JP2011069044A - 装飾面構築用タイル及びこれを用いた装飾面構成体、並びにこれを用いた装飾面の構築方法 - Google Patents

装飾面構築用タイル及びこれを用いた装飾面構成体、並びにこれを用いた装飾面の構築方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本願発明は、多様な種々のタイルの組み合わせによって、装飾面の構築を簡易に行うことができると共にその装飾模様の修正や変更をも容易に行うことができる装飾面構築用タイル及びこれを用いた装飾面構成体、並びにこれを用いた装飾面の構築方法を提供するものである。
【解決手段】多角形状の基板とこの各辺から垂直方向に折り曲げ形成した嵌入端板とかる装飾面構築用タイルを形成し、このタイルを嵌入端板に嵌入させる溝群が形成された取付板との構成によって装飾面構成体を形成する。そして、この装飾面構成体の多数個を装飾施工面に敷き並べるもので有る。多数の取付板を一定の基準の下に敷設配置して装飾施工面を覆い、その後に、連続した取付板の溝群で区画された規定区画に、これに形状適合させたタイルの多数個を着脱自在に取り付けることによって、趣向性のある装飾模様を形成する。
【選択図】図1

Description

本願発明は、壁面又は天井面若しくは床面、等の装飾面を装飾するために用いる装飾面構築用タイル、及びこれを用いた装飾面構成体、並びにこれを用いた装飾面の構築方法に関する。
従来から、建築物の意匠性の向上、例えば、立体感や質量感による重厚な雰囲気、多彩な色合いによる模様形成等を目的として、その内外の壁面や天井面、若しくは床面には種々の装飾が施されていた。その一つとして質感や重厚感の追求に加えて断熱性や遮音性を高める意味で装飾用のタイルを配置した装飾面(いわゆる、「タイル張り装飾」)を構築することが行われていた。
このような装飾面の一般的な構築法は、合板やモルタルの下地面に装飾用のタイルユニットを接着させることにより行われている。また、特許文献1で開示されているように、壁面等の下地となるパネル材に複数の突起を配設したタイル貼付パネルと、このパネルの突起に裏面側に形成した窪みを嵌合させる複数の矩形状のタイルを配列固定する構築法があった。
かかる構成のパネルとタイルによる装飾面の構築は、タイルの貼り付け作業の簡略化及び工期削減ばかりでなく、熟練技量を有さない作業者であっても高品位な装飾面を構築できる技術的効果を有していた。
さらに、上記の突起を用いる方法とは逆に、例えば、特許文献2で開示されているように、タイルの貼り付け位置を囲うような格子状のリブを予め壁面用のパネル材に形成しておき、この枠内にタイルを貼り付けつけて装飾面を構築するタイルパネル及びその製造方法があった。
特開平6−73861号公報(第2―3頁、第3図、第6図) 特開2000−136616号公報(第2―4頁、第1図)
上記の開示された下地用のパネルやこれに貼り付けるタイルは、作業効率の向上及び熟練度に関わらず高品位の装飾面が構築できる利点がある一方、以下の問題点があった。
すなわち、パネルの突起やリブの形状が予め設定されているため、これに適合するタイル形状も所定の1種類の形状に限定されていた。これは、複数の突起やリブを跨ってタイルを貼り付けるためには、裏面形状が異なる複数種類のタイルを準備する必要があるため、コストアップ要因となっていたことに加え、目地部にモルタルを充填してタイルの固定状態を強化する必要があったからであった。
このため、パネルに配設するタイルの形状やその組み合わせに自由度が無く、多様な形状や色彩、模様による組み合わせによって、装飾面のさらなる意匠性向上を図ることは実質的に不可能であり、言わば、自由度が低い単調な装飾面しか提供できないのが現実であった。
そこで、上記問題点を前提にして、本願発明は、多様な形状や色彩、模様を施した種々のタイルを組み合わせることによって、個別的な趣向に合せた装飾面の構築を自由かつ容易に行うことができる共にタイルの脱着を可能として装飾模様の修正や変更も速やかに行うことができることを可能している。さらには、タイルにリサイクル可能な材料を用いることにより、近年の省資源の機運にも合致した有用な装飾面構築用タイル及びこれを用いた装飾面構成体、並びにこれを用いた装飾面の構築方法を提供するものである。
本願発明は、上記課題を解決するため、以下の構成を採用している。
