JP2019000934A - 基板移載機及び基板移載方法 - Google Patents

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Kenji Kamimura
健司 上村
真穂 保科
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Abstract

【課題】 ウエハクランプ位置の検知精度を向上できる基板移載機を提供する。
【解決手段】 基板移載機は、互いに対向する一対のハンド部材と、一対のハンド部材を開閉方向に互いに対称に接近又は離間するように移動させるハンド開閉機構と、ハンド開閉機構の動作を制御する制御部と、少なくとも一対のハンド部材の移動時に磁力を発生させる機能を有し、一対のハンドの開閉方向の移動量に応じて移動又は回転する磁力発生部材と、磁力発生部材から受ける磁力に基づいて磁力発生部材の移動量又は回転量に応じた信号を出力する磁気センサと、を備える。制御部は、磁気センサからの信号に基づいて一対のハンド部材の位置を検出する。
【選択図】 図5C

Description

本発明は、基板移載機及び基板移載方法に関する。
半導体ウエハ等の被処理基板の表面に多数の半導体素子を形成するために被処理基板に成膜等の様々な処理を行う半導体製造過程では、被処理基板をウエハステージに受け渡し、またウエハステージに保持された被処理基板をウエハステージから取り上げるために基板移載機が用いられる。
特許文献1では、一対のハンド部材をウエハの縁部に押し当てて、ウエハを一対のハンド部材で挟み込むことで、ウエハの中心をウエハステージの軸心に位置決めする基板移載機が提案されている。
特開2006−303112号公報
ところで、たとえばSEMI規格で300mmのウエハ径とされていても、規格上は±0.2mmの範囲内であれば300mmのウエハとして通用するため、最大、ウエハ径で400μmのばらつきが生じうる。
特許文献1に記載の基板移載機は、駆動機構としてサーボモータを用いており、ウエハクランプ時における一対のハンド部材の位置は、基準ウエハにより調整された一定位置となるため、ウエハ径のばらつきに追従することができない。ウエハ径が比較的小さい場合には、一対のハンド部材をウエハクランプ位置に移動させたつもりであっても、ウエハの縁部に一対のハンド部材を押し当てて挟み込むことができず、したがって、ウエハの中心を正確に位置決めすることができない。ウエハを移載する際にウエハの中心位置の正確性を担保できないと、ウエハに対する後続の各種プロセスによくない影響を及ぼすおそれがある。
従来の基板移載機において、一対のハンド部材のウエハクランプ位置を検出するために、赤外線式センサを用いることが提案されている。一対のハンド部材の移動量に応じて移動又は回転するプレートに複数の透過スリット(または切り欠き)が各々狭い間隔で形成されており、赤外線式センサは当該透過スリットの位置を検知する。しかしながら、このような赤外線式センサを用いた構成では、透過スリットの幅が狭いために未検知が発生することがある。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、ウエハクランプ位置の検知精度を向上できる基板移載機を提供することにある。
本発明の一態様に係る基板移載機は、
互いに対向する一対のハンド部材と、
前記一対のハンド部材を開閉方向に互いに対称に接近又は離間するように移動させるハンド開閉機構と、
前記ハンド開閉機構の動作を制御する制御部と、
少なくとも前記一対のハンド部材の移動時に磁力を発生させる機能を有し、前記一対のハンドの開閉方向の移動量に応じて移動又は回転する磁力発生部材と、
前記磁力発生部材から受ける磁力に基づいて前記磁力発生部材の移動量又は回転量に応じた信号を出力する磁気センサと、
を備え、
前記制御部は、前記磁気センサからの信号に基づいて前記一対のハンド部材の位置を検出する。
このような態様によれば、磁力発生部材が、一対のハンド部材の開閉方向の移動量に応じて移動又は回転し、磁気センサが、磁力発生部材から受ける磁力に基づいて、当該磁力発生部材の移動量又は回転量に応じた連続的な信号を出力する。そして、制御部が、磁気センサからの信号に基づいて、一対のハンド部材の位置を連続的に検出する。これにより、一対のハンド部材の位置を数値化することが可能である。したがって、赤外線式センサを用いた構成と比較して、ウエハクランプ位置について未検知の発生を防止でき、検知精度を向上することができる。また、ウエハの径にばらつきがあったとしても、ウエハをクランプしている一対のハンド部材の検出位置に基づいて、ウエハの径を正確に測定することが可能である。
本発明の一態様に係る基板移載機において、
前記制御部は、
前記一対のハンド部材がウエハ受け取り位置からウエハクランプ位置へ移動するように前記ハンド開閉機構の動作を制御し、
前記磁気センサからの信号に基づいて前記一対のハンド部材の位置を検出し、
前記一対のハンド部材の検出位置が予め定められた許容範囲内にあるか否かを判定し、
前記一対のハンド部材の検出位置が前記許容範囲を超えていると判定した場合には、前記一対のハンド部材がウエハ受け取り位置へ戻された後にウエハ受け取り位置からウエハクランプ位置へ移動するように前記ハンド開閉機構の動作を制御するリトライ動作を予め定められた回数を上限として、前記一対のハンド部材の検出位置が前記許容範囲内に入るまで繰り返してもよい。
このような態様によれば、ウエハクランプ時に偶発的なエラーが生じても、リトライ動作により補正することが可能となる。これにより、基板移載機を停止させる回数が減り、装置稼働率が向上する。
本発明の一態様に係る基板移載機において、 前記制御部は、前記一対のハンド部材がウエハ受け取り位置からウエハクランプ位置へ移動するように前記ハンド開閉機構の動作を制御し、ウエハクランプ位置における前記一対のハンド部材の検出位置に基づいて、基板研磨装置の研磨ヘッドの研磨開始位置を調整してもよい。
