による印刷不良の発生を抑制できる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の第1実施例に係る画像形成装置の構成を模式的に示す正面図である。 この発明の第1実施例に係る画像形成装置に用いられる定着装置の構成を示す横断面図である。 この発明の第1実施例に係る画像形成装置に用いられる定着装置の要部の構成を示す拡大横断面図である。 この発明の第1実施例に係る画像形成装置に用いられる定着装置の構成を示す縦断面図である。 図2および図4に示した定着装置に用いられるヒーターの構成を示す展開図である。 この発明の第2実施例に係る画像形成装置に用いられる定着装置の構成を示す横断面図である。 この発明の第2実施例に係る画像形成装置に用いられる定着装置の構成を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施例に係る画像形成装置について図面を参照しながら説明する。
[第1実施例]
図1は、この発明の第1実施例に係る画像形成装置10の構成を模式的に示す正面図である。図1に示す画像形成装置10は、パーソナルコンピュータなどの外部装置(図示省略)から入力された画像情報に基づいて、記録媒体の表面に画像を形成するカラープリンタである。なお、記録媒体としては、用紙やオーバーヘッドプロジェクタ用シートなどを使用できるが、以下では、用紙Pを使用した場合について説明する。
図1に示すように、画像形成装置10は、本体部12と、用紙Pを収容する用紙収容部14と、用紙Pを搬送する用紙搬送部16と、用紙Pに画像を形成する電子写真プロセス部18と、制御部20とを備えている。
制御部20は、CPU(中央演算処理装置)、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random access memory)などを有しており、CPUは、ROMに記憶されているプログラムに基づいて各種の制御動作を実行する。
図1に示すように、本体部12は、用紙収容部14、用紙搬送部16、電子写真プロセス部18および制御部20を収容する箱状の部材である。本体部12の内部には、用紙搬送部16で搬送される用紙Pが通過する搬送経路Qが上下方向に延びて設けられている。
本体部12の上部には、用紙Pを外部に排出するための用紙排出口22が設けられており、本体部12の上面には、用紙排出口22から排出された用紙Pを受ける排紙トレイ24が設けられている。なお、図1では、用紙Pの排出方向を矢印で示している。
図1に示すように、用紙収容部14は、用紙Pを収容する給紙トレイ26と、給紙トレイ26に収容された用紙Pを1枚ずつ取り出して搬送経路Qに供給するピックアップローラ28とを有している。
図1に示すように、用紙搬送部16は、一対の第1搬送ローラ30,30と、一対のレジストローラ32,32と、一対の第2搬送ローラ34,34とを有している。
第1搬送ローラ30,30および第2搬送ローラ34,34は、給紙トレイ26から搬送経路Qに供給された用紙Pを排紙トレイ24に向けて搬送するものである。レジストローラ32,32は、第1搬送ローラ30,30によって搬送されてきた用紙Pの先端部を一時的に保持し、この用紙Pを画像形成のための所定のタイミングで、電子写真プロセス部18の転写領域Rに供給するものである。これらの各ローラは、モータなどの回転駆動源(図示省略)によって回転されるように構成されている。
図1に示すように、電子写真プロセス部18は、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色に対応する4つの現像ユニット38Y,38M,38C,38Kと、4つのトナーカートリッジ40Y,40M,40C,40Kと、二次転写部42と、定着装置44とを有している。
現像ユニット38Yは、像担持体としての感光体ドラム46と、帯電部48と、露光部50と、現像部52と、一次転写部54と、クリーニング部56とを有している。
感光体ドラム46は、導電性基体の表面に感光層を形成したものであり、モータなどの回転駆動源(図示省略)によってその軸まわりに回転されるように構成されている。
