JP2019001611A - シート巻取装置およびシート巻取方法 - Google Patents

シート巻取装置およびシート巻取方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シートの浮き上がりを防止し、巻取済みのロールコアと新たなロールコアとの間での切替の失敗を大きく低減させることが可能な、シート巻取装置を提供する。【解決手段】シート巻取装置1は、サーフェイスワインディング方式のシート巻取装置であって、駆動ローラ2と、駆動ローラ2の駆動力により回転してシートSを巻き取るロールコア3と、駆動ローラ2に至る前の帯状のシートSを切断するスリット機構4と、シートSの切断箇所に対して上流側のシートSを、駆動ローラ2に向けて搬送する搬送装置5と、シートSの前端が駆動ローラ2とロールコア3との間を通るように、シートSの浮き上がりを抑える浮上抑制装置7とを備えていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、シート巻取装置およびシート巻取方法に関する。さらに詳しくは、帯状のシートを巻き取る、サーフェイスワインディング方式のシート巻取装置およびシート巻取方法に関する。
シートの巻き取りの方式として、サーフェイスワインディング方式(表面巻取方式)が知られている。このサーフェイスワインディング方式は、1つのロールコアにシートが巻き付けられた後、次のロールコアにシートを巻き付けるまでにラインを止めることなく、シートを連続して巻き付けていくことが可能となる。そのため、サーフェイスワインディング方式は他の方式に比べて速度面で有利となる。
このようなサーフェイスワインディング方式のシート巻取装置は、たとえば、特許文献1に示されるように、駆動ロール(駆動ローラ)と、巻取ロール(ロールコア)とを備えている。特許文献1に記載されたシート巻取装置は、最初の巻取ロールに所定の長さのフィルムが巻き取られると、新しい巻取ロールを駆動ロールに当接されて回転させながら、カッターによりフィルムを幅方向に切断する。切断されたフィルムの前端は、ノズルからエアーを吹き出し、エアーの力で巻取ロールと駆動ロールとの当接部に向けて前進され、新しい巻取ロールにフィルムが巻き取られる。このように、従来のサーフェイスワインディング方式のシート巻取装置は、駆動ローラとロールコアの手前(上流側)において、シートがカッター等のスリット機構により切断され、切断されたシートの前端部をエアーにより搬送している。エアーを吹き出すノズルは、シートに推進力を与える位置に設けられ、たとえばシートの下面側に設けられるものもある。
特公平1−55174号公報
しかし、従来のサーフェイスワインディング方式のシート巻取装置では、巻取済みのロールコアと新たなロールコアとの間の切替時に、巻取不良など切替の失敗が生じてしまうことがあった。この切替の失敗は、たとえば、カッター等のスリット機構によるシートの切断時にシートの前端側がめくれ上がることや、シートを搬送するための搬送エアーによりシートの前端側が浮き上がってしまうことにより、駆動ローラとロールコアとの間にシートの前端が入らないことによると考えられる。
そこで、本発明はかかる問題点に鑑みて、サーフェイスワインディング方式のシート巻取装置において、シートの浮き上がりを抑制し、巻取済みのロールコアと新たなロールコアとの間での切替の失敗を大きく低減させることが可能な、シート巻取装置およびシート巻取方法の提供を目的とする。
本発明のシート巻取装置は、帯状のシートを巻き取る、サーフェイスワインディング方式のシート巻取装置であって、駆動ローラと、前記駆動ローラの表面上に当接し、前記駆動ローラの駆動力により回転して前記シートを巻き取るロールコアと、前記シートの搬送方向で前記駆動ローラの上流側に設けられ、前記駆動ローラに至る前の帯状のシートを切断するスリット機構と、前記スリット機構により切断された、前記シートの切断箇所に対して上流側のシートを、前記駆動ローラに向けて搬送する搬送装置と、切断された前記シートの前端が前記駆動ローラと前記ロールコアとの間を通るように、前記シートの浮き上がりを抑える浮上抑制装置とを備えていることを特徴とする。
