本開示は、以下の用語集及び結論付ける実施例を含む、以下の説明を参照することによって、より完全に理解され得る。また、明確さのために本明細書では別々の態様の文脈で説明される、本開示の組成物及び方法の特定の特徴は、単一の態様において組み合わせて提供され得ることも理解される。逆に、簡潔さのために単一の態様の文脈で説明される、本開示の組成物及び方法の種々の特徴が、別々に又は任意の部分的組み合わせで提供される場合もある。
用語「ヘテロシクロアルキル」は、O、N及びSからなる群から選択される少なくとも1つのヘテロ原子を含有する任意の5〜10員の単環式又は二環式の飽和環構造を指す。ヘテロシクロアルキル基は、その結果が安定した構造となるように、環の任意のヘテロ原子又は炭素原子と結合し得る。好適なヘテロシクロアルキル基としては、アゼパニル、アジリジニル、アゼチジニル、ピロリジニル、ジオキソラニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ジオキサニル、モルホリニル、ジチアニル、チオモルホリニル、オキサゼパニル、オキシラニル、オキセタニル、キヌクリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ピペラジニル、ヘキサヒドロ−5H−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピロリル、ベンゾ[d][1,3]ジオキソリルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「ヘテロアリール」は、炭素原子、並びに窒素、酸素、及び硫黄から選択される4つ以下のヘテロ原子を含む単環式又は二環式芳香族環構造を指す。ヘテロアリール環は、合計で5個、6個、9個、又は10個の環原子(「C5〜10」)を含み得る。ヘテロアリール基の例としては、ピロリル、フリル、チオフェニル(チエニル)、オキサゾリル、イミダゾリル、プラゾリル、イソキサゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、チアジアゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピラニル、フラザニル、インドリジニル、インドリル、イソインドリニル、インダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンズイミダゾリル、ベンズチアゾリル、プリニル、キノリジニル、キノリニル、イソキノリニル、イソチアゾリル、シンノリニル、フタラジニル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、プテリジニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「ハロアルキル」は、1つ以上の水素原子が1つ以上のハロゲン原子で置換されているアルキル部分を指す。1つの例示的な置換基は、フルオロである。本開示の好ましいアルキル基としては、トリフルオロメチル基などのトリハロゲン化アルキル基が挙げられる。
用語「オキソ」は、=O部分を指し、同じ炭素原子からの2つの水素がカルボニルで置き換えられている。例えば、オキソ置換ピロリジニル部分は、ピロリジン−2−オン部分又はピロリジン−3−オン部分であり得る。
ベンゾ[d][1,3]ジオキソリル部分は、2位、4位、5位、6位、又は7位の炭素原子のうちいずれか1つを介して結合し得る。「ベンゾ[d][1,3]ジオキソリル部分がハロゲンで置換されている」態様では、以下の部分が好ましい:
用語「オキサゼパニル」は、1つの環窒素原子及び1つの環酸素原子を有する7員ヘテロシクロアルキル部分を指す。例としては、1,3−オキサゼパニル及び1,4−オキサゼパニル部分
用語「テトラヒドロピラニル」は、1つの環酸素を有する6員ヘテロシクロアルキル部分を指す。テトラヒドロピラニル部分は、環上で任意の炭素原子を介して結合し得る。
用語「テトラヒドロフラニル」は、1つの環酸素を有する5員ヘテロシクロアルキル部分を指す。テトラヒドロフラニル部分は、環上で任意の炭素原子を介して結合し得る。
本開示の範囲内で、溶媒和物は、化学量論量又は非化学量論量の溶媒のいずれかを含有し、水、エタノール、メタノール、メチルtert−ブチルエーテル(MTBE)、ジイソプロピルエーテル(DIPE)、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、イソプロピルアルコール、メチルイソブチルケトン(MIBK)、メチルエチルケトン(MEK)、アセトン、ニトロメタン、テトラヒドロフラン(THF)、ジクロロメタン(DCM)、ジオキサン、ヘプタン、トルエン、アニソール、アセトニトリルなどの薬学的に許容される溶媒による生成物形成又は単離のプロセス中に形成される。1つの態様では、溶媒和物は、クラス3の溶媒が使用されるが、これらに限定されない。溶媒の分類は、例えば、医薬品規制調和国際会議(International Conference on Harmonization of Technical Requirements for Registration of Pharmaceuticals for Human Use)(ICH)、「Impurities:Guidelines for Residual Solvents,Q3C(R3),(2005年11月)」において定義されている。水和物は、溶媒が水である場合に形成され、又はアルコール和物は、溶媒がアルコールである場合に形成される。いくつかの実施形態では、記載された化合物の溶媒和物又はその薬学的に許容される塩は、本明細書に記載のプロセス中に都合よく調製又は形成される。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物の溶媒和物は無水である。いくつかの実施形態では、本明細書に記載する化合物又はその薬学的に許容される塩は、非溶媒和形態で存在する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載する化合物又はその薬学的に許容される塩は、非溶媒和形態かつ無水で存在する。
「薬学的に許容される」は、連邦政府若しくは州政府の規制当局又は米国以外の国の該当する当局により承認された又は承認可能であること、あるいは動物における、より具体的にはヒトにおける使用について米国薬局方又は他の一般的に認知されている薬局方に列挙されていることを意味する。
「薬学的に許容される塩」は、薬学的に許容され、親化合物の所望の薬理学的活性を有する、本開示の化合物の塩を指す。特に、そのような塩は、非毒性であり、無機又は有機酸付加塩及び塩基付加塩であり得る。具体的には、かかる塩として、(1)無機酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などと形成された、若しくは、有機酸、例えば酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、シクロペンタンプロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、3−(4−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1,2−エタン−ジスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、4−クロロベンゼンスルホン酸、2−ナフタレンスルホン酸、4−トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、4−メチルビシクロ[2.2.2]−オクタ−2−エン−1−カルボン酸、グルコヘプトン酸、3−フェニルプロピオン酸、トリメチル酢酸、三級ブチル酢酸、ラウリル硫酸、グルコン酸、グルタミン酸、ヒドロキシナフトエ酸、サリチル酸、ステアリン酸、ムコン酸などと形成された、酸付加塩、又は、(2)どちらかの親化合物中に存在する酸性プロトンが、金属イオン、例えば、アルカリ金属イオン、アルカリ土類イオン、若しくはアルミニウムイオンで置換されるときに形成された塩、若しくは、有機塩基、例えばエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルグルカミンなどと配位された塩が挙げられる。塩には、単なる例として、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アンモニウム、テトラアルキルアンモニウムなど、化合物が塩基性官能基を含有する場合は、塩酸塩、臭化水素酸塩、酒石酸塩、メシレート、酢酸塩、マレイン酸塩、シュウ酸塩のような非毒性の有機又は無機酸の塩が更に挙げられる。
「薬学的に許容されるビヒクル」は、本開示の化合物と共に投与される希釈剤、アジュバント、賦形剤、又は担体を指す。「薬学的に許容される賦形剤」とは、薬理学的組成物に添加されるか、又は別の方法で剤の投与を容易にするためにビヒクル、担体又は希釈剤として用いられ、かつそれらと適合性がある、無毒性であり、生物学的に耐容性であり、かつ別の方法で対象への投与に生物学的に適している物質、例えば不活性物質を指す。賦形剤の例としては、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、様々な糖及びデンプンの種類、セルロース誘導体、ゼラチン、植物油、及びポリエチレングリコールが挙げられる。
任意の疾患又は障害を「治療する」又はそれらの「治療」は、一実施形態において、疾患又は障害を寛解させること(すなわち、疾患又は少なくとも1つのその臨床症状の進展を阻止又は低減すること)を指す。別の実施形態では、「治療する」又は「治療」とは、対象によって認識されない場合がある少なくとも1つの身体的パラメータを寛解させることを指す。更に別の実施形態では、「治療する」又は「治療」とは、身体的(例えば、認識可能な症状の安定化)、生理学的(例えば、身体的パラメータの安定化)のいずれか又はその両方において、疾患又は障害を調節することを指す。更に別の実施形態では、「治療する」又は「治療」とは、疾患又は障害の発症を遅延させることを指す。
「本開示の化合物」及び等価な表現は、本明細書に記載されている式(I)の化合物を包含することを意味し、この表現は、状況から許容される場合は薬学的に許容される塩及び溶媒和物、例えば水和物を含む。同様に、中間体に対する言及は、それ自体が特許請求されていようといまいと、状況から許容される場合はその塩及び溶媒和物を包含することを意味する。
本明細書で使用するとき、用語「同位体変種」は、そのような化合物を構成する1つ以上の原子に、不自然な割合の同位体を含有する化合物を指す。例えば、化合物の「同位体変種」を、放射標識することができ、すなわち、例えば重水素(2H又はD)、炭素−13(13C)、窒素−15(15N)などのような非放射性同位体を1つ又は2つ以上含有することができる。そのような同位体置換が行われる化合物において、存在する場合は以下の原子は、例えば、任意の水素が2H/Dであり得るか、任意の炭素が13Cであり得るか、又は任意の窒素が15Nであり得るように、変わり得ること、及びそのような原子の存在又は配置は、当業者によって判定され得ることが理解される。同様に、本開示は、例えば、得られる化合物が薬物及び/又は基質組織分布研究に使用され得る場合に、放射線同位体による同位体変種の調製を含むことができる。本開示の放射標識化合物を、単光子放出コンピュータ断層撮影法(SPECT)などの診断法で使用することができる。放射性同位体トリチウム、すなわち、3H、及び炭素−14、すなわち、14Cは、それらの組み込みやすさ及び検出法の準備しやすさのため特に有用である。更に、11C、18F、15O及び13Nのような陽電子放出同位体により置換されている化合物を調製することもでき、基質受容体占有率を検査する陽電子放出断層撮影法(PET)研究に有用である。
同じ分子式を有するが、性質又はその原子の結合の配列又は空間におけるその原子の配置が異なる化合物を、「異性体」と呼ぶことも、理解される。空間におけるその原子の配置において異なる異性体を、「立体異性体」、例えば、ジアステレオマー、鏡像異性体、及びアトロプ異性体、と呼ぶ。
互いの鏡像ではない立体異性体を、「ジアステレオマー」と呼び、互いの重ね合わせられない鏡像である立体異性体を、「鏡像異性体」と呼ぶ。化合物が不斉中心を有するとき、例えば、4つの異なる基に結合している場合、1対の鏡像異性体が可能である。鏡像異性体は、その不斉中心の絶対配置を特徴とすることができ、カーン・プレログのR−及びS−順位則によって記述されるか、又は分子が偏光面を回転させる様式によって、右旋性若しくは左旋性(すなわち、それぞれ(+)又は(−)異性体)として指定される。キラル化合物は、個々の鏡像異性体又はその混合物として、存在し得る。等比率の鏡像異性体を含有する混合物を、「ラセミ混合物」と呼ぶ。
「互変異性体」は、特定の化合物構造の互換可能な形態であり、水素原子及び電子の置換が異なる化合物を指す。したがって、2つの構造は、π電子及び原子(通常、H)の移動を通して、平衡であってもよい。例えば、エノール及びケトンは、酸又は塩基のいずれかで処理することによって迅速に相互変換されるので、互変異性体である。互変異性の別の例は、フェニルニトロメタンの酸形態及びニトロ形態であり、これらは同様に酸又は塩基で処理することにより形成される。
特に指示しない限り、明細書及び特許請求の範囲における特定の化合物の記載又は命名は、ラセミ体又は他のもののその個々の鏡像異性体及び混合物の両方を含むことを意図する。本開示内で、本明細書に記載のいずれかの構造中の炭素、酸素又は窒素原子上に現れる任意の空の原子価は、水素原子の存在を示す。キラル中心が構造中に存在し、その中心について特定の立体化学は示されていない場合、両方の鏡像異性体は、別々に又は混合物として、その構造によって包含される。立体化学の判定及び立体異性体の分離の方法は、当該技術分野で周知である。
本開示の範囲内で、Aは結合であり得る。本開示の範囲内で、Aはピリジル;フェニル;ナフタレニル;ピリミジニル;ピラジニル;ピリダジニル;任意でハロゲン(好ましくは、F)で置換されているベンゾ[d][1,3]ジオキソリル;ベンゾチオフェニル;又はピラゾリルでもあり得る。本開示の範囲内で、Aはピリジル;フェニル;ナフタレニル;ピリミジニル;ピラジニル;ピリダジニル;ベンゾチオフェニル;又はピラゾリルでもあり得る。本開示によれば、A部分(結合を除く)のいずれかは、非置換であり得るか、又は1つ、2つ、又は3つの置換基、好ましくは1つ又は2つの置換基、より好ましくは1つの置換基で置換されていてもよく、−C1〜6アルキル、例えば、−C1〜5アルキル、−C1〜4アルキル、−C1〜3アルキル、−C1〜2アルキル又は−C1アルキル;ハロゲン、例えば、F又はCl;−SF5;−OC1〜6アルキル、例えば、−OC1〜5アルキル、−OC1〜4アルキル、−OC1〜3アルキル、OC1〜2アルキル、又はOC1アルキル;−C(O)−C1〜6アルキル、例えば、−C(O)−C1〜5アルキル、−C(O)−C1〜4アルキル、−C(O)−C1〜3アルキル、−C(O)−C1〜2アルキル、又は−C(O)−C1アルキル;及び−C1〜6ハロアルキル、例えば、−C1〜5ハロアルキル、−C1〜4ハロアルキル、−C1〜3ハロアルキル、−C1〜2ハロアルキル、又は−C1ハロアルキル(−CF3、−CH2CH2Fなど)など、からなる群から独立して選択される。
いくつかの態様では、Aはピリジルである。ピリジルは、任意の環炭素原子を介して、好ましくは、2位又は3位の炭素を介して式Iの化合物(又はその亜属)のいずれかに結合し得る。好ましくは、ピリジルは、1つ又は2つの置換基、好ましくは1つの置換基で置換されている。ピリジル置換基は、ピリジル環の任意の環炭素原子に結合し得る。ピリジルが3位の炭素を介して式Iの化合物に結合する実施形態では、置換基は、好ましくは2位又は4位でピリジルに結合する。ピリジルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−C1〜6アルキル、例えば、−C1〜5アルキル、−C1〜4アルキル、−C1〜3アルキル、−C1〜2アルキル、又は−C1アルキルで置換され得る。ピリジルは、任意の利用可能な環炭素原子において、ハロゲン、例えばF又はClで置換され得る。ピリジルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−SF5で置換され得る。ピリジルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−OC1〜6アルキル、例えば、−OC1〜5アルキル、−OC1〜4アルキル、−OC1〜3アルキル、−OC1〜2アルキル、又は−OC1アルキルで置換され得る。ピリジルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−C(O)−C1〜6アルキル、例えば、−C(O)−C1〜5アルキル、−C(O)−C1〜4アルキル、−C(O)−C1〜3アルキル、−C(O)−C1〜2アルキル、又は−C(O)−C1アルキルで置換され得る。ピリジルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−C1〜6ハロアルキル、例えば、−C1〜5ハロアルキル、−C1〜4ハロアルキル、−C1〜3ハロアルキル、−C1〜2ハロアルキル、又は−C1ハロアルキル(−CF3、CH2CH2Fなどを含む)などで置換され得る。Aがピリジルである好ましい置換基には、−C1〜6アルキルが含まれ、−C1アルキルが最も好ましく、1つの−C1アルキル置換基がより好ましい。他の好ましい置換基としては、ハロゲン、特にF及びClが挙げられる。
いくつかの態様では、Aはフェニルである。好ましくは、フェニルは、1つ又は2つの置換基、好ましくは1つの置換基で置換されている。フェニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−C1〜6アルキル、例えば、−C1〜5アルキル、−C1〜4アルキル、−C1〜3アルキル、−C1〜2アルキル、又は−C1アルキルで置換され得る。フェニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、ハロゲン、例えばF又はClで置換され得る。フェニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−SF5で置換され得る。フェニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−OC1〜6アルキル、例えば、−OC1〜5アルキル、−OC1〜4アルキル、−OC1〜3アルキル、−OC1〜2アルキル、又は−OC1アルキルで置換され得る。フェニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−C(O)−C1〜6アルキル、例えば、−C(O)−C1〜5アルキル、−C(O)−C1〜4アルキル、−C(O)−C1〜3アルキル、−C(O)−C1〜2アルキル、又は−C(O)−C1アルキルで置換され得る。フェニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−C1〜6ハロアルキル、例えば、−C1〜5ハロアルキル、−C1〜4ハロアルキル、−C1〜3ハロアルキル、−C1〜2ハロアルキル、又は−C1ハロアルキル(−CF3、CH2CH2Fを含む)などで置換され得る。フェニルの置換基は、フェニル環の任意の環炭素原子、好ましくは、式Iの化合物へのフェニル部分の結合点に対してオルト位に結合し得る。Aがフェニルである好ましい置換基には、−C1〜6アルキルが含まれ、−C1アルキルが最も好ましい。他の好ましい置換基としては、ハロゲン、特にF及びClが挙げられる。
いくつかの態様では、Aはナフタレニルである。好ましくは、ナフタレニルは、1つ又は2つの置換基、好ましくは1つの置換基で置換されている。ナフタレニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−C1〜6アルキル、例えば、−C1〜5アルキル、−C1〜4アルキル、−C1〜3アルキル、−C1〜2アルキル、又は−C1アルキルで置換され得る。ナフタレニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、ハロゲン、例えばF又はClで置換され得る。ナフタレニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−SF5で置換され得る。ナフタレニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−OC1〜6アルキル、例えば、−OC1〜5アルキル、−OC1〜4アルキル、−OC1〜3アルキル、−OC1〜2アルキル、又は−OC1アルキルで置換され得る。ナフタレニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−C(O)−C1〜6アルキル、例えば、−C(O)−C1〜5アルキル、−C(O)−C1〜4アルキル、−C(O)−C1〜3アルキル、−C(O)−C1〜2アルキル、又は−C(O)−C1アルキルで置換され得る。ナフタレニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−C1〜6ハロアルキル、例えば、−C1〜5ハロアルキル、−C1〜4ハロアルキル、−C1〜3ハロアルキル、−C1〜2ハロアルキル、又は−C1ハロアルキル(−CF3、CH2CH2Fを含む)などで置換され得る。ナフタレニルは、その炭素原子のいずれかを介して式Iの化合物に結合し得る。ナフタレニルの置換基は、ナフタレニル環の任意の環炭素原子、好ましくは、式Iの化合物へのナフタレニル部分の結合点に対してオルト位に結合し得る。Aがナフタレニルである好ましい置換基には、−C1〜6アルキルが含まれ、−C1アルキルが最も好ましい。他の好ましい置換基としては、ハロゲン、特にF及びClが挙げられる。
いくつかの態様では、Aはピリミジニルである。ピリミジニルは、任意の環炭素原子を介して、式Iの化合物(又はその亜属)のいずれかに結合し得る。好ましくは、ピリミジニルは、1つ又は2つの置換基、好ましくは1つの置換基で置換されている。ピリミジニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−C1〜6アルキル、例えば、−C1〜5アルキル、−C1〜4アルキル、−C1〜3アルキル、−C1〜2アルキル、又は−C1アルキルで置換され得る。ピリミジニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、ハロゲン、例えばF又はClで置換され得る。ピリミジニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−SF5で置換され得る。ピリミジニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−OC1〜6アルキル、例えば、−OC1〜5アルキル、−OC1〜4アルキル、−OC1〜3アルキル、−OC1〜2アルキル、又は−OC1アルキルで置換され得る。ピリミジニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−C(O)−C1〜6アルキル、例えば、−C(O)−C1〜5アルキル、−C(O)−C1〜4アルキル、−C(O)−C1〜3アルキル、−C(O)−C1〜2アルキル、又は−C(O)−C1アルキルで置換され得る。ピリミジニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−C1〜6ハロアルキル、例えば、−C1〜5ハロアルキル、−C1〜4ハロアルキル、−C1〜3ハロアルキル、−C1〜2ハロアルキル、又は−C1ハロアルキル(−CF3、CH2CH2Fを含む)などで置換され得る。Aがピリミジニルである好ましい置換基には、−C1〜6アルキルが含まれ、−C1アルキルが最も好ましい。他の好ましい置換基としては、ハロゲン、特にF及びClが挙げられる。
いくつかの態様では、Aはピラジニルである。ピラジニルは、任意の環炭素原子を介して、式Iの化合物(又はその亜属)のいずれかに結合し得る。好ましくは、ピラジニルは、1つ又は2つの置換基、好ましくは1つの置換基で置換されている。ピラジニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−C1〜6アルキル、例えば、−C1〜5アルキル、−C1〜4アルキル、−C1〜3アルキル、−C1〜2アルキル、又は−C1アルキルで置換され得る。ピラジニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、ハロゲン、例えばF又はClで置換され得る。ピラジニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−SF5で置換され得る。ピラジニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−OC1〜6アルキル、例えば、−OC1〜5アルキル、−OC1〜4アルキル、−OC1〜3アルキル、−OC1〜2アルキル、又は−OC1アルキルで置換され得る。ピラジニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−C(O)−C1〜6アルキル、例えば、−C(O)−C1〜5アルキル、−C(O)−C1〜4アルキル、−C(O)−C1〜3アルキル、−C(O)−C1〜2アルキル、又は−C(O)−C1アルキルで置換され得る。ピラジニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−C1〜6ハロアルキル、例えば、−C1〜5ハロアルキル、−C1〜4ハロアルキル、−C1〜3ハロアルキル、−C1〜2ハロアルキル、又は−C1ハロアルキル(−CF3、CH2CH2Fを含む)などで置換され得る。Aがピラジニルである好ましい置換基には、−C1〜6アルキルが含まれ、−C1アルキルが最も好ましい。他の好ましい置換基としては、ハロゲン、特にF及びClが挙げられる。
いくつかの態様では、Aはピリダジニルである。ピリダジニルは、任意の環炭素原子を介して、式Iの化合物(又はその亜属)のいずれかに結合し得る。好ましくは、ピリダジニルは、1つ又は2つの置換基、好ましくは1つの置換基で置換されている。ピリダジニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−C1〜6アルキル、例えば、−C1〜5アルキル、−C1〜4アルキル、−C1〜3アルキル、−C1〜2アルキル、又は−C1アルキルで置換され得る。ピリダジニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、ハロゲン、例えばF又はClで置換され得る。ピリダジニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−SF5で置換され得る。ピリダジニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−OC1〜6アルキル、例えば、−OC1〜5アルキル、−OC1〜4アルキル、−OC1〜3アルキル、−OC1〜2アルキル、又は−OC1アルキルで置換され得る。ピリダジニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−C(O)−C1〜6アルキル、例えば、−C(O)−C1〜5アルキル、−C(O)−C1〜4アルキル、−C(O)−C1〜3アルキル、−C(O)−C1〜2アルキル、又は−C(O)−C1アルキルで置換され得る。ピリダジニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−C1〜6ハロアルキル、例えば、−C1〜5ハロアルキル、−C1〜4ハロアルキル、−C1〜3ハロアルキル、−C1〜2ハロアルキル、又は−C1ハロアルキル(−CF3、CH2CH2Fを含む)などで置換され得る。Aがピリダジニルである好ましい置換基には、−C1〜6アルキルが含まれ、−C1アルキルが最も好ましい。他の好ましい置換基としては、ハロゲン、特にF及びClが挙げられる。
いくつかの態様では、Aは、ベンゾ[d][1,3]ジオキソリルである。ベンゾ[d][1,3]ジオキソリルは、任意の環炭素原子を介して、式Iの化合物(又はその亜属)のいずれかに結合し得る。ベンゾ[d][1,3]ジオキソリルは、非置換であり得るか、又は1つ又は2つのハロゲン(好ましくはF)で置換され得る。好ましくは、ベンゾ[d][1,3]ジオキソリルは、1つ又は2つの他の置換基で置換されている。ベンゾ[d][1,3]ジオキソリルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−C1〜6アルキル、例えば、−C1〜5アルキル、−C1〜4アルキル、−C1〜3アルキル、−C1〜2アルキル、又は−C1アルキルで置換され得る。ベンゾ[d][1,3]ジオキソリルは、任意の利用可能な環炭素原子において、ハロゲン、例えばF又はClで置換され得る。ベンゾ[d][1,3]ジオキソリルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−SF5で置換され得る。ベンゾ[d][1,3]ジオキソリルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−OC1〜6アルキル、例えば、−OC1〜5アルキル、−OC1〜4アルキル、−OC1〜3アルキル、−OC1〜2アルキル、又は−OC1アルキルで置換され得る。ベンゾ[d][1,3]ジオキソリルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−C(O)−C1〜6アルキル、例えば、−C(O)−C1〜5アルキル、−C(O)−C1〜4アルキル、−C(O)−C1〜3アルキル、−C(O)−C1〜2アルキル、又は−C(O)−C1アルキルで置換され得る。ベンゾ[d][1,3]ジオキソリルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−C1〜6ハロアルキル、例えば、−C1〜5ハロアルキル、−C1〜4ハロアルキル、−C1〜3ハロアルキル、−C1〜2ハロアルキル、又は−C1ハロアルキル(−CF3、CH2CH2Fを含む)などで置換され得る。
いくつかの態様では、Aはベンゾチオフェニルである。ベンゾチオフェニルは、任意の環炭素原子を介して、式Iの化合物(又はその亜属)のいずれかに結合し得る。好ましくは、ベンゾチオフェニルは、1つ又は2つの置換基、好ましくは1つの置換基で置換されている。ベンゾチオフェニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−C1〜6アルキル、例えば、−C1〜5アルキル、−C1〜4アルキル、−C1〜3アルキル、−C1〜2アルキル、又は−C1アルキルで置換され得る。ベンゾチオフェニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、ハロゲン、例えばF又はClで置換され得る。ベンゾチオフェニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−SF5で置換され得る。ベンゾチオフェニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−OC1〜6アルキル、例えば、−OC1〜5アルキル、−OC1〜4アルキル、−OC1〜3アルキル、−OC1〜2アルキル、又は−OC1アルキルで置換され得る。ベンゾチオフェニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−C(O)−C1〜6アルキル、例えば、−C(O)−C1〜5アルキル、−C(O)−C1〜4アルキル、−C(O)−C1〜3アルキル、−C(O)−C1〜2アルキル、又は−C(O)−C1アルキルで置換され得る。ベンゾチオフェニルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−C1〜6ハロアルキル、例えば、−C1〜5ハロアルキル、−C1〜4ハロアルキル、−C1〜3ハロアルキル、−C1〜2ハロアルキル、又は−C1ハロアルキル(−CF3、CH2CH2Fを含む)などで置換され得る。
いくつかの態様では、Aはピラゾリルである。ピラゾリルは、任意の環炭素原子を介して、式Iの化合物(又はその亜属)のいずれかに結合し得る。好ましくは、ピラゾリルは、1つ又は2つの置換基、好ましくは1つの置換基で置換されている。ピラゾリルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−C1〜6アルキル、例えば、−C1〜5アルキル、−C1〜4アルキル、−C1〜3アルキル、−C1〜2アルキル、又は−C1アルキルで置換され得る。ピラゾリルは、任意の利用可能な環炭素原子において、ハロゲン、例えばF又はClで置換され得る。ピラゾリルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−SF5で置換され得る。ピラゾリルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−OC1〜6アルキル、例えば、−OC1〜5アルキル、−OC1〜4アルキル、−OC1〜3アルキル、−OC1〜2アルキル、又は−OC1アルキルで置換され得る。ピラゾリルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−C(O)−C1〜6アルキル、例えば、−C(O)−C1〜5アルキル、−C(O)−C1〜4アルキル、−C(O)−C1〜3アルキル、−C(O)−C1〜2アルキル、又は−C(O)−C1アルキルで置換され得る。ピラゾリルは、任意の利用可能な環炭素原子において、−C1〜6ハロアルキル、例えば、−C1〜5ハロアルキル、−C1〜4ハロアルキル、−C1〜3ハロアルキル、−C1〜2ハロアルキル、又は−C1ハロアルキル(−CF3、CH2CH2Fを含む)などで置換され得る。
好ましい態様では、Aは、非置換であるか、又は置換型フェニル、ピリジル、ピリミジル、又はピラジニル部分、特に好ましくはピリジニルである。フェニル、ピリジル、ピリミジル、又はピラジニル部分が置換されている態様では、好ましい置換基としては、−C1〜6アルキル(例えば、メチル)及びハロゲン(例えば、F又はCl)、特に好ましくはメチルが挙げられる。
好ましい態様では、Gは−フェニルである。これらの態様では、フェニルは、非置換であり得るか、又は1つ、2つ、又は3つの置換基、好ましくは1つ又は2つの置換基、より好ましくは1つの置換基で置換されていてもよく、ハロゲン;−C1〜6アルキル;
−C1〜6ハロアルキル;−OC1〜6ハロアルキル;−C3〜6シクロアルキル;−OC1〜6アルキル;−CN;−OH;−C1〜6alk−O−C1〜6アルキル;
−C(O)−NR6R7(式中、R6及びR7は、本明細書で先に記載されるとおりである);及び−C(O)−C1〜6アルキル;からなる群から独立して選択される。フェニルは、ハロゲン、例えばF又はClで置換され得る。フェニルは、−C1〜6アルキル、例えば、−C1〜5アルキル、−C1〜4アルキル、−C1〜3アルキル、−C1〜2アルキル、又は−C1アルキルで置換され得る。フェニルは、−C1〜6ハロアルキル、例えば、−C1〜5ハロアルキル、−C1〜4ハロアルキル、−C1〜3ハロアルキル、−C1〜2ハロアルキル、又は−C1ハロアルキルで置換され得る。フェニルは、−OC1〜6ハロアルキル、例えば、−OC1〜5ハロアルキル、−OC1〜4ハロアルキル、−OC1〜3ハロアルキル、−OC1〜2ハロアルキル、又は−OC1ハロアルキルで置換され得る。フェニルは、−C3〜6シクロアルキル、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシルで置換され得る。フェニルは、−OC1〜6アルキル、例えば、−OC1〜5アルキル、−OC1〜4アルキル、−OC1〜3アルキル、−OC1〜2アルキル、又は−OC1アルキルで置換され得る。フェニルは、−CNで置換され得る。フェニルは、−OHで置換され得る。フェニルは、−C1〜6alk−O−C1〜6アルキル、例えば−C1〜5alk−O−C1〜5アルキル、−C1〜4alk−O−C1〜4アルキル、−C1〜3alk−O−C1〜3アルキル、−C1〜2alk−O−C1〜2アルキル、又は−C1alk−O−C1アルキルで置換され得る。フェニルは、−C(O)−NR6R7で置換されてよく、式中、R6及びR7は、好ましくはそれぞれ独立して、H;−C1〜6アルキル、例えば、−C1〜5アルキル、−C1〜4アルキル、−C1〜3アルキル、C1〜2アルキル、又はC1アルキル;又は−C3〜6シクロアルキル、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシルである。より好ましくは、R6及びR7は、それぞれ独立して、H又は−C1〜6アルキル、例えば、−C1〜5アルキル、−C1〜4アルキル、−C1〜3アルキル、−C1〜2アルキル、又は−C1アルキルである。フェニルは、−C(O)−C1〜6アルキル、例えば、−C(O)−C1〜65アルキル、−C(O)−C1〜4アルキル、−C(O)−C1〜3アルキル、−C(O)−C1〜2アルキル、又は−C(O)−C1アルキルで置換され得る。
いくつかの態様では、Gはピリジルである。これらの態様では、ピリジルは、非置換であり得るか、又は1つ、2つ、又は3つの置換基、好ましくは1つ又は2つの置換基、より好ましくは1つの置換基で置換されていてもよく、ハロゲン;−C1〜6アルキル;
−C1〜6ハロアルキル;−OC1〜6ハロアルキル;−C3〜6シクロアルキル;−OC1〜6アルキル;−CN;−OH;−C1〜6alk−O−C1〜6アルキル;
−C(O)−NR6R7(式中、R6及びR7は、本明細書で先に記載されるとおりである);及び−C(O)−C1〜6アルキル;からなる群から独立して選択される。ピリジルは、ハロゲン、例えばF又はClで置換され得る。ピリジルは、−C1〜6アルキル、例えば、−C1〜5アルキル、−C1〜4アルキル、−C1〜3アルキル、−C1〜2アルキル、又は−C1アルキルで置換され得る。ピリジルは、−C1〜6ハロアルキル、例えば、−C1〜5ハロアルキル、−C1〜4ハロアルキル、−C1〜3ハロアルキル、−C1〜2ハロアルキル、又は−C1ハロアルキルで置換され得る。ピリジルは、−OC1〜6ハロアルキル、例えば、−OC1〜5ハロアルキル、−OC1〜4ハロアルキル、−OC1〜3ハロアルキル、−OC1〜2ハロアルキル、又は−OC1ハロアルキルで置換され得る。ピリジルは、−C3〜6シクロアルキル、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシルで置換され得る。ピリジルは、−OC1〜6アルキル、例えば、−OC1〜5アルキル、−OC1〜4アルキル、−OC1〜3アルキル、−OC1〜2アルキル、又は−OC1アルキルで置換され得る。ピリジルは、−CNで置換され得る。ピリジルは、−OHで置換され得る。ピリジルは、−C1〜6alk−O−C1〜6アルキル、例えば−C1〜5alk−O−C1〜5アルキル、−C1〜4alk−O−C1〜4アルキル、−C1〜3alk−O−C1〜3アルキル、−C1〜2alk−O−C1〜2アルキル、又は−C1alk−O−C1アルキルで置換され得る。ピリジルは、−C(O)−NR6R7で置換されてよく、式中、R6及びR7は、好ましくはそれぞれ独立して、H;−C1〜6アルキル、例えば、−C1〜5アルキル、−C1〜4アルキル、−C1〜3アルキル、−C1〜2アルキル、又は−C1アルキル;又は−C3〜6シクロアルキル、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシルである。より好ましくは、R6及びR7は、それぞれ独立して、H又は−C1〜6アルキル、例えば、−C1〜5アルキル、−C1〜4アルキル、−C1〜3アルキル、−C1〜2アルキル、又は−C1アルキルである。ピリジルは、−C(O)−C1〜6アルキル、例えば、−C(O)−C1〜65アルキル、−C(O)−C1〜4アルキル、−C(O)−C1〜3アルキル、−C(O)−C1〜2アルキル、又は−C(O)−C1アルキルで置換され得る。
いくつかの態様では、Gはピリダジニルである。これらの態様では、ピリダジニルは、非置換であり得るか、又は1つ、2つ、又は3つの置換基、好ましくは1つ又は2つの置換基、より好ましくは1つの置換基で置換されていてもよく、ハロゲン;−C1〜6アルキル;
−C1〜6ハロアルキル;−OC1〜6ハロアルキル;−C3〜6シクロアルキル;−OC1〜6アルキル;−CN;−OH;−C1〜6alk−O−C1〜6アルキル;
−C(O)−NR6R7(式中、R6及びR7は、本明細書で先に記載されるとおりである);及び−C(O)−C1〜6アルキル;からなる群から独立して選択される。ピリダジニルは、ハロゲン、例えばF又はClで置換され得る。ピリダジニルは、−C1〜6アルキル、例えば、−C1〜5アルキル、−C1〜4アルキル、−C1〜3アルキル、−C1〜2アルキル、又は−C1アルキルで置換され得る。ピリダジニルは、−C1〜6ハロアルキル、例えば、−C1〜5ハロアルキル、−C1〜4ハロアルキル、−C1〜3ハロアルキル、−C1〜2ハロアルキル、又は−C1ハロアルキルで置換され得る。ピリダジニルは、−OC1〜6ハロアルキル、例えば、−OC1〜5ハロアルキル、−OC1〜4ハロアルキル、−OC1〜3ハロアルキル、−OC1〜2ハロアルキル、又は−OC1ハロアルキルで置換され得る。ピリダジニルは、−C3〜6シクロアルキル、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシルで置換され得る。ピリダジニルは、−OC1〜6アルキル、例えば、−OC1〜5アルキル、−OC1〜4アルキル、−OC1〜3アルキル、−OC1〜2アルキル、又は−OC1アルキルで置換され得る。ピリダジニルは、−CNで置換され得る。ピリダジニルは、−OHで置換され得る。ピリダジニルは、−C1〜6alk−O−C1〜6アルキル、例えば−C1〜5alk−O−C1〜5アルキル、−C1〜4alk−O−C1〜4アルキル、−C1〜3alk−O−C1〜3アルキル、−C1〜2alk−O−C1〜2アルキル、又は−C1alk−O−C1アルキルで置換され得る。ピリダジニルは、−C(O)−NR6R7で置換されてよく、式中、R6及びR7は、好ましくはそれぞれ独立して、H;−C1〜6アルキル、例えば、−C1〜5アルキル、−C1〜4アルキル、−C1〜3アルキル、−C1〜2アルキル、又は−C1アルキル;又は−C3〜6シクロアルキル、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシルである。より好ましくは、R6及びR7は、それぞれ独立して、H又は−C1〜6アルキル、例えば、−C1〜5アルキル、−C1〜4アルキル、−C1〜3アルキル、−C1〜2アルキル、又は−C1アルキルである。ピリダジニルは、−C(O)−C1〜6アルキル、例えば、−C(O)−C1〜65アルキル、−C(O)−C1〜4アルキル、−C(O)−C1〜3アルキル、−C(O)−C1〜2アルキル、又は−C(O)−C1アルキルで置換され得る。
いくつかの態様では、Gはピリミジニルである。これらの態様では、ピリミジニルは、非置換であり得るか、又は1つ、2つ、又は3つの置換基、好ましくは1つ又は2つの置換基、より好ましくは1つの置換基で置換されていてもよく、ハロゲン;−C1〜6アルキル;
−C1〜6ハロアルキル;−OC1〜6ハロアルキル;−C3〜6シクロアルキル;−OC1〜6アルキル;−CN;−OH;−C1〜6alk−O−C1〜6アルキル;
−C(O)−NR6R7(式中、R6及びR7は、本明細書で先に記載されるとおりである);及び−C(O)−C1〜6アルキル;からなる群から独立して選択される。ピリミジニルは、ハロゲン、例えばF又はClで置換され得る。ピリミジニルは、−C1〜6アルキル、例えば、−C1〜5アルキル、−C1〜4アルキル、−C1〜3アルキル、−C1〜2アルキル、又は−C1アルキルで置換され得る。ピリミジニルは、−C1〜6ハロアルキル、例えば、−C1〜5ハロアルキル、−C1〜4ハロアルキル、−C1〜3ハロアルキル、−C1〜2ハロアルキル、又は−C1ハロアルキルで置換され得る。ピリミジニルは、−OC1〜6ハロアルキル、例えば、−OC1〜5ハロアルキル、−OC1〜4ハロアルキル、−OC1〜3ハロアルキル、−OC1〜2ハロアルキル、又は−OC1ハロアルキルで置換され得る。ピリミジニルは、−C3〜6シクロアルキル、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシルで置換され得る。ピリミジニルは、−OC1〜6アルキル、例えば、−OC1〜5アルキル、−OC1〜4アルキル、−OC1〜3アルキル、−OC1〜2アルキル、又は−OC1アルキルで置換され得る。ピリミジニルは、−CNで置換され得る。ピリミジニルは、−OHで置換され得る。ピリミジニルは、−C1〜6alk−O−C1〜6アルキル、例えば−C1〜5alk−O−C1〜5アルキル、−C1〜4alk−O−C1〜4アルキル、−C1〜3alk−O−C1〜3アルキル、−C1〜2alk−O−C1〜2アルキル、又は−C1alk−O−C1アルキルで置換され得る。ピリミジニルは、−C(O)−NR6R7で置換されてよく、式中、R6及びR7は、好ましくはそれぞれ独立して、H;−C1〜6アルキル、例えば、−C1〜5アルキル、−C1〜4アルキル、−C1〜3アルキル、−C1〜2アルキル、又は−C1アルキル;又は−C3〜6シクロアルキル、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシルである。より好ましくは、R6及びR7は、それぞれ独立して、H又は−C1〜6アルキル、例えば、−C1〜5アルキル、−C1〜4アルキル、−C1〜3アルキル、−C1〜2アルキル、又は−C1アルキルである。ピリミジニルは、−C(O)−C1〜6アルキル、例えば、−C(O)−C1〜65アルキル、−C(O)−C1〜4アルキル、−C(O)−C1〜3アルキル、−C(O)−C1〜2アルキル、又は−C(O)−C1アルキルで置換され得る。
いくつかの態様では、Gはベンゾフラニルである。これらの態様では、ベンゾフラニルは、非置換であり得るか、又は1つ、2つ、又は3つの置換基、好ましくは1つ又は2つの置換基、より好ましくは1つの置換基で置換されていてもよく、ハロゲン;−C1〜6アルキル;
−C1〜6ハロアルキル;−OC1〜6ハロアルキル;−C3〜6シクロアルキル;−OC1〜6アルキル;−CN;−OH;−C1〜6alk−O−C1〜6アルキル;
−C(O)−NR6R7(式中、R6及びR7は、本明細書で先に記載されるとおりである);及び−C(O)−C1〜6アルキル;からなる群から独立して選択される。ベンゾフラニルは、ハロゲン、例えばF又はClで置換され得る。ベンゾフラニルは、−C1〜6アルキル、例えば、−C1〜5アルキル、−C1〜4アルキル、−C1〜3アルキル、−C1〜2アルキル、又は−C1アルキルで置換され得る。ベンゾフラニルは、−C1〜6ハロアルキル、例えば、−C1〜5ハロアルキル、−C1〜4ハロアルキル、−C1〜3ハロアルキル、−C1〜2ハロアルキル、又は−C1ハロアルキルで置換され得る。ベンゾフラニルは、−OC1〜6ハロアルキル、例えば、−OC1〜5ハロアルキル、−OC1〜4ハロアルキル、−OC1〜3ハロアルキル、−OC1〜2ハロアルキル、又は−OC1ハロアルキルで置換され得る。ベンゾフラニルは、−C3〜6シクロアルキル、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシルで置換され得る。ベンゾフラニルは、−OC1〜6アルキル、例えば、−OC1〜5アルキル、−OC1〜4アルキル、−OC1〜3アルキル、−OC1〜2アルキル、又は−OC1アルキルで置換され得る。ベンゾフラニルは、−CNで置換され得る。ベンゾフラニルは、−OHで置換され得る。ベンゾフラニルは、−C1〜6alk−O−C1〜6アルキル、例えば−C1〜5alk−O−C1〜5アルキル、−C1〜4alk−O−C1〜4アルキル、−C1〜3alk−O−C1〜3アルキル、−C1〜2alk−O−C1〜2アルキル、又は−C1alk−O−C1アルキルで置換され得る。ベンゾフラニルは、−C(O)−NR6R7で置換されてよく、式中、R6及びR7は、好ましくはそれぞれ独立して、H;−C1〜6アルキル、例えば、−C1〜5アルキル、−C1〜4アルキル、−C1〜3アルキル、C1〜2アルキル、又は−C1アルキル;−C3〜6シクロアルキル、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシルである。より好ましくは、R6及びR7は、それぞれ独立して、H又は−C1〜6アルキル、例えば、−C1〜5アルキル、−C1〜4アルキル、−C1〜3アルキル、−C1〜2アルキル、又は−C1アルキルである。ベンゾフラニルは、−C(O)−C1〜6アルキル、例えば、−C(O)−C1〜65アルキル、−C(O)−C1〜4アルキル、−C(O)−C1〜3アルキル、−C(O)−C1〜2アルキル、又は−C(O)−C1アルキルで置換され得る。
いくつかの態様では、Gはチオフェニルである。これらの態様では、チオフェニルは、非置換であり得るか、又は1つ、2つ、又は3つの置換基、好ましくは1つ又は2つの置換基、より好ましくは1つの置換基で置換されていてもよく、ハロゲン;−C1〜6アルキル;
−C1〜6ハロアルキル;−OC1〜6ハロアルキル;−C3〜6シクロアルキル;−OC1〜6アルキル;−CN;−OH;−C1〜6alk−O−C1〜6アルキル;
−C(O)−NR6R7(式中、R6及びR7は、本明細書で先に記載されるとおりである);及び−C(O)−C1〜6アルキル;からなる群から独立して選択される。チオフェニルは、ハロゲン、例えばF又はClで置換され得る。チオフェニルは、−C1〜6アルキル、例えば、−C1〜5アルキル、−C1〜4アルキル、−C1〜3アルキル、−C1〜2アルキル、又は−C1アルキルで置換され得る。チオフェニルは、−C1〜6ハロアルキル、例えば、−C1〜5ハロアルキル、−C1〜4ハロアルキル、−C1〜3ハロアルキル、−C1〜2ハロアルキル、又は−C1ハロアルキルで置換され得る。チオフェニルは、−OC1〜6ハロアルキル、例えば、−OC1〜5ハロアルキル、−OC1〜4ハロアルキル、−OC1〜3ハロアルキル、−OC1〜2ハロアルキル、又は−OC1ハロアルキルで置換され得る。チオフェニルは、−C3〜6シクロアルキル、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシルで置換され得る。チオフェニルは、−OC1〜6アルキル、例えば、−OC1〜5アルキル、−OC1〜4アルキル、−OC1〜3アルキル、−OC1〜2アルキル、又は−OC1アルキルで置換され得る。チオフェニルは、−CNで置換され得る。チオフェニルは、−OHで置換され得る。チオフェニルは、−C1〜6alk−O−C1〜6アルキル、例えば−C1〜5alk−O−C1〜5アルキル、−C1〜4alk−O−C1〜4アルキル、−C1〜3alk−O−C1〜3アルキル、−C1〜2alk−O−C1〜2アルキル、又は−C1alk−O−C1アルキルで置換され得る。チオフェニルは、−C(O)−NR6R7で置換されてよく、式中、R6及びR7は、好ましくはそれぞれ独立して、H;−C1〜6アルキル、例えば、−C1〜5アルキル、−C1〜4アルキル、−C1〜3アルキル、−C1〜2アルキル、又は−C1アルキル;又は−C3〜6シクロアルキル、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、又はシクロヘキシルである。より好ましくは、R6及びR7は、それぞれ独立して、H又は−C1〜6アルキル、例えば、−C1〜5アルキル、−C1〜4アルキル、−C1〜3アルキル、−C1〜2アルキル、又は−C1アルキルである。チオフェニルは、−C(O)C1〜6アルキル、例えば、−C(O)C1〜65アルキル、−C(O)C1〜4アルキル、−C(O)C1〜3アルキル、−C(O)C1〜2アルキル、又は−C(O)C1アルキルで置換され得る。
好ましい実施形態では、Gは非置換であるか、又は置換型フェニル、ピリジル、ピリジジニル、又はピラジニルである。Gが置換型フェニル、ピリジル、ピリジジニル、又はピラジニルである態様では、好ましい置換基は、C1〜6アルキル(例えばメチル)を含む。他の好ましい態様では、GはC1〜6アルキル(例えば、−イソプロピル)である。
本開示は、ブルトン型チロシンキナーゼよって媒介される疾患、障害又は症状を有すると診断されたか、又は疾患、障害又は症状に罹患している対象を治療するために、本明細書に記載される化合物を使用する方法に関する。これらの方法は、ブルトン型チロシンキナーゼを阻害するのに十分な量で本開示の化合物を対象に投与することによって達成される。
更なる態様では、治療有効量の少なくとも1つの式(I)(並びに式(I’)、式(II’)、式(III’)、式(IV’)及び式(V’))の化合物)を含有する組成物を対象に投与することで、治療を必要とする対象においてブルトン型チロシンキナーゼを阻害する方法が、本明細書中で提供される。本開示のいくつかの態様は、治療有効量の少なくとも1つの式(I)(並びに式(I’)、式(II’)、式(III’)、式(IV’)及び式(V’))の化合物)の化合物を含有する組成物を対象に投与することで、自己免疫疾患に罹患している対象を治療する方法を目的とする。いくつか態様では、自己免疫疾患とは、例えば、炎症性腸疾患、関節炎、狼瘡、リウマチ性関節炎、乾癬性関節炎、変形性関節炎、スティル病、若年性関節炎、糖尿病、重症筋無力症、橋本甲状腺炎、オード甲状腺炎、グレーブス病、シェーグレン症候群、多発性硬化症、ギランバレー症候群、急性播種性脳脊髄炎、アジソン病、眼球クローヌス・ミオクローヌス症候群、強直性脊椎炎、抗リン脂質抗体症候群、再生不良性貧血、自己免疫性肝炎、セリアック病、グッドパスチャー症候群、特発性血小板減少性紫斑病、視神経炎、強皮症、原発性胆汁性肝硬変、ライター症候群、高安動脈炎、側頭動脈炎、温式自己免疫性溶血性貧血、ウェゲナー肉芽腫症、乾癬、全身性脱毛症、ベーチェット病、慢性疲労、自律神経障害、子宮内膜症、間質性膀胱炎、神経性筋強直症、強皮症、又は外陰部痛である。自己免疫疾患の治療に使用される場合、式(I)(並びに、式(I’)、式(II’)、式(III’)、式(IV’)及び式(V’))の化合物は、単剤として投与され得る。代替的に、自己免疫疾患の治療に使用される場合、式(I)(並びに、式(I’)、式(II’)、式(III’)、式(IV’)及び式(V’))の化合物は、自己免疫疾患の治療に有用であることが知られている他の薬剤と組み合わせて投与され得る。
本開示の他の実施形態は、治療有効量の少なくとも1つの式(I)(並びに式(I’)、式(II’)、式(III’)、式(IV’)及び式(V’))の化合物)の化合物を含有する組成物を対象に投与することで、異種免疫症状に罹患している対象を治療する方法を目的とする。いくつかの態様では、異種免疫症状又は疾患には、例えば、移植片対宿主拒絶反応、移植、輸血、アナフィラキシー、アレルギー、I型過敏症、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎、又はアトピー性皮膚炎がある。異種免疫症状の治療に使用される場合、式(I)(並びに、式(I’)、式(II’)、式(III’)、式(IV’)及び式(IV’))の化合物は、単剤として投与され得る。代替的に、異種免疫症状の治療に使用される場合、式(I)(並びに、式(I’)、式(II’)、式(III’)、式(IV’)及び式(V’))の化合物は、異種免疫疾患の治療に有用であることが知られている他の薬剤と組み合わせて投与され得る。
本開示の他の実施形態は、治療有効量の少なくとも1つの式(I)(並びに式(I’)、式(II’)、式(III’)、式(IV’)及び式(V’))の化合物)の化合物を含有する組成物を対象に投与することで、炎症性疾患に罹患している対象を治療する方法を目的とする。特定の実施形態では、炎症性疾患には、例えば、喘息、虫垂炎、眼瞼炎、細気管支炎、気管支炎、滑液包炎、子宮頸管炎、胆管炎、胆嚢炎、結腸炎、結膜炎、膀胱炎、涙腺炎、皮膚炎、皮膚筋炎、脳炎、心内膜炎、子宮内膜炎、腸炎、小腸結腸炎、上顆炎、副睾丸炎、筋膜炎、線維症、胃炎、胃腸炎、肝炎、化膿性汗腺炎、喉頭炎、乳腺炎、髄膜炎、脊髄炎心筋炎、筋炎、腎炎、卵巣炎、精巣炎、骨炎、中耳炎、膵炎、耳下腺炎、心膜炎、腹膜炎、咽頭カタル、胸膜炎、静脈炎、肺炎、肺炎、直腸炎、前立腺炎、腎盂腎炎、鼻炎、耳管炎、静脈洞炎、口内炎、滑膜炎、腱炎、扁桃炎、ブドウ膜炎、腱鞘炎、脈管炎、又は外陰炎がある。炎症性疾患の治療に使用される場合、式(I)(並びに、式(I’)、式(II’)、式(III’)、式(IV’)及び式(V’))の化合物は、単剤として投与され得る。代替的に、炎症性疾患の治療に使用される場合、式(I)(並びに、式(I’)、式(II’)、式(III’)、式(IV’)及び式(V’))の化合物は、炎症性疾患の治療に有用であることが知られている他の薬剤と組み合わせて投与され得る。
本開示の他の実施形態は、治療有効量の少なくとも1つの式(I)(並びに式(I’)、式(II’)、式(III’)、式(IV’)及び式(V’))の化合物)の化合物を含有する組成物を対象に投与することで、癌に罹患している対象を治療する方法を目的とする。一実施形態において、癌は、B細胞リンパ増殖障害、例えば、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、濾胞性リンパ腫、慢性リンパ球性リンパ腫、慢性リンパ球性白血病、B細胞前リンパ球性白血病、リンパ形質細胞性リンパ腫/ワルデンスストロームマクログロブリン血症、脾臓周辺帯リンパ腫、形質細胞性骨髄腫、形質細胞腫、節外周辺帯B細胞リンパ腫、節性辺縁帯B細胞リンパ腫、外套細胞リンパ腫、縦隔(胸腺)大細胞型B細胞リンパ腫、血管内大細胞型B細胞性リンパ腫、原発性滲出性リンパ腫、バーキットリンパ腫/白血病、又はリンパ腫肉芽腫症である。特に、本開示の化合物で治療するのに特に適している癌としては、外套細胞リンパ腫及び慢性リンパ球性白血病及びマクログロブリン血症な、並びに多発性骨髄腫が挙げられる。対象が癌に罹患しているいくつかの実施形態では、抗癌剤は、上記の化合物の1つに加えて対象に投与される。一実施形態において、抗癌剤は、例えば、U0126、PD98059、PD184352、PD0325901、ARRY−142886、SB239063、SP600125、BAY 43−9006、ワートマニン又はLY294002などのマイトジェン活性化プロテインキナーゼシグナル伝達の阻害剤である。癌の治療に使用される場合、式(I)(並びに、式(I’)、式(II’)、式(III’)、式(IV’)及び式(V’))の化合物は、単剤として投与され得る。代替的に、癌の治療に使用される場合、式(I)(並びに、式(I’)、式(II’)、式(III’)、式(IV’)及び式(V’))の化合物は、癌の治療に有用であることが知られている他の薬剤と組み合わせて投与され得る。
本開示の他の実施形態は、治療有効量の少なくとも1つの式(I)(並びに式(I’)、式(II’)、式(III’)、式(IV’)及び式(V’))の化合物)の化合物を含有する組成物を対象に投与することで、血栓塞栓性障害に罹患している対象を治療する方法を目的とする。更なる実施形態では、血栓塞栓性障害は、例えば、心筋梗塞、狭心症、血管形成術後の再閉塞、血管形成術後の再狭窄、大動脈冠動脈バイパス術後の再閉塞、大動脈冠動脈バイパス術後の再狭窄、脳卒中、一過性虚血、末梢動脈閉塞性疾患、肺塞栓症、又は深部静脈血栓症である。血栓塞栓性障害の治療に使用される場合、式(I)(並びに、式(I’)、式(II’)、式(III’)、式(IV’)及び式(V’))の化合物は、単剤として投与され得る。代替的に、血栓塞栓性障害の治療に使用される場合、式(I)(並びに、式(I’)、式(II’)、式(III’)、式(IV’)及び式(V’))の化合物は、血栓塞栓性障害の治療に有用であることが知られている他の薬剤と組み合わせて投与され得る。
本開示の他の実施形態は、治療有効量の少なくとも1つの式(I)(並びに式(I’)、式(II’)、式(III’)、式(IV’)及び式(V’))の化合物)の化合物を含有する組成物を対象に投与することで、呼吸器疾患に罹患している対象を治療する方法を目的とする。いくつかの態様では、呼吸器疾患は喘息である。この態様の更なる実施形態では、呼吸器疾患としては、成人呼吸促迫症候群及びアレルギー性(外因性)喘息、非アレルギー性(内因性)喘息、急性重症喘息、慢性喘息、臨床病型喘息、夜間性喘息アレルギー誘発性喘息、アスピリン感受性喘息、運動誘発性喘息、過換気誘発喘息、小児発症喘息、成人発症喘息、咳喘息、職業性喘息、ステロイド耐性喘息、季節性喘息が挙げられるが、これらに限定されない。呼吸器疾患の治療に使用される場合、式(I)(並びに、式(I’)、式(II’)、式(III’)、式(IV’)及び式(V’))の化合物は、単剤として投与され得る。代替的に、呼吸器疾患の治療に使用される場合、式(I)(並びに、式(I’)、式(II’)、式(III’)、式(IV’)及び式(V’))の化合物は、呼吸器疾患の治療に有用であることが知られている他の薬剤と組み合わせて投与され得る。
別の態様は、治療有効量の少なくとも1つの式(I)(並びに式(I’)、式(II’)、式(III’)、式(IV’)及び式(V’))の化合物)の化合物を対象に投与する工程を含む、リウマチ性関節炎及び変形性関節炎の予防方法、を目的とする。リウマチ性関節炎及び変形性関節炎の治療に使用される場合、式(I)の化合物は、単剤として投与され得る。代替的に、リウマチ性関節炎及び変形性関節炎の治療に使用される場合、式(I)(並びに、式(I’)、式(II’)、式(III’)、式(IV’)及び式(V’))の化合物は、リウマチ性関節炎及び変形性関節炎の治療に有用であることが知られている他の薬剤と組み合わせて投与され得る。
別の態様は、治療有効量の少なくとも1つの式(I)(並びに式(I’)、式(II’)、式(III’)、式(IV’)及び式(V’))の化合物)の化合物を対象に投与する工程を含む、皮膚の炎症反応の治療方法を目的とする。かかる皮膚の炎症反応としては、例えば、皮膚炎、接触性皮膚炎、湿疹、蕁麻疹、酒さ、及び瘢痕化が挙げられる。別の態様は、治療有効量の式(I)(並びに式(I’)、式(II’)、式(III’)、式(IV’)及び式(V’))の化合物)の化合物を哺乳類に投与する工程を含む、皮膚、関節、又は他の組織若しくは器官の乾癬性病変を減少させる方法を目的とする。これらの病状の治療に使用される場合、式(I)(並びに、式(I’)、式(II’)、式(III’)、式(IV’)及び式(V’))の化合物は、単剤として投与され得る。代替的に、これらの病状の治療に使用される場合、式(I)(並びに、式(I’)、式(II’)、式(III’)、式(IV’)及び式(V’))の化合物は、これらの病状の治療に有用であることが知られている他の薬剤と組み合わせて投与され得る。
いくつかの態様では、式(I)(並びに、式(I’)、式(II’)、式(III’)、式(IV’)及び式(V’))の化合物は、当該技術分野で既知の方法により、CYP3A4と組み合わせて投与され得る。
本開示による治療方法では、かかる疾患、障害、又は症状に罹患しているか、又はこれらを有すると診断された対象に、本開示による有効量の薬剤が投与される。「有効量」とは、対象の疾患、障害又は症状に対するかかる治療を必要とする患者において、所望の治療的効果を概ねもたらすのに十分な量又は十分な投与量を意味する。本開示の化合物の有効量又は用量は、モデル化、用量漸増試験又は臨床試験などの常法によって、並びに日常的な要因、例えば、投与若しくは薬物送達の形態又は経路、化合物の薬物動態、疾患、障害又は症状の重篤度及び経過、対象が以前に受けていた又は現在受けている治療、対象の健康症状及び薬物に対する応答、並びに治療する医者の判断を考慮することによって確定され得る。用量の例は、単回又は分割用量単位(例えば1日2回、1日3回、1日4回)で対象の体重1kg当たり化合物約0.001〜約200mg/日、好ましくは約0.05〜100mg/kg/日、又は約1〜35mg/kg/日の範囲である。70kgのヒトの場合では、好適な投薬量の例示的な範囲は、約0.05〜約7g/日又は約0.2〜約2.5g/日である。
更に、本開示の化合物は、追加の活性成分と組み合わせて、上述の症状の治療で使用され得る。追加の活性成分は、本開示の化合物とは別々か、又は同時に投与されてもよく、又はかかる薬剤を本発明の医薬組成物に含めてもよい。この組み合わせは、(例えば、本開示による活性剤の効力若しくは有効性を高める化合物を組み合わせに含めることによって)有効性を増大させる、1つ以上の副作用を減少させる、又は本開示による活性剤の必要用量を減少させるのに役立ち得る。
本開示の化合物は、本開示の医薬組成物を処方するために、単独で又は1つ以上の追加の活性成分と組み合わせて使用される。本開示の医薬組成物は、(a)有効量の本開示による少なくとも1つの化合物と、(b)薬学的に許容される賦形剤とを含む。
1つ以上の用量単位の活性剤を含有する医薬組成物の送達形態は、好適な医薬賦形剤及び当業者に既知であるか又は利用可能になっている配合技法を用いて調製してもよい。この組成物は、本発明の方法において、好適な送達経路、例えば、経口、非経口、直腸内、局所若しくは眼経路によって又は吸入によって投与してもよい。
調製物は、錠剤、カプセル剤、サッシェ剤、糖衣錠、粉剤、顆粒剤、トローチ剤、再構成用粉剤、液体調製物、又は坐剤の形態であってもよい。好ましくは、この組成物は、静脈内注射、局所投与又は経口投与用に処方される。
経口投与の場合、本開示の化合物は、錠剤若しくはカプセルの形態で、又は溶液、乳剤、若しくは懸濁剤として提供され得る。経口組成物を調製するために、この化合物は、例えば、1日あたり約0.05〜約100mg/kg、1日あたり約0.05〜約35mg/kg、又は1日あたり約0.1〜約10mg/kgの用量を生じるように処方されてもよい。例えば、1日あたり約5mg〜5gの合計日用量は、1日あたり1回、2回、3回又は4回投与することによって達成されてもよい。
経口錠剤は、薬学的許容される賦形剤、例えば、不活性希釈剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、甘味剤、着香剤、着色剤及び保存剤と混合された本開示による化合物を含み得る。好適な不活性充填剤としては、炭酸ナトリウム及び炭酸カルシウム、リン酸ナトリウム及びリン酸カルシウム、ラクトース、デンプン、糖、グルコース、メチルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、マンニトール、ソルビトールなどが挙げられる。例示的な経口用液体賦形剤としては、エタノール、グリセロール、水などが挙げられる。デンプン、ポリビニルピロリドン(PVP)、グリコール酸ナトリウムデンプン、微晶質セルロース及びアルギン酸は、好適な崩壊剤である。結合剤としては、デンプン及びゼラチンを挙げてもよい。滑沢剤は、存在する場合、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクであってもよい。必要に応じて、錠剤をモノステアリン酸グリセリル又はジステアリン酸グリセリルなどの物質でコーティングして、消化管内での吸収を遅延させてもよく、又は腸溶コーティングでコーティングしてもよい。
経口投与用カプセルとしては、ハードゼラチンカプセル及びソフトゼラチンカプセルが挙げられる。ハードゼラチンカプセルを調製するために、本開示の化合物は、固体、半固体又は液体の希釈剤と混合され得る。ソフトゼラチンカプセルは、本開示の化合物を水、ピーナッツ油若しくはオリーブ油などの油、流動パラフィン、短鎖脂肪酸のモノグリセリドとジグリセリドとの混合物、ポリエチレングリコール400又はプロピレングリコールと混合することによって調製され得る。
経口投与用の液体は、懸濁剤、溶液、乳剤若しくはシロップ剤の形態であってもよく、あるいは使用前に水若しくは他の好適なビヒクルで再構成するために、凍結乾燥させてもよく、又は乾燥製品として提示してもよい。かかる液体組成物は、任意に、薬学的に許容される賦形剤、例えば、懸濁化剤(例えば、ソルビトール、メチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲルなど);非水性ビヒクル、例えば、油(例えば、アーモンド油又は分留ヤシ油)、プロピレングリコール、エチルアルコール又は水;保存剤(例えば、p−ヒドロキシ安息香酸メチル若しくはp−ヒドロキシ安息香酸プロピル、又はソルビン酸);レシチンなどの湿潤剤;及び必要に応じて着香剤又は着色剤を含有していてもよい。
また、本開示の活性剤は、非経口経路によって投与され得る。例えば、上記の組成物を、直腸内投与のために坐剤として処方されてもよい。静脈内、筋肉内、腹腔内又は皮下経路を含む非経口用途の場合、本開示の化合物は、適切なpH及び等張性に緩衝された滅菌水溶液若しくは懸濁液、又は非経口的に許容される油中で提供されてもよい。好適な水性ビヒクルとしては、リンガー液及び等張性塩化ナトリウムが挙げられる。かかる形態は、アンプル又は使い捨て注射装置などの単位用量形態、適切な用量を引き抜くことができるバイアルなどの多用量形態、又は注射可能な製剤を調製するために使用できる固体形態若しくは予濃縮物で提示されることになる。例示的な注入用量は、数分間から数日間の範囲の期間にわたって約1〜1000μg(.mu.g)/kg/分の範囲の、医薬担体と混合された化合物であってもよい。
局所投与の場合、この化合物を、ビヒクルに対して約0.1%〜約10%の薬物の濃度で薬学的担体と混合してもよい。本開示の化合物を投与する別の形態は、経皮送達を行うためにパッチ製剤を利用し得る。
次に、本開示の方法において有用な例示的な化合物を、以下のその一般的調製についての例示的な合成スキーム及び以下の具体例を参照することによって説明する。本明細書における様々な化合物を得るために、適宜保護を行って又は行わずに、最終的に望ましい置換基を反応スキームを通して担持させて所望の生成物が生成されるように、出発物質材料を好適に選択してもよいことを当業者は理解するであろう。代替的に、最終的に所望される置換基の代わりに、反応スキームを通して担持され、かつ適宜、所望される置換基で置換されてもよい、好適な基を用いることが必要であるか又は望ましい場合もある。特に明記されない限り、変数は、式(I)(並びに、式(I’)、式(II’)、式(III’)、式(IV’)、及び式(IV’))を参照して上記で定義したとおりである。反応は、溶媒の融点と還流温度との間、好ましくは0℃と溶媒の還流温度との間で実施することができる。反応は、従来の加熱又はマイクロ波加熱を用いて加熱されてもよい。反応は、密閉圧力容器内で溶媒の通常の還流温度より高い温度で実施されてもよい。
スキーム2によると、合成的に入手可能であるか、又は市販されている式(VIII)の化合物(式中、Aはフェニルであるか、又は1つ又は2つの窒素員を含有する6員ヘテロアリール環であり、HALはBr又はFであり、Raは独立してH、ハロゲン、及びCH3である)は、DMF、DMA、THF、ジオキサンなどの適切な溶媒中で、式G1−OH(X)(式中、G1はフェニル、C3〜6シクロアルキル、又はC1〜6アルキル、NaH、Na2CO3、NaHCO3、K2CO3、Cs2CO3、などの好適な塩基である)の市販されているか、又は合成的に入手可能であるアルコールと芳香族求核置換反応で反応させて、式(XII)の化合物(式中、EはOである)が提供される。
スキーム3によると、式(XIV)の化合物(式中、環Aは、好適に置換されたフェニル又は1〜2個の窒素原子を含有するヘテロアリールであり、HALはI、Cl又はBrであり、RaはC1〜6アルキルである)と、式G1−OHの化合物(式中、G1はフェニルであるか、又は1〜2個の窒素員を含有するヘテロアリールである)とを銅触媒クロスカップリング反応において反応させる。例えば、2−クロロ−4−メチルピリミジン−5−アミンなどの式(XV)の化合物と、式(X)の化合物(フェノールなど)、銅触媒(Cu、CuIなど)、及びN,N−ジメチルグリシン、K2CO3、Cs2CO3などの塩基とを、ジオキサン、DMSOなどの好適な溶媒中、約90℃の温度で、1〜3日間反応させることで、4−メチル−2−フェノキシピリミジン−5−アミンが提供される。代替の方法では、カップリング反応は、DMSOなどの溶媒中、K2CO3などの塩基を用いて、マイクロ波又は従来の加熱を使用して、触媒の非存在下で実施される。
式(XVI)の化合物は、式(IX)の化合物から2工程でも調製される。第1の工程において、式(IX)の化合物(式中、環Aはフェニルであるか、又は1〜2個の窒素員を含有するヘテロアリール環であり、RaはC1〜6アルキルである)とのカップリングを、式LG−G1の化合物(式中、LGはClであり、G1はC1〜6アルキル、フェニル、又は前述のとおり1〜2個の窒素原子を含有する6員ヘテロアリール環である)と反応させる。第2工程では、当業者に既知の条件を用いるニトロ部分の還元によっては、式(XVI)の化合物が提供される。
スキーム4によると、式(XIV)のアリールハライド化合物(式中、環Aはフェニルであるか、又は1〜2個の窒素員を含有するヘテロアリール環であり、HALはCl、Brであり、RaはH又はC1〜6アルキルである)、Suziki、Negishi及びGrignard反応などの遷移金属触媒クロスカップリング反応を受ける。例えば、式(XIV)の化合物と、市販されているか、又は合成的に入手可能なアルキル又はアリールボロン酸又はエステルとを、Pd(PPh3)4、Pd(OAc)2、Pd(OAc)2などの好適なパラジウム触媒、Cs2CO3、K2CO3、Na2CO3などの塩基の存在下で、ACN、THF、MeOH、EtOH、トルエン、ジオキサン、水、又はこれらの混合物などの好適な溶媒中、従来又はマイクロ波加熱を用いて、80℃〜120℃の範囲の温度で12時間〜24時間反応させることで、式(XVII)の化合物(式中、G1はC1〜6アルキル又はフェニルである)が提供される。
同様にして、式(XIV)のアリール及びアリールハライド化合物(式中、Aはフェニル、又は1〜2個の窒素員を含有するヘテロアリール環であり、HALはCl、Brであり、RaはH又はC1〜6アルキルである)と、塩化イソプロピルマグネシウムなどのグリニャール試薬、又はイソブチル亜鉛(II)ブロマイド、シクロブチル亜鉛(II)ブロマイドなどの有機亜鉛試薬とを、Pd(dppf)Cl2・DCM、Pd(dppf)2Cl2などのパラジウム触媒の存在下で、THFなどの好適な溶媒中、−78℃から溶媒の還流温度までの範囲の温度で反応させることで、式(XVII)の化合物(式中、G1はC1〜6アルキル)が提供される。
スキーム6によると、式(XIX)のニトリル化合物を塩基性条件下で求核芳香族置換反応でエチルチオアセテートと反応させ、次に閉環させることで、式(XX)のチエノピリジン−カルボキシレート化合物が提供される。式(XXI)の化合物は、式(XX)の化合物から2工程で調製される。第1の工程では、式(XX)の化合物は、CDIとを、1,ジオキサンなどの好適な溶媒中、還流温度で、12〜24時間反応させる。第2の工程では、MeOHなどの溶媒中、室温〜50℃の範囲の温度で、12〜24時間、NaOH、LiOHなどの好適な塩基でエステル部分を加水分解することで、式(XXI)の酸化合物が得られる。
スキーム7によると、上述のような式(XXI)の酸化合物は、最初に式(XXII)の酸塩化物化合物に変換される。例えば、式(XXI)の化合物を、トルエンなどの溶媒中、塩化チオニルなどの塩素化剤で処理することで、式(XXII)の化合物が形成される。
カップリング反応は、スキーム5に示すように、当業者に周知の従来のアミド結合形成技術によって達成される。例えば、式(XXI)のアシルハライド(例えば塩化物)化合物と、式(XXV)、(VI)又は式(VII)好適に置換された市販されているか、又は合成的に入手可能なアミンとを、DMAPなどの好適な触媒の存在下、DCM又はTHFなどの好適な溶媒中、室温から還流温度までの範囲の温度で、TEA、ピリジンなどの第3級アミンの過剰存在下で反応させることで、式(I’)の化合物が提供される。式(XXI)の化合物をカップリングさせるために、様々な他のアミノ酸カップリング方法が使用される。式(XXV)、(VI)又は(VII)の好適に置換された市販されているか、又は合成的に入手可能なアミンと、式(XXI)の好適に置換された酸とを、アミド結合形成条件下で反応させることによって、式(I’)の化合物が提供される。好ましい実施形態では、遊離塩基又は酸塩のいずれかとしての式(XXV)、(VI)又は(VII)の化合物と、式(XXI)の酸化合物とを、HOBt/EDAC、HATU、HOAT、T3P(登録商標)などの脱水剤、DIPEA、TEAなどの好適に選択された塩基、トルエン、アセトニトリル、酢酸エチル、DMF、THF、塩化メチレンなどの有機溶媒又はこれらの混合物の存在下で反応させることで、式(I’)の化合物が得られる。特に好ましい実施形態では、脱水剤はHATUであり、塩基はTEA又はDIPEAである。式(XXV)、(VI)又は(VII)のアミン化合物がtert−ブチルカルバメート(BOC)保護基(PG)を有する場合、tert−ブチルカルバメート(BOC)保護基の除去は、MeOH、ジオキサン又はDCMなどの溶媒中、HCl、TFA、p−トルエンスルホン酸などの酸を使用することによって達成される。好ましい実施形態では、脱保護は、HCl/MeOH又はTFA/DCMによって達成される。
スキーム8によれば、式(XIX)のニトリル化合物と、求核芳香族置換反応において、tert−ブチル−[(2−スルファニルアセチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレートとを、密閉容器内で、150℃などの高温下で15分〜1時間反応させ、続いて閉環させることで、式(XXIII)のチエノピリジン−カルボキサミド化合物が得られる。式(I’)の化合物は、式(XXIII)の化合物から2工程で調製される。第1の工程では、式(XXIII)の化合物と、CDIとを、ジオキサンなどの好適な溶媒中、還流温度で、12〜24時間反応させる。第2の工程では、ジオキサンなどの好適な溶媒中、室温から40℃までの範囲の温度で、30分〜24時間、HCl又はTFAなどの好適な酸でアミン部分を脱保護することで、式(I’)のアミン化合物が得られる。
本開示による化合物が少なくとも1つのキラル中心を有する場合、結果としてそれらは鏡像異性体として存在し得る。化合物が2つ以上のキラル中心を有する場合、ジアステレオマーとして追加的に存在してもよい。かかる異性体及びその混合物は全て、本開示の範囲内に包含されると理解される。
上記スキームに従って調製される化合物は、形態特異的合成によって、又は分解によって、単一の鏡像異性体などの単一の形態として得られてもよい。代替的に、上に示したスキームに従って調製される化合物は、ラセミ(1:1)又は非ラセミ(1:1ではない)混合物などの様々な形態の混合物として得られる場合がある。鏡像異性体のラセミ及び非ラセミ混合物が得られる場合、当業者に既知の従来の単離方法、例えば、キラルクロマトグラフィ、再結晶化、ジアステレオマー塩形成、ジアステレオマー付加体への誘導体化、生体内変換又は酵素による変換などを用いて、単一の鏡像異性体を単離することができる。位置異性体混合物又はジアステレオマー混合物が得られる場合、適用可能なとき、従来の方法、例えば、クロマトグラフィ又は結晶化などを用いて単一の異性体を分離してもよい。
以下の実施例に記述する化合物及び対応する分析データを得る際、特に指示しない限り、以下の実験及び分析プロトコルに従った。
特に記載しない限り、反応混合物は、窒素雰囲気中、室温(rt)で磁気的に撹拌した。溶液を「乾燥させる」場合、一般的にNa2SO4又はMgSO4などの乾燥剤で乾燥させた。混合物、溶液及び抽出物を「濃縮する」場合、典型的にはロータリーエバポレータにより減圧下で濃縮した。マイクロ波照射条件下での反応は、Biotage Initiator又はCEM(Microwave Reactor)Discover機器で行った。
順相シリカゲルクロマトグラフィ(Normal-phase silica gel chromatography、FCC)は、プレパックドカートリッジを使用して、シリカゲル(SiO2)で実施した。
分取逆相高性能液体クロマトグラフィ(Preparative reverse-phase high performance liquid chromatography、RP HPLC)は、
Agilent HPLCで、Xterra Prep RP18カラム(5μM、30×100又は50×150mm)若しくはXBridge C18 OBDカラム(5μM、30×100又は50×150mm)を用い、40又は80mL/分の流速で、20mM NH4OH中5% ACNの移動相を2分間保持し、次に、15分間かけて5〜99%のACN勾配で変化し、次に、99% ACNで5分間保持する、
又は
Shimadzu LC−8AシリーズHPLCで、Inertsil ODS−3カラム(3μm、30×100mm、T=45℃)を使用し、80mL/分の流速で、H2O中5% ACN(いずれも0.05% TFAを含む)の移動相を1分間保持、次に、6分間かけて5〜99%のACN勾配で変化し、次に、99% ACNで3分間保持する、
又は
Shimadzu LC−8AシリーズHPLCで、XBridge C18 OBDカラム(5μm、50×100mm)を使用し、80mL/分の流速で、H2O中5% ACN(いずれも0.05% TFAを含む)の移動相を1分間保持、次に、14分間かけて5〜99%のACN勾配で変化、次に、99% ACNで10分間保持する、
又は
Gilson HPLCで、XBridge C18カラム(5μm、100×50mm)を使用し、80mL/分の流速で、10分間にわたり20mM NH4OH中5〜99%でACNの移動相を変化し、次に、99% ACNで2分間保持する、のいずれかで実施した。
品質管理試験は、直列UV(280nm)及びガンマ線検出を備える、1mL/分の流速で、メタノール/酢酸アンモニウム5mM(体積比65/35)の混合物で溶出するXBridge C18(5μm、4.6×250mm)カラムを使用する、HPLCによる同定、化学的及び放射線化学的純度を含む。
分取超臨界流体高速液体クロマトグラフィ(Preparative supercritical fluid high performance liquid chromatography、SFC)は、Jasco分取SFCシステム、Berger instrumentsのAPS 1010システム又はSFC−PICLAB−PREP 200(PIC SOLUTION,Avignon,France)のいずれかで実施した。分離は、40〜60mL/分の範囲の流速で100〜150barで行った。カラムは、35〜40℃に加熱した。
質量スペクトル(Mass spectra、MS)は、特に指示しない限り、ポジティブモードのエレクトロスプレーイオン化(electrospray ionization、ESI)を用いてAgilentシリーズ1100MSDで得た。質量の計算値(calcd.)は、正確な質量に相当する。
核磁気共鳴(Nuclear magnetic resonance、NMR)スペクトルは、Bruker DRX型分光計で得た。多重度の定義は、以下のとおりである:s=一重項、d=二重項、t=三重項、q=四重項、m=多重項、br=広帯域。交換可能なプロトンを含む化合物では、当該プロトンは、NMRスペクトルの実施に使用される溶媒の選択及び溶液中の化合物の濃度に応じて、NMRスペクトルによって可視化されてもよいし、されなくてもよいことが理解される。
化学名は、ChemDraw Ultra 12.0、ChemDraw Ultra 14.0(CambridgeSoft Corp.,Cambridge,MA)又はACD/Name Version 10.01(Advanced Chemistry)を使用して作成した。
R*又はS*と表記する化合物は、絶対配置が判定されていない鏡像異性的に純粋な化合物である。
キラル分割法A。アトロプ異性体をクロマトグラフィ処理して、2つの別々のアトロプ異性体を単離し、それぞれの単一アトロプ異性体を*S又は*Rとして任意に標識化して、化合物が未知の絶対配置の単一アトロプ異性体であることを示した。単一のアトロプ異性化合物の絶対配置が判定される場合、アトロプ異性体は、全体を通してS又はRのいずれかと名付けられている(Sは代替記号aS、Sa、又はPに対応し、Rは代替記号aR、Ra、又はMに対応する)。精製は、キラルSFCカラム(固定相:Whelk O1(S,S)、5μm、250×21.1mmカラム)で行った。移動相は、40% CO2、60% MeOH(0.2%ギ酸)であった。
中間体1:tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート。
−78℃で、DAST(1.2g、7.43mmol)をゆっくりと添加して、DCM中の(3R,5S)−tert−ブチル3−アジド−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(中間体2、工程I)(1.5g、6.19mmol)の混合物を反応させた。反応溶液を−78℃で2時間、室温で16時間撹拌した。飽和NaHCO3水溶液を添加して、反応をクエンチした。有機層を分離し、NaHCO3水溶液、水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濃縮乾固した。残渣を、中間体2の工程Jと同様の条件を使用して還元して、標記化合物(660mg、44%)を得た:MS(ESI):C10H19FN2O2の質量計算値、218.1;m/z実測値、219.1[M+H]+。
中間体2:tert−ブチル(3R,5S)−3−アミノ−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート。
工程A:(2R,4S)−メチル1−ベンジル−4−ヒドロキリピロリジン−2−カルボキシレート。丸底フラスコに、メチル(2R,4S)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボキシレート(12g、83mmol)及びDCM(150mL)を添加した。反応混合物に、室温でトリエチルアミン(33.3g、330mmol)及びベンジルブロマイド(17g、99mmol)を添加した後、16時間加熱還流した。反応混合物を飽和NaHCO3で洗浄し、EtOAcで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物(9.2g、42%)を無色の油状物として得た。MS(ESI):C10H20N2O3の質量計算値、216.1;m/z実測値、217.1[M+H]+。
工程B:(2R,4S)−メチル1−ベンジル−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン−2−カルボキシレート。丸底フラスコに、室温で(2R,4S)−メチル1−ベンジル−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボキシレート(9.2g、39mmol)、DCM(200mL)、トリエチルアミン(7.90g、7.82mmol)、TBSCl(7.07g、47.0mmol)及びDMAP(48mg、0.39mmol)を添加した。反応混合物を16時間加熱還流し、室温まで冷却し、飽和NaHCO3で洗浄し、EtOAcで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物(13g、40%)を無色の油状物として得た。MS(ESI):C19H31NO3Siの質量計算値、349.2;m/z実測値、350.1[M+H]+。
工程C:((2R,4S)−1−ベンジル−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン−2−イル)カルボキシレート。丸底フラスコに、(2R,4S)−メチル1−ベンジル−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン−2−カルボキシレート(13g、37mmol)、THF(50mL)及びLiBH 4(2.0g、93mmol)を0℃で添加した。反応物を室温まで加温し、室温で更に16時間撹拌した。反応混合物を飽和NaHCO3で洗浄し、EtOAcで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物(6g、50%)を黄色の油状物として得た。MS(ESI):C18H31NO2Siの質量計算値、321.2;m/z実測値、322.1[M+H]+。
工程D:(3S,5S)−1−ベンジル−5−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン−3−オール。丸底フラスコに、((2R,4S)−1−ベンジル−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン−2−イル)メタノール(6.0g、19mmol)、THF(20mL)及びトリエチルアミン(5.7mL、28mmol)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、この混合物に、TFAA(5.9g、28mmol)を添加した。反応混合物を室温まで加温し、16時間反応させた。反応混合物を飽和NaHCO3で洗浄し、EtOAcで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物(3g、50%)を黄色の油状物として得た。MS(ESI):C18H31NO2Siの質量計算値、321.2.1;m/z実測値、322.0[M+H]+。
工程E:(3S,5S)−5−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン−3−オール。丸底フラスコに、(3S,5S)−1−ベンジル−5−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ピペリジン−3−オール(3.0g、9.3mmol)、EtOH(20mL)、及Pd/C(活性炭上10%、600mg)を添加した。反応混合物にH2を添加し、室温で16時間反応させた。この反応混合物を濾過して、濃縮乾固して、標記化合物を黄色の油状物として得た(2.4g、定量)。MS(ESI):C11H25NO2Siの質量計算値、231.2;m/z実測値、232.2[M+H]+。
工程F:tert−ブチル(3S,5S)−3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−5−ヒドロキリピペリジン−1−カルボキシレート。丸底フラスコに、(3S,5S)−5−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ピペリジン−3−オール(2.4g、10mmol)、DCM(20mL)、トリエチルアミン(2.1g、21mmol)、及び(Boc)2O(2.7g、12mmol)を0℃で添加し、室温で1時間反応させた。反応を飽和NaHCO3でクエンチし、EtOAcで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物(3.3g、96%)を黄色の油状物として得た。MS(ESI):C16H33NO4Siの質量計算値、331.2;m/z実測値、332.1[M+H]+。
工程G:tert−ブチル(3S,5S)−3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−5−メチルスルホニルオキシピペリジン−1−カルボキシレート。丸底フラスコに、(3S,5S)−3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(3.3g、10mmol)、DCM(20mL)トリエチルアミン(3g、29mmol)及びMsCl(1.7g、14.5mmol)を0℃で添加した。反応混合物を室温まで加温して、2時間反応させた。反応を飽和NaHCO3でクエンチし、EtOAcで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させて、標記化合物(4g、98%)を黄色の油状物として得た。MS(ESI):C17H35NO6SSiの質量計算値、409.2;m/z実測値、410.1[M+H]+。
工程H:(3R,5S)−tert−ブチル3−アジド−5−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン−1−カルボキシレート。丸底フラスコに、tert−ブチル(3S,5S)−3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−5−メチルスルホニルピペリジン−1−カルボキシレート(3.6g、8.8mmol)、DMF(20mL)、及びNaN3(1.7g、26mmol)を室温で添加した。反応物を70℃で72時間反応させた。反応を飽和NaHCO3でクエンチし、EtOAcで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物(3.0g、96%)を黄色の油状物として得た。
工程I:(3R,5S)−tert−ブチル3−アジド−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート。丸底フラスコに、(3R,5S)−tert−ブチル3−アジド−5−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ピペリジン−1−カルボキシレート(3.0g、8.4mmol)、THF(10mL)、及びTBAF(1M溶液、10mL、10mmol)を0℃で順番に添加した。反応混合物を室温まで加温し、16時間反応させた。水を添加して反応をクエンチし、EtOAcで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させて、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物(1.4g、69%)を黄色の油状物として得た。C10H18N4O3の質量計算値、242.1;1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.89−3.62(m,3H),3.58−3.31(m,1H),3.08〜3.88(m,2H),2.25−2.10(m,1H),1.64−1.51(m,1H),1.42(s,9H)。
工程J:(3R,5S)−tert−ブチル3−アミノ−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート。(3R,5S)−tert−ブチル3−アジド−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(500mg、2.06mmol)、Pd/C(活性炭上10%、200mg)、及びMeOH(5mL)を、H2下、室温で16時間反応させた。この反応混合物を濾過し、濃縮して乾燥させた。更なる精製は行わなかった(407mg、収率91%)。MS(ESI):C10H20N2O3の質量計算値、216.1;m/z実測値、217.0[M+H]+。
中間体3:tert−ブチル(3R,5S)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート。
工程A:(3R,5R)−tert−ブチル3−アジド−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート。中間体2の工程A〜Iに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aの(2R,4S)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボキシレートの代わりに、メチル(2R,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(3R,5S)−tert−ブチル3−アジド−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート。−78℃で乾燥DCM(50mL)中の(3R,5R)−tert−ブチル3−アジド−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(1.5g、6.2mmol)の溶液にDAST(1.2g、7.4mmol)をゆっくりと添加した。反応溶液を−78℃で2時間、室温で16時間撹拌した。反応を飽和NaHCO3水溶液を添加してクエンチし、有機層を分離し、NaHCO3水溶液及び水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を無色の油状物として得た(660mg、収率44%)。C10H17FN4O2。 1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 4.80(d,J=46.5Hz,1H),4.32−3.95(m,1H),3.95−3.71(m,2H),3.39−2.63(m,2H),2.41−2.12(m,1H),1.86−1.57(m,1H),1.46(s,9H)。
工程C:(3R,5S)−tert−ブチル3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート。MeOH(60mL)中の(3R,5S)−tert−ブチル3−アジド−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(660mg、2.7mmol)の溶液に、Pd/C(10% Pd/C、130mg)を添加し、混合物を室温でH2下で終夜撹拌した後、濾過し、濃縮乾固させて、黄色の油状物として、標記化合物を得た(450mg、収率76%)。MS(ESI):C10H19FN2O2の質量計算値、218.1;m/z実測値、219.1[M+H]+。
中間体4:tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート。
中間体2の工程A〜Jと同様の条件を使用して、工程Aの(2R,4S)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボキシレートの代わりに、(2R,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボン酸を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C10H20N2O3の質量計算値、216.1;m/z実測値、217.1[M+H]+。
中間体5:1−[(3R)−3−アミノピロリジン−1−イル]プロピ−2−エン−1−オン。
DCM(60mL)中のtert−ブチルN−[(3R)−ピロリジン−3−イル]カルバメート(5.0g、27mmol)及びDIEA(4.156g、32.21mmol)の溶液を0℃まで冷却し、プロペ−2−エノイルクロリド(2.43g、26.8mmol)を少量ずつ添加し、室温で1時間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して純粋な生成物を得、これを濃HCl(30mL)及びMeOH(30mL)に溶解し、室温で0.5時間撹拌した。混合物を濃縮乾固させて、標記化合物を黄色の油状物として得た(3.98g、収率83.9%)。MS(ESI):C7H12N2Oの質量計算値、140.1;m/z実測値、141.1[M+H]+。
中間体6:tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−メトキシピペリジン−1−カルボキシレート。
方法2の工程A〜Jを使用し、工程Aのメチル(2R,4S)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボキシレートの代わりに(1R,3S)−3−ヒドロキシシクロペンタンカルボン酸を使用して、及び工程Jでまずはメチルエステルが形成され、次に還元されてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを得た。MS(ESI):C10H20N2O3の質量計算値、216.1;m/z実測値、217.1[M+H]+。
中間体7:4−イソプロピル−2−メチル−アニリン。
THF(50mL)中の4−ヨード−2−メチル−アニリン(4.0g、17mmol)及びPd(dppf)2Cl2(140mg、0.17mmol)の溶液に、塩化イソプロピルマグネシウム(25.5mL、51.0mmol)を−78℃で添加し、還流下で4時間反応させた。反応をNH4Cl飽和溶液でクエンチし、EtOAcで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を褐色の固体として得た(320mg、12%)。MS(ESI):C10H15Nの質量計算値、149.1;m/z実測値、150.0[M+H]+。
中間体8:ベンゾフラン−7−オール。
工程A:7−メトキシベンゾフラン。丸底フラスコに、7−メトキシ−2−ベンゾフラン−2−カルボン酸(5.0g、0.026mol)、銅(0.2g、3mmol)及びキノリン(30mL)を添加した。反応混合物を還流下で2時間加熱した。混合物をセライトで濾過し、EtOAcで洗浄し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物(2.45g、収率64%)を黄色の油状物として得た。MS(ESI):C9H8O2の質量計算値、148.1;m/z実測値、149.0[M+H]+。
工程B:ベンゾフラン−7−オール。7−メトキシベンゾフラン(2.45g、16.5mmol)及び無水DCM(25mL)を含む丸底フラスコに、三臭化ホウ素のDCM(1M、33mL)溶液を0℃で注意深く添加した。反応物を室温まで加温し、4時間撹拌した。反応を水(20mL)でクエンチし、Et2Oで抽出し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を明褐色の油状物として得た(1.23g、収率55%)。MS(ESI):C8H6O2の質量計算値、134.0.1;m/z実測値、135.1[M+H]+。
中間体9:2−フルオロ−6−メチル−4−フェノキシアニリン。
工程A:4−ブロモ−2−フルオロ−6−メチルアニリン。丸底フラスコに、2−フルオロ−6−メチルアニリン(7g、56mmol)及び無水DMF(100mL)を添加した。反応混合物を氷浴で冷却し、窒素雰囲気下に置き、N−ブロモスクシンイミド(10g、56mmol)で処理した。反応物を室温まで加温して、室温で10分間撹拌した。反応混合物を希釈生理食塩水の溶液に注ぎ、EtOAcで抽出した。合わせた有機抽出物を希釈した生理食塩水で洗浄(3回)し、無水MgSO4で乾燥させ、シリカのパッドで濾過して、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物(6.84g、収率60%)を黄色の泡状物として得た。MS(ESI):C7H7BrFNの質量計算値、203.0;m/z実測値、204[M+H]+。
工程B:2−フルオロ−6−メチル−4−フェノキシアニリン。4−ブロモ−2−フルオロ−6−メチルアニリン(4.73g、23mmol)、フェノール(4.4g、48mmol)、1−ブチルイミダゾール(1.4g、11mmol)、CuCl(230mg、2.3mmol)及びK2CO3(6.5g、47mmol)を脱気し、120℃で終夜加熱した。混合物を室温まで冷却した。混合物を濃縮し、溶離液としてMeOH/H2Oを使用してISCOにより精製し、標記化合物を褐色の油状物として得た(2.23g、44%)。MS(ESI):C13H12FNOの質量計算値、217.1;m/z実測値、218[M+H]+。
中間体10:(E)−4−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]ブタ−2−エン酸。
工程A:メチル(E)−4−(メチルアミノ)ブテ−2−エノエート。THF(3mL)中のメチル(E)−4−ブロモブテ−2−エノエート(1.79g、10mmol)の溶液に、メチルアミン(0.776g、25.0mmol)を−20℃で30分間かけて添加し、−5℃で2時間撹拌し、濾過し、THFで洗浄した。濾液を濃縮乾固させ、標記化合物を褐色の油状物として得て(0.96g、74%)、それを次の工程で直接使用した。
工程B:メチル(E)−4−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]ブテ−2−エノエート。THF(20mL)及びH2O(20mL)中の(E)−4−(メチルアミノ)ブテ−2−エノエート(0.96g、7.4mmol)及びNa2CO3(1.58g、14.9mmol)の溶液にBoc2O(3.24g、14.9mmol)を添加し、混合物を25℃で3時間撹拌した。混合物をDCMで希釈し、生理食塩水で数回洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の液体として得た(0.68g、収率40%)。
工程C:(E)−4−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]ブタ−2−エン酸。THF(15mL)及び水(15mL)中のメチル(E)−4−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]ブテ−2−エノエート(0.68g、3.0mmol)の溶液に、LiOH・H2O(0.498g、11.9mmol)を添加し、混合物を室温で12時間撹拌した。混合物のpHを約2に調整し、EtOAcで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させて標記化合物を明黄色の液体として得て(0.41g、収率64%)、それを次の工程で直接使用した。MS(ESI):C11H19NO4の質量計算値、229.1;m/z実測値、130.0[M+H]+。
中間体11:tert−ブチル(3R,4R)−3−アミノ−4−メトキシピロリジン−1−カルボキシレート。
THF(20mL)中のtert−ブチル(3S,4R)−3−アミノ−4−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボキシレート(500mg、2.47mmol)、無水フタル酸(439mg、2.97mmol)、トリエチルアミン(500mg、4.94mmol)及びDMAP(60mg、0.49mmol)の混合物を還流下で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、白色の固体として中間体を得た。この物質をMeI(10mL)中のAg2O(1.142g、4.944mmol)と反応させ、還流下で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、白色の固体として中間体を得た。EtOH(5mL)中のこの物質とNH2NH2・H2O(1mL、85%)との溶液を還流下で2時間撹拌した。固体を濾過し、溶媒を除去して、標記化合物を油状物として得、これを更に精製することなく次の反応に使用した。
中間体12:(E)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ブタ−2−エン酸。
工程A:(E)−4−アミノブタ−2−エン酸。丸底フラスコに、(E)−4−ブロモブタ−2−エン酸(1g、6mmol)及びアンモニア水(10mL)を添加し、室温で7時間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、標記化合物を得(0.61g、100%)、これを精製することなく次の工程に使用した。
工程B:(E)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ブタ−2−エン酸。(E)−4−アミノブタ−2−エン酸(0.61g、6mmol)、Na2CO3(1.3g、12mmol)、THF(15mL)及びH2O(15mL)の溶液を含む丸底フラスコに、Boc2O(2.6g、12mmol)を添加した。反応混合物を25℃で15時間撹拌した。次に、混合物をEtOAcで抽出し、1MのHclで水層のpHを2に調整した。酸性の水層をEtOAcで抽出し、生理食塩水で洗浄(3回)し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させ、標記化合物を灰白色の固体として得た(0.24g、収率20%)。MS(ESI):C9H15NO4の質量計算値、201.1;m/z実測値、102[M+H]+。
中間体13:(E)−4−ヒドロキシブタ−2−エン酸。
工程A:エチル(E)−4−ブロモブテ−2−エノエート。エチル(2E)−ブテ−2−エノエート(10.9g、87.6mmol)及びCCl4(100mL)を含む丸底フラスコに、NBS(17g、96mmol)及びAIBN(4.3g、26mmol)を添加した。反応混合物を80℃で12時間撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、飽和NaHCO3、水、及び整理食塩水で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、蒸発乾固して、油状物として、標記化合物を得た(7.5g、収率44%)。
工程B:(E)−4−ヒドロキシブタ−2−エン酸。丸底フラスコに、エチル(E)−4−ブロモブテ−2−エノエート(2g、10mmol)、KOH(1.2g、21mmol)及び水(10mL)を添加した。反応混合物を100℃で2時間撹拌し、次に1MのHClで酸性化して、EtOAcで抽出(3回)した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濃縮乾固させ、標記化合物を褐色の油状物として得た(560mg、収率53%)。
中間体14:2−クロロ−4−(4−ヒドロキシ−2−メチルアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリル。
工程A:2−クロロ−4−(4−メトキシ−2−メチルアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリル。丸底フラスコに、2−クロロ−4−ヨードピリジン−3−カルボニトリル(1.7g、6.4mmol)、4−メトキシ−2−メチルアニリン(880mg、6.4mmol)、DPEPhos[ビス(2−ジフェニルホスフィノフェニル)エーテル(690mg、1.3mmol)、酢酸パラジウム(II)(145mg、0.646mmol)、K3PO4(3.7g、0.017mmol)、及びジオキサン(15mL)を添加した。反応混合物を脱気し、120℃で終夜加熱した。室温まで冷却し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物(1.1g、収率63%)を褐色の固体として得た。MS(ESI):C14H12ClN3Oの質量計算値、273.1;m/z実測値、274[M+H]+。
工程B:2−クロロ−4−(4−ヒドロキシ−2−メチルアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリル。無水DCM(15mL)中の2−クロロ−4−(4−メトキシ−2−メチルアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリル(1.1g、4mmol)の溶液を含む丸底フラスコに、三臭化ホウ素のDCM(1M、4mL、4mmol)溶液を0℃で注意深く添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応を水(20mL)でクエンチし、エチルエーテルで抽出し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(900mg、収率86%)。MS(ESI):C13H10ClN3Oの質量計算値、259.1;m/z実測値、260.0[M+H]+。
中間体15:1−[(3R)−3−アミノピロリジン−1−ピペリジン]プロピ−2−エン−1−オン。
工程A.(R)−tert−ブチル(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)カルバメート。tert−ブチルN−[(3R)−3−ピペリジル]カルバメート(2g、10mmol)のDCM(30mL)の溶液にトリエチルアミン(5g、50mmol)を添加し、反応混合物を0℃に冷却した。プロペ−2−エノイルクロリド(2.7g、30mmol)をゆっくりと添加し、室温で終夜撹拌した。反応物をH2O及びDCMで抽出し、有機層を食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させて、濃縮乾固させた。粗生成物は、更に精製することなく次の工程で使用した。
工程B:1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロピ−2−エン−1−オン。(R)−tert−ブチル(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)カルバメート(工程Aから)をMeOHに溶解し、濃縮乾固させた。濃HCl水溶液を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、残渣を次の工程で直接使用した。MS(ESI):C8H14N2Oの質量計算値、154.1;m/z実測値、155.1[M+H]+。
中間体16:5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。
実施例1の方法1、工程A〜F(*Sアトロプ異性体を得るためのキラル分割工程Aを含む)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C22H15N3O4Sの質量計算値、417.1;m/z実測値、418.2[M+H]+。
中間体17:(E)−2−シアノ−3−シクロプロピルプロパ−2−エン酸。
撹拌棒を備えた50mL丸底フラスコ中のシアノ酢酸(1.34g、15.7mmol)、シクロプロパンカルボアルデヒド(1.0mL、13mmol)、NH4OAc(101mg、1.31mmol)及びHOAc(10mL)を、N2下で110℃に設定した砂浴で加温した。LCMS及びTLCが反応が完了したことを示すまで反応を行った。反応混合物を濃縮乾固させ、白色の固体となるまで水(20mL)を添加した。混合物を濃縮乾固させ、1回以上繰り返した。水を添加し、沈殿物を濾過して、標記化合物を白色の固体として得た(1.3g、収率72%)。MS(ESI):C7H7NO2の質量計算値、137.0;m/z実測値、138.0[M+H]+。
中間体18:(R)−5−(3−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド;
工程A:2−ブロモ−3−フルオロ−1−ニトロ−4−フェノキシベンゼン。DMF(50mL)中の2−ブロモ−3,4−ジフルオロ−1−ニトロベンゼン(15.8g、66.4mmol)及び炭酸カリウム(18.3g、132.8mmol)の混合物に、フェノール(6.25g、66.4mmol)を添加し、80℃で終夜撹拌した。反応混合物に水を添加し、濾過して黄色の固体(18g、87%)を単離することにより標記化合物を回収した。
工程B:2−フルオロ−3−メチル−4−ニトロ−1−フェノキシベンゼン。ジオキサン(200mL)中の2−ブロモ−3−フルオロ−1−ニトロ−4−フェノキシベンゼン(10g、32.0mmol)及びパラジウム−(ジフェニルホスフィノフェロセニル)−ジクロリド−メチレンジクロリド複合体(1.33g、1.60mmol)の混合物に、40℃でトルエン(80.1mL、96.1mmol)中の2M溶液としてジメチル亜鉛をゆっくり添加した。混合物を55℃で2時間撹拌した。室温まで冷却した後、メタノールをゆっくり添加し、続けて塩化アンモニウムの飽和溶液を添加した。得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を生理食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗油状物をシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィ(PE/酢酸エチル、9/1)により精製して、粗製物を黄色の固体として得、これを収率を判定することなく次の工程に移した。
工程C:3−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシアニリン。EtOH(60mL)及びH2O(20mL)中の2−フルオロ−3−メチル−4−ニトロ−1−フェノキシベンゼン(工程Bからの生成物)の溶液に、鉄粉(4.5g、80.6mmol)及びNH4Cl(4.5g、84.1mmol)を室温で添加した。得られた褐色懸濁液を還流下で2時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。有機相を水及び生理食塩水で洗浄し、Na2SO4で無乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、PE/酢酸エチル10/1)で精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(2.42g、35%)。MS(ESI):C13H12FNOの質量計算値、217.1;m/z実測値、217.9[M+H]+。
工程D:2−クロロ−4−((3−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)アミノ)ニコチノニトリル。ジオキサン(50mL)中の3−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシアニリン(2.4g、11.0mmol)、2−クロロ−4−ヨードニコチノニトリル(2.9g、11.0mmol)、DPEPhos(1.19g、2.2mmol)、Pd(AcO)2(247.5mg、1.1mmol)、K3PO4(4.68g、22.1mmol)の混合物をN2下で4時間加熱還流し、次にフラッシュクロマトグラフィ(シリカゲル、PE/酢酸エチル、10/1)により精製して、標記化合物を黄色の固体として得た。(3.9g、99.8%)MS(ESI):C19H13ClFN3Oの質量計算値、353.1;m/z実測値、354.0[M+H]+。
工程E:メチル3−アミノ−4−((3−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)アミノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート。MeOH(30mL)中の2−クロロ−4−((3−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)アミノ)ニコチノニトリル(3.9g、11.0mmol)、メチル2−メルカプトアセテート(2.3g、22.0mmol)及びNaOMe(1.17g、22.0mmol)の混合物を還流下で16時間撹拌した。沈殿物を濾過によって回収し、真空乾燥し、標記化合物を無色の固体として得た。(3.2g、69%)。MS(ESI):C22H18FN3O3Sの質量計算値、423.1;m/z実測値、524.0[M+H]+。
工程F:メチル5−(3−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート。1,4−ジオキサン(25mL)中のメチル3−アミノ−4−((3−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)アミノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(3.2g、7.56mmol)の懸濁液に、CDI(4.9g、30.2mmol)及びEt3N(0.5mL)を室温で添加した。混合物を還流下で3時間撹拌し、次に濃縮し、MeOHで洗浄して、標記化合物を黄色の固体として得た。(3.0g、99%)MS(ESI):C23H16FN3O4Sの質量計算値、449.4;m/z実測値、449.9[M+H]+。
工程G:5−(3−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。MeOH/THF/H2O(30/30/25mL)中のメチル5−(3−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート(3.0g、6.68mmol)の混合物をLiOH・H2O(1.4g、33.4mmol)に添加し、60℃で終夜撹拌した。溶媒を除去し、1NHClで酸性化した。濾過によって標記化合物を回収し、黄褐色の固体を得た。(2.6g、90%)。
MS(ESI):C22H14FN3O4Sの質量計算値、435.4;m/z実測値、435.9[M+H]+。工程H:(R)−5−(3−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(5mL)中の化合物5−(3−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(650mg、1.49mmol)、tert−ブチル(R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(598.03mg、2.99mmol)、Et3N(301.6mg、2.99mmol)及びHATU(1.13g、2.99mmol)の混合物を室温で3時間撹拌した。水を添加し、濾過によって沈殿物を単離して、淡黄色の固体を得た。固体をMeOH(8mL)に溶解させ、HCl(8mL)を使用して酸性化した。得られた混合物を50℃に加熱し、30分間撹拌した後、溶媒を除去して、更に精製することなく標記化合物を黄色の固体として得た(680mg、82%)。MS(ESI):C27H24FN5O3Sの質量計算値、517.2;m/z実測値、518.0[M+H]+。
中間体19:(S)−2,3−ジメトキシプロパン酸
工程A:メチル(S)−2−ヒドロキシ−3−メトキシプロパノエート。メタノール(0.48mL)中のメチル(S)−オキシラン−2−カルボキシレート(1g、9.80mmol)の溶液に、室温でトリフルオロメタンスルホン酸マグネシウム(790mg、2.45mmol)を添加し、16時間で40℃まで加温した。濾過し、DCMで濯ぎ、続けて濃縮して、標記化合物を無色の油状物として得た(1.0g、収率76%)。
工程B:メチル(S)−2,3−ジメトキシプロパノエート。DCM(10mL)中のメチル(S)−2−ヒドロキシ−3−メトキシプロパノエート(900mg、6.7mmol)の混合物を、ヨウ化メチル(1.90g、13.4mmol)及び酸化銀(2.32g、10mmol)で室温で処理した。反応混合物を40℃で16時間加温した。濾過し、DCMで濯ぎ、続けて濃縮して、標記化合物を無色の油状物として得た(400mg、2.7mmol、収率40%)。
工程C:(S)−2,3−ジメトキシプロパン酸。DME(4mL)及び水(1mL)中のメチル(S)−2,3−ジメトキシプロパノエート(400mg、2.7mmol)及び水酸化リチウム水和物(454mg、11mmol)の混合物を室温で16時間撹拌した。pHを<7に調整し、DCMで抽出し、濃縮して、更なる精製又は収率判定を行わずに、標記化合物を無色の油状物として得た。
中間体20:ベンジル5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレート。
工程A:ベンジル5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレート。DCM中のtert−ブチル(6−メチルピペリジン−3−イル)カルバメート(900mg、4.2mmol)の混合物にトリエチルアミン(848mg、8.4mmol)及び塩化ベンゾイル(1.07g、6.3mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。粗反応混合物を濃縮して、更に精製することなくに標記化合物を得た(900mg、収率61%)。MS(ESI):C19H28N2O4の質量計算値、348.2;m/z実測値、349.1[M+H]+。
工程B:ベンジル5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレート。メタノール(5mL)中のベンジル5−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレート(900mg、2.58mmol)の混合物にメタノール(5mL)中の1M HClを添加した。混合物を室温で2時間撹拌した。粗反応混合物を濃縮して、更なる精製を行わずに標記化合物を得た(600mg、収率94%)。MS(ESI):C14H19NO2の質量計算値、233.1;m/z実測値、234.0[M+H]+。
中間体21:2−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]酢酸。
THF(600mL)中の(tert−ブトキシカルボニル)グリシン(10g、57.1mmol)及びヨウ化メチル(75g、528mmol)の混合物に、水素化ナトリウム(6.85g、171mmol)を0℃で添加した。混合物をゆっくりと室温まで終夜加温した。水(300mL)を添加し、酢酸エチルで抽出した(2×500mL)。水層を1MのHClでpH3まで酸性化して、酢酸エチル(2×500mL)で抽出した。合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(500mL)で抽出し、乾燥させて(MgSO4)、濾過し、濃縮して、標記化合物を油状物として得た(10g、91%)。
中間体22:tert−ブチル(3R)−3−[(2−スルファニルアセチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート。
20mLのマイクロ波バイアルに(R)−1−boc−3−アミノピペリジン(5.0g、25mmol)を入れた。バイアルを封止し、排気し、アルゴンを再充填した(3回)。シリンジを介してメチル2−メルカプトアセテート(6.7mL、170mmol)を一度に添加し、油浴中で150℃に加熱した。1時間35分後、混合物を室温に冷却し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、無色の油状物(6.15g、90%)を得た。
中間体23:(E)−2−シアノ−3−シクロプロピルプロペ−2−エノイルクロリド。
工程A:(E)−2−シアノ−3−シクロプロピルアクリル酸。酢酸(10mL)中のシアノ酢酸(1.34g、15.7mmol)、シクロプロパンカルボキシアルデヒド(1.0mL、13mmol)、酢酸アンモニウム(101mg、13.1mmol)を合わせ、110℃に設定した砂浴で2時間加温した。反応混合物を固体になるまで濃縮して、水(20mL)中に懸濁させた。標記化合物を濾過によって単離し、真空下で乾燥させ、標記化合物を白色の固体として得た(1.3g、72%)。
工程B:(E)−2−シアノ−3−シクロプロピルプロペ−2−エノイルクロリド。CDCl3(5.2mL)中の(E)−2−シアノ−3−シクロプロピルアクリル酸(72.3mg、0.527mmol)の懸濁液に、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロペニルアミン(0.084mL、1.01g/mL、0.635mmol)を添加した。得られた透明無色溶液を5分間混合した後、次の反応に直接使用した。
中間体24:tert−ブチル(3S,4R)−3−アミノ−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレート。
工程A:(3S,4R)−tert−ブチル3−アジド−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン−1−カルボキシレート。DCM中の塩化メタンスルホニル(11.66g、101.8mmol)を、DCM中のtert−ブチル(3R,4R)−3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−4−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボキシレート(26.9g、84.8mmol)及びトリエチルアミン(16.6mL、119mmol)の混合物に0℃で滴下した。反応混合物を室温で1.5時間にわたって撹拌した。反応混合物を水中に溶解し、DCMで抽出した。有機層を生理食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮乾固させた。DMF中の残渣及びアジ化ナトリウム(11.2g、170mmol)を120℃で13時間加熱した。反応混合物を水に注ぎ、混合物をトルエンで抽出した。有機層を生理食塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィにより精製し、標記化合物を得た(13.5g、47%)。
工程B:tert−ブチル(3S,4R)−3−アミノ−4−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−ピロリジン−1−カルボキシレート。エタノール(150mL)中の(3S,4R)−tert−ブチル3−アジド−4−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ピロリジン−1−カルボキシレート(13.5g、39.4mmol)及びPd/C(炭素上10%、400mg、0.376mmol)の溶液をH2ガス下で2時間水素化した。反応混合物をセライトで濾過し、濃縮乾固させて、標記化合物を得た(12.36g、収率99.08%)。
工程C:tert−ブチル(3S,4R)−3−アミノ−4−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボキシレート。THF中のtert−ブチル(3S,4R)−3−アミノ−4−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−ピロリジン−1−カルボキシレート(12.15g、38.39mmol)の溶液に、TBAF(52.2mL、52.2mmol)を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、水を添加した。混合物を酢酸エチルで抽出し、有機層を水及び生理食塩水で数回洗浄した。水層をクロロホルムで数回抽出した。水層にNaClを添加し、クロロホルムで再抽出した。合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィにより精製し、標記化合物を得た(7.8g、収率100%)。
中間体25:4−((4−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)フェノキシ)−2−メチルフェニル)アミノ)−2−クロロニコチノニトリル。
工程A:2−(3−メチル−4−ニトロフェノキシ)フェノール。中間体27の工程Aと同様の方法で、ピロカテコールを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:tert−ブチルジメチル(2−(3−メチル−4−ニトロフェノキシ)フェノキシ)シラン。
DCM(40mL)中の2−(3−メチル−4−ニトロフェノキシ)フェノール(4.90g、20mmol)の溶液に、Et3N(3.03g、30mmol)及びTBSCl(3.31g、22mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。反応混合物を、DCMと飽和NH4Cl水溶液との間に分散させた。有機層を回収し、濃縮し、PE/EAで溶離するフラッシュクロマトグラフィにより精製して、標記化合物を得た(4.10g、収率57%)。
工程C:4−((4−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)フェノキシ)−2−メチルフェニル)アミノ)−2−クロロニコチノニトリル。中間体27、工程B〜Cと同様の方法で、工程Bにおいてtert−ブチルジメチル(2−(3−メチル−4−ニトロフェノキシ)フェノキシ)シランを使用して、標記化合物を調製した。
MS(ESI):C25H28ClN3O2Siの質量計算値、465.2;m/z実測値、466.0[M+H]+。
中間体26:3,5−ジフルオロ−4−ニトロフェノール。
DCM(225mL)中の3,5−ジフルオロフェノール(20.45g、157.2mmol)の溶液に、発煙硝酸(>90%、7.86mL、157mmol)を10分かけて滴下した。得られた橙色の溶液を氷浴中で50分間撹拌した。混合物を水(200mL)に注ぎ、相を分離した。水相をDCM(50mL)及びEtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(11.24g、収率40.8%)。MS(ESI):C6H3F2NO3の質量計算値、175.0;m/z実測値、174[M+H]+。
中間体27:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。
工程A:2−メチル−1−ニトロ−4−フェノキシベンゼン。フェノール(42.5g、452mmol)、K2CO3(125g、905mmol)、及びDMF(500mL)を丸底フラスコに添加した。反応混合物に5−フルオロ−2−ニトロトルエン(70.2g、452mmol)を添加し、反応物をN2下で、80℃で16時間撹拌した。反応物を飽和NH4Clで希釈し、MTBE(3×400mL)で抽出した。有機層を合わせ、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させて、標記化合物を褐色の油状物として得た(100g、収率92%)。
工程B:2−メチル−4−フェノキシアニリン。EtOH/H2O(3:1比、2000mL)中の2−メチル−1−ニトロ−4−フェノキシベンゼン(100g、436mmol)の溶液に、NH4Cl(117g、2180mmol)及びFe(97g、1700mmol)を続けて添加した。反応混合物を還流下で2時間加熱し、次に反応物を25℃まで冷却し、濃縮乾固させた。残渣に水及びEtOAcを添加し、有機層を分離し、飽和NaHCO3及び飽和生理食塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させて、標記化合物を得た(82g、収率90%)。
工程C:2−クロロ−4−(2−メチル−4−フェノキシアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリル。N2雰囲気下の丸底フラスコに、2−メチル−4−フェノキシアニリン(30g、150mmol)、2−クロロ−4−ヨードピリジン−3−カルボニトリル(51.6g、195mmol)及びジオキサン(200mL)、続いてビス(2−ジフェニルホスフィノフェニル)エーテル(DPEphos)(16g、30mmol)、Pd(OAc)2(3.36g、15mmol)及びK3PO4(89g、420mmol)添加した。反応混合物を100℃で終夜撹拌した。反応混合物を濾過し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(32g、収率63%)。
工程D:メチル3−アミノ−4−(2−メチル−4−フェノキシアニリノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート。丸底フラスコに、MeOH(150mL)中の2−クロロ−4−(2−メチル−4−フェノキシアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリル(36g、107mmol)を添加した。この溶液に、MeOH(30mL)中のNaOMe(14.5g、268mmol)、続けてメチル2−スルファニルアセテート(23g、217mmol)を添加した。反応混合物を終夜還流した。反応混合物を冷却し、黄色沈殿物を濾過し、MeOHで洗浄し、乾燥させて、標記化合物を黄色の固体として得た(30g、収率75%)。
工程E:メチル5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート。丸底フラスコに、メチル3−アミノ−4−(2−メチル−4−フェノキシアニリノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(30.6g、75.5mmol)、カルボニルジイミダゾール(49g、300mmol)、及び1,4−ジオキサン(500mL)を添加した。反応物を還流下で終夜撹拌した。次に、反応混合物を濃縮乾固し、残渣をMeOH(200mL)に添加し、形成された沈殿物を濾過し、乾燥させて、標記化合物を黄色の固体として得た(28.1g、86%)。
工程F:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。丸底フラスコに、メチル5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート(9.2g、21mmol)、水酸化リチウム(4.47g、106mmol)、THF(200mL)、MeOH(200mL)及び水(50mL)で添加した。反応混合物を50℃で15時間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、H2Oで希釈した。1MのHClでpHを2に調整し、沈殿物を濾過し、乾燥させて、標記化合物を黄色の固体として得た(8.1g、収率91%)。MS(ESI):C22H15N3O4Sの質量計算値、417.1;m/z実測値、418.1[M+H]+。
中間体28:2−((3−(3−メチル−4−ニトロフェノキシ)ベンジル)オキシ)ベンゾニトリル
工程A:3−(3−メチル−4−ニトロフェノキシ)ベンズアルデヒド。室温でアルゴンの雰囲気下、4−フルオロ−2−メチル−1−ニトロベンゼン(13mL、106.6mmol)、3−ヒドロキシベンズアルデヒド(19.8mL、162mmol)、及びK2CO3(30.1g、217.9mmol)をDMF(123mL)に溶解した。混合物を110℃の砂浴中、N2下で5時間加温した。冷却し、濾過し、生理食塩水溶液からエーテル分画に抽出した。標記化合物をシリカクロマトグラフィで精製(酢酸エチル/ヘキサンの後DCM/メタノール)した(9.83g、36%)。MS(ESI):C14H11NO4の質量計算値、257.1;m/z実測値、258.0[M+H]+。
工程B:(3−(3−メチル−4−ニトロフェノキシ)フェニル)メタノール。3−(3−メチル−4−ニトロフェノキシ)ベンズアルデヒド(13g、50.5mmol)を含むシンチレーションバイアルに撹拌棒を添加し、容器をN2でパージした。乾燥MeOH(125mL、高温3Aふるいで乾燥させた)をシリンジフィルタで添加し、懸濁液を−10℃に冷却した。水素化ホウ素ナトリウム(1.1g、29mmol)を混合しながら一度に添加し、反応物を30分間かけて室温まで加温した。飽和NH4Cl水溶液から酢酸エチル中に抽出し、続いてNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮することで、標記化合物を単離した。(8.66g、66%)C14H13NO4。1H NMR(500MHz,Methanol−d4):δ 8.08−8.01(m,1H),7.46−7.37(m,1H),7.26−7.20(m,1H),7.14−7.08(m,1H),7.04−6.97(m,1H),6.97−6.92(m,1H),6.92−6.87(m,1H),4.62(s,2H),2.55(s,3H)。
工程C:2−((3−(3−メチル−4−ニトロフェノキシ)ベンジル)オキシ)ベンゾニトリル。N2の雰囲気下、(3−(3−メチル−4−ニトロフェノキシ)フェニル)メタノール(8.13g、31.4mmol)、トリフェニルホスフィン(9.97g、37.6mmol)及びDIAD(6.5mL、31.4mmol)を乾燥THF(118mL)中に溶解した。懸濁液を−10℃に冷却し、2−ヒドロキシベンゾニトリル(4.5g、37.6mmol)を混合しながら一度に添加した。反応物を室温まで加温し、続けて80℃で3時間、40℃で33時間、及び80℃で1.5時間加熱した。粗反応混合物をシリカ上で濃縮し、酢酸エチル/ヘキサン(4/1)でフリット漏斗内のシリカのプラグを通して溶離して、標記化合物を得た。(8.65g、77%)。MS(ESI):C21H16N2O4の質量計算値、360.1;m/z実測値、361.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,Methanol−d4):δ 8.02(d,J=9.0Hz,1H),7.68−7.55(m,2H),7.53−7.41(m,1H),7.41−7.29(m,1H),7.29−7.14(m,2H),7.14−7.01(m,2H),6.99−6.85(m,2H),5.27(s,2H),2.53(s,3H)。
中間体29:tert−ブチル(3R,5S)−3−アミノ−5−メトキシピペリジン−1−カルボキシレート。
工程A:(3R,5S)−tert−ブチル3−アジド−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート。中間体2、工程A〜Jの方法を使用して、標記化合物を調製した。C10H18N4O3の質量計算値、242.1.1;1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 3.85−3.68(m,3H),3.60−3.49(m,1H),3.16−3.00(m,2H),2.38−2.07(m,3H),1.65−1.59(m,1H),1.44(s,9H)。
工程B:tert−ブチル(3R,5S)−3−アジド−5−メトキシピペリジン−1−カルボキシレート。CH3 I(4mL)中の(3R,5S)−tert−ブチル3−アジド−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(200mg、0.83mmol)及びAg2O(152mg、1.24mmol)の溶液を60℃で16時間反応させ、濾過し、濃縮乾固して、標記化合物を無色の油状物として得た(200mg、95%)。C11H20N4O3の質量計算値、256.2;1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 4.39−4.00(m,3H),3.37(s,3H),3.36−3.29(m,1H),3.24−3.15(m,1H),2.68−2.31(m,3H),1.44(s,9H),1.37−1.29(m,1H)。
工程C:tert−ブチル(3R,5S)−3−アミノ−5−メトキシピペリジン−1−カルボキシレート。MeOH(10mL)中のtert−ブチル(3R,5S)−3−アジド−5−メトキシピペリジン−1−カルボキシレート(200mg、0.78mmol)及びPd/C(炭素上10%、20mg)の溶液をH2下、室温で16時間反応させた。反応混合物を濾過し、濃縮乾固させて、標記化合物(170mg、95%)を得、これを精製することなく次の工程で使用した。MS(ESI):C11H22N2O3の質量計算値、230.30;m/z実測値、231.1[M+H]+。
中間体30:2−フルオロ−3−メチルブタ−2−エン酸。
工程A:エチル2−ジエトキシホスホリル−2−フルオロアセテート。エチル2−ブロモ−2−フルオロアセテート(5.0g、27mmol)を亜リン酸トリエチル(13mL)に添加し、130℃で23時間加熱した。得られた混合物を低圧下(1.4mbar、75〜110℃)で蒸留して、標記化合物を黄色がかった油状物(6.0g、92%)として得た。
工程B:エチル2−フルオロ−3−メチルブテ−2−エノエート。N2でパージした乾燥した250mLの2つ口丸底フラスコに、エチル2−ジエトキシホスホリル−2−フルオロアセテート(500mg、2.07mmol)を添加した。無水THF(20mL)を添加し、反応混合物を−70℃に冷却した後、BuLi(ヘキサン中2.5M、1mL)を滴下した。反応混合物を−70℃で2時間撹拌し、次にアセトン(1mL)を添加し、反応物を室温まで加温し、終夜撹拌した。反応を飽和NH4Cl溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を生理食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮乾固させ、標記化合物を黄色の油状物として得た(266mg、収率88.1%)。
工程C:2−フルオロ−3−メチルブタ−2−エン酸。ジオキサン(5mL)及び水(5mL)中のエチル2−フルオロ−3−メチルブテ−2−エノエート(266mg、1.82mmol)の溶液にNaOH(291.3mg、7.281mmol)を添加し、60℃で10分間撹拌した。混合物を2MのHClでpH2に酸性化し、DCMで抽出した。有機相を生理食塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濃縮乾固させ、標記化合物を黄色の油状物として得た(181mg、84%)。
中間体31:2−クロロ−4−(2−メチル−4−テトラヒドロピラン−4−イルオキシアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリル。
工程A:テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメタンスルホネート。0℃のDCM(20mL)中のテトラヒドロ−2H−ピラン−4−オール(2g、20mmol)の溶液に、DIEA(3g、23.5mmol)及び塩化メタンスルホニル(2.46g、21.5mmol)を添加した。反応混合物を0℃で1時間、次に室温で1.5時間撹拌した。混合物を水中に注ぎ、DCM中に抽出した。有機層を分離し、水、生理食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮して標記化合物を得た。(3.72mg、定量)。
工程B:4−(3−メチル−4−ニトロフェノキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン。テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルメタンスルホネート(3.53g、19.6mmol)をDMF(40mL)に溶解し、続いてCs2CO3(9.57g、29.4mmol)及び3−メチル−4−ニトロフェノール(3g、19.6mmol)を添加した。混合物を120℃で3時間撹拌した後、混合物を室温まで冷却し、水で希釈し、EAに抽出した。合わせた有機層を生理食塩水で洗浄し、濃縮した後、DCM/MeOHを用いたクロマトグラフィにより精製して、目的化合物を白色の固体として得た。(2.87g、62%)MS(ESI):C12H15NO4の質量計算値、237.1;m/z実測値、238.3[M+H]+。
工程C:2−メチル−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)アニリン。メタノール(20mL)中、陽圧水素ガスによって、室温で18時間、4−(3−メチル−4−ニトロフェノキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン(1.1g、4.6mmol)をパラジウム炭素(25mg、0.2mmol)で処理した。セライトのパッドで濾過し、濃縮した後、標記化合物を単離して褐色の固体を得た。(0.81g,84%)MS(ESI):C12H17NO2の質量計算値、207.1;m/z実測値、208.1[M+H]+。
工程D:2−クロロ−4−(2−メチル−4−テトラヒドロピラン−4−イルオキシアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリル。2−メチル−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)アニリン(0.81g、3.9mmol)、2−クロロ−4−ヨードニコチノニトリル(1.3g、5.1mmol)、Cs2CO3(2.54g、7.8mmol)、DPEPhos(0.42g、0.8mmol)、Pd(OAc)2(87.5mg、0.4mmol)を1,4−ジオキサン(30mL)に溶解した。混合物を80℃で終夜撹拌した。フラッシュクロマトグラフィ(PE/EA)により標記化合物を精製して黄色の固体を得た。(1.03g、80%)MS(ESI):C18H18ClN3O2の質量計算値、343.1;m/z実測値、344.1[M+H]+。
中間体32:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボニルクロリド。
無水DCM(20mL)中の5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)(500mg、1.2mmol)の溶液にDMFを2滴添加し、0℃に冷却した。次に、オキサリルジクロリド(762mg、6mmol)をゆっくり添加し、40℃で終夜撹拌し、濃縮乾固し、更なる精製又は収率判定を行わずに、残渣を次の工程で使用した。
中間体33:(Z)−3−アセトアミドプロパ−2−エン酸。
工程A:エチル(Z)−3−アセトアミドプロペ−2−エノエート。トルエン(15mL)中のエチルプロピ−2−エノエート(1.246g、12.70mmol)、アセトアミド(500mg、8.5mmol)、TFA(4.8g、42mmol)及びNaOAc(1.46g、16.9mmol))の溶液に、N2下で室温でPd(OAc)2(95mg、0.42mmol)を添加し、70℃で終夜撹拌し、濃縮乾固し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を油状物として得た(470mg、収率35%)。
工程B:(Z)−3−アセトアミドプロパ−2−エン酸。THF/H2O(1/1)中のエチル(Z)−3−アセトアミドプロペ−2−エノエート及びLiOH・H2Oの溶液を50℃で1時間撹拌し、次に溶液を1MのHClで酸性化し、EtOAcで抽出し、有機層を合わせ、濃縮乾固して、標記化合物を得、これを更に精製することなく次の工程で使用した。
中間体34:2−クロロ−4−((4−シクロブトキシ−2−メチルフェニル)アミノ)ニコチノニトリル。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Cを使用し、工程Aにおいてフェノール及び5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに、3−メチル−4−ニトロ−フェノール及びブロモシクロブタンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C17H16ClN3Oの質量計算値、313.1;m/z実測値、314.0[M+H]+。
中間体35:(4−フェノキシフェニル)メタンアミン。
4−フェノキシベンズアルデヒド(2.0g、10mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(700mg、10mmol)、EtOH(20mL)及び水(1mL)の溶液を室温で終夜撹拌した。反応混合物に10NのHCl(1mL)及びPd/C(炭素上10%、320mg)を添加し、水素下で30分間撹拌した。反応混合物をセライトで濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(1.5g、収率75%)。
中間体36:(R)−5−(*S)(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜H(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)を使用し、工程Gにおけるtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノシクロペンタンカルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H23N5O3Sの質量計算値、485.2;m/z実測値、486.1[M+H]+。
中間体37:(E)−4−メチルスルファニルブタ−2−エン酸。
工程A:メチル(E)−4−メチルスルファニルブテ−2−エノエート。MeCN(50mL)中のメチル(E)−4−ブロモブテ−2−エノエート(1.507g、8.418mmol)の溶液に、水(4mL)中の15% NaSMe水溶液(0.59g、8.4mmol)を−40℃で添加した。得られた混合物を0℃で1時間かけて加温した。反応物をEtOAcと水との間に分散させ、有機層を回収し、濃縮乾固させて、標記化合物を得(1.231g、収率100.0%)、更に精製することなく次の工程に使用した。
工程B:(E)−4−メチルスルファニルブタ−2−エン酸。THF(15mL)及び水(15mL)中のメチル(E)−4−メチルスルファニルブテ−2−エノエート(1.231g、8.418mmol)及びLiOH・H2O(1.413g、33.67mmol)の溶液を室温で6時間撹拌した。1MのHCl水溶液を使用して、反応物をpH=3に調整し、EtOAcと水との間に分散させた。有機層を回収し、濃縮乾固させて、標記化合物を得(0.556g、収率50.0%)、更に精製することなく次の工程に使用した。
中間体38:(Z)−4−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]−2−フルオロ−ブタ−2−エン酸。
工程A:エチル2−ジエトキシホスホリル−2−フルオロ−アセテート。亜燐酸トリエチル(13mL)中のエチル2−ブロモ2−フルオロアセテート(5.0g、27mmol)の溶液を130℃で23時間加熱した。得られた混合物を減圧下(1.4mbar、75〜110℃)で蒸留して、標記化合物を黄色がかった油状物(6.0g、92%)として得た。
工程B:(Z)−4−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]−2−フルオロ−ブタ−2−エン酸。エチル2−(ジエトキシホスホリル)−2−フルオロアセテート(2.0g、8.3mmol)をTHF(5mL)に入れ、氷浴中で0℃に冷却した。次に、NaH(198mg、8.26mmol)を添加し、0℃で30分間撹拌した。反応混合物にtert−ブチルN−メチル−N−(2−オキソエチル)カルバメート(0.579g、3.34mmol)をゆっくり添加し、反応混合物を2時間かけて室温に加温した。DCM及び水を添加して、反応をクエンチした。有機層を回収し、生理食塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濃縮乾固させた。残渣をジオキサン(5mL)及び水(5mL)に溶解し、NaOH(1.321g、33.03mmol)を添加して、室温で10分間反応させた。混合物を2MのHClでpH〜2に酸性化し、DCMで抽出した。有機相を生理食塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濃縮乾固させ、標記化合物を得た(500mg、26%)。
中間体39:(E/Z)−2−クロロ−3−シクロプロピル−プロパ−2−エン酸。
工程A:エチル2,2−ジクロロ−2−ジエトキシホスホリル−アセテート。次亜塩素酸ナトリウム(185mL)の5%溶液を3NのHCl(10mL)でpH7.1に調整し、激しく撹拌しながらエチル2−ジエトキシホスホリルアセテート(5.60g、25.0mmol)を0℃で30分かけて滴下した。添加が完了した後、混合物を室温で5分間撹拌し、ヘキサンで抽出した。反応混合物を濃縮乾固させて、標記化合物を無色の油状物として得た(0.86g、収率12%)。
工程B:エチル2−クロロ−2−ジエトキシホスホリル−アセテート。EtOH(6mL)中の2,2−ジクロロ−2−ジエトキシホスホリル−アセテート(0.86g、2.9mmol)の溶液を0℃まで冷却した。水(20mL)中の亜硫酸ナトリウム(0.74g、5.9mmol)の溶液を、温度が約15℃に保たれるような速度で添加した。添加の終了後、濁った溶液を室温で20分間撹拌した後、クロロホルム(4×15mL)で抽出した。合わせた抽出物を無水MgSO4で乾燥させ、濃縮乾固させ、標記化合物を黄色の油状物として得た(0.47g、収率62%)。
工程C:エチル(E/Z)−2−クロロ−3−シクロプロピル−プロペ−2−エノエート。0℃のTHF(10mL)中のNaH(油中60%、87mg、3.6mmol)の溶液に、2−クロロ−2−ジエトキシホスホリル酢酸エチル(0.47g、1.8mmol)を滴下し、0℃で1時間撹拌した。次に、シクロプロパンカルバルデヒド(127mg、1.82mmol)を滴下し、0℃で1時間撹拌した。混合物を飽和NH4Clでクエンチし、EtOAcで抽出し、生理食塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濃縮乾固させ、標記化合物を黄色の液体として得た(0.24g、収率76%)。
工程D:(E/Z)−2−クロロ−3−シクロプロピル−プロパ−2−エン酸。ジオキサン(5mL)及び水(5mL)中のエチル(EZ)−2−クロロ−3−シクロプロピル−プロペ−2−エノエート(0.24g、1.4mmol)の溶液に、KOH(0.385g、6.87mmol)を添加し、混合物を60℃で2時間撹拌した。混合物のpHを約2に調整し、EtOAcで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させて標記化合物を明黄色の液体として得(0.13g、収率65%)、それを次の工程で直接使用した。
中間体40:4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボニルクロリド。
撹拌棒を備えた50mLフラスコに、4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体58)(1.0g、2.5mmol)及び塩化チオニル(10.0mL、137mmol)を添加し、砂浴で1時間加熱還流した。反応混合物を濃縮乾固し、DCMを添加し、反応物を濃縮乾固して、標記化合物(1.046g、収率100.0%)を得、これを更に精製することなく使用した。
中間体41:(R)−5−(2−メチル−4−(2,3,4,5,6−ペンタジュウテリオフェノキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいてフェノールの代わりに2,3,4,5,6−ペンタジュウテリオフェノールを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
中間体42:(E)−3−シクロプロピル−2−メチル−プロパ−2−エン酸。
工程A:エチル(E)−3−シクロプロピル−2−メチル−プロペ−2−エノエート。THF(30mL)中のエチル2−ジエトキシホスホリルプロパノエート(2.38g、10.0mmol)の溶液を−78℃に冷却し、n−BuLi(2.4N、4.58mL)を滴下し、−78℃で1時間撹拌した。次に、シクロプロパンカルバルデヒド(0.70g、10mmol)を滴下し、−78℃で1時間撹拌した。混合物を飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出し、生理食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮乾固させ、標記化合物を黄色の液体として得た(1.13g、収率73.3%)。MS(ESI):C9H14N2Oの質量計算値、154.1;m/z実測値、155.1[M+H]+。
工程B:(E)−3−シクロプロピル−2−メチル−プロパ−2−エン酸。ジオキサン(15mL)及び水(15mL)中のエチル(E)−3−シクロプロピル−2−メチル−プロペ−2−エノエート(1.13g、7.33mmol)の溶液に、KOH(2.056g、36.64mmol)を添加し、混合物を60℃で2時間撹拌した。混合物のpHを約2に調整した後、EtOAcで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させて標記化合物を明黄色の固体として得(0.77g、収率83%)、それを次の工程で直接使用した。MS(ESI):C7H10N2Oの質量計算値、126.1;m/z実測値、127.1[M+H]+。
中間体43:1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]−2−(ジメチルアミノ)エタノン。
工程A:tert−ブチルN−[(3R)−1−[2−(ジメチルアミノ)アセチル]−3−ピペリジル]カルバメート。DMF(5mL)中のtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(400mg、2.0mmol)、2−(ジメチルアミノ)酢酸(226mg、2.19mmol)、HATU(911mg、2.40mmol)、及びトリエチルアミン(0.557mL、4.00mmol)の溶液を室温で終夜撹拌し、次に水に注いだ。混合物をEtOAcで抽出し、合わせた有機層を生理食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、濃縮乾固させて、標記化合物を黄色の油状物として得た(399mg、70%)。
工程B:1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]−2−(ジメチルアミノ)エタノン。MeOH(2mL)中の2MのHCl中のtert−ブチルN−[(3R)−1−[2−(ジメチルアミノ)アセチル]−3−ピペリジル]カルバメート(200mg、0.70mmol)の溶液を室温で終夜撹拌した。反応物を濃縮乾固し、残渣を更に生成することなく次の工程で使用した(150mg、定量)。MS(ESI):C9H19N3Oの質量計算値、185.2;m/z実測値、186.1[M+H]+。
中間体44:(E)−2−シアノ−4,4−ジメチル−ペンタ−2−エン酸又は(E)−2−シアノ−4,4−ジメチルペンタ−2−エン酸。
トルエン中の2−シアノ酢酸(1.70g、20mmol)、ピバルアルデヒド(1.72g、20mmol)及びNH4OAc(60mg、0.8mmol)の撹拌溶液を加熱して、ディーン・スターク還流で水を除去した。水の生成が終わると、混合物を室温に冷却し、減圧下で濃縮して、標記生成物を黄色の固体として得た(2.13g、収率69%)。
中間体45:1−ブロモ−2−フルオロ−5−メチル−4−ニトロベンゼン。
DCE(10mL)中の4−ブロモ−5−フルオロ−2−メチルアニリン(10.2g、50mmol)及び3−クロロベンゼンカルボペルオキソ酸(34.5g、200mmol)の溶液を窒素のもと還流下で2時間撹拌した。室温まで冷却した後、混合物をDCMと飽和Na2SO3水溶液との間に分配した。有機層を回収し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を褐色の油状物として得た(7.02g、収率60.0%)。
中間体46:[1,1’−ビフェニル]−3−アミン。
MeOH(150mL)中のフェニルボロン酸(12.193g、100.00mmol)の溶液に、Na2CO3(21.198g、200.00mmol)及び3−ブロモアニリン(17.202g、100.00mmol)を続けて添加し、次にPd(OAc)2(562mg、2.50mmol)を添加し、黒色の懸濁液が現れるまで反応物を加熱還流した。反応物を室温まで冷却し、MeOHで希釈し、黒色の沈殿物を濾過により除去した。濾液を濃縮乾固させ、残渣を水及びDCMに添加した。有機相を回収し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させて、標記化合物を褐色の油状物として得た(18.373g、収率100.00%)。MS(ESI):C12H11Nの質量計算値、169.22;m/z実測値、170.0[M+H]+。
中間体:47:3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アニリン。
工程A:3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アニリン。ジオキサン(6.1mL)及び0.5MのK3PO4H2O(12.2mL)中の3−ブロモアニリン(0.9mL、8.10mmol)、3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−ボロン酸ピナコールエステル(5.11g、24.3mmol)及びX−phos−パラジウム前駆触媒生成物1(163mg、0.203mmol)の溶液を90℃で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、残渣をFCC(SiO2、0〜10% MeOH(2NのNH3)/DMC)で精製して、標記化合物(320mg、17%)を得た。
工程B:3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アニリン。MeOH:DCM(1:1)(97mL)中の3−(3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アニリン(2.0g、4.87mmol)の溶液をH−cube(登録商標)水素化フローリアクタ(80℃、1気圧、1.5mL/分、10% Pd/Cで再循環)に16時間通過させた。溶液を濃縮した後に精製し(FCC、EtOAc−ヘキサン)、標記化合物を白色の固体として得た(548mg、63%)。MS(ESI):C21H21N5O2Sの質量計算値、407.1;m/z実測値、408[M+H]+。
中間体48:3−メチル−2−フェニルピリジン−4−アミン。
工程A:3−メチル−2−フェニルピリジン−4−アミン。ジオキサン(60mL)中で、4−ブロモ−2−クロロ−3−メチルピリジン(2.20g、10.7mmol)、tert−ブチルカルバメート(1.248g、10.66mmol)、Pd(dppf)Cl2(435mg、0.533mmol)、Xantphos(616mg、1.07mmol)、及びCs2CO3(6.926g、21.31mmol)の溶液をN2下で終夜還流加熱した。反応物を濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、白色の固体を得、これを次の工程で直接使用した。
工程B:3−メチル−2−フェニルピリジン−4−アミン。3−メチル−2−フェニルピリジン−4−アミンをジオキサンに溶解し、H2O、Pd(dppf)Cl2(435mg、0.533mmol)、及びNa2CO3(2.259g、21.31mmol)を添加し、還流下で終夜撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、黄色の固体を得た。この黄色の固体をHCl及びMeOHに溶解し、60℃で30分間撹拌した。次に、1MのNaOHを添加し、EtOAcで抽出し(30mL×3)、濃縮乾固させて、標記化合物を淡黄色の固体として得た(700mg、収率36%)。MS(ESI):C12H12N2の質量計算値、184.24;m/z実測値、185.1[M+H]+。
中間体49:2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−アミン。
工程A:2−メチル−3−ニトロ−6−フェノキシピリジン。6−クロロ−2−メチル−3−ニトロピリジン(50.1g、290mmol)及びCH3CN(230mL)を含む丸底フラスコを0℃で冷却した。フェノール(41.0g、436mmol)に続けて、Cs2CO3(148g、454mmol)を添加した。反応混合物を室温まで加温し、15時間撹拌した。混合物を2リットルの三角フラスコに移し、次に水で希釈して全容量を1.8Lとした。得られた懸濁液を室温で10分間撹拌し、次に固体を濾過により単離し、水で濯ぎ、乾燥させて、標記化合物を褐色の固体として得た(64.7g、収率97%)。MS(ESI):C12H10N2O3の質量計算値、230.07;m/z実測値、231.0[M+H]+。
工程B:2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−アミン。2−メチル−3−ニトロ−6−フェノキシピリジン(64.7g、281mmol)を含む丸底フラスコをEtOH(500mL)、及びEtOH(300mL)中の10% Pd/C(4.17g)の懸濁液で処理した。混合物を真空下で脱気し、H2雰囲気に通気した。反応物を室温で7時間激しく撹拌した。反応混合物をセライトで濾過し、濾液を約400mLまで濃縮し、次に全容量が1.5Lになるまでゆっくりと水を添加した。得られた沈殿物を濾過し、濾過ケーキを水で濯ぎ、次に真空下で乾燥させて、標記化合物をオフホワイトの固体として得た(50.5g、90%)。MS(ESI):C12H12N2Oの質量計算値、200.09;m/z実測値、201.0[M+H]+。
中間体50:(2R)−1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]−3−メトキシ−2−メチル−プロパン−1−オン。
工程A:tert−ブチルN−[(3R)−1−[(2S)−2−ヒドロキシプロパノイル]−3−ピペリジル]カルバメート。DMF(3mL)中の(2R)−3−ヒドロキシ−2−メチル−プロパン酸(78mg、0.75mmol)、HATU(342mg、0.90mmol)、及びトリエチルアミン(0.157mL、1.12mmol)の溶液に、tert−ブチルN−[(3R)−3−ピペリジル]カルバメートを添加し、反応物を室温で終夜撹拌した。反応混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を無色の液体として得た(138mg、68%)。
工程B:tert−ブチルN−[(3R)−1−[(2R)−3−メトキシ−2−メチル−プロパノイル]−3−ピペリジル]カルバメート。tert−ブチルN−[(3R)−1−[(2S)−2−ヒドロキシプロパノイル]−3−ピペリジル]カルバメート(128mg、0.447mmol)、Ag2O(311mg、1.34mmol)、MeI(1mL)、及びDCM(2mL)の溶液にN2をスパージし、40℃で3日間撹拌した。混合物をセライトのパッドで濾過し、濃縮乾固させて、標記化合物を得(121mg、91%)、更に精製することなく次の工程で使用した。
工程C:(2R)−1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]−3−メトキシ−2−メチル−プロパン−1−オン。MeOH(2mL)中の2MのHClの溶液に、tert−ブチルN−[(3R)−1−[(2R)−3−メトキシ−2−メチル−プロパノイル]−3−ピペリジル]カルバメート(121mg、0.403mmol)を添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、標記化合物を得(73mg、90%)、更に精製することなく次の工程に使用した。MS(ESI):C10H20N2O2の質量計算値、200.2;m/z実測値、201.2[M+H]+。
中間体51:3−メチル−5−フェノキシ−ピラジン−2−アミン。
ジオキサン(5mL)中の5−ブロモ−3−メチル−ピラジン−2−アミン(1000mg、5.32mmol)、フェノール(650mg、6.91mmol)、Cs2CO3(2600mg、7.98mmol)、CuI(203mg、1.06mmol)及びN、N−ジメチルグリシン(110mg、1.06mmol)の溶液を脱気し、N2下で90℃まで12時間加熱した。室温まで冷却した後、混合物をEtOAc(100mL)及び水(100mL)で抽出し、有機相を回収した。水層をEtOAc(100mL)で再抽出し、合わせた有機層を無水MgSO4で乾燥させ、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の油状物として得た(533mg、収率49.8%)。MS(ESI):C11H11N3Oの質量計算値、201.1;m/z実測値、202.1[M+H]+。
中間体52:(E)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−フルオロ−ブタ−2−エン酸。
工程A:エチル(E)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−フルオロブテ−2−エノエート。THF(5mL)中のエチル2−(ジエトキシホスホリル)−2−フルオロアセテート(500mg、2.07mmol)の溶液を氷−バッチ中で0℃に冷却し、NaH(60%、50.0mg、2.07mmol)を添加して、30分間撹拌した。反応混合物にtert−ブチル(2−オキソエチル)カルバメートをゆっくり添加し、反応混合物を室温まで加温し、2時間撹拌した。反応物をDCM及び水で後処理した。有機層を生理食塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濃縮乾固して、標記化合物を得た。
工程B:(E)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−フルオロ−ブタ−2−エン酸。中間体エチル(E)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−フルオロブテ−2−エノエートをジオキサン(5mL)及び水(5mL)に溶解し、NaOHを添加し、10分間反応させた。混合物を2MのHClでpH〜2に酸性化し、DCMで抽出した。有機物を生理食塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濃縮乾固させ、標記化合物を白色の固体として得た(210mg、収率46%)。
中間体53:(Z)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−クロロ−ブタ−2−エン酸。
工程A:エチル(Z)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−クロロ−ブテ−2−エノエート。NaH(60%、0.186g、7.73mmol)及びTHF(15mL)の溶液を0℃に冷却し、エチル2−クロロ−2−ジエトキシホスホリル−アセテート(1.0g、3.9mmol)を滴下し、0℃で1時間撹拌した。次に、tert−ブチルN−(2−オキソエチル)カルバメート(0.615g、3.87mmol)を滴下し、0℃で1時間撹拌した。混合物を飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出し、生理食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮乾固させ、標記化合物を黄色の液体として得た(0.59g、収率58%)。
中間体B:(Z)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−クロロ−ブタ−2−エン酸。ジオキサン(10mL)及びH2O(10mL)中のエチル(Z)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−クロロ−ブテ−2−エノエート(0.590g、2.24mmol)の溶液に、KOH(0.628g、11.2mmol)を添加し、混合物を60℃で2時間撹拌した。混合物のpHを約2に調整し、EtOAcで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させて標記化合物を明黄色の液体として得(0.37g、収率70%)、それを次の工程で直接使用した。
中間体54:4−オキソ−5−(o−トリル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。
実施例1の方法1、工程C〜Fを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりにo−トルイジンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C16H11N3O3Sの質量計算値、325.1;m/z実測値、326.0[M+H]+。
中間体55:5−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。
実施例1の方法1、工程C〜Fを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−メトキシ−2−メチルアニリンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C17H13N3O4Sの質量計算値、355.1;m/z実測値、356.0[M+H]+。
中間体56:2−アミノ−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−4(5H)−オン。
工程A:tert−ブチル(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)カルバメート。5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体16)(200mg、0.479mmol)を、再蒸留した塩化チオニル(0.50mL)中で還流下で5時間加熱した。塩化チオニルを減圧下で除去し、残渣を乾燥アセトン(2mL)に溶解し、0℃に冷却し、撹拌しながらアジ化ナトリウム(500mg、7.69mmol)を滴下し、10分かけて溶液を20℃まで加温した。反応物を水で希釈し、EtOAcで抽出し、溶媒を減圧下で除去した。残渣をt−ブチルアルコール(37.5mL)に溶解し、還流下で5時間加熱した。反応混合物を濃縮乾固させて、標記化合物を得た(180mg、収率53.9%)。MS(ESI):C26H24N4O4Sの質量計算値、488.56;m/z実測値、489.0[M+H]+。
工程B:2−アミノ−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−4(5H)−オン。DCM(10mL)中のtert−ブチル(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)カルバメート(180mg、0.258mmol)の溶液に、2,6−ルチジン(166mg、1.55mmol)及びトリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート(344mg、1.55mmol)を添加し、20℃で2時間撹拌した。氷浴中のNaHCO3を添加して、反応をクエンチした。有機層を分離し、水層を酢酸エチル(2×50mL)で抽出した。有機層を合わせ、生理食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濾過して、濃縮乾固した。残渣を分取HPLC(カラム:YMC−Actus Triart C18 150×30mm、5μm、移動相A:水(0.075% TFA(水溶液)、V/V;B:アセトニトリル、A中のB:35%〜65%、流速:35mL/分)により精製して、標記化合物を得た(40mg、収率28%)。MS(ESI):C21H16N4O2Sの質量計算値、388.1;m/z実測値、389.1[M+H]+。
中間体57:5−(3−ブロモフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。
実施例1の方法1、工程C〜Fを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに3−ブロモアニリンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C15H8BrN3O3Sの質量計算値、388.9;m/z実測値、390.2[M+H]+。
中間体58:4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。
実施例1の方法1、工程A〜Fを使用し、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに4−フルオロニトロベンゼンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C21H13N3O4Sの質量計算値、403.1;m/z実測値、404.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,DMSO−d6):δ 8.36(d,J=5.5Hz,1H),7.52−7.42(m,4H),7.25−7.11(m,6H),6.09(d,J=5.5Hz,1H)。
中間体59:4−オキソ−5−(3−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。
実施例1の方法1、工程C〜Fを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに3−フェノキシアニリンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C21H13N3O4Sの質量計算値、403.1;m/z実測値、404.1[M+H]+。
中間体60:4−オキソ−5−(5−フェノキシピリジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。
工程A:2−ニトロ−5−フェノキシピリジン。5−ブロモ−2−ニトロピリジン(300g、1480mmol)及びDMSO(1200mL)を含む丸底フラスコをフェノール(167g、1770mmol)、続いてCs2CO3(722g、2220mmol)で処理した。反応混合物を50℃で4時間撹拌した。混合物を氷水(5L)を入れたフラスコに移した。得られた沈殿物を濾過により回収し、水で濯ぎ、真空下で70℃で乾燥させて、標記化合物を灰色の固体として得た(230g、収率72%)。MS(ESI):C11H8N2O3の質量計算値、216.05;m/z実測値、217.0[M+H]+。
工程B:5−フェノキシピリジン−2−アミン。MeOH(1.5L)中の2−ニトロ−5−フェノキシピリジン(100g、463mmol)の溶液に、10% Pd−C(10g)を添加した。反応混合物をH2雰囲気下、室温で24時間撹拌した。混合物を濾過し、濾液を濃縮乾固させ、標記化合物を黄色の固体として得た(85g、収率99%)。MS(ESI):C11H10N2Oの質量計算値、186.08;m/z実測値、187.1[M+H]+。
工程C:メチル3−アミノ−4−((5−フェノキシピリジン−2−イル)アミノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート。2−クロロ−4−ヨードピリジン−3−カルボニトリル(148g、559mmol)及び5−フェノキシピリジン−2−アミン(80.0g、430mmol)を含む丸底フラスコに、Pd(OAc)2(9.62g、43.0mmol)を添加し、続けてビス(2−ジフェニルホスフィノフェニル)エーテル(DPEphos、46.2g、85.9mmol)及び炭酸セシウム(350.0g、107.0mmol)を添加した。反応混合物を1,4−ジオキサン(2L)で処理し、容器をN2でパージし、次に105℃で3時間撹拌した。メチル2−スルファニルアセテート(68.4g、644mmol)を添加し、反応物を105℃で更に16時間加熱した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮乾固し、残渣をMeOH(800mL)で処理した。得られた固体を濾過によって単離し、真空下で乾燥させ、標記化合物を黄色の固体として得た(130g、77%)。MS(ESI):C20H16N4O3Sの質量計算値、392.09;m/z実測値、393.2[M+H]+。
工程D:メチル4−オキソ−5−(5−フェノキシピリジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。丸底フラスコに、メチル3−アミノ−4−(5−フェノキシピリジン−2−イル)アミノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(28.3g、72.1mmol)、カルボニルジイミダゾール(58.5g、361mmol)、及び1,4−ジオキサン(200mL)を添加した。反応物を還流下で16時間加熱した。次に、反応混合物を濃縮乾固し、残渣をMeOH(200mL)で処理した。得られた沈殿物を濾過により回収し、冷MeOHで濯ぎ、真空下で乾燥させて、標記化合物を黄色の固体として得た(21.0g、収率70%)。MS(ESI):C21H14N4O4Sの質量計算値、418.07;m/z実測値、419.0[M+H]+。
工程E:4−オキソ−5−(5−フェノキシピリジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。丸底フラスコに、メチル4−オキソ−5−(5−フェノキシピリジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート(20.0g、47.8mmol)、水酸化リチウム(20.0g、476mmol)、THF(250mL)、MeOH(100mL)、及び水(100mL)を添加した。反応混合物を80℃で4時間撹拌した。混合物を濃縮乾固し、H2O(100mL)で希釈した。1MのHClでpHを1に調整し、沈殿物を濾過し、乾燥させて、標記化合物を黄色の固体として得た(18.0g、収率93%)。MS(ESI):C20H12N4O4Sの質量計算値、404.06;m/z実測値、405.0[M+H]+。
中間体61:4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−5−(o−トリル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程G〜Hを使用し、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、4−オキソ−5−(o−トリル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体54)及びtert−ブチル−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C21H21N5O2Sの質量計算値、407.1;m/z実測値、408.1[M+H]+。
中間体62:5−(2−メチル−3−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。
実施例1の工程1の工程A〜Fを使用し、工程Aにおいて4−フルオロ−2−メチル−1−ニトロベンゼンの代わりに1−ブロモ−2−メチル−3−ニトロベンゼンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C22H15N3O4Sの質量計算値、417.1;m/z実測値、418.0[M+H]+。
中間体63:(*R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。
実施例1の方法1、工程A〜F(*Rアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C22H15N3O4Sの質量計算値、417.1;m/z実測値、418.0[M+H]+。
中間体64:5−(2−メチル−5−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。
工程A:1−メチル−2−ニトロ−4−フェノキシベンゼン。DCM中の4−メチル−3−ニトロフェノール(3.06g、20mmol)、フェニルボロン酸(4.88g、40mmol)、Cu(AcO)2(5.20g、40mmol)及び4A MS(1.5g)の混合物を酸素下で終夜室温で撹拌した後、反応物を濾過し、濃縮した。粗生成物を、PE/EAで溶離するISCOを使用して精製して、標記化合物(3.16g、67%)を得た。
工程B:5−(2−メチル−5−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。実施例1の方法1、工程B〜Fを使用し、工程Bにおいて2−メチル−1−ニトロ−4−フェノキシベンゼンの代わりに1−メチル−2−ニトロ−4−フェノキシベンゼンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C22H15N3O4Sの質量計算値、417.1;m/z実測値、418.0[M+H]+。
中間体65:5−(2−フルオ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。
中間体64、工程A〜Bと同様の条件を使用して、4−メチル−3−ニトロフェノールの代わりに3−フルオロ−4−ニトロフェノールを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C21H12FN3O4Sの質量計算値、421.1;m/z実測値、422.0[M+H]+。
中間体66:5−(4−メトキシフェノキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程Gを使用し、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、5−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体55)及びtert−ブチル−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C22H23N5O3Sの質量計算値、437.2;m/z実測値、438.1[M+H]+。
中間体67:5−(4−(2−メトキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。
工程A:メチル5−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート。実施例1の方法1、工程C〜Eを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−ブロモ−2−メチルアニリンを使用して、標記化合物を黄色の固体として調製した。
工程B:メチル5−(4−(2−メトキシフェノキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート。NMP(10mL)中のメチル5−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート(1.0g、2.2mmol)、2−メトキシフェノール(1.1g、8.9mmol)、Cs2CO3(1.4g、4.4mmol)、CuCl(44mg、0.44mmol)、キノリン−8−オール(64mg、0.44mmol)の混合物を封止管中、165℃で35分間撹拌した。次に、PE/EAで溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィにより精製して、標記化合物を灰色の固体として得た(634mg、収率62%)。
工程C:5−(4−(2−メトキシフェノキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。実施例1の方法1、工程Fを使用して、メチル5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレートの代わりに、メチル5−(4−(2−メトキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレートを使用して、標記化合物を灰色の固体として調製した。MS(ESI):C23H17N3O5Sの質量計算値、447.1;m/z実測値、448.0[M+H]+。
中間体68:メチル5−(3−クロロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート。
工程A:3−クロロ−4−フェノキシアニリン。実施例1の方法1、工程A〜Bに記載されるものと同様の条件を使用して、標記化合物を得るために、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに、2−クロロ−1−フルオロ−4−ニトロベンゼンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C12H10ClNOの質量計算値、219.67;m/z実測値、220.1[M+H]+。
工程B:メチル5−(3−クロロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート。実施例534、工程Aに記載されるものと同様の条件を使用して、3−シクロブチルアニリン及びtert−ブチル(3R)−3−[(2−スルファニルアセチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(中間体22)の代わりに、3−クロロ−4−フェノキシアニリン及びメチル2−スルファニルアセテートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C12H10ClNOの質量計算値、219.0;m/z実測値、220.1[M+H]+。
中間体69:5−(4−メトキシベンジル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。
実施例1の方法1、工程C〜Fを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに(4−メトキシフェニル)メタンアミン、及びCs2CO3、Pd(AcO)2及びDPEphosの代わりにDIPEAを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C17H13N3O4Sの質量計算値、355.1;m/z実測値、356.0[M+H]+。
中間体70:(R)−5−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程B〜Hを使用し、工程Bにおいて2−メチル−1−ニトロ−4−フェノキシベンゼンの代わりに4−イソプロポキシ−2−メチル−1−ニトロベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H27N5O3Sの質量計算値、465.2;m/z実測値、466.2[M+H]+。
中間体71:(S)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程G〜Hを使用し、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、tert−ブチル(S)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H23N5O3Sの質量計算値、485.2;m/z実測値、486.5[M+H]+。
中間体72:(E)−4−((4aR,7aS)−ヘキサヒドロ−6H−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピロール−6−イル)ブタ−2−エン酸。
工程A:ベンジル3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレート。THF(40mL)及び水(15mL)中にベンジル2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボキシレート(5.0g、25mmol)を溶解し、この溶液にOsO4(63mg、0.25mmol)を添加し、4−メチルモルホリン4−オキシド(3.75g、32.0mmol)を添加した。反応物を室温で15時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、粗生成物をEtOAcと水との間で分画した。各層を分離し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥し、濃縮乾固させ、順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製して、標記化合物を得た(4.8g、収率82%)。MS(ESI):C12H15NO4の質量計算値、237.25;m/z実測値、238.1[M+H]+。
工程B:(4aR,7aS)−ベンジルテトラヒドロ−2H−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピロール−6(3H)−カルボキシレート。水(30mL)中のNaOH(9.00g、225mmol)の溶液に、ベンジル3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレート(4.8g、20mmol)及びジクロロエタン(30mL)を添加した。この溶液にテトラブチルアンモニウムフッ化物(2.65g、10.1mmol)を添加し、混合物を55℃で48時間撹拌した。混合物をDCMで抽出し、濃縮乾固させ、順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製して、標記化合物を白色の固体として得た(0.96g、収率18%)。MS(ESI):C14H17NO4の質量計算値、263.29;m/z実測値、264.1[M+H]+。
工程C:(4aR,7aS)−3,4a,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−2H−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピロール。(4aR,7aS)−ベンジルテトラヒドロ−2H−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピロール−6(3H)−カルボキシレート(0.96g、3.6mmol)、Pd(OH)2(51mg、0.36mmol)及びMeOH(10mL)を、室温で3時間、H2下で反応させた。混合物を濾過し、濃縮乾固させて、標記化合物を明黄色の固体として得た(0.43g、収率91%)。MS(ESI):C6H11NO2の質量計算値、129.16;m/z実測値、130.4[M+H]+。
工程D:((E)−メチル−4−((4aR,7aS)−テトラヒドロ−2H−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピロール−6(3H)−イル)ブテ−2−エノエート。THF(10mL)中のメチル(E)−4−ブロモブテ−2−エノエート(42mg、0.23mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(30mg、0.23mmol)の溶液に、(4aR,7aS)−3,4a,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−2H−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピロール(30mg、0.23mmol)を添加し、室温で15時間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、標記化合物を得(55mg)、それを更に精製することなく次の工程に使用した。MS(ESI):C11H17NO4の質量計算値、227.26;m/z実測値、228.1[M+H]+。
工程E:((E)−4−((4aR,7aS)−テトラヒドロ−2H−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピロール−6(3H)−イル)ブタ−2−エン酸。(E)−メチル4−((4aR,7aS)−テトラヒドロ−2H−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピロール−6(3H)−イル)ブテ−2−エノエート(55mg、0.24mmol)及び4M HCl水溶液(5mL)の溶液を還流下で1時間反応させた。混合物を濃縮乾固させ、標記化合物を得(55mg、106%)、それを更に精製することなく使用した。
中間体73:メチル5−(2−メチル−4−((4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)カルバモイル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート。
工程A:3−メチル−4−ニトロ−N−(4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ベンズアミド。DCM(100mL)中の3−メチル−4−ニトロ安息香酸(3.0g、16.6mmol)の溶液に、DMF及びオキサリルジクロリド(10.5g、82.8mmol)を1滴添加した。混合物を室温で30分間撹拌し、次に濃縮し、DCMで希釈した後、DCM中の4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(2.7g、16.6mmol)、トリエチルアミンの溶液にの氷浴下で添加し、1時間撹拌した。混合物を濃縮して、標記化合物を黄色の固体として得、それを更に精製することなく次の工程に使用した。
工程B:メチル5−(2−メチル−4−((4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)カルバモイル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート。実施例1の方法1、工程B〜Eを使用し、工程Bにおいて2−メチル−1−ニトロ−4−フェノキシベンゼンの代わりに、3−メチル−4−ニトロ−N−(4−トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ベンズアミドを使用して、標記化合物を調製した。
中間体74:メチル5−(2−フルオロ−4−((4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)カルバモイル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート。
工程A:3−フルオロ−4−ニトロ−N−(4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ベンズアミド。30mLのDCM中の3−フルオロ−4−ニトロ安息香酸(4.1g、22.1mmol)の懸濁液に、塩化オキサリル(3.0g、24.4mmol)及びDMF1滴を添加し、次に室温で4時間撹拌した。真空下で濃縮乾固した後、残渣を10mlのDCMに溶解し、DCM(30ml)中の4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−アミン(3.6g、22.1mmol)の溶液を添加し、室温で5分間撹拌した。混合物を濃縮し、溶離液としてMeOH/H2Oを使用してISCOにより精製し、標記化合物を黄色の固体として得た(5.0g、69%)。
工程B:メチル5−(2−フルオロ−4−((4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)カルバモイル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート。実施例1の方法1、工程B〜Eを使用し、工程Bにおいて2−メチル−1−ニトロ−4−フェノキシベンゼンの代わりに、3−フルオロ−4−ニトロ−N−(4−トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)ベンズアミドを使用して、標記化合物を調製した。
中間体75:5−(4−(3−((2−シアノフェノキシ)メチル)フェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。
実施例1の方法1、工程Fを使用して、メチル5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレートの代わりに、メチル5−(4−(3−((2−シアノフェノキシ)メチル)フェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート(中間体76)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H20N4O5Sの質量計算値、548.1;m/z実測値、549.0[M+H]+。
中間体76:メチル5−(4−(3−((2−シアノフェノキシ)メチル)フェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート。
工程A:3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ベンズアルデヒド。DCM(500mL)中の3−ヒドロキシベンズアルデヒド(24.4g、200mmol)の混合物に、Et3N(30.3g、300mmol)及びTBSCl(33.1g、220mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。反応物を、DCMと飽和NH4Cl水溶液との間に分散させた。有機層を回収し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(PE/EA)により精製して、標記化合物を得た(47.3g、収率100%)。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ ppm 10.01(s,1H),7.50−7.63(m,2H),7.37(s,1H),7.25(d,J=7.50Hz,1H),1.01(s,9H),0.26(s,6H)
工程B:3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)フェニル)メタノール。0℃に冷却したMeOH(30mL)中の3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ベンズアルデヒド(47.3g、200mmol)の混合物に、NaBH4(3.78g、100mmol)を少しずつ添加した。添加が完了した後、反応物を室温で2時間撹拌した。揮発性物質を真空下で除去した。水及びEtOAcを残渣に添加し、有機層を分離し、生理食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して目的生成物を黄色の油状物として得、それを更に精製することなく次に工程で使用した。C13H22O2Siの質量計算値、238.1。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ ppm 0.18−0.27(m,6H)0.99(s,9H)4.48(s,2H)5.23(br.s.,1H)6.69−6.78(m,1H)6.85(s,1H)6.93(d,J=7.50Hz,1H)7.23(t,J=7.94Hz,1H)。
工程C:2−((3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ベンジル)オキシ)ベンゾニトリル。THF(200mL)中の(3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)フェニル)メタノール(13.94g、60mmol)の混合物に、2−ヒドロキシベンゾニトリル(8.58g、72mmol)、Ph3P(18.88g、72mmol)及びDIAD(14.56g、72mmol)を、室温で続けて滴下し、反応物を1時間撹拌した。飽和NH4Cl及びEtOAc水溶液を添加し、有機層を分離し、生理食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(PE/EA)により精製して、標記化合物を得た(17.0g、83%)。
工程D:2−((3−ヒドロキシベンジル)オキシ)ベンゾニトリル。THF(250mL)中の2−((3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)ベンジル)オキシ)ベンゾニトリル(17.0g、50mmol)の混合物に1MのTBAF溶液(60mL、60mmol)を添加し、反応物を室温で30分間撹拌した。飽和NH4Cl及びEtOAc水溶液を添加し、有機層を分離し、生理食塩水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(MeOH/DCM)により精製して、標記化合物を得た(11.3g、収率100%)。
工程E:2−((3−(3−メチル−4−ニトロフェノキシ)ベンジル)オキシ)ベンゾニトリル。200mLのDMSO中の2−((3−ヒドロキシベンジル)オキシ)ベンゾニトリル(11.3g、50mmol)、4−フルオロ−2−メチル−1−ニトロベンゼン(7.8g、50mmol)、K2CO3(13.8g、100mmol)の混合物を、N2下、150℃で4時間撹拌した。混合物を濃縮し、フラッシュカラムクロマトグフィー(PE/EA)により精製して、標記化合物を得た(15.1g、収率84%)。MS(ESI):C21H16N2O4の質量計算値、360.1;m/z実測値、361.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 8.11−7.98(m,1H),7.74−7.62(m,1H),7.62−7.39(m,6H),7.39−7.31(m,1H),7.22−7.17(m,1H),7.09−6.97(m,3H),6.85(d,J=8.4Hz,2H),6.55(s,1H),5.21(s,2H),2.58(s,3H)。
工程F:2−((3−(4−アミノ−3−メチルフェノキシ)ベンジル)オキシ)ベンゾニトリル。EtOH(420mL)及び水(140mL)中の2−((3−(3−メチル−4−ニトロフェノキシ)ベンジル)オキシ)ベンゾニトリル(15.1g、42mmol)の混合物に、NH4Cl(11.2g、210mmol)、鉄(9.38g、168mmol)を続けて添加し、反応混合物を還流下で4時間撹拌し、次に室温まで冷却した。混合物をDCM(500mL)及び水(200mL)で希釈し、有機層を回収し、濃縮し、フラッシュカラムクロマトグラフィ(MeOH/水)によって精製して、標記化合物を得た(13.9g、収率100%)。MS(ESI):C21H18N2O2の質量計算値、330.1;m/z実測値、331.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 7.57(dd,J=7.6,1.7Hz,1H),7.53−7.45(m,1H),7.33−7.24(m,1H),7.15−7.08(m,1H),7.04−6.84(m,5H),6.82−6.72(m,2H),6.67(d,J=8.4Hz,1H),5.14(s,2H),2.15(s,3H)。
工程G:メチル5−(4−(3−((2−シアノフェノキシ)メチル)フェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート。実施例1の方法1、工程C〜Eを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−((3−(4−アミノ−3−メチルフェノキシ)ベンジル)オキシ)ベンゾニトリルを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C31H22N4O5Sの質量計算値、562.1;m/z実測値、563.2[M+H]+。
中間体77:(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(50mL)中の(R)−5−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例711)(3.4g、6.8mmol)の溶液に、トリエチルアミン(2.06g、20.4mmol)を添加し、0℃まで冷却した。次に、2,5−ジオキソピロリジン−1−イル2−シアノアセテート(1.86g、10.2mmol)をゆっくり添加し、添加が完了した後、室温で1時間撹拌した。反応物を1% HCl、NaHCO3及び生理食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濃縮乾固させた。残渣をDCMで洗浄し、固体を濾過によって回収し、真空下で乾燥させ、標記化合物を黄色の固体として得た(3.0gm、58%)。MS(ESI):C29H25N7O4Sの質量計算値、567.62;m/z実測値、568.1[M+H]+。
中間体78:(R)−5−(4−(3−((2−シアノフェノキシ)メチル)フェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程Gを使用し、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、5−(4−(3−((2−シアノフェノキシ)メチル)フェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体75)及びtert−ブチル−(R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C35H30N6O4Sの質量計算値、630.2;m/z実測値、631.0[M+H]+。
中間体79:1−アクリロイルピペリジン−3−オン。
MeOH(25mL)中の6MのHCl中のtert−ブチル3−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(1.00g、5.0mmol)の溶液を室温で30分間撹拌し、次に濃縮乾固した。残渣をアセトン/水(50mL)で希釈し、トリエチルアミン(1.02g、10.0mmol)及びK2CO3(1.39g、10.0mmol)を添加し、続いてプロペ−2−エノイルクロリド(454mg、5.0mmol)を添加した。混合物を室温で18時間撹拌し、EtOAcで希釈し、有機層を水及び生理食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(480mg、収率62%)。MS(ESI):C8H11NO2の質量計算値、153.1;m/z実測値、154.1[M+H]+。
中間体80:1−アクリロイルピペリジン−4−オン。
MeOH(25mL)中の6MのHCl中のtert−ブチル4−オキソピペリジン−1−カルボキシレート(1.5g、7.5mmol)の溶液を室温で30分間撹拌し、次に濃縮乾固した。残渣をアセトン/水(30mL)で希釈し、トリエチルアミン(2.28g、22.6mmol)及びK2CO3(2.08g、15.1mmol)を添加し、続いてプロペ−2−エノイルクロリド(681mg、7.53mmol)を添加した。混合物を室温で18時間撹拌した後、EtOAcで希釈し、有機層を水及び生理食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(500mg、43%)。MS(ESI):C8H11NO2の質量計算値、153.1;m/z実測値、154.1[M+H]+。
中間体81:5−(6−イソブチル−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。
工程A:6−イソブチル−4−メチルピリジン−3−アミン。200mLの丸底フラスコに、6−ブロモ−4−メチルピリジン−3−アミン(5.42g、29.0mmol)、撹拌棒、及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体(520mg、0.6mmol)を添加した。この容器を排気し、窒素を再充填した。THF(20mL)を添加し、続けてシリンジを介してイソブチル亜鉛(II)ブロマイド(80mL、40mmol)を添加した後、反応混合物を60℃で2時間加熱した。反応混合物を重炭酸ナトリウム飽和水溶液(300mL)で処理し、EtOAcで抽出(2×300mL)した。合わせた有機層を乾燥し(MgSO4)、濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を褐色の固体として得た(3.65g、収率77%)。MS(ESI):C10H16N2の質量計算値、164.1;m/z実測値、165.1[M+H]+。
工程B:メチル3−アミノ−4−((6−イソブチル−4−メチルピリジン−3−イル)アミノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート。N2雰囲気下の丸底フラスコに、6−イソブチル−4−メチルピリジン−3−アミン(53.5g、326mmol)、2−クロロ−4−ヨードピリジン−3−カルボニトリル(94.8g、358mmol)、及びジオキサン(1000mL)、続いてビス(2−ジフェニルホスフィノフェニル)エーテル(DPEphos)(10.5g、19.5mmol)、Pd(OAc)2(2.92g、13.0mmol)、及びCs2CO3(265g、814mmol)を添加した。反応混合物を105℃で終夜撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮した。残渣をMeOH(400mL)に懸濁させ、室温で2時間撹拌した。得られた沈殿物を濾過によって単離し、真空下で乾燥させ、標記化合物を黄色の固体として得た(75.3g、62%)。
工程C:メチル5−(6−イソブチル−4−メトキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート。丸底フラスコに、メチル3−アミノ−4−((6−イソブチル−4−メチルピリジン−3−イル)アミノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(30.0g、81mmol)、カルボニルジイミダゾール(CDI、39.4g、243mmol)、トリメチルアミン(24.6g、243mmol)及び1,4−ジオキサン(300mL)を添加した。反応物を100℃で6時間撹拌した後、50℃まで冷却した。得られた沈殿物を濾過により回収し、冷MeOHで濯ぎ、真空下で乾燥させて、標記化合物をオフホワイト色の固体として得た(27g、84%)。
工程D:5−(6−イソブチル−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。丸底フラスコに、メチル5−(6−イソブチル−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート(68.0g、172mmol)、水酸化リチウム(36.0g、858mmol)、及び5:2:2のTHF:MeOH:H2O(4L)の混合物を添加した。反応混合物を80℃で4.5時間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、H2Oで希釈した。溶液を1MのHClで酸性化し、得られた沈殿物を濾過し、真空下で乾燥させて、標記化合物を黄色の固体として得た(63g、収率96%)。MS(ESI):C19H18N4O3Sの質量計算値、382.11;m/z実測値、383.1[M+H]+。
中間体82:5−(*S)−(6−イソブチル−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。
5−(6−イソブチル−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体81)を、キラル分割法Bを使用して分離して、標記化合物(*Sアトロプ異性体)を得た。MS(ESI):C19H18N4O3Sの質量計算値、382.1;m/z実測値、383.0[M+H]+。
中間体83:5−(*R)−(6−イソブチル−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。
5−(6−イソブチル−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体81)を、キラル分割法Bを使用して分離して、標記化合物(*Rアトロプ異性体)を得た。MS(ESI):C19H18N4O3Sの質量計算値、382.1;m/z実測値、383.0[M+H]+。
実施例1:N−((3R,5R)−1−アクリロイル−5−フルオロピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
方法1、工程A:2−メチル−1−ニトロ−4−フェノキシベンゼン。フェノール(42.5g、452mmol)、K2CO3(125g、905mmol)、及びDMF(500mL)を丸底フラスコに添加した。反応混合物に5−フルオロ−2−ニトロトルエン(70.2g、452mmol)を添加し、反応物をN2下で、80℃で16時間撹拌した。反応物を飽和NH4Clで希釈し、MTBE(3×400mL)で抽出した。有機層を合わせ、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させて、標記化合物を褐色の油状物として得た(100g、収率92%)。
方法1:工程B:2−メチル−4−フェノキシアニリン。EtOH/H2O(3:1比、2000mL)中の2−メチル−1−ニトロ−4−フェノキシベンゼン(100g、436mmol)の溶液に、NH4Cl(117g、2180mmol)及びFe(97g、1700mmol)を続けて添加した。反応混合物を還流下で2時間加熱し、次に反応物を25℃まで冷却し、濃縮乾固させた。残渣に水及びEtOAcを添加し、有機層を分離し、飽和NaHCO3及び飽和生理食塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させて、標記化合物を得た(82g、収率90%)。
方法1、工程C:2−クロロ−4−(2−メチル−4−フェノキシアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリル。N2雰囲気下の丸底フラスコに、2−メチル−4−フェノキシアニリン(30g、150mmol)、2−クロロ−4−ヨードピリジン−3−カルボニトリル(51.6g、195mmol)及びジオキサン(200mL)、続いてビス(2−ジフェニルホスフィノフェニル)エーテル(DPEphos)(16g、30mmol)、Pd(OAc)2(3.36g、15mmol)及びK3PO4(89g、420mmol)添加した。反応混合物を100℃で終夜撹拌した。反応混合物を濾過し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(32g、収率63%)。