まず、装飾面構築用タイル(以下、「タイル」と略称する。)は、正面視で多角形状、例えば、長方形、三角形、正多角形から選ばれる多角形状の基板と、この基板の各辺のいずれか又は全部から垂直方向に延設させた嵌入端板と、から成ることを特徴としている。また、各嵌入端板は、基板の各辺の縁部から直折状にして一体形成しても良い。この基板は、板状のものであれば良く、特に、材料を限定するものではない。樹脂板、石膏板、セラミックス板、金属板、木製板、又はガラス板、などから形成されるが、リサイクル性のある金属板で形成すればより省資源となり、好ましいものである。
また、嵌入端板の形成は、基板の各辺の全部に形成するのが取付保持の確実性から好ましいが、下記する溝への嵌入保持が確実に行える仕様である場合は、いずれか1箇所又は複数箇所の辺に形成しても良い。
次に、このように構成したタイルと該タイルの取り付けための基台となる取付板とで装飾面構成体を構成している。該取付板は、タイルを取り付ける平面状の表面(装飾面側)に、少なくとも上記嵌入端板の板厚2枚分が嵌入し得る溝幅を持った平行多数条の溝群を形成しており、かつそれぞれ異なる溝延長方向を持った複数種の溝群を形成している。溝幅を少なくとも嵌入端板の板厚2枚分が嵌入し得る溝幅としたのは、隣接する取付板の嵌入端板が互いに気密に嵌入させる状態(ある程度の押圧力をもって密着状態で差し入れる状態)の他に、隣接する嵌入端板を互いに余裕をもって嵌入させて、その間隙に目地材や充填剤を注入して水密状態にすることをも考慮したためである。
また、前記タイルは、前記取付板の複数種の溝群の交差により形成された溝線分を、適宜に選択して区画される規定区画に適合嵌入し得る1種類、又は2種以上の基板形状を成すものである。別言すると、上記した異なる溝延長方向を持った複数種の溝群の交差により、各溝の交点で特定される溝線分を適宜に選択することにより、囲まれた区画(又は閉じた区画)が規定される。この規定された区画の形状に合った、又はこの区画に合わせた基板形状のタイルを一種類又は複数種類を形成している。
この構成を採用することにより、例えば、2種の溝群を直交に交差させた形成した場合には、長方形や正方形等の矩形状の複数種類の基板形状を有するタイルの組み合わせを配置でき、この交点を通ってさらに45度の溝群を形成すれば、三角形や多角形の組み合わせや矩形の基板形状を有するタイルを斜めに配置するなどの種々の趣向の組合せ模様を形成することができる。または、前記溝群の交点を通って60度の溝を形成すれば、正三角形や正六角形の基板形状を有するタイルの配置も可能となる。さらにまた、溝群の間隔を交差する溝群間で調整すれば、正八角形の基板形状を有するタイルの配置も可能となる。
次に、上記構成のタイルと取付板とからなる装飾面構成体を用いて行う装飾面の構築方法に関する発明についてその手段を説明する。まず、装飾を施す対象となる壁面、又は天井面若しくは床面等の装飾施工面に沿って、前記取付板を各溝群が連続するようにして敷き詰めた後、前記溝群の溝線分によって区画される規定区画に適合する1種又は2種以上の基板形状の上記装飾面構築用タイルを、取付板に嵌入保持させることによって装飾面を構築したことを特徴とする装飾面の構築方法。
タイルは互いに隣接及び連続させて取付板の全面を覆うように配置しても良く、一部のみを配置しないで取付板の一部表面が露出させて別構成の飾り板を固定配置するようにしても良い。また、タイルの配置においては、隣接する取付板間を跨ぐように配置しても良い。この嵌入保持により、タイルは隣接する取付板を連結して一体化要素として機能(かすがい機能)させることができる。
さらに、取付板の敷き詰めにおいては、まず、装飾施工面に所定の基準を持って設置した基準部材に最初の取付板を固定し、次いでこの取付板を基準として他の取付板を順次隣接させて配置固定した後、これらに上記1種又は2種以上の装飾面構築用タイルを適宜の向きと組合せを持って配置する構築方法を特徴とする。
特に、装飾施工面が立設した壁面であるときは、最初に基準部材を水平に設置していることを特徴としている。例えば、木軸の壁面構造である場合は、間柱間に架け渡した複数の胴縁に必要により下地用のコンポジットパネルやコンクリートパネルを貼り付け、これらのパネルの床面隅角部付近や中間付近(腰高付近)に、水平器やレーザーレベルを用いていわゆる水平出しを行って基準部材(アングル材やチャンネル材)を水平設置し、これを基準にして最初の取付板を取り付け、次にこの取付板を基準として他の取付板を隣接させて順次配設することが好適である。この場合は、基準となる取付板は、基準部材により下方から支持されているため、順次の取付板の水平配設の作業が簡易かつ容易となる。なお、上記の下地用のパネルの取付は選択的であり取付板が一定の強度を有する場合は、省略が可能である。