また、前記浮上抑制装置が、前記シートに抑制エアーを噴射するエアーノズルであることが好ましい。
また、前記搬送装置が、前記シートの一方の面側に配置され、前記駆動ローラ側へ向けられた搬送エアーを供給する搬送エアー供給装置であり、前記エアーノズルが、前記シートの他方の面に向かって抑制エアーを噴射することが好ましい。
また、前記スリット機構が、前記シートを、前記シートの前端が前記搬送方向に対して傾斜するように切断し、前記エアーノズルが、前記傾斜して切断された前記シートの前端のうち、先端側となる先端部に向かって圧縮エアーを噴射する位置に配置されていることが好ましい。
また、前記シート巻取装置は、前記シートが前記駆動ローラに向かって略水平に搬送されるように構成され、前記シートの表面に対する前記エアーノズルの取付角度が、前記駆動ローラの軸心方向で見たときに0°以上90°以下であることが好ましい。
また、前記シート巻取装置がさらに制御装置を備え、前記制御装置が、前記エアーノズルを、前記スリット機構による前記シートの切断開始後、前記搬送装置によるシートの搬送速度に応じたタイミングで前記抑制エアーを噴射させるように制御することが好ましい。
また、本発明のシート巻取方法は、駆動ローラと、前記駆動ローラの表面上に当接し、前記駆動ローラの駆動力により回転して前記シートを巻き取るロールコアと、前記シートを、前記駆動ローラに向けて搬送する搬送装置とを備えたサーフェイスワインディング方式のシート巻取装置を用いて、帯状のシートを巻き取るシート巻取方法であって、(a)前記シートの搬送方向で前記駆動ローラの上流側において、前記駆動ローラに至る前の帯状のシートを切断する工程と、(b)切断された前記シートの切断箇所に対して上流側のシートを、前記駆動ローラに向けて前記搬送装置により搬送する工程と、(c)切断された前記シートの前端が前記駆動ローラと前記ロールコアとの間を通るように、前記シートの浮き上がりを抑える工程とを含むことを特徴とする。
また、本発明のシート巻取方法は、前記浮き上がりを抑える工程が、前記シートにエアーノズルにより抑制エアーを噴射することを含むことが好ましい。
また、本発明のシート巻取方法は、前記搬送装置が、前記シートの一方の面側に配置され、前記駆動ローラ側へ向けられた搬送エアーを供給する搬送エアー供給装置であり、前記エアーノズルが、前記シートの他方の面に向かって前記抑制エアーを噴射することが好ましい。
また、本発明のシート巻取方法は、前記スリット機構が、前記シートを、前記シートの前端が前記搬送方向に対して傾斜するように切断し、前記エアーノズルが、前記傾斜して切断された前記シートの前端のうち、先端側となる先端部に向かって圧縮エアーを噴射する位置に配置されていることが好ましい。
また、本発明のシート巻取方法は、前記シート巻取装置は、前記シートが前記駆動ローラに向かって略水平に搬送されるように構成され、前記シートの表面に対する前記エアーノズルの取付角度が、前記駆動ローラの軸心方向で見たときに0°以上90°以下であることが好ましい。
また、本発明のシート巻取方法は、前記エアーノズルが、前記スリット機構による前記シートの切断開始後、前記搬送装置によるシートの搬送速度に応じたタイミングで前記抑制エアーを噴射させるように制御されることが好ましい。
本発明のシート巻取装置およびシート巻取方法によれば、サーフェイスワインディング方式のシート巻取装置において、シートの浮き上がりを抑制し、巻取済みのロールコアと新たなロールコアとの間での切替の失敗を大きく低減させることが可能となる。
本発明の一実施形態のシート巻取装置を示す概略全体図である。 本発明の一実施形態のシート巻取装置のシート切断箇所において、シート巻取装置をシートに対して垂直方向から見た概略上面図である。 本発明の一実施形態のシート巻取装置のエアーノズルによりシートの浮き上がりが抑制された状態を示す概略図である。
