JP2019002129A - 出隅構造及びこれに用いられる出隅部材 - Google Patents

出隅構造及びこれに用いられる出隅部材 Download PDF

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Abstract

【課題】施工が容易な出隅構造及びこれに用いられる出隅部材を提供する。【解決手段】出隅10を有する壁下地1に複数の壁材3が上下方向に複数段鎧張りされ、その各段において、出隅10の両側に位置する一対の壁材31,32の各出隅10側の端部が、出隅部材4によって覆われた外壁構造である。出隅部材4は、上下方向に隣接する壁材3の間に差し込まれる差込部43を備える。差込部43は、上下方向に隣接する壁材3のうちの下側の壁材3の上端面に引っ掛かる引掛部51,52を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、出隅構造及びこれに用いられる出隅部材に関する。
特許文献1には、鎧張りの壁のコーナー部の構造が開示されている。この構造では、コーナー部の両側に鎧張りされた壁材の間にコーナーカバーが配設されている。コーナーカバーの両側端には、両側の壁材の側端部の表面に重なる重なり部が形成されている。コーナーカバーの上端には、表面側に折り返された上はぜ部が設けられ、コーナーカバーの下端には上方に折り返された下はぜ部が設けられている。このコーナーカバーは、上はぜ部が壁材の表面上部に凹設された凹溝において上段のコーナーカバーの下はぜ部に係合され、下はぜ部が壁材の下端に嵌合されており、また、釘により壁下地に固定されている。
実公平3−33885号公報
ところで、前記コーナーカバーの施工は、上はぜ部を上段のコーナーカバーの下はぜ部に係合し、この状態でコーナーカバーを釘により壁下地に固定することで行われるが、作業に手間がかかるという課題がある。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであって、施工が容易な出隅構造及びこれに用いられる出隅部材を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために本発明に係る一態様の出隅構造は、出隅を有する壁下地に複数の壁材が上下方向に複数段鎧張りされ、その各段において、前記出隅の両側に位置する一対の壁材の各前記出隅側の端部が、出隅部材によって覆われた外壁構造であって、前記出隅部材は、上下方向に隣接する壁材の間に差し込まれる差込部を備え、前記差込部は、前記上下方向に隣接する壁材のうちの下側の壁材の上端面に引っ掛かる引掛部を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る一態様の出隅部材は、出隅を有する壁下地に複数の壁材が上下方向に複数段鎧張りされ、その各段において、前記出隅の両側に位置する一対の壁材の各前記出隅側の端部を覆う出隅部材であって、上下方向に隣接する壁材の間に差し込まれる差込部を備え、前記差込部は、前記上下方向に隣接する壁材のうちの下側の壁材の上端面に引っ掛かる引掛部を備えたことを特徴とする。
本発明に係る出隅構造及び出隅部材にあっては、出隅部材の差込部を上下方向に隣接する壁材の間に差し込み、引掛部を下側の壁材の上端面に引っ掛けることで、出隅部材を当該下側の壁材に容易に取り付けることができる。
図1は、本発明に係る一実施形態の出隅構造を示す斜視図である。 図2は、同上の出隅構造の正面図である。 図3は、図2のA−A線断面図である。 図4は、同上の出隅構造に用いられる出隅部材の斜視図である。 図5は、図3のB−B線断面図である。 図6は、変形例の出隅部材の斜視図である。 図7は、変形例の出隅構造を示した図5に対応する断面図である。
以下に示す実施形態は、出隅構造及びこれに用いられる出隅部材に関し、詳しくは、出隅を有する壁下地に複数の壁材が上下方向に複数段鎧張りされた出隅構造及びこれに用いられる出隅部材に関する。