本願発明は、上記構成により、以下の効果を奏し得る。
タイルの断面(厚さ方向の断面)の形状がコ字状(対向する基板の辺に嵌入端板を形成した場合)となるため嵌入端板を溝内に嵌入させのみで取付板の表面に取付け保持させることができる。また、このタイルを金属板で形成した場合は、リサイクル品として回収された金属板部材を再切断加工して再利用をすることができる。かつ金属性基板と嵌入端板とを、金属板の曲げ加工によって容易に一体成形できる効果を有する。さらにこれに多彩な色彩や表面処理(ヘアーライン加工や梨子地模様など)を施せば、多様多彩なタイルの組み合わせによって趣向性の高い装飾面を個別に形成することができる。
また、取付板の溝にタイルの嵌入端板を嵌入させるようにしているため、溝で囲まれた部分の側方は隣接するタイルの嵌入端板どうし、又は注入した目地部材によって保持されてタイルの保持を確実なものとすることができる。また、溝幅の設定を調整して嵌入端板の2枚重ねが一定の押圧力を持って嵌入させた場合は、よりタイルの保持力が確実となって、タイル間の目地材の施工を省略できる他、特定の器具(例えば、吸引器具等)などを用いて一定の引き出し力によってタイルを取付板から分離取外しを行うことができることとなる。このように本願にかかる取付板へのタイルは、取付板への脱着が容易となるため、装飾面の模様を自由に変更修正(いわぬる模様変え)を簡易できる。このことは本願発明の主要な効果の一つである。
さらに、タイルの断面形状がコ字状であるときは、隣接する取付板間を跨いで架け渡すようにして溝間に嵌入させれば、タイルを連結要素、いわゆる鎹(かすがい)として用いることができる。
さらに、本願にかかる装飾面の構築方法によれば、取付板へのタイルの組合せ嵌入のみであるため、未熟練者でも自由な模様構成を、十分満足できる程度に装飾面の施工を行うことができる。
上記の技術的効果に加え、タイルを、例えば、ステンレス製板材などの金属廃材を利用すれば、防錆処理やそのための着色を省略でき、より安価に本願タイルを供給できる経済的効果をも期待できるものである。
装飾面構成体を示す一部切り欠き組み立て斜視図である。 装飾面構成体の断面図とその一部拡大断面図(A)である。 複数種類のタイルを示す一部切り欠き斜視図(A)、(B)、(C)である。 装飾面構成体を示す正面図である。 取付板とタイルの変形例を示す斜視図である。
以下、本願発明の実施形態例(以下、「実施例」)を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は装飾面構成体を示す一部切り欠き組み立て斜視図であり、図2は装飾面構成体の断面図とその一部拡大斜視図(A)であり、図3は複数種類のタイルを示す一部切り欠き斜視図(A)、(B)、(C)であり、図4は装飾面構成体を示す正面図であり、図5は取付板とタイルの変形例を示す斜視図である。
実施例の装飾面構成体1(以下、「本構成体」と略称する。)は、取付板2とこの表面に取り付ける複数個のタイル3、3、・・・と、から構成している。
取付板2は、所定肉厚(又は板厚)をもった平面状を成し、装飾面側となる表面には一定間隔(必ずしても同一間隔である必要はない。)で平行な複数条の溝21、21、・・・・を形成している。これら溝が連続する方向(以下、「溝延長方向」)を同じくする多数条の溝21、21、・・・・を一種の溝群20として捉えている。これら異なる種類の溝群20はそれぞれ異なる溝延長方向を持っている。図示する本実施例では、等間隔で平行条の溝群20を互いに直交させて2種の溝群20(図示において、水平溝群20h、と垂直溝群20v)を形成している。これら直交させた2種類の溝群20h、20vの交差より区画された単位区画22の形状が正方形となり、この単位区画22を適宜に組み合わせて長方形等の矩形状、又はそれらの相似形状の規定区画を特定又は設定することかできるものとなっている。
溝群20を構成する各溝21、21、21、・・・・は一定の深さに掘削形成している。その深さは、取付板2の板厚の約半分程度とし、各溝21の幅は嵌入端板の幅(嵌入方向の長さ)に設定している。溝21の幅は後述するタイル3の嵌入端板32の2枚分の厚さに設定されており、端部側の4辺側のみが嵌入端板32の1枚分の厚さに設定されている。