以下、図面を参照し、本発明のシート巻取装置およびシート巻取方法を説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまで一例であり、本発明のシート巻取装置およびシート巻取方法は、以下の例に限定されるものではない。
図1に示されるように、本実施形態のシート巻取装置1は、帯状のシートSを巻き取る、サーフェイスワインディング方式(表面巻取方式)の装置である。シート巻取装置1により巻き取られるシートSは特に限定されず、たとえば、不織布や紙、その他シート状の長尺材料とすることができる。
シート巻取装置1は、駆動ローラ2と、シートSを巻き取るロールコア3と、シートSを切断するスリット機構4と、シートSを駆動ローラ2に向けて搬送する搬送装置5とを備えている。
本実施形態では、シートSは、図1に示されるように、シートSの搬送経路において駆動ローラ2の上流側に設けられたニップローラNから駆動ローラ2へと供給される。シート巻取装置1は、シートSが駆動ローラ2に向かって略水平に搬送されるように構成されている。
駆動ローラ2は、図示しない架台に両端が回転可能に支持されている。駆動ローラ2は、図示しないモータ等の駆動装置により回転駆動される。駆動ローラ2は水平軸周りに回転するように構成され、駆動ローラ2にシートSを介して当接するロールコア3を回転させる。本実施形態では、駆動ローラ2は、図1中、時計回りに回転し、ロールコア3は駆動ローラ2とは逆方向の反時計回りに回転する。
駆動ローラ2の幅(駆動ローラ2の回転軸方向の長さ)は、シートSの所望の幅に応じて変更可能であるが、たとえば、幅1.2mや2.4mのものなど、幅1〜3mの駆動ローラを用いることができる。また、駆動ローラ2の径は特に限定されない。駆動ローラ2およびロールコア3によるシートSの巻取速度は特に限定されないが、たとえば、巻取速度は3〜500m/minとすることができる。
ロールコア3は、駆動ローラ2の表面上にシートSを介して当接し、駆動ローラ2の駆動力により回転してシートSを巻き取る。
ロールコア3は、両端が回転可能に支持され、図1の実線および二点鎖線に示されるように、図示しないコア移動装置により、駆動ローラ2の表面に対して離れた位置から駆動ローラ2の表面に向かって移動するように構成されている。たとえば、ロールコア3は、ロールコア3へのシートSの巻き取りの開始時に駆動ローラ2に接近して当接し、駆動ローラ2の駆動力によって回転することにより、シートSを巻き取る。ロールコア3の外周面には、シートSを接着する接着テープが設けられており、シートSの前端が接着テープに接着され、ロールコア3が回転することにより、シートSが巻き取られる。接着テープは、たとえばロールコア3の外周に螺旋状に設けることができるが、ロールコア3の幅方向の全てには設けられずに、一端側(後述するシートSの先端が最初に当たる位置)のみに縞状に設けられていてもよい。なお、シートSの前端は、接着テープ以外の手段により、シートSに接着等されてもよい。
ロールコア3の幅は、シートSの所望の幅に応じて変更可能であり、駆動ローラ2の幅と同程度またはわずかに大きい幅のロールコア3が用いられる。また、ロールコア3の径は特に限定されない。なお、図1において、参照符号Rはロールコア3にシートSが巻き取られた後の巻取済みのロールであり、シートSが巻き取られるにつれて、ロールRの径が大きくなり、ロールコア3はロールRの径の増大につれてロールコア3の軸心が駆動ローラ2の軸心から離れるように移動できるように構成されている。
なお、ロールコア3は、シートSを複数のロールコア3に連続して巻き取ることができるように、駆動ローラ3の上方に図示しないいくつかのロールコア3が配置されている。
スリット機構4は、シートSの搬送方向で駆動ローラ2の上流側に設けられている。スリット機構4は、1つのロールコア3に所定の長さのシートSが巻き取られた後、次のロールコア3へシートSを巻き取らせる際に、駆動ローラ2に至る前の位置で帯状のシートSを切断する。スリット機構4はシートSを切断するカッターを備え、カッターが帯状のシートSに対して幅方向に移動することにより、シートSを切断する。