このような態様によれば、ウエハの径にばらつきがあったとしても、ウエハをクランプしている一対のハンド部材の検出位置に基づいて、基板研磨装置の研磨ヘッドの研磨開始位置を調整することにより、当該ウエハについて所望の研磨幅を得ることができる。
本発明の一態様に係る基板移載機において、
前記制御部は、ウエハクランプ位置における前記一対のハンド部材の検出位置に基づいて、前記一対のハンド部材にクランプされたウエハの径を測定し、当該ウエハの径の測定値に基づいて、基板研磨装置の研磨ヘッドの研磨開始位置を調整してもよい。
このような態様によれば、ウエハの径にばらつきがあったとしても、ウエハをクランプしている一対のハンド部材の検出位置に基づいて、ウエハの径を正確に測定することができる。また、ウエハの径の測定値に基づいて基板研磨装置の研磨ヘッドの研磨開始位置を調整することにより、当該ウエハについて所望の研磨幅を得ることができる。
本発明の一態様に係る半導体製造装置は、上記したいずれかの特徴を有する基板移載機を備える。
本発明の一態様に係る基板研磨装置は、上記したいずれかの特徴を有する基板移載機を備える。
本発明の一態様に係る基板移載方法は、
互いに対向する一対のハンド部材がウエハ受け取り位置からウエハクランプ位置へ移動するようにハンド開閉機構の動作を制御する工程と、
前記一対のハンド部材の開閉方向の移動量に応じて移動又は回転する磁力発生部材が発生させる磁力に基づいて、前記磁力発生部材の移動量又は回転量に応じた信号を磁気センサに出力させる工程と、
前記磁気センサからの信号に基づいて前記一対のハンド部材の位置を検出する工程と、
前記一対のハンド部材の検出位置が予め定められた許容範囲内にあるか否かを判定する工程と、
前記一対のハンド部材の検出位置が前記許容範囲を超えていると判定した場合には、前記一対のハンド部材がウエハ受け取り位置へ戻された後にウエハ受け取り位置からウエハクランプ位置へ移動するように前記ハンド開閉機構の動作を制御するリトライ動作を予め定められた回数を上限として、前記一対のハンド部材の検出位置が前記許容範囲内に入るまで繰り返す工程と、
前記一対のハンド部材の検出位置が前記許容範囲内にあると判定した場合には、前記一対のハンド部材にクランプされたウエハをウエハステージへと移載する工程と、
を備える。
本発明の一態様に係る基板移載方法は、
互いに対向する一対のハンド部材がウエハ受け取り位置からウエハクランプ位置へ移動するようにハンド開閉機構の動作を制御する工程と、
前記一対のハンド部材の開閉方向の移動量に応じて移動又は回転する磁力発生部材が発生させる磁力に基づいて、前記磁力発生部材の移動量又は回転量に応じた信号を磁気センサに出力させる工程と、
前記磁気センサからの信号に基づいて前記一対のハンド部材の位置を検出する工程と、
前記一対のハンド部材にクランプされたウエハをウエハステージへと移載する工程と、
ウエハクランプ位置における前記一対のハンド部材の検出位置に基づいて、基板研磨装置の研磨ヘッドの研磨開始位置を調整する工程と、
を備える。
本発明の一態様に係るコンピュータプログラムは、
互いに対向する一対のハンド部材がウエハ受け取り位置からウエハクランプ位置へ移動するようにハンド開閉機構の動作を制御する工程と、
前記一対のハンド部材の開閉方向の移動量に応じて移動又は回転する磁力発生部材が発生させる磁力に基づいて、前記磁力発生部材の移動量又は回転量に応じた信号を磁気センサに出力させる工程と、
前記磁気センサからの信号に基づいて前記一対のハンド部材の位置を検出する工程と、
前記一対のハンド部材の検出位置が予め定められた許容範囲内にあるか否かを判定する工程と、
前記一対のハンド部材の検出位置が前記許容範囲を超えていると判定した場合には、前記一対のハンド部材がウエハ受け取り位置へ戻された後にウエハ受け取り位置からウエハクランプ位置へ移動するように前記ハンド開閉機構の動作を制御するリトライ動作を予め定められた回数を上限として、前記一対のハンド部材の検出位置が前記許容範囲内に入るまで繰り返す工程と、
前記一対のハンド部材の検出位置が前記許容範囲内にあると判定した場合には、前記一対のハンド部材にクランプされたウエハをウエハステージへと移載する工程と、
を基板移載機の制御部に実行させるためのコンピュータプログラムである。
本発明の一態様に係るコンピュータプログラムは、
互いに対向する一対のハンド部材がウエハ受け取り位置からウエハクランプ位置へ移動するようにハンド開閉機構の動作を制御する工程と、
前記一対のハンド部材の開閉方向の移動量に応じて移動又は回転する磁力発生部材が発生させる磁力に基づいて、前記磁力発生部材の移動量又は回転量に応じた信号を磁気センサに出力させる工程と、
前記磁気センサからの信号に基づいて前記一対のハンド部材の位置を検出する工程と、
前記一対のハンド部材にクランプされたウエハをウエハステージへと移載する工程と、
ウエハクランプ位置における前記一対のハンド部材の検出位置に基づいて、基板研磨装置の研磨ヘッドの研磨開始位置を調整する工程と、
を基板移載機の制御部に実行させるためのコンピュータプログラムである。
本発明によれば、基板移載機において、ウエハクランプ位置の検知精度を向上できる。