方法1、工程D:メチル3−アミノ−4−((2−メチル−4−フェノキシアニリノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート。丸底フラスコに、MeOH(150mL)中の2−クロロ−4−(2−メチル−4−フェノキシアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリル(36g、107mmol)を添加した。この溶液に、MeOH(30mL)中のNaOMe(14.5g、268mmol)、続けてメチル2−スルファニルアセテート(23g、217mmol)を添加した。反応混合物を終夜還流した。反応混合物を冷却し、黄色沈殿物を濾過し、MeOHで洗浄し、乾燥させて、標記化合物を黄色の固体として得た(30g、収率75%)。
方法1、工程E:メチル5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート。丸底フラスコに、メチル3−アミノ−4−(2−メチル−4−フェノキシアニリノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(30.6g、75.5mmol)、カルボニルジイミダゾール(CDI、49g、300mmol)、及び1,4−ジオキサン(500mL)を添加した。反応物を還流下で終夜撹拌した。次に、反応混合物を濃縮乾固し、残渣をMeOH(200mL)に添加し、形成された沈殿物を濾過し、乾燥させて、標記化合物を黄色の固体として得た(28.1g、収率86%)。
方法1、工程F:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。丸底フラスコに、メチル5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート(9.2g、21mmol)、水酸化リチウム(4.47g、106mmol)、THF(200mL)、MeOH(200mL)及び水(50mL)で添加した。反応混合物を50℃で15時間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、H2Oで希釈した。1MのHCl水溶液でpHを2に調整し、沈殿物を濾過し、乾燥させて、標記化合物を黄色の固体として得た(8.1g、収率91%)。
方法1、工程G:tert−ブチル(3R,5R)−3−フルオロ−5−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。丸底フラスコに、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27、191mg、0.458mmol)、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1、100mg、0.458mmol)、トリエチルアミン(93mg、0.916mmol)、HATU(348mg、0.916mmol)及びDMF(3mL)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。水を添加し、沈殿物を濾過によって回収して、淡黄色の固体を得た。
方法1、工程H:N−((3R,5R)−5−フルオロピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。tert−ブチル(3R,5R)−3−フルオロ−5−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレートをMeOH(3mL)に溶解し、飽和HCl水溶液(3mL)を添加した。得られた混合物を50℃に30分間にわたって加熱した。反応混合物を濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、黄色の固体として、標記化合物(実施例138、80mg、2工程にわたって収率31%)を得た。
方法1、工程I:N−((3R,5R)−1−アクリロイル−5−フルオロピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。丸底フラスコに、N−((3R,5R)−5−フルオロピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例138、40mg、0.077mmol)、トリエチルアミン(23mg、0.054mmol)、及びDCM(3mL)を添加した。次に、プロペ−2−エノイルクロリド(5.0mg、0.054mmol)を0℃で滴下した後、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、淡黄色の固体として、標記化合物を得た(22mg、収率48%)。MS(ESI):C30H26FN5O4Sの質量計算値、571.6;m/z実測値、572.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.28(d,J=5.5Hz,1H),7.42−7.30(m,2H),7.30−7.22(m,1H),7.16−7.08(m,1H),7.08−6.97(m,3H),6.95−6.87(m,1H),6.80−6.61(m,1H),6.19−6.05(m,1H),5.98(d,J=5.5Hz,1H),5.72−5.60(m,1H),4.82−4.57(m,1H),4.17−4.05(m,1H),4.02−3.85(m,2H),3.55−3.28(m,2H),2.39−2.18(m,1H),2.04(s,3H),2.0−1.91(m,1H)。
実施例2:N−((3R,5S)−1−アクリロイル−5−ヒドロキシピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜I(*Sアトロプ異性体を得るためのキラル分割工程Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R,5S)−3−アミノ−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(中間体2)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H27N5O5Sの質量計算値、569.6;m/z実測値、570.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.36−8.27(m,1H),7.45−7.37(m,2H),7.33−7.26(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.11−7.02(m,3H),7.00−6.92(m,1H),6.85−6.65(m,1H),6.21−6.09(m,1H),6.06−6.02(m,1H),5.75−5.61(m,1H),4.20−3.75(m,4H),3.66−3.55(m,2H),2.21−2.12(m,1H),2.11(s,3H),1.90−1.77(m,1H)。
実施例3:N−(3R,5S)−1−アクリロイル−5−フルオロピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iを使用して、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R,5S)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体3)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H26FN5O4Sの質量計算値、571.6;m/z実測値、572.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.26(s,1H),8.31(d,J=4.7Hz,1H),8.26−8.00(m,1H),7.57−7.29(m,3H),7.29−6.91(m,5H),6.88−6.65(m,1H),6.11(d,J=16.7Hz,1H),6.03−5.87(m,1H),5.77−5.60(m,1H),5.15−4.85(m,1H),4.70−4.47(m,1H),4.35−4.38(m,2H),3.06−2.61(m,2H),2.30−2.12(m,1H),2.05(s,3H),1.97−1.78(m,1H)。
実施例4:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程B〜Iに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Bにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−フルオロ−3−メチル−4−ニトロ−1−フェノキシベンゼン(工程Gにおいて中間体18)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H26FN5O4Sの質量計算値、571.6;m/z実測値、572.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34(d,J=5.4Hz,1H),7.41−7.34(m,2H),7.22−7.11(m,2H),7.10−7.04(m,3H),6.84−6.72(m,1H),6.19(d,J=17.0Hz,1H),6.12(d,J=5.4Hz,1H),5.76−5.69(m,1H),4.56−4.48(m,0.5H),4.32−4.25(m,0.5H),4.4.20−4.13(m,0.5H),4.02−3.88(m,1.5H),3.22−3.12(m,1H),2.95−2.83(m,1H),2.12(s,3H),2.07−2.00(m,1H),1.90−1.82(m,1H),1.78−1.66(m,1H),1.63−1.54(m,1H)。
実施例5:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜I(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H25N5O4Sの質量計算値、539.6;m/z実測値、540.30[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.24(s,1H),8.43−8.22(m,2H),7.57−7.29(m,3H),7.25−7.04(m,4H),7.03−6.90(m,1H),6.70−6.45(m,1H),6.13(d,J=16.4Hz,1H),6.05−6.88(m,1H),5.73−5.57(m,1H),4.60−4.30(m,1H),3.91−3.36(m,4H),2.24−1.89(m,5H)。
実施例6:N−((3R,5R)−1−アクリロイル−5−ヒドロキシピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(中間体4)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H27N5O5Sの質量計算値、569.6;m/z実測値、570.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34−8.18(m,1H),7.46−7.36(m,2H),7.33−7.22(m,1H),7.20−7.13(m,1H),7.13−7.02(m,3H),7.00−6.94(m,1H),6.88−6.70(m,1H),6.25−6.10(m,1H),6.05−5.92(m,1H),5.76−5.67(m,1H),4.66−4.28(m,2H),4.23−3.83(m,2.5H),3.45−3.34(m,1H),3.02−2.87(m,0.5H),2.12(s,3H),2.09−1.88(m,2H)。
実施例7:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(3−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、1−[(3R)−3−アミノピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体5)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H24FN5O4Sの質量計算値、557.6;m/z実測値、558.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3ODの混合物):δ 8.26(d,J=5.5Hz,1H),7.7.39−7.29(m,2H),7.20−7.13(m,1H),7.12−6.97(m,4H),6.60−6.43(m,1H),6.19−6.09(m,1H),6.02(d,J=5.4Hz,1H),5.66−5.58(m,1H),4.55−4.42(m,1H),3.89−3.80(m,1H),3.72−3.66(m,1H),3.60−3.49(m,1H),3.48−3.38(m,1H),2.22−2.08(m,1H),2.01(s,3H),1.99−1.87(m,1H)。
実施例8:N−((3R,5R)−1−アクリロイル−5−メトキシピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−メトキシピペリジン−1−カルボキシレート(中間体6)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C31H29N5O5Sの質量計算値、583.7;m/z実測値、584.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33(d,J=5.5Hz,1H),7.52−7.37(m,2H),7.38−7.26(m,1H),7.22−7.14(m,1H),7.13−7.03(m,3H),7.01−6.94(m,1H),6.89−6.68(m,1H),6.25−6.13(m,1H),6.07(d,J=5.6Hz,1H),5.79−5.68(m,1H),4.70−4.51(m,1H),4.35−4.06(m,2H),3.76−3.55(m,1H),3.41−3.33(m,3H),3.27−3.08(m,1H),3.02−2.69(m,1H),2.33−2.10(m,4H),2.07−1.74(m,1H)。
実施例9:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜I(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H27N5O4Sの質量計算値、553.6;m/z実測値、554.40[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33(d,J=5.5Hz,1H),7.47−7.35(m,2H),7.33−7.26(m,1H),7.122−7.16(m,1H),7.13−7.02(m,3H),7.00−6.93(m,1H),6.85−6.70(m,1H),6.20(d,J=16.6Hz,1H),6.14−6.04(m,1H),5.77−5.67(m,1H),4.58−3.88(m,3H),3.25−3.10(m,1H),2.99−2.84(m,1H),2.13(s,3H),2.09−1.97(m,1H),1.91−1.82(m,1H),1.79−1.65(m,1H),1.64−1.50(m,1H)。
実施例10:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−フルオロ−4−フェノキシアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H24FN5O4Sの質量計算値、557.6;m/z実測値、558.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.37(s,1H),8.33(d,J=5.4Hz,1H),8.22−8.05(m,1H),7.64−7.51(m,1H),7.51−7.38(m,2H),7.28−7.20(m,1H),7.20−7.09(m,3H),6.99−6.90(m,1H),6.86−6.63(m,1H),6.17(d,J=5.4Hz,1H),6.07(d,J=16.6Hz,1H),5.65(d,J=1.1Hz,1H),4.53−4.07(m,1H),4.08−3.88(m,1H),3.84−3.65(m,1H),3.11−2.91(m,1H),2.78−2.56(m,1H),2.00−1.83(m,1H),1.80−1.69(m,1H),1.68−1.54(m,1H),1.47−1.30(m,1H)。
実施例11:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H25N5O4Sの質量計算値、539.6;m/z実測値、540.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.33−10.21(m,1H),8.45−8.31(m,2H),7.50−7.42(m,2H),7.42−7.36(m,1H),7.25−7.18(m,1H),7.16−7.07(m,3H),7.02−6.95(m,1H),6.67−6.52(m,1H),6.21−6.10(m,1H),6.04−5.96(m,1H),5.72−5.64(m,1H),4.57−4.42(m,1H),3.92−3.59(m,4H),3.24−1.93(m,5H)。
実施例12:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(2−クロロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Aにおいて2−メチル−4−フルオロ−1−ニトロベンゼンの代わりに、2−クロロ−4−フルオロ−1−ニトロベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、1−[(3R)−3−アミノピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体5)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H22ClN5O4Sの質量計算値、560.0;m/z実測値、560.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.40(s,1H),8.53−8.39(m,1H),8.36−8.31(m,1H),7.62(d,J=8.6Hz,1H),7.51−7.45(m,2H),7.35−7.31(m,1H),7.26(t,J=7.1Hz,1H),7.22−7.16(m,2H),7.16−7.12(m,1H),6.65−6.52(m,1H),6.17−6.10(m,1H),6.08−6.02(m,1H),5.70−5.63(m,1H),4.57−4.40(m,1H),3.90−3.70(m,1H),3.69−3.60(m,1H),3.58−3.49(m,1H),3.45−3.39(m,1H),2.25−2.09(m,1H),2.02−1.92(m,1H)。
実施例13:N−(3R,5S)−1−アクリロイル−5−ヒドロキシピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R,5S)−3−アミノ−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(中間体2)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H27N5O5Sの質量計算値、569.17;m/z実測値、570.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.31−10.09(m,1H),8.36(d,J=5.3Hz,1H),8.19−7.98(m,1H),7.53−7.35(m,3H),7.27−7.16(m,1H),7.18−7.06(m,3H),7.04−6.94(m,1H),6.85−6.67(m,1H),6.18−6.04(m,1H),6.01(d,J=5.3Hz,1H),5.77−5.62(m,1H),4.33−4.13(m,1H),4.06−3.79(m,2H),3.10−2.87(m,2H),2.70−2.52(m,1H),2.13−1.95(m,4H),1.70−1.56(m,1H)。
実施例14:N−(3R,5S)−1−アクリロイル−5−メトキシピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R,5S)−3−アミノ−5−メトキシピペリジン−1−カルボキシレート(中間体29)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C31H29N5O5Sの質量計算値、583.7;m/z実測値、584.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.39−8.29(m,1H),7.47−7.36(m,2H),7.30−7.27(m,1H),7.20−7.15(m,1H),7.12−7.03(m,3H),7.02−6.93(m,1H),6.85−6.60(m,1H),6.17−6.05(m,2H),5.79−5.60(m,1H),4.44−4.26(m,1H),4.23−4.12(m,1H),4.03−3.92(m,1H),3.68−3.55(m,2H),3.53−3.45(m,3H),3.44−3.35(m,1H),2.17−2.09(m,4H),2.02−1.96(m,1H)。
実施例15:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−クロロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに2−クロロ−4−フルオロ−1−ニトロベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H24ClN5O4Sの質量計算値、574.1;m/z実測値、574.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33(d,J=5.6Hz,1H),7.78−7.73(m,1H),7.52−7.45(m,1H),7.36−7.21(m,2H),7.10−7.02(m,2H),7.00−6.88(m,2H),6.88−6.70(m,1H),6.28−6.14(m,1H),6.07(d,J=5.6Hz,1H),5.81−5.66(m,1H),4.63−3.87(m,3H),3.25−3.10(m,1H),3.01−2.82(m,1H),2.14(s,3H),2.09−2.01(m,1H),1.94−1.83(m,1H),1.81−1.68(m,1H),1.65−1.52(m,1H)。
実施例16:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−(ベンゾフラン−7−イルオキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Aにおいて、フェノールの代わりにベンゾフラン−7−オール(中間体8)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(R)−tert−ブチル−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C32H27N5O5Sの質量計算値、593.7;m/z実測値、594.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33(d,J=5.6Hz,1H),7.78−7.73(m,1H),7.52−7.45(m,1H),7.36−7.21(m,2H),7.10−7.02(m,2H),7.00−6.88(m,2H),6.88−6.70(m,1H),6.28−6.14(m,1H),6.07(d,J=5.6Hz,1H),5.81−5.66(m,1H),4.63−3.87(m,3H),3.25−3.10(m,1H),3.01−2.82(m,1H),2.14(s,3H),2.09−2.01(m,1H),1.94−1.83(m,1H),1.81−1.68(m,1H),1.65−1.52(m,1H)。
実施例17:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(4−(2,6−ジフルオロフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Aにおいて、フェノールの代わりに2,6−ジフルオロフェノールを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(R)−tert−ブチル−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H23F2N5O4Sの質量計算値、575.6;m/z実測値、576.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32(d,J=5.6Hz,1H),7.38−7.27(m,2H),7.22−7.11(m,2H),7.04−6.99(m,1H),6.96−6.89(m,1H),6.73−6.51(m,1H),6.34−6.20(m,1H),6.08−6.00(m,1H),5.80−5.64(m,1H),4.71−4.54(m,1H),4.02−3.49(m,4H),2.41−2.01(m,5H)。
実施例18:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに4−フルオロニトロベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(R)−tert−ブチル−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H25N5O4Sの質量計算値、539.6;m/z実測値、540.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.33(d,J=5.6Hz,1H),7.48−7.32(m,4H),7.27−7.07(m,5H),6.90−6.68(m,1H),6.21(dd,J=14.0,5.4Hz,2H),5.79−5.69(m,1H),4.60−3.87(m,3H),3.24−3.12(m,1H),2.99−2.81(m,1H),2.15−1.46(m,4H)。
実施例19:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−(2−エチルフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Aにおいて、フェノールの代わりに2−エチルフェノールを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(R)−tert−ブチル−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C32H31N5O4Sの質量計算値、581.7;m/z実測値、582.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32(d,J=5.6Hz,1H),7.36−7.30(m,1H),7.27−7.20(m,2H),7.18−7.12(m,1H),7.00−6.93(m,2H),6.88−6.83(m,1H),6.83−6.71(m,1H),6.25−6.12(m,1H),6.05(d,J=5.6Hz,1H),5.78−5.66(m,1H),4.62−4.11(m,2H),3.98−3.88(m,1H),3.23−3.13(m,1H),2.99−2.82(m,1H),2.71−2.57(m,2H),2.12−2.05(m,4H),1.91−1.81(m,1H),1.76−1.55(m,2H),1.23−1.13(m,3H)。
実施例20:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−フルオロ−6−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−フルオロ−6−メチル−4−フェノキシアニリン(中間体9)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H26FN5O4Sの質量計算値、571.6;m/z実測値、572.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.37(d,J=5.5Hz,1H),7.53−7.39(m,2H),7.30−7.19(m,1H),7.17−7.09(m,2H),6.93−6.68(m,3H),6.26−6.11(m,2H),5.84−5.63(m,1H),4.62−3.83(m,3H),3.25−3.10(m,1H),3.03−2.83(m,1H),2.16(s,3H),2.11−2.02(m,1H),1.95−1.52(m,3H)。
実施例21:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−(3−メチルオキセタン−3−イル)アクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
丸底フラスコに、(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例874、120mg、0.212mmol)、3−メチルオキセタン−3−カルバルデヒド(64mg、0.64mmol)、ピペリジン(0.3mL)、酢酸(0.1mL)、ジオキサン(10mL)、4Aモレキュラーシーブ(1g)を添加し、反応混合物を100℃で1時間N2下で撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(69mg、収率50%)。MS(ESI):C35H32N6O5Sの質量計算値、648.7;m/z実測値、649.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33−8.27(m,1H),7.42−7.35(m,2H),7.33−7.23(m,2H),7.20−7.12(m,1H),7.10−7.01(m,3H),6.99−6.92(m,1H),6.07−6.01(m,1H),5.08−4.92(m,1H),4.68−4.54(m,1H),4.53−4.37(m,2H),4.35−4.22(m,1H),4.09−3.70(m,3H),3.65−3.36(m,1H),2.15−2.01(m,4H),1.99−1.73(m,2H),1.69−1.57(m,4H)。
実施例22:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(4−(ベンゾフラン−7−イルオキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Aにおいて、フェノールの代わりにベンゾフラン−7−オール(中間体8)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(R)−tert−ブチル−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C31H25N5O5Sの質量計算値、579.6;m/z実測値、580.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.36(d,J=5.7Hz,1H),7.77−7.73(m,1H),7.52−7.46(m,1H),7.32−7.21(m,2H),7.08−7.02(m,2H),7.00−6.87(m,2H),6.70−6.53(m,1H),6.33−6.24(m,1H),6.12(d,J=5.7Hz,1H),5.80−5.69(m,1H),4.70−4.57(m,1H),4.03−3.48(m,4H),2.37−2.04(m,5H)。
実施例23:(R,E)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(4−メチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド;
工程A:tert−ブチル(R,E)−メチル(4−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)カルバメート。実施例104(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例98)及び(E)−4−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]ブタ−2−エン酸(中間体10)を使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R,E)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(4−メチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド;tert−ブチル(R,E)−メチル(4−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)カルバメート(52mg、0.075mmol)を含むフラスコに、MeOH(4.0mL)及び濃HCl水溶液(4.0mL)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次に混合物を減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(32mg、65%)。MS(ESI):C32H32N6O4Sの質量計算値、596.7;m/z実測値、597.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.40(s,1H),8.37−8.30(m,1H),7.44−7.37(m,2H),7.34−7.27(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.13−7.04(m,3H),7.01−6.95(m,1H),6.92−6.82(m,1H),6.74−6.60(m,1H),6.12−6.05(m,1H),4.54−3.91(m,3H),3.84−3.75(m,2H),3.25−3.08(m,1H),3.00−2.81(m,1H),2.71(s,3H),2.18−2.02(m,4H),1.94−1.83(m,1H),1.82−1.67(m,1H),1.66−1.53(m,1H)。
実施例24:(R)−5−(4−(3−((2−シアノフェノキシ)メチル)フェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例52の方法、工程Bを使用して、(R)−5−(4−(2,6−ジフルオロフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,−5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミドの代わりに、(R)−5−(4−(3−((2−シアノフェノキシ)メチル)フェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート(中間体78)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C36H32N6O4Sの質量計算値、644.7;m/z実測値、645[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.30(d,J=5.4Hz,1H),8.07(d,J=7.7Hz,1H),7.80−7.70(m,1H),7.69−7.60(m,1H),7.53−7.44(m,1H),7.37−7.23(m,3H),7.17−7.05(m,3H),7.04−6.93(m,1H),5.95(d,J=5.5Hz,1H),5.33(s,2H),4.05−3.92(m,1H),2.95−2.84(m,1H),2.80−2.68(m,1H),2.27(s,3H),2.05(s,3H),2.03−1.93(m,2H),1.85−1.65(m,2H),1.61−1.47(m,1H),1.45−1.30(m,1H)。
実施例25:(S,E)−N−(1−(4−ヒドロキシブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、工程Iにおいて、プロペ−2−ノイルの代わりに(E)−4−ヒドロキシブタ−2−エン酸(中間体13)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C31H29N5O5Sの質量計算値、583.7;m/z実測値、584.6[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33−8.29(m,1H),7.42−7.35(m,2H),7.33−7.28(m,1H),7.19−7.12(m,1H),7.10−7.02(m,3H),6.99−6.94(m,1H),6.88−6.77(m,1H),6.71−6.61(m,1H),6.08−6.03(m,1H),4.53−3.90(m,5H),3.24−3.12(m,1H),2.97−2.84(m,1H),2.11(s,3H),2.09−2.00(m,1H),1.89−1.81(m,1H),1.77−1.65(m,1H),1.63−1.50(m,1H)。
実施例26:(R)−N−(1−(2−クロロアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例104と同様の方法で、2−クロロプロプ−2−エン酸及び(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H26ClN5O4Sの質量計算値、588.1;m/z実測値、588.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.42−8.37(m,1H),7.44−7.35(m,2H),7.33−7.28(m,1H),7.20−7.13(m,1H),7.11−7.03(m,3H),7.00−6.93(m,1H),6.22−6.06(m,1H),5.70(s,2H),4.48−4.13(m,1H),4.12−3.83(m,2H),3.25−3.12(m,1H),2.99−2.82(m,1H),2.12(s,3H),2.10−2.01(m,1H),1.93−1.83(m,1H),1.80−1.67(m,1H),1.65−1.52(m,1H)。
実施例27:(R,E)−N−(1−(4−アミノブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:tert−ブチル(R,E)−(4−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)カルバメート。実施例104と同様の方法で、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート及び(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869)を使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R,E)−N−(1−(4−アミノブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例131の工程Bに記載される条件を使用して、tert−ブチル(R,E)−(4−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)カルバメートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C31H30N6O4Sの質量計算値、582.7;m/z実測値、583.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.48(s,1H),8.38−8.31(m,1H),7.45−7.37(m,2H),7.33−7.27(m,1H),7.22−7.14(m,1H),7.14−7.03(m,3H),7.02−6.95(m,1H),6.85−6.78(m,1H),6.77−6.67(m,1H),6.12−6.06(m,1H),4.57−3.89(m,3H),3.78−3.71(m,2H),3.25−3.08(m,1H),2.97−2.80(m,1H),2.17−2.01(m,4H),1.96−1.84(m,1H),1.83−1.70(m,1H),1.67−1.53(m,1H)。
実施例28:N−(3S,4R)−1−アクリロイル−4−フルオロピロリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜I(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3S,4R)−3−アミノ−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H24FN5O4Sの質量計算値、557.6;m/z実測値、558.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.37−8.30(m,1H),7.45−7.37(m,2H),7.33−7.26(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.11−7.02(m,3H),7.00−6.92(m,1H),6.67−6.53(m,1H),6.36−6.26(m,1H),6.12−6.05(m,1H),5.81−5.74(m,1H),5.39−5.16(m,1H),4.19−3.84(m,3H),3.81−3.52(m,2H),2.12(s,3H)。
実施例29:(R,EZ)−N−(1−(2−シアノ−4−エトキシ−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
丸底フラスコに、(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例874、200mg、0.35mmol)、2−エトキシ−2−メチルプロパナール(123mg、1.1mmol)、ピペリジン(0.3mL)、及びEtOH(5mL)を添加し、室温で15時間撹拌した。次に、反応混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を明黄色の固体として得た(154mg、収率63.0%)。MS(ESI):C36H36N6O5Sの質量計算値、664.8;m/z実測値、665.8[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.35−8.31(m,1H),7.43−7.37(m,2H),7.33−7.27(m,1H),7.20−7.14(m,1H),7.11−7.03(m,3H),7.00−6.95(m,1H),6.92−6.69(m,1H),6.12−6.05(m,1H),4.62−3.89(m,3H),3.60−3.34(m,3H),3.19−2.86(m,1H),2.21−2.20(m,4H),1.96−1.85(m,1H),1.80−1.62(m,2H),1.50−1.21(m,9H)。
実施例30:(R,E)−N−(1−(4−ヒドロキシブテ−2−ノイル)ピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例104の方法を使用して、メチルスルホニルプロパン酸の代わりに(E)−4−ヒドロキシブタ−2−エン酸(中間体13)を使用して、標記化合物を調製した。
MS(ESI):C30H27N5O5Sの質量計算値、569.6;m/z実測値、570.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.24(s,1H),8.32(d,J=5.4Hz,1H),7.49−7.40(m,2H),7.36(d,J=8.6Hz,1H),7.23−7.15(m,1H),7.14−7.03(m,3H),7.02−6.90(m,1H),6.81−6.67(m,1H),6.46−6.25(m,1H),5.96(d,J=5.2Hz,1H),5.09−4.90(m,1H),4.57−4.37(m,1H),4.21−4.05(m,2H),3.88−3.38(m,4H),2.22−2.08(m,1H),2.05(s,3H),2.01−1.90(m,1H)。
実施例31:N−(4−シアノ−1,4−オキサゼパン−6−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル6−アミノ−1,4−オキサゼパン−4−カルボキシレートを使用し、工程Iにおいて、プロペ−2−エノイルクロリドの代わりにブロモシアニドを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H24N6O4Sの質量計算値、540.6;m/z実測値、541.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.26(s,1H),8.40−8.26(m,1H),8.19(s,1H),7.49−7.37(m,2H),7.37−7.28(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.14−7.02(m,3H),6.99−6.91(m,1H),6.04−5.86(m,1H),4.38−4.22(m,1H),3.90−3.81(m,1H),3.80−3.66(m,3H),3.57−3.50(m,1H),3.41−3.35(m,3H),2.03(s,3H)。
実施例32:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−(シクロヘキシルオキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:2−クロロ−4−[4−(シクロヘキソキシ)メトキシ−2−メチルアニリノ]ピリジン−3−カルボニトリル。2−クロロ−4−(4−ヒドロキシ−2−メチルアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリル(中間体14)(1g、4mmol)、シクロヘキサノール(1.16g、11.6mmol)、PPh3(1.5g,5.7mmol)、及びTHF(20mL)を含む丸底フラスコに、0℃でDIAD(1.17g、5.79mmol)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、黄色の固体として、標記化合物を得た(400mg、収率30%)。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−(シクロヘキシルオキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程D〜Iと同様の方法で、工程Dにおいて、2−クロロ−4−(2−メチル−4−フェノキシアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリルの代わりに、2−クロロ−4−[4−(シクロヘキソキシ)−2−メチルアニリノ]ピリジン−3−カルボニトリルを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H33N5O4Sの質量計算値、559.7;m/z実測値、560.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.43(s,1H),8.30(d,J=5.5Hz,1H),7.23−7.15(m,1H),7.02−6.95(m,1H),6.94−6.89(m,1H),6.87−6.71(m,1H),6.27−6.14(m,1H),6.03(d,J=5.5Hz,1H),5.79−5.67(m,1H),4.55−3.88(m,4H),3.25−3.11(m,1H),3.01−2.80(m,1H),2.10(s,3H),2.06−1.94(m,3H),1.90−1.69(m,4H),1.65−1.36(m,7H)。
実施例33:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−(イソプロポキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:4−イソプロポキシ−2−メチル−1−ニトロベンゼン。丸底フラスコに、3−メチル−4−ニトロフェノール(5.0g、33mmol)、K2CO3(9.0g、65mmol)、DMF(20mL)及び2−ヨードプロパン(8.3g、460mmol)を添加し、反応物を80℃で終夜撹拌した。水を混合物に添加し、黄色の沈殿物が形成された。混合物を濾過し、沈殿物を水で洗浄し、真空下で乾燥させて標記化合物を得た(5.0g、収率78%)。
工程B:4−イソプロポキシ−2−メチルアニリン。丸底フラスコに、4−イソプロポキシ−2−メチル−1−ニトロベンゼン(5.0g、26mmol)及び無水DMF(100mL)を添加した。反応混合物を減圧下で排気し、N2(3回)で充填し、Pd/C(炭素上10%、500mg)を添加した。混合物を減圧下で排気し、N2(3回)で充填した後、減圧下で排気し、H2で充填した。混合物をH2雰囲気下で終夜撹拌した。混合物を珪藻土で濾過し、濃縮乾固させて、標記化合物を得た(3.5g、収率83%)。
工程C:2−クロロ−4−(4−イソプロポキシ−2−メチルアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリル。丸底フラスコに、4−イソプロポキシ−2−メチルアニリン(1g、6mmol)、2−クロロ−4−ヨードピリジン−3−カルボニトリル(2.0g、7.6mmol)、DPEPhos[ビス(2−ジフェニルホスフィノフェニル)エーテル(650mg、1.2mmol)、酢酸パラジウム(II)(135mg、0.600mmol)、及びK3PO4(3.5g、16mmol)を添加した。反応混合物を脱気し、120℃で終夜加熱した。反応物を室温まで冷却し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(2.34g、収率65.0%)。
工程D:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−(イソプロポキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程D〜Iと同様の方法で、工程Dにおいて、2−クロロ−4−(2−メチル−4−フェノキシアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリルの代わりに、2−クロロ−4−[4−(イソプロポキシ−2−メチルアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリルを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H29N5O4Sの質量計算値、519.6;m/z実測値、520.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.18(s,1H),8.30(d,J=5.4Hz,1H),8.18−8.01(m,1H),7.33−7.15(m,1H),7.04−6.87(m,2H),6.85−6.67(m,1H),6.22−6.02(m,1H),5.89(d,J=5.4Hz,1H),5.74−5.60(m,1H),4.78−4.56(m,1H),4.57−3.86(m,2H),3.84−3.68(m,1H),3.17−2.90(m,1H),2.85−2.59(m,1H),2.03(s,3H),1.98−1.88(m,1H),1.82−1.55(m,2H),1.52−1.36(m,1H),1.35−1.24(m,6H)。
実施例34:N−(3S,4R)−1−アクリロイル−4−メトキシピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法、工程A〜Iと同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3S,4R)−3−アミノ−4−メトキシピロリジン−1−カルボキシレート(中間体11)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H27N5O5Sの質量計算値、569.6;m/z実測値、570.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6の混合物):δ 8.29(d,J=5.4Hz,1H),7.44−7.35(m,2H),7.32−7.26(m,1H),7.18−7.10(m,1H),7.10−7.00(m,3H),6.98−6.90(m,1H),6.62−6.47(m,1H),6.23−6.10(m,1H),5.98(d,J=5.5Hz,1H),5.72−5.63(m,1H),4.75−4.49(m,1H),4.05−3.90(m,2H),3.82−3.60(m,2H),3.52−3.41(m,1H),3.36−3.27(m,3H),2.05(s,3H)。
実施例35:(R)−N−(1−シアノピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜I(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用し、工程Iにおいて、プロペ−2−エノイルクロリドの代わりにブロモシアニドを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H24N6O3Sの質量計算値、524.6;m/z実測値、525.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.18(br,1H),8.36−8.25(m,1H),8.23−8.08(br,1H),7.46−7.39(m,2H),7.37−7.30(m,1H),7.20−7.16(m,1H),7.13−7.05(m,3H),6.99−6.92(m,1H),6.00−5.86(m,1H),3.97−3.90(m,1H),2.98−2.90(m,2H),2.03(s,3H),2.01−1.90(m,1H),1.90−1.83(m,1H),1.82−1.73(m,1H),1.66−1.51(m,2H),1.51−1.34(m,1H)。
実施例36:N−((3S,4S)−1−アクリロイル−4−フルオロピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3S,4S)−3−アミノ−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H24FN5O4Sの質量計算値、557.6;m/z実測値、558.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33(d,J=5.5Hz,1H),7.47−7.37(m,2H),7.34−7.27(m,1H),7.24−7.13(m,1H),7.13−7.02(m,3H),7.02−6.94(m,1H),6.70−6.56(m,1H),6.39−6.28(m,1H),6.08(d,J=5.5Hz,1H),5.83−5.74(m,1H),5.35−5.16(m,1H),4.76−4.65(m,1H),4.10−3.74(m,4H),2.12(s,3H)。
実施例37:N−((3S,4R)−1−アクリロイル−4−フルオロピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3S,4R)−3−アミノ−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H24FN5O4Sの質量計算値、557.6;m/z実測値、558.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3OD):δ 8.28(d,J=5.2Hz,1H),7.42−7.21(m,3H),7.16−7.07(m,1H),7.07−6.97(m,3H),6.95−6.88(m,1H),6.61−6.45(m,1H),6.25−6.15(m,1H),5.98(d,J=5.4Hz,1H),5.74−5.64(m,1H),5.35−5.10(m,1H),4.81−4.61(m,1H),4.06−3.84(m,2H),3.80−3.47(m,2H),2.04(s,3H)。
実施例38:(R,E)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(4−メチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド;
実施例104と同様の方法で、(E)−4−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]ブタ−2−エン酸(中間体10)及び(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例98)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C32H32N6O4Sの質量計算値、596.7;m/z実測値、597.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.46(s,1H),8.38−8.31(m,1H),7.45−7.37(m,2H),7.33−7.27(m,1H),7.22−7.14(m,1H),7.14−7.03(m,3H),7.02−6.95(m,1H),6.92−6.83(m,1H),6.74−6.61(m,1H),6.12−6.06(m,1H),4.57−3.89(m,3H),3.86−3.76(m,2H),3.25−3.08(m,1H),2.97−2.83(m,1H),2.71(s,3H),2.17−2.01(m,4H),1.96−1.84(m,1H),1.83−1.70(m,1H),1.67−1.53(m,1H)。
実施例39:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(4−(シクロヘキシルオキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例33の工程A〜Iを使用するように、工程1において、2−ヨードプロパンの代わりにヨードシクロヘキサンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H31N5O4Sの質量計算値、545.7;m/z実測値、546.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33(d,J=5.6Hz,1H),7.30−7.20(m,1H),7.04−6.99(m,1H),6.98−6.93(m,1H),6.73−6.55(m,1H),6.37−6.26(m,1H),6.06(d,J=5.6Hz,1H),5.85−5.71(m,1H),4.73−4.58(m,1H),4.47−4.36(m,1H),4.07−3.52(m,4H),2.43−2.11(m,5H),2.07−2.00(m,2H),1.89−1.80(m,2H),1.68−1.41(m,6H)。
実施例40:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−4−メトキシ−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
丸底フラスコに、(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例874、250mg、0.44mmol)、2−エトキシ−2−メチルプロパナール(225mg、2.2mmol)、EtOH(5mL)、及びピペリジン(75mL)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(80mg、収率28%)。MS(ESI):C35H34N6O5Sの質量計算値、650.7;m/z実測値、651.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32(d,J=5.6Hz,1H),7.47−7.36(m,2H),7.34−7.26(m,1H),7.22−7.14(m,1H),7.12−7.02(m,3H),7.01−6.94(m,1H),6.92−6.69(m,1H),6.06(d,J=5.5Hz,1H),4.56−3.83(m,3H),3.6−3.32(m,1H),3.29−3.22(m,3H),3.18−2.82(m,1H),2.17−2.02(m,4H),1.98−1.84(m,1H),1.81−1.57(m,2H),1.51−1.32(m,6H)。
実施例41:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−13C−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:13C−シクロプロパンカルバルデヒド。THF(10mL)中の13C−DMF(500mg、6.75mmol)の溶液を、THF(0.5M、14.8mL、7.42mmol)中のシクロプロパンマグネシウムブロマイドに氷浴中でゆっくりと添加し、N2下で5時間かけて冷却した。混合物を室温に戻し、1時間撹拌した。混合物を3MのHCl水溶液で酸性化し、Et2Oで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させて標記化合物を淡黄色の油状物として得、それを精製することなく次の工程で使用した。
工程B:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−13C−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。EtOH(5mL)中の(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例874、200mg、0.35mmol)及び13C−シクロプロパンカルバルデヒド。(100mg、1.4mmol)の溶液に、ピペリジン(60mg、0.70mmolを添加し、室温で終夜撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(22mg、収率91%)。MS(ESI):C34H30N6O4Sの質量計算値、619.7;m/z実測値、620.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.28(d,J=5.6Hz,1H),7.39−7.31(m,2H),7.28−7.21(m,1H),7.16−7.07(m,1H),7.07−6.96(m,3H),6.95−6.85(m,1H),6.72−6.19(m,1H),5.98(d,J=5.6Hz,1H),4.24−4.08(m,3H),3.99−3.83(m,2H),2.04(s,3H),1.98−1.88(m,2H),1.83−1.74(m,1H),1.69−1.60(m,1H),1.54−1.45(m,1H),1.16−1.05(m,2H),0.95−0.83(m,1H),0.81−0.74(m,1H)。
実施例42:(R)−N−(1−(ブチ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例104の方法を使用し、3−メチルスルホニルプロパン酸の代わりにブチ−2−イン酸を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C31H27N5O4Sの質量計算値、565.6;m/z実測値、566.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6):δ 8.32−8.27(m,1H),7.40−7.33(m,2H),7.31−7.26(m,1H),7.17−7.10(m,1H),7.09−7.00(m,3H),6.96−6.89(m,1H),6.00−5.95(m,1H),4.40−3.73(m,3H),3.29−3.02(m,1H),2.92−2.64(m,1H),2.07(s,3H),1.99−1.91(m,4H),1.85−1.73(m,1H),1.69−1.59(m,1H),1.53−1.37(m,1H)。
実施例43:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−4−メチル−4−モルホリノペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例104と同様の方法で、2−シアノ酢酸及び(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例98)を使用して、標記化合物を調製した。
実施例B:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−4−メチル−4−モルホリノペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。封止管に、(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(50mg、0.09mmol)、2−メチル−2−モルホリノプロパナール(20mg、0.13mmol)、ピペリジン(9mg、0.1mmol)、及びEtOH(3mL)を添加した。封止管を105℃に終夜加熱し、室温に冷却し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、黄色の固体として、標記化合物を得た(39mg、収率63%)。MS(ESI):C38H39N7O5Sの質量計算値、705.8;m/z実測値、706.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33(d,J=5.5Hz,1H),7.47−7.37(m,2H),7.33−7.26(m,1H),7.23−7.14(m,1H),7.12−7.03(m,3H),7.01−6.94(m,1H),6.90−6.78(m,1H),6.07(d,J=5.6Hz,1H),4.55−3.82(m,3H),3.81−3.63(m,4H),3.47−3.35(m,0.5H),3.29−2.86(m,1.5H),2.71−2.51(m,4H),2.12(s,3H),2.07−1.60(m,4H),1.41−1.24(m,6H)。
実施例44:(S)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜I(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3S)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H27N5O4Sの質量計算値、553.6;m/z実測値、554.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.29(d,J=6.5Hz,1H),7.47−7.33(m,2H),7.29(d,J=8.4Hz,1H),7.24−6.94(m,5H),6.88−6.73(m,1H),6.20(d,J=17.3Hz,1H),6.13−5.97(m,1H),5.80−5.62(m,1H),4.64−3.88(m,3H),3.26−3.12(m,1H),3.04−2.89(m,1H),2.18−2.02(m,4H),1.99−1.47(m,3H)。
実施例45:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(2−フルオロ−6−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Gと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−フルオロ−6−メチル−4−フェノキシアニリン(中間体9)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに1−[(3R)−3−アミノピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体5)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H24FN5O4Sの質量計算値、557.6;m/z実測値、558.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.36−8.28(br,1H),7.57−7.41(m,2H),7.34−7.10(m,3H),6.95−6.85(m,1H),6.83−6.76(m,1H),6.75−6.55(m,1H),6.42−6.25(m,1H),6.17−6.04(m,1H),5.86−5.70(m,1H),4.77−4.57(m,1H),4.18−3.51(m,4H),2.48−1.94(m,5H)。
実施例46:(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(1−プロピオロイルピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例75と同様の方法を使用し、プロパ−2−イン酸及び(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例98)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H25N5O4Sの質量計算値、551.6;m/z実測値、552.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.40−8.26(m,1H),7.43−7.34(m,2H),7.29−7.21(m,1H),7.20−7.13(m,1H),7.12−7.03(m,3H),7.00−6.93(m,1H),6.09−6.03(m,1H),4.50−4.36(m,1H),4.33−4.13(m,1H),4.05−3.77(m,2H),3.38−3.19(m,1H),3.06−2.85(m,1H),2.16−2.01(m,4H),1.95−1.84(m,1H),1.79−1.67(m,1H),1.64−1.49(m,1H)。
実施例47:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例75と同様の方法を使用し、(E)−2−シアノ−3−シクロプロピルプロパ−2−エン酸(中間体17)、及び(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例860)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C33H28N6O4Sの質量計算値、604.7;m/z実測値、605.1[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.32(dd,J=5.7,1.6Hz,1H),7.50−7.31(m,4H),7.29−6.99(m,5H),6.63−6.46(m,1H),6.28−6.10(m,1H),5.48(d,J=1.4Hz,1H),4.53−3.87(m,3H),2.21−0.70(m,11H)。
実施例48:(R)−N−(1−(2−フルオロアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例75と同様の方法を使用し、2−フルオロプロパ−2−エン酸及び(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H26FN5O4Sの質量計算値、571.6;m/z実測値、572.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.32(d,J=5.6Hz,1H),7.46−7.35(m,2H),7.32−7.23(m,1H),7.21−7.12(m,1H),7.12−7.02(m,3H),7.00−6.91(m,1H),6.09−6.05(m,1H),5.28−5.06(m,2H),4.51−3.84(m,3H),3.25−2.85(m,2H),2.11(s,3H),2.09−1.99(m,1H),1.96−1.82(m,1H),1.77−1.53(m,2H)。
実施例49:(R)−N−(1−(2−フルオロアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
丸底フラスコに、(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例98、31mg、0.062mmol)を添加し、DMF(3mL)、2−フルオロアクリル酸(9mg、0.01mmol)、トリエチルアミン(21mg、0.188mmol)、HATU(47mg、0.124mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。水を添加し、沈殿物を濾過によって回収した後、シリカゲルクロマトグラフで精製して、標記化合物を明黄色の固体として得た。
MS(ESI):C30H26FN5O4Sの質量計算値、571.6;m/z実測値、572.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34(d,J=5.5Hz,1H),7.47−7.36(m,2H),7.33−7.25(m,1H),7.22−7.14(m,1H),7.13−7.03(m,3H),7.02−6.94(m,1H),6.08(d,J=5.6Hz,1H),5.30−5.10(m,2H),4.63−3.77(m,3H),3.29−2.75(m,2H),2.15(s,3H),2.10−2.00(m,1H),1.95−1.84(m,1H),1.80−1.69(m,1H),1.67−1.55(m,1H)。
実施例50:N−((3S,4S)−1−アクリロイル−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3S,4S)−3−アミノ−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H25N5O5Sの質量計算値、555.6;m/z実測値、556.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.31(d,J=5.5Hz,1H),7.45−7.35(m,2H),7.35−7.27(m,1H),7.21−7.12(m,1H),7.11−7.00(m,3H),7.00−6.93(m,1H),6.66−6.54(m,1H),6.34−6.24(m,1H),6.06(d,J=5.5Hz,1H),5.76(dt,J=10.5,1.9,1H),4.50−4.32(m,2H),4.09−3.49(m,4H),2.11(s,3H)。
実施例51:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−(シクロプロポキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:4−(シクロプロポキシ)−2−メチル−1−ニトロベンゼン。反応バイアルに、3−メチル−4−ニトロフェノール(3.1g、20mmol)、ブロモシクロプロパン(4.9g、40mmol)、KI(3.4g、20mmol)、炭酸セシウム(6.6g、20mmol)、及びNMP(20mL)を添加し、マイクロ波で170℃で2時間加熱した。反応物をEtOAcで希釈し、生理食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮乾固させて、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を褐色の液体として得た(0.85g、収率22%)。
工程B:4−(シクロプロポキシ)−2−メチルアニリン。MeOH(15mL)中の4−(シクロプロポキシ)−2−メチル−1−ニトロベンゼン(450mg,2.3mmol)及びPd/C(24mg、0.23mmol)アニリンをH2下で5時間撹拌した。反応物を濾過し、濾液を濃縮乾固させ、標記化合物を褐色の液体として得(310mg、収率82%)、これを精製することなく次の工程に使用した。
工程C:2−クロロ−4−[(4−(シクロプロポキシ)−2−メチルアニリノ)]ピリジン−3−カルボニトリル。丸底フラスコに、4−(シクロプロポキシ)−2−メチルアニリン(420mg、2.6mmol)、2−クロロ−4−ヨードピリジン−3−カルボニトリル(885mg、3.35mmol)、Pd(OAc)2(58mg、0.26mmol)、DPEphos(280mg、0.51mmol)、炭酸セシウム(1.7g、5.2mmol)、及びジオキサン(20mL)を添加し、110℃で15時間、N2下で撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を明黄色の固体として得た(530mg、収率69%)。
工程D:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−(シクロプロポキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程D〜Iと同様の方法で、工程Dにおいて、2−クロロ−4−(2−メチル−4−フェノキシアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリルの代わりに、2−クロロ−4−[4−(シクロプロポキシ−2−メチルアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリルを使用し、工程Gにおいて、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキン酸(中間体27)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H27N5O4Sの質量計算値、517.6;m/z実測値、518.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.35−8.26(m,1H),7.27−7.20(m,1H),7.15−7.04(m,2H),6.85−6.71(m,1H),6.24−6.13(m,1H),6.07−6.00(m,1H),5.77−5.67(m,1H),4.61−3.87(m,3H),3.87−3.76(m,1H),3.22−3.08(m,1H),2.96−2.81(m,1H),2.16−1.98(m,4H),1.92−1.80(m,1H),1.79−1.65(m,1H),1.64−1.50(m,1H),0.88−0.77(m,2H),0.76−0.67(m,2H)。
実施例52:(R)−5−(4−(2,6−ジフルオロフェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(4−(2,6−ジフルオロフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Aにおいて、フェノールの代わりに2,6−ジフルオロフェノールを使用し、工程Gにおいて、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキン酸(中間体27)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(4−(2,6−ジフルオロフェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。丸底フラスコに、(R)−5−(4−(2,6−ジフルオロフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(120mg、0.22mmol)及びDCM(5mL)の混合物に添加し、ホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)で処理した。撹拌反応物にNaBH(AcO)3(95mg、0.45mmol)を添加し、反応を室温で1時間維持した。反応物を濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、黄色の固体として、標記化合物を得た(59mg、収率43%)。MS(ESI):C28H25F2N5O3Sの質量計算値、549.6;m/z実測値、550.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.33−8.25(m,1H),8.12−8.00(m,1H),7.48−7.29(m,4H),7.11−7.05(m,1H),6.99−6.89(m,1H),5.94−5.84(m,1H),4.01−3.93(m,1H),2.90−2.84(m,1H),2.76−2.69(m,1H),2.25(s,3H),2.07(s,3H),2.01−1.96(m,2H),1.91(s,3H),1.84−1.76(m,1H),1.76−1.67(m,1H),1.62−1.49(m,1H),1.44−1.32(m,1H)。
実施例53:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(5−クロロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:2−クロロ−4−[(5−クロロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)アミノ]ピリジン−3−カルボニトリル。ジオキサン(80mL)中の2,4−ジクロロピリジン−3−カルボニトリル(1.6g、9.3mmol)、5−クロロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン(1.6g、9.3mmol)、DPEphos(1.0g、1.9mmol)、Pd(AcO)2(0.21g、0.93mmol)、及びK3PO4(5.0g、23mmol)の混合物をN2下で終夜還流加熱した。反応物を濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、黄色の固体として、標記化合物を得た(2.2mg、収率77%)。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(5−クロロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程D〜I(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Dにおいて、2−クロロ−4−(2−メチル−4−フェノキシアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリルの代わりに2−クロロ−4−[(5−クロロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−イル)アミノ]ピリジン−3−カルボニトリルを使用し、工程Gにおいて、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキン酸(中間体27)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H20ClN5O5Sの質量計算値、526.0;m/z実測値、526.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.38(d,J=5.5Hz,1H),7.11(d,J=8.4Hz,1H),7.00(d,J=8.4Hz,1H),6.85−6.70(m,1H),6.25(d,J=5.5Hz,1H),6.23−6.15(m,1H),6.11−6.07(m,2H),5.78−5.65(m,1H),4.56−4.48(m,0.5H),4.31−4.23(m,0.5H),4.20−4.12(m,0.5H),4.05−3.87(m,1.5H),3.25−3.11(m,1H),2.97−2.85(m,1H),2.12−2.01(m,1H),1.91−1.82(m,1H),1.79−1.65(m,1H),1.63−1.52(m,1H)。
実施例54:N−(3R,4S)−1−アクリロイル−4−メトキシピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3S,4S)−3−アミノ−4−メトキシピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H27N5O5Sの質量計算値、569.6;m/z実測値、570.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33(d,J=5.3Hz,1H),7.46−7.36(m,2H),7.35−7.26(m,1H),7.22−7.13(m,1H),7.13−7.02(m,3H),7.02−6.94(m,1H),6.68−6.53(m,1H),6.37−6.23(m,1H),6.08(d,J=5.5Hz,1H),5.83−5.71(m,1H),4.66−4.56(m,1H),4.08−3.77(m,3H),3.75−3.62(m,2H),3.52−3.45(m,3H),2.12(s,3H)。
実施例55:(R)−N−(1−(ブチ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜H(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3S,4S)−3−アミノ−4−メトキシピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−N−(1−(ブチ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(2mL)中の(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例98、25mg、0.050mmol)、ブチ−2−イン酸(25mg、0.30mmol)、HATU(50mg、0.13mmol)及びトリエチルアミン(20mg、0.20mmol)の混合物を室温で2時間反応させた。反応をH2O(20mL)でクエンチし、DCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た。MS(ESI):C31H27N5O4Sの質量計算値、565.6;m/z実測値、566.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.38−8.27(m,1H),7.46−7.36(m,2H),7.33−7.26(m,1H),7.22−7.14(m,1H),7.12−7.04(m,3H),7.00−6.92(m,1H),6.11−6.04(m,1H),4.48−4.22(m,2H),4.13−3.92(m,1H),3.40−3.16(m,1H),3.06−2.80(m,1H),2.12(s,3H),2.08−1.97(m,4H),1.94−1.80(m,1H),1.79−1.67(m,1H),1.66−1.51(m,1H)。
実施例56:(R)−N−(1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:tert−ブチルN−[(3R)−1−[2−(ジメチルアミノ)アセチル]−3−ピペリジル]カルバメート。DMF(5mL)中のtert−ブチルN[(3R)−3−ピペリジル]カルバメート(400mg、2mmol)、2−(ジメチルアミノ)酢酸(226mg、2.19mmol)、HATU(0.91mg、2.4mmol)、及びトリエチルアミン(0.56mL、4.0mmol)の溶液を室温で終夜撹拌し、次に水に注いだ。混合物をEtOAcで抽出し、合わせた有機層を生理食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、濃縮乾固させて、標記化合物を黄色の油状物として得た。
工程B:(R)−N−(1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜G(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]−2−(ジメチルアミノ)エタノン(中間体43)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C31H32N6O4Sの質量計算値、584.7;m/z実測値、585.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.26(d,J=5.5Hz,1H),7.43−7.34(m,2H),7.29−7.21(m,1H),7.20−7.13(m,1H),7.12−7.03(m,3H),7.00−6.93(m,1H),6.00(d,J=5.5Hz,1H),4.26−3.74(m,3H),3.61−3.40(m,2H),3.27−3.04(m,2H),2.49−2.34(m,6H),2.12(s,3H),2.05−1.96(m,1H),1.93−1.70(m,2H),1.68−1.52(m,1H)。
実施例57:(R)−5−(4−(2−フルオロフェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(4−(2−フルオロフェノキシ)−2−メチルフェノキシ)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(3mL)中の5−(4−(2−フルオロフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(218mg、0.501mmol)、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(100mg、0.5mmol)、及びHATU(380mg、1.0mmol)の溶液を室温で3時間撹拌した。水を添加し、形成された沈殿物を濾過して淡黄色の固体を得た。固体をMeOH(4mL)及びHCl(4mL)に溶解し、得られた混合物を50℃で30分間加熱した。反応物を濃縮乾固して、標記化合物を黄色の固体として得(200mg、収率72%)、これを更に精製することなく次の工程反応に使用した。
工程B:(R)−5−(4−(2−フルオロフェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(5mL)中の(R)−5−(4−(2−フルオロフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(110mg、0.21mmol)及びホルムアルデヒド(0.3mL、H2O中37重量%)の溶液に、NaBH(OAc)3(135mg、0.640mmol)を添加し、室温で1時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(67mg、収率54%)。MS(ESI):C28H26FN5O3Sの質量計算値、531.6;m/z実測値、532.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.54(s,1H),8.33−8.21(m,1H),7.39−7.31(m,1H),7.31−7.18(m,4H),7.06−6.98(m,1H),6.98−6.88(m,1H),6.06−5.97(m,1H),4.32−4.19(m,1H),3.44−3.33(m,1H),3.22−3.08(m,1H),2.77−2.60(m,5H),2.15−2.06(m,3H),2.04−1.90(m,2H),1.88−1.74(m,1H),1.69−1.55(m,1H)。
実施例58:N−((3S,4R)−1−アクリロイル−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3S,4R)−3−アミノ−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレート(中間体24)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H25N5O5Sの質量計算値、555.6;m/z実測値、556.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.30(d,J=5.5Hz,1H),7.44−7.35(m,2H),7.33−7.27(m,1H),7.19−7.12(m,1H),7.12−7.01(m,3H),7.00−6.93(m,1H),6.67−6.51(m,1H),6.32−6.22(m,1H),6.05(d,J=5.5Hz,1H),5.80−5.68(m,1H),4.65−4.52(m,1H),4.51−4.38(m,1H),4.06−3.85(m,1H),3.73−3.49(m,3H),2.10(s,3H)。
実施例59:(R)−5−(3−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
MeOH(6mL)中の(R)−5−(3−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体18)(50mg、0.1mmol)及びホルムアルデヒド(0.3mL、H2O中37重量%)の混合物に、NaBH(OAc)3(62mg,0.29mmol)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(36mg、収率64%)。MS(ESI):C28H26FN5O3Sの質量計算値、531.6;m/z実測値、532.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.48(s,1H),8.39−8.29(m,1H),7.43−7.34(m,2H),7.23−7.11(m,2H),7.11−7.03(m,3H),6.18−6.10(m,1H),4.31−4.21(m,1H),3.50−3.36(m,1H),3.26−3.16(m,1H),2.82−2.64(m,5H),2.12(s,3H),2.04−1.96(m,2H),1.88−1.77(m,1H),1.70−1.57(m,1H)。
実施例60:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(1−プロピルピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
MeOH(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、150mg、0.30mmol)の溶液に、プロパナール(0.045mL、0.6mmol)を添加した。それを室温で10分間撹拌し、次に、NaBH(OAc)3(190mg、0.90mmol)を添加し、混合物を室温で終夜撹拌した。pHを2MのNaOH水溶液でpH>7に調整し、濃縮乾固した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(75mg、収率46%)。MS(ESI):C30H31N5O3Sの質量計算値、541.7;m/z実測値、542.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3OD):δ 8.25(d,J=5.0Hz,1H),7.47−7.32(m,2H),7.32−7.22(m,1H),7.19−7.11(m,1H),7.10−6.99(m,3H),6.97−6.86(m,1H),5.93(d,J=4.7Hz,1H),4.06−3.95(m,1H),2.96−2.83(m,1H),2.79−2.64(m,1H),2.38−2.25(m,2H),2.15−1.98(m,5H),1.86−1.77(m,1H),1.74−1.65(m,1H),1.62−1.53(m,1H),1.53−1.38(m,3H),0.84(t,J=7.0Hz,3H)。
実施例61:(S)−5−(3−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程B〜Iに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Bにおいて、2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−フルオロ−3−メチル−4−ニトロ−1−フェノキシベンゼン(工程Bにおいて中間体18)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(3S)−テトラヒドロピラン−3−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H23FN4O4Sの質量計算値、518.6;m/z実測値、519.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.27(d,J=5.0Hz,1H),7.42−7.27(m,2H),7.25−7.16(m,1H),7.14−6.98(m,4H),6.03(d,J=5.2Hz,1H),392−3.84(m,1H),3.80−3.70(m,2H),3.30−3.12(m,2H),2.02(s,3H),1.92−1.83(m,1H),1.67−1.49(m,3H)。
実施例62:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−エチル−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:4−エチル−2−メチルアニリン。N2雰囲気下、Schlenk管中で4−ブロモ−2−メチルアニリン(1.86g、10mmol)、Cs2CO3(10g、30mmol)、及びPd(dppf)Cl2(146mg、0.200mmol)の混合物に乾燥THF(30mL)を添加した。撹拌した懸濁液に、トリアルキルボラン(3.0mL、THF中1M、3.0mmol)を一度に添加し、混合物を5時間還流した。反応物を0℃に冷却し、10% NaOH水溶液及び30% H2O2水溶液を添加してクエンチした。室温で30分か撹拌した後、混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を、FeSO4及び生理食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(1.1g、収率83%)。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−エチル−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−エチル−2−メチルアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H27N5O3Sの質量計算値、489.6;m/z実測値、490.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.23(s,1H),8.30(d,J=5.5Hz,1H),8.08(s,1H),7.36−7.14(m,3H),6.89−6.64(m,1H),6.09(d,J=16.7Hz,1H),5.85(d,J=5.5Hz,1H),5.67(d,J=10.5Hz,1H),4.52−4.14(m,1H),4.08−3.92(m,1H),3.80−3.60(m,1H),3.15−2.88(m,1H),2.79−2.59(m,3H),d 2.80−2.60(m,3H),1.99−1.89(m,1H),1.78−1.58(m,2H),1.50−1.32(m,1H),1.23(t,J=7.6Hz,3H)。
実施例63:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−4−メチル−4−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)ペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
封止管に、(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例874,150mg、0.27mmol)、2−メチル−2−モルホリノプロパナール(65mg、0.41mmol)、ピペリジン(30mg、0.35mmol)及びEtOH(3mL)を添加し、105℃に終夜加熱し、室温まで冷却し、濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物(37mg、96%収率)を黄色の固体として得た。MS(ESI):C38H39N7O5Sの質量計算値、705.8;m/z実測値、706.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.31(d,J=5.5Hz,1H),7.47−7.36(m,2H),7.35−7.26(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.12−7.04(m,3H),7.01−6.93(m,1H),6.89−6.78(m,1H),6.08−6.02m,1H),4.52−3.87(m,3H),3.80−3.61(m,4H),3.52−3.35(m,1H),3.25−2.85(m,1H),2.74−2.51(m,4H),2.15−2.10(m,3H),2.08−1.57(m,4H),1.36−1.26(m,6H)。
実施例64:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−(2,6−ジフルオロフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Aにおいてフェノールの代わりに2,6−ジフルオロフェノールを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H25F2N5O4Sの質量計算値、589.6;m/z実測値、590.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.29(d,J=5.6Hz,1H),7.40−7.26(m,2H),7.21−7.10(m,2H),7.04−6.98(m,1H),6.95−6.88(m,1H),6.85−6.70(m,1H),6.27−6.12(m,1H),6.05−5.98(m,1H),5.78−5.64(m,1H),4.61−3.84(m,3H),3.24−3.07(m,1H),2.98−2.79(m,1H),2.15−2.10(m,3H),2.09−1.98(m,1H),1.94−1.48(m,3H)。
実施例65:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程D〜Iと同様の方法で、工程Dにおいて、2−クロロ−4−(2−メチル−4−フェノキシアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリルの代わりに、2−クロロ−4−(2−メチル−4−テトラヒドロピラン−4−イルオキシアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリル(中間体31)を使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H31N5O5Sの質量計算値、561.7;m/z実測値、562.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.31−8.27(m,1H),7.25−7.20(m,1H),7.05−7.01(m,1H),6.99−6.95(m,1H),6.81−6.77(m,1H),6.22−6.17(m,1H),6.04−6.00(m,1H),5.74−5.69(m,1H),4.68−4.58(m,1H),4.33−4.11(m,1H),4.07−3.85(m,4H),3.65−3.57(m,2H),3.21−3.18(m,1H),2.93−2.86(m,1H),2.11(s,3H),2.09−2.02(m,3H),1.89−1.83(m,1H),1.80−1.69(m,3H),1.55−1.50(m,1H)。
実施例66:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−エトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:4−エトキシ−2−メチル−1−ニトロベンゼン。DMF(25mL)中の3−メチル−4−ニトロフェノール(5.0g、33mmol)、K2CO3(13.6g、98.6mmol)の混合物にブロモエタン(8.9g、82mmol)を添加し、反応物を80℃で終夜撹拌した。水を反応混合物に添加し、黄色の固体を沈殿させた。沈殿物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、黄色の固体として標記の化合物を得た(4.5g、収率76%)。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−エトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程B〜Iと同様の方法で、工程Bにおいて2−メチル−1−ニトロ−4−フェノキシベンゼンの代わりに4−エトキシ−2−メチル−1−ニトロベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H27N5O4Sの質量計算値、505.6;m/z実測値、506.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33−8.22(m,1H),7.29−7.16(m,1H),7.01−6.88(m,2H),6.87−6.70(m,1H),6.26−6.12(m,1H),6.04−5.94(m,1H),5.77−5.65(m,1H),4.57−3.89(m,5H),3.21−3.05(m,1H),2.96−2.77(m,1H),2.10(s,3H),2.07−1.99(m,1H),1.88−1.80(m,1H),1.78−1.49(m,2H),1.44−1.35(m,3H)。
実施例67:(S)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(3S)−テトラヒドロピラン3−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H24N4O4Sの質量計算値、500.6;m/z実測値、501.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.23(s,1H),8.33(d,J=5.5Hz,1H),7.96(d,J=7.4Hz,1H),7.51−7.41(m,2H),7.41−7.33(m,1H),7.26−7.16(m,1H),7.15−7.04(m,3H),7.03−6.90(m,1H),5.97(d,J=5.4Hz,1H),4.00−3.84(m,1H),3.84−3.69(m,2H),3.25−3.12(m,2H),2.06(s,3H),1.97−1.85(m,1H),1.78−1.50(m,3H)。
実施例68:(S)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜G(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(3S)−テトラヒドロフラン−3−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H22N4O4Sの質量計算値、486.5;m/z実測値、487.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.40−8.27(m,1H),7.40−7.35(m,2H),7.34−7.24(m,1H),7.23−7.14(m,1H),7.13−7.02(m,3H),7.00−6.92(m,1H),6.08(d,J=4.7Hz,1H),4.65−4.50(m,1H),4.06−3.90(m,2H),3.88−3.65(m,2H),2.35−2.21(m,1H),2.13(s,3H),2.06−1.95(m,1H)。
実施例69:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2,6−ジフルオロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:1,3−ジフルオロ−2−ニトロ−5−フェノキシベンゼン。3,5−ジフルオロ−4−ニトロフェノール(中間体26)(493mg、2.82mmol)をCH3CN(45mL、860mmol)に溶解し、(2−トリメチルシリルフェニル)トリフルオロメタンスルホネート(1.0mL、4.2mmol)を添加し、続けてフッ化セシウム(1.28g、8.45mmol)を添加した。反応物を室温でアルゴン下で終夜撹拌した。反応物を飽和NaCl水溶液(50mL)で洗浄し、水相をEt2O(50mL)で抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(450.7mg、収率63.70%)。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2,6−ジフルオロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程B〜Iと同様の方法で、工程Bにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに1,3−ジフルオロ−2−ニトロ−5−フェノキシベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H23F2N5O4Sの質量計算値、575.6;m/z実測値、576.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.51(s,1H),8.43(d,J=5.05Hz,1H),7.46(t,J=7.83Hz,2H),7.28−7.31(m,1H),7.12−7.16(m,2H),6.69(d,J=9.09Hz,2H),6.62(dd,J=16.67,10.61Hz,1H),6.25−6.51(m,1H),6.16−6.24(m,1H),5.70−5.82(m,1H),5.38−5.52(m,1H),3.87−4.22(m,2H),3.27−3.77(m,3H),1.87−2.13(m,2H),1.62−1.85(m,2H)。
実施例70:(R)−5−(4−(ベンゾフラン−7−イルオキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Aにおいて、フェノールの代わりにベンゾフラン−7−オール(中間体8)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(3R)−1−メチルピペリジン−3−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H27N5O4Sの質量計算値、553.6;m/z実測値、554.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.41(s,1H),8.35−8.29(m,1H),7.77−7.72(m,1H),7.51−7.45(m,1H),7.31−7.22(m,2H),7.07−7.02(m,2H),6.98−6.93(m,1H),6.92−6.88(m,1H),6.10−6.05(m,1H),4.33−4.18(m,1H),3.47−3.36(m,1H),3.26−3.14(m,1H),2.91−2.68(m,5H),2.10(s,3H),2.06−1.96(m,2H),1.89−1.74(m,1H),1.73−1.59(m,1H)。
実施例71:(R)−5−(3−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程B〜Iに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Bにおいて、2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−フルオロ−3−メチル−4−ニトロ−1−フェノキシベンゼン(工程Bにおいて中間体18)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(3R)−テトラヒドロピラン−3−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H23FN4O4Sの質量計算値、518.6;m/z実測値、519[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3OD):δ 8.27(d,J=5.5Hz,1H),7.42−7.28(m,2H),7.23−7.15(m,1H),7.13−6.96(m,4H),6.03(d,J=5.5Hz,1H),3.93−3.83(m,1H),3.80−3.69(m,2H),3.28−3.12(m,2H),2.02(s,3H),1.92−1.84(m,1H),1.66−1.50(m,3H)。
実施例72:(R)−N−(1−(3−メトキシプロパノイル)ピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例104の方法を使用し、3−メチルスルホニルプロパン酸の代わりに3−メトキシプロパン酸を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H29N5O5Sの質量計算値、571.6;m/z実測値、572.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32(d,J=5.6,1H),7.43−7.35(m,2H),7.33−7.25(m,1H),7.21−7.12(m,1H),7.12−7.03(m,3H),7.01−6.92(m,1H),6.07(d,J=5.6,1H),4.66−4.53(m,1H),3.82−3.70(m,1H),3.68−3.60(m,3H),3.56−3.38(m,2H),3.34−3.30(m,3H),2.62−2.54(m,2H),2.35−2.17(m,1H),2.16−1.99(m,4H)。
実施例73:(R)−5−(4−(2−メトキシフェニル)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程(A):(R)−5−(4−(2−メトキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド;DCM(50mL)中の5−(4−(2−メトキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体67、200mg、0.45mmol)の溶液に、DMFを滴下し、次に塩化オキサリル(284mg、2.24mmol)を添加した。反応物を室温で3時間撹拌し、濃縮乾固させ、DCMで希釈した。トリエチルアミン(226mg、2.24mmol)及びtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(107mg、0.536mmol)を添加し、室温で1時間撹拌し、濃縮乾固し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して黄色の固体とした。固体をMeOHで希釈し、濃HClを添加し、溶液を濃縮乾固して、標記化合物を黄色の固体として得た(150mg、収率59%)。
工程B:(R)−5−(4−(2−メトキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(15mL)中の(R)−5−(4−(2−メトキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(98mg、0.17mmol)及びホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)の混合物に、NaBH(OAc)3(110mg、0.52mmol)を添加し、次に室温で1時間撹拌し、濃縮乾固し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(52mg、収率56%)。MS(ESI):C29H29N5O4Sの質量計算値、543.6;m/z実測値、544.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.29(d,J=5.3Hz,1H),8.08(d,J=7.5Hz,1H),7.28−7.20(m,2H),7.16−7.08(m,1H),7.05−6.97(m,1H),6.96−6.86(m,1H),6.82−6.68(m,1H),5.88(d,J=5.3Hz,1H),3.42−3.90(m,1H),3.78(s,3H),2.97−2.85(m,1H),2.81−2.66(m,1H),2.28(s,3H),2.11−1.95(m,5H),1.82−1.65(m,2H),1.61−1.48(m,1H),1.46−1.30(m,1H)。
実施例74:(R)−N−(1−エチルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(10mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、150mg、0.30mmol)の溶液に、アセトアルデヒド(99mg、2.3mmol)を添加した。室温で10分間撹拌した後、NaBH(OAc)3(190mg、0.90mmol)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌し、2MのNaOH水溶液を用いてpHをpH>7に調節した。反応混合物を濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(44mg、収率27%)。MS(ESI):C29H29N5O3Sの質量計算値、527.6;m/z実測値、528.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3ODの混合物):δ 8.23(d,J=5.4Hz,1H),7.42−7.31(m,2H),7.30−7.20(m,1H),7.16−7.10(m,1H),7.08−7.98(m,3H),6.95−6.83(m,1H),5.91(d,J=5.4Hz,1H),4.03−3.95(m,1H),2.99−2.88(m,1H),2.78−2.71(m,1H),2.46−2.38(m,2H),2.09−1.97(m,5H),1.85−1.75(m,1H),1.75−1.65(m,1H),1.60−1.48(m,1H),1.46−1.38(m,1H),1.01(t,J=7.1Hz,3H)。
実施例75:(R)−N−(1−(3−ヒドロキシプロパノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、120mg、0.22mmol)、3−ヒドロキシプロパン酸(40mg、0.45mmol)、HATU(110mg、0.29mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(58mg、0.45mmol)の溶液を室温で2時間撹拌した。反応物をHPLCによって精製し、標記化合物を白色の固体として得た(58mg、収率44%)。MS(ESI):C30H29N5O5Sの質量計算値、571.6;m/z実測値、572.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34−8.25(m,1H),7.43−7.35(m,2H),7.35−7.28(m,1H),7.19−7.12(m,1H),7.11−7.02(m,3H),7.00−6.93(m,1H),6.09−6.02(m,1H),4.54−4.03(m,2H),3.98−3.78(m,3H),3.18−3.00(m,1H),2.88−2.46(m,3H),2.11(s,3H),2.08−1.98(m,1H),1.90−1.78(m,1H),1.76−1.60(m,1H),1.62−1.45(m,1H)。
実施例76:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(4−(2−エチルフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(4−(2−エチルフェノキシ)−2−メチルフェノキシ)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Aにおいてフェノールの代わりに2−エチルフェノールを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(4−(2−エチルフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(2mL)中の(R)−5−(4−(2−エチルフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(70mg、0.13mmol)及びトリエチルアミン(28mg、0.28mmol)の混合物に、(E)−2−シアノ−3−シクロプロピルプロパ−2−エン酸(中間体17)(36mg、0.26mmol)及びHATU(100mg、0.27mmol)を添加し、室温で20分間反応させた。反応をH2O(10mL)でクエンチし、DCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(60mg、収率97%)。MS(ESI):C36H34N6O4Sの質量計算値、646.8;m/z実測値、647.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.37−8.29(m,1H),7.35−7.29(m,1H),7.27−7.20(m,2H),7.18−7.12(m,1H),7.00−6.93(m,2H),6.88−6.83(m,1H),6.57−6.47(m,1H),6.07−6.03(m,1H),4.33−4.06(m,1H),4.15−3.93(m,2H),3.28−2.98(m,2H),2.68−2.59(m,2H),2.10(s,3H),2.08−1.94(m,2H),1.92−1.85(m,1H),1.84−1.56(m,2H),1.27−1.56(m,5H),1.07−1.78(m,2H)。
実施例77:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(2,3−ジメチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに1−フルオロ−2,3−ジメチル−4−ニトロベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H27N5O4Sの質量計算値、553.6;m/z実測値、554.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6):δ 8.26−8.11(br,1H),7.34−7.28(m,2H),7.09(d,J=8.3Hz,1H),7.06−7.00(m,1H),6.95−6.88(m,2H),6.84(d,J=8.6Hz,1H),6.60−6.47(m,1H),6.17−6.10(m,1H),5.94−5.79(m,1H),5.66−5.60(m,1H),4.55−4.44(m,1H),3.75−3.67(m,1H),3.64−3.57(m,1H),3.55−3.45(m,1H),3.45−3.36(m,1H),2.16(s,3H),2.15−2.06(m,1H),2.01(s,3H),1.96−1.91(m,1H)。
実施例78:(R)−N−(1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(2mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、120mg、0.22mmol)の溶液に、2−(ジメチルアミノ)酢酸(47mg、0.34mmol)、HATU(102mg、0.268mmol)、及びトリエチルアミン(0.128mL、0.896mmol)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌した後、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(36mg、収率26%)。MS(ESI):C31H32N6O4Sの質量計算値、584.7;m/z実測値、585.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.26(d,J=5.5,1H),7.45−7.35(m,2H),7.32−7.23(m,1H),7.20−7.12(m,1H),7.11−7.00(m,3H),7.00−6.90(m,1H),6.00(d,J=4.9,1H),4.06−3.91(m,2H),3.79−3.59(m,1H),3.50−3.39(m,2H),3.23−3.06(m,2H),2.52−2.31(m,6H),2.10(s,3H),2.06−1.97(m,1H),1.79−1.89(m,1H),1.74−1.49(m,2H)。
実施例79:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:2−フルオロ−1−ニトロ−4−フェノキシベンゼン。DCM(60mL)中の3−フルオロ−4−ニトロフェノール(2.0g、13mmol)、フェニルボロン酸(2.33g、19.1mmol)、Cu(OAc)2(4.6g、25mmol)及びトリエチルアミン(6.4g、64mmol)の混合物にモレキュラーシーブ(4A粉末<50μm、2g)を添加した。混合物を室温でN2下で終夜撹拌し、濾過し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(2.7g、収率91%)。
工程B:(R)−5−(2−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程B〜Hと同様の方法で、工程Bにおいて2−メチル−1−ニトロ−4−フェノキシベンゼンの代わりに2−フルオロ−1−ニトロ−4−フェノキシベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程C:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(4mL)中の(R)−5−(2−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(150mg、0.30mmol)、(E)−2−シアノ−3−シクロプロピルプロパ−2−エン酸(中間体17)(61mg、45mmol)、HATU(2.27g、5.96mmol)、及びトリエチルアミン(150mg、1.5mmol)の溶液を室温で2時間撹拌し、次にフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(124mg、収率67%)。MS(ESI):C33H27FN6O4Sの質量計算値、622.7;m/z実測値、623.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.32(d,J=5.5Hz,1H),8.21(s,1H),7.62−7.50(m,1H),7.50−7.39(m,2H),7.28−7.19(m,1H),7.19−7.08(m,3H),6.99−6.89(m,1H),6.66−6.47(m,1H),6.15(d,J=5.4Hz,1H),4.04−4.00(m,1H),3.99−3.72(m,2H),3.10−2.68(m,2H),2.00,−1.71(m,3H),1.70−1.58(m,1H),1.56−1.37(m,1H),1.18−1.05(m,2H),1.02−0.68(m,2H)。
実施例80:(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
無水DMF(3mL)中の5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体16)(30mg、0.072mmol)、HATU(55mg、0.15mmol)、及びトリエチルアミン(22mg、0.22mmol)の溶液を室温で撹拌した。10分後、(3R)−テトラヒドロフラン−3−アミン(10mg、0.12mmol)を添加し、混合物を2時間撹拌した。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物をわずかに黄色の固体として得た(27mg、収率99%)。MS(ESI):C26H22N4O4Sの質量計算値、486.5;m/z実測値、487.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33(d,J=5.5Hz,1H),7.46−7.35(m,2H),7.29(d,J=8.6Hz,1H),7.21−7.13(m,1H),7.12−7.03(m,3H),7.00−6.94(m,1H),6.07(d,J=5.5Hz,1H),4.65−4.53(m,1H),4.03−3.88(m,2H),3.87−3.76(m,1H),3.75−3.66(m,1H),2.36−2.22(m,1H),2.12(s,3H),2.06−1.97(m,1H)。
実施例81:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(2,6−ジメチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに5−フルオロ−1,3−ジメチル−2−ニトロベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H27N5O4Sの質量計算値、553.6;m/z実測値、554.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6):δ 8.36−8.27(m,1H),7.41−7.31(m,2H),7.17−7.10(m,1H),7.08−7.01(m,2H),6.84(s,2H),6.61−6.48(m,1H),6.20−6.13(m,1H),5.98−5.92(m,1H),5.69−5.61(m,1H),4.59−4.46(m,1H),3.96−3.84(m,1H),3.75−3.69(m,1H),3.63−3.45(m,2H),2.27−2.02(m,2H),2.01(s,6H)。
実施例82:(S)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜I(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3S)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H27N5O4Sの質量計算値、553.6;m/z実測値、554.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34−8.22(m,1H),7.45−7.36(m,2H),7.33−7.23(m,1H),7.21−7.13(m,1H),7.13−7.03(m,3H),7.01−6.93(m,1H),6.87−6.72(m,1H),6.29−6.14(m,1H),6.08−5.96(m,1H),5.79−5.68(m,1H),4.53−3.95(m,3H),3.28−3.10(m,1H),3.04−2.84(m,1H),2.15−2.02(m,4H),1.96−1.83(m,1H),1.82−1.68(m,1H),1.63−1.49(m,1H)。
実施例83:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−(ペンタフルオロチオ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:2−メチル−4−(ペンタフルオロスルファニル)アニリン。エタノール(50mL)中の2−メチル−4−(ペンタフルオロスルファニル)ニトロベンゼン(1.5g、5.7mmol)の撹拌した溶液に、Fe粉末(1.28g、22.8mmol)を添加し、続いて濃HCl(2.5mL)を0℃でゆっくりと添加した。混合物を室温で1時間撹拌し、反応を氷水に注ぐことによりクエンチし、炭酸ナトリウムで中和した。反応物をDCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させて、標記化合物を黄色の油状物として得た(1.13g、収率85%)。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−(ペンタフルオロチオ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程C〜Gと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−メチル−4−(ペンタフルオロスルファニル)アニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジニル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H22F5N5O3S2の質量計算値、587.6;m/z実測値、588.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.36−8.28(m,1H),8.02−7.96(m,1H),7.93−7.85(m,1H),7.66−7.58(m,1H),6.85−6.73(m,1H),6.25−6.15(m,1H),6.06−6.00(m,1H),5.79−5.68(m,1H),4.59−3.89(m,3H),3.25−3.12(m,1H),3.00−2.84(m,1H),2.28(s,3H),2.12−1.99(m,1H),1.92−1.82(m,1H),1.80−1.66(m,1H),1.66−1.53(m,1H)。
実施例84:(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(1−プロピオニルピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(2mL)中の(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体36、60mg、0.12mmol)、及びトリエチルアミン(30mg、0.3mmol)の溶液に、DCM(2mL)中のプロパノイルプロパノエート(39mg、0.3mmol)を滴下し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)後、分取TLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(27mg、収率42%)。MS(ESI):C29H27N5O4Sの質量計算値、541.6;m/z実測値、542.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.45(s,1H),8.39−8.33(m,1H),7.43−7.34(m,2H),7.21−7.13(m,2H),7.13−7.07(m,2H),7.03−7.00(m,1H),6.98−6.93(m,1H),6.06−6.00(m,1H),5.76−5.63(m,1H),4.73−4.59(m,1H),3.91−3.78(m,1H),3.74−3.35(m,3H),2.41−2.20(m,3H),2.14−2.10(m,3H),2.09−1.86(m,1H),1.22−1.13(m,3H)。
実施例85:(R)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート。
DCM(60mL)中の5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27、150mg、0.36mmol)の溶液に、DMFを滴下し、次に塩化オキサリル(230mg、1.8mmol)を添加した。反応物を室温で3時間撹拌し、濃縮乾固させ、DCMで希釈した。次に、トリエチルアミン(180mg、1.8mmol)及び(3R)−テトラヒドロピラン−3−アミン(54mg、0.54mmol)を添加し、反応物を室温で1時間撹拌し、次に濃縮乾固し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(115mg、収率64.1%)。MS(ESI):C27H24N4O4Sの質量計算値、500.6;m/z実測値、501.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.31(d,J=5.5Hz,1H),7.98(d,J=7.5Hz,1H),7.50−7.38(m,2H),7.37−7.30(m,1H),7.24−7.15(m,1H),7.15−7.03(m,3H),7.00−6.92(m,1H),5.95(d,J=5.4Hz,1H),3.94−3.85(m,1H),3.85−3.70(m,2H),3.25−3.12(m,2H),2.04(s,3H),1.96−1.85(m,1H),1.73−1.51(m,3H)。
実施例86:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2,4−ジメチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:5−(2,4−ジメチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。実施例1の方法1、工程C〜Fと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2,4−ジメチルアニリンを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2,4−ジメチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。無水DMF中の5−(2,4−ジメチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(200mg、0.59mmol)及び1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15、300mg、1.9mmol)の溶液に、HATU(570mg、1.5mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(260mg、2.0mmol)を添加し、混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィ後、分取TLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た。MS(ESI):C25H25N5O3Sの質量計算値、475.6;m/z実測値、476.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.31−10.12(m,1H),8.30(d,J=5.5Hz,1H),8.14−8.00(m,1H),7.28−7.25(m,1H),7.25−7.17(m,2H),6.85−6.69(m,1H),6.14−6.02(m,1H),5.86(d,J=5.5Hz,1H),5.71−5.62(m,1H),4.51−4.14(m,1H),4.07−3.91(m,1H),3.83−3.69(m,1H),3.13−2.91(m,1H),2.79−2.60(m,1H),2.35(s,3H),2.04(s,3H),1.97−1.87(m,1H),1.81−1.71(m,1H),1.71−1.56(m,1H),1.50−1.32(m,1H)。
実施例87:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド;
実施例1の方法1、工程A〜I(*Rアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H27N5O4Sの質量計算値、553.6;m/z実測値、554.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32(d,J=5.6Hz,1H),7.49−7.36(m,2H),7.30(d,J=8.6Hz,1H),7.22−7.16(m,1H),7.13−7.02(m,3H),7.00−6.93(m,1H),6.87−6.70(m,1H),6.25−6.13(m,1H),6.07(d,J=5.5Hz,1H),5.79−5.67(m,1H),4.57−3.89(m,3H),3.25−3.10(m,1H),2.99−2.80(m,1H),2.12(s,3H),2.08−2.00(m,1H),1.94−1.82(m,1H),1.79−1.66(m,1H),1.65−1.52(m 1H)。
実施例88:(S)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜G(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、(S)−テトラヒドロ−2H−ピラン−3−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H24N4O4Sの質量計算値、500.6;m/z実測値、501.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6):δ 8.27(d,J=5.5Hz,1H),7.43−7.32(m,2H),7.27(d,J=8.6Hz,1H),7.17−7.09(m,1H),7.08−6.97(m,3H),6.95−6.86(m,1H),5.96(d,J=5.5Hz,1H),3.96−3.87(m,1H),3.84−3.78(m,1H),3.77−3.69(m,1H),3.33−3.25(m,1H),3.24−3.15(m,1H),2.04(s,3H),1.98−1.87(m,1H),1.70−1.54(m,3H)。
実施例89:(R)−5−(3−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(3−メトキシプロパノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(2mL)中の(R)−5−(3−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体18)(80mg、0.16mmol)、3−メトキシプロパン酸(32mg、0.31mmol)、トリエチルアミン(31mg、0.31mmol)、及びHATU(118mg、0.310mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。水を添加し、沈殿物を濾過して粗生成物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(73mg、収率77%)。MS(ESI):C31H30FN5O5Sの質量計算値、603.7;m/z実測値、604.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.39−8.26(m,1H),7.45−7.31(m,2H),7.24−7.18(m,1H),7.17−7.10(m,1H),7.09−7.02(m,3H),6.16−6.07(m,1H),4.53−4.29(m,1H),4.13−3.85(m,2H),3.70−3.60(m,2H),3.32(s,3H),3.17−2.98(m,1H),2.86−2.63(m,3H),2.12(s,3H),2.07−1.97(m,1H),1.88−1.75(m,1H),1.1.73−1.46(m,2H)。
実施例90:(S)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(25mL)中の5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27、100mg、0.24mmol)の溶液に、DMFを滴下し、次に塩化オキサリル(150mg、1.2mmol)を添加した。反応物を室温で3時間撹拌し、濃縮乾固させ、DCMで再希釈した。次に、トリエチルアミン(120mg、1.2mmol)及び(3S)−テトラヒドロフラン−3−アミン(31mg、0.36mmol)を添加し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(60mg、収率51%)。MS(ESI):C26H22N4O4Sの質量計算値、486.5;m/z実測値、487.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.25(s,1H),8.37−8.27(m,2H),7.49−7.39(m,2H),7.37(d,J=8.6Hz,1H),7.24−7.15(m,1H),7.13−7.04(m,3H),7.02−6.93(m,1H),5.96(d,J=5.5Hz,1H),4.52−4.37(m,1H),3.90−3.78(m,2H),3.74−3.65(m,1H),3.63−3.57(m,1H),2.20−2.08(m,1H),2.05(s,3H),1.98−1.87(m,1H)。
実施例91:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(2−メチルアミノ)アセチル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチルメチル−(2−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル)カルバメート。DMF(3mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、200mg、0.40mmol)の溶液に、2−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]酢酸(中間体21、114mg、0.603mmol)、HATU(230mg、0.60mmol)、及びトリエチルアミン(0.23mL、1.6mmol)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌した後、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(198mg、収率73.0%)。
工程B:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(2−メチルアミノ)アセチル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。丸底フラスコに、(R)−tert−ブチルメチル(2−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル)カルバメート(198mg、0.300mmol)及びMeOH中のHCl(3M、3mL)を添加し、室温で4時間撹拌した後、2MのNaOH水溶液でpH>7に調整した。混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(95mg、収率56%)。MS(ESI):C30H30N6O4Sの質量計算値、570.7;m/z実測値、571.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3ODの混合物):δ 8.02−7.98(m,1H),7.39−7.32(m,2H),7.14−7.08(m,2H),7.07−7.01(m,2H),6.99−6.96(m,1H),6.92−6.84(m,1H),5.69−5.62(m,1H),4.10−3.92(m,1H),3.92−3.83(m,1H),3.72−3.52(m,2H),3.52−3.36(m,2H),3.32−3.21(m,1H),2.31−2.23(m,3H),2.01(s,3H),1.95−1.86(m,1H),1.81−1.59(m,2H),1.54−1.41(m,1H)。
実施例92:N−(1,6−ジメチルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(5mL)中の5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−((6R)−6−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5、8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例173、150mg、0.29mmol)、NaBH(OAc)3(123mg、0.580mmol)、及びホルムアルデヒド(1mL、H2O中37重量%)の混合物を80℃で2時間反応させた。反応混合物を濃縮乾固させ、飽和NaHCO3水溶液を添加し、DCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た。MS(ESI):C29H29N5O3Sの質量計算値、527.6;m/z実測値、528.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.42(s,1H),8.37−8.30(m,1H),7.45−7.37(m,2H),7.33−7.26(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.11−7.02(m,3H),7.00−6.92(m,1H),6.12−6.05(m,1H),4.36−4.23(m,1H),3.63−3.56(m,1H),3.06−2.95(m,1H),2.89−2.79(m,4H),2.11(s,3H),2.12−1.99(m,2H),1.81−1.63(m,2H),1.41−1.32(m,3H)。
実施例93:(R)−N−(1−イソプロピルピロリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
アセトン中の(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体36、60mg、0.12mmol)の溶液を10分間撹拌し、次にNaBH(OAc)3(100mg、0.5mmol)をゆっくり添加し、混合物を2時間撹拌した。次に、NaOH(2mL)を添加し、混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィ後、分取TLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(11mg、17%)。MS(ESI):C29H29N5O3Sの質量計算値、527.6;m/z実測値、528.2[M+H]+。−H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.42(s,1H),8.25(d,J=5.4Hz,1H),7.47−7.39(m,2H),7.33−7.27(m,1H),7.21−7.15(m,1H),7.12−7.08(m,2H),7.07−7.04(m,1H),6.98−6.92(m,1H),5.87(d,J=5.4Hz,1H),4.45−4.31(m,1H),2.95−2.75(m,2H),2.64−2.55(m,2H),2.20−2.09(m,1H),2.03(s,3H),2.01−1.92(m,1H),1.84−1.73(m,1H),1.09−1.00(m,6H)。
実施例94:N−((3S,4R)−4−フルオロ−1−(3−メトキシプロパノイル)ピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:N−((3S,4R)−4−フルオロピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3S,4R)−3−アミノ−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:N−((3S,4R)−4−フルオロ−1−(3−メトキシプロパノイル)ピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(3mL)中のN−((3S,4R)−4−フルオロピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(80mg、0.16mmol)、3−メトキシプロパン酸(33mg、0.32mmol)、トリエチルアミン(32mg、0.32mmol)及びHATU(120mg、0.32mmol)の混合物を室温で1時間撹拌した後、水を添加し、沈殿物を濾過により回収し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(75mg、収率78%)。MS(ESI):C30H28FN5O5Sの質量計算値、589.6;m/z実測値、590.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33(d,J=5.3Hz,1H),7.43−7.34(m,2H),7.34−7.26(m,1H),7.20−7.12m,1H),7.12−7.02(m,3H),6.99−6.94(m,1H),6.07(d,J=5.2Hz,1H),5.36−5.14(m,1H),4.80−4.63(m,1H),4.07−3.45(m,6H),3.33(s,3H),2.68−2.51(m,2H),2.11(s,3H)。
実施例95:(R)−N−(1−(2−メトキシアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(2mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、120mg、0.22mmol)の溶液に、2−メトキシ酢酸(0.026mL、0.34mmol)、HATU(100mg、0.27mmol)、及びDMF(2mL)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌した後、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(83mg、収率63%)。MS(ESI):C30H29N5O5Sの質量計算値、571.6;m/z実測値、572.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32(d,J=5.5,1H),7.45−7.35(m,2H),7.33−7.27(m,1H),7.20−7.12(m,1H),7.12−7.02(m,3H),7.02−6.93(m,1H),6.07(d,J=5.3,1H),4.29−4.09(m,3H),4.02−3.85(m,2H),3.39(s,3H),3.11−3.01(m,1H),2.86−2.74(m,1H),2.11(s,3H),2.09−2.00(m,1H),1.88−1.78(m,1H),1.76−1.52(m,2H)。
実施例96:(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
無水DMF(3mL)中の5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体16)(30mg、0.07mmol)、HBTU(55mg、0.15mmol)、及びトリエチルアミン(22mg、0.22mmol)の溶液を室温で撹拌した。10分後、(3R)−テトラヒドロピラン−3−アミン(11mg、0.11mmol)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物をわずかに黄色の固体として得た(25mg、収率69%)。MS(ESI):C27H24N4O4Sの質量計算値、500.6;m/z実測値、501.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6):δ 8.28(d,J=5.5Hz,1H),7.41−7.33(m,2H),7.28(d,J=8.7Hz,1H),7.18−7.10(m,1H),7.09−6.97(m,3H),6.96−6.86(m,1H),5.96(d,J=5.5Hz,1H),3.98−3.91(m,1H),3.85−3.69(m,2H),3.35−3.24(m,1H),3.25−3.17(m,1H),2.04(s,3H),1.96−1.87(m,1H),1.74−1.53(m,3H)。
実施例97:N−(1−シアノアゼパン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル−3−アミノアゼパン−1−カルボキシレートを使用し、工程Iにおいてプロペ−2−エノイルクロリドの代わりにブロモシアニドを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H26N6O3Sの質量計算値、538.6;m/z実測値、539.6[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3OD):δ 8.28(d,J=5.5Hz,1H),7.41−7.32(m,2H),7.28(d,J=8.6Hz,1H),7.16−7.08(m,1H),7.09−6.99(m,3H),6.94−6.90(m,1H),5.99(d,J=5.5Hz,1H),4.18−4.09(m,1H),3.48−3.37(m,1H),3.36−3.27(m,1H),3.25−3.17(m,2H),2.05(s,3H),1.95−1.80(m,3H),1.72−1.60(m,2H),1.55−1.42(m,1H)。
実施例98:(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜H(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H25N5O3Sの質量計算値、499.6;m/z実測値、500.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.20(d,J=5.6Hz,1H),7.48−7.34(m,2H),7.27−7.21(m,1H),7.19−7.13(m,1H),7.11−7.03(m,3H),7.00−6.94(m,1H),5.94(d,J=5.6Hz,1H),4.19−4.06(m,1H),3.29−3.21(m,1H),3.15−3.00(m,1H),2.89−2.70(m,2H),2.11(s,3H),2.08−1.86(m,2H),1.79−1.64(m,2H)。
実施例99:(R)−N−(1−(3−ヒドロキシプロパノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(5mL)中の(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例98、39mg、0.073mmol)、3−ヒドロキシプロパン酸(13mg、0.14mmol)、HATU(36mg、0.095mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(24mg、0.18mmol)を含有する溶液を室温で2時間撹拌した。混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(15mg、収率36%)。MS(ESI):C30H29N5O5Sの質量計算値、571.6;m/z実測値、572.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.36−8.30(m,1H),7.44−7.37(m,2H),7.33−7.27(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.12−7.03(m,3H),7.01−6.95(m,1H),6.11−6.05(m,1H),4.51−3.90(m,3H),3.88−3.79(m,2H),3.20−3.05(m,1H),2.90−2.75(m,1H),2.73−2.58(m,2H),2.12(s,3H),2.09−2.01(m,1H),1.91−1.77(m,1H),1.77−1.64(m,1H),1.64−1.45(m,1H)。
実施例100:(R,E)−N−(1−(ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(1mL)中の(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例98、45mg、0.090mmol)、(E)−ブタ−2−エン酸(15.5mg、0.18mmol)、HATU(68mg、0.18mmol)、及びトリエチルアミン(18mg、0.18mmol)の溶液を室温で4時間反応させた。混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(51mg、収率100%)。MS(ESI):C31H29N5O4Sの質量計算値、567.7;m/z実測値、568.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.21(br,1H),8.35−8.26(m,1H),8.22−8.02(br,1H),7.45−7.40(m,2H),7.36−7.31(m,1H),7.20−7.16(m,1H),7.12−7.08(m,2H),7.08−7.05(m,1H),6.98−6.93(m,1H),6.69−6.59(m,1H),6.55−6.35(m,1H),5.97−5.89(m,1H),4.49−4.04(m,1H),4.04−3.90(m,1H),3.77−3.72(m,1H),2.92−2.85(m,1H),2.76−2.60(m,1H),2.03(s,3H),1.94−1.88(m,1H),1.83−1.77(m,3H),1.76−1.70(m,1H),1.66−1.57(m,1H),1.47−1.37(s,1H)。
実施例101:(R)−N−(1−イソプロピルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
アセトン(10mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、150mg、0.30mmol)の混合物を室温で10分間撹拌した後、NaBH(OAc)3(190mg、0.90mmol)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌し、2MのNaOH水溶液を用いてpH>7に調節した。反応混合物を濃縮乾固し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(52mg、収率32%)。MS(ESI):C30H31N5O3Sの質量計算値、541.7;m/z実測値、542.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3OD):δ 8.23(d,J=4.7,1H),7.43−7.31(m,2H),7.31−7.21(m,1H),7.19−7.11(m,1H),7.11−6.97(m,3H),6.96−6.85(m,1H),5.91(d,J=4.7,1H),4.04−3.95(m,1H),2.98−2.71(m,3H),2.32−2.19(m,2H),2.03(s,3H),1.86−1.77(m,1H),1.77−1.67(m,1H),1.60−1.47(m,1H),1.47−1.37(m,1H),1.01(d,J=5.7,6H)。
実施例102:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:4−イソプロポキシ−2−メチル−1−ニトロベンゼン。DMF(20mL)中の3−メチル−4−ニトロフェノール(5.0g、33mmol)、K2CO3(9.0g、65mmol)の混合物に、2−ヨードプロパン(8.3g、49mmol)を添加し、反応物を80℃で終夜撹拌した。混合物に水を添加して沈殿物を得た後、濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、標記化合物を黄色の固体として得た(5.0g、収率78%)。
工程B:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(3mL)中の(R)−5−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体70、80mg、0.17mmol)の撹拌した溶液に、(E)−2−シアノ−3−シクロプロピルプロパ−2−エン酸(中間体17)(28mg、0.20mmol)、HATU(78mg、0.20mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(0.05mL)を添加し、室温で終夜撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、残渣を酢酸エチルと水との間で分画した。有機層を分離し、生理食塩水で振とうし、無水Na2SO4で乾燥させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(37mg、収率37%)。MS(ESI):C31H32N6O4Sの質量計算値、584.7;m/z実測値、585.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.45−8.28(m,1H),8.22−8.05(m,1H),7.34−7.18(m,1H),7.11−6.87(m,2H),6.71−6.54(m,1H),6.01−5.85(m,1H),4.82−4.57(m,1H),3.98−3.77(m,2H),3.07−2.87(m,1H),2.05(s,3H),1.98−1.44(m,6H),1.41−1.21(m,6H),1.26−1.11(m,3H),1.09−0.75(m,2H)。
実施例103:N−(1,6−ジメチルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を実施例92に記載されるとおりに作製し、工程Bにおいて、フラッシュカラムクロマトグラフィにより他の異性体を単離して、標記化合物を黄色の固体として得た。MS(ESI):C29H29N5O3Sの質量計算値、527.6;m/z実測値、528.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.45(s,1H),8.37−8.30(m,1H),7.45−7.37(m,2H),7.33−7.26(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.11−7.02(m,3H),7.00−6.92(m,1H),6.12−6.05(m,1H),4.39−4.28(m,1H),3.48−3.35(m,1H),3.29−3.17(m,2H),2.85−2.75(m,3H),2.11(s,3H),2.01−1.86(m,4H),1.43−1.35(m,3H)。
実施例104:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(3−メチルスルホニル)プロパノイル)ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド;
DMF(2mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例159、100mg、0.21mmol)、3−メチルスルホニルプロパン酸(35mg、0.23mmol)、HATU(160mg、0.42mmol)、及びトリエチルアミン(42mg、0.42mmol)の溶液を室温で2時間撹拌し、次にフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(41mg、収率32%)。MS(ESI):C30H29N5O6S2の質量計算値、619.7;m/z実測値、620.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.23(s,1H),8.43−8.23(m,2H),7.48−7.40(m,2H),7.37(d,J=8.6Hz,1H),7.23−7.15(m,1H),7.14−7.06(m,3H),7.02−6.90(m,1H),5.97(dd,J=5.4,2.4Hz,1H),4.61−4.35(m,1H),3.87−3.32(m,6H),3.00(s,3H),2.78−2.65(m,2H),2.24−2.08(m,1H),2.05(s,3H),2.03−1.87(m,1H)。
実施例105:(R,E)−N−(1−(ブテ−2−エノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(2mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、150mg、0.30mmol)及び(E)−ブチ−2−イン酸(52mg、0.60mmol)の混合物に、HATU(230mg、0.60mmol)、及びトリエチルアミン(60mg、0.60mmol)を添加し、室温で4時間反応させた。混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(124mg、収率73.0%)。MS(ESI):C31H29N5O4Sの質量計算値、567.7;m/z実測値、568.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.23(s,1H),8.31(d,J=5.4Hz,1H),8.06(br,1H),7.45−7.38(m,2H),7.38−7.33(m,1H),7.20−7.14(m,1H),7.13−7.03(m,3H),6.98−6.92(m,1H),6.71−6.58(m,1H),6.52−6.39(m,1H),5.95(d,J=5.4Hz,1H),4.47−4.12(m,1H),4.06−3.90(m,1H),3.78−3.68(m,1H),3.11−2.87(m,1H),2.73−2.55(m,1H),2.03(s,3H),1.93−1.87(m,1H),1.83−1.76(m,3H),1.76−1.69(m,1H),1.67−1.55(m,1H),1.43−1.31(m,1H)。
実施例106:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(3−(メチルアミノ)プロパノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(3mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、200mg、0.40mmol)の撹拌した溶液に、3−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]プロパン酸(165mg、0.812mmol)、HATU(230mg、0.61mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(105mg、0.812mmol)を添加した。得られた混合物を終夜室温で撹拌した。溶媒を除去し、残渣を酢酸エチルと水の間で分画した。有機層を分離し、生理食塩水で振とうし、無水Na2SO4で乾燥させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、中間体化合物を黄色の固体として得た。中間化合物を室温で約2時間、MeOH(15mL)中の濃HCl(2mL)で処理した。濃縮乾固した後、粗物質をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(150mg、収率59%)。MS(ESI):C31H32N6O4Sの質量計算値、584.7;m/z実測値、585.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.43(s,1H),8.37−8.30(m,1H),7.45−7.36(m,2H),7.33−7.26(m,1H),7.22−7.14(m,1H),7.13−7.04(m,3H),7.01−6.93(m,1H),6.11−6.04(m,1H),4.58−4.32(m,1H),4.12−3.72(m,2H),3.27−2.78(m,6H),2.74−2.67(m,3H),2.12(s,3H),2.08−1.99(m,1H),1.93−1.49(m,3H)。
実施例107:(R)−5−(2−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:2−フルオロ−1−ニトロ−4−フェノキシベンゼン。DCM(60mL)中の3−フルオロ−4−ニトロフェノール(2.0g、13mmol)、フェニルボロン酸(2.3g、19mmol)、Cu(OAc)2(4.6g、25mmol)及びトリエチルアミン(6.4g、64mmol)の混合物にモレキュラーシーブ(4A粉末<50μm、2g)を添加した。混合物を室温でN2下で終夜撹拌し、濾過し、濃縮乾固させ、順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(2.7g、収率91%)。
工程B:(R)−5−(2−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程B〜Hと同様の方法で、工程Bにおいて2−メチル−1−ニトロ−4−フェノキシベンゼンの代わりに2−フルオロ−1−ニトロ−4−フェノキシベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H22FN5O3Sの質量計算値、503.5;m/z実測値、623.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 9.07(s,1H),8.42−8.34(m,1H),8.30(d,J=7.0Hz,1H),7.65−7.54(m,1H),7.53−7.41(m,2H),7.32−7.22(m,1H),7.21−7.12(m,3H),7.02−6.94(m,1H),6.21(d,J=5.4Hz,1H),4.26−4.05(m,1H),3.25−3.08(m,2H),2.93−2.72(m,2H),1.97−1.80(m,2H),1.79−1.52(m,2H)。
実施例108:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(60mL)中の5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27、150mg、0.36mmol)の溶液に、DMFを滴下し、次に塩化オキサリル(230mg、1.8mmol)を添加した。反応物を室温で3時間撹拌し、濃縮乾固させ、DCMで希釈した。この溶液に、トリエチルアミン(180mg、1.8mmol)及び(3R)−テトラヒドロピラン−3−アミン(55mg、0.63mmol)を添加し、室温で1時間撹拌し、濃縮乾固し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(61mg、収率34%)。MS(ESI):C26H22N4O4Sの質量計算値、486.5;m/z実測値、487.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.27(s,1H),8.39−8.25(m,2H),7.55−7.32(m,3H),7.27−7.17(m,1H),7.17−7.05(m,3H),7.04−6.91(m,1H),5.98(d,J=5.4Hz,1H),4.55−4.37(m,1H),3.96−3.81(m,2H),3.75−3.66(m,1H),3.65−3.55(m,1H),2.22−2.12(m,1H),2.07(s,3H),1.99−1.87(m,1H)。
実施例109:N−(1−アクリロイルアゼチジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル3−アミノアゼチジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H23N5O4Sの質量計算値、525.6;m/z実測値、526.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3OD):δ 8.29(d,J=5.5Hz,1H),7.43−7.33(m,2H),7.31−7.23(m,1H),7.17−7.09(m,1H),7.08−6.98(m,3H),6.97−6.89(m,1H),6.37−6.23(m,1H),6.20−6.08(m,1H),5.98(d,J=5.5Hz,1H),5.71−5.60(m,1H),4.81−4.69(m,1H),4.58−4.47(m,1H),4.24−4.17(m,2H),4.04−3.97(m,1H),2.04(s,3H)。
実施例110:(R)−N−(1−13C−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:13C−アクリル酸。丸底フラスコに、マロン酸(1.7g、16mmol)、13C−ホルムアルデヒド(0.50g、16mmol、H2O中37重量%)、及び乾燥ピリジン(7mL)を添加し、還流下で2時間撹拌した。濃H2SO4を滴下して、冷却した反応混合物を中和した。反応物をH2Oを希釈し、Et2Oで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮乾固させて、標記化合物を黄色の液体として得た。
工程B:(R)−5−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−メトキシ−2−メチルアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程C:(R)−N−(1−13C−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(8mL)中の(R)−5−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(500mg、1.1mmol)、13C−アクリル酸(154mg、2.11mmol)、EDCI(300mg、1.6mmol)、HOBt(210mg、(1.6mmol)、及びトリエチルアミン(270mg、2.6mmol)の混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を最初にHPLC、次にフラッシュカラムクロマトグラフィ、及び最後にTLCにより精製して、標記化合物をピンク色の固体(8mg、1.5%)として得た。MS(ESI):C25H25N5O4Sの質量計算値、492.6;m/z実測値、493.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33−8.27(m,1H),7.27−7.20(m,1H),7.04−6.98(m,1H),6.98−6.91(m,1H),6.86−6.73(m,1H),6.45−5.47(m,3H),4.54−3.91(m,3H),3.85(s,3H),3.24−3.09(m,1H),2.97−2.80(m,1H),2.13(s,3H),2.12−2.00(m,1H),1.92−1.82(m,1H),1.80−1.67(m,1H),1.67−1.51(m,1H)。
実施例111:N−((R)−1−((R)−2−アミノ−3−メトキシプロパノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:tert−ブチル((R)−3−メトキシ−1−((R)−3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート。DMF(3mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、150mg、0.30mmol)の溶液に、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メトキシ−プロパン酸(99mg、0.45mmol)、HATU(140mg、0.36mmol)、及びトリエチルアミン(0.086mL、0.62mmol)を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(186mg、収率88%)。
工程B:N−((R)−1−((R)−2−アミノ−3−メトキシプロパノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。tert−ブチル((R)−3−メトキシ−1−((R)−3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(186mg、0.265mmol)及びHCl/MeOH(MeOH中2M、4mL)の溶液。反応混合物を室温で4時間撹拌した後、2MのNaOH水溶液を用いてpHをpH>7に調節した。混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(71mg、収率44%)。MS(ESI):C31H32N6O5Sの質量計算値、600.7;m/z実測値、601.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.30−8.15(m,1H),7.46−7.35(m,2H),7.31−7.21(m,1H),7.19−7.12(m,1H),7.12−7.01(m,3H),7.00−6.91(m,1H),6.04−5.89(m,1H),4.38−4.26(m,1H),4.18−4.04(m,1H),4.01−3.89(m,1H),3.63−3.44(m,3H),3.41−3.33(m,2H),3.18−2.76(m,1H),2.11(s,3H),2.02−1.91(m,1H),1.86−1.76(m,1H),1.68−1.54(m,1H)。
実施例112:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−4−メチル−4−モルホリノペンテ−2−エノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(3mL)中の(R)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例300、80mg、0.16mmol)の撹拌した溶液に、2−シアノ酢酸(30mg、0.35mmol)、HATU(120mg、0.54mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(45mg、0.35mmol)を添加した。得られた混合物を室温で終夜撹拌し、濃縮乾固させ、残渣を酢酸エチルと水との間で分画した。有機層を分離し、生理食塩水で振とうし、無水Na2SO4で乾燥させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(68mg、収率75%)。
実施例B:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−4−メチル−4−モルホリノペンテ−2−エノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。封止した反応管に、(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(68mg、0.12mmol)、2−メチル−2−モルホリノプロパナール(28g、0.18mmol)、ピペリジン(15mg、0.18mmol)、及びEtOH(2mL)を添加した。管を封止し、105℃に終夜加熱し、室温に冷却し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、黄色の固体として、標記化合物を得た(39mg、収率46%)。MS(ESI):C38H39N7O5Sの質量計算値、705.8;m/z実測値、706.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.40−8.25(m,1H),7.48−7.34(m,2H),7.33−7.23(m,1H),7.25−7.14(m,1H),7.13−7.04(m,3H),7.01−6.94(m,1H),6.90−6.80(m,1H),6.13−6.05(m,1H),4.64−3.96(m,3H),3.81−3.60(m,4H),3.24−2.83(m,2H),2.69−2.51(m,4H),2.12(s,3H),2.05−1.52(m,4H),1.34−1.26(m,6H)。
実施例113:(R)−5−(3−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(3−(メチルスルホニル)プロパノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(2mL)中の(R)−5−(3−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体18)(80mg、0.16mmol)、3−メチルスルホニルプロパン酸(47mg、0.31mmol)、トリエチルアミン(31mg、0.31mmol)、及びHATU(118mg、0.31mmol)の混合物を濾過で回収した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(70mg、収率68%)。MS(ESI):C31H30FN5O6S2の質量計算値、651.7;m/z実測値、652.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.39−8.29(m,1H),7.44−7.33(m,2H),7.22−7.09(m,2H),7.09−7.04(m,3H),6.16−6.08(m,1H),4.44−4.14(m,1H),4.10−3.79(m,2H),3.49−3.38(m,2H),3.24−3.11(m,1H),3.06−2.89(m,6H),2.12(s,3H),2.09−2.01(m,1H),1.92−1.78(m,1H),1.75−1.52(m,2H)。
実施例114:(R)−5−(3−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(2−ヒドロキシアセチル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(2mL)中の(R)−5−(3−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体18)(80mg、0.16mmol)、2−ヒドロキシ酢酸(24mg、0.31mmol)、トリエチルアミン(31mg、0.31mmol)、及びHATU(118mg、0.310mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した後、水を添加し、沈殿物を濾過で回収した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(60mg、収率67%)。MS(ESI):C29H26FN5O5Sの質量計算値、575.6;m/z実測値、576.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.37−8.25(m,1H),7.43−7.32(m,2H),7.23−7.17(m,1H),7.16−7.10(m,1H),7.09−7.02(m,3H),6.18−6.04(m,1H),4.56−4.17(m,3H),3.97−3.58(m,2H),3.08−2.96(m,1H),2.91−2.75(m,1H),2.11(s,3H),2.08−1.97(m,1H),1.88−1.76(m,1H),1.73−1.49(m,2H)。
実施例115:(R)−5−(3−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(2−メトキシアセチル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(2mL)中の(R)−5−(3−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体18)(80mg、0.16mmol)、2−メトキシ酢酸(28mg、0.31mmol)、トリエチルアミン(31mg、0.31mmol)、及びHATU(118mg、0.310mmol)の混合物を室温で1時間撹拌した後、水を添加し、沈殿物を濾過で回収した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(60mg、収率66%)。MS(ESI):C30H28FN5O5Sの質量計算値、589.6;m/z実測値、590.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.40−8.24(m,1H),7.44−7.31(m,2H),7.24−7.17(m,1H),7.16−7.10(m,1H),7.09−7.01(m,3H),6.16−6.06(m,1H),4.52−4.10(m,3H),3.99−3.69(m,2H),3.38(s,3H),3.12−2.96(m,1H),2.87−2.70(m,1H),2.11(s,3H),2.07−1.97(m,1H),1.87−1.76(m,1H),1.75−1.47(m,2H)。
実施例116:(R,Z)−N−(1−(ブチ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド;
工程A:1,3−ジブロモブタン−2−オン。凝縮器及び水酸化ナトリウムで満たされた泡トラップを備えた3口フラスコ中の臭化水素酸(3mL)中のブタン−2−オン(0.72g、10mmol)の溶液に、臭素(3.2g、20mmol)を0℃で20分かけて添加した。重い有機相が分離される前に、混合物を1時間撹拌した。生成物を更に精製することなく使用した(2.30g、収率100%)。
工程B:(Z)−ブタ−2−エン酸。0℃で1,3−ジブロモブタン−2−オン(2.3g、10.0mmol)を2Mの炭酸カリウム水溶液(100mL)に添加した。凝縮器を使用して、混合物を室温で16時間撹拌した。水溶液をジエチルエーテルで抽出して、未反応物質を除去した。次に、水相を37%塩化水素酸でpH=2まで酸性化し、ジエチルエーテルで抽出した。エーテル層を無水MgSO4で乾燥し、濾過した。生成物を更に精製することなく使用した(166mg、収率19%)。
工程C:(R,Z)−N−(1−(ブチ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、300mg、0.58mmol)、(Z)−ブタ−2−エン酸(100mg、1.2mmol)、HATU(290mg、0.76mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(190mg、1.5mmol)の混合物を室温で2時間撹拌した。混合物をHPLCで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(45mg、収率13%)。MS(ESI):C31H29N5O4Sの質量計算値、567.7;m/z実測値、568.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.37−8.30(m,1H),7.45−7.36(m,2H),7.35−7.26(m,1H),7.21−7.13(m,1H),7.13−7.02(m,3H),7.02−6.93(m,1H),6.88−6.38(m,1H),6.15−5.99(m,2H),4.60−3.85(m,3H),3.21−3.04(m,1H),2.97−2.80(m,1H),2.38−1.96(m,5H),1.90−1.78(m,3H),1.78−1.63(m,1H),1.63−1.50(m,1H)
実施例117:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(R)−1−メチルピロリジン−3−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H25N5O3Sの質量計算値、499.6;m/z実測値、500.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3OD):δ 8.23(d,J=5.5Hz,1H),7.42−7.34(m,2H),7.29−7.23(m,1H),7.17−7.10(m,1H),7.08−7.04(m,2H),7.03−7.00(m,1H),6.95−6.88(m,1H),5.90(d,J=5.5Hz,1H),4.47−4.37(m,1H),2.86−2.76(m,2H),2.68−2.61(m,1H),2.58−2.50(m,1H),2.36(s,3H),2.25−2.15(m,1H),2.03(s,3H),1.88−1.80(m,1H)。
実施例118:(R)−N−(1−イソプロピルピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
アセトン中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例159、150mg、0.31mmol)の溶液を10分間撹拌した後、NaBH(OAc)3(130mg、0.60mmol)をゆっくり添加し、混合物を2時間撹拌した。次に、NaOH(2mL)を添加し、混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィ後、分取TLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(47mg、収率30%)。MS(ESI):C29H29N5O3Sの質量計算値、527.6;m/z実測値、528.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 8.34(d,J=5.2Hz,1H),7.44−7.34(m,2H),7.20−7.14(m,2H),7.13−7.06(m,2H),7.00(s,1H),6.98−6.93(m,1H),6.25−6.11(m,1H),6.00(d,J=5.2Hz,1H),4.68−4.58(br,1H),3.10−3.01(m,1H),2.90−2.80(m,1H),2.74−2.64(m,1H),2.49−2.31(m,3H),2.12(s,3H),1.83−1.70(m,1H),1.23−1.07(m,6H)。
実施例119:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(4−エチル−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:4−エチル−2−メチルアニリン。N2雰囲気下、Schlenk管中で4−ブロモ−2−メチルアニリン(1.86g、10.0mmol)、Cs2CO3(9.8g、30mmol)、及びPd(dppf)Cl2(146mg、0.200mmol)の混合物に乾燥THF(30mL)を添加した。撹拌した懸濁液に、トリアルキルボラン(30mL、THF中1M溶液、30mmol)を一度に添加し、混合物を5時間還流した。反応物を0℃に冷却し、10% NaOH水溶液及び30% H2O2水溶液を添加してクエンチした。室温で30分か撹拌した後、混合物をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を、FeSO4及び生理食塩水で連続的に洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(1.1mg、収率83%)。
工程B:5−(4−エチル−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。実施例1の方法1、工程C〜Fと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−エチル−2−メチルアニリンを使用して、標記化合物を調製した。
工程C:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(4−エチル−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(4mL)中の5−(4−エチル−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(150mg、0.42mmol)、1−[(3R)−3−アミノピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体5、119mg、0.850mmol)、HATU(320mg、0.85mmol)及びトリエチルアミン(214mg、2.12mmol)の溶液を室温で2時間撹拌した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(50mg、収率25%)。MS(ESI):C25H25N5O3Sの質量計算値、475.6;m/z実測値、476.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.25(s,1H),8.42−8.22(m,2H),7.35−7.16(m,3H),6.71−6.48(m,1H),6.23−6.05(m,1H),5.85(d,J=5.5Hz,1H),5.73−5.60(m,1H),4.60−4.37(m,1H),3.91−3.38(m,4H),2.65(q,J=7.5Hz,2H),2.24−2.07(m,1H),2.05(s,3H),2.03−1.89(m,1H),1.23(t,J=7.6Hz,3H)。
実施例120:N−((R)−1−((S)−2−アミノ−3−メトキシプロパノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:tert−ブチル((S)−3−メトキシ−1−((R)−3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート。DMF(3mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、150mg、0.30mmol)、(2S)−2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メトキシプロパン酸(99mg、0.45mmol)、HATU(137mg、0.360mmol)、及びトリエチルアミン(0.086mL、0.62mmol)の溶液を室温で終夜撹拌し、次にフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(188mg、89%)。
工程B:N−((R)−1−((S)−2−アミノ−3−メトキシプロパノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。HCl/MeOH(3mL)中のtert−ブチル((S)−3−メトキシ−1−(R)−3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(188mg、0.268mmol)の溶液を室温で終夜撹拌した後、2MのNaOH水溶液でpHをpH>7に調整し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(83mg、収率99%)。MS(ESI):C31H32N6O5Sの質量計算値、600.7;m/z実測値、601.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.06(d,J=5.5,1H),7.43−7.31(m,2H),7.22−7.05(m,4H),7.04−7.00(m,1H),6.99−6.91(m,1H),5.79(d,J=5.6,1H),4.13−3.94(m,3H),3.56−3.51(m,1H),3.46−3.39(m,1H),3.39−3.34(m,2H),3.33−3.37(m,3H),3.25−3.20(m,1H),2.16−2.01(m,4H),1.96−1.78(m,2H),1.68−1.51(m,1H)。
実施例121:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(6−フェノキシピリダジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:6−フェノキシピリダジン−3−アミン。水(10mL)中の6−クロロピリダジン−3−アミン(1.3g、10mmol)、フェノール(3.8g、40mmol)及びNaOH(1.6g、40mmol)の溶液を190℃で16時間封止管中で撹拌した。混合物をEtOAcと水との間で分散させた。同じスケールで別の反応を行った。有機層を合わせ、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を得た(0.50g、収率27%)。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(6−フェノキシピリダジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程C〜Gと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに6−フェノキシピリダジン−3−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジニル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H23N7O4Sの質量計算値、541.6;m/z実測値、542.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.23−8.15(m,1H),7.93−7.84(m,1H),7.58(d,J=9.2Hz,1H),7.51−7.44(m,2H),7.33−7.25(m,3H),6.83−6.74(m,1H),6.28−6.14(m,2H),5.75−5.67(m,1H),4.22−4.11(m,1H),3.98−3.91(m,1H),3.07−2.93(m,1H),2.15−1.95(m,2H),1.94−1.78(m,2H),1.67−1.49(m,2H)。
実施例122:N−((R)−1−((S)−2−ヒドロキシ−3−メトキシプロパノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(3mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、150mg、0.30mmol)、(2S)−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−プロパン酸(54mg、0.45mmol)、HATU(170mg、0.45mmol)、及びトリエチルアミン(0.084mL、0.60mmol)の溶液を室温で4時間撹拌し、次にフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(24mg、13%)。MS(ESI):C31H31N5O6Sの質量計算値、601.7;m/z実測値、602.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33(d,J=5.6Hz,1H),7.44−7.36(m,2H),7.35−7.28(m,1H),7.21−7.15(m,1H),7.13−7.03(m,3H),7.03−6.95(m,1H),6.07(d,J=5.6Hz,1H),4.69−4.61(m,1H),4.44−4.17(m,1H),4.13−3.89(m,2H),3.71−3.64(m,1H),3.61−3.50(m,1H),3.47−3.35(m,3H),3.22−3.10(m,1H),2.01−1.86(m,1H),2.12(s,3H),2.07−1.99(m,1H),1.88−1.80(m,1H),1.79−1.49(m,2H)。
実施例123:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、テトラヒドロピラン−4−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H24N4O4Sの質量計算値、500.6;m/z実測値、501.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3OD):δ 8.29−8.25(m,1H),7.39−7.32(m,2H),7.28−7.23(m,1H),7.16−7.09(m,1H),7.07−6.99(m,3H),6.94−6.89(m,1H),5.99−5.95(m,1H),4.02−3.97(m,1H),3.91−3.83(m,2H),3.42−3.32(m,2H),2.05(s,3H),1.79−1.70(m,2H),1.67−1.55(m,2H)。
実施例124:(R)−N−(1−(2−ヒドロキシアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:ベンジルN−[(3R)−1−(2−ヒドロキシアセチル)−3−ピペリジル)カルバメート。MeCN(10mL)中のベンジルN−[(3R)−3−ピペリジル]カルバメート(1.0g、3.3mmol)、2−ヒドロキシ酢酸(225mg、3.00mmol)、HATU(1.24g、3.26mmol)及びトリエチルアミン(0.450mL、3.26mmol)の混合物を30℃で3時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、1MのHCl水溶液(3回)、飽和NaHCO3水溶液(3回)、及び飽和生理食塩水(1回)で洗浄した。濾過及び濃縮乾固後、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を無色の油状物として得た(400mg、42%)。
工程B:1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]−2−ヒドロキシエタノン。MeOH(10mL)中のベンジルN−[(3R)−1−(2−ヒドロキシアセチル)−3−ピペリジル]カルバメート(400mg、1.4mmol)及びPd/C(10%、50mg)の混合物をH2下、室温で終夜反応させた。反応混合物を濾過し、濃縮乾固させて、標記化合物を得(210mg、95%)、これを更に精製することなく次の工程で使用した。
工程C:(R)−N−(1−(2−ヒドロキシアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートの代わりに、1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]−2−ヒドロキシエタノンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H27N5O5Sの質量計算値、557.6;m/z実測値、558.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.20(s,1H),8.32(d,J=5.4Hz,1H),8.11(s,1H),7.46−7.40(m,2H),7.36(d,J=8.5Hz,1H),7.21−7.17(m,1H),7.12−7.06(m,3H),6.99−6.95(m,1H),5.96(d,J=5.2Hz,1H),4.61−4.28(m,1H),4.13−4.05(m,3H),3.81−3.77(m,1H),3.72−3.53(m,1H),2.99−2.64(m,2H),2.05(s,3H),1.93−1.89(m,1H),1.75−1.71(m,1H),1.67−1.55(m,1H),1.50−1.36(m,1H)。
実施例125:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N((R)−1−((S)−1−メチルピロリジン−3−カルボニル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(2mL)中の5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−((R)−1−((S)−ピロリジン−3−カルボニル)ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(120mg、0.20mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)及びNaBH3ナトリウム(200mg、0.94mmol)を添加し、室温で終夜反応させた。反応をH2O(10mL)でクエンチし、DCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(54mg、収率44%)。MS(ESI):C33H34N6O4Sの質量計算値、610.7;m/z実測値、611.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.30−8.22(m,1H),7.44−7.34(m,2H),7.30−7.23(m,1H),7.19−7.12(m,1H),7.10−7.02(m,3H),7.00−6.93(m,1H),6.04−5.94(m,1H),4.35−4.19(m,1H),4.17−3.81(m,2H),3.60−3.46(m,1H),3.27−3.19(m,1H),3.16−2.95(m,2H),2.95−2.84(m,2H),2.80−2.70(m,1H),2.59−2.44(m,3H),2.15−2.00(m,6H),1.93−1.71(m,2H),1.66−1.50(m,1H)。
実施例126:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに3−メチル−4−ニトロフェノール及び2−ヨードプロパンを使用し、工程においてtert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H27N5O4Sの質量計算値、505.6;m/z実測値、506.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.28(d,J=5.4Hz,1H),7.26−7.18(m,1H),7.00−6.87(m,2H),6.69−6.51(m,1H),6.34−6.21(m,1H),6.06−5.97(m,1H),5.79−5.69(m,1H),4.74−4.53(m,2H),4.04−3.48(m,4H),2.43−1.98(m,5H),1.42−1.29(m,6H)。
実施例127:(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例52と工程Bと同様の方法を使用し、(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例98)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H27N5O3Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、514.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.30(d,J=5.6,1H),7.43−7.35(m,2H),7.31−7.26(m,1H),7.20−7.14(m,1H),7.12−7.08(m,2H),7.08−7.03(m,1H),7.01−6.95(m,1H),6.05(d,J=5.6,1H),4.24−4.11(m,1H),3.02−2.90(m,1H),2.78−2.68(m,1H),2.36(s,3H),2.29−2.16(m,2H),2.12(s,3H),1.95−1.78(m,2H),1.74−1.63(m,1H),1.57−1.45(m,1H)。
実施例128:(R)−5−(3−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(3−ヒドロキシプロパノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(2mL)中の(R)−5−(3−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体18)(80mg、0.16mmol)、3−ヒドロキシプロパン酸(28mg、0.31mmol)、トリエチルアミン(31mg、0.31mmol)、及びHATU(120mg、0.31mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。水を添加して反応をクエンチし、濾過によって沈殿物を回収した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(32mg、収率35%)。MS(ESI):C30H28FN5O5Sの質量計算値、589.6;m/z実測値、590.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.43−8.23(m,1H),7.45−7.32(m,2H),7.25−7.17(m,1H),7.16−7.10(m,1H),7.09−7.01(m,3H),6.18−6.06(m,1H),4.52−4.07(m,2H),3.95−3.76(m,3H),3.18−3.00(m,1H),2.80−2.47(m,3H),2.11(s,3H),2.07−1.98(m,1H),1.88−1.76(m,1H),1.74−1.47(m,2H)。
実施例129:N−(4−メチル−1,4−オキサゼパン−6−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1,4−オキサゼパン−6−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル6−アミノ−1,4−オキサゼパン−4−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:N−(4−メチル−1,4−オキサゼパン−6−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(10mL)中の5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1,4−オキサゼパン−6−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(259mg、0.502mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(2mL、H2O中37重量%)及びNaBH(OAc)3(213mg、1.00mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。反応混合物にDCM(50mL)、MeOH(5mL)、水(30mL)、及びNH4OH水溶液(2mL)を添加した。有機層を回収し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィ後、分取TLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(156mg、収率56.0%)。MS(ESI):C28H27N5O4Sの質量計算値、529.6;m/z実測値、530.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.29(d,J=5.3Hz,1H),8.14−8.00(m,1H),7.45−7.38(m,2H),7.34(d,J=8.6Hz,1H),7.20−7.15(m,1H),7.13−7.03(m,3H),6.99−6.92(m,1H),5.99−5.89(d,J=5.4Hz,1H),4.34−4.25(m,1H),3.83−3.77(m,1H),2.78−2.53(m,4H),2.33(s,3H),2.03(s,3H)。
実施例130:(R)−N−(1−(3−ジメチルアミノ)プロパノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(3mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、200mg、0.40mmol)の溶液に、3−(ジメチルアミノ)プロパン酸(95mg、0.81mmol)、HATU(230mg、0.61mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(105mg、0.812mmol)を添加し、室温で終夜撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、残渣をEtOAcと水との間で分画した。有機層を分離し、生理食塩水で振とうし、無水Na2SO4で乾燥させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(95mg、収率40%)。MS(ESI):C32H34N6O4Sの質量計算値、598.7;m/z実測値、599.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32−8.21(m,1H),7.46−7.35(m,2H),7.32−7.24(m,1H),7.21−7.13(m,1H),7.12−7.03(m,3H),7.01−6.92(m,1H),6.07−5.97(m,1H),4.47−4.11(m,1H),4.07−3.69(m,2H),3.24−3.03(m,3H),3.02−2.75(m,3H),2.66−2.59(m,6H),2.11(s,3H),2.07−1.99(m,1H),1.95−1.53(m,3H)。
実施例131:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N((R)−1−((S)−1−ピロリジン−3−カルボニル)ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(S)−tert−ブチル3−((R)−3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボニル)ピロリジン−1−カルボキシレート。DMF(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、300mg、0.6mmol)、(3S)−1−tert−ブトキシカルボニルピロリジン−3−カルボン酸(260mg、1.2mmol)、HATU(456mg、1.20mmol)、及びトリエチルアミン(120mg、1.2mmol)の溶液を室温で2時間反応させた後、H2O(10mL)でクエンチし、DCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(300mg、収率72%)。
工程B:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N((R)−1−((S)−ピロリジン−3−カルボニル)ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(6mL)中の(S)−tert−ブチル3−((R)−3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボニル)ピロリジン−1−カルボキシレート(300mg、0.43mmol)の溶液にHCl(37%、2mL)を添加し、室温で1時間反応させ、NaHCO3(20mL)の飽和溶液でクエンチし、DCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させて、標記化合物を黄色の固体として得た(200mg、収率78%)。MS(ESI):C32H32N6O4Sの質量計算値、596.7;m/z実測値、597.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.48(s,1H),8.35−8.26(m,1H),7.46−7.35(m,2H),7.35−7.28(m,1H),7.19−7.12(m,1H),7.08−7.04(m,3H),7.00−6.93(m,1H),6.09−6.02(m,1H),4.53−4.31(m,1H),4.21−3.86(m,2H),3.75−3.47(m,3H),3.41−3.34(m,2H),3.26−2.68(m,2H),2.46−2.21(m,1H),2.13−2.01(m,5H),1.94−1.54(m,3H)。