帯電部48は、感光体ドラム46の表面を所定の極性および電位に帯電させるものであり、本実施例の帯電部48は、ローラ型の帯電装置で構成されている。露光部50は、感光体ドラム46の表面に光を照射するものであり、本実施例の露光部50は、レーザ光を出射するレーザ光出射装置で構成されている。帯電部48によって帯電された感光体ドラム46の表面に露光部50からレーザ光が照射されると、感光体ドラム46の表面には、画像情報に対応する静電潜像が形成される。
現像部52は、感光体ドラム46の表面に形成された静電潜像に帯電したトナーを供給してトナー像を形成するものである。一次転写部54は、感光体ドラム46の表面に形成されたトナー像を転写ベルト58の表面に転写するものであり、本実施例の一次転写部54は、ローラ型の転写装置で構成されている。クリーニング部56は、一次転写部54による転写工程を経た後に、感光体ドラム46の表面に残留するトナーを除去するものである。
他の現像ユニット38M,38C,38Kは、現像ユニット38Yと同様に構成されているため、それらの説明は省略する。トナーカートリッジ40Y,40M,40C,40Kのそれぞれは、現像ユニット38Y,38M,38C,38Kのそれぞれにトナーを供給するものであり、本体部12の内部に着脱自在に装着されている。
二次転写部42は、転写ベルト58とローラ型の転写装置60とを有している。転写ベルト58は、環状の無端ベルトであり、ベルト搬送ローラ62によって搬送されるように構成されている。現像ユニット38Y,38M,38C,38Kの各感光体ドラム46から転写ベルト58の表面に転写されたトナー像は、転写ベルト58と転写装置60との間の転写領域Rに搬送され、転写装置60によって用紙Pの表面に転写される。
図2は、画像形成装置10に用いられる定着装置44の構成を示す横断面図であり、図3は、定着装置44の要部の構成を示す拡大横断面図である。図4は、定着装置44の構成を示す縦断面図である。図2に示す定着装置44は、用紙Pに転写された未定着のトナー像Tを加熱しながら加圧して用紙Pに定着させるものであり、ヒーターユニット66と、加圧ローラ68と、これらを画像形成装置10の内部で支持するフレーム70とを有している。
図2に示すように、ヒーターユニット66は、支持部72と、支持部72の周囲に回転可能に設けられた円筒状の定着フィルム74と、定着フィルム74を加熱するヒーター76と、ヒーター保持部78と、2つの給電部80a,80bと、2つのガイド部82a,82bと、複数の締結部84とを有している。また、ヒーターユニット66は、押圧部86と、定着パッド88と、定着パッド保持部90と、2つの変位抑制部92a,92bとを有している。
本実施例では、定着フィルム74の回転軌道Sが円形の断面を有する筒状に構成されており、押圧部86がヒーター保持部78を回転軌道Sの直径方向に押圧することによって、ヒーター76が定着フィルム74の内周面に押し当てられる。したがって、以下の説明で用いる「押圧部86の押圧方向」は、回転軌道Sの直径方向と一致する。
図2に示す支持部72は、ヒーターユニット66の各部品を支持するものであり、アルミニウムおよびステンレスなどの金属板を曲げ加工することによって、ヒーター保持部78側に向けて開かれたU字状の断面を有する棒状に形成されている。図4に示すように、支持部72の長手方向両端部72a,72bは、フレーム70に固定されている。
図2に示すように、押圧部86の押圧方向における支持部72の長さは、押圧部86の押圧方向に対して直交し、かつ、支持部72の長手方向に対して直交する方向における支持部72の長さよりも長く定められている。つまり、支持部72のU字状の断面において、互いに対向する2つの第1壁部94a,94bのそれぞれの長さは、これらを連結する連結部96の長さよりも長く定められている。これにより、押圧部86の押圧方向における支持部72の強度が高められている。
図2に示す定着フィルム74は、ヒーター76で発生した熱をトナー像Tが形成された用紙Pに伝達する円筒状の耐熱性フィルムであり、支持部72の周囲に回転可能に設けられている。定着フィルム74の種類は、特に限定されるものではないが、本実施例では、ポリイミドフィルムからなる基材の表面(外周面)に離型層を設けたものが用いられている。