タイル3は、正面視(装飾面と対峙した視点)において矩形状の取付板2の各辺から直角方向に屈曲させて嵌入端板32を形成している。なお、この嵌入端板32の屈曲幅は実施例では一定幅としているが、これに限定するものではなく、図示は省略するが、嵌入側に向かって凸曲状、又は凹曲状のいわゆる舌片状に形成しても良い。
タイル3の取付板2の縦や横の寸法は、取付板2の溝21で区切られた単位区画22の選択で特定した規定区画に合わせている。この寸法仕様より正方形、または長方形となる。また、単位区画22の選択によっては、L字、ロ字、コ字状の様々な形成としても良い。タイル3の嵌入端板32の溝21への嵌入寸法は、溝21の深さ以下に設定してタイル3の基板が取付板2の表面に当接するようにしているが、これとは逆に、溝21の深さより長めに設定して取付た場合に取付板2の表面から浮かせる仕様としても良い。この浮かせた空間には断熱性や遮音性を高める材料を配置しても良い。
タイル3の材料としては、発泡スチロール、ウレタン、プラスチック、等の合成樹脂板の他に、セラミックス板や金属板や木製板を用いることも可能であるが、加工容易性や高耐久性の観点から金属板が良く、特に、リサイクル性を考慮するとステンレス材廃棄板からの再加工品が好ましいものである。
次に、上記構成のタイル3の取付板2への取り付けは、タイル3の形状に適合した単位区画22の1個又は複数個を選択して規定区画を特定し、この規定区画に合わせて嵌入端板32を溝21に挿入させて行うものである。本実施例では、各溝21の溝幅21wを、嵌入端板32の板厚2枚分より若干狭小に設定しているため、2枚重ねとなる嵌入端板32、32は一定の押圧力をもって嵌め込まれるため、互いの当接面に大きな摩擦力が作用して各タイル3が確実に保持されることとなる。
また、溝幅21wを嵌入端板32の板厚の2枚分より若干広い幅に設定して間隙を設け、その間隙に目地材や接着剤を充填させて、タイル3を水密状態にして取り付けるようにしても良い。
さらに、タイル3は、溝群を連続させて隣接配設した2つの取付板2、2を跨ぐようにして取り付けても良い。これにより、隣接する各取付板2どうしの連携が確実なものとなる。
本構成体1は、タイル3に種々の彩色等を施せば、図4に示すように、多種多様な形状や色彩を伴った模様が容易に構築できることとなる。なお、タイル3の配置は、取付板2の全面を覆うようにしても良いが、模様の構成によっては、一部分を除いて配置しても良い。
また、取付板2へのタイル3の配置作業も、予め形成した溝21に適宜なタイル3を順次に嵌入保持させれば良いため、未熟練の作業者(いわゆる「素人」)でも、十分に満足できる装飾面の施工を行うことができる。
次に、本構成体1を用いた装飾面の構築方法について説明する。以下の説明では、建築物の内壁面を装飾施工面として説明する。
装飾施工面4は間柱41と該間柱41に所定間隔で架け渡し状に水平配置した胴縁42、42、・・・から区画される。上記した取付板2の敷き詰め配置は、この装飾施工面4に直接行うか、又は合板や石膏ボード等を下地板(図示省略)の取り付け、又は水回り用にモルタル面を敷設して、その上に取付板2を敷き詰めるようにしても良い。
この間柱41間に水平に架け渡すようにして基準部材としてアングル材5を配置している。このアングル材5の配置に当たっては、水平器等を用いていわゆる水平出しを行って取付けられる。また、このアングル材5の取付位置は、床面近くの隅角部付近でも良いが、装飾面をいわゆる腰高付近から上方とする場合は、所定の腰高位置付近に取り付けるようにしても良い。
次に、この取り付けたアングル材5に当接させるようにして最初の取付板2を横一列に並べて取り付ける。そして、これを基準として順次取付板2、2、2、・・・・を積み上げて行き装飾施工面4の全面を覆うようにして立設状に敷き詰める。これら一連の取付板2は、水平設置のアングル材5に基づいて取り付けているため、これらの表面に形成された水平溝群20hも正確な水平を維持していることとなる。
なお、取付板2が配設可能なアングル材5などの基準部材は、必須のものではないが施工性を容易にする意味で便益性の高いものである。