実施例132:N−((3S,4R)−4−フルオロ−1−メチルピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:N−((3S,4R)−4−フルオロピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3S,4R)−3−アミノ−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:N−((3S,4R)−4−フルオロ−1−メチルピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(4mL)中のN−((3S,4R)−4−フルオロピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(100mg、0.2mmol)及びホルムアルデヒド(0.3mL、H2O中37重量%)の溶液に、NaBH(OAc)3(126mg、0.597mmol)を添加し、室温で1時間撹拌し、濃縮乾固し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(100mg、収率95%)。MS(ESI):C27H24FN5O3Sの質量計算値、517.6;m/z実測値、518.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32(d,J=5.5Hz,1H),7.44−7.34(m,2H),7.29(d,J=8.6Hz,1H),7.20−7.12(m,1H),7.12−7.03(m,3H),6.96(dd,J=8.6,2.8Hz,1H),6.06(d,J=5.5Hz,1H),5.26−5.05(m,1H),4.73−4.61(m,1H),3.15−3.00(m,1H),2.98−2.81(m,3H),2.44(s,3H),2.11(s,3H)。
実施例133:(R)−5−(2−クロロ−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(2−クロロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに2−クロロ−4−フルオロ−1−ニトロベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(2−クロロ−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(5mL)中の(R)−5−(2−クロロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(104mg、0.20mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)及びNaBH(OAc)3(85mg、0.4mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。反応混合物にDCM(50mL)、MeOH(5mL)、及び水(30mL)を添加した。有機層を回収し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(15mg、収率14%)。MS(ESI):C27H24ClN5O3Sの質量計算値、534.0;m/z実測値、534.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.85−8.75(m,1H),8.01(d,J=5.5Hz,1H),7.49−7.43(m,2H),7.36−7.32(m,1H),7.26−7.20(m,2H),7.19−7.15(m,2H),7.07−7.02(m,1H),5.62(d,J=5.4Hz,1H),3.95−3.83(m,1H),2.81−2.69(m,1H),2.14(s,3H),2.02−1.91(m,2H),1.86−1.76(m,2H),1.71−1.64(m,1H),1.56−1.29(m,2H)。
実施例134:(R,Z)−N−(1−(2−シアノ−4−(ジメチルアミノ)−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
丸底フラスコに、(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例874、150mg、0.26mmol)、2−(ジメチルアミノ)−2−メチルプロパナール(92mg,0.80mmol)、ピペリジン(0.3mL)、AcOH(0.1mL)、ジオキサン(10mL)、及び4Aモレキュラーシーブ(1g)を添加し、N2下100℃で1時間で撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(103mg、収率52.8%)。MS(ESI):C36H37N7O4Sの質量計算値、663.8;m/z実測値、664.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.37(s,1H),8.34−8.30(m,1H),7.42−7.35(m,2H),7.32−7.25(m,1H),7.20−7.12(m,1H),7.11−7.02(m,3H),6.99−6.94(m,1H),6.92−6.76(m,1H),6.09−6.04(m,1H),4.44−3.80(m,3H),3.25−2.87(m,2H),2.49−2.31(m,6H),2.13−2.00(m,4H),1.96−1.85(m,1H),1.80−1.58(m,2H),1.45−1.30(m,6H)。
実施例135:(R)−5−(2−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:2−フルオロ−1−ニトロ−4−フェノキシベンゼン。DCM(60mL)中の3−フルオロ−4−ニトロフェノール(2.33g、19.1mmol)、フェニルボロン酸(2.00g、12.7mmol)、Cu(OAc)2(4.624g、25.46mmol)及びトリエチルアミン(6.435g、63.65mmol)の溶液にモレキュラーシーブ(4A粉末<50μm、2.0g)を添加した。混合物を、N2下、室温で終夜撹拌した。反応物を濾過し、濃縮乾固させた。残渣を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(2.7g、収率91%)。MS(ESI):C12H8FNO3の質量計算値、233.20;m/z実測値、233.9[M+H]+。
工程B:(R)−5−(2−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程B〜Hと同様の方法で、工程Bにおいて、−メチル−1−ニトロ−4−フェノキシベンゼン、Fe、EtOH/H2O、及びNH4Cl2の代わりに2−フルオロ−1−ニトロ−4−フェノキシベンゼン、Pd/C、及びMeOHを使用し、工程Cにおいて、2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−フルオロ−4−フェノキシアニリンを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程C:(R)−5−(2−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(10mL)中の(R)−5−(2−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(100mg、0.2mmol)及びホルムアルデヒド(1mL、H2O中37重量%)の溶液に、NaBH(OAc)3(212mg、1.00mmol)を添加し、次に室温で1時間撹拌し、濃縮乾固し、順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(62mg、収率60%)。MS(ESI):C27H24FN5O3Sの質量計算値、517.6;m/z実測値、517.9[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.32(d,J=7.5Hz,1H),8.23−8.17(m,2H),7.55−7.37(m,3H),7.31−7.14(m,3H),7.14−7.06(m,1H),6.98−6.87(m,1H),6.02(d,J=5.4Hz,1H),3.98−3.86(m,1H),2.88−2.77(m,1H),2.72−2.57(m,1H),2.22(s,3H),2.05−1.88(m,2H),1.84−1.63(m,2H),1.58−1.43(m,1H),1.39−1.25(m,1H)。
実施例136:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(オキセタン−3−カルボニル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、100mg、0.2mmol)、オキセタン−3−カルボン酸(30mg、0.29mmol)、トリエチルアミン(40mg、0.40mmol)、及びHATU(150mg、0.40mmol)の溶液を室温で2時間反応させた後、H2O(10mL)でクエンチし、DCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物をオフホワイト色の固体として得た(48mg、収率41%)。MS(ESI):C31H29N5O5Sの質量計算値、583.7;m/z実測値、584.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6):δ 8.41−8.34(m,1H),7.50−7.41(m,2H),7.38−7.33(m,1H),7.27−7.18(m,1H),7.17−7.09(m,3H),7.06−6.97(m,1H),6.12−6.05(m,1H),5.08−4.89(m,1H),4.89−4.75(m,4H),4.28−4.18(m,1H),4.04−3.78(m,1H),3.68−3.38(m,1H),3.01−2.93(m,1H),2.85−2.75(m,1H),2.20−2.11(m,3H),2.09−2.03(m,1H),1.93−1.81(m,1H),1.76−1.64(m,1H),1.63−1.52(m,1H)。
実施例137:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−N−メチル−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−(メチルアミノ)ピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H27N5O4Sの質量計算値、553.6;m/z実測値、554.9[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.84(s,1H),8.37−8.17(m,1H),7.48−7.41(m,2H),7.36(d,J=8.6Hz,1H),7.26−7.15(m,1H),7.14−7.04(m,3H),7.03−6.89(m,1H),6.64−6.48(m,1H),6.19−6.04(m,1H),6.00−5.89(m,1H),5.75−5.58(m,1H),4.98−4.73(m,1H),3.89−3.34(m,4H),3.08−2.95(m,3H),2.29−2.09(m,2H),2.06(s,3H)。
実施例138:N−((3R,5R)−5−フルオロピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(3mL)中の5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(実施例1、方法1、工程A〜F、191mg、0.458mmol)、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(100mg、0.458mmol)、トリエチルアミン(92mg、0.92mmol)、及びHATU(348mg、0.916mmol)の溶液を室温で3時間撹拌した。水を添加して反応をクエンチし、濾過によって沈殿物を回収した。固体をMeOH(3mL)及びHCl(3mL)に溶解し、溶液を撹拌しながら50℃で30分間加熱し、濃縮乾固し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体を得た(80mg、収率31%)。MS(ESI):C27H24FN5O3Sの質量計算値、517.6;m/z実測値、518.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33(d,J=5.5Hz,1H),7.47−7.36(m,2H),7.34−7.27(m,1H),7.21−7.13(m,1H),7.14−7.03(m,3H),7.02−6.94(m,1H),6.07(d,J=5.5Hz,1H),4.76−4.54(m,1H),4.18−4.08(m,1H),3.17−3.01(m,2H),2.79−2.59(m,2H),2.36−2.24(m,1H),2.12(s,3H),1.94−1.83(m,1H)。
実施例139:N−((3S,4S)−4−ヒドロキシ−1−(3−メトキシプロパノイル)ピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(3mL)中のN−(3S,4S)−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例236)(100mg、0.2mmol)、3−メトキシプロパン酸(41mg、0.40mmol)、トリエチルアミン(40mg、0.40mmol)、及びHATU(151mg、0.398mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。水を添加し、沈殿物を濾過して粗生成物を得、これをフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(65mg、収率54%)。MS(ESI):C30H29N5O6Sの質量計算値、587.6;m/z実測値、588.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.31(d,J=5.4Hz,1H),7.44−7.35(m,2H),7.33−7.27(m,1H),7.20−7.12(m,1H),7.11−7.02(m,3H),7.00−6.93(m,1H),6.06(d,J=5.5Hz,1H),4.44−4.29(m,2H),4.01−3.84(m,1H),3.74−3.57(m,4H),3.52−3.41(m,1H),3.32(s,3H),2.65−2.55(m,2H),2.11(s,3H)。
実施例140:(R)−N−(1−(2−シアノ−3−メチルブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(2mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、150mg、0.30mmol)及び2−シアノ−3−メチルブタ−2−エン酸(75mg、0.60mmol)の溶液に、HATU(228mg、0.600mmol)及びトリエチルアミン(61mg、0.60mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記生成物を黄色の固体として得た(105mg、収率58.0%)。MS(ESI):C33H30N6O4Sの質量計算値、606.7;m/z実測値、607.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.23(br,1H),8.37−8.25(m,1H),8.21−8.04(m,1H),7.47−7.38(m,2H),7.38−7.30(m,1H),7.20−7.14(m,1H),7.14−7.03(m,3H),7.00−6.91(m,1H),6.02−5.87(m,1H),4.39−4.09(m,1H),3.82−3.62(m,2H),3.16−3.02(m,1H),2.88−2.73(m,1H),2.11−2.01(m,6H),1.97−1.92(m,1H),1.92−1.87(m,3H),1.83−1.75(m,1H),1.70−1.59(m,1H),1.48−1.38(m,1H)。
実施例141:(R)−N−(1−エチルピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
MeOH(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例159、150mg、0.31mmol)の溶液に、アセトアルデヒド(1mL)をゆっくりと添加し、10分間撹拌した。次に、NaBH(OAc)3(127mg、0.600mmol)をゆっくり添加し、混合物を2時間撹拌した。NaOH(2mL)を添加し、混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィ後、分取TLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(58mg、収率36%)。MS(ESI):C28H27N5O3Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、514.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 8.41−8.31(m,1H),7.49−7.34(m,2H),7.22−7.15(m,2H),7.15−7.08(m,2H),7.02(s,1H),7.00−6.94(m,1H),6.33−6.11(m,1H),6.02(d,J=3.9Hz,1H),4.76−4.56(m,1H),3.13−3.03(m,1H),2.92−2.85(m,1H),2.67−2.55(m,3H),2.47−2.39(m,1H),2.35−2.28(m,1H),2.14(s,3H),1.88−1.77(m,1H),1.24−1.13(m,3H)。
実施例142:N−((R)−1−((S)−2,3−ジメトキシプロパノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(5mL)中の(S)−2,3−ジメトキシプロパン酸(中間体19)(50mg、0.37mmol)の溶液にオキサリルジクロリド(2mL)を添加し、60℃で終夜撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、DCM(5mL)中に溶解した。この混合物を、DCM(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、80mg、0.16mmol)及びトリエチルアミン(40mg、0.40mmol)の溶液に添加し、室温で30分間反応させた。反応をH2Oでクエンチし、DCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させて、順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、標記化合物をオフホワイト色の固体として得た(35mg、36%)。MS(ESI):C32H33N5O6Sの質量計算値、615.7;m/z実測値、616.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6):δ 8.43−8.30(m,1H),7.50−7.38(m,2H),7.37−7.27(m,1H),7.27−7.17(m,1H),7.17−7.07(m,3H),7.04−6.95(m,1H),6.14−6.07(m,1H),4.53−4.36(m,3H),4.34−3.84(m,3H),3.72−3.56(m,2H),3.44−3.34(m,4H),3.22−3.03(m,1H),3.01−2.77(m,1H),2.19−2.11(m,3H),2.10−2.01(m,1H),1.93−1.81(m,1H),1.78−1.49(m,2H)。
実施例143:N−((R)−1−((R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシプロパノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(2R)−オキシラン−2−カルボン酸、塩化ナトリウム氷−塩浴中のMeOH(1mL)中のメチル(2R)−オキシラン−2−カルボキシレート(170mg、1.7mmol)の溶液に、MeOH(2mL)中のNaOH(73mg、1.8mmol)の溶液を10分かけて滴下した。反応混合物を室温で終夜撹拌した後、エーテル(5mL)を添加した。混合物を−10℃で1時間放置し、沈殿物を回収し、エーテルで洗浄し、真空下で乾燥させて、標記化合物を白色の固体として得た(170mg、92%)。
工程B:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N((R)−1−((R)−オキシラン−2−カルボニル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(3mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、200mg、0.40mmol)、(2R)−オキシラン−2−カルボン酸(89mg、0.80mmol)、HATU(115mg、0.600mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(0.219mL、1.20mmol)の溶液を室温で15分間撹拌した後、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(160mg、収率70%)。
工程C:N−((R)−1−((R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシプロパノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。(R)−N−(1−(シクロプロパンカルボニル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(150mg、0.26mmol)及びNaOMeの混合物(MeOH(0.5M、9mL)中)をマイクロ波管中、100℃で5分間撹拌し、濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(40mg、収率25%)。MS(ESI):C31H31N5O6Sの質量計算値、601.7;m/z実測値、602.8[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33(d,J=5.6Hz,1H),7.44−7.36(m,2H),7.35−7.26(m,1H),7.20−7.13(m,1H),7.11−7.04(m,3H),7.00−6.95(m,1H),6.07(d,J=5.5Hz,1H),4.75−4.60(m,1H),4.48−4.17(m,1H),4.10−3.89(m,2H),3.72−3.52(m,2H),3.44−3.33(m,3H),3.23−3.09(m,1H),3.00−2.79(m,1H),2.12(s,3H),2.09−2.01(m,1H),1.91−1.80(m,1H),1.79−1.49(m,2H)。
実施例144:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(1−(2−(トリフルオロメチル)ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、150mg、0.28mmol)、2−(トリフルオロメチル)プロパ−2−エン酸(78mg、0.56mmol)、HATU(138mg、0.364mmol)、及びジイソプロピルアミン(72mg、0.56mmol)の溶液を室温で2時間撹拌した。混合物をまずHPLCで精製し、次にフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(18mg、収率10%)。MS(ESI):C31H26F3N5O4Sの質量計算値、621.6;m/z実測値、622.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34−8.27(m,1H),7.42−7.34(m,2H),7.33−7.26(m,1H),7.19−7.12(m,1H),7.10−7.01(m,3H),6.98−6.92(m,1H),6.22−6.14(m,1H),6.08−6.03(m,1H),5.99−5.87(m,1H),4.57−4.32(m,1H),4.12−3.78(m,2H),3.22−3.06(m,1H),2.95−2.80(m,1H),2.11−2.05(m,4H),1.97−1.79(m,1H),1.79−1.65(m,1H),1.63−1.53(m,1H)。
実施例145:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N((R)−1−((R)−1−メチルピロリジン−3−カルボニル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル3−((R)−3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボニル)ピロリジン−1−カルボキシレート。DMF(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、300mg、0.6mmol)、(3R)−1−tert−ブトキシカルボニルピロリジン−3−カルボン酸(260mg、1.2mmol)、HATU(456mg、1.20mmol)、及びトリエチルアミン(121mg、1.20mmol)の溶液を室温で2時間反応させた。反応をH2O(10mL)でクエンチし、DCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(350mg、収率83%)。
工程B:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−((R)−1−((R)−ピロリジン−3−カルボニル)ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(5mL)中の(R)−tert−ブチル3−((R)−3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボニル)ピロリジン−1−カルボキシレート(350mg、0.50mmol)の溶液にHCl(37%、2mL)を添加し、室温で1時間反応させた。NaHCO3(20mL)の飽和水溶液を添加して反応をクエンチし、DCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させて、標記化合物を黄色の固体として得た(200mg、収率67%)。
工程C:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N((R)−1−((R)−1−メチルピロリジン−3−カルボニル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(2mL)中の5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−((R)−1−((R)−ピロリジン−3−カルボニル)ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(150mg、0.25mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)及びNaBH(OAc)3(200mg、0.94mmol)を添加し、室温で終夜反応させた。反応をH2O(10mL)でクエンチし、DCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(120mg、収率78%)。MS(ESI):C33H34N6O4Sの質量計算値、610.7;m/z実測値、611.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.43(s,1H),8.35−8.27(m,1H),7.43−7.35(m,2H),7.34−7.27(m,1H),7.19−7.12(m,1H),7.10−7.00(m,3H),6.99−6.92(m,1H),6.11−6.00(m,1H),4.57−4.32(m,1H),4.26−3.81(m,2H),3.81−3.60(m,2H),3.53−3.31(m,3H),3.22−3.00(m,1H),2.96−2.89(m,3H),2.88−2.41(m,2H),2.22−1.98(m,5H),1.93−1.47(m,3H)。
実施例146:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(3−(メチルスルホニル)プロパノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、120mg、0.22mmol)、3−メチルスルホニルプロパン酸(68mg、0.45mmol)、HATU(110mg、0.29mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(58mg、0.45mmol)の溶液を室温で2時間撹拌した。混合物をHPLCで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(85mg、収率60%)。MS(ESI):C31H31N5O6S2の質量計算値、633.7;m/z実測値、634.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34−8.30(m,1H),7.42−7.36(m,2H),7.32−7.27(m,1H),7.19−7.13(m,1H),7.10−7.03(m,3H),6.99−6.95(m,1H),6.08−6.04(m,1H),4.44−4.13(m,1H),4.08−3.79(m,2H),3.50−3.39(m,2H),3.24−3.11(m,1H),3.08−2.83(m,6H),2.12(s,3H),2.08−2.00(m,1H),1.91−1.76(m,1H),1.77−1.52(m,2H)。
実施例147:(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:tert−ブチルN−[(3R)−1−メチルピロリジン−3−イル]カルバメート。MeOH(5mL)中のtert−ブチルN−[(3R)−ピロリジン−3−イル]カルバメート(500mg、2.68mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(0.4mL、H2O中37重量%)を添加し、室温で5分間撹拌した。次に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(506mg、8.05mmol)を添加し、室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、残渣をEtOAc及びH2Oに添加し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を生理食塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させ、標記化合物を黄色の油状物として得た(536mg、100%)。
工程B:(3R)−1−メチルピロリジン−3−アミン。HCl及びMeOH(2M、2mL)中のtert−ブチルN−[(3R)−1−メチルピロリジン−3−イル]カルバメート(536mg、2.84mmol)の溶液を室温で4時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、標記化合物を得(322mg、88%)、更に精製することなく次の工程に使用した。
工程C:(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜G(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(3R)−1−メチルピロリジン−3−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H25N5O3Sの質量計算値、499.6;m/z実測値、500.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.29(d,J=5.6Hz,1H),7.47−7.35(m,2H),7.31−7.25(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.12−7.04(m,3H),7.02−6.94(m,1H),6.03(d,J=5.6Hz,1H),4.61−4.53(m,1H),3.02−2.91(m,2H),2.85−2.78(m,1H),2.69−2.63(m,1H),2.50(s,3H),2.43−2.35(m,1H),2.12(s,3H),1.99−1.88(m,1H)。
実施例148:(R)−5−(2−メチル−4−(o−トリルオキシ)フェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(2−メチル−4−(o−トリルオキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Aにおいて、フェノールの代わりにo−クレゾールを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(R)−tert−ブチル−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(2−メチル−4−(o−トリルオキシ)フェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−(o−トリルオキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(80mg、0.16mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(0.5ml、H2O中37重量%)及びNaBH(OAc)3(100mg、0.47mmol)を添加し、室温で20分間反応させた。反応をH2O(10mL)でクエンチし、EtOAcで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(26mg、収率31%)。MS(ESI):C29H29N5O3Sの質量計算値、527.6;m/z実測値、528.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.38−8.27(m,1H),7.32−7.27(m,1H),7.27−7.19(m,2H),7.18−7.07(m,1H),7.03−6.90(m,2H),6.88−6.80(m,1H),6.11−6.02(m,1H),4.35−4.15(m,1H),3.45−3.34(m,1H),3.26−3.13(m,1H),2.81−2.65(m,5H),2.22(s,3H),2.09(s,3H),2.03−1.96(m,2H),1.86−1.75(m,1H),1.66−1.57(m,1H)。
実施例149:(R)−N−(1−シクロプロピルピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
MeOH(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例159、200mg、0.41mmol)の溶液に、(1−エトキシシクロプロポキシ)−トリメチルシラン(209mg、1.20mmol)をゆっくりと添加し、10分間撹拌した後、NaBH4CN(77mg、1.2mmol)及びAcOH(6mg、0.1mmol)をゆっくり添加し、混合物を2時間撹拌した。NaOH(2mL)を添加し、混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィ後、分取TLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(65mg、収率29%)。MS(ESI):C29H27N5O3Sの質量計算値、525.6;m/z実測値、526.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.50−9.35(m,1H),8.33(d,J=5.4Hz,1H),7.46−7.33(m,2H),7.20−7.13(m,2H),7.13−7.05(m,2H),6.99(s,1H),6.97−6.91(m,1H),5.96(d,J=5.4Hz,1H),5.18−4.95(m,1H),3.99−3.60(m,2H),3.37−2.92(m,2H),2.72−2.58(m,1H),2.49−2.25(m,2H),2.11(d,J=2.4,3H),1.51−1.28(m,2H),1.01−0.75(m,2H)。
実施例150:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−4−メトキシ−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
封止管に、(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例874、150mg、0.265mmol)、2−メチル−2−(1−ピペリジル)プロパナール(65mg、0.42mmol)、ピペリジン(30mg、0.35mmol)、及びEtOH(3mL)を添加し、管を封止し、105℃に終夜加熱し、室温まで冷却し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(78mg、収率42%)。MS(ESI):C39H41N7O4Sの質量計算値、703.9;m/z実測値、704.30[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32(d,J=5.6Hz,1H),7.46−7.37(m,2H),7.33−7.26(m,1H),7.22−7.15(m,1H),7.14−7.05(m,3H),7.02−6.95(m,1H),6.94−6.75(m,1H),6.09−6.03(m,1H),4.52−3.71m,3H),3.57−3.34(m,1H),3.24−2.91(m,1H),266−2.41(m,4H),2.16−2.10(m,3H),2.09−1.86(m,2H),1.85−1.53(m,6H),1.50−1.36(m,2H),1.35−1.24(m,6H)。
実施例151:(R)−N−(1−(2−アミノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル(2−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル)カルバメート。DMF(3mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、150mg、0.30mmol)の溶液に、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)酢酸(79mg、0.45mmol)、HATU(137mg、0.360mmol)、及びトリエチルアミン(0.167mL、1.20mmol)を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(171mg、収率86%)。
工程B:(R)−N−(1−(2−アミノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。(R)−tert−ブチル(2−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル)カルバメート(171mg、0.260mmol)及びHCl/MeOH(2M、3mL)の溶液を室温で4時間撹拌した後、2MのNaOH水溶液でpHをpH>7に調整し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(95mg、収率65%)。MS(ESI):C29H28N6O4Sの質量計算値、556.6;m/z実測値、557.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.09−8.01(m,1H),7.42−7.31(m,2H),7.20−7.05(m,4H),7.04−6.99(m,1H),6.99−6.93(m,1H),5.83−5.73(m,1H),4.16−4.02(m,1H),3.99−3.91(m,1H),3.86−3.73(m,1H),3.62−3.48(m,2H),3.42−3.30(m,1H),3.27−3.16(m,1H),2.10(s,3H),2.07−2.00(m,1H),1.93−1.76(m,2H),1.65−1.51(m,1H)。
実施例152:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−4−(シクロプロピルアミノ)−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:3−ブロモ−3−メチルブタナール。Et2O(3mL)中の3−メチルブタナール(500mg、5.80mmol)の溶液に、氷水で冷却しながら臭素/ジオキサンコンプレックス(720mg、2.90mmol)をゆっくりと添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した後、10% Na2S2O4水溶液を添加した。室温で15分間撹拌後、混合物をEt2O/H2Oで抽出し、有機層を回収し、生理食塩水(10mL)で洗浄し、無水MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固させ、標記化合物を淡黄色の液体として得た(510mg、52%)。
工程B:2−(シクロプロピルアミノ)−2−メチルプロパナール。Et2O(10mL)中の3−ブロモ−3−メチルブタナール(450mg、2.73mmol)の溶液に、シクロプロパンアミン(545mg、9.55mmol)を添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌した後、Et2O/水混合物で抽出した。合わせた有機層を回収し、Et2Oで洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させ、標記化合物を淡黄色の液体として得た(197mg、57%)。
工程C:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−4−(シクロプロピルアミノ)−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。iPrOH(5mL)中の(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例874、163mg、0.288mmol)及び2−(シクロプロピルアミノ)−2−メチルプロパナール(110mg、0.86mmol)の溶液に、ピペリジン(0.014mL、0.14mmol)に添加し、40℃で終夜撹拌し、濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(19mg、収率10%)。MS(ESI):C37H37N7O4Sの質量計算値、675.8;m/z実測値、676.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.25−8.18(m,1H),7.73−7.64(m,1H),7.44−7.35(m,2H),7.26−7.20(m,1H),7.19−7.14(m,1H),7.11−7.07(m,2H),7.07−7.03(m,1H),6.99−6.94(m,1H),6.03−5.90(m,1H),4.07−3.81(m,2H),3.64−3.43(m,1H),3.06−3.08(m,1H),2.71−2.57(m,1H),2.15−2.01(m,5H),1.98−1.88(m,1H),1.76−1.68(m,1H),1.65−1.53(m,6H),1.34−1.29(m,1H),1.11−0.89(m,4H)。
実施例153:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−((−6S)−6−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)代わりにベンジル5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレート(中間体20)を使用し、工程HにおいてMeOH及びHCl水溶液の代わりにTFAを使用して、標記化合物を調製した。実施例153及び実施例173は、フラッシュカラムクロマトグラフィ(C18、MeOH/H2O)後、分取TLCによって同じ反応混合物から分離される。MS(ESI):C28H27N5O3Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、544.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.40−8.32(m,1H),7.45−7.37(m,2H),7.33−7.26(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.11−7.02(m,3H),7.00−6.92(m,1H),6.12−6.05(m,1H),4.39−4.28(m,1H),3.63−3.50(m,1H),3.46−3.37(m,1H),3.37−3.33(m,1H),2.11(s,3H),2.06−1.83(m,4H),1.43−1.35(m,3H)。
工程154:N−((3S,4R)−4−フルオロピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3S,4R)−3−アミノ−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H22FN5O3Sの質量計算値、503.5;m/z実測値、504.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3OD):δ 8.37−8.25(m,1H),7.42−7.30(m,2H),7.29−7.21(m,1H),7.16−7.09(m,1H),7.08−6.98(m,3H),6.95−6.88(m,1H),6.06−5.96(m,1H),5.39−5.18(m,1H),4.83−4.66(m,1H),3.67−3.54(m,3H),3.44−3.35(m,1H),2.04(s,3H)。
実施例155:N−((3R)−1−(3−メトキシブタノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
無水DMF(2mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、150mg、0.30mmol)及び3−メトキシブタン酸(265mg、0.900mmol)の溶液に、HATU(342mg、0.900mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(156mg、1.20mmol)を添加し、室温で終夜撹拌した。反応混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィ後、分取TLCで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(41mg、23%)。MS(ESI):C32H33N5O5Sの質量計算値、599.7;m/z実測値、600.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.26(s,1H),8.35−8.09(m,2H),7.48−7.42(m,2H),7.38−7.31(m,1H),7.23−7.17(m,1H),7.16−7.10(m,2H),7.10−7.08(m,1H),7.01−6.95(m,1H),5.93(s,1H),4.49−4.11(m,1H),3.99−3.64(m,3H),3.23−3.16(m,3H),3.09−2.90(m,1H),2.75−2.54(m,2H),2.38−2.22(m,1H),2.06(s,3H),1.99−1.88(m,1H),1.81−1.70(m,1H),1.69−1.54(m,1H),1.52−1.31(m,1H),1.14−1.07(m,3H)。
実施例156:N−((R)−1−((S)−3−メトキシ−2−メチルプロパノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(3mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、150mg、0.28mmol)、(2S)−3−メトキシ−2−メチルプロパン酸(43mg、0.36mmol)、HATU(137mg、0.360mmol)、及びトリエチルアミン(0.125mL、0.897mmol)の溶液を室温で終夜撹拌した。反応混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(120mg、収率70%)。MS(ESI):C32H33N5O5Sの質量計算値、599.7;m/z実測値、600.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34(d,J=5.5,1H),7.45−7.38(m,2H),7.34−7.27(m,1H),7.23−7.14(m,1H),7.12−7.03(m,3H),7.01−6.94(m,1H),6.08(d,J=5.5,1H),4.36−4.27(m,1H),4.20−3.87(m,2H),3.65−3.55(m,1H),3.36(s,3H),3.27−3.17(m,2H),3.15−2.75(m,2H),2.13(s,3H),2.09−2.00(m,1H),1.92−1.70(m,2H),1.63−1.49(m,1H),1.10−0.99(m,3H)。
実施例157:(R)−5−(4−(2−エトキシフェニル)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(4−2−エトキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド;実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Aにおいてフェノールの代わりに2−エトキシフェノールを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(4−(2−エトキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(10mL)中の(R)−5−(4−(2−エトキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(542mg、0.997mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(1mL、H2O中37重量%)及びNaBH(OAc)3(423mg、2.00mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。反応混合物にDCM(50mL)、MeOH(5mL)、水(30mL)、及びNH4OH水溶液(2mL)を添加した。有機層を分離し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィ後、分取TLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(90mg、収率26%)。MS(ESI):C30H31N5O4Sの質量計算値、557.7;m/z実測値、558.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.29(d,J=5.5Hz,1H),8.09−7.97(m,1H),7.26(d,J=8.7Hz,1H),7.22−7.15(m,2H),7.14−7.10(m,1H),7.01−6.96(m,1H),6.94−6.91(m,1H),6.79(dd,J=8.6,2.9Hz,1H),5.86(d,J=5.5Hz,1H),4.04(q,J=7.0Hz,2H),3.99−3.93(m,1H),2.91−2.84(m,1H),2.76−2.68(m,1H),2.26(s,3H),2.01(s,3H),2.02−1.92(m,2H),1.82−1.74(m,1H),1.74−1.66(m,1H),1.59−1.48(m,1H),1.42−1.32(m,1H),1.19(t,J=7.0Hz,3H)。
実施例158:N−((3R)−1−(3−メトキシ−2−メチルプロパノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(3mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、110mg、0.22mmol)の溶液に、3−メトキシ−2−メチルプロパン酸(39mg、0.33mmol)、HATU(100mg、0.26mmol)及びトリエチルアミン(0.123mL、0.880mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。反応混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(70mg、収率52%)。MS(ESI):C32H33N5O5Sの質量計算値、599.7;m/z実測値、600.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32(d,J=5.5,1H),7.46−7.36(m,2H),7.33−7.28(m,1H),7.21−7.15(m,1H),7.11−7.03(m,3H),7.00−6.94(m,1H),6.07(d,J=5.5,1H),4.38−4.23(m,1H),4.20−3.88(m,2H),3.62−3.52(m,1H),3.38−3.31(m,3H),3.26−3.19(m,2H),3.15−3.01(m,1H),2.86−2.73(m,1H),2.12(s,3H),2.07−2.01(m,1H),1.89−1.79(m,1H),1.76−1.66(m,1H),1.61−1.45(s,1H),1.15−1.01(m,3H)。
実施例159:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H23N5O3Sの質量計算値、485.6;m/z実測値、486.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 8.31(d,J=5.5Hz,1H),7.41−7.33(m,2H),7.19−7.12(m,2H),7.11−7.05(m,2H),7.01−6.97(m,1H),6.97−6.91(m,1H),6.44−6.27(m,1H),5.97(d,J=5.5Hz,1H),4.64−4.50(m,1H),3.25−3.10(m,2H),3.06−2.89(m,2H),2.30−2.17(m,1H),2.11(s,3H),1.84−1.72(m,1H)。
実施例160:N−((3R,5R)−5−フルオロ−1−メチルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
MeOH(2mL)中のN−((3R,5R)−5−フルオロピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例138、23mg、0.044mmol)及びホルムアルデヒド(0.3mL、H2O中37重量%)の溶液に、NaBH(OAc)3(3.2mg、0.015mmol)を添加し、室温で終夜撹拌し、濃縮乾固し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(21mg、収率86%)。MS(ESI):C28H26FN5O3Sの質量計算値、531.6;m/z実測値、532.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.27(d,J=5.5Hz,1H),7.39−7.30(m,2H),7.25(d,J=8.6Hz,1H),7.15−7.07(m,1H),7.06−6.98(m,3H),6.91(dd,J=8.6,2.8Hz,1H),5.98(d,J=5.5Hz,1H),4.76−4.56(m,1H),4.16−4.08(m,1H),2.79−2.64(m,2H),2.28(s,1H),2.26(s,3H),2.19−2.06(m,2H),2.04(s,3H),1.75−1.63(m,1H)。
実施例161:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(1−プロピオロイルピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、150mg、0.28mmol)、プロパ−2−イン酸(42mg、0.60mmol)、HATU(148mg、0.390mmol)、及びジイソプロピルアミン(77mg、0.60mmol)の溶液を室温で2時間撹拌した。混合物をHPLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(82mg、収率49%)。MS(ESI):C30H25N5O4Sの質量計算値、551.6;m/z実測値、552.6[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6):δ 8.30−8.24(m,1H),7.40−7.32(m,2H),7.31−7.25(m,1H),7.15−7.08(m,1H),7.07−6.98(m,3H),6.93−6.88(m,1H),5.98−5.93(m,1H),4.39−3.74(m,4H),3.26−3.05(m,1H),2.86−2.67(m,1H),2.03(s,3H),1.98−1.89(m,1H),1.84−1.70(m,1H),1.69−1.57(m,1H),1.53−1.33(m,1H)。
実施例162:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチル−6−オキソピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、5−アミノ−1−メチルピペリジン−2−オンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H25N5O4Sの質量計算値、527.6;m/z実測値、528.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.36−8.25(m,2H),7.50−7.39(m,2H),7.35(d,J=8.6Hz,1H),7.25−7.15(m,1H),7.14−7.04(m,3H),7.00−6.92(m,1H),5.95(d,J=5.5Hz,1H),4.31−4.15(m,1H),3.50−3.36(m,2H),2.79(s,3H),2.37−2.25(m,2H),2.05(s,3H),1.97−1.83(m,2H)。
実施例163:(R)−N−(1−(3−アミノプロパノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロパン酸DCM(50mL)中の3−アミノプロパン酸(1.0g、11mmol)の溶液に、N2雰囲気下0℃でDMAP(137mg、1.12mmol)及びtert−ブトキシカルボニルtert−ブチルカーボネート(3.0g、14mmol)を添加した。反応物を室温まで終夜加温した。反応混合物を濃縮乾固し、更に精製することなく次の工程で使用した(1.5g、収率70%)。
工程B:(R)−tert−ブチル(3−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−3−オキソプロピル)カルバメート。DMF(3mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、150mg、0.30mmol)の撹拌した溶液に、3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)プロパン酸(170mg、0.90mmol)、HATU(230mg、0.60mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(120mg、0.93mmol)を添加し、室温で終夜撹拌した。溶媒を除去し、残渣を酢酸エチルと水の間で分画した。有機層を分離し、生理食塩水で振とうし、無水Na2SO4で乾燥させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を褐色の固体として得た(50mg、収率25%)。
工程C:(R)−N−(1−(3−アミノプロパノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(15mL)中の(R)−tert−ブチル(3−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−3−オキソプロピル)カルバメート(50mg、0.075mmol)の溶液に、濃HCl(1mL)を添加し、室温で約2時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(26mg、収率57%)。MS(ESI):C30H30N6O4Sの質量計算値、570.7;m/z実測値、571.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.49(s,1H),8.29−8.21(m,1H),7.44−7.33(m,2H),7.28−7.22(m,1H),7.18−7.10(m,1H),7.10−7.01(m,3H),6.99−6.91(m,1H),6.04−5.94(m,1H),4.29−4.06(m,1H),4.05−3.60(m,2H),3.20−3.09(m,3H),3.00−2.74(m,2H),2.13−2.06(m,3H),2.05−1.52(m,5H)。
実施例164:N−((3R,5S)−5−フルオロ−1−メチルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
メタノール(25mL)中のN−((3R,5S)−5−フルオロピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例167、90mg、0.16mmol)及びホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)の溶液に、NaBH(OAc)3(102mg、0.481mmol)を添加し、室温で16時間撹拌し、濃縮乾固し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(78mg、収率84%)。MS(ESI):C28H26FN5O3Sの質量計算値、531.6;m/z実測値、532.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.29(d,J=5.5Hz,1H),8.15(s,1H),8.06(d,J=8.1Hz,1H),7.48−7.39(m,2H),7.37−7.30(m,1H),7.23−7.15(m,1H),7.14−7.05(m,3H),7.00−6.95(m,1H),5.93(d,J=5.4Hz,1H),4.91(d,J=47.4Hz,1H),4.27−4.15(m,1H),2.91−2.80(m,2H),2.19(s,3H),2.15−1.88(m,6H),1.78−1.50(m,1H)。
実施例165:N−(1,3−ジメチルピペリジン−4−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
メタノール(15mL)中の5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(3−メチルピペリジン−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例172、90mg、0.18mmol)及びホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)の溶液に、NaBH(OAc)3(111mg、0.524mmol)を添加し、室温で3時間撹拌し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(71mg、収率77%)。MS(ESI):C29H29N5O3Sの質量計算値、527.6;m/z実測値、528.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.37−8.20(m,1H),7.45−7.34(m,2H),7.34−7.20(m,1H),7.20−7.11(m,1H),7.11−7.02(m,3H),6.99−6.93(m,1H),6.10−5.94(m,1H),4.35−4.15(m,0.5H),3.74−3.55(m,0.5H),3.10−2.68(m,3H),2.65−2.37(m,3H),2.35−2.20(m,1H),2.12(s,3H),2.05−1.70(m,3H),1.08−0.91(m,3H)。
実施例166:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(2−オキソピペリジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、4−アミノピペリジン−2−オンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H23N5O4Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、514.9[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.46−8.30(br,1H),8.30−8.20(m,1H),7.60−7.54(m,1H),7.45−7.39(m,2H),7.34−7.26(m,1H),7.20−7.15(m,1H),7.12−7.07(m,2H),7.07−7.03(m,1H),6.97−6.92(m,1H),5.93−5.83(m,1H),4.20−4.13(m,1H),3.22−3.13(m,2H),2.45−2.41(m,1H),2.31−2.23(m,1H),2.03(s,3H),1.96−1.91(m,1H),1.77−1.68(m,1H)。
実施例167:N−((3R,5S)−5−フルオロピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R,5S)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体3)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H24FN5O3Sの質量計算値、517.6;m/z実測値、518.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.29(d,J=5.5Hz,1H),8.15(s,1H),8.05(d,J=8.1Hz,1H),7.52−7.38(m,2H),7.34(d,J=8.6Hz,1H),7.24−7.15(m,1H),7.15−7.03(m,3H),7.02−6.91(m,1H),5.93(d,J=5.5Hz,1H),4.90(s,0.5H),4.78(s,0.5H),4.20−4.09(m,1H),3.05−2.90(m,2H),2.79−2.51(m,2H),2.20−2.07(m,1H),2.04(s,3H),1.98−1.72(m,1H)。
実施例168:N−((3R,5R)−5−ヒドロキシ−1−メチルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(5mL)中のN−(3R,5R)−5−ヒドロキシピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例179、80mg、0.16mmol)の溶液をホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)で処理した。撹拌した反応混合物に、NaBH(AcO)3(100mg、0.47mmol)を添加し、反応混合物を室温で1時間維持した後、濃縮乾固した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(53mg、収率59%)。MS(ESI):C28H27N5O4Sの質量計算値、529.6;m/z実測値、530.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.44(s,1H),8.36−8.30(m,1H),7.46−7.37(m,2H),7.34−7.27(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.13−7.04(m,3H),7.01−6.94(m,1H),6.11−6.04(m,1H),4.76−4.61(m,1H),4.28−4.21(m,1H),3.48−3.36(m,1H),3.24−3.10(m,1H),3.08−2.95(m,1H),2.84−2.75(m,4H),2.12(s,3H),2.09−1.99(m,1H),1.96−1.82(m,1H)。
実施例169:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド;
実施例1の方法1、工程A〜I(*Rアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H25N5O4Sの質量計算値、539.6;m/z実測値、540.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.23(s,1H),8.42−8.25(m,2H),7.52−7.31(m,3H),7.24−7.05(m,4H),7.02−6.90(m,1H),6.68−6.48(m,1H),6.13(d,J=18.0Hz,1H),6.03−5.93(m,1H),5.72−5.57(m,1H),4.60−4.32(m,1H),3.91−3.35(m,4H),2.24−1.91(m,5H)。
実施例170:(R)−5−(4−(2−エチルフェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(4−(2−エチルフェノキシ)−2−メチルフェノキシ)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Aにおいてフェノールの代わりに2−エチルフェノールを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(4−(2−エチルフェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(2mL)中の(R)−5−(4−(2−エチルフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(60mg、0.11mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)及びNaBH(OAc)3(70mg、0.33mmol)を添加し、室温で20分間反応させた。H2O(10mL)を添加して反応をクエンチし、DCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(51mg、収率82%)。MS(ESI):C30H31N5O3Sの質量計算値、541.7;m/z実測値、544.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.28(d,J=5.6Hz,1H),7.35−7.29(m,1H),7.27−7.20(m,2H),7.18−7.12(m,1H),7.00−6.93(m,2H),6.88−6.83(m,1H),6.02(d,J=5.6Hz,1H),4.21−4.06(m,1H),2.96−2.87(m,1H),2.76−2.68(m,1H),2.66−2.56(m,2H),2.33(s,3H),2.26−2.13(m,2H),2.09(s,3H),1.91−1.78(m,2H),1.72−1.63(m,1H),1.55−1.48(m,1H),1.22−1.16(m,3H)。
実施例171:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(キヌクリジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート及びDMFの代わりに、3−アミノキヌクリジン及びTHFを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H27N5O3Sの質量計算値、525.6;m/z実測値、526.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,DMSO−d6)δ 8.82(s,1H),8.42−8.08(m,1H),7.59−7.40(m,2H),7.40−7.07(m,6H),7.07−6.90(m,1H),6.05−5.70(m,1H),4.08(s,1H),3.10−2.69(m,5H),2.14−1.93(m,6H),1.86−1.67(m,2H),1.67−1.47(m,1H)。
実施例172:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(3−メチルピペリジン−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート及びDMFの代わりに、tert−ブチル−4−アミノ−3−メチルピペリジン−1−カルボキシレート及びTHFを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H27N5O3Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、514.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6):δ 8.34−8.24(m,1H),7.44−7.33(m,2H),7.28(d,J=8.5Hz,1H),7.18−7.09(m,1H),7.10−6.99(m,3H),6.97−6.86(m,1H),5.99−5.90(m,1H),4.38−4.15(m,0.5H),3.86−3.78(m,0.5H),3.35−3.14(m,2H),3.12−2.92(m,2H),2.77−2.62(m,0.5H),2.33−2.18(m,0.5H),2.03(s,3H),1.97−1.77(m,2H),0.98−0.85(m,3H)。
実施例173:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−((−6R)−6−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)代わりにベンジル5−アミノ−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレート(中間体20)を使用し、工程HにおいてMeOH及びHCl水溶液の代わりにTFAを使用して、標記化合物を調製した。実施例153及び実施例173は、フラッシュカラムクロマトグラフィ(C18、MeOH/H2O)後、分取TLCによって同じ反応混合物から分離される。MS(ESI):C28H27N5O3Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、544.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.40−8.33(m,1H),7.45−7.37(m,2H),7.33−7.26(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.11−7.02(m,3H),7.00−6.92(m,1H),6.12−6.05(m,1H),4.33−4.17(m,1H),3.60−3.48(m,1H),3.23−3.15(m,1H),2.97−2.84(m,1H),2.15−2.04(m,5H),1.84−1.73(m,1H),1.67−1.58(m,1H),1.41−1.32(m,3H)。
実施例174:(R)−N−(5,5−ジフルオロピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(5R)−5−アミノ−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H23F2N5O3Sの質量計算値、535.6;m/z実測値、535.9[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.32(d,J=5.5Hz,1H),8.07(d,J=8.0Hz,1H),7.47−7.41(m,2H),7.36(d,J=8.6Hz,1H),7.22−7.18(m,1H),7.16−7.05(m,3H),7.01−6.95(m,1H),5.96(d,J=5.5Hz,1H),4.10−4.00(m,1H),3.03−2.90(m,2H),2.80−2.66(m,1H),2.45−2.40(m,1H),2.37−2.27(m,1H),2.05(s,3H),2.02−1.94(m,1H)。
実施例175:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2,6−ジフルオロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:1,3−ジフルオロ−2−ニトロ−5−フェノキシベンゼン。CH3CN(45mL)中の3,5−ジフルオロ−4−ニトロフェノール(中間体26)(493mg、2.82mmol)の溶液を、(2−トリメチルシリルフェニル)トリフルオロメタンスルホネート(1.0mL、4.2mmol)を添加し、続けてフッ化セシウム(1.28g、8.45mmol)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌した(アルゴンニードルインレット)。反応混合物を飽和NaCl水溶液(50mL)で洗浄し、水相をEt2O(50mL)で一回抽出した。合わせた有機抽出物を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の油の固まりとして得た(450.7mg、64%)。
工程B:2,6−ジフルオロ−4−フェノキシアニリン:実施例1の方法1、工程Bと同様の方法で、工程Bにおいて2−メチル−1−ニトロ−4−フェノキシベンゼンの代わりに1,3−ジフルオロ−2−ニトロ−5−フェノキシベンゼンを使用して、標記化合物を調製した。
工程C:2−クロロ−4−(2,6−ジフルオロ−4−フェノキシアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリル。実施例1の方法1、工程Cと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2,6−ジフルオロ−4−フェノキシアニリンを使用して、標記化合物を調製した。
工程D:tert−ブチル(3R)−3−[(2−スルファニルアセチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート。20mLのマイクロ波バイアルに(R)−1−boc−3−アミノピペリジン(5.0g、25mmol)を入れた。バイアルを封止し、排気し、アルゴンを再充填した(3回)。シリンジを介してメチル2−メルカプトアセテート(6.7mL、170mmol)を一度に添加し、油浴中で150℃に加熱した。1時間35分後、混合物を室温に冷却し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、無色の油状物(6.15g、90%)を得た。
工程E:(R)−tert−ブチル3−(3−アミノ−4−((2,6−ジフルオロ−4−フェノキシフェニル)アミノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。2−クロロ−4−(2,6−ジフルオロ−4−フェノキシアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリル(580mg、1.6mmol)を含む封止管に、ジオキシラン(3.5mL、1.9mmol)中のtert−ブチル(3R)−3−[(2−スルファニルアセチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレートの0.56M溶液を添加した。得られた褐色の懸濁液を、アルゴン下150℃で、油浴中の封止管中で15分間加熱した。混合物を室温まで冷却し、次の反応で直接使用した。
工程F:(R)−tert−ブチル(3−(5−(2,6−ジフルオロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。ジオキサン(3.5mL)中の(R)−tert−ブチル3−(3−アミノ−4−(2,6−ジフルオロ−4−フェノキシフェニル)アミノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(966mg、1.62mmol)の溶液に、CDI(1.05g、6.49mmol)を添加し、油浴中で150℃で10分間加熱した。混合物を室温まで冷却し、EtOAc(50mL)と水(50mL)との間で分画した。水相をEtOAcで抽出し(2×50mL)、合わせた有機抽出物を飽和NaCl水溶液(50mL)で洗浄した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮乾固し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄褐色の固体として得た(562mg、収率56%)。
工程G:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2,6−ジフルオロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。THF(2mL)中の(R)−5−(2,6−ジフルオロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例235)(28.6mg、0.0548mmol)の懸濁液を超音波処理して、乳白色の懸濁液を生成した。この懸濁液に、トリエチルアミン(11μL、0.082mmol)、続いて(上記工程Hからの)CHCl3中の(E)−2−シアノ−3−シクロプロピルプロペ−2−エノイルクロリド(中間体23)(0.060mmol)の溶液を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(17.9mg、51%)。MS(ESI):C33H26F2N6O4Sの質量計算値、640.7;m/z実測値、641.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.42−9.68(m,1H),8.45(d,J=5.56Hz,1H),7.39−7.55(m,2H),7.29(t,J=7.33Hz,1H),7.14(d,J=7.58Hz,2H),6.70(d,J=9.09Hz,2H),6.28(d,J=6.06Hz,1H),4.13−4.22(m,1H),3.39−4.02(m,3H),1.65−2.16(m,6H),1.21−1.33(m,3H),0.92−1.04(m,1H)。
実施例176:13C−(R,Z)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:13C−シクロプロパンカルバルデヒド。THF(10mL)中の13C−N,N−ジメチルホルムアミド(500mg、6.75mmol)の溶液を、THF中のシクロプロピルマグネシウムブロマイド(0.5M、15mL、7.4mmol)に、N2下氷浴中で5分かけてゆっくり添加した。混合物を室温に戻し、1時間撹拌した後、混合物を3MのHCl水溶液で酸性化し、E2Oで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮乾固させて、標記化合物を淡黄色の油状物として得(320mg、62%)、それを精製することなく次の工程で使用した。
工程B:13C−(R,Z)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(3mL)中の(R)−5−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例110、工程Bのとおりに調製、250mg、0.57mmol)、2−シアノ酢酸(97mg、1.1mmol)、トリエチルアミン(115mg、1.14mmol)、及びHATU(434mg、1.14mmol)の溶液を室温で3時間撹拌した。水を添加して反応をクエンチし、沈殿物を濾過して淡黄色の固体を得た。EtOH(5mL)中のこの固体及び13C−シクロプロパンカルバルデヒド(122mg、1.71mmol)の混合物に、ピペリジン(97mg、1.1mmol)を添加し、室温で1時間撹拌し、濃縮乾固し、フラッシュクロマトグラフィ(C−18、MeOH/H2O)により精製して、標記化合物を白色の固体として得た(12mg、4%)。MS(ESI):C29H28N6O4Sの質量計算値、557.6;m/z実測値、558.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3OD):δ 8.25(d,J=5.3Hz,1H),7.19(d,J=8.8Hz,1H),6.97(s,1H),6.89(d,J=8.8Hz,1H),6.53−6.01(m,1H),5.86(d,J=5.3Hz,1H),4.39−4.21(m,1H),3.90−3.84(m,1H),3.78(s,3H),3.72−3.63(m,1H),3.30−3.13(m,1H),2.95−2.84(m,1H),2.03(s,3H),2.00−1.89(m,2H),1.86−1.78(m,1H),1.68−1.63(m,1H),1.52−1.44(m,1H),1.09−0.97(m,2H),0.82−0.75(m,2H)。
実施例177:13C−(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例176で記載されるのと同じ手順を使用して、標記化合物を作製し、フラッシュクロマトグラフィ(C−18、MeOH/H2O)により他の異性体を単離した。MS(ESI):C29H28N6O4Sの質量計算値、557.6;m/z実測値、558.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3OD):δ 8.26(d,J=5.4Hz,1H),7.20(d,J=8.7Hz,1H),6.97(s,1H),6.90(d,J=8.6Hz,1H),6.77−6.24(m,1H),5.88(d,J=5.4Hz,1H),3.95−3.82(m,2H),3.78(s,3H),3.71−3.57(m,1H),3.10−2.76(m,2H),2.03(s,3H),1.97−1.86(m,2H),1.82−1.75(m,1H),1.71−1.61(m,1H),1.503−1.43(m,1H),1.16−1.09(m,2H),1.00−0.88(m,1H),0.84−0.77(m,1H)。
実施例178:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(4−シクロヘキシルオキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:2−クロロ−4−[4−(シクロヘキソキシ)メトキシ−2−メチルアニリノ]ピリジン−3−カルボニトリル。THF(20mL)中の2−クロロ−4−(4−ヒドロキシ−2−メチルアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリル(中間体14)(1.0g、3.8mmol)、シクロヘキサノール(1.16g、11.6mmol)、及びPPh3(1.5g、5.7mmol)の冷溶液(0℃)に、DIAD(1.17g、5.79mmol)を添加し、室温で終夜撹拌した。混合物を濃縮乾固し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(400mg、収率30%)。
工程B:(R)−5−(4−シクロヘキシルオキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程D〜Hと同様の方法で、工程Dにおいて、2−クロロ−4−(2−メチル−4−フェノキシアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリルの代わりに、2−クロロ−4−[4−(シクロヘキソキシ)−2−メチルアニリノ]ピリジン−3−カルボニトリルを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程C:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(4−シクロヘキシルオキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(3mL)中の(R)−5−(4−シクロヘキシルオキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(100mg、0.20mmol)の撹拌した溶液に、(E)−2−シアノ−3−シクロプロピルプロパ−2−エン酸(中間体17)(43mg、0.31mmol)、HATU(120mg、0.32mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(67mg、0.52mmol)を添加し、室温で終夜撹拌し、濃縮乾固させ、残渣を酢酸エチルと水との間で分画した。有機層を分離し、生理食塩水で振とうし、無水Na2SO4で乾燥させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を褐色の固体として得た(26mg、収率16%)。MS(ESI):C34H36N6O4Sの質量計算値、624.8;m/z実測値、625.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.46(s,1H),8.31(d,J=5.5Hz,1H),7.22−7.14(m,1H),7.01−6.95(m,1H),6.95−6.88(m,1H),6.60−6.48(m,1H),6.03(d,J=5.5Hz,1H),4.44−4.33(m,1H),4.11−3.94(m,2H),2.10(s,3H),2.06−1.95(m,4H),1.94−1.65(m,5H),1.64−1.26(m,10H),1.25−1.14(m,2H),1.06−0.77(m,2H)。
実施例179:N−((3R,5R)−5−ヒドロキシピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(中間体4)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H25N5O4Sの質量計算値、515.6;m/z実測値、516.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.24(d,J=5.6Hz,1H),7.45−7.35(m,2H),7.29−7.23(m,1H),7.20−7.13(m,1H),7.12−7.04(m,3H),7.00−6.94(m,1H),5.98(d,J=5.6Hz,1H),4.52−4.37(m,1H),4.09−3.98(m,1H),3.22−3.11(m,1H),2.91−2.81(m,2H),2.76−2.65(m,1H),2.12(s,3H),2.07−1.87(m,2H)。
実施例180:(R)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜G(*Rアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(3R)−1−メチルピペリジン−3−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H27N5O3Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、514.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.31(d,J=5.5,1H),7.46−7.36(m,2H),7.33−7.24(m,1H),7.22−7.14(m,1H),7.12−7.02(m,3H),7.02−6.93(m,1H),6.05(d,J=5.6,1H),4.24−4.11(m,1H),3.02−2.89(m,1H),2.80−2.66(m,1H),2.36(s,3H),2.31−2.17(m,2H),2.12(s,3H),1.94−1.80(m,2H),1.75−1.61(m,1H),1.56−1.45(m,1H)。
実施例181:(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
Ar下で撹拌棒を備えた炉乾燥したマイクロ波バイアルに、THF(2.1mL)中の(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例860,313.4mg、0.523mmol)、シアノ酢酸(72mg、0.84mmol)、HATU(258mg、0.680mmol)、及びトリエチルアミン(0.147mL、1.04mmol)を添加し、100℃で5分間マイクロ波で加温した。反応混合物を濾過し、HPLCで精製して、標記化合物を得た(203mg、収率58%)。MS(ESI):C29H24N6O4Sの質量計算値、552.6;m/z実測値、553.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.42−8.24(m,1H),7.50−7.37(m,4H),7.24−7.05(m,5H),6.27−6.13(m,1H),4.53−4.30(m,1H),4.03−3.60(m,4H),3.23−2.68(m,2H),2.16−1.48(m,4H)。
実施例182:(R)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
Ar下で撹拌棒を備えた炉乾燥したマイクロ波バイアルに、(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例860,69.5mg、0.143mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(19.7mg、0.313mmol)及びMeOH(3mL)を添加し、氷浴中で0℃まで冷却した。次にホルムアルデヒド水溶液(0.01mL、H2O中37重量%)をシリンジで添加し、ゆっくりと室温まで加温した。反応混合物を濾過し、HPLCで精製して、標記化合物を白色の綿毛状固体として得た(25.3mg、収率35%)。MS(ESI):C27H25N5O3Sの質量計算値、499.6;m/z実測値、500.1[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.27(d,J=5.6Hz,1H),7.50−7.31(m,4H),7.24−7.03(m,6H),6.14(d,J=5.6Hz,1H),4.27−4.05(m,1H),2.99−2.63(m,2H),2.33(s,3H),2.25−2.07(m,2H),1.97−1.41(m,4H)。
実施例183:(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(2−メチルアミノ)アセチル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチルメチル−(2−(3−(5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル)カルバメート。(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例98、30mg、0.056mmol)、2−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]酢酸(中間体21)(16mg、0.085mmol)、HATU(28mg、0.074mmol)、及びトリエチルアミン(0.031mL、0.22mmol)の溶液に、DMF(1.5mL)を添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌し、次に、フラッシュカラムクロマトグラフィ後、分取TLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た。
工程B:(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(2−メチルアミノ)アセチル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。HCl/MeOH(2M、2mL)中の(R)−tert−ブチルメチル(2−(3−(5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル)カルバメート(25mg、0.037mmol)の溶液を室温で4時間撹拌した後、飽和NaHCO3でpHをpH>7に調整し、フラッシュカラムクロマトグラフィ及び分取TLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(5mg、収率24%)。MS(ESI):C30H30N6O4Sの質量計算値、570.7;m/z実測値、571.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.16−8.07(m,1H),7.43−7.35(m,2H),7.23−7.12(m,2H),7.11−7.05(m,2H),7.04−7.01(m,1H),7.01−6.91(m,1H),5.90−5.75(m,1H),4.26−4.09(m,2H),3.97−3.89(m,1H),3.84−3.78(m,1H),3.73−3.55(m,2H),3.48−3.41(m,1H),2.60−2.49(m,3H),2.15−2.08(m,3H),2.02−1.87(m,3H),1.85−1.73(m,1H),1.67−1.56(m,1H)。
実施例184:(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(1−プロピオニルピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(15mL)中の(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例98、30mg、0.06mmol)、トリエチルアミン(15mg、0.015mmol)、及びプロパノイルプロパノエート(15mg、0.12mmol)の溶液を室温で30分撹拌した。混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(19mg、収率57%)。MS(ESI):C30H29N5O4Sの質量計算値、555.6;m/z実測値、556.6[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34−8.28(m,1H),7.51−7.35(m,2H),7.34−7.27(m,1H),7.21−7.13(m,1H),711−7.02(m,3H),7.00−6.93(m,1H),6.09−6.01(m,1H),4.54−3.83(m,3H),3.16−2.97(m,1H),2.85−2.65(m,1H),2.59−2.36(m,2H),2.15−2.09(m,3H),2.09−2.00(m,1H),1.91−1.51(m,3H),1.17−1.09(m,3H)。
実施例185:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(4−シクロプロポキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:4−シクロプロポキシ−2−メチル−1−ニトロベンゼン。実施例33、工程Aの方法を使用し、2−ヨードプロパンの代わりにブロモシクロプロパンを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(4−シクロプロポキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド;実施例1の方法1、工程B〜Hと同様の方法で、工程Bにおいて2−メチル−1−ニトロ−4−フェノキシベンゼンの代わりに4−シクロプロポキシ−2−メチル−1−ニトロベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程C:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(4−シクロプロポキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(5mL)中の(R)−5−((4−シクロプロポキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(80mg、0.17mmol)、(E)−2−シアノ−3−シクロプロピルプロパ−2−エン酸(中間体17)(48mg、0.35mmol)、HATU(85mg、0.22mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(44mg、0.35mmol)の溶液を室温で2時間撹拌した。混合物をHPLCで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(27mg、収率27%)。MS(ESI):C31H30N6O4Sの質量計算値、582.7;m/z実測値、583.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33−8.27(m,1H),7.25−7.20(m,1H),7.14−7.10(m,1H),7.10−7.04(m,1H),6.57−6.49(m,1H),6.04−5.99(m,1H),4.14−3.93(m,3H),3.89−3.79(m,1H),3.25−3.05(m,2H),2.12(s,3H),2.09−1.95(m,2H),1.93−1.83(m,1H),1.82−1.70(m,1H),1.68−1.59(m,1H),1.25−1.15(m,2H),1.01−0.91(m,1H),0.87−.077(m,3H),0.75−0.69(m,2H)。
実施例186:N−((3S,4S)−4−フルオロ−1−メチルピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
MeOH(5mL)中のN−((3S,4S)−4−フルオロピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例218、100mg、0.2mmol)及びホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)の溶液に、NaBH(OAc)3(127mg、0.597mmol)を添加し、室温で1時間撹拌し、濃縮乾固し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(86mg、収率80%)。MS(ESI):C27H24FN5O3Sの質量計算値、517.6;m/z実測値、518.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.28(d,J=5.5Hz,1H),7.42−7.35(m,2H),7.35−7.30(m,1H),7.18−7.12(m,1H),7.09−7.01(m,3H),6.99−6.92(m,1H),6.04(d,J=5.5Hz,1H),5.39−5.18(m,1H),4.66−4.51(m,1H),3.64−3.53(m,1H),3.43−3.37(m,1H),3.36−3.30(m,1H),3.05−2.95(m,1H),2.70(s,3H),2.08(s,3H)。
実施例187:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルアゼパン−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:N−(アゼパン−4−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル4−アミノアゼパン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルアゼパン−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(5mL)中のN−(アゼパン−4−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(100mg、0.2mmol)及びホルムアルデヒド(0.4mL、H2O中37重量%)の溶液に、NaBH(OAc)3(124mg、0.585mmol)を添加し、室温で1時間撹拌し、濃縮乾固し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(70mg、収率68%)。MS(ESI):C29H29N5O3Sの質量計算値、527.6;m/z実測値、528.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.24(d,J=5.4Hz,1H),7.45−7.33(m,2H),7.32−7.22(m,1H),7.22−12(m,1H),7.11−7.01(m,3H),7.01−6.92(m,1H),5.98(d,J=5.4Hz,1H),4.27−4.15(m,1H),3.09−2.98(m,1H),2.96−2.79(m,3H),2.54(s,3H),2.16−2.06(m,5H),2.02−1.87(m,2H),1.83−1.70(m,2H)。
実施例188:(R)−N−(1−(3−メトキシ−2,2−ジメチルプロパノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(3mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、110mg、0.22mmol)の溶液に、3−メトキシ−2,2−ジメチルプロパン酸(44mg、0.33mmol)、HATU(100mg、0.26mmol)、及びトリエチルアミン(0.123mL、0.880mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。反応混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(50mg、収率36%)。MS(ESI):C33H35N5O5Sの質量計算値、613.7;m/z実測値、614.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33(d,J=5.6,1H),7.46−7.36(m,2H),7.34−7.26(m,1H),7.20−7.13(m,1H),7.12−7.02(m,3H),7.00−6.91(m,1H),6.13−6.02(m,1H),4.44−4.23(m,2H),4.03−3.92(m,1H),3.60−3.51(m,1H),3.47−3.39(m,1H),3.36(s,3H),3.01−2.92(m,1H),2.92−2.83(m,1H),2.12(s,3H),2.08−2.01(m,1H),1.85−1.79(m,1H),1.77−1.65(m,1H),1.63−1.50(m,1H),1.30(s,6H)。
実施例189:N−(1−シアノアゼパン−4−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド;
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル−4−アミノアゼパン−1−カルボキシレートを使用し、工程Iにおいてプロペ−2−エノイルクロリドの代わりにブロモシアニドを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H26N6O3Sの質量計算値、538.6;m/z実測値、539.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32(d,J=5.6Hz,1H),7.44−7.36(m,2H),7.28(d,J=8.6Hz,1H),7.21−7.13(m,1H),7.12−7.03(m,3H),7.01−6.92(m,1H),6.07(d,J=5.6Hz,1H),4.12−4.00(m,1H),3.50−3.38(m,2H),3.33−3.30(m,1H),3.28−3.24(m,1H),2.14−2.08(m,4H),2.05−1.88(m,3H),1.85−1.69(m,2H)。
実施例190:N−((R)−1−((R)−2,3−ジメトキシプロパノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:メチル(2R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシプロパノエート。MeOH(1mL)中のメチルシクロプロパンカルボキシレート(1.0g、9.8mmol)の溶液に、Mg2(SO3CF3)2(4.05g、11.7mmol)を室温で添加し、40℃で16時間加温した。反応混合物を濾過し、DCMで洗浄し、濃縮乾固させて、標記化合物を無色の油状物として得た(900mg、69%)。
工程B:メチル(2R)−2,3−ジメトキシプロパノエート。DCM(10mL)中のメチル(2R)−2−ヒドロキシ−3−メトキシプロパノエート(900mg、6.7mmol)の溶液に、ヨウ化メチル(1.90g、13.4mmol)及びAg2O(2.32g、10.0mmol)を室温で添加した。反応混合物を40℃まで16時間加温し、濾過し、DCMで洗浄し、濃縮乾固させて、標記化合物を無色の油状物として得た(400mg、40%)。
工程C:(2R)−2,3−ジメトキシプロパン酸。ジメトキシメタン(4mL)及びH2O(1mL)中のメチル(2R)−2,3−ジメトキシプロパノエート(400mg、2.7mmol)、LiOH・H2O(454mg、10.8mmol)の溶液を室温で16時間反応させた。pHをpH<7に調整し、DCMで抽出し、濃縮してDCMを除去し、標記化合物をジメトキシメタン(3.0g)中の溶液として無色の油状物として得た。
工程D:N−((R)−1−((R)−2,3−ジメトキシプロパノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(5mL)中の(2R)−2,3−ジメトキシプロパン酸(50mg、0.37mmol)の溶液に、オキサリルジクロリド(2mL)を添加し、60℃で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、DCM(5mL)中に溶解した。この混合物を、DCM(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、80mg、0.16mmol)及びトリエチルアミン(40mg、0.40mmol)の溶液に添加し、室温で30分間反応させた。反応をH2Oでクエンチし、DCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物をオフホワイト色の固体として得た(30mg、30%)。MS(ESI):C32H33N5O6Sの質量計算値、615.7;m/z実測値、616.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.41−8.27(m,1H),7.46−7.34(m,2H),7.33−7.26(m,1H),7.27−7.17(m,1H),7.15−7.02(m,3H),7.02−6.95(m,1H),6.12−6.03(m,1H),4.68−4.47(m,3H),4.41−3.89(m,3H),3.77−3.55(m,2H),3.44−3.36(m,4H),3.52−3.12(m,1H),3.01−2.77(m,1H),2.19−2.11(m,3H),2.07−2.01(m,1H),1.93−1.81(m,1H),1.78−1.49(m,2H)。
実施例191:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N((R)−1−((R)−1−ピロリジン−3−カルボニル)ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル3−((R)−3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボニル)ピロリジン−1−カルボキシレート。DMF(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、300mg、0.60mmol)、(3R)−1−tert−ブトキシカルボニルピロリジン−3−カルボン酸(258mg、1.20mmol)、HATU(456mg、1.20mmol)、及びトリエチルアミン(121mg、1.20mmol)の溶液を室温で2時間反応させた。反応をH2O(10mL)でクエンチし、DCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(350mg、収率83%)。
工程B:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−((R)−1−((R)−ピロリジン−3−カルボニル)ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(5mL)中の(R)−tert−ブチル3−((R)−3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボニル)ピロリジン−1−カルボキシレート(350mg、0.50mmol)の溶液にHCl(37%、2mL)を添加し、室温で1時間反応させた。NaHCO3(20mL)の飽和水溶液を添加して反応をクエンチし、DCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させて、標記化合物を黄色の固体として得た(200mg、収率67%)。MS(ESI):C32H32N6O4Sの質量計算値、596.7;m/z実測値、597.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.43(s,1H),8.36−8.30(m,1H),7.44−7.34(m,2H),7.33−7.25(m,1H),7.20−7.13(m,1H),7.11−7.02(m,3H),7.00−6.92(m,1H),6.13−6.03(m,1H),4.52−4.33(m,1H),4.24−3.87(m,2H),3.75−3.61(m,2H),3.44−3.31(m,3H),3.09−2.62(m,2H),2.40−2.15(m,1H),2.15−1.99(m,5H),1.92−1.50(m,3H)。
実施例192:N−(4−シヒドロキシメチルテトラヒドロー2H−ピラン−4−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(4−アミノテトラヒドロピラン−4−イル)メタノールを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H26N4O5Sの質量計算値、530.6;m/z実測値、531.7[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.14(s,1H),8.35−8.23(m,1H),7.48−7.41(m,2H),7.38−7.30(m,1H),7.24−7.17(m,1H),7.16−7.06(m,3H),7.01−6.94(m,1H),6.00−5.86(m,1H),5.08−4.90(m,1H),3.71−3.52(m,6H),2.29−2.12(m,2H),2.06(s,3H),1.68−1.56(m,2H)。
実施例193:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(4−エトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:4−エトキシ−2−メチル−1−ニトロベンゼン。DMF(25mL)中の3−メチル−4−ニトロフェノール(5.0g、33mmol)、K2CO3(13.6g、98.6mmol)の混合物にブロモエタン(8.9g、82mmol)を添加し、反応物を80℃で終夜撹拌した。水を反応混合物に添加し、黄色の固体を沈殿させた。沈殿物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させて、標記の化合物を黄色の固体として得た(4.5g、収率76%)。
工程B:(R)−5−(4−エトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程B〜Hと同様の方法で、工程Bにおいて2−メチル−1−ニトロ−4−フェノキシベンゼンの代わりに4−エトキシ−2−メチル−1−ニトロベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程C:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(4−エトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(3mL)中の(R)−5−(4−エトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(100mg、0.22mmol)の撹拌した懸濁液に、(E)−2−シアノ−3−シクロプロピルプロパ−2−エン酸(中間体17)(36mg、0.26mmol)、HATU(100mg、0.26mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(60mg、0.46mmol)を添加し、室温で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、残渣を酢酸エチルと水との間で分画した。有機層を分離し、生理食塩水で振とうし、無水Na2SO4で乾燥させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を褐色の固体として得た(73mg、収率56%)。MS(ESI):C30H30N6O4Sの質量計算値、570.7;m/z実測値、571.9[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.29(d,J=5.2Hz,1H),7.26−7.16(m,1H),7.01−6.94(m,1H),6.93−6.87(m,1H),6.60−6.47(m,1H),6.04−5.97(m,1H),4.27−3.88(m,5H),3.25−3.00(m,1H),2.14−2.09(m,3H),2.09−1.49(m,6H),1.46−1.35(m,3H),1.25−1.13(m,2H),1.04−0.70(m,2H)。
実施例194:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−フルオロフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−フルオロアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C23H20FN5O3Sの質量計算値、465.5;m/z実測値、466.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.37(s,1H),8.33(d,J=5.4Hz,1H),8.24−8.03(m,1H),7.68−7.54(m,2H),7.54−7.46(m,1H),7.44−7.33(m,1H),6.87−6.64(m,1H),6.15−5.97(m,2H),5.65(d,J=10.6Hz,1H),4.55−4.11(m,1H),4.10−3.88(m,1H),3.79−3.69(br,1H),3.14−2.90(m,1H),2.83−2.57(m,1H),2.05−1.85(m,1H),1.83−1.52(m,2H),1.52−1.29(m,1H)。
実施例195:(R,Z)−N−(1−(4−アミノ−2−シアノ−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R,Z)−tert−ブチル(4−シアノ−2−メチル−(5−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イル)カルバメート。((R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例874、300mg、0.53mmol)、tert−ブチルN−(1,1−ジメチル−2−オキソ−エチル)カルバメート(297mg、1.59mmol)、ピペリジン(0.5mL)、酢酸(0.2mL)、ジオキサン(15mL)、及び4Aモレキュラーシーブ(1g)の溶液をフラスコに添加し、N2下100℃で1時間で撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(188mg、収率48.2%)。
工程B:(R,Z)−N−(1−(4−アミノ−2−シアノ−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(5mL)中の(R,Z)−tert−ブチル(4−シアノ−2−メチル−5(−3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イル)カルバメート(188mg、0.255mmol)の溶液に、濃HCl(5mL)を添加し、室温で10分間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、DCMで希釈し、飽和NaHCO3及び生理食塩水で洗浄し、濃縮乾固し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(151mg、収率90.6%)。MS(ESI):C34H33N7O4Sの質量計算値、635.7;m/z実測値、636.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.28−8.20(m,1H),7.83−7.63(m,1H),7.42−7.34(m,2H),7.28−7.21(m,1H),7.18−7.11(m,1H),7.09−7.00(m,3H),6.98−6.92(m,1H),6.01−5.95(m,1H),4.30−3.73(m,3H),3.36−3.25(m,2H),2.14−2.04(m,4H),2.01−1.83(m,2H),1.75−1.62(m,1H),1.60−1.46(m,6H)。
実施例196:(R,E)−N−(1−(3−(1−アミノシクロプロピル−2−シアノアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R,E)−tert−ブチル(1−(2−シアノ−3−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−3−オキソプロパ−1−エン−イル)シクロプロピル)カルバメート。((R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例874、150mg、0.26mmol)、tert−ブチルN−(1−ホルミルシクロプロピル)カルバメート(147mg、0.795mmol)、ピペリジン(0.3mL)、酢酸(0.1mL)、ジオキサン(10mL)、及び4Aモレキュラーシーブ(1g)の溶液をN2下100℃で1時間で撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(153mg、収率78.5%)。
工程B:(R,E)−N−(1−(3−(1−アミノシクロプロピル−2−シアノアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(4mL)中の(R,E)−tert−ブチル(1−(2−シアノ−3−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)カルバメート(153mg、0.21mmol)の溶液に、TFA(1mL)を添加し、室温で20分間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、DCMで希釈し、飽和NaHCO3及び生理食塩水で洗浄し、濃縮乾固し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を褐色の固体として得た(68mg、収率51%)。MS(ESI):C34H31N7O4Sの質量計算値、633.7;m/z実測値、634.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6):δ 8.36−8.18(m,1H),7.59−7.18(m,4H),7.18−6.85(m,5H),6.03−5.84(m,1H),4.66−4.39(m,1H),4.12−3.69(m,2H),3.07−2.67(m,2H),2.10−1.77(m,6H),1.77−1.48(m,3H),1.39−1.11(m,2H)。
実施例197:N−(3R,5S)−5−ヒドロキシピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R,5S)−3−アミノ−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(中間体2)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H25N5O4Sの質量計算値、515.6;m/z実測値、516.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.37−8.27(m,1H),7.47−7.35(m,2H),7.35−7.28(m,1H),7.23−7.12(m,1H),7.13−7.03(m,3H),7.02−6.94(m,1H),6.07(d,J=5.6Hz,1H),4.41−4.25(m,1H),4.12−4.00(m,1H),3.29−3.19(m,2H),3.14−3.02(m,1H),3.00−2.89(m,1H),2.26−2.15(m,1H),2.14−2.07(m,3H),1.90−1.80(m,1H)。
実施例198:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N((R)−1−((R)−1−テトラヒドロフラン−3−カルボニル)ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、90mg、0.18mmol)、(3R)−テトラヒドロフラン−3−カルボン酸(88mg、0.76mmol)、HATU(168mg、0.44mmol)、及びトリエチルアミン(45mg、0.45mmol)の溶液を室温で2時間反応させた。H2O(10mL)を添加して反応をクエンチし、DCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(52mg、収率48%)。MS(ESI):C32H31N5O5Sの質量計算値、597.7;m/z実測値、598.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.35−8.27(m,1H),7.43−7.35(m,2H),7.32−7.28(m,1H),7.19−7.12(m,1H),7.12−7.00(m,3H),6.99−6.92(m,1H),6.11−6.00(m,1H),4.52−4.29(m,1H),4.21−3.79(m,6H),3.52−3.38(m,1H),3.22−3.00(m,1H),2.87−2.69(m,1H),2.39−2.14(m,1H),2.14−2.09(m,3H),2.09−1.97(m,2H),1.88−1.50(m,3H)。
実施例199:(R,E)−N−(1−(3−シクロプロピル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、100mg、0.2mmol)及び(E)−3−シクロプロピルプロパ−2−エン酸(500mg、4.5mmol)の溶液に、HATU(228mg、0.600mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(130mg、1.0mmol)を添加し、室温で終夜撹拌した。反応混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィ後、分取TLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(41mg、収率34%)。MS(ESI):C33H31N5O4Sの質量計算値、593.7;m/z実測値、594.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.51−9.41(m,1H),8.34(d,J=5.4Hz,1H),7.42−7.35(m,2H),7.20−7.13(m,2H),7.12−7.06(m,2H),7.01−6.98(m,1H),6.97−6.92(m,1H),6.52−6.33(m,2H),6.00(d,J=5.4Hz,1H),4.16−4.06(m,1H),4.01−3.78(m,1H),3.63−3.27(m,2H),2.14−2.09(m,3H),2.05−1.92(m,1H),1.81−1.58(m,5H),0.96−0.82(m,2H),0.76−0.42(m,2H)。
実施例200:N−((3S,4R)−4−ヒドロキシ−1−メチルピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
MeOH(5mL)中のN−((3S,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例241、100mg、0.2mmol)及びホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)の溶液に、NaBH(OAc)3(127mg、0.597mmol)を添加し、室温で終夜撹拌し、濃縮乾固し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(53mg、収率50%)。MS(ESI):C27H25N5O4Sの質量計算値、515.6;m/z実測値、516.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33−8.17(m,1H),7.43−7.33(m,2H),7.33−7.23(m,1H),7.18−7.09(m,1H),7.10−7.00(m,3H),7.00−6.90(m,1H),6.04−5.93(m,1H),4.57−4.37(m,2H),3.14−2.94(m,2H),2.87−2.69(m,2H),2.47(s,3H),2.09(s,3H)。
実施例201:(R)−5−(4−(2−シクロプロピルフェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(4−(2−シクロプロピルフェノキシ)−2−メチルフェノキシ)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Aにおいてフェノールの代わりに2−シクロプロピルフェノールを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(4−(2−シクロプロピルフェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(10mL)中の(R)−5−(4−(2−シクロプロピルフェニル)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(100mg、0.19mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(30mg、1.0mmol、H2O中37重量%)を添加し、室温で10分間撹拌した後、NaBH(OAc)3(78mg、0.37mmol)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌し、2MのNaOH水溶液を用いてpHをpH>7に調節し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(45mg、収率44%)。MS(ESI):C31H31N5O3Sの質量計算値、553.7;m/z実測値、554.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3OD):δ 8.24(d,J=5.5,1H),7.29−7.20(m,1H),7.19−7.06(m,2H),7.02−6.89(m,3H),6.86−6.76(m,1H),5.89(d,J=5.5,1H),4.06−3.93(m,1H),2.91−2.76(m,1H),2.70−2.59(m,1H),2.23(s,3H),2.08−1.92(m,6H),1.82−1.66(m,2H),1.59−1.48(m,1H),1.43−1.32(m,1H),0.90−0.80(m,2H),0.67−0.57(m,2H)。
実施例202:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(5−オキソピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、4−アミノピロリジン−2−オンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H21N5O4Sの質量計算値、499.5;m/z実測値、500.7[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6の混合物):δ 8.25−8.16(m,1H),7.40−7.32(m,2H),7.27−7.18(m,1H),7.15−7.08(m,1H),7.07−7.01(m,2H),7.01−7.98(m,1H),6.92−6.88(m,1H),5.93−5.84(m,1H),4.67−4.52(m,1H),3.63−3.57(m,1H),3.25−3.19(m,1H),2.58−2.51(m,1H),2.36−2.29(m,1H),2.01(s,3H)。
実施例203:N−(1,2−ジメチルピペリジン−4−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
MeOH(30mL)中の5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(2−メチルピペリジン−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例258、150mg、0.29mmol)及びホルムアルデヒド(0.6mL、H2O中37重量%)の溶液に、NaBH(OAc)3(186mg、0.878mmol)を添加し、室温で3時間撹拌し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(110mg、収率71%)。MS(ESI):C29H29N5O3Sの質量計算値、527.6;m/z実測値、528.7[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6):δ 8.23(d,J=5.5Hz,1H),7.46−7.32(m,2H),7.27(d,J=8.5Hz,1H),7.19−7.10(m,1H),7.09−6.98(m,3H),6.97−6.85(m,1H),5.89(d,J=5.4Hz,1H),3.90−3.64(m,2H),2.98−2.75(m,1H),2.24(s,3H),2.20−2.11(m,1H),2.03(s,3H),1.89−1.72(m,2H),1.69−1.53(m,1H),1.43−1.28(m,1H),1.05(d,J=6.2Hz,3H)。
実施例204:(R)−N−(1−メタクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、150mg、0.28mmol)、2−メチルプロパ−2−エン酸(52mg、0.60mmol)、HATU(148mg、0.390mmol)、及びジイソプロピルアミン(77mg、0.60mmol)の溶液を室温で2時間撹拌した。混合物をHPLCで精製して、標記化合物を褐色の固体として得た(105mg、収率66.1%)。MS(ESI):C31H29N5O4Sの質量計算値、567.7;m/z実測値、568.7[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6):δ 8.27−8.22(m,1H),7.38−7.31(m,2H),7.31−7.24(m,1H),7.14−7.07(m,1H),7.07−6.98(m,3H),6.94−6.87(m,1H),5.97−5.91(m,1H),5.17−4.93(m,2H),4.05−3.89(m,1H),3.86−3.74(m,2H),3.08−2.62(m,2H),2.05−1.99(m,3H),1.96−1.88(m,1H),1.84(s,3H),1.78−1.69(m,1H),1.67−1.58(m,1H),1.49−1.39(m,1H)。
実施例205:N−(1−シクロプロパンカルボニル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、1−(シクロプロピルカルボニル)−3−ピペリジンアミンHClを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C31H29N5O4Sの質量計算値、567.7;m/z実測値、568.0[M+H]+。1H NMR(500Mhz,メタノール−d4)δ 8.34(d,J=5.5Hz,1H),7.46−7.36(m,2H),7.30(d,J=8.5Hz,1H),7.21−7.13(m,1H),7.13−7.03(m,3H),6.98(dd,J=8.5,2.8Hz,1H),6.09(d,J=5.5Hz,1H),4.51(d,J=63.3Hz,1H),4.34(s,1H),4.20(d,J=13.6Hz,1H),3.97(d,J=38.8Hz,1H),3.30−3.15(m,1H),2.99−2.81(m,1H),2.13(s,3H),2.00(s,1H),1.95−1.08(m,3H),0.99−0.69(m,4H)。
実施例206:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルアゼパン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:N−(アゼパン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル3−アミノアゼパン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルアゼパン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH中のN−(アゼパン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(100mg、0.2mmol)及びホルムアルデヒド(0.3mL、H2O中37重量%)の溶液に、NaBH(OAc)3(124mg、0.585mmol)を添加し、室温で1時間撹拌し、濃縮乾固し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(70mg、収率63%)。MS(ESI):C29H29N5O3Sの質量計算値、527.6;m/z実測値、528.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.50(s,1H),8.31(d,J=5.6Hz,1H),7.42−7.36(m,2H),7.31−7.27(m,1H),7.19−7.12(m,1H),7.11−7.03(m,3H),6.97(dd,J=8.6,2.8Hz,1H),6.06(d,J=5.6Hz,1H),4.31−4.21(m,1H),3.43−3.30(m,2H),3.27−3.12(m,2H),2.84(s,3H),2.15−2.04(m,1H),2.08(s,3H),2.01−1.83(m,4H),1.74−1.62(m,1H)。
実施例207:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N((R)−1−((S)−1−テトラヒドロフラン−3−カルボニル)ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、120mg、0.24mmol)、(3S)−テトラヒドロフラン−3−カルボン酸(100mg、0.86mmol)、HATU(150mg、0.40mmol)、及びトリエチルアミン(80mg、0.79mmol)の溶液を室温で2時間反応させた。反応をH2O(10mL)でクエンチし、DCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物をオフホワイト色の固体として得た(57mg、収率40%)。MS(ESI):C32H31N5O5Sの質量計算値、597.7;m/z実測値、598.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32−8.27(m,1H),7.42−7.29(m,3H),7.19−7.09(m,1H),7.09−7.00(m,3H),6.97−6.90(m,1H),6.04−5.98(m,1H),4.60−4.31(m,1H),4.26−4.08(m,1H),3.94−3.85(m,1H),3.85−3.66(m,4H),3.52−3.37(m,1H),3.15−2.92(m,1H),2.81−2.59(m,1H),2.15−1.97(m,6H),1.89−1.73(m,1H),1.73−1.41(m,2H)。
実施例208:N−((3S,4R)−4−メトキシ−1−メチルピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
MeOH(5mL)中のN−((3S,4S)−4−フルオロピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例211、100mg、0.19mmol)及びホルムアルデヒド(0.4mL、H2O中37重量%)の溶液に、NaBH(OAc)3(123mg、0.582mmol)を添加し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(54mg、収率52%)。MS(ESI):C28H27N5O4Sの質量計算値、529.6;m/z実測値、530.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6):δ 8.23(d,J=5.4Hz,1H),7.41−7.28(m,2H),7.28−7.18(m,1H),7.14−7.06(m,1H),7.06−6.95(m,3H),6.94−6.85(m,1H),5.94(d,J=5.4Hz,1H),4.60−4.51(m,1H),3.96−3.86(m,1H),3.27(s,3H),2.92−2.78(m,2H),2.71−2.59(m,2H),2.32(s,3H),2.03(s,3H)。
実施例209:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(5−クロロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて、2−メチル−4−フェノキシアニリン及び2−クロロ−4−ヨードピリジン−3−カルボニトリルの代わりに、5−クロロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミン及び2,4−ジクロロピリジンー3−カルボニトリルを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピロペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C23H18ClN5O5Sの質量計算値、511.9;m/z実測値、512.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.37(d,J=5.5Hz,1H),7.12(d,J=8.4Hz,1H),7.01(d,J=8.4Hz,1H),6.70−6.52(m,1H),6.32−6.23(m,2H),6.13−6.07(m,2H),5.82−5.67(m,1H),4.67−4.57(m,1H),4.01−3.51(m,4H),2.40−2.21(m,1H),2.19−2.03(m,1H)。
実施例210:(R)−5−(2−メチル−4−(m−トリルオキシ)フェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(2−メチル−4−(m−トリルオキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Aにおいてフェノールの代わりにm−クレゾールを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(2−メチル−4−(m−トリルオキシ)フェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−(m−トリルオキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(88mg、0.17mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)及びNaBH(OAc)3(73mg、0.34mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。反応混合物をDCM(50mL)、MeOH(5mL)、及び水(30mL)で希釈した。有機層を回収し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(62mg、収率65%)。MS(ESI):C29H29N5O3Sの質量計算値、527.6;m/z実測値、528.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.26(d,J=5.3Hz,1H),8.05(br,1H),7.33−7.26(m,2H),7.05−7.01(m,1H),7.00−6.97(m,1H),6.95−6.90(m,2H),6.89−6.85(m,1H),5.88(d,J=5.4Hz,1H),3.95−3.87(m,1H),2.84−2.78(m,1H),2.70−2.61(m,1H),2.30(s,3H),2.18(s,3H),2.02(s,3H),1.93−1.83(m,2H),1.79−1.73(m,1H),1.69−1.63(m,1H),1.54−1.45(m,1H),1.35−1.27(m,1H)。
工程211:N−((3S,4R)−4−メトキシピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の工程A〜Hを使用して、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3S,4R)−3−アミノ−4−メトキシピロリジン−1−カルボキシレート(中間体11)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H25N5O4Sの質量計算値、515.6;m/z実測値、516.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6):δ 8.29(d,J=5.5Hz,1H),7.43−7.30(m,2H),7.26(d,J=8.6Hz,1H),7.15−7.08(m,1H),7.07−6.99(m,3H),6.92(dd,J=8.6,2.8Hz,1H),6.00(d,J=5.5Hz,1H),4.67−4.60(m,1H),4.10−4.03(m,1H),3.53−3.45(m,2H),3.36(s,3H),3.35−3.27(m,2H),2.04(s,3H)。
実施例212:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−4−(エチルアミノ)−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:3−ブロモ−3−メチルブタナール。Et2O(10mL)中の3−メチルブタナール(1.0g、12mmol)の溶液に、氷水で冷却しながら臭素−1,4−ジオキサンコンプレックス(1.44g、5.81mmol)をゆっくりと添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌した後、10% Na2S2O4水溶液を添加した。室温で30分間撹拌した後、反応物をEt2Oで抽出した。有機層を生理食塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させ、標記化合物を黄色の液体として得た(1.1g、56%)。
工程B:3−(エチルアミノ)−3−メチルブタナール。Et2O(10mL)中の3−ブロモ−3−メチルブタナール(650mg、3.94mmol)の溶液に、氷水で冷却しながらエチルアミン(0.773mL、11.8mmol)をゆっくりと添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌した後、濃縮乾固させ、残渣を更に精製することなく次の工程で使用した。
工程C:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−4−(エチルアミノ)−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。CH3CN(5mL)中の(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例874、98mg、0.17mmol)、3−(エチルアミノ)−3−メチルブタナール(60mg、0.52mmol)及びピペリジン(0.0085mL、0.086mmol)の溶液を60℃で終夜撹拌し、濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(20mg、収率17%)。MS(ESI):C36H37N7O4Sの質量計算値、663.8;m/z実測値、664.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.12−8.03(m,1H),7.63−7.51(m,1H),7.42−7.35(m,2H),7.19−7.12(m,2H),7.11−7.07(m,2H),7.06−7.02(m,1H),6.98−6.93(m,1H),5.84−5.78(m,1H),4.05−3.95(m,1H),3.76−3.69(m,1H),3.64−3.56(m,2H),3.54−3.45(m,1H),3.24−3.17(m,1H),2.16−2.08(m,5H),2.08−1.97(m,2H),1.75−1.70(m,1H),1.58−1.45(m,6H),1.18−1.12(m,3H)。
実施例213:(R)−N−(1−シクロプロピルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
MeOH(10mL)の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、150mg、0.30mmol)、(1−エトキシシクロプロポキシ)トリメチルシラン(209mg、1.20mmol)、NaBH3CN(38mg、0.60mmol)、及び酢酸(2滴)の溶液を55℃で終夜加熱した。生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(76mg、収率41%)。MS(ESI):C30H29N5O3Sの質量計算値、539.6;m/z実測値、540.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34−8.30(m,1H),8.21(s,1H),7.43−7.36(m,2H),7.31−7.26(m,1H),7.19−7.13(m,1H),7.11−7.03(m,3H),6.99−6.94(m,1H),6.09−6.06(m,1H),4.20−4.09(m,1H),4.34−4.30(m,1H),3.16−3.06(m,1H),2.66−2.53(m,2H),2.22−2.12(m,1H),2.11(s,3H),1.98−1.80(m,2H),1.74−1.52(m,2H),0.71−0.59(m,4H)。
実施例214:(R)−5−(4−(3−フルオロフェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(4−(3−フルオロフェノキシ)−2−メチルフェノキシ)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Aにおいてフェノールの代わりに3−フルオロフェノールを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(4−(3−フルオロフェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(5mL)中の(R)−5−(4−(3−フルオロフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(96mg、0.19mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)及びNaBH(OAc)3(78mg、0.37mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。混合物に、DCM(50mL)、MeOH(5mL)、及び水(30mL)を添加し、有機層を回収し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(58mg、収率56%)。MS(ESI):C28H26FN5O3Sの質量計算値、531.6;m/z実測値、532.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.24(d,J=5.2Hz,1H),8.11(br,1H),7.47−7.39(m,1H),7.38−7.28(m,1H),7.16−7.08(m,1H),7.05−6.95(m,3H),6.94−6.88(m,1H),5.90(d,J=5.1Hz,1H),3.95−3.87(m,1H),2.84−2.77(m,1H),2.69−2.60(m,1H),2.18(s,3H),2.03(s,3H),1.95−1.84(m,2H),1.80−1.71(m,1H),1.70−1.62(m,1H),1.53−1.43(m,1H),1.36−1.25(m,1H)。
実施例215:(R)−5−(2−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(3−メトキシプロパノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:2−フルオロ−1−ニトロ−4−フェノキシベンゼン。DCM(60mL)中の3−フルオロ−4−ニトロフェノール(2.0g、13mmol)、フェニルボロン酸(2.33g、19.1mmol)、Cu(OAc)2(4.62g、25.5mmol)及びトリエチルアミン(6.44g、6.37mmol)の溶液に4Aモレキュラーシーブ(粉末<50μm、2g)を添加した。混合物を室温でN2下で終夜撹拌した後、濾過し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(2.7g、収率91%)。
工程B:(R)−5−(2−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程B〜Hと同様の方法で、工程Bにおいて2−メチル−1−ニトロ−4−フェノキシベンゼンの代わりに2−フルオロ−1−ニトロ−4−フェノキシベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程C:(R)−5−(2−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(3−メトキシプロパノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(4mL)中の(R)−5−(2−フルオロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(150mg、0.30mmol)、3−メトキシプロパン酸(27mg、0.26mmol)、HATU(227mg、0.596mmol)、及びトリエチルアミン(60mg、0.60mmol)の溶液を室温で2時間撹拌し、次にフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(103mg、収率58.1%)。MS(ESI):C30H28FN5O5Sの質量計算値、589.6;m/z実測値、590.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.39(s,1H),8.34(d,J=5.5Hz,1H),8.22−7.89(m,1H),7.65−7.51(m,1H),7.51−7.40(m,2H),7.30−7.22(m,1H),7.21−7.09(m,3H),6.99−6.89(m,1H),6.17(d,J=5.4Hz,1H),4.49−4.08(m,1H),3.97−3.62(m,2H),3.58−3.46(m,2H),3.22−3.15(m,3H),3.05−2.80(m,1H),2.68−2.49(m,3H),1.98−1.83(m,1H),1.81−1.51(m,2H),1.49−1.26(m,1H)。
実施例216:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(o−トリル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Gと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−メチルアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジニル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H23N5O3Sの質量計算値、461.5;m/z実測値、462.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.29(d,J=5.5,1H),7.48−7.39(m,3H),7.35−7.30(m,1H),6.86−6.71(m,1H),6.25−6.14(m,1H),5.96(d,J=5.5,1H),5.76−5.67(m,1H),4.56−4.26(m,1H),4.21−3.90(m,2H),3.20−3.11(m,1H),2.65−2.82(m,1H),2.16(s,3H),2.09−2.01(m,1H),1.90−1.82(m,1H),1.80−1.22(m,1H),1.63−1.52(m,1H)。
実施例217:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(2−(2−オキソイミダゾリジン−1−イル)エチル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、1−(2−アミノエチル)イミダゾリン−2−オンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H24N6O4Sの質量計算値、528.6;m/z実測値、528.9[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 9.55(s,1H),8.32(s,1H),7.44−7.35(m,2H),7.23−7.15(m,3H),7.14−7.07(m,2H),7.00(d,J=2.7Hz,1H),6.99−6.91(m,1H),5.97(d,J=5.2Hz,1H),4.94(s,1H),3.70−3.56(m,4H),3.56−3.40(m,4H),2.13(s,3H)。
工程218:N−((3S,4S)−4−フルオロピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3S,4S)−3−アミノ−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H22FN5O3Sの質量計算値、503.5;m/z実測値、504.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.26(d,J=5.5Hz,1H),7.46−7.35(m,2H),7.28(d,J=8.6Hz,1H),7.19−7.12(m,1H),7.12−.02(m,3H),7.00−6.92(m,1H),6.01(d,J=5.5Hz,1H),5.28−5.11(m,1H),4.56−4.46(m,1H),3.49−3.42(m,1H),3.41−3.34(m,1H),3.25−3.15(m,1H),3.06−2.99(m,1H),2.11(s,3H)。
実施例219:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニル)ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、90mg、0.18mmol)、テトラヒドロピラン−4−カルボン酸(88mg、0.67mmol)、HATU(168mg、0.442mmol)、及びトリエチルアミン(45mg、0.45mmol)の溶液を室温で2時間反応させた。H2O(10mL)を添加して反応をクエンチし、DCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物をオフホワイト色の固体として得た(57mg、収率53%)。MS(ESI):C33H33N5O5Sの質量計算値、611.7;m/z実測値、612.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.35−8.31(m,1H),7.43−7.36(m,2H),7.35−7.27(m,1H),7.22−7.12(m,1H),7.11−7.02(m,3H),7.00−6.92(m,1H),6.10−6.05(m,1H),4.56−4.26(m,1H),4.21−3.81(m,4H),3.61−3.38(m,2H),3.20−2.93(m,2H),2.83−2.67(m,1H),2.14−2.08(m,3H),2.08−1.98(m,1H),1.91−1.82(m,1H),1.82−1.63(m,4H),1.63−1.48(m,2H)。
実施例220:(R)−5−(4−(2−ヒドロキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:メチル3−アミノ−4−((4−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)フェノキシ)−2−メチルフェニル)アミノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート。MeOH(15mL)中の4−((4−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)フェノキシ)−2−メチルフェニル)アミノ)−2−クロロニコチノニトリル(中間体25)(2.54g、5.45mmol)、メチル2−スルファニルアセテート(1.157g、10.90mmol)、及びNaOMe(589mg、10.9mmol)の溶液を還流下で16時間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、DCMと水との間に分配した。有機層を回収し、濃縮乾固し、更に精製することなく次の工程で使用した(1.345g、収率46%)。
工程B:メチル5−(4−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)フェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート。ジオキサン(15mL)中のメチル4−((4−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)フェノキシ)−2−メチルフェニル)アミノ)−3−メチルチエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(1.345g、2.511mmol)及びCDI(1.221g、7.530mmol)の溶液を還流下で3時間撹拌し、濃縮乾固させ、順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、標記化合物を得た(1.03g、収率73.0%)。
工程C:5−(4−(2−ヒドロキシフェニル)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。THF/MeOH/水(10mL/4mL/4mL)中のメチル5−(4−(2−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)フェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート(1.03g、1.83mmol)及びLiOH・H2O(385mg、9.18mmol)の溶液を還流下で4時間撹拌し、真空下で半分の容量まで濃縮し、AcOHを使用してpHをpH=6に調整した。沈殿物を濾過により回収、真空下で乾燥させて標記化合物を白色の固体として得(702mg、88.0%)、これを更に精製することなく次の工程で使用した。
工程D:(R)−5−(4−(2−ヒドロキシフェノキシ)−2−メチルフェノキシ)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(3mL)中の5−(4−(2−ヒドロキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(702mg、1.62mmol)及びtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(649mg、3.24mmol)の溶液に、HATU(1.232g、3.240mmol)及びトリエチルアミン(328mg、3.24mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。混合物を濃縮乾固し、残渣をMeOH(20mL)及び濃HCl(2mL)に溶解した。混合物を濃縮乾固し、DCMと10% NH3水溶液との間に分散させ、有機層を集め、濃縮乾固し、更に精製することなく次の工程に用いた(610mg、収率73%)。
工程E:(R)−5−(4−(2−シクロフェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(10mL)中の(R)−5−(4−(2−ヒドロキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(316mg、0.613mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(1mL、H2O中37重量%)及びNaBH(OAc)3(260mg、1.23mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。混合物にDCM(50mL)、MeOH(5mL)、水(30mL)、及びNH4OH水溶液(2mL)を添加した。有機層を分離し、濃縮乾固させ、順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製して、標記化合物を白色の固体として得た(82mg、収率25%)。MS(ESI):C28H27N5O4Sの質量計算値、529.6;m/z実測値、530.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 9.64(br,1H),8.36−8.24(m,1H),8.14−7.94(m,1H),7.30−7.22(m,1H),7.12−7.04(m,2H),7.03−6.97(m,1H),6.93−6.83(m,2H),6.83−6.75(m,1H),5.94−5.82(m,1H),3.98−3.91(m,1H),2.87−2.81(m,1H),2.71−2.65(m,1H),2.22(s,3H),2.02(s,3H),1.97−1.88(m,2H),1.81−1.75(m,1H),1.73−1.66(m,1H),1.56−1.48(m,1H),1.39−1.30(m,1H)。
実施例221:(R,E)−N−(1−(3−エトキシアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(E)−3−エトキシプロパ−2−エン酸。エチル(E)−3−エトキシプロペ−2−ノアート(5.0g、0.035mmol)の溶液を2MのNaOH(40mL)に溶解し、4時間還流した。混合物を室温まで冷却し、4Mの濃HClでpHをpH3に調整し、酢酸エチルで抽出した。有機相を活性炭及び硫酸ナトリウムで処理し、濾過し、濃縮乾固させて、標記化合物を黄褐色の固体として得た(1.8g、収率44%)。
工程B:(R,E)−N−(1−(3−エトキシアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。(EZ)−3−エトキシプロパ−2−エン酸(81mg、0.70mmol)及び塩化チオニル(1mL)の溶液を2時間還流し、濃縮乾固させて(EZ)−3−エトキシプロペ−2−エノイルクロリド粗生成物を得た。DCM(5mL)中の(EZ)−3−エトキシプロペ−2−エノイルクロリドの撹拌した冷溶液に、(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、300mg、0.60mmol)及びトリエチルアミン(182mg、1.80mmol)を添加した。混合物を加温し、室温で1時間撹拌した。水を添加し、溶液をDCMで抽出した。混合物を濃縮乾固し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(80mg、収率22%)。MS(ESI):C32H31N5O5Sの質量計算値、597.7;m/z実測値、598.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.35−8.20(m,1H),7.60−7.42(m,1H),7.41−7.30(m,3H),7.19−7.10(m,1H),7.07−6.98(m,3H),6.98−6.90(m,1H),6.09−5.98(m,1H),5.88−5.76(m,1H),4.63−4.13(m,1H),4.09−3.72(m,4H),3.18−3.01(m,1H),3.00−2.66(m,1H),2.12−2.04(m,3H),2.03−1.95(m,1H),1.86−1.75(m,1H),1.74−1.62(m,1H),1.57−1.43(m,1H),1.33−1.21(m,3H)。
実施例222:(R)−5−(2−フルオロ−6−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Gに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Cにおいて、2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−フルオロ−6−メチル−4−フェノキシアニリン(中間体9)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(3R)−1−メチルピペリジン−3−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H26FN5O3Sの質量計算値、531.6;m/z実測値、532.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.31(d,J=5.6Hz,1H),7.48−7.40(m,2H),7.26−7.18(m,1H),7.16−7.08(m,2H),6.90−6.83(m,1H),6.81−6.72(m,1H),6.10(d,J=5.5Hz,1H),4.26−4.11(m,1H),3.05−2.92(m,1H),2.83−2.69(m,1H),2.38−2.35(m,3H),2.30−2.18(m,2H),2.15(s,3H),1.97−1.78(m,2H),1.74−1.62(m,1H),1.59−1.44(m,1H)。
実施例223:(R)−5−(4−(2−イソプロピルフェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(4−(2−イソプロピルフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいてフェノールの代わりに2−イソプロピルフェノールを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(4−(2−イソプロピルフェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(6mL)中の(R)−5−(4−(2−イソプロピルフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(100mg、0.19mmol)及びホルムアルデヒド(0.3mL、H2O中37重量%)の溶液に、NaBH(OAc)3(118mg、0.555mmol)を添加し、室温で1時間撹拌し、濃縮乾固し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(63mg、収率54%)。MS(ESI):C31H33N5O3Sの質量計算値、555.7;m/z実測値、556.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.49(s,1H),8.35−8.21(m,1H),7.46−7.34(m,1H),7.35−7.25(m,1H),7.24−7.14(m,2H),7.01−6.92(m,2H),6.91−6.82(m,1H),6.08−5.96(m,1H),4.35−4.22(m,1H),3.52−3.38(m,1H),3.28−3.17(m,2H),2.90−2.66(m,5H),2.14−2.06(m,3H),2.05−1.94(m,2H),1.90−1.78(m,1H),1.72−1.60(m,1H),1.22(d,J=6.9Hz,6H)。
実施例224:N−((3R,5R)−5−メトキシピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−メトキシピペリジン−1−カルボキシレート(中間体6)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H27N5O4Sの質量計算値、529.6;m/z実測値、530.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.24(d,J=5.6Hz,1H),7.45−7.35(m,2H),7.29−7.23(m,1H),7.19−7.12(m,1H),7.11−7.02(m,3H),7.01−6.93(m,1H),5.98(d,J=5.6Hz,1H),4.41−4.25(m,1H),3.62−3.54(m,1H),3.41−3.37(m,3H),3.22−3.13(m,1H),3.10−3.01(m,1H),2.80−2.72(m,1H),2.70−2.59(m,1H),2.28−2.15(m,1H),2.11(s,3H),1.87−1.75(m,1H)。
実施例225:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(3−メチルブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(2mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、150mg、0.30mmol)及び3−メチルブタ−2−エン酸(60mg、0.60mmol)の溶液に、HATU(228mg、0.600mmol)及びトリエチルアミン(61mg、0.60mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィ後、分取TLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(117mg、収率66.0%)。MS(ESI):C32H31N5O4Sの質量計算値、581.7;m/z実測値、582.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.22(s,1H),8.30(d,J=5.2Hz,1H),8.11−8.00(m,1H),7.47−7.38(m,2H),7.38−7.32(m,1H),7.20−7.14(m,1H),7.13−7.02(m,3H),6.99−6.92(m,1H),5.94(d,J=5.1Hz,1H),5.90−5.81(m,1H),4.44−4.10(m,1H),3.90−3.69(m,2H),3.05−2.85(m,1H),2.69−2.52(m,1H),2.03(s,3H),1.95−1.86(m,1H),1.79−1.72(m,6H),172−1.51(m,2H),1.42−1.30(m,1H)。
実施例226:(R)−5−(4−(3−メトキシメチル)フェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:4−[3−(メトキシメチル)フェノキシ]−2−メチルアニリン。CH3CN(50mL)中の1−ブロモ−3−(メトキシメチル)ベンゼン(2.6g、13mmol)及び4−アミノ−3−メチルフェノール(1.6g、13mmol)の溶液に、K2CO3(7.10g、51.5(1R,2R)−N1,N2−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(369mg、2.59mmol)、及びCuI(247mg、1.30mmol)を添加し、これにN2を仕込み、80℃で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、EtOAc/H2Oで抽出し、有機層を回収し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黒色の固体として得た(500mg、収率16%)。
工程B:(R)−5−(4−(3−メトキシメチル)フェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程C〜Gに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Cにおいて、2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−[3−(メトキシメチル)フェノキシ]−2−メチルアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(3R)−1−メチルピペリジン−3−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H31N5O4Sの質量計算値、557.7;m/z実測値、558.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.71−9.44(m,1H),8.33(d,J=5.4Hz,1H),8.25−8.04(m,1H),7.40−7.30(m,1H),7.23−7.11(m,2H),7.09(s,1H),7.04−6.97(m,2H),6.97−6.90(m,1H),5.95(d,J=5.4Hz,1H),4.79−4.61(m,1H),4.46(s,2H),3.59−3.47(m,1H),3.40(s,3H),3.73−3.41(m,2H),2.83(s,3H),2.76−2.61(m,1H),2.60−2.28(m,1H),2.18−1.99(m,4H),2.00−1.83(m,1H),1.83−1.62(m,1H)。
実施例227:(R)−5−(2−メチル−4−(2−トリルフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(2−メチル−4−(2−トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいてフェノールの代わりに2−(トリフルオロメトキシ)フェノールを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(2−メチル−4−(2−トリルフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(5mL)中の(R)−5−2−メチル−4−(2−(トリフルオロメトキシ)フェノキシ)フェニル−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(107mg、0.183mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)及びNaBH(OAc)3(78mg、0.37mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。混合物にDCM(50mL)、MeOH(5mL)、及び水(30mL)を添加した。有機層を回収し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(66mg、収率60%)。MS(ESI):C29H26F3N5O4Sの質量計算値、597.6;m/z実測値、598.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.26(d,J=5.5Hz,1H),8.12−7.99(m,1H),7.58−7.50(m,1H),7.46−7.40(m,1H),7.37−7.32(m,1H),7.32−7.27(m,1H),7.26−7.22(m,1H),7.11−7.07(m,1H),6.98−6.93(m,1H),5.88(d,J=5.5Hz,1H),3.95−3.88(m,1H),2.87−2.87(m,1H),2.72−2.61(m,1H),2.20(s,3H),2.04(s,3H),1.96−1.84(m,2H),1.79−1.72(m,1H),1.70−1.63(m,1H),1.54−1.44(m,1H),1.37−1.27(m,1H)。
実施例228:(R,Z)−N−(1−(3−シクロプロピル−2−フルオロアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:エチル2−ジエトキシホスホリル−2−フルオロアセテート。エチル2−ブロモ2−フルオロアセテート(5.0g、27mmol)及び亜燐酸トリエチル(13mL)の溶液を130℃で23時間加熱した。得られた混合物を減圧下(1.4mbar、75〜110℃)で蒸留して、標記化合物を黄色がかった油状物(6g、92%)として得た。
工程B:(Z)−3−シクロプロピル−2−フルオロプロパ−2−エン酸。THF(5mL)中のエチル2−(ジエトキシホスホリル)−2−フルオロアセテート(2.0g、8.3mmol)の溶液を、氷浴中で0℃まで冷却した。NaH(198mg、8.26mmol)を添加し、30分間撹拌した後、シクロプロパンカルバルデヒド(0.579g、8.26mmol)を反応混合物にゆっくり添加し、反応混合物を室温まで2時間加温した。反応物にDCM及び水を添加して後処理した。有機層を分離し、生理食塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥し、濃縮乾固させた。残渣をジオキサン(5mL)に溶解し、水(5mL)及びNaOH(1.321g、33.03mmol)を添加し、10分間撹拌した後、2MのHCl水溶液でpH約2まで酸性化し、DCMで抽出した。有機層を生理食塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥し、濃縮乾固させ、標記化合物を得た(0.72g、収率67%)。
工程C:(R,Z)−N−(1−(3−シクロプロピル−2−フルオロアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(3mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、150mg、0.28mmol)、(Z)−3−シクロプロピル−2−フルオロプロプ−2−エン酸(73mg、0.56mmol)、HATU(213mg、0.560mmol)、及びトリエチルアミン(142mg、1.40mmol)の溶液を室温で2時間撹拌した。反応混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(50mg、収率29%)。MS(ESI):C33H30FN5O4Sの質量計算値、611.7;m/z実測値、612.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.21(s,1H),8.33(d,J=5.5Hz,1H),8.07(s,1H),7.49−7.40(m,2H),7.39−7.33(m,1H),7.24−7.15(m,1H),7.15−7.05(m,3H),7.02−6.93(m,1H),5.97(d,J=5.5Hz,1H),5.16(dd,J=21.0,10.5Hz,1H),4.35−4.05(m,1H),3.96−3.71(m,2H),2.05(s,3H),2.02−1.90(m,2H),1.87−1.76(m,1H),1.74−1.62(m,1H),1.52−1.41(m,2H),1.31−1.23(m,1H),0.87−0.72(m,2H),0.50−0.31(m,2H)。
実施例229:(E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)アゼチジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(2mL)の溶液に、N−(アゼチジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例252、100mg、0.21mmol)、(E)−2−シアノ−3−シクロプロピルプロパ−2−エン酸(中間体17)(58mg、0.42mmol)、HATU(121mg、0.318mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(0.072mL、0.42mmol)を添加した。混合物を室温で終夜撹拌した後、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(63mg、収率50%)。MS(ESI):C32H26N6O4Sの質量計算値、590.7;m/z実測値、591.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3OD):δ 8.28(d,J=5.5Hz,1H),7.41−7.34(m,2H),7.32−7.26(m,1H),7.17−7.10(m,1H),7.09−7.00(m,3H),6.94−6.91(m,1H),6.91−6.86(m,1H),5.95(d,J=5.5Hz,1H),4.75−4.65(m,2H),4.47−4.37(m,1H),4.32−4.23(m,1H),4.06−3.97(m,1H),2.03(s,3H),1.96−1.86(m,1H),1.21−1.18(m,2H),0.96−0.89(m,2H)。
実施例230:N−(1−シクロプロピルアゼチジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
MeOH(10mL)中のN−(アゼチジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例252、150mg、0.30mmol)及び(1−エトキシシクロプロポキシ)トリメチルシラン(0.5mL)の溶液に、酢酸(1mL)、続いてシアノホウ水素化ナトリウム(93mg、1.5mmol)を添加した。得られた混合物を3時間加熱還流し、6M NaOH水溶液で反応をpH14に塩基性にした後、濃縮乾固し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(61mg、収率40%)。MS(ESI):C28H25N5O3Sの質量計算値、511.6;m/z実測値、512.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.45−8.25(m,1H),7.51−7.38(m,2H),7.37−7.28(m,1H),7.27−7.17(m,1H),7.16−7.07(m,3H),7.05−6.95(m,1H),6.18−6.06(m,1H),4.70−4.52(m,1H),3.89−3.69(m,2H),3.45−3.37(m,2H),2.16(s,3H),2.12−2.05(m,1H),0.57−0.48(m,2H),0.46−0.37(m,2H)。
実施例231:(R,EZ)−N−(1−(2−シアノ−3−メトキシアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(EZ)−2−シアノ−3−メトキシプロパ−2−エン酸。トリメトキシメタン(10mL)及び無水酢酸(2mL)中の2−シアノ酢酸(800mg、9.4mmol)の溶液を、N2雰囲気下で終夜加熱還流した後、それを濃縮乾固した。残渣をTHF/H2O(10mL/10mL)に溶解し、LiOH・H2O(790mg、18.8mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。反応物をEtOAcで抽出し、濃縮乾固させて、標記化合物を黄色の固体として得た(500mg、収率42%)。
工程B:(R,EZ)−N−(1−(2−シアノ−3−メトキシアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(4mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、200mg、0.40mmol)、(EZ)−2−シアノ−3−メトキシプロパ−2−エン酸(102mg、0.800mmol)、トリエチルアミン(81mg、0.80mmol)、及びHATU(304mg、0.800mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。水を添加し、沈殿物を濾過によって回収した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(40mg、収率17%)。MS(ESI):C32H28N6O5Sの質量計算値、608.7;m/z実測値、609.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.38−8.26(m,1H),7.94−7.81(m,1H),7.44−7.35(m,2H),7.35−7.28(m,1H),7.20−7.13(m,1H),7.12−7.02(m,3H),7.01−6.93(m,1H),6.12−6.00(m,1H),4.20−4.06(m,1H),3.99−3.80(m,1H),3.70(s,3H),3.48−3.30(m,3H),2.16−2.05(m,4H),2.01−1.91(m,1H),1.83−1.68(m,2H)。
実施例232:(R,E)−5−(*S)−(5−クロロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(5−クロロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程C〜Hに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Cにおいて、2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに5−クロロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−4−アミンを使用し、工程G及び*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジンー1−カルボキシレート使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C21H18ClN5O4Sの質量計算値、471.92;m/z実測値、472.0[M+H]+。
工程B:(R,E)−5−(*S)−(5−クロロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(4mL)中の(R)−5−(5−クロロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(110mg、0.23mmol)、(E)−2−シアノ−3−シクロプロピルプロパ−2−エン酸(中間体17)(32mg、0.23mmol)、トリエチルアミン(94mg、0.93mmol)、及びHATU(177mg、0.466mmol)の溶液を室温で3時間撹拌し、次に濃縮乾固させ、順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製して、標記化合物を白色の固体として得た(27mg、収率19%)。MS(ESI):C28H23N6O5Sの質量計算値、591.04;m/z実測値、591.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3OD):δ 8.55−8.31(m,1H),7.17(d,J=7.9Hz,1H),7.07(d,J=7.9Hz,1H),6.68−6.46(m,1H),6.30−6.20(m,1H),6.20−6.07(m,2H),4.18−4.03(m,2H),4.03−3.96(m,1H),3.26−3.07(m,2H),2.11−1.97(m,2H),1.93−1.75(m,2H),1.69−1.58(m,1H),1.27−1.15(m,2H),0.97−0.83(m,2H)。
実施例233:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(2−メチル−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程D〜Hに記載されるものと同様の条件で、工程Dにおいて、2−クロロ−4−(2−メチル−4−フェノキシアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリルの代わりに、2−クロロ−4−(2−メチル−4−テトラヒドロピラン−4−イルオキシアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリル(中間体31)を使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(100mg、0.197mmol)、(E)−2−シアノ−3−シクロプロピルプロパ−2−エン酸(中間体17)(54mg、0.39mmol)、HATU(97mg、0.26mmol)、及びDIPEA(68μL、0.39mmol)の溶液を室温で2時間撹拌し、次にフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体を得た(77mg、収率62%)。MS(ESI):C33H34N6O5Sの質量計算値、626.7;m/z実測値、627.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.36−8.27(m,1H),7.26−7.18(m,1H),7.06−7.00(m,1H),7.01−6.94(m,1H),6.58−6.49(m,1H),6.07−6.00(m,1H),4.69−4.59(m,1H),4.27−4.10(m,1H),4.04−3.89(m,4H),3.66−3.56(m,2H),3.23−3.03(m,1H),2.13(s,3H),2.10−1.95(m,5H),1.93−1.84(m,1H),1.82−1.69(m,3H),1.68−1.56(m,1H),1.25−1.16(m,2H),1.03−0.90(m,1H),0.90−0.76(m,1H)。
実施例234:(R,EZ)−N−(1−(2−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:2−(2−メトキシエチルアミノ)−2−メチルプロパン−1−オール。丸底フラスコに、2−アミノ−2−メチルプロパン−1−オール(1.0g、11mmol)、1−ブロモ−2−メトキシ−エタン(1.6g、11mmol)、NaI(168mg、1.12mmol)、K2CO3(3.10g、22.4mmol)及びCH3CN(20mL)を添加し、混合物を6時間還流した。減圧下で溶媒を除去し、残渣を更に精製することなく次の工程で使用した(1.22g、収率75%)。
工程B:tert−ブチルN−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−N−(2−メトキシエチル)カルバメート。丸底フラスコに、2−(2−メトキシエチルアミノ)−2−メチルプロパン−1−オール(1.22g、8.29mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(2.17g、9.94mmol)、Na2CO3(1.318g、12.43mmol)、THF(20mL)及び水(20mL)を添加し、室温で5時間撹拌した。混合物をEtOAcで抽出し、1MのHCl水溶液、飽和NaHCO3及び生理食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させて、標記化合物を黄色の液体として得た(462mg、収率23%)。
工程C:tert−ブチルN−(1,1−ジメチル−2−オキソ−エチル)−N−(2−メトキシエチル)カルバメート。DCM(10mL)中のDMSO(219mg、2.80mmol)の溶液を−78℃に冷却し、オキサリルジクロリド(284mg、2.24mmol)を滴下し、混合物を−78℃で30分間撹拌した後、DCM(10mL)に溶解したtert−ブチルN−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−N−(2−メトキシエチル)カルバメート(462mg、1.87mmol)を滴下し、混合物を−78℃で更に30分間撹拌した。−78℃でトリエチルアミンで反応をクエンチし、−78℃で30分間撹拌した。混合物を室温まで加温し、DCMで希釈し、飽和NaHCO3及び生理食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させて、標記化合物を無色の液体として得た(401mg、収率87%)。
工程D:(R,EZ)−tert−ブチル(4−シアノ−2−メチル−(5−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イル)(2−メトキシエチル)カルバメート。tert−ブチルN−(1,1−ジメチル−2−オキソ−エチル)−N−(2−メトキシエチル)カルバメート(200mg、0.815mmol)、(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン)−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例874、231mg、0.407mmol)、ピペリジン(0.3mL)、AcOH(0.1mL)、ジオキサン(10mL)及び4Aモレキュラーシーブ(1g)の溶液を、N2下で100℃で1時間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(29mg、収率9%)。
工程E:(R,EZ)−N−(1−(2−シアノ−4−((2−メトキシエチル)アミノ)−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。丸底フラスコに、(R,EZ)−tert−ブチル(4−シアノ−2−メチル−5−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イル)(2−メトキシエチル)カルバメート(29mg、0.036mmol)、濃HCl(2mL)、及びMeOH(2mL)を添加し、N2下で室温で1時間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(11mg、収率41%)。MS(ESI):C37H39N7O5Sの質量計算値、693.8;m/z実測値、694.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.35−8.29(m,1H),7.93−7.63(m,1H),7.44−7.38(m,2H),7.31−7.24(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.12−7.04(m,3H),7.01−6.95(m,1H),6.11−6.04(m,1H),4.60−3.95(m,3H),3.89−3.75(m,2H),3.70−3.56(m,2H),3.41−3.25(m,4H),3.25−3.05(m,1H),2.24−2.06(m,4H),2.06−1.83(m,2H),1.78−1.65(m,1H),1.65−1.49(m,6H)。
実施例235:(R)−5−(2,6−ジフルオロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例175の工程A〜Gに記載される条件を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H21F2N5O3Sの質量計算値、521.5;m/z実測値、522.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.90(d,J=5.56Hz,1H),8.16(d,J=5.56Hz,1H),7.45−7.55(m,2H),7.27−7.34(m,1H),7.24(d,J=7.58Hz,2H),6.95(d,J=8.08Hz,2H),6.00(d,J=5.05Hz,1H),4.03−4.16(m,1H),3.32−3.39(m,1H),3.12−3.20(m,1H),2.78−2.94(m,2H),1.85−2.02(m,2H),1.54−1.78(m,2H)。
工程236:N−((3S,4S)−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3S,4S)−3−アミノ−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H23N5O4Sの質量計算値、501.6;m/z実測値、502.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32(d,J=5.6Hz,1H),7.46−7.33(m,2H),7.31−7.23(m,1H),7.19−7.13(m,1H),7.11−7.03(m,3H),7.00−6.93(m,1H),6.06(d,J=5.5Hz,1H),4.54−4.45(m,1H),4.40−4.30(m,1H),3.79−3.68(m,1H),3.60−3.51(m,1H),3.51−3.41(m,1H),3.27−3.23(m,1H),2.11(s,3H)。
実施例237:N1−((E)−4−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)−N5−(15−オキソ−19−((3aS,4R,6aR)−2−オキソヘキサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾ−4−リル)−4,7,10−トリオキサ−14−アザノナデシル)グルタルアミド。
工程A:N−(3−(2−(2−(3−アミノプロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)−5−((3aS,4R,6aR)−2−オキソヘキサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)ペンタンアミド。5M水性HCl/MeOH(30mL)中のtert−ブチル(15−オキソ−19−((3aS,4S,6aR)−2−オキソヘキサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)−4,7,10−トリオキサ−14−アザノナデシル)カルバメート(5.80g、10.6mmol)の溶液を50℃の真空下で濃縮して、目的化合物を黄色の油状物として得た(5.2g、収率100%)。MS(ESI):C20H38N4O5Sの質量計算値、446.61;m/z実測値、447.3[M+H]+。
工程B:メチル5,21−ジオキソ−25−((3aS,4S,6aR)−2−オキソヘキサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)−10,13,16−トリオキサ−6,20−ジアザペンタコサン−1−オレート。無水DMF(50mL)中の5−メトキシ−5−オキソ−ペンタン酸(1.57g、10.8mmol)、HATU(4.91g、12.9mmol)、及びトリエチルアミン(4.35g、43.1mmol)の溶液を室温で10分間撹拌し、次にN−(3−(2−(2−(3−アミノプロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)−5−((3aS,4R,6aR)−2−オキソヘキサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)ペンタンアミド(5.20g、10.8mmol)を添加し、混合物を16時間撹拌した。粗混合物を濃縮乾固させ、順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製して、標記化合物を得た(3.3g、収率53%)。MS(ESI):C26H46N4O8Sの質量計算値、574.73;m/z実測値、575.3[M+H]+。
工程C:5,21−ジオキソ−25−((3aS,4S,6aR)−2−オキソヘキサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)−10,13,16−トリオキサ−6,20−ジアザペンタコサン−1−エン酸。i−PrOH/H2O(7:3、108mL)中のメチル5,21−ジオキソ−25−((3aS,4S,6aR)−2−オキソヘキサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)−10,13,16−トリオキサ−6,20−ジアザペンタコサン−1−オエート(3.3g、5.7mmol)及びCaCl2(9.6g、86mmol)の溶液に、0.5MのNaOH(14mL)を室温で添加した。5時間後、反応混合物を5MのHCl水溶液で中和し、DCM(3×100mL)で抽出し、無水Na2SO4で乾燥し、濃縮乾固させ、順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製して、無色の粘性泡状物として得た(2.0g、42%収率)。MS(ESI):C25H44N4O8Sの質量計算値、560.70;m/z実測値、561.3[M+H]+。
工程D:N1−((E)−4−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)−N5−(15−オキソ−19−((3aS,4R,6aR)−2−オキソヘキサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾ−4−リル)−4,7,10−トリオキサ−14−アザノナデシル)グルタルアミド。無水DMF(10mL)中の5,21−ジオキソ−25−((3aS,4S,6aR)−2−オキソヘキサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)−10,13,16−トリオキサ−6,20−ジアザペンタコサン−1−エン酸(193mg、3.44mmol)、HATU(261mg、0.687mmol)、及びトリエチルアミン(70mg、0.69mmol)の溶液を室温で10分間撹拌した後、(R,E)−N−(1−(4−アミノブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例27、200mg、0.34mmol)を添加し、混合物を2時間撹拌した。粗混合物を濃縮乾固させ、順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製して、標記化合物をわずかに黄色の固体として得た(153mg、収率40%)。MS(ESI):C56H72N10O11S2の質量計算値、1125.4;m/z実測値、1125.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.40−8.20(m,1H),7.47−7.25(m,3H),7.23−6.88(m,5H),6.78−6.63(m,1H),6.62−6.47(m,1H),6.06(s,1H),4.55−4.42(m,1H),4.35−4.06(m,2H),4.03−3.85(m,3H),3.70−3.41(m,12H),3.27−3.10(m,6H),3.05−2.84(m,2H),2.75−2.60(m,1H),2.34−2.00(m,10H),1.95−1.81(m,3H),1.80−1.51(m,10H),1.46−1.25(m,3H)。
実施例238:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−4−メチル−4−(メチルアミノ)ペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−メチルプロパン酸2−アミノ−2−メチルプロパン酸(4.0g、39mmol)、NaOH(1.55g、38.8mmol)、水(50mL)、及びTHF(20mL)の溶液に、(Boc)2O(10.16g、46.55mmol)を室温で少しずつ添加した。混合物を終夜撹拌した後、濃縮乾固させ、EtOAcで抽出した。1MのHCl水溶液で水層のpHを3〜4に調整し、EtOAcで抽出し、生理食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮乾固させ、標記化合物を白色の固体として得た(3.21g、収率40.7%)。
工程B:メチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−メチルプロパノエート。丸底フラスコに、2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−メチルプロパン酸(2.0g、9.8mmol)、濃H2SO4(0.1mL)、及びMeOH(20mL)を添加し、60℃で5時間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、残渣をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO3及び生理食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させて、標記化合物を白色の固体として得た(1.78g、収率83.3%)。
工程C:メチル2−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]−2−メチルプロパンノエート。DMF(12mL)中のメチル2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−メチルプロパノエート(0.89g、4.10mmol)の溶液に、NaH(353mg、14.7mmol)を0℃で少しずつ添加した。混合物をこの温度で5分間撹拌した後、ヨウ化メチル(2.089g、14.72mmol)を0℃で滴下した。得られた混合物を終夜撹拌し、H2Oでクエンチし、EtOAcで抽出した。有機相を合わせて生理食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を無色の油状物として得た(0.72g、収率76%)。
工程D:tert−ブチルN−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−N−メチルカルバメート。THF(15mL)中のLiAlH4(0.118g、3.11mmol)の懸濁液に、N2下、0℃でメチル2−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]−2−メチルプロパノエート(0.72g、3.1mmol)を添加した。混合物をこの温度で4時間撹拌し、次に0℃で氷/水でクエンチし、EtOAcで抽出し、有機層を生理食塩水で洗浄し、無水Na2 SO4で乾燥し、濃縮乾固させて、標記化合物を黄色の液体を得た(0.33g、収率51%)。
工程E:tert−ブチルメチル(2−メチル−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート。DMSO(0.19g、2.4mmol)及びびDCM(10mL)の溶液を−78℃に冷却し、オキサリルジクロリド(0.247g、1.95mmol)を滴下し、混合物を−78℃で30分間撹拌した。次に、DCM(5mL)中のtert−ブチルN−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)−N−メチルカルバメート(0.33g、1.6mmol)を滴下し、混合物を−78℃で更に30分撹拌した。−78℃のトリエチルアミン(0.328g、3.25mmol)を添加しることによって反応をクエンチし、−78℃で30分間撹拌した。混合物を室温まで加温し、DCMで希釈し、飽和NaHCO3及び生理食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させて、標記化合物を無色の液体として得た(0.27g、収率81%)。
工程F:(R,E)−tert−ブチル(4−シアノ−2−メチル−(5−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イル)(メチル)カルバメート。丸底フラスコに、(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例874、0.253g、0.447mmol)、tert−ブチルメチル(2−メチル−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメート(0.27g、1.3mmol)、ピペリジン(0.3mL)、AcOH(0.1mL)、ジオキサン(10mL)、及び4Aモレキュラーシーブ(1g)を添加し、N2下100℃で1時間で撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(79mg、収率24%)。
工程G:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−4−メチル−4−(メチルアミノ)ペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(3mL)中の(R,E)−tert−ブチル(4−シアノ−2−メチル−5(−3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−5−オキソペンタ−3−エン−2−イル)(メチル)カルバメート(79.0mg、0.105mmol)の溶液に、濃HCl(3mL)を添加し、室温で30分間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、DCMで希釈し、飽和NaHCO3及び生理食塩水で洗浄し、濃縮乾固し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(44mg、収率65%)。MS(ESI):C35H35N7O4Sの質量計算値、649.8;m/z実測値、650.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.35−8.30(m,1H),7.92−7.61(m,1H),7.42−7.35(m,2H),7.32−7.25(m,1H),7.20−7.12(m,1H),7.11−7.02(m,3H),6.99−6.94(m,1H),6.09−6.04(m,1H),4.40−3.90(m,3H),3.25−2.87(m,5H),2.14−2.04(m,4H),1.96−1.80(m,2H),1.80−1.58(m,1H),1.58−1.47(m,6H)
実施例239:(R,E)−5−(5−クロロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
*Rを単離するために、工程Fの後にキラル分割方法Aを使用した以外は、実施例232と同じ合成を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H23ClN6O5Sの質量計算値、591.0;m/z実測値、591.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3ODの混合物):δ 8.52−8.34(m,1H),7.18(d,J=8.6Hz,1H),7.08(d,J=8.6Hz,1H),6.65−6.49(m,1H),6.30−6.20(m,1H),6.20−6.08(m,2H),4.15−4.03(m,2H),4.02−3.94(m,1H),3.26−3.10(m,2H),2.12−1.98(m,2H),1.94−1.72(m,2H),1.68−1.58(m,1H),1.28−1.15(m,2H),0.98−0.85(m,2H)。
実施例240:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(3−(メチルスルホニル)プロパノイル)アゼチジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(3mL)中のN−(アゼチジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例252、100mg、0.21mmol)、3−メチルスルホニルプロパン酸(36mg、0.23mmol)、HATU(161mg、0.424mmol)、及びトリエチルアミン(43mg、0.42mmol)の溶液を室温で2時間撹拌し、次にフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(65mg、収率51%)。MS(ESI):C29H27N5O6S2の質量計算値、605.7;m/z実測値、606.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.78(d,J=6.6Hz,1H),8.31(d,J=5.5Hz,1H),7.47−7.40(m,2H),7.35(d,J=8.6Hz,1H),7.23−7.16(m,1H),7.16−7.05(m,3H),6.99−6.92(m,1H),5.95(d,J=5.5Hz,1H),4.77−4.62(m,1H),4.52−4.40(m,1H),4.23−4.10(m,2H),4.01−3.85(m,1H),2.99(s,3H),2.60−2.51(m,2H),2.05(s,3H)。