図1は、一実施の形態に係る基板処理システムを示す平面図である。 図2は、図1に示す基板処理システムの基板処理装置を示す平面図である。 図3は、図2に示す基板処理装置のウエハステージおよび研磨部を拡大して示す側面図である。 図4は、図2に示す基板処理装置の基板移載機を拡大して示す斜視図である。 図5Aは、図4に示す基板移載機の概略構成図であって、ハンド部材がハンドオープン位置に位置決めされた状態を示している。 図5Bは、図4に示す基板移載機の概略構成図であって、ハンド部材がウエハ受け取り位置に位置決めされた状態を示している。 図5Cは、図4に示す基板移載機の概略構成図であって、ハンド部材がウエハクランプ位置に位置決めされた状態を示している。 図6Aは、図5Aに対応する図面であって、ハンド部材とウエハとの位置関係を説明するための図である。 図6Bは、図5Bに対応する図面であって、ハンド部材とウエハとの位置関係を説明するための図である。 図6Cは、図5Cに対応する図面であって、ハンド部材とウエハとの位置関係を説明するための図である。 図7は、一実施の形態に係る基板移載方法を説明するためのフローチャートである。 図8は、研磨ヘッドの研磨開始位置を説明するための模式図である。
以下、本発明の実施形態に係る基板移載機を備えた基板処理装置について、基板研磨装置を一例として、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する場合の一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的構成に限定するものではない。本発明の実施にあたっては、実施の形態に応じた具体的構成が適宜採用されてよい。
図1は、一実施の形態に係る基板処理装置を含む基板処理システムを示す平面図である。図1に示すように、基板処理システム1000は、ロードポートであるFOUP1005と、EFEM1007と、複数の基板処理装置10(以下、第1処理部1001及び第2処理部1002と呼ぶことがある)と、洗浄部1003と、乾燥機1004と、複数のウエハ仮置き台1008、1009と、複数の搬送機1010〜1013と、制御部1006と、を有している。
図1に示すような基板処理システム1000の構成において、ウエハWは、以下の手順で処理される。すなわち、ウエハWは、FOUP1005からEFEM1007内の搬送機1013を介してウエハ仮置き台1008に載せられる。次いで、ウエハ仮置き台1008上のウエハWは、搬送機1010により第1処理部1001あるいは第2処理部1002のいずれかへと搬送され、基板処理(たとえば研磨)される。基板処理されたウエハWは、搬送機1010によりウエハ仮置き台1009へと搬送される。その後、ウエハ仮置き台1009上のウエハWは、搬送機1011により洗浄部1003へと搬送されて、洗浄される。次いで、洗浄されたウエハWは、搬送機1012により乾燥機1004へと搬送され、乾燥機1004内で乾燥され、その後、搬送機1013によりFOUP1005へと搬出される。
次に、基板処理装置10(第1研磨部1001、第2研磨部1002)の構成について詳しく説明する。
図2は、基板処理装置10を示す平面図である。図2に示すように、本実施の形態における基板処理装置10は、ウエハWの周縁部(エッジおよびベベル)を研磨するための基板研磨装置であり、ハウジング11と、ハウジング11内でウエハWを保持するためのウエハステージ23と、ウエハステージ23に保持されたウエハWの周縁を研磨するためのベベル研磨部40と、ハウジング11内に搬入されたウエハWをウエハステージ23に載置し、またウエハステージ23に保持されたウエハWをウエハステージ23から取り上げるための基板移載機80と、を備えている。
このうちベベル研磨部40は、ウエハステージ23に保持されたウエハWの周縁部を研磨するものである。図示された例では、ハウジング11内には、4つのベベル研磨部40が設けられているが、これに限定されず、2つ、3つ、あるいは5つ以上のベベル研磨部40が設けられていてもよい。
図3は、ウエハステージ23および研磨部40を拡大して示す側面図である。図3に示すように、ウエハステージ23は、その表面にウエハWを吸着して保持するとともに、ウエハステージ23の軸線回りに回転可能となっている。
ベベル研磨部40は、ウエハステージ23上のウエハWの裏面の周縁部に対向して配置される研磨ヘッド41と、研磨ヘッド42に研磨テープ43を供給する研磨テープ供給部44a、44bと、研磨ヘッド41を上昇させて研磨テープ43をウエハWの裏面の周縁部に押し付けるシリンダ42と、研磨ヘッド41をウエハWの径方向に沿って移動させる研磨ヘッド移動機構(図示しない)を有している。
研磨ヘッド41が研磨開始位置に位置決めされた状態で、ウエハWがウエハステージ23によりウエハステージ23の軸線回りに回転されるとともに、研磨ヘッド41がシリンダ42により上昇されて研磨テープ43をウエハWの裏面の周縁部に押し付けることで、ウエハWの裏面の周縁部が研磨テープ43と擦れてリング状に研磨される。そして、研磨ヘッド41により研磨テープ43がウエハWの裏面の周縁部に押し付けられたまま、研磨ヘッド移動機構により研磨ヘッド41がウエハWの径方向外側に移動されることにより、ウエハWの裏面の周縁部のうち研磨開始位置より径方向外側の領域も研磨することができる。
図2に示すように、基板処理装置10のハウジング11は、その側面に開口部12を有している。この開口部12は、シリンダ(図示せず)により駆動されるシャッタ13により開閉される。ハウジング11内へのウエハWの搬入、搬出は、搬送機1010(図7参照)の搬送ロボット等のウエハ搬送手段により行われる。
例えば、図1に示すように、第1処理部1001へウエハWを搬入する際には、ウエハ仮置き台1008にあるウエハWが、搬送機1010の搬送ロボットハンド上に載せられる。次いで、図2に示すように、シャッタ13によりハウジング11の開口部12が開かれ、搬送機1010の搬送ロボットハンドから基板移載機80のハンド部材へとウエハWが移され、その後、基板移載機80から、ウエハステージ23上にウエハWが載せられるとともに、搬送機1010の退避後にハウジング11の開口部12が閉じられる。