本実施形態では、スリット機構4は、図2に示されるように、シートSの前端が搬送方向に対して傾斜するようにシートSを切断するように構成されている。これにより、シートSの前端側は三角形状となり、シートSの前端のうち、シートSの幅方向で一方の端部(図2中、右側の端部)が先端となるようにシートSが切断されている。以下、本明細書において、シートSの先端および先端近傍の領域を「先端部」と呼ぶ。なお、スリット機構4によるシートSの切断方向は特に限定されず、シートSは搬送方向に対して略垂直に切断されてもよい。
スリット機構4により切断されたシートSのうち、切断箇所から下流側(図1中、スリット機構4の右側)の部分は、駆動ローラ2により駆動されるロールコア3により巻き取られ、ロールRとなる。一方、切断されたシートSのうち、切断箇所から上流側(図1中、スリット機構4の左側、図2中、下側)の部分は、搬送装置5により搬送される。搬送装置5は、シートSの切断箇所に対して上流側のシートSを、駆動ローラ2に向けて搬送する。
搬送装置5は、シートSを搬送することができれば、その構造は特に限定されない。本実施形態では、搬送装置5は、シートSの一方の面側に配置され、駆動ローラ2側へ向けられた搬送エアーを供給する搬送エアー供給装置51として示されている。本実施形態では、搬送エアー供給装置51は、エアー排出口が設けられた管状部材として構成されている。搬送エアー供給装置51は、シートSの下方に配置され、搬送エアー供給装置51の下流側には、シートSを駆動ローラ2側に案内するガイド板52が設けられている。搬送エアー供給装置51は、本実施形態では、駆動ローラ2側に向かってシートSに略平行な方向に搬送エアーが供給されているが、シートSを搬送することができれば、搬送エアーの供給角度は特に限定されない。また、搬送エアー供給装置51は、搬送エアーを供給することができればその構造は特に限定されない。
搬送エアー供給装置51から供給される搬送エアーの流速は、搬送されるシートSの重量等に応じて適宜変更が可能であるが、たとえば、30〜150m/sとすることが好ましく、65〜90m/sとすることがより好ましい。
また、本実施形態では、シート巻取装置1は、シート巻取装置1の各種動作を制御する制御装置6を有している。制御装置6は、たとえば、駆動ローラ2、ロールコア3、スリット機構4、搬送装置5、後述する浮上抑制装置7、その他シート巻取装置1に含まれる装置、構成部材等の各種動作を制御する。
上記構成により、本実施形態では、ニップローラNから駆動ローラ2に搬送されたシートSは、駆動ローラ2の回転に伴って回転するロールコア3により、ロールRが所定の径となるまで巻き取られる。ロールRが所定の径となると、ロールコア3を切り替えるために、スリット機構4によりシートSが駆動ローラ2の上流側で切断される。シートSの切断箇所から下流側の部分は、駆動ローラ2の回転に伴って回転するロールコア3によりそのまま最後まで巻き取られる。一方、シートSの切断箇所から上流側の部分は、搬送装置5により駆動ローラ2側に向かって搬送される。
本実施形態では、図1および図2に示されるように、シート巻取装置1は、駆動ローラ2側に向かって搬送される切断されたシートSの前端の浮き上がりを抑える浮上抑制装置7をさらに備えている。浮上抑制装置7は、切断されたシートSの前端が駆動ローラ2とロールコア3との間を通るように、シートSの浮き上がりを抑える。本実施形態では、浮上抑制装置7は、シートSに抑制エアーを噴射するエアーノズル71である。なお、浮上抑制装置7は、エアーノズル71以外に、シートSの浮き上がりを抑えるために、シートSを押圧するプッシャや、浮き上がったシートSに向かって倒れ込む揺動可能な傾斜板などであっても構わない。
浮上抑制装置7は、シートSがスリット機構4により切断された際にスリット機構4のカッターによりシートSがめくり上げられることによる浮き上がりや、搬送エアーなど、シートSの搬送時に生じる浮き上がりを抑えることができる。このシートSの浮き上がりを抑えることにより、シートSの前端が駆動ローラ2とロールコア3との間を通るように供給される。したがって、巻取済みのロールコアと新たなロールコアとの間での切替の失敗を大きく低減させることができる。