最後に、これらの取付板2の装飾施工面4への配置が完了したところで、多種多彩なタイル3の複数個を適宜に組み合わせて取付板2の溝21に嵌入させることによって、趣向に叶った多彩な模様の装飾面を形成する。また、隣接する取付板2の間においては、当接した周辺縁部を跨ぐようにして複数個のタイル3を配置することにより、隣接する取付板2どうしを連結して一体化することができる。
[他の実施形態の可能性]
上記実施例では、取付板2の溝群は、等間隔で平行な複数条を直交配置したものであるため、取付板2の表面には、正方格子状に多数の単位区画22、22、22、・・・・が形成されていた。
この他に、図5に示すように、取付板2の単位区画22を斜め45度で交差して4個に再分割して三角形状の単位区画22tを形成しても良い。また、タイル3もこの単位区画22の選択形状に適合し得る三角形状、平行四辺形状、又は五角形状、等の適宜な多角形として形成し、これらの配置をもって多様性を追求することも可能である。
また、図示は省略するが、平行等間隔の溝群を60度の角度で交差させれば、基板形状が正三角形、正六角形のタイルが配置でき、45度で交差させると共に交差させる溝群の間隔を調整すれば正八角形の基板形状のタイルも配置できる。
本構成体1を用いた装飾面に関しても、建築物の内壁面に限定するものではなく、天井面や床面、又は外壁面や屋根面にも構築しても良い。
1 本構成体
2 取付板
20 溝群 (水平溝群20h、と垂直溝群20v)
21 溝
21w 溝幅
22 単位区画
22t 三角形単位区画
3 タイル
31 基板
32 嵌入端板
4 装飾施工面
41 間柱
42 胴縁
5 アングル材

Claims (11)

  1. 正面視で多角形状の基板と、
    該基板の各辺のいずれか又は全部から垂直方向に延設させた嵌入端板と、
    から成ることを特徴とする装飾面構築用タイル。
  2. 基板が、正方向、正六角形、その他の正多角形、及び長方形、三角形、から選ばれる多角形状であることを特徴とする請求項1記載の装飾面構築用タイル。
  3. 各嵌入端板が、基板の各辺の縁部から直折状に一体形成してなることを特徴とする請求項1、又は2記載の装飾面構築用タイル。
  4. 上記の装飾面構築用タイルと、
    該タイルを取り付ける平面状の表面をもった取付板と、から成り、
    該取付板の表面には、少なくとも上記嵌入端板の板厚2枚分が嵌入し得る溝幅を持った平行多数条の溝群を形成し、かつそれぞれ異なる溝延長方向を持った複数種の溝群を形成して成ることを特徴とした装飾面構成体。
  5. 上記溝幅が、嵌入端板の板厚2枚分が一定の押圧力をもって嵌入し得る程度の溝幅であることを特徴とした請求項4記載の装飾面構成体。
  6. 上記装飾面構築用タイルが、
    前記取付板の複数種の溝群の交差により形成された溝線分を、適宜に選択して区画される規定区画に適合嵌入し得る1種類、又は2種以上の基板形状を成すことを特徴とした請求項4、又は5記載の装飾面構成体。
  7. 前記取付板を、壁面、天井面又は床面等の装飾施工面に沿って各溝群が連続するようにして敷き詰めた後、
    該溝群の溝線分によって区画される規定区画に適合する1種又は2種以上の基板形状の上記装飾面構築用タイルを、取付板に嵌入保持させることによって装飾面を構築したことを特徴とする装飾面の構築方法。
  8. 上記装飾面構築用タイルを、互いに隣接させて1又は2以上の取付板の全面を覆うようにしたことを特徴とする請求項7記載の装飾面の構築方法。
  9. 上記装飾面構築用タイルを、隣接する取付板間を跨ぐようにして配設したことを特徴とする請求項7、又は8記載の装飾面の構築方法。
  10. 取付板の敷き詰めにおいて、
    まず、装飾施工面に所定の基準を持って設置した基準部材に最初の取付板を固定し、次いでこの取付板を基準として他の取付板を隣接させて順次固定した後、これらに上記1種又は2種以上の装飾面構築用タイルを適宜の向きと組合せを持って配置したことを特徴とする請求項7、8、又は9記載の装飾面の構築方法。
  11. 装飾施工面が立設壁面への基準部材の設置が、水平設置であることを特徴とする請求項10記載の装飾面の構築方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2023053839A (ja) * 2021-10-01 2023-04-13 筑波国際交易有限会社 装飾ユニット

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