工程241:N−((3S,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3S,4R)−3−アミノ−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレート(中間体24)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H23N5O4Sの質量計算値、501.6;m/z実測値、502.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.28(d,J=5.6Hz,1H),7.46−7.33(m,2H),7.33−7.23(m,1H),7.21−7.12(m,1H),7.12−7.01(m,3H),6.99−6.93(m,1H),6.03(d,J=5.4Hz,1H),4.61−4.56(m,1H),4.49−4.45(m,1H),3.59−3.54(m,1H),3.45−3.39(m,1H),3.37−3.33(m,1H),3.24−3.12(m,1H),2.10(s,3H)。
実施例242:(R)−5−(2−メチル−4−(2−トリルフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(2−メチル−4−(2−トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいてフェノールの代わりに2−(トリフルオロメチル)フェノールを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H24F3N5O3Sの質量計算値、567.58;m/z実測値、568.0[M+H]+。
工程B:(R)−5−(2−メチル−4−(2−トリルフルオロメチル)フェノキシ)フェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(10mL)中の(R)−5−2−メチル−4−(2−(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(505mg、0.890mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(1mL、H2O中37重量%)及びNaBH(OAc)3(377mg、1.78mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。混合物にDCM(50mL)、MeOH(5mL)、水(30mL)、及びNH4OH水溶液(2mL)を添加した。有機層を回収し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(77mg、収率13%)。MS(ESI):C29H26F3N5O3Sの質量計算値、581.6;m/z実測値、582.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.29(d,J=5.5Hz,1H),8.12−8.02(m,1H),7.82−7.77(m,1H),7.73−7.66(m,1H),7.41−7.33(m,2H),7.21−7.18(d,J=8.3Hz,1H),7.17−7.15(m,1H),7.05−7.00(m,1H),5.94(d,J=5.5Hz,1H),4.01−3.94(m,1H),2.94−2.85(m,1H),2.77−2.68(m,1H),2.27(s,3H),2.07(s,3H),2.06−1.94(m,2H),1.82−1.75(m,1H),1.74−1.67(m,1H),1.60−1.49(m,1H),1.42−1.33(m,1H)。
実施例243:N−((3S,4S)−4−ヒドロキシ−1−メチルピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
MeOH(5mL)中のN−((3S,4S)−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例236、100mg、0.2mmol)及びホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)の溶液に、NaBH(OAc)3(127mg、0.597mmol)を添加し、室温で1時間撹拌し、濃縮乾固し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(68mg、収率66%)。MS(ESI):C27H25N5O4Sの質量計算値、515.6;m/z実測値、516.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.26(dd,J=5.6Hz,1.0,1H),7.44−7.33(m,2H),7.31−7.25(m,1H),7.19−7.11(m,1H),7.11−7.02(m,3H),7.00−6.91(m,1H),6.01(d,J=5.6Hz,1H),4.35−4.25(m,2H),3.15−3.03(m,2H),2.74−2.65(m,1H),2.64−2.57(m,1H),2.45(s,3H),2.10(s,3H)。
実施例244:N−((3S,4S)−4−メトキシ−1−メチルピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
MeOH(5mL)中のN−((3S,4S)−4−メトキシピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例245、100mg、0.19mmol)及びホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)の溶液に、NaBH(OAc)3(123mg、0.582mmol)を添加し、室温で1時間撹拌し、濃縮乾固し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(63mg、収率60%)。MS(ESI):C28H27N5O4Sの質量計算値、529.6;m/z実測値、530.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.30(d,J=5.4Hz,1H),7.48−7.35(m,2H),7.35−7.28(m,1H),7.23−7.13(m,1H),7.13−7.02(m,3H),7.03−6.93(m,1H),6.05(d,J=5.4Hz,1H),4.53−4.39(m,1H),4.01−3.87(m,1H),3.41(s,3H),3.18−2.97(m,2H),2.78−2.57(m,2H),2.44(s,3H),2.19−2.07(m,3H)。
工程245:N−((3S,4S)−4−メトキシピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−メトキシピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3S,4S)−3−アミノ−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H25N5O4Sの質量計算値、515.6;m/z実測値、516.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.17(d,J=5.6Hz,1H),7.39−7.32(m,2H),7.25−7.19(m,1H),7.16−7.09(m,1H),7.08−7.00(m,3H),6.98−6.90(m,1H),5.91(d,J=5.6Hz,1H),4.53−4.46(m,1H),4.04−3.96(m,1H),3.49−3.44(m,1H),3.43(s,3H),3.41−3.37(m,1H),3.22−3.12(m,2H),2.07(s,3H)。
実施例246:N−(1−(3−メトキシプロパノイル)アゼチジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
MeOH(10mL)中のN−(1−アクリロイルアゼチジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例109、95mg、0.18mmol)の溶液に、NaHCO3(49mg、0.91mmol)を添加し、60℃で2時間撹拌し、濃縮乾固し、残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(33mg、収率32%)。MS(ESI):C29H27N5O5Sの質量計算値、557.6;m/z実測値、558.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32(d,J=5.5,1H),7.44−7.35(m,2H),7.32−7.26(m,1H),7.22−7.13(m,1H),7.11−7.03(m,3H),7.00−6.94(m,1H),6.06(d,J=5.5,1H),4.79−4.74(m,1H),4.60−4.52(m,1H),4.36−4.29(m,1H),4.29−4.19(m,1H),4.08−3.98(m,1H),3.64(t,J=6.0,2H),3.33(s,3H),2.40(t,J=6.1,2H),2.12(s,3H)。
実施例247:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
無水DMF(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、100mg、0.2mmol)及び(E)−4−メチルペンタ−2−エン酸(500mg、4.4mmol)の溶液に、HATU(228mg、0.600mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(130mg、1.0mmol)を添加し、室温で終夜撹拌した。反応混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(16mg、収率13%)。MS(ESI):C33H33N5O4Sの質量計算値、595.7;m/z実測値、596.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.61−9.34(m,1H),8.34(d,J=5.3Hz,1H),7.43−7.34(m,2H),7.20−7.13(m,2H),7.12−7.05(m,2H),7.00(s,1H),6.96−6.93(m,1H),6.26−6.15(m,1H),6.04−5.94(m,1H),4.17−4.04(m,1H),3.96−3.79(m,1H),3.69−3.55(m,1H),2.56−2.35(m,1H),2.10(s,3H),2.08−1.83(m,2H),1.81−1.59(m,5H),1.161−0.96(m,6H)。
実施例248:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルアゼチジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
MeOH(5mL)中のN−(アゼチジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例252、100mg、0.2mmol)及びホルムアルデヒド(33mg、1.1mmol、H2O中37重量%)の溶液に、NaBH(OAc)3(135mg、0.637mmol)を添加し、室温で終夜撹拌した。2MのNaOHでpH>7までpHを調整し、次に濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(41mg、収率39%)。MS(ESI):C26H23N5O3Sの質量計算値、485.6;m/z実測値、486.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3ODの混合物):δ 8.22(d,J=4.9,1H),7.44−7.32(m,2H),7.30−7.21(m,1H),7.19−7.10(m,1H),7.10−6.98(m,3H),6.97−6.84(m,1H),5.89(d,J=5.4,1H),4.57−4.41(m,1H),3.79−3.69(m,2H),3.37−3.25(m,2H),2.41(s,3H),2.03(s,3H)。
実施例249:(S)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(S)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜H(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3S)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(S)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。Ar下で撹拌棒を備えた炉乾燥したマイクロ波バイアルに、(S)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(103.2mg、0.168mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(25.5mg、0.407mmol)、及びMeOH(4mL)を添加し、氷浴中で0℃まで冷却した。次に、ホルムアルデヒド水溶液(0.014mL、H2O中37重量%)をセプタムキャップを通してシリンジを介して添加した。反応物を室温までゆっくりと加温し、室温で更に30分間撹拌した。粗反応混合物を濾過し、HPLCで精製して、標記化合物を得た(16.2mg、収率18.8%)。MS(ESI):C28H27N5O3Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、514.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.28(d,J=5.6Hz,1H),7.45−7.33(m,2H),7.29(d,J=8.5Hz,1H),7.21−6.89(m,5H),6.03(d,J=5.5Hz,1H),4.24−4.05(m,1H),3.03−2.85(m,1H),2.79−2.59(m,1H),2.34(s,3H),2.28−2.04(m,5H),1.98−1.39(m,4H)。
実施例250:(R)−5−(4−(シクロヘキシルオキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:2−クロロ−4−[4−(シクロヘキソキシ)メトキシ−2−メチルアニリノ]ピリジン−3−カルボニトリル。THF(20mL)中の2−クロロ−4−(4−ヒドロキシ−2−メチルアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリル(中間体14)(1.0g、3.9mmol)、シクロヘキサノール(1.16g、11.5mmol)、及びPPh3(1.5g、5.7mmol)の冷溶液(0℃)に、DIAD(1.17g、5.79mmol)を添加し、室温で終夜撹拌した。混合物を濃縮乾固し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(400mg、収率30%)。MS(ESI):C19H20ClN3Oの質量計算値、341.84;m/z実測値、342.0[M+H]+。
工程B:(R)−5−(4−(シクロヘキシルオキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程D〜Gと同様の方法で、工程Dにおいて、2−クロロ−4−(2−メチル−4−フェノキシアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリルの代わりに、2−クロロ−4−[4−(シクロヘキソキシ)−2−メチルアニリノ]ピリジン−3−カルボニトリルを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(3R)−1−メチルピペリジン−3−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H33N5O3Sの質量計算値、519.7;m/z実測値、520.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.48(s,1H),8.37−8.32(m,1H),7.26−7.19(m,1H),7.06−7.00(m,1H),6.99−6.94(m,1H),6.11−6.05(m,1H),4.52−4.37(m,1H),4.37−4.25(m,1H),3.49−3.40(m,1H),3.28−3.20(m,1H),2.86−2.73(m,5H),2.14(s,3H),2.08−2.00(m,4H),1.89−1.81(m,3H),1.72−1.50(m,5H),1.46−1.37(m,2H)。
実施例251:N−(1−エチルアゼチジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
MeOH(10mL)中のN−(アゼチジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例252、100mg、0.20mmol)及びアセトアルデヒド(0.5mL)の溶液に、NaBH(OAc)3(209mg、0.985mmol)を添加し、室温で1時間撹拌し、濃縮乾固し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(50mg、収率51%)。MS(ESI):C27H25N5O3Sの質量計算値、499.6;m/z実測値、500.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.67(s,1H),8.27(d,J=4.9Hz,1H),7.49−7.38(m,2H),7.36−7.27(m,1H),7.23−7.15(m,1H),7.15−7.03(m,3H),7.00−6.90(m,1H),5.90(d,J=5.3Hz,1H),4.52−4.38(m,1H),3.68−3.60(m,2H),3.11−3.20(m,2H),2.61−2.50(m,2H),2.05(s,3H),0.95−0.83(m,3H)。
実施例252:N−(アゼチジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル3−アミノアゼチジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H21N5O3Sの質量計算値、471.5;m/z実測値、472.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.95(s,1H),8.86(d,J=6.5Hz,1H),8.36(d,J=5.5Hz,1H),7.52−7.34(m,3H),7.24−7.15(m,1H),7.15−7.08(m,3H),7.04−6.95(m,1H),6.01(d,J=5.4Hz,1H),4.88−4.66(m,1H),4.21−4.02(m,4H),2.06(s,3H)。
実施例253:(R)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(2−メチルアミノ)アセチル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチルメチル−(2−(3−(5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル)カルバメート。DMF(3mL)中の(R)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例300、104mg、0.194mmol)、2−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]酢酸(中間体21)(44mg、0.23mmol)、HATU(96mg、0.25mmol)、及びトリエチルアミン(0.108mL、0.776mmol)の溶液を室温で終夜撹拌し、次にフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(100mg、77%)。
工程B:(R)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(2−メチルアミノ)アセチル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。HCl/MeOH(2M、3mL)中の(R)−tert−ブチルメチル(2−(3−(5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル)カルバメート(100mg、0.15mmol)の溶液を、室温で4時間撹拌し、濃縮乾固させた。飽和NaHCO3でpH>7までpHを調整し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(60mg、収率70%)。MS(ESI):C30H30N6O4Sの質量計算値、570.7;m/z実測値、571.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.09−7.96(m,1H),7.41−7.34(m,2H),7.20−7.11(m,2H),7.10−7.05(m,2H),7.04−7.00(m,1H),6.98−6.92(m,1H),5.84−5.71(m,1H),4.24−3.90(m,2H),3.86−3.77(m,1H),3.66−3.55(m,1H),3.53−3.42(m,2H),3.27−3.20(m,1H),2.40−2.30(m,3H),2.14−2.03(m,4H),1.95−1.76(m,2H),1.66−1.53(m,1H)。
実施例254:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−メトキシアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H23N5O4Sの質量計算値、477.5;m/z実測値、477.9[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.15(d,J=16.5Hz,1H),8.33(d,J=5.5Hz,1H),8.13−8.02(m,1H),7.38(d,J=8.9Hz,2H),7.14(d,J=9.0Hz,2H),6.90−6.72(m,1H),6.12(d,J=16.7Hz,1H),6.02(d,J=5.5Hz,1H),5.70(d,J=1.0Hz,1H),4.50−4.21(m,1H),4.09−3.99(m,1H),3.85(s,3H),3.79(s,1H),3.17−2.94(m,1H),2.82−2.60(m,1H),1.96−1.94(m,1H),1.81−1.78(m,1H),1.74−1.59(m,1H),1.44(brs,1H)。
実施例255:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−フルオロフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−フルオロアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C23H20FN5O3Sの質量計算値、465.5;m/z実測値、466.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.27(s,1H),8.33(d,J=5.5Hz,1H),8.16−8.07(m,1H),7.56−7.53(m,2H),7.47−7.43(m,2H),6.90−6.70(m,1H),6.11(d,J=17.0Hz,1H),6.03(d,J=5.5Hz,1H),5.69(d,J=12.2Hz,1H),4.53−4.16(m,1H),4.12−3.95(m,1H),3.79(brs,1H),3.17−2.94(m,1H),2.83−2.65(m,1H),1.97−1.94(m,1H),1.81−1.78(m,1H),1.74−1.59(m,1H),1.44(brs,1H)。
実施例256:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−クロロフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−クロロアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C23H20ClN5O3Sの質量計算値、482.0;m/z実測値、482.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.27(s,1H),8.31(d,J=5.5Hz,1H),8.15(s,1H),7.68(d,J=8.7Hz,2H),7.51(d,J=8.5Hz,2H),6.89−6.71(m,1H),6.11(d,J=16.6Hz,1H),6.04(d,J=5.4Hz,1H),5.69(dd,J=10.5,2.2Hz,1H),4.52−4.12(m,1H),4.09−3.95(m,1H),3.79(s,1H),3.16−2.97(m,1H),2.85−2.63(m,1H),2.00−1.90(m,1H),1.81−1.77(m,1H),1.72−1.62(m,1H),1.43(s,1H)。
実施例257:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−フェニル−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりにアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C23H21N5O3Sの質量計算値、447.5;m/z実測値、448.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.30−8.23(m,1H),7.65−7.50(m,3H),7.49−7.38(m,2H),6.85−6.69(m,1H),6.26−6.13(m,1H),6.11−6.02(m,1H),5.79−5.64(m,1H),4.61−4.23(m,1H),4.21−3.86(m,2H),3.20−3.09(m,1H),2.95−2.80(m,1H),2.10−1.97(m,1H),1.91−1.80(m,1H),1.77−1.66(m,1H),1.62−1.47(m,1H)。
実施例258:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(2−メチルピペリジン−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル4−アミノ−2−メチルピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H27N5O3Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、514.7[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6):δ 8.30(d,J=5.5Hz,1H),7.46−7.34(m,2H),7.30(d,J=8.6Hz,1H),7.18−7.10(m,1H),7.09−6.97(m,3H),6.96−6.86(m,1H),5.97(d,J=5.5Hz,1H),4.09−3.99(m,1H),3.37−3.17(m,2H),3.06−2.85(m,1H),2.09−1.92(m,5H),1.78−1.62(m,1H),1.60−1.50(m,1H),1.23(d,J=6.5Hz,3H)。
実施例259:N−((3R,5R)−5−メトキシ−1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(3R,5R)−tert−ブチル3−メトキシ−5−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。実施例1の方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R,5S)−3−アミノ−5−メトキシピペリジン−1−カルボキシレート(中間体29)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C33H35N5O6Sの質量計算値、629.73;m/z実測値、630.3[M+H]+。
工程B:N−((3R,5R)−5−メトキシピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(15mL)中の(3R,5R)−tert−ブチル3−メトキシ−5−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(250mg、0.397mmol)を室温で約2時間、濃HCl(2mL)で処理した。混合物を濃縮乾固させ、標記化合物を得(150mg、収率97%)、それを更に精製することなく次の工程を実行した。MS(ESI):C28H27N5O4Sの質量計算値、629.73;m/z実測値、630.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.24(d,J=5.6Hz,1H),7.45−7.35(m,2H),7.29−7.23(m,1H),7.19−7.12(m,1H),7.11−7.02(m,3H),7.01−6.93(m,1H),5.98(d,J=5.6Hz,1H),4.41−4.25(m,1H),3.62−3.54(m,1H),3.41−3.37(m,3H),3.22−3.13(m,1H),3.10−3.01(m,1H),2.80−2.72(m,1H),2.70−2.59(m,1H),2.28−2.15(m,1H),2.11(s,3H),1.87−1.75(m,1H)。
工程C:N−((3R,5R)−5−メトキシ−1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(5mL)中のN−((3R,5R)−5−ヒドロキシピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(80mg、0.15mmol)の溶液をホルムアルデヒド(1.0mL、H2O中37重量%)で処理した。撹拌した反応混合物にNaBH(OAc)3(65mg、0.31mmol)を添加し、室温で1時間撹拌し、濃縮乾固し、残渣を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(38mg、収率46%)。MS(ESI):C29H29N5O4Sの質量計算値、543.6;m/z実測値、544.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.29(d,J=5.5Hz,1H),7.47−7.35(m,2H),7.34−7.25(m,1H),7.21−7.13(m,1H),7.12−7.01(m,3H),7.00−6.93(m,1H),6.04(d,J=5.5Hz,1H),4.51−4.36(m,1H),3.65−3.55(m,1H),3.37(s,3H),2.95−2.69(m,2H),2.45−2.31(m,4H),2.28−2.19(m,1H),2.11(s,3H),2.05−1.93(m,1H),1.80−1.67(m,1H)。
実施例260:(R)−N−(1−(2−クロロ−3−メチルブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、150mg、0.28mmol)、2−クロロ−3−メチルブタ−2−エン酸(75mg、0.56mmol)、HATU(138mg、0.364mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(90mg、0.70mmol)の溶液を室温で2時間撹拌した。混合物をHPLCで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(103mg、収率59.6%)。MS(ESI):C32H30ClN5O4Sの質量計算値、616.1;m/z実測値、616.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.36−8.31(m,1H),7.44−7.37(m,2H),7.34−7.28(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.12−7.04(m,3H),7.01−6.95(m,1H),6.11−6.06(m,1H),4.52−4.23(m,1H),4.05−3.71(m,2H),3.23−3.09(m,1H),3.00−2.87(m,1H),2.15−2.03(m,4H),1.94−1.78(m,7H),1.76−1.54(m,2H)。
実施例261:(R,Z)−N−(1−(2−フルオロブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用し、実施例260で見られるものと同様の方法を使用して、2−クロロ−3−メチルブタ−2−エン酸の代わりに(EZ)−2−フルオロブタ−2−エン酸を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C31H28FN5O4Sの質量計算値、585.6;m/z実測値、586.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.29(d,J=5.5Hz,1H),8.16(s,1H),7.47−7.37(m,2H),7.36−7.27(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.13−7.02(m,3H),6.98−6.90(m,1H),5.92(d,J=5.2Hz,1H),5.68−5.45(m,1H),4.30−3.95(m,1H),3.93−3.73(m,2H),3.15−2.70(m,2H),2.03(s,3H),1.96−1.88(m,1H),1.84−1.71(m,1H),1.69−1.60(m,3H),1.59−1.49(m,1H),1.48−1.37(m,1H)。
実施例262:N−(1−メチル−5−オキソピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピロリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、4−アミノ−1−メチルピペリジン−2−オンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H23N5O4Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、514.7[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6/CD3OD):δ 8.28−8.21(m,1H),7.41−7.32(m,2H),7.28−7.23(m,1H),7.15−7.09(m,1H),7.08−7.02(m,2H),7.02−6.98(m,1H),6.93−6.89(m,1H),5.96−5.88(m,1H),4.57−4.50(m,1H),3.71−3.66(m,1H),3.33−3.26(m,1H),2.73(s,3H),2.67−2.60(m,1H),2.42−2.34(m,1H),2.02(s,3H)。
実施例263:(R)−N−(1−(2−フルオロ−3−メチルブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(4mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、200mg、0.37mmol)、2−フルオロ−3−メチルブタ−2−エン酸(中間体30,88mg、0.75mmol)、HATU(284mg、0.746mmol)、及びトリエチルアミン(75mg、0.75mmol)の溶液を室温で2時間撹拌し、次にフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(135mg、収率60.3%)。MS(ESI):C32H30FN5O4Sの質量計算値、599.7;m/z実測値、600.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.50−10.01(br,1H),8.31(d,J=5.4Hz,1H),8.15−8.00(m,1H),7.48−7.38(m,2H),7.37−7.31(m,1H),7.21−7.13(m,1H),7.12−7.04(m,3H),7.01−6.88(m,1H),5.95(d,J=5.5Hz,1H),4.45−3.98(m,1H),3.88−3.53(m,2H),3.17−2.93(m,1H),2.85−2.63(m,1H),2.03(s,3H),1.97−1.85(m,1H),1.85−1.72(m,1H),1.71−1.55(m,7H),1.47−1.33(m,1H)。
実施例264:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−(ペンタフルオロチオ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:2−メチル−4−(ペンタフルオロ−{6}−スルファニル)アニリン。エタノール(50mL)中のペンタフルオロ−(3−メチル−4−ニトロフェニル)−{6}−スルファン(1.5g、5.7mmol)の撹拌した溶液に、0℃でFe粉末(1.27g、22.8mmol)を添加し、続いて濃HCl(2.5mL)をゆっくりと添加した。混合物を室温で更に1時間撹拌し、次に反応物を氷水に注ぎ、炭酸ナトリウムで中和し、DCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固させて標記化合物を黄色の油状物として得た(1.13g、収率85.0%)。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−(ペンタフルオロチオ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−メチル−4−(ペンタフルオロ−{6}−スルファニル)アニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C23H20F5N5O3S2の質量計算値、573.6;m/z実測値、574.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.37−8.30(m,1H),8.03−7.97(m,1H),7.93−7.86(m,1H),7.65−7.57(m,1H),6.69−6.54(m,1H),6.33−6.22(m,1H),6.08−6.01(m,1H),5.80−5.72(m,1H),4.65−4.54(m,1H),4.04−3.53(m,4H),2.40−1.99(m,5H)。
実施例265:(S)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピロリジン−2−イル)メチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(S)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−2−イルメチル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(2S)−2−(アミノメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(S)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピロリジン−2−イル)メチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(2mL)中の(S)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−2−イルメチル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(150mg、0.30mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(1mL、H2O中37重量%)をゆっくり添加し、10分間撹拌した。次に、NaBH(OAc)3(127mg、0.600mmol)をゆっくり添加し、混合物を2時間撹拌した後、NaOHを添加し、混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィ後、分取TLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(43mg、収率28%)。MS(ESI):C28H27N5O3Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、514.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 8.34(d,J=5.5Hz,1H),7.45−7.34(m,2H),7.20−7.14(m,2H),7.12−7.07(m,2H),7.02−6.99(m,1H),6.97−6.93(m,1H),5.99(d,J=5.5Hz,1H),3.81−3.66(m,1H),3.43−3.28(m,1H),3.28−3.12(m,1H),2.73−2.53(m,1H),2.43(s,3H),2.39−2.30(m,1H),2.12(s,3H),2.05−1.90(m,1H),1.85−1.72(m,2H),1.71−1.62(m,1H)。
実施例266:N−((3R,5S)−5−ヒドロキシ−1−メチルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:N−((3R,5S)−5−ヒドロキシピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5S)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R,5S)−3−アミノ−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(中間体2)を使用して、標記化合物を調製した。
工程B:N−((3R,5S)−5−ヒドロキシ−1−メチルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(2mL)中のN−((3R,5R)−5−ヒドロキシピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(80mg、0.16mmol)及びホルムアルデヒド(0.3mL、H2O中37重量%)の溶液に、NaBH(OAc)3(67mg、0.32mmol)を添加し、室温で終夜撹拌し、濃縮乾固し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(70mg、収率85%)。MS(ESI):C28H27N5O4Sの質量計算値、529.6;m/z実測値、530.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34(d,J=5.6Hz,1H),7.44−7.36(m,2H),7.33−7.28(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.12−7.05(m,3H),7.02−7.95(m,1H),6.09(d,J=5.6Hz,1H),4.41−4.27(m,1H),4.10−4.39(m,1H),3.13−2.97(m,2H),2.87−2.47(m,5H),2.16−2.04(m,4H),1.78−1.64(m,1H)。
実施例267:(S)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜G(*Rアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と類似の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(3S)−テトラヒドロピラン−3−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H24N4O4Sの質量計算値、500.6;m/z実測値、501.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6):δ 8.42(d,J=5.5Hz,1H),7.56−7.47(m,2H),7.45−7.37(m,1H),7.32−7.24(m,1H),7.22−7.14(m,3H),7.09−7.05(m,1H),6.11(d,J=5.5Hz,1H),4.09−4.02(m,1H),3.98−3.95(m,1H),3.94−3.84(m,1H),3.47−3.38(m,1H),3.37−3.31(m,1H),2.19(s,3H),2.11−2.01(m,1H),1.86−1.67(m,3H)。
実施例268:N−((3R,5S)−5−メトキシピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5S)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−メトキシピペリジン−1−カルボキシレート(中間体29)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H27N5O4Sの質量計算値、529.6;m/z実測値、530.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.38−8.31(m,1H),7.45−7.36(m,2H),7.33−7.26(m,1H),7.22−7.12(m,1H),7.12−7.04(m,3H),7.02−6.93(m,1H),6.14−6.05(m,1H),4.48−4.38(m,1H),3.82−3.72(m,1H),3.52(s,3H),3.40−3.31(m,2H),3.28−3.19(m,2H),2.27−2.17(m,1H),2.16−2.08(m,3H),2.07−2.00(m,1H)。
実施例269:(S)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−2−イルメチル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(2S)−2−(アミノメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H25N5O3Sの質量計算値、499.6;m/z実測値、500.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 8.33−8.26(m,1H),7.42−7.35(m,2H),7.23−7.14(m,2H),7.12−7.06(m,2H),7.02−6.98(m,1H),6.98−6.92(m,1H),6.54(br,1H),6.03−5.90(m,1H),3.59−3.51(m,1H),3.47−3.39(m,1H),3.29−3.19(m,1H),3.02−2.92(m,2H),2.15−2.08(m,3H),1.97−1.90(m,1H),1.88−1.79(m,1H),1.78−1.69(m,1H),1.51−1.41(m,1H)。
実施例270:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程D〜Iと同様の方法で、工程Dにおいて、2−クロロ−4−(2−メチル−4−フェノキシアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリルの代わりに、2−クロロ−4−(2−メチル−4−テトラヒドロピラン−4−イルオキシアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリル(中間体31)を使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−フルオロピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H29N5O5Sの質量計算値、547.6;m/z実測値、548.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.31−8.25(m,1H),7.25−7.20(m,1H),7.05−7.01(m,1H),6.99−6.95(m,1H),6.65−6.49(m,1H),6.31−6.22(m,1H),6.04−5.97(m,1H),5.77−5.69(m,1H),4.67−4.55(m,2H),4.01−3.90(m,2H),3.87−3.76(m,1H),3.76−3.65(m,1H),3.65−3.56(m,3H),3.56−3.45(m,1H),2.37−2.17(m,1H),2.10(s,3H),2.08−2.00(m,3H),1.81−1.68(m,2H)。
実施例271:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(p−トリル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりにp−トルイジンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H23N5O3Sの質量計算値、461.5;m/z実測値、461.9[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.17(d,J=16.2Hz,1H),8.33(d,J=5.5Hz,1H),8.17−8.03(m,1H),7.41(d,J=8.2Hz,2H),7.34(d,J=8.3Hz,2H),6.89−6.72(m,1H),6.12(d,J=16.6Hz,1H),6.01(d,J=5.5Hz,1H),5.70(d,J=1.2Hz,1H),4.50−4.21(m,1H),4.12−3.96(m,1H),3.79(s,1H),3.16−2.94(m,1H),2.77−2.63(m,1H),2.42(s,3H),1.96−1.93(m,1H),1.81−1.78(m,1H),1.74−1.60(m,1H),1.44(brs,1H)。
実施例272:(R)−N−(5,5−ジフルオロ−1−メチルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−N−(5,5−ジフルオロピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(5R)−5−アミノ−3,3−ジフルオロピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−N−(5,5−ジフルオロ−1−メチルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(20mL)中の(R)−N−(5,5−ジフルオロピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(110mg、0.21mmol)及びホルムアルデヒド(1mL、H2O中37重量%)の溶液に、NaBH(OAc)3(218mg、1.03mmol)を添加し、室温で16時間撹拌し、濃縮乾固させてフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(70mg、収率62%)。MS(ESI):C28H25F2N5O3Sの質量計算値、549.6;m/z実測値、550.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.21(s,1H),8.34(d,J=5.5Hz,1H),8.05(d,J=7.7Hz,1H),7.48−7.42(m,2H),7.38(d,J=8.6Hz,1H),7.24−7.15(m,1H),7.14−7.03(m,3H),7.02−6.93(m,1H),5.98(d,J=5.5Hz,1H),4.26−4.08(m,1H),3.03−2.93(m,1H),2.92−2.80(m,1H),2.35−2.20(m,5H),2.06(s,3H),2.04−1.88(m,2H)。
実施例273:N−(1−イソプロピルアゼチジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
MeOH(10mL)中のN−(アゼチジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例252、150mg、0.30mmol)及びアセトン(1mL)の溶液に、NaBH(OAc)3(188mg、0.885mmol)を添加し、室温で1時間撹拌し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(103mg、収率68.1%)。MS(ESI):C28H27N5O3Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、514.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.65−8.53(m,1H),8.28(d,J=5.5Hz,1H),7.48−7.38(m,2H),7.36−7.28(m,1H),7.24−7.15(m,1H),7.14−7.03(m,3H),6.99−6.92(m,1H),5.92(d,J=5.4Hz,1H),4.48−4.29(m,1H),3.63−3.55(m,2H),3.13−3.06(m,2H),2.46−2.39(m,1H),2.04(s,3H),0.89(d,J=6.2Hz,6H)。
実施例274:(R,E)−N−(1−(4,4−ジメチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(E)−4,4−ジメチルペンタ−2−エン酸。ピリジン(20mL)中のマロン酸(2000mg、19mmol)及び2,2−ジメチルプロパナール(827mg、9.60mmol)の溶液にピペリジン(0.5mg)を添加し、混合物を終夜還流した。反応混合物を1MのHCl水溶液で洗浄し、DCMで抽出し、濃縮乾固させて、標記化合物を褐色の油状物として得(1200mg)、これを更に精製することなく次の工程で使用した。
工程B:(R,E)−N−(1−(4,4−ジメチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。無水DMF(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、100mg、0.2mmol)及び(E)−4,4−ジメチルペンタ−2−エン酸(500mg、3.9mmol)の溶液に、HATU(228mg、0.600mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(130mg、1.0mmol)を添加し、混合物を室温で終夜撹拌した。これをフラッシュカラムクロマトグラフィ後、TLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(15mg、収率12%)。MS(ESI):C34H35N5O4Sの質量計算値、609.7;m/z実測値、610.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.54−9.38(m,1H),8.42−8.28(m,1H),7.42−7.36(m,2H),7.21−7.14(m,2H),7.12−7.06(m,2H),7.00(s,1H),6.97−6.94(m,1H),6.19−6.11(m,1H),6.08−5.93(m,1H),4.16−4.10(m,1H),3.81−3.43(m,4H),2.12(s,3H),1.81−1.63(m,5H),1.13−1.01(m,9H)。
実施例275:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(2−モルホリノエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM/THF(1/1)中の2−モルホリノエタンアミン(200mg、1.5mmol)及びトリエチルアミン(500mg、5.0mmol)の溶液に、DCM/THF(1/1)中の5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボニルクロリド(中間体32、260mg、0.60mmol)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌した後、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(53mg、収率17%)。MS(ESI):C28H27N5O4Sの質量計算値、529.6;m/z実測値、530.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.44(br,1H),8.35(d,J=5.5Hz,1H),7.42−7.35(m,2H),7.20−7.13(m,2H),7.12−7.07(m,2H),7.02−6.99(m,1H),6.97−6.93(m,1H),6.45−6.23(m,1H),6.00(d,J=5.5Hz,1H),3.84−3.69(m,4H),3.59−3.49(m,2H),2.73−2.37(m,6H),2.12(s,3H)。
実施例276:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−2−イルメチル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(R)−tert−ブチル2−(アミノメチル)ピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H25N5O3Sの質量計算値、499.6;m/z実測値、500.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 8.31−8.24(m,1H),7.43−7.34(m,2H),7.25−7.20(m,1H),7.20−7.14(m,1H),7.11−7.07(m,2H),7.00−6.98(m,1H),6.98−6.94(m,1H),6.78(br,1H),5.96−5.92(m,1H),3.62−3.45(m,2H),3.34−3.22(m,1H),3.04−2.93(m,2H),2.14−2.07(m,3H),1.99−1.91(m,1H),1.90−1.81(m,1H),1.79−1.70(m,1H),1.53−1.40(m,1H)。
実施例277:(R,Z)−N−(1−(2−クロロブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、150mg、0.28mmol)、(Z)−2−クロロブタ−2−エン酸(67mg、0.56mmol)、HATU(138mg、0.364mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(90mg、0.7mmol)の溶液を室温で2時間撹拌した。混合物をHPLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(118mg、収率70.0%)。MS(ESI):C31H28ClN5O4Sの質量計算値、602.1;m/z実測値、602.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.37−8.30(m,1H),7.45−7.35(m,2H),7.33−7.26(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.13−7.03(m,3H),7.02−6.95(m,1H),6.22−6.13(m,1H),6.11−6.05(m,1H),4.58−3.94(m,3H),3.23−2.92(m,2H),2.17−2.02(m,4H),1.94−1.81(m,4H),1.79−1.56(m,2H)。
実施例278:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに4−フルオロ−1−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H24F3N5O4Sの質量計算値、607.6;m/z実測値、608.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.38(s,1H),8.34(d,J=5.5Hz,1H),8.20−8.02(m,1H),7.74(d,J=8.7Hz,1H),7.59−7.38(m,4H),7.35−7.14(m,3H),6.90−6.65(m,1H),6.20−6.00(m,2H),5.66(d,J=12.2Hz,1H),4.52−4.12(m,1H),4.10−3.89(m,1H),3.84−3.63(m,1H),3.16−2.88(m,1H),2.83−2.55(m,1H),2.05−1.85(m,1H),1.85−1.51(m,2H),1.50−1.30(m,1H)。
実施例279:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(m−トリル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりにm−トルイジンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H23N5O3Sの質量計算値、461.5;m/z実測値、461.9[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.18(d,J=16.6Hz,1H),8.33(d,J=5.5Hz,1H),8.16−8.05(m,1H),7.52−7.48(m,1H),7.37(d,J=7.5Hz,1H),7.33−7.23(m,2H),6.90−6.73(m,1H),6.12(d,J=16.6Hz,1H),6.01(d,J=5.5Hz,1H),5.70(d,J=10.6Hz,1H),4.51−4.21(m,1H),4.09−4.00(m,1H),3.79(s,1H),3.14−2.96(m,1H),2.80−2.63(m,1H),2.40(s,3H),1.97−1.93(m,1H),1.81−1.78(m,1H),1.75−1.59(m,1H),1.44(brs,1H)。
実施例280:(R)−5−(4−クロロ−3−フ(トリフルオロメチル)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)アニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C21H17ClF3N5O2Sの質量計算値、495.9;m/z実測値、495.8[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.71(d,J=7.1Hz,1H),8.23(s,1H),8.15(d,J=5.5Hz,1H),7.92−7.90(m,2H),7.72(dd,J=8.5,1.9Hz,1H),5.97(d,J=5.5Hz,1H),4.07(s,1H),3.32−3.28(m,1H),3.14−3.11(m,1H),2.85−2.74(m,2H),1.96−1.85(m,2H),1.72−1.51(m,2H)。
実施例281:(R)−5−(2,3−ジメチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(2,3−ジメチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに1−フルオロ−2,3−ジメチル−4−ニトロベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(2,3−クロロ−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(10mL)中の(R)−5−(2,3−ジメチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(167mg、0.326mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(3mL、H2O中37重量%)及びNaBH(OAc)3(276mg、1.30mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。混合物にDCM(50mL)、MeOH(5mL)、及び水(30mL)を添加した。有機層を回収し、濃縮乾固させ、TLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(75mg、収率44%)。MS(ESI):C29H29N5O3Sの質量計算値、527.6;m/z実測値、528.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.32−8.22(m,1H),8.14−8.00(br,1H),7.41−7.35(m,2H),7.19(d,J=7.9Hz,1H),7.13−7.07(m,1H),7.01−6.93(m,2H),6.90(d,J=8.7Hz,1H),5.97−5.84(m,1H),3.96−3.90(m,1H),2.85−2.79(m,1H),2.69−2.62(m,1H),2.20(s,3H),2.18(s,3H),2.03(s,3H),1.95−1.86(m,2H),1.81−1.74(m,1H),1.72−1.64(m,1H),1.56−1.46(m,1H),1.38−1.29(m,1H)。
実施例282:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−((1−メチルピロリジン−3−イル)メチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Gと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(1−メチルピロリジン−3−イル)メタンアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H27N5O3Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、514.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.46(s,1H),8.34(d,J=5.5Hz,1H),7.48−7.35(m,2H),7.31(dd,J=8.6,1.3Hz,1H),7.22−7.13(m,1H),7.13−7.02(m,3H),6.98(dd,J=8.6,2.8Hz,1H),6.09(d,J=5.5Hz,1H),3.56−3.33(m,5H),3.27−3.14(m,1H),2.92(s,3H),2.88−2.74(m,1H),2.33−2.20(m,1H),2.12(s,3H),2.00−1.86(m,1H)。
実施例283:(R)−5−(4−(2−イソプロポキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(4−(2−イソプロポキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Aにおいてフェノールの代わりに2−イソプロポキシフェノールを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(4−(2−イソプロポキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(10mL)中の(R)−5−(4−(2−イソプロポキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(187mg、0.315mmol)及びホルムアルデヒド(1mL、H2O中37重量%)の溶液に、NaBH(OAc)3(200mg、0.95mmol)を添加し、室温で1時間撹拌し、濃縮乾固し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(122mg、収率67.3%)。MS(ESI):C31H33N5O4Sの質量計算値、571.7;m/z実測値、572.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.30(d,J=5.5Hz,1H),8.15(s,1H),8.01(d,J=7.5Hz,1H),7.32−7.23(m,1H),7.22−7.07(m,3H),7.03−6.88(m,2H),6.86−6.75(m,1H),5.86(d,J=5.5Hz,1H),4.62−4.51(m,1H),4.00−3.93(m,1H),2.95−2.84(m,1H),2.77−2.64(m,1H),2.27(s,3H),2.02(s,5H),1.83−1.66(m,2H),1.57−1.48(m,1H),1.48−1.33(m,1H),1.15(d,J=6.0Hz,6H)。
実施例284:(R)−5−(4−シクロブトキシ−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(2mL)中の(R)−5−(4シクロブトキシ−2−メトキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例605)(150mg、0.31mmol)及びホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)の溶液に、NaBH(OAc)3(200mg、0.95mmol)を添加し、室温で終夜撹拌した。水(10mL)を添加して反応をクエンチし、DCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させて、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(65mg、収率42%)。MS(ESI):C26H29N5O3Sの質量計算値、491.6;m/z実測値、492.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32−8.27(m,1H),7.24−7.17(m,1H),6.92−6.86(m,1H),6.86−6.78(m,1H),6.02−5.94(m,1H),4.80−4.66(m,1H),4.33−4.19(m,1H),3.49−3.36(m,1H),3.27−3.17(m,1H),2.84−2.69(m,5H),2.56−2.40(m,2H),2.19−2.06(m,5H),2.06−1.95(m,2H),1.92−1.58(m,4H)。
実施例285:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピロリジン−2−イル)メチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−2−イルメチル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(2R)−2−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。工程B:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピロリジン−2−イル)メチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(2mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−2−イルメチル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(150mg、0.3mmol)の溶液にホルムアルデヒド(1mL、H2O中37重量%)をゆっくり添加し、10分間撹拌した後、NaBH(OAc)3(127mg、0.6mmol)をゆっくりと添加し、混合物を2時間撹拌し、次にNaOH(2mL)を添加し、混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィ後、分取TLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(75mg、収率47%)。MS(ESI):C28H27N5O3Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、514.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.05−8.96(m,1H),8.61−8.56(m,1H),8.34(d,J=5.5Hz,1H),7.41−7.36(m,2H),7.19−7.14(m,2H),7.11−7.07(m,2H),7.02−6.98(m,1H),6.96−6.92(m,1H),5.97(d,J=5.5Hz,1H),3.86−3.79(m,1H),3.78−3.67(m,2H),3.51−3.39(m,1H),2.87−2.74(m,4H),2.29−2.20(m,1H),2.12(s,3H),2.10−2.02(m,2H),1.95−1.83(m,1H)。
実施例286:(R)−5−(4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに3,5−ジフルオロフェノール及び4−フルオロ−2−メチル−1−ニトロベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(1mL)中の(R)−5−(4−(3,5−ジフルオロフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(120mg、0.22mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)及びNaBH(OAc)3(140mg、0.66mmol)を添加し、室温で20分間撹拌した。水(10mL)を添加して反応をクエンチし、DCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させて、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(75mg、収率60%)。MS(ESI):C28H25F2N5O3Sの質量計算値、549.6;m/z実測値、550.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.29(d,J=5.5Hz,1H),7.42−7.33(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.12−7.02(m,1H),6.74−6.61(m,3H),6.05(d,J=5.5Hz,1H),4.22−4.09(m,1H),3.02−2.85(m,1H),2.77−2.64(m,1H),2.34(s,3H),2.27−2.17(m,2H),2.16(s,3H),1.94−1.77(m,2H),1.75−1.62(m,1H),1.56−1.42(m,1H)。
実施例287:(R)−N−(1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜G(*Rアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]−2−(ジメチルアミノ)エタノン(中間体43)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C31H32N6O4Sの質量計算値、584.7;m/z実測値、585.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33−8.21(m,1H),7.48−7.34(m,2H),7.31−7.24(m,1H),7.20−7.14(m,1H),7.12−7.04(m,3H),7.02−6.92(m,1H),6.05−5.98(m,1H),4.37−3.79(m,3H),3.63−3.40(m,2H),3.26−2.96(m,2H),2.50−2.37(m,6H),2.12(s,3H),2.02−1.98(m,1H),1.88−1.68(m,2H),1.68−1.51(m,1H)。
実施例288:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(3−トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに3−(トリフルオロメチル)アニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H20F3N5O3Sの質量計算値、515.5;m/z実測値、516.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.25(s,1H),8.34(d,J=5.4Hz,1H),8.12(s,1H),7.98(s,1H),7.94(d,J=7.4Hz,1H),7.90−7.81(m,2H),6.90−6.72(m,1H),6.12(d,J=16.6Hz,1H),6.03(d,J=5.5Hz,1H),5.69(d,J=12.4Hz,1H),4.53−4.15(m,1H),4.12−3.95(m,1H),3.80(brs,1H),3.18−2.94(m,1H),2.85−2.61(m,1H),1.97−1.94(m,1H),1.81−1.79(m,1H),1.75−1.59(m,1H),1.44(brs,1H)。
実施例289:(S)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜I(*Rアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と類似の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H27N5O4Sの質量計算値、553.6;m/z実測値、554.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.27(dd,J=7.7,5.3Hz,1H),7.46−7.35(m,2H),7.29(dd,J=8.7,2.6Hz,1H),7.23−6.93(m,5H),6.86−6.73(m,1H),6.25−6.12(m,1H),6.08−5.95(m,1H),5.82−5.66(m,1H),4.69−4.46(m,1H),4.39−4.09(m,1H),4.06−3.83(m,1H),3.27−3.11(m,1H),2.98−2.85(m,1H),2.22−2.01(m,4H),1.97−1.42(m,3H)。
実施例290:(R)−5−(2−メチル−4−(p−トリルオキシ)フェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(2−メチル−4−(p−トリルオキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Aにおいてフェノールの代わりにp−クレゾールを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(2−メチル−4−(p−トリルオキシ)フェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−(p−トリルオキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(92mg、0.18mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)及びNaBH(OAc)3(76mg、0.36mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。混合物にDCM(50mL)、MeOH(5mL)、及び水(30mL)を添加した。有機層を回収し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(54mg、収率56%)。MS(ESI):C29H29N5O3Sの質量計算値、527.6;m/z実測値、528.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.26(d,J=5.5Hz,1H),8.09−7.97(m,1H),7.32−7.27(m,1H),7.23−7.19(m,2H),7.01−6.97(m,3H),6.92−6.87(m,1H),5.88(d,J=5.5Hz,1H),3.95−3.88(m,1H),2.85−2.78(m,1H),2.70−2.61(m,1H),2.28(s,3H),2.19(s,3H),2.01(s,3H),1.94−1.84(m,2H),1.78−1.72(m,1H),1.70−1.63(m,1H),1.53−1.44(m,1H),1.36−1.27(m,1H)。
実施例291:(S)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(2−(3−メチルモルホリノ)エチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM/THF(1/1)中の2−[(3S)−3−メチルモルホリン−4−イル]エタンアミン(260mg、1.8mmol)及びトリエチルアミン(312mg、2.4mmol)中の溶液に、DCM/THF(1/1)中の5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボニルクロリド(中間体32、261mg、0.600mmol)を滴下し、それを室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィ後、分取TLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(15mg、収率4.5%)。MS(ESI):C29H29N5O4Sの質量計算値、543.6;m/z実測値、544.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 8.33(d,J=5.1Hz,1H),7.44−7.34(m,2H),7.21−7.12(m,2H),7.12−7.05(m,2H),7.01−6.97(m,1H),6.97−6.90(m,1H),6.39−6.31(m,1H),5.99(d,J=5.1Hz,1H),3.85−3.78(m,1H),3.74−3.63(m,2H),3.61−3.54(m,1H),3.42−3.34(m,1H),3.33−3.26(m,1H),3.02−2.91(m,1H),2.85−2.76(m,1H),2.59−2.48(m,1H),2.43−2.31(m,2H),2.11(s,3H),1.05−0.96(m,3H)。
実施例292:(R,E)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(4−メチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R,E)−tert−ブチルメチル(4−(3−(5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)カルバメート。DMF(3mL)中の(R)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例300、80mg、0.16mmol)、(E)−4−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]ブタ−2−エン酸(中間体10、52mg、0.24mmol)、HATU(79mg、0.21mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(52mg、0.40mmol)の溶液を室温で2時間撹拌した。混合物をHPLC後、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(59mg、収率53%)。MS(ESI):C37H40N6O6Sの質量計算値、696.82;m/z実測値、697.3[M+H]+。
工程B:(R,E)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(4−メチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド;丸底フラスコに、(R,E)−tert−ブチルメチル(4−(3−(5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)カルバメート(59mg、0.085mmol)、濃HCl(3mL)及びMeOH(3mL)を添加し、室温で1時間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(27mg、収率49%)。MS(ESI):C32H32N6O4Sの質量計算値、596.7;m/z実測値、597.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.47(s,1H),8.37−8.30(m,1H),7.44−7.37(m,2H),7.34−7.27(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.13−7.04(m,3H),7.01−6.95(m,1H),6.92−6.82(m,1H),6.74−6.60(m,1H),6.12−6.05(m,1H),4.54−3.91(m,3H),3.84−3.75(m,2H),3.25−3.08(m,1H),3.00−2.81(m,1H),2.71(s,3H),2.18−2.02(m,4H),1.94−1.83(m,1H),1.82−1.67(m,1H),1.66−1.53(m,1H)。
実施例293:(R)−5−(2−メチル−4−(ピリジン−3−イルオキシ)フェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(2−メチル−4−(ピリジン−3−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−メチル−4−(3−ピリジルオキシ)アニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H24N6O3Sの質量計算値、500.57;m/z実測値、501.1[M+H]+。
工程B:(R)−5−(2−メチル−4−(ピリジン−3−イルオキシ)フェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−(ピリジン−3−イルオキシ)フェニル−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(100mg、0.2mmol)及びホルムアルデヒド(0.3mL、H2O中37重量%)の溶液に、NaBH(OAc)3(127mg、0.6mmol)を添加し、室温で1時間撹拌し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄褐色の固体として得た(59mg、収率56%)。MS(ESI):C27H26N6O3Sの質量計算値、514.6;m/z実測値、515.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.43−8.38(m,1H),8.38−8.32(m,1H),8.32−8.26(m,1H),7.63−7.54(m,1H),7.53−7.43(m,1H),7.41−7.33(m,1H),7.21−7.12(m,1H),7.11−7.03(m,1H),6.13−597(m,1H),4.21−4.10(m,1H),3.03−2.88(m,1H),2.82−2.65(m,1H),2.36(s,3H),2.29−2.18(m,2H),2.15(s,3H),1.94−1.77(m,2H),1.75−1.63(m,1H),1.57−1.44(m,1H)。
実施例294:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3−クロロフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに3−クロロアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C23H20ClN5O3Sの質量計算値、481.1;m/z実測値、482.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.26(d,J=14.5Hz,1H),8.35(d,J=5.5Hz,1H),8.14−8.09(m,1H),7.68(s,1H),7.66−7.65(m,2H),7.54−7.45(m,1H),6.90−6.71(m,1H),6.12(d,J=17.1Hz,1H),6.08(d,J=5.5Hz,1H),5.70(d,J=1.1Hz,1H),4.50−4.48(m,1H),3.99(s,1H),3.81(s,1H),3.16−2.95(m,1H),2.81−2.63(m,1H),1.98−1.94(m,1H),1.86−1.59(m,2H),1.44(s,1H)。
実施例295:(R)−5−(4−(4−フルオロフェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(4−(4−フルオロフェノキシ)−2−メチルフェノキシ)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Aにおいてフェノールの代わりに4−フルオロフェノールを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(4−(4−フルオロフェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(5mL)中の(R)−5−(4−(4−フルオロフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(84mg、0.16mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)及びNaBH(OAc)3(69mg、0.33mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。混合物にDCM(50mL)、MeOH(5mL)、及び水(30mL)を添加した。有機層を回収し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(52mg、収率60%)。MS(ESI):C28H26FN5O3Sの質量計算値、531.6;m/z実測値、532.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.26(d,J=5.4Hz,1H),8.04(br,1H),7.33−7.29(m,1H),7.28−7.22(m,2H),7.18−7.13(m,2H),7.05−7.01(m,1H),6.94−6.90(m,1H),5.88(d,J=5.5Hz,1H),3.95−3.87(m,1H),2.86−2.78(m,1H),2.70−2.62(m,1H),2.19(s,3H),2.02(s,3H),1.94−1.84(m,2H),1.79−1.72(m,1H),1.70−1.63(m,1H),1.53−1.43(m,1H),1.36−1.26(m,1H)。
実施例296:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(2−(3−メチルモルホリノ)エチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(5mL)中の2−[(3R)−3−メチルモルホリン−4−イル]エタンアミン(260mg、1.8mmol)及びトリエチルアミン(312mg、2.40mmol)の溶液に、DCM/THF(1/1)中の5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボニルクロリド(中間体32、261mg、0.600mmol)を滴下した。反応物を室温で2時間撹拌し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィ後、分取TLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(30mg、収率9%)。MS(ESI):C29H29N5O4Sの質量計算値、543.6;m/z実測値、544.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 8.33(d,J=5.5Hz,1H),7.42−7.34(m,2H),7.21−7.13(m,2H),7.12−7.06(m,2H),7.01−6.98(m,1H),6.97−6.91(m,1H),6.38−6.31(m,1H),5.99(d,J=5.5Hz,1H),3.84−3.77(m,1H),3.75−3.70(m,1H),3.69−3.62(m,1H),3.62−3.54(m,1H),3.42−3.32(m,1H),3.32−3.26(m,1H),3.02−2.90(m,1H),2.84−2.76(m,1H),2.59−2.47(m,1H),2.43−2.32(m,2H),2.12(s,3H),1.04−0.97(m,3H)。
実施例297:(R)−5−(4−(シクロペンチルオキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(2mL)中の(R)−5−(4−(シクロペンチルオキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例919、80mg、0.16mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)及びNaBH(OAc)3(200mg)を添加し、室温で終夜反応させた。反応をH2O(10mL)でクエンチし、DCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(48mg、収率58%)。MS(ESI):C27H31N5O3Sの質量計算値、505.6;m/z実測値、506.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.35−8.27(m,1H),7.24−7.15(m,1H),6.97−6.91(m,1H),6.90−6.86(m,1H),6.08−6.00(m,1H),4.89−4.85(m,1H),4.39−4.18(m,1H),3.65−3.50(m,1H),3.48−3.33(m,1H),3.04−2.90(m,2H),2.88−2.86(m,3H),2.09(s,3H),2.08−1.99(m,2H),199−1.91(m,2H),1.89−1.83(m,2H),1.82−1.69(m,4H),1.68−1.59(m,2H)。
実施例298:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、2−(1−メチルピロリジン−2−イル)エタンアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H29N5O3Sの質量計算値、527.6;m/z実測値、528.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,DMSO−d6):δ 8.54−8.35(m,1H),8.35−8.17(m,1H),7.56−6.88(m,9H),6.01−5.79(m,1H),3.13−2.96(m,1H),2.35−1.50(m,16H)。
実施例299:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程B〜Iと同様の方法で、工程Bにおいて2−メチル−1−ニトロ−4−フェノキシベンゼンの代わりに4−メトキシ−2−メチル−1−ニトロベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。THF(5mL)中のトリエチルアミン(0.105mL、0.756mmol)の溶液に、(R)−5−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(160mg、0.38mmol)を添加した。室温で5分間撹拌した後、アクリル酸(30mg、0.42mmol)、EDCI(87mg、0.45mmol)及びHOBt(61mg、0.45mmol)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(27mg、収率14%)。MS(ESI):C24H23N5O4Sの質量計算値、477.5;m/z実測値、478.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3OD):δ 8.24(d,J=5.5,1H),7.21−−7.11(m,1H),6.98−6.91(m,1H),6.91−6.84(m,1H),6.60−6.43(m,1H),6.20−6.11(m,1H),5.90(d,J=5.5,1H),5.69−5.62(m,1H),4.60−4.45(m,6.2,1H),3.93−3.83(m,1H),3.77(s,3H),3.75−3.67(m,1H),3.65−3.56(m,1H),3.45−3.39(m,1H),2.26−2.08(m,1H),2.08−1.91(m,4H)。
実施例300:(R)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程G〜Hと同様の方法で、工程Gにおいて、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体63)及びtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H25N5O3Sの質量計算値、499.6;m/z実測値、500.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.21(d,J=5.5Hz,1H),7.44−7.35(m,2H),7.28−7.21(m,1H),7.19−7.13(m,1H),7.13−7.03(m,3H),7.00−6.92(m,1H),5.95(d,J=5.6Hz,1H),4.24−4.07(m,1H),3.28−3.23(m,1H),3.13−3.03(m,1H),2.91−2.73(m,2H),2.11(s,3H),2.07−1.98(m,1H),1.96−1.88(m,1H),1.80−1.64(m,2H)。
実施例301:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(2−フルオロフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−フルオロアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C22H18FN5O3Sの質量計算値、451.5;m/z実測値、452.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.38(s,1H),8.50−8.34(m,1H),8.32(d,J=5.4Hz,1H),7.70−7.56(m,2H),7.55−7.35(m,2H),6.69−6.42(m,1H),6.20−6.08(m,1H),6.05(d,J=5.2Hz,1H),5.72−5.57(m,1H),4.59−4.33(m,1H),3.88−3.59(m,2H),3.57−3.39(m,2H),2.23−1.91(m,2H)。
実施例302:(R)−5−(4−(2,4−ジフルオロフェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(4−(2,4−ジフルオロフェノキシ)−2−メチルフェノキシ)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Aにおいてフェノールの代わりに2,4−ジフルオロフェノールを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(4−(2,4−ジフルオロフェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(10mL)中の(R)−5−(4−(2,4−ジフルオロフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(210mg、0.39mmol)及びホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)の溶液に、NaBH(OAc)3(249mg、1.18mmol)を添加し、室温で1時間撹拌し、濃縮乾固し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(190mg、収率87%)。MS(ESI):C28H25F2N5O3Sの質量計算値、549.6;m/z実測値、549.9[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33−8.25(m,1H),7.37−7.21(m,2H),7.21−7.10(m,1H),7.08−6.97(m,2H),6.96−6.87(m,1H),6.10−5.96(m,1H),4.28−4.15(m,1H),3.28−3.17(m,1H),3.07−2.94(m,1H),2.66−2.48(m,5H),2.11(s,3H),2.00−1.88(m,2H),1.83−1.70(m,1H),1.65−1.52(m,1H)。
実施例303:(R)−5−(5−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(5−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに1−ブロモ−2−フルオロ−5−メチル−4−ニトロベンゼン(中間体45)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H24FN5O3Sの質量計算値、517.58;m/z実測値、518.0[M+H]+。
工程B:(R)−5−(5−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(5mL)中の(R)−5−(5−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(115mg、0.222mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)及びNaBH(OAc)3(94mg、0.44mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。混合物にDCM(50mL)、MeOH(5mL)、及び水(30mL)を添加した。有機層を回収し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(68mg、収率57%)。MS(ESI):C28H26FN5O3Sの質量計算値、531.6;m/z実測値、532.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.34−8.22(m,1H),8.15(br,1H),7.55−7.45(m,1H),7.44−7.35(m,2H),7.24−7.18(m,1H),7.18−7.12(m,1H),7.12−7.01(m,2H),6.06−5.93(m,1H),3.98−3.85(m,1H),2.87−2.78(m,1H),2.72−2.59(m,1H),2.20(s,3H),1.99(s,3H),1.95−1.87(m,2H),1.80−1.72(m,1H),1.70−1.64(m,1H),1.55−1.45(m,1H),1.36−1.26(m,1H)。
実施例304:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(2,4−ジメチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(2,4−ジメチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程C〜Gと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2,4−ジメチルアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに1−[(3R)−3−アミノピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体5)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H23N5O3Sの質量計算値、461.5;m/z実測値、462.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.29−10.12(m,1H),8.48−8.34(m,1H),8.31−8.19(m,1H),7.28−7.25(m,1H),7.23−7.13(m,2H),6.66−6.49(m,1H),6.19−6.07(m,1H),5.87−5.77(m,1H),5.71−5.60(m,1H),4.57−4.35(m,1H),3.90−3.40(m,4H),2.34(s,3H),2.20−2.08(m,1H),2.03(s,3H),2.00−1.89(m,1H)。
実施例305:(R)−5−(5−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに1−ブロモ−2−フルオロ−5−メチル−4−ニトロベンゼン(中間体45)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(3R)−テトラヒドロピラン−3−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H23FN4O4Sの質量計算値、518.6;m/z実測値、519.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.25(br,1H),8.36−8.29(m,1H),8.01(br,1H),7.59−7.52(m,1H),7.44−7.40(m,2H),7.23(d,J=8.8Hz,1H),7.19−7.14(m,1H),7.11−7.07(m,2H),6.13−6.03(m,1H),3.93−3.85(m,1H),3.82−3.73(m,2H),3.27−3.24(m,1H),3.21−3.15(m,1H),2.02(s,3H),1.93−1.88(m,1H),1.71−1.55(m,3H)。
実施例306:(R)−5−(2−メチル−4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(2−メチル−4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Aにおいてフェノールの代わりにピリジン−2−オールを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(2−メチル−4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−(ピリジン−2−イルオキシ)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(150mg、0.30mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(1mL、H2O中37重量%)をゆっくり添加し、10分間撹拌した後、NaBH(OAc)3(127mg、0.600mmol)をゆっくりと添加し、混合物を2時間撹拌し、次にNaOH(2mL)を添加し、混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィ後、分取TLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(81mg、収率52%)。MS(ESI):C27H26N6O3Sの質量計算値、514.6;m/z実測値、515.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 8.35(d,J=5.4Hz,1H),8.29−8.18(m,1H),7.80−7.67(m,1H),7.25−7.21(m,1H),7.18(s,1H),7.16−7.11(m,1H),7.09−7.03(m,1H),7.00−6.94(m,1H),6.36−6.15(m,1H),6.07(d,J=5.4Hz,1H),4.31−4.17(m,1H),2.65−2.37(m,3H),2.28(s,3H),2.22−2.10(m,4H),1.81−1.58(m,4H)。
実施例307:(R)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜I(*Rアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と類似の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(3R)−テトラヒドロピラン−3−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H24N4O4Sの質量計算値、500.6;m/z実測値、501.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6):δ 8.42(d,J=5.5Hz,1H),7.56−7.47(m,2H),7.44−7.34(m,1H),7.32−7.25(m,1H),7.23−7.13(m,3H),7.07−7.01(m,1H),6.11(d,J=5.5Hz,1H),4.12−4.00(m,1H),3.99−3.83(m,2H),3.48−3.37(m,1H),3.36−3.31(m,1H),2.18(s,3H),2.10−1.97(m,1H),1.86−1.66(m,3H)。
実施例308:(S)−5−(5−フルオロ−2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに1−ブロモ−2−フルオロ−5−メチル−4−ニトロベンゼン(中間体45)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(3R)−テトラヒドロピラン−3−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H23FN4O4Sの質量計算値、518.6;m/z実測値、519.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.25(br,1H),8.34(d,J=5.4Hz,1H),7.97(br,1H),7.60−7.52(m,1H),7.44−7.39(m,2H),7.23(d,J=8.8Hz,1H),7.19−7.14(m,1H),7.11−7.07(m,2H),6.09(d,J=5.5Hz,1H),3.94−3.85(m,1H),3.82−3.74(m,2H),3.27−3.23(m,1H),3.21−3.15(m,1H),2.02(s,3H),1.94−1.88(m,1H),1.70−1.54(m,3H)。
実施例309:(S)−N−(1−ベンジル−2−オキサアゼパン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピロリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(3S)−3−アミノ−1−ベンジル−アゼパン−2−オンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C35H31N5O4Sの質量計算値、617.7;m/z実測値、618.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,Methanol−d4):δ 8.31(s,1H),7.51−7.37(m,2H),7.37−7.26(m,6H),7.23−7.14(m,1H),7.14−7.03(m,3H),7.03−6.95(m,1H),6.09−5.99(m,1H),4.75−4.70(m,1H),4.62−4.57(m,1H),3.77−3.54(m,1H),3.03−2.83(m,2H),2.13(s,3H),1.99−1.87(m,2H),1.79−1.65(m,3H),1.36−1.18(m,1H)。
実施例310:(S)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−2−イルメチル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(S)−2−アミノメチル−1−N−Boc−ピペリジンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H27N5O3Sの質量計算値、513.62;m/z実測値、514.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 8.45−8.22(m,1H),7.48−7.36(m,2H),7.25−6.91(m,6H),6.40−6.15(m,1H),6.09−5.82(m,1H),3.60−2.53(m,7H),2.23−2.07(m,3H),1.92−1.15(m,6H)。
実施例311:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(6−フェノキシピリダジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:6−フェノキシピリダジン−3−アミン。水(10mL)中の6−クロロピリダジン−3−アミン(1.295g、10.00mmol)、フェノール(3.764g、40.00mmol)及びNaOH(1.6g、40mmol)の溶液を190℃で16時間封止管中で撹拌した。混合物をEtOAcと水との間で分散させた。有機層を回収し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を得た(0.5g、収率27%)。MS(ESI):C10H9N3Oの質量計算値、187.20;m/z実測値、188.0[M+H]+。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(6−フェノキシピリダジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程C〜Gと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに6−フェノキシピリダジン−3−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに1−[(3R)−3−アミノピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体5)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H21N7O4Sの質量計算値、527.6;m/z実測値、528.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.24−8.18(m,1H),7.92−7.86(m,1H),7.59(d,J=9.2Hz,1H),7.51−7.44(m,2H),7.32−7.24(m,3H),6.67−6.54(m,1H),6.30−6.23(m,2H),5.77−5.72(m,1H),4.65−4.57(m,1H),3.90−3.83(m,1H),3.76−3.69(m,1H),3.65−3.50(m,2H),2.36−2.25(m,1H),2.22−2.12(m,1H)。
実施例312:N−((3R,5S)−5−メトキシ−1−メチルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:N−((3R,5S)−5−メトキシピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5S)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−メトキシピペリジン−1−カルボキシレート(中間体29)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H27N5O4Sの質量計算値、529.61;m/z実測値、530.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.38−8.31(m,1H),7.45−7.36(m,2H),7.33−7.26(m,1H),7.22−7.12(m,1H),7.12−7.04(m,3H),7.02−6.93(m,1H),6.14−6.05(m,1H),4.48−4.38(m,1H),3.82−3.72(m,1H),3.52(s,3H),3.40−3.31(m,2H),3.28−3.19(m,2H),2.27−2.17(m,1H),2.16−2.08(m,3H),2.07−2.00(m,1H)。
工程B:N−((3R,5S)−5−メトキシ−1−メチルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(5mL)中のN−((3R,5S)−5−(メトキシピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(50mg、0.09mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(1mL、H2O中37重量%)及びNaBH(OAc)3(40mg、0.19mmol)を添加し、室温で30分間撹拌した。H2O(10mL)を添加して反応をクエンチし、DCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(40mg、収率82%)。MS(ESI):C29H29N5O4Sの質量計算値、543.6;m/z実測値、544.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.37−8.30(m,1H),7.45−7.37(m,2H),7.33−7.26(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.11−7.02(m,3H),7.00−6.92(m,1H),6.12−6.05(m,1H),4.38−4.26(m,1H),3.71−3.58(m,1H),3.46(s,3H),3.01−2.62(m,4H),2.53(s,3H),2.18−2.08(m,3H),2.07−2.00(m,1H),1.86−1.72(m,1H)。
実施例313:(R,EZ)−N−(1−(3−シクロプロピル−2−フルオロメチル)アクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(EZ)−3−シクロプロピル−2−(トリフルオロメチル)プロパ−2−エン酸。丸底フラスコに、3,3,3−トリフルオロプロパン酸(500mg、3.9mmol)、シクロプロパンカルバルデヒド(274mg、3.91mmol)、ピペリジン(33mg、0.39mmol)及びピリジン(8mL)を添加し、N2下、100℃で2時間撹拌した。混合物をHPLCで精製して、標記化合物を褐色の固体として得た(53mg、収率7.5%)。MS(ESI):C7H7N3O2の質量計算値、180.12;m/z実測値、180.1[M+H]+。
工程B:(R,EZ)−N−(1−(3−シクロプロピル−2−フルオロメチル)アクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、150mg、0.28mmol)、(EZ)−3−シクロプロピル−2−(トリフルオロメチル)プロパ−2−エン酸(53mg、0.29mmol)、HATU(148mg、0.390mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(77mg、0.60mmol)の溶液を室温で2時間撹拌した。混合物をHPLC後、分取TLCで精製して、2つの異性体の混合物である(16.81%及び83.19%)標記化合物を白色の固体として得た(15mg、収率8.2%)。MS(ESI):C34H30F3N5O4Sの質量計算値、661.7;m/z実測値、662.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.40−8.30(m,1H),7.48−7.37(m,2H),7.36−7.28(m,1H),7.23−7.15(m,1H),7.14−7.04(m,3H),7.03−6.94(m,1H),6.15−6.03(m,1H),5.94−5.07(m,1H),4.56−4.21(m,1H),4.10−3.77(m,2H),3.24−2.89(m,2H),2.13(s,3H),2.12−2.03(m,1H),1.98−1.83(m,2H),1.82−1.51(m,2H),1.14−0.99(m,2H),0.95−0.63(m,2H)。
実施例314:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(o−トリル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−メチルアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C23H21N5O3Sの質量計算値、447.5;m/z実測値、448.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3OD):δ 8.26(d,J=5.5,1H),7.46−7.26(m,4H),6.63−6.47(m,1H),6.22−6.11(m,1H),5.86(d,J=5.5,1H),5.69−5.57(m,1H),4.61−4.44(m,1H),3.91−3.40(m,4H),2.25−2.10(m,1H),2.08(s,3H),2.06−1.95(m,1H)。
実施例315:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(2−モルホリノ−2−オキソエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:メチル2−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)アセテート。実施例1の方法1、工程A〜Gに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、メチル2−アミノアセテートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:2−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)酢酸。MeOH/水(5mL/5mL)中のメチル2−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)アセテート(1017mg、2.082mmol)及びNaOH(250mg、6.25mmol)の溶液を還流下で4時間撹拌した。反応物を真空下で半分の容量まで濃縮し、AcOHでpHをpH=6に調整した。沈殿物を濾過により回収、真空下で乾燥させて標記化合物を得(949mg)、これを更に精製することなく次の工程で使用した。
工程C:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(2−モルホリノ−2−オキソエチル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(3mL)中の2−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)酢酸(150mg、0.32mmol)及びモルホリン(42mg、0.48mmol)の溶液に、HATU(240mg、0.63mmol)及びトリエチルアミン(96mg、0.95mmol)を添加し、室温で16時間撹拌した。混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィにより精製し、標記化合物を得た(139mg、収率89%)。MS(ESI):C28H25N5O5Sの質量計算値、543.6;m/z実測値、544.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.35(br,1H),8.30(d,J=5.4Hz,1H),7.47−7.39(m,2H),7.35(d,J=8.7Hz,1H),7.21−7.16(m,1H),7.14−7.08(m,2H),7.08−7.05(m,1H),6.96(dd,J=8.7,2.8Hz,1H),5.93(d,J=5.2Hz,1H),4.11(d,J=5.8Hz,2H),3.62−3.53(m,4H),3.51−3.42(m,4H),2.05(s,3H)。
実施例316:(R)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:tert−ブチル(R)−3−(5−(4−メトキシベンジル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。実施例1の方法1、工程G(2)と同様の方法で、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、5−(4−メトキシベンジル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体84)及びtert−ブチル−(R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。TFA(100mL)中のtert−ブチル(R)−3−(5−(4−メトキシベンジル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(13g、24.2mmol)の溶液を室温で30分間撹拌し、次に封止管中で160℃で8時間加熱し、室温に冷却し、濃縮して黄色の固体を得、これを更に精製することなく次の工程で使用した(7.6g)。
工程C:(R)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。メタノール(50mL)中の(R)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(7.6g、23.9mmol)及びホルムアルデヒド(10mL、H2O中37重量%)の混合物に、NaBH(OAc)3(25.4mg、119.7mmol)を添加し、次に室温で16時間撹拌し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィ(MeOH/水(0.1% HCOOH含有)で溶出)で精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(5.8g、収率75%)。MS(ESI):C16H19N5O4Sの質量計算値、377.4;m/z実測値、322.0[M−HCOOH+H]+。1H NMR(400MHz,D2O):δ 8.46(s,1H),8.04(d,J=5.5Hz,1H),6.39(d,J=5.5Hz,1H),4.30−4.03(m,1H),3.72−3.53(m,2H),3.05−2.93(m,4H),2.93−2.81(m,1H),2.25−2.02(m,2H),2.00−1.80(m,1H),1.72−1.50(m,1H)。
実施例317:(R)−5−(2,6−ジメチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに5−フルオロ−1,3−ジメチル−2−ニトロベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(3R)−1−メチルピペリジン−3−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H29N5O3Sの質量計算値、527.6;m/z実測値、528.7[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6の混合物):δ 8.32(d,J=5.5Hz,1H),7.41−7.34(m,2H),7.17−7.10(m,1H),7.08−7.02(m,2H),6.87−6.82(m,2H),5.96(d,J=5.5Hz,1H),4.20−4.17(m,1H),4.00−3.88(m,1H),3.41−3.28(m,1H),3.26−3.16(m,1H),2.83−2.67(m,4H),2.01(s,6H),1.97−1.86(m,2H),1.81−1.69(m,1H),1.67−1.52(m,1H)。
実施例318:(R)−N−(1−(3−ヒドロキシプロパノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(5mL)中の(R)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例300、60mg、0.11mmol)、3−ヒドロキシプロパン酸(20mg、0.22mmol)、HATU(55mg、0.15mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(35mg、0.28mmol)の溶液を室温で2時間撹拌した。混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(29mg、収率46%)。MS(ESI):C30H29N5O5Sの質量計算値、571.6;m/z実測値、572.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.37−8.30(m,1H),7.44−7.37(m,2H),7.33−7.27(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.12−7.03(m,3H),7.01−6.95(m,1H),6.11−6.05(m,1H),4.51−3.90(m,3H),3.88−3.79(m,2H),3.20−3.05(m,1H),2.90−2.75(m,1H),2.73−2.60(m,2H),2.12(s,3H),2.09−2.01(m,1H),1.91−1.77(m,1H),1.77−1.64(m,1H),1.64−1.49(m,1H)。
実施例319:(R)−5−(*S)−(5−クロロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて、2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに5−クロロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−4−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用し、実施例52の工程Bに記載されるものと同様の条件を使用して、(R)−5−(4−(2,6−ジフルオロフェノキシ)−2−メトキシフェニル)−4−オキソN−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミドの代わりに、(R)−5−(*S)−(5−クロロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミドを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C22H20ClN5O4Sの質量計算値、485.94;m/z実測値、486.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.40(d,J=5.3Hz,1H),7.14(d,J=8.4Hz,1H),7.02(d,J=8.4Hz,1H),6.27(d,J=5.4Hz,1H),6.10(d,J=2.2Hz,2H),4.34−4.21(m,1H),3.52−3.42(m,1H),3.28−3.21(m,1H),2.92−2.82(m,2H),2.79(s,3H),2.08−1.99(m,2H),1.91−1.80(m,1H),1.78−1.64(m,1H)。
実施例320:(R)−N−(1−エチルピペリジン−3−イル)−5−(4−(2−イソプロピルフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(4−(2−イソプロピルフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいてフェノールの代わりに2−イソプロピルフェノールを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H31N5O3Sの質量計算値、541.66;m/z実測値、542.2[M+H]+。
工程B:(R)−N−(1−エチルピペリジン−3−イル)−5−(4−(2−イソプロピルフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(6mL)中の(R)−5−(4−(2−イソプロピルフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(100mg、0.19mmol)及びアセトアルデヒド(0.3mL)の溶液に、NaBH(OAc)3(118mg、0.555mmol)を添加し、室温で1時間撹拌し、濃縮乾固し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(72mg、収率60%)。MS(ESI):C32H35N5O3Sの質量計算値、569.7;m/z実測値、570.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OH):δ 8.49(s,1H),8.36−8.25(m,1H),7.45−7.34(m,1H),7.32−7.24(m,1H),7.24−7.15(m,2H),7.03−6.92(m,2H),6.91−6.83(m,1H),6.10−5.97(m,1H),4.35−4.22(m,1H),3.58−3.42(m,1H),3.29−3.20(m,2H),3.12−2.97(m,2H),2.85−2.64(m,2H),2.09(s,3H),2.06−1.98(m,2H),1.90−1.77(m,1H),1.74−1.61(m,1H),1.34−1.27(m,3H),1.23(d,J=6.9Hz,6H)。
実施例321:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(5−クロロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜I(*Rアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)に記載されるものと同様の条件を使用して、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに5−クロロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−4−アミンを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H20ClN5O5Sの質量計算値、526.0;m/z実測値、526.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.37(d,J=5.5Hz,1H),7.11(d,J=8.4Hz,1H),7.00(d,J=8.4Hz,1H),6.85−6.70(m,1H),6.24(d,J=5.5Hz,1H),6.23−6.13(m,1H),6.10−6.06(m,2H),5.77−5.66(m,1H),4.55−4.49(m,0.5H),4.31−4.24(m,0.5H),4.20−4.12(m,0.5H),4.03−3.90(m,1.5H),3.23−3.11(m,1H),2.97−2.84(m,1H),2.10−2.01(m,1H),1.91−1.82(m,1H),1.79−1.67(m,1H),1.62−1.49(m,1H)。
実施例322:(R)−5−(4−(シクロプロポキシ−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(4−シクロプロポキシ−2−メチルフェニル−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいてフェノール及び5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに3−メチル−4−ニトロフェノール及びブロモシクロパンを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(4−(シクロプロポキシ−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(5mL)中の(R)−5−(4−シクロプロポキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(120mg、0.26mmol)、ホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)、及びNaBH(OAc)3(83mg、0.39mmol)の溶液を室温で5時間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(45mg、収率36%)。MS(ESI):C25H27N5O3Sの質量計算値、477.6;m/z実測値、478.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.41(s,1H),8.32−8.27(m,1H),7.26−7.20(m,1H),7.13−7.10(m,1H),7.10−7.05(m,1H),6.04−5.99(m,1H),4.34−4.24(m,1H),3.88−3.79(m,1H),3.53−3.43(m,1H),3.28−3.22(m,1H),2.92−2.82(m,2H),2.82−2.75(m,3H),2.11(s,3H),2.06−1.95(m,2H),1.92−1.78(m,1H),1.76−1.63(m,1H),0.85−0.78(m,2H),0.75−0.68(m,2H)。
実施例323:(S)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜I(*Rアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)に記載されるものと同様の条件を使用して、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(3S)−テトラヒドロフラン−3−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H22N4O4Sの質量計算値、486.5;m/z実測値、487.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.28(d,J=5.5Hz,1H),7.44−7.35(m,2H),7.34−7.25(m,1H),7.20−7.11(m,1H),7.09−7.00(m,3H),6.97−6.90(m,1H),6.03(d,J=5.5Hz,1H),4.62−4.48(m,1H),4.02−3.89(m,2H),3.85−3.75(m,1H),3.74−3.65(m,1H),2.35−2.20(m,1H),2.09(s,3H),2.05−1.94(m,1H)。
実施例324:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに4−フルオロ−1−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H22F3N5O4Sの質量計算値、593.6;m/z実測値、594.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.39(s,1H),8.54−8.18(m,2H),7.74(d,J=8.7Hz,1H),7.60−7.37(m,4H),7.34−7.14(m,3H),6.70−6.45(m,1H),6.23−5.97(m,2H),5.74−5.55(m,1H),4.63−4.35(m,1H),3.95−3.38(m,4H),2.27−1.87(m,2H)。
実施例325:(R)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(1−プロピオニルピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜H(*Rアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)に記載されるものと同様の条件を使用して、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(1−プロピオニルピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(2mL)中の(R)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(60mg、0.12mmol)及びトリエチルアミン(30mg、0.3mmol)の溶液に、DCM中のプロパノイルプロパノエート(39mg、0.3mmol)を滴下し、室温で2時間撹拌した後、それを濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィ後、分取TLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(14mg)。MS(ESI):C29H27N5O4Sの質量計算値、541.6;m/z実測値、542.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.24(s,1H),8.72−8.48(br,1H),8.30−8.17(m,1H),7.48−7.41(m,2H),7.32−7.24(m,1H),7.23−7.17(m,1H),7.15−7.10(m,2H),7.09−7.05(m,1H),6.99−6.94(m,1H),5.92−5.77(m,1H),4.56−4.35(m,1H),3.81−3.31(m,4H),2.30−2.22(m,2H),2.21−2.08(m,1H),2.05(s,3H),2.01−1.87(m,1H),1.02−0.96(m,3H)。
実施例326:(R)−5−(4−(2−カルバモイルフェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(4−(2−カルバモイルフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいてフェノールの代わりに2−ヒドロキシベンズアミドを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(4−(2−カルバモイルフェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM中の(R)−5−(4−(2−ヒドロキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(315mg、0.116mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(1.0mL、H2O中37重量%)及びNaBH(OAc)3(49mg、0.23mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。混合物にDCM(50mL)、MeOH(5mL)、水(30mL)、及びNH4OH水溶液(2mL)を添加した。有機層を回収し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(17mg、収率26%)。MS(ESI):C29H28N6O4Sの質量計算値、556.6;m/z実測値、557.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.82(br,1H),8.25(d,J=5.3Hz,1H),8.18−8.03(m,1H),7.95(d,J=6.9Hz,1H),7.85−7.76(m,1H),7.76−7.67(m,1H),7.45−7.36(m,1H),7.30(d,J=8.4Hz,1H),6.97(d,J=8.3Hz,1H),6.92(t,J=7.6Hz,1H),5.86(d,J=5.4Hz,1H),3.96−3.91(m,1H),2.85−2.79(m,1H),2.68−2.62(m,1H),2.20(s,3H),2.08(s,3H),1.95−1.86(m,2H),1.82−1.74(m,1H),1.72−1.65(m,1H),1.57−1.47(m,1H),1.37−1.29(m,1H)。
実施例327:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−2−(ピペラジン−1−イル)−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−4(5H)−オン。
1−メチル−2−ピロリジノン(15mL)中の5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27、1.50g、3.59mmol)の溶液に、酢酸銀(120mg、0.72mmol)及び炭酸カリウム(149mg、1.08mmol)を添加し、120℃で30分間撹拌した。反応を濾過し、有機層を回収し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製し、標記化合物を得た(1.2g、収率89%)。
工程C:2−クロロ−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−4(5H)−オン。CHCl3(20mL)中の5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−4(5H)−オン(1000mg、2.68mmol)の溶液に、NCS(358mg、2.68mmol)を添加し、15℃で終夜撹拌した。反応物をNaHCO3水溶液(25mL)に注ぎ、DCMで抽出(30mL×3)した。合わせた有機層を生理食塩水(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製し、標記化合物を得た(1.0g、収率92%)。
工程D:tert−ブチル4−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート。DMSO(3mL)中の2−クロロ−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−4(5H)−オン(200mg、0.49mmol)の溶液に、(1−Boc−ピペラジン(913mg、4.90mmol)、Cu(6.4mg、0.10mmol)、ヨウ化銅(I)(19mg、0.10mmol)、及びリン酸カリウム(312mg、1.47mmol)を添加し、マイクロ波を用いて120℃で2.5時間照射した。反応物をクエン酸(25mL、水中4M)に注ぎ、ジクロロメタンで抽出(30mL×3)した。合わせた有機層を濃縮乾固させ、残渣を分取HRP−C18HPLCによって精製し、標記化合物を得た(40mg)。
工程E:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−2−(ピペラジン−1−イル)−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−4(5H)−オン。MeOH(1mL)及び濃HCl(1mL)中のtert−ブチル4−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(30mg、0.054mmol)の溶液を室温で3時間撹拌した。混合物をNaHCO3水溶液(50mL)に注ぎ、DCMで抽出(3×30mL)し、有機相を飽和生理食塩水(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮乾固させた。残渣を分取RP−C18HPLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(12mg、収率96%)。MS(ESI):C25H23N5O2Sの質量計算値、457.5;m/z実測値、458.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.67(s,1H),8.77(br,2H),8.17(d,J=5.4Hz,1H),7.45(t,J=7.8Hz,2H),7.33(d,J=8.5Hz,1H),7.20(t,J=7.3Hz,1H),7.15−7.05(m,3H),6.98(dd,J=2.8,8.4Hz,1H),5.85(d,J=5.4Hz,1H),3.36−3.18(m,4H),3.16−2.98(m,4H),2.06(s,3H)。
実施例328:(R)−6−メチル−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Cにおいて、2−クロロ−4−ヨードピリジン−3−カルボニトリル及び2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに、2−クロロ−4−ヨード−5−メチルピリジン−3−カルボニトリル及び4−フェノキシアニリンを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H25N5O3Sの質量計算値、499.6;m/z実測値、500.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.20(s,1H),7.38−7.47(m,4H),7.16−7.21(m,1H),7.08−7.13(m,4H),4.21−4.31(m,1H),3.53(dd,J=4.04,12.13Hz,1H),3.33−3.40(m,1H),2.88−3.01(m,2H),2.01−2.13(m,2H),1.67−1.91(m,2H),1.61(s,3H)。
実施例329:(R)−N−(1−シアノピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド;
DMF(5mL)中の(R)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例300、52.5mg、0.105mmol)、BrCN(13.4mg、0.126mmol)、及びトリエチルアミン(21mg、0.21mmol)の溶液を室温で4時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(30mg、収率53%)。MS(ESI):C28H24N6O3Sの質量計算値、524.6;m/z実測値、525.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6):δ 8.29−8.22(m,1H),7.39−7.31(m,2H),7.28−7.22(m,1H),7.14−7.08(m,1H),7.07−7.01(m,2H),7.01−6.98(m,1H),6.92−6.88(m,1H),5.98−5.90(m,1H),3.99−3.95(m,2H),3.44−3.39(m,1H),3.27−3.21(m,1H),2.97−2.87(m,2H),2.02(s,3H),1.90−1.84(m,1H),1.79−1.72(m,1H),1.68−1.60(m,1H),1.56−1.48(m,1H)。
実施例330:(R)−5−(3,5−ジクロロフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに3,5−ジクロロアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C20H17Cl2N5O2Sの質量計算値、462.4;m/z実測値、461.9[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.73(d,J=7.2Hz,1H),8.22(s,1H),8.15(d,J=5.5Hz,1H),7.73(t,J=1.7Hz,1H),7.51(s,2H),5.95(d,J=5.6Hz,1H),4.06(s,1H),3.31−3.27(m,1H),3.14−3.10(m,1H),2.87−2.73(m,2H),1.96−1.93(m,1H),1.88−1.84(m,1H),1.71−1.52(m,2H)。
実施例331:(R)−N−メチル−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−メトキシピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(R)−tert−ブチル3−(メチルアミノ)ピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H25N5O3Sの質量計算値、499.6;m/z実測値、500.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6):δ 8.27(d,J=5.5Hz,1H),7.45−7.33(m,2H),7.28(d,J=8.6Hz,1H),7.17−7.12(m,1H),7.11−7.00(m,3H),6.97−6.87(m,1H),5.96(d,J=5.5Hz,1H),4.75−4.53(m,1H),3.53−3.41(m,1H),3.40−3.30(m,2H),3.14(s,3H),2.32−1.86(m,6H)。
実施例332:(R)−5−(4−(イソプロポキシ−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(5mL)中の(R)−5−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体70、100mg、0.22mmol)の溶液をホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)で処理した。撹拌した反応混合物に、NaBH(AcO)3(91mg、0.43mmol)を添加し、室温で1時間維持した後、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(27mg、収率26%)。MS(ESI):C25H29N5O3Sの質量計算値、479.6;m/z実測値、480.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.24(d,J=5.4Hz,1H),8.04(s,1H),7.25−7.13(m,1H),6.99−6.93(m,1H),6.92−6.83(m,1H),5.89−5.78(m,1H),4.73−4.59(m,1H),3.96−3.88(m,1H),2.85−2.76(m,1H),2.68−2.61(m,1H),2.18(s,3H),2.01(s,3H),1.92−1.64(m,5H),1.55−1.45(m,1H),1.31−1.26(m,6H)。
実施例333:(R)−5−(4−(エトキシ−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいてフェノール及び5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに3−メチル−4−ニトロフェノール及びブロモエタンを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(3R)−1−メチルピペリジン−3−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H27N5O3Sの質量計算値、465.6;m/z実測値、466.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.44(s,1H),8.30(d,J=5.5Hz,1H),7.26−7.15(m,1H),7.01−6.95(m,1H),6.95−6.87(m,1H),6.02(d,J=5.5Hz,1H),4.33−4.18(m,1H),4.14−4.03(m,2H),3.51−3.37(m,1H),3.27−3.14(m,1H),2.85−2.65(m,5H),2.10(s,3H),2.06−1.94(m,2H),1.90−1.73(m,1H),1.72−1.57(m,1H),1.45−1.37(m,3H)。
実施例334:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−(tert−ブチル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−(tert−ブチル)アニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H29N5O3Sの質量計算値、503.6;m/z実測値、504.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.21(d,J=15.1Hz,1H),8.34(d,J=5.5Hz,1H),8.18−8.05(m,1H),7.63(d,J=8.6Hz,2H),7.38(d,J=8.5Hz,2H),6.90−6.73(m,1H),6.12(d,J=17.0Hz,1H),6.00(d,J=5.5Hz,1H),5.70(d,J=10.7Hz,1H),4.53−4.19(m,1H),4.11−3.95(m,1H),3.80(s,1H),3.18−2.93(m,1H),2.82−2.63(m,1H),2.01−1.91(m,1H),1.85−1.58(m,2H),1.44(s,1H),1.36(s,9H)。
実施例335:(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)フェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例343、工程A〜Bに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、*Rアトロプ異性体の代わりに*Sアトロプ異性体を得ることにより標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H31N5O4Sの質量計算値、521.63;m/z実測値、522.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.41(s,1H),8.34−8.28(m,1H),7.25−7.16(m,1H),7.06−7.01(m,1H),7.00−6.95(m,1H),6.06−6.01(m,1H),4.70−4.61(m,1H),4.34−4.22(m,1H),4.03−3.90(m,2H),3.68−3.56(m,2H),3.52−3.40(m,1H),2.90−2.70(m,5H),2.16−1.95(m,8H),1.88−1.81(m,1H),1.81−1.63(m,3H)。
実施例336:(R)−5−(3−クロロフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに3−クロロアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C20H18ClN5O2Sの質量計算値、427.9;m/z実測値、427.8[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.65(d,J=7.3Hz,1H),8.22(s,1H),8.16(d,J=5.6Hz,1H),7.61−7.54(m,2H),7.48(s,1H),7.34(d,J=7.5Hz,1H),5.88(d,J=5.6Hz,1H),4.06(s,1H),3.30−3.26(m,1H),3.12−3.09(m,1H),2.82−2.73(m,2H),1.95−1.93(m,1H),1.87−1.83(m,1H),1.72−1.53(m,2H)。
実施例337:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−フェニル−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:4−オキソ−5−フェニル−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。実施例1の方法1、工程C〜Fに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりにアニリンを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:4−オキソ−5−フェニル−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボニルクロリド。DCM(10mL)中の4−オキソ−5−フェニル−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(200mg、0.64mmol)の溶液に、オキサリルジクロリド(4mL)を添加し、60℃で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させて、標記化合物を褐色の固体として得た(200mg、収率95%)。
工程C:(R)−tert−ブチル3−(4−オキソ−5−フェニル−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。DCM(4mL)中の4−オキソ−5−フェニル−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボニルクロリド(200mg、0.61mmol)の溶液に、tert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボン酸(200mg、1.07mmol)及びトリエチルアミン(100mg、0.99mmol)を添加し、室温で20分間反応させた。反応をH2O(10mL)でクエンチし、DCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(150mg、収率52%)。
工程D:(R)−4−オキソ−5−フェニル−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(5mL)中の(R)−tert−ブチル3−(4−オキソ−5−フェニル−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(150mg、0.31mmol)の溶液に濃HCl(2mL)を添加し、室温で20分間反応させた。H2O(10mL)を添加して反応をクエンチし、DCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィ及び分取TLCで精製して、標記化合物を赤色の固体として得た(100mg、収率84%)。
工程E:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−フェニル−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(4mL)中の(R)−4−オキソ−5−フェニル−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(100mg、0.26mmol)の溶液に、プロペ−2−エノイルクロリド(25mg、0.28mmol)及びトリエチルアミン(45mg、0.45mmol)の溶液を室温で20分間反応させた。H2O(10mL)を添加して反応をクエンチし、DCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィ及び分取TLCで精製して、標記化合物を赤色の固体として得た(105mg、収率91.6%)。MS(ESI):C22H19N5O3Sの質量計算値、433.5;m/z実測値、434.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.28−8.24(m,1H),7.62−7.54(m,3H),7.46−7.40(m,2H),6.66−6.52(m,1H),6.32−6.22(m,1H),6.09−6.05(m,1H),5.78−5.69(m,1H),4.68−4.56(m,1H),4.03−3.68(m,3H),3.59−3.49(m,1H),2.32−2.07(m,2H)。
実施例338:(R)−N−メチル−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−N−メチル−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−メトキシピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−(メチルアミノ)ピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−N−メチル−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(30mL)中の(R)−N−メチル−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(100mg、0.19mmol)及びホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)の溶液に、NaBH(OAc)3(120mg、0.57mmol)を添加し、室温で3時間撹拌し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(67mg、収率99%)。MS(ESI):C28H27N5O3Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、514.6[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.29(d,J=5.4Hz,1H),7.50−7.40(m,2H),7.37(d,J=8.6Hz,1H),7.22−7.15(m,1H),7.13−7.05(m,3H),6.98−6.92(m,1H),5.95(d,J=5.4Hz,1H),4.95−4.77(m,1H),3.05(s,3H),2.81−2.69(m,2H),2.46−2.35(m,1H),2.22(s,3H),2.20−2.07(m,2H),2.05(s,3H),1.92−1.77(m,1H)。
実施例339:(S)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(S)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜I(*Rアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)に記載されるものと同様の条件を使用して、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(S)−1−boc−3−アミノピペリジンを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(S)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。Ar下で撹拌棒を備えた炉乾燥したマイクロ波バイアルに、(S)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(59.9mg、0.12mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(18mg、0.29mmol)、及びMeOH(4mL)を添加し、フラスコを氷浴中で0℃まで冷却した。次に、ホルムアルデヒド水溶液(0.01mL、H2O中37重量%)をセプタムキャップを通してシリンジを介して添加し、反応物をゆっくりと室温まで加温し、室温で30分間撹拌した。反応混合物をHPLCで精製して、標記化合物を得た(14.7mg、収率23.9%)。MS(ESI):C28H27N5O3Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、514.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.16(d,J=5.6Hz,1H),7.29(s,2H),7.18(d,J=8.6Hz,1H),7.12−6.80(m,5H),5.90(d,J=5.5Hz,1H),4.13−3.51(m,2H),2.92−2.74(m,1H),2.69−2.52(m,1H),2.23(s,3H),2.12−1.98(m,5H),1.90−1.30(m,5H)。
実施例340:(R)−5−(4−(メトキシ−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Gに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Cにおいて、2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−メトキシ−2−メチルアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(3R)−1−メチルピペリジン−3−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C23H25N5O3Sの質量計算値、451.5;m/z実測値、452.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,cd3od):δ 8.28(d,J=5.5Hz,1H),7.27−7.17(m,1H),7.06−6.97(m,1H),6.97−6.88(m,1H),6.05−5.91(d,J=5.6Hz,1H),4.24−4.09(m,1H),3.85(s,3H),3.01−2.85(m,1H),2.78−2.62(m,1H),2.34(s,3H),2.25−2.14(m,2H),2.12(s,3H),1.93−1.76(m,2H),1.73−1.61(m,1H),1.57−1.43(m,1H)。
実施例341:(R)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−5−(4−トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−(トリフルオロメチル)アニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C21H18F3N5O2Sの質量計算値、461.5;m/z実測値、462.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.32(s,1H),9.31(s,1H),9.11(s,1H),8.37−8.33(m,2H),8.02(d,J=8.4Hz,2H),7.76(d,J=8.2Hz,2H),6.11(d,J=5.6Hz,1H),4.21(s,1H),3.32−3.30(m,1H),3.21−3.18(m,1H),2.94−2.81(m,2H),1.92−1.89(m,2H),1.81−1.58(m,2H)。
実施例342:(R)−5−(4−メトキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−メトキシアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C21H21N5O3Sの質量計算値、423.5;m/z実測値、423.9[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.48(s,1H),8.28−8.20(m,2H),7.28(d,J=7.2Hz,2H),7.11(d,J=8.7Hz,2H),5.89(s,1H),4.05(s,1H),3.83(s,3H),3.25−3.22(m,1H),3.09−3.06(m,1H),2.74(brs,2H),1.94−1.91(m,1H),1.82(brs,1H),1.60(brs,2H)。
実施例343:(R)−5−(*R)−(2−メチル−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)フェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(*R)−(2−メチル−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程D〜H(*Rアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)に記載されるものと同様の条件を使用して、工程Dにおいて、2−クロロ−4−(2−メチル−4−フェノキシアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリルの代わりに、2−クロロ−4−(2−メチル−4−テトラヒドロピラン−4−イルオキシアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリル(中間体31)を使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物(216mg)を調製した。
工程B:(R)−5−(*R)−(2−メチル−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)フェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(5mL)中の(R)−5−(*R)−(2−メチル−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(80mg、0.16mmol)、ホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)、及びNaBH(OAc)3(50mg、0.24mmol)の溶液を室温で5時間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(25mg、収率29%)。MS(ESI):C27H31N5O4Sの質量計算値、521.6;m/z実測値、522.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.47(s,1H),8.36−8.28(m,1H),7.27−7.16(m,1H),7.09−6.95(m,2H),6.08−6.01(m,1H),4.70−4.61(m,1H),4.34−4.22(m,1H),4.03−3.90(m,2H),3.68−3.56(m,2H),3.47−3.37(m,1H),2.81−2.70(m,5H),2.16−1.95(m,8H),1.87−1.63(m,4H)。
実施例344:(R)−5−([1,1’−ビフェニル]−4−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル(3−(5−([1,1’−ビフェニル]−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。撹拌棒を備えた2〜5mLのマイクロ波バイアルに、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体(5.4mg、0.0066mmol)、2−クロロ−4−ヨードニコチノニトリル(86.7mg、0.328mmol)、4−アミノビフェニル(56.8mg、0.336mmol)及びCs2CO3(151mg、0.463mmol)を室温で添加した。バイアルを封止し、シリンジを介してジオキサン(0.66mL)を充填し、アルゴンで迅速に排気/フラッシュ(4回)した。混合物を150℃でアルゴン下で30分間撹拌した。
反応物をシリンジを介して、(R)−tert−ブチル3−(2−メルカプトアセトアミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(中間体22)(0.51mL、0.65M、0.33mmol)で室温で処理し、アルゴン下で150℃で15分間撹拌した。次に、混合物を室温まで冷却し、開放し、空気中でCDI(218mg、1.34mmol)で一度に処理した。マイクロ波バイアルを再封止し、アルゴンで排気/フラッシュ(4回)し、アルゴン下で150℃で15分間撹拌した。次に、反応物を室温に冷却し、EtOAc(10mL)で希釈し、0.5Mのクエン酸(1×10mL;最終pH約4〜5)、0.1Mのクエン酸(1×10mL;最終pH約2)、及び2MのK2CO3(1×10mL;最終pH>10)で洗浄した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の泡状物として得た(89.7mg、収率48%)。
工程C:(R)−5−([1,1’−ビフェニル]−4−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。8mLの反応バイアル中のジオキサン(0.76mL、0.2M、0.152mmol)中の(R)−tert−ブチル3−(5−([1,1’−ビフェニル]−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(86.6mg、0.152mmol)の溶液を、HCl(ジオキサン中4M、2mL、8mmol)を約1分間かけて滴下しながら、室温で空気下で撹拌し、次に蓋をして室温で1時間撹拌し、濾過して沈殿物を回収し、ジオキサン(1×2mL)で洗浄し、濃縮乾固させ、標記化合物をオフホワイト色の粉末としてを得た(65.4mg、85.0%)。MS(ESI):C26H23N5O2Sの質量計算値、469.6;m/z実測値、470.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ ppm 8.47(d,J=6.1Hz,1H),7.90(d,J=8.6Hz,2H),7.71(d,J=7.1Hz,2H),7.46−7.57(m,4H),7.38−7.45(m,1H),6.45(d,J=6.6Hz,1H),4.24−4.35(m,1H),3.55(dd,J=12.1,4.0Hz,1H),3.37(d,J=12.6Hz,1H),2.92−3.04(m,2H),2.04−2.16(m,2H),1.71−1.93(m,2H)
実施例345:(R)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(1−プロピオニルピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(15mL)中の(R)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例300、50mg、0.10mmol)の溶液に、トリエチルアミン(30mg)及び塩化アクロイル(26mg、0.20mmol)を添加し、混合物を室温で30分間撹拌した。混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(31mg、収率56%)。MS(ESI):C30H29N5O4Sの質量計算値、555.6;m/z実測値、556.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.30(d,J=5.5Hz,1H),7.45−7.36(m,2H),7.34−7.26(m,1H),7.22−7.13(m,1H),7.12−7.01(m,3H),7.01−6.93(m,1H),6.05(d,J=5.5Hz,1H),4.58−3.77(m,3H),3.19−2.98(m,1H),2.83−2.66(m,1H),2.58−2.17(m,2H),2.12(s,3H),2.08−2.00(m,1H),1.92−1.43(m,3H),1.14−1.06(m,3H)。
実施例346:(R)−5−(3,4−ジクロロフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに3,4−ジクロロアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C20H17Cl2N5O2Sの質量計算値、462.4;m/z実測値、461.8[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):8.72(d,J=7.6Hz,1H),8.20(s,1H),8.13(d,J=4.6Hz,1H),7.81(d,J=8.5Hz,1H),7.70(s,1H),7.37(dd,J=8.5,1.5Hz,1H),5.94(d,J=5.1Hz,1H),4.05(s,1H),3.31−3.27(m,1H),3.13−3.10(m,1H),2.86−2.71(m,2H),1.95−1.84(m,2H),1.71−1.51(m,2H)。
実施例347:(R)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−5−(3−トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに3−(トリフルオロメチル)アニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C21H18F3N5O2Sの質量計算値、461.5;m/z実測値、461.9[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.72(s,1H),8.22(s,1H),8.15(d,J=5.1Hz,1H),7.88−7.72(m,3H),7.68(d,J=6.9Hz,1H),5.85(d,J=5.2Hz,1H),4.06(s,1H),3.31−3.28(m,1H),3.13−3.10(m,1H),2.83−2.73(m,2H),1.97−1.94(m,1H),1.88−1.84(m,1H),1.72−1.51(m,2H)。
実施例348:(R)−4−オキソ−5−フェニル−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりにアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C20H19N5O2Sの質量計算値、393.5;m/z実測値、394.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.56(s,1H),8.27(s,1H),8.19−8.15(m,1H),7.59−7.56(m,2H),7.51−7.47(m,1H),7.36(d,J=7.5Hz,2H),5.85−5.82(m,1H),4.06(s,1H),3.27−3.25(m,1H),3.10−3.07(m,1H),2.75(s,2H),1.95−1.93(m,1H),1.86−1.83(m,1H),1.66−1.57(m,2H)。
実施例349:(R)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに4−フルオロ−1−ニトロ−2−(トリフルオロメチル)ベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(20mL)中の(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシ−2−(トリフルオロメチル)フェニル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(150mg、0.25mmol)及びホルムアルデヒド(1.0mL、H2O中37重量%)の溶液に、NaBH(OAc)3(162mg、0.764mmol)を添加し、室温で16時間撹拌し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を明黄色の固体として得た(116mg、収率80.3%)。MS(ESI):C28H24F3N5O3Sの質量計算値、567.6;m/z実測値、568.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.35−8.25(m,1H),8.22−8.16(m,2H),7.75−7.60(m,1H),7.57−7.37(m,4H),7.33−7.17(m,3H),6.00−5.90(m,1H),4.10−3.83(m,1H),3.00−2.85(m,1H),2.83−2.63(m,1H),2.28(s,3H),2.18−1.91(m,2H),1.85−1.65(m,2H),1.64−1.46(m,1H),1.46−1.28(m,1H)。
実施例350:(R)−5−(4−メチル−6−フェノキシピラジン−3−イル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(4−メチル−6−フェノキシピリダジンー3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A、及びC〜Hに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて(工程Bを含まない)、5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに6−クロロ−4−メチルピリダジン−3−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(4−メチル−6−フェノキシピラジン−3−イル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(5mL)中の(R)−5−(4−メチル−6−フェノキシピリダジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(20mg、0.040mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)及びNaBH(OAc)3(34mg、0.16mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。混合物にDCM(50mL)、MeOH(5mL)、及び水(30mL)を添加した。有機層を回収し、濃縮乾固させ、TLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(8mg、収率38%)。MS(ESI):C26H25N7O3Sの質量計算値、515.6;m/z実測値、516.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.55(br,1H),8.16−8.10(br,1H),7.74(s,1H),7.50−7.44(m,2H),7.34−7.24(m,3H),6.11−6.05(br,1H),3.95−3.90(m,1H),2.88−2.78(m,1H),2.68−2.59(m,1H),2.40(s,3H),2.22(s,3H),2.05−1.93(m,2H),1.84−1.76(m,1H),1.74−1.66(m,1H),1.57−1.48(m,1H),1.31−1.26(m,1H)。
実施例351:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(4−メチル−6−フェノキシピリダジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A、及びC〜Gに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて(工程Bを含まない)、5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに6−クロロ−4−メチルピリダジン−3−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに1−[(3R)−3−アミノピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体5)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H23N7O4Sの質量計算値、541.6;m/z実測値、542.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.24−8.14(br,1H),7.78(s,1H),7.53−7.42(m,2H),7.36−7.22(m,3H),6.66−6.50(m,1H),6.24−6.03(m,2H),5.71−5.60(m,1H),4.53−4.40(m,1H),3.91−3.82(m,1H),3.74−3.62(m,3H),2.40(s,3H),2.21−1.85(m,2H)。
実施例352:(R)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(o−トリル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Gに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Cにおいて、2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−メチルアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(3R)−1−メチルピペリジン−3−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C22H23N5O2Sの質量計算値、421.5;m/z実測値、422.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3OD):δ 8.20(d,J=5.1Hz,1H),7.45−7.29(m,3H),7.28−7.21(m,1H),5.83(d,J=5.3Hz,1H),4.09−3.99(m,1H),2.90−2.77(m,1H),2.69−2.58(m,1H),2.24(s,3H),2.15−2.00(m,5H),1.84−1.65(m,2H),1.62−1.49(m,1H),1.46−1.33(m,1H)。
実施例353:(R)−5−(*R)−(5−クロロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(*R)−(5−クロロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程C〜H(*Rアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)に記載されるものと同様の条件を使用して、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリン及び2−クロロ−4−ヨードピリジン−3−カルボニトリルの代わりに2,4−ジクロロピリジン−3−カルボニトリル及び5−クロロ−1,3−ベンゾジオキソール−4−アミンを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C21H18ClN5O4Sの質量計算値、471.92;m/z実測値、472.0[M+H]+。
工程(B):(R)−5−(*R)−(5−クロロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(6mL)中の(R)−5−(*R)−(5−クロロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−4−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(103mg、0.218mmol)及びホルムアルデヒド(0.3mL、H2O中37重量%)の溶液に、NaBH(OAc)3(92mg、0.44mmol)を添加し、室温で1時間撹拌し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(18mg、収率17 %)。MS(ESI):C22H20ClN5O4Sの質量計算値、485.9;m/z実測値、486.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.39(d,J=5.4Hz,1H),7.13(d,J=8.4Hz,1H),7.02(d,J=8.4Hz,1H),6.26(d,J=5.5Hz,1H),6.10(d,J=2.3Hz,2H),4.33−4.20(m,1H),3.45−3.34(m,1H),3.25−3.13(m,1H),2.86−2.67(m,5H),2.06−1.95(m,2H),1.90−1.76(m,1H),1.76−1.60(m,1H)。
実施例354:(R)−5−(2−メチル−4−(ピリジン−4−イルオキシ)フェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(2−メチル−4−(ピリジン−4−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいてフェノールの代わりにピリジン−4−オールを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(2−メチル−4−(ピリジン−4−イルオキシ)フェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−(ピリジン−4−イルオキシ)フェニル−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(110mg、0.22mmol)及びホルムアルデヒド(0.3mL、H2O中37重量%)の溶液に、NaBH(OAc)3(140mg、0.66mmol)を添加し、室温で1時間撹拌し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(72mg、収率64%)。MS(ESI):C27H26N6O3Sの質量計算値、514.6;m/z実測値、515.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.40−8.24(m,1H),8.17(d,J=7.1Hz,2H),7.70(s,1H),7.74−7.52(m,2H),6.59(d,J=7.1Hz,2H),6.16−5.94(m,1H),4.30−4.14(m,1H),3.29−3.17(m,1H),3.09−2.09(m,1H),2.72−2.44(m,5H),2.27(s,3H),2.04−1.86(m,2H),1.84−1.70(m,1H),1.65−1.49(m,1H)。
実施例355:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−トリフルオロメチル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−(トリフルオロメチル)アニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H20F3N5O3Sの質量計算値、515.5;m/z実測値、516.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.29(d,J=16.5Hz,1H),8.33(d,J=5.5Hz,1H),8.14−8.08(m,1H),8.01(d,J=8.5Hz,2H),7.75(d,J=8.2Hz,2H),6.78(brs,1H),6.13−6.07(m,2H),5.69(d,J=10.1Hz,1H),4.54−4.16(m,1H),4.10−3.74(m,2H),3.05−2.94(m,1H),2.80−2.73(m,1H),1.96−1.93(m,1H),1.80−1.77(m,1H),1.72−1.63(m,1H),1.43(s,1H)。
実施例356:(R)−5−(3−ジメチルアミノ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに3−(ジメチルアミノ)アニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C22H24N6O2Sの質量計算値、436.5;m/z実測値、437.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.44(d,J=7.6Hz,1H),8.32(s,1H),8.22(d,J=5.5Hz,1H),7.38−7.34(m,1H),6.83(dd,J=8.4,2.2Hz,1H),6.73−6.66(m,1H),6.61(d,J=7.5Hz,1H),5.94(d,J=5.5Hz,1H),4.09(s,1H),3.26−3.22(m,1H),3.13−3.03(m,1H),2.92(s,6H),2.80−2.74(m,2H),1.93−1.83(m,2H),1.66−1.58(m,2H)。
実施例357:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−イソプロピル−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりにプロパンー2−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C20H23N5O3Sの質量計算値、413.5;m/z実測値、414.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.43−8.33(m,3H),6.94(d,J=8.5Hz,1H),6.85−6.74(m,1H),6.13−6.07(m,1H),5.68(d,J=10.6Hz,1H),4.88(s,1H),4.43−4.10(m,1H),4.04−3.89(m,1H),3.76(s,1H),3.13−2.85(m,3H),1.95−1.93(m,1H),1.80−1.77(m,1H),1.61(s,1H),1.45(d,J=6.8Hz,6H)。
実施例358:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:2−クロロ−4−[(2−メチル−3−ピリジル)アミノ]ピリジン−3−カルボニトリル。10mL〜20mLのマイクロ波バイアルに、2,4−ジクロロピリジン−3−カルボニトリル(429mg、1.62mmol)、2−メチルピリジン−3−アミン(175mg、1.62mmol)、酢酸パラジウム(7.3g、0.032mmol)、ビス(2−ジフェニルホスフィノフェニル)エーテル(26mg、0.049mmol)及びCs2CO3(740mg、2.27mmol)を続けて添加した。バイアルを封止し、アルゴンで3回排気及び再充填を行い、ジオキサン(3.2mL)を添加した。バイアルを、アルゴンで1回排気及び再充填した。懸濁液を50℃の油浴中でアルゴン下で5分間加熱し、次に封止したバイアルを150℃の油浴中で30分間加熱した。懸濁液を加熱浴から取り出し、室温で終夜保存した。この粗反応混合物を、次の工程で直接使用した。
工程B:tert−ブチル(3R)−3−[3−アミノ−4−[(2−メチル−3−ピリジル)アミノ]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボニル]アミノ]1−カルボキシレート。2−クロロ−4−[(2−メチル−3−ピリジル)アミノ]ピリジン−3−カルボニトリル(397mg、1.62mmol)を含む密封管に、ジオキサン(3.89mL、1.95mmol)中のtert−ブチル(3R)−3−[(2−スルファニルアセチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(中間体22)の0.5M溶液を添加し、150℃の油浴中、封止管中で15分間加熱した。混合物を室温まで冷却して、標記化合物を得、それを次の反応で直接使用した。
工程C:(R)−tert−ブチル3−(5−(2−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。tert−ブチル(3R)−3−[[3−アミノ−4−[(2−メチル−3−ピリジル)アミノ]チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボニル]アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(783mg、1.62mmol)を含む反応バイアルに、CDI(1.052g、6.488mmol)を添加した。反応バイアルを封止し、容器をアルゴンで2回排気及び再充填した。混合物をアルゴン下、50℃の油浴中で5分間加熱した後、150℃で10分間加熱し、次に混合物を室温まで冷却した。混合物を水(50mL)とEtOAc(50mL)との間で分画した。水相をEtOAcで抽出し(2×50mL)、合わせた有機抽出物を飽和NaCl水溶液(50mL)で洗浄した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(699.7mg、収率84.82%)。
工程D:(R)−5−(2−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。ジオキサン(5mL)中の(R)−tert−ブチル3−(5−(2−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(699.7mg、1.376mmol)の溶液に、ジオキサン(5mL、4M、20mmol)中のHClを添加した。懸濁液を室温で30分間撹拌した。反応混合物を濾過し、沈殿物をジオキサンで洗浄し、風乾した。ゴム状の固体をMeOH及びDCMの混合物に溶解し、得られた溶液を濃縮乾固し、真空下で乾燥させて、黄色の泡状固体(689.3mg)を得た。残渣の一部(200mg)を分取HPLCによって精製し、標記化合物を白色の粉末として得た(36.9mg)。
工程E:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。THF(2.5mL)中の粗(R)−5−(2−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(127mg、0.264mmol)の懸濁液に、トリエチルアミン(147μL、1.06mmol)を添加した。得られた懸濁液に、DCM(2.9mL、0.10M、0.29mmol)中の塩化アクリロイルの溶液を添加した。懸濁液を室温で15分間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、残渣をMeOH中に溶解し、HPLCで精製した標記化合物を白色の粉末として得た(15.6mg)。MS(ESI):C23H22N6O3Sの質量計算値、462.5;m/z実測値、463.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,MeOH,1:1の回転異性体の混合物):δ 8.72−8.77(m,1H),8.38(d,J=5.56Hz,1H),8.16−8.24(m,1H),7.70−7.78(m,1H),6.75−6.86(m,1H),6.21(dd,J=4.04,16.67Hz,1H),6.15(d,J=5.56Hz,1H),5.75(t,J=9.09Hz,1H),4.51−4.59(m,0.5H),4.26−4.35(m,0.5H),4.14−4.21(m,0.5H),3.92−4.06(m,1.5H),3.13−3.26(m,1H),2.83−2.99(m,1H),2.03−2.12(m,1H),1.83−1.94(m,1H),1.66−1.83(m,1H),1.53−1.66(m,1H)。
実施例359:(R)−5−(2−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例358、工程A〜Dに記載される条件を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C20H20N6O2Sの質量計算値、408.5;m/z実測値、409.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.70(d,J=3.54Hz,1H),8.39(d,J=5.56Hz,1H),8.05(d,J=8.08Hz,1H),7.65(dd,J=5.05,8.08Hz,1H),6.13(d,J=5.56Hz,1H),4.28(tt,J=3.85,10.80Hz,1H),3.54(dd,J=4.04,12.13Hz,1H),3.37(d,J=12.63Hz,1H),2.87−3.04(m,2H),2.47(s,3H),2.00−2.20(m,2H),1.62−1.95(m,2H)。
実施例360:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3,4−ジクロロフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに3,4−ジクロロアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C23H19Cl2N5O3Sの質量計算値、516.4;m/z実測値、515.8[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.46(d,J=6.1Hz,1H),7.83(d,J=8.5Hz,1H),7.78(s,1H),7.47(d,J=8.6Hz,1H),6.82(dd,J=16.7,10.6Hz,1H),6.40(s,1H),6.23(dd,J=16.5,7.4Hz,1H),5.79−5.74(m,1H),4.59−4.24(m,1H),4.21−3.94(m,2H),3.26−3.14(m,1H),2.98−2.88(m,1H),2.12−2.09(m,1H),1.92−1.89(m,1H),1.78(brs,1H),1.63(brs,1H)。
実施例361:(R)−5−イソプロピル−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに、プロパン−2−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C17H21N5O2Sの質量計算値、359.4;m/z実測値、360.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 9.99(s,1H),9.28(s,1H),9.11(s,1H),8.50(d,J=5.8Hz,1H),8.29(d,J=7.5Hz,1H),7.17(d,J=5.9Hz,1H),4.76(s,1H),4.25−4.11(m,1H),3.33−3.23(m,1H),3.19−3.16(m,1H),2.95−2.74(m,2H),1.91−1.88(m,2H),1.79−1.57(m,2H),1.48(d,J=6.9Hz,6H)。
実施例362:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−クロロ−3−(トリフルオロメチル)アニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H19ClF3N5O3Sの質量計算値、550.0;m/z実測値、549.9[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.29(d,J=15.3Hz,1H),8.35(d,J=5.5Hz,1H),8.14−8.10(m,2H),8.01(d,J=8.5Hz,1H),7.88(dd,J=8.5,2.3Hz,1H),6.87−6.72(m,1H),6.18(d,J=5.5Hz,1H),6.12(d,J=16.5Hz,1H),5.69(dd,J=10.5,2.3Hz,1H),4.53−4.17(m,1H),4.11−3.98(m,1H),3.19−2.94(m,2H),2.85−2.62(m,1H),2.01−1.91(m,1H),1.86−1.59(m,2H),1.44(s,1H)。
実施例363:(R)−N−(1−(3−メトキシ−3−メチルブタのノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:3−メトキシ−3−メチルブタン酸。次亜臭素酸ナトリウム[NaOH(1.6g、40mmol)、臭素(3.2g、20mmol)及び水(6g)から調製]の冷溶液に、温度を20℃未満に保ちつつ、撹拌しながら4−メトキシ−4−メチルペンタン−2−オン(650mg、5.0mmol)を添加した。ケトンの添加が完了した後、反応混合物を更に3時間撹拌し、ブロモホルム層を除去し、水層を希硫酸で繰り返し洗浄し、亜硫酸水素ナトリウムを添加して過剰の臭素を破壊した。エーテル抽出によって酸を単離し、生理食塩水で洗浄し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させ、標記化合物を黄色の固体として得た(201mg)。
工程B:(R)−N−(1−(3−メトキシ−3−メチルブタのノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(3mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、150mg、0.28mmol)、3−メトキシ−3−メチルブタン酸(45mg、0.34mmol)、HATU(138mg、0.363mmol)、及びトリエチルアミン(0.156mL、1.12mmol)の溶液を室温で終夜撹拌し、次にフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(80mg、収率46%)。MS(ESI):C33H35N5O5Sの質量計算値、613.7;m/z実測値、614.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.37−8.29(m,1H),7.46−7.36(m,2H),7.34−7.27(m,1H),7.21−7.13(m,1H),7.13−7.03(m,3H),7.01−6.94(m,1H),6.15−6.00(m,1H),4.45−4.32(m,1H),4.26−3.91(m,2H),3.23(s,3H),3.18−3.03(m,1H),2.96−2.68(m,1H),2.66−2.58(m,2H),2.12(s,3H),2.08−1.98(m,1H),1.88−1.79(m,1H),1.72−1.47(m,2H),1.34−1.24(m,6H)。
実施例364:(R,Z)−N−(1−(3−アセトアミドアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(3mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体869、200mg、0.4mmol)、(Z)−3−アセトアミドプロパ−2−エン酸(中間体33、129mg、1.00mmol)、トリエチルアミン(101mg、1.00mmol)、及びHATU(380mg、1.0mmol)の溶液を室温で3時間撹拌した。水を添加し、沈殿物を濾過によって回収した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(13mg、収率5.2%)。MS(ESI):C32H30N6O5Sの質量計算値、610.7;m/z実測値、611.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32(d,J=5.5Hz,1H),7.46−7.27(m,4H),7.21−7.13(m,1H),7.14−7.03(m,3H),7.02−6.94(m,1H),6.07(d,J=5.5Hz,1H),5.64(d,J=8.8Hz,1H),4.51−4.33(m,1H),4.16−3.88(m,3H),3.15−2.94(m,1H),2.16−2.02(m,7H),1.93−1.84(m,1H),1.82−1.71(m,1H),1.63−1.54(m,1H)。
実施例365:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(2mL)中の(R)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例300、60mg、0.12mmol)、(E)−2−シアノ−3−シクロプロピルプロパ−2−エン酸(中間体17)(23mg、0.17mmol)、HATU(55mg、0.15mmol)、及びトリエチルアミン(0.062mL、0.45mmol)の溶液を室温で終夜撹拌した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィ及び分取TLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(13mg、収率18%)。MS(ESI):C34H30N6O4Sの質量計算値、618.7;m/z実測値、619.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34(d,J=5.5Hz,1H),7.45−7.35(m,2H),7.33−7.26(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.13−7.03(m,3H),7.00−6.95(m,1H),6.61−6.49(m,1H),6.08(d,J=5.6Hz,1H),4.61−4.51(m,2H),4.10−3.96(m,2H),3.20−3.16(m,1H),2.13(s,3H),2.10−1.96(m,2H),1.94−1.85(m,1H),1.80−1.59(m,2H),1.26−1.15(m,2H),1.02−0.82(m,2H)。
実施例366:(R)−N−(1−(2−クロロアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(5mL)中の(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例98、50mg、0.09mmol)、2−クロロプロパ−2−エン酸(20mg、0.19mmol)、HATU(46mg、0.12mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(30mg、0.23mmol)の溶液を室温で2時間撹拌した。混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィ、及び分取TLCで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(10mg、収率18%)。MS(ESI):C30H26ClN5O4Sの質量計算値、588.1;m/z実測値、588.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.36−8.30(m,1H),7.44−7.37(m,2H),7.33−7.27(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.12−7.03(m,3H),7.01−6.95(m,1H),6.11−6.05(m,1H),5.72(m,2H),4.45−3.88(m,3H),3.25−2.90(m,2H),2.17−2.02(m,4H),1.95−1.84(m,1H),1.81−1.69(m,1H),1.66−1.57(m,1H)。
実施例367:(R,E)−N−(1−(4−アミノブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R,E)−tert−ブチル(4−(3−(5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)カルバメート。DMF(5mL)中の(R)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例300、60mg、0.11mmol)、(E)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ブタ−2−エン酸(中間体12、45mg、0.22mmol)、HATU(56mg、0.15mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(36mg、0.28mmol)を室温で2時間撹拌した。混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィ後、分取TLCで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(43mg、収率56%)。
工程B:(R,E)−N−(1−(4−アミノブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。丸底フラスコに、(R,E)−tert−ブチル(4−(3−(5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)カルバメート(43mg、0.063mmol)、濃HCl(5mL)及びMeOH(5mL)を添加し、室温で1時間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(19mg、収率48%)。MS(ESI):C31H30N6O4Sの質量計算値、582.7;m/z実測値、583.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.38−8.32(m,1H),7.45−7.37(m,2H),7.32−7.26(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.13−7.03(m,3H),7.02−6.94(m,1H),6.86−6.78(m,1H),6.77−6.67(m,1H),6.13−6.06(m,1H),4.45−3.90(m,3H),3.80−3.70(m,2H),3.23−3.07(m,1H),2.91−2.80(m,1H),2.16−2.02(m,4H),1.94−1.84(m,1H),1.81−1.69(m,1H),1.65−1.52(m,1H)。
実施例368:(R,E)−N−(1−(4−ジメチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R,E)−tert−ブチル(4−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピロリジン−1−イル)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)カルバメート。DMF(6mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例159、300mg、0.58mmol)、(E)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ブタ−2−エン酸(中間体12、231mg、1.15mmol)、HATU(284mg、0.747mmol)、及びDIEA(186mg、1.44mmol)を室温で2時間撹拌した。2種類の異なる方法を使用して、混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(265mg、収率68.9%)。