図1〜図3に示す本実施形態の出隅構造は、住宅等の建物における外壁の出隅部分を構成しており、出隅10を有する壁下地1と、壁下地1に対して上下方向に複数段鎧張りされた複数の壁材(外壁材)3と、出隅10を介して隣り合う壁材3の間を覆う複数の出隅部材4とを備えている。
(壁下地)
図3に示すように、本実施形態の壁下地1は、複数の下地板11で構成されている。複数の下地板11は、出隅柱120を含む複数の柱材12に、複数の構造用面材16、透湿防水シート13及び複数の縦胴縁14を介して固定されている。各下地板11は、例えば合板又はOSB(Oriented Strand Board)等の木質系ボードからなる。なお、壁下地1は、胴縁や柱材等から構成されてもよい。
複数の下地板11は、出隅柱120に縦胴縁14を介して固定された一対の下地板110,111を含んでいる。一対の下地板110,111は、出隅柱120の屋外側において、一方の下地板110の裏面に他方の下地板111の端面が接している。これにより、一対の下地板110,111は、平面視において直角に交わっている。本実施形態ではこれら一対の下地板110,111で成す直角の角部が、壁下地1の出隅10となっている。
壁下地1は、一対の下地板110,111のうちの一方の下地板110の表面で構成された第1下地面21と、他方の下地板111の表面とこれと面一の一方の下地板110の端面とで構成された第2下地面22とを備えている。第1下地面21と第2下地面22は、平面視で出隅10を介して隣接しており、互いに垂直な面である。
(壁材)
壁下地1には、複数の壁材3が、防水紙15を介して上下方向に複数段鎧張りされている。本実施形態の壁材3は、平板状の平型化粧スレートであり、正面視で左右方向(壁下地1に沿った水平な方向)に長い矩形板状に形成されている。なお、壁材3は、無垢材や集成材等の木製外壁材や、天然スレート等であってもよい。また、壁材3は、その他の窯業系サイディングや金属サイディングなどであってもよい。
本実施形態の複数の壁材3は、図1に示すように、上下方向に隣り合う壁材3が、左右方向における位置がずれるように千鳥張りされている。なお、複数の壁材3は、上下方向に隣り合う壁材3同士が、左右方向の位置が揃うように設けられてもよい。
壁材3は、下部が下段の壁材3の上部の表面に重なっている。壁材3において上段の壁材3に覆われる上部には、図示しない釘等の固着具が複数貫通している。これら複数の固着具は、壁下地1に打ち込まれており、これにより、壁材3は壁下地1に固定されている。本実施形態の壁材3は、上端部の表面が1段上の壁材3と2段上の壁材3とで2重に覆われている。
各段の複数の壁材3は、出隅10の両側に位置する一対の壁材31,32を含んでいる。一対の壁材31,32は、互いに上下方向の位置を揃えて、出隅10を介して隣り合っている。
図3に示すように、一対の壁材31,32の間には、壁下地1の出隅10の屋外側に位置する隙間33が形成されている。以下、必要に応じて、一対の壁材3のうち、壁下地1の第1下地面21に沿った壁材3を第1壁材31といい、第2下地面22に沿った壁材3を第2壁材32という。
(出隅部材)
壁下地1の出隅10の屋外側には、壁材3の段数と同数の出隅部材4が、上下方向に複数並んでいる。出隅部材4は、複数の壁材3の各段において一対の壁材31,32の各出隅10側の端部を覆っている。
図4に示す本実施形態の出隅部材4は、上下方向に延びた長尺状の金属製部材であり、金属板を曲げ加工することで形成される。出隅部材4は、カバー部40と、一対の係止部41,42と、一対の引掛部51,52とを備えている。
図2に示すように、出隅部材4の上下長さは、対応する一対の壁材31,32の各々の上下長さよりも僅かに長い。カバー部40は、第1壁材31の出隅10側の端部から第2壁材32の出隅10側の端部に亘ってカバーする。一対の係止部41,42は、第1壁材31の下端部及び第2壁材32の下端部にそれぞれ係止される。一対の引掛部51,52は、第1壁材3の上端面及び第2壁材3の上端面にそれぞれ引っ掛けられる。