また、例えば、第1処理部1001においてウエハWのベベル部の研磨が終了した後にウエハWを搬出する際には、基板移載機80のハンド部材811、812上にウエハWが載せられて、シャッタ13によりハウジング11の開口部12が開かれる。次いで、基板移載機80のハンド部材811、812上にあるウエハWが、搬送機1010の搬送ロボットハンド上に載せられた上で、搬送機1010によりハウジングから搬出されて、ウエハ仮置き台1009に載せられるとともに、シャッタ13によりハウジング11の開口部12が閉じられる。なお、シャッタ13によりハウジング11の開口部12を閉じることで、ハウジング11の内部が外部から遮断される。これにより、研磨中にハウジング11内のクリーン度及び機密性が維持され、ハウジング11の外部からのウエハWの汚染や、ハウジング11の内部からの研磨液、パーティクル等の飛散によるハウジング11の外部の汚染が防止される。
次に、基板移載機80の構造について説明する。
図4は、本実施の形態に係る基板移載機80を拡大して示す斜視図である。図5A〜図5Cは、図4に示す基板移載機の概略構成図であって、それぞれ、ハンド部材がハンドオープン位置、ウエハ受け取り位置(第1の位置)、ウエハクランプ位置(第2の位置)に位置決めされた状態を示している。また、図6A〜図6Cは、それぞれ図5A〜図5Cに対応する図面であって、ハンド部材とウエハとの位置関係を説明するための図である。
図4及び図5A〜図5Cに示すように、基板移載機80は、互いに対向する一対のハンド部材811、812と、一対のハンド部材811、812を開閉方向(図5A〜図5Cにおける左右方向)に互いに対称に接近又は離間するように移動させるハンド開閉機構82と、ハンド開閉機構82の動作を制御する制御部84と、を備えている。
このうち一対のハンド部材811、812は、互いに対向する向きに突き出すように設けられた複数の支持つめ部811F、812Fを有している。図示された例では、一方のハンド部材811には、2つの支持つめ部811Fが設けられており、他方のハンド部材812にも、2つの支持つめ部812Fが設けられている。
図6B及び図6Cに示すように、ウエハ受け取り位置(第1の位置)及びウエハクランプ位置(第2の位置)において、ウエハWは、ハンド部材811、812の支持つめ部811F、812F上に載せられて支持される。また、ウエハクランプ位置(第2の位置)では、一対のハンド部材811、812はそれぞれウエハWの周縁に当接され、ウエハWはハンド開閉方向において一対のハンド部材811、812に挟み込まれる。すなわち、ハンド部材811、812の一部はウエハWの周縁に当接する当接面を含み、支持つめ部811F、812Fはハンド部材811、812よりも下部に配置されウエハWを下から支持することができる。これにより、一対のハンド部材811、812の中心線О−О上にウエハWの中心が位置合わせされる(センタリングされる)。また、ウエハ受け取り位置(第1の位置)では、一対のハンド部材811、812とウエハWの周縁との間には微小な隙間D1、D2が形成される。隙間D1、D2の大きさは、例えば1mm以下である。これにより、ロボットとのウエハWの受け渡しを行う際に、ウエハWにストレスをかけることなくウエハの受け渡しを行うことができる。
図5A〜図5Cに示すように、ハンド開閉機構82は、一対の歯車861、862と、一対の歯車861、862に掛け回された環状ベルト87と、を有している。環状ベルト87は、一対の歯車861、862間において互いに平行な2つの直線部分を形成するように張られている。環状ベルト87はその張力により一対の歯車861、862に噛み合った状態で馴染むため、ハンド開閉機構82が剛体のみから構成される場合に比べて、高い位置精度を管理することが容易である。
図5A〜図5Cに示すように、一方のハンド811の基端部は、環状ベルト87の一方の直線部分(下方の直線部分)に取り付けられ、他方のハンド812の基端部は、他方の直線部分(上方の直線部分)に取り付けられている。そのため、一方のハンド811が左方向に動かされると、それに伴って環状ベルト87が時計回りに回転し、これにより、他方のハンド812は一方のハンド811の移動量と同じ移動量だけ右方向に動かされる。その結果、一対のハンド811、812はそれらの中心線О−Оを中心として互いに対称に近づく向きに移動される。また、一方のハンド811が右側に動かされると、それに伴って環状ベルト87が反時計回りに回転し、これにより、他方のハンド812は一方のハンド811の移動量と同じ移動量だけ左側に動かされる。その結果、一対のハンド811、812はそれらの中心線О−Оを中心として互いに対称に離れる向きに移動される。
本実施の形態では、ハンド開閉機構82は、一対のハンド部材811、812に動力を伝える駆動部として、第1の空圧式アクチュエータ83aと、第1の空圧式アクチュエータ83aより小型の第2の空圧式アクチュエータ83bと、をさらに有している。第1の空圧式アクチュエータ83aのピストン部分の先端部は、第2の空圧式アクチュエータ83bのシリンダ部分の基端部に固定されている。また、第2の空圧式アクチュエータ83bのピストン部分の先端部は、一方のハンド部材811の基端部に固定されている。
図5A及び図6Aに示すように一対のハンド部材811、812がハンドオープン位置に位置する時に、第1の空圧式アクチュエータ83aのピストン部分が伸長されると、それに伴って第2の空圧式アクチュエータ83bと一方のハンド部材811とが一体に左方向に移動され、これにより、他方のハンド部材812が右方向に移動され、結果的に、一対のハンド部材811、812は、図5B及び図6Bに示すようなウエハ受け取り位置(第1の位置)へと移動される。続いて、第2の空圧式アクチュエータ83bのピストン部分が伸長されると、それに伴って一方のハンド部材811が左方向に移動され、これにより、他方のハンド部材812が右方向に移動され、結果的に、一対のハンド部材811、812は、図5C及び図6Cに示すようなウエハクランプ位置(第2の位置)へと移動される。
次に、第2の空圧式アクチュエータ83bのピストン部分が収縮されると、それに伴って一方のハンド部材811が右方向に移動され、これにより、他方のハンド部材812が左方向に移動され、結果的に、一対のハンド部材811、812は図5B及び図6Bに示すようなウエハ受け取り位置(第1の位置)へと戻される。続いて、第1の空圧式アクチュエータ83aのピストン部分が収縮されると、それに伴って第2の空圧式アクチュエータ83bと一方のハンド部材811とが一体に右方向に移動され、これにより、他方のハンド部材812が左方向に移動され、結果的に、一対のハンド部材811、812は図5A及び図6Aに示すようなハンドオープン位置へと戻される。
なお、ハンド開閉機構82は、駆動部として、一対のハンド部材811、812がハンドオープン位置からウエハ受け取り位置(第1の位置)を介してウエハクランプ位置(第2の位置)まで移動できるような動力を一対のハンド部材811、812に伝えることができるならば、空圧式アクチュエータ83a、83bを利用する態様に限定されない。空圧式アクチュエータ83a、83bを利用することで、ウエハクランプ位置(第2の位置)においてウエハWにかかるクランプ圧を適切に調整できるため好ましい。モータを利用する場合には、ウエハクランプ位置(第2の位置)においてウエハWに過大なクランプ圧がかからないように、トルク管理ができるモータを採用することが好ましい。
図5A〜図5Cに示すように、基板処理装置80は、一対のハンド部材811、812の開閉方向の移動量に応じて移動又は回転するセンサブラケット91と、センサブラケット91の移動量又は回転量を検出するセンサ90と、を有している。
図示された例では、センサブラケット91は、一方の歯車861に設けられており、一対のハンド部材811、812の開閉方向の移動量に応じて回転する。これにより、一対のハンド部材811、812の開閉方向の移動量がセンサブラケット81の回転量(回転角度)に変換されて検知されるため、ウエハ受け取り位置からウエハクランプ位置までの微小な移動量であっても精度よく検知することが可能である。
本実施の形態では、センサ90は、赤外線式センサ92aと磁気センサ92bとを有している。
図5A〜図5Cに示すように、センサブラケット91には、スリット91aが形成されており、赤外線式センサ92aは、一対のハンド811、812がウエハ受け取り位置(第1の位置)にある時にスリット91aと対向して「ON」になり、それ以外は「OFF」になるような位置に配置されている。したがって、赤外線式センサ92aからの信号に基づいて、一対のハンド部材811、812がウエハ受け取り位置(第1の位置)に到達したか否かを判定できる。
また、センサブラケット91には、少なくとも一対のハンド部材811、812の移動時に磁力を発生させる機能を有する磁力発生部材91bが取り付けられており、磁気センサ92bは、一対のハンド部材811、812がウエハクランプ位置(第2の位置)またはその近くにある時に、磁力発生部材91bから受ける磁力に基づいて磁力発生部材91bの移動量又は回転量に応じた信号(たとえば電圧値)を出力する。磁力発生部材91及び磁気センサ92bを設けることにより、一対のハンド部材811、812の位置を正確に数値化することができる。さらに、磁気センサ92bからの信号から、一対のハンド部材811、812がウエハクランプ位置(第2の位置)に到達したと判断するしきい値をあらかじめ決めておく。したがって、磁気センサ92bからの信号に基づいて、一対のハンド部材811、812がウエハクランプ位置(第2の位置)に到達したか否かを判定できる。磁力発生部材91bとしては、たとえば永久磁石が用いられる。磁気センサ92bとしては、たとえば株式会社コガネイ製リニア磁気センサヘッドZLLシリーズが用いられる。
制御部84は、センサ90(赤外線式センサ92a、磁気センサ92b)からの信号に基づいてハンド開閉機構82の動作を制御する。また、制御部84は、センサ90からの信号に基づいて、一対のハンド部材811、812の位置を検出し、一対のハンド部材811、812がウエハ受け取り位置(第1の位置)及びウエハクランプ位置(第2の位置)に到達したか否かを判定する。制御部84は、たとえばコンピュータシステムによって実現され得る。
ところで、前述したように、一対のハンド部材811、812の開閉動作において、ウエハ受け取り位置(第1の位置)からウエハクランプ位置(第2の位置)までの動作ストロークは微小距離(1mm以下)である。そのため、ウエハWの裏面の影響を受けやすく、接触面での摩擦等の理由によりウエハクランプ位置に到達するまで時間がかかったり、もしくは途中で止まってしまったりして、ハンド開閉動作がスムーズに行われないケースが偶発的に発生し得る。これは偶発的なエラーであるため、複数回連続して発生する回数は極めて稀であるものの、従来は、このような偶発的なエラーと作業者による状況確認が必要な重大なエラーとが区別されなかったため、偶発的なエラーの場合であっても、装置を一旦停止させて作業者による状況確認を行う必要があった。
このような問題を解決するために、本実施の形態では、制御部84は、図7に示すように、一対のハンド部材811、812がウエハ受け取り位置(第1の位置)からウエハクランプ位置(第2の位置)へ移動するようにハンド開閉機構82の動作を制御し、一対のハンド部材811、812がウエハクランプ位置(第2の位置)に到達したか否かを磁気センサ90からの信号に基づいて判定し、一対のハンド部材811、812がウエハクランプ位置(第2の位置)に到達しなかったと判定した場合には、一対のハンド部材811、812がウエハ受け取り位置(第1の位置)へ戻された後にウエハ受け取り位置(第1の位置)からウエハクランプ位置(第2の位置)へ移動するように駆動部83の動作を制御するリトライ動作を予め定められた回数(例えば3回)を上限として、一対のハンド部材811、812がウエハクランプ位置(第2の位置)に到達するまで繰り返すようになっている。一対のハンド部材811、812がウエハクランプ位置(第2の位置)に到達しない原因が偶発的なエラーによる場合には、リトライ動作によりエラーを補正することができるため、装置を一旦停止させる必要がなくなり、装置稼働率が大幅に向上する。
また、制御部84は、一対のハンド部材811、812がウエハクランプ位置(第2の位置)に到達したと判定した場合には、一対のハンド部材811、812の検出位置に基づいて、研磨ヘッド41(図3参照)の研磨開始位置を調整する。たとえば、制御部84は、ウエハクランプ位置における一対のハンド部材811、812の検出位置に基づいて、一対のハンド部材811、812にクランプされたウエハWの径を測定する。そして、制御部84は、ウエハWの径の測定値に基づいて、研磨ヘッド41(図3参照)の研磨開始位置を調整する。より詳しくは、ウエハWの径の測定値が基準値よりΔLだけ大きかったら、研磨開始位置がΔLだけウエハWの径方向外側になるように調整する。これにより、研磨幅(研磨ヘッド移動機構による研磨ヘッド41の移動ストローク)が予め定められた一定値であったとしても、ウエハWの最周縁部まで正確に研磨することができ、ウエハWの最周縁部の内側に未研磨の領域が残ってしまうことを防止できる。
なお、ウエハクランプ位置(第2の位置)における一対のハンド部材811、812の検出位置に基づいて研磨ヘッド41の研磨動作を制御するためには、制御部84はウエハWの径を算出しなくてもよい。すなわち、センサ90からの信号の基準値を定めておき、センサ90からの信号と基準値との差分を求めることにより、研磨ヘッド41の研磨開始位置を調整することは可能である。
次に、図7を参照して、このような構成からなる基板移載機80の動作について説明する。
まず、ロボットからウエハWを受け取る場合には、制御部84は、一対のハンド部材811、812がハンドオープン位置からウエハ受け取り位置(第1の位置)へと移動するように、赤外線式センサ92aからの信号に基づいてハンド開閉機構82の動作を制御する(ステップS101)。すなわち、制御部84は、図5Bに示すように、第2の空圧式アクチュエータ83bのピストン部分を収縮させた状態で、第2の空圧式アクチュエータ83bの基端部に設けられた突起部95がストッパ94に当接するまで、第1の空圧式アクチュエータ83aのピストン部分を伸長させる。一対のハンド部材811、812がウエハ受け取り位置(第1の位置)に到達すると、赤外線式センサ92aが「ON」になる。その後、ロボットから一対のハンド部材811、812の支持つめ部811F、812F上にウエハWが受け渡される(ウエハWが準備される)。
次に、受け渡されたウエハWをセンター位置に位置決めする(センタリングする)ために、制御部84は、一対のハンド部材811、812が互いに同じ距離だけ接近してウエハクランプ位置(第2の位置)へと移動するように、ハンド開閉機構82の動作を制御する(ステップS102)。すなわち、制御部84は、図5Cに示すように、第1の空圧式アクチュエータ83aのピストン部分を伸長させた状態で、第2の空圧式アクチュエータ83bのピストン部分を伸長させる。
そして、制御部84は、磁気センサ92bからの信号に基づいて、一対のハンド部材811、812の位置を検出し(ステップS103)、一対のハンド部材811、812の検出位置が予め定められた許容範囲(たとえば300mm±0.2mm)内にあるか否かを判定する(ステップS104)。
ステップS104において一対のハンド部材811、812の検出位置が許容範囲内にあると判定した場合には(ステップS104:YES)、制御部84は、一対のハンド部材811、812がウエハクランプ位置に到達したと判定する(ステップS105)。このとき、一対のハンド811、812はそれぞれウエハWの周縁に当接され、ウエハWは一対のハンド811、812に挟み込まれる。これにより、一対のハンド811、812の中心線О−О上にウエハWの中心が位置合わせされる。
次に、制御部84は、ウエハクランプ位置における一対のハンド部材811、812の検出位置に基づいて、基板処理装置10の研磨ヘッド41の研磨開始位置を調整する。図示された例では、制御部84は、ウエハクランプ位置における一対のハンド部材811、812の検出位置に基づいて、一対のハンド部材811、812にクランプされたウエハWの径を測定し、ウエハWの径の測定値をデータベースに保存する(ステップS106)。
そして、制御部84は、ウエハWの径の測定値に基づいて、基板処理装置10の研磨ヘッド41の研磨開始位置を調整する(ステップS107)。具体的には、たとえば、図8を参照し、ウエハWの径の測定値が基準値より0.1mmだけ大きかったら、研磨開始位置が0.1mmだけウエハWの径方向外側になるように調整する。これにより、研磨幅(研磨ヘッド移動機構による研磨ヘッド41の移動ストローク)が予め定められた一定値(12mm)であったとしても、ウエハWの最周縁部まで正確に研磨することができ、ウエハWの最周縁部の内側に未研磨の領域が残ってしまうことを防止できる。
一方、ステップS104において一対のハンド部材811、812の検出位置が許容範囲を超えていると判定された場合には(ステップS104:NO)、制御部84は、記憶部(図示しない)に記憶された繰り返し回数を1だけ増加させる(ステップS108)。そして、制御部84は、記憶部に記憶された繰り返し回数が予め定められた最大繰り返し回数(例えば3回)を超えたか否かを判定する(ステップS109)。
ステップS109において、記憶部に記憶された繰り返し回数が予め定められた最大繰り返し回数を超えていないと判定された場合には、ステップS101まで戻って処理をやり直す。すなわち、制御部84は、一対のハンド部材811、812がウエハ受け取り位置(第1の位置)へ戻された後にウエハ受け取り位置(第1の位置)から互いに同じ距離だけ接近してウエハクランプ位置(第2の位置)へ移動するようにハンド開閉機構82の動作を制御する(リトライ動作)。
一方、ステップS109において、記憶部に記憶された繰り返し回数が予め定められた最大繰り返し回数を超えたと判定された場合には、制御部84は、重大なエラーの発生であると判断し(ステップS110)、装置の動作を停止するとともに、エラーメッセージや警告音を出力して作業者による状況確認を促す(ステップS111)。
なお、一対のハンド部材811、812が基板を正しくクランプした後に、ハンド部材811、812及び又はウエハステージ23が上昇下降動作を行って、ハンド部材811、812がウエハWをウエハステージ23上に載置する。ウエハWをウエハステージ23上に載置したあと、ハンド部材811、812はハンドオープン位置に移動することにより、ハンド部材811、812とウエハWの干渉は避けられる。
以上のように、本実施の形態によれば、磁力発生部材91bが、一対のハンド部材811、812の開閉方向の移動量に応じて移動又は回転し、磁気センサ92bが、磁力発生部材91bから受ける磁力に基づいて、当該磁力発生部材91bの移動量又は回転量に応じた連続的な信号を出力する。そして、制御部894が、磁気センサ92bからの信号に基づいて、一対のハンド部材811、812の位置を連続的に検出する。これにより、一対のハンド部材811、812の位置を数値化することが可能である。したがって、赤外線式センサを用いた構成と比較して、ウエハクランプ位置について未検知の発生を防止でき、検知精度を向上することができる。また、ウエハWの径にばらつきがあったとしても、ウエハWをクランプしている一対のハンド部材811、812の検出位置に基づいて、ウエハWの径を正確に測定することが可能である。
また、本実施の形態によれば、制御部84が、磁気センサ92bからの信号に基づいて一対のハンド部材811、812の位置を検出したのち、一対のハンド部材811、812の検出位置が予め定められた許容範囲内にあるか否かを判定し、一対のハンド部材811、812の検出位置が許容範囲を超えていると判定した場合には、一対のハンド部材811、812がウエハ受け取り位置へ戻された後にウエハ受け取り位置からウエハクランプ位置へ移動するようにハンド開閉機構82の動作を制御するリトライ動作を予め定められた回数を上限として、一対のハンド部材811、812の検出位置が前記許容範囲内に入るまで繰り返すため、ウエハクランプ時に偶発的なエラーが生じても、リトライ動作により補正することが可能となる。これにより、基板移載機80を停止させる回数が減り、装置稼働率が向上する。
また、本実施の形態によれば、ウエハWの径にばらつきがあったとしても、制御部84は、ウエハWをクランプしている一対のハンド部材811、812の検出位置に基づいて、基板処理装置10の研磨ヘッド41の研磨開始位置を調整することにより、当該ウエハWについて所望の研磨幅を得ることができる。
なお、本実施の形態では、ウエハ受け取り位置を検出するセンサ92aとして赤外線式センサが使用され、ウエハクランプ位置を検出するセンサ92bとして磁気センサが使用されたが、これに限定されるものではなく、ウエハ受け取り位置を検出するセンサ92aとウエハクランプ位置を検出するセンサ92bの両方とも、磁気センサが使用されてもよい。
また、本実施の形態では、基板処理装置10が行うウエハWの研磨がベベル研磨であったが、これに限定されるものではなく、ステップ研磨や全面裏面研磨であってもよい。
また、本実施の形態に係る基板移載機80は、基板研磨装置に搭載されることに限定されるものではなく、メッキ装置、プローブ装置、熱処理装置などに搭載されてもよい。また、ウエハWは、丸形状の基板であってもよいし、角基板であってもよい。
なお、本実施の形態による基板移載機80の制御部84はコンピュータシステムによって構成され得るが、コンピュータシステムに基板移載機80の制御部84を実現させるためのプログラム及び当該プログラムを記録した記録媒体も、本件の保護対象である。
10 基板処理装置
11 ハウジング
12 開口部
13 シャッタ
23 ウエハステージ
40 ベベル研磨部
80 基板移載機
811、812 ハンド部材
811F、812F 支持つめ部
82 ハンド開閉機構
83a、83b 空圧式アクチュエータ
84 制御部
861、862 一対の歯車
87 環状ベルト
90 センサ
91 センサブラケット
91a スリット
91b 磁力発生部材
92a 赤外線式センサ
92b 磁気センサ
94 ストッパ
95 突起部
1001 第1処理部
1002 第2処理部
1003 洗浄部
1004 乾燥機
1005 FOUP
1006 制御部
1007 EFEM
1008、1009 ウエハ仮置き台
1010、1011、1012、1013 搬送機

Claims (10)

  1. 互いに対向する一対のハンド部材と、
    前記一対のハンド部材を開閉方向に互いに対称に接近又は離間するように移動させるハンド開閉機構と、
    前記ハンド開閉機構の動作を制御する制御部と、
    少なくとも前記一対のハンド部材の移動時に磁力を発生させる機能を有し、前記一対のハンドの開閉方向の移動量に応じて移動又は回転する磁力発生部材と、
    前記磁力発生部材から受ける磁力に基づいて前記磁力発生部材の移動量又は回転量に応じた信号を出力する磁気センサと、
    を備え、
    前記制御部は、前記磁気センサからの信号に基づいて前記一対のハンド部材の位置を検出する
    ことを特徴とする基板移載機。
  2. 前記制御部は、
    前記一対のハンド部材がウエハ受け取り位置からウエハクランプ位置へ移動するように前記ハンド開閉機構の動作を制御し、
    前記磁気センサからの信号に基づいて前記一対のハンド部材の位置を検出し、
    前記一対のハンド部材の検出位置が予め定められた許容範囲内にあるか否かを判定し、
    前記一対のハンド部材の検出位置が前記許容範囲を超えていると判定した場合には、前記一対のハンド部材がウエハ受け取り位置へ戻された後にウエハ受け取り位置からウエハクランプ位置へ移動するように前記ハンド開閉機構の動作を制御するリトライ動作を予め定められた回数を上限として、前記一対のハンド部材の検出位置が前記許容範囲内に入るまで繰り返す
    ことを特徴とする請求項1に記載の基板移載機。
  3. 前記制御部は、前記一対のハンド部材がウエハ受け取り位置からウエハクランプ位置へ移動するように前記ハンド開閉機構の動作を制御し、ウエハクランプ位置における前記一対のハンド部材の検出位置に基づいて、基板研磨装置の研磨ヘッドの研磨開始位置を調整する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の基板移載機。
  4. 前記制御部は、ウエハクランプ位置における前記一対のハンド部材の検出位置に基づいて、前記一対のハンド部材にクランプされたウエハの径を測定し、当該ウエハの径の測定値に基づいて、基板研磨装置の研磨ヘッドの研磨開始位置を調整する
    ことを特徴とする請求項3に記載の基板移載機。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の基板移載機を備えた半導体製造装置。
  6. 請求項1〜4のいずれかに記載の基板移載機を備えた基板研磨装置。
  7. 互いに対向する一対のハンド部材がウエハ受け取り位置からウエハクランプ位置へ移動するようにハンド開閉機構の動作を制御する工程と、
    前記一対のハンド部材の開閉方向の移動量に応じて移動又は回転する磁力発生部材が発生させる磁力に基づいて、前記磁力発生部材の移動量又は回転量に応じた信号を磁気センサに出力させる工程と、
    前記磁気センサからの信号に基づいて前記一対のハンド部材の位置を検出する工程と、
    前記一対のハンド部材の検出位置が予め定められた許容範囲内にあるか否かを判定する工程と、
    前記一対のハンド部材の検出位置が前記許容範囲を超えていると判定した場合には、前記一対のハンド部材がウエハ受け取り位置へ戻された後にウエハ受け取り位置からウエハクランプ位置へ移動するように前記ハンド開閉機構の動作を制御するリトライ動作を予め定められた回数を上限として、前記一対のハンド部材の検出位置が前記許容範囲内に入るまで繰り返す工程と、
    前記一対のハンド部材の検出位置が前記許容範囲内にあると判定した場合には、前記一対のハンド部材にクランプされたウエハをウエハステージへと移載する工程と、
    を備えたことを特徴とする基板移載方法。
  8. 互いに対向する一対のハンド部材がウエハ受け取り位置からウエハクランプ位置へ移動するようにハンド開閉機構の動作を制御する工程と、
    前記一対のハンド部材の開閉方向の移動量に応じて移動又は回転する磁力発生部材が発生させる磁力に基づいて、前記磁力発生部材の移動量又は回転量に応じた信号を磁気センサに出力させる工程と、
    前記磁気センサからの信号に基づいて前記一対のハンド部材の位置を検出する工程と、
    前記一対のハンド部材にクランプされたウエハをウエハステージへと移載する工程と、
    ウエハクランプ位置における前記一対のハンド部材の検出位置に基づいて、基板研磨装置の研磨ヘッドの研磨開始位置を調整する工程と、
    を備えたことを特徴とする基板移載方法。
  9. 互いに対向する一対のハンド部材がウエハ受け取り位置からウエハクランプ位置へ移動するようにハンド開閉機構の動作を制御する工程と、
    前記一対のハンド部材の開閉方向の移動量に応じて移動又は回転する磁力発生部材が発生させる磁力に基づいて、前記磁力発生部材の移動量又は回転量に応じた信号を磁気センサに出力させる工程と、
    前記磁気センサからの信号に基づいて前記一対のハンド部材の位置を検出する工程と、
    前記一対のハンド部材の検出位置が予め定められた許容範囲内にあるか否かを判定する工程と、
    前記一対のハンド部材の検出位置が前記許容範囲を超えていると判定した場合には、前記一対のハンド部材がウエハ受け取り位置へ戻された後にウエハ受け取り位置からウエハクランプ位置へ移動するように前記ハンド開閉機構の動作を制御するリトライ動作を予め定められた回数を上限として、前記一対のハンド部材の検出位置が前記許容範囲内に入るまで繰り返す工程と、
    前記一対のハンド部材の検出位置が前記許容範囲内にあると判定した場合には、前記一対のハンド部材にクランプされたウエハをウエハステージへと移載する工程と、
    を基板移載機の制御部に実行させるためのコンピュータプログラム。
  10. 互いに対向する一対のハンド部材がウエハ受け取り位置からウエハクランプ位置へ移動するようにハンド開閉機構の動作を制御する工程と、
    前記一対のハンド部材の開閉方向の移動量に応じて移動又は回転する磁力発生部材が発生させる磁力に基づいて、前記磁力発生部材の移動量又は回転量に応じた信号を磁気センサに出力させる工程と、
    前記磁気センサからの信号に基づいて前記一対のハンド部材の位置を検出する工程と、
    前記一対のハンド部材にクランプされたウエハをウエハステージへと移載する工程と、
    ウエハクランプ位置における前記一対のハンド部材の検出位置に基づいて、基板研磨装置の研磨ヘッドの研磨開始位置を調整する工程と、
    を基板移載機の制御部に実行させるためのコンピュータプログラム。
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