工程B:(R,E)−N−(1−(4−アミノブテ−2−ノイル)ピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。丸底フラスコに、(R,E)−tert−ブチル(4−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピロリジン−1−イル)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)カルバメート(265mg、0.396mmol)、濃HCl(8mL)、及びMeOH(8mL)を添加し、室温で1時間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(188mg、収率75.5%)。
工程C:(R,E)−N−(1−(4−ジメチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(8mL)中の(R,E)−N−(1−(4−アミノブテ−2−ノイル)ピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(135mg、0.220mmol)、ホルムアルデヒド(0.2mL、H2O中37重量%)、及びNaBH(OAc)3(93mg、0.44mmol)の溶液を室温で5時間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(63mg、収率43%)。MS(ESI):C32H32N6O4Sの質量計算値、596.7;m/z実測値、597.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.45(s,1H),8.37−8.32(m,1H),7.44−7.36(m,2H),7.32−7.26(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.12−7.03(m,3H),7.01−6.95(m,1H),6.84−6.74(m,1H),6.68−6.56(m,1H),6.11−6.05(m,1H),4.09−3.69(m,4H),3.64−3.58(m,2H),3.56−3.44(m,1H),2.63(s,6H),2.40−2.15(m,2H),2.12(s,3H)
実施例369:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(1−(ビニルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Iに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用し、工程Iにおいて、塩化プロペ−2−ノイルの代わりに塩化エテンスルホニルを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H25N5O5S2の質量計算値、575.7;m/z実測値、576.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33(d,J=5.5Hz,1H),7.45−7.35(m,2H),7.34−7.25(m,1H),7.21−7.13(m,1H),7.12−7.03(m,3H),6.99−6.93(m,1H),6.80−6.64(m,1H),6.21(d,J=16.5Hz,1H),6.14−6.03(m,2H),4.61−4.45(m,1H),3.66−3.55(m,1H),3.53−3.45(m,1H),3.38−3.31(m,1H),3.29−3.20(m,1H),2.32−2.20(m,1H),2.12(s,3H),2.08−2.00(m,1H)。
実施例370:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−トリジュウテリオメチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、100mg、0.19mmol)及び重水素化ホルムアルデヒド(12mg、0.38mmol、H2O中37重量%)の溶液に、MeOH(3mL)を添加した。室温で5分間撹拌した後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(36mg、0.55mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応物を濃縮乾固し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(38mg、収率37%)。MS(ESI):C28H24D3N5O3Sの質量計算値、516.6;m/z実測値、517.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.26(d,J=4.9Hz,1H),7.46−7.33(m,2H),7.31−7.24(m,1H),7.19−7.11(m,1H),7.11−7.01(m,3H),7.00−6.90(m,1H),6.00(d,J=5.1Hz,1H),4.20−4.06(m,1H),2.99−2.88(m,1H),2.75−2.61(m,1H),2.25−2.02(m,5H),1.92−1.75(m,2H),1.71−1.61(m,1H),1.54−1.44(m,1H)。
実施例371:(R,E)−N−(1−(4−ジメチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(6mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、250mg、0.45mmol)、(E)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ]ブタ−2−エン酸(中間体10、200mg、0.93mmol)、HATU(230mg、0.61mmol)、及びDIEA(150mg、1.17mmol)を室温で2時間撹拌した。混合物をHPLC及びフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(228mg、収率70.2%)。
工程F:(R,E)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(4−メチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。(R,E)−tert−ブチルメチル(4−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)カルバメート(228mg、0.327mmol)、濃HCl(5mL)及びMeOH(5mL)の溶液をN2下、室温で1時間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(120mg、収率57%)。
工程G:(R,E)−N−(1−(4−ジメチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(8mL)中の(R,E)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(4−(メチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(68mg、0.11mmol)、ホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)、及びNaBH(OAc)3(45mg、0.21mmol)の溶液を室温で5時間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(37mg、収率52%)。MS(ESI):C33H34N6O4Sの質量計算値、610.7;m/z実測値、611.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.41(s,1H),8.37−8.30(m,1H),7.45−7.36(m,2H),7.34−7.26(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.12−7.03(m,3H),7.01−6.95(m,1H),6.93−6.86(m,1H),6.75−6.64(m,1H),6.11−6.05(m,1H),4.54−4.50(m,1H),4.42−3.89(m,3H),3.83−3.73(m,2H),3.25−3.14(m,1H),2.97−2.87(m,1H),2.76(s,6H),2.16−2.02(m,4H),1.94−1.82(m,1H),1.82−1.70(m,1H),1.66−1.53(m,1H)
実施例372:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(1−(ビニルスルホニル)ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Iに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用し、工程Iにおいて、プロペ−2−エノイルクロリドの代わりに塩化エテンスルホニルを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H27N5O5S2の質量計算値、589.7;m/z実測値、590.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32(d,J=5.6Hz,1H),7.44−7.35(m,2H),7.30(d,J=8.6Hz,1H),7.21−7.13(m,1H),7.11−7.03(m,3H),7.01−6.92(m,1H),6.72−6.60(m,1H),6.22−6.04(m,3H),4.16−3.98(m,1H),3.84−3.69(m,1H),3.63−3.47(m,1H),2.81−2.55(m,2H),2.12(s,3H),2.04−1.95(m,1H),1.93−1.83(m,1H),1.77−1.63(m,1H),1.62−1.50(m,1H)。
実施例373:(R,E)−N−(1−(4−ジメチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
Ar下で撹拌棒を備えた炉乾燥したマイクロ波バイアルに、(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例860、62mg、0.10mmol)、トランス−4−ジメチルアミノクロトン酸塩酸塩(37.6mg、0.227mmol)、HATU(202mg、0.531mmol)、THF 3.0mL)及びトリエチルアミン(0.20mL、1.4mmol)を添加した。反応バイアルに蓋をして、100℃で5分間マイクロ波で加温した。反応混合物を濃縮乾固させ、濾過し、HPLCで精製して、標記化合物を得た(27mg、収率44%)。MS(ESI):C32H32N6O4Sの質量計算値、596.7;m/z実測値、597.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.39−8.21(m,1H),7.45−7.33(m,4H),7.25−7.06(m,5H),6.83−6.57(m,2H),6.24−6.08(m,1H),4.57−3.87(m,3H),3.27−2.83(m,4H),2.36−2.20(m,6H),2.12−1.46(m,4H)。
実施例374:(R,E)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(4−メチルスルホニル)ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R,E)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(4−メチルチオ)ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(10mL)中の(E)−4−メチルスルファニルブタ−2−エン酸(中間体37、0.556g、4.201mmol)、HATU(1.0g、2.6mmol)、及びトリエチルアミン(1.0g、9.9mmol)の溶液に、(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、0.75g、1.5mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィにより精製し、標記化合物を得た(300mg、収率33%)。
工程B:(R,E)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(4−メチルスルホニル)ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(10mL)中の(R,E)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(4−(メチルチオ)ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(300mg、0.49mmol)の溶液に、3−クロロベンゼンカルボペルオキシ酸(169mg、0.735mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。混合物をDCMと1Mの飽和Na2HCO3水溶液との間に分配した。有機層を回収し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィ後、分取TLCで精製して、標記化合物を得た(58mg、収率17%)。MS(ESI):C32H31N5O6S2の質量計算値、645.7;m/z実測値、646.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.60−8.26(m,1H),8.25−8.10(m,1H),7.45−7.39(m,2H),7.29−7.20(m,1H),7.19−7.15(m,1H),7.12−7.07(m,2H),7.06−7.02(m,1H),6.96−6.91(m,1H),6.89−6.78(m,1H),6.59−6.48(m,1H),5.88−5.69(m,1H),4.45−4.12(m,1H),4.11−4.04(m,2H),4.01−3.85(m,1H),3.82−3.75(m,1H),3.13−3.02(m,1H),2.96−2.90(m,3H),2.86−2.63(m,1H),2.02(s,3H),1.97−1.93(m,1H),1.81−1.72(m,1H),1.67−1.56(m,1H),1.49−1.39(m,1H)。
実施例375:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−(2,3,4,5,6−ペンタジュウテリオフェノキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Iに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいてフェノールの代わりに2,3,4,5,6−ペンタジュウテリオフェノールを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H22D5N5O4Sの質量計算値、558.7;m/z実測値、559.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.35−8.30(m,1H),7.32−7.27(m,1H),7.07−7.03(m,1H),7.00−6.94(m,1H),6.85−6.72(m,1H),6.24−6.14(m,1H),6.09−6.05(m,1H),5.76−5.68(m,1H),4.56−3.89(m,3H),3.26−2.82(m,2H),2.15−2.00(m,4H),1.92−1.81(m,1H),1.78−1.66(m,1H),1.63−1.52(m,1H)。
実施例376:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−(2,3,4,5,6−ペンタジュウテリオフェノキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Gに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいてフェノールの代わりに2,3,4,5,6−ペンタジュウテリオフェノールを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、1−[(3R)−3−アミノピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体5)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H20D5N5O4Sの質量計算値、544.6;m/z実測値、545.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.30−10.19(m,1H),8.41−8.29(m,2H),7.43−7.35(m,1H),7.13−7.07(m,1H),7.04−6.94(m,1H),6.69−6.49(m,1H),6.21−6.08(m,1H),6.05−5.95(m,1H),5.75−5.63(m,1H),4.59−4.41(m,1H),3.96−3.45(m,4H),2.27−1.92(m,5H)。
実施例377:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(4−メチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R,E)−tert−ブチルメチル(4−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピロリジン−1−イル)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)カルバメート。DMF(5mL)中の(E)−4−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]ブタ−2−エン酸(中間体10、165mg、0.766mmol)、(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例159、200mg、0.38mmol)、HATU(112mg、0.295mmol)、及びDIEA(247mg、1.92mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。2種類の異なる方法を使用して、混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を明黄色の固体として得た(93mg、収率36%)。
工程B:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(4−メチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。丸底フラスコに、(R,E)−tert−ブチルメチル(4−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピロリジン−1−イル)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)カルバメート(93mg、0.14mmol)、濃HCl(5mL)、及びMeOH(5mL)を添加し、室温で1時間撹拌した。混合物を濃縮乾固し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(48mg、収率60%)。MS(ESI):C31H30N6O4Sの質量計算値、582.7;m/z実測値、583.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.35−8.31(m,1H),7.44−7.37(m,2H),7.32−7.26(m,1H),7.20−7.15(m,1H),7.12−7.04(m,3H),7.00−6.95(m,1H),6.82−6.58(m,2H),6.10−6.06(m,1H),4.16−3.42(m,7H),2.72−2.66(m,3H),2.43−2.03(m,5H)
実施例378:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−(2,3,4,5,6−ペンタジュウテリオフェノキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−(2,3,4,5,6−ペンタジュウテリオフェノキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体41、150mg、0.28mmol)、(E)−2−シアノ−3−シクロプロピルプロパ−2−エン酸(中間体17)(76mg、0.55mmol)、HATU(137mg、0.360mmol)、及びDIEA(107mg、0.831mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。次に、2種類の異なる方法を使用して、反応混合物を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、標記化合物を白色の固体として得た(71mg、収率41%)。MS(ESI):C34H25D5N6O4Sの質量計算値、623.7;m/z実測値、624.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.35−8.30(m,1H),7.32−7.27(m,1H),7.07−7.03(m,1H),7.00−6.95(m,1H),6.57−6.50(m,1H),6.10−6.05(m,1H),4.08−3.93(m,2H),3.67−3.62(m,2H),3.22−3.10(m,1H),2.12(s,3H),2.10−1.95(m,2H),1.93−1.84(m,1H),1.80−1.68(m,1H),1.68−1.56(m,1H),1.25−1.16(m,2H),1.01−0.93(m,1H),0.90−0.78(m,1H)。
実施例379:(R)−N−(1−シアノピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−(2,3,4,5,6−ペンタジュウテリオフェノキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Iに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいてフェノールの代わりに2,3,4,5,6−ペンタジュウテリオフェノールを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用し、及び工程Iにおいてプロペ−2−エノイルクロリドの代わりにシアノゲンブロマイドを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H19D5N6O3Sの質量計算値、529.6;m/z実測値、530.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.35−8.31(m,1H),7.32−7.27(m,1H),7.07−7.03(m,1H),7.00−6.94(m,1H),6.09−6.04(m,1H),4.16−4.07(m,1H),3.61−3.52(m,1H),3.40−3.30(m,1H),3.10−2.94(m,2H),2.12(s,3H),2.07−1.98(m,1H),1.90−1.81(m,1H),1.81−1.70(m,1H),1.66−1.54(m,1H)。
実施例380:(R)−5−(2−メチル−4−(2,3,4,5,6−ペンタジュウテリオフェノキシ)フェニル)−N−(1−(トリジュウテエリオメチル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
MeOH(4mL)中、(R)−5−(2−メチル−4−(2,3,4,5,6−ペンタジュウテリオフェノキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体41、155mg、0.286mmol)及び重水素化ホルムアルデヒド(18mg、0.56mmol、H2O中37重量%)の溶液を室温で30分間撹拌した後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(57mg、0.86mmol)を添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応物を濃縮乾固し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(66mg、収率43%)。MS(ESI):C28H19D8N5O3Sの質量計算値、521.7;m/z実測値、522.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.39−8.15(m,1H),7.38−7.19(m,1H),7.11−6.88(m,2H),6.16−5.88(m,1H),4.24−4.06(m,1H),3.01−2.82(s,1H),2.78−2.61(m,1H),2.32−2.01(m,5H),1.93−1.76(m,2H),1.72−1.59(m,1H),1.55−1.42(m,1H)。
実施例381:(R)−5−(2−メチル−4−(2,3,4,5,6−ペンタジュウテリオフェノキシ)フェニル)−N−(1−(メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(10mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−(2,3,4,5,6−ペンタジュウテリオフェノキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体41、150mg、0.28mmol)、ホルムアルデヒド水溶液(1mL、H2O中37重量%)、及びNaBH(OAc)3(117mg、0.554mmol)の溶液を室温で5時間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(90mg、収率57%)。MS(ESI):C28H22D5N5O3Sの質量計算値、518.6;m/z実測値、519.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.35−8.28(m,1H),7.33−7.27(m,1H),7.07−7.03(m,1H),7.01−6.94(m,1H),6.09−6.04(m,1H),4.34−4.22(m,1H),3.48−3.37(m,1H),3.27−3.18(m,1H),2.88−2.71(m,5H),2.11(s,3H),2.07−1.96(m,2H),1.90−1.76(m,1H),1.74−1.59(m,1H)
実施例382:(R,E)−N−(1−(4−アミノブテ−2−ノイル)ピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例368、工程A〜Bに記載されるものと同様の条件を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H28N6O4Sの質量計算値、568.6;m/z実測値、569.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.42(s,1H),8.37−8.32(m,1H),7.44−7.36(m,2H),7.32−7.26(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.12−7.03(m,3H),7.01−6.95(m,1H),6.84−6.74(m,1H),6.68−6.56(m,1H),6.11−6.05(m,1H),4.08−3.44(m,7H),2.44−2.13(m,2H),2.12(s,3H)
実施例383:(R,E)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(4−メチルスルホンアミド)ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(5mL)中の(R,E)−N−(1−(4−アミノブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例27、300mg、0.52mmol)及びトリエチルアミン(104mg、1.03mmol)の溶液に、ClSO2Me(59mg、0.52mmol)を添加し、室温で15分間撹拌した。混合物をDCMと水との間に分散させ、有機層を回収し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィ後、分取TLCで精製して、標記化合物を得た(52mg、収率15%)。MS(ESI):C32H32N6O6S2の質量計算値、660.8;m/z実測値、661.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.54−8.26(m,1H),8.26−8.13(m,1H),7.47−7.38(m,2H),7.36−7.21(m,2H),7.20−7.14(m,1H),7.13−7.07(m,2H),7.07−7.03(m,1H),6.97−6.91(m,1H),6.66−6.53(m,2H),5.90−5.73(m,1H),4.45−4.07(m,1H),4.04−3.87(m,1H),3.82−3.71(m,3H),3.15−2.99(m,1H),2.88(s,3H),2.85−2.61(m,1H),2.03(s,3H),1.97−1.90(m,1H),1.82−1.70(m,1H),1.69−1.55(m,1H),1.47−1.35(m,1H)。
実施例384:(R)−N−(1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)ピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
丸底フラスコに、DMF(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例159、150mg、0.29mmol)、2−(ジメチルアミノ)酢酸(59mg、0.57mmol)、HATU(142mg、0.373mmol)、及びDIEA(111mg、0.861mmol)を添加し、室温で1時間撹拌した。混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(130mg、収率74%)。MS(ESI):C30H30N6O4Sの質量計算値、570.7;m/z実測値、571.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.35−8.30(m,1H),7.43−7.37(m,2H),7.32−7.28(m,1H),7.20−7.14(m,1H),7.11−7.04(m,3H),7.00−6.94(m,1H),6.10−6.04(m,1H),4.67−4.57(m,1H),4.03−3.96(m,2H),3.91−3.81(m,1H),3.74−3.62(m,1H),3.60−3.41(m,2H),2.88−2.84(m,6H),2.39−2.14(m,2H),2.11(s,3H)。
実施例385:(R,E)−N−(1−(2−シアノブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
丸底フラスコに、(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例874)(300mg、0.53mmol)、アセトアルデヒド(116mg、2.65mmol)、ピペリジン(0.1ml)、及びEtOH(10ml)を添加し、室温で0.5時間撹拌した。混合物をDCMで希釈し、1NのHCl及び飽和NaHCO3水溶液で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮乾固させて、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(46mg、収率15%)。MS(ESI):C32H28N6O4Sの質量計算値、592.7;m/z実測値、593.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.18(s,1H),8.35−8.31(m,1H),8.14−8.02(m,1H),7.47−7.40(m,2H),7.39−7.33(m,1H),7.22−7.15(m,1H),7.13−7.03(m,4H),6.99−6.93(m,1H),5.99−5.94(m,1H),3.89−3.78(m,1H),3.18−2.82(m,4H),2.09−2.00(m,6H),1.97−1.89(m,1H),1.83−1.74(m,1H),1.73−1.61(m,1H),1.54−1.43(m,1H)。
実施例386:N−((R)−1−((S)−アゼチジン−2−カルボニル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(S)−tert−ブチル2−((R)−3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボニル)アゼチジン−1−カルボキシレート。DMF(3mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、100mg、0.19mmol)、(2S)−1−tert−ブトキシカルボニルアゼチジン−2−カルボン酸(63mg、0.28mmol)、HATU(107mg、0.281mmol)、及びトリエチルアミン(0.104mL、0.748mmol)の溶液を室温で終夜撹拌した。反応混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(115mg、収率90.0%)。
工程B:N−((R)−1−((S)−アゼチジン−2−カルボニル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。2NのHCl/MeOH(2mL)中の(S)−tert−ブチル2−((R)−3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボニル)アゼチジン−1−カルボキシレート(115mg、0.168mmol)の溶液を、室温で4時間撹拌し、濃縮乾固させた。残渣を2NのNaHCO3でpH>7まで調整した後、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(77mg、収率75%)。MS(ESI):C31H30N6O4Sの質量計算値、582.7;m/z実測値、583.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3OD):δ 8.06−8.02(m,1H),7.40−7.26(m,2H),7.16−7.06(m,2H),7.05−6.99(m,2H),6.98−6.92(m,1H),6.92−6.83(m,1H),5.72(d,J=5.5Hz,1H),5.08−4.51(m,1H),3.98−3.81(m,1H),3.66−3.58(m,1H),3.58−3.43(m,2H),3.43−3.32(m,1H),3.18−3.09(m,2H),2.81−2.56(m,1H),2.48−2.34(m,1H),2.01(s,3H),1.92−1.80(m,2H),1.77−1.66(m,1H),1.54−1.42(m,1H)。
実施例387:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−(3−メチルオキセタン−3−イル)アクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(5mL)中の(R)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例300、100mg、0.19mmol)、2−シアノ酢酸(32mg、0.37mmol)、HATU(92mg、0.24mmol)、及びDIEA(60mg、0.47mmol)の溶液を室温で2時間撹拌した。反応混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(82mg、収率78%)。
工程B:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−(3−メチルオキセタン−3−イル)アクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。丸底フラスコに、(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(100mg、0.18mmol)、3−メチルオキセタン−3−カルバルデヒド(53mg、0.53mmol)、ピペリジン(0.3mL)、AcOH(0.1mL)、4Aモレキュラーシーブ(0.5g)、及びジオキサン(10mL)を添加し、N2下100℃で1時間で撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(71mg)。MS(ESI):C35H32N6O5Sの質量計算値、648.7;m/z実測値、649.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33−8.28(m,1H),7.42−7.35(m,2H),7.31−7.23(m,2H),7.19−7.12(m,1H),7.11−7.01(m,3H),6.98−6.92(m,1H),6.07−6.02(m,1H),5.04−6.91(m,1H),4.73−4.26(m,4H),4.06−3.86(m,2H),3.56−2.76(m,2H),2.16−2.01(m,4H),1.97−1.85(m,1H),1.82−1.57(m,5H)。
実施例388:(R,Z)−N−(1−(2−フルオロ−4−(メチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R,Z)−tert−ブチル(3−フルオロ−4−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)(メチル)カルバメート。無水DMF(5mL)中の(Z)−4−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]−2−フルオロ−ブタ−2−エン酸(中間体38、500mg、2.1mmol)及びHBTU及びトリエチルアミン(236mg、2.33mmol)の溶液を室温で10分間撹拌した後、(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、250mg、0.47mmol)を添加し、混合物を2時間撹拌した。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物をわずかに黄色の固体として得た(21mg、収率6.2%)。
工程B:(R,Z)−N−(1−(2−フルオロ−4−(メチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(10mL)中の6NのHCl中の(R,Z)−tert−ブチル(3−フルオロ−4−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)(メチル)カルバメート(21mg、0.029mmol)の溶液を、真空下、50℃で濃縮乾固させて黄色の固体を得た。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(15mg、収率76%)。MS(ESI):C32H31FN6O4Sの質量計算値、614.7;m/z実測値、615.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.43(s,1H),8.34(d,J=3.6Hz,1H),7.49−7.35(m,2H),7.34−7.25(m,1H),7.23−7.14(m,1H),7.13−7.03(m,3H),7.01−6.92(m,1H),6.08(d,J=5.4Hz,1H),5.92−5.75(m,1H),4.54−3.91(m,3H),3.85−3.63(m,2H),3.27−3.11(m,1H),3.05−2.88(m,1H),2.77−2.67(m,3H),2.12(s,3H),2.10−2.03(m,1H),1.98−1.86(m,1H),1.83−1.56(m,2H)。
実施例389:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(1−(2−ピロリジン−1−イル)アセチル)ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM中の(R)−N−(1−(2−クロロアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例396、150mg、0.26mmol)及びトリエチルアミンの溶液に、DCM中のピロリジン(38mg、0.53mmol)を滴下し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィ後、分取TLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(68mg)。MS(ESI):C33H34N6O4Sの質量計算値、610.7;m/z実測値、611.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 8.33(d,J=4.7Hz,1H),7.44−7.34(m,2H),7.21−7.12(m,2H),7.12−7.06(m,2H),7.03−6.97(m,1H),6.97−6.91(m,1H),5.98(d,J=4.7Hz,1H),4.22−4.03(m,1H),3.94−3.75(m,1H),3.69−3.61(m,1H),3.56−3.37(m,3H),3.34−3.19(m,1H),2.73−2.53(m,4H),2.14−2.09(m,3H),1.99−1.89(m,2H),1.83−1.73(m,6H)。
実施例390:(R)−2−(((1−アクリロイルピペリジン−3−イル)アミノ)メチル−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−4(5H)−オン。
工程A:N−メトキシ−N−メチル−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにN−メトキシメタンアミンを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルバルデヒド。無水THF(30mL)中のN−メトキシ−N−メチル−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート(1.7g、3.7mmol)の溶液に、LiAlH4(210mg、5.5mmol)を添加し、N2下、室温で72時間撹拌した。次に、1NのKHSO4の水溶液を添加漏斗を介して慎重に添加した後、水を添加し、続いてEtOAcを添加した。有機層を回収し、1NのHClで洗浄し、それによって黄色の固体が沈殿し、それを濾過によって回収した。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体(sold)として得た(622mg、収率42.0%)。
工程C:(R)−2−(((1−アクリロイルピペリジン−3−イル)アミノ)メチル−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−4(5H)−オン。DCM/MeOH(20mL)中の5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルバルデヒド(100mg、0.25mmol)及び1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15、71mg、0.37mmol)の溶液に、NaBH(AcO)3(158mg、0.745mmol)を添加し、室温で18時間撹拌した。反応混合物にNaBH4(19mg、0.50mmol)を添加し、10分間撹拌した後、水を添加し、混合物をDCMで抽出し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物をわずかに黄色の固体(45mg、収率32%)として得た。MS(ESI):C30H29N5O3Sの質量計算値、539.6;m/z実測値、540.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.20−8.03(m,1H),7.48−7.32(m,2H),7.29−7.20(m,1H),7.19−7.11(m,1H),7.11−7.02(m,3H),6.99−6.90(m,1H),6.82−6.65(m,1H),6.29−6.06(m,1H),5.97−5.87(m,1H),5.77−5.63(m,1H),4.25−4.10(m,1H),4.11−3.73(m,3H),3.41−3.33(m,0.5H),3.19−2.92(m,1.5H),2.80−2.61(m,1H),2.12(s,3H),2.07−1.95(m,1H),1.88−1.70(m,1H),1.62−1.40(m,2H)。
実施例391:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(2−メチルアミノ)アセチル)ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチルメチル−(2−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル)カルバメート。DMF(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例159、150mg、0.29mmol)、N−Boc−N−メチルグリシン(109mg、0.574mmol)、HATU(142mg、0.373mmol)、及びDIEA(111mg、0.861mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を明黄色の固体として得た(159mg、収率84.3%)。
工程B:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(2−メチルアミノ)アセチル)ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。丸底フラスコに、(R)−tert−ブチルメチル(2−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル)カルバメート(159mg、0.242mmol)、濃HCl(5mL)、及びMEOH(5mL)を添加し、室温で1時間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(118mg、収率81.0%)。MS(ESI):C29H28N6O4Sの質量計算値、556.6;m/z実測値、557.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34−8.30(m,1H),7.42−7.36(m,2H),7.32−7.27(m,1H),7.20−7.14(m,1H),7.10−7.03(m,3H),7.00−6.94(m,1H),6.10−6.03(m,1H),4.68−4.56(m,1H),3.98−3.91(m,2H),3.89−3.80(m,1H),3.74−3.63(m,1H),3.60−3.42(m,2H),2.76−2.70(m,3H),2.42−2.13(m,2H),2.11(s,3H)
実施例392:(R)−N−(1−(2−アミノアセチル)ピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル(2−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル)カルバメート。DMF(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例159、150mg、0.29mmol)、N−Boc−グリシン(100mg、0.57mmol)、HATU(142mg、0.373mmol)、及びDIEA(111mg、0.861mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を明黄色の固体として得た(151mg、収率81.9%)。
工程B:(R)−N−(1−(2−アミノアセチル)ピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。丸底フラスコに、(R)−tert−ブチル(2−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピロリジン−1−イル)−2−オキソエチル)カルバメート(151mg、0.235mmol)、濃HCl(5mL)、及びMeOH(5mL)を添加し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(116mg、収率83.8%)。MS(ESI):C28H26N6O4Sの質量計算値、542.6;m/z実測値、543.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34−8.30(m,1H),7.42−7.36(m,2H),7.32−7.27(m,1H),7.20−7.14(m,1H),7.10−7.03(m,3H),7.00−6.94(m,1H),6.10−6.03(m,1H),4.68−4.56(m,1H),3.90−3.78(m,3H),3.74−3.63(m,1H),3.60−3.42(m,2H),2.42−2.13(m,2H),2.11(s,3H)
実施例393:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(1−(2−ピペリジン−1−イル)アセチル)ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(2mL)中の(R)−N−(1−(2−クロロアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例396、150mg、0.26mmol)及びトリエチルアミン(52mg、0.52mmol)の溶液に、DCM(2mL)中のピペリジン(44mg、0.52mmol)を滴下し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィ及び分取TLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(37mg)。MS(ESI):C34H36N6O4Sの質量計算値、624.8;m/z実測値、625.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.36(br,1H),8.24(d,J=5.3Hz,1H),7.48−7.40(m,2H),7.36−7.26(m,1H),7.22−7.16(m,1H),7.14−7.09(m,2H),7.10−7.05(m,1H),7.00−6.93(m,1H),5.86(d,J=5.3Hz,1H),4.31−3.70(m,3H),3.19−2.98(m,3H),2.88−2.71(m,1H),2.49−2.32(m,4H),2.05(s,3H),1.95−1.89(m,1H),1.80−1.60(m,2H),1.55−1.49(m,4H),1.45−1.28(m,3H)。
実施例394:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)N−(1−(2−モルホリノアセチル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(2mL)中の(R)−N−(1−(2−クロロアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例396、150mg、0.26mmol)及びトリエチルアミン(43mg、0.43mmol)の溶液に、DCM(2mL)中のモルホリン(38mg、0.43mmol)を滴下し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィ後、分取TLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(80mg)。MS(ESI):C33H34N6O5Sの質量計算値、626.7;m/z実測値、627.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.22(br,1H),8.34−8.14(m,2H),7.48−7.36(m,2H),7.36−7.25(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.13−7.07(m,2H),7.08−7.03(m,1H),6.98−6.91(m,1H),5.95−5.79(m,1H),4.31−3.70(m,3H),3.63−3.48(m,4H),3.21−2.92(m,3H),2.71−2.57(m,1H),2.45−2.24(m,4H),2.03(s,3H),1.94−1.86(m,1H),1.78−1.31(m,3H)。
実施例395:(R)−N−(1−(2−クロロアセチル)ピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用し、工程Iにおいて、プロペ−2−エノイルクロリドの代わりに2−クロロアセチルクロリドを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H24ClN5O4Sの質量計算値、562.0;m/z実測値、562.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.31−10.14(m,1H),8.43−8.25(m,2H),7.47−7.39(m,2H),7.39−7.34(m,1H),7.22−7.15(m,1H),7.14−7.06(m,3H),7.00−6.94(m,1H),6.04−5.92(m,1H),4.57−4.39(m,1H),4.35−4.23(m,2H),3.84−3.36(m,4H),2.22−2.10(m,1H),2.05(s,3H),2.04−1.89(m,1H)。
実施例396:(R)−N−(1−(2−クロロアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用し、工程Iにおいて、プロペ−2−エノイルクロリドの代わりに2−クロロアセチルクロリドを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H26ClN5O4Sの質量計算値、576.1;m/z実測値、576.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.29−10.12(m,1H),8.33(d,J=5.5Hz,1H),8.17−7.96(m,1H),7.49−7.39(m,2H),7.39−7.34(m,1H),7.22−7.15(m,1H),7.14−7.05(m,3H),7.00−6.94(m,1H),5.98(d,J=5.5Hz,1H),4.42−4.10(m,3H),3.94−3.70(m,2H),3.13−2.94(m,1H),2.78−2.58(m,1H),2.05(s,3H),1.96−1.90(m,1H),1.79−1.71(m,1H),1.65−1.38(m,2H)。
実施例397:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−チオフェン−2−イル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル(3−(4−オキソ−5−(4−(チオフェン−2−イル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。撹拌棒を備えた2〜5mLのBiotageマイクロ波バイアルに、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド・DCM錯体(2.3mg、0.0028mmol)、2−クロロ−4−ヨードニコチノニトリル(39.9mg、0.151mmol)、4−チオフェン−2−イルフェニルアミン(26.8mg、0.153mmol)、及びCs2CO3(71mg、0.22mmol)を空気下、室温で添加した。バイアルを封止し、シリンジを介して1,4−ジオキサン(0.3mL)を添加し、アルゴンで迅速に排気/フラッシュ(4回)した。混合物をアルゴン下で150℃で30分間撹拌した。反応物を(R)−tert−ブチル3−(2−メルカプトアセトアミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(中間体22)(0.24mL、0.156mmol)で、室温でシリンジを介して処理し、アルゴン下、150℃で15分間撹拌した。次に、琥珀色の混合物を室温に冷却し、開放し、空気中でCDI(102mg、0.629mmol)で一度に処理した。マイクロ波バイアルを再封止し、アルゴンで4回排気/フラッシュし、アルゴン下で150℃で15分間撹拌した。次に、反応物を室温に冷却し、EtOAc(10mL)で希釈し、0.5Mのクエン酸/生理食塩水(2×5mL;最終pH約1〜2)及び2MのK2CO3(1×5mL;最終pH>10)で洗浄した。次に、透明の琥珀色の有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をDCM(0.75mL)に溶解し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の泡状物として得た(48mg、収率55%)。
工程B:(R)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−5−(4−チオフェン−2−イル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。1,4−ジオキサン(0.417mL)中の(R)−tert−ブチル3−(4−オキソ−5−(4−(チオフェン−2−イル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(48mg、0.083mmol)の溶液を、室温で一度にHCl(4.08M、1.02mL)で処理し、得られた均質溶液を室温で3時間撹拌した。3時間後、不透明なスラリーを濃縮乾固し、残渣をCH3CN(3mL)に懸濁し、CH3CNを吸引除去し、沈殿物を高真空下で乾燥させて、標記化合物を明黄色の粉末として得た(42.3mg、99%)。
工程C:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−チオフェン−2−イル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。トリエチルアミン(0.066mL、0.48mmol)及びDCM(6.1mL)中の(R)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−5−(4−(チオフェン−2−イル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(34.5mg、0.0674mmol)の溶液を、アルゴン下(排気/フラッシュ2回)、−40℃〜−45℃で(ドライアイス/CH3CN浴温度)、3.5時間かけて塩化アクリロイル(0.64mL、0.064mmol)を滴下しながら、撹拌した。20分後、冷反応物を等量の0.1MのNaH2PO4(pH約5、7mL、0.7mmol;最終pH約6〜7)でクエンチした。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させ、高真空下で乾燥させて、粗残渣を暗黄色の固体として得た。残渣をHPLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(12.2mg、収率34.0%)。MS(ESI):C27H23N5O3S2の質量計算値、529.6;m/z実測値、530.25[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ ppm(ROTAMERS)9.49(br.s.,1H),8.31−8.41(m,1H),7.81(d,J=8.6Hz,2H),7.31−7.42(m,4H),7.13(dd,J=5.1Hz,J=3.8Hz,1H),6.58−6.69(m,1H),6.15−6.48(m,2.5H),5.71−5.82(m,1H),5.49−5.56(m,0.5H),3.88−4.23(m,2.5H),3.29−3.74(m,2.5H),1.67−2.14(m,4H)。
実施例398:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−4,4−ジメチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル3−(5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。無水DMF(3mL)中の5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体63、100mg、0.24mmol)、HATU(183mg、0.481mmol)及びトリエチルアミン(73mg、0.72mmol)の溶液を室温で10分間撹拌した後、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(72mg、0.36mmol)を添加し、混合物を2時間撹拌した。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物をわずかに黄色の固体として得た(110mg、収率76%)。
工程B:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−4,4−ジメチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。HCl/MeOH(6N、15mL)中の(R)−tert−ブチル3−(5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(110mg、0.18mmol)の溶液を、50℃で濃縮乾固して黄色の固体を得た。無水DMF(3mL)中の(E)−2−シアノ−4,4−ジメチル−ペンタ−2−エン酸(中間体44、34mg、0.22mmol)、HATU(139mg、0.366mmol)及びトリエチルアミン(56mg、0.55mmol)の溶液を室温で10分間撹拌した後、上記の黄色の固体を添加し、混合物を2時間撹拌した反応混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物をわずかに黄色の固体として得た(75mg、収率64%)。MS(ESI):C35H34N6O4Sの質量計算値、634.7;m/z実測値、635.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32(d,J=5.5Hz,1H),7.45−7.35(m,2H),7.32−7.25(m,1H),7.22−7.13(m,1H),7.12−7.03(m,3H),6.98−6.93(m,1H),6.86(s,1H),6.07(d,J=5.5Hz,1H),4.57−3.88(m,3H),3.29−2.78(m,2H),2.12(s,3H),2.10−2.02(m,1H),1.99−1.56(m,3H),1.28(s,9H)。
実施例399:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(4−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(E)−2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイルクロリド。CHCl3(0.5mL)中の(E)−2−シアノ−3−シクロプロピル−プロパ−2−エン酸(中間体17)(24mg、0.18mmol)の懸濁液に、1−クロロ−N,N,2−トリメチルプロペニルアミン(28μL、0.22mmol)を添加し、5分間混合した後、次の反応に直接使用した。
工程B:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(4−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(1mL)中のトリエチルアミン(68μL、0.49mmol)及び(R)−5−(4−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド塩酸塩(79.3mg、0.162mmol)の溶液を氷水浴中で冷却した。反応混合物に、CHCl3(0.5mL)中の(E)−2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイルクロリド(0.179mmol)の溶液を添加し、反応混合物を0℃で40分間撹拌した。反応混合物をDCM(10mL)と飽和NaHCO3(10mL)水溶液との間で分画した。水相をEtOAc(10mL)で1回抽出し、合わせた有機抽出物を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を明黄色の粉末として得た(38.0mg、収率41%)。MS(ESI):C30H30N6O4Sの質量計算値、570.7;m/z実測値、571.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.12(s,1H),8.33(d,J=5.56Hz,1H),8.11(d,J=7.07Hz,1H),7.34(d,J=8.08Hz,2H),7.10(d,J=9.09Hz,2H),6.62(d,J=1.12Hz,1H),6.04(d,J=5.56Hz,1H),4.70(spt,J=6.06Hz,1H),3.80−4.31(m,3H),2.67−3.27(m,2H),1.76−1.98(m,3H),1.61−1.76(m,1H),1.41−1.60(m,1H),1.33(d,J=6.06Hz,6H),0.78−1.29(m,4H)。
実施例400:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(1mL)中の(R)−5−(4−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド・HCl(実施例405、工程E、93.2mg、0.191mmol)の溶液に、トリエチルアミン(79μL、0.57mmol)、続いて塩化アクリロイル(15μL、0.19mmol)をシリンジを介して滴下した。得られた懸濁液を空気下、0℃で40分間撹拌した。反応混合物をDCM(10mL)と飽和NaHCO3(10mL)水溶液との間で分画した。水相をEtOAc(10mL)で1回抽出し、合わせた有機抽出物を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の粉末として得た(32.2mg、収率33.3%)。MS(ESI):C26H27N5O4Sの質量計算値、505.6;m/z実測値、506.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.46(s,1H),8.34(br.s.,1H),7.22(d,J=7.58Hz,2H),7.04(d,J=8.59Hz,2H),6.63(dd,J=10.86,16.93Hz,1H),6.28−6.49(m,1H),6.24(br.s.,0.5H),6.06−6.19(m,1H),5.68−5.82(m,1H),5.49(br.s.,0.5H),4.60(spt,J=5.98Hz,1H),3.84−4.24(m,2.5H),3.28−3.77(m,2.5H),1.68−2.14(m,4H),1.39(d,J=6.06Hz,6H)。
実施例401:(R,E)−N−(1−(3−シクロプロピル−2−メチルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、150mg、0.28mmol)、(E)−3−シクロプロピル−2−メチル−プロパ−2−エン酸(中間体42、71mg、0.56mmol)、HATU(138mg、0.364mmol)、及びDIEA(108mg、0.840mmol)溶液を室温で1時間撹拌した。混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を明黄色の固体として得た(58mg、収率34%)。MS(ESI):C34H33N5O4Sの質量計算値、607.7;m/z実測値、608.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.35−8.31(m,1H),7.43−7.36(m,2H),7.32−7.27(m,1H),7.19−7.13(m,1H),7.11−7.04(m,3H),7.00−6.94(m,1H),7.09−6.05(m,1H),5.06−4.98(m,1H),4.35−3.84(m,3H),3.14−2.83(m,2H),2.12(s,3H),2.10−1.98(m,1H),1.98−1.90(m,3H),1.90−1.78(m,1H),1.78−1.64(m,1H),1.64−1.49(m,2H),0.90−0.78(m,2H),0.56−0.45(m,1H),0.45−0.37(m,1H)。
実施例402:(R,EZ)−N−(1−(2−クロロ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(5mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、150mg、0.28mmol)、(EZ)−2−クロロ−3−シクロプロピル−プロパ−2−エン酸(中間体39、82mg、0.56mmol)、HATU(138mg、0.364mmol)、及びDIEA(108mg、0.840mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を明黄色の固体として得た(68mg、収率39%)。MS(ESI):C33H30ClN5O4Sの質量計算値、628.1;m/z実測値、628.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34−8.28(m,1H),7.42−7.33(m,2H),7.33−7.26(m,1H),7.19−7.11(m,1H),7.10−7.01(m,3H),6.99−6.92(m,1H),6.09−6.02(m,1H),5.60−5.36(m,1H),4.35−3.84(m,3H),3.19−2.83(m,2H),2.15−1.98(m,4H),1.95−1.78(m,2H),1.77−1.67(m,1H),1.67−1.51(m,1H),0.96−0.78(m,2H),0.70−0.60(m,1H),0.60−0.47(m,1H)。
実施例403:(R,E)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(4−モルホリノブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
無水DMF(3mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,3−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869、200mg、0.40mmol)及び(E)−4−モルホリノブタ−2−エン酸(171mg、1.00mmol)の溶液に、HATU(228mg、0.600mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(78mg、0.60mmol)を添加し、混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(74mg)。MS(ESI):C35H36N6O5Sの質量計算値、652.8;m/z実測値、653.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.33−10.13(m,1H),8.33(d,J=5.5Hz,1H),8.18−8.08(m,1H),7.46−7.40(m,2H),7.40−7.33(m,1H),7.21−7.16(m,1H),7.14−7.05(m,3H),7.00−6.93(m,1H),6.67−6.50(m,2H),5.97(d,J=5.5Hz,1H),4.46−3.73(m,4H),3.65−3.35(m,6H),3.15−2.58(m,3H),2.43−2.28(m,2H),2.05(s,3H),1.94−1.87(m,1H),1.83−1.54(m,2H),1.46−1.36(m,1H)。
実施例404:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(ベンゾ[b]チオフェン−5−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル(3−(5−(ベンゾ[b]チオフェン−5−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。標記化合物を得るために、実施例397の工程Aを使用し、工程Aにおいて4−チオフェン−2−イルフェニルアミンの代わりに、1−ベンゾチオフェン−5−アミンを使用して、標記化合物を調製した。
工程(B):(R)−5−(ベンゾ[b]チオフェン−5−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド;ジオキサン(0.5mL、0.1mmol)中の(R)−tert−ブチル3−(5−(ベンゾ[b]チオフェン−5−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(54.4mg、0.0990mmol)の溶液を、HCl(ジオキサン中4.08M、1.21mL)で室温で一度に処理し、得られた溶液を室温で3時間撹拌した後、濃縮乾固した。残渣をCH3CN(3mL)に懸濁し、CH3CN上清をピペットで吸引し、湿った固体を高真空下で乾燥させて、標記化合物を明黄色の粉末として得た(47mg、収率98%)。
工程C:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(ベンゾ[b]チオフェン−5−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。トリエチルアミン(34.1mg、0.337mmol)及びDCM(6.85mL)中の(R)−5−(ベンゾ[b]チオフェン−5−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(36.6mg、0.0753mmol)の溶液を、アルゴン下(排気/フラッシュ2回)、−40℃〜−45℃で(ドライアイス/CH3CN浴温度)、3.5分かけて塩化アクリロイル(0.73mL、0.072mmol)を滴下しながら、撹拌した。20分後、冷反応物を等量の0.1MのNaH2PO4(pH約5、7mL、0.7mmol;最終pH約6〜7)でクエンチした。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させ、高真空下で乾燥させて、粗残渣を得た。残渣をHPLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(10.7mg、収率28.2%)。MS(ESI):C25H21N5O3S2の質量計算値、503.6;m/z実測値、504.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ (ROTAMERS)9.51(s,1H),8.32(d,J=5.05Hz,1H),8.07(d,J=8.59Hz,1H),7.82(br.s.,1H),7.60(d,J=5.56Hz,1H),7.36−7.43(m,1H),7.27−7.32(m,1H),6.57−6.70(m,1H),6.25−6.49(m,1.5H),6.11(br.s.,1H),5.69−5.82(m,1H),5.62(br.s.,0.5H),3.85−4.24(m,2.5H),3.27−3.79(m,2.5H),1.90−2.14(m,2H),1.73−1.87(m,2H).3.24−3.18(m,2H),2.05(s,3H),1.78(s,3H)。
実施例405:(R)−5−(4−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:2−クロロ−4−(4−イソプロポキシアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリル。10〜20mLのマイクロ波バイアルに、2−クロロ−4−ヨードニコチノニトリル(300mg、1.13mmol)、4−イソプロポキシアニリン(172mg、1.13mmol)、酢酸パラジウム(II)(5.0mg、0.023mmol)、ビス(2−ジフェニルホスフィノフェニル)エーテル(18mg、0.034mmol)及びCs2CO3(517mg、1.59mmol)を続けて添加し、バイアルを封止し、アルゴンで3回排気及び再充填した。このバイアルに1,4−ジオキサン(2.2mL)を添加し、バイアルをアルゴンで1回排気及び再充填した。反応混合物をアルゴンインレットニードルの下で50℃の油浴中で5分間加熱し、次にインレットニードルを取り外し、封止したバイアルを150℃の油浴中で30分間加熱した。この粗反応混合物を、次の工程で直接使用した(326mg)。
工程B:tert−ブチル(3R)−3−[(2−スルファニルアセチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート。10〜20mLのマイクロ波バイアルに、(R)−1−Boc−3−アミノピペリジン(5.015g、25.04mmol)を添加した。バイアルを封止し、アルゴンで3回排気及び再充填し、次にメチル2−メルカプトアセテート(6.7mL、75mmol)をシリンジを介して一度に添加し、バイアルを150℃の油浴中で加熱した。1時間35分後、混合物を室温に冷却し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を得た(5.54mg、収率80.6%)。
工程C:(R)−tert−ブチル3−(3−アミノ−4−((4−イソプロポキシフェニル)アミノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。2−クロロ−4−(4−イソプロポキシアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリル(326mg、1.13mmol)を含む封止管に、ジオキシラン(0.5M、2.7mL、1.4mmol)中のtert−ブチル(3R)−3−[(2−スルファニルアセチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレートの0.5M溶液を添加した。得られた褐色の懸濁液を、150℃の油浴中、封止管中で15分間加熱した。混合物を室温まで冷却して、標記化合物を粗混合物として得(596mg)、それを精製することなく次の反応に使用した。
工程D:(R)−tert−ブチル(3−(5−(4−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。(R)−tert−ブチル3−(3−アミノ−4−((4−イソプロポキシフェニル)アミノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(上記反応によるもの)の粗混合物に、CDI(0.736g、4.54mmol)を添加した。管を封止し、容器をアルゴンで2回排気及び再充填した。混合物をアルゴンインレットニードルの下で50℃の油浴中で5分間加熱し、次にアルゴンインレットニードルを取り外し、混合物を150℃で10分間加熱した。混合物を室温まで冷却し、混合物をEtOAc(50mL)と水(50mL)との間で分画した。水相をEtOAcで抽出し(2×50mL)、合わせた有機抽出物を飽和NaCl水溶液(50mL)で洗浄し、続けて1NのHCl(50mL)で洗浄した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄褐色の泡状固体として得た(449mg、収率71.8%)。
工程E:(R)−5−(4−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド塩酸塩。ジオキサン(4mL)中の(R)−tert−ブチル3−(5−(4−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(421.8mg、0.765mmol)の溶液にジオキサン(4.0mL、4.0M、16mmol)中の4MのHClを添加し、室温で空気下で20分間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、残渣を真空下で乾燥させて標記化合物を黄褐色の粉末として得た(459.2mg、収率123.1%)。
工程F:−5−(4−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。(R)−5−(4−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド塩酸塩(52mg、0.11mmol0)の一部をHPLCで精製して、標記化合物を淡黄色の粉末として得た(42.0mg、収率70%)。MS(ESI):C23H25N5O3Sの質量計算値、451.5;m/z実測値、452.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.17(s,1H),8.62−8.80(m,2H),8.38(d,J=5.56Hz,1H),8.21(d,J=7.07Hz,1H),7.38(d,J=7.58Hz,2H),7.15(d,J=9.09Hz,2H),6.09(d,J=5.56Hz,1H),4.74(spt,J=5.89Hz,1H),4.14−4.26(m,1H),3.24−3.43(m,2H),2.80−2.95(m,2H),1.88−2.02(m,2H),1.60−1.82(m,2H),1.37(d,6H)。
実施例406:(R)−5−(4−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−N−(1−プロピオニルピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(1mL)中の(R)−5−(4−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例405、88.8mg、0.182mmol)の溶液に、トリエチルアミン(76μL、0.55mmol)を添加した。得られた溶液を氷浴で冷却し、塩化プロピオニル(16μL、0.18mmol)をマイクロリットルシリンジで滴下し、得られた橙色の溶液を空気下で氷浴中で25分間撹拌した。反応混合物をDCM(10mL)と飽和NaHCO3(10mL)水溶液との間で分画した。水相をEtOAc(10mL)で1回抽出し、合わせた有機抽出物を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を明黄色の粉末として得た(41.5mg、収率44.9%)。MS(ESI):C26H29N5O4Sの質量計算値、507.6;m/z実測値、508.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6,1:1の回転異性体の混合物):δ 10.18(s,0.5H),10.12(s,0.5H),8.33(d,J=5.56Hz,1H),8.10(d,J=7.07Hz,0.5H),8.02(d,J=7.58Hz,0.5H),7.34(d,J=9.09Hz,2H),7.10(d,J=9.09Hz,2H),6.01−6.05(m,1H),4.70(spt,J=5.98Hz,1H),4.33−4.50(m,0.5H),4.19−4.27(m,0.5H),3.70−3.95(m,2H),2.86−3.02(m,1H),2.53−2.68(m,1H),2.30−2.38(m,2H),1.87−1.97(m,1H),1.35−1.80(m,3H),1.33(d,J=6.06Hz,6H),1.01(q,J=7.07Hz,3H)。
実施例407:(R)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−5−(4−チオフェン−2−イル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例397の工程A〜Bを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H21N5O2S2の質量計算値、475.6;m/z実測値、476.25[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ ppm 8.46(d,J=6.6Hz,1H),7.91(d,J=8.6Hz,2H),7.54(d,J=2.5Hz,1H),7.45−7.51(m,3H),7.13−7.19(m,1H),6.43(d,J=6.6Hz,1H),4.22−4.35(m,1H),3.55(dd,J=12.4,4.3Hz,1H),3.37(d,J=12.6Hz,1H),2.91−3.03(m,2H),2.04−2.17(m,2H),1.70−1.93(m,2H)。
実施例408:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシベンジル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシ−アニリンの代わりに(4−フェノキシフェニル)メタンアミン(中間体35)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H27N5O4Sの質量計算値、553.6;m/z実測値、554.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.12(s,1H),8.35(d,J=5.4Hz,1H),8.25−8.02(m,1H),7.47−7.27(m,4H),7.18−7.05(m,1H),7.02−6.89(m,4H),6.85−6.65(m,2H),6.17−5.99(m,1H),5.69−5.61(m,1H),5.07(s,2H),4.53−4.12(m,1H),4.07−3.88(m,1H),3.84−3.69(m,1H),3.1−2.90(m,1H),2.85−2.58(m,1H),1.98−1.85(m,1H),1.81−1.72(m,1H),1.69−1.54(m,1H),1.50−1.33(m,1H)。
実施例409:(R)−N−(1−メチルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシベンジル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシベンジル)−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシ−アニリンの代わりに(4−フェノキシフェニル)メタンアミン(中間体35)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−N−(1−メチルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシベンジル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(5mL)中の(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシベンジル)−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(100mg、0.21mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)及びNaBH(OAc)3(90mg、0.43mmol)を添加し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(40mg、収率36%)。MS(ESI):C27H25N5O3Sの質量計算値、499.6;m/z実測値、500.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.30(d,J=5.6Hz,1H),7.35−7.22(m,4H),7.09−7.02(m,1H),6.90−6.84(m,4H),6.72(d,J=5.6Hz,1H),5.08(s,2H),4.65−4.55(m,1H),3.63−3.37(m,3H),3.26−3.16(m,1H),2.90(s,3H),2.58−2.32(m,1H),2.29−2.16(m,1H)。
実施例410:(R)−5−(ベンゾ[b]チオフェン−5−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド;
標記化合物を得るために、実施例404の工程A〜Bを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C22H19N5O2S2の質量計算値、449.6;m/z実測値、450.25[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ ppm 8.40(d,J=6.6Hz,1H),8.18(d,J=8.6Hz,1H),7.97(s,1H),7.78(d,J=5.6Hz,1H),7.49(d,J=5.6Hz,1H),7.39(d,J=8.6Hz,1H),6.29(d,J=6.1Hz,1H),4.24−4.35(m,1H),3.51−3.60(m,1H),3.37(d,J=12.6Hz,1H),2.91−3.04(m,2H),2.04−2.16(m,2H),1.71−1.93(m,2H)。
実施例411:(R)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシベンジル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシベンジル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシ−アニリンの代わりに(4−フェノキシフェニル)メタンアミン(中間体35)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシベンジル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(5mL)中の(R)−4−オキソー5−(4−フェノキシベンジル)−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(73mg、0.15mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)及びNaBH(OAc)3(61mg、0.29mmol)を添加し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(54mg、収率66%)。MS(ESI):C28H27N5O3Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、514.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.41(s,1H),8.33(d,J=5.5Hz,1H),7.40−7.24(m,4H),7.11−7.02(m,1H),6.95−6.85(m,4H),6.75(d,J=5.6Hz,1H),5.11(s,2H),4.37−4.18(m,1H),3.55−3.42(m,1H),3.29−3.23(m,1H),2.90−2.83(m,2H),2.80(s,3H),2.10−1.97(m,2H),1.92−1.78(m,1H),1.72−1.60(m,1H)。
実施例412:(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシベンジル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例411の工程Aを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H25N5O3Sの質量計算値、499.6;m/z実測値、500.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.30(d,J=5.5Hz,1H),7.40−7.25(m,4H),7.12−7.02(m,1H),6.97−6.88(m,4H),6.71(d,J=5.7Hz,1H),5.13(s,2H),4.18−4.02(m,1H),3.26−3.18(m,1H),3.07−2.97(m,1H),2.84−2.64(m,2H),2.08−1.96(m,1H),1.92−1.83(m,1H),1.74−1.61(m,2H)。
実施例413:(R)−5−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:2−クロロ−6−[2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)アニリノ]ベンゾニトリル。10mL〜20mLのマイクロ波バイアルに、2−クロロ−4−ヨードニコチノニトリル(300mg、1.14mmol)、2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)アニリン(217mg、1.14mmol)、酢酸パラジウム(II)(5.0mg、0.023mmol)、ビス(2−ジフェニルホスフィノフェニル)エーテル(18mg、0.034mmol)、及びCs2CO3(518mg、1.60mmol)を続けて添加した。バイアルを封止し、アルゴンで3回排気及び再充填し、ジオキサン(2.2mL)を添加した。バイアルを、アルゴンで1回排気及び再充填した。懸濁液をアルゴンインレットニードルの下で50℃の油浴中で5分間加熱し、次にインレットニードルを取り外し、封止したバイアルを150℃の油浴中で30分間加熱した。この粗生成物を、次の反応で直接使用した(372mg)。
工程B:(R)−tert−ブチル3−(3−アミノ−4−((2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。2−クロロ−6−[2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)アニリノ]ベンゾニトリル(372mg、1.14mmol)を含む封止管に、ジオキサン中のtert−ブチル(3R)−3−[(2−スルファニルアセチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(中間体22)(2.72mL、1.36mmol)の0.5M溶液を添加した。反応混合物を、150℃の油浴中、封止管中で15分間加熱した。混合物を室温まで冷却し、次の反応で直接使用した(642mg)。
工程C:(R)−tert−ブチル3−(5−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。(R)−tert−ブチル3−(3−アミノ−4−((2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(642mg、1.14mmol)を含有するの粗反応混合物に、CDI(0.745g、4.60mmol)を添加した。管を封止し、容器をアルゴンで2回排気及び再充填した。混合物をアルゴンインレットニードルの下で50℃の油浴中で5分間加熱し、次にアルゴンインレットニードルを取り外し、混合物を150℃で10分間加熱した。混合物を室温に冷却し、水を添加し、水相をEtOAcで抽出し(2×50mL)、合わせた有機抽出物を1MのHCl水溶液(50mL)で洗浄し、続けて飽和NaCl水溶液(50mL)で洗浄した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄褐色の固体として得た(452.4mg、収率67.37%)。
工程D:(R)−5−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。ジオキサン(4mL)中の(R)−tert−ブチル3−(5−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(437mg、0.738mmol)の溶液にジオキサン(4mL、16mmol)中の4MのHClを添加し、室温で空気下で1.5時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、残渣をHPLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(53.4mg、収率11.9%)。MS(ESI):C22H20F3N5O3Sの質量計算値、491.5;m/z実測値、492.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,MeOH)Shift 8.36(d,J=5.56Hz,1H),7.45−7.49(m,1H),7.42−7.45(m,1H),7.35(d,J=8.59Hz,1H),6.06(d,J=5.56Hz,1H),4.27(tt,J=3.85,10.80Hz,1H),3.54(dd,J=4.04,12.63Hz,1H),3.32−3.41(m,1H),2.88−3.02(m,2H),2.22(s,3H),2.03−2.15(m,2H),1.67−1.94(m,2H),1.24−1.45(m,1H)。
実施例414:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(2mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例413、150mg、0.30mmol)の溶液に、トリエチルアミン(125μL、0.900mmol)を添加し、氷水浴中で冷却し、塩化アクリロイル(24μL、0.30mmol)をシリンジを介して滴下した。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物をDCM(10mL)と飽和NaHCO3(10mL)水溶液との間で分画した。水相をEtOAc(10mL)で1回抽出し、合わせた有機抽出物を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を明黄色の固体として得た(67.2mg、収率41.1%)。MS(ESI):C25H22F3N5O4Sの質量計算値、545.5;m/z実測値、546.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33(d,J=5.56Hz,1H),7.49(d,J=8.59Hz,1H),7.43(s,1H),7.35(d,J=8.59Hz,1H),6.74−6.86(m,1H),6.21(dd,J=3.03,16.67Hz,1H),6.03(d,J=5.56Hz,1H),5.70−5.78(m,1H),4.50−4.59(m,0.5H),4.31(d,J=12.63Hz,0.5H),4.18(d,J=14.65Hz,0.5H),3.90−4.05(m,1.5H),3.11−3.25(m,1H),2.83−2.99(m,1H),2.22(s,3H),2.03−2.13(m,1H),1.88(dt,J=3.60,13.52Hz,1H),1.50−1.84(m,2H)。
実施例415:(R)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−5−(4−トリフルオロメトキシ)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例413の工程A〜Dに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)アニリンの代わりに4−(トリフルオロメトキシ)アニリンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C21H18F3N5O3Sの質量計算値、477.5;m/z実測値、478.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,MeOH):δ 8.35(d,J=5.56Hz,1H),7.51−7.62(m,4H),6.18(d,J=5.56Hz,1H),4.27(tt,J=4.04,10.86Hz,1H),3.53(dd,J=4.04,12.13Hz,1H),3.36(d,J=12.63Hz,1H),2.89−3.02(m,2H),2.02−2.15(m,2H),1.69−1.93(m,2H),1.25−1.45(m,1H)。
実施例416:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−トリフルオロメトキシ)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(1mL)中の(R)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−5−(4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例415、77mg、0.15mmol)及びトリエチルアミン(62μL、0.45mmol)の溶液を、氷水浴中で冷却し、それに塩化アクリロイル(12μL、0.15mmol)をシリンジを介して滴下した。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。反応混合物をDCM(10mL)と飽和NaHCO3(10mL)水溶液との間で分画した。水相をEtOAc(10mL)で1回抽出し、合わせた有機抽出物を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を明黄色の固体として得た(25.4mg、収率31.9%)。MS(ESI):C24H20F3N5O4Sの質量計算値、531.5;m/z実測値、532.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32(d,J=5.56Hz,1H),7.56−7.62(m,2H),7.50−7.56(m,2H),6.73−6.86(m,1H),6.21(dd,J=3.54,16.67Hz,1H),6.15(d,J=5.56Hz,1H),5.74(t,J=8.84Hz,1H),4.51−4.60(m,0.5H),4.31(d,J=12.13Hz,0.5H),4.14−4.22(m,0.5H),3.91−4.05(m,1.5H),3.10−3.23(m,1H),2.82−2.99(m,1H),2.02−2.13(m,1H),1.88(dt,J=3.66,13.39Hz,1H),1.50−1.83(m,2H)。
実施例417:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(4−(イソプロポキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例33の工程A〜D(*Sアトロプ異性体を得るための実施例1の工程Fの後のキラル分割法Aを含む)に記載されるものと同様の条件を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H29N5O4Sの質量計算値、519.6;m/z実測値、520.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.31(d,J=5.56Hz,1H),7.21(d,J=8.59Hz,1H),6.98(d,J=2.53Hz,1H),6.93(dd,J=2.53,8.59Hz,1H),6.74−6.86(m,1H),6.21(dd,J=3.03,16.67Hz,1H),6.04(d,J=5.56Hz,1H),5.74(t,J=8.34Hz,1H),4.67(spt,J=6.06Hz,1H),4.55(dd,J=2.78,13.39Hz,0.5H),4.31(d,J=13.14Hz,0.5H),4.13−4.16(m,0.5H),3.90−4.07(m,1.5H),3.10−3.24(m,1H),2.83−3.00(m,1H),2.12(s,3H),2.02−2.11(m,1H),1.88(dt,J=3.66,13.39Hz,1H),1.48−1.82(m,2H),1.35(d,J=6.06Hz,6H)。
実施例418:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(4−(イソプロポキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例33の工程A〜D(中間体の*Rアトロプ異性体を得るための実施例1の工程Fの後のキラル分割法Aを含む)に記載されるものと同様の条件を使用して、標記化合物を調製した。BTKタンパク質との共結晶化後のX線分析により、標記化合物の絶対立体化学的立体配置を確認した。MS(ESI):C27H29N5O4Sの質量計算値、519.6;m/z実測値、520.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.31(d,J=5.56Hz,1H),7.21(d,J=8.59Hz,1H),6.98(d,J=3.03Hz,1H),6.92(dd,J=2.53,8.59Hz,1H),6.80(ddd,J=6.57,10.48,16.80Hz,1H),6.21(d,J=16.67Hz,1H),6.03(d,J=5.56Hz,1H),5.74(dd,J=4.55,10.61Hz,1H),4.67(spt,J=6.06Hz,1H),4.49−4.59(m,0.5H),4.25−4.37(m,0.5H),4.14−4.23(m,0.5H),3.89−4.05(m,1.5H),3.11−3.23(m,1H),2.83−2.98(m,1H),2.12(s,3H),2.02−2.10(m,1H),1.88(dt,J=3.66,13.39Hz,1H),1.49−1.82(m,2H),1.35(d,J=6.06Hz,6H)。
実施例419:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(ナフタレン−2−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル(3−(5−(ナフタレン−2−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。撹拌棒を備えた10mLのBiotageマイクロ波バイアルに、2−アミノナフタレン(217.3mg、1.518mmol)、2−クロロ−4−ヨードニコチノニトリル(398.9mg、1.508mmol)、Pd(OAc)2(7.2mg、0.032mmol)、DPEPhos(25.4mg、0.0472mmol)、及びCs2CO3(696mg、2.14mmol)を添加した。バイアルを封止し、ジオキサン(3mL)で処理し、アルゴンで4回排気/フラッシュし、アルゴン下、150℃で30分間撹拌した。次に、反応物を室温に冷却し、シリンジを介してtert−ブチル(3R)−3−[(2−スルファニルアセチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(中間体22)(2.35mL、0.65M、1.53mmol)で処理し、アルゴンで4回排気/フラッシュし、150℃で15分間撹拌した。反応物を室温に冷却し、固体CDI(974.4mg、6.009mmol)で空気中で一度に処理し、再封止し、アルゴンで4回排気/フラッシュし、150℃で15分間撹拌した。次に、反応物をEtOAc(10mL)で希釈し、0.5Mのクエン酸/生理食塩水(2×8mL)及び2MのK2CO3(1×5mL)で洗浄した。透明の琥珀色の有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、標記化合物を橙黄色の泡状物として得た(539mg、収率65.7%)。
工程C:(R)−5−(ナフタレン−2−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。ジオキサン(4.9mL)中の(R)−tert−ブチル3−(5−ナフタレン−2−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(534mg、0.982mmol)の溶液を室温で一度にHCl(ジオキサン中3.97M、12.4mL、49.2mmol)で処理し、得られた溶液を室温で1時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させて、標記化合物を黄肌色の粉末として得た(538.2mg、収率100.2%)。
工程D:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(ナフタレン−2−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(1.25mL)及びMeOH(0.3mL)中の(R)−5−(ナフタレン−2−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(99.7mg、0.182mmol)の溶液を、空気下,温でトリエチルアミン(76μL、0.55mmol)で処理し、得られた均質な橙色の溶液を塩化アリル(14.8μL、0.182mmol)を50秒かけて滴下しながら、正のアルゴン圧下で0℃で撹拌した。得られた溶液を0℃で5分間撹拌した後、1MのNaH2PO4(3mL)でクエンチし、DCM(1×5mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をHPLCで精製して、標記化合物をオフホワイト色の粉末として得た(27.5mg、収率24.7%)。MS(ESI):C27H23N5O3Sの質量計算値、497.2;m/z実測値、498.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,MeOH−d4):δ 8.30(d,J=5.56Hz,1H),8.11(d,J=9.09Hz,1H),7.94〜8.04(m,3H),7.56〜7.66(m,2H),7.50(d,J=7.58Hz,1H),6.80(ddd,J=7.07,10.36,16.93Hz,1H),6.14〜6.26(m,1H),6.14〜6.26(m,1H),5.70〜5.77(m,1H),4.27〜4.60(m,1H),3.93〜4.23(m,2H),3.12〜3.26(m,1H),2.85〜2.97(m,1H),2.04〜2.12(m,1H),1.84〜1.93(m,1H),1.67〜1.81(m,1H),1.53〜1.64(m,1H)。
実施例420:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(1−ベンジル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル3−(5−(1−ベンジル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。撹拌棒を備えた2〜5mLのBiotageマイクロ波バイアルに、1−ベンジル−1H−ピラゾール−3−アミン(132.7mg、0.766mmol)、2−クロロ−4−ヨードニコチノニトリル(201mg、0.760mmol)、Pd(OAc)2(3.7mg、0.017mmol)、DPEPhos(12.5mg、0.0232mmol)、及びCs2CO3(344mg、1.06mmol)を添加した。バイアルを封止し、ジオキサン(1.52mL)で処理し、アルゴンで4回排気/フラッシュし、アルゴン下、150℃で30分間撹拌した。次に、反応物を室温に冷却し、シリンジを介してtert−ブチル(3R)−3−[(2−スルファニルアセチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(中間体22)(1.2mL、0.65M、0.78mmol)で処理し、アルゴンで4回排気/フラッシュし、150℃で15分間撹拌した。次に反応物を室温に冷却し、固体CDI(492.6mg、3.038mmol)で空気下で一度に処理し、再封止し、アルゴンで4回排気/フラッシュし、150℃で15分間撹拌した。反応物をEtOAc(10mL)で希釈し、0.5Mのクエン酸/生理食塩水(2×8mL)及び2MのK2CO3(1×5mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させたた。反応混合物を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、標記化合物を橙黄色の泡状物として得た(256.6mg、収率58.85%)。
工程(B):(R)−5−(1−ベンジル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド;ジオキサン(2.2mL)中の(R)−tert−ブチル3−(5−(1−ベンジル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(251.9mmol、0.4390mmol)の溶液を室温で一度にHCl(ジオキサン中3.97M、2.8mL、11mmol)で処理し、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させて、標記化合物を黄肌色の粉末として得た(253.1mg、収率100.8%)。
工程C:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(1−ベンジル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(1.05mL)中の(R)−5−(1−ベンジル−1H−ピラゾール−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(90.9mg、0.159mmol)の溶液を空気下、室温でトリエチルアミン(66μL、0.48mmol)で処理し、溶液を、アルゴン正圧下0℃で、塩化アクリロイル(13μL、0.16mmol)を50秒かけて滴下しながら撹拌し、0℃で5分間撹拌した。1MのNaH2PO4(3mL)で反応をクエンチし、DCM(1×5mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をHPLCで精製し、合わせた画分をpH>8になるまで数滴の1MのNaHCO3で中和し、濃縮乾固させた。残渣を水(2mL)とDCM(4mL)とで分画し、有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、濃縮乾固させて、標記化合物を黄色のフィルムとして得た(24.5mg、収率29.2%)。MS(ESI):C27H25N7O3Sの質量計算値、527.2;m/z実測値、528.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.46(br s,1H),8.36(d,J=5.93Hz,1H),7.53(s,1H),7.28〜7.43(m,5H),6.53〜6.71(m,1H),6.27〜6.45(m,3H),5.69〜5.90(m,1H),5.52〜5.69(m,1H),5.35(s,2H),3.84〜4.26(m,3H),3.42〜3.80(m,1H),3.18〜3.40(m,1H),1.98〜2.14(m,1H),1.63〜1.86(m,3H)。
実施例421:(R)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル(3−(5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。撹拌棒を備えた2〜5mLのBiotageマイクロ波バイアルに、3−アミノビフェニル(370.5mg、2.189mmol)、2−クロロ−4−ヨードニコチノニトリル(578mg、2.186mmol)、Pd(OAc)2(9.6mg、0.043mmol)、DPEPhos(36.1mg、0.0671mmol)、及びCs2CO3(988mg、3.03mmol)を添加した。バイアルを封止し、ジオキサン(4.35mL)で処理し、アルゴンで4回排気/フラッシュし、アルゴン下、150℃で30分間撹拌した。次に、反応物を室温に冷却し、シリンジを介して、ジオキサン(4.05mL、0.65M、2.63mmol)中のtert−ブチル(3R)−3−[(2−スルファニルアセチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(中間体22)で処理し、アルゴンで4回排気/フラッシュし、150℃で15分間撹拌した。次に、反応物を室温に冷却し、固体CDI(1.409g、8.689mmol)で空気下で一度に処理し、再封止し、アルゴンで4回排気/フラッシュし、150℃で15分間撹拌した。反応物をEtOAc(10mL)で希釈し、0.5Mのクエン酸/生理食塩水(2×8mL)及び2MのK2CO3(1×5mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させたた。反応混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を肌色の泡状物として得た(289mg、収率23.2%)。
工程B:(R)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。ジオキサン(2.5mL)中の(R)−tert−ブチル3−(5−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(283.8mg、0.498mmol)の溶液を室温で一度にHCl(ジオキサン中3.97M、6.3mL、25mmol)で処理し、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させて、標記化合物を肌色の粉末として得た(290.4mg、収率102.7%)。
工程C:(R)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(1.2mL)中の(R)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(99.94mg、0.176mmol)の溶液を空気下、室温でトリエチルアミン(73μL、0.53mmol)で処理し、得られたものをアルゴン正圧下0℃で、塩化アクリロイル(14.3μL、0.176mmol)を50秒かけて滴下しながら撹拌した。溶液を0℃で5分間撹拌し、1MのNaH2PO4(3mL)でクエンチし、DCM(1×5mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をHPLCで精製して、標記化合物を得た(23.8mg、収率21.2%)。MS(ESI):C29H25N5O3Sの質量計算値、523.2;m/z実測値、524.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,MeOH−d4):δ 8.33(d,J=5.56Hz,1H),7.83(d,J=8.59Hz,1H),7.62〜7.77(m,4H),7.32〜7.50(m,1H),7.32〜7.50(m,1H),7.32〜7.50(m,2H),6.80(ddd,J=6.06,10.61,16.67Hz,1H),6.17〜6.24(m,2H),5.70〜5.75(m,1H),4.25〜4.59(m,1H),3.90〜4.23(m,2H),3.19(br dd,J=9.35,12.88Hz,1H),2.82〜2.98(m,1H),2.02〜2.13(m,1H),1.87(td,J=3.66,13.39Hz,1H),1.68〜1.81(m,1H),1.53〜1.63(m,J=8.60Hz,1H)。
実施例422:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−ベンジルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例421の工程A〜Cに記載されるものと同様の条件を使用して、標記化合物を得るために、工程Aにおいて3−アミノビフェニルの代わりに4−ベンジルアニリンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H27N5O3Sの質量計算値、537.2;m/z実測値、538.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.46(br s,1H),8.32(br d,J=4.55Hz,1H),7.31〜7.41(m,4H),7.22〜7.25(m,4H),6.57〜6.68(m,1H),6.21〜6.48(m,2H),6.11(br s,1H),5.70〜5.80(m,1H),5.56(br s,1H),3.94〜4.10(m,4H),3.28〜3.78(m,3H),2.04(br d,J=14.15Hz,1H),1.95(br s,1H),1.69(br s,2H)。
実施例423:(R)−5−([1,1’−ビフェニル]−4−イル)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例421の工程A〜Cに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて3−アミノビフェニルの代わりに4−アミノビフェニルを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H25N5O3Sの質量計算値、523.2;m/z実測値、524.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,MeOH−d4):δ 8.34(d,J=5.6Hz,1H),7.87(d,J=8.6Hz,2H),7.70(d,J=7.1Hz,2H),7.44−7.57(m,4H),7.35−7.44(m,1H),6.73−6.88(m,1H),6.25(d,J=6.1Hz,1H),6.21(d,J=16.7Hz,1H),5.70−5.80(m,1H),4.60−4.27(m,1H),4.17−4.03(m,1H),3.89−3.99(m,1H),3.09−3.24(m,1H),2.90(m,1H),2.06(br.s.,1H),1.83−1.93(m,1H),1.74(br.s.,1H),1.60(br.s.,1H)。
実施例424:(R)−N−(1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル(3−(4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。THF(10mL)中の4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボニルクロリド(中間体40、1.046g、2.479mmol)を含む100mLフラスコに、トリエチルアミン(10.0mL、123mmol)、(R)−1−Boc−3−アミノピペリジン(768mg、3.72mmol)及びTHF(10mL)を撹拌しながら添加し、15時間撹拌した。飽和NaHCO3水溶液を含む分液漏斗に注ぐことにより、反応をクエンチし、エーテル中に抽出し、無水MgSO4で乾燥させた。混合物を濾過し、濃縮乾固させて、標記化合物を暗赤色の固体として得た(1.26g、収率86.8%)。
工程B:(R)−N−(1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。炉乾燥したマイクロ波バイアルに、THF(3mL)中の(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例860)(113mg、0.216mmol)、N,N−ジメチルグリシン(44.9mg、0.435mmol)、THF(3mL)、HATU(168mg、0.442mmol)、及びトリエチルアミン(2.0mL、14mmol)を添加し、蓋をして、マイクロ波で100℃で30秒間加温した。反応物を濃縮乾固させて、シリンジフィルタを通して濾過した。残渣をHPLCで精製して、標記化合物を得た(36.3mg、収率29.4%)。MS(ESI):C30H30N6O4Sの質量計算値、570.7;m/z実測値、571.1[M+H]+。1H NMR(500MHz,Methanol−d4):δ 8.52(s,0H),8.34−8.23(m,1H),7.48−7.34(m,4H),7.24−7.07(m,5H),6.21−6.13(m,1H),4.54−3.64(m,5H),3.20−3.06(m,1H),3.06−2.84(m,1H),2.68−2.55(m,6H),2.15−1.97(m,1H),1.97−1.48(m,3H)。
実施例425:(R)−N−(1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例424の工程A〜Cに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて(R)−1−Boc−3−アミノピペリジン及びトリエチルアミンの代わりに(R)−1ーBoc−3−アミノピロリジン及びDIEAを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H28N6O4Sの質量計算値、556.6;m/z実測値、557.1[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 8.45−8.32(m,1H),7.44−7.33(m,2H),7.33−7.25(m,1H),7.24−7.08(m,5H),6.27(dd,J=29.7,6.7Hz,1H),6.20−6.10(m,1H),4.72−4.60(m,1H),3.86−3.53(m,4H),3.40(dd,J=14.4,8.6Hz,1H),3.16(dd,J=46.1,14.4Hz,1H),2.56−2.48(m,6H),2.43−2.14(m,1H),2.09−1.91(m,0H)。
実施例426:(R)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例421の工程A〜Bに記載されるものと同様の条件を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H23N5O2Sの質量計算値、469.2;m/z実測値、470.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,95:5 CDCl3/MeOH−d4):δ 8.31(d,J=5.6Hz,1H),7.77(d,J=8.1Hz,1H),7.67(t,J=7.8Hz,1H),7.61(d,J=7.1Hz,2H),7.57(d,J=2.0Hz,1H),7.46(t,J=7.3Hz,2H),7.36−7.42(m,1H),7.30−7.35(m,1H),6.18(d,J=5.6Hz,1H),4.11(dt,J=7.1,3.5Hz,1H),3.12(dd,J=12.4,3.3Hz,1H),2.83−2.91(m,1H),2.66−2.82(m,2H),1.92(td,J=8.1,4.0Hz,1H),1.65−1.85(m,2H),1.60(td,J=8.6,4.0Hz,1H)
実施例427:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例421の工程A〜Cに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて3−アミノビフェニルの代わりにベンゾ[b]−2−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H21N5O3S2の質量計算値、503.1;m/z実測値、504.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.59(br.s.,1H),8.31−8.45(m,1H),7.75−7.90(m,2H),7.41−7.47(m,2H),7.40(s,1H),6.54−6.71(m,1H),6.41(br.s.,2H),6.31(d,J=16.7Hz,1H),5.65−5.82(m,1H),4.13(br.s.,1H),4.02(d,J=13.1Hz,2H),3.80(br.s.,1H),3.55(br.s.,1H),3.29(br.s.,1H),2.05(br.s.,1H),1.98(br.s.,1H),1.60−1.71(m,1H)。
実施例428:(R)−5−(ベンゾ[b]チオフェン−2−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例421の工程A〜Bに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて3−アミノビフェニルの代わりにベンゾ[b]−2−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C22H19N5O2S2の質量計算値、449.1;m/z実測値、450.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,MeOH−d4)d 8.19(d,J=6.1Hz,1H),7.82−7.93(m,2H),7.45(s,1H),7.38−7.44(m,2H),6.28(d,J=5.6Hz,1H),4.10−4.24(m,1H),3.06−3.16(m,1H),2.81−3.00(m,2H),1.91−2.10(m,2H),1.66−1.83(m,2H),1.24−1.44(m,1H)。
実施例429:(R)−5−(ナフタレン−2−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例421の工程A〜Bに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて3−アミノビフェニルの代わりに2−アミノナフタレンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H21N5O2Sの質量計算値、443.1;m/z実測値、444.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,MeOH−d4):δ 8.47(d,J=6.57Hz,1H),8.16(d,J=9.09Hz,1H),8.01−8.07(m,2H),7.98(d,J=7.58Hz,1H),7.58−7.69(m,2H),7.52(dd,J=2.02,8.59Hz,1H),6.43(d,J=6.57Hz,1H),4.26−4.37(m,1H),3.52−3.58(m,1H),3.33−3.40(m,1H),2.96−3.05(m,2H),2.05−2.16(m,2H),1.74−1.93(m,2H)。
実施例430:(R)−5−(4−ベンジルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例421の工程A〜Bに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて3−アミノビフェニルの代わりに4−ベンジルアニリンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H23N7O2Sの質量計算値、483.2;m/z実測値、484.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,MeOH−d4):δ 8.45(d,J=6.57Hz,1H),7.46−7.53(m,J=8.08Hz,2H),7.34−7.40(m,J=8.59Hz,2H),7.24−7.34(m,4H),7.17−7.24(m,1H),6.37(d,J=6.06Hz,1H),4.23−4.34(m,1H),4.10(s,2H),3.54(dd,J=4.29,11.87Hz,1H),3.33−3.39(m,1H),2.92−3.03(m,2H),2.04−2.15(m,2H),1.70−1.92(m,2H)。
実施例431:(R)−5−(1−ベンジル1H−ピラゾール−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例421の工程A〜Bに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて3−アミノビフェニルの代わりに1−ベンジル−1H−ピラゾール−3−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H23N7O2Sの質量計算値、473.2;m/z実測値、474.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,MeOH−d4):δ 8.53(d,J=6.57Hz,1H),7.95(d,J=2.53Hz,1H),7.28−7.41(m,5H),6.60(d,J=6.57Hz,1H),6.50(d,J=2.53Hz,1H),5.43(s,2H),4.23−4.35(m,1H),3.53(dd,J=4.04,12.13Hz,1H),3.32−3.39(m,1H),2.93−3.04(m,2H),2.04−2.13(m,2H),1.71−1.93(m,2H)。
実施例432:5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−((4*S)−2−メチルピペリジン−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(2−メチルピペリジン−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例258、841.57mg)において、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OD−H 5μm 250×20mm、移動相:55% CO2、45% iPOH(0.3% iPrNH2))を介してキラル精製を行い、キラルSFC(固定相:Whelk O1(S,S)5μm 250×21.1mm、移動相:45% CO2、55% MeOH(0.3% iPrNH2))を介して2回目の精製を行って、標記化合物(*Sアトロプ異性体;15mgとして)を得た。MS(ESI):C28H27N5O3Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、513.2[M+H]+。1H NMR(600MHz,クロロホルム−d):δ 8.35(d,J=5.4Hz,1H),7.48−7.35(m,2H),7.22−6.91(m,6H),6.02(d,J=5.5Hz,1H),5.58(d,J=8.0Hz,1H),4.09−3.96(m,1H),3.39−2.68(m,3H),2.18−1.96(m,6H),1.47−1.20(m,2H),1.13−1.00(m,3H)。
実施例433:5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−((4*S)−2−メチルピペリジン−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(2−メチルピペリジン−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例258、841.57mg)において、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OD−H 5μm 250×20mm、移動相:55% CO2、45% iPOH(0.3% iPrNH2))を介してキラル精製を行い、キラルSFC(固定相:Whelk O1(S,S)5μm 250×21.1mm、移動相:45% CO2、55% MeOH(0.3% iPrNH2))を介して2回目の精製を行って、標記化合物(*Rアトロプ異性体;17mgとして)を得た。MS(ESI):C28H27N5O3Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、513.2[M+H]+。1H NMR(600MHz,CDCl3):δ 8.36(d,J=5.5Hz,1H),7.48−7.33(m,2H),7.23−6.93(m,7H),6.02(d,J=5.5Hz,1H),5.52−5.41(m,1H),4.08−3.95(m,1H),3.21−3.13(m,1H),2.92−2.75(m,2H),2.13(s,3H),2.10−1.98(m,2H),1.44−1.32(m,1H),1.30−1.22(m,1H),1.14−1.03(m,4H)。
実施例434:5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−((4*R)−2−メチルピペリジン−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(2−メチルピペリジン−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例258)において、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OD−H 5μm 250×20mm、移動相:55% CO2、45% iPOH(0.3% iPrNH2))を介してキラル精製を行って、標記化合物(*Sアトロプ異性体として)を得た。MS(ESI):C28H27N5O3Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、513.2[M+H]+。1H NMR(600MHz,CDCl3):δ 8.35(s,1H),7.47−7.34(m,2H),7.23−6.89(m,6H),6.16(s,1H),6.01(d,J=5.4Hz,1H),4.21−4.04(m,1H),3.41−3.20(m,1H),3.03−2.78(m,2H),2.13(s,4H),1.69(s,1H),1.46−1.22(m,7H)。
実施例435:5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−((4*R)−2−メチルピペリジン−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(2−メチルピペリジン−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例258、841.57)において、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OD−H 5μm 250×20mm、移動相:55% CO2、45% iPOH(0.3% iPrNH2))を介してキラル精製を行って、標記化合物(*Rアトロプ異性体;12mgとして)を得た。MS(ESI):C28H27N5O3Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、513.2[M+H]+。1H NMR(600MHz,クロロホルム−d):δ 8.31(s,1H),7.40−7.36(m,2H),7.32(s,1H),7.20−7.15(m,2H),7.11−7.06(m,2H),6.99(d,J=2.8Hz,1H),6.94(dd,J=8.5,2.8Hz,1H),5.98(d,J=5.4Hz,1H),4.26(s,1H),3.67(s,1H),3.54(s,1H),3.38(d,J=24.9Hz,1H),3.10(s,1H),2.21(s,2H),2.11(s,3H),1.95(d,J=13.2Hz,1H),1.54(d,J=6.2Hz,3H),1.25(s,2H)。
実施例436:N−(4−シヒドロキシメチルテトラヒドロー2H−ピラン−4−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:N−(4−シヒドロキシメチルテトラヒドロー2H−ピラン−4−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに(4−アミノテトラヒドロピラン−4−イル)メタノールを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:N−(4−シヒドロキシメチルテトラヒドロー2H−ピラン−4−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。N−(4−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(869mg)において、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OD−H 5μm 250×20mm、移動相:50% CO2、50% iPOH)を介してキラル精製を行って、標記化合物(*Sアトロプ異性体;17mgとして)を得た。MS(ESI):C28H26N4O5Sの質量計算値、530.6;m/z実測値、530.2[M+H]+。1H NMR(600MHz,CDCl3):δ 9.65(s,1H),8.32(d,J=5.5Hz,1H),7.44−7.35(m,2H),7.25−7.16(m,2H),7.14−7.08(m,2H),7.03−6.92(m,2H),6.00(d,J=5.4Hz,1H),5.54(s,1H),4.49(s,1H),3.99(d,J=1.7Hz,1H),3.87−3.76(m,3H),3.76−3.67(m,2H),2.14−2.00(m,5H),1.95−1.81(m,2H)。
実施例437:N−(4−シヒドロキシメチルテトラヒドロー2H−ピラン−4−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:N−(4−シヒドロキシメチルテトラヒドロー2H−ピラン−4−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに(4−アミノテトラヒドロピラン−4−イル)メタノールを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:N−(4−シヒドロキシメチルテトラヒドロー2H−ピラン−4−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。N−(4−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(869mg)において、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OD−H 5μm 250×20mm、移動相:50% CO2、50% iPOH)を介してキラル精製を行って、標記化合物(*Rアトロプ異性体;19mgとして)を得た。MS(ESI):C28H26N4O5Sの質量計算値、530.6;m/z実測値、530.2[M+H]+。1H NMR(600MHz,クロロホルム−d):δ 9.59(s,1H),8.33(d,J=5.5Hz,1H),7.49−7.34(m,2H),7.24−7.17(m,2H),7.13−7.09(m,2H),7.02−6.96(m,2H),6.01(d,J=5.5Hz,1H),5.52(s,1H),4.43(s,1H),4.00−3.93(m,1H),3.88−3.79(m,3H),3.71(ddt,J=12.3,9.3,3.2Hz,2H),2.13−2.10(m,3H),1.96−1.87(m,2H),1.23−1.19(m,2H)。
実施例438:(R)−N−(1−(2−クロロ−3−メチルブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R)−N−(1−(2−クロロ−3−メチルブテ−2−エノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例260)において、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OJ−H 5μm 250×20mm、移動相:70% CO2、30% EtOH)を介してキラル精製を行って、標記化合物(*Sアトロプ異性体;39mgとして)を得た。MS(ESI):C32H30ClN5O4Sの質量計算値、616.1;m/z実測値、615.2[M+H]+。1H NMR(600Mhz,クロロホルム−d):δ 9.50(s,1H),8.48−8.27(m,1H),7.48−7.33(m,2H),7.23−7.14(m,2H),7.14−7.07(m,2H),7.05−6.99(m,1H),6.99−6.92(m,1H),6.12−6.06(m,1H),6.06−5.99(m,1H),5.89(s,1H),4.23−4.11(m,1H),4.01−3.81(m,1H),3.81−3.68(m,1H),3.50−3.45(m,1H),3.32−3.20(m,1H),2.14(s,4H),2.07−1.94(m,2H),1.89−1.82(m,4H),1.78−1.63(m,2H)。
実施例439:(R)−N−(1−(2−クロロ−3−メチルブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R)−N−(1−(2−クロロ−3−メチルブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例260)において、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OJ−H 5μm 250×20mm、移動相:70% CO2、30% EtOH)を介してキラル精製を行って、標記化合物(*Rアトロプ異性体;39mgとして)を得た。MS(ESI):C32H30ClN5O4Sの質量計算値、616.1;m/z実測値、615.2[M+H]+。1H NMR(600MHz,CDCl3):δ 9.51(s,1H),8.47−8.25(m,1H),7.51−7.32(m,2H),7.24−6.91(m,6H),6.22−5.82(m,2H),4.28−4.06(m,1H),3.97−3.64(m,2H),3.57−3.23(m,2H),2.17−2.09(m,3H),2.08−1.92(m,2H),1.92−1.90(m,3H),1.88−1.84(m,3H),1.81−1.63(m,2H)。
実施例440:(R,E)−N−(1−(4−ジメチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
Ar下で小型炉で乾燥したマイクロ波バイアルに、(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例911、200mg、0.424mmol)、トランス−4−ジメチルアミノクロトン酸塩酸塩(151.3mg、0.9140mmol)、THF(6mL)、HATU(481.3mg、1.266mmol)、及びトリエチルアミン(0.8mL、6mmol)を添加し、バイアルに蓋をして、マイクロ波で100℃で30秒間加温した。反応混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィ後、分取TLCで精製して、標記化合物を得た(65mg、収率26%)。MS(ESI):C31H30N6O4Sの質量計算値、582.7;m/z実測値、583.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.49−8.24(m,2H),7.56−7.36(m,4H),7.29−7.05(m,6H),6.75−6.54(m,1H),6.50−6.31(m,1H),6.07(d,J=5.5Hz,1H),4.62−4.34(m,1H),3.95−3.56(m,4H),3.18−3.01(m,2H),2.29−1.84(m,8H)。
実施例441:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−N−メチル−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−N−メチル−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例137、907mg)において、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OJ−H 5μm 250×20mm、移動相:60% CO2、40% MeOH)を介して精製を行って、標記化合物(*Sアトロプ異性体;30mgとして)を得た。MS(ESI):C30H27N5O4Sの質量計算値、553.6;m/z実測値、553.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,クロロホルム−d):δ 9.79(s,1H),8.51−8.24(m,1H),7.47−7.34(m,2H),7.24−7.04(m,4H),7.06−6.88(m,2H),6.54−6.36(m,2H),6.11−5.97(m,1H),5.80−5.66(m,1H),5.37−5.16(m,1H),4.08−3.73(m,2H),3.72−3.40(m,2H),3.24(d,J=16.6Hz,3H),2.32(s,1H),2.26−2.02(m,4H)。
実施例442:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−N−メチル−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−N−メチル−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例137、907mg)において、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OJ−H 5μm 250×20mm、移動相:60% CO2、40% MeOH)を介して精製を行って、標記化合物(*Rアトロプ異性体;29mgとして)を得た。MS(ESI):C30H27N5O4Sの質量計算値、553.6;m/z実測値、553.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 9.80(s,1H),8.43−8.29(m,1H),7.46−7.34(m,2H),7.24−7.07(m,4H),7.05−6.90(m,2H),6.51−6.33(m,2H),6.13−5.95(m,1H),5.83−5.63(m,1H),5.36−5.17(m,1H),4.02−3.73(m,2H),3.73−3.44(m,2H),3.25(d,J=13.9Hz,3H),2.39−2.16(m,2H),2.13(s,3H)。
実施例443:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに4−フルオロニトロベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに(R)−(+)−1−Boc−3−アミノピロリジンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H23N5O4Sの質量計算値、525.6;m/z実測値、526.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,Methanol−d4):δ 8.31(d,J=6.0Hz,1H),7.44−7.37(m,4H),7.21−7.16(m,3H),7.11(d,J=7.7Hz,2H),6.68−6.56(m,1H),6.32−6.25(m,1H),6.18(d,J=5.0Hz,1H),5.79−5.72(m,1H),4.70−4.59(m,1H),4.05−3.98(m,0.5H),3.91−3.82(m,1H),3.77−3.70(m,1H),3.64−3.57(m,1H),3.55−3.49(m,0.5H),2.40−2.23(m,1H),2.21−2.06(m,1H)。
実施例444:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−イソプロピル−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシ−アニリンの代わりに4−イソプロピル−2−メチル−アニリン(中間体7)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H29N5O3Sの質量計算値、503.6;m/z実測値、540.7[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33−8.25(m,1H),7.35−7.31(m,1H),7.30−7.25(m,1H),7.24−7.19(m,1H),6.84−6.72(m,1H),6.23−6.15(m,1H),6.00−5.95(m,1H),5.77−5.69(m,1H),4.56−4.25(m,1H),4.20−3.90(m,2H),3.25−3.11(m,1H),2.99−2.46.(m,2H),2.17−2.10(m,3H),2.09−2.03(m,1H),1.94−1.81(m,1H),1.76−1.59(m,2H),1.30−0.99(m,6H)。
実施例445:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(4−イソプロピル−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程C〜Gと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシ−アニリンの代わりに4−イソプロピル−2−メチル−アニリン(中間体7)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに1−[(3R)−3−アミノピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体5)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H27N5O3Sの質量計算値、489.6;m/z実測値、490.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33−8.25(m,1H),7.35−7.31(m,1H),7.30−7.25(m,1H),7.24−7.19(m,1H),6.67−6.52(m,1H),6.31−6.21(m,1H),6.00−5.95(m,1H),5.77−5.69(m,1H),4.67−4.58(m,1H),4.03−3.66(m,3H),3.61−3.48(m,1H),3.00−2.64(m,1H),2.36−2.22(m,1H),2.17−2.10(m,3H),2.08−1.65(m,1H),1.30−0.96(m,6H)。
実施例446:(R)−5−(4−イソプロピル−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシ−アニリンの代わりにベンゾフラン−7−オール(中間体8)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H27N5O2Sの質量計算値、449.6;m/z実測値、450.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.35−8.28(m,1H),7.35−7.31(m,1H),7.30−7.25(m,1H),7.24−7.19(m,1H),6.00−5.95(m,1H),4.55−4.25(m,1H),3.85−3.50(m,1H),3.40−3.33(m,1H),3.00−249.(m,3H),2.17−2.10(m,3H),2.08−1.99(m,2H),1.83−1.68(m,2H),1.30−0.96(m,6H)。
実施例447:(R)−5−(4−(イソプロピル−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(2mL)中の(R)−5−(4−イソプロピル−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例446、40mg、0.089mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(1.0mL、H2O中37重量%)及びNaBH(OAc)3(40mg、0.19mmol)を添加し、室温で20分間反応させた。反応混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィ及び分取TLCで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(35mg)。MS(ESI):C25H29N5O2Sの質量計算値、463.6;m/z実測値、464.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.35−8.28(m,1H),7.35−7.31(m,1H),7.30−7.25(m,1H),7.24−7.19(m,1H),6.00−5.95(m,1H),4.41−4.19(m,1H),3.67−3.52(m,1H),3.46−3.35(m,1H),3.02−2.94.(m,2H),2.89(s,3H),2.74−2.43(m,1H),2.17−2.10(m,3H),2.08−2.03(m,2H),1.90−1.71(m,2H),1.30−0.96(m,6H)。
実施例448:(R,*Z)−N−(1−(2−シアノ−4−メトキシ−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R,ZE)−N−(1−(2−シアノ−4−メトキシ−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例40:55.5mg)において、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OD−H 5μm 250×20mm、移動相:50% CO2、50% EtOH)を介してキラル精製を行い、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OJ−H 5μm 250×20mm、移動相:75% CO2、25% MeOH)を介して2回目の精製(1回目の精製の画分3から25mg)を行って、標記化合物(*Sアトロプ異性体及び*Z配置;7mgとして)を得た。MS(ESI):C35H34N6O5Sの質量計算値、650.8;m/z実測値、650.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,Methanol−d4):δ 8.51−8.24(m,1H),7.49−7.35(m,2H),7.35−7.25(m,1H),7.25−6.92(m,5H),6.73(d,J=1.5Hz,1H),6.15−5.94(m,1H),4.69−4.27(m,1H),4.20−3.74(m,2H),3.27−3.23(m,2H),3.21−2.72(m,2H),2.21−2.07(m,3H),1.95−1.70(m,2H),1.44−1.28(m,8H),1.15−0.70(m,1H)。
実施例449:(R,*Z)−N−(1−(2−シアノ−4−メトキシ−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R,EZ)−N−(1−(2−シアノ−4−メトキシ−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例40:55.5mg)において、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OD−H 5μm 250×20mm、移動相:50% CO2、50% EtOH)を介してキラル精製を行い、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OJ−H 5μm 250×20mm、移動相:75% CO2、25% MeOH)を介して2回目の精製(1回目の精製における画分3から25mg)を行って、標記化合物(*Rアトロプ異性体及び*Z配置;16mgとして)を得た。MS(ESI):C35H34N6O5Sの質量計算値、650.8;m/z実測値、650.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,Methanol−d4):δ 8.32(d,J=5.6Hz,1H),7.46−7.34(m,2H),7.32(d,J=8.6Hz,1H),7.25−7.14(m,1H),7.14−7.03(m,3H),1.38−1.34(m,1H),6.98(dd,J=8.6,2.8Hz,1H),6.95−6.82(m,1H),6.07(d,J=5.6Hz,1H),4.54−3.36(m,3H),3.29−2.74(m,5H),2.27−2.00(m,4H),1.99−1.84(m,1H),1.87−1.57(m,3H),1.43(s,6H)。
実施例450:(R,*E)−N−(1−(2−シアノ−4−メトキシ−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R,EZ)−N−(1−(2−シアノ−4−メトキシ−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例40:55.5mg)において、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OD−H 5μm 250×20mm、移動相:50% CO2、50% EtOH)を介してキラル精製を行い、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OJ−H 5μm 250×20mm、移動相:75% CO2、25% MeOH)を介して2回目の精製(1回目の精製における画分2から25mg)を行って、標記化合物(*Sアトロプ異性体及び*E配置;6mgとして)を得た。MS(ESI):C35H34N6O5Sの質量計算値、650.8;m/z実測値、650.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.39−8.28(m,1H),7.51−6.66(m,9H),6.08(d,J=5.5Hz,1H),4.63−3.68(m,3H),3.30−3.06(m,4H),3.01−2.64(m,1H),2.23−2.01(m,3H),1.96−1.83(m,1H),1.83−1.51(m,2H),1.48−1.40(m,2H),1.40−1.29(m,5H)。
実施例451:(R,*E)−N−(1−(2−シアノ−4−メトキシ−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R,EZ)−N−(1−(2−シアノ−4−メトキシ−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例40:55.5mg)において、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OD−H 5μm 250×20mm、移動相:50% CO2、50% EtOH)を介してキラル精製を行い、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OJ−H 5μm 250×20mm、移動相:75% CO2、25% MeOH)を介して2回目の精製(1回目の精製における画分2から25mg)を行って、標記化合物(*Rアトロプ異性体及び*E配置;14mgとして)を得た。MS(ESI):C35H34N6O5Sの質量計算値、650.8;m/z実測値、650.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34(d,J=5.5Hz,1H),7.47−6.83(m,9H),6.08(d,J=5.6Hz,1H),4.17−3.94(m,2H),3.30−3.28(m,3H),3.22−2.82(m,1H),2.19−2.02(m,4H),2.00−1.86(m,1H),1.86−1.51(m,2H),1.51−1.36(m,7H),1.29(s,1H)。
実施例452:N−((1−アクリロイルピロリジン−3−イル)メチル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに4−フルオロニトロベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに2−(アミノメチル)−1−N−Boc−ピロリジンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H25N5O4Sの質量計算値、539.6;m/z実測値、540.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,クロロホルム−d):δ 9.51(s,1H),8.32(d,J=5.6Hz,1H),8.21(t,J=4.4Hz,1H),7.39(t,J=7.8Hz,2H),7.30(s,1H),7.15(ddd,J=20.2,13.2,7.5Hz,5H),6.60−6.39(m,2H),6.10(d,J=5.5Hz,1H),5.78(dd,J=9.5,2.9Hz,1H),4.53(tt,J=6.9,3.4Hz,1H),3.73−3.58(m,3H),3.40(ddd,J=13.7,10.1,3.5Hz,1H),2.06(ddt,J=18.9,15.0,7.5Hz,4H),1.85(td,J=6.0,5.6,2.5Hz,1H)。
実施例453:4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピロリジン−3−イルメチル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに4−フルオロニトロベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに2−(アミノメチル)−1−N−Boc−ピロリジンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H23N5O3Sの質量計算値、485.5;m/z実測値、486.1[M+H]+。1H NMR(500MHz,クロロホルム−d):δ 9.68(s,1H),9.50(s,2H),8.42(s,1H),8.17(s,1H),7.49(dt,J=8.7,2.9Hz,1H),7.44−7.35(m,2H),7.32(dt,J=8.6,2.6Hz,1H),7.22−7.05(m,3H),6.04(s,1H),4.39(s,1H),3.95(d,J=8.8Hz,1H),3.84−3.77(m,1H),3.47(d,J=19.5Hz,2H),3.34(s,1H),3.28(q,J=10.4,8.3Hz,1H),2.23−2.13(m,1H),2.14−1.94(m,2H)。
実施例454:(R)−N−(1−(1H−イミダゾール−1−カルボニル)ピペリジン−3−イル)−5−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
40mLのマイクロ波バイアルに、2−クロロ−4−ヨードニコチノニトリル(1.451g、5.488mmol)、ビス(2−ジフェニルホスフィノフェニル)エーテル(90mg、0.17mmol)、酢酸パラジウム(II)(25mg、0.11mmol)、炭酸セシウム(2.503g、7.683mmol)、2,2−ジフルオロ−5−アミノベンゾジオキソール(1.0g、1.0mLのジオキサン中)、及びジオキサン(10mL)を添加し、N2流で30分間パージした。反応物をマイクロ波により150℃で30分間加熱した。反応混合物に、tert−ブチル(3R)−3−[(2−スルファニルアセチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(中間体22)(8.44mL、5.49mmol)を添加し、N2流で15分間パージした。反応物をマイクロ波中、150℃で30分間加熱した。混合物にCDI(3.6g、22mmol)を添加し、150℃で30分間加熱した。反応混合物をEtOAcで抽出し、有機相を水及び生理食塩水で洗浄した。沈殿物をセライトで濾過した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。反応混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィ後、HPLCで精製して、標記化合物を褐色の固体として得た(82.4mg、収率2.65%)。MS(ESI):C25H19F2N7O5Sの質量計算値、567.5;m/z実測値、568.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.16−8.06(m,2H),7.47(s,1H),7.27−7.20(m,2H),7.15−7.08(m,1H),7.06(s,1H),6.80(d,J=5.9Hz,1H),5.16−5.06(m,1H),4.17(t,J=12.0Hz,1H),4.12−3.97(m,2H),3.13(t,J=12.4Hz,1H),2.86−2.71(m,1H),1.92(t,J=13.3Hz,2H),1.83−1.72(m,1H)。
実施例455:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル3−(5−(4−メトキシ−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。撹拌棒を備えたマイクロ波バイアルに、2−クロロ−4−ヨードニコチノニトリル(520mg、2.0mmol)、4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)アニリン(369mg、1.93mmol)、DPEPhos(31mg、0.058mmol)、Pd(OAc)2(9.9mg、0.044mmol)、及びCs2CO3(924mg、2.84mmol)を添加した。シリンジを介してバイアルをジオキサン(4mL)で処理し、混合物全体を真空下で1分間脱気し、次に窒素に通気した。反応混合物をマイクロ波により150℃で30分間加熱した。次に、反応物を室温に冷却し、シリンジを介してtert−ブチル(3R)−3−[(2−スルファニルアセチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(中間体22)(ジオキサン中0.49M、522mg、1.90mmol)で処理し、窒素で排気及びフラッシュし、150℃で20分間撹拌した。次に、反応物を室温に冷却した。次に、反応混合物を空気中で固体CDI(1.195g、7.368mmol)で一度に処理し、再封止し、窒素で排気及びフラッシュし、150℃で20分間撹拌した。反応物をEtOAc(100mL)及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)で希釈し、有機相を回収した。水層をEtOAc(100mL)で再度抽出し、合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を得た(252mg、収率21.7%)。
工程B:(R)−5−(4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。ジオキサン(4mL)中の(R)−tert−ブチル3−(5−(4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(500mg、0.85mmol)の溶液を4NのHCl−ジオキサン(12mL)で処理した。室温で30分後、ゴム状の沈殿物がバイアルの底に沈殿した。ジオキサンを注ぎ出し、沈殿物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20mL)で処理し、DCM(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濃縮乾固させた。得られた粗生成物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物をオフホワイト色の固体として得た(72mg、収率17%)。
工程C:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(5mL)中の(R)−5−(4−メトキシ−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(52mg、0.087mmol)の溶液を室温で撹拌し、トリエチルアミン(36μL、0.26mmol)をシリンジを介して、続いて塩化アクリロイル(7.0μL、0.086mmol)を1マイクロリットルずつ20分間かけて非常にゆっくりと添加した。懸濁液は徐々に均質な溶液になった。LCMSにより反応を詳細にモニタし、出発材料のピークが成長中の新たな不純物ピークと同じ大きさになった場合、反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)でクエンチした。混合物をDCM(10mL)で処理し、混合物を抽出し、有機層を分離した。水層をDCMで再抽出し、合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して生成物を得、これをDCM(2mL)に溶解し、次にこれをヘキサン(10mL)で処理した。得られた固体濾過によって単離し、標記化合物を褐色の固体として得た(25mg、収率52%)。MS(ESI):C25H22F3N5O4Sの質量計算値、545.5;m/z実測値、[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.24−10.12(s,1H),8.39−8.26(d,J=5.5Hz,1H),8.14−8.02(m,1H),7.85−7.80(d,J=2.4Hz,1H),7.79−7.72(m,1H),7.53−7.44(d,J=8.9Hz,1H),6.88−6.71(m,1H),6.15−6.08(d,J=16.9Hz,1H),6.07−6.03(d,J=5.5Hz,1H),5.73−5.63(m,1H),4.53−4.15(m,1H),4.12−4.01(m,1H),4.01−3.94(s,3H),3.87−3.73(m,1H),3.19−2.92(m,1H),2.83−2.61(m,1H),2.00−1.90(m,1H),1.84−1.58(m,2H),1.52−1.36(m,1H)。
実施例456:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−シクロブトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(1mL)中の(R)−5−(4−シクロブトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例605、180mg、0.35mmol)の溶液に、トリエチルアミン(146μL、1.05mmol)を添加した。混合物を氷水浴中で冷却し、塩化アクリロイル(28μL、0.35mmol)をシリンジを介して滴下した。反応混合物を0℃で30分間撹拌した。反応混合物をDCM(10mL)と飽和NaHCO3(10mL)水溶液との間で分画した。水相をEtOAc(10mL)で1回抽出し、合わせた有機抽出物を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄褐色の固体として得た(56.3mg、収率30.3%)。MS(ESI):C28H29N5O4Sの質量計算値、531.6;m/z実測値、532.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.45(br.s.,1H),8.34(d,J=4.04Hz,1H),7.06〜7.14(m,1H),6.83(s,1H),6.79(dd,J=2.02,8.59Hz,1H),6.57〜6.69(m,1H),6.28〜6.48(m,1H),6.17〜6.28(m,0.5H),5.95〜6.05(m,1H),5.70〜5.82(m,1H),5.40〜5.51(m,0.5H),4.67(quin,J=7.07Hz,1H),3.87〜4.22(m,2.5H),3.23〜3.74(m,2.5H),2.42〜2.54(m,2H),1.99〜2.28(m,6H),1.61〜1.99(m,5H)。
実施例457:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−シクロブトキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程Iと同様の方法で、N−((3R,5R)−5−フルオロピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミドの代わりに、(R)−5−(4−シクロブトキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例626)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H27N5O4Sの質量計算値、517.6;m/z実測値、518.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.45(br.s.,1H),8.35(br.s.,1H),7.21(d,J=8.59Hz,2H),6.97(d,J=8.59Hz,2H),6.58〜6.69(m,1H),6.27〜6.50(m,1H),6.18〜6.26(m,0.5H),6.08〜6.18(m,1H),5.69〜5.82(m,1H),5.41〜5.51(m,0.5H),4.68(quin,J=7.07Hz,1H),3.87〜4.21(m,2H),3.26〜3.75(m,2H),2.44〜2.54(m,2H),2.15〜2.28(m,2H),2.00〜2.15(m,1H),1.62〜1.99(m,6H)。
実施例458:4−オキソ−N−(2−オキソピペリジン−3−イル)−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに4−フルオロニトロベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに3−アミノピペリジン−2−オンを使用して、標記化合物を調製し、標記化合物をオフホワイト色の固体として得た。MS(ESI):C26H21N5O4Sの質量計算値、499.5;m/z実測値、500.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,クロロホルム−d):δ 9.59(s,1H),8.31(d,J=5.5Hz,1H),7.45−7.36(m,2H),7.34−7.25(m,2H),7.23−7.07(m,5H),7.03(d,J=6.2Hz,1H),6.40(s,1H),6.11(d,J=5.5Hz,1H),4.51(dt,J=1.9,6.1Hz,1H),3.41(ddd,J=8.5,5.1,2.3Hz,2H),3.21(q,J=7.3Hz,1H),2.47(dt,J=13.3,5.1Hz,1H),2.05−1.90(m,1H),1.88−1.74(m,1H)。
実施例459:(R)−5−(4−メトキシ−3−フ(トリフルオロメチル)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例455の工程A〜Bを使用して、標記化合物を調製して、標記化合物をオフホワイト色の固体として得た。MS(ESI):C22H20F3N5O3Sの質量計算値、491.5;m/z実測値、492.0[M+H]+。1H NMR(600MHz,MeOD)δ 8.23(d,J=5.6Hz,1H),7.71−7.59(m,2H),7.41(d,J=8.7Hz,1H),6.05(d,J=5.6Hz,1H),4.22−4.11(m,1H),4.02(s,3H),3.31−3.28(m,1H),3.13−3.06(m,1H),2.89−2.77(m,2H),2.10−2.02(m,1H),1.99−1.90(m,1H),1.79−1.68(m,2H)。
実施例460:(R)−5−(3−クロロ−4−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル(3−(5−(3−クロロ−4−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。撹拌棒を備えた2〜5mLのBiotageマイクロ波バイアルに、3−クロロ−4−メチルアニリン(69.3mg、0.489mmol)、2−クロロ−4−ヨードニコチノニトリル(129mg、0.487mmol)、Pd(OAc)2(2.3mg、0.010mmol)、DPEPhos(8.1mg、0.015mmol)、及びCs2CO3(221mg、0.678mmol)を添加した。バイアルを封止し、ジオキサン(0.98mL)で処理し、アルゴンで4回排気及びフラッシュし、アルゴン下で150℃で30分間撹拌した。反応物を室温に冷却し、シリンジを介して、tert−ブチル(3R)−3−[(2−スルファニルアセチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(中間体22)(ジオキサン中0.49M、1.0mL、0.49mmol)で処理した。バイアルを封止し、アルゴンで4回排気及びフラッシュし、150℃で15分間撹拌した。次に、反応物を室温に冷却し、固体CDI(308mg、1.90mmol)で空気下で一度に処理し、再封止し、アルゴンで4回排気/フラッシュし、150℃で15分間撹拌した。反応物をEtOAc(10mL)で希釈し、0.5Mのクエン酸/生理食塩水(2×8mL)及び2MのK2CO3(1×5mL)で洗浄した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、標記化合物を橙黄色の泡状物として得た(142.4mg、収率53.90%)。
工程B:(R)−5−(3−クロロ−4−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。ジオキサン(1.5mL)中の(R)−tert−ブチル3−(5−3−クロロ−4−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(142.4mg、0.263mmol)の溶液を室温で一度にHCl(ジオキサン中3.97M、3.5mL、14mmol)で処理し、得られた溶液を室温で1時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させて、標記化合物を黄肌色の粉末として得た(118.1mg、収率92.27%)。MS(ESI):C21H20ClN5O2Sの質量計算値、441.1;m/z実測値、442.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,MeOH−d4):δ 8.48(d,J=6.57Hz,1H),7.58(d,J=8.36Hz,1H),7.55(s,1H),7.33(dd,J=2.02,8.08Hz,1H),6.41(d,J=6.06Hz,1H),4.25〜4.33(m,1H),3.54(br dd,J=3.79,11.87Hz,1H),3.34〜3.40(m,1H),2.93〜3.03(m,2H),2.49(s,3H),1.99〜2.14(m,2H),1.72〜1.91(m,2H)。
実施例461:(R)−5−(4−メチル−3−フ(トリフルオロメチル)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル3−(5−(4−メチル−3−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。撹拌棒を備えた2〜5mLのBiotageマイクロ波バイアルに、4−メチル−3−(トリフルオロメチル)アニリン(80mg、0.41mmol)、2−クロロ−4−ヨードニコチノニトリル(107mg、0.405mmol)、Pd(OAc)2(1.8mg、0.0080mmol)、DPEPhos(6.8mg、0.013mmol)、及びCs2CO3(184mg、0.565mmol)を添加した。バイアルを封止し、ジオキサン(0.81mL)で処理し、アルゴンで4回排気及びフラッシュし、アルゴン下で150℃で30分間撹拌した。反応物を室温に冷却し、シリンジを介して、tert−ブチル(3R)−3−[(2−スルファニルアセチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(中間体22)(ジオキサン中0.49M、0.83mL、0.41mmol)で処理した。バイアルを封止し、アルゴンで4回排気及びフラッシュし、150℃で15分間撹拌した。次に、反応物を室温に冷却し、固体CDI(265mg、1.63mmol)で空気下で一度に処理し、再封止し、アルゴンで4回排気/フラッシュし、150℃で15分間撹拌した。反応物をEtOAc(10mL)で希釈し、0.5Mのクエン酸/生理食塩水(2×8mL)及び2MのK2CO3(1×5mL)で洗浄した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣を混合物を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、標記化合物を明肌色の固体として得た(123mg、収率52.8%)。
工程B:(R)−5−(4−メチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。ジオキサン(1.0mL)中の(R)−tert−ブチル3−(5−4−メチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(117.3mg、0.204mmol)の溶液を室温で一度にHCl(ジオキサン中3.97M、2.55mL、10.1mmol)で処理し、得られた溶液を室温で1時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させて、標記化合物を黄肌色の粉末として得た(113.4mg、収率101.7%)。MS(ESI):C22H23F3N5O2Sの質量計算値、475.1;m/z実測値、476.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,MeOH−d4):δ 8.42(d,J=6.06Hz,1H),7.79(s,1H),7.60〜7.68(m,2H),6.29(d,J=6.06Hz,1H),4.24〜4.32(m,1H),3.54(dd,J=4.04,12.13Hz,1H),3.34〜3.40(m,1H),2.92〜3.02(m,2H),2.58〜2.63(m,3H),2.05〜2.14(m,2H),1.71〜1.91(m,2H)。
実施例462:4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−((テトラヒドロフラン−2−イル)メチル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに4−フルオロニトロベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにテトラヒドロフルフリルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H22N4O4Sの質量計算値、486.5;m/z実測値、487.1[M+H]+。1H NMR(500MHz,クロロホルム−d):δ 8.28(d,J=5.4Hz,1H),7.45−7.01(m,11H),6.13(d,J=5.4Hz,1H),4.10(dtt,J=10.4,7.2,3.0Hz,1H),3.97(q,J=7.0,6.1Hz,1H),3.81(q,J=7.4Hz,1H),3.65(dt,J=14.0,4.5Hz,1H),3.41(dq,J=17.6,7.3,5.7Hz,1H),3.11−3.06(m,1H),2.09−1.87(m,3H)。
実施例463:N−((3S,4S)−1−アクリロイル−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに4−フルオロニトロベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3S,4S)−3−アミノ−4−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H23N5O5Sの質量計算値、541.5;m/z実測値、542.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,クロロホルム−d):δ 9.57(s,1H),8.22−8.12(m,1H),7.47−7.32(m,5H),7.21−7.05(m,4H),6.38−6.25(m,2H),6.03−5.92(m,1H),5.71−5.59(m,2H),4.41(s,2H),4.07(t,J=9.4Hz,1H),3.86(s,1H),3.63−3.51(m,3H)。
実施例464:N−((3S,4S)−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに4−フルオロニトロベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3S,4S)−3−アミノ−4−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H21N5O4Sの質量計算値、487.5;m/z実測値、488.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,Methanol−d4):δ 8.30(d,J=5.6Hz,1H),7.46−7.37(m,4H),7.22−7.14(m,3H),7.14−7.07(m,2H),6.17(d,J=5.6Hz,2H),6.00(s,1H),4.53(dt,J=4.2,2.0Hz,1H),4.39(dddd,J=6.6,3.1,2.1,0.9Hz,1H),3.77(dd,J=12.6,6.9Hz,2H),3.56(ddd,J=30.3,12.5,3.7Hz,2H),3.35(s,1H),2.00(s,1H)。
実施例465:(R)−5−(3−ベンジルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル3−(5−(3−ベンジルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。撹拌棒を備えた2〜5mLのBiotageマイクロ波バイアルに、3−ベンジルアニリン(71.8mg、0.384mmol)、2−クロロ−4−ヨードニコチノニトリル(102mg、0.384mmol)、Pd(OAc)2(1.8mg、0.0080mmol)、DPEPhos(6.6mg、0.012mmol)、及びCs2CO3(173mg、0.531mmol)を添加した。バイアルを封止し、ジオキサン(0.77mL)で処理し、アルゴンで4回排気及びフラッシュし、アルゴン下で150℃で30分間撹拌した。反応物を室温に冷却し、シリンジを介して、tert−ブチル(3R)−3−[(2−スルファニルアセチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(中間体22)(ジオキサン中0.49M、0.79mL、0.39mmol)で処理した。バイアルを封止し、アルゴンで4回排気及びフラッシュし、150℃で15分間撹拌した。次に、反応物を室温に冷却し、固体CDI(252mg、1.55mmol)で空気下で一度に処理し、再封止し、アルゴンで4回排気/フラッシュし、150℃で15分間撹拌した。反応物をEtOAc(10mL)で希釈し、0.5Mのクエン酸/生理食塩水(2×8mL)及び2MのK2CO3(1×5mL)で洗浄した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣を混合物を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、標記化合物を明肌色の固体として得た(122mg、収率54.5%)。
工程B:(R)−5−(3−ベンジルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。ジオキサン(1.0mL)中の(R)−tert−ブチル3−(5−(3−ベンジルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(119.8mg、0.205mmol)の溶液を室温で一度にHCl(ジオキサン中3.97M、2.55mL、10.1mmol)で処理し、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させて、標記化合物を黄肌色の粉末として得た(113.5mg、収率98.03%)。MS(ESI):C27H25N5O2Sの質量計算値、483.2;m/z実測値、484.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,MeOH−d4):δ 8.44(d,J=6.06Hz,1H),7.56(t,J=7.58Hz,1H),7.45(d,J=7.58Hz,1H),7.16〜7.33(m,7H),6.32(d,J=6.57Hz,1H),4.24〜4.33(m,1H),4.08(s,2H),3.54(dd,J=4.04,12.13Hz,1H),3.33〜3.39(m,1H),2.93〜3.03(m,2H),2.04〜2.14(m,2H),1.72〜1.91(m,2H)。
実施例466:(R)−4−オキソ−5−(3−フェノキシフェニル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル(3−(4−オキソ−5−(3−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。撹拌棒を備えた2〜5mLのBiotageマイクロ波バイアルに、3−フェノキシアニリン(82.8mg、0.447mmol)、2−クロロ−4−ヨードニコチノニトリル(117mg、0.443mmol)、Pd(OAc)2(2.1mg、0.0094mmol)、DPEPhos(7.3mg、0.014mmol)、及びCs2CO3(201mg、0.617mmol)を添加した。バイアルを封止し、ジオキサン(0.89mL)で処理し、アルゴンで4回排気及びフラッシュし、アルゴン下で150℃で30分間撹拌した。反応物を室温に冷却し、シリンジを介して、tert−ブチル(3R)−3−[(2−スルファニルアセチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(中間体22)(ジオキサン中0.49M、0.91mL、0.45mmol)で処理した。バイアルを封止し、アルゴンで4回排気及びフラッシュし、150℃で15分間撹拌した。次に、反応物を室温に冷却し、固体CDI(252mg、1.55mmol)で空気下で一度に処理し、再封止し、アルゴンで4回排気/フラッシュし、150℃で15分間撹拌した。反応物をEtOAc(10mL)で希釈し、0.5Mのクエン酸及び生理食塩水(2×8mL)及び2MのK2CO3(1×5mL)で洗浄した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣を混合物を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、標記化合物を明肌色の固体として得た(168mg、収率64.7%)。
工程B:(R)−4−オキソ−5−(3−フェノキシフェニル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。ジオキサン(1.4mL)中の((R)−tert−ブチル3−(4−オキソ−5−(3−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(168mg、0.287mmol)の溶液を室温で一度にHCl(ジオキサン中3.97M、3.60mL、14.3mmol)で処理し、得られた混合物を室温で1時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させて、標記化合物を黄肌色の粉末として得た(143.5mg、収率85.71%)。MS(ESI):C26H23N5O3Sの質量計算値、485.2;m/z実測値、486.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,MeOH−d4):δ 8.47(d,J=6.06Hz,1H),7.61(t,J=8.08Hz,1H),7.39(t,J=8.08Hz,2H),7.07〜7.22(m,6H),6.43(d,J=6.57Hz,1H),4.23〜4.32(m,1H),3.49〜3.59(m,1H),3.34〜3.40(m,1H),2.91〜3.03(m,2H),2.00〜2.12(m,2H),1.71〜1.91(m,2H)。
実施例467:N−((3R,5S)−5−メトキシピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
N−(3R,5S)−5−メトキシピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例268、868mg)において、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OD−H 5μm 250×20mm、移動相:55% CO2、45% MeOH)を介してキラル精製を行って、標記化合物(*Sアトロプ異性体:40mg、収率0.5%として)を得た。MS(ESI):C28H27N5O4Sの質量計算値、529.6;m/z実測値、529.2[M+H]+。1H NMR(600MHz,CDCl3):δ 8.34(d,J=5.5Hz,1H),7.52−7.34(m,3H),7.21−7.06(m,4H),7.05−6.90(m,2H),6.00(d,J=5.5Hz,1H),4.26(s,1H),3.60−3.40(m,4H),3.36−3.12(m,1H),2.89(dd,J=73.7,13.7Hz,2H),2.21−2.03(m,4H),1.92(d,J=14.6Hz,1H),1.25(s,3H)。
実施例468:N−((3R,5S)−5−メトキシピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
N−(3R,5S)−5−メトキシピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例268、868mg)において、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OD−H 5μm 250×20mm、移動相:55% CO2、45% MeOH)を介してキラル精製を行って、標記化合物(*Rアトロプ異性体:4mg、収率0.5%として)を得た。MS(ESI):C28H27N5O4Sの質量計算値、529.6;m/z実測値、529.2[M+H]+。1H NMR(600MHz,CDCl3):δ 8.35(d,J=5.6Hz,1H),7.42−7.38(m,2H),7.24−6.90(m,8H),6.00(s,1H),4.20−4.08(m,1H),3.53−3.35(m,5H),3.26−3.00(m,1H),2.95−2.71(m,2H),2.16−1.86(m,6H)。
実施例469:(*S)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(5−オキソピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(5−オキソピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例202、818mg)において、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OJ−H 5μm 250×20mm、移動相:55% CO2、45% MeOH)を介してキラル精製を行い、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OJ−H 5μm 250×20mm、移動相:70% CO2、30% EtOH)を介して2回目の精製(1回目の精製における画分2から30mg)を行って、標記化合物(*Sアトロプ異性体;10mg、収率1.2%として)を得た。MS(ESI):C26H21N5O4Sの質量計算値、499.5;m/z実測値、499.1[M+H]+。1H NMR(600MHz,CDCl3):δ 9.95(s,1H),8.35(d,J=5.4Hz,1H),7.46−7.33(m,2H),7.26−6.85(m,7H),6.57(s,1H),6.00(d,J=5.5Hz,1H),4.93−4.81(m,1H),3.90−3.73(m,1H),3.43(dd,J=10.5,2.6Hz,1H),2.91−2.78(m,1H),2.57(dd,J=17.3,3.2Hz,1H),2.14(s,3H)。
実施例470:(*S)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(5−オキソピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(5−オキソピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例202、818mg)において、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OJ−H 5μm 250×20mm、移動相:55% CO2、45% MeOH)を介してキラル精製を行い、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OJ−H 5μm 250×20mm、移動相:70% CO2、30% EtOH)を介して2回目の精製(1回目の精製における画分2から30mg)を行って、標記化合物(*Rアトロプ異性体;10mg、収率1.2%として)を得た。MS(ESI):C26H21N5O4Sの質量計算値、499.5;m/z実測値、499.1[M+H]+。1H NMR(600MHz,CDCl3):δ 10.07(s,1H),8.34(d,J=5.5Hz,1H),7.48−7.31(m,2H),7.24−6.89(m,7H),6.71(s,1H),5.99(d,J=5.3Hz,1H),4.85(s,1H),3.81(dd,J=10.6,5.9Hz,1H),3.45(d,J=10.7Hz,1H),2.94−2.68(m,1H),2.60(d,J=17.2Hz,1H),2.13(s,3H)。
実施例471:(*R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(5−オキソピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(5−オキソピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例202、818mg)において、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OJ−H 5μm 250×20mm、移動相:55% CO2、45% MeOH)を介してキラル精製を行って、標記化合物(*Sアトロプ異性体;16mg、収率2.0%として)を得た。MS(ESI):C26H21N5O4Sの質量計算値、499.5;m/z実測値、499.1[M+H]+。1H NMR(600MHz,クロロホルム−d):δ 8.34(d,J=5.5Hz,1H),7.49−7.34(m,2H),7.24−6.85(m,7H),6.61−6.46(m,1H),6.01−5.90(m,1H),4.85(s,1H),3.92−3.75(m,1H),3.50−3.36(m,1H),2.90−2.76(m,1H),2.56(d,J=17.2Hz,1H),2.13(s,3H)。
実施例472:(*R)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(5−オキソピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(5−オキソピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例202、818mg)において、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OJ−H 5μm 250×20mm、移動相:55% CO2、45% MeOH)を介してキラル精製を行って、標記化合物(*Rアトロプ異性体;17mg、収率2.1%として)を得た。MS(ESI):C26H21N5O4Sの質量計算値、499.5;m/z実測値、499.1[M+H]+。1H NMR(600MHz,CDCl3):δ 10.03(s,1H),8.32(s,1H),7.47−7.29(m,3H),7.21−6.66(m,7H),5.97(s,1H),4.84(s,1H),3.93−3.65(m,1H),3.50−3.28(m,1H),2.79(s,1H),2.59(d,J=17.2Hz,1H),2.12(s,3H)。
実施例473:(R,*E)−N−(1−(ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R,ZE)−N−(1−(ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。標記化合物を得るために、実施例116のとおりに標記化合物を調製した。
工程B:(R,*E)−N−(1−(ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。(R,EZ)−N−(1−(ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(930mg)において、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OD−H 5μm 250×20mm、移動相:55% CO2、45% MeOH)を介してキラル精製を行い、キラルSFC(固定相:CHIRALPAK AD−H 5μm 250×20mm、移動相:40% CO2、60% MeOH)を介して2回目の精製(1回目の精製における画分2から11mg)を行って、標記化合物(*Sアトロプ異性体;2mg、収率0.2%として)を得た。MS(ESI):C31H29N5O4Sの質量計算値、567.7;m/z実測値、567.2[M+H]+。1H NMR(600MHz,クロロホルム−d):δ 9.46(s,1H),8.43−8.25(m,1H),7.48−7.34(m,2H),7.23−7.13(m,2H),7.13−7.06(m,2H),7.01(s,1H),6.96(dd,J=8.5,2.8Hz,1H),6.53−5.98(m,3H),4.38−3.23(m,2H),2.13(s,4H),1.91(s,3H),1.25(s,6H)。
実施例474:(R,*E)−N−(1−(ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R,ZE)−N−(1−(ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。標記化合物を得るために、実施例116のとおりに標記化合物を調製した。
工程B:(R,*E)−N−(1−(ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。(R,ZE)−N−(1−(ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(930mg)において、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OD−H 5μm 250×20mm、移動相:55% CO2、45% MeOH)を介してキラル精製を行って、標記化合物(*E異性体及び*Rアトロプ異性体:7mg、収率0.8%として)を得た。MS(ESI):C31H29N5O4Sの質量計算値、567.7;m/z実測値、567.2[M+H]+。1H NMR(600MHz,CDCl3):δ 5.46(d,J=7.3Hz,0H),4.28−3.12(m,5H),2.21−1.77(m,6H),1.25(s,3H),5.45−5.39(m,0H),9.48(s,1H),8.36(dd,J=1.1,5.5Hz,1H),7.48−7.32(m,2H),7.24−6.86(m,7H),6.31−5.95(m,3H)。
実施例475:(R,*Z)−N−(1−(ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R,ZE)−N−(1−(ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。標記化合物を得るために、実施例116のとおりに標記化合物を調製した。
工程B:(R,*Z)−N−(1−(ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。(R,EZ)−N−(1−(ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(930mg)において、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OD−H 5μm 250×20mm、移動相:55% CO2、45% MeOH)を介してキラル精製を行い、キラルSFC(固定相:CHIRALPAK AD−H 5μm 250×20mm、移動相:40% CO2、60% MeOH)を介して2回目の精製(1回目の精製における画分2から11mg)を行って、標記化合物(*Z異性体及び*Rアトロプ異性体;4mg、収率0.4%として)を得た。MS(ESI):C31H29N5O4Sの質量計算値、567.7;m/z実測値、567.2[M+H]+。1H NMR(600MHz,クロロホルム−d):δ 9.46(s,1H),8.44−8.31(m,1H),7.48−7.37(m,2H),7.23−6.87(m,6H),6.32−5.38(m,4H),4.22−3.15(m,5H),2.22−1.55(m,8H),1.44−0.99(m,2H)。
実施例476:(R,*Z)−N−(1−(ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R,ZE)−N−(1−(ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。標記化合物を得るために、実施例116のとおりに標記化合物を調製した。
工程B:(R,*Z)−N−(1−(ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。(R,ZE)−N−(1−(ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(930mg)において、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OD−H 5μm 250×20mm、移動相:55% CO2、45% MeOH)を介してキラル精製を行って、標記化合物(*Z異性体及び*Sアトロプ異性体:4mg、収率0.4%として)を得た。MS(ESI):C31H29N5O4Sの質量計算値、567.7;m/z実測値、567.2[M+H]+。1H NMR(600MHz,CDCl3):δ 9.47(s,1H),8.36(s,1H),7.47−7.34(m,2H),7.22−6.84(m,7H),6.43−6.23(m,1H),6.10−5.79(m,1H),4.52−3.22(m,6H),2.22−1.65(m,6H),1.45−0.93(m,4H)。
実施例477:(R,*Z)−N−(1−(2−シアノ−4−エトキシ−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R,EZ)−N−(1−(2−シアノ−4−エトキシ−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例29:1089mg)において、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OD−H 5μm 250×20mm、移動相:55% CO2、45% MeOH/iPrOHの混合物、50/50(v/v))を介してキラル精製を行い、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OJ−H 5μm 250×20mm、移動相:75% CO2、25% iPrOH)を介して2回目の精製(1回目の精製における画分3から55mg)を行って、標記化合物(*Z異性体及び*Sアトロプ異性体;16mg、収率0.6%として)を得た。MS(ESI):C36H36N6O5Sの質量計算値、664.8;m/z実測値、664.3[M+H]+。1H NMR(600MHz,CDCl3):δ 9.48(s,1H),8.36(dd,J=5.3,0.9Hz,1H),7.48−7.36(m,2H),7.22−6.92(m,6H),6.56(d,J=7.7Hz,1H),6.02(dd,J=5.5,1.6Hz,1H),5.77−5.54(m,1H),4.28−4.13(m,1H),4.08−3.57(m,1H),3.57−3.30(m,3H),2.19−2.10(m,3H),2.11−1.65(m,2H),1.65−1.54(m,4H),1.51−1.27(m,5H),1.23−1.19(m,1H),1.16(dt,J=19.0,6.9Hz,3H)。
実施例478:(R,*E)−N−(1−(2−シアノ−4−エトキシ−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R,EZ)−N−(1−(2−シアノ−4−エトキシ−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例29:1089mg)において、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OD−H 5μm 250×20mm、移動相:55% CO2、45% MeOH/iPrOHの混合物、50/50(v/v))を介してキラル精製を行い、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OJ−H 5μm 250×20mm、移動相:75% CO2、25% iPrOH)を介して2回目の精製(1回目の精製における画分3から55mg)を行って、標記化合物(*E異性体及び*Sアトロプ異性体;25mg、収率2.3%として)を得た。MS(ESI):C36H36N6O5Sの質量計算値、664.8;m/z実測値、664.3[M+H]+。1H NMR(600MHz,CDCl3):δ 9.44(s,1H),8.36(d,J=5.4Hz,1H),7.46−7.34(m,2H),7.23−6.90(m,6H),6.10−5.53(m,2H),4.23−4.07(m,1H),4.02−3.78(m,1H),3.69−3.30(m,5H),2.14(s,3H),2.10−1.91(m,2H),1.91−1.63(m,4H),1.57−1.39(m,4H),1.28−1.24(m,4H)。
実施例479:(R,*Z)−N−(1−(2−シアノ−4−エトキシ−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R,EZ)−N−(1−(2−シアノ−4−エトキシ−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例29:1089mg)において、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OD−H 5μm 250×20mm、移動相:55% CO2、45% MeOH/iPrOHの混合物、50/50(v/v))を介してキラル精製を行い、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OJ−H 5μm 250×20mm、移動相:75% CO2、25% iPrOH)を介して2回目の精製(1回目の精製における画分2から56mg)を行って、標記化合物(*Z異性体及び*Rアトロプ異性体;6mg、収率0.6%として)を得た。MS(ESI):C36H36N6O5Sの質量計算値、664.8;m/z実測値、664.3[M+H]+。1H NMR(600MHz,CDCl3):δ 9.49(s,1H),8.36(d,J=5.5Hz,1H),7.50−7.38(m,2H),7.23−6.91(m,6H),6.60−6.47(m,1H),6.02(d,J=5.5Hz,1H),5.79−5.53(m,1H),4.32−3.30(m,5H),2.21−1.54(m,10H),1.42−1.34(m,5H),1.21−1.07(m,3H)。
実施例480:(R,*E)−N−(1−(2−シアノ−4−エトキシ−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R,EZ)−N−(1−(2−シアノ−4−エトキシ−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例29:1089mg)において、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OD−H 5μm 250×20mm、移動相:55% CO2、45% MeOH/iPrOHの混合物、50/50(v/v))を介してキラル精製を行い、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OJ−H 5μm 250×20mm、移動相:75% CO2、25% iPrOH)を介して2回目の精製(1回目の精製における画分2から56mg)を行って、標記化合物(*E異性体及び*Rアトロプ異性体;26mg、収率2.4%として)を得た。MS(ESI):C36H36N6O5Sの質量計算値、664.8;m/z実測値、664.3[M+H]+。1H NMR(600MHz,CDCl3):δ 9.44(s,1H),8.37(d,J=5.5Hz,1H),7.46−7.35(m,2H),7.24−6.87(m,7H),6.03(d,J=5.5Hz,2H),4.39−3.08(m,5H),2.23−1.57(m,8H),1.55−1.05(m,10H)。
実施例481:N−((3R,5R)−1−アクリロイル−5−メトキシピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程G〜Iと同様の方法で、工程Gにおいて、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体16)及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−メトキシピペリジン−1−カルボキシレート(中間体6)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C31H29N5O5Sの質量計算値、583.7;m/z実測値、584.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.29(d,J=5.5Hz,1H),7.42−7.35(m,2H),7.34−7.29(m,1H),7.19−7.12(m,1H),7.11−6.91(m,4H),6.85−6.69(m,1H),6.22−6.13(m,1H),6.03(d,J=5.6Hz,1H),5.76−5.65(m,1H),4.70−4.50(m,1H),4.32−4.07(m,2H),3.72−3.56(m,1H),3.38−3.33(m,3H),3.26−2.65(m,2H),2.28−2.12(m,1H),2.10(s,3H),1.97−1.69(m,1H)。