図3に示すように、カバー部40は、壁下地1の出隅10を含むコーナー部分に沿って水平断面L字状に形成されており、平面視において略直角に交わった一対のカバー板部401,402を備えている。以下、必要に応じて、一対のカバー板部401,402のうち、第1壁材31側に位置するカバー板部401を第1カバー板部401といい、第2壁材32側に位置するカバー板部402を第2カバー板部402という。
第1カバー板部401は、第1壁材31の表面と平行な平板状に形成されている。第2カバー板部402は、第1カバー板部401の第1壁材31とは反対側端から略直角に突出し、第2壁材32の表面と平行な平板状に形成されている。
第1カバー板部401における出隅10とは反対側(第2カバー板部402とは反対側)の端部は、第1壁材3の出隅10側端部の表面に沿っており、第2カバー板部402における出隅10とは反対側(第1カバー板部401とは反対側)の端部は、第2壁材3の出隅10側端部の表面に沿っている。これにより、第1カバー部40と第2カバー部40とで、第1壁材3の出隅10側端部、第2壁材3の出隅10側端部及び第1壁材3と第2壁材3との間の隙間33が屋外側から覆われている。
図4に示すようにカバー部40の下端部の裏側には、一対の係止部41,42が形成されている。各係止部41,42は、対応するカバー板部401の下端から壁下地1側に向かって延びた下片部45と、下片部45の壁下地1側端から上方に延びた係止片部46とを備えている。
図2に示すように、一対の係止部41,42のうちの一方の係止部41である第1係止部41は、第1壁材31の下端部の裏面に係止されており、他方の係止部42である第2係止部42は第2壁材32の下端部の裏面に係止されている。具体的に各係止部42は、下片部45が対応する壁材31,32の下端面に沿って配置され、係止片部46が対応する壁材31,32の裏面に係止される。これにより、出隅部材4の下端部は、第1壁材31の屋外側及び第2壁材32の屋外側への移動が規制される。
カバー部40の上部は、当該出隅部材4の両側に配置された一対の壁材31,32と、この上段に配置された一対の壁材31,32との間に差し込まれる差込部43を構成している。
差込部43は、一対の壁材31,32の上端面にそれぞれ係止される一対の引掛部51,52を備えている。図4に示すように、本実施形態の一対の引掛部51,52は、差込部43の上端部(カバー部40の上端部)に形成されており、一対のカバー板部401,402の上端にそれぞれ繋がっている。
以下、必要に応じて、一対の引掛部51,52のうち、第1カバー板部401に繋がって第1壁材31の上端面に引っ掛けられる引掛部51を第1引掛部51といい、第2カバー板部402に繋がって第2壁材32に引っ掛けられる引掛部52を第2引掛部52という。
本実施形態の各引掛部51,52は、カバー板部401,402の上端に沿って延びており、カバー板部401,402の全長に亘って形成されている。各引掛部51,52は、図5に示すように、上下方向の中間部が壁下地1側に突出するように屈曲した横断面く字状に形成されている。ここで、横断面とは引掛部51,52の長手方向と直交する断面をいう。
各引掛部51,52は、カバー板部401,402の上端から壁下地1側斜め上方に延びた下斜片部53と、下斜片部53の上端から屋外側斜め上方に延びた上斜片部54とを備えている。上斜片部54の上端は、自由端となっている。各引掛部51,52は、対応する壁材31,32の上方に配置され、下傾斜片部53が対応する壁材31,32の上端面に引っ掛けられる。
本実施形態の出隅部材4は、前述したように、一対の係止部41,42が一対の壁材31,32の下端部に係止され、かつ一対の引掛部51,52が一対の壁材31,32に引っ掛けられることで、釘やねじ等の固着具を用いることなく、一対の壁材31,32に取り付けられている。