より具体的に説明すると、巻取済みのロールコア3と新たなロールコア3との間での切替時に、図2に示されるように、シートSの搬送方向で駆動ローラ2の上流側で、駆動ローラ2に至る前の帯状のシートSが切断される(シートSを切断する工程)。つぎに、切断されたシートSの切断箇所に対して上流側のシートSを、駆動ローラ2に向けて搬送装置5により搬送する(搬送する工程)。上記シートSの切断時に、シートSがスリット機構4によりめくり上げられてシートSが浮き上がったり、搬送エアーによる搬送など、シートSの搬送時にシートSの前端側が浮き上がる場合がある(図3の二点鎖線参照)。このときに、本実施形態では、図3に示されるように、二点鎖線で示される浮き上がったシートSに、抑制エアー等、浮上抑制装置7により、シートSの前端が駆動ローラ2とロールコア3との間を通るように、シートSの浮き上がりを抑える(浮き上がりを抑える工程)。これにより、シート2の前端は、図3に実線で示されるように、駆動ローラ2の表面に向かって移動して、駆動ローラ2とロールコア3との間に入り込み、ロールコア3の表面に接着され、駆動ローラ2により駆動されるロールコア3に巻き取られる。
本実施形態では、浮上抑制装置7はエアーノズル71であり、エアーノズル71の噴射口から圧縮エアーを噴射して、シートSの浮き上がりを抑制している。エアーノズル71によりシートSの浮き上がりを抑制する場合、シートSを傷めることなく、正確なタイミングで容易にシートSの浮き上がりを抑制することができる。用いられるエアーノズルの種類は特に限定されないが、たとえば、シートSの所定の箇所にピンポイントに圧縮エアーを当てることができるピンポイントノズルであることが好ましい。なお、エアーノズル71は、本実施形態では1つのみ図示されているが、エアーノズル71は少なくとも1つであればよく、たとえば、幅方向および/または搬送方向に沿って複数設けられていてもよい。
本実施形態では、図1に示されるように、シートSの一方の面(下面)側に、搬送エアーを供給する搬送装置5が設けられ、エアーノズル71は、シートSの他方の面(上面)に向かって抑制エアーを噴射する位置に配置されている。エアーノズル71は、浮き上がったシートSの前端側がエアーノズル71の抑制エアーにより抑えられたときに、シートSの前端が駆動ローラ2とロールコア3との間に入り込むように、駆動ローラ2の近傍に設けられる。
エアーノズル71のシートSに対する離間距離は特に限定されないが、たとえば、エアーノズル71の噴射口のシートSの表面からの距離が10〜500mmであることが好ましい。この場合、シートSにエアーノズル71からの圧縮エアーによる浮き上がり抑制の効果を得ながら、一旦浮き上がったシートSとエアーノズル71とが干渉することを防止することができる。
また、本実施形態では、エアーノズル71は、図2に示されるように、傾斜して切断されたシートSの前端のうち、先端側となる先端部STに向かって圧縮エアーを噴射するように構成されている。この場合、最初に浮き上がるシートSの先端部STに向かってピンポイントで圧縮エアーを供給することにより、効果的にシートSの浮き上がりを抑制することができる。本実施形態では、エアーノズル71は、先端部STに圧縮エアーを供給しやすいように、シートSの幅方向で、幅方向の端部SEに、または端部SEから所定の距離でシートSの中央部側に位置するように配置されている。なお、エアーノズル71の幅方向の位置は特に限定されないが、たとえば、端部SEから0mm以上300mm以下の位置に配置することができる。エアーノズル71がこのような位置からシートSに抑制エアーを噴射することにより、ロールコア3の幅方向で一端側のみに接着テープが設けられている場合に、エアーノズル71による噴射箇所と接着テープが設けられている位置が対応するため、シートSの先端部STのロールコア3への接着がより確実となる。