図5は、ヒーター76の構成を示す展開図である。図5に示すように、ヒーター76は、アルミニウムおよびステンレスなどの金属からなる板状の基材98と、基材98における回転軌道S(図2)の内側に位置する面に設けられた面状発熱体100とを有している。本実施例の面状発熱体100は、曲面加工が可能な可撓性を有するフィルムヒーターであり、基材98の表面に設けられた第1絶縁層102と、第1絶縁層102の表面に設けられた複数の発熱層104a〜104gと、複数の発熱層104a〜104gを覆うように設けられた複数の第2絶縁層106a〜106gとを有している。複数の発熱層104a〜104gのそれぞれは、電圧が印加されることによって発熱する発熱抵抗体である。
図5に示すように、基材98は、定着フィルム74(図2)の軸方向に延びる長方形に形成されており、複数の発熱層104a〜104gのそれぞれは、基材98の長手方向に並べて設けられている。基材98の短手方向における発熱層104a〜104gの一方端部には、第1通電部108a〜108gが設けられており、基材98の短手方向における発熱層104a〜104gの他方端部には、第2通電部110a〜110gが設けられている。また、第2絶縁層106a〜106gの表面には、サーミスタなどの温度検知部112a〜112gが設けられている。
図5に示す第1通電部108a〜108g、第2通電部110a〜110gおよび温度検知部112a〜112gのそれぞれは、図示しない温度制御装置を介して図1に示す制御部20に電気的に接続されている。制御部20は、温度検知部112a〜112gが検知した温度情報を取得し、当該温度情報に基づいて温度制御装置を制御して、複数の発熱層104a〜104gのそれぞれに電力を供給したり電力の供給を停止したりする。つまり、制御部20は、複数の発熱層104a〜104gのそれぞれの温度(出力)を個別に制御する。
図2に示すように、ヒーター76の短手方向の両端部は、図5中の一点鎖線で示す折り線L1,L2に沿って折り曲げられており、この両端部がヒーター保持部78に固定される固定部114a,114bとなっている。図2に示すように、固定部114a,114bをヒーター保持部78に固定した状態において、ヒーター76の短手方向の中央部114cは、定着フィルム74の回転軌道Sに沿うように円弧状に湾曲される。
図2に示すヒーター保持部78は、ヒーター76を保持する部分であり、本体部116と、本体部116の外面を覆うように設けられた断熱部118とを有している。本体部116は、アルミニウムおよびステンレスなどの金属板をU字状に曲げ加工することによって、支持部72側に向けて開かれたU字状の断面を有する棒状に形成されている。図3に示すように、本体部116の互いに対向する2つの第2壁部120a,120bのそれぞれには、複数のネジ孔124が長さ方向に間隔を隔てて設けられている。
図2に示すように、押圧部86の押圧方向における本体部116の長さは、押圧部86の押圧方向に対して直交し、かつ、本体部116の長手方向に対して直交する方向における本体部116の長さよりも長く定められている。つまり、本体部116のU字状の断面において、互いに対向する2つの第2壁部120a,120bのそれぞれの長さは、これらを連結する連結部122の長さよりも長く定められている。これにより、押圧部86の押圧方向における本体部116(ヒーター保持部78)の強度が高められている。
図2に示すように、本体部116の2つの第2壁部120a,120bの内側面間の距離は、支持部72の2つの第1壁部94a,94bの外側面間の距離よりも長く定められており、2つの第2壁部120a,120bの間に2つの第1壁部94a,94bが配置されている。
図2に示す断熱部118は、ヒーター76で発生した熱が本体部116に伝わることを阻止するものであり、合成樹脂などの断熱性材料によってU字状の断面を有する棒状に形成されている。断熱部118の互いに対向する2つの壁部126a,126bは、本体部116の2つの第2壁部120a,120bの外面に配置されている。図3に示すように、断熱部118の2つの壁部126a,126bのそれぞれには、本体部116に設けられた複数のネジ孔124に連通する複数の貫通孔128が長さ方向に間隔を隔てて設けられている。