図1〜図3に示すように、出隅部材4の上部の屋外側には、上段の出隅部材4の下部が重なっている。これにより、出隅部材4の上部(各カバー板部401,402の上部)は、上段の出隅部材4の下部(各カバー板部401,402の下部)によって覆われている。
(施工)
図1に示す複数の壁材3及び複数の出隅部材4は、例えば以下のように施工される。まず、壁下地1の第1下地面21及び第2下地面22の各々に、複数の壁材3が上下方向に複数段鎧張りされる。このとき、壁材3は第1下地面21及び第2下地面22の各々において、下方の壁材3から順に施工される。すなわち、各下地面21,22においては、まず、最下段の壁材3が施工される。この壁材3の施工は、壁材3が壁下地1に沿って配置され、この後、複数の固着具が壁材3を通して壁下地1に打入されることで行われる。
次に下から2段目の壁材3が施工される。このとき、壁材3は、その下部が下段の壁材3の上部の屋外側に重ねられ、この状態で複数の固着具が壁材3を通して壁下地1に打入されることで、壁下地1に固定される。そして、以後同様に、下段の壁材3の上部に重なるように1段ずつ複数の壁材3が順に施工され、これにより、第1下地面21及び第2下地面22の各々において、上下複数段の壁材3が固定される。
次に複数の出隅部材4が施工される。複数の出隅部材4は、下段の出隅部材4から順に施工される。最下段の出隅部材4は、カバー部40の上部が対応する一対の壁材31,32(最下段の壁材31,32)の下部に沿うように配置され、続いて出隅部材4が一対の壁材31,32に沿って上方に移動させられることで、対応する一対の壁材31,32に取り付けられる。
上記のように出隅部材4が上方に移動されると、各係止部41,42の係止片部46は、図2に示すように、対応する一対の壁材31,32と壁下地1との間に差し込まれ、対応する壁材31,32に係止される。また、一対のカバー板部401,402の上部(差込部43)は、対応する一対の壁材31,32と、この上段の一対の壁材31,32の出隅10側端部との間に差し込まれ、これにより、一対の引掛部51,52は、図5に示すように対応する一対の壁材31,32の上端面に引っ掛けられる。
ところで、上記のように出隅部材4のカバー部40の上部(差込部43)が、上下方向に隣接する壁材3の間に差し込まれたとき、出隅部材4の各引掛部51,52は、上下方向に隣接する壁材3によって屋内外方向に圧縮されて、下斜片部53と上斜片部54とが開くように弾性変形し、屋内外方向の厚みが小さくなる。そして、各引掛部51,52は、対応する壁材31,32の上方まで移動した時に自身の弾性によりその形状が復元し、これにより対応する壁材31,32の上端面に係止される。
すなわち、本実施形態の出隅部材4は、カバー部40の上部を上下方向に隣接する壁材3の間に差し込むだけで、各引掛部51,52を対応する壁材31,32に係止することができ、簡単に施工することができる。また、上記のように各引掛部51,52は、上下方向に隣接する壁材3によって圧縮されたとき、弾性変形して屋内外方向の厚みが小さくなる。このため、カバー部40の上部は、上下方向に隣接する壁材3の間に容易に差し込むことができる。また、メンテナンス時等において、出隅部材4を取り外すときには、出隅部材4を下方に移動して各引掛部51,52を上下に隣接する壁材3の間から容易に引き抜くこともできる。
次に下から2段目の出隅部材4が施工される。この出隅部材4の施工も、最下段の出隅部材4と同様に行われる。すなわち、この出隅部材4は、カバー部40の上部を対応する一対の壁材31,32の下部に沿うように配置され、続いて出隅部材4を一対の壁材31,32に沿って上方に移動されることで、対応する一対の壁材31,32に取り付けられる。このように出隅部材4が上方に移動されると、各係止部41,42の係止片部46は対応する一対の壁材31,32と壁下地1との間に差し込まれて、対応する壁材31,32に係止される。また、一対のカバー板部401,402の上部は、対応する一対の壁材31,32と、この上段の一対の壁材31,32の出隅10側端部との間に差し込まれ、一対の引掛部51,52が対応する一対の壁材31,32の上端面に引っ掛けられる。
そして、以後同様に、下方に位置する出隅部材4から順番に施工され、これにより、上下複数の出隅部材4が、複数の壁材3に取り付けられる。
本実施形態では、複数の出隅部材4が、上下複数段の壁材3の施工後に施工されるため、壁材3を施工するにあたって、例えば第1下地面21に上下複数段の壁材3を鎧張り施工した後、第2下地面22に上下複数段の壁材3を鎧張り施工することができ、複数の壁材3を第1下地面21及び第2下地面22の各々で独立して施工することができる。
なお、各出隅部材4は、壁下地1の第1下地面21及び第2下地面22に、各段の壁材3が施工される度に施工されてもよい。この場合、出隅部材4を施工するときには、対応する一対の壁材31,32よりも上段の壁材31,32は未だ施工されていないため、上段の壁材31,32が邪魔にならず、出隅部材4を容易に施工することができる。
(変形例)
次に変形例について説明する。なお、以下の変形例の説明では、前記実施形態と共通する構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図6に本変形例の出隅部材4を示す。本変形例の出隅部材4の各引掛部51,52は、カバー板部401,402の上端から壁下地1側斜め下方に突出しており、各引掛部51,52の先端(下端)は、自由端となっている。各引掛部51,52は、図7に示すように先端が対応する壁材31,32の上端面に引っ掛けられている。
本変形例において出隅部材4のカバー部40の上部(差込部43)が、上下方向に隣接する壁材3の間に差し込まれて圧縮されたとき、各カバー板部401,402の上端部(差込部43の上端部)は、引掛部51,52がカバー板部401,402に近づくように弾性変形する。そして、カバー部40の上端部は、引掛部51,52が対応する壁材31,32の上方まで移動した時に自身の弾性によりその形状が復元し、これにより各引掛部51,52は対応する壁材31,32の上端面に係止される。
本変形例の出隅部材4は、カバー部40の上端部(各引掛部51,52と対応するカバー板部401,402との接続部分)が、上端に近い部分ほど屋内外方向の寸法が小さくなるような尖り形状に形成されている。このため、カバー部40の上部(差込部43)は、上下方向に隣接する壁材3の間に下方から差し込みやすい。また、各引掛部51,52はカバー部40の上端部から壁下地1側斜め下方に突出して、その先端が対応する壁材31,32の上端面に引っ掛けられる。このため、カバー部40の上部は、上下方向に隣接する壁材3の間から下方に抜け難く、出隅部材4を一対の壁材31,32に強固に取り付けることができる。
(効果)
以上説明した実施形態及び変形例の出隅構造は、出隅10を有する壁下地1に複数の壁材3が上下方向に複数段鎧張りされ、その各段において、出隅10の両側に位置する一対の壁材31,32の各出隅10側の端部が、出隅部材4によって覆われた外壁構造であって、以下に示す特徴を有する。出隅部材4は、上下方向に隣接する壁材3の間に差し込まれる差込部43を備える。差込部43は、上下方向に隣接する壁材3のうちの下側の壁材3の上端面に引っ掛かる引掛部51,52を備える。以下、この特徴を有する出隅構造を第1の態様の出隅構造という。
第1の態様の出隅構造にあっては、出隅部材4の差込部43を上下方向に隣接する壁材3の間に差し込み、引掛部51,52を下側の壁材3の上端面に引っ掛けることで、出隅部材4を当該下側の壁材3に容易に取り付けることができ、施工が容易である。また、この態様においては、出隅部材4の固定に際して、壁材3に釘等の固着具を打ち込む必要がないため、壁材3にクラック等が発生するのを防ぐことができ、更には、出隅部材4を幅広にする必要がないため、スマートな外観を与えることができる。
また、前記実施形態の出隅構造は、第1の態様の出隅構造が有する特徴に加えて、以下に示す付加的な特徴を有する。引掛部51,52は、上下方向の中間部が壁下地1側に突出するように屈曲した横断面く字状に形成される。以下、この出隅構造を第2の態様の出隅構造という。
第2の態様の出隅構造にあっては、引掛部51,52を単純形状にすることができ、出隅部材4を容易に製作できる。また、差込部43を上下方向に隣接する壁材3の間に差し込んだとき、く字状の引掛部51,52が上下方向に隣接する壁材3によって圧縮されて屋内外方向の寸法が小さくなる。このため、差込部43を上下方向に隣接する壁材3の間に容易に差し込むことができる。また、メンテナンス時等においては、出隅部材4を下方に移動して引掛部51,52を上下に隣接する壁材3の間から容易に引き抜くこともできる。
また、変形例の出隅構造は、第1の態様の出隅構造が有する特徴に加えて、以下に示す付加的な特徴を有する。引掛部51,52は、差込部43の上端から壁下地1側斜め下方に突出する。以下、この出隅構造を第3の態様の出隅構造という。
第3の態様の出隅構造は、引掛部51,52を単純形状にすることができ、出隅部材4を容易に製作できる。また、差込部43の上端部は上方に尖った形状となるので、差込部43を上下方向に隣接する壁材3の間に容易に差し込むことができる。また、各引掛部51,52は上下方向に隣接する壁材3の間から下方に抜け難く、出隅部材4を下側の壁材3に対して強固に取り付けることができる。
また、前述した実施形態及び変形例の出隅部材4は、出隅10を有する壁下地1に複数の壁材3が上下方向に複数段鎧張りされ、その各段において、出隅10の両側に位置する一対の壁材31,32の各出隅10側の端部を覆う出隅部材であって、以下に示す特徴を有する。出隅部材4は、上下方向に隣接する壁材3の間に差し込まれる差込部43を備える。差込部43は、上下方向に隣接する壁材3のうちの下側の壁材3の上端面に引っ掛かる引掛部51,52を備える。以下、この特徴を有する出隅部材4を第1の態様の出隅部材4という。
第1の態様の出隅部材4にあっては、差込部43を上下方向に隣接する壁材3の間に差し込み、引掛部51,52を下側の壁材3の上端面に引っ掛けることで、下側の壁材3に容易に取り付けることができる。
1 壁下地
10 出隅
3 壁材
31 壁材
32 壁材
4 出隅部材
43 差込部
51 第1引掛部(引掛部)
52 第2引掛部(引掛部)

Claims (4)

  1. 出隅を有する壁下地に複数の壁材が上下方向に複数段鎧張りされ、その各段において、前記出隅の両側に位置する一対の壁材の各前記出隅側の端部が、出隅部材によって覆われた外壁構造であって、
    前記出隅部材は、
    上下方向に隣接する壁材の間に差し込まれる差込部を備え、
    前記差込部は、
    前記上下方向に隣接する壁材のうちの下側の壁材の上端面に引っ掛かる引掛部を備えることを特徴とする出隅構造。
  2. 前記引掛部は、上下方向の中間部が壁下地側に突出するように屈曲した横断面く字状に形成されたことを特徴とする請求項1に記載の出隅構造。
  3. 前記引掛部は、前記差込部の上端から壁下地側斜め下方に向かって突出したことを特徴とする請求項1に記載の出隅構造。
  4. 出隅を有する壁下地に複数の壁材が上下方向に複数段鎧張りされ、その各段において、前記出隅の両側に位置する一対の壁材の各前記出隅側の端部を覆う出隅部材であって、
    上下方向に隣接する壁材の間に差し込まれる差込部を備え、
    前記差込部は、
    前記上下方向に隣接する壁材のうちの下側の壁材の上端面に引っ掛かる引掛部を備えたことを特徴とする出隅部材。
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