実施例482:N−((3R,5S)−1−アクリロイル−5−メトキシピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程G〜Iと同様の方法で、工程Gにおいて、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体16)及びtert−ブチル(3R,5S)−3−アミノ−5−メトキシピペリジン−1−カルボキシレート(中間体29)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C31H29N5O5Sの質量計算値、583.7;m/z実測値、584.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.39−8.29(m,1H),7.47−7.36(m,2H),7.30−7.27(m,1H),7.20−7.15(m,1H),7.12−7.03(m,3H),7.02−6.93(m,1H),6.85−6.60(m,1H),6.17−6.05(m,2H),5.79−5.60(m,1H),4.44−4.26(m,1H),4.23−4.12(m,1H),4.03−3.92(m,1H),3.68−3.55(m,2H),3.53−3.45(m,3H),3.44−3.35(m,1H),2.17−2.09(m,4H),2.02−1.96(m,1H)。
実施例483:N−((3R,5R)−1−アクリロイル−5−ヒドロキシピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程G〜Iと同様の方法で、工程Gにおいて、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体16)及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(中間体4)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H27N5O5Sの質量計算値、569.6;m/z実測値、570.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.30(d,J=5.5Hz,1H),7.46−7.36(m,2H),7.32−7.26(m,1H),7.21−7.13(m,1H),7.12−7.03(m,3H),7.00−6.92(m,1H),6.85−6.68(m,1H),6.26−6.12(m,1H),6.05(d,J=5.6Hz,1H),5.78−5.66(m,1H),4.59−4.54(m,1H),4.44−4.32(m,1H),4.16−4.02(m,2H),3.96−3.87(m,0.5H),3.38−3.33(m,1H),2.95−2.83(m,0.5H),2.11(s,3H),2.07−1.84(m,2H)。
実施例484:N−((3R,5S)−1−アクリロイル−5−フルオロピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程G〜Iと同様の方法で、工程Gにおいて、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体16)及びtert−ブチル(3R,5S)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体3)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H26FN5O4Sの質量計算値、571.6;m/z実測値、572.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.30(d,J=5.5Hz,1H),7.43−7.35(m,2H),7.30(d,J=8.6Hz,1H),7.19−7.11(m,1H),7.10−7.01(m,3H),6.87−6.63(m,1H),6.88−6.63(m,1H),6.27−6.14(m,1H),6.04(d,J=5.5Hz,1H),5.81−5.66(m,1H),5.08−4.85(m,1H),4.75−4.63(m,1H),4.35−4.16(m,2H),3.15−2.64(m,2H),2.43−2.21(m,1H),2.10(s,3H),2.04−1.76(m,1H)。
実施例485:N−(4−シアノ−1,4−オキサゼパン−6−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1,4−オキサゼパン−6−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜H(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおけるtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、tert−ブチル−6−アミノ−1,4−オキサゼパン−4−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した(148mg)。
工程B:N−(4−シアノ−1,4−オキサゼパン−6−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(5mL)中の5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1,4−オキサゼパン−6−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(123mg、0.239mmol)、トリエチルアミン(49mg、0.48mmol)の混合物に、BrCN(31mg、0.29mmol)を添加し、室温で30分間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィ後、分取TLCで精製して、標記化合物を得た(101mg、収率99.3%)。MS(ESI):C28H24N6O4Sの質量計算値、540.6;m/z実測値、541.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.22(s,1H),8.34−8.29(m,1H),8.17−8.10(m,1H),7.45−7.39(m,2H),7.37−7.33(m,1H),7.20−7.15(m,1H),7.12−7.08(m,2H),7.08−7.05(m,1H),6.97−6.94(m,1H),5.98−5.94(m,1H),4.35−4.25(m,1H),3.90−3.82(m,1H),3.81−3.65(m,3H),3.57−3.50(m,1H),3.40−3.32(m,3H),2.04(s,3H)。
実施例486:N−((3S,4S)−1−アクリロイル−4−フルオロピロリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜I(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおけるtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、tert−ブチル(3S,4S)−3−アミノ−4−フルオロ−ピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H24FN5O4Sの質量計算値、557.6;m/z実測値、558.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32(d,J=5.6Hz,1H),7.45−7.35(m,2H),7.34−7.26(m,1H),7.22−7.13(m,1H),7.13−7.02(m,3H),7.00−6.93(m,1H),6.71−6.55(m,1H),6.35−6.28(m,1H),6.06(d,J=5.6Hz,1H),5.81−5.75(m,1H),5.36−5.15(m,1H),4.76−4.64(m,1H),4.09−3.75(m,4H),2.13−2.09(m,3H)。
実施例487:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−4−エトキシ−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(5mL)中の(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例98、300mg、0.601mmol)、2−シアノ酢酸(102mg、1.20mmol)、HATU(297mg、0.780mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(155mg、1.20mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(225mg、収率66.2%)。
工程B:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−4−メトキシ−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(70mg、0.12mmol)、2−エトキシ−2−メチル−プロパナール(43mg、0.37mmol)、ピペリジン(0.3mL)、及びエタノール(10mL)の溶液をフラスコに添加し、室温で3時間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(77mg、収率92%)。MS(ESI):C36H36N6O5Sの質量計算値、664.8;m/z実測値、665.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33−8.26(m,1H),7.42−7.35(m,2H),7.35−7.28(m,1H),7.19−7.12(m,1H),7.10−7.01(m,3H),7.01−6.93(m,1H),6.91−6.83(m,1H),6.07−6.01(m,1H),4.48−3.81(m,3H),3.59−3.34(m,3H),3.24−2.86(m,1H),2.15−1.99(m,4H),1.96−1.84(m,1H),1.83−1.58(m,2H),1.50−1.32(m,6H),1.25−1.11(m,3H)。
実施例488:(R,E)−N−(1−(4−ジメチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(5mL)中の(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例98、90mg、0.18mmol)、(E)−4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エン酸(46mg、0.36mmol)、HATU(89mg、0.23mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(46mg、0.36mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(75mg、収率63%)。MS(ESI):C33H34N6O4Sの質量計算値、610.7;m/z実測値、611.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.44(s,1H),8.34−8.28(m,1H),7.43−7.34(m,2H),7.34−7.27(m,1H),7.20−7.11(m,1H),7.11−7.01(m,3H),7.01−6.91(m,1H),6.89−6.79(m,1H),6.76−6.62(m,1H),6.10−6.01(m,1H),4.38−3.85(m,3H),3.77−3.63(m,2H),3.24−3.10(m,1H),2.99−2.83(m,1H),2.76−2.63(m,6H),2.16−2.00(m,4H),1.92−1.81(m,1H),1.81−1.65(m,1H),1.65−1.48(m,1H)。
実施例489:N−((3S,4R)−1−アクリロイル−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜I(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおけるtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、tert−ブチル(3S,4R)−3−アミノ−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレート(中間体24)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H25N5O5Sの質量計算値、555.6;m/z実測値、556.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.29(d,J=5.6Hz,1H),7.43−7.36(m,2H),7.34−7.27(m,1H),7.19−7.13(m,1H),7.11−7.03(m,3H),7.01−6.93(m,1H),6.67−6.50(m,1H),6.32−6.22(m,1H),6.04(d,J=5.5Hz,1H),5.79−5.69(m,1H),4.66−4.39(m,2H),4.07−3.50(m,4H),2.10(s,3H)。
実施例490:N−((3S,4S)−1−アクリロイル−4−メトキシピロリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜I(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおけるtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、tert−ブチル(3S,4S)−3−アミノ−4−メトキシ−ピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H27N5O5Sの質量計算値、569.6;m/z実測値、570.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.38(d,J=5.5Hz,1H),7.53−7.42(m,2H),7.39−7.31(m,1H),7.26−7.20(m,1H),7.17−7.08(m,3H),7.08−6.98(m,1H),6.76−6.57(m,1H),6.39−6.28(m,1H),6.12(d,J=5.5Hz,1H),5.86−5.76(m,1H),4.69−4.62(m,1H),4.13−3.93(m,2H),3.92−3.66(m,3H),3.57−3.50(m,3H),2.17(s,3H)。
実施例491:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピロリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(3mL)中の(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例36、80mg、0.15mmol)の溶液に、(E)−2−シアノ−3−シクロプロピル−プロパ−2−エン酸(中間体17)(32mg、0.23mmol)、HATU(70mg、0.18mmol)、及びトリエチルアミン(0.085mL、0.61mmol)を添加した。反応混合物を室温で終夜撹拌した後、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(40mg、収率43%)。MS(ESI):C33H28N6O4Sの質量計算値、604.7;m/z実測値、605.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3OD):δ 8.27(d,J=5.5Hz,1H),7.42−7.32(m,2H),7.30−7.21(m,1H),7.17−7.07(m,1H),7.07−7.01(m,2H),7.01−6.99(m,1H),6.94−6.88(m,1H),6.74−6.65(m,1H),5.97(d,J=5.5Hz,1H),4.58−4.47(m,1H),4.09−3.99(m,1H),3.95−3.77(m,1H),3.75−3.67(m,1H),3.64−3.56(m,1H),3.52−3.41(m,1H),2.22−2.12(m,1H),2.04(s,3H),1.96−1.88(m,1H),1.20−1.14(m,2H),0.90−0.83(m,2H)。
実施例492:(R,E)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(4−メチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R,E)−tert−ブチルメチル(4−(3−(5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピロリジン−1−イル)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)カルバメート。DMF(5mL)中の(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例36、90mg、0.19mmol)、(E)−4−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]ブタ−2−エン酸(中間体10、80mg、0.37mmol)、HATU(91mg、0.24mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(72mg、0.56mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(98mg、収率79%)。
工程B:(R,E)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(4−メチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド;試薬:(R,E)−tert−ブチルメチル(4−(3−(5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピロリジン−1−イル)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)カルバメート(98mg、0.14mmol)、濃HCl(5mL)、及びMeOH(5mL)をフラスコに添加し、室温で1時間撹拌した。混合物を濃縮乾固し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(64mg、収率71%)。MS(ESI):C31H30N6O4Sの質量計算値、582.7;m/z実測値、583.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.47(s,1H),8.36−8.30(m,1H),7.44−7.36(m,2H),7.32−7.26(m,1H),7.20−7.13(m,1H),7.12−7.03(m,3H),7.01−6.94(m,1H),6.81−6.60(m,2H),6.10−6.05(m,1H),4.15−3.46(m,7H),2.72−2.65(m,3H),2.40−2.21(m,1H),2.21−2.04(m,4H)。
実施例493:(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜G(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおけるtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、(3R)−1−メチルピロリジン−3−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H25N5O3Sの質量計算値、499.6;m/z実測値、500.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.49(s,1H),8.32(d,J=5.5Hz,1H),7.46−7.36(m,2H),7.32−7.26(m,1H),7.20−7.14(m,1H),7.13−7.03(m,3H),7.00−6.94(m,1H),6.07(d,J=5.6Hz,1H),4.66−4.53(m,1H),3.68−3.55(m,1H),3.52−3.42(m,2H),3.26−3.15(m,1H),2.89(s,3H),2.6−2.46(m,1H),2.29−2.17(m,1H),2.10(s,3H)。
実施例494:(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(3−メチルスルホニル)プロパノイル)ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(3mL)中の(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体36、100mg、0.19mmol)、3−(メチルスルホニル)プロパン酸(29mg、0.19mmol)、HATU(146mg、0.384mmol)、及びトリエチルアミン(97mg、0.96mmol)の溶液を室温で2時間撹拌し、次にフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(62mg、収率99%)。MS(ESI):C30H29N5O6S2の質量計算値、619.7;m/z実測値、620.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.22(s,1H),8.34−8.29(m,1H),7.46−7.39(m,2H),7.36(d,J=8.6Hz,1H),7.22−7.15(m,1H),7.13−7.04(m,3H),6.99−6.93(m,1H),5.98−5.91(m,1H),4.55−4.35(m,1H),3.85−3.30(m,6H),2.98(s,3H),2.78−2.65(m,2H),2.24−2.06(m,1H),2.04(s,3H),2.03−1.89(m,1H)。
実施例495:(R)−N−(1−(2−クロロアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(2mL)中の(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例98、80mg、0.15mmol)の溶液に、2−メトキシ酢酸(20mg、0.22mmol)、HATU(68mg、0.18mmol)、及びトリメチルアミン(0.083mL。0.60mmol)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(67mg、収率98%)。MS(ESI):C30H29N5O5Sの質量計算値、571.6;m/z実測値、572.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.35−8.27(m,1H),7.43−7.33(m,2H),7.31−7.24(m,1H),7.20−7.15(m,1H),7.12−7.02(m,3H),7.01−6.94(m,1H),6.05(d,J=5.4Hz,1H),4.54(s,2H),4.24−4.15(m,2H),3.98−3.88(m,1H),3.40(s,3H),3.15−3.04(m,1H),2.98−2.84(m,1H),2.12(s,3H),2.06−1.99(m,1H),1.89−1.80(m,1H),1.78−1.53(m,2H)。
実施例496:N−(1−アクリロイルアゼチジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜I(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおけるtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、tert−ブチル−3−アミノアゼチジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H23N5O4Sの質量計算値、525.6;m/z実測値、526.7[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.32(s,1H),8.82(s,1H),8.51−8.22(m,1H),7.52−7.42(m,2H),7.41−7.33(m,1H),7.27−7.19(m,1H),7.18−7.07(m,3H),7.05−6.95(m,1H),6.43−6.28(m,1H),6.22−6.07(m,1H),6.02−5.90(m,1H),5.74−5.64(m,1H),4.84−4.69(m,1H),4.62−4.49(m,1H),4.35−4.15(m,2H),4.08−3.91(m,1H),2.14−2.04(m,3H)。
実施例497:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3−メチル−5−フェノキシピリジン−2−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程Iと同様の方法で、N−((3R,5R)−5−フルオロピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミドの代わりに、(R)−5−(3−メチル−5−フェノキシピリジン−2−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例595)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H26N6O4Sの質量計算値、554.6;m/z実測値、555.1[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.37−8.33(d,J=5.5Hz,1H),8.24−8.18(d,J=2.8Hz,1H),7.55−7.50(d,J=2.8Hz,1H),7.49−7.43(m,2H),7.29−7.23(m,1H),7.21−7.15(m,2H),6.85−6.75(m,1H),6.25−6.17(m,1H),6.12−6.08(d,J=5.5Hz,1H),5.79−5.70(m,1H),4.59−4.25(m,1H),4.23−3.92(m,2H),3.26−3.12(m,1H),3.01−2.82(m,1H),2.26−2.18(s,3H),2.13−2.04(m,1H),1.93−1.83(m,1H),1.80−1.68(m,1H),1.66−1.51(m,1H)。
実施例498:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2’,3’−ジフルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:5−(3−ブロモフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程C〜Fと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに3−ブロモアニリンを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−tert−ブチル(3−(5−(3−ブロモフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。DMF(15mL)中の5−(3−ブロモフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(3.5g、9.0mmol)の撹拌した懸濁液に、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(3.6g、18mmol)、HATU(5.1g、13mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(2.3g、18mmol)を添加した。得られた混合物を室温で終夜撹拌した。溶媒を除去し、残留物を酢酸エチルと水の間で分画した。有機層を分離し、生理食塩水で振とうし、無水Na2SO4で乾燥させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(3.0mg、収率58%)。
工程C:(R)−tert−ブチル(3−(5−(2’,3’−ジフルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。ジオキサン(7mL)及びH2O(1mL)中の(R)−tert−ブチル3−(5−(3−ブロモフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(180mg、0.314mmol)、(2,3−ジフルオロフェニル)ボロン酸(75mg、0.48mmol)、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2(25mg、0.031mmol)、及びNa2CO3(85mg、0.80mmol)の混合物をN2でスパージし、120℃で4時間撹拌した。反応物を冷却し、混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(150mg、収率79%)。
工程D:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2’,3’−ジフルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程Iと同様の方法で、N−((3R,5R)−5−フルオロピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミドの代わりに、(R)−5−(2’,3’−ジフルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例706)を使用して、標記化合物を調製した(54mg、収率44%)。MS(ESI):C29H23F2N5O3Sの質量計算値、559.6;m/z実測値、560.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.14(s,1H),8.30(d,J=5.4Hz,1H),8.15−7.94(m,1H),7.81−7.64(m,3H),7.57−7.22(m,4H),6.89−6.63(m,1H),6.15−5.95(m,2H),5.69−5.56(m,1H),4.55−4.11(m,1H),4.09−3.88(m,1H),3.84−3.65(m,1H),3.15−2.92(m,1H),2.82−2.57(m,1H),2.02−1.87(m,1H),1.82−1.53(m,2H),1.49−1.29(m,1H)。
実施例499:N−((3R,5R)−1−アクリロイル−5−フルオロピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程G〜Iと同様の方法で、工程Gにおいて、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)の代わりに、5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体16)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H26FN5O4Sの質量計算値、571.6;m/z実測値、572.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6=2:1):δ 8.42−8.37(m,1H),7.54−7.44(m,2H),7.42−7.35(m,1H),7.28−7.22(m,1H),7.21−7.12(m,3H),7.06−6.99(m,1H),6.92−6.71(m,1H),6.31−6.17(m,1H),6.13−6.07(m,1H),5.87−5.72(m,1H),4.98−4.62(m,1H),4.27−4.10(m,2H),4.04−3.97(m,1H),3.81−3.49(m,2H),2.51−2.35(m,1H),2.17(s,3H),2.14−2.02(m,1H)。
実施例500:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例498の工程A〜Eで見られる手順を使用し、工程Cにおいて、(2,3−ジフルオロフェニル)ボロン酸の代わりに、(3−フルオロフェニル)ボロン酸を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H24FN5O3Sの質量計算値、541.6;m/z実測値、542.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.15(s,1H),8.29(d,J=5.5Hz,1H),8.13−7.98(m,1H),7.93−7.81(m,2H),7.73−7.62(m,1H),7.61−7.38(m,4H),7.25−7.14(m,1H),6.86−6.64(m,1H),6.16−5.98(m,2H),5.69−5.60(m,1H),4.58−4.11(m,1H),4.07−3.89(m,1H),3.84−3.70(m,1H),3.16−2.89(m,1H),2.83−2.57(m,1H),2.01−1.87(m,1H),1.81−1.56(m,2H),1.48−1.31(m,1H)。
実施例501:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(4−シクロブトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程Iと同様の方法を使用し、N−((3R,5R)−5−フルオロピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミドの代わりに、(R)−5−(4−シクロブトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例605)を使用し、続けて、S*アトロプ異性体を得るために、キラル分割法Aに供して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H29N5O4Sの質量計算値、531.6;m/z実測値、532.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD,1.3:1の回転異性体の混合物):δ 8.30(d,J=5.56Hz,1H),7.20(d,J=8.59Hz,1H),6.91(d,J=2.53Hz,1H),6.75−6.87(m,2H),6.20(d,J=16.67Hz,1H),6.02(d,J=5.56Hz,1H),5.71−5.79(m,1H),4.75(quin,J=7.07Hz,1H),4.48−4.58(m,0.5H),4.26−4.35(m,0.5H),4.14−4.22(m,0.5H),3.88−4.07(m,1.5H),3.10−3.23(m,1H),2.82−2.98(m,1H),2.44−2.56(m,2H),2.01−2.22(m,6H),1.82−1.94(m,2H),1.66−1.82(m,2H),1.50−1.66(m,1H)。
実施例502:(R,E)−N−(1−(4−ジメチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピロリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(3mL)中の(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例36)(80mg、0.15mmol)の溶液と、(E)−4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エン酸(30mg、0.23mmol)、HATU(70mg、0.18mmol)、及びトリエチルアミン(0.085mL、0.61mmol)とを反応させて、標記化合物を調製した。反応混合物を室温で終夜撹拌した後、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(77mg、収率95%)。MS(ESI):C32H32N6O4Sの質量計算値、596.7;m/z実測値、597.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.29−8.36(m,1H),7.44−7.35(m,2H),7.31−7.25(m,1H),7.20−7.13(m,1H),7.11−7.03(m,3H),7.00−6.94(m,1H),6.85−6.75(m,1H),6.60−6.49(m,1H),6.10−6.04(m,1H),4.69−4.57(m,1H),4.02−3.81(m,1H),3.77−3.67(m,1H),3.65−3.46(m,2H),3.44−3.37(m,2H),2.46(s,6H),2.37−2.23(m,1H),2.18−2.06(m,4H)。
実施例503:(R,E)−N−(1−(4−ヒドロキシブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(5mL)中の(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例98)(85mg、0.17mmol)、(E)−4−ヒドロキシブタ−2−エン酸(中間体13)(35mg、0.34mmol)、HATU(84mg、0.22mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(66mg、0.51mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。次に、混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(56mg、収率56%)。MS(ESI):C31H29N5O5Sの質量計算値、583.7;m/z実測値、584.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34−8.29(m,1H),7.43−7.35(m,2H),7.32−7.26(m,1H),7.19−7.12(m,1H),7.11−7.02(m,3H),6.99−6.93(m,1H),6.90−6.78(m,1H),6.69−6.61(m,1H),6.08−6.03(m,1H),4.35−3.83(m,5H),3.27−3.09(m,1H),3.02−2.85(m,1H),2.16−1.98(m,4H),1.91−1.80(m,1H),1.80−1.66(m,1H),1.66−1.49(m,1H)。
実施例504:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2’−メチル−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル(3−(5−(3−ブロモフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。DMF(5mL)中の化合物:5−(3−ブロモフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体57)(1.5g、3.8mmol)、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(0.77g、3.8mmol)、トリエチルアミン(0.78g、7.7mmol)、及びHATU(1.5g、3.8mmol)の混合物を室温で3時間撹拌した。水を添加し、沈殿物を濾過して、標記化合物を淡黄色の固体として得た(1.6g、収率73%)。
工程B:(R)−5−(2’−メチル−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。ジオキサン(10mL)及びH2O(1.0mL)中の(R)−tert−ブチル3−(5−(3−ブロモフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(400mg、0.70mmol)、o−トリルボロン酸(105mg、0.770mmol)、Pd(dppf)Cl2(29mg、0.035mmol)、及びNa2CO3(148mg、1.40mmol)の混合物を110℃で2時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製した。固体をMeOH(4mL)及びHCl(4mL)に溶解し、得られた混合物50℃に加熱し、30分間撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、黄色の固体として、標記化合物を得た(320mg、収率95%)。
工程C:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2’−メチル−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程Iと同様の方法で調製して、標記化合物を得た(80mg、収率48%)。MS(ESI):C30H27N5O3Sの質量計算値、537.6;m/z実測値、538.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.27(d,J=5.6Hz,1H),7.68−7.60(m,1H),7.51−7.38(m,3H),7.27−7.18(m,4H),6.782−6.70(m,1H),6.24−6.11(m,2H),5.76−5.61(m,1H),4.55−4.25(m,1H),4.22−3.96(m,1H),3.96−3.88(m,1H),3.19−3.06(m,1H),2.90−2.78(m,1H),2.27(s,3H),2.07−1.99(m,1H),1.87−1.79(m,1H),1.74−1.62(m,1H),1.59−1.47(m,1H)。
実施例505:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド;
工程A:2−クロロ−4−(([2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)ニコチノニトリル。10mL〜20mLのマイクロ波バイアルに、2−クロロ−4−ヨードニコチノニトリル(300.1mg、1.135mmol)、2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)アニリン(216.9mg、1.135mmol)、Pd(OAc)2(5.1mg、0.023mmol)、ビス(2−ジフェニルホスフィノフェニル)エーテル(18.3mg、0.0340mmol)、及びCs2CO3(518mg、1.59mmol)を続けて充填した。バイアルを封止し、アルゴンで3回排気及び再充填した後、ジオキサン(2.2mL)を添加した。バイアルを、アルゴンで1回排気及び再充填した。懸濁液をアルゴンインレットニードルの下で50℃の油浴中で5分間加熱し、次にインレットニードルを取り外し、封止したバイアルを150℃の油浴中で30分間加熱した。この粗生成物を、次の反応で直接使用した。
工程B:tert−ブチル(3R)−3−[(2−スルファニルアセチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート。10〜20mLのマイクロ波バイアルに、(R)−1−Boc−3−アミノピペリジン(5.02g、25.0mmol)を充填した。バイアルを封止し、アルゴンで排気及び再充填した(3回)。シリンジを介してメチル2−メルカプトアセテート(6.72mL、75.1mmol)を一度に添加し、油浴中、150℃で加熱した。1時間35分後、混合物を室温に冷却し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を得た(5.54mg、収率80.6%)。
工程C:(R)−tert−ブチル3−(3−アミノ−4−((2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。2−クロロ−4−((2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)ニコチノニトリル(372mg、1.14mmol)を含む封止管に、ジオキサン中のtert−ブチル(3R)−3−[(2−スルファニルアセチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレートの0.5M溶液を添加した。懸濁液を、150℃の油浴中、封止管中で15分間加熱した。混合物を室温まで冷却し、反応混合物を次の反応で直接使用した。
工程D:(R)−tert−ブチル3−(5−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。ジオキサン中の(R)−tert−ブチル3−(3−アミノ−4−((2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)アミノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレートに、CDI(0.745g、4.60mmol)を添加した。反応管を封止し、容器をアルゴンで2回排気及び再充填した。混合物をアルゴンインレットニードルの下で50℃の油浴中で5分間加熱し、次にアルゴンインレットニードルを取り外し、混合物を150℃で10分間加熱した。混合物を室温まで冷却した。水相をEtOAcで抽出し(2×50mL)、合わせた有機抽出物を1MのHCl(50mL)で洗浄し、続けて飽和NaCl水溶液(50mL)で洗浄した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄褐色の固体として得た(452.4mg、収率67.37%)。
工程E:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程Iと同様の条件を使用して、N−((3R,5R)−5−フルオロピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミドの代わりに、(R)−5−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例413)を使用して、標記化合物を調製した。得られた生成物をキラルSFC(固定相:Whelk O1(S,S)5μm 250×21.1mm、移動相:60% CO2、40% MeOH)を使用して精製して*Sアトロプ異性体を得た。MS(ESI):C25H22F3N5O4Sの質量計算値、545.5;m/z実測値、545.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.34(br.s.,1H),8.33(d,J=5.05Hz,1H),8.06−8.24(m,1H),7.51−7.61(m,2H),7.44(d,J=8.08Hz,1H),6.70−6.89(m,1H),6.11(d,J=17.18Hz,1H),5.92(d,J=5.05Hz,1H),5.69(d,J=9.60Hz,1H),4.42−4.55(m,0.5H),4.17−4.28(m,0.5H),3.94−4.12(m,1H),3.71−3.86(m,1H),2.92−3.14(m,1H),2.60−2.82(m,1H),2.15(s,3H),1.89−2.02(m,1H),1.56−1.85(m,2H),1.33−1.53(m,1H)。
実施例506:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(6−フェノキシピリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル(3−(4−オキソ−5−(6−フェノキシピリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。撹拌棒を備えた2〜5mLのBiotageマイクロ波バイアルに、6−フェノキシピリジン−3−アミン(182mg、0.0980mmol)、2−クロロ−4−ヨードニコチノニトリル(256mg、0.971mmol)、Pd(OAc)2(4.7mg、0.021mmol)、DPEPhos(15.6mg、0.029mmol)、及びCs2CO3(446mg、1.37mmol)を添加した。バイアルを封止し、ジオキサン(1.95mL)で処理し、アルゴンで4回排気及びフラッシュし、アルゴン下で150℃で30分間撹拌した。反応物を室温に冷却し、シリンジを介してtert−ブチル(3R)−3−[(2−スルファニルアセチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(中間体22)(2.0mL、0.49M、0.98mmol)で処理し、アルゴンで4回排気及びフラッシュし、150℃で15分間撹拌した。反応物を室温に冷却し、固体CDI(628mg、3.87mmol)で一度に処理し、再封止し、アルゴンで4回排気及びフラッシュし、150℃で15分間撹拌した。次に、反応物をEtOAc(10mL)で希釈し、0.5Mのクエン酸/生理食塩水(2×8mL)及び2MのK2CO3(1×5mL)で洗浄した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をDCM(5mL)に溶解し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を橙黄色の泡状物として得た(328mg、収率57.7%)。
工程B:(R)−4−オキソ−5−(6−フェノキシピリジン−3−イル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。(R)−tert−ブチル3−(4−オキソ−5−(6−フェノキシピリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(324mg、0.551mmol)の溶液を9:1:0.05のMeOH/CH3CN/TFA(1mL)に溶解し、C18HPLCで精製して、標記化合物を明黄色の粉末として得た(302mg、収率94.3%)。
工程C:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(6−フェノキシピリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程Iと同様の方法で標記化合物を調製した(80mg、収率36%)。MS(ESI):C28H24N6O4Sの質量計算値、540.6;m/z実測値、541.1[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.31(d,J=5.6Hz,1H),8.24(d,J=2.5Hz,1H),7.94(dd,J=8.7,2.7Hz,1H),7.49−7.41(m,2H),7.28−7.23(m,1H),7.21−7.18(m,2H),7.15(d,J=8.7Hz,1H),6.84−6.73(m,1H),6.25−6.13(m,2H),5.72(dd,J=23.1,10.7Hz,1H),4.60−4.49(m,0.5H),4.32(d,J=12.6Hz,0.5H),4.19(d,J=1.5Hz,0.5H),4.02−3.86(m,1.5H),3.15(q,J=10.6,10.1Hz,1H),2.87(q,J=12.0Hz,1H),2.06(d,J=12.5Hz,1H),1.91−1.80(m,1H),1.77−1.65(m,1H),1.63−1.50(m,1H)。
実施例507:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3’−クロロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル(3−(5−(3’−クロロ−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。ジオキサン(7mL)及びH2O(1mL)中の(R)−tert−ブチル3−(5−(3−ブロモフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(実施例504、工程A)(170mg、0.30mmol)、(3−クロロフェニル)ボロン酸(70mg、0.45mmol)、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2(25mg、0.031mmol)、及びNa2CO3(80mg、0.76mmol)の溶液をN2でスパージし、120℃で4時間撹拌した。反応混合物を冷却し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(140mg、収率78%)。
工程B:(R)−5−(3’−クロロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。(R)−tert−ブチル3−(5−(3’−クロロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(140mg、0.232mmol)及び濃HCl(2mL)及びMeOH(15mL)の溶液を室温で2時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(130mg、収率87%)。
工程C:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3’−クロロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。標記化合物を実施例1の方法1、工程Iと同様の方法で調製して、43mgを得た(収率24%)。MS(ESI):C29H24ClN5O3Sの質量計算値、558.1;m/z実測値、558.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.15(s,1H),8.29(d,J=5.5Hz,1H),8.15−8.00(m,1H),7.93−7.83(m,2H),7.79−7.72(m,1H),7.70−7.63(m,2H),7.55−7.37(m,3H),6.88−6.62(m,1H),6.14−5.95(m,2H),5.69−5.58(m,1H),4.49−4.10(m,1H),4.08−3.89(m,1H),3.86−3.70(m,1H),3.15−2.90(m,1H),2.84−2.60(m,1H),1.99−1.87(m,1H),1.82−1.55(m,2H),1.51−1.32(m,1H)。
実施例508:N−((3S,4R)−1−アクリロイル−4−メトキシピロリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜I(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおけるtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、tert−ブチル(3S,4R)−3−アミノ−4−メトキシ−ピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H27N5O5Sの質量計算値、569.6;m/z実測値、570.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.26(d,J=5.4Hz,1H),7.41−7.30(m,2H),7.30−7.22(m,1H),7.14−7.07m,1H),7.06−6.98(m,3H),6.94−6.87(m,1H),6.58−6.46(m,1H),6.24−6.11(m,1H),6.02−5.91(m,1H),5.69−5.61(m,1H),4.70−4.56(m,1H),4.05−3.72(m,3H),3.70−3.54(m,1H),3.49−3.41(m,1H),3.36−3.30(m,3H),2.04(s,3H)。
実施例509:(R,EZ)−N−(1−(2−シアノ−3−(3−メチルオキセタン−3−イル)アクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(5mL)中の(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例98)(300mg、0.601mmol)、2−シアノ酢酸(102mg、1.20mmol)、HATU(297mg、0.780mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(155mg、1.20mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。反応混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(225mg、収率66.2%)。
工程B:(R,EZ)−N−(1−(2−シアノ−3−(3−メチルオキセタン−3−イル)アクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(85mg、0.15mmol)、3−メチルオキセタン−3−カルバルデヒド(45mg、0.45mmol)、ピペリジン(0.3mL)、AcOH(0.1mL)、ジオキサン(5mL)、及び4Aモレキュラーシーブ(0.3g)の溶液を、N2下、100℃で1時間で撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(91mg、収率93%)。MS(ESI):C35H32N6O5Sの質量計算値、648.7;m/z実測値、649.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33−8.28(m,1H),7.42−7.35(m,2H),7.32−7.23(m,2H),7.18−7.12(m,1H),7.11−7.00(m,3H),6.99−6.93(m,1H),6.06−6.02(m,1H),5.02−4.88(m,1H),4.65−4.19(m,4H),4.06−3.59(m,3H),3.57−3.32(m,1H),2.14−2.01(m,4H),1.99−1.77(m,2H),1.71−1.58(m,4H)。
実施例510:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2’−クロロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例498の工程A〜Eで見られる手順を使用し、工程Cにおいて、(2,3−ジフルオロフェニル)ボロン酸の代わりに、2−(2−クロロフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H24ClN5O3Sの質量計算値、558.1;m/z実測値、558.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.27(d,J=5.1Hz,1H),8.24−8.08(m,1H),7.73−7.61(m,1H),7.60−7.53(m,2H),7.52−7.35(m,5H),6.88−6.62(m,1H),6.13−5.99(m,2H),5.70−5.58(m,1H),4.53−4.06(m,1H),4.04−3.87(m,1H),3.82−3.69(m,1H),3.10−2.94(m,1H),2.87−2.59(m,1H),2.00−1.85(m,1H),1.81−1.52(m,2H),1.46−1.32(m,1H)。
実施例511:(R,E)−N−(1−(4−アミノブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R,E)−tert−ブチル(4−(3−(5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)カルバメート。DMF(5mL)中の(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例98)(90mg、0.18mmol)、(E)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ブタ−2−エン酸(中間体12)(72mg、0.36mmol)、HATU(89mg、0.23mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(70mg、0.54mmol)を室温で1時間撹拌した。混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(101mg、収率82%)。
工程B:(R,E)−N−(1−(4−アミノブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。(R,E)−tert−ブチル(4−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)カルバメート(101mg、0.148mmol)、濃HCl(5mL)、及びMeOH(5mL)の溶液を室温で1時間撹拌した。混合物を濃縮乾固し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(67mg、収率95%)。MS(ESI):C31H30N6O4Sの質量計算値、582.7;m/z実測値、583.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3OD):δ 8.36(s,1H),8.30−8.25(m,1H),7.40−7.33(m,2H),7.29−7.23(m,1H),7.17−7.09(m,1H),7.09−7.00(m,3H),6.96−6.89(m,1H),6.75−6.57(m,2H),5.98−5.93(m,1H),4.15−3.77(m,3H),3.63−3.57(m,2H),3.13−3.00(m,1H),2.85−2.63(m,1H),2.04(s,3H),2.00−1.89(m,1H),1.85−1.74(m,1H),1.74−1.59(m,1H),1.54−1.39(m,1H)。
実施例512:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(2−フェニルピリジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシ−アニリンの代わりに、2−フェニルピリジン−4−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H24N6O3Sの質量計算値、524.6;m/z実測値、525.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.27(s,1H),8.92−8.83(m,1H),8.35−8.26(m,1H),8.18−8.04(m,4H),7.53−7.42(m,4H),6.84−6.66(m,1H),6.26−6.15(m,1H),6.12−6.01(m,1H),5.70−5.59(m,1H),4.50−4.09(m,1H),4.06−3.90(m,1H),3.82−3.72(m,1H),3.16−2.92(m,1H),2.84−2.59(m,1H),1.96−1.88(m,1H),1.80−1.72(m,1H),1.72−1.55(m,1H),1.47−1.34(m,1H)。
実施例513:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(5−フェノキシピリジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(500mL)中の4−オキソ−5−(5−フェノキシピリジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体60、60.0g、148mmol)の溶液を含む丸底フラスコを、HATU(73.9g、193mmol)及びTEA(59.9g、593mmol)で処理した。すべての固体が溶解するまで、混合物を室温で30分間撹拌した。1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)(35.0g、233mmol)をDMF(200mL)中の懸濁液として添加した。この反応混合物を室温で30分間撹拌した。混合物を水(600mL)で処理し、得られた沈殿物を濾過により回収し、真空下で乾燥した後、精製して(FCC、SiO2、MeOH/EtOAc/DCM=1/13/26)、標記化合物を明黄色の固体として得た(40.0g、50%)。MS(ESI):C28H24N6O4Sの質量計算値、540.16;m/z実測値、541.0[M+H]+。1H NMR(600MHz,DMSO)δ 10.24(d,J=17.7Hz,1H),8.47−8.41(m,1H),8.36(d,J=5.5Hz,1H),8.16−8.01(m,1H),7.73−7.68(m,1H),7.66−7.61(m,1H),7.54−7.46(m,2H),7.29−7.19(m,3H),6.85−6.73(m,1H),6.22(d,J=5.5Hz,1H),6.11(d,J=17.5Hz,1H),5.72−5.63(m,1H),4.52−4.17(m,1H),4.11−3.94(m,1H),3.85−3.75(m,1H),3.17−2.95(m,1H),2.81−2.63(m,1H),2.00−1.92(m,1H),1.82−1.75(m,1H),1.74−1.59(m,1H),1.50−1.37(m,1H)。
実施例514:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(5mL)中の(E)−2−シアノ−3−シクロプロピル−プロパ−2−エン酸(中間体17)(55mg、0.40mmol)、HATU(99mg、0.26mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(77mg、0.60mmol)の溶液(100mg、0.2mmol)を室温で1時間撹拌した。反応混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(63mg、収率98%)。MS(ESI):C34H30N6O4Sの質量計算値、618.7;m/z実測値、619.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3OD):δ 8.31−8.27(m,1H),7.41−7.34(m,2H),7.30−7.26(m,1H),7.16−7.10(m,1H),7.08−7.01(m,3H),6.95−6.89(m,1H),6.51−6.45(m,1H),5.99−5.95(m,1H),3.99−3.80(m,3H),3.12−2.87(m,2H),2.05(s,3H),1.98−1.84(m,2H),1.84−1.75(m,1H),1.75−1.62(m,1H),1.62−1.44(m,1H),1.17−1.07(m,2H),0.98−0.87(m,1H),0.87−0.75(m,1H)。
実施例515:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2’,4’−ジフルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例498の工程A〜Eで見られる手順を使用し、工程Cにおいて、(2,3−ジフルオロフェニル)ボロン酸の代わりに、(2,4−ジフルオロフェニル)ボロン酸を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H23F2N5O3Sの質量計算値、559.6;m/z実測値、560.6[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):d10.13(s,1H),8.29(d,J=5.5Hz,1H),8.14−7.98(m,1H),7.76−7.57(m,4H),7.52−7.44(m,1H),7.4−7.30(m,1H),7.25−7.13(m,1H),6.87−6.62(m,1H),6.19−6.01(m,2H),5.68−5.55(m,1H),4.56−4.10(m,1H),4.05−3.87(m,1H),3.82−3.71(m,1H),3.18−2.88(m,1H),2.83−2.57(m,1H),2.01−1.83(m,1H),1.80−1.55(m,2H),1.48−1.29(m,1H)。
実施例516:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3−ベンジルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル3−(5−(3−ベンジルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。標記化合物を得るために、実施例506の工程Aで見られる手順を使用して、6−フェノキシピリジン−3−アミンの代わりに3−ベンジルアニリンを使用して、標記化合物を調製した(122mg)。
工程B:(R)−5−(3−ベンジルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。ジオキサン(1.0mL)中の(R)−tert−ブチル3−(5−(3−ベンジルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(119.8mg、0.205mmol)の溶液を室温で一度にHCl(ジオキサン中4M、2.55mL)で処理し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させて、標記化合物を黄肌色の粉末として得た(114mg、収率98.0%)。
工程C:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3−ベンジルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程1と同様の方法で、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H27N5O3Sの質量計算値、537.6;m/z実測値、538.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6,1.2:1の回転異性体の混合物):δ 10.17(br.s.,1H),8.32(d,J=5.56Hz,1H),8.05−8.16(m,1H),7.49−7.56(m,1H),7.40(d,J=7.58Hz,1H),7.24−7.37(m,6H),7.17−7.24(m,1H),6.73−6.88(m,1H),6.11(d,J=16.17Hz,1H),5.97(d,J=5.56Hz,1H),5.69(d,J=12.13Hz,1H),4.41−4.55(m,0.5H),4.15−4.29(m,0.5H),3.95−4.13(m,3H),3.72−3.88(m,1H),2.91−3.17(m,1H),2.59−2.83(m,1H),1.88−1.98(m,1H),1.74−1.85(m,1H),1.57−1.74(m,1H),1.34−1.53(m,1H)。
実施例517:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3’−メチル−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例498の工程A〜Eで見られる手順を使用し、工程Cにおいて、(2,3−ジフルオロフェニル)ボロン酸の代わりに、m−トリルボロン酸を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H27N5O3Sの質量計算値、537.6;m/z実測値、538.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.28(d,J=5.5Hz,1H),7.80−7.75(m,1H),7.70−7.62(m,2H),7.50−7.35(m,3H),7.34−7.26(m,1H),7.19−7.13(m,1H),6.83−6.69(m,1H),6.24−6.11(m,2H),5.76−5.64m,1H),4.34−4.23(m,1H),4.21−4.11(m,1H),4.06−3.87(m,2H),3.20−3.12(m,1H),2.94−2.85(m,1H),2.37(s,3H),2.08−2.02(m,1H),1.88−1.81(m,1H),1.76−1.66(m,1H),1.60−1.49(m,1H)。
実施例518:(S)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜I(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおけるtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、tert−ブチル(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H25N5O4Sの質量計算値、539.6;m/z実測値、540.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3OD):δ 8.30−8.26(m,1H),7.39−7.32(m,2H),7.29−7.24(m,1H),7.15−7.09(m,1H),7.07−6.99(m,3H),6.94−6.89(m,1H),6.62−6.46(m,1H),6.20−6.12(m,1H),6.00−5.95(m,1H),5.68−5.62(m,1H),4.60−4.45(m,1H),3.93−3.39(m,4H),2.26−1.93(m,5H)。
実施例519:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3−シクロヘキシルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:3−シクロヘキシルアニリン。ジオキサン(50mL)及びH2O(5mL)中の1−ブロモ−3−ニトロ−ベンゼン(2.50g、12.4mmol)、シクロヘキセ−1−ニルボロン酸(1.56g、12.4mmol)、Pd(dppf)Cl2(505mg、0.619mmol)、及びNa2CO3(2.62g、24.8mmol)の溶液を110℃で終夜撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、黄色の固体として中間体を得た。この中間体(EtOH(50mL)中)に、室温でPd/C(1.0g)を添加した。混合物をH2でフラッシュし(2回)、室温で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮乾固させて、標記化合物を得(1.6g、収率74%)、これを更に精製することなく使用した。
工程B:メチル5−(3−シクロヘキシルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート。ジオキサン(100mL)中の2−クロロ−4−ヨード−ピリジン−3−カルボニトリル(1.60g、6.05mmol)、3−シクロヘキシルアニリン(1.06、6.05mmol)、Pd(OAc)2(134mg、0.600mmol)、DPEphos(646mg、1.20mmol)、及びCs2CO3(3.93g、12.1mmol)の溶液をN2下で終夜加熱還流した。メチル2−スルファニルアセテート(0.955g、9.00mmol)を添加し、還流下で終夜撹拌した。CDI(2.92mg、18.0mmol)を添加し、還流下で撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を淡黄色の固体として得た(900mg、収率36.5%)。
工程C:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3−シクロヘキシルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程E〜Iと同様の方法で、工程Cにおいてメチル5−(3−シクロヘキシルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレートを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H31N5O3Sの質量計算値、529.7;m/z実測値、530.6[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.19(d,J=5.4Hz,1H),7.50−7.44(m,1H),7.38−7.34(m,1H),7.32−7.27(m,1H),7.26−7.19(m,1H),6.82−6.68(m,1H),6.22−6.09(m,1H),5.99(d,J=5.6Hz,1H),5.74−5.59(m,1H),4.55−4.28(m,1H),4.25−3.87(m,2H),3.19−3.03(m,1H),2.88−2.75(m,1H),2.62−2.52(m,1H),2.08−1.99(m,1H),1.91−1.78(m,5H),1.75−1.64(m,2H),1.56−1.34(m,5H),1.30−1.20(m,1H)。
実施例520:(R,E)−N−(1−(4−アミノブテ−2−ノイル)ピロリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例511と同様にして、(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例98)の代わりに、(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−Nー(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体36)を使用して、標記化合物を調製して白色の固体を得た67mg、収率71%)。MS(ESI):C30H28N6O4Sの質量計算値、568.6;m/z実測値、569.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.47(s,1H),8.36−8.29(m,1H),7.44−7.35(m,2H),7.33−7.26(m,1H),7.21−7.13(m,1H),7.13−7.02(m,3H),7.01−6.93(m,1H),6.85−6.74(m,1H),6.66−6.54(m,1H),6.11−6.04(m,1H),4.06−3.46(m,7H),2.40−2.05(m,5H)。
実施例521:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4’−メチル−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例498の工程A〜Eで見られる手順を使用し、工程Cにおいて、(2,3−ジフルオロフェニル)ボロン酸の代わりに、p−トリルボロン酸を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H27N5O3Sの質量計算値、537.6;m/z実測値、538.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.25(d,J=5.6Hz,1H),7.79−7.73(m,1H),7.70−7.60(m,2H),7.56−7.49(m,2H),7.39−7.32(m,1H),7.27−7.19(m,2H),6.83−6.70(m,1H),6.24−6.11(m,2H),5.78−5.64(m,1H),4.52−4.45(m,1H),4.34−4.11(m,1H),4.00−3.88(m,1H),3.21−3.10(m,1H),2.96−2.82(m,1H),2.34(s,3H),2.12−1.99(m,1H),1.90−1.80(m,1H),1.79−1.65(m,1H),1.62−1.49(m,1H)。
実施例522:(R,E)−N−(1−(4−ヒドロキシブテ−2−ノイル)ピロリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(3mL)中の(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体36、100mg、0.192mmol)、(E)−4ヒドロキシブタ−2−エン酸(中間体13、29mg、0.286mmol)、HATU(146mg、0.384mmol)、及びトリエチルアミン(97mg、0.96mmol)の溶液を室温で2時間撹拌し、次にフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を明黄色の固体として得た(55mg、収率49%)。MS(ESI):C30H27N5O5Sの質量計算値、569.6;m/z実測値、570.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.31(d,J=5.5Hz,1H),7.45−7.34(m,2H),7.29(d,J=8.6Hz,1H),7.20−7.12(m,1H),7.12−7.01(m,3H),6.98−6.85(m,2H),6.55−6.37(m,1H),6.05(d,J=5.6Hz,1H),4.69−4.56(m,1H),4.32−4.20(m,2H),4.00−3.46(m,4H),2.40−2.20
実施例523:N−((3S,4S)−1−アクリロイル−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜I(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおけるtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、tert−ブチル(3S,4S)−3−アミノ−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレート(中間体24)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H25N5O5Sの質量計算値、555.6;m/z実測値、556.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.15(br,1H),8.36−8.24(m,2H),7.46−7.38(m,2H),7.37−7.31(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.13−7.04(m,3H),6.98−6.93(m,1H),6.61−6.51(m,1H),6.17−6.09(m,1H),5.98−5.92(m,1H),5.68−5.62(m,1H),5.49−5.37(m,1H),4.33−4.11(m,2H),3.94−3.39(m,4H),2.03(s,3H)。
実施例524:5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−((R)−1−((S)−2−(メチルアミノ)プロパノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(2S)−2−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]プロパン酸(98mg、0.48mmol)、HATU(182mg、0.48mmol)及びトリエチルアミン(202mg、2.00mmol)の溶液を無水DMF(5mL)に溶解し、室温で撹拌した。10分後、(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例98)(200mg、0.40mmol)を添加し、混合物を2時間撹拌した。粗混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、白色の固体を得た。固体を6.0NのHCl/MeOHで希釈し、次に濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を明黄色の固体として得た(125mg、収率48.0%)。MS(ESI):C31H32N6O4Sの質量計算値、584.7;m/z実測値、585.6[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.49(s,1H),8.35−8.20(m,1H),7.45−7.33(m,2H),7.30−7.22(m,1H),7.20−7.12(m,1H),7.11−7.02(m,3H),7.00−6.93(m,1H),6.11−5.96(m,1H),4.54−4.05(m,2H),4.03−3.67(m,2H),3.25−2.85(m,2H),2.65−2.53(m,3H),2.14−2.07(m,3H),2.04−1.65(m,3H),1.64−1.38(m,4H)。
実施例525:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル3−(3−アミノ−4−((2,2−ジフルオロ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。Biotageバイアルに、2−クロロ−4−ヨードニコチノニトリル(1.03g、3.90mmol)、2,2−ジフルオロ−5−アミノベンゾジオキソール(710mg、3.90mmol)、ビス(2−ジフェニルホスフィノフェニル)エーテル(64mg、0.12mmol)、酢酸パラジウム(II)(17mg、0.078mmol)、Cs2CO3(1.777g、5.453mmol)、及びジオキサン(7.8mL)を添加し、N2流で30分間パージしながら室温で撹拌した後、それを110℃で1.5時間加熱ブロックに載置した。次に、tert−ブチル(3R)−3−[(2−スルファニルアセチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(中間体22)(6.0mL、3.9mmol)を添加し、N2で15分間パージした後、90℃で1.5時間加熱した。反応混合物をEtOAcで希釈し、セライトで濾過し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の油状物として得た(1.715g、収率80.43%)。
工程B:(R)−tert−ブチル−3−(5−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。40mLのバイアルに、(R)−tert−ブチル3−(3−アミノ−4−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)アミノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.5g、2.7mmol)、アセトニトリル(5.5mL)、Cs2CO3(1.34g、4.11mmol)、CDI(888mg、5.48mmol)を添加し、75℃で1.5時間撹拌した。1.5時間後、更にCDI(888mg、5.48mmol)を添加し、更に50分間加熱した。反応混合物をEtOAc及びH2O/生理食塩水で希釈し、有機層を回収し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を褐色の油状物として得た(1.587g、収率89.1%)。
工程C:(R)−5−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。40mLの丸底フラスコに、(R)−tert−ブチル3−(5−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(562mg、0.98mmol)、DCM(1.96mL)、及びTFA(0.38mL、5.0mmol)を添加し、室温で15分間撹拌した後、DCE(1.96mL)を添加し、40℃で20分間加熱した。更に5当量のTFA(0.38mL)を添加し、50℃で20分間加熱した。反応を飽和NaHCO3水溶液でクエンチし、DCMで希釈し、有機層を回収した。EtOAcを水相に添加し、有機相を回収した。水相をEtOAc中の5% MeOHで再び抽出した。合わせた有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させ、標記化合物を黄色の泡状物として得た(6.60mg)。
工程D:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程1と同様の方法で、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H19F2N5O5Sの質量計算値、527.5;m/z実測値、528.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.31(d,J=5.6Hz,1H),7.44(d,J=8.4Hz,2H),7.30(dd,J=8.5,2.0Hz,1H),6.86−6.73(m,1H),6.25−6.17(m,2H),5.78−5.68(m,1H),4.58−4.51(m,0.5H),4.32(d,J=13.5Hz,0.5H),4.22−4.15(m,0.5H),4.04−3.92(m,1.5H),3.17(t,J=1.5Hz,1H),2.96−2.83(m,1H),2.07(d,J=12.8Hz,1H),1.92−1.83(m,1H),1.78−1.67(m,1H),1.64−1.53(m,1H)。
実施例526:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェニルピリジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、4−フェニルピリジン−2−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H24N6O3Sの質量計算値、524.6;m/z実測値、525.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.75−8.66(m,1H),8.34−8.30(m,1H),7.96−7.91(m,1H),7.90−7.85(m,1H),7.83−7.78(m,2H),7.54−7.44(m,3H),6.84−6.69(m,1H),6.28−6.22(m,1H),6.21−6.12(m,1H),5.77−5.65(m,1H),4.35−3.86(m,3H),3.21−3.09(m,1H),3.00−2.81(m,1H),2.13−1.97(m,1H),1.93−1.80(m,1H),1.78−1.65(m,1H),1.62−1.49(m,1H)。
実施例527:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(3−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例506と同様のものを使用し、工程Aにおいて、6−フェノキシピリジン−3−アミンの代わりに3−フェノキシアニリンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H25N5O4Sの質量計算値、539.6;m/z実測値、540.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.18(br.s.,1H),8.35(d,J=5.56Hz,1H),8.03−8.15(m,1H),7.61(t,J=8.08Hz,1H),7.40−7.47(m,2H),7.24(d,J=8.59Hz,1H),7.15−7.22(m,3H),7.09−7.15(m,2H),6.72−6.88(m,1H),6.06−6.16(m,2H),5.65−5.73(m,1H),4.43−4.52(m,0.5H),4.17−4.27(m,0.5H),3.94−4.11(m,1H),3.72−3.84(m,1H),3.04−3.15(m,0.5H),2.92−3.04(m,0.5H),2.71−2.84(m,0.5H),2.60−2.70(m,0.5H),1.88−1.98(m,1H),1.73−1.84(m,1H),1.57−1.73(m,1H),1.35−1.51(m,1H)。
実施例528:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(5−フェノキシピラジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:5−フェノキシピラジン−2−アミン。ジオキサン中のフェノール(1.75g、18.6mmol)、5−ブロモピラジン−2−アミン(3.0g、17mmol)、Cs2CO3(7.85g、24.1mmol)、CuI(330mg、1.72mmol)、N,N−ジメチルグリシン(180mg、1.75mmol)の混合物をN2でスパージし、N2下で115℃に2時間加熱した。室温まで冷却した後、混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(2.0g、収率62%)。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(5−フェノキシピラジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシ−アニリンの代わりに、5−フェノキシピラジン−2−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H23N7O4Sの質量計算値、541.6;m/z実測値、542.7[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.51−8.44(m,1H),8.38−8.26(m,2H),7.52−7.39(m,2H),7.33−7.20(m,3H),6.86−6.70(m,1H),6.39−6.31(m,1H),6.25−6.11(m,1H),5.80−5.65(m,1H),4.57−3.85(m,3H),3.22−3.10(m,1H),2.99−2.79(m,1H),2.14−2.00(m,1H),1.91−1.81(m,1H),1.8−1.66(m,1H),1.64−1.50(m,1H)。
実施例529:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3−イソプロピルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程E〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて3−イソプロピルアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H27N5O3Sの質量計算値、489.6;m/z実測値、490.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32−8.26(m,1H),7.57−7.48(m,1H),7.46−7.39(m,1H),7.33−7.28(m,1H),7.23−7.19(m,1H),6.83−6.74(m,1H),6.27−6.15(m,1H),6.11−6.05(m,1H),5.79−5.67(m,1H),4.43−4.18(m,1H),4.18−3.90(m,2H),3.24−3.10(m,1H),3.03−2.83(m,2H),2.12−1.99(m,1H),1.91−1.82(m,1H),1.77−1.66(m,1H),1.65−1.51(m,1H)1.31−1.26(m,6H)。
実施例530:(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(1−(ビニルスルホニル)ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル3−(5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。実施例1の方法1、工程A〜G(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおけるtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(1−(ビニルスルホニル)ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。6MのHCl(15mL、MeOH中)中の(R)−tert−ブチル3−(5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(100mg、0.167mmol)の溶液を濃縮乾固させて、黄色の固体を得た。残渣をDCM(30mL)で希釈し、トリエチルアミン(84mg、0.84mmol)を添加し、続けて塩化エテンスルホニル(21mg、0.17mmol)を添加した。反応物を室温で1時間撹拌した後、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白黄色の固体として得た(54mg、収率54%)。MS(ESI):C29H27N5O5S2の質量計算値、589.7;m/z実測値、590.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33(d,J=5.6Hz,1H),7.49−7.34(m,2H),7.33−7.25(m,1H),7.24−7.14(m,1H),7.13−7.02(m,3H),7.00−6.93(m,1H),6.74−6.57(m,1H),6.18(d,J=16.6Hz,1H),6.13−6.02(m,2H),4.14−4.00(m,1H),3.83−3.68(m,1H),3.63−3.47(m,1H),2.79−2.58(m,2H),2.12(s,3H),2.03−1.85(m,2H),1.75−1.64(m,1H),1.63−1.50(m,1H)。
実施例531:(R)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに、[1,1’−ビフェニル]−3−アミン(中間体46)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H23N5O3Sの質量計算値、509.6;m/z実測値、510.9[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.26(d,J=5.6Hz,1H),7.82−7.76(m,1H),7.73−7.58(m,4H),7.49−7.30(m,4H),6.68−6.50(m,1H),6.32−6.21(m,1H),6.15(d,J=5.6Hz,1H),5.78−5.65(m,1H),4.67−4.55(m,1H),4.00−3.45(m,4H),2.37−2.18(m,1H),2.17−1.97(m,1H)。
実施例532:(R,E)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(4−メチルスルホアミド)ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(10mL)中の(R,E)−N−(1−(4−アミノブテ−2−ノイル)ピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例520)(157mg、0.269mmol)及びトリエチルアミン(55mg、0.54mmol)の溶液に、メタンスルホニルクロリド(31mg、0.27mmol)を添加し、室温で15分間撹拌した。混合物をDCMと水との間に分散させ、有機層を回収し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィ後、分取TLCで精製して、標記化合物を得た(137mg、収率76.0%)。MS(ESI):C32H32N6O6S2の質量計算値、660.8;m/z実測値、661.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.17(s,1H),8.35−8.28(m,1H),8.13−7.99(m,1H),7.45−7.39(m,2H),7.38−7.33(m,1H),7.32−7.27(m,1H),7.20−7.15(m,1H),7.13−7.08(m,2H),7.08−7.04(m,1H),6.99−6.92(m,1H),6.64−6.55(m,2H),6.00−5.91(m,1H),4.51−4.12(m,1H),4.04−3.92(m,1H),3.79−3.71(m,3H),3.11−2.90(m,1H),2.88(s,3H),2.76−2.58(m,1H),2.04(s,3H),1.95−1.88(m,1H),1.80−1.70(m,1H),1.69−1.56(m,1H),1.46−1.33(m,1H)。
実施例533:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(3−プロピルフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて3−プロピルアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H27N5O3Sの質量計算値、489.6;m/z実測値、491.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.29−8.26(d,J=5.6Hz,1H),7.53−7.47(m,1H),7.39−7.35(m,1H),7.27−7.20(m,2H),6.84−6.74(m,1H),6.23−6.15(m,1H),6.09−6.06(m,1H),5.76−5.68(m,1H),4.56−4.26(m,1H),4.20−3.92(m,2H),3.21−3.12(m,1H),2.95−2.83(m,1H),2.68(t,J=7.6Hz,2H),2.10−2.02(m,1H),1.90−1.82(m,1H),1.77−1.63(m,3H),1.62−1.53(m,1H),0.96(t,J=7.3Hz,3H)。
実施例534:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3−シクロブチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル3−(5−(3−シクロブチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。撹拌棒、2−クロロ−4−ヨード−ピリジン−3−カルボニトリル(1.152g、4.356mmol)及び3−シクロブチルアニリン(636mg、4.32mmol)を含むマイクロ波バイアルに、DPEphos(126mg、0.234mmol)、Pd(OAc)2(40.6mg、0.181mmol)及びCs2CO3(2.22g、6.81mmol)を添加した。ジオキサン(10mL)をシリンジを介して反応混合物に添加し、真空下で1分間脱気し、次に窒素に通気した。得られた混合物を130℃で60分間加熱した。反応物を室温まで冷却し、tert−ブチル(3R)−3−[(2−スルファニルアセチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(中間体22)(1.5g、0.411mmol)(ジオキサン溶液(6mL)として)で処理し、排気した後に窒素でフラッシュした。次に、この反応物を130℃で1時間撹拌した後、固体CDI(2.19g、13.5mmol)で一度に処理し、再封止し、90℃で30分間撹拌した。反応物をEtOAc(100mL)及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)で希釈し、有機相を回収した。水層をEtOAc(100mL)で抽出し、合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を得た(1.49mg、収率62.3%)。
工程B:(R)−5−(3−シクロブチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。ジオキサン(11mL)中の(R)−tert−ブチル3−(5−(3−シクロブチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(1.163mg、2.124mmol)の溶液を4MのHCl−ジオキサン(11mL)で処理した。反応混合物を室温で2.5時間撹拌した。Et2O(20mL)を添加し、形成された黄色の沈殿物を濾過により単離し、真空下で終夜乾燥させて、標記化合物(858.5mg、収率77.68%)を得た。
工程C:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3−シクロブチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程1と同様の方法で、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H27N5O3Sの質量計算値、501.6;m/z実測値、502.1[M+H]+。1H NMR(600MHz,CD3OD):δ 8.35−8.23(d,J=5.5Hz,1H),7.59−7.50(m,1H),7.46−7.38(d,J=7.8Hz,1H),7.33−7.27(s,1H),7.25−7.19(d,J=7.8Hz,1H),6.85−6.74(m,1H),6.26−6.17(m,1H),6.15−6.07(d,J=5.6Hz,1H),5.80−5.68(m,1H),4.60−4.27(m,1H),4.23−3.92(m,2H),3.71−3.62(m,1H),3.24−3.12(m,1H),3.00−2.83(m,1H),2.45−2.32(m,2H),2.27−2.16(m,2H),2.14−2.02(m,2H),1.96−1.83(m,2H),1.81−1.70(m,1H),1.67−1.52(m,1H)。
実施例535:(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−トリジュウテリオメチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
MeOH(2.5mL)中の(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例98)(100mg、0.187mmol)及びジジュウテリオホルムアルデヒド(1.1mL、H2O中37重量%)の溶液を室温で3時間撹拌した。シアノ水素化ホウ素ナトリウム(49mg、0.74mmol)を添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。濃縮乾固し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(65mg、収率97%)。MS(ESI):C28H24D3N5O3Sの質量計算値、516.6;m/z実測値、517.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32(d,J=5.6Hz,1H),7.45−7.33(m,2H),7.33−7.25(m,1H),7.23−7.12(m,1H),7.10−7.02(m,3H),6.99−6.91(m,1H),6.06(d,J=5.5Hz,1H),4.28−4.16(m,1H),3.37−3.32(m,1H),3.18−3.05(m,1H),2.76−2.58(m,2H),2.10(s,3H),2.03−1.93(m,2H),1.84−1.72(m,1H),1.70−1.58(m,1H)。
実施例536:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド;
実施例534、工程A〜Cで見られる手順を使用し、工程Aにおいて3−シクロブチルアニリンの代わりに2−メチル−4−フェノキシ−アニリンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H27N5O4Sの質量計算値、553.6;m/z実測値、554.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,MeOD)δ 8.33(d,J=5.6Hz,1H),7.43−7.33(m,3H),7.22(d,J=8.5Hz,1H),7.17−7.09(m,1H),7.06−7.00(m,3H),6.87−6.75(m,1H),6.27−6.15(m,2H),5.80−5.70(m,1H),4.59−4.27(m,1H),4.22−3.92(m,2H),3.24−3.12(m,1H),3.01−2.85(m,1H),2.32(s,3H),2.15−2.03(m,1H),1.95−1.51(m,3H)。
実施例537:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(5−フェニルピリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例526で見られる工程Aを使用し、4−フェニルピリジン−2−アミンの代わりに5−フェニルピリジン−3−アミンを使用し、実施例1の方法1、工程E〜Iを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H24N6O3Sの質量計算値、524.6;m/z実測値、525.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 9.05−8.92(m,1H),8.70−8.54(m,1H),8.40−8.28(m,1H),8.28−8.22(m,1H),7.77−7.66(m,2H),7.55−7.41(m,3H),6.83−6.69(m,1H),6.29−6.22(m,1H),6.21−6.15(m,1H),5.79−5.65(m,1H),4.31−3.88(m,3H),3.22−3.06(m,1H),2.96−2.82(m,1H),2.10−1.98(m,1H),1.93−1.81(m,1H),176−1.65(m,1H),1.61−1.51(m,1H)。
実施例538:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(3−(ピリジン−3−イル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシ−アニリンの代わりに、3−(3−ピリジル)アニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H24N6O3Sの質量計算値、524.6;m/z実測値、525.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.87(s,1H),8.61−8.47(m,1H),8.37−8.25(m,1H),8.22−8.08(m,1H),7.95−7.68(m,3H),7.60−7.46(m,2H),6.89−6.69(m,1H),6.27−6.12(m,2H),5.82−5.64(m,1H),4.56−4.49(m,1H),4.36−4.13(m,1H),4.02−3.90(m,1H),3.24−3.10(m,1H),2.98−2.83(m,1H),2.13−1.96(m,1H),1.92−1.83(m,1H),1.79−1.67(m,1H),1.64−1.51(m,1H)。
実施例539:(R)−N−(1−(エチルスルホニル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例530で見られる手順における工程A〜Bを使用し、工程Bにおいてエタンスルホニルクロリドを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H29N5O5S2の質量計算値、591.7;m/z実測値、592.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6):δ 8.29−8.23(m,1H),7.39−7.33(m,2H),7.29−7.24(m,1H),7.14−7.09(m,1H),7.06−7.02(m,2H),7.02−6.99(m,1H),6.92−6.89(m,1H),5.95−5.91(m,1H),3.92−3.84(m,1H),3.72−3.67(m,1H),3.54−3.47(m,1H),2.97(q,J=7.4Hz,2H),2.78−2.71(m,1H),2.71−2.65(m,1H),2.02(s,3H),1.92−1.85(m,1H),1.81−1.73(m,1H),1.57−1.48(m,2H),1.18(t,J=7.3Hz,3H)。
実施例540:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(3−(ピリジン−2−イル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル(3−(5−(3−ブロモフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。DMF(5mL)中の5−(3−ブロモフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体57)(1.5g、3.8mmol)、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(0.77g、3.8mmol)、トリエチルアミン(0.78g、7.7mmol)、及びHATU(1.46g、3.84mmol)の溶液を室温で3時間撹拌した。水を添加し、沈殿物を濾過して、標記化合物を淡黄色の固体として得た(1.6g、収率73%)。
工程B:(R)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−5−(3−ピリジン−2−イル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(5mL)中の(R)−tert−ブチル3−(5−(3−ブロモフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(400mg、0.70mmol)、トリメチル(2−ピリジル)シラン(186mg、0.770mmol)、及びPd(PPh3)4(40mg、0.035mmol)の溶液を、110℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、黄色の固体として中間体を得た。固体をMeOH(4mL)及び飽和HCl水溶液(4mL)に溶解し、得られた混合物を50℃で30分間加熱した。混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を得た(240mg、収率73%)。
工程C:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(3−(ピリジン−2−イル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程Iと同様の方法で、(R)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−5−(3−(ピリジン−2−イル)−フェニル−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミドを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H24N6O3Sの質量計算値、524.6;m/z実測値、525.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.61−8.54(m,1H),8.20(d,J=5.6Hz,1H),8.16−8.07(m,2H),7.91−7.77(m,2H),7.71−7.63(m,1H),7.56−7.48(m,1H),7.35−7.25(m,1H),6.82−6.68(m,1H),6.23−6.09(m,2H),5.76−5.60(m,1H),4.58−4.16(m,2H),3.97−3.89(m,1H),3.17−3.04(m,1H),2.93−2.74(m,1H),2.08−2.01(m,1H),1.85−1.76(m,1H),1.74−1.62(m,1H),1.56−1.44(m,1H)。
実施例541:(R,E)−5−(3−クロロ−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(4−ジメチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例75と同様の方法を使用し、(E)−4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エン酸及び(R)−5−(3−クロロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例581)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C32H31ClN6O4Sの質量計算値、631.1;m/z実測値、631.6[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.41(s,1H),8.37−8.27(m,1H),7.77−7.60(m,1H),7.48−7.31(m,3H),7.25−7.10(m,2H),7.09−6.89(m,2H),6.92−6.78(m,1H),6.77−6.60(m,1H),6.32−6.18(m,1H),4.54−3.86(m,3H),3.78−3.60(m,2H),3.25−3.06(m,1H),2.98−2.80(m,1H),2.77−2.60(m,6H),2.15−1.97(m,1H),1.95−1.83(m,1H),1.81−1.46(m,2H)。
実施例542:(R)−N−(1−イソプロピルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例98)(90mg、0.18)、MeOH(2mL)、及びアセトン(3mL)の溶液に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(76mg、0.36mmol)を添加した。反応混合物を終夜室温に維持した後、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(75mg、収率71%)。MS(ESI):C30H31N5O3Sの質量計算値、541.7;m/z実測値、542.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.48(s,1H),8.33(d,J=5.6Hz,1H),7.46−7.36(m,2H),7.33−7.26(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.12−7.04(m,3H),7.01−6.93(m,1H),6.07(d,J=5.6Hz,1H),4.40−4.26(m,1H),3.54−3.40(m,2H),3.36−3.31(m,1H),3.01−2.79(m,2H),2.11(s,3H),2.09−2.01(m,2H),1.95−1.80(m,1H),1.76−1.64(m,1H),1.39−1.31(m,6H)。
実施例543:N−((3S,4S)−1−アクリロイル−4−フルオロピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(3S,4S)−tert−ブチル3−フルオロ−4−(4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピロリジン−1−カルボキシレート。(3S,4S)−tert−ブチル3−アミノ−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレート(11.85mL、1.185mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.622mL、3.56mmol)、及びTHF(5mL)の溶液に、4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボニルクロリド(中間体40)(0.500g、1.19mmol)を0℃で滴下し、30分間撹拌した。飽和NaHCO3で反応をクエンチし、DCMで抽出し、濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(480mg、収率69%)。
工程B:N−((3S,4S)−4−フルオロピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(20mL)中の(3S,4S)−tert−ブチル3−フルオロ−4−(4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピロリジン−1−カルボキシレート(400mg、0.68mmol)の溶液に、TFA(11mL)を室温で滴下し、室温で更に30分間撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物をオフホワイト色の固体として得た(300mg、収率90%)。
工程C:N−((3S,4S)−1−アクリロイル−4−フルオロピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程Iと同様の方法で、N−((3S,4S)−4−フルオロピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミドを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H22FN5O4Sの質量計算値、543.6;m/z実測値、544.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.63(s,1H),8.28(dd,J=5.5,2.1Hz,1H),8.03−7.96(m,1H),7.44−7.28(m,4H),7.22−7.06(m,5H),6.36(dd,J=7.2,5.0Hz,1H),6.10(d,J=5.5Hz,1H),5.72(td,J=8.3,4.5Hz,1H),5.34−5.22(m,1H),4.84(dt,J=1.5,6.0Hz,1H),4.67(dt,J=10.8,5.2Hz,1H),4.05−3.69(m,4H)。
実施例544:(S)−1−アクリロイル−N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピロリジン−3−カルボキサミド。
工程A:(S)−tert−ブチル3−((5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボキシレート。無水DMF(3mL)中の(3S)−1−tert−ブトキシカルボニルピロリジン−3−カルボン酸(33.3mg、0.155mmol)、HATU(73.6mg、0.194mmol)、及びトリエチルアミン(39mg、0.39mmol)の溶液を室温で10分間撹拌し、次に2−アミノ−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−4(5H)−オン(中間体56)(50mg、0.13mmol)を添加し、混合物を2時間撹拌した。混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(42mg、収率56%)。
工程B:(S)−N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピロリジン−3−カルボキサミド。MeOH(12mL)中の6MのHCl中の(S)−tert−ブチル3−((5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)カルバモイル)ピロリジン−1−カルボキシレート(42mg、0.072mmol)の溶液を濃縮乾固して、標記化合物を黄色の固体として得(35mg、収率100%)、それを更に精製することなく次の工程で使用した。
工程C:(S)−1−アクリロイル−N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピロリジン−3−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程1と同様の方法で、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H25N5O4Sの質量計算値、539.6;m/z実測値、540.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.17−8.07(m,1H),7.44−7.32(m,2H),7.28−7.21(m,1H),7.18−7.11(m,1H),7.11−7.00(m,3H),6.97−6.89(m,1H),6.68−6.54(m,1H),6.32−6.23(m,1H),5.98−5.88(m,1H),5.78−5.68(m,1H),3.99−3.79(m,2H),3.78−3.61(m,2H),3.58−3.49(m,0.5H),3.25−3.17(m,0.5H),2.38−2.16(m,2H),2.12(s,3H)。
実施例545:(R)−1−アクリロイル−N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピロリジン−3−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例544で見られる手順の工程A〜Cを使用し、工程Aにおいて、(3S)−1−tert−ブトキシカルボニルピロリジン−3−カルボン酸の代わりに(3R)−1−tert−ブトキシカルボニルピロリジン−3−カルボン酸を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H25N5O4Sの質量計算値、539.6;m/z実測値、540.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.21−8.06(m,1H),7.44−7.32(m,2H),7.25(d,J=8.3Hz,1H),7.20−7.15(m,1H),7.12−7.01(m,3H),7.00−6.93(m,1H),6.68−6.54(m,1H),6.34−6.20(m,1H),5.97−5.87(m,1H),5.80−5.68(m,1H),3.99−3.80(m,2H),3.79−3.65(m,2H),3.59−3.48(m,0.5H),3.27−3.18(m,0.5H),2.37−2.16(m,2H),2.13(s,3H)。
実施例546:(R)−N−(1−(2−メチルアミノ)アセチル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
マイクロ波バイアルに、(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例860)(150mg、0.309mmol)、サルコシン(41.3mg、0.463mmol)、THF(4mL)、及びHATU(352mg、0.927mmol)を添加し、反応混合物をマイクロ波中、100℃で5分間加熱した。反応物をDCMで希釈し、水で洗浄し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を得た(125mg、収率72.7%)。MS(ESI):C29H28N6O4Sの質量計算値、556.6;m/z実測値、557.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 8.15(dd,J=29.9,5.6Hz,1H),7.48(s,1H),7.34−7.26(m,4H),7.24−6.96(m,7H),5.95(dd,J=2.3,5.5Hz,1H),5.31(s,3H),3.75−3.68(m,1H),3.58−3.45(m,2H),3.44−3.19(m,4H),1.89(p,J=6.3,5.6Hz,2H),1.81−1.59(m,2H)。
実施例547:N−((R)−1−((S)−3−ヒドロキシ−2−メチルプロパノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(3mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869)(100mg、0.187mmol)、(2S)−3−ヒドロキシ−2−メチル−プロパン酸(35.0mg、0.279mmol)、HATU(106mg、0.279mmol)、及びトリエチルアミン(0.052mL、0.37mmol)の溶液を室温で終夜撹拌した後、フラッシュカラムクロマトグラフィを使用して精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(40mg、収率100%)。MS(ESI):C31H31N5O5Sの質量計算値、585.7;m/z実測値、586.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32(d,J=5.5Hz,1H),7.44−7.36(m,2H),7.33−7.24(m,1H),7.20−7.12(m,1H),7.12−7.02(m,3H),7.02−6.93(m,1H),6.07(d,J=5.5Hz,1H),4.39−4.26(m,1H),4.24−3.89(m,2H),3.79−3.66(m,1H),3.58−3.47(m,1H),3.17−2.96(m,2H),2.95−2.68(m,1H),2.11(s,3H),2.07−1.99(m,1H),1.94−1.78(m,1H),1.75−1.52(m,2H),1.11−0.99(m,3H)。
実施例548:N−((3S,4S)−1−アクリロイル−4−メトキシピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに4−フルオロニトロベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、tert−ブチル(3S,4S)−3−アミノ−4−メトキシ−シクロペンタンカルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H25N5O5Sの質量計算値、555.6;m/z実測値、556.15[M+H]+。1H NMR(600MHz,CDCl3):δ 9.67(s,1H),9.60(s,1H),8.30(dd,J=5.5,1.6Hz,1H),7.97−7.92(m,1H),7.44−7.34(m,2H),7.32(ddt,J=10.1,7.9,3.3Hz,2H),7.21−7.07(m,5H),6.41−6.30(m,2H),6.10(dd,J=5.4,1.1Hz,1H),5.69(td,J=7.8,4.8Hz,1H),4.07(d,J=4.3Hz,1H),4.00−3.92(m,1H),3.84−3.70(m,2H),3.67−3.53(m,1H),3.49(d,J=32.6Hz,3H)。
実施例549:(R,Z)−N−(1−(4−アミノ−2−フルオロブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R,Z)−tert−ブチル(3−フルオロ−4−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)カルバメート。無水DMF(5mL)中の(E)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−フルオロ−ブタ−2−エン酸(中間体52)(105mg、0.480mmol)、HATU(182mg、0.480mmol)、及びトリエチルアミン(202mg、2.00mmol)の溶液を室温で10分間撹拌した後、(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869)(200mg、0.40mmol)を添加し、混合物を2時間撹拌した。反応混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を明黄色の固体として得た(124mg、収率24.0%)。
工程B:(R,Z)−N−(1−(4−アミノ−2−フルオロブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(10mL)中の6NのHCl中の(R,Z)−tert−ブチル(3−フルオロ−4−(3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)カルバメート(124mg、0.0973mmol)の溶液を、50℃で濃縮乾固させて、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を明黄色の固体として得た(25mg、収率98%)。MS(ESI):C31H29FN6O4Sの質量計算値、600.7;m/z実測値、601.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32−8.19(m,1H),7.42−7.33(m,2H),7.30−7.21(m,1H),7.18−7.12(m,1H),7.11−7.01(m,3H),6.99−6.90(m,1H),6.07−5.93(m,1H),5.80−5.64(m,1H),4.35−3.88(m,3H),3.65−3.40(m,2H),3.27−2.94(m,2H),2.11(s,3H),2.07−1.86(m,2H),1.85−1.69(m,1H),1.67−1.52(m,1H)。
実施例550:(R,Z)−N−(1−(4−アミノ−2−クロロブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例75と同様の方法を使用し、(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869)を使用し、(Z)−4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)−2−クロロ−ブタ−2−エン酸(中間体53)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C31H29ClN6O4Sの質量計算値、617.1;m/z実測値、617.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.40−8.29(m,2H),7.44−7.36(m,2H),7.32−7.26(m,1H),7.22−7.14(m,1H),7.12−7.03(m,3H),7.01−6.95(m,1H),6.36−6.15(m,1H),6.12−6.05(m,1H),4.31−3.70(m,5H),3.09−2.78(m,2H),2.19−2.04(m,4H),1.97−1.86(m,1H),1.85−1.73(m,1H),1.72−1.57(m,1H)。
実施例551:(R)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−N−(1−(2−メチルアミノ)アセチル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程C〜Hに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに[1,1’−ビフェニル]−3−アミン(中間体46)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H23N5O2Sの質量計算値、469.56;m/z実測値、470.3[M+H]+。
工程B:(R)−tert−ブチルメチル−(2−(3−(5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル)(メチル)カルバメート。DMF(5mL)中の2−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]酢酸(中間体21)(0.189g、1.00mmol)、HATU(0.38g、1.0mmol)及びトリエチルアミン(0.202g、2.00mmol)の溶液に、(R)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(0.47g、1.0mmol)を添加し、室温で30分間撹拌した。反応物を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製し、標記化合物を得た(0.577g、収率90.0%)。
工程C:(R)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−N−(1−(2−メチルアミノ)アセチル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(15mL)中の(R)−tert−ブチル(2−(3−(5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−2−オキソエチル)(メチル)カルバメート(0.256g、0.400mmol)の溶液に、飽和HCl水溶液(1.5mL)を添加した。混合物を濃縮乾固させ、残渣をDCMとNH3 10%水溶液との間に分散させた。有機層を回収し、分取TLCで精製して、標記化合物を得た(86mg、収率39%)。MS(ESI):C29H28N6O3Sの質量計算値、540.6;m/z実測値、541.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.95−8.60(br,1H),8.36−8.27(m,1H),8.27−8.10(m,1H),7.88−7.79(m,1H),7.79−7.73(m,1H),7.70−7.62(m,3H),7.48−7.34(m,4H),6.11−6.02(m,1H),4.46−3.94(m,3H),3.92−3.73(m,1H),3.72−3.50(m,1H),3.20−2.92(m,2H),2.87−2.63(m,1H),2.53(s,3H),1.97−1.87(m,1H),1.80−1.60(m,2H),1.55−1.35(m,1H)。
実施例552:(R)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程C〜Hに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに[1,1’−ビフェニル]−3−アミン(中間体46)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H23N5O2Sの質量計算値、469.56;m/z実測値、470.3[M+H]+。
工程B:(R)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(10mL)中の(R)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(188mg、0.400mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(2mL、H2O中37重量%)及びNaBH(OAc)3(339mg、1.60mmol)を添加し、室温で4時間撹拌した。混合物にDCM(50mL)、MeOH(5mL)、及び水(30mL)を添加した。有機層を回収し、濃縮乾固させ、TLC(MeOH/DCM=1/20)で精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(69mg、収率35%)。MS(ESI):C27H25N5O2Sの質量計算値、483.6;m/z実測値、484.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.29−8.23(m,1H),8.08−7.98(m,1H),7.84−7.79(m,1H),7.77−7.73(m,1H),7.70−7.63(m,3H),7.49−7.43(m,2H),7.43−7.34(m,2H),6.07−5.99(m,1H),3.97−3.89(m,1H),3.43(br,1H),2.86−2.80(m,1H),2.70−2.63(m,1H),2.20(s,3H),1.99−1.85(m,2H),1.80−1.73(m,1H),1.72−1.64(m,1H),1.56−1.45(m,1H),1.39−1.28(m,1H)。
実施例553:(R)−5−(3’−メチル−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
ジオキサン(10mL)及びH2O(1mL)中の(R)−tert−ブチル3−(5−(3−ブロモフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(実施例540、工程A)(400mg、0.70mmol)、m−トリルボロン酸(105mg、0.770mmol)、Pd(dppf)Cl2(29mg、0.035mmol)、及びNa2CO3(148mg、1.40mmol)の溶液を110℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製した。固体をMeOH(4mL)及び飽和HCl水溶液(4mL)に溶解し、混合物を50℃まで加熱し、30分間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を得た(280mg、収率80%)。MS(ESI):C27H25N5O2Sの質量計算値、483.6;m/z実測値、484.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.21(d,J=5.6Hz,1H),7.79−7.74(m,1H),7.68−7.61(m,2H),7.48−7.45(m,1H),7.44−7.41(m,1H),7.37−7.28(m,2H),7.19−7.14(m,1H),6.10(d,J=5.6Hz,1H),4.19−4.10(m,1H),3.28−3.25(m,1H),3.13−3.03(m,1H),2.85−2.73(m,2H),2.38(s,3H),2.06−1.97(m,1H),1.97−1.87(m,1H),1.75−1.66(m,2H)。
実施例554:(R)−5−(2’−メチル−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例553、工程Bで見られる手順を使用し、m−トリルボロン酸の代わりにo−トリルボロン酸を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H25N5O2Sの質量計算値、483.6;m/z実測値、484.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.21(d,J=5.6Hz,1H),7.68−7.61(m,1H),7.52−7.43(m,1H),7.43−7.30(m,2H),7.29−7.19(m,4H),6.10(d,J=5.6Hz,1H),4.16−4.04(m,1H),3.27−3.21(m,1H),3.08−3.00(m,1H),2.83−2.69(m,2H),2.29(s,3H),2.06−1.98(m,1H),1.95−1.85(m,1H),1.75−1.63(m,2H)。
実施例555:5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−((R)−1−((E)−4−((4aR,7aS)−テトラヒドロ−2H−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピロール−6(3H)−イル)ブテ−2−ノイル)ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例75と同様の方法を使用し、(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体36)及び(E)−4−((4aR,7aS)−テトラヒドロ−2H−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピロール−6(3H)−イル)ブタ−2−エン酸(中間体72)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C36H36N6O6Sの質量計算値、680.8;m/z実測値、681.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.35−8.27(m,1H),7.45−7.26(m,3H),7.20−6.93(m,5H),6.87−6.73(m,1H),6.62−6.45(m,1H),6.11−6.01(m,1H),4.68−4.55(m,1H),4.20−4.07(m,2H),4.00−3.71(m,4H),3.62−3.41(m,6H),3.14−3.01(m,2H),3.01−2.88(m,2H),2.39−2.01(m,5H)。
実施例556:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(2−フェノキシピリミジン−5−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Aにおいて5−メチル−2−ニトロトルエンの代わりに2−クロロ−5−ニトロ−ピリミジンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに1−[(3R)−3−アミノピリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H23N7O4Sの質量計算値、541.6;m/z実測値、542.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.71(s,2H),8.36−8.31(m,1H),7.49−7.39(m,2H),7.31−7.20(m,3H),6.83−6.68(m,1H),6.38−6.32(m,1H),6.22−6.12(m,1H),5.77−5.64(m,1H),4.35−3.86(m,3H),3.18−3.12(m,1H),2.96−2.80(m,1H),2.11−1.99(m,1H),1.90−1.80(m,1H),1.79−1.64(m,1H),1.62−1.48(m,1H)。
実施例557:N−((3R,5R)−1−アクリロイル−5−ヒドロキシピペリジン−3−イル)−5−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例33の工程A〜Dのとおりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、(3R,5S)−tert−ブチル3−アミノ−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H29N5O5Sの質量計算値、535.6;m/z実測値、536.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.37(d,J=5.9Hz,1H),7.27−7.14(m,1H),7.03−6.95(m,1H),6.94−6.87(m,1H),6.84−6.69(m,1H),6.28−6.01(m,2H),5.78−5.62(m,1H),4.71−4.62(m,1H),4.60−3.81(m,4H),3.25−3.15(m,1H),3.02−2.94(m,1H),2.19−1.83(m,5H),1.39−1.29(m,6H)。
実施例558:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(3−クロロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに2−クロロ−1−フルオロ−4−ニトロ−ベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H22ClN5O4Sの質量計算値、560.0;m/z実測値、560.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.35−8.30(m,1H),7.69−7.65(m,1H),7.44−7.32(m,3H),7.20−7.11(m,2H),7.09−7.02(m,2H),6.67−6.52(m,1H),6.31−6.24(m,1H),6.24−6.20(m,1H),5.78−5.69(m,1H),4.66−4.55(m,1H),4.02−3.47(m,4H),2.38−2.20(m,1H),2.19−2.01(m,1H)。
実施例559:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(2−フェニルピリジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:2−フェニルピリジン−4−アミン。トルエン(800mL)中の2−クロロピリジン−4−アミン(64.0g、498mmol)の撹拌した溶液に、フェニルボロン酸(72.9g、597mmol)、Pd(PPh3)4(28.8g、24.9mmol)Na2CO3(105.5g、995.6mmol)、及び水(500mL)を添加し、100℃で16時間加熱した。反応物を室温に冷却し、酢酸エチルで3回抽出し、合わせた有機相を濃縮乾固させた。残渣を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製し、標記化合物を白色の固体として得た(60g、収率71%)。
工程B:(R)−4−オキソ−5−(2−フェニルピリジン−4−イル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程C〜Fと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシ−アニリンの代わりに、2−フェニルピリジン−4−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程C:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(2−フェニルピリジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例75と同様の方法で、(R)−4−オキソ−5−(2−フェニルピリジン−4−イル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド及び(E)−2−シアノ−3−シクロプロピルアクリル酸(中間体17)を3−ヒドロキシプロパン酸の代わりに使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C32H27N7O3Sの質量計算値、589.7;m/z実測値、590.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.88−8.84(m,1H),8.36−8.31(m,1H),8.06−8.00(m,3H),7.53−7.41(m,4H),6.58−6.50(m,1H),6.35−6.29(m,1H),4.23−3.89(m,3H),3.22−2.91(m,2H),2.12−1.96(m,2H),1.93−1.82(m,1H),1.77−1.56(m,2H),1.25−1.15(m,2H),1.03−0.92(m,1H),0.92−0.80(m,1H)。
実施例560:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3−(シクロヘキシルオキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりにメタンスルホン酸シクロヘキシル及び3−ニトロフェノールを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H31N5O4Sの質量計算値、545.7;m/z実測値、546.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.26(d,J=5.6Hz,1H),7.50−7.38(m,1H),7.11−6.99(m,2H),6.99−6.92(m,1H),6.84−6.71(m,1H),6.25−6.15(m,1H),6.11(d,J=5.6Hz,1H),5.77−5.64(m,1H),4.54−4.28(m,2H),4.23−3.89(m,2H),3.20−3.08(m,1H),2.92−2.81(m,1H),2.10−1.94(m,3H),1.89−1.67(m,4H),1.61−1.47(m,4H),1.43−1.26(m,3H)。
実施例561:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3−(シクロペンチルオキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例33、工程A〜Dと同様に、工程Aにおいて、3−メチル−4−ニトロフェノール及び5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに3−ニトロフェノール及び2−ヨードプロパンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H29N5O4Sの質量計算値、531.6;m/z実測値、532.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6):δ 8.44−8.33(m,1H),7.58−7.48(m,1H),7.16−7.08(m,1H),7.07−6.97(m,2H),6.90−6.78(m,1H),6.27−6.15(m,2H),5.84−5.72(m,1H),4.94−4.84(m,1H),4.38−3.93(m,3H),3.26−3.06(m,1H),2.97−2.78(m,1H),2.14−1.91(m,4H),1.90−1.75(m,6H),1.71−1.64(m,2H)。
実施例562:(R,E)−N−(1−(4−ジメチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピロリジン−3−イル)−5−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程(A):(R)−5−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例33、工程A〜Dと同様に、(R)−tert−ブチル3アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R,E)−N−(1−(4−ジメチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピロリジン−3−イル)−5−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例75と同様の方法を使用して、(R)−5−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1,3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド及び(E)−4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エン酸を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H34N6O4Sの質量計算値、562.7;m/z実測値、563.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.42(s,1H),8.33−8.23(m,1H),7.29−7.13(m,1H),7.01−6.86(m,2H),6.83−6.58(m,2H),6.08−5.97(m,1H),4.72−4.53(m,2H),4.09−3.44(m,6H),2.80−2.66(m,6H),2.42−2.20(m,1H),2.16−2.04(m,4H),1.41−1.24(m,6H)。
実施例563:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(2’−トリフルオロメチル−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル(3−(5−(3−ブロモフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。DMF(15mL)中の5−(3−ブロモフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体57)(3.5g、9.0mmol)の撹拌した溶液に、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(3.6g、18mmol)、HATU(5.1g、13mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(2.3g、18mmol)を添加し、室温で終夜撹拌した。溶媒を除去し、残留物を酢酸エチルと水の間で分画した。有機層を分離し、生理食塩水で振とうし、無水Na2SO4で乾燥させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(3.0mg、収率58%)。
工程B:(R)−tert−ブチル3−(4−オキソ−5−(2’−(トリフルオロメチル)−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。ジオキサン(7mL)及びH2O(1mL)中の(R)−tert−ブチル3−(5−(3−ブロモフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(180mg、0.314mmol)、[2−(トリフルオロメチル)フェニル]ボロン酸(90.0mg、0.474mmol)、Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2(30.0mg、0.0367mmol)、及びNa2CO3(85mg、0.80mmol)の溶液をN2でスパージし、120℃で4時間撹拌した。反応物を冷却し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(150mg、収率75%)。
工程C:(R)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−5−(2’−(トリフルオロメチル)−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。飽和HCl水溶液(2mL)及びMeOH(15mL)中の(R)−tert−ブチル3−(4−オキソ−5−(2’−(トリフルオロメチル)−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(150mg、0.235mmol)の溶液を室温で約2時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、標記化合物を得(110mg、収率87%)、それを精製することなく次の工程を実行した。
工程D:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(2’−トリフルオロメチル−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程Iと同様の方法で標記化合物を調製した(67mg、収率55%)。MS(ESI):C30H24F3N5O3Sの質量計算値、591.6;m/z実測値、592.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.11(s,1H),8.33(d,J=5.5Hz,1H),8.13−7.99(m,1H),785−7.79(m,1H),7.77−7.69(m,1H),7.68−7.58(m,2H),7.54−7.34(m,4H),6.86−6.65(m,1H),6.13−6.01(m,1H),5.97(d,J=5.5Hz,1H),5.70−5.58(m,1H),4.51−4.10(m,1H),4.06−3.88(m,1H),3.84−3.69(m,1H),3.15−2.89(m,1H),2.81−2.56(m,1H),2.00−1.85(m,1H),1.82−1.71(m,1H),1.68−1.54(m,1H),1.48−1.31(m,1H)。
実施例564:N−((R)−1−((R)−3−ヒドロキシ−2−メチルプロパノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(3mL)中の(R)−3−ヒドロキシ−2−メチルプロパン酸(35mg、0.28mmol)、HATU(106mg、0.279mmol)及びトリエチルアミン(0.0521mL、0.347mmol)の溶液に、(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869)(100mg、0.22mmol)を添加し、室温で終夜撹拌した。混合物を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製し、標記化合物を得た(20mg、収率100%)。MS(ESI):C31H31N5O5Sの質量計算値、585.7;m/z実測値、586.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32(d,J=5.1Hz,1H),7.44−7.34(m,2H),7.33−7.25(m,1H),7.20−7.13(m,1H),7.12−7.02(m,3H),7.01−6.92(m,1H),6.06(d,J=5.4Hz,1H),4.54−4.17(m,2H),4.01−3.91(m,1H),3.78−3.66(m,1H),3.55−3.45(m,1H),3.19−3.02(m,2H),2.91−2.78(m,1H),2.11(s,3H),2.07−1.99(m,1H),1.86−1.66(m,2H),1.62−1.45(m,1H),1.16−1.02(m,3H)。
実施例565:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例534、工程A〜Cで見られる手順を使用し、工程Aにおいて3−シクロブチルアニリンの代わりに3−イソプロポキシアニリンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H27N5O4Sの質量計算値、505.6;m/z実測値、506.1[M+H]+。1H NMR(600MHz,DMSO−d6):δ 10.23−10.06(d,J=15.2Hz,1H),8.39−8.27(d,J=5.5Hz,1H),8.12−8.00(m,1H),7.54−7.43(m,1H),7.10−7.02(m,2H),7.01−6.94(m,1H),6.87−6.72(m,1H),6.15−6.07(d,J=16.6Hz,1H),6.06−6.00(d,J=5.5Hz,1H),5.74−5.65(d,J=10.4Hz,1H),4.67−4.56(m,1H),4.53−4.16(m,1H),4.11−3.93(m,1H),3.85−3.73(m,1H),3.16−2.94(m,1H),2.80−2.63(m,1H),1.99−1.90(m,1H),1.82−1.75(m,1H),1.74−1.60(m,1H),1.49−1.36(m,1H),1.31−1.26(m,6H)。
実施例566:(R)−5−(3−アセチルフェニル)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例534、工程A〜Cで見られる手順を使用し、工程Aにおいて3−シクロブチルアニリンの代わりに1−(3−アミノフェニル)エタノンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H23N5O4Sの質量計算値、489.6;m/z実測値、490.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,DMSO−d6):δ 10.31−10.12(m,1H),8.38−8.27(d,J=5.5Hz,1H),8.17−8.04(m,3H),7.82−7.72(m,2H),6.89−6.71(m,1H),6.18−6.08(d,J=16.7Hz,1H),6.06−5.98(d,J=5.5Hz,1H),5.72−5.64(d,J=10.4Hz,1H),4.54−4.16(m,1H),4.11−3.95(m,1H),3.87−3.74(m,1H),3.16−2.94(m,1H),2.82−2.64(m,1H),2.64−2.57(s,3H),1.99−1.91(m,1H),1.83−1.58(m,2H),1.51−1.37(m,1H)。
実施例567:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(2−フェニルピリジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシ−アニリンの代わりに2−フェニルピリジン−4−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H22N6O3Sの質量計算値、510.6;m/z実測値、511.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.87−8.80(m,1H),8.28−8.22(m,1H),8.05−7.98(m,3H),7.51−7.41(m,4H),6.66−6.52(m,1H),6.30−6.22(dd,J=16.4,2.9Hz,2H),5.76−5.70(m,1H),4.67−4.56(m,1H),4.02−3.48(m,4H),2.38−2.21(m,1H),2.20−2.03(m,1H)。
実施例568:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(3−トリフルオロメトキシ)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程B〜Iと同様の方法で、工程Bにおいて2−メチル−1−ニトロ−4−フェノキシ−ベンゼンの代わりに、1−ニトロ−3−(トリフルオロメトキシ)ベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H20F3N5O4Sの質量計算値、531.5;m/z実測値、532.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.30(d,J=5.5Hz,1H),7.77−7.64(m,1H),7.55−7.44(m,3H),6.87−6.70(m,1H),6.24−6.14(m,1H),6.13−6.06(m,1H),5.78−5.64(m,1H),4.56−4.25(m,1H),4.21−3.86(m,2H),3.22−3.10(m,1H),2.97−2.81(m,1H),2.12−1.94(m,1H),1.92−1.80(m,1H),1.79−1.64(m,1H),1.62−1.50(m,1H)。
実施例569:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3−シクロプロピルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシ−アニリンの代わりに、3−シクロプロピルアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H25N5O3Sの質量計算値、487.6;m/z実測値、488.9[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.31−8.22(m,1H),7.51−7.41(m,1H),7.28−7.22(m,1H),7.20−7.11(m,2H),6.84−6.72(m,1H),6.25−6.13(m,1H),6.11−6.03(m,1H),5.78−5.67(m,1H),4.56−4.26(m,1H),4.21−3.90(m,2H),3.21−3.10(m,1H),2.97−2.81(m,1H),2.10−2.03(m,1H),2.02−1.93(m,1H),1.91−1.82(m,1H),1.79−1.65(m,1H),1.63−1.52(s,1H),1.05−0.97(m,2H),0.79−0.70(m,2H)
:(R,E)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−N−(1−(4−ジメチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシ−アニリンの代わりに、[1,1’−ビフェニル]−3−アミン(中間体46)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H21N5O2Sの質量計算値、455.53;m/z実測値、456.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.29(d,J=5.6Hz,1H),7.85−7.77(m,1H),7.76−7.59(m,4H),7.49−7.39(m,3H),7.39−7.30(m,1H),6.18(d,J=5.6Hz,1H),4.63−4.5.3(m,1H),3.65−3.51(m,2H),3.47−3.34(m,2H),2.48−2.31(m,1H),2.27−2.13(m,1H)。
工程B:(R,E)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−N−(1−(4−ジメチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(5mL)中の(E)−4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エン酸(34mg、0.26mmol)、HATU(100mg、0.264mmol)、及びトリエチルアミン(111mg、1.11mmol)の溶液を室温で10分間撹拌した後、(R)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(100mg、0.22mmol)を添加し、室温で2時間撹拌した。混合物を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製し、標記化合物を得た(78mg、収率99%)。MS(ESI):C31H30N6O3Sの質量計算値、566.7;m/z実測値、567.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.47(s,1H),8.28−8.22(m,1H),7.83−7.76(m,1H),7.75−7.70(m,1H),7.68−7.61(m,3H),7.46−7.37(m,3H),7.36−7.28(m,1H),6.85−6.69(m,1H),6.58−6.41(m,1H),6.18−6.10(m,1H),4.67−4.51(m,1H),4.00−3.45(m,4H),3.41−3.32(m,2H),2.44(s,3H),2.42(s,3H),2.35−2.18(m,1H),2.15−2.00(m,1H)。
実施例571:N−((R)−1−((R)−3−メトキシ−2−メチルプロパノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程Gと同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに(2R)−1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]−3−メトキシ−2−メチル−プロパンー1−オン(中間体50)を使用して、標記化合物を調製し、黄色の固体として、標記化合物を得た(70mg、収率100%)。MS(ESI):C32H33N5O5Sの質量計算値、599.7;m/z実測値、600.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3OD):δ 8.27(d,J=5.5Hz,1H),7.40−7.30(m,2H),7.29−7.21(m,1H),7.15−7.07(m,1H),7.07−6.98(m,3H),6.94−6.87(m,1H),5.97(d,J=5.5Hz,1H),4.10−4.02(m,1H),3.96−3.71(m,2H),3.50−3.41(m,1H),3.26−3.18(m,3H),3.16−3.12(m,1H),3.11−2.95(m,2H),2.73−2.62(m,1H),2.04(s,3H),1.98−1.91(m,1H),1.78−1.70(m,1H),1.67−1.55(m,1H),1.51−1.35(m,1H),1.06−0.91(m,3H)
実施例572:(R)−5−(3−クロロ−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(2−(ジメチルアミノ)アセチル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例75と同様の方法を使用し、(R)−5−(3−クロロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例581)を使用し、3−ヒドロキシプロパン酸の代わりに2−(ジメチルアミノ)酢酸を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H29ClN6O4Sの質量計算値、605.1;m/z実測値、606.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.40(s,1H),8.36−8.28(m,1H),7.70−7.64(m,1H),7.45−7.32(m,3H),7.23−7.11(m,2H),7.10−7.02(m,2H),6.27−6.16(m,1H),4.56−4.30(m,1H),4.25−4.06(m,2H),4.03−3.56(m,2H),3.15−2.97(m,1H),2.91−2.75(m,7H),2.11−1.49(m,4H)。
実施例573:(R,E)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−N−(1−(4−ジメチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程C〜Gと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシ−アニリンの代わりに、[1,1’−ビフェニル]−3−アミン(中間体46)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H23N5O2Sの質量計算値、469.56;m/z実測値、470.3[M+H]+。
工程B:(R,E)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−N−(1−(4−ジメチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(3mL)中の(E)−4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エン酸(52mg、0.40mmol)、HATU(152mg、0.400mmol)、及びトリエチルアミン(81mg、0.80mmol)の溶液に、(R)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(188mg、0.400mmol)を添加し、室温で30分間撹拌した。混合物を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製し、標記化合物を得た(101mg、収率42.0%)。MS(ESI):C32H32N6O3Sの質量計算値、580.7;m/z実測値、581.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.36−8.08(m,3H),7.82−7.77(m,1H),7.74−7.70(m,1H),7.69−7.66(m,2H),7.65−7.61(m,1H),7.48−7.43(m,2H),7.39−7.34(m,2H),6.59−6.51(m,2H),6.03−5.96(m,1H),4.46−3.68(m,3H),3.04−2.99(m,2H),2.96−2.81(m,1H),2.80−2.52(m,1H),2.12(s,6H),1.95−1.88(m,1H),1.80−1.71(m,1H),1.68−1.53(m,1H),1.47−1.34(m,1H)。
実施例1:N−(シス)−1−アクリロイル−3−ヒドロキシピペリジン−4−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程Iで見られる手順を使用し、N−(シス−3−ヒドロキシピペリジン−4−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例659)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H25N5O5Sの質量計算値、555.6;m/z実測値、556.9[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34(d,J=5.6Hz,1H),8.03(s,1H),7.57(s,1H),7.47−7.37(m,1H),7.32(d,J=8.5Hz,1H),7.25−7.08(m,4H),6.71(dd,J=16.9,10.6Hz,1H),6.32−6.17(m,2H),6.00(s,1H),5.81−5.67(m,2H),5.38(s,1H),4.74−4.63(m,2H),4.28−3.99(m,4H),3.58(s,1H),2.08−1.79(m,2H)。
実施例575:(R)−5−(3−クロロ−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(2−(メチルアミノ)アセチル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(3mL)中の2−((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)酢酸(61mg、0.32mmol)、HATU(123mg、0.323mmol)、及びトリエチルアミン(136mg、1.35mmol)の溶液を室温で10分間撹拌した。次に、(R)−5−(3−クロロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例581)(150mg、0.27mmol)を添加し、2時間撹拌した。混合物を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製し、標記化合物を白色の固体として得た。固体を6MのHCl/MeOHに溶解し、濃縮乾固させた。残渣を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製し、標記化合物を明黄色の固体として得た(101mg、収率99.4%)。MS(ESI):C29H27ClN6O4Sの質量計算値、591.1;m/z実測値、591.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.42(s,1H),8.36−8.27(m,1H),7.70−7.60(m,1H),7.46−7.28(m,3H),7.21−7.11(m,2H),7.09−7.00(m,2H),6.25−6.15(m,1H),4.52−4.21(m,1H),4.18−4.03(m,2H),4.02−3.90(m,1H),3.89−3.56(m,1H),3.17−3.01(m,1H),2.96−2.83(m,1H),2.73(s,3H),2.10−1.96(m,1H),1.95−1.50(m,3H)。
実施例576:(R)−N−(1−(2−メトキシアセチル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
マイクロ波バイアルに、(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例860)(200mg、0.412mmol)、メトキシ酢酸(57mg、0.62mmol)、THF(10mL)及びHATU(470mg、1.24mmol)を添加した。反応物をマイクロ波中、100℃で5分間加熱した。反応混合物をDCMで希釈し、水で洗浄した。反応物を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製し、標記化合物を得た(210mg、収率91%)。MS(ESI):C29H27N5O5Sの質量計算値、557.6;m/z実測値、557.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.53(s,1H),8.28(d,J=5.6Hz,1H),8.21(d,J=5.7Hz,1H),7.37(q,J=7.0,6.4Hz,3H),7.29(s,2H),7.21−7.02(m,3H),6.05(dd,J=24.2,5.5Hz,2H),4.26(s,2H),3.66−3.51(m,5H),3.30(s,3H),1.97−1.54(m,4H)。
実施例577:(R)−5−(3−クロロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに2−クロロ−1−フルオロ−4−ニトロ−ベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H20ClN5O3Sの質量計算値、506.0;m/z実測値、506.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.18−8.13(m,1H),7.57−7.52(m,1H),7.42−7.36(m,2H),7.30−7.25(m,1H),7.18−7.12(m,2H),7.08−7.03(m,2H),6.07−6.03(m,1H),4.63−4.56(m,1H),3.44−3.36(m,1H),3.35−3.31(m,1H),3.27−3.22(m,1H),3.22−3.15(m,1H),2.35−2.24(m,1H),2.14−2.06(m,1H)。
実施例578:4−オキソ−N−(6−オキソピペリジン−3−イル)−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに4−フルオロニトロベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに5−アミノ−ピペリジン−2−オン塩酸塩を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H21N5O4Sの質量計算値、499.5;m/z実測値、500.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 8.41−8.30(m,1H),7.49−7.09(m,10H),6.26−6.15(m,1H),4.40(dd,J=12.8,7.2Hz,1H),3.73−3.70(m,3H),3.60(dd,J=12.6,5.7Hz,1H),3.44−3.35(m,1H),3.33−3.25(m,1H),2.58−2.47(m,2H)。
実施例579:N−((3S,4S)−4−フルオロピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例506、工程A〜Bで見られる手順を使用し、4−フェノキシアニリン及び(3S,4S)−tert−ブチル3−アミノ−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、オフホワイト色の固体を得た。MS(ESI):C25H20FN5O3Sの質量計算値、489.5;m/z実測値、490.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 8.34−8.29(m,1H),7.45−7.35(m,2H),7.33−7.25(m,2H),7.23−7.08(m,5H),6.18−6.12(m,1H),4.56(ddd,J=18.7,6.9,3.4Hz,1H),3.48(ddd,J=9.8,6.8,2.6Hz,1H),3.28−3.08(m,6H),2.89(dt,J=12.0,3.4Hz,1H)。
実施例580:(R)−5−(4’−メチル−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例498の工程A〜Cで見られる手順を使用し、工程Bにおいて、(2,3−ジフルオロフェニル)ボロン酸の代わりに、p−トリルボロン酸を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H25N5O2Sの質量計算値、483.6;m/z実測値、484.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.52(s,1H),8.26(d,J=5.6Hz,1H),7.83−7.72(m,1H),7.69−7.60(m,2H),7.58−7.49(m,2H),7.39−7.31(m,1H),7.28−7.20(m,2H),6.14(d,J=5.6Hz,1H),4.28−4.15(m,1H),3.53−3.40(m,1H),3.27−3.16(m,1H),2.97−2.83(m,2H),2.34(s,3H),2.12−1.95(m,2H),1.90−1.65(m,2H)。
実施例581:(R)−5−(3−クロロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hを使用する手順を使用し、工程Aにおいて3−クロロ−4−フルオロニトロアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H22ClN5O3Sの質量計算値、520.0;m/z実測値、520.9[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.11−8.01(m,1H),7.53−7.46(m,1H),7.43−7.32(m,2H),7.30−7.20(m,1H),7.20−7.09(m,2H),7.09−7.00(m,2H),6.02−5.91(m,1H),4.03−3.87(m,1H),3.21−3.08(m,1H),2.95−2.80(m,1H),2.68−2.52(m,2H),2.06−2.00(m,1H),1.87−1.75(m,1H),1.70−1.48(m,2H)。
実施例582:(R)−N−(1−アセチルピペリジン−3−イル)−5−(3−クロロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(25mL)中の(R)−5−(3−クロロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例581)(150mg、0.288mmol)及び触媒量のDMAPの溶液に、無水酢酸(35mg、0.35mmol)を添加し、室温で20分間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を明黄色の固体として得た(96mg、収率59%)。MS(ESI):C28H24ClN5O4Sの質量計算値、562.0;m/z実測値、562.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.36−8.26(m,1H),7.75−7.64(m,1H),7.46−7.30(m,3H),7.22−7.10(m,2H),7.09−7.00(m,2H),6.21(d,J=5.6Hz,1H),4.55−4.20(m,1H),4.08−3.68(m,2H),3.14−2.98(m,1H),2.82−2.65(m,1H),2.12(d,J=6.9Hz,3H),2.08−1.95(m,1H),1.90−1.45(m,3H)。
実施例583:(R)−5−(*R)−(3−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1、工程C〜Hと同様の手順を使用し、工程Cにおいて3−シクロブチルアニリンの代わりに3−メチル−4−フェノキシ−アニリンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H25N5O3Sの質量計算値、499.6;m/z実測値、500.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.53−8.48(d,J=6.5Hz,1H),7.42−7.35(m,3H),7.28−7.23(dd,J=8.6,2.5Hz,1H),7.18−7.12(m,1H),7.06−7.01(m,3H),6.51−6.46(d,J=6.5Hz,1H),4.36−4.23(m,1H),3.59−3.49(m,1H),3.40−3.33(m,1H),3.05−2.94(m,2H),2.37−2.31(s,3H),2.16−2.05(m,2H),1.95−1.72(m,2H)。
実施例584:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3−クロロ−4−メトキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例534、工程A〜Cで見られる手順を使用し、工程Aにおいて3−シクロブチルアニリンの代わりに3−クロロ−4−メチルアニリンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H22ClN5O3Sの質量計算値、496.0;m/z実測値、496.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.22(br.s.,1H),8.33(d,J=5.56Hz,1H),8.10(dd,J=7.83,11.37Hz,1H),7.64(d,J=2.02Hz,1H),7.59(d,J=8.08Hz,1H),7.38(dd,J=2.02,8.08Hz,1H),6.72−6.88(m,1H),6.11(d,J=16.67Hz,1H),6.07(d,J=5.56Hz,1H),5.69(d,J=12.63Hz,1H),4.43−4.53(m,0.5H),4.17−4.26(m,0.5H),3.94−4.10(m,1H),3.72−3.86(m,1H),2.91−3.16(m,1H),2.60−2.84(m,1H),2.43(s,3H),1.90−1.99(m,1H),1.73−1.84(m,1H),1.57−1.73(m,1H),1.33−1.51(m,1H)。
実施例585:(R)−4−オキソ−5−(2−フェニルピリジン−4−イル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシ−アニリンの代わりに、2−フェニルピリジン−4−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H22N6O2Sの質量計算値、470.5;m/z実測値、471.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6):δ 8.90−8.78(m,1H),8.35−8.25(m,1H),8.09−8.01(m,3H),7.49−7.37(m,4H),6.30−6.16(m,1H),4.22−4.18(m,1H),3.36−3.28(m,1H),3.21−3.15(m,1H),2.88−2.75(m,2H),1.95−1.85(m,2H),1.76−1.57(m,2H)。
実施例2:N−((3R,5R)−5−ヒドロキシピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(20mL)中の(3R,5R)−tert−ブチル3−ヒドロキシ−5−(4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(実施例611)(2700mg、4.49mmol)の溶液に、TFA(75mL)を室温で滴下した。反応物を室温で30分間撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、残渣を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、標記化合物をオフホワイト色の固体として得た(2000mg、収率88.9%)。MS(ESI):C26H23N5O4Sの質量計算値、501.6;m/z実測値、502.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.30(d,J=5.6Hz,1H),8.03(s,1H)7.46−7.36(m,5H),7.23−7.05(m,5H),6.17(d,J=5.6Hz,1H),6.00(s,1H),4.69(tt,J=1.8,4.3Hz,1H),4.30(p,J=2.5Hz,1H),3.56−3.46(m,1H),3.25(ddt,J=13.1,3.0,1.6Hz,1H),3.09(dd,J=13.0,1.8Hz,1H),2.90(t,J=1.8Hz,1H),2.17(dtd,J=12.2,4.0,2.0Hz,1H),2.00(bs,1H),1.89(ddd,J=13.3,12.0,2.5Hz,1H)。
実施例587:(R)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−N−(1−メチルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程C〜Hで見られるものと同様の条件を使用して、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに[1,1’−ビフェニル]−3−アミン(中間体46)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H21N5O2Sの質量計算値、455.53;m/z実測値、456.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.29(d,J=5.6Hz,1H),7.85−7.77(m,1H),7.76−7.59(m,4H),7.49−7.39(m,3H),7.39−7.30(m,1H),6.18(d,J=5.6Hz,1H),4.63−4.5.3(m,1H),3.65−3.51(m,2H),3.47−3.34(m,2H),2.48−2.31(m,1H),2.27−2.13(m,1H)。
工程B:(R)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−N−(1−メチルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。メタノール(15mL)中の(R)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(100mg、0.22mmol)及びホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)の溶液に、NaBH(OAc)3(140mg、0.66mmol)を添加し、室温で3時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(73mg、収率70%)。MS(ESI):C26H23N5O2Sの質量計算値、469.6;m/z実測値、470.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.43(s,1H),8.30(d,J=5.6Hz,1H),7.86−7.79(m,1H),7.73−7.62(m,4H),7.47−7.38(m,3H),7.37−7.31(m,1H),6.19(d,J=5.6Hz,1H),4.67−4.50(m,1H),3.70−3.58(m,1H),3.55−3.45(m,2H),3.27−3.15(m,1H),2.92(s,3H),2.60−2.45(m,1H),2.30−2.15(m,1H)。
実施例588:N−((3S,4S)−4−メトキシピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3S,4S)−3−アミノ−4−メトキシ−ピロリジン−1−カルボキシレートを使用し、工程HにおいてHClの代わりにTFAを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H23N5O4Sの質量計算値、501.6;m/z実測値、502.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCL3):δ 8.25(d,J=5.5Hz,4H),7.97−7.91(m,1H),7.43−7.28(m,4H),7.21−7.04(m,5H),6.07(d,J=5.5Hz,1H),4.66(d,J=5.8Hz,1H),4.15−4.10(m,1H),3.71−3.58(m,2H),3.45(s,3H),3.37(d,J=12.6Hz,1H)。
実施例3:N−((3R,5R)−1−アクリロイル−5−ヒドロキシピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程Iで見られる手順を使用し、N−((3R,5R)−5−ヒドロキシピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例586)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H25N5O5Sの質量計算値、555.6;m/z実測値、556.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 9.49(s,1H),7.34(dt,J=36.4,8.2Hz,4H),7.20−7.05(m,5H),6.82(s,1H),6.63(dt,J=29.6,14.1Hz,1H),6.23(d,J=16.5Hz,1H),6.07−6.02(m,1H),5.88(d,J=4.9Hz,1H),5.64(d,J=10.5Hz,2H),4.40(s,1H),3.74(d,J=12.7Hz,1H),3.53(s,1H),3.42(s,1H),3.36(d,J=12.8Hz,1H),3.05(hept,J=6.6Hz,2H),2.50(q,J=7.2Hz,1H)。
実施例590:(R,E)−N−(1−(4−ヒドロキシブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
マイクロ波バイアルに、(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例860)(300mg、0.618mmol)、4−ヒドロキシ−ブタ−2−エン酸(95mg、0.92mmol)、DMF(7mL)及びHATU(705mg、1.85mmol)を添加し、マイクロ波中、100℃で5分間加熱した。反応混合物をDCMで希釈し、水で洗浄した。反応物を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製し、標記化合物を得た(70mg、収率20%)。MS(ESI):C30H27N5O5Sの質量計算値、569.6;m/z実測値、570.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.44(s,1H),8.28(d,J=5.5Hz,1H),7.44−7.24(m,4H),7.23−7.06(m,5H),6.65(d,J=16.5Hz,1H),6.19(d,J=6.3Hz,1H),6.10(d,J=5.5Hz,1H),4.38−4.32(m,1H),4.28(s,1H),4.04−3.90(m,2H),3.74(s,1H),3.56(s,1H),3.39(s,1H),3.24(s,1H),2.32(s,2H),1.95(s,1H),1.83−1.71(m,2H)
実施例591:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−シクロブチルピリジン−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例534、工程A〜Cで見られる手順を使用し、工程Aにおいて3−シクロブチルアニリンの代わりに2−シクロブチルピリジン−4−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H26N6O3Sの質量計算値、502.6;m/z実測値、503.1[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.74−8.68(d,J=5.3Hz,1H),8.34−8.29(d,J=5.6Hz,1H),7.52−7.48(d,J=1.9Hz,1H),7.42−7.37(m,1H),6.85−6.74(m,1H),6.24−6.16(m,2H),5.78−5.67(m,1H),4.59−4.29(m,1H),4.23−3.90(m,2H),3.85−3.73(m,1H),3.23−3.09(m,1H),2.95−2.82(m,1H),2.47−2.33(m,4H),2.18−2.02(m,2H),1.99−1.82(m,2H),1.80−1.67(m,1H),1.63−1.50(m,1H)。
実施例592:(R)−N−(1−シアノピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(5mL)中の(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例860、250mg、0.52mmol)、BrCN(65mg、0.62mmol)、及びトリエチルアミン(0.143mL、1.03mmol)の溶液を室温で4時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、残渣を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(253mg、収率96.2%)。MS(ESI):C27H22N6O3Sの質量計算値、510.6;m/z実測値、511.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 9.47(s,1H),8.32(d,J=5.5Hz,1H),7.44−7.35(m,2H),7.36−7.25(m,2H),7.22−7.07(m,4H),6.10(dd,J=29.2,6.5Hz,2H),4.21(ddq,J=1.9,8.0,3.9Hz,1H),3.57(dd,J=12.4,3.9Hz,1H),3.36−3.26(m,1H),3.18−3.04(m,2H),1.97(ddt,J=10.9,7.4,3.9Hz,2H),1.81(dddt,J=36.2,13.8,9.4,3.9Hz,2H),1.62(dtd,J=12.9,9.0,3.9Hz,1H)。
実施例593:(R)−N−(1−(3−メトキシプロパノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(8mL)中の(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例860)(300mg、0.618mmol)の溶液に、0℃でトリエチルアミン(0.389mL、2.80mmol)を添加し、続けて3−メトキシプロパノイルクロリド(70mg、0.57mmol)を添加し、0℃で10分間撹拌した。反応を飽和NaHCO3水溶液でクエンチし、DCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮乾固させた。残渣を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製し、標記化合物をオフホワイト色の固体として得た(295g、収率83.5%)。MS(ESI):C30H29N5O5Sの質量計算値、571.7;m/z実測値、572.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 8.33(dd,J=7.6,5.4Hz,1H),7.44−7.36(m,2H),7.29(dq,J=12.2,4.4,3.7Hz,2H),7.22−7.08(m,5H),6.19−6.10(m,2H),5.90(d,J=7.2Hz,1H),4.13(d,J=7.3Hz,1H),3.90−3.55(m,3H),3.30(s,3H),3.20(td,J=18.1,15.8,9.4Hz,1H),3.04(hept,J=6.5Hz,2H),2.76(dt,J=14.2,6.8Hz,1H),2.70−2.55(m,1H),2.48(q,J=7.2Hz,1H),2.06(d,J=13.3Hz,1H),2.00−1.90(m,1H),1.65(tdd,J=13.4,10.4,6.1Hz,1H)。
実施例594:N−(1−シアノピペリジン−4−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(5mL)中の4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピペリジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例926)(350mg、0.721mmol)、BrCN(92mg、0.87mmol)、及びトリエチルアミン(0.20mL、1.4mmol)の溶液を室温で4時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、残渣を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(360.5mg、収率97.96%)。MS(ESI):C27H22N6O3Sの質量計算値、510.6;m/z実測値、511.15[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 8.32(dd,J=6.2,2.4Hz,1H),7.45−7.34(m,2H),7.32−7.08(m,7H),6.20−6.15(m,1H),4.05(tt,J=1.3,3.9Hz,1H),3.58(s,2H),3.55−3.47(m,2H),3.19(td,J=12.8,2.7Hz,2H),2.07−1.99(m,2H),1.76(td,J=12.2,4.2Hz,2H)。
実施例595:(R)−5−(3−メチル−5−フェノキシピリジン−2−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:2−クロロ−4−[(3−メチル−5−フェノキシ−2−ピリジル)アミノ]ピリジン−3−カルボニトリル。撹拌棒、2−クロロ−4−ヨードニコチノニトリル(1243mg、4.700mmol)、及び3−メチル−5−フェノキシ−ピリジン−2−アミン(890mg、4.44mmol)を含むマイクロ波バイアルに、DPEPhos(102mg、0.190mmol)、Pd(OAc)2(46mg、0.21mmol)、及びCs2CO3(2530mg、7.765mmol)を添加した。シリンジを介してバイアルを1,4ジオキサン(8mL)で処理し、混合物全体を真空下で1分間脱気し、次に窒素に通気した。反応混合物を90℃で16時間加熱した。反応混合物をエーテル(100mL)で希釈し、濾過して炭酸セシウムを除去した。フィルタケーキをEtOAc(50mL)で濯いだ。合わせた有機物を無水Na2SO4で乾燥し、濃縮乾固させ、DCM(50mL)で処理した。可溶性物質をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を得た(230mg、収率14.5%)。
工程B:(R)−tert−ブチル(3−(5−(3−メチル−5−フェノキシピリジン−2−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。2−クロロ−4−[(3−メチル−5−フェノキシ−2−ピリジル)アミノ]ピリジン−3−カルボニトリル(806mg、2.39mmol)、Cs2 CO3(2011mg、6.172mmol)、及びジオキサン(5mL)を含むマイクロ波バイアルを封止し、シリンジを介してジオキサン(5mL)で処理した。この反応物に、tert−ブチル(3R)−3−[(2−スルファニルアセチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(中間体22)(6.78mmol)を添加し、真空下で脱気し、N2に通気し、122℃で1時間加熱した。反応混合物を固体CDI(2000mg、12.33mmol)で一度に処理し、再封止し、70℃で60分間撹拌した。反応物をEtOAc(100mL)及びDCM(100mL)で希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、有機層を回収した。水層をEtOAc(100mL)で再度抽出し、合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を得た(712mg、収率49.5%)。
工程C:(R)−5−(3−メチル−5−フェノキシピリジン−2−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。ジオキサン(5mL)中の(R)−tert−ブチル3−(5−(3−メチル−5−フェノキシピリジン−2−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(710mg、1.18mmol)の溶液を4MのHCl−ジオキサン(5mL)で処理した。反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。次に、反応物をエーテル(15mL)でゆっくり処理し、得られた懸濁液を室温で10分間撹拌し、濾過し、真空下で乾燥させて、標記化合物を黄色の固体として得た(672mg、収率99.1%)。MS(ESI):C26H24N6O3Sの質量計算値、500.6;m/z実測値、501.1[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.58−8.53(d,J=6.5Hz,1H),8.25−8.21(d,J=3.4Hz,1H),7.56−7.52(d,J=2.7Hz,1H),7.51−7.45(m,2H),7.30−7.25(m,1H),7.22−7.17(m,2H),6.48−6.44(dd,J=6.5,0.9Hz,1H),4.35−4.25(m,1H),3.58−3.51(m,1H),3.39−3.33(m,1H),3.06−2.96(m,2H),2.28−2.22(s,3H),2.15−2.05(m,2H),1.93−1.75(m,2H)。
実施例596:(E)−N−(1−(4−ヒドロキシブテ−2−ノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
マイクロ波バイアルに、4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピペリジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例926)(300mg、0.618mmol)、4−ヒドロキシ−ブタ−2−エン酸(95mg、0.93mmol)、DMF(7mL)及びHATU(705mg、1.85mmol)を添加した。反応物をマイクロ波中、100℃で5分間加熱した。反応混合物をDCMで希釈し、水で洗浄した。反応物を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製し、標記化合物を得た(61.5mg、収率17.5%)。MS(ESI):C30H27N5O5Sの質量計算値、569.6;m/z実測値、570.10[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 8.31(d,J=5.5Hz,1H),8.03(s,1H),7.45−7.35(m,2H),7.30(dd,J=9.3,2.6Hz,2H),7.24−7.09(m,5H),6.88(dt,J=15.2,3.8Hz,1H),6.59(dt,J=15.3,2.1Hz,1H),6.17(dd,J=5.8,2.2Hz,1H),4.65(d,J=13.3Hz,1H),4.30(dd,J=3.8,2.1Hz,2H),4.23−4.10(m,2H),3.94(s,3H),3.23(t,J=12.8Hz,1H),2.83(t,J=12.6Hz,1H),2.06(t,J=15.7Hz,2H),1.52(d,J=12.4Hz,1H)。
実施例597:N−(1−(3−メトキシプロパノイル)ピペリジン−4−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(8mL)中の4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピペリジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例926)(300mg、0.618mmol)の溶液に、0℃でトリエチルアミン(0.389mL、2.80mmol)を添加し、続けて3−メトキシプロパノイルクロリド(70mg、0.57mmol)を添加した。この反応混合物を0℃で10分間撹拌した。反応を飽和NaHCO3水溶液でクエンチし、DCMで抽出した。反応層を無水Na2SO4で乾燥させて、濃縮乾固させ、残渣を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、標記化合物をオフホワイト色の固体として得た(207.3mg、収率58.7%)。MS(ESI):C30H29N5O5Sの質量計算値、571.7;m/z実測値、572.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 9.48(s,1H),8.35(d,J=5.5Hz,1H),7.47−7.36(m,2H),7.32−7.26(m,2H),7.22−7.08(m,5H),6.15(d,J=5.5Hz,1H),5.97−5.91(m,1H),4.70−4.62(m,1H),4.18(tdt,J=1.5,8.0,4.2Hz,1H),3.94(dd,J=1.2,6.7Hz,1H),3.71(q,J=6.4Hz,2H),3.35(s,3H),3.23−3.13(m,1H),2.76(td,J=13.0,2.9Hz,1H),2.63(td,J=6.5,2.8Hz,2H),2.13(d,J=12.6Hz,1H),2.04(dd,J=13.4,4.0Hz,1H),1.46(dd,J=12.6,4.1Hz,2H)。
実施例598:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−3−アミノ−4−((3−シクロブトキシフェニル)アミノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド。
実施例33、工程A〜Dと同様の方法を使用し、工程Aにおいて、4−ニトロフェノール及び2−ヨードプロパンの代わりに3−ニトロフェノール及びブロモシクロブタンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H27N5O4Sの質量計算値、517.6;m/z実測値、518.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.31−8.24(m,1H),7.51−7.41(m,1H),7.09−6.89(m,3H),6.85−6.73(m,1H),6.23−6.14(m,1H),6.13−6.08(m,1H),5.78−5.63(m,1H),4.78−4.67(m,1H),4.57−3.86(m,3H),3.24−3.09(m,1H),2.94−2.80(m,1H),2.51−2.39(m,2H),2.18−1.99(m,3H),1.92−1.79(m,2H),1.78−1.62(m,2H),1.61−1.50(m,1H)。
実施例599:(R)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシ−アニリンの代わりに、3−フェニルアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H21N5O2Sの質量計算値、455.14;m/z実測値、456.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.29(d,J=5.6Hz,1H),7.85−7.77(m,1H),7.76−7.59(m,4H),7.49−7.39(m,3H),7.39−7.30(m,1H),6.18(d,J=5.6Hz,1H),4.63−4.5.3(m,1H),3.65−3.51(m,2H),3.47−3.34(m,2H),2.48−2.31(m,1H),2.27−2.13(m,1H)。
実施例600:2−((1−アクリロイルピペリジン−3−イル)アミノ)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−4(5H)−オン。
無水メタノール(4mL)中の2−アミノ−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−4(5H)−オン(中間体56、100mg、0.257mmol)及びプロペ−2−ノイルピペリジン−3−オン(中間体79)(47.2mg、0.308mmol)の溶液に、室温でN2下、酢酸(0.05mL)を添加し、1時間撹拌した。反応混合物に、BH3−ピリジン錯体(35.8mg、0.386mmol)を室温で添加し、N2下、室温で終夜撹拌した。反応混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を明黄色の固体として得た(51mg、収率33%)。MS(ESI):C29H27N5O3Sの質量計算値、525.6;m/z実測値、526.4[M+H]+。
実施例601:(R)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−N−(1−(2−メチルアミノ)アセチル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R)−5−([1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミドを、実施例1の方法1、工程C〜を使用しGを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシ−アニリンの代わりに3−フェニルアニリンを使用して調製した。実施例75と同様の方法を使用し、2−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]酢酸(中間体21)を使用し、続けて精製した固体を6NHCl/MeOHで処理し、水で溶離するカラムクロマトグラフィ(0.1% HCOOH)/MeOHで精製して、標記化合物を調製し、所望の化合物を明黄色の固体として得た。MS(ESI):C28H26N6O3Sの質量計算値、526.6;m/z実測値、527.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.48(s,1H),8.31−8.22(m,1H),7.85−7.76(m,1H),7.75−7.57(m,4H),7.48−7.28(m,4H),6.23−6.08(m,1H),4.66−4.53(m,1H),3.92−3.87(m,2H),3.84−3.61(m,2H),3.60−3.39(m,2H),2.74−2.64(m,3H),2.38−2.02(m,2H)。
実施例602:(R)−4−オキソ−5−(2−フェニルピリジン−4−イル)−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシ−アニリンの代わりに、2−フェニルピリジン−4−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H20N6O2Sの質量計算値、456.5;m/z実測値、457.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3OD):δ 8.77−8.74(m,1H),8.09−8.06(m,1H),8.05−8.01(m,2H),7.90−7.87(m,1H),7.45−7.37(m,3H),7.31−7.28(m,1H),6.03−5.98(m,1H),4.52−4.42(m,1H),3.35−3.27(m,2H),3.19−3.16(m,1H),3.15−3.13(m,1H),2.24−2.14(m,1H),2.03−1.94(m,1H)。
実施例603:(R)−5−(3−シクロブチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例534、工程A〜Bで見られる手順を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H25N5O2Sの質量計算値、447.6;m/z実測値、448.1[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.53−8.46(d,J=6.6Hz,1H),7.60−7.54(t,J=7.8Hz,1H),7.51−7.45(m,1H),7.38−7.33(s,1H),7.30−7.24(m,1H),6.44−6.37(d,J=6.6Hz,1H),4.37−4.27(m,1H),3.71−3.62(m,1H),3.57−3.51(dd,J=12.4,4.0Hz,1H),3.39−3.33(m,1H),3.06−2.97(m,2H),2.44−2.34(m,2H),2.25−2.16(m,2H),2.14−2.03(m,3H),1.94−1.77(m,3H)。
実施例604:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(6−フェニルピリジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシ−アニリンの代わりに、6−フェニルピリジン−2−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H24N6O3Sの質量計算値、524.6;m/z実測値、525.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.24(s,1H),8.34−8.27(m,1H),8.20−8.07(m,3H),8.06−8.02(m,2H),7.58−7.52(m,1H),7.50−7.41(m,3H),6.82−6.69(m,1H),6.23−6.16(m,1H),6.11−6.03(m,1H),5.68−5.62(m,1H),4.50−4.09(m,1H),4.09−3.88(m,1H),3.86−3.68(m,1H),3.11−2.93(m,1H),2.80−2.62(m,1H),1.96−1.89(m,1H),1.79−1.72(m,1H),1.71−1.57(m,1H),1.46−1.35(m,1H)。
実施例605:(R)−5−(4−シクロブトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル3−(3−アミノ−4−((4−シクロブトキシ−2−メチルフェニル)アミノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。2−クロロ−4−((4−シクロブトキシ−2−メチルフェニル)アミノ)ニコチノニトリル(中間体34、481mg、1.53mmol)を含む封止管に、ジオキサン中の(R)−tert−ブチル3−(2−メルカプトアセトアミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(中間体22)(3.68mL、1.84mmol)の0.5M溶液を添加した。懸濁液を、封止管中の150℃のアルミニウムブロックで15分間加熱した。反応混合物を水浴で室温まで冷却して、標記化合物を得、それを次の反応で直接使用した。反応混合物を水浴中で冷却して、標記化合物を得(845mg)、これを後処理せずに直接次の反応に使用した。
工程B:(R)−tert−ブチル(3−(5−(4−シクロブトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。ジオキサン中の(R)−tert−ブチル3−(3−アミノ−4−((4−シクロブトキシ−2−メチルフェニル)アミノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(845mg、1.53mmol)に、CDI(0.994g、6.13mmol)を添加した。管を封止し、容器をアルゴンで2回排気及び再充填した。この混合物を150℃で10分間加熱した後、混合物を室温まで冷却した。混合物を水(50mL)とEtOAc(50mL)との間で分画した。水相をEtOAcで抽出し(2×50mL)、合わせた有機抽出物を1MのHCl(50mL)で洗浄し、続けて飽和NaCl水溶液(50mL)で洗浄した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄褐色の固体として得た(524.5mg、収率59%)。
工程C:(R)−5−(4−シクロブトキシ−2−メチルフェニル−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。ジオキサン(4mL)中の(R)−tert−ブチル3−(5−(4−シクロブトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(521.4mg、0.903mmol)の溶液にジオキサン(4mL)中の4MのHClを添加し、室温で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、固体を真空下で乾燥させて黄褐色の粉末として得た(556.9mg)。試料100mgをフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、黄褐色の粉末を得た(70.6mg)。この物質をRP−HPLCで再精製し、貯留された画分を部分的に濃縮してCH3CNを除去した後、飽和NaHCO3水溶液で塩基性にして、DCMで2回抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣を真空下で60℃で乾燥させて、明紅色の固体として、標記化合物を得た(31.3mg)。MS(ESI):C25H27N5O3Sの質量計算値、477.6;m/z実測値、478.2[M+H]+。1H NMR(400Mhz,クロロホルム−d):δ 8.33(d,J=5.56Hz,1H),7.08−7.12(m,1H),6.83(d,J=2.53Hz,1H),6.79(dd,J=3.03,8.59Hz,1H),6.13−6.24(m,1H),5.99(d,J=5.05Hz,1H),4.67(quin,J=7.07Hz,1H),4.08−4.18(m,1H),3.08(d,J=12.13Hz,1H),2.72−2.91(m,3H),2.42−2.52(m,2H),2.14−2.26(m,2H),2.12(s,3H),1.66−1.95(m,6H),1.50−1.63(m,1H)。
実施例606:2−((1−アクリロイルピペリジン−4−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−4(5H)−オン。
実施例600と同様の条件を使用して、1−プロペ−2−ノイルピペリジン−4−オン(中間体80)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H27N5O3Sの質量計算値、525.6;m/z実測値、526.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 7.96(d,J=5.4Hz,1H),7.47−7.37(m,2H),7.29(d,J=8.5Hz,1H),7.20−7.14(m,1H),7.11−7.06(m,2H),7.06−7.02(m,1H),6.96−6.86(m,1H),6.87−6.74(m,1H),6.12−6.00(m,1H),5.70(d,J=5.4Hz,1H),5.67−5.58(m,1H),4.94−4.78(m,1H),4.25−4.10(m,1H),4.00−3.87(m,1H),3.22−3.18(m,1H),2.99−2.87(m,1H),2.05(s,3H),1.97−1.88(m,2H),1.37−1.25(m,2H)。
実施例607:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−メチル−3−(トリフルオロメチル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例534、工程A〜Cで見られる手順を使用し、工程Aにおいて3−シクロブチルアニリンの代わりに4−メチル−3−(トリフルオロメチル)アニリンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H22F3N5O3Sの質量計算値、529.5;m/z実測値、530.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.23(br.s.,1H),8.33(d,J=5.56Hz,1H),8.06−8.17(m,1H),7.88(s,1H),7.67−7.73(m,2H),6.72−6.88(m,1H),6.11(d,J=16.67Hz,1H),6.05(d,J=5.56Hz,1H),5.69(dd,J=2.27,10.36Hz,1H),4.43−4.54(m,0.5H),4.16−4.26(m,0.5H),3.96−4.10(m,1H),3.73−3.86(m,1H),2.92−3.17(m,1H),2.61−2.83(m,1H),2.55(m,3H),1.89−1.99(m,1H),1.73−1.85(m,1H),1.57−1.74(m,1H),1.43(m,1H)。
実施例608:5−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−((R)−1−((E)−4−((4aR,7aS)−テトラヒドロ−2H−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピロール−6(3H)−イル)ブテ−2−ノイル)ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例33の工程A〜Dと同様の方法を使用し、(E)−4−(4aR,7aS)−テトラヒドロ−2H−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピロール−6(3H)−イル)ブタ−2−エン酸(中間体72)の調製。オンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C34H40N6O6Sの質量計算値、660.8;m/z実測値、661.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.31−8.24(m,1H),7.24−7.17(m,1H),6.98−6.87(m,2H),6.80−6.56(m,2H),6.04−5.96(m,1H),4.70−4.58(m,1H),4.20−3.84(m,5H),3.80−3.63(m,2H),3.58−3.32(m,4H),3.24−3.05(m,1H),3.04−2.72(m,5H),2.13−1.97(m,4H),1.92−1.65(m,2H),1.65−1.51(m,1H),1.38−1.28(m,6H)。
実施例609:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(4−シクロブトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R)−5−(4−シクロブトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例605)をキラル分割法Aで精製して*Sアトロプ異性体を得た後、実施例1、方法1の工程Hを行って標記化合物を得た。MS(ESI):C28H29N5O4Sの質量計算値、531.6;m/z実測値、532.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.30(d,J=5.56Hz,1H),7.20(d,J=8.59Hz,1H),6.91(d,J=2.53Hz,1H),6.74−6.88(m,2H),6.21(dd,J=3.03,16.67Hz,1H),6.02(d,J=5.56Hz,1H),5.74(t,J=8.59Hz,1H),4.75(quin,J=7.07Hz,1H),4.50−4.59(m,0.5H),4.26−4.36(m,0.5H),4.14−4.23(m,0.5H),3.90−4.05(m,1.5H),3.11−3.24(m,1H),2.82−2.98(m,1H),2.43−2.56(m,2H),2.01−2.24(m,6H),1.82−1.93(m,2H),1.68−1.82(m,2H),1.52−1.68(m,1H)。
実施例610:(R)−4−オキソ−5−(4−フェニルピリジン−2−イル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシ−アニリンの代わりに、4−フェニルピリジン−2−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H22N6O2Sの質量計算値、470.5;m/z実測値、471.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.75−8.66(m,1H),8.34−8.30(m,1H),7.95−7.87(m,2H),7.83−7.78(m,2H),7.54−7.44(m,3H),6.28−6.22(m,1H),4.31−4.19(m,1H),3.56−3.47(m,1H),3.37−3.34(m,1H),3.00−2.88(m,2H),2.16−2.01(m,2H),1.86−1.67(m,2H)。
実施例4:(3R,5R)−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−5−(4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。
乾燥したフラスコに、(3R,5R)−tert−ブチル3−アミノ−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(中間体04)(2.00g、7.91mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(3.778mL、21.58mmol)、及びTHF(29mL)を添加し、0℃に冷却した。4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボニルクロリド(中間体40)(3.035g、7.194mmol)を0℃で滴下した。反応をLCMSでモニタし、完了したら飽和NaHCO3で反応をクエンチし、DCMで抽出し、濃縮乾固させた。残渣を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製し、標記化合物を得た(2880mg、収率66.5%)。MS(ESI):C31H31N5O6Sの質量計算値、601.7;m/z実測値、602.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 9.48(s,1H),8.32(d,J=5.6Hz,1H),7.44−7.36(m,2H),7.30(dt,J=13.9,5.7Hz,2H),7.22−7.08(m,5H),6.13(d,J=5.5Hz,1H),5.98(s,1H),4.35(d,J=5.2Hz,1H),3.99(s,1H),3.73(s,2H),3.55(s,2H),3.24(s,1H),2.00−1.75(m,2H),1.49(s,9H)。
実施例612:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:メチル5−(4−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート。実施例534、工程Aで見られる手順を使用して、3−シクロブチルアニリン及びtert−ブチル(3R)−3−[(2−スルファニルアセチル)アミノ]ピペリジン−1−カルボキシレート(中間体22)の代わりに、4−(オキセタン−3−イルオキシ)アニリン及びメチル2−スルファニルアセテートを使用して、標記化合物を調製して、標記化合物を得た(2.093g、収率88.07%)。
工程B:リチウム5−(4−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート。丸底フラスコに、メチル5−(4−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート(2.0g、5.0mmol)及びTHF(40mL)を添加し、撹拌しながら2.0当量のLiOH(2M溶液、5.033mL、10.07mmol)を添加した。20分後、MeOH(10mL)を添加し、60℃で2時間加熱した後、水(10mL)を添加し、70℃で30分間加熱し、次に60℃で4時間、及び室温で終夜加熱した。次の日、それを60℃で6時間以上加熱し、室温まで放冷した。反応混合物を濃縮乾固し、過剰の溶媒を除去するためにMeOHで数回蒸発乾固させた。残渣をMeOH(10mL)に溶解させ、生成物をエーテル(約800mL)を使用して沈殿させた。沈殿物を濾過によって回収し、乾燥させて、標記化合物を褐色の固体として得た(2.007g、収率102.4%)。
工程C:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。40mLバイアルに、リチウム5−(4−(オキセタン−3−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート(250mg、0.64mmol)、1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)、THF(3.0mL)、及びジイソプロピルアミン(1.0mL、6.4mmol)を添加し、室温で撹拌しながら1−プロパンホスホン酸無水物(1.28mL、1.93mmol)を添加し、室温で終夜撹拌した。反応混合物をEtOAc(3回)及びDCMで抽出した。合わせた有機相を、水及び生理食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(43mg、収率13%)。MS(ESI):C26H25N5O5Sの質量計算値、519.6;m/z実測値、520.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.18(d,J=5.4Hz,1H),7.26(d,J=8.5Hz,2H),6.89(d,J=8.6Hz,2H),6.79−6.63(m,1H),6.10(d,J=16.8Hz,1H),6.01(d,J=5.6Hz,1H),5.70−5.59(m,1H),5.31−5.22(m,1H),5.03−4.91(m,2H),4.68−4.60(m,2H),4.45(d,J=14.6Hz,0.5H),4.21(d,J=12.3Hz,0.5H),4.08(d,J=13.2Hz,0.5H),3.95−3.81(m,1.5H),3.15−3.03(m,1H),2.87−2.74(m,1H),2.02−1.95(m,1H),1.87−1.74(m,1H),1.71−1.59(m,1H),1.55−1.43(m,1H)。
実施例613:(R)−5−(3−シクロペンチルオキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例33と同様の方法を使用して、工程A〜Cにおいて3−ニトロフェノール及びブロモシクロペンタンを使用して、標記化合物を調製して、2−クロロ−4−((3−シクロペンチルフェニル)アミノ)ニコチノニトリルを得た。これを実施例1の方法1、工程C〜Hに供し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用した。MS(ESI):C25H27N5O3Sの質量計算値、477.6;m/z実測値、478.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6):δ 8.50(s,1H),8.39−8.35(m,1H),7.57−7.48(m,1H),7.16−7.08(m,1H),7.04−6.97(m,2H),6.20−6.15(m,1H),4.93−4.86(m,1H),4.35−4.24(m,1H),3.48−3.40(m,1H),3.34−3.30(m,1H),2.99−2.86(m,2H),2.08−1.95(m,4H),1.90−1.78(m,6H),1.72−1.63(m,2H)。
実施例614:N−((3R,4R)−1−アクリロイル−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル)−5−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例33と同様に、工程Gを参照し、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、tert−ブチル(3S,4R)−3−アミノ−4−ヒドロキシ−ピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H27N5O5Sの質量計算値、521.6;m/z実測値、522.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.29(d,J=5.5Hz,1H),7.31−7.15(m,1H),7.01−6.85(m,2H),6.70−6.50(m,1H),6.38−6.20(m,1H),6.02(d,J=5.5Hz,1H),5.83−5.69(m,1H),4.74−4.36(m,3H),4.13−3.47(m,4H),2.10(s,3H),1.42−1.30(m,6H)。
実施例5:N−(トランス−3−ヒドロキシピペリジン−4−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(20mL)中のトランス−tert−ブチル3−ヒドロキシ−4−(4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(実施例617)(1200mg、2.00mmol)の溶液に、室温でTFA(34mL)を滴下した。反応物を室温で30分間撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、残渣を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、標記化合物をオフホワイト色の固体として得た(905mg、収率90.5%)。MS(ESI):C26H23N5O4Sの質量計算値、501.6;m/z実測値、502.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 8.30−8.21(m,1H),7.72(s,1H),7.55(s,2H),7.41(tt,J=18.0,8.9Hz,4H),7.29(d,J=1.2Hz,1H),7.16(ddt,J=27.3,18.8,9.9Hz,3H),6.16−6.07(m,1H),3.91(s,1H),3.55(d,J=12.8Hz,1H),3.45−3.37(m,5H),3.07(dd,J=20.2,10.1Hz,1H),2.95(d,J=12.0Hz,1H),2.20(d,J=15.2Hz,1H)。
実施例616:(R)−5−(3−シクロヘキシルオキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Aにおいてフェノール及び5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりにメタンスルホン酸シクロヘキシル及び3−ニトロフェノールを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H29N5O3Sの質量計算値、491.6;m/z実測値、492.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.01(d,J=5.7Hz,1H),7.48−7.33(m,1H),7.04−6.93(m,1H),6.89−6.77(m,2H),5.87(d,J=5.7Hz,1H),4.40−4.28(m,1H),4.02−3.89(m,1H),3.22−3.10(m,1H),2.95−2.82(m,1H),2.69−2.49(m,2H),2.09−1.92(m,3H),1.83−1.73(m,3H),1.71−1.62(m,1H),1.61−1.48(m,4H),1.44−1.28(m,3H)。
実施例6:トランス−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−4−(4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。
乾燥したフラスコに、トランス−4−アミノ−1−boc−3−ヒドロキシピペリジン(1.00g、4.62mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(2.207mL、12.61mmol)及びTHF(17mL)を添加し、0℃に冷却した。4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボニルクロリド(中間体40)(1.773g、4.203mmol)を0℃で滴下した。反応をLCMSでモニタし、完了したら飽和NaHCO3で反応をクエンチし、DCMで抽出し、濃縮乾固させた。残渣を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製し、標記化合物を得た。(1700mg、収率67.2%)。MS(ESI):C31H31N5O6Sの質量計算値、601.7;m/z実測値、602.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 8.17(d,J=5.5Hz,1H),7.55(dd,J=9.0,2.5Hz,1H),7.44−7.36(m,2H),7.26(dd,J=8.6,2.5Hz,1H),7.22−7.06(m,6H),6.14(d,J=7.3Hz,1H),6.03(d,J=5.5Hz,1H),4.36(s,2H),4.12(q,J=7.2Hz,1H),3.93(dd,J=14.2,7.5Hz,1H),3.60(td,J=10.1,5.0Hz,1H),2.73(s,1H),2.62(s,1H),2.04(s,2H),1.45(s,9H)。
実施例618:(R)−4−オキソ−5−(5−フェニルピリジン−3−イル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて5−フェニルピリジン−3−アミンを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物っを調製した。MS(ESI):C25H22N6O2Sの質量計算値、470.5;m/z実測値、471.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.97−8.91(m,1H),8.61−8.53(m,1H),8.51(s,1H),8.28−8.22(m,1H),8.21−8.16(m,1H),7.74−7.68(m,2H),7.52−7.41(m,3H),6.20−6.13(m,1H),4.23−4.13(m,1H),3.42−3.34(m,1H),3.23−3.13(m,1H),2.97−2.82(m,2H),2.08−1.95(m,2H),1.81−1.67(m,2H)。
実施例619:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:2−フェノキシピリミジン−5−アミン。標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Bと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに、2−クロロ−5−ニトロ−ピリミジンを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メトキシピリミジン−5−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−フェノキシピリジン−5−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C22H21N7O4Sの質量計算値、479.5;m/z実測値、480.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.71(s,2H),8.35−8.30(m,1H),6.83−6.68(m,1H),6.34−6.24(m,1H),6.22−6.12(m,1H),5.77−5.64(m,1H),4.45−3.75(m,6H),3.20−3.06(m,1H),2.94−2.80(m,1H),2.11−1.99(m,1H),1.90−1.80(m,1H),1.79−1.64(m,1H),1.62−1.48(m,1H)。
実施例620:(R)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−5−(3−トリフルオロメトキシ)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程B〜Hと同様の方法で、工程Bにおいて2−メチル−1−ニトロ−4−フェノキシ−ベンゼンの代わりに、1−ニトロ−3−(トリフルオロメトキシ)ベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C21H18F3N5O3Sの質量計算値、477.5;m/z実測値、478.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.04(d,J=5.7Hz,1H),7.69−7.59(m,1H),7.42−7.33(m,2H),7.32−7.25(m,1H),5.87(d,J=5.7Hz,1H),4.01−3.91(m,1H),3.22−3.11(m,1H),2.92−2.83(m,1H),2.65−2.54(m,2H),2.08−1.99(m,1H),1.83−1.75(m,1H),1.71−1.52(m,2H)。
実施例621:(R)−5−(3−シクロブトキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:1−シクロブトキシ−3−ニトロベンゼン。実施例33、工程Aと同様の方法を使用し、4−ニトロフェノール及び2−ヨードプロパンの代わりに3−ニトロフェノール及びブロモシクロブタンを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(3−シクロブトキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1、工程B〜Hと同様の方法を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H25N5O3Sの質量計算値、463.6;m/z実測値、464.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.46(s,1H),8.31−8.25(m,1H),7.52−7.43(m,1H),7.05−6.89(m,3H),6.16−6.08(m,1H),4.77−4.66(m,1H),4.31−4.18(m,1H),3.57−3.45(m,1H),3.37−3.32(m,1H),3.02−2.85(m,2H),2.53−2.40(m,2H),2.20−1.97(m,4H),1.90−1.65(m,4H)。
実施例622:(R)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−5−(3−ピリジン−2−イル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例540、工程A〜Bで見られる手順を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H22N6O2Sの質量計算値、470.5;m/z実測値、471.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.8.92−8.88(m,1H),8.77−8.66(m,1H),8.52−8.40(m,2H),8.25−8.05(m,3H),8.01−7.93(m,1H),7.89−7.80(m,1H),6.45(d,J=6.1Hz,1H),4.38−4.25(m,1H),3.58−3.50(m,1H),3.40−3.33(m,1H),3.06−2.96(m,2H),2.16−2.04(m,2H),1.93−1.75(m,2H)。
実施例623:(R)−4−オキソ−5−(6−フェニルピリジン−2−イル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシ−アニリンの代わりに、3−フェニルアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H22N6O2Sの質量計算値、470.5;m/z実測値、471.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6):δ 8.31−8.27(m,1H),8.13−8.04(m,2H),8.02−7.97(m,2H),7.50−7.46(m,1H),7.45−7.38(m,3H),6.24−6.19(m,1H),4.20−4.16(m,1H),3.35−3.29(m,1H),3.20−3.15(m,1H),2.88−2.75(m,2H),1.95−1.85(m,2H),1.76−1.57(m,2H)。
実施例624:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−(トリフルオロメトキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
*Rアトロプ異性体が得られる以外は、実施例505で見られる手順を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H22F3N5O4Sの質量計算値、545.5;m/z実測値、546.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32(d,J=5.56Hz,1H),7.48(d,J=8.59Hz,1H),7.43(s,1H),7.35(d,J=9.09Hz,1H),6.73−6.87(m,1H),6.21(dd,J=3.28,16.93Hz,1H),6.02(d,J=5.56Hz,1H),5.74(t,J=8.34Hz,1H),4.53(d,J=2.53Hz,0.5H),4.31(d,J=12.63Hz,0.5H),4.14−4.23(m,0.5H),3.88−4.07(m,1.5H),3.15−3.26(m,1H),2.81−3.02(m,1H),2.22(s,3H),2.02−2.14(m,1H),1.83−1.95(m,1H),1.66−1.84(m,1H),1.50−1.66(m,1H)。
実施例625:(3S,4S)−tert−ブチル3−フルオロ−4−(4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピロリジン−1−カルボキシレート。
乾燥したフラスコに、(3R,4S)−tert−ブチル3−アミノ−4−フルオロピロリジン−1−カルボキシレート(241mg、1.185mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.622mL、3.56mmol)、及びTHF(5mL)を添加し、0℃に冷却した。4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボニルクロリド(中間体40)(0.500g、1.18mmol)を0℃で滴下した。反応をLCMSでモニタし、完了したら飽和NaHCO3で反応をクエンチし、DCMで抽出し、濃縮乾固させた。残渣を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製し、標記化合物をオフホワイト色の固体として得た(480g、収率69%)。MS(ESI):C30H28FN5O5Sの質量計算値、589.6;m/z実測値、590.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 9.56(s,1H),8.27(d,J=5.5Hz,1H),7.47−7.30(m,4H),7.21−7.05(m,5H),6.13(d,J=5.5Hz,1H),3.73(dd,J=12.1,5.8Hz,2H),3.69−3.57(m,3H),3.55−3.43(m,1H),1.41(t,J=4.6Hz,9H)。
実施例626:(R)−5−(4−シクロブトキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法を使用し、工程Aにおいて4−シクロブトキシアニリンを使用し、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H25N5O3Sの質量計算値、463.6;m/z実測値、464.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33(d,J=5.56Hz,1H),7.26−7.32(m,2H),7.03(d,J=9.09Hz,2H),6.16(d,J=5.56Hz,1H),4.77(quin,J=7.07Hz,1H),4.21−4.31(m,1H),3.53(dd,J=3.79,11.87Hz,1H),3.33−3.40(m,1H),2.87−3.00(m,2H),2.46−2.57(m,2H),2.02−2.23(m,4H),1.67−1.94(m,4H)。
実施例627:tert−ブチル−4−(4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。
4−アミノ−1−Boc−ピペリジン(1.62g、7.82mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(3.74mL、21.3mmol)、及びTHF(28mL)を含む乾燥したフラスコに、0℃で4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボニルクロリド(中間体40)(3.00g、7.11mmol)を滴下した。反応を、LCMSによりモニタした。反応が完了したら、飽和NaHCO3で反応をクエンチし、DCMで抽出し、濃縮乾固させた。残渣を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製し、標記化合物をオフホワイト色の固体として得た(3800g、収率91.2%)。MS(ESI):C31H31N5O5Sの質量計算値、585.7;m/z実測値、585.9[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.46(s,1H),8.35(d,J=5.4Hz,1H),7.45−7.35(m,2H),7.28(d,J=8.7Hz,2H),7.23−7.07(m,5H),6.15(dd,J=5.7,1.9Hz,1H),5.55(d,J=7.8Hz,1H),4.10(qt,J=12.0,8.2,7.3Hz,3H),2.90(t,J=12.7Hz,2H),2.07−1.97(m,2H),1.47(s,11H)。
実施例628:(R)−tert−ブチル(3−(4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。
実施例627で見られるものと同様の条件を使用して、工程Gにおいて(R)−1−Boc−3−アミノピペリジンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C31H31N5O5Sの質量計算値、585.7;m/z実測値、586.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 9.48(s,1H),8.34(d,J=5.5Hz,1H),7.44−7.36(m,2H),7.29(dd,J=6.6,2.7Hz,2H),7.22−7.07(m,5H),6.15(d,J=5.5Hz,1H),4.11(p,J=6.6,6.1Hz,2H),3.63(s,1H),3.46(s,2H),3.39(s,1H),2.04(s,1H),1.73(dq,J=12.7,6.1Hz,1H),1.59(dt,J=13.5,6.6Hz,1H),1.50(s,9H),1.26(t,J=7.2Hz,1H)。
実施例629:(R)−5−(3−シクロヘキシルフェニルブチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
方法1、工程F〜Hで見られる手順を使用して、メチル5−(3−シクロヘキシルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート(実施例519の工程Bのとおりに合成)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H29N5O2Sの質量計算値、475.6;m/z実測値、476.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.53(s,1H),8.32(d,J=5.5Hz,1H),7.59−7.51(m,1H),7.47−7.41(m,1H),7.33−7.30(m,1H),7.28−7.22(m,1H),6.07(d,J=5.6Hz,1H),4.36−4.24(m,1H),3.48−3.40(m,1H),3.28−3.23(m,1H),2.99−2.87(m,2H),2.69−2.62(m,1H),2.09−1.98(m,2H),1.97−1.82m,5H),1.81−1.74(m,2H),1.57−1.41(m,4H),1.38−1.26(m,1H)。
実施例630:(R)−5−(3−イソプロピルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程E〜Gと同様の方法を使用して、メチル3−アミノ−4−((3−イソプロピルフェニル)アミノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(実施例529、工程Aのとおりに調製)を使用し、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C23H25N5O2Sの質量計算値、435.5;m/z実測値、436.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.45(s,1H),8.32−8.29(m,1H),7.59−7.49(m,1H),7.46−7.40(m,1H),7.32−7.27(m,1H),7.24−7.18(m,1H),6.12−6.06(m,1H),4.34−4.19(m,1H),3.54−3.45(m,1H),3.36−3.31(m,1H),3.06−2.85(m,3H),2.17−1.99(m,2H),1.88−1.69(m,2H),1.31−1.25(m,6H)。
実施例631:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(3−(ピリジン−4−イル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて3−(ピリジン−4イル)アニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H24N6O3Sの質量計算値、524.6;m/z実測値、525.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.27−10.07(m,1H),8.67−8.58(m,2H),8.34−8.22(m,1H),8.18−8.02(m,1H),8.00−7.88(m,2H),7.79−7.68(m,3H),7.59−7.46(m,1H),6.85−6.63(m,1H),6.14−5.99(m,2H),5.74−5.55(m,1H),4.47−4.12(m,1H),4.07−3.88(m,1H),3.85−3.65(m,1H),3.11−2.91(m,1H),2.80−2.63(m,1H),1.96−1.72(m,2H),1.72−1.54(m,1H),1.47−1.34(m,1H)。
実施例632:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3−オキセタン−3−イル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:3−メチル−(オキセタン−3イル)アニリン。丸底フラスコに、3−アミノフェニルボロン酸ピナコールエステル(12.28g、54.36mmol)、ヨウ化ニッケル(II)(849mg、2.72mmol)、トランス−2−アミノシクロヘキサノール塩酸塩(412mg、2.72mmol)、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(9.967g、54.36mmol)、及びiPrOH(54mL)中の3−ヨードオキセタン(5.00g、27.2mmol)の懸濁液を添加した。反応物を室温で撹拌しながらN2で30分間パージし、次に120℃まで上昇させながらN2で更に15分間パージした。反応物を120℃で3時間撹拌した。反応物を放冷し、水でクエンチし、EtOAc及び生理食塩水で抽出し、有機層を回収し、水相をEtOAcで再抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を褐色の油状物として得た(3.24g、収率79.9%)。
工程B:5−(3−オキセタン−3−イル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。方法1工程C〜Fと同様の方法で、工程Cで3−(オキセタ−3−イル)アニリンを使用して、標記化合物を調製した。(908mg,収率32.6%)。
工程C:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3−(オキセタン−3−イル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。5−(3−(オキセタン−3−イル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(150mg、0.408mmol)、1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間15)(189mg、1.23mmol)、THF(2mL)、及びジイソプロピルエチルアミン(0.352mL、2.04mmol)の溶液に、1−プロパンホスホン酸無水物(0.408mL、0.612mmol)を添加し、室温で終夜撹拌した。反応混合物にEtOAc及びH2Oを添加し、有機相を集め、H2 OをEtOAcで再抽出した。合わせた有機物をH2O及び生理食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製した後、標記化合物を白色の固体として得た(39.9mg、収率19.4%)。MS(ESI):C26H25N5O4Sの質量計算値、503.6;m/z実測値、504.1[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ8.28(d,J=5.6Hz,1H),7.63(d,J=5.0Hz,2H),7.53(s,1H),7.40−7.33(m,1H),6.85−6.74(m,1H),6.20(dd,J=16.7,7.6Hz,1H),6.11(d,J=5.6Hz,1H),5.73(dd,J=20.4,10.8Hz,1H),5.14−5.08(m,2H),4.82−4.76(m,2H),4.58−4.50(m,1H),4.41−4.34(m,1H),4.34−4.28(m,0H),4.20(d,J=1.3Hz,1H),4.04−3.91(m,1H),3.21−3.14(m,1H),2.89(q,J=1.9Hz,1H),2.11−2.04(m,1H),1.91−1.83(m,1H),1.80−1.67(m,1H),1.65−1.53(m,1H)。
実施例633:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−(イソプロポキシ)−3−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例534、工程A〜Cで見られる手順を使用し、工程Aにおいて3−シクロブチルアニリンの代わりに4−イソプロポキシ−3−メチル−アニリンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H29N5O4Sの質量計算値、519.6;m/z実測値、520.2[M+H]+。1H NMR(600MHz,DMSO−d6):δ 10.18−9.96(d,J=16.7Hz,1H),8.33−8.29(d,J=5.5Hz,1H),8.11−7.91(m,1H),7.22−7.17(m,2H),7.14−7.09(m,1H),6.84−6.70(m,1H),6.14−6.07(d,J=16.6Hz,1H),6.06−6.00(d,J=5.5Hz,1H),5.71−5.64(m,1H),4.72−4.60(m,1H),4.50−4.15(m,1H),4.10−3.93(m,1H),3.84−3.72(m,1H),3.16−2.93(m,1H),2.83−2.63(m,1H),2.20−2.13(s,3H),2.00−1.90(m,1H),1.83−1.76(m,1H),1.73−1.59(m,1H),1.50−1.38(m,1H),1.36−1.30(m,6H)。
実施例634:(R)−5−(2−シクロブチルピリジン−4−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例534、工程A〜Bで見られる手順を使用し、工程Aにおいて3−シクロブチルアニリンの代わりに2−シクロブチルピリジン−4−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C23H24N6O2Sの質量計算値、448.5;m/z実測値、449.1[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.72−8.66(d,J=5.2Hz,1H),8.21−8.14(d,J=5.6Hz,1H),7.45−7.38(d,J=1.9Hz,1H),7.36−7.30(dd,J=5.3,1.9Hz,1H),6.12−6.07(d,J=5.6Hz,1H),4.22−4.13(m,1H),3.85−3.74(m,1H),3.40−3.33(m,1H),3.20−3.09(m,1H),2.97−2.82(m,2H),2.47−2.32(m,4H),2.18−1.89(m,4H),1.82−1.68(m,2H)。
実施例635:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(6−フェノキシピリジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例534、工程A〜Cで見られる手順を使用し、工程Aにおいて3−シクロブチルアニリンの代わりに6−フェノキシピリジン−2−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H24N6O4Sの質量計算値、540.6;m/z実測値、541.0[M+H]+。1H NMR(600MHz,CD3OD):δ 8.34−8.24(m,1H),8.11−8.04(m,1H),7.40−7.34(m,2H),7.32−7.27(d,J=7.4Hz,1H),7.20−7.12(m,4H),6.83−6.73(m,1H),6.29−6.23(d,J=5.5Hz,1H),6.23−6.16(m,1H),5.77−5.69(m,1H),4.55−4.24(m,1H),4.20−3.91(m,2H),3.23−3.12(m,1H),2.97−2.85(m,1H),2.12−2.01(d,J=12.3Hz,1H),1.91−1.82(m,1H),1.80−1.65(m,1H),1.64−1.52(m,1H)。
実施例636:(R)−5−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例534、工程A〜Bに見られる手順を使用して、工程Aにおいて、3−シクロブチルアニリンの代わりに2,2−ジフルオロ−5−アミノベンゾジオキソールを使用し、工程Bにおいて、4MのHCl及びジオキサンの代わりにTFA、DCM及びDCEを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C21H17F2N5O4Sの質量計算値、473.5;m/z実測値、474.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.29(d,J=5.6Hz,1H),7.46−7.39(m,2H),7.31−7.24(m,1H),6.17(d,J=5.6Hz,1H),4.28−4.20(m,1H),3.49−3.43(m,1H),3.30−3.25(m,1H),2.97−2.90(m,2H),2.11−2.02(m,2H),1.87−1.70(m,2H)。
実施例637:(R)−5−(3−イソプロポキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例534、工程A〜Bで見られる手順を使用し、工程Aにおいて3−シクロブチルアニリンの代わりに3−イソプロポキシアニリンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C23H25N5O3Sの質量計算値、451.5;m/z実測値、452.1[M+H]+。1H NMR(500MHz,DMSO−d6):δ 8.62−8.50(d,J=6.1Hz,1H),8.19−8.10(d,J=5.5Hz,1H),7.46−7.39(m,1H),7.03−6.98(m,1H),6.90−6.82(m,2H),5.89−5.83(d,J=5.5Hz,1H),4.67−4.57(m,1H),4.06−3.95(m,1H),3.27−3.20(m,2H),3.09−3.01(m,1H),2.77−2.61(m,2H),1.98−1.89(m,1H),1.85−1.76(m,1H),1.66−1.49(m,2H),1.28(d,6H)。
実施例638:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3−(tert−ブチル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例534、工程A〜Cで見られる手順を使用し、工程Aにおいて3−シクロブチルアニリンの代わりに3−(tert−ブチル)アニリンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H29N5O3Sの質量計算値、503.6;m/z実測値、504.1[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.27(d,J=5.6Hz,1H),7.61(d,J=8.1Hz,1H),7.54(t,J=7.9Hz,1H),7.50(s,1H),7.24(d,J=7.7Hz,1H),6.86−6.74(m,1H),6.20(dd,J=16.8,7.3Hz,1H),6.06(d,J=5.6Hz,1H),5.73(dd,J=18.1,10.9Hz,1H),4.59−4.28(m,1H),4.23−3.93(m,2H),3.22−3.10(m,1H),2.89(q,J=1.1Hz,1H),2.12−2.03(m,1H),1.90−1.83(m,1H),1.80−1.66(m,1H),1.66−1.52(m,1H),1.37(s,9H)。
実施例639:(3S,4S)−tert−ブチル3−メトキシ−4−(4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピロリジン−1−カルボキシレート。
実施例1の方法1の工程Gと同様にして、4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体58)を使用し、かつ工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに(3S,4S)−3−アミノ−4−メトキシ−ピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C31H31N5O6Sの質量計算値、601.7;m/z実測値、602.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 9.52(s,1H),8.31(d,J=5.5Hz,1H),7.43−7.28(m,4H),7.22−7.07(m,6H),6.56(s,1H),6.14(d,J=5.5Hz,1H),4.52(tt,J=6.2,2.6Hz,1H),3.92(dd,J=10.1,5.1Hz,1H),3.73(dd,J=1.9,6.0Hz,1H),3.60(dd,J=12.4,4.9Hz,1H),3.53−3.43(m,4H),1.38(m,9H)。
実施例640:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(5−(イソプロポキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例534、工程A〜Cで見られる手順を使用し、工程Aにおいて3−シクロブチルアニリンの代わりに5−イソプロポキシ−2−メチル−アニリンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H29N5O4Sの質量計算値、519.6;m/z実測値、520.1[M+H]+。1H NMR(600MHz,CD3OD):δ8.34−8.28(d,J=5.6Hz,1H),7.37−7.31(d,J=8.5Hz,1H),7.04−6.99(m,1H),6.96−6.91(d,J=2.8Hz,1H),6.84−6.74(m,1H),6.25−6.16(m,1H),6.05−6.01(m,1H),5.77−5.70(m,1H),4.63−4.56(m,1H),4.55−4.26(m,1H),4.22−3.92(m,2H),3.23−3.14(m,1H),2.99−2.85(m,1H),2.11−2.05(s,4H),1.92−1.83(m,1H),1.81−1.68(m,1H),1.65−1.49(m,1H),1.32−1.29(s,6H)。
実施例641:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−(tert−ブチルスルホニル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例534、工程A〜Cで見られる手順を使用し、工程Aにおいて3−シクロブチルアニリンの代わりに4−(tert−ブチルスルホニル)アニリンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H29N5O5S2の質量計算値、567.7;m/z実測値、568.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.51(s,1H),8.38(d,J=5.3Hz,1H),8.11(d,J=8.6Hz,2H),7.58(d,J=8.2Hz,2H),6.69−6.56(m,1H),6.50−6.38(m,0.5H),6.35(s,1H),6.08(d,J=4.8Hz,1H),5.76(s,1H),5.58(s,0.5H),4.21−3.31(m,5H),2.18−1.70(m,4H),1.42(s,9H)。
実施例642:(R)−5−(4−ヒドロキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例534、工程A〜Bに見られる手順を使用して、工程Aにおいて、3−シクロブチルアニリンの代わりに4−(tert−ブトキシ)アニリンを使用し、工程Bにおいて、4MのHCl及びジオキサンの代わりにTFA及びジクロロエタンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C20H19N5O3Sの質量計算値、409.5;m/z実測値、410.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32(d,J=5.6Hz,1H),7.22(d,J=8.7Hz,2H),6.98(d,J=8.7Hz,2H),6.17(d,J=5.6Hz,1H),4.32−4.19(m,1H),3.53(dd,J=12.1,3.8Hz,1H),3.36(d,J=12.7Hz,1H),3.01−2.90(m,2H),2.16−2.02(m,2H),1.94−1.67(m,2H)。
実施例643:(R)−5−(3−アセチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例534、工程A〜Bで見られる手順を使用し、工程Aにおいて3−シクロブチルアニリンの代わりに1−(3−アミノフェニル)エタノンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C22H21N5O3Sの質量計算値、435.5;m/z実測値、436.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,DMSO−d6):δ 10.37−10.27(s,1H),9.45−9.31(m,1H),9.26−9.06(m,1H),8.44−8.31(m,2H),8.19−8.11(m,1H),8.10−8.03(s,1H),7.83−7.74(m,2H),6.10−5.99(d,J=5.6Hz,1H),4.29−4.16(m,1H),3.35−3.26(d,J=1.5Hz,1H),3.23−3.13(d,J=12.2Hz,1H),2.96−2.76(m,2H),2.65−2.58(s,3H),1.97−1.86(m,2H),1.80−1.59(m,2H)。
実施例644:(R)−5−(5−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例534、工程A〜Bで見られる手順を使用し、工程Aにおいて3−シクロブチルアニリンの代わりに5−イソプロポキシ−2−メチル−アニリンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H27N5O3Sの質量計算値、465.6;m/z実測値、466.1[M+H]+。1H NMR(600MHz,CD3OD):δ 8.52−8.47(d,J=6.4Hz,1H),7.41−7.36(d,J=8.6Hz,1H),7.09−7.04(dd,J=8.6,2.6Hz,1H),6.97−6.94(m,1H),6.34−6.28(d,J=6.4Hz,1H),4.65−4.54(dt,J=12.1,6.0Hz,1H),4.35−4.26(m,1H),3.57−3.52(m,1H),3.40−3.33(m,1H),3.05−2.97(m,2H),2.14−2.06(m,5H),1.92−1.75(m,2H),1.34−1.28(dd,J=6.0,4.5Hz,6H)。
実施例645:(R)−4−オキソ−5−(6−フェノキシピリジン−2−イル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例534、工程A〜Bで見られる手順を使用し、工程Aにおいて3−シクロブチルアニリンの代わりに6−フェノキシピリジン−2−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H22N6O3Sの質量計算値、486.6;m/z実測値、487.0[M+H]+。1H NMR(600MHz,MeOD)δ 8.19(d,J=5.6Hz,1H),8.09−8.04(m,1H),7.42−7.37(m,2H),7.28−7.23(m,1H),7.22−7.16(m,3H),7.09(d,J=8.3Hz,1H),6.14(d,J=5.6Hz,1H),4.21−4.11(m,1H),3.31−3.28(m,1H),3.15−3.09(m,1H),2.93−2.82(m,2H),2.08−1.93(m,2H),1.79−1.70(m,2H)。
実施例646:(R)−5−(3−(tert−ブチル)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例534、工程A〜Bで見られる手順を使用し、工程Aにおいて3−シクロブチルアニリンの代わりに3−tert−ブチルアニリンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H27N5O2Sの質量計算値、449.6;m/z実測値、450.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.44(d,J=6.3Hz,1H),7.70−7.62(m,1H),7.58(t,J=7.9Hz,1H),7.51(t,J=1.9Hz,1H),7.30−7.23(m,1H),6.29(d,J=6.3Hz,1H),4.36−4.24(m,1H),3.54(dd,J=12.2,4.0Hz,1H),3.36(d,J=12.7Hz,1H),3.00(t,J=1.5Hz,2H),2.15−2.04(m,2H),1.96−1.71(m,2H),1.37(s,9H)。
実施例647:(R)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−5−(3−ピリジン−4−イル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて3−(ピリジン−4イル)アニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロ−ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H22N6O2Sの質量計算値、470.5;m/z実測値、471.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.63−8.55(m,2H),8.21(d,J=5.6Hz,1H),7.97−7.89(m,1H),7.87−7.82(m,1H),7.79−7.70(m,3H),7.55−7.48(m,1H),6.10(d,J=5.6Hz,1H),4.22−4.10(m,1H),3.34−3.31(m,1H),3.18−3.08(m,1H),2.92−2.75(m,2H),2.08−1.92(m,2H),1.80−1.65(m,2H)。
実施例648:(R)−tert−ブチル(3−(5−(3−(tert−ブチル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。
実施例534、工程Aで見られる手順を使用し、3−シクロブチルアニリンの代わりに3−tert−ブチルアニリンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H35N5O4Sの質量計算値、549.7;m/z実測値、550.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.29(d,J=5.6Hz,1H),7.64−7.58(m,1H),7.54(t,J=7.9Hz,1H),7.50−7.46(m,1H),7.23(d,J=7.6Hz,1H),6.07(d,J=5.6Hz,1H),4.13−4.05(m,1H),3.97−3.84(m,2H),2.87(t,J=12.4Hz,2H),2.06−2.01(m,1H),1.79(d,J=13.0Hz,1H),1.67−1.49(m,2H),1.46(s,9H),1.37(s,9H)。
実施例649:(R)−tert−ブチル3−(5−(3−アセチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。
実施例534、工程Aで見られる手順を使用し、3−シクロブチルアニリンの代わりに1−(3−アミノフェニル)エタノンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H29N5O5Sの質量計算値、535.6;m/z実測値、536.1[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 9.56−9.46(s,1H),8.40−8.31(d,J=5.5Hz,1H),8.15−8.07(m,1H),7.98−7.91(s,1H),7.76−7.68(m,1H),7.61−7.53(s,1H),6.12−6.02(d,J=5.5Hz,1H),4.17−4.07(m,1H),3.71−3.43(m,4H),3.40−3.22(m,1H),2.68−2.57(s,3H),1.96−1.82(m,2H),1.78−1.67(m,1H),1.65−1.56(m,1H),1.54−1.47(s,9H)。
実施例650:(R)−5−(4−(tert−ブチルスルホニル)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例534、工程A〜Bで見られる手順を使用し、3−シクロブチルアニリンの代わりに4−(tert−ブチルスルホニル)アニリンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H27N5O4S2の質量計算値、513.6;m/z実測値、514.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,DMSO−d6):δ 10.36(s,1H),9.42−9.29(m,1H),9.21−9.09(m,1H),8.40(d,J=5.5Hz,1H),8.10(d,J=8.6Hz,2H),7.88−7.80(m,2H),6.20(d,J=5.6Hz,1H),4.31−4.20(m,1H),3.28(dd,J=59.3,11.4Hz,2H),2.99−2.80(m,2H),2.00−1.90(m,2H),1.83−1.63(m,2H),1.35(s,9H)。
実施例651:(R)−tert−ブチル(3−(5−(4−(tert−ブチル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。
標記化合物を得るために、実施例534、工程Aで見られる手順を使用し、3−シクロブチルアニリンの代わりに4−(tert−ブチルスルホニル)アニリンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H35N5O6S2の質量計算値、613.8;m/z実測値、614.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.55(s,1H),8.38(d,J=5.5Hz,1H),8.11(d,J=8.7Hz,2H),7.58(d,J=8.4Hz,2H),6.21−5.35(m,2H),4.16−4.09(m,1H),3.70−3.44(m,3H),3.34(s,1H),1.89(s,2H),1.79−1.69(m,1H),1.64−1.55(m,1H),1.51(s,9H),1.42(s,9H)。
実施例652:(R)−tert−ブチル(3−(5−(4−(tert−ブチル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。
標記化合物を得るために、実施例534、工程Aで見られる手順を使用し、3−シクロブチルアニリンの代わりに4−(tert−ブトキシ)アニリンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H35N5O5Sの質量計算値、565.7;m/z実測値、566.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.31(d,J=5.6Hz,1H),7.38−7.29(m,2H),7.24−7.19(m,2H),6.14(d,J=5.6Hz,1H),4.08−3.84(m,3H),3.06−2.79(m,2H),2.06−2.00(m,1H),1.83−1.74(m,1H),1.68−1.51(m,2H),1.47(s,9H),1.42(s,9H)。
実施例653:(R)−tert−ブチル−3−(5−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。
標記化合物を得るために、実施例525の工程Aを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H25F2N5O6Sの質量計算値、573.6;m/z実測値、574.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.32(d,J=5.6Hz,1H),7.47−7.40(m,2H),7.30(dd,J=8.5,2.0Hz,1H),6.20(d,J=5.6Hz,1H),4.08−4.02(m,1H),3.97−3.86(m,2H),3.03−2.66(m,2H),2.03(d,J=2.6Hz,1H),1.82−1.74(m,1H),1.66−1.50(m,2H),1.46(s,9H)。
実施例654:(R)−tert−ブチル3−(5−(6−シクロブトキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。
標記化合物を得るために、実施例534、工程Aで見られる手順を使用し、3−シクロブチルアニリンの代わりに6−(シクロブトキシ)ピリジン−3−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H32N6O5Sの質量計算値、564.7;m/z実測値、565.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32(d,J=5.6Hz,1H),8.19(dd,J=2.7,0.5Hz,1H),7.74(dd,J=8.8,2.7Hz,1H),6.95(dd,J=8.8,0.5Hz,1H),6.20(d,J=5.6Hz,1H),5.28−5.17(m,1H),4.08−4.02(m,1H),3.97−3.86(m,2H),2.99−2.74(m,2H),2.56−2.45(m,2H),2.24−2.11(m,2H),2.07−2.01(m,1H),1.94−1.83(m,1H),1.82−1.69(m,2H),1.68−1.51(m,2H),1.46(s,9H)。
実施例655:N−((3R,4R)−1−アクリロイル−5−ヒドロキシピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,4−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程Iで見られるものと同様の条件を使用して、N−((3R,5R)−5−フルオロピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミドの代わりに、N−((3R,4R)−4−ヒドロキシピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例658)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H25N5O5Sの質量計算値、555.6;m/z実測値、556.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.74(s,1H),8.17(dd,J=1.1,5.7Hz,1H),7.50(s,1H),7.39(t,J=7.8Hz,2H),7.28(d,J=6.9Hz,2H),7.22−7.05(m,5H),6.71−6.59(m,1H),6.54(d,J=1.1Hz,1H),6.26(d,J=16.8Hz,1H),6.00(t,J=7.4Hz,1H),4.60(dd,J=27.0,12.4Hz,1H),3.86(d,J=14.7Hz,3H),3.48(s,1H),2.86(t,J=15.9Hz,1H),2.68(d,J=13.4Hz,1H),2.09−2.01(m,1H),1.21(t,J=7.0Hz,1H)。
実施例656:(R)−5−(3−メチル−5−フェノキシピラジン−2−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例534、工程A〜Bで見られる手順を使用し、工程Aにおいて3−シクロブチルアニリンの代わりに3−メチル−5−フェノキシ−ピラジン−2−アミン(中間体51)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H23N7O3Sの質量計算値、501.6;m/z実測値、502.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.56−8.50(m,1H),8.34−8.27(s,1H),7.51−7.44(m,2H),7.32−7.23(m,3H),6.57−6.52(d,J=6.3Hz,1H),4.36−4.23(m,1H),3.59−3.50(d,J=12.7Hz,1H),3.40−3.33(d,J=13.5Hz,1H),3.05−2.93(m,2H),2.36−2.29(s,3H),2.18−2.04(m,2H),1.94−1.72(m,2H)。
実施例657:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3−メチル−5−フェノキシピラジン−2−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程Iで見られるものと同様の条件を使用して、N−((3R,5R)−5−フルオロピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミドの代わりに、(R)−5−(3−メチル−5−フェノキシピラリジン−2−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例656)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H25N7O4Sの質量計算値、555.6;m/z実測値、556.1[M+H]+。1H NMR(600MHz,CD3OD):δ 8.37−8.32(d,J=5.5Hz,1H),8.31−8.26(s,1H),7.50−7.43(m,2H),7.31−7.21(m,3H),6.86−6.73(m,1H),6.23−6.15(m,2H),5.78−5.68(m,1H),4.58−4.27(m,1H),4.23−3.89(m,2H),3.22−3.11(m,1H),2.96−2.84(m,1H),2.36−2.26(d,J=2.8Hz,3H),2.13−2.01(m,1H),1.91−1.83(m,1H),1.80−1.67(m,1H),1.63−1.50(m,1H)。
実施例658:N−((3R,4R)−4−ヒドロキシピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(3R,4R)−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−3−(4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。乾燥したフラスコに、tert−ブチル(3R,4R)−3−アミノ−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(410mg、1.896mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.996mL、5.69mmol)、及びTHF(7.6mL)を添加し、0℃に冷却した。4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボニルクロリド(中間体40、0.800g、1.90mmol)を0℃で滴下した。反応をLCMSでモニタし、完了したら飽和NaHCO3で反応をクエンチし、DCMで抽出し、濃縮乾固させた。残渣を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製し、標記化合物を得た(800mg、収率70%)。MS(ESI):C31H31N5O6Sの質量計算値、601.68;m/z実測値、602.2[M+H]+。
工程B:N−((3R,4R)−4−ヒドロキシピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(20mL)中の(3R,4R)−tert−ブチル4−ヒドロキシ−3−(4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(800mg、1.33mmol)の溶液に、TFA(22mL)を室温で滴下した。反応物を室温で30分間撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、残渣を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、標記化合物をオフホワイト色の固体として得た(660mg、収率99.0%)。MS(ESI):C26H23N5O4Sの質量計算値、501.6;m/z実測値、502.15[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.25(dd,J=5.5,1.7Hz,1H),7.47−7.33(m,3H),7.33−7.25(m,1H),7.27−7.09(m,5H),6.12(dd,J=5.8,1.9Hz,1H),4.20(d,J=8.2Hz,4H),3.90(td,J=8.9,4.2Hz,1H),3.71(td,J=9.1,4.2Hz,1H),3.32(dd,J=12.8,4.3Hz,1H),3.12(dt,J=13.1,4.1Hz,1H),2.74−2.53(m,2H),2.09(dq,J=12.6,3.8Hz,1H),1.60(dtd,J=13.8,10.3,3.9Hz,1H)。
実施例7:N−(シス−3−ヒドロキシピペリジン−4−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:シス−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−4−(4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。乾燥したフラスコに、シス−tert−ブチル4−アミノ−3−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(402mg、1.896mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.996mL、5.69mmol)、及びTHF(7.5mL)を添加し、0℃に冷却した。4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボニルクロリド(中間体40)(0.800g、1.90mmol)を0℃で滴下した。反応をLCMSでモニタし、完了したら飽和NaHCO3で反応をクエンチし、DCMで抽出し、濃縮乾固させた。残渣を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製し、標記化合物を得た(950mg、収率83%)。MS(ESI):C31H31N5O6Sの質量計算値、601.68;m/z実測値、601.8[M+H]+。1H NMR(500MHz,DMSO−d6):δ 8.34(dd,J=5.5,1.3Hz,1H),7.51−7.42(m,4H),7.26−7.11(m,5H),6.09(dd,J=5.5,1.2Hz,1H),5.40(ddd,J=25.8,7.8,5.4Hz,1H),5.00−4.86(m,2H),4.37(d,J=14.2Hz,1H),4.32−4.25(m,1H),4.07−3.97(m,1H),3.93−3.79(m,3H),3.63(dt,J=12.7,6.6Hz,2H),1.38(s,9H)。
工程B:N−(シス−3−ヒドロキシピペリジン−4−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(20mL)中のシス−tert−ブチル3−ヒドロキシ−4−(4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(950mg、1.58mmol)の溶液に、室温でTFA(26mL)を滴下した。反応物を室温で30分間撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、残渣を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、標記化合物をオフホワイト色の固体として得た(750mg、収率94.7%)。MS(ESI):C26H23N5O4Sの質量計算値、501.6;m/z実測値、502.15[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.29(d,J=5.6Hz,1H),8.03(s,1H),7.45−7.26(m,4H),7.23−7.07(m,5H),6.15(d,J=5.5Hz,1H),4.27−4.17(m,2H),3.58(s,1H),3.45−3.36(m,3H),3.14(dd,J=13.4,1.5Hz,1H),3.03(td,J=13.1,3.2Hz,1H),2.21(qd,J=13.3,4.4Hz,1H),2.00(bs,1H),1.95(ddt,J=13.9,6.0,2.7Hz,1H)。
実施例660:4−オキソ−N−(2−オキソピロリジン−3−イル)−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gで見られるのものと同様の条件を使用し、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに4−フルオロニトロベンゼンを用い、工程BにおいてFe、EtOH/H2O、及びNH4Clの代わりにPd/C及びTHFを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−フェノキシアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート及びDMFの代わりに3−アミノピロリジン−2−オン及びTHFを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H19N5O4Sの質量計算値、485.5;m/z実測値、486.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.02(s,1H),7.46−7.36(m,3H),7.24−7.08(m,6H),6.29−6.00(m,4H),4.71−4.33(m,1H),3.43−3.35(m,2H),2.55−2.44(m,1H),2.21−2.19(m,1H)。
実施例661:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(R)−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:2−クロロ−4−((2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)アミノ)ニコチノニトリル。2−クロロ−4−ヨードピリジン−3−カルボニトリル(72.1g、273mmol)及び2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−アミン(中間体49、50.5g、252mmol)を含む丸底フラスコに、Pd(OAc)2(1.81g、8.06mmol)を添加し、続けてビス(2−ジフェニルホスフィノフェニル)エーテル(DPEphos、5.66g、10.5mmol)及び炭酸セシウム(195g、598mmol)を添加した。反応混合物を排気し、カニューレを介して1,4−ジオキサン(550ml)で処理し、N2に通気し、次に室温で2時間撹拌した。反応混合物を2Lのフラスコに移し、水で希釈して全容量2000mLとした。混合物を10分間撹拌した後、濾過によって褐色の沈殿物を回収した。固体を60℃で真空下とし、標記化合物を淡紅色の固体として得た(94.8g、収率99%)。MS(ESI):C18H13ClN4Oの質量計算値、336.08;m/z実測値、337.0[M+H]+。
工程B:メチル5−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート。2−クロロ−4−((2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)アミノ)ニコチノニトリル(94.8g、281mmol)及びジオキサン(440mL)を含む丸底フラスコに、炭酸セシウム(129g、396mmol)を添加した。反応容器を封止し、排気し、N2に通気した。シリンジを介してメチル2−メルカプトアセテート(48.0g、453mmol)を添加し、反応混合物を90℃で3時間加熱した。次に、反応混合物を固体カルボニルジイミダゾール(121g、746)で少量ずつ処理して、気体の激しい放出を制御した。次に、反応物を水で希釈して全容量を2.0Lとし、10分間撹拌した。得られた沈殿物を濾過により単離した。固体をジオキサン(600mL)に溶解した後、水(1.4L)でゆっくりと処理した。得られた懸濁液を濾過し、固体を80℃で真空下で乾燥させて、標記化合物を黄褐色の固体として得た(103g、収率85%)。MS(ESI):C22H16N4O4Sの質量計算値、432.09;m/z実測値、433.0[M+H]+。
工程C:5−(R)−(2−メチル−6−フェノキシフェニル−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。丸底フラスコに、メチル5−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート(52.7g、122mmol)、THF(300mL)、MeOH(300mL)、及び水(300mL)を添加し、続けて水酸化リチウム(24.7g、589mmol)を添加した。反応混合物を55℃で3時間撹拌した。混合物を2Lのフラスコに移し、溶液が中性になるまで4NのHClをゆっくりと添加した。得られた懸濁液を濾過し、濾過ケーキを水で濯ぎ、固体を60℃の真空下で乾燥させて、標記化合物を明橙色の固体として得た(48.3g、95%)。MS(ESI):C21H14N4O4Sの質量計算値、418.07;m/z実測値、419.0[M+H]+。
工程C:5−(R)−(*S)−(2−メチル−6−フェノキシフェニル−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸。アトロプ異性体をクロマトグラフィ処理して、2つの別々のアトロプ異性体を単離し、それぞれの単一アトロプ異性体を*S又は*Rとして任意に標識化して、化合物が未知の絶対配置の単一アトロプ異性体であることを示した。単一のアトロプ異性化合物の絶対配置が判定される場合、アトロプ異性体は、全体を通してS又はRのいずれかと名付けられている(Sは代替記号aS、Sa又はPに対応し、Rは代替記号aR、Ra、又はMに対応する)。精製は、キラルSFCカラム(固定相:Chiralpak AD−H 5μm 250×30mm)で行った。移動相は、60% CO2、40% MeOHであった。
工程D:tert−ブチル(R)−3−(5−(*S)−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。丸底フラスコに、tert−ブチル(R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(3.54g、17.7mmol)及びDMF(30mL)を添加し、続けて5−(R)−(*S)−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(3.70g、8.83mmol)及びDIPEA(3.75mL、21.8mmol)を添加した。均質になるまで反応混合物を撹拌した後、0℃まで冷却した。HATU(5.44g、14.3mmol)を添加し、反応物を0℃で5分間撹拌し、次に混合物を撹拌し続けながら、30分間にわたって室温まで加温した。更にHATU(590mg、1.55mmol)を添加し、反応混合物を室温で更に5分間撹拌した。水(12mL)を添加し、混合物を0℃で10分間冷却し、濾過により沈殿物を回収し、真空下で乾燥した。残渣を精製(FCC、50〜100%のEtOAc/ヘキサン)して、標記化合物を黄色のフィルムとして得た(4.19g、79%)。MS(ESI):C31H32N6O5Sの質量計算値、600.22;m/z実測値、601.1[M+H]+。
工程E:(R)−5−(*S)−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド−2HCl。tert−ブチル(R)−3−(5−(*S)−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(4.18g、6.96mmol)を含むフラスコをジオキサン(40mL)で処理し、続けて4NのHCl−ジオキサン(20mL)で処理した。反応物を室温で1時間撹拌した。Et2O(150mL)を添加した後、得られた固体を濾過により単離した。真空下で固体を乾燥し、標記化合物を白色の固体として得た(4.68g、97%)。MS(ESI):C26H24N6O3Sの質量計算値、500.16;m/z実測値、501.1[M+H]+。
工程F:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(R)−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。丸底フラスコに、(R)−5−(*S)−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド−2−HCl(4.18g、7.29mmol)、DIEPA(5.0mL、29mmol)、及びDMF(70mL)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、アクリル酸無水物(0.936mL,8.12mmol)を3回に分けて添加した。反応混合物を0℃で5分間撹拌した後、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)を添加し、続けてDCM(100mL)を添加した。混合物を10分間激しく撹拌した後、DCM層を分離した。水層をDCM(50mL)で再抽出した。有機層を乾燥させ(Na2SO4)、精製(FCC、SiO2、イソラティックEtOAc)した。生成物を含む画分を合わせ、濃縮して、標記化合物を白色の固体として得た(2.14g、53%)。BTKタンパク質との共結晶化後のX線分析により、標記化合物の絶対立体化学的立体配置を確認した。MS(ESI):C29H26N6O4Sの質量計算値、554.17;m/z実測値、555.0[M+H]+。1H NMR(600MHz,MeOD)δ 8.34(d,J=5.5Hz,1H),7.81(d,J=8.6Hz,1H),7.47−7.41(m,2H),7.28−7.23(m,1H),7.21−7.16(m,2H),6.90(d,J=8.6Hz,1H),6.83−6.74(m,1H),6.23−6.17(m,1H),6.13(d,J=5.5Hz,1H),5.77−5.69(m,1H),4.58−4.27(m,1H),4.22−3.97(m,1H),3.95−3.86(m,1H),3.20−3.12(m,1H),2.96−2.80(m,1H),2.24(s,3H),2.10−2.02(m,1H),1.92−1.84(m,1H),1.80−1.66(m,1H),1.63−1.52(m,1H)。
実施例662:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(4−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:2−クロロ−4−((4−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)アミノ)ニコチノニトリル。撹拌棒、及び2−クロロ−4−ヨードニコチノニトリル(55.6g、210mmol)、及び4−メチル−6−フェノキシピリジン−3−アミン(40.0mg、200mmol)を含むマイクロ波バイアルに、DPEPhos(4.53g、8.41mmol)、Pd(OAc)2(1.42g、6.31mmol)、及びCs2CO3(147.1g、451.4mmol)を添加した。バイアルを排気し、カニューレを介してジオキサン(400mL)で処理し、次に窒素に通気した。反応混合物を90℃で60分間加熱した。反応混合物を室温近くになるまで氷浴上で冷却し、次に2Lフラスコに移し、水で希釈して全容量を2100mLとした。混合物を10分間撹拌し、濾過によって褐色の沈殿物を回収した。フィルタケーキをフリットを介して10分間空気を吸引することで乾燥させ、次にDCM(400mL)に溶解し、無水MgSO4で乾燥させ、濾過し、固体をDCM(100mL)で濯いだ。DCM溶液を約300mLまで蒸発させた後、ヘキサン(700mL)で処理した。得られた懸濁液を10分間撹拌し、濾過して、標記化合物を褐色の固体として得た(64.29g、90.78%)。
工程B:メチル5−(4−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート。2−クロロ−4−((4−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)アミノ)ニコチノニトリル(3.70g、11.0mmol)、ジオキサン(40mL)、及びCs2CO3(10.4mg、0.0319mmol)を含む封止された200mL丸底フラスコを排気し、N2に通気した後、メチル2−スルファニルアセテート(3.30g、31.1mmol)をシリンジを介して処理した。反応混合物を100℃で3時間加熱した。反応混合物を固体CDI(9.18g、56.6mmol)で空気下で一度に処理し、再封止し、室温で終夜撹拌した。反応物をEtOAc(500mL)、DCM(500mL)、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(150mL)で希釈し、有機相を回収した。水層をEtOAc(500mL)で更に2回抽出し、合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を得た(2.18g、収率45.9%)。
工程C:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(4−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程F〜G(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)に記載されるものと同様の条件を使用して、工程Fにおいてメチル5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレートの代わりに、メチル5−(4−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレートを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート及びトリエチルアミンの代わりに1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H26N6O4Sの質量計算値、554.6;m/z実測値、555.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.40−8.30(d,J=5.5Hz,1H),8.15−8.04(s,1H),7.49−7.40(m,2H),7.29−7.22(m,1H),7.21−7.15(m,2H),7.08−7.02(s,1H),6.86−6.73(m,1H),6.25−6.14(m,2H),5.80−5.69(m,1H),4.57−4.25(m,1H),4.21−3.90(m,2H),3.26−3.14(m,1H),3.00−2.84(m,1H),2.24−2.18(m,3H),2.12−2.02(d,J=12.3Hz,1H),1.93−1.83(m,1H),1.81−1.68(m,1H),1.65−1.53(m,1H)。
実施例663:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(4−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例662、工程A〜Cに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Cにおいて、1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)の代わりに、1−[(3R)−3−アミノピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体5)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H24N6O4Sの質量計算値、540.6;m/z実測値、541.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.38−8.33(dd,J=5.5,1.0Hz,1H),8.12−8.08(s,1H),7.48−7.41(m,2H),7.28−7.22(m,1H),7.21−7.16(m,2H),7.07−7.03(s,1H),6.68−6.54(m,1H),6.33−6.25(m,1H),6.18−6.15(dd,J=5.5,1.0Hz,1H),5.78−5.72(m,1H),4.72−4.54(m,1H),4.03−3.48(m,4H),2.41−2.23(m,1H),2.23−2.19(s,3H),2.19−2.03(m,1H)。
実施例664:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(*S)−(4−メチル−2−フェノキシピリミジン−5−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例662、工程A〜Bに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、4−メチル−6−フェノキシピリジン−3−アミンの代わりに4−メチル−2−フェノキシピリミジン−5−アミンを使用し、実施例1の方法1、工程F〜G(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)に記載されるものと同様の条件を使用して、工程Fにおいて、メチル5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレートの代わりに、メチル5−(4−メチル−2−フェノキシピリミジン−5−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレートを使用し、及び工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート及びトリエチルアミンの代わりに1−[(3R)−3−アミノピペリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体5)、1−プロパンホスホン酸無水物、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H23N7O4Sの質量計算値、541.6;m/z実測値、542.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):d 8.59−8.48(d,J=1.1Hz,1H),8.45−8.33(d,J=5.5Hz,1H),7.51−7.39(m,2H),7.34−7.18(m,3H),6.72−6.53(m,1H),6.35−6.22(m,2H),5.81−5.67(m,1H),4.73−4.56(m,1H),4.06−3.47(m,4H),2.40−2.02(m,5H)。
実施例665:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(5−フェノキシピリミジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:5−フェノキシピリミジン−2−アミン。実施例528、工程Aに記載されるものと同様の条件を使用して、5−ブロモピラジン−2−アミンの代わりに5−ブロモピリミジン−2−アミンを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(5−フェノキシピリミジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程C〜Iに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H23N7O4Sの質量計算値、541.6;m/z実測値、542.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):d 8.73−8.64(m,2H),8.37−8.30(m,1H),7.56−7.44(m,2H),7.34−7.23(m,3H),6.86−6.74(m,1H),6.35−6.27(m,1H),6.24−6.14(m,1H),5.79−5.67(m,1H),4.57−4.27(m,1H),4.22−3.86(m,2H),3.21−3.10(m,1H),2.98−2.82(m,1H),2.12−2.00(m,1H),1.92−1.82(m,1H),1.80−1.65(m,1H),1.63−1.52(m,1H)。
実施例666:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例662、工程A〜Bに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、4−メチル−6−フェノキシピリジン−3−アミンの代わりに2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−アミン(中間体49)を使用し、実施例1の方法1、工程F〜I(*Rアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)に記載されるものと同様の条件を使用して、工程Fにおいて、メチル5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレートの代わりに、メチル5−(2−メチル−6−フェノキシピリミジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレートを使用し、及び工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート及びトリエチルアミンの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H24N6O4Sの質量計算値、540.6;m/z実測値、541.0[M+H]+。1H NMR(600MHz,CD3OD):d 8.39−8.35(m,1H),7.80−7.76(m,1H),7.47−7.42(m,2H),7.27−7.23(m,1H),7.21−7.17(m,2H),6.92−6.89(d,J=8.5Hz,1H),6.67−6.55(m,1H),6.33−6.25(m,1H),6.17−6.14(m,1H),5.78−5.73(m,1H),4.70−4.59(m,1H),4.04−3.49(m,4H),2.39−2.26(m,1H),2.26−2.22(s,3H),2.19−2.04(m,1H)。
実施例667:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程F〜Gに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Fにおいて、メチル5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレートの代わりに、メチル5−(4−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート(実施例662、工程B)を使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート及びトリエチルアミンの代わりに1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H26N6O4Sの質量計算値、554.6;m/z実測値、555.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,MeOD)δ 8.40−8.31(d,J=5.5Hz,1H),8.10(s,1H),7.50−7.41(m,2H),7.30−7.14(m,3H),7.05(s,1H),6.88−6.74(m,1H),6.27−6.12(m,2H),5.80−5.67(m,1H),4.60−4.25(m,1H),4.22−3.91(m,2H),3.25−3.12(m,1H),3.01−2.83(m,1H),2.21(s,3H),2.13−2.01(m,1H),1.94−1.44(m,3H)。
実施例8:−N−(シス−4−アクリルアミドテトラヒドロフラン−3−イル)−5−(*S)−(4−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、F〜I(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)に記載されるものと同様の条件を使用して、工程Fにおいて、メチル5−(2−メチル−4−フェノキフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレートの代わりに、メチル5−(4−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート(実施例662、工程B)を使用し、及び工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、HATU及びトリエチルアミンの代わりに、シス−テトラヒドロフラン−3,4−ジアミン、1−プロパンホスホン酸無水物、及びジイソプロピルエチルアミンを使用し、工程Iにおいて、プロペ−2−エノイルクロリド及びトリエチルアミンの代わりに、アクリル酸、ジイソプロピルエチルアミン、及び2,4,6−トリプロピル−1,3,5,2,4,6−トリオキサトリホスホリナン−2,4,6−トリオキシドを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H24N6O5Sの質量計算値、556.6;m/z実測値、557.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.39−8.34(d,J=5.6Hz,1H),8.12−8.07(d,J=2.0Hz,1H),7.48−7.41(m,2H),7.29−7.22(m,1H),7.21−7.15(m,2H),7.08−7.02(s,1H),6.34−6.17(m,3H),5.67−5.62(m,1H),4.82−4.68(m,2H),4.16−4.05(m,2H),3.85−3.77(m,2H),2.25−2.14(s,3H)。
実施例669:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(6−イソブチル−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1、方法1、工程Gと同様の方法で、5−(*S)−(6−イソブチル−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体82)及び1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H30N6O3Sの質量計算値、518.6;m/z実測値、519.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,MeOD)δ 8.42(s,1H),8.34(d,J=5.5Hz,1H),7.42(s,1H),6.85−6.73(m,1H),6.20(d,J=15.6Hz,1H),6.03(d,J=5.5Hz,1H),5.80−5.67(m,1H),4.59−4.24(m,1H),4.23−3.89(m,2H),3.25−3.12(m,1H),3.00−2.84(m,1H),2.73(d,J=7.3Hz,2H),2.23(s,3H),2.19−2.01(m,2H),1.94−1.84(m,1H),1.81−1.69(m,1H),1.65−1.52(m,1H),0.99(dd,J=6.5,1.5Hz,6H)。
実施例670:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例534、工程A〜Cで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて3−シクロブチルアニリンの代わりに2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−アミン(中間体49)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H26N6O4Sの質量計算値、554.6;m/z実測値、555.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):d 8.36(d,J=5.5Hz,1H),7.80(d,J=8.6Hz,1H),7.48−7.40(m,2H),7.28−7.22(m,1H),7.22−7.16(m,2H),6.91(d,J=8.5Hz,1H),6.85−6.71(m,1H),6.20(d,J=17.0Hz,1H),6.15(dd,J=5.5,1.6Hz,1H),5.78−5.68(m,1H),4.58−4.25(m,1H),4.21−3.91(m,2H),3.18(t,J=1.3Hz,1H),2.98−2.83(m,1H),2.25(s,3H),2.11−2.03(m,1H),1.91−1.82(m,1H),1.79−1.67(m,1H),1.66−1.51(m,1H)。
実施例671:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(6−イソブチル−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1、方法1、工程Gと同様の方法で、5−(6−イソブチル−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体81)及び1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H30N6O3Sの質量計算値、518.6;m/z実測値、519.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,MeOD)δ 8.43(s,1H),8.37−8.30(d,J=5.5Hz,1H),7.41(s,1H),6.86−6.74(m,1H),6.24−6.16(m,1H),6.04(d,J=5.4Hz,1H),5.80−5.69(m,1H),4.60−4.27(m,1H),4.23−3.92(m,2H),3.24−3.13(m,1H),3.00−2.83(m,1H),2.73(d,J=7.3Hz,2H),2.25(s,3H),2.19−2.02(m,2H),1.93−1.84(m,1H),1.81−1.50(m,2H),1.05−0.95(m,6H)。
実施例672:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(6−シクロブトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gで見られるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに2−フルオロ−4−メチル−5−ニトロピリジン及びシクロブタノールを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに6−シクロブトキシ−4−メチルピリジン−3−アミンを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、HATU及びトリエチルアミンの代わりに、(R)−1−(3−アミノピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン(中間体15)、ジイソプロピルエチルアミン、及び1−プロパンホスホン酸無水物を使用して、標記化合物を調製した(98mg、収率36%)。MS(ESI):C27H28N6O4Sの質量計算値、532.6;m/z実測値、533.1[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.34(d,J=5.5Hz,1H),8.06(d,J=2.1Hz,1H),6.87−6.73(m,2H),6.20(d,J=16.8Hz,1H),6.11(d,J=5.5Hz,1H),5.74(t,J=8.9Hz,1H),5.24−5.14(m,1H),4.59−4.48(m,0.5H),4.33−4.14(m,1H),4.04−3.91(m,1.5H),3.25−3.14(m,1H),3.02−2.87(m,1H),2.54−2.44(m,2H),2.21−2.11(m,5H),2.11−2.04(m,1H),1.92−1.83(m,2H),1.81−1.67(m,2H),1.65−1.52(m,1H)。
実施例673:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(2’,3’−ジフルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(4mL)中の5−(3−ブロモフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体57、250mg、0.641mmol)、1−[(3R)−3−アミノピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体5、90.0mg、0.641mmol)、トリエチルアミン(129mg、1.28mmol)及びHATU(268mg、0.705mmol)の溶液を室温で3時間撹拌した。水を添加し、沈殿物を濾過によって回収して、淡黄色の固体を得た。ジオキサン(30mL)及びH2O(3mL)中の固体及び(2,3−ジフルオロフェニル)ボロン酸、Pd(dppf)Cl2(52mg、0.064mmol)、及びNa2CO3(136mg、1.28mmol)の混合物を110℃で2時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を淡黄色の固体として得た(102mg、収率28.8%)。MS(ESI):C28H21F2N5O3Sの質量計算値、545.6;m/z実測値、546.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.30−8.24(m,1H),7.77−7.66(m,3H),7.54−7.47(m,1H),7.36−7.28(m,1H),7.29−7.17(m,2H),6.66−6.49(m,1H),6.31−6.19(m,1H),6.19−6.13(m,1H),5.76−5.68(m,1H),4.65−4.53(m,1H),4.00−3.46(m,4H),2.36−2.00(m,2H)。
実施例674:N−((3R,5S)−1−アクリロイル−5−ヒドロキシピペリジン−3−イル)−5−(2’,3’−ジフルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例673で使用されるものと同様の条件を使用して、1−[(3R)−3−アミノピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体5)の代わりに、(3R,5S)−tert−ブチル3−アミノ−5−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシレート(中間体2)を使用し、方法1、工程Iを使用し、標記化合物を調製して黄色の固体として、標記化合物を得た。MS(ESI):C29H23F2N5O4Sの質量計算値、575.6;m/z実測値、576.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34−8.25(m,1H),7.80−7.63(m,3H),7.53−7.47(m,1H),7.39−7.18(m,3H),6.84−6.66(m,1H),6.26−6.11(m,2H),5.76−5.61(m,1H),4.20−4.05(m,1H),4.00−3.48(m,5H),2.24−2.10(m,1H),1.91−1.75(m,1H)。
実施例675:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜G(*Rアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Aにおいて4−フルオロ−2−メチル−1−ニトロベンゼン及びフェノールの代わりに、テトラヒドロピラン−4−イルメタンスルホネート及び3−メチル−4−ニトロフェノールを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H31N5O5Sの質量計算値、561.65;m/z実測値、562.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.31−8.24(m,1H),7.27−7.19(m,1H),7.06−6.92(m,2H),6.83−6.70(m,1H),6.25−6.12(m,1H),6.04−5.97(m,1H),5.76−5.65(m,1H),4.67−4.56(m,1H),4.33−4.12(m,1H),4.05−3.82(m,4H),3.66−3.53(m,2H),3.23−3.07(m,1H),2.95−2.80(m,1H),2.14−1.99(m,6H),1.90−1.79(m,1H),1.79−1.65(m,3H),1.63−1.51(m,1H)
実施例676:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(3−メチル−2−フェニルピリジン−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程C〜G(*Rアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに、3−メチル−2−フェニルピリジン−4−アミン(中間体48)を使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H26N6O3Sの質量計算値、538.6;m/z実測値、539.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.66(d,J=5.2Hz,1H),8.37(d,J=5.5Hz,1H),7.57−7.47(m,6H),6.88−6.71(m,1H),6.23−6.16(m,2H),5.79−5.68(m,1H),4.61−4.26(m,1H),4.19−3.93(m,2H),3.23−3.12(m,1H),2.98−2.83(m,1H),2.16(s,3H),2.09−2.02(m,1H),1.90−1.83(m,1H),1.78−1.67(m,1H),1.63−1.52(m,1H)。
実施例677:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−シクロヘキシルピリジン−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:2−シクロヘキシルピリジン−4−アミン。ジオキサン(50mL)及びH2O(5mL)中の2−クロロ−4−ニトロピリジン(2.50g、15.8mmol)、シクロヘキセ−1−ニルボロン酸(2.38g、18.9mmol)、Pd(dppf)Cl2(0.643mg、0.788mmol)、及びNa2CO3(3.43g、31.5mmol)の溶液を110℃で終夜撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、黄色の固体を得た。黄色の固体を室温でEtOH(100mL)に溶解し、Pd/C(500mg)を添加した。混合物をH2でフラッシュし(2回)、室温で16時間撹拌した。反応物を濾過し、濃縮乾固させて、標記化合物を得(2.0g、収率72%)、これを更に精製することなく次の工程に使用した。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−シクロヘキシルピリミジン−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−シクロヘキシルピリジン−4−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H30N6O3Sの質量計算値、530.6;m/z実測値、531.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.67(d,J=5.3Hz,1H),8.29(d,J=5.6Hz,1H),7.55−7.48(m,1H),7.45−7.37(m,1H),6.87−6.71(m,1H),6.25−6.12(m,2H),5.77−5.61(m,1H),4.58−4.31(m,1H),4.25−3.87(m,2H),3.20−3.07(m,1H),2.90−2.75(m,2H),2.07−1.82(m,6H),1.77−1.28(m,8H)。
実施例678:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(6−フェニルピリダジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例677、工程Aで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、2−クロロ−4−ニトロピリジン及びシクロヘキセ−1−ニルボロン酸の代わりに6−クロロピリダジン−4−アミン及びフェニルボロン酸を使用し、Pd/C還元を行わず、実施例1の方法1、工程C〜Iを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに6−フェニルピリダジン−4−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H23N7O3Sの質量計算値、525.6;m/z実測値、526.6[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 9.33(s,1H),8.53−8.42(m,1H),8.33(d,J=5.4Hz,1H),8.21−8.09(m,2H),7.57−7.49(m,3H),6.83−6.64(m,1H),6.48−6.36(m,1H),6.18−6.08(m,1H),5.75−5.59(m,1H),4.54−4.24(m,1H),4.19−3.84(m,2H),3.18−3.04(m,1H),2.93−2.76(m,1H),2.10−1.98(m,1H),1.88−1.76(m,1H),1.76−1.61(m,1H),1.56−1.42(m,1H)。
実施例679:N−((3R,5S)−1−アクリロイル−5−メトキシピペリジン−3−イル)−5−(2’,3’−ジフルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例673で記載されるものと同様の条件を使用して、1−[(3R)−3−アミノピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体5)の代わりに、tert−ブチル(3R,5S)−3−アミノ−5−メトキシピペリジン−1−カルボキシレート(中間体29)を使用して、標記化合物を調製して黄色の固体として、標記化合物得た。MS(ESI):C30H25F2N5O4Sの質量計算値、589.6;m/z実測値、590.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.25−8.17(m,1H),7.74−7.61(m,3H),7.55−7.43(m,1H),7.33−7.13(m,3H),6.83−6.55(m,1H),6.19−5.99(m,2H),5.77−5.48(m,1H),4.15−3.99(m,2H),3.89−3.44(m,4H),3.44−3.40(m,3H),2.20−2.06(m,1H),1.96−1.81(m,1H)。
実施例680:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(6−フェノキシピリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iで見られる手順を使用し、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに2−クロロ−5−ニトロピリジンを使用し、工程BにおいてFe、EtOH/H2O、及びNH4Clの代わりにPd/C及びMeOHを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに6−フェノキシピリジン−3−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H22N6O4Sの質量計算値、526.6;m/z実測値、526.9[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 9.58(s,1H),8.33−8.27(m,1H),8.20(q,J=4.3,3.5Hz,1H),7.79−7.70(m,1H),7.62(d,J=6.9Hz,1H),7.43(t,J=7.7Hz,2H),7.30−7.17(m,3H),7.10(dd,J=8.7,1.9Hz,1H),6.46−6.23(m,2H),6.13(t,J=6.0Hz,1H),5.67(ddd,J=16.4,9.2,3.2Hz,1H),4.68(dq,J=32.2,5.1,4.6Hz,1H),3.82−3.55(m,4H),2.25(ddt,J=38.8,13.2,6.1Hz,2H)。
実施例681:N−((R)−1−((*E)−3−((S)−1−アセチルピロリジン−2−イル)−2−シアノアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(S)−1−(2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)エタノン。EtOAc(20mL)中の(S)−ピロリジン−2−イルメタノール(0.50g、4.9mmol)の溶液に、無水酢酸(0.555g、5.43mmol)を添加し、窒素下で18時間撹拌した。K2CO3(1.364g、9.886mmol)を添加し、数分間撹拌を続けた。反応物をセライトで濾過し、濾液を濃縮乾固させ、標記化合物を白色の固体として得た(0.57g、収率80%)。MS(ESI):C7H13NO2の質量計算値、143.18;m/z実測値、144.1[M+H]+。
工程B:(S)−1−アセチルピロリジン−2−カルバルデヒド。乾燥DCM(20mL)中のオキサリルジクロリド(0.683g、5.38mmol)の溶液をN2雰囲気下で−78℃に冷却し、(メチルスルフィニル)メタン(0.840g、10.8mmol)を反応混合物に添加し、(S)−1−(2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)エタノン(0.700g、4.89mmol)を添加し、−78℃で30分間撹拌した。トリエチルアミン(2.473g、24.44mmol)を滴下し、反応物を室温に加温した。(S)−1−(2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)エタノンが完全に消費された後、蒸留水で反応をクエンチし、5分間撹拌し、反応混合物をDCMで抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4で乾燥し、濃縮乾固させて標記化合物を得た(0.590g、収率85.5%)。
工程C:N−((R)−1−((*E)−3−((S)−1−アセチルピロリジン−2−イル)−2−シアノアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。((R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例874、150mg、0.265mmol)、(S)−1−アセチルピロリジン−2−カルバルデヒド(112mg、0.795mmol)、ピペリジン(0.30mL)、AcOH(0.10mL)、ジオキサン(10.0mL)、及び4Aモレキュラーシーブ(0.50g)の溶液をN2下100℃で1時間で撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、標記化合物を白色の固体として得た(68mg、収率99%)。MS(ESI):C37H35N7O5Sの質量計算値、689.8;m/z実測値、690.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34−8.29(m,1H),7.42−7.35(m,2H),7.33−7.26(m,1H),7.19−7.12(m,1H),7.09−7.02(m,3H),7.00−6.93(m,1H),6.92−6.61(m,1H),6.08−6.03(m,1H),4.41−3.48(m,6H),3.26−2.81(m,2H),2.28−2.16(m,1H),2.11(s,3H),2.09−1.95(m,5H),1.95−1.76(m,3H),1.74−1.53(m,2H)。
実施例682:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(6−シクロブトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜G(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)で記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン、フェノール及びK2CO3の代わりに、2−フルオロ−5−ニトロ−6−ピコリン、シクロブタノール及びCs2CO3を使用し、及び工程BにおいてFeの代わりにZnを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、HATU、及びトリエチルアミンの代わりに、1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)、1−プロパンホスホン酸無水物、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H28N6O4Sの質量計算値、532.6;m/z実測値、533.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33(d,J=5.6Hz,1H),7.62(d,J=8.6Hz,1H),6.86−6.72(m,2H),6.20(d,J=16.9Hz,1H),6.08(d,J=5.6Hz,1H),5.80−5.69(m,1H),5.26−5.17(m,1H),4.59−4.25(m,1H),4.21−3.91(m,2H),3.19(t,J=10.8Hz,1H),3.03−2.85(m,1H),2.56−2.44(m,2H),2.25(s,3H),2.23−2.12(m,2H),2.12−2.02(m,1H),1.94−1.82(m,2H),1.80−1.67(m,2H),1.65−1.51(m,1H)。
実施例683:N−((R)−1−((E)−3−((R)−1−アセチルピロリジン−2−イル)−2−シアノアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−1−アセチルピロリジン−2−カルバルデヒド。乾燥DCM(20mL)中のオキサリルジクロリド(439mg、3.46mmol)の溶液をN2雰囲気下で−78℃に冷却し、(メチルスルフィニル)メタン(540mg、6.91mmol)を添加し、(S)−1−(2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)エタノン(450mg、3.14mmol)を添加し、−78℃で30分間撹拌した。トリエチルアミン(1.59g、15.7mmol)を滴下し、反応物を室温に加温した。(R)−1−(2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル)エタノンが完全に消費された後、蒸留水で反応をクエンチし、5分間撹拌し、DCMで抽出した。合わせた有機抽出物をNa2SO4で乾燥し、濃縮乾固させて標記化合物を得た(330mg、収率74.4%)。
工程B:N−((R)−1−((E)−3−((R)−1−アセチルピロリジン−2−イル)−2−シアノアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。((R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例874、150mg、0.265mmol)、(R)−1−アセチルピロリジン−2−カルバルデヒド(112mg、0.795mmol)、ピペリジン(0.30mL)、AcOH(0.10mL)、ジオキサン(10.0mL)、及び4Aモレキュラーシーブ(0.50g)の溶液をN2下100℃で1時間で撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、標記化合物を白色の固体として得た(48mg、収率26%)。MS(ESI):C37H35N7O5Sの質量計算値、689.8;m/z実測値、690.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34−8.29(m,1H),7.42−7.35(m,2H),7.33−7.26(m,1H),7.19−7.12(m,1H),7.09−7.02(m,3H),7.00−6.93(m,1H),6.92−6.61(m,1H),6.08−6.03(m,1H),4.33−3.90(m,3H),3.88−3.48(m,3H),3.26−2.81(m,2H),2.28−2.16(m,1H),2.11(s,3H),2.09−1.95(m,5H),1.95−1.76(m,3H),1.74−1.53(m,2H)。
実施例9:5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−((R)−1−((E)−4−((4aR,7aS)−テトラヒドロ−2H−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピロール−6(3H)−イル)ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:ベンジル3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレート。THF(40mL)及び水(15mL)中のベンジル2,5−ジヒドロ−1H−ピロール−1−カルボキシレート(5.00g、24.6mmol)の溶液に、OsO4(62mg、0.25mmol)及びN−メチルモルホリンN−オキシド(3.747g、31.98mmol)を添加し、室温で15時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、残渣をEtOAcと水との間で分画した。有機層を回収し、水層をEtOAcで抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィにより精製して、標記化合物を得た(4.8g、収率82%)。
工程B:ベンジル(4aR,7aS)−2,3,4a,5,7,7a−ヘキサヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピロール−6−カルボキシレート。NaOH(9.00g、225mmol)の水(30mL)溶液に、ベンジル3,4−ジヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレート(4.8g、20mmol)、DCM(30mL)、及びテトラブチルアンモニウムフッ化物(2.645g、10.12mmol)を添加し、混合物を55℃で48時間撹拌した。反応物をDCMで抽出し、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(0.96g、収率18%)。
工程C:(4aR,7aS)−3,4a,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−2H−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピロール。MeOH(10mL)中のベンジル(4aR,7aS)−2,3,4a、5,7,7a−ヘキサヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピロール−6−カルボキシレート(0.96g、3.6mmol)及びPd(OH)2(51mg、0.36mmol)の溶液を、H2下で室温で3時間反応させた。混合物を濾過し、濃縮乾固させ、標記化合物を黄色の固体として得た(0.43g、収率91%)。
工程D:メチル(E)−4−[(4aR,7aS)−2,3,4a,5,7,7a−ヘキサヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピロール−6−イル]ブテ−2−エノエート。(4aR,7aS)−3,4a,5,6,7,7a−ヘキサヒドロ−2H−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピロール(30mg、0.23mmol)を、THF(10mL)中のメチル(E)−4−ブロモブテト−2−エノエート(41mg、0.23mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(30mg、0.23mmol)の混合物に添加し、室温で15時間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、標記化合物を得(55mg)、それを更に精製することなく次の工程に使用した。
工程E:(E)−4−[(4aR,7aS)−2,3,4a,5,7,7a−ヘキサヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピロール−6−イル]ブタ−2−エン酸。HCl飽和水溶液(4M、5mL)中のメチル(E)−4−[(4aR,7aS)−2,3,4a,5,7,7a−ヘキサヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピロール−6−イル]ブテ−2−エノエート(55mg、0.24mmol)を還流下で1時間反応させた。混合物を濃縮乾固させ、標記化合物を得(55mg)、それを更に精製することなく次の工程に使用した。
工程F:5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−((R)−1−((E)−4−((4aR,7aS)−テトラヒドロ−2H−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピロール−6(3H)−イル)ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(5mL)中の(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例98)(120mg、0.24mmol)、(E)−4−[(4aR,7aS)−2,3,4a、5,7,7a−ヘキサヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピロール−6−イル]ブタ−2−エン酸(51mg、0.24mmol)、HATU(119mg、0.312mmol)の溶液を室温で5分間撹拌し、次にジイソプロピルエチルアミン(93mg、0.72mmol)を少量ずつ添加し、室温で1時間撹拌した。反応混合物を逆相HPLC及びフラッシュカラムクロマトグラフィによって精製し、標記化合物を白色の固体として得た(29mg、収率18%)。MS(ESI):C37H38N6O6Sの質量計算値、694.8;m/z実測値、695.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):d 8.33−8.29(m,1H),7.43−7.36(m,2H),7.33−7.27(m,1H),7.19−7.13(m,1H),7.11−7.02(m,3H),7.00−6.94(m,1H),6.79−6.60(m,2H),6.07−6.03(m,1H),4.17−3.89(m,5H),3.81−3.65(m,2H),3.61−3.32(m,5H),3.20−3.04(m,1H),2.97−2.87(m,2H),2.87−2.75(m,2H),2.11(s,3H),2.08−1.98(m,1H),1.91−1.82(m,1H),1.81−1.67(m,1H),1.66−1.54(m,1H)。
実施例685:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(6−フェニルピリミジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例677、工程Aで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、2−クロロ−4−ニトロピリジン及びシクロヘキセ−1−ニルボロン酸の代わりに6−クロロピリミジン−4−アミン及びフェニルボロン酸を使用し、Pd/還元を行わず、実施例1の方法1、工程C〜Iを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに6−フェニルピリダジン−4−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H23N7O3Sの質量計算値、525.6;m/z実測値、526.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 9.34−9.27(m,1H),8.39−8.35(m,1H),8.26−8.18(m,3H),7.58−7.50(m,3H),6.85−6.71(m,1H),6.64−6.58(m,1H),6.26−6.14(m,1H),5.77−5.66(m,1H),4.50−3.94(m,3H),3.23−3.13(m,1H),2.99−2.85(m,1H),2.13−2.02(m,1H),1.91−1.83(m,1H),1.80−1.68(m,1H),1.63−1.53(m,1H)。
実施例686:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3−クロロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程F〜Iに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Fにおいて、メチル5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレートの代わりに、メチル5−(3−クロロ−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート(実施例68)を使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H24ClN5O4Sの質量計算値、574.1;m/z実測値、574.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.30(d,J=5.6Hz,1H),7.72−7.65(m,1H),7.44−7.35(m,3H),7.22−7.10(m,2H),7.08−7.00(m,2H),6.83−6.70(m,1H),6.25−6.11(m,2H),5.78−5.62(m,1H),4.58−4.25(m,1H),4.21−3.81(m,2H),3.25−3.03(m,1H),2.93−2.76(m,1H),2.10−1.95(m,1H),1.92−1.79(m,1H),1.79−1.64(m,1H),1.61−1.46(m,1H)。
実施例687:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(6−シクロブトキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例534、工程A〜Cで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて3−シクロブチルアニリンの代わりに6−(シクロブトキシ)ピリジン−3−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H26N6O4Sの質量計算値、518.6;m/z実測値、519.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.32(d,J=5.6Hz,1H),8.19(d,J=2.6Hz,1H),7.75(dd,J=8.8,2.7Hz,1H),6.95(d,J=8.8Hz,1H),6.84−6.74(m,1H),6.23−6.16(m,2H),5.73(t,J=1.4Hz,1H),5.27−5.18(m,1H),4.57−4.28(m,1H),4.21−3.92(m,2H),3.22−3.13(m,1H),2.97−2.84(m,1H),2.54−2.46(m,2H),2.24−2.12(m,2H),2.07(d,J=12.6Hz,1H),1.92−1.83(m,2H),1.80−1.68(m,2H),1.66−1.52(m,1H)。
実施例688:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4’−メチル−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例677、工程Aで記載されるものと同様の条件を使用して、工程A(Pd/C還元工程を含まない)において、2−クロロ−4−ニトロピリジン及びシクロヘキセ−1−ニルボロン酸の代わりに、4−ブロモ−1−メチル−2−ニトロベンゼン及びフェニルボロン酸を使用し、実施例1の方法1、工程B〜Iを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−メチル−5−フェニルアラニンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H27N5O3Sの質量計算値、537.6;m/z実測値、538.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32−8.18(m,1H),7.77−7.67(m,1H),7.66−7.58(m,3H),7.54−7.48(m,1H),7.43−7.35(m,2H),7.34−7.25(m,1H),6.89−6.60(m,1H),6.28−6.10(m,1H),6.06−5.96(m,1H),5.79−5.61(m,1H),4.63−4.22(m,1H),4.21−3.84(m,2H),3.22−3.05(m,1H),2.96−2.75(m,1H),2.11−2.00(m,1H),1.92−1.77(m,1H),1.75−1.44(m,2H)。
実施例689:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3−イソブチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例677、工程Aで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、2−クロロ−4−ニトロピリジン及びシクロヘキセ−1−ニルボロン酸の代わりに、1−ブロモ−3−ニトロベンゼン及びイソブチルボロン酸を使用し、Pd/C還元を行わず、実施例1の方法1、工程B〜Iを使用し、工程BにおいてFeの代わりにPd/Cを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに3−イソブチルアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H29N5O3Sの質量計算値、503.6;m/z実測値、504.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.30−8.23(m,1H),7.53−7.46(m,1H),7.37−7.31(m,1H),7.25−7.19(m,2H),6.85−6.73(m,1H),6.23−6.15(m,1H),6.09−6.03(m,1H),5.77−5.67(m,1H),4.53−3.94(m,3H),3.23−3.11(m,1H),2.97−2.85(m,1H),2.60−2.53(m,2H),2.11−2.02(m,1H),1.94−1.83(m,2H),1.77−1.66(m,1H),1.63−1.52(m,1H),0.95−0.90(m,6H)。
実施例10:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例670)を、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OJ−H 5μm 250×20mm、移動相:75% CO2、25% MeOH)によって分離し、標記化合物を得た。MS(ESI):C29H26N6O4Sの質量計算値、554.6;m/z実測値、555.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.36(d,J=5.5Hz,1H),7.78(d,J=8.6Hz,1H),7.50−7.39(m,2H),7.30−7.16(m,3H),6.91(d,J=8.6Hz,1H),6.85−6.72(m,1H),6.26−6.12(m,2H),5.79−5.69(m,1H),4.64−4.24(m,1H),4.22−3.90(m,2H),3.26−3.09(m,1H),3.03−2.84(m,1H),2.25(s,3H),2.13−2.04(m,1H),1.92−1.84(m,1H),1.81−1.68(m,1H),1.65−1.54(m,1H)。
実施例691:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(4−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜G(*Rアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割工程Aを含む)で記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに、2−フルオロ−4−メチル−5−ニトロピリジンを使用し、工程BにおいてFeの代わりにPd/Cを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H26N6O4Sの質量計算値、554.6;m/z実測値、555.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.39−8.32(d,J=5.5Hz,1H),8.13−8.08(s,1H),7.50−7.40(m,2H),7.29−7.22(m,1H),7.21−7.16(m,2H),7.07−7.02(s,1H),6.86−6.73(m,1H),6.26−6.14(m,2H),5.79−5.69(m,1H),4.59−4.26(m,1H),4.21−3.92(m,2H),3.25−3.15(m,1H),3.01−2.84(m,1H),2.24−2.18(s,3H),2.12−2.02(m,1H),1.93−1.84(m,1H),1.82−1.69(m,1H),1.66−1.52(m,1H)。
実施例692:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−シクロペンチルピリジン−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例677、工程Aで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、シクロヘキセン−1−イルボロン酸の代わりに、シクロペンテン−1−イルボロン酸を使用し、Pd/C還元を行わず、実施例1の方法1、工程C〜Iを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに6−シクロペンチルピリジン−4−アミンを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H28N6O3Sの質量計算値、516.6;m/z実測値、517.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.68(d,J=5.3Hz,1H),8.28(d,J=5.6Hz,1H),7.54−7.51(m,1H),7.42−7.36(m,1H),6.86−6.69(m,1H),6.25−6.09(m,2H),5.77−5.62(m,1H),4.56−4.29(m,1H),4.24−3.86(m,2H),3.29−3.23(m,1H),3.19−3.05(m,1H),2.89−2.76(m,1H),2.16−2.00(m,3H),1.91−1.65(m,8H),1.60−1.48(m,1H)。
実施例693:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−(シクロペンチルオキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:2−クロロ−4−((4−シクロペンチルオキシ−2−メチルフェニル)アミノ)ニコチノニトリル。THF(10mL)中の2−クロロ−4−((4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)アミノ)ニコチノニトリル(中間体14、500mg、1.93mmol)、シクロヘキサノール(166mg、1.93mmol)、及びPPh3(1.0g、3.8mmol)の溶液に、DIAD(3.8mL、3.8mmol)を−78℃で添加し、80℃まで終夜加温した。反応をH2O(10mL)でクエンチし、DCMで抽出し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(220mg、収率35%)。MS(ESI):C18H18ClN3Oの質量計算値、327.81;m/z実測値、328.1[M+H]+。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−(シクロペンチルオキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程D〜Iで記載されるものと同様の条件を使用し、工程Dにおいて、2−クロロ−4−(2−メチル−4−フェノキシアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリルの代わりに、2−クロロ−4−((4−(シクロペンチルオキシ)−2−メチルフェニル)アミノ)ニコチノニトリルを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H31N5O4Sの質量計算値、545.7;m/z実測値、546.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3OD):δ 8.33(d,J=5.5Hz,1H),7.26−7.21(m,1H),6.99−6.96(m,1H),6.93−6.90(m,1H),6.84−6.75(m,1H),6.21−6.12(m,1H),5.99(d,J=5.5Hz,1H),5.74−5.68(m,1H),4.91−4.86(m,1H),4.58−4.31(m,1H),4.17−3.98(m,1H),3.93−3.83(m,1H),3.20−3.04(m,1H),2.90−2.72(m,1H),2.10(s,3H),2.04−1.94(m,3H),1.86−1.76(m,5H),1.74−1.61(m,3H),1.57−1.45(m,1H)。
実施例694:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程C〜Iで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Cにおいて2−クロロ−4−ヨードピリジン−3−カルボニトリルの代わりに4−メトキシ−2−メチルアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H25N5O4Sの質量計算値、491.6;m/z実測値、492.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34−8.24(m,1H),7.29−7.19(m,1H),7.05−6.99(m,1H),6.98−6.91(m,1H),6.85−6.72(m,1H),6.27−6.13(m,1H),6.06−5.96(m,1H),5.79−5.68(m,1H),4.61−4.26(m,1H),4.20−3.89(m,2H),3.84(s,3H),3.22−3.10(m,1H),2.96−2.81(m,1H),2.16−2.00(m,4H),1.92−1.80(m,1H),1.79−1.66(m,1H),1.62−1.51(m,1H)。
実施例695:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(5−メチル−2−フェニルピリジン−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例677、工程Aで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、2−クロロ−4−ニトロピリジン及びシクロヘキセ−1−ニルボロン酸の代わりに、2−クロロ−5−メチルピリジン−4−アミン、DMAP、無水酢酸、及びフェニルボロン酸を使用し、Pd/C還元を行わず、実施例1の方法1、工程C〜Gを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに5−メチル−2−フェニルピリジン−4−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジニル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H26N6O3Sの質量計算値、538.6;m/z実測値、539.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.73(s,1H),8.35−8.26(m,1H),8.07−7.95(m,3H),7.49−7.37(m,3H),6.83−6.70(m,1H),6.24−6.09(m,2H),5.77−5.62(m,1H),4.62−4.26(m,1H),4.22−3.89(m,2H),3.29−3.08(m,1H),2.93−2.79(m,1H),2.23(s,3H),2.10−1.99(m,1H),1.88−1.78(m,1H),1.76−1.62(m,1H),1.57−1.46(m,1H)。
実施例696:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−(2−イソプロポキシエトキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Gで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに、4−フルオロ−2−メチル−1−ニトロベンゼン及び2−イソプロポキシエタノールを使用し、工程BにおいてFeの代わりにPd/Cを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H33N5O5Sの質量計算値、563.7;m/z実測値、564.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.30(d,J=5.6Hz,1H),7.27−7.20(m,1H),7.06−7.00(m,1H),7.00−6.93(m,1H),6.84−6.73(m,1H),6.28−6.12(m,1H),6.02(d,J=5.6Hz,1H),5.79−5.67(m,1H),4.55−4.27(m,1H),4.17−4.11(m,2H),4.05−3.91(m,2H),3.85−3.79(m,2H),3.76−3.69(m,1H),3.22−3.12(m,1H),2.98−2.84(m,1H),2.12(s,3H),2.08−2.02(m,1H),1.91−1.83(m,1H),1.78−1.66(m,1H),1.64−1.53(m,1H),1.19(d,J=6.2,6H)。
実施例697:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−イソプロピルピリジン−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例677、工程Aで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、2−クロロ−4−ニトロピリジン及びシクロヘキセ−1−ニルボロン酸の代わりに、2−クロロ−4−ニトロ−ピリジン及び2−イソプロペニル−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを使用し、実施例1の方法1、工程C〜Iを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−イソプロピルピリジン−4−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H26N6O3Sの質量計算値、490.6;m/z実測値、491.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.68(d,J=4.9Hz,1H),8.26(d,J=5.4Hz,1H),7.54(s,1H),7.43(d,J=4.9Hz,1H),6.86−6.70(m,1H),6.24−6.06(m,2H),5.76−5.59(m,1H),4.59−4.30(m,1H),4.27−3.84(m,2H),3.22−3.04(m,2H),2.88−2.74(m,1H),2.11−1.97(m,1H),1.89−1.78(m,1H),1.76−1.64(m,1H),1.59−1.47(m,1H),1.34(d,J=6.7Hz,6H)。
実施例698:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(5−フェノキシピリジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Iに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに5−ブロモ−2−ニトロピリジンを使用し、工程BにおいてFeの代わりにPd/Cを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート及びトリエチルアミンの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H22N6O4Sの質量計算値、526.6;m/z実測値、527.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.55(s,1H),8.55−8.21(m,2H),7.57−7.36(m,4H),7.30−7.19(m,1H),7.17−6.71(m,3H),6.49−6.31(m,2H),6.26−6.17(m,1H),5.77−5.65(m,1H),4.80−4.61(m,1H),4.01−3.38(m,4H),2.41−1.94(m,2H)。
実施例699:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(5−フェノキシピラジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A、C〜Gに記載されるものと同様の条件を使用して、かつ工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに5−ブロモピラジン−2−アミンを使用して、かつ工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに5−フェノキシピラジン−2−アミンを使用し、かつ工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート及びトリエチルアミンの代わりに1−[(3R)−3−アミノピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体5)及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H21N7O4Sの質量計算値、527.6;m/z実測値、528.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.53−8.47(m,1H),8.39−8.25(m,2H),7.54−7.41(m,2H),7.34−7.19(m,3H),6.72−6.52(m,1H),6.35(d,J=5.6Hz,1H),6.32−6.22(m,1H),5.81−5.69(m,1H),4.70−4.60(m,1H),4.02−3.49(m,4H),2.43−2.01(m,2H)。
実施例700:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(6−シクロブトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜G(*Rアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)で記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン、K2CO3、及びフェノールの代わりに、2−フルオロ−4−メチル−5−ニトロピリジン、シクロブタノール、及びCs2CO3を使用し、及び工程BにおいてFeの代わりにZnを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、HATU、及びトリエチルアミンの代わりに、1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)、1−プロパンホスホン酸無水物、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H28N6O4Sの質量計算値、532.6;m/z実測値、533.1[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.34(d,J=5.6Hz,1H),8.05(s,1H),6.87−6.75(m,2H),6.24−6.17(m,1H),6.11(d,J=5.5Hz,1H),5.74(t,J=9.3Hz,1H),5.23−5.15(m,1H),4.54−4.26(m,1H),4.20−3.92(m,2H),3.23−3.14(m,1H),2.99−2.88(m,1H),2.53−2.44(m,2H),2.21−2.12(m,5H),2.11−2.04(m,1H),1.92−1.82(m,2H),1.80−1.67(m,2H),1.65−1.54(m,1H)。
実施例701:(R)−5−([2,3’−ビピリジン]−4−イル)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例677、工程Aで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、2−クロロ−4−ニトロピリジン及びシクロヘキセ−1−ニルボロン酸の代わりに、2−クロロピリジン−4−アミン及び3−ピリジルボロン酸を使用し、Pd/C還元を行わず、実施例1の方法1、工程C〜Gを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−(3−ピリジル)ピリジン−4−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジニル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H23N7O3Sの質量計算値、525.6;m/z実測値、526.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 9.27−9.23(m,1H),8.95−8.90(m,1H),8.62−8.57(m,1H),8.53−8.49(m,1H),8.35−8.30(m,1H),8.23−8.18(m,1H),7.60−7.57(m,1H),7.57−7.53(m,1H),6.84−6.70(m,1H),6.35−6.30(m,1H),6.21−6.12(m,1H),5.76−5.63(m,1H),4.58−4.25(m,1H),4.22−3.89(m,2H),3.20−3.07(m,1H),2.93−2.77(m,1H),2.09−2.02(m,1H),1.88−1.80(m,1H),1.77−1.62(m,1H),1.58−1.47(m,1H)。
実施例702:(R)−5−(*S)−(4−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜H(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)で記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びK2CO3の代わりに、2−クロロ−4−メチル−5−ニトロピリジン及びCs2CO3を使用し、及び工程BにおいてFeの代わりにPd/Cを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート及びトリエチルアミンの代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H22N6O3Sの質量計算値、486.6;m/z実測値、487.0[M+H]+。1H NMR(600MHz,CD3OD):δ 8.60−8.56(d,J=6.6Hz,1H),8.22−8.18(s,1H),7.50−7.43(m,2H),7.30−7.26(m,1H),7.24−7.19(m,2H),7.13−7.09(s,1H),6.61−6.56(d,J=6.6Hz,1H),4.68−4.60(m,1H),3.64−3.58(m,2H),3.51−3.44(m,1H),3.43−3.35(m,1H),2.49−2.38(m,1H),2.30−2.20(m,4H)。
実施例703:(R,E)−5−(3−クロロ−4−フェノキシフェニル)−N−(1−(4−ジメチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピロリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Iに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに2−クロロ−1−フルオロ−4−ニトロベンゼンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用し、及び工程Iにおいてプロペ−2−エノイルクロリドの代わりに(E)−4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エン酸及びHATUを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C31H29ClN6O4Sの質量計算値、617.1;m/z実測値、617.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.21−8.13(m,1H),7.60−7.54(m,1H),7.43−7.34(m,2H),7.32−7.25(m,1H),7.19−7.11(m,2H),7.09−7.01(m,2H),6.86−6.75(m,1H),6.51−6.40(m,1H),6.10−6.04(m,1H),4.67−4.56(m,1H),4.02−3.51(m,4H),3.19−3.13(m,2H),2.39−2.28(m,1H),2.28−2.24(m,6H),2.23−2.08(m,1H)。
実施例704:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(6−シクロブトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Gで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに、2−フルオロ−5−ニトロ−6−ピコリン及びシクロブタノールを使用し、及び工程BにおいてFeの代わりにZnを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、HATU、及びトリエチルアミンの代わりに、1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)、1−プロパンホスホン酸無水物、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H28N6O4Sの質量計算値、532.6;m/z実測値、533.1[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.34(d,J=5.5Hz,1H),7.62(dd,J=8.6,1.8Hz,1H),6.85−6.73(m,2H),6.24−6.16(m,1H),6.09(d,J=5.5Hz,1H),5.78−5.69(m,1H),5.26−5.16(m,1H),4.58−4.25(m,1H),4.21−3.92(m,2H),3.24−3.14(m,1H),3.01−2.86(m,1H),2.55−2.45(m,2H),2.25(s,3H),2.21−2.12(m,2H),2.11−2.04(m,1H),1.92−1.83(m,2H),1.81−1.68(m,2H),1.66−1.54(m,1H)。
実施例705:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(3−イソプロピルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程C〜Iで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに3−イソプロピルアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H25N5O3Sの質量計算値、475.6;m/z実測値、476.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.30−8.26(m,1H),7.55−7.48(m,1H),7.45−7.40(m,1H),7.32−7.28(m,1H),7.24−7.18(m,1H),6.68−6.54(m,1H),6.32−6.23(m,1H),6.09−6.03(m,1H),5.78−5.70(m,1H),4.69−4.55(m,1H),4.02−3.49(m,4H),3.05−2.93(m,1H),2.38−2.01(m,2H),1.29−1.25(m,6H)。
実施例706:(R)−5−(2’,3’−ジフルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例498、工程A〜Dのとおりに標記化合物を合成した。MS(ESI):C26H21F2N5O2Sの質量計算値、505.5;m/z実測値、506.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.53(br,1H),8.29(d,J=5.6Hz,1H),7.82−7.69(m,2H),7.65(s,1H),7.54−7.45(m,1H),7.41−7.17(m,3H),6.18(d,J=5.5Hz,1H),4.31−4.16(m,1H),3.53−3.43(m,1H),3.28−3.25(m,1H),2.97−2.86(m,2H),2.12−1.98(m,2H),1.90−1.67(m,2H)。
実施例707:−N−((1RS,2RS)−2−アミノシクロペンチル)−5−(*S)−(4−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜G(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)で記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びK2CO3の代わりに、2−クロロ−4−メチル−5−ニトロピリジン及びCs2CO3を使用し、及び工程BにおいてFeの代わりにPd/Cを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、HATU、及びトリエチルアミンの代わりに、シス−ジアミノテトラヒドロフラン、1−プロパンホスホン酸無水物、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H22N6O4Sの質量計算値、502.6;m/z実測値、503.0[M+H]+。1H NMR(600MHz,CD3OD):δ 8.30−8.27(m,1H),8.09−8.05(d,J=4.2Hz,1H),7.46−7.41(m,2H),7.27−7.22(m,1H),7.21−7.16(m,2H),7.05−7.02(s,1H),6.11−6.04(m,1H),4.71−4.63(m,1H),4.15−4.09(m,1H),4.08−4.03(m,1H),3.85−3.80(m,1H),3.78−3.73(m,1H),3.72−3.66(m,1H),2.23−2.15(m,3H)。
実施例708:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例534、工程A〜Cで見られる手順を使用し、工程Aにおいて3−シクロブチルアニリンの代わりに3−テトラヒドロピラン−4−イルアニリン(中間体47)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H29N5O4Sの質量計算値、531.6;m/z実測値、532.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.29(d,J=5.6Hz,1H),7.56(t,J=7.8Hz,1H),7.46(d,J=7.9Hz,1H),7.35(s,1H),7.28(d,J=7.3Hz,1H),6.85−6.75(m,1H),6.20(dd,J=16.9,6.2Hz,1H),6.08(d,J=5.6Hz,1H),5.73(t,J=1.8Hz,1H),4.58−4.27(m,1H),4.22−3.92(m,4H),3.61−3.52(m,2H),3.22−3.14(m,1H),2.97−2.86(m,2H),2.12−2.04(m,1H),1.91−1.66(m,6H),1.65−1.52(m,1H)。
実施例709:(R)−5−([2,2’−ビピリジン]−4−イル)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:メチル5−(2−クロロピリジン−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート。標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程C〜Eに記載されるものと同様の条件を使用して、標記化合物を得るために、工程Aにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに、2−クロロピリジン−4−アミンを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:メチル5−([2,2’−ビピリジン]−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート。DMF(10mL)中のトリメチル(2−ピリジル)スタンナン(0.536g、2.22mmol)、メチル5−(2−クロロピリジン−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート(0.80g、1.1mmol)、及びPd(PPh3)4(0.128g、0.111mmol)の混合物をN2下で脱気し、85℃で4時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を淡黄色の固体として得た(0.50g、収率56%)。
工程C:(R)−5−([2,2’−ビピリジン]−4−イル)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程F〜Gで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H23N7O3Sの質量計算値、525.6;m/z実測値、526.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.94−8.81(m,1H),8.65−8.58(m,1H),8.52−8.44(m,1H),8.44−8.36(m,1H),8.32−8.23(m,1H),7.98−7.86(m,1H),7.60−7.51(m,1H),7.46−7.38(m,1H),6.87−6.70(m,1H),6.31−6.23(m,1H),6.23−6.12(m,1H),5.78−5.66(m,1H),4.57−4.22(m,1H),4.22−3.89(m,2H),3.24−3.10(m,1H),2.98−2.84(m,1H),2.12−2.02(m,1H),1.91−1.81(m,1H),1.81−1.64(m,1H),1.62−1.51(m,1H)。
実施例710:(R)−5−(2’,3’−ジフルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
MeOH(5mL)中の(R)−5−(2’,3’−ジフルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例706、100mg、0.198mmol)及びホルムアルデヒド(0.5mL、H2O中37重量%)の溶液に、NaBH(AcO)3(176mg、0.831mmol)を添加し、室温で終夜撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を淡黄色の固体として得た。MS(ESI):C27H23F2N5O2Sの質量計算値、519.6;m/z実測値、520.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.47(s,1H),8.28(d,J=5.6Hz,1H),7.78−7.65(m,3H),7.54−7.47(m,1H),7.38−7.19(m,3H),6.17(d,J=5.6Hz,1H),4.30−4.17(m,1H),3.40−3.31(m,1H),3.18−3.06(m,1H),2.74−2.60(m,5H),2.04−1.92(m,2H),1.86−1.72(m,1H),1.69−1.56(m,1H)。
実施例711:(R)−5−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例534、工程A〜Bで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて3−シクロブチルアニリンの代わりに2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−アミン(中間体49)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H24N6O3Sの質量計算値、500.6;m/z実測値、501.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.58(d,J=6.5Hz,1H),7.88(d,J=8.7Hz,1H),7.53−7.43(m,2H),7.33−7.26(m,1H),7.25−7.20(m,2H),6.98(d,J=8.6Hz,1H),6.54(d,J=6.5Hz,1H),4.36−4.26(m,1H),3.54(dd,J=12.1,3.8Hz,1H),3.40−3.34(m,1H),3.01(t,J=1.5Hz,2H),2.30(s,3H),2.15−2.06(m,2H),1.94−1.73(m,2H)。
実施例11:N−(トランス−1−アクリロイル−3−ヒドロキシピペリジン−4−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1、工程Iで記載されるものと同様の条件を使用して、かつN−((3R,5R)−5−フルオロピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミドの代わりに、N−(トランス−3−ヒドロキシピペリジン−4−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例615)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H25N5O5Sの質量計算値、555.6;m/z実測値、556.1[M+H]+。1H NMR(500Mhz,クロロホルム−d):δ 8.29(dq,J=5.4,1.7Hz,1H),7.46−7.38(m,2H),7.38−7.25(m,3H),7.25−7.09(m,5H),6.63(ddd,J=26.2,16.2,10.9Hz,1H),6.33−6.24(m,1H),6.24−6.12(m,1H),5.80−5.69(m,1H),),4.19(d,J=13.4Hz,1H),4.06−3.98(m,1H),3.50(s,1H),3.44−3.35(m,1H),3.20(t,J=13.0Hz,1H),3.04(t,J=12.0Hz,1H),2.77(t,J=13.2Hz,1H),2.63(q,J=16.6,14.2Hz,1H),2.21(d,J=13.2Hz,1H),2.09(d,J=12.9Hz,1H)。
実施例713:(R)−5−(*S)−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例662、工程A〜Bに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、4−メチル−6−フェノキシピリジン−3−アミンの代わりに2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−アミン(中間体49)を使用し、続けて、実施例1において、*Sアトロプ異性体を得るために工程Fの後にキラル分割法Aによって処理し、及び工程Fにおいて、メチル4−[2−メチル−N−(メチルカルバモイル)−4−フェノキシアニリノ]−3a,4−ジヒドロチエノ[2,3−b]ピリジンー2−カルボキシレートの代わりに、メチル5−(2−メチル−6−フェノキシピリミジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレートを使用し、及び工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート及びトリエチルアミンの代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H24N6O3Sの質量計算値、500.6;m/z実測値、501.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,MeOD)δ 8.54(d,J=6.4Hz,1H),7.84(d,J=8.7Hz,1H),7.50−7.43(m,2H),7.31−7.25(m,1H),7.24−7.18(m,2H),6.96(d,J=8.2Hz,1H),6.47(d,J=6.3Hz,1H),4.36−4.25(m,1H),3.58−3.50(m,1H),3.41−3.33(m,1H),3.04−2.93(m,2H),2.28(s,3H),2.15−2.03(m,2H),1.92−1.73(m,2H)。
実施例714:(R)−N−(1−メチルグリシル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(2−フェニルピリジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例662、工程A〜Bで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて4−メチル−6−フェノキシピリジン−3−アミンの代わりに2−フェニルピリジン−4−アミンを使用して、続けて実施例1の方法1、工程F〜Iで記載されるものと同様の条件で生成物を処理し、工程Fにおいて、4−[2−メチル−N−(メチルカルバモイル)−4−フェノキシアニリノ]−3a,4−ジヒドロチエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレートの代わりに、メチル4−オキソ−5−(2−フェニルピリジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレートを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用し、工程Iにおいて、プロペ−−2−エノイルクロリドの代わりに、2−[tert−ブトキシカルボニル(メチル)アミノ]酢酸(中間体21)及びHATUを使用し、続けて飽和水性HCl及びMeOHを使用するBoc−脱保護により、評価化合物を調製した。MS(ESI):C28H27N7O3Sの質量計算値、541.6;m/z実測値、542.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.83−8.76(m,1H),8.12−8.05(m,1H),8.04−7.98(m,2H),7.95−7.88(m,1H),7.51−7.43(m,3H),7.42−7.38(m,1H),6.13−5.99(m,1H),4.47−3.79(m,4H),3.73−3.44(m,2H),3.24−3.06(m,1H),2.67−2.51(m,3H),2.06−1.70(m,3H),1.65−1.54(m,1H)。
実施例715:(R)−5−(*S)−(4−メチル−2−フェノキシピリミジン−5−イル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A、C〜H(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)で記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びK2CO3の代わりに、2−クロロ−4−メチル−5−ニトロピリジン及びCs2CO3を使用し、工程Bは行わず、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート及びトリエチルアミンの代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H21N7O3Sの質量計算値、487.5;m/z実測値、488.0[M+H]+。1H NMR(600MHz,CD3OD):δ 8.56−8.54(s,1H),8.54−8.51(d,J=6.1Hz,1H),7.49−7.44(m,2H),7.31−7.27(m,1H),7.27−7.22(m,2H),6.57−6.53(d,J=6.1Hz,1H),4.63−4.56(m,1H),3.64−3.57(m,2H),3.46−3.42(m,1H),3.40−3.35(m,1H),2.48−2.40(m,1H),2.36−2.33(s,3H),2.27−2.20(m,1H)。
実施例716:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜I(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)で記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びK2CO3の代わりに、6−クロロ−2−メチル−3−ニトロピリジン及びCs2CO3を使用し、及び工程BにおいてFeの代わりにPd/Cを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート及びトリエチルアミンの代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート及びジイソプロピルエチルアミンを使用し、工程Iにおいて、プロペ−2−エノイルクロリド、DCM、及びトリエチルアミンの代わりに、プロペ−2−ノイルプロペ−2−エノエート、アセトニトリル、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H24N6O4Sの質量計算値、540.6;m/z実測値、541.0[M+H]+。1H NMR(600MHz,CD3OD):δ 8.38−8.35(m,1H),7.80−7.76(m,1H),7.48−7.42(m,2H),7.27−7.18(m,3H),6.93−6.89(d,J=8.7Hz,1H),6.67−6.56(m,1H),6.32−6.25(m,1H),6.18−6.13(m,1H),5.78−5.72(m,1H),4.70−4.59(m,1H),4.03−3.49(m,4H),2.39−2.25(m,1H),2.25−2.23(d,J=1.7Hz,3H),2.19−2.04(m,1H)。
実施例717:(R)−5−(*S)−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜H(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)で記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びK2CO3の代わりに、6−クロロ−2−メチル−3−ニトロピリジン及びCs2CO3を使用し、及び工程BにおいてFeの代わりにPd/Cを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート及びトリエチルアミンの代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H22N6O3Sの質量計算値、486.6;m/z実測値、487.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.55−8.49(d,J=6.2Hz,1H),7.86−7.81(d,J=8.7Hz,1H),7.50−7.42(m,2H),7.31−7.19(m,3H),6.99−6.93(d,J=8.6Hz,1H),6.47−6.42(d,J=6.3Hz,1H),4.65−4.55(m,1H),3.65−3.55(m,2H),3.46−3.34(m,2H),2.50−2.38(m,1H),2.32−2.17(m,4H)。
実施例718:N−((3S,4R)−1−アクリロイル−4−ヒドロキシピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(2−フェニルピリジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例677、工程Aで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、2−クロロ−4−ニトロピリジン及びシクロヘキセ−1−ニルボロン酸の代わりに2−クロロピリジン−4−アミン及びフェニルボロン酸を使用し、Pd/C還元を行わず、実施例1の方法1、工程C〜Iを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−フェニルピリジン−4−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3S,4R)−3−アミノ−4−ヒドロキシピロリジン−1−カルボキシレート(中間体24)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H22N6O4Sの質量計算値、526.6;m/z実測値、527.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.86(d,J=5.3Hz,1H),8.38−8.29(m,1H),8.09−8.00(m,3H),7.53−7.43(m,4H),6.63−6.52(m,1H),6.33−6.23(m,2H),5.78−5.70(m,1H),4.62−4.54(m,1H),4.50−4.39(m,1H),4.05−3.52(m,4H)。
実施例719:(R)−4−オキソ−5−(5−フェノキシピリミジン−2−イル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A、及びC〜Hに記載されるものと同様の条件を使用して、かつ工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びK2CO3の代わりに5−ブロモピリミジン−2−アミン、N,N’−ジメチルグリシン、及びCs2CO3を使用し、工程Bは行わず、かつ工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H21N7O3Sの質量計算値、487.5;m/z実測値、488.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.71−8.67(m,2H),8.39−8.35(m,2H),7.54−7.46(m,2H),7.34−7.23(m,3H),6.35−6.31(m,1H),4.34−4.19(m,1H),3.57−3.46(m,1H),3.36−3.32(m,1H),3.02−2.89(m,2H),2.15−1.99(m,2H),1.88−1.66(m,2H)。
実施例720:(R)−5−(2−シクロペンチルピリジン−4−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例677、工程Aで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、シクロヘキセン−1−イルボロン酸の代わりに、シクロペンテン−1−イルボロン酸を使用し、実施例1の方法1、工程C〜Hを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−シクロペンチルピリジン−4−アミンを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H26N6O2Sの質量計算値、462.6;m/z実測値、463.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.73−8.66(m,1H),8.39(s,1H),8.34−8.29(m,1H),7.53−7.48(m,1H),7.44−7.33(m,1H),6.26−6.15(m,1H),4.32−4.22(m,1H),3.58−3.47(m,1H),3.38−3.31(m,2H),3.01−2.90(m,2H),2.18−2.02(m,4H),1.90−1.69(m,8H)。
実施例721:(R)−5−(3−イソブチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
3−イソブチルアニリンを得るために、実施例677、工程Aで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて2−クロロ−4−ニトロピリジン及びシクロヘキセン−1−イルボロン酸の代わりに、1−ブロモ−3−ニトロベンゼン及びイソブチルボロン酸を使用して、標記化合物を調製した。標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程C〜Hに続けて、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに3−イソブチルアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H27N5O2Sの質量計算値、449.6;m/z実測値、450.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.43(s,1H),8.33−8.27(m,1H),7.54−7.47(m,1H),7.36−7.32(m,1H),7.25−7.19(m,2H),6.12−6.05(m,1H),4.32−4.17(m,1H),3.55−3.44(m,1H),3.36−3.31(m,1H),3.02−2.85(m,2H),2.60−2.53(m,2H),2.15−1.99(m,2H),1.96−1.69(m,3H),0.95−0.91(m,6H)。
実施例722:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(6−イソブチル−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程Gと同様の方法で、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、5−(*R)−(6−イソブチル−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体83)及び1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H30N6O3Sの質量計算値、518.6;m/z実測値、519.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.43−8.39(s,1H),8.38−8.30(d,J=5.5Hz,1H),7.44−7.37(s,1H),6.86−6.74(m,1H),6.25−6.15(d,J=16.5Hz,1H),6.07−6.00(d,J=5.5Hz,1H),5.79−5.68(m,1H),4.60−4.26(m,1H),4.24−3.92(m,2H),3.25−3.11(m,1H),3.00−2.84(m,1H),2.76−2.69(d,J=7.2Hz,2H),2.20−2.02(m,2H),1.93−1.83(m,1H),1.81−1.68(m,1H),1.67−1.51(m,1H),1.05−0.90(dd,J=6.8,1.5Hz,6H)。
実施例723:(R)−4−オキソ−5−(6−フェニルピリミジン−4−イル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例677、工程Aで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、2−クロロ−4−ニトロピリジン及びシクロヘキセ−1−ニルボロン酸の代わりに6−クロロピリミジン−4−アミン及びフェニルボロン酸を使用し、Pd/C工程を行わず、実施例1の方法1、工程C〜Hを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに6−フェニルピリミジン−4−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H21N7O2Sの質量計算値、471.5;m/z実測値、472.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 9.35−9.28(m,1H),8.42(s,1H),8.37−8.32(m,1H),8.25−8.17(m,3H),7.58−7.50(m,3H),6.61−6.55(m,1H),4.30−4.20(m,1H),3.54−3.44(m,1H),3.36−3.31(m,1H),3.01−2.89(m,2H),2.15−1.99(m,2H),1.88−1.71(m,2H)。
実施例724:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(4−メチル−2−フェノキシピリミジン−5−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A、C〜G(*Rアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分離法Aを含む)で記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びK2CO3の代わりに、2−フルオロ−4−メチルピリミジン−5−アミン、2−(ジメチルアミノ)酢酸、及びCs2CO3を使用し、及び工程Bを行わず、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、HATU、及びトリエチルアミンの代わりに、1−[(3R)−3−アミノピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体5)、1−プロパンホスホン酸無水物、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H23N7O4Sの質量計算値、541.6;m/z実測値、542.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,MeOD)δ 8.55(d,J=2.2Hz,1H),8.38(d,J=5.6Hz,1H),7.49−7.42(m,2H),7.31−7.22(m,3H),6.68−6.55(m,1H),6.32−6.25(m,2H),5.79−5.71(m,1H),4.70−4.55(m,1H),4.05−3.46(m,4H),2.40−2.03(m,5H)。
実施例725:(R)−5−(4’−メチル−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例677、工程Aで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、2−クロロ−4−ニトロピリジン及びシクロヘキセ−1−ニルボロン酸の代わりに、4−ブロモ−1−メチル−2−ニトロベンゼン及びフェニルボロン酸を使用し、実施例1の方法1、工程C〜Hを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−メチル−5−フェニルアラニンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H25N5O2Sの質量計算値、483.6;m/z実測値、484.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.28−8.16(m,1H),7.75−7.67(m,1H),7.65−7.60(m,2H),7.58−7.56(m,1H),7.54−7.49(m,1H),7.45−7.36(m,2H),7.34−7.26(m,1H),6.01−5.92(m,1H),4.26−4.12(m,1H),3.40−3.31(m,1H),3.20−3.10(m,1H),2.96−2.72(m,2H),2.18(s,3H),2.10−1.88(m,2H),1.82−1.66(m,2H)。
実施例12:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(6−シクロブトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(6−シクロブトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例672)を、キラルSFC(固定相:Chiralpak AS−H 5μm 250×20mm、移動相:70% CO2、30% MeOH)によって分離し、標記化合物を得た。MS(ESI):C27H28N6O4Sの質量計算値、532.6;m/z実測値、533.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33(d,J=5.6Hz,1H),8.06(s,1H),6.87−6.73(m,2H),6.20(d,J=16.7Hz,1H),6.11(d,J=5.6Hz,1H),5.79−5.69(m,1H),5.24−5.12(m,1H),4.58−4.26(m,1H),4.21−3.91(m,2H),3.26−3.12(m,1H),3.01−2.84(m,1H),2.54−2.44(m,2H),2.23−2.12(m,5H),2.11−2.03(m,1H),1.92−1.83(m,2H),1.79−1.67(m,2H),1.66−1.52(m,1H)。
実施例727:(R)−5−(2−イソプロピルピリジン−4−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例677、工程Aで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、2−クロロ−4−ニトロピリジン及びシクロヘキセ−1−ニルボロン酸の代わりに、2−クロロ−4−ニトロピリジン及び2−イソプロペニル−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを使用し、実施例1の方法1、工程C〜Hを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−イソプロピルピリジン−4−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C22H24N6O2Sの質量計算値、436.5;m/z実測値、437.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.70(d,J=5.3Hz,1H),8.44(s,1H),8.32(d,J=5.6Hz,1H),7.49(s,1H),7.39(d,J=5.3Hz,1H),6.20(d,J=5.6Hz,1H),4.32−4.21(m,1H),3.57−3.46(m,1H),3.39−3.31(m,1H),3.21−3.12(m,1H),3.01−2.90(m,2H),2.14−2.01(m,2H),1.92−1.70(m,2H),1.34(d,J=7.0Hz,6H)。
実施例728:(R)−5−(*R)−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜H(*Rアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)で記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに、6−クロロ−2−メチル−3−ニトロピリジンを使用し、及び工程BにおいてFeの代わりにPd/Cを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート及びトリエチルアミンの代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H22N6O3Sの質量計算値、486.6;m/z実測値、487.0[M+H]+。1H NMR(600MHz,CD3OD):δ 8.60−8.56(d,J=6.5Hz,1H),7.93−7.87(d,J=8.7Hz,1H),7.50−7.44(m,2H),7.31−7.26(m,1H),7.26−7.20(m,2H),7.01−6.97(d,J=8.6Hz,1H),6.58−6.54(d,J=6.5Hz,1H),4.67−4.60(m,1H),3.63−3.58(m,2H),3.48−3.36(m,2H),2.49−2.39(m,1H),2.32−2.30(s,3H),2.29−2.20(m,1H)。
実施例729:(R)−5−(5−メチル−2−フェニルピリジン−4−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例677、工程Aで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、2−クロロ−4−ニトロピリジン及びシクロヘキセ−1−ニルボロン酸の代わりに2−クロロ−5−メチルピリジンー4−アミン、無水酢酸、DMAP、及びフェニルボロン酸を使用し、Pd/C還元を行わず、実施例1の方法1、工程C〜Hを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに5−メチル−2−フェニルピリミジン−4−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H24N6O2Sの質量計算値、484.6;m/z実測値、485.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.76(s,1H),8.44(s,1H),8.37−8.32(m,1H),8.02−7.98(m,2H),7.94(s,1H),7.53−7.41(m,3H),6.20−6.12(m,1H),4.32−4.22(m,1H),3.55−3.48(m,1H),3.37−3.31(m,1H),3.00−2.92(m,2H),2.24(s,3H),2.12−2.03(m,2H),1.88−1.71(m,2H)。
実施例730:(R)−5−(4−(2−イソプロポキシエトキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Hで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに、4−フルオロ−2−メチル−1−ニトロベンゼン及び2−イソプロポキシエタノールを使用し、工程BにおいてFeの代わりにPd/Cを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H31N5O4Sの質量計算値、509.6;m/z実測値、510.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.01(d,J=5.7Hz,1H),7.12−7.07(m,1H),7.02−6.97(m,1H),6.95−6.88(m,1H),5.72(d,J=5.7Hz,1H),4.18−4.11(m,2H),4.02−3.92(m,1H),3.83−3.78(m,2H),3.76−3.69(m,1H),3.21−3.12(m,1H),2.93−2.83(m,1H),2.68−2.55(m,2H),2.11(s,3H),2.07−2.00(m,1H),1.85−1.75(m,1H),1.69−1.52(m,2H),1.19(d,J=6.1,6H)。
実施例731:(R)−5−(2−シクロヘキシルピリジン−4−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程C〜Hで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−シクロヘキシルピリジン−4−アミン(実施例677、工程A)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H28N6O2Sの質量計算値、476.6;m/z実測値、477.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6):δ 8.62(d,J=5.3Hz,1H),8.27−8.24(m,2H),7.36(s,1H),7.27(d,J=5.3Hz,1H),6.10(d,J=5.6Hz,1H),4.24−4.16(m,1H),3.42−3.34(m,1H),3.25−3.19(m,1H),2.89−2.81(m,2H),2.77−2.67(m,1H),1.97−1.63(m,9H),1.56−1.45(m,2H),1.41−1.30(m,2H),1.25−1.16(m,1H)。
実施例732:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(6−イソプロポキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Gで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに、6−フルオロ−2−メチル−3−ニトロピリジン及び2−プロパノールを使用し、及び工程BにおいてFeの代わりにZnを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、HATU、及びトリエチルアミンの代わりに、1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)、1−プロパンホスホン酸無水物、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H28N6O4Sの質量計算値、520.6;m/z実測値、521.1[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.35(d,J=5.5Hz,1H),7.60(d,J=8.6Hz,1H),6.85−6.70(m,2H),6.26−6.17(m,1H),6.11(d,J=5.5Hz,1H),5.77−5.72(m,1H),5.39−5.29(m,1H),4.58−4.26(m,1H),4.20−3.92(m,2H),3.22−3.12(m,1H),2.99−2.85(m,1H),2.26(s,3H),2.13−2.04(m,1H),1.92−1.84(m,1H),1.81−1.68(m,1H),1.65−1.54(m,1H),1.40−1.34(m,6H)。
実施例733:(R)−5−(3−メチル−2−フェニルピリジン−4−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程C〜Hで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに、3−メチル−2−フェニルピリジン−4−アミン(実施例48)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H24N6O2Sの質量計算値、484.6;m/z実測値、485.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.66(d,J=5.2Hz,1H),8.38(d,J=5.5Hz,1H),7.58−7.47(m,6H),6.20(d,J=5.5Hz,1H),4.31−4.23(m,1H),3.55−3.47(m,1H),3.37−3.32(m,1H),3.00−2.88(m,2H),2.15(s,3H),2.13−2.04(m,2H),1.88−1.73(m,2H)。
実施例734:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−6−フェニルピリジン−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例677、工程Aで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、2−クロロ−4−ニトロピリジン及びシクロヘキセ−1−ニルボロン酸の代わりに2−クロロ−6−メチルピリジンー4−アミン、無水酢酸、及びフェニルボロン酸を使用し、Pd/C還元を行わず、実施例1の方法1、工程C〜Iを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−メチル−6−フェニルピリミジン−4−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H26N6O3Sの質量計算値、538.6;m/z実測値、539.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.31(d,J=5.6Hz,1H),8.04−7.98(m,2H),7.82(s,1H),7.52−7.39(m,3H),7.34(s,1H),6.83−6.70(m,1H),6.27(d,J=5.5Hz,1H),6.22−6.11(m,1H),5.77−5.62(m,1H),4.57−4.26(m,1H),4.22−3.90(m,2H),3.20−3.08(m,1H),2.93−2.79(m,1H),2.68(s,3H),2.10−1.99(m,1H),1.89−1.79(m,1H),1.78−1.62(m,1H),1.59−1.45(m,1H)。
実施例735:(R)−5−(2−メチル−6−フェニルピリジン−4−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例677、工程Aで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、2−クロロ−4−ニトロピリジン及びシクロヘキセ−1−ニルボロン酸の代わりに2−クロロ−6−メチルピリジンー4−アミン、無水酢酸、及びフェニルボロン酸を使用し、Pd/C還元を行わず、実施例1の方法1、工程C〜Hを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−メチル−6−フェニルピリミジン−4−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H24N6O2Sの質量計算値、484.6;m/z実測値、485.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.47−8.42(m,1H),8.40−8.27(m,1H),8.07−7.97(m,2H),7.79(s,1H),7.53−7.24(m,4H),6.36−6.20(m,1H),4.34−4.19(m,1H),3.62−3.49(m,1H),3.27−3.13(m,1H),3.01−2.87(m,2H),2.74−2.60(m,3H),2.14−1.97(m,2H),1.91−1.66(m,2H)。
実施例13:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(6−シクロブトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(6−シクロブトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例672)を、キラルSFC(固定相:Chiralpak AS−H 5μm 250×20mm、移動相:70% CO2、30% MeOH)によって分離し、標記化合物を得た。MS(ESI):C27H28N6O4Sの質量計算値、532.6;m/z実測値、533.1[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.33(d,J=5.5Hz,1H),7.63(d,J=8.6Hz,1H),6.88−6.70(m,2H),6.20(dd,J=16.7,4.7Hz,1H),6.08(d,J=5.5Hz,1H),5.73(t,J=1.3Hz,1H),5.26−5.16(m,1H),4.61−4.25(m,1H),4.21−3.91(m,2H),3.23−3.13(m,1H),3.02−2.86(m,1H),2.55−2.44(m,2H),2.25(s,3H),2.21−2.11(m,2H),2.08(d,J=12.3Hz,1H),1.92−1.83(m,2H),1.81−1.67(m,2H),1.64−1.54(m,1H)。
実施例737:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(3−メチル−2−フェニルピリジン−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程C〜G(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)で記載されるものと同様の条件を使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに、3−メチル−2−フェニルピリジン−4−アミン(中間体48)を使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H26N6O3Sの質量計算値、538.6;m/z実測値、539.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.66(d,J=4.9Hz,1H),8.35(d,J=5.3Hz,1H),7.57−7.43(m,6H),6.83−6.71(m,1H),6.24−6.12(m,2H),5.78−5.66(m,1H),4.60−4.28(m,1H),4.22−3.88(m,2H),3.21−3.09(m,1H),2.97−2.80(m,1H),2.15(s,3H),2.09−2.00(m,1H),1.90−1.82(m,1H),1.79−1.66(m,1H),1.61−1.51(m,1H)。
実施例738:(R)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−5−(3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例534、工程A〜Bで見られる手順を使用し、工程Aにおいて3−シクロブチルアニリンの代わりに3−テトラヒドロピラン−4−イルアニリン(中間体47)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H27N5O3Sの質量計算値、477.6;m/z実測値、478.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.49(d,J=6.6Hz,1H),7.60(t,J=7.8Hz,1H),7.52(d,J=7.9Hz,1H),7.39(s,1H),7.34−7.29(m,1H),6.38(d,J=6.6Hz,1H),4.35−4.26(m,1H),4.08−4.00(m,2H),3.61−3.52(m,3H),3.36(d,J=12.8Hz,1H),3.05−2.97(m,2H),2.96−2.89(m,1H),2.15−2.06(m,2H),1.92−1.75(m,6H)。
実施例739:(R)−tert−ブチル(3−(4−オキソ−5−(3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。
標記化合物を得るために、実施例534、工程Aで見られる手順を使用し、工程Aにおいて3−シクロブチルアニリンの代わりに3−テトラヒドロピラン−4−イルアニリン(中間体47)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H35N5O5Sの質量計算値、577.7;m/z実測値、578.1[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.28(d,J=5.6Hz,1H),7.55(t,J=7.8Hz,1H),7.46(d,J=7.8Hz,1H),7.35(s,1H),7.28(d,J=7.9Hz,1H),6.08(d,J=5.6Hz,1H),4.16−4.00(m,3H),3.97−3.85(m,2H),3.61−3.51(m,2H),3.01−2.73(m,3H),2.06−1.98(m,1H),1.86−1.74(m,5H),1.68−1.50(m,2H),1.46(s,9H)。
実施例740:(R)−4−オキソ−5−(6−フェニルピリダジン−4−イル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例677、工程Aで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、2−クロロ−4−ニトロピリジン及びシクロヘキセ−1−ニルボロン酸の代わりに6−クロロピリダジン−4−アミン及びフェニルボロン酸を使用し、Pd/C工程を行わず、実施例1の方法1、工程C〜Hを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに6−フェニルピリダジン−4−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H21N7O2Sの質量計算値、471.5;m/z実測値、472.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 9.38−9.26(m,1H),8.50−8.39(m,2H),8.33(d,J=5.6Hz,1H),8.19−8.10(m,2H),7.62−7.51(m,3H),6.40(d,J=5.6Hz,1H),4.30−4.20(m,1H),3.55−3.47(m,1H),3.36−3.30(m,1H),3.02−2.92(m,2H),2.11−2.00(m,2H),1.89−1.69(m,2H)。
実施例741:(R)−4−オキソ−5−(6−フェニルピリジン−3−イル)−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Hで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに、2−クロロ−5−ニトロピリジンを使用し、工程BにおいてFeの代わりにPd/Cを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H20N6O3Sの質量計算値、472.5;m/z実測値、473.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 9.46(s,1H),8.15(s,2H),7.76(s,2H),7.26(s,6H),5.98(s,1H),4.74(d,J=71.0Hz,1H),3.49(s,5H),2.18(t,J=61.7Hz,2H)。
実施例742:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程D〜Iと同様の方法で、工程Dにおいて、2−クロロ−4−(2−メチル−4−フェノキシアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリルの代わりに、2−クロロ−4−(2−メチル−4−テトラヒドロピラン−4−イルオキシアニリノ)ピリジン−3−カルボニトリル(中間体31)を使用し、及び*Sアトロプ異性体を得るために、工程Fの後にキラル分割法Aを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H31N5O5Sの質量計算値、561.7;m/z実測値、562.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.31−8.27(m,1H),7.25−7.20(m,1H),7.05−7.01(m,1H),6.99−6.95(m,1H),6.81−6.77(m,1H),6.22−6.17(m,1H),6.04−6.00(m,1H),5.74−5.69(m,1H),4.68−4.58(m,1H),4.33−4.11(m,1H),4.07−3.85(m,4H),3.65−3.57(m,2H),3.21−3.18(m,1H),2.93−2.86(m,1H),2.11(s,3H),2.09−2.02(m,3H),1.89−1.83(m,1H),1.80−1.69(m,3H),1.55−1.50(m,1H)
実施例743:(R)−tert−ブチル3−(5−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。
標記化合物を得るために、実施例534、工程Aで見られる手順を使用し、工程Aにおいて3−シクロブチルアニリンの代わりに2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−アミン(中間体49)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C31H32N6O5Sの質量計算値、600.7;m/z実測値、601.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.36(d,J=5.5Hz,1H),7.79(d,J=8.6Hz,1H),7.47−7.42(m,2H),7.28−7.23(m,1H),7.21−7.18(m,2H),6.91(d,J=8.6Hz,1H),6.15(dd,J=5.5,1.7Hz,1H),4.08−4.01(m,1H),3.97−3.83(m,2H),3.07−2.76(m,2H),2.25(s,3H),2.05−2.01(m,1H),1.82−1.76(m,1H),1.67−1.51(m,2H),1.46(s,9H)。
実施例744:(R)−5−(6−シクロブトキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例534、工程A〜Bで見られる手順を使用し、3−シクロブチルアニリンの代わりに6−(シクロブトキシ)ピリジン−3−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C23H24N6O3Sの質量計算値、464.5;m/z実測値、465.1[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.57(d,J=6.7Hz,1H),8.32(d,J=2.5Hz,1H),7.93(dd,J=8.9,2.7Hz,1H),7.12(d,J=8.8Hz,1H),6.63(d,J=6.7Hz,1H),5.31−5.20(m,1H),4.35−4.25(m,1H),3.54(dd,J=12.3,4.1Hz,1H),3.36(d,J=13.7Hz,1H),3.01(t,J=1.5Hz,2H),2.60−2.48(m,2H),2.28−2.17(m,2H),2.15−2.06(m,2H),1.95−1.70(m,4H)。
実施例14:−N−((3*S,4*R)−4−アクリルアミドテトラヒドロフラン−3−イル)−5−(*S)−(4−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
キラルSFC(固定相:CHIRALPAK IC 5μm 250×21mm、移動相:45% CO2、55% EtOH)を使用して、実施例668で精製を行い、標記化合物を単一の鏡像異性体として得た。MS(ESI):C28H24N6O5Sの質量計算値、556.6;m/z実測値、557.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.40−8.31(d,J=5.5Hz,1H),8.13−8.02(s,1H),7.50−7.40(m,2H),7.30−7.15(m,3H),7.10−7.01(s,1H),6.35−6.13(m,3H),5.70−5.59(dd,J=9.7,2.3Hz,1H),4.81−4.67(m,2H),4.17−4.03(m,2H),3.88−3.75(m,2H),2.24−2.14(s,3H)。
実施例746:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(4−メチル−2−フェノキシピリミジン−5−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A、C〜I(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)で記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びK2CO3の代わりに、2−クロロ−4−メチルピリジン−5−アミン、2−(ジメチルアミノ)酢酸、及びCs2CO3を使用し、及び工程Bを行わず、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、HATU、及びトリエチルアミンの代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート及びジイソプロピルエチルアミンを使用し、工程Iにおいて、プロペ−2−エノイルクロリド及びトリエチルアミンの代わりに、プロペ−2−ノイルプロペ−2−エノエート及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H25N7O4Sの質量計算値、555.6;m/z実測値、556.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 8.38(d,J=6.2Hz,2H),7.50−7.40(m,2H),7.33−7.21(m,3H),6.69−6.53(m,1H),6.33(dd,J=32.8,16.8Hz,1H),6.08−6.02(m,1H),5.72(s,1H),5.30(s,2H),4.17−4.02(m,2H),3.56(s,1H),3.29(s,1H),2.38(d,J=6.1Hz,3H),2.04(s,3H),1.71−1.60(m,1H),1.26(t,J=7.1Hz,1H)。
実施例747:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(*S)−(6−イソブチル−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1、方法1、工程G〜Iと同様の方法で、5−(*S)−(6−イソブチル−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体82)及びtert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H28N6O3Sの質量計算値、504.6;m/z実測値、505.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 10.74(s,1H),8.40(d,J=3.1Hz,1H),8.03(s,1H),7.21(s,1H),6.50−6.32(m,1H),6.00(s,1H),5.97−5.91(m,1H),5.70(ddt,J=19.1,9.9,1.7Hz,1H),4.70(dq,J=17.5,5.6Hz,1H),3.86−3.58(m,4H),3.12(q,J=7.4Hz,1H),2.71(d,J=7.2Hz,2H),2.38(s,3H),1.94−1.37(m,3H),0.99(d,J=6.6Hz,6H)。
実施例748:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(2−フェノキシピリミジン−5−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Gで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに、2−クロロ−5ニトロピリミジンを使用し、工程BにおいてFeの代わりにPd/Cを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、1−[(3R)−3−アミノピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体5)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H21N7O4Sの質量計算値、527.6;m/z実測値、528.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.36(s,1H),8.78(s,2H),8.50−8.32(m,2H),7.54−7.43(m,2H),7.35−7.24(m,3H),6.68−6.50(m,1H),6.45−6.36(m,1H),6.19−6.06(m,1H),5.72−5.61(m,1H),4.58−4.38(m,1H),3.92−3.37(m,4H),2.27−1.84(m,2H)。
実施例749:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(5−フェノキシピリミジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A、及びC〜Gに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン、K2CO3及びDMFの代わりに5−ブロモピリミジン−2−アミン、N,N’−ジメチルグリシン、CuI、ジオキサン、及びCs2CO3を使用し、工程Bは行わず、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、1−[(3R)−3−アミノピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体5)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H21N7O4Sの質量計算値、527.6;m/z実測値、528.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.68(s,2H),8.32−8.24(m,1H),7.53−7.44(m,2H),7.36−7.21(m,3H),6.68−6.52(m,1H),6.31−6.21(m,2H),5.78−5.68(m,1H),4.65−4.56(m,1H),4.02−3.52(m,4H),2.40−2.00(m,2H)。
実施例750:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−イソブチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例677、工程Aで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、シクロヘキセ−1−ニルボロン酸及び2−クロロ−4−ニトロピリジンの代わりに、イソブチルボロン酸及び1ブロモ−4−ニトロベンゼンを使用し、実施例1の方法1、工程C〜Gを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−イソブチルアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジニル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H29N5O3Sの質量計算値、503.6;m/z実測値、504.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.38−8.28(m,1H),7.44−7.37(m,2H),7.35−7.29(m,2H),6.85−6.71(m,1H),6.24−6.12(m,2H),5.77−5.66(m,1H),4.61−3.89(m,3H),3.24−3.09(m,1H),2.98−2.80(m,1H),2.64−2.54(m,2H),2.12−2.00(m,1H),1.99−1.80(m,2H),1.77−1.64(m,1H),1.63−1.50(m,1H),0.98−0.92(m,6H)
実施例751:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(5−フェニルピリダジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:3−クロロ−5−フェニルピリダジン。3,5−ジクロロピリダジン(2.00g、13.4mmol)、フェニルボロン酸(1.64g、13.4mmol)、Pd(OAc)2(301mg、1.34mmol)、1,2,3,4,5−ペンタフェニル−1’−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン(1.91g、33.6mmol)、KF(1.95g、33.6mmol)、ジオキサン(50mL)、及び水(12mL)の溶液を還流下でN2下で15時間撹拌した。。反応物をEtOAcで希釈し、生理食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮乾固させた。残渣を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製し、標記化合物を白色の固体として得た(1.53g、収率59.8%)。MS(ESI):C10H7ClN2の質量計算値、190.63;m/z実測値、191.0[M+H]+。
工程B:tert−ブチル(5−フェニルピリダジン−3−イル)カルバメート。ジオキサン(30mL)中の3−クロロ−5−フェニルピリダジン(1.53g、8.03mmol)、tert−ブチルカルバメート(1.88g、16.1mmol)、Pd(dppf)Cl2(0.592g、0.803mmol)、Xphos(0.928g、1.61mmol)、及びCs2CO3(6.538g、20.06mmol)の溶液を100℃で16時間撹拌した。反応液をEtOAcで希釈し、濾過した。濾液をEtOAcと水との間で分画し、有機層を回収し、水及び生理食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮乾固させた。残渣を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製し、標記化合物を明黄色の固体として得た(0.96g、収率44%)。MS(ESI):C15H17N3O2の質量計算値、271.31;m/z実測値、272.0[M+H]+。
工程C:5−フェノキシピリダジン−3−アミン。tert−ブチル(5−フェニルピリダジン−3−イル)カルバメート(0.96g、3.5mmol)、TFA(5mL)及びDCM(20mL)の溶液を室温で1時間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、標記化合物を明黄色の液体として得た(0.52g、収率86%)。MS(ESI):C10H9N3の質量計算値、171.20;m/z実測値、172.1[M+H]+。
工程D:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(5−フェニルピリダジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程C〜Gで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに5−フェニルピリダジン−3−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−1−(3−アミノピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H23N7O3Sの質量計算値、525.6;m/z実測値、526.6[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6の混合物):δ 9.75−9.70(m,1H),8.35−8.30(m,1H),8.29−8.24(m,1H),7.93−7.87(m,2H),7.58−7.49(m,3H),6.78−6.68(m,1H),6.33−6.28(m,1H),6.15−6.06(m,1H),5.68−5.61(m,1H),4.52−4.15(m,1H),4.12−3.89(m,1H),3.89−3.79(m,1H),3.12−2.96(m,1H),2.85−2.64(m,1H),2.01−1.91(m,1H),1.82−1.73(m,1H),1.73−1.59(m,1H),1.53−1.35(m,1H)。
実施例15:−N−((*3R,*4S)−4−アクリルアミドテトラヒドロフラン−3−イル)−5−(*S)−(4−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
キラルSFC(固定相:CHIRALPAK IC 5μm 250×21mm、移動相:45% CO2、55% EtOH)を使用して、実施例668で精製を行い、標記化合物を単一の鏡像異性体として得た。MS(ESI):C28H24N6O5Sの質量計算値、556.6;m/z実測値、557.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.40−8.30(d,J=5.6Hz,1H),8.14−8.06(s,1H),7.51−7.40(m,2H),7.31−7.14(m,3H),7.09−7.01(s,1H),6.34−6.12(m,3H),5.70−5.60(dd,J=9.5,2.3Hz,1H),4.82−4.67(m,2H),4.17−4.04(m,2H),3.88−3.75(m,2H),2.24−2.16(s,3H)。
実施例753:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(6−イソプロポキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜G(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)で記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン、フェノール、DMF、及びK2CO3の代わりに、6−フルオロ−2−メチル−3−ニトロピリジン、2−プロパノール、アセトニトリル、及びCs2CO3を使用し、及び工程BにおいてFeの代わりにZnを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、HATU、及びトリエチルアミンの代わりに、1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)、1−プロパンホスホン酸無水物、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H28N6O4Sの質量計算値、520.6;m/z実測値、521.1[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.34(d,J=5.5Hz,1H),7.59(d,J=8.6Hz,1H),6.84−6.75(m,1H),6.73(d,J=8.6Hz,1H),6.20(d,J=17.0Hz,1H),6.10(d,J=5.5Hz,1H),5.78−5.71(m,1H),5.40−5.31(m,1H),4.58−4.48(m,0.5H),4.24(dd,J=63.6,12.6Hz,1H),4.05−3.91(m,1.5H),3.23−3.15(m,1H),3.00−2.87(m,1H),2.26(s,3H),2.07(d,J=10.6Hz,1H),1.92−1.84(m,1H),1.82−1.68(m,1H),1.66−1.54(m,1H),1.37(dd,J=6.1,2.8Hz,6H)。
実施例754:(R)−5−(4−イソブチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例677の工程Aで記載されるものと同様の条件を使用して、シクロヘキセン−1−イルボロン酸及び2−クロロ−4−ニトロピリジンの代わりに、イソブチルボロン酸及び1−ブロモ−4−ニトロベンゼンを使用し、実施例1の方法1、工程C〜Hを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに、4−イソブチルアニリンを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりにtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H27N5O2Sの質量計算値、449.6;m/z実測値、450.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.41(s,1H),8.32−8.25(m,1H),7.44−7.36(m,2H),7.34−7.26(m,2H),6.13−6.05(m,1H),4.32−4.20(m,1H),3.57−3.46(m,1H),3.38−3.32(m,1H),3.01−2.85(m,2H),2.62−2.54(m,2H),2.14−2.00(m,2H),1.99−1.90(m,1H),1.86−1.68(m,2H),0.98−0.93(m,6H)。
実施例755:(R)−4−オキソ−5−(5−フェニルピリダジン−3−イル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:tert−ブチル(5−フェニルピリダジン−3−イル)カルバメート。ジオキサン(30mL)中の3−クロロ−5−フェニルピリダジン(1.53g、8.03mmol)、tert−ブチルカルバメート(1.88g、16.05mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.59g、0.80mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(0.93g、1.6mmol)、及び炭酸セシウム(6.54g、20mmol)の混合物を100℃で16時間撹拌した。混合物をEtOAcで希釈し、濾過した。濾液をEtOAcと水との間で分画した。有機層を水及び生理食塩水で洗浄し、次にNa2SO4で乾燥し、濃縮して粗生成物を得、これをISCO(ペンタン/EtOAc)で精製して純粋な生成物を明黄色の固体(0.96g、収率44%)として得た。
工程B:tert−ブチル(2−クロロ−3−シアノピリジン−4−イル)(5−フェニルピリダジン−3−イル)カルバメート。フラスコ中のジオキサン(20mL)中のtert−ブチル(5−フェニルピリダジン−3−イル)カルバメート(0.96g、3.5mmol)、2−クロロ−4−ヨードピリジン−3−カルボニトリル(1.216g、4.600mmol)、Pd(OAc)2(79mg、0.35mmol)、DPEphos(381mg、0.708mmol)、Cs2CO3(2.30g、7.08mmol)の溶液を100℃でN2で2時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(1.02g、収率70.7%)。MS(ESI):C21H18ClN5O2の質量計算値、407.85;m/z実測値、352.2(マイナスt−ブチル基)[M+H]+。
工程C:メチル3−アミノ−4−((tert−ブトキシカルボニル)(5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート。フラスコ中のジオキサン(20mL)中のtert−ブチル(2−クロロ−3−シアノピリジン−4−イル)、(5−フェニルピリダジン−3−イル)カルバメート(1.02g、2.50mmol)、メチル2−メルカプトアセテート(0.398g、3.75mmol)、及びCs2CO3(1.219g、3.715mmol)の溶液を100℃で2時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(1.05g、収率87.9%)。MS(ESI):C21H18ClN5O2の質量計算値、477.54;m/z実測値、478.3[M+H]+。
工程D:メチル3−アミノ−4−((5−フェノキシピリジン−3−イル)アミノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート。TFA(4mL)及びDCM(12mL)中のメチル3−アミノ−4−((tert−ブトキシカルボニル)(5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(1.05g、2.20mmol)の溶液を室温で3時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させて、標記化合物を黄色の固体として得(0.79g、収率95%)、これを次の工程に直接使用した。MS(ESI):C19H15N5O2Sの質量計算値、377.42;m/z実測値、378.3[M+H]+。
工程E:(R)−4−オキソ−5−(5−フェニルピリダジン−3−イル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程E〜Hで記載されるものと同様の条件を使用し、工程Eにおいて、メチル3−アミノ−4−(2−メチル−4−フェノキシアニリノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレートの代わりにメチル3−4−((5−フェニルピリダジン−3−イル)アミノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレートを使用し、及び工程Gにおいて、5−フルオロ−2−ニトリトルエンの代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H21N7O2Sの質量計算値、471.5;m/z実測値、472.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 9.74−9.70(m,1H),8.87−8.80(m,1H),8.18−8.12(m,3H),7.99−7.93(m,2H),7.61−7.52(m,3H),6.14−6.10(m,1H),4.13−4.07(m,1H),4.00−3.40(br,1H),3.37−3.30(m,1H),3.17−3.09(m,1H),2.89−2.76(m,2H),1.99−1.81(m,2H),1.72−1.54(m,2H)。
実施例756:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(*R)−(6−イソブチル−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程G〜Iで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Gにおいて、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、5−(*R)−(6−イソブチル−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体83)及びtert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H28N6O3Sの質量計算値、504.6;m/z実測値、505.1[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.44(d,J=2.5Hz,1H),8.33(dd,J=5.5,1.4Hz,1H),7.41(s,1H),6.68−6.54(m,1H),6.32−6.24(m,1H),6.03(dd,J=5.5,1.7Hz,1H),5.79−5.71(m,1H),4.70−4.57(m,1H),4.01(dd,J=10.8,6.8Hz,0.5H),3.90−3.79(m,1H),3.77−3.67(m,1H),3.63−3.56(m,1H),3.55−3.49(m,0.5H),2.73(d,J=7.3Hz,2H),2.39−2.25(m,1H),2.23(s,3H),2.19−2.05(m,2H),0.99(dd,J=6.6,1.7Hz,6H)。
実施例757:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(6−イソプロポキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜G(*Rアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)で記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン、フェノール、DMF、及びK2CO3の代わりに、6−フルオロ−2−メチル−3−ニトロピリジン、2−プロパノール、アセトニトリル、及びCs2CO3を使用し、及び工程BにおいてFeの代わりにZnを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、HATU、及びトリエチルアミンの代わりに、1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)、1−プロパンホスホン酸無水物、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H28N6O4Sの質量計算値、520.6;m/z実測値、521.1[M+H]+。1H NMR(500MHz,CD3OD):δ 8.34(d,J=5.5Hz,1H),7.59(d,J=8.6Hz,1H),6.85−6.75(m,1H),6.74(d,J=8.6Hz,1H),6.24−6.17(m,1H),6.10(d,J=5.6Hz,1H),5.74(t,J=9.9Hz,1H),5.40−5.31(m,1H),4.59−4.49(m,0.5H),4.24(dd,J=61.0,13.1Hz,1H),4.04−3.93(m,1.5H),3.24−3.14(m,1H),2.99−2.83(m,1H),2.26(s,3H),2.12−2.04(m,1H),1.92−1.84(m,1H),1.82−1.68(m,1H),1.66−1.54(m,1H),1.37(dd,J=6.1,2.9Hz,6H)。
実施例758:(R)−5−(*S)−(6−イソブチル−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A、C〜H(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)で記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン、DMF、フェノール及びK2CO3の代わりに、6−ブロモ−4−メチルピリジン−3−アミン、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(ii)ジクロリドジクロロメタン錯体、THF、及びブロモ(イソブチル)亜鉛を使用し、工程Bは行わず、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C23H26N6O2Sの質量計算値、450.6;m/z実測値、451.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 8.73−8.10(m,1H),7.83(d,J=7.1Hz,1H),7.23(d,J=36.1Hz,2H),5.94(s,1H),3.69−3.50(m,1H),3.10−2.70(m,6H),2.71(d,J=7.2Hz,1H),2.28(s,3H),2.00(s,1H),1.94−1.69(m,3H),0.99(d,J=6.6Hz,6H)。
実施例759:(R)−5−(*S)−(6−イソブトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜H(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)で記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン、フェノール、DMF、及びK2CO3の代わりに、2−フルオロ−4−メチル−5−ニトロピリジン、2−メチル−1−プロパノール、アセトニトリル及びCs2CO3を使用し、及び工程BにおいてFeの代わりにPd/Cを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、HATU、及びトリエチルアミンの代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート、1−プロパンホスホン酸無水物、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H28N6O3Sの質量計算値、480.6;m/z実測値、481.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 8.36−8.26(m,1H),8.04(d,J=17.0Hz,1H),6.79(s,1H),),6.24(s,1H),6.01(d,J=5.5Hz,1H),4.21(s,1H),4.15−4.02(m,2H),3.47(s,2H),3.19(dd,J=12.2,3.5Hz,1H),3.05−2.80(m,3H),2.20−2.03(m,4H),1.93−1.73(m,2H),1.39−1.29(m,2H),1.03(dd,J=6.8,1.2Hz,6H)。
実施例760:(R)−5−(*R)−(6−イソブトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜H(*Rアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)で記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン、フェノール、DMF、及びK2CO3の代わりに、2−フルオロ−4−メチル−5−ニトロピリジン、2−メチル−1−プロパノール、アセトニトリル及びCs2CO3を使用し、及び工程BにおいてFeの代わりにPd/Cを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、HATU、及びトリエチルアミンの代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート、1−プロパンホスホン酸無水物、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H28N6O3Sの質量計算値、480.6;m/z実測値、481.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 8.36(d,J=5.5Hz,1H),8.01(s,1H),6.81−6.75(m,1H),6.24(s,1H),6.04(d,J=5.5Hz,1H),4.18−4.04(m,3H),3.47(s,2H),3.19(dd,J=12.2,3.5Hz,1H),3.07(dd,J=1.7,3.0Hz,1H),2.89−2.76(m,3H),2.17−2.05(m,3H),1.77(dtd,J=27.2,9.1,8.3,3.8Hz,2H),1.39−1.29(m,2H),1.03(dd,J=6.7,1.4Hz,6H)。
実施例761:(R)−5−(*S)−(6−シクロペンチルオキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜H(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)で記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン、フェノール、及びK2CO3の代わりに、2−フルオロ−4−メチル−5−ニトロピリジン、シクロペンタノール、及びCs2CO3を使用し、及び工程BにおいてFeの代わりにPd/Cを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、HATU、及びトリエチルアミンの代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート、1−プロパンホスホン酸無水物、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H28N6O3Sの質量計算値、492.6;m/z実測値、493.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 8.36(d,J=5.4Hz,1H),8.00(s,1H),6.75−6.68(m,1H),6.25(s,1H),6.04(d,J=5.5Hz,1H),5.42(tt,J=6.2,2.9Hz,1H),4.13(ddq,J=9.3,6.1,3.1Hz,1H),3.49(s,2H),3.08(dd,J=1.7,3.1Hz,1H),2.90−2.72(m,3H),2.13(d,J=0.8Hz,3H),2.05−1.90(m,2H),1.92−1.53(m,10H)。
実施例762:(R)−5−(*R)−(6−シクロペンチルオキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜H(*Rアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)で記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン、フェノール、及びK2CO3の代わりに、2−フルオロ−4−メチル−5−ニトロピリジン、シクロペンタノール、及びCs2CO3を使用し、及び工程BにおいてFeの代わりにPd/Cを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、HATU、及びトリエチルアミンの代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート、1−プロパンホスホン酸無水物、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H28N6O3Sの質量計算値、492.6;m/z実測値、493.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 8.32(d,J=5.4Hz,1H),8.04(s,1H),6.72(s,1H),6.47−6.42(m,1H),6.02(d,J=5.4Hz,1H),5.42(tt,J=6.3,2.7Hz,1H),4.43(s,4H),4.13(tp,J=6.4,3.1Hz,1H),3.08(dd,J=1.7,3.2Hz,1H),2.90−2.77(m,1H),2.12(s,3H),1.98(qdd,J=9.1,7.3,6.0,3.7Hz,2H),1.90−1.70(m,7H),1.69−1.51(m,3H)。
実施例763:(R)−5−(*S)−(4−メチル−2−フェノキシピリミジン−5−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A、C〜H(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)で記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン、DMF、及びK2CO3の代わりに、2−クロロ−4−メチルピリミジン−5−アミン、CuI、N,N−ジメチルグリシン、及びCs2CO3を使用し、工程Bは使用せず、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート及びトリエチルアミンの代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H23N7O3Sの質量計算値、501.6;m/z実測値、502.0[M+H]+。1H NMR(400Mhz,クロロホルム−d):δ 8.43−8.32(m,2H),7.51−7.41(m,2H),7.34−7.21(m,2H),6.43(d,J=7.4Hz,1H),6.04(d,J=5.5Hz,1H),3.63(s,5H),3.11(dd,J=1.7,3.1Hz,1H),2.87(dtd,J=21.8,11.7,5.3Hz,3H),2.38(s,3H),1.80(ddt,J=17.5,14.0,5.8Hz,3H)。
実施例764:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(6−イソブチル−2−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A、C〜Hで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン、DMF、フェノール及びK2CO3の代わりに、6−ブロモ−2−メチルピリジン−3−アミン、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(ii)ジクロリドジクロロメタン錯体、THF、及びブロモ(イソブチル)亜鉛を使用し、工程Bは行わず、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、HATU、及びトリエチルアミンの代わり1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)、PYOXIM、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H30N6O3Sの質量計算値、518.6;m/z実測値、519.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34(d,J=5.5Hz,1H),7.77(dd,J=8.1,1.2Hz,1H),7.34(d,J=8.1Hz,1H),6.87−6.74(m,1H),6.20(d,J=16.5Hz,1H),6.02(dd,J=5.5,1.8Hz,1H),5.79−5.68(m,1H),4.43(dd,J=92.3,12.9Hz,1H),4.22−3.91(m,2H),3.21−3.12(m,1H),2.90(q,J=1.7Hz,1H),2.73(d,J=7.3Hz,2H),2.38(s,3H),2.18−2.03(m,2H),1.94−1.84(m,1H),1.82−1.68(m,1H),1.64−1.53(m,1H),0.99(dd,J=6.6,1.9Hz,6H)。
実施例765:(R)−5−(*S)−(6−イソブチル−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(1−プロピオニルピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(6−イソブチル−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜H(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)で記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン、DMF、フェノール及びK2CO3の代わりに、6−ブロモ−4−メチルピリジン−3−アミン、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(ii)ジクロリドジクロロメタン錯体、THF、及びブロモ(イソブチル)亜鉛を使用し、工程Bは行わず、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、HATU、及びトリエチルアミンの代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート、1−プロパンホスホン酸無水物、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(*S)−(6−イソブチル−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(1−プロピオニルピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。(R)−5−(6−イソブチル−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド、プロパノイルプロパノエート及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H32N6O3Sの質量計算値、520.7;m/z実測値、521.1[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 9.55(s,1H),8.44−8.31(m,2H),7.20(s,1H),5.96(dd,J=1.0,5.6Hz,1H),3.69−3.32(m,5H),2.98(t,J=1.0Hz,2H),2.25−2.12(m,2H),2.05(s,3H),1.82−1.75(m,1H),1.32−1.14(m,8H),0.99(d,J=6.7Hz,6H)。
実施例766:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(6−イソブトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(6−イソブトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜H(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン、フェノール、DMF、及びK2CO3の代わりに、2−フルオロ−4−メチル−5−ニトロピリジン、2−メチル−1−プロパノール、アセトニトリル及びCs2CO3を使用し、及び工程BにおいてFeの代わりにPd/Cを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、HATU、及びトリエチルアミンの代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート、1−プロパンホスホン酸無水物、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(6−イソブトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。(R)−5−(6−イソブチル−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド、プロペ−2−ノイルプロペ−2−エノエート及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H30N6O4Sの質量計算値、534.6;m/z実測値、535.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 9.58(s,1H),8.32(d,J=5.5Hz,1H),8.05(s,1H),6.80(s,1H),6.70−6.58(m,2H),6.32(dd,J=35.3,16.8Hz,1H),6.03(d,J=5.6Hz,1H),5.78−5.67(m,1H),4.09(tdd,J=17.6,11.5,5.2Hz,5H),2.69(s,1H),2.17−2.00(m,6H),1.72−1.59(m,2H),1.26(t,J=7.1Hz,1H),1.03(d,J=6.7Hz,6H)。
実施例767:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(6−イソブトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(6−イソブトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hにより、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン、フェノール、DMF、及びK2CO3の代わりに、2−フルオロ−4−メチル−5−ニトロピリジン、2−メチル−1−プロパノール、アセトニトリル及びCs2CO3を使用し、及び工程BにおいてFeの代わりにPd/Cを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、HATU、及びトリエチルアミンの代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート、1−プロパンホスホン酸無水物、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(6−イソブトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。(R)−5−(6−イソブチル−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド、プロペ−2−ノイルプロペ−2−エノエート及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H30N6O4Sの質量計算値、534.6;m/z実測値、535.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 9.49(s,1H),8.35(d,J=5.5Hz,1H),8.03(s,1H),6.80(s,1H),6.64(d,J=14.1Hz,1H),6.04(d,J=5.7Hz,2H),5.74(s,1H),4.18−4.01(m,4H),3.56(s,1H),3.29(s,1H),2.18−1.96(m,7H),1.79(s,1H),1.26(t,J=7.1Hz,2H),1.03(dd,J=6.7,1.2Hz,6H)。
実施例768:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(6−(シクロペンチルオキシ)−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(6−(シクロペンチルオキシ)−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜H(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)で記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン、フェノール、及びK2CO3の代わりに、2−フルオロ−4−メチル−5−ニトロピリジン、シクロペンタノール、及びCs2CO3を使用し、及び工程BにおいてFeの代わりにPd/Cを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、HATU、及びトリエチルアミンの代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート、1−プロパンホスホン酸無水物、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(6−(シクロペンチルオキシ)−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。(R)−5−(6−(シクロペンチルオキシ)−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド、プロペ−2−ノイルプロペ−2−エノエート及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H30N6O4Sの質量計算値、546.7;m/z実測値、547.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 9.51(s,1H),8.35(d,J=5.5Hz,1H),8.03(d,J=4.0Hz,1H),6.73(s,1H),6.64(t,J=13.8Hz,1H),6.39(d,J=16.8Hz,1H),6.30(d,J=16.9Hz,1H),6.05(s,1H),5.73(s,1H),5.41(tt,J=6.3,2.8Hz,1H),5.30(s,2H),4.16−4.04(m,2H),3.56(s,1H),3.26(s,1H),2.16−1.91(m,5H),1.82(dtt,J=15.5,9.0,6.3Hz,5H),1.71−1.58(m,3H),1.26(t,J=7.1Hz,1H)。
実施例769:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(6−(シクロペンチルオキシ)−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(6−(シクロペンチルオキシ)−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜H(*Rアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン、フェノール、及びK2CO3の代わりに、2−フルオロ−4−メチル−5−ニトロピリジン、シクロペンタノール、及びCs2CO3を使用し、及び工程BにおいてFeの代わりにPd/Cを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、HATU、及びトリエチルアミンの代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート、1−プロパンホスホン酸無水物、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(6−(シクロペンチルオキシ)−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。(R)−5−(6−(シクロペンチルオキシ)−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド、プロペ−2−ノイルプロペ−2−エノエート及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H30N6O4Sの質量計算値、546.7;m/z実測値、547.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.51(s,1H),8.35(d,J=5.5Hz,1H),8.03−7.29(m,2H),6.68(d,J=3.7Hz,2H),6.39−6.05(d,J=5.7Hz,3H),5.74(d,J=5.7Hz,1H),5.52−5.19(m,1H),4.40−3.95(m,3H),3.48−3.26(m,2H),2.16−1.91(m,5H),1.82(dtt,J=15.5,9.0,6.3Hz,5H),1.71−1.58(m,3H),1.26(t,J=7.1Hz,1H)。
実施例770:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−6−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
標記化合物を得るために、実施例1の方法1、工程A〜Gで記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン、フェノール、DMF、及びK2CO3の代わりに、2−フルオロ−5−ニトロ−6−ピコリン、テトラヒドロ−4−ピラノール、アセトニトリル、及びCs2CO3を使用し、及び工程BにおいてFeの代わりにPd/Cを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、HATU、及びトリエチルアミンの代わりに、1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)、PYOXIM、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H30N6O5Sの質量計算値、562.6;m/z実測値、563.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34(d,J=5.6Hz,1H),7.63(d,J=8.6Hz,1H),6.86−6.72(m,2H),6.20(d,J=16.9Hz,1H),6.11(d,J=5.5Hz,1H),5.82−5.70(m,1H),5.38−5.30(m,1H),4.59−4.27(m,1H),4.22−3.94(m,4H),3.68−3.60(m,2H),3.23−3.13(m,1H),3.01−2.84(m,1H),2.27(s,3H),2.15−2.04(m,3H),1.92−1.70(m,4H),1.65−1.52(m,1H)。
実施例771:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−((2−メチルピリジン−3−イル)オキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gで見られるものと同様の条件を使用し、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに4−フルオロニトロベンゼン及び2−メチルピリジン−3−オールを使用し、工程BにおいてFe、EtOH/H2O、及びNH4Clの代わりにPd/Cを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−((2−メチルピリジン−3−イル)オキシ)アニリンを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−1−(3−アミノピペリジン−1−イル)2−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H26N6O4Sの質量計算値、554.6;m/z実測値、555.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.35−8.23(m,2H),7.50−7.41(m,3H),7.36−7.30(m,1H),7.20−7.14(m,2H),6.85−6.73(m,1H),6.23−6.15(m,2H),5.79−5.67(m,1H),4.56−4.27(m,1H),4.20−3.90(m,2H),3.21−3.11(m,1H),2.97−2.79(m,1H),2.51(s,3H),2.10−2.01(m,1H),1.90−1.82(m,1H),1.80−1.65(m,1H),1.63−1.50(m,1H)。
実施例772:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−((6−メチルピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gで見られるものと同様の条件を使用し、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに4−アミノ−3−メチルフェノール及び2−フルオロ−6−メチルピリジンを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−メチル−4−((6−メチルピリジン−2−イル)オキシ)アニリンを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−1−(3−アミノピペリジン−1−イル)2−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H28N6O4Sの質量計算値、568.6;m/z実測値、569.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.30(d,J=5.5Hz,1H),7.71(t,J=7.8Hz,1H),7.46−7.34(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.13−7.06(m,1H),7.05−6.98(m,1H),6.88−6.71(m,2H),6.23−6.06(m,2H),5.76−5.63(m,1H),4.59−4.28(m,1H),4.25−3.86(m,2H),3.21−3.05(m,1H),2.93−2.77(m,1H),2.42(s,3H),2.20−2.11(m,3H),2.09−1.98(m,1H),1.90−1.80(m,1H),1.77−1.48(m,2H)。
実施例773:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−((2−メチルピリジン−3−イル)オキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gで見られるものと同様の条件を使用し、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに4−フルオロ−2−メチル−1−ニトロベンゼン及び2−メチルピリジン−3−オールを使用し、工程BにおいてFe、EtOH/H2O、及びNH4Clの代わりにPd/Cを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−メチル−4−((2−メチルピリジン−3−イル)オキシ)アニリンを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−1−(3−アミノピペリジン−1−イル)2−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H28N6O4Sの質量計算値、568.6;m/z実測値、569.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.35−8.30(m,1H),8.29−8.22(m,1H),7.51−7.43(m,1H),7.38−7.29(m,2H),7.10−7.03(m,1H),7.00−6.93(m,1H),6.86−6.72(m,1H),6.24−6.14(m,1H),6.12−6.04(m,1H),5.78−5.68(m,1H),4.57−4.25(m,1H),4.20−3.90(m,2H),3.22−3.11(m,1H),3.02−2.80(m,1H),2.51(s,3H),2.14(s,3H),2.10−2.02(m,1H),1.91−1.81(m,1H),1.80−1.65(m,1H),1.64−1.51(m,1H)。
実施例774:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−(ピリジン−3−イルオキシ)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gで見られるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに、4−フルオロベンゼン及び3−ヒドロキシピリジンを使用し、及び工程BにおいてFe及びNH4Clの代わりにPd/Cを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、HATU、DMF、及びトリエチルアミンの代わりに、1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)、1−プロパンホスホン酸無水物、DCM、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H24N6O4Sの質量計算値、540.6;m/z実測値、541.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,DMSO−d6):δ 10.18(s,1H),8.50(d,J=2.7Hz,1H),8.44(dd,J=4.6,1.3Hz,1H),8.34(d,J=5.5Hz,1H),8.16−8.02(m,1H),7.62−7.58(m,1H),7.53−7.48(m,3H),7.26(d,J=9.0Hz,2H),6.86−6.72(m,1H),6.14−6.08(m,2H),5.69(d,J=10.5Hz,1H),4.53−4.15(m,1H),4.07−3.99(m,1H),3.84−3.76(m,1H),3.16−2.96(m,1H),2.83−2.61(m,1H),1.97−1.92(m,1H),1.83−1.75(m,1H),1.74−1.58(m,1H),1.51−1.36(m,1H)。
実施例775:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−((6−メチルピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gで見られるものと同様の条件を使用し、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに4−アミノフェノール及び2−フルオロ−6−メチルピリジンを使用し、工程Bは行わず、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−((6−メチルピリジン−2−イル)オキシ)アニリンを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H26N6O4Sの質量計算値、554.6;m/z実測値、555.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.35(d,J=5.6Hz,1H),7.83−7.71(m,1H),7.57−7.46(m,2H),7.39−7.28(m,2H),7.13−7.02(m,1H),6.91−6.70(m,2H),6.34−6.16(m,2H),5.87−5.66(m,1H),4.66−3.86(m,3H),3.27−3.13(m,1H),3.04−2.79(m,1H),2.47(s,3H),2.17−2.03(m,1H),1.97−1.86(m,1H),1.82−1.53(m,2H)。
実施例776:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(*S)−(6−(シクロペンチルオキシ)−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(6−(シクロペンチルオキシ)−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜H(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)で見られるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに、2−フルオロ−4−メチル−5−ニトロピリジン及びシクロペンタノールを使用し、及び工程BにおいてFe及びNH4Clの代わりにPd/Cを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、トリエチルアミン、HATU、及びDMFの代わりに、(R)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート、ジイソプロピルエチルアミン、DCM、及び1−プロパンホスホン酸無水物を使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(*S)−(6−(シクロペンチルオキシ)−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。(R)−5−(6−シクロペンチルオキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド、アクリル酸無水物、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H28N6O4Sの質量計算値、532.6;m/z実測値、533.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 9.69(s,1H),8.32(ddd,J=5.2,4.0,0.8Hz,1H),8.05(d,J=4.2Hz,1H),6.73(s,1H),6.49−6.29(m,2H),6.03(dd,J=6.4,5.5Hz,1H),5.69(ddd,J=19.3,9.7,2.5Hz,1H),5.41(td,J=5.9,5.4,2.8Hz,1H),5.31(s,2H),4.79−4.64(m,1H),3.84−3.56(m,4H),3.46(d,J=0.9Hz,1H),2.19(s,3H),2.03−1.90(m,2H),1.90−1.73(m,4H),1.64(dtq,J=7.7,5.4,2.8,2.1Hz,2H)。
実施例777:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(5−(2−(フルオロフェノキシ)ピリジン−2−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gで見られるものと同様の条件を使用し、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに5−ブロモ−2−ニトロピリジン及び2−フルオロフェノールを使用し、工程BにおいてFe、EtOH/H2O、及びNH4Clの代わりにPd/C及びMeOHを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに5−(2−フルオロフェノキシ)ピリジン−2−アミンを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H23FN6O4Sの質量計算値、558.6;m/z実測値、559.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.42−8.39(m,1H),8.35(d,J=5.6Hz,1H),7.67−7.56(m,2H),7.42−7.25(m,4H),6.89−6.72(m,1H),6.27−6.16(m,2H),5.81−5.67(m,1H),4.57−4.31(m,1H),4.21−3.91(m,2H),3.24−3.14(m,1H),2.98−2.85(m,1H),2.12−2.02(m,1H),1.95−1.83(m,1H),1.81−1.67(m,1H),1.65−1.53(m,1H)。
実施例778:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gで見られるものと同様の条件を使用し、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに2−フルオロピリジン及び4−アミノ−3−メチルフェノールを使用し、工程Bは行わず、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−メチル−4−(ピリジン−2−イル)オキシ)アニリンを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H26N6O4Sの質量計算値、554.6;m/z実測値、555.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34(d,J=5.5Hz,1H),8.21−8.13(m,1H),7.92−7.83(m,1H),7.43−7.34(m,1H),7.24−7.19(m,1H),7.18−7.11(m,2H),7.09−7.04(m,1H),6.89−6.71(m,1H),6.26−6.13m,2H),5.77−5.68(m,1H),4.56−4.25(m,1H),4.20−3.89(m,2H),3.25−3.11(m,1H),3.01−2.82(m,1H),2.17(s,3H),2.12−2.02(m,1H),1.92−1.83(m,1H),1.79−1.69(m,1H),1.65−1.50(m,1H)。
実施例779:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(*S)−(6−(イソブトキシオキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(6−イソブトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜H(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Aにおいて2−フルオロ−4−メチル−5−ニトロピリジン及び2−メチル−1−プロパノール、5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールを使用し、工程BにおいてFe、EtOH/H2O、及びNH4Clの代わりにPd/C及びMeOHを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに6−イソブトキシ−4−メチルピリジン−3−アミンを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(*S)−(6−(イソブトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。(R)−5−(6−イソブトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド、アクリル酸無水物、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H28N6O4Sの質量計算値、520.6;m/z実測値、521.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.69(s,1H),8.33(dd,J=5.5,4.0Hz,1H),8.03(d,J=4.2Hz,1H),7.65(d,J=6.5Hz,1H),6.80(s,1H),6.50−6.33(m,2H),6.03(t,J=5.8Hz,1H),5.70(ddd,J=14.0,8.8,3.5Hz,1H),3.81−3.63(m,7H),2.18−2.01(m,6H),1.03(dd,J=6.6,1.1Hz,6H)。
実施例780:N1−(15−オキソ−19−((3aR,4R,6aS)−2−オキソヘキサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)−4,7,10−トリオキサ−14−アザノナデシル)−N5−((E)−4−オキソ−4−(3−(4−オキソ−5−(5−フェノキシピリジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)ブテ−2−ン−1−イル)グルタルアミド。
工程A:(R)−4−オキソ−5−(5−フェノキシピリジン−2−イル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hで見られるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに、5−ブロモ−2−ニトロピリジンを使用し、工程BにおいてFe及びNH4Clの代わりにPd/Cを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(E)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブタ−2−エン酸。(E)−4−アミノブタ−2−エン酸(612mg、6.05mmol)を含む丸底フラスコに、(Boc)2O(2.643g、12.11mmol)、Na2CO3(1.674g、12.11mmol)、THF(30mL)、及び水(15mL)を添加して、終夜撹拌した。混合物をLiOH水溶液でpH=9に調整し、EtOAcで抽出した。混合物を1MのHCl水溶液でpH=3に調整し、EtOAcで抽出した。有機層を回収し、濃縮乾固させて、標記化合物を得(1.10g、収率90.3%)、これを更に精製することなく次の工程に使用した。
工程C:(R,E)−N−(1−(4−アミノブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(5−フェノキシピリジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。無水DMF中の(R)−4−オキソ−5−(5−フェノキシピリジン−2−イル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(187mg、0.358mmol)、(E)−4−(tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブタ−2−エン酸(72.0mg、0.358mmol)、HATU(163mg、0.429mmol)、及びトリエチルアミン(109mg、1.07mmol)の溶液を室温で20分間撹拌した。混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、黄色の固体を得た。固体を6.0MのHCl水溶液で希釈し、室温で10分間撹拌し、次に濃縮乾固させて、黄色の固体として標記化合物を得た(156mg、収率67.9%)。MS(ESI):C29H27N7O4Sの質量計算値、569.63;m/z実測値、570.3[M+H]+。
工程D:tert−ブチル(3−(2−(2−(3−アミノプロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバメート。DCM(150mL)中の3,3’−((オキシビス(エタン−2,1−ジイル))ビス(オキシ)ビス(プロパン−1−アミン)(10g、45mmol)及びトリエチルアミン(4.6g、45mmol)の溶液に、氷浴で冷却したDCM(100mL)中の(Boc)2O(5.0g、23mmol)の溶液を添加し、室温で終夜撹拌した。溶液を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物をわずかに黄色の固体として得た(5.976g、収率82.00%)。MS(ESI):C15H32N2O5の質量計算値、320.42;m/z実測値、321.2[M+H]+。
工程E:tert−ブチル(15−オキソ−19−(3aS,4S,6aR)−2−オキソヘキサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)−4,7,10−トリオキサ−14−アザノナデシル)カルバメートDMF(50mL)中の5−(3aS,4S,6aR)−2−オキソヘキサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)ペンタン酸(4.0g、16mmol)、HATU(7.5g、20mmol)、及びトリエチルアミン(3.3g、33mmol)の溶液を、室温で10分間撹拌した。tert−ブチル(3−(2−(2−(3−アミノプロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)カルバメート(5.976g、18.65mmol)を添加し、混合物を16時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を得た(5.8g、収率65%)。MS(ESI):C25H46N4O7Sの質量計算値、546.72;m/z実測値、547.4[M+H]+。
工程F:N−(3−(2−(2−(3−アミノプロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)−5−((3aS,4S,6aR)−2−オキソヘキサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)ペンタンアミド。MeOH(30mL)中の5MのHCl中のtert−ブチル(15−オキソ−19−((3aS,4S,6aR)−2−オキソヘキサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)−4,7,10−トリオキサ−14−アザノナデシル)カルバメート(5.8g、11mmol)の溶液を50℃で濃縮乾固させて、標記化合物を黄色の油状物として得た(5.2g、収率100%)。MS(ESI):C20H38N4O5Sの質量計算値、446.61;m/z実測値、447.3[M+H]+。
工程G:メチル5,21−ジオキソ−25−(3aS,4S,6aR)−2−オキソヘキサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)−10,13,16−トリオキサ−6,20−ジアザペンタコサノ−1−アート。無水DMF(50mL)中の5−メトキシ−5−オキソペンタン酸(1.57g、10.8mmol)、HATU(4.91g、12.9mmol)及びトリエチルアミン(4.35g、43.1mmol)の溶液を、室温で10分間撹拌した。N−(3−(2−(2−(3−アミノプロポキシ)エトキシ)エトキシ)プロピル)−5−((3aS,4S,6aR)−2−オキソヘキサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)ペンタンアミド(5.2g、11mmol)を添加し、混合物を16時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を得た(3.3g、収率53%)。MS(ESI):C26H46N4O8Sの質量計算値、574.73;m/z実測値、575.3[M+H]+。
工程H:5,21−ジオキソ−25−(3aS,4S,6aR)−2−オキソヘキサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)−10,13,16−トリオキサ−6,20−ジアザペンタコサン−1−酸。iPrOH:H2O(7:3、108mL)中のメチル5,21−ジオキソ−25−((3aS,4S,6aR)−2−オキソヘキサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)−10,13,16−トリオキサ−6,20−ジアザペンタコサノ−1−アート(3.3g、5.7mmol)及びCaCl2(9.6g、86mmol)の溶液に、0.5MのNaOH(14mL)を室温で添加した。5時間後、反応物を5MのHCl水溶液で中和し、DCMで抽出(3×100mL)し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を無色の粘性泡状物として得た(2.0g、収率42%)。MS(ESI):C25H44N4O8Sの質量計算値、560.70;m/z実測値、561.3[M+H]+。
工程I:N1−(15−オキソ−19−((3aR,4R,6aS)−2−オキソヘキサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)−4,7,10−トリオキサ−14−アザノナデシル)−N5−((E)−4−オキソ−4−(3−(4−オキソ−5−(5−フェノキシピリジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)ブテ−2−ン−1−イル)グルタルアミド。無水DMF(10mL)中の5,21−ジオキソ−25−((3aS,4S,6aR)−2−オキソヘキサヒドロ−1H−チエノ[3,4−d]イミダゾール−4−イル)−10,13,16−トリオキサ−6,20−ジアザペンタコサン−1−酸(230mg、0.41mmol)、HATU(156mg、0.411mmol)、及びトリエチルアミン(55mg、0.55mmol)の溶液を室温で10分間撹拌した。(R,E)−N−(1−(4−アミノブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(5−フェノキシピリジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(156mg、0.411mmol)を添加し、反応物を2時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を明黄色の固体として得た(102mg、収率33.2%)。MS(ESI):C54H69N11O11S2の質量計算値、1112.3;m/z実測値、1112.6[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.37(s,1H),8.31(d,J=5.1Hz,1H),7.60(d,J=8.2Hz,2H),7.67−7.54(m,2H),7.49−7.40(m,1H),7.20−7.12(m,2H),6.75−6.64(m,1H),6.61−6.48(m,1H),6.23(d,J=4.8Hz,1H),4.51−4.40(m,1H),4.32−4.10(m,2H),3.99−3.85(m,3H),3.63−3.42(m,12H),3.27−3.10(m,6H),2.96−2.82(m,2H),2.72−2.62(m,1H),2.32−2.12(m,6H),2.10−2.00(m,1H),1.94−1.80(m,3H),1.79−1.46(m,11H),1.46−1.34(m,2H)。
実施例781:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gで見られるものと同様の条件を使用し、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに2−フルオロピリジン及び4−アミノ−3−メチルフェノールを使用し、工程Bは行わず、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−メチル−4−(ピリジン−2−イル)オキシ)アニリンを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに1−[(3R)−3−アミノ−1−ピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体5)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H24N6O4Sの質量計算値、540.6;m/z実測値、541.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34(d,J=5.5Hz,1H),8.19−8.15(m,1H),7.93−7.82(m,1H),7.43−7.34(m,1H),7.25−7.20(m,1H),7.18−7.10(m,2H),7.10−7.04(m,1H),6.67−6.53(m,1H),6.32−6.19(m,2H),5.79−5.69(m,1H),4.67−4.60(m,1H),4.03−3.50(m,4H),2.38−2.23(m,1H),2.17(s,3H),2.16−2.01(m,1H)。
実施例782:(R,EZ)−N−(1−(2−シアノ−3−(3−メチルオキセタン−3−イル)アクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DMF(5mL)中の(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体98)(300mg、0.601mmol)、2−シアノ酢酸(102mg、1.20mmol)、HATU(297mg、0.780mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(155mg、1.20mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。混合物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を白色の固体として得た(225mg、収率66.2%)。MS(ESI):C30H26N6O4Sの質量計算値、566.63;m/z実測値、567.2[M+H]+。
工程B:(R,EZ)−N−(1−(2−シアノ−3−(3−メチルオキセタン−3−イル)アクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(70.0mg、0.124mmol)、3−メチルオキセタン−3−カルバルデヒド(37mg、0.37mmol)、ピペリジン(0.30mL)、AcOH(0.10mL)、ジオキサン(5mL)、及び4Aモレキュラーシーブ(0.3g)の溶液を、N2下、100℃で0.51時間で撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物(E/Z混合物として)を白色の固体として得た(55mg、収率68%)。MS(ESI):C35H32N6O5Sの質量計算値、648.7;m/z実測値、649.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34−8.28(m,1H),7.44−7.36(m,2H),7.34−6.79(m,2H),7.19−7.12(m,1H),7.11−7.02(m,3H),7.00−6.93(m,1H),6.08−6.03(m,1H),5.02−4.89(m,1H),4.75−3.55(m,8H),2.17−2.01(m,4H),1.98−1.84(m,1H),1.80−1.56(m,4H),1.43−1.35(m,1H)。
実施例783:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−((6−メチルピリジン−3−イル)オキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gで見られるものと同様の条件を使用し、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに4−フルオロ−2−メチル−1−ニトロベンゼン及び6−メチルピリジン−3−オールを使用し、工程BにおいてFe、EtOH/H2O、及びNH4Clの代わりにPd/C及びMeOHを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−メチル−4−((6−メチルピリジン−3−イル)オキシ)アニリンを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに1−[(3R)−3−アミノ−1−ピペリジル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H28N6O4Sの質量計算値、568.6;m/z実測値、569.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32(d,J=5.6Hz,1H),8.29−8.19(m,1H),7.53−7.45(m,1H),7.39−7.30(m,2H),7.17−7.07(m,1H),7.05−6.95(m,1H),6.86−6.68(m,1H),6.26−6.14(m,1H),6.07(d,J=5.7Hz,1H),5.78−5.66(m,1H),4.58−4.23(m,1H),4.20−3.90(m,2H),3.23−3.11(m,1H),2.98−2.84(m,1H),2.53(s,3H),2.14(s,3H),2.10−2.03(m,1H),1.92−1.81(m,1H),1.79−1.66(m,1H),1.63−1.52(m,1H)。
実施例784:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−(ピリダジン−3−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gで見られるものと同様の条件を使用し、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに3,6−ジクロロピリダジン及び3−メチル−4−ニトロフェノールを使用し、工程BにおいてFe、EtOH/H2O、及びNH4Clの代わりにPd/C及びMeOHを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−メチル−4−(ピリダジン−3−イルオキシ)アニリンを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−1−(3−アミノピペリジン−1−イル)2−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H25N7O4Sの質量計算値、555.6;m/z実測値、556.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6):δ 8.97−8.93(m,1H),8.33−8.28(m,1H),7.74−7.68(m,1H),7.46−7.38(m,2H),7.31−7.27(m,1H),7.23−7.17(m,1H),6.78−6.68(m,1H),6.15−6.01(m,2H),5.69−5.61(m,1H),4.51−4.01(m,2H),3.88−3.78(m,1H),3.12−2.97(m,1H),2.85−2.66(m,1H),2.11(s,3H),2.01−1.90(m,1H),1.83−1.72(m,1H),1.71−1.56(m,1H),1.55−1.41(m,1H)。
実施例785:N−((R)−1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−(((S−テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gで見られるものと同様の条件を使用し、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに4−フルオロ−2−メチル−1−ニトロベンゼン及び(S)−テトラヒドロフラン−3−オールを使用し、工程BにおいてFe、EtOH/H2O、及びNH4Clの代わりにPd/C及びMeOH/THF(2:1)を使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに(S)−2−メチル−4−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)アニリンを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−1−(3−アミノピペリジン−1−イル)2−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H29N5O5Sの質量計算値、547.6;m/z実測値、548.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.30(d,J=5.6Hz,1H),7.30−7.19(m,1H),7.01−6.96(m,1H),6.96−6.88(m,1H),6.85−6.73(m,1H),6.24−6.11(m,1H),6.02(d,J=5.3Hz,1H),5.78−5.66(m,1H),5.11−5.03(m,1H),4.57−4.26(m,1H),4.24−3.80(m,6H),3.22−3.09(m,1H),2.95−2.82(m,1H),2.33−2.21(m,1H),2.18−2.09(m,4H),2.09−2.00(m,1H),1.90−1.80(m,1H),1.79−1.64(m,1H),1.63−1.50(m,1H)。
実施例786:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−((5−メチルピリジン−2−イル)オキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gで見られるものと同様の条件を使用し、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに1−フルオロ−4−ニトロベンゼン及び6−メチルピリジン−3−オールを使用し、工程BにおいてFe、EtOH/H2O、及びNH4Clの代わりにPd/C及びMeOHを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−((6−メチルピリジン−3−イル)オキシ)アニリンを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−1−(3−アミノピペリジン−1−イル)2−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H26N6O4Sの質量計算値、554.6;m/z実測値、555.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33−8.22(m,2H),7.53−7.40(m,3H),7.37−7.30(m,1H),7.26−7.17(m,2H),6.84−6.69(m,1H),6.22−6.13(m,2H),5.78−5.64(m,1H),4.55−4.26(m,1H),4.23−3.88(m,2H),3.25−3.08(m,1H),2.97−2.79(m,1H),2.52(s,3H),2.09−1.99(m,1H),1.90−1.82(m,1H),1.77−1.64(m,1H),1.61−1.50(m,1H)。
実施例787:N−((R)−1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−(((R−テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gで見られるものと同様の条件を使用し、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに4−フルオロ−2−メチル−1−ニトロベンゼン及び(R)−テトラヒドロフラン−3−オールを使用し、工程BにおいてFe、EtOH/H2O、及びNH4Clの代わりにPd/Cを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに(R)−2−メチル−4−((テトラヒドロフラン−3−イル)オキシ)アニリンを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−1−(3−アミノピペリジン−1−イル)2−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H29N5O5Sの質量計算値、547.6;m/z実測値、548.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.30(d,J=5.5Hz,1H),7.33−7.19(m,1H),7.04−6.97(m,1H),6.96−6.90(m,1H),6.88−6.69(m,1H),6.27−6.14(m,1H),6.02(d,J=5.5Hz,1H),5.80−5.65(m,1H),5.15−5.04(m,1H),4.63−4.24(m,1H),4.21−3.80(m,6H),3.24−3.11(m,1H),3.00−2.81(m,1H),2.37−2.23(m,1H),2.20−2.01(m,5H),1.93−1.83(m,1H),1.82−1.67(m,1H),1.65−1.52(m,1H)。
実施例16:1−アクリロイル−N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−3−カルボキサミド。
工程A:tert−ブチル(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)カルバメート。5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27、200mg、0.479mmol)を再蒸留した塩化チオニル(0.50mL)中で還流下で5時間加熱した。塩化チオニルを減圧下で除去し、残渣を乾燥アセトン(2mL)に溶解し、0℃に冷却し、撹拌しながらアジ化ナトリウム(500mg、7.69mmol)を滴下し、10分かけて溶液を20℃まで加温した。反応物を水で希釈し、EtOAcで抽出し、溶媒を減圧下で除去した。残渣をt−ブチルアルコール(37.5mL)に溶解し、還流下で5時間加熱した。反応混合物を濃縮乾固させて、標記化合物を得た(180mg、収率53.9%)。MS(ESI):C26H24N4O4Sの質量計算値、488.56;m/z実測値、489.0[M+H]+。
工程B:1−アクリロイル−N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−3−カルボキサミド。N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−3−カルボキサミド(実施例828)、アクリル酸、HATU及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H27N5O4Sの質量計算値、553.6;m/z実測値、554.2[M+H]+。
実施例789:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(6−イソプロポキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(6−イソプロポキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜H(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)で見られるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに、2−フルオロ−4−メチル−5−ニトロピリジン及び2−プロパノールを使用し、及び工程BにおいてFe及びNH4Clの代わりにPd/Cを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、HATU、及びトリエチルアミンの代わりに、(R)−1−Boc−3−アミノピペリジン、1−プロパンホスホン酸無水物、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(6−(イソプロポキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。(R)−5−(6−イソプロポキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド、アクリル酸無水物、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H28N6O4Sの質量計算値、520.6;m/z実測値、521.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 8.35(d,J=5.5Hz,1H),8.01(s,1H),6.72(s,1H),6.63(dd,J=16.7,10.6Hz,1H),6.41(s,1H),6.31(d,J=17.5Hz,1H),6.05(d,J=5.5Hz,1H),5.95(s,1H),5.73(s,1H),5.38−5.26(m,1H),4.05(s,1H),3.83−3.79(m,1H),3.56(s,1H),3.52−3.44(m,1H),3.28(s,1H),2.14(s,3H),2.07(d,J=23.7Hz,1H),2.00(s,1H),1.71−1.62(m,1H),1.37(dd,J=13.2,6.2Hz,6H),1.23(dt,J=26.2,7.1Hz,1H)。
実施例790:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−(ピリダジン−3−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gで見られるものと同様の条件を使用し、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに4−アミノ−3−メチルフェノール及び3,6−ジクロロピリダジンを使用し、工程BにおいてFe、EtOH/H2O、及びNH4Clの代わりにPd/C及びMeOHを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−メチル−4−(ピリダジン−3−イルオキシ)アニリンを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに1−[(3R)−3−アミノピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−オン(中間体5)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H23N7O4Sの質量計算値、541.6;m/z実測値、542.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.37(s,1H),9.06−9.01(m,1H),8.42−8.31(m,2H),7.83−7.76(s,1H),7.56−7.50(m,1H),7.49−7.43(m,1H),7.36−7.32(m,1H),7.28−7.22(m,1H),6.65−6.51(m,1H),6.18−6.09(m,1H),6.00−5.94(m,1H),5.70−5.62(m,1H),4.58−4.40(m,1H),3.90−3.40(m,4H),2.24−1.95(m,5H)。
実施例791:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−(ピリダジン−3−イルオキシ)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gで見られるものと同様の条件を使用し、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに3,6−ジクロロピリダジン及び4−ニトロフェノールを使用し、工程BにおいてFe、EtOH/H2O、及びNH4Clの代わりにPd/C及びMeOHを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−(ピリダジン−3−イルオキシ)アニリンを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−1−(3−アミノピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H23N7O4Sの質量計算値、541.6;m/z実測値、542.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.98−8.94(m,1H),8.35−8.31(m,1H),7.81−7.75(m,1H),7.55−7.48(m,3H),7.47−7.42(m,2H),6.85−6.73(m,1H),6.34−6.19(m,1H),6.24−6.16(m,1H),5.77−5.69(m,1H),4.55−4.27(m,1H),4.21−3.90(m,2H),3.24−3.10(m,1H),3.00−2.82(m,1H),2.17−1.99(m,1H),1.94−1.83(m,1H),1.79−1.66(m,1H),1.65−1.53(m,1H)。
実施例792:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(6−イソブトキシ−2−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:6−イソブチル−2−メチルピリジン−3−アミン。500mLの丸底フラスコに、5−アミノ−2−ブロモ−6−ピコリン(5.0g、27mmol)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン錯体(550mg、0.668mmol)及びTHF(27mL)を撹拌しながら添加した。フラスコを排気し、N2を再充填した(3回)。次に、2−メチルプロピル亜鉛ブロマイド(THF中0.5M、27mL、27mmol)を添加し、60℃まで3時間加熱した。反応物を氷浴で冷却し、NaHCO3を添加して反応をクエンチした。混合物をDCMで抽出し、水及び生理食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、濃縮乾固させた。残渣を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製し、標記化合物を肌色の固体として得た(2.46g、収率56.0%)。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(6−(イソブチル−2−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程C〜Gで見られるものと同様の条件を使用して、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに6−イソブチル−2−メチルピリジン−3−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−1−(3−アミノピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。アトロプ異性体を、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL AS−H、5μm、250×20mm、移動相:65% CO2、35% MeOH)によって分離して、標記化合物を得た。MS(ESI):C27H30N6O3Sの質量計算値、518.6;m/z実測値、519.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,DMSO−d6):δ 10.31(s,1H),8.34(d,J=5.5Hz,1H),8.21−8.07(m,1H),7.75(d,J=8.0Hz,1H),7.29(d,J=8.0Hz,1H),6.86−6.72(m,1H),6.11(d,J=16.8Hz,1H),5.93(d,J=5.5Hz,1H),5.69(d,J=10.3Hz,1H),4.35(dd,J=128.2,12.2Hz,1H),4.03(dd,J=39.6,11.8Hz,1H),3.79(s,1H),3.05(d,J=47.2,12.1Hz,1H),2.81−2.62(m,3H),2.28(s,3H),2.17−2.06(m,1H),1.98−1.92(m,1H),1.82−1.75(m,1H),1.75−1.58(m,1H),1.50−1.35(m,1H),0.94(d,J=6.6Hz,6H)。
実施例793:(R)−5−(*S)−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(テトラヒドロフラン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜G(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)で見られるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに、6−クロロ−2−メチル−3−ニトロピリジンを使用し、及び工程BにおいてFe及びNH4Clの代わりにPd/Cを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート及びトリエチルアミンの代わりに、(R)−テトラヒドロフラン−3−アミン塩酸塩及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H21N5O4Sの質量計算値、487.5;m/z実測値、488.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,Methanol−d4)δ 8.36(d,J=5.5Hz,1H),7.78(d,J=8.5Hz,1H),7.56−7.10(m,5H),6.91(d,J=8.6Hz,1H),6.15(d,J=5.5Hz,1H),4.66−4.52(m,1H),4.11−3.67(m,4H),2.33−2.18(m,4H),2.11−1.95(m,1H)。
実施例794:(R)−5−(*S)−(6−イソプロポキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜H(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)で見られるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに、2−フルオロ−4−メチル−5−ニトロピリジン及び2−プロパノールを使用し、及び工程BにおいてFe及びNH4Clの代わりにPd/Cを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、HATU、及びトリエチルアミンの代わりに、(R)−1−Boc−3−アミノピペリジン、1−プロパンホスホン酸無水物、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C23H26N6O3Sの質量計算値、466.6;m/z実測値、467.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 8.34(d,J=5.4Hz,1H),8.00(s,1H),6.72(s,1H),6.48(s,1H),6.04(d,J=5.5Hz,1H),5.38−5.26(m,1H),4.18−4.13(m,3H),3.48(s,1H),3.10(dd,J=1.8,3.2Hz,1H),2.84(dtq,J=24.2,11.9,6.1,5.4Hz,3H),2.13(s,3H),1.79(dtdd,J=43.5,12.8,8.3,4.1Hz,3H),1.37(dd,J=13.6,6.2Hz,6H)。
実施例795:(S)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(5−フェノキシピリジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(S)−4−オキソ−5−(5−フェノキシピリジン−2−イル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hで見られるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに、5−ブロモ−2−ニトロピリジンを使用し、工程BにおいてFe及びNH4Clの代わりにPd/Cを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(S)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(S)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(5−フェノキシピリジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。(S)−4−オキソ−5−(5−イフェノキシピリジン−2−イル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド及びアクリル酸無水物を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H24N6O4Sの質量計算値、540.6;m/z実測値、541.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.37(d,J=2.8Hz,1H),8.31(d,J=5.6Hz,1H),7.65−7.55(m,2H),7.50−7.42(m,2H),7.28−7.21(m,1H),7.20−7.14(m,2H),6.84−6.72(m,1H),6.24−6.14(m,2H),5.76−5.78(m,1H),4.56−4.27(m,1H),4.20−3.89(m,2H),3.21−3.11(m,1H),2.98−2.84(m,1H),2.10−2.00(m,1H),1.90−1.80(m,1H),1.79−1.65(m,1H),1.63−1.50(m,1H)。
実施例796:2−(4−アクリロイルピペリジン−1−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−4(5H)−オン。
工程A:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−4(5H)−オン。1−メチル−2−ピロリジノン(70mL)中の5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)(7.0g、17mmol)の溶液に、酢酸銀(559mg、3.35mmol)及び炭酸カリウム(695mg、5.03mmol)を添加し、120℃で30分間撹拌した。反応物を濾過し、濃縮乾固させた。残渣をFFCで精製して、標記化合物を得た(6.0mg、収率96%)。
工程B:2−クロロ−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−4(5H)−オン。CHCl3(30mL)中の5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−4(5H)−オン(4.5g、12mmol)の溶液に、N−クロロスクシンイミド(1.61g、12.1mmol)を添加し、室温で30分間撹拌した。反応物を濃縮乾固し、メタノールを残渣に添加し、溶液を濾過し、沈殿物をメタノールで洗浄し、高真空下で乾燥させて、標記化合物を得た(3.5g、収率71%)。MS(ESI):C21H14ClN3O2Sの質量計算値、408.87;m/z実測値、407.9[M+H]+。
工程C:tert−ブチル4−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート。DMSO(5mL)中の5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27、700mg、1.72mmol)の溶液に、1−Boc−ピペラジン(3.20g、17.2mmol)、Cu(22mg、0.34mmol)、ヨウ化銅(I)(65mg、0.34mmol)、及びリン酸カリウム(1.09g、5.15mmol)を添加した。反応混合物をマイクロ波で120℃で2.5時間照射した。反応物をクエン酸(100mL、水中4M)に注ぎ、DCMで抽出(30mL×60mL)した。合わせた有機層を濃縮乾固させ、残渣を分取逆相C18HPLCによって精製し、標記化合物を得た(600mg、収率63%)。
工程D:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−2−(ピペラジン−1−イル)−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−4(5H)−オン。EtOAc(5mL)中のtert−ブチル4−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペラジン−1−カルボキシレート(600mg、1.08mmol)の溶液に、飽和HCl水溶液(5mL)を添加し、室温で3時間撹拌した。混合物をNaHCO3水溶液(50mL)に注ぎ、DCMで抽出(3×300mL)した。合わせた有機層を飽和生理食塩水(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、濃縮乾固させた。残渣を分取逆相C18HPLCにより精製して、標記化合物を得た(400mg、収率65%)。
工程E:2−(4−アクリロイルピペリジン−1−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−4(5H)−オン。DCM(2mL)中の5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−2−(ピペラジン−1−イル)−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−4(5H)−オン(100mg、0.219mmol)、アクリル酸(19mg、0.26mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(0.153mL、0.876mmol)の溶液に、HATU(125mg、0.329mmol)を0℃で添加し、20℃で2時間撹拌した。有機層を飽和NaHCO3水溶液(50mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濃縮乾固させた。残渣を分取HPLCで精製して、標記化合物を得た(21.7mg、収率15.1%)。MS(ESI):C28H25N5O3Sの質量計算値、511.6;m/z実測値、512.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.72(s,1H),8.16(d,J=5.5Hz,1H),7.48−7.42(m,2H),7.35(d,J=8.5Hz,1H),7.23−7.17(m,1H),7.14−7.08(m,3H),6.98(dd,J=2.6,8.4Hz,1H),6.85(dd,J=10.5,16.6Hz,1H),6.15(dd,J=2.4,16.7Hz,1H),5.85(d,J=5.5Hz,1H),5.72(dd,J=2.4,10.4Hz,1H),3.78−3.69(m,4H),2.91−2.85(m,4H),2.07(s,3H)。
実施例797:(R)−5−(*S)−(6−シクロペンチルオキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜H(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)で見られるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに、2−フルオロ−4−メチル−5−ニトロピリジン及びシクロペンタノールを使用し、及び工程BにおいてFe及びNH4Clの代わりにPd/Cを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、トリエチルアミン、HATU、及びDMFの代わりに、(R)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレート、ジイソプロピルエチルアミン、DCM、及び1−プロパンホスホン酸無水物を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H26N6O3Sの質量計算値、478.6;m/z実測値、479.0[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 9.57(s,3H),8.27(d,J=5.5Hz,1H),8.03(s,1H),7.92(d,J=6.8Hz,1H),6.69(s,1H),5.98(d,J=5.5Hz,1H),5.37(dp,J=6.2,2.7Hz,1H),5.30(s,1H),4.76(d,J=13.8Hz,1H),3.64−3.45(m,4H),3.34(dt,J=1.5,7.8Hz,1H),2.42−2.33(m,1H),2.22(d,J=8.0Hz,1H),2.10(s,3H),1.95(ddd,J=14.2,11.3,6.5Hz,2H),1.83−1.73(m,1H),1.63(dtd,J=9.7,7.6,4.3Hz,2H)。
実施例798:(R)−5−(*S)−(6−イソブトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜H(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)で見られるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに、2−フルオロ−4−メチル−5−ニトロピリジン及び2−メチル−1−プロパノールを使用し、及び工程BにおいてFe及びNH4Clの代わりにPd/Cを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(R)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C23H26N6O3Sの質量計算値、466.6;m/z実測値、467.1[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 8.31(d,J=5.5Hz,1H),8.02(s,1H),7.71(d,J=6.9Hz,1H),6.77(s,1H),6.01(d,J=5.5Hz,1H),5.30(s,1H),4.78(s,1H),3.62−3.43(m,8H),3.31(dtd,J=1.4,8.5,7.7,3.8Hz,1H),2.45−2.33(m,1H),2.11(s,3H),1.02(dd,J=6.8,1.6Hz,6H)。
実施例799:(R)−5−(2−メチル−4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(1−プロピオニルピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(2−メチル−4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A、及びC、〜Hに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに2−フルオピリジン及び4−アミノ−3−メチルフェノールを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(2−メチル−4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(1−プロピオニルピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。(R)−5−(2−メチル−4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド、アクリル酸無水物及びDIPEAを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H28N6O4Sの質量計算値、556.6;m/z実測値、557.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.35(d,J=5.5Hz,1H),8.22−8.13(m,1H),7.94−7.83(m,1H),7.42−7.34(m,1H),7.27−7.20(m,1H),7.18−7.11(m,2H),7.10−7.03(m,1H),6.29−6.17(m,1H),4.52−4.30(m,1H),4.10−3.82(m,2H),3.15−2.99(m,1H),2.84−2.68(m,1H),2.54−2.38(m,2H),2.17(s,3H),2.10−2.01(m,1H),1.91−1.78(m,1H),1.75−1.48(m,2H),1.18−1.07(m,3H)。
実施例800:(R)−N−(1−アセチルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(2−メチル−4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A、及びC、〜Hに記載されるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに2−フルオピリジン及び4−アミノ−3−メチルフェノールを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−N−(1−アセチルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。(R)−5−(2−メチル−4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド、アクリル酸無水物及びDIPEAを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H26N6O4Sの質量計算値、542.6;m/z実測値、543.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.36−8.28(m,1H),8.19−8.11(m,1H),7.90−7.81(m,1H),7.45−7.35(m,1H),7.24−7.17(m,1H),7.17−7.09(m,2H),7.09−7.01(m,1H),6.23−6.15(m,1H),4.54−4.26(m,1H),4.08−3.78(m,2H),3.19−3.01(m,1H),2.81−2.65(m,1H),2.20−2.10(m,6H),2.08−2.01(m,1H),1.89−1.77(m,1H),1.73−1.47(m,2H)。
実施例801:(E)−1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル−N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−3−カルボキサミド。
実施例877と同様の条件を使用して、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例889)の代わりに、N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−3−カルボキサミド(実施例828)を使用して標記化合物を調製した。
実施例802:1−シアノ−N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−3−カルボキサミド。
実施例890と同様の条件を使用して、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例889)の代わりに、N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−3−カルボキサミド(実施例828)を使用して標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H24N6O3Sの質量計算値、524.6;m/z実測値、525.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.25−10.22(m,1H),10.13(s,1H),8.16(d,J=5.3Hz,1H),7.48−7.42(m,2H),7.38−7.33(m,1H),7.23−7.17(m,1H),7.14−7.07(m,3H),6.98(dd,J=2.8,8.5Hz,1H),5.86(d,J=5.5Hz,1H),3.37−3.31(m,2H),3.20−3.12(m,1H),3.08−3.01(m,1H),2.07(s,3H),2.03−1.97(m,1H),1.78−1.71(m,1H),1.64−1.56(m,2H),1.25−1.21(m,1H)。
実施例803:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−(ピリダジン−3−イルオキシ)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Gで見られるものと同様の条件を使用し、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに3,6−ジクロロピリダジン及び4−ニトロフェノールを使用し、工程BにおいてFe、EtOH/H2O、及びNH4Clの代わりにPd/C及びMeOHを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−(ピリダジン−3−イルオキシ)アニリンを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに1−[(3R)−3−アミノピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−オン(中間体5)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H21N7O4Sの質量計算値、527.6;m/z実測値、528.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6(2:1)):δ 8.96−8.91(m,1H),8.28−8.23(m,1H),7.73−7.66(m,1H),7.50−7.42(m,3H),7.40−7.34(m,2H),6.61−6.47(m,1H),6.20−6.13(m,2H),5.69−5.61(m,1H),4.63−4.43(m,1H),3.91−3.73(m,1H),3.65−3.40(m,3H),2.25−1.96(m,2H)。
実施例804:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(6−イソプロポキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(6−イソプロポキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜H(*Rアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)で見られるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに、2−フルオロ−4−メチル−5−ニトロピリジン及び2−プロパノールを使用し、及び工程BにおいてFe及びNH4Clの代わりにPd/Cを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、HATU、トリエチルアミン、及びDMFの代わりに、(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート、1−プロパンホスホン酸無水物、ジイソプロピルエチルアミン、及びDCMを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(6−(イソプロポキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。(R)−5−(6−イソプロポキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド、アクリル酸無水物を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H28N6O4Sの質量計算値、520.6;m/z実測値、521.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 8.35(d,J=5.5Hz,1H),8.02(s,1H),6.67(d,J=4.7Hz,2H),6.39(d,J=17.1Hz,1H),6.31(d,J=17.1Hz,1H),6.14(s,1H),6.08−6.03(m,1H),5.72(d,J=12.1Hz,1H),5.32(p,J=6.2Hz,1H),4.17−4.04(m,2H),3.56(s,1H),2.13(s,3H),2.05(s,2H),1.65(dd,J=12.8,6.4Hz,1H),1.37(dd,J=13.2,6.2Hz,6H),1.26(t,J=7.2Hz,2H),1.08−1.01(m,1H)。
実施例805:N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)−1−プロピオニルピペリジン−4−カルボキサミド。
実施例75と同様の条件を使用して、かつ3−ヒドロキシプロパン酸の代わりに、N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド(実施例833)及びプロピオン酸を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H29N5O4Sの質量計算値、555.6;m/z実測値、556.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.24(s,1H),10.12(s,1H),8.16(d,J=5.5Hz,1H),7.49−7.41(m,2H),7.36(d,J=8.6Hz,1H),7.22−7.18(m,1H),7.15−7.06(m,3H),6.98(dd,J=8.5,2.8Hz,1H),5.87(d,J=5.5Hz,1H),4.47−4.39(m,1H),3.97−3.89(m,1H),3.12−3.04(m,1H),2.70−2.54(m,2H),2.38−2.31(m,2H),2.07(s,3H),1.93−1.82(m,2H),1.66−1.39(m,2H),1.00(t,J=7.4Hz,3H)。
実施例806:(R)−5−(*R)−(6−イソプロポキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜H(*Rアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)で見られるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに、2−フルオロ−4−メチル−5−ニトロピリジン及び2−プロパノールを使用し、及び工程BにおいてFe及びNH4Clの代わりにPd/Cを使用し、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、HATU、トリエチルアミン、及びDMFの代わりに、(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート、1−プロパンホスホン酸無水物、ジイソプロピルエチルアミン、及びDCMを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C23H26N6O3Sの質量計算値、466.6;m/z実測値、467.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 8.33(d,J=5.5Hz,1H),8.03(s,1H),6.72(t,J=0.8Hz,1H),6.46−6.41(m,1H),6.03(d,J=5.5Hz,1H),5.38−5.27(m,2H),4.14(ddp,J=9.3,6.5,3.4Hz,1H),3.48(s,1H),3.08(dd,J=1.9,3.1Hz,1H),2.90−2.75(m,3H),2.12(d,J=0.9Hz,3H),1.77(dddd,J=28.7,13.8,11.3,7.2Hz,3H),1.57(dtd,J=12.8,6.3,5.7,2.8Hz,1H),1.37(dd,J=13.5,6.2Hz,6H)。
実施例807:(R)−4−オキソ−N−(1−プロピオニルピペリジン−3−イル)−5−(4−ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−5−(4−ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A、C〜Hと同様の方法で、工程Aにおいてフェノール及び5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに、2−フルオロピリジン及び4−アミノフェノールを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−(ピリジンー2−イルオキシ)アニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−4−オキソ−N−(1−プロピオニルピペリジン−3−イル)−5−(4−ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。DCM(5mL)中の(R)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−5−(4−ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(200mg)の溶液に、トリエチルアミン(83mg)を添加した。混合物を氷浴で冷却し、プロピオン酸無水物(80mg)をゆっくり添加した。溶液を室温で15分間撹拌した後、混合物を水に注ぎ、DCMで抽出し、濃縮した。粗混合物をISCO(MeOH/H2O)後、分取TLC(25/1=DCM/MeOH)で精製して、標記化合物を得た(130mg、収率85%)。MS(ESI):C28H26N6O4Sの質量計算値、542.6;m/z実測値、543.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.31(d,J=5.5Hz,1H),8.20−8.12(m,1H),7.90−7.82(m,1H),7.52−7.44(m,2H),7.35−7.28(m,2H),7.19−7.11(m,1H),7.10−7.02(m,1H),6.29(d,J=5.5Hz,1H),4.54−4.29(m,1H),4.12−3.81(m,2H),3.14−2.96(m,1H),2.79−2.65(m,1H),2.55−2.34(m,2H),2.09−1.96(m,1H),1.90−1.76(m,1H),1.75−1.47(m,2H),1.16−1.08(m,3H)。
実施例808:(R)−N−(1−アセチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A、C〜Iと同様の方法で、工程Aにおいてフェノール及び5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに、2−フルオロピリジン及び4−アミノフェノールを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−(ピリジンー2−イルオキシ)アニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用し、工程Iにおいてプロペ−2−エノイルクロリドの代わりにアセチルクロリドを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H24N6O4Sの質量計算値、528.6;m/z実測値、529.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.29(d,J=5.6Hz,1H),8.18−8.12(m,1H),7.90−7.82(m,1H),7.49−7.43(m,2H),7.36−7.27(m,2H),7.19−7.12(m,1H),7.09−7.03(m,1H),6.27(d,J=5.6Hz,1H),4.52−4.23(m,1H),4.09−3.76(m,2H),3.18−3.01(m,1H),2.81−2.67(m,1H),2.16−2.09(m,3H),2.09−1.97(m,1H),1.90−1.76(m,1H),1.74−1.48(m,2H)。
実施例809:(R)−5−(2−メチル−4−(ピリダジン−3−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(1−プロピオニルピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(2−メチル−4−(ピリダジン−3−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hで見られるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに、4−アミノ−3−メチルフェノール及び3,6−」ジクロロピリダジンを使用し、工程BにおいてFe及びNH4Clの代わりにPd/Cを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(2−メチル−4−(ピリジン−3−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(1−プロピオニルピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例75と同様の条件を使用して、3−ヒドロキシプロパン酸の代わりに、(R)−5−(2−メチル−4−(ピリダジン−3−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド及びアクリル酸無水物を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H27N7O4Sの質量計算値、557.6;m/z実測値、558.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.96−8.90(m,1H),8.32−8.26(m,1H),7.79−7.71(m,1H),7.52−7.42(m,2H),7.32−7.27(m,1H),7.27−7.20(m,1H),6.19−6.14(m,1H),4.58−4.30(m,1H),4.13−3.78(m,2H),3.12−2.92(m,1H),2.77−2.60(m,1H),2.51−2.32(m,2H),2.20−2.12(m,3H),2.07−1.95(m,1H),1.86−1.74(m,1H),1.72−1.60(m,1H),1.60−1.43(m,1H),1.13−1.05(m,3H)。
実施例810:(R)−N−(1−アセチルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−(ピリダジン−3−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−4−オキソ−N−(1−プロピオニルピペリジン−3−イル)−5−(4−ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hで見られるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに、4−アミノ−3−メチルフェノール及び3,6−」ジクロロピリダジンを使用し、工程BにおいてFe及びNH4Clの代わりにPd/Cを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−N−(1−アセチルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−(ピラリジン−3−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例75と同様の条件を使用して、3−ヒドロキシプロパン酸の代わりに、(R)−4−オキソ−N−(1−プロピオニルピペリジン−3−イル)−5−(4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド及び無水酢酸を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H25N7O4Sの質量計算値、543.6;m/z実測値、544.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.96−8.90(m,1H),8.32−8.26(m,1H),7.79−7.71(m,1H),7.52−7.42(m,2H),7.32−7.27(m,1H),7.27−7.20(m,1H),6.20−6.16(m,1H),4.56−4.27(m,1H),4.10−3.76(m,2H),3.12−2.99(m,1H),2.79−2.66(m,1H),2.21−2.14(m,3H),2.15−2.09(m,3H),2.07−1.95(m,1H),1.91−1.74(m,1H),1.71−1.61(m,1H),1.61−1.43(m,1H)。
実施例811:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−(ピリダジン−3−イルオキシ)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−5−(4−ピリダジン−3−イルオキシ)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hで見られるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに、3,6−ジクロロピリダジン及び4−ニトロフェノールを使用し、工程BにおいてFe及びNH4Clの代わりにPd/Cを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−(ピリダジン−3−イルオキシ)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例75で見られるものと同様の条件を使用して、3−ヒドロキシプロパン酸の代わりに、(R)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−5−(4−(ピリダジン−3−イルオキシ)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド及びプロピオン酸無水物を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H25N7O4Sの質量計算値、543.6;m/z実測値、544.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.99−8.94(m,1H),8.36−8.31(m,1H),7.83−7.74(m,1H),7.59−7.49(m,3H),7.47−7.38(m,2H),6.36−6.29(m,1H),4.55−4.33(m,1H),4.11−3.84(m,2H),3.14−2.99(m,1H),2.83−2.68(m,1H),2.54−2.40(m,2H),2.13−2.00(m,1H),1.94−1.77(m,1H),1.76−1.52(m,2H),1.16−1.09(m,3H)。
実施例812:(R)−N−(1−アセチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−(ピリダジン−3−イルオキシ)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−5−(4−ピリダジン−3−イルオキシ)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hで見られるものと同様の条件を使用して、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに、3,6−ジクロロピリダジン及び4−ニトロフェノールを使用し、工程BにおいてFe及びNH4Clの代わりにPd/Cを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(R)−N−(1−アセチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−(ピリダジン−3−イルオキシ)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例75で見られるものと同様の条件を使用して、3−ヒドロキシプロパン酸の代わりに、(R)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−5−(4−(ピリダジン−3−イルオキシ)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド及びプロピオン酸無水物を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H23N7O4Sの質量計算値、529.6;m/z実測値、530.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.99−8.94(m,1H),8.36−8.31(m,1H),7.82−7.73(m,1H),7.57−7.48(m,3H),7.47−7.38(m,2H),6.36−6.28(m,1H),4.55−4.29(m,1H),4.07−3.79(m,2H),3.14−3.02(m,1H),2.80−2.71(m,1H),2.15−2.11(m,3H),2.08−2.00(m,1H),1.88−1.76(m,1H),1.75−1.51(m,2H)。
実施例17:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−6−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例770)を、キラルSFC(固定相:Chiralpak AS−H 5μm 250×20mm、移動相:65% CO2、35% MeOH)によって分離し、標記化合物を得た。MS(ESI):C28H30N6O5Sの質量計算値、562.6;m/z実測値、563.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.28(s,1H),8.35(d,J=5.5Hz,1H),8.21−8.05(m,1H),7.74(d,J=8.6Hz,1H),6.92−6.72(m,2H),6.20−6.01(m,2H),5.82−5.64(m,1H),5.30−5.18(m,1H),4.57−4.20(m,1H),4.16−3.95(m,1H),3.94−3.85(m,2H),3.80(s,1H),3.61−3.49(m,2H),3.15−2.93(m,1H),2.83−2.62(m,1H),2.21(s,3H),2.12−2.02(m,2H),2.00−1.90(m,1H),1.83−1.75(m,1H),1.74−1.62(m,3H),1.55−1.34(m,1H)。
実施例18:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−6−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)オキシ)ピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例770)を、キラルSFC(固定相:Chiralpak AS−H 5μm 250×20mm、移動相:65% CO2、35% MeOH)によって分離し、標記化合物を得た。MS(ESI):C28H30N6O5Sの質量計算値、562.6;m/z実測値、563.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.29(s,1H),8.34(d,J=5.5Hz,1H),8.23−8.07(m,1H),7.74(d,J=8.6Hz,1H),6.91−6.71(m,2H),6.12(d,J=16.7Hz,1H),6.04(d,J=5.5Hz,1H),5.69(d,J=10.4Hz,1H),5.33−5.22(m,1H),4.57−4.15(m,1H),4.13−3.96(m,1H),3.94−3.86(m,2H),3.84−3.73(m,1H),3.54(t,2H),3.21−2.92(m,1H),2.87−2.61(m,1H),2.21(s,3H),2.12−2.01(m,2H),2.00−1.91(m,1H),1.84−1.75(m,1H),1.74−1.61(m,3H),1.53−1.37(m,1H)。
実施例815:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(6−イソブチル−2−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:6−イソブチル−2−メチルピリジン−3−アミン。500mLの丸底フラスコに、THF(27mL)中の6−ブロモ−2−メチルピリジン−3−アミン(5.0g、27mmol)、撹拌棒、及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド−ジクロロメタン錯体(520mg、0.631mmol)を添加した。この容器を排気し、窒素を再充填した(3回)。次に、シリンジを介してイソブチル亜鉛(II)ブロマイド(75mL、37mmol)を添加した後、反応混合物を60℃で3時間加熱した。反応物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で処理し、DCMで抽出し、有機層を水及び生理食塩水で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、濃縮乾固させた。残渣を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製し、標記化合物を肌色の固体として得た(2.46g、収率56.0%)。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(6−(イソブチル−2−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程C〜Gで見られるものと同様の条件を使用して、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに6−イソブチル−2−メチルピリジン−3−アミンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、HATU、及びトリエチルアミンの代わりに、(R)−1−(3−アミノピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)、PYOXIM及びジイソプロピルアミンを使用して、標記化合物を調製した。アトロプ異性体を、キラルSFC(固定相:Chiralpak AS−H;5μm、250×20mm、移動相:65% CO2、35% MeOH)によって分離して、標記化合物を得た。MS(ESI):C27H30N6O3Sの質量計算値、518.6;m/z実測値、519.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.32(s,1H),8.34(d,J=5.5Hz,1H),8.20−8.07(m,1H),7.75(d,J=8.0Hz,1H),7.28(d,J=8.0Hz,1H),6.89−6.71(m,1H),6.11(d,J=16.8Hz,1H),5.92(d,J=5.4Hz,1H),5.68(d,J=10.5Hz,1H),4.55−4.17(m,1H),4.10−3.95(m,1H),3.85−3.73(m,1H),3.18−2.93(m,1H),2.84−2.63(m,3H),2.28(s,3H),2.17−2.05(m,1H),2.01−1.90(m,1H),1.85−1.73(m,1H),1.71−1.58(m,1H),1.52−1.34(m,1H),0.94(d,J=6.6Hz,6H)。
実施例19:(E)−1−(2−シアノ−4,4−ジメチルペンテ−2−ノイル)−N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−3−カルボキサミド;
実施例877と同様の条件を使用して、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例889)の代わりに、N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−3−カルボキサミド(実施例828)を使用して標記化合物を調製した。MS(ESI):C35H34N6O4Sの質量計算値、634.7;m/z実測値、635.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 11.45−11.12(m,1H),10.67(br,1H),8.15(d,J=5.5Hz,1H),7.49−7.41(m,2H),7.36(dd,J=3.1,8.6Hz,1H),7.23−7.18(m,1H),7.15−7.10(m,2H),7.10−7.07(m,1H),6.97(dd,J=2.5,8.5Hz,1H),6.84(s,1H),5.85(d,J=5.5Hz,1H),4.44−3.76(m,2H),3.24−3.12(m,1H),3.10−2.94(m,1H)2.83−2.66(m,1H),2.15−2.10(m,1H),2.08(s,3H),1.88−1.65(m,2H),1.58−1.39(m,1H),1.23(s,9H)。
実施例817:1−(2−シアノアセチル)−N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−3−カルボキサミド。
実施例181と同様の条件を使用して、(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例860)の代わりに、N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−3−カルボキサミド(実施例828)を使用して標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H26N6O4Sの質量計算値、566.6;m/z実測値、567.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 11.20−11.09(m,0.5H),10.65(s,0.5H),10.52−10.48(m,0.5H),10.44(s,0.5H),8.15−8.10(m,1H),7.48−7.42(m,2H),7.38−7.32(m,1H),7.20(t,J=7.4Hz,1H),7.15−7.07(m,3H),6.97(dd,J=2.8,8.5Hz,1H),5.84−5.80(m,1H),4.50−4.42(m,0.5H),4.40−4.31(m,0.5H),4.23−4.00(m,2H),3.86−3.76(m,0.5H),3.69−3.58(m,0.5H),3.26−3.15(m,0.5H),3.09−2.98(m,0.5H),2.91−2.64(m,2H),2.07(s,3H),2.06−2.00(m,1H),1.80−1.62(m,2H),1.59−1.29(m,1H)。
実施例20:N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)−1−プロピオニルピペリジン−3−カルボキサミド。
実施例75と同様の条件を使用して、(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869)の代わりに、N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−3−カルボキサミド(実施例828)及びプロピオン酸を使用して標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H29N5O4Sの質量計算値、555.6;m/z実測値、556.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.26−10.19(m,1H),10.18−10.09(m,1H),8.16(d,J=5.5Hz,1H),7.49−7.41(m,2H),7.39−7.33(m,1H),7.20(t,J=7.3Hz,1H),7.15−7.07(m,3H),6.98(dd,J=2.5,8.5Hz,1H),5.86(d,J=5.5Hz,1H),4.55−4.47(m,0.5H),4.27−4.19(m,0.5H),4.02−3.94(m,0.5H),3.84−3.77(m,0.5H),3.28−3.17(m,1H),3.09−2.99(m,1H),2.82−2.73(m,1H),2.43−2.33(m,2H),2.08(s,3H),2.03−1.97(m,1H),1.79−1.65(m,2H),1.44−1.33(m,1H),1.01(t,J=7.4Hz,3H)。
実施例21:1−(2−シアノアセチル)−N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド。
実施例181と同様の条件を使用して、N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド(実施例833)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H26N6O4Sの質量計算値、566.6;m/z実測値、567.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.40(s,1H),10.34(s,1H),8.15(d,J=5.5Hz,1H),7.48−7.42(m,2H),7.36(d,J=8.5Hz,1H),7.23−7.18(m,1H),7.14−7.08(m,3H),6.98(dd,J=2.8,8.8Hz,1H),5.86(d,J=5.5Hz,1H),4.37−4.29(m,1H),4.16−3.99(m,2H),3.76−3.68(m,1H),3.18−3.07(m,1H),2.82−2.72(m,1H),2.70−2.60(m,1H),2.08(s,3H),1.96−1.85(m,2H),1.76−1.61(m,1H),1.59−1.44(m,1H)。
実施例22:1−アクリロイル−N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド。
実施例75と同様の条件を使用して、N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド(実施例833)、アクリル酸、HATU及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H27N5O4Sの質量計算値、553.6;m/z実測値、554.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.51(s,1H),10.38(s,1H),8.14(d,J=5.5Hz,1H),7.48−7.42(m,2H),7.35(d,J=8.5Hz,1H),7.23−7.18(m,1H),7.15−7.07(m,3H),6.98(dd,J=2.8,8.8Hz,1H),6.84(dd,J=10.4,16.7Hz,1H),6.11(dd,J=2.5,16.6Hz,1H),5.85(d,J=5.3Hz,1H),5.68(dd,J=2.5,10.6Hz,1H),4.46−4.42(m,1H),4.14−4.10(m,1H),3.24−3.10(m,1H),2.82−2.72(m,1H),2.71−2.63(m,1H),2.07(s,3H),1.97−1.88(m,2H),1.63−1.45(m,2H)。
実施例23:1−エチル−N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−3−カルボキサミド。
MeOH(6mL)中のN−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−3−カルボキサミド(実施例828)(100mg、0.187mmol)の溶液にアセトアルデヒド(114mg、0.935mmol)を添加し、20℃で30分間撹拌した。次に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(59.0mg、0.935mmol)を添加し、20℃で時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、残渣を分取C18逆相HPLCによって精製し、標記化合物を得た(45mg、収率99%)。MS(ESI):C29H29N5O3Sの質量計算値、527.6;m/z実測値、528.2[M+H]+。
実施例24:1−シアノ−N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド。
実施例890と同様の条件を使用して、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例889)の代わりに、N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド(実施例833)を使用して標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H24N6O3Sの質量計算値、524.6;m/z実測値、525.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.20(s,1H),10.07(s,1H),8.14(d,J=5.5Hz,1H),7.48−7.42(m,2H),7.35(d,J=8.5Hz,1H),7.23−7.17(m,1H),7.14−7.07(m,3H),6.97(dd,J=2.6,8.7Hz,1H),5.84(d,J=5.3Hz,1H),3.49−3.42(m,2H),3.18−3.09(m,2H),2.07(s,3H),1.94−1.86(m,2H),1.78−1.64(m,2H),1.25−1.21(m,1H)。
実施例25:1−メチル−N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−3−カルボキサミド。
MeOH(5.0mL)中のN−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−3−カルボキサミド(実施例828)(100mg、0.202mmol)の溶液にホルムアルデヒド(84mg、1.0mmol、H2O中37重量%)を添加し、20℃で30分間撹拌した。反応物に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(64mg、1.0mmol)を添加し、20℃で1時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機層を水(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣を分取逆相C18HPLCにより精製して、標記化合物を得た。MS(ESI):C28H27N5O3Sの質量計算値、513.2;m/z実測値、514.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 11.58(s,1H),10.70−10.67(m,1H),10.62(br,1H),8.15(d,J=5.5Hz,1H),7.48−7.40(m,2H),7.37−7.32(m,1H),7.23−7.18(m,1H),7.15−7.06(m,3H),6.97(dd,J=2.7,8.6Hz,1H),5.84(d,J=5.4Hz,1H),3.42−3.34(m,1.5H),3.29−3.22(m,0.5H),3.19−3.05(m,2H),2.97−2.85(m,1H),2.84−2.73(m,3H),2.22−2.13(m,1H),2.08(s,3H),1.95−1.78(m,2H),1.60−1.45(m,1H)。
実施例824:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−2−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−4(5H)−オン。
MeOH(5.0mL)中の5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−2−(ピペラジン−1−イル)−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−4(5H)−オン(実施例327、100mg、0.202mmol)の溶液にホルムアルデヒド(84mg、1.0mmol、H2O中37重量%)を添加し、20℃で30分間撹拌した。反応物に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(64mg、1.0mmol)を添加し、20℃で1時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、酢酸エチル(20mL)で抽出した。有機層を水(20mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣を分取逆相C18HPLCにより精製して、標記化合物を得た(5.9mg、収率5.6%)。MS(ESI):C26H25N5O2Sの質量計算値、471.6;m/z実測値、472.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.19(d,J=5.5Hz,1H),7.46−7.40(m,3H)7.28(d,J=8.8Hz,1H),7.22−7.17(m,1H),7.11(d,J=8.0Hz,1H),7.08(d,J=2.5Hz,1H),7.00(dd,J=2.8,8.8Hz,1H),5.95(d,J=5.5Hz,1H),3.58−3.54(m,4H),3.31−3.20(m,4H),3.02(s,3H),2.15(s,3H)。
実施例825:(E)−4,4−ジメチル−2−(4−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−1−カルボニル)ペンテン−2−ニトリル。
DCM(5mL)中の5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−2−(ピペラジン−1−イル)−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−4(5H)−オン(実施例327、100mg、0.202mmol)、(E)−2−シアノ−4,4−ジメチルペンタ−2−エン酸(中間体44)(37.1mg、0.242mmol)、及びジイソプロピルエチルアミン(78.3mL、0.606mmol)の溶液に、PyBrOP(141mg、0.303mmol)を0℃で添加し、20℃で1時間撹拌した。残渣を分取HPLCで精製して、標記化合物を得た(30mg、収率20%)。MS(ESI):C33H32N6O3Sの質量計算値、592.7;m/z実測値、593.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.68(s,1H),8.14(d,J=5.4Hz,1H),7.48−7.42(m,2H),7.34(d,J=8.6Hz,1H),7.24−7.17(m,1H),7.14−7.07(m,3H),6.97(dd,J=2.7,8.6Hz,1H),6.91(s,1H),5.83(d,J=5.4Hz,1H),3.73−3.64(m,4H),2.97−2.88(m,4H),2.07(s,3H),1.25(s,9H)。
実施例826:4−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペラジン−1−カルボニトリル。
THF(2mL)中の5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−2−(ピペラジン−1−イル)−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−4(5H)−オン(実施例327、100mg、0.202mmol)及び臭化シアン(21.4mg、0.202mmol)の溶液に、0℃でトリエチルアミン(61.3mg、0.606mmol)を添加し、20℃で12時間撹拌した。
残渣を分取HPLCで精製して、標記化合物を得た(30mg、収率24%)。MS(ESI):C26H22N6O2Sの質量計算値、482.6;m/z実測値、483.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.65(s,1H),8.15(d,J=5.4Hz,1H),7.48−7.42(m,2H),7.34(d,J=8.6Hz,1H),7.22−7.16(m,1H),7.14−7.07(m,3H),6.97(dd,J=2.8,8.4Hz,1H),5.83(d,J=5.4Hz,1H),3.47−3.40(m,4H),2.99−2.92(m,4H),2.06(s,3H)。
実施例827:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−2−(4−プロピオニルピペラジン−1−イル)−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−4(5H)−オン。
実施例75で見られるものと同様の条件を使用して、(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869)の代わりに、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−2−(ピペラジン−1−イル)−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−4(5H)−オン(実施例327)及びプロピオン酸を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H27N5O3Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、514.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.70(s,1H),8.16(d,J=5.5Hz,1H),7.49−7.42(m,2H),7.35(d,J=8.6Hz,1H),7.23−7.18(m,1H),7.15−7.06(m,3H),6.98(dd,J=2.8,8.6Hz,1H),5.85(d,J=5.5Hz,1H),3.68−3.55(m,4H),2.91−2.78(m,4H),2.37(q,J=7.4Hz,2H),2.07(s,3H),1.01(t,J=7.4Hz,3H)。
実施例828:N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−3−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程G〜Hで見られるものと同様の条件を使用して、工程Gにおいて、4−[2−メチル−N−(メチルカルバモイル)−4−フェノキシアニリノ]−3a,4−ジヒドロチエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、及びトリエチルアミンの代わりに、2−アミノ−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−4(5H)−オン(中間体56)、(±)1−Boc−ピペリジン−3−カルボン酸、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H25N5O3Sの質量計算値、499.6;m/z実測値、500.2[M+H]+。
実施例829:(E)−1−(2−シアノ−4,4−ジメチルペンテ−2−ノイル)−N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程Iで見られるものと同様の条件を使用して、N−((3R,5R)−5−フルオロピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド、プロペ−2−エノイルクロリド、DCM、及びトリエチルアミンの代わりに、N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド(中間体833)、(E)−2−シアノ−4,4−ジメチルペンタ−2−エン酸(中間体44)、HATU、ジイソプロピルアミン、及びDMFを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C35H34N6O4Sの質量計算値、634.7;m/z実測値、635.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.69(br,1H),10.44(br,1H),8.12(d,J=5.4Hz,1H),7.49−7.42(m,2H),7.35(d,J=8.6Hz,1H),7.20(t,J=7.4Hz,1H),7.12(d,J=7.7Hz,2H),7.09(d,J=2.6Hz,1H),6.97(dd,J=2.7,8.6Hz,1H),6.84(s,1H),5.82(d,J=5.4Hz,1H),4.36−4.20(m,1H),3.96−3.80(m,1H),3.30−3.19(m,1H),2.97−2.80(m,1H),2.78−2.65(m,1H),2.07(s,3H),2.03−1.88(m,2H),1.74−1.55(m,2H),1.24(s,9H)。
実施例26:(E)−1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)−N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド。
実施例877と同様の条件を使用して、N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド(実施例833)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C34H30N6O4Sの質量計算値、618.7;m/z実測値、619.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.75−10.60(m,1H),10.46−10.40(m,1H),8.13(d,J=5.4Hz,1H),7.48−7.42(m,2H),7.35(d,J=8.6Hz,1H),7.23−7.17(m,1H),7.14−7.10(m,2H),7.09(d,J=2.6Hz,1H),6.97(dd,J=2.7,8.6Hz,1H),6.62(d,J=1.1Hz,1H),5.83(d,J=5.4Hz,1H),3.21−2.85(m,2H),2.77−2.65(m,2H),2.07(s,3H),2.00−1.85(m,3H),1.70−1.55(m,2H),1.26−1.20(m,1H),1.20−1.15(m,2H),0.96−0.90(m,2H)。
実施例831:1−メチル−N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド。
MeOH(10mL)中のN−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド(実施例833)(150mg、0.28mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(3.0mL、H2O中37重量%)を添加し、20℃で30分間撹拌した。次に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(88mg、1.4mmol)を添加し、20℃で1時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、EtOAc(20mL)で抽出し、有機層を回収し、水(20mL)で洗浄し、水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、濃縮乾固させた。残渣を分取C18−逆相HPLCにより精製して、標記化合物を得た(25mg、収率16%)。MS(ESI):C28H27N5O3Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、514.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.94(s,1H),10.15(br,1H),8.21(d,J=5.8Hz,1H),7.49−7.42(m,2H),7.37(d,J=8.6Hz,1H),7.24−7.18(m,1H),7.15−7.08(m,2H),7.09(d,J=2.6Hz,1H),6.98(dd,J=2.8,8.6Hz,1H),5.92(d,J=5.8Hz,1H),3.52−3.43(m,2H),3.07−2.94(m,2H),2.80−2.77(m,1H),2.76−2.74(m,3H),2.16−2.10(m,2H),2.08(s,3H),1.99−1.86(m,2H)。
実施例832:1−エチル−N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド。
MeOH(10mL)中のN−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド(実施例833)(150mg、0.28mmol)の溶液に、ホルムアルデヒド(3.0mL)を添加し、20℃で30分間撹拌した。次に、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(88mg、1.4mmol)を添加し、20℃で1時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、EtOAc(20mL)で抽出し、有機層を回収し、水(20mL)で洗浄し、水Na2SO4で乾燥させ、濾過して、濃縮乾固させた。残渣を分取C18−逆相HPLCにより精製して、標記化合物を得た(45mg、収率29%)。MS(ESI):C29H29N5O3Sの質量計算値、527.6;m/z実測値、528.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 11.00(s,1H),10.08(br,1H),8.22(d,J=5.8Hz,1H),7.51−7.41(m,2H),7.37(d,J=8.6Hz,1H),7.24−7.17(m,1H),7.15−7.11(m,2H),7.09(d,J=2.6Hz,1H),6.98(dd,J=2.7,8.5Hz,1H),5.95−5.91(m,1H),3.58−3.50(m,2H),3.16−3.04(m,2H),3.00−2.88(m,2H),2.87−2.76(m,1H),2.20−2.10(m,2H),2.08(s,3H),2.04−1.90(m,2H),1.29−1.21(m,3H)。
実施例833:N−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程G〜Hで見られるものと同様の条件を使用して、工程Gにおいて、4−[2−メチル−N−(メチルカルバモイル)−4−フェノキシアニリノ]−3a,4−ジヒドロチエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボン酸、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート、及びトリエチルアミンの代わりに、2−アミノ−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−4(5H)−オン(中間体56)、1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−カルボン酸、PyBOP、及びジイソプロピルエチルアミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H25N5O3Sの質量計算値、499.6;m/z実測値、500.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 11.84(br,1H),10.85(br,1H),8.25(br,1H),8.09(d,J=5.4Hz,1H),7.48−7.42(m,2H),7.33(d,J=8.6Hz,1H),7.22−7.18(m,1H),7.15−7.10(m,2H),7.08(d,J=2.6Hz,1H),6.96(dd,J=8.5,2.6Hz,1H),5.78(d,J=5.3Hz,1H),3.26−3.17(m,2H),2.85−2.74(m,3H),2.07(s,3H),2.02−1.93(m,2H),1.87−1.72(m,2H)。
実施例834:(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(1−(ビニルスルホニル)ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
方法1、工程A〜I(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(R)−tert−ブチル−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用し、工程Iにおいて、プロペ−2−エノイルクロリドの代わりにエテンスルホニルクロリドを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H25N5O5S2の質量計算値、575.7;m/z実測値、576.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.33(d,J=5.6Hz,1H),7.47−7.35(m,2H),7.29(d,J=8.6Hz,1H),7.20−7.13(m,1H),7.12−7.03(m,3H),6.99−6.93(m,1H),6.77−6.65(m,1H),6.20(d,J=16.5Hz,1H),6.12−6.03(m,2H),4.57−4.48(m,1H),3.65−3.56(m,1H),3.54−3.44(m,1H),3.39−3.32(m,1H),3.29−3.22(m,1H),2.33−2.22(m,1H),2.11(s,3H),2.09−2.00(m,1H)。
実施例835:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−((4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)カルバモイル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド;
工程A:(R)−5−(2−メチル−4−((4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)カルバモイル)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド塩酸塩。THF中のtert−ブチル(R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(296mg、1.48mmol)の溶液に、1NのAlMe3溶液(3mL、3mmol)を添加した後、室温で1時間撹拌した。THF中のメチル5−(2−メチル−4−((4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)カルバモイル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート(中間体73)(260mg、0.49mmol)の溶液を添加し、16時間還流下で加熱した。混合物を濾過し、DCM及びMeOHで洗浄した。濾液を濃縮し、DCM/MeOHで溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィにより精製して黄色の固体を得、これをMeOH及び5NのHCl水溶液に溶解した。溶離液を真空下、50℃で濃縮し、標記化合物を黄色の固体として得た。
工程B:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−((4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)カルバモイル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例877と同様の条件を使用して、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例889)の代わりに、(R)−5−(2−メチル−4−(4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)カルバモイル)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド塩酸塩を使用して、標記化合物を調製し、黄色の固体を得た。
実施例836:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−フルオロ−4−((4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)カルバモイル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド;
実施例835の工程A〜Bを使用して、工程Aにおいてメチル5−(2−メチル−4−((4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)カルバモイル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート(中間体73)の代わりに、5−(2−フルオロ−4−(4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)カルバモイル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート(中間体74)を使用して、黄色の固体として標記化合物を調製した。
実施例837:(R)−N−(1−シアノピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド;
実施例890と同様の条件を使用して、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例889)の代わりに、(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例159)を使用して、標記化合物を調製し、黄色の固体を得た。MS(ESI):C27H22N6O3Sの質量計算値、510.6;m/z実測値、511.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.21(s,1H),8.38−8.26(m,2H),7.53−7.27(m,3H),7.24−6.86(m,5H),5.96(d,J=5.3Hz,1H),4.45(d,J=5.4Hz,1H),3.64−3.31(m,4H),2.21−1.87(m,5H)。
実施例838:(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例181と同様の条件を使用して、(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例860)の代わりに、(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例159)を使用して、標記化合物を調製し、黄色の固体を得た。MS(ESI):C29H24N6O4Sの質量計算値、552.6;m/z実測値、553.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.20(s,1H),8.42−8.28(m,2H),7.50−7.41(m,2H),7.38(d,J=8.6Hz,1H),7.24−7.18(m,1H),7.16−7.06(m,3H),7.04−6.93(m,1H),6.03−5.94(m,1H),4.59−4.35(m,1H),3.98−3.90(m,2H),3.79−3.62(m,1H),3.58−3.35(m,3H),2.25−1.95(m,5H)。
実施例839:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H27N5O4Sの質量計算値、553.6;m/z実測値、554.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.29−10.20(m,1H),8.37−8.32(m,1H),8.13−8.04(m,1H),7.50−7.35(m,3H),7.25−7.17(m,1H),7.17−7.07(m,3H),7.02−6.95(m,1H),6.87−6.73(m,1H),6.16−6.06(m,1H),6.03−5.97(m,1H),5.72−5.64(m,1H),4.54−4.18(m,1H),4.10−3.95(m,1H),3.84−3.74(m,1H),3.17−2.92(m,1H),2.82−2.62(m,1H),2.07(s,3H),2.00−1.88(m,1H),1.84−1.74(m,1H),1.74−1.61(m,1H),1.51−1.36(m,1H)。
実施例840:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(3−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例877と同様の条件を使用して、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例889)の代わりに、(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例466)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C33H28N6O4Sの質量計算値、604.7;m/z実測値、605.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.28(d,J=5.6Hz,1H),7.58−7.52(m,1H),7.40−7.30(m,2H),7.18−7.09(m,3H),7.09−7.03(m,3H),6.52(d,J=1.0Hz,1H),6.16(d,J=5.6Hz,1H),4.26−4.10(m,1H),4.08−3.92(m,2H),3.25−2.95(m,2H),2.09−1.93(m,2H),1.90−1.82(m,1H),1.78−1.57(m,2H),1.23−1.15(m,2H),1.01−0.92(m,1H),0.87−0.78(m,1H)。
実施例841:(R)−N−(1−(3−メトキシプロパノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例75と同様の条件を使用して、3−ヒドロキシプロパン酸の代わりに、3−メトキシプロパン酸を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C31H31N5O5Sの質量計算値、585.9;m/z実測値、586.7[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32−8.27(m,1H),7.42−7.34(m,2H),7.33−7.28(m,1H),7.18−7.11(m,1H),7.09−7.02(m,3H),6.99−6.93(m,1H),6.07−6.01(m,1H),4.50−4.24(m,1H),4.13−3.84(m,2H),3.68−3.61(m,2H),3.30(s,3H),3.19−2.98(m,1H),2.87−2.76(m,1H),2.73−2.62(m,2H),2.11(s,3H),2.07−1.98(m,1H),1.87−1.77(m,1H),1.73−1.47(m,2H)。
実施例842:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2’,3’−ジフルオロ−4−メチル−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:tert−ブチル(R)−3−(5−(5−ブロモ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。実施例1の方法1、工程B〜Gと同様の方法で、工程Bにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに、5−ブロモ−2−メチルアニリンを使用して、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、黄色の固体として標記化合物を調製した。
工程B:(R)−5−(2’,3’−ジフルオロ−4−メチル−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。p−ジオキサン中のtert−ブチル(R)−3−(5−(5−ブロモ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート、2−(2,3−ジフルオロフェニル)−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン、Pd(dppf)Cl2、及びCs2CO3の混合物を、N2下、80℃で4時間撹拌し、次いでMeOH/水で溶離するISCOにより直接精製した。生成物を飽和HCl及びMeOH水溶液に溶解し、室温で30分間撹拌し、真空下で溶媒を除去した。残渣をMeOH/DCMで溶離する分取FCCにより精製して、標記化合物を褐色の固体として得た。
工程C:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2’,3’−ジフルオロ−4−メチル−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程Iと同様の方法で、N−((3R,5R)−5−フルオロピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミドの代わりに、(R)−5−(2’,3’−ジフルオロ−4−メチル−[1,1’−ビフェニル]−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミドを使用して、標記化合物を調製したMS(ESI):C30H25F2N5O3Sの質量計算値、573.6;m/z実測値、574.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.32(d,J=4.7Hz,1H),7.71−7.63(m,1H),7.62−7.54(m,2H),7.35−7.17(m,3H),6.85−6.72(m,1H),6.26−6.14(m,1H),6.08(d,J=4.7Hz,1H),5.78−5.67(m,1H),4.61−4.46(m,1H),4.33−4.13(m,1H),3.99−3.92(m,1H),3.22−3.15(m,1H),3.00−2.81(m,1H),2.23(s,3H),2.11−2.02(m,1H),1.94−1.81(m,1H),1.82−1.65(m,1H),1.64−1.53(m,1H)。
実施例843:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(1−プロピオニルピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例104と同様の条件を使用して、3−メチルスルホニルプロパン酸の代わりに、プロピオン酸を使用して、標記化合物を調製して、黄色の固体を得た。MS(ESI):C29H27N5O4Sの質量計算値、541.6;m/z実測値、542.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.24(s,1H),8.45−8.21(m,2H),7.57−7.32(m,3H),7.29−6.84(m,5H),6.04−5.94(m,1H),4.62−4.29(m,1H),3.79−3.35(m,3H),2.29−1.91(m,7H),0.99(t,J=6.4Hz,3H)。
実施例844:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例877と同様の条件を使用して、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例889)の代わりに、(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例159)を使用して、標記化合物を調製し、白色の固体を得た。MS(ESI):C33H28N6O4Sの質量計算値、604.7;m/z実測値、605.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6の混合物):δ 8.29(d,J=5.4Hz,1H),7.44−7.35(m,2H),7.34−7.25(m,1H),7.18−7.11(m,1H),7.10−7.01(m,3H),6.98−6.89(m,1H),6.76−6.70(m,1H),5.97(d,J=5.5Hz,1H),4.54−4.45(m,1H),3.79−3.71(s,3H),3.64−3.55(m,1H),3.50−3.43(m,1H),2.22−2.11(m,1H),2.05(s,3H),1.97−1.89(m,1H),1.21−1.15(m,2H),0.95−0.84(m,2H)。
実施例845:(R,E)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(1−(4−ピロリジン−1−イル)ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜I(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、工程Iにおいて、プロペ−2−エノイルクロリド、トリメチルアミン、及びDCMの代わりに、(E)−4−(ピロリジン−1−イル)ブタ−2−エン酸、HATU、DIPