JP6255765B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置に関する。
特許文献1の画像形成装置は、一次転写部において、感光体ドラムに対して一次転写ロールをずらして配置している。また、特許文献1の画像形成装置は、複数の作像ユニットの全てが作像動作を行う場合には、全作像ユニットの帯電装置に対して直流電圧に交流電圧を重畳した帯電電圧を印加するように制御している。さらに、特許文献1の画像形成装置は、複数の作像ユニットの一部が作像動作する場合には、作像動作する作像ユニットの帯電装置に対して直流電圧のみの帯電電圧を印加するように制御している。
特許文献2の画像形成装置は、感光体側に中間転写ベルトを押圧する複数の押圧ローラを、各押圧ローラ間で張架する中間転写ベルトの張架部が各感光体に巻き付くように配置している。
特開2002−148898号公報 特開2001−318507号公報
本発明は、部品点数が少なくて済む画像形成装置を得ることを目的とする。
第1態様に係る画像形成装置は、周回移動可能に設けられた被転写部材と、前記被転写部材の蛇行を抑制する抑制手段と、前記被転写部材の移動方向における前記抑制手段の下流側で、前記抑制手段を離れた前記被転写部材が最初に接触する部材として回転可能に設けられ、前記被転写部材が外周面に巻き掛けられ、現像剤像を保持する像保持部材と、前記像保持部材の現像剤像を前記被転写部材に転写させる転写部材と、を有する。
第2態様に係る画像形成装置は、前記移動方向における前記像保持部材よりも下流側には、前記像保持部材とは異なる現像剤像を保持する下流側像保持部材と、前記下流側像保持部材の現像剤像を前記被転写部材に転写する下流側転写部材と、が回転可能に設けられ、前記移動方向における前記下流側像保持部材及び前記下流側転写部材よりも下流側には、前記被転写部材を周回移動可能に支持する支持部材が設けられ、前記下流側像保持部材は、前記像保持部材の外周と前記支持部材の外周との共通接線を越えないように前記被転写部材と接触している。
第3態様に係る画像形成装置は、前記像保持部材から前記被転写部材を介して前記転写部材までの転写電流の第1経路の長さが、前記下流側像保持部材から前記被転写部材を介して前記下流側転写部材までの転写電流の第2経路の長さよりも長く、且つ、前記転写部材に作用する第1荷重が、前記下流側転写部材に作用する第2荷重よりも大きくなっている。
第4態様に係る画像形成装置は、前記支持部材を回転駆動する駆動手段が設けられている。
第1態様によれば、抑制手段を離れた被転写部材が最初に接触する部材が像保持部材ではない構成に比べて、部品点数が少なくて済む。
第2態様によれば、下流側像保持部材の外周面に被転写部材を巻き掛けた構成に比べて、被転写部材に作用する負荷を抑制することができる。
第3態様によれば、第1荷重と第2荷重が同じである構成に比べて、像保持部材から転写部材までの電気抵抗の変動を抑制することができる。
第4態様によれば、支持部材とは異なる部材を駆動して被転写部材を移動させる構成に比べて、下流側像保持部材から被転写部材への現像剤像の転写ずれを抑制することができる。
本実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図である。 本実施形態に係る感光体、中間転写ベルト、一次転写ロール、張架ロール、及び駆動ロールの配置状態を示す模式図である。 (A)本実施形態に係る張架ロールに最も近い感光体への中間転写ベルトの巻き掛け状態を示す模式図である。(B)本実施形態に係る張架ロールに最も近い感光体の外周と駆動ロールの外周との共通接線に他の感光体の外周が接触している状態を示す説明図である。 (A)本実施形態に係る一次転写ロールから感光体までの転写電流の経路の長さを示す模式図である。(B)本実施形態に係る一次転写ロールに作用する荷重を示す模式図である。 (A)本実施形態に係る張架ロールを上方に移動させたときに一次転写ロールに押上力が作用する状態を示す模式図である。(B)本実施形態に係る中間転写ベルトに作用する張力と一次転写ロールに作用する押上力を示す模式図である。
以下、本実施形態の画像形成装置の一例を図面に基づき説明する。
なお、以下の説明では、図1に矢印Yで示す方向を装置高さ方向、矢印Xで示す方向を装置幅方向とする。また、装置高さ方向及び装置幅方向のそれぞれに直交する方向(Zで示す)を装置奥行き方向とする。そして、画像形成装置10をユーザ(図示省略)が立つ側から見て(正面視して)、装置高さ方向、装置幅方向、装置奥行き方向をY方向、X方向、Z方向と記載する。
さらに、X方向、Y方向、Z方向のそれぞれ一方側と他方側を区別する必要がある場合は、画像形成装置10を正面視して、上側をY側、下側を−Y側、右側をX側、左側を−X側、前側を−Z側、奥側をZ側と記載する。
[全体構成]
図1に示すように、画像形成装置10は、カバー部材(図示省略)が外部に取り付けられるとともに内部に各構成部品が設けられる装置本体11を有している。また、画像形成装置10は、一例として、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4色のトナー(現像剤)による画像形成を行う画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kを有している。
さらに、画像形成装置10は、被転写部材の一例としての中間転写ベルト32と、抑制手段の一例としての張架ロール34と、支持部材の一例としての駆動ロール36と、一次転写ロール38(38Y、38M、38C、38K)とを有している。
<画像形成ユニット>
画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kは、装置本体11内の中央でX方向に沿って配置されている。具体的には、画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kの配置順は、図1の−X側からX側へ向けて、Y、M、C、Kとなっている。なお、以後の説明では、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色を区別するときには、数字の後にY、M、C、Kの英字を付加した符号で説明するが、各色を区別する必要がない場合は、Y、M、C、Kの英字は省略する。
また、画像形成ユニット12は、感光体22(22Y、22M、22C、22K)と、感光体22の外周面を帯電させる帯電ロール23と、感光体22の外周面に露光光を照射して静電潜像を形成する露光ユニット24とを有している。さらに、画像形成ユニット12は、感光体22の静電潜像を現像して現像剤像の一例としてのトナー像Tを形成する現像ロール25と、トナー像Tの転写後の感光体22を除電する除電ランプ26と、除電後の感光体22を清掃する清掃部材27とを有している。
(感光体)
感光体22は、導電性で接地された円筒状の支持体の外周面に感光層を設けた構成とされており、静電潜像及びトナー像Tを保持すると共に、予め設定された回転速度でR方向(図示の時計回り方向)に回転するようになっている。また、感光体22は、後述する中間転写ベルト32の外周面と対向配置されている。
なお、本実施形態では、一例として、感光体22Yが像保持部材の一例であり、感光体22M、22C、22Kが下流側像保持部材の一例である。また、各感光体22の周囲には、感光体22の回転方向の上流側から順に、帯電ロール23、露光ユニット24、現像ロール25、除電ランプ26、及び清掃部材27が設けられている。
(帯電ロール)
帯電ロール23は、一例として、導電性の軸部(図示省略)の周囲に導電性の弾性体層が形成された構成となっている。そして、帯電ロール23は、電圧印加部(図示省略)から軸部に放電可能となる電圧が印加され、接地された感光体22との間の電位差により放電が行われることで、感光体22の外周面を一例として負極性(トナー極性と同極性)に帯電させるようになっている。
(露光ユニット)
露光ユニット24は、一例として、感光体22の−Y側に設けられたLED(Light Emitting Diode)ユニットであり、帯電ロール23によって帯電された感光体22の外周面を露光して静電潜像を形成する。
(現像ロール)
現像ロール25は、固定されたマグネットロール(図示省略)と、マグネットロールの外側で回転可能に設けられた筒状の現像スリーブ(図示省略)とを含んで構成されている。また、現像ロール25と感光体22との間には、現像時に電圧が印加されることで電界が形成されるようになっており、現像ロール25は、回転しながらトナーを感光体22の静電潜像に向けて移動させるようになっている。
現像ロール25の−Y側(下側)には、現像剤供給部(図示省略)から供給された現像剤(一例として、トナーと金属製キャリアの混合物)を攪拌して現像ロール25に供給する2本の搬送部材28が設けられている。
(除電ランプ及び清掃部材)
除電ランプ26は、トナー像Tを中間転写ベルト32に一次転写した後の感光体22の外周面に光を照射して、除電を行う構成とされている。清掃部材27は、板状の部材であり、除電ランプ26で除電された感光体22の外周面に付着する転写残トナーや埃などを掻き落とすようになっている。
(中間転写ベルト)
中間転写ベルト32は、一例として、ポリアミド樹脂にカーボンブラック等の帯電防止剤を適当量含有させた無端状(環状)ベルトで構成されている。また、中間転写ベルト32は、張架ロール34及び駆動ロール36に巻き掛けられることで感光体22Y、22M、22C、22KのY側(上側)に配置され、周回移動可能となっている。そして、中間転写ベルト32は、駆動ロール36が回転駆動されることにより、感光体22Y、22M、22C、22Kと接触しながら一方向(一例として、図1における反時計回りの移動方向(矢印A方向))へ周回移動するようになっている。
なお、中間転写ベルト32の張架ロール34に巻き掛けられている部分の外周面には、クリーニングユニット42が設けられている。クリーニングユニット42は、中間転写ベルト32上の二次転写後の残留トナーや紙粉などを取り除くようになっている。
(張架ロール)
張架ロール34は、装置本体11内のX方向中央よりも−X側で且つY方向中央部において、X方向を軸方向として回転可能に設けられている。そして、張架ロール34は、中間転写ベルト32の移動により、図示の反時計回り方向に回転するようになっている。具体的には、張架ロール34は、感光体22Yの−X側で且つY側の位置に設けられている。また、張架ロール34は、軸部が中間転写ベルト32の外側へ向けてバネ(図示省略)で付勢されており、中間転写ベルト32に張力を付与している。
さらに、張架ロール34には、軸方向(Z方向)両端のY方向の高さ位置を独立して変更可能な変更手段の一例として、カム及びモータ(図示省略)を含む駆動部37が設けられている。そして、張架ロール34は、後述する制御部40によって駆動部37が動作し、軸方向の一端又は他端が持ち上げられることで、Z方向に作用する中間転写ベルト32からの力に抵抗する反力を作用させ、中間転写ベルト32の蛇行を抑制するようになっている。なお、中間転写ベルト32の蛇行方向は、一例として、発光部及び受光部を備えた反射型の光学センサ(図示省略)によって検出されるようになっている。
(駆動ロール)
駆動ロール36は、装置本体11内のX方向中央よりもX側で且つY方向中央部において、X方向を軸方向として回転可能に設けられている。また、駆動ロール36の軸部には、駆動ロール36を回転駆動する駆動手段の一例としてのモータ39が接続されている。そして、駆動ロール36は、モータ39が制御部40によって動作制御されることにより、図示の反時計回り方向に回転するようになっている。
さらに、駆動ロール36は、中間転写ベルト32を周回移動可能に支持している。なお、駆動ロール36は、中間転写ベルト32を挟んで二次転写ロール44と対向する対向ロールとされている。
(一次転写ロール)
一次転写ロール38は、中間転写ベルト32を挟んで感光体22側とは反対側に配置されており、一次転写ロール38と感光体22との間が、感光体22に形成されたトナー像Tが中間転写ベルト32に転写される一次転写位置とされている。また、一次転写ロール38には、電圧印加部(図示省略)から、トナー極性とは逆極性(一例として、正極性)の電圧が印加されるようになっている。
そして、一次転写ロール38は、接地された感光体22との電位差により、感光体22上のトナー像Tを中間転写ベルト32上に転写(一次転写)させるようになっている。なお、本実施形態では、一例として、一次転写ロール38Yが転写部材の一例であり、一次転写ロール38M、38C、38Kが下流側転写部材の一例である。
(二次転写ロール)
二次転写ロール44は、中間転写ベルト32を挟んで駆動ロール36に対向しており、二次転写ロール44と駆動ロール36との間が、トナー像Tが記録媒体の一例としての用紙Pに転写される二次転写位置とされている。また、二次転写ロール44には、電圧印加部(図示省略)から、トナー極性とは逆極性(一例として、正極性)の電圧が印加されるようになっている。そして、二次転写ロール44は、接地された駆動ロール36との電位差により、中間転写ベルト32上のトナー像Tを用紙P上に転写(二次転写)させるようになっている。
(給紙部)
装置本体11内で画像形成ユニット12の−Y側(下側)には、用紙Pが収容された用紙収容部46が設けられている。また、装置本体11内で用紙収容部46のX側の端部からY方向の上端部までには、用紙Pが搬送される搬送路50が設けられている。
(搬送路)
搬送路50には、用紙Pを用紙収容部46から送り出す送出ロール48と、用紙Pを搬送する搬送ロール52と、中間転写ベルト32上のトナー像Tの移動タイミングと用紙Pの搬送タイミングとを合わせる位置合せロール54とが設けられている。そして、用紙収容部46から送出ロール48によって順次送り出された用紙Pは、搬送路50を経由して、位置合せロール54によって、二次転写位置まで搬送されるようになっている。また、搬送路50における用紙Pの搬送方向で、二次転写ロール44よりも下流側(Y側)には、定着ユニット60が設けられている。
(定着ユニット)
定着ユニット60は、一例として、ハロゲンヒータ61で加熱される加熱ロール62と、加熱ロール62とで用紙Pを挟んでトナー像Tを加圧する加圧ロール64とを有している。また、搬送路50上で定着ユニット60よりも下流側には、トナー像Tを定着した後の用紙Pを装置本体11の外側へ排出する排出ロール66が設けられている。そして、排出ロール66により排出された用紙Pは、装置本体11の上面に形成された排出部67に載るようになっている。なお、装置本体11内で搬送路50とは反対側(−X側)には、画像形成装置10の各部の駆動制御を行う制御部40が設けられている。
(画像形成工程)
次に、画像形成装置10の画像形成工程について説明する。
図1に示すように、画像形成装置10の各部が作動状態になると、画像処理部(図示省略)で画像処理が施された画像データは、各色の色材階調データに変換され、露光ユニット24に順次出力される。そして、露光ユニット24は、各色の色材階調データに応じて露光光を出射する。これにより、帯電ロール23で帯電された各感光体22の外周面への露光が行われ、各感光体22に静電潜像が形成される。
各感光体22に形成された静電潜像は、現像ロール25によって、Y、M、C、Kの各色のトナー像Tとして現像(顕在化)される。そして、各画像形成ユニット12Y、12M、12C、12Kの感光体22上に順次形成された各色のトナー像は、一次転写ロール38Y、38M、38C、38Kによって中間転写ベルト32上に順次多重転写される。
続いて、中間転写ベルト32上に多重転写された各色のトナー像Tは、用紙収容部46から搬送されてきた用紙P上に二次転写ロール44によって二次転写される。そして、用紙P上の各色のトナー像Tが、定着ユニット60において、加熱ロール62及び加圧ロール64で定着された後、この定着後の用紙Pは、排出ロール66によって排出部67に排出される。
[要部構成]
次に、感光体22及び一次転写ロール38の配置について説明する。
図2は、中間転写ベルト32の周辺部をZ方向に見た模式図である。感光体22Yは、中間転写ベルト32の移動方向(A方向)における張架ロール34の下流側で、張架ロール34を離れた中間転写ベルト32が最初に接触する部材として配置されている。また、中間転写ベルト32を挟んで感光体22Y側とは反対側には、一次転写ロール38Yが配置されている。
中間転写ベルト32の移動方向(A方向)における感光体22Yよりも下流側には、感光体22Yとは異なる色のトナー像を保持する感光体22M、22C、22Kと、一次転写ロール38M、38C、38Kとが配置されている。また、A方向における感光体22M、22C、22K及び一次転写ロール38M、38C、38Kよりも下流側には、駆動ロール36が配置されている。
図3(B)に示すように、感光体22M、22C、22Kは、感光体22Yの中心よりもY側の外周と駆動ロール36の中心よりも−Y側の外周とを結ぶ共通接線KをY側に越えないように、中間転写ベルト32の−Y側の外周面と接触している。
図3(A)に示すように、中間転写ベルト32は、Z方向に見て、張架ロール34の外周から感光体22Yの外周までの範囲が、既述の共通接線Kに対して−Y側に角度θとなるように張架されている。そして、感光体22Yは、中間転写ベルト32が外周面の一部に巻き掛けられている。
ここで、張架ロール34を離れた中間転写ベルト32が感光体22Yの外周に最初に接触する位置を点B、感光体22Yの外周から中間転写ベルト32が離れる位置を点Cとすると、弧BCの長さが、感光体22Yに対する中間転写ベルト32の巻き掛け長さとなる。また、感光体22Yの回転中心位置を点Oとして、線分OBと線分OCとがなす角度θrが、感光体22Yへの中間転写ベルト32の巻き掛け角度(ラップ角度)となる。一例として、ラップ角度θrは、7[°]≦θr≦15[°]で設定するとよい。
図4(A)に示すように、一次転写ロール38Yは、Z方向に見て、感光体22Yの外周における既述の点Cでの法線LaよりもA方向下流側にずれて配置されている。また、一次転写ロール38Mは、Z方向に見て、感光体22Mの外周の中間転写ベルト32との接点Gでの法線LbよりもA方向下流側にずれて配置されている。なお、一次転写ロール38C、38K(図2参照)については、一次転写ロール38Mと同様の構成であるため、説明を省略する。
具体的には、Z方向に見て、一次転写ロール38Yと中間転写ベルト32との接点Dにおける法線をLcとして、法線Laから法線Lcまでのオフセット距離がd1となっている。また、Z方向に見て、一次転写ロール38Mと中間転写ベルト32との接点Hにおける法線をLdとして、法線Lbから法線Ldまでのオフセット距離がd2となっている。そして、本実施形態では、一例として、オフセット距離d1>オフセット距離d2となっている。
このように、本実施形態では、一例として、Z方向に見て、感光体22と中間転写ベルト32との接点における法線から、中間転写ベルト32と一次転写ロール38との接点における法線までの距離を一次転写ロール38のオフセット距離としている。
後述するように、一次転写ロール38Y、38M、38C、38K(図2参照)は、中間転写ベルト32に押し付けられている。このため、中間転写ベルト32と一次転写ロール38との接触部位は、Z方向に見て点にはならず、ある接触幅を有することになるが、ここでは簡略化して、接点D及び接点Hを用いて説明している。
また、オフセット距離d1は、感光体22Yから中間転写ベルト32を介して一次転写ロール38Yまでの転写電流の第1経路72の長さに相当する。また、オフセット距離d2は、感光体22Mから中間転写ベルト32を介して一次転写ロール38Mまでの転写電流の第2経路74の長さに相当する。
図4(B)に示すように、一次転写ロール38Yは、バネなどの付勢手段(図示省略)により中間転写ベルト32の内周面に押し付けられており、一次転写ロール38Yに作用する第1荷重がF1となっている。また、一次転写ロール38Mは、バネなどの付勢手段(図示省略)により中間転写ベルト32の内周面に押し付けられており、一次転写ロール38Mに作用する第2荷重がF2となっている。そして、本実施形態では、一例として、第1荷重F1>第2荷重F2となっている。
第1荷重F1は、張架ロール34(図5(A)参照)をY側へ持ち上げたとき、一次転写ロール38YをY側へ持ち上げるように作用する後述する荷重F3(図5(A)参照)よりも大きくなっている。本実施形態では、一例として、第1荷重F1が3.4[N]、オフセット距離d1が5[mm]、第2荷重F2が2.6[N]、オフセット距離d2が3.5[mm]となっている。
なお、オフセット距離d1、オフセット距離d2、第1荷重F1、及び第2荷重F2は、システム抵抗が各一次転写位置で揃うように設定される。システム抵抗とは、感光体22の電気抵抗、中間転写ベルト32の電気抵抗、及び一次転写ロール38の電気抵抗を合計した電気抵抗である。
[作用]
次に、本実施形態の作用について説明する。
図1に示すように、画像形成装置10において、張架ロール34の配置状態(アライメント)が設定位置からずれたとき、中間転写ベルト32の周回移動に伴って、中間転写ベルト32がZ側又は−Z側に移動する場合がある。この場合、画像形成装置10では、駆動部37が動作され、図5(A)に示すように、張架ロール34のZ側又は−Z側がY側に持ち上げられ、中間転写ベルト32の移動(蛇行)が抑制される。
このとき、図5(A)、(B)に示すように、中間転写ベルト32には、一次転写ロール38Yから張架ロール34へ向けて張力F4が作用すると共に、一次転写ロール38Yから一次転写ロール38M(図2参照)へ向けて張力F5が作用する。そして、一次転写ロール38Yには、張力F4と張力F5との合力である荷重F3が、Y側に向けて作用する。つまり、一次転写ロール38Yには、一次転写ロール38YをY側へ持ち上げようとする力が作用することになる。
ここで、本実施形態の画像形成装置10では、図3(A)に示すように、中間転写ベルト32が、張架ロール34から離れた後に最初に接触する感光体22Yの外周面に巻き掛けられている。このため、画像形成装置10では、張架ロール34がY方向に移動しても、感光体22Yと中間転写ベルト32との接触が維持される。
一方、張架ロール34から感光体22Yまでの間で、中間転写ベルト32に接触する接触部材(他の部材)が設けられたものを比較例とする。この比較例では、張架ロール34が移動したとき、接触部材と中間転写ベルト32との接触状態が変化するため、中間転写ベルト32と感光体22Yとの接触が維持されない場合がある。
このように、画像形成装置10では、張架ロール34がY方向に移動しても、感光体22Yと中間転写ベルト32との接触が維持されるので、比較例に比べて、感光体22Yから中間転写ベルト32へのトナー像Tの転写状態が安定する。また、画像形成装置10では、感光体22Yと中間転写ベルト32との接触を維持するために、張架ロール34と感光体22Yとの間に他の部材を用いる必要が無いので、比較例に比べて、画像形成装置10の部品点数が少なくて済む。
さらに、画像形成装置10では、第1荷重F1が、一次転写ロール38Yを持ち上げようとする荷重F3(図5(A)参照)よりも大きい。これにより、張架ロール34をY側へ移動させたときの一次転写ロール38YのY側への持ち上がりが抑制されるので、感光体22Yと一次転写ロール38Yとの間における中間転写ベルト32へのトナー像T(図1参照)の転写状態がさらに安定する。そして、用紙Pにトナー像Tが二次転写されるときの転写ずれが抑制されることになるので、用紙Pに定着されたトナー像Tの転写ずれに起因する画像不良が抑制される。
加えて、画像形成装置10では、図3(B)に示すように、感光体22M、22C、22Kの外周が、共通接線KをY側に越えないように、中間転写ベルト32の−Y側の外周面と接触している。これにより、中間転写ベルト32が感光体22M、22C、22Kの外周に巻付くことが抑制されるので、中間転写ベルト32に作用する負荷(摩擦力)が抑制される。
また、画像形成装置10では、図4(A)、(B)に示すように、一次転写ロール38Yのオフセット距離d1が一次転写ロール38Mのオフセット距離d2よりも長い。さらに、画像形成装置10では、一次転写ロール38Yに作用する第1荷重F1が、一次転写ロール38Mに作用する第2荷重F2よりも大きい。これらにより、画像形成装置10では、第1荷重F1と第2荷重F2が等しい構成に比べて、感光体22Yから一次転写ロール38Yまでのシステム抵抗が、感光体22Mから一次転写ロール38Mまでのシステム抵抗に近い値となる。そして、画像形成装置10では、各一次転写位置でのシステム抵抗が近い値となるので、各一次転写ロール38に電力を供給する電源(図示省略)が1つで済む。
このように、画像形成装置10では、感光体22Y及び一次転写ロール38Yに対応する一次転写位置でのシステム抵抗が管理されている。このため、第1荷重F1と第2荷重F2が同じである構成に比べて、感光体22Yから一次転写ロール38Yまでのシステム抵抗(電気抵抗)の変動が抑制される。
加えて、画像形成装置10では、図2に示すように、中間転写ベルト32の移動方向(A方向)で、各一次転写位置よりも下流側のロールが駆動ロール36となっている。そして、駆動ロール36と張架ロール34との間の中間転写ベルト32で、駆動ロール36による引張力が作用する範囲に一次転写位置が設定されている。これにより、画像形成装置10では、各一次転写位置を、駆動ロール36の回転で引っ張られた状態の中間転写ベルト32が通過することになる。このため、画像形成装置10では、各一次転写位置よりも下流側のロールが従動ロールの構成に比べて、感光体22Y、22M、22C、22Kから中間転写ベルト32へのトナー像Tの転写ずれが抑制される。
なお、本発明は、上記の実施形態に限定されない。
感光体22Y、22M、22C、22KがX方向に沿って直線状に配置されるものに限らず、感光体22Y、22M、22C、22Kが傾斜配置されるものであってもよい。
中間転写ベルト32の周回移動における負荷に影響が無い状態であれば、感光体22M、22C、22Kの外周が共通接線Kを越えていてもよい。
一次転写ロール38Y及び中間転写ベルト32の持ち上がりが抑制される条件であれば、一次転写ロール38Yのオフセット距離d1は、オフセット距離d2と同じであってもよく、また、第1荷重F1が第2荷重F2と同じであってもよい。
各一次転写位置よりも下流側に駆動ロール36を配置するとよいが、これに限らず、各一次転写位置よりも上流側に駆動ロール36が配置される構成に用いてもよい。
張架ロール34が駆動部37の無いロールであり、張架ロール34と感光体22Yとの間に中間転写ベルト32の蛇行の抑制手段が設けられていてもよい。
10 画像形成装置。
22Y 感光体(像保持部材の一例)
22M 感光体(下流側像保持部材の一例)
22C 感光体(下流側像保持部材の一例)
22K 感光体(下流側像保持部材の一例)
32 中間転写ベルト(被転写部材の一例)
34 張架ロール(抑制手段の一例)
36 駆動ロール(支持部材の一例)
38Y 一次転写ロール(転写部材の一例)
38M 一次転写ロール(下流側転写部材の一例)
38C 一次転写ロール(下流側転写部材の一例)
38K 一次転写ロール(下流側転写部材の一例)
39 モータ(駆動手段の一例)
72 第1経路
74 第2経路
F1 第1荷重
F2 第2荷重
K 共通接線
T トナー像(現像剤像の一例)

Claims (3)

  1. 周回移動可能に設けられた被転写部材と、
    回転可能に設けられ前記被転写部材が巻き掛けられた張架部材を、前記被転写部材が巻き掛けられた部分の下流端で、前記被転写部材の厚み方向に移動させることで、前記被転写部材の蛇行を抑制する抑制手段と、
    前記被転写部材の移動方向における前記張架部材の下流側で、前記張架部材を離れた前記被転写部材が最初に接触する部材として回転可能に設けられ、前記被転写部材が外周面に巻き掛けられ、現像剤像を保持する像保持部材と、
    前記像保持部材の現像剤像を前記被転写部材に転写させる転写部材と、
    前記移動方向における前記像保持部材よりも下流側に回転可能に設けられ、前記像保持部材とは異なる現像剤像を保持する下流側像保持部材と、
    前記移動方向における前記像保持部材よりも下流側に回転可能に設けられ、前記下流側像保持部材の現像剤像を前記被転写部材に転写する下流側転写部材と、
    を有し、
    前記被転写部材は、前記像保持部材の外周から前記下流側像保持部材の外周までの間で、前記像保持部材の外周と前記下流側像保持部材の外周とを結ぶ共通接線上を周回移動し、
    前記被転写部材が前記張架部材から離れる位置が、前記共通接線に対して、前記下流側転写部材側とは反対側に位置し、
    前記像保持部材から前記被転写部材を介して前記転写部材までの転写電流の第1経路の長さが、前記下流側像保持部材から前記被転写部材を介して前記下流側転写部材までの転写電流の第2経路の長さよりも長く、
    且つ、前記転写部材に作用する第1荷重が、前記下流側転写部材に作用する第2荷重よりも大きくなっている画像形成装置。
  2. 周回移動可能に設けられた被転写部材と、
    回転可能に設けられ前記被転写部材が巻き掛けられた張架部材を、前記被転写部材が巻き掛けられた部分の下流端で、前記被転写部材の厚み方向に移動させることで、前記被転写部材の蛇行を抑制する抑制手段と、
    前記被転写部材の移動方向における前記張架部材の下流側で、前記張架部材を離れた前記被転写部材が最初に接触する部材として回転可能に設けられ、前記被転写部材が外周面に巻き掛けられ、現像剤像を保持する像保持部材と、
    前記像保持部材の現像剤像を前記被転写部材に転写させる転写部材と、
    前記移動方向における前記像保持部材よりも下流側に回転可能に設けられ、前記像保持部材とは異なる現像剤像を保持する下流側像保持部材と、
    前記移動方向における前記像保持部材よりも下流側に回転可能に設けられ、前記下流側像保持部材の現像剤像を前記被転写部材に転写する下流側転写部材と、
    前記移動方向における前記下流側像保持部材及び前記下流側転写部材よりも下流側に設けられ、前記被転写部材を周回移動可能に支持する支持部材と、
    を有し、
    前記下流側像保持部材は、前記像保持部材の外周と前記支持部材の外周との共通接線を越えないように前記被転写部材と接触し、
    前記像保持部材から前記被転写部材を介して前記転写部材までの転写電流の第1経路の長さが、前記下流側像保持部材から前記被転写部材を介して前記下流側転写部材までの転写電流の第2経路の長さよりも長く、
    且つ、前記転写部材に作用する第1荷重が、前記下流側転写部材に作用する第2荷重よりも大きくなっている画像形成装置。
  3. 前記支持部材を回転駆動する駆動手段が設けられた請求項に記載の画像形成装置。
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