図2に示す一方の給電部80aは、図5に示す複数の第1通電部108a〜108gのそれぞれに個別に接続される複数(本実施例では7つ)の導電層(図示省略)を有している。図2に示す他方の給電部80bは、図5に示す複数の第2通電部110a〜110gのそれぞれに個別に接続される複数(本実施例では7つ)の導電層(図示省略)を有している。2つの給電部80a,80bのそれぞれの各導電層は、電線(図示省略)を介して電源制御回路(図示省略)に接続されている。画像形成装置10の駆動時には、電源制御回路からの電圧が各給電部80a,80bの各導電層、第1通電部108a〜108gおよび第2通電部110a〜110gを介して、発熱層104a〜104gに印加される。なお、電源制御回路には、商用電源からの交流電圧が整流および降圧されて与えられる。
図3に示すように、2つの給電部80a,80bのそれぞれには、断熱部118に設けられた複数の貫通孔128に連通する複数の貫通孔130が設けられている。そして、一方の給電部80aが、断熱部118の一方の壁部126aの外面に配置されており、他方の給電部80bが、断熱部118の他方の壁部126bの外面に配置されている。
図2に示す一方のガイド部82aは、回転軌道Sにおけるヒーター76よりも上流側において定着フィルム74を案内するとともに、ヒーター保持部78との間で給電部80aおよびヒーター76の固定部114aを挟持するものであり、耐熱性樹脂によってヒーター76の長さ方向に延びる棒状に形成されている。
図3に示すように、一方のガイド部82aは、回転軌道Sに沿って配置される円弧状のガイド面132を有しており、このガイド面132によって定着フィルム74が案内される。また、一方のガイド部82aには、給電部80aに設けられた複数の貫通孔130に連通する複数の貫通孔134と、複数の貫通孔134のそれぞれに挿通された締結部84の頭部84aを収容する頭部収容部136と、ヒーター76の固定部114aを収容する固定部収容部138とが設けられている。
図2に示す他方のガイド部82bは、回転軌道Sにおけるヒーター76よりも下流側において定着フィルム74を案内するとともに、ヒーター保持部78との間で給電部80bおよびヒーター76の固定部114bを挟持するものであり、耐熱性樹脂によってヒーター76の長さ方向に延びる棒状に形成されている。他方のガイド部82bは、一方のガイド部82aとほぼ対象に構成されているので、その重複する説明は省略する。
図2に示す複数の締結部84のそれぞれは、ヒーター保持部78の本体部116に対して、ヒーター保持部78の断熱部118を固定するとともに、ヒーター保持部78に対して、給電部80a,80b、ヒーター76およびガイド部82a,82bを固定するものである。本実施例の締結部84は絶縁ボルトである。図3に示すように、締結部84は、ガイド部82a,82bの貫通孔134、給電部80a,80bの貫通孔130および断熱部118の貫通孔128に挿通されて、本体部116のネジ孔124に螺合されている。
図2に示すように、ヒーター76および2つのガイド部82a,82bをヒーター保持部78に固定した状態において、ヒーター76および2つのガイド部82a,82bのそれぞれの外周面のうち定着フィルム74に接触する接触面Wは、定着フィルム74の回転軌道Sに沿うように、連続した円弧状に構成されている。そして、定着フィルム74の内面の周長をLbとし、接触面Wの円弧の長さをLcとしたとき、Lc>0.6×Lbの関係が満たされている。したがって、定着フィルム74に張力を付与した場合でも、定着フィルム74の断面形状をほぼ真円に維持することが可能であり、定着フィルム74の駆動負荷(回転負荷)を低く抑えることができる。