エアーノズル71の取付角度は、シートSの浮き上がりを抑制することができれば特に限定されない。たとえば、エアーノズル71のシートの表面に対する取付角度は、駆動ローラ2の軸心方向で見たときの角度θ1(図1参照)が、0°以上90°以下であることが好ましい。この場合、シートSの浮き上がりを抑制しながら、シートSの搬送に対する抵抗となりにくい。また、シートSの表面に対して垂直方向から見たときの、エアーノズル71の搬送方向に対する取付角度θ2(図2参照)は、0°以上45°以下であることが好ましい。この場合、シートSの先端部STにエアーが届きやすくなる。
また、本実施形態では、制御装置6が、エアーノズル71を、スリット機構4によるシートSの切断開始後、搬送装置5によるシートSの搬送速度に応じたタイミングで抑制エアーを噴射させるように制御するように構成されている。これにより、シートSの浮き上がりが生じた際に、抑制エアーがシートSに当たる位置をより正確に制御することができ、シートSの浮き上がりの抑制が確実となる。なお、シートSの搬送速度に応じたタイミングは、たとえば、搬送装置5の搬送エアーの流量や、用いられるシートSの情報(密度、重量等)などから算出されてもよいし、たとえばシートSの前端を検知するセンサなどを用いて導出されてもよい。
なお、エアーノズル71の噴射継続時間は、搬送装置5による搬送速度等に応じて適宜変更されるが、たとえば、0.5秒以上15秒以内とすることができる。
また、エアーノズル71のエアー噴射口における圧縮エアーの流速は、シートSの浮き上がりを抑制できる範囲であれば特に限定されない。たとえば、エアーノズル71の噴射口のシートSの表面からの距離が10〜500mmの場合に、圧縮エアーの流速は、60m/s以上100m/s以下であることが好ましい。
また、本実施形態のシート巻取装置1によれば、搬送装置5の搬送エアーの流速を、所定の流速以上として、シートSに一旦浮き上がりを生じさせて、浮上抑制装置7によりシートSの浮き上がりを抑制することができる。この所定の流速は、シート巻取装置1に用いられ得る複数種類のシートそれぞれの密度等のシートの特性を加味して適宜変更され得る。なお、搬送エアーの所定の流速は特に限定されないが、たとえば、65〜90m/sとすることができる。上述のように搬送エアーを所定の流量以上とすることにより、1つのシート巻取装置1を用いて、異なる複数の品種(たとえば、シートの密度等が異なる)のシートSで巻き取りを行う場合であっても、シートSの搬送不足(駆動ローラ2まで搬送されない)を解消しながら、シートSの浮き上がりによる巻取り不良も解消することができる。すなわち、本実施形態の浮上抑制装置7が無い場合、シートSの種類(密度等)に応じて、搬送エアーを駆動ローラ2まで確実に搬送され、かつ浮き上がりもない流量に設定しなければ、切替不良が生じてしまう(たとえば、軽いシートは、流速を遅くし、重いシートは流速を速くする)。一方、本実施形態では、複数種類のシートSにおいて搬送不良が生じない搬送エアーの流速に設定して、かつ、浮き上がりは、浮上抑制装置7により抑制することができる。そのため、シートSの種類に応じたシート巻取装置1の動作条件変更(搬送エアーの流速等)が不要となるうえ、シートSの搬送不良と、シートSの巻取り不良を顕著に低減することができる。
1 シート巻取装置
2 駆動ローラ
3 ロールコア
4 スリット機構
5 搬送装置
51 搬送エアー供給装置
52 ガイド板
6 制御装置
7 浮上抑制装置
71 エアーノズル
N ニップローラ
R ロール
S シート
SE シートの幅方向の端部
ST シートの先端部

Claims (12)

  1. 帯状のシートを巻き取る、サーフェイスワインディング方式のシート巻取装置であって、
    駆動ローラと、
    前記駆動ローラの表面上に当接し、前記駆動ローラの駆動力により回転して前記シートを巻き取るロールコアと、
    前記シートの搬送方向で前記駆動ローラの上流側に設けられ、前記駆動ローラに至る前の帯状のシートを切断するスリット機構と、
    前記スリット機構により切断された、前記シートの切断箇所に対して上流側のシートを、前記駆動ローラに向けて搬送する搬送装置と、
    切断された前記シートの前端が前記駆動ローラと前記ロールコアとの間を通るように、前記シートの浮き上がりを抑える浮上抑制装置とを備えているシート巻取装置。
  2. 前記浮上抑制装置が、前記シートに抑制エアーを噴射するエアーノズルである請求項1記載のシート巻取装置。
  3. 前記搬送装置が、前記シートの一方の面側に配置され、前記駆動ローラ側へ向けられた搬送エアーを供給する搬送エアー供給装置であり、
    前記エアーノズルが、前記シートの他方の面に向かって抑制エアーを噴射する請求項2記載のシート巻取装置。
  4. 前記スリット機構が、前記シートを、前記シートの前端が前記搬送方向に対して傾斜するように切断し、
    前記エアーノズルが、前記傾斜して切断された前記シートの前端のうち、先端側となる先端部に向かって圧縮エアーを噴射する位置に配置されている請求項2または3記載のシート巻取装置。
  5. 前記シート巻取装置は、前記シートが前記駆動ローラに向かって略水平に搬送されるように構成され、
    前記シートの表面に対する前記エアーノズルの取付角度が、前記駆動ローラの軸心方向で見たときに0°以上90°以下である請求項2〜4のいずれか1項に記載のシート巻取装置。
  6. 前記シート巻取装置がさらに制御装置を備え、前記制御装置が、
    前記エアーノズルを、前記スリット機構による前記シートの切断開始後、前記搬送装置によるシートの搬送速度に応じたタイミングで前記抑制エアーを噴射させるように制御する請求項2〜5のいずれか1項に記載のシート巻取装置。
  7. 駆動ローラと、前記駆動ローラの表面上に当接し、前記駆動ローラの駆動力により回転して前記シートを巻き取るロールコアと、前記シートを、前記駆動ローラに向けて搬送する搬送装置とを備えたサーフェイスワインディング方式のシート巻取装置を用いて、帯状のシートを巻き取るシート巻取方法であって、
    (a)前記シートの搬送方向で前記駆動ローラの上流側において、前記駆動ローラに至る前の帯状のシートを切断する工程と、
    (b)切断された前記シートの切断箇所に対して上流側のシートを、前記駆動ローラに向けて前記搬送装置により搬送する工程と、
    (c)切断された前記シートの前端が前記駆動ローラと前記ロールコアとの間を通るように、前記シートの浮き上がりを抑える工程と
    を含むシート巻取方法。
  8. 前記浮き上がりを抑える工程が、前記シートにエアーノズルにより抑制エアーを噴射することを含む請求項7記載のシート巻取方法。
  9. 前記搬送装置が、前記シートの一方の面側に配置され、前記駆動ローラ側へ向けられた搬送エアーを供給する搬送エアー供給装置であり、
    前記エアーノズルが、前記シートの他方の面に向かって前記抑制エアーを噴射する請求項8記載のシート巻取方法。
  10. 前記スリット機構が、前記シートを、前記シートの前端が前記搬送方向に対して傾斜するように切断し、
    前記エアーノズルが、前記傾斜して切断された前記シートの前端のうち、先端側となる先端部に向かって圧縮エアーを噴射する位置に配置されている請求項8または9記載のシート巻取方法。
  11. 前記シート巻取装置は、前記シートが前記駆動ローラに向かって略水平に搬送されるように構成され、
    前記シートの表面に対する前記エアーノズルの取付角度が、前記駆動ローラの軸心方向で見たときに0°以上90°以下である請求項8〜10のいずれか1項に記載のシート巻取方法。
  12. 前記エアーノズルが、前記スリット機構による前記シートの切断開始後、前記搬送装置によるシートの搬送速度に応じたタイミングで前記抑制エアーを噴射させるように制御される請求項8〜11のいずれか1項に記載のシート巻取方法。
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