図2に示す押圧部86は、ヒーター保持部78を押圧することによって、ヒーター76を定着フィルム74の内周面に密接させる部分であり、支持部72の2つの第1壁部94a,94bの間であって、かつ、支持部72とヒーター保持部78との間に配置されている。図4に示すように、押圧部86は、支持部72の長手方向に間隔を隔てて設けられた複数(本実施例では8つ)のコイルばね140a〜140hを有しており、複数のコイルばね140a〜140hのそれぞれが支持部72とヒーター保持部78との間で圧縮されている。本実施例では、支持部72が撓まない程度の高い強度で構成されており、複数のコイルばね140a〜140hのそれぞれは、ヒーター保持部78に作用するばね荷重が一定となるように、線径、コイル径、捲数、ピッチおよび材質などの各種条件が同じに設計されている。
図2に示す定着パッド88は、加圧ローラ68と協働してニップ部Nを構成するものであり、シリコーンゴム、フッ素ゴム、耐熱性樹脂などの耐熱性を有する材料によって形成されている。定着パッド保持部90は、定着パッド88を保持するものであり、支持部72の連結部96に接合されている。図2に示すように、定着パッド88は、定着パッド保持部90を介して支持部72に設けられており、定着フィルム74の回転軌道Sの一部に沿って配置されている。
図2に示す2つの変位抑制部92a,92bのそれぞれは、押圧部86の押圧方向に対して直交し、かつ、支持部72の長手方向に対して直交する方向(用紙搬送方向)において、ヒーター保持部78の変位を抑制するものであり、ヒーター保持部78の変位方向の前方からヒーター保持部78に対向するように支持部72に設けられている。
ヒーター保持部78の変位方向は、定着フィルム74の回転方向と一致する。つまり、図4に示すように、ヒーター保持部78は、複数のコイルばね140a〜140hのそれぞれの端部で支持されている。また、図2に示すように、ヒーター保持部78で保持されたヒーター76およびガイド部82a,82bは、定着フィルム74の内周面に接触している。したがって、定着フィルム74が回転すると、定着フィルム74の回転力がヒーター76およびガイド部82a,82bに作用し、ヒーター保持部78は、ヒーター76およびガイド部82a,82bと共に定着フィルム74の回転方向に変位する。
図2に示すように、本実施例では、支持部72の2つの第1壁部94a,94bがヒーター保持部78の2つの第2壁部120a,120bの間に配置されており、一方の第1壁部94aで一方の変位抑制部92aが構成されており、他方の第1壁部94bで他方の変位抑制部92bが構成されている。つまり、加圧ローラ68から回転力を受けて定着フィルム74が正方向(図2における反時計回り)に回転されるときには、一方の第1壁部94aが、ヒーター保持部78の変位方向の前方からヒーター保持部78に対向し、ヒーター保持部78が一方の第1壁部94aに当接して、ヒーター保持部78の用紙搬送方向の変位が抑制される。定着フィルム74が逆方向(図2における時計回り)に回転されるときには、他方の第1壁部94bが、ヒーター保持部78の変位方向の前方からヒーター保持部78に対向し、ヒーター保持部78が他方の第1壁部94bに当接して、ヒーター保持部78の用紙搬送方向の変位が抑制される。なお、ヒーター保持部78は、押圧部86の押圧方向においては、変位抑制部92a,92bによって変位が抑制されることは無いが、押圧部86の押圧力(付勢力)によって大きく変位することはない。
図2に示す加圧ローラ68は、トナー像Tが形成された用紙Pを加圧するとともに、定着フィルム74に回転力を付与するものである。本実施例の加圧ローラ68は、アルミニウムおよびステンレスなどの金属からなる円筒状(または円柱状)の芯材142と、芯材142の表面に形成されたシリコーンゴムなどからなる弾性層144と、弾性層144の表面に形成されたフッ素系樹脂などからなる表層146とを有している。
図4に示すように、加圧ローラ68の長手方向両端部68a,68bは、軸受け部148a,148bを介してフレーム70に取り付けられている。軸受け部148a,148bは、コイルばね150a,150bによってヒーターユニット66側に付勢されている。したがって、図2に示すように、加圧ローラ68は、定着フィルム74を介して定着パッド88に押し当てられており、加圧ローラ68と定着パッド88とが協働してニップ部Nが構成されている。また、図4に示すように、加圧ローラ68の長手方向一方端部68bには、モータなどの回転駆動源(図示省略)の回転力を加圧ローラ68に伝達するためのギア152が設けられている。
図1に示す画像形成装置10において、定着装置44のフレーム70は、本体部12の内部に取り付けられている。これにより、ヒーターユニット66を構成する支持部72の長手方向両端部72a,72b(図4)は、画像形成装置10の内部で固定されている。
図1に示す画像形成装置10を用いて用紙Pの表面に画像を印刷する際には、パーソナルコンピュータなどの外部装置(図示省略)から画像形成装置10に対して画像情報が入力される。すると、まず、4つの現像ユニット38Y,38M,38C,38Kのそれぞれにおいて、感光体ドラム46の表面にトナー像が形成される。続いて、これらの各トナー像が所定のタイミングで転写ベルト58の表面に転写され、転写ベルト58の表面で所望のトナー像Tが完成される。そして、このトナー像Tが、転写領域Rにおいて用紙Pの表面に転写され、その後、定着装置44に与えられて定着される。
このような画像形成プロセスにおいて、図2に示す定着装置44の定着フィルム74は、加圧ローラ68から回転力を受けて、円形の回転軌道Sに沿って正方向(図2における反時計回り)に回転される。このとき、ヒーター76および2つのガイド部82a,82bには、定着フィルム74の正方向の回転力が作用するが、ヒーター保持部78は、一方の変位抑制部92aに当接するため、大きく変位することはない。
また、定着装置44のメンテナンス作業などにおいて、定着フィルム74は、逆方向(図2における時計回り)に回転されることがある。このとき、ヒーター76および2つのガイド部82a,82bには、定着フィルム74の逆方向の回転力が作用するが、ヒーター保持部78は、他方の変位抑制部92bに当接するため、大きく変位することはない。
第1実施例に係る画像形成装置10および定着装置44によれば、上記構成により、以下の各効果を奏することができる。すなわち、図2に示すように、定着フィルム74を加熱するヒーター76がヒーター保持部78で保持されており、ヒーター保持部78が押圧部86で押圧されることによって、ヒーター76が定着フィルム74の内周面に密接される。また、押圧部86の押圧方向に対して直交し、かつ、支持部72の長手方向に対して直交する方向においては、ヒーター保持部78の変位が変位抑制部92a,92bで抑制されるので、定着フィルム74の回転軌道Sにおけるヒーター76の位置が安定する。したがって、ヒーター76で定着フィルム74をむらなく十分に加熱することができ、トナー像の加熱不足による印刷不良の発生を抑制できる。
図2に示すように、2つの変位抑制部92a,92bは、支持部72の2つの第1壁部94a,94bで構成されているので、変位抑制部92a,92bを特別に設ける必要がなく、製造コストを抑制できる。
図2に示すように、定着フィルム74を案内するガイド部82a,82bがヒーター保持部78に設けられているので、ヒーター76とガイド部82a,82bとの位置関係を一定に保持することが可能であり、定着フィルム74の回転動作を安定させることができる。
図2に示すように、支持部72がヒーター保持部78側に向けて開かれたU字状の断面を有する棒状に形成されているので、支持部72の大型化を招くことなく、支持部72に必要な強度を確保できるとともに、押圧部86の配置スペースを確保できる。また、ヒーター保持部78の本体部116が支持部72側に向けて開かれたU字状の断面を有する棒状に形成されているので、本体部116の大型化を招くことなく、本体部116(ヒーター保持部78)に必要な強度を確保できる。
図2に示すように、押圧部86の押圧方向における支持部72の長さは、押圧部86の押圧方向に対して直交し、かつ、支持部72の長手方向に対して直交する方向における支持部72の長さよりも長く定められている。したがって、支持部72の大型化を招くことなく、加圧ローラ68および押圧部86から受ける力に対する支持部72の強度を高めることができる。或いは、支持部72の強度低下を招くことなく、支持部72を小型化できる。
図4に示すように、押圧部86は、支持部72の長手方向に間隔を隔てて設けられた複数のコイルばね140a〜140hを有しており、複数のコイルばね140a〜140hのそれぞれが支持部72とヒーター保持部78との間で圧縮されている。したがって、コイルばねの数やばね荷重を適宜選択することで、定着フィルム74に対するヒーター76の接触状態を細かく調整することができる。
図5に示すように、ヒーター76の複数の発熱層104a〜104gのそれぞれが基材98の長手方向に並べて設けられており、用紙Pのサイズに応じて、発熱させる発熱層104a〜104gを選択することができるので、ニップ部N(図2)に小サイズ紙などを連続的に通紙する場合でも、非通紙部の異常昇温を抑制できる。
なお、上記実施例では、支持部72が撓まない程度の高い強度で構成されているが、支持部72は、複数のコイルばね140a〜140hから受ける押圧力でヒーター保持部78から離間する方向へ膨らむように撓む強度で構成されてもよい。この場合、複数のコイルばね140a〜140hのうち支持部72の長手方向中央部に設けられたコイルばね140d,140eの設計上のばね荷重は、複数のコイルばね140a〜140hのうち支持部の長手方向端部に設けられたコイルばね140a,140b,140g,140hの設計上のばね荷重よりも大きく定められてもよい。なお、「設計上のばね荷重」とは、支持部72が撓んでいない状態を想定したときのばね荷重を意味する。
この構成では、支持部72が撓んだ状態において、複数のコイルばね140a〜140hのそれぞれからヒーター保持部78に作用する実際のばね荷重(押圧力)をほぼ均等にすることができる。したがって、支持部72を撓む程度に小型化した場合でも、定着フィルム74にヒーター76を押し当てる力をヒーター76の長手方向全長に亘ってほぼ均等にすることができ、定着フィルム74をむらなく加熱することができる。
また、上記実施例では、定着フィルム74の正方向(図2における反時計回り)および逆方向(図2における時計回り)の両方向の回転に対応する2つの変位抑制部92a,92bが支持部72に設けられているが、定着フィルム74の正方向の回転に対応する一方の変位抑制部92aだけが支持部72に設けられてもよい。この場合でも、定着フィルム74が正方向に回転されるときに、ヒーター保持部78の変位を変位抑制部92aで抑制できるので、定着フィルム74の回転軌道Sにおけるヒーター76の位置を安定させることが可能であり、ヒーター76で定着フィルム74をむらなく加熱することができる。
[第2実施例]
図6は、この発明の第2実施例に係る画像形成装置に用いられる定着装置158の構成を示す横断面図であり、図7は、定着装置158の構成を示す縦断面図である。図2に示す第1実施例に係る定着装置44では、ヒーターユニット66の2つの変位抑制部92a,92bが支持部72の2つの第1壁部94a,94bで構成されているが、例えば、図6に示す第2実施例に係る定着装置158のように、ヒーターユニット160の変位抑制部162は、支持部164の各構成部分から独立して設けられてもよい。
図7に示すように、変位抑制部162は、押圧部86の押圧方向に延びる複数の棒状部材166a〜166hを有している。複数の棒状部材166a〜166h(図6では符合「166」を付している。)のそれぞれは、支持部164の長手方向に間隔を隔てて、支持部164の一方面164aに設けられており、複数の棒状部材166a〜166hのそれぞれの周囲に、複数のコイルばね140a〜140hのそれぞれが配置されている。ヒーターユニット160のヒーター保持部168には、ヒーター保持部168を押圧部86の押圧方向に貫通する複数の貫通孔170a〜170h(図6では符合「170」を付している。)が複数の棒状部材166a〜166hに対応して設けられている。そして、複数の棒状部材166a〜166hのそれぞれが、対応する貫通孔170a〜170hに軸方向へ移動可能に挿通されている。
この定着装置158によれば、押圧部86の押圧方向に対して直交する全ての方向において、ヒーター保持部168の変位を変位抑制部162で抑制できる。
なお、上記の各実施例では、画像形成装置がプリンタとして構成されているが、本発明の画像形成装置は、複写機やファクシミリとして構成されてもよいし、プリンタ、複写機およびファクシミリのうち2つ以上の機能を有する複合機として構成されてもよい。
10 …画像形成装置
44 …定着装置
68 …加圧ローラ
72 …支持部
74 …定着フィルム
76 …ヒーター
78 …ヒーター保持部
86 …押圧部
88 …定着パッド
92a,92b …変位抑制部

Claims (9)

  1. 画像形成装置の内部でその長手方向両端部が固定される棒状の支持部と、
    前記支持部の周囲に回転可能に設けられた筒状の定着フィルムと、
    前記定着フィルムの回転軌道の一部に沿って配置され、前記定着フィルムを加熱するヒーターと、
    前記支持部に対して平行に設けられ、前記ヒーターを保持する棒状のヒーター保持部と、
    前記支持部と前記ヒーター保持部との間に配置され、前記ヒーター保持部を押圧して前記ヒーターを前記定着フィルムの内周面に密接させる押圧部と、
    前記支持部に設けられ、前記定着フィルムの回転軌道の他の一部に沿って配置された定着パッドと、
    前記定着フィルムを挟んだ前記定着パッドの反対側において前記定着フィルムの外周面に押し当てられ、前記定着パッドと協働してニップ部を構成する加圧ローラと、
    前記押圧部の押圧方向に対して直交し、かつ、前記支持部の長手方向に対して直交する方向において、前記ヒーター保持部の変位を抑制する変位抑制部とを備えており、
    前記変位抑制部は、前記ヒーター保持部の変位方向の前方から前記ヒーター保持部に対向するように前記支持部に設けられている、定着装置。
  2. 前記ヒーター保持部に設けられて、前記定着フィルムの回転軌道の一部に沿って配置され、前記定着フィルムを案内するガイド部を備える、請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記支持部は、前記ヒーター保持部側に向けて開かれたU字状の断面を有する棒状に形成されており、
    前記押圧部は、前記支持部の互いに対向する2つの第1壁部の間に配置されており、
    前記ヒーター保持部の変位方向は、前記加圧ローラから受ける回転力で回転される前記定着フィルムの回転方向と一致しており、
    前記変位抑制部は、2つの前記第1壁部の一方で構成されている、請求項1または2に記載の定着装置。
  4. 前記押圧部の押圧方向における前記支持部の長さは、前記押圧部の押圧方向に対して直交し、かつ、前記支持部の長手方向に対して直交する方向における前記支持部の長さよりも長く定められている、請求項3に記載の定着装置。
  5. 前記ヒーター保持部は、前記支持部側に向けて開かれたU字状の断面を有する棒状の本体部を有しており、
    前記本体部の互いに対向する2つの第2壁部の間に2つの前記第1壁部が配置されている、請求項3または4に記載の定着装置。
  6. 前記ヒーター保持部には、前記ヒーター保持部を前記押圧部の押圧方向に貫通する貫通孔が設けられており、
    前記変位抑制部は、前記押圧部の押圧方向に延びる複数の棒状部材を有しており、
    前記貫通孔に前記変位抑制部が軸方向へ移動可能に挿通されている、請求項1または2に記載の定着装置。
  7. 前記押圧部は、前記支持部の長手方向に間隔を隔てて設けられた複数のコイルばねを有しており、
    前記複数のコイルばねのそれぞれが前記支持部と前記ヒーター保持部との間で圧縮されている、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 前記支持部は、前記複数のコイルばねから受ける押圧力で前記ヒーター保持部から離間する方向へ膨らむように撓む強度で構成されており、
    前記支持部が撓んでいない状態を想定したとき、前記複数のコイルばねのうち前記支持部の長手方向中央部に設けられたコイルばねの設計上のばね荷重は、前記複数のコイルばねのうち前記支持部の長手方向端部に設けられたコイルばねの設計上のばね荷重よりも大きく定められている、請求項7に記載の定着装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の定着装置を備える、画像形成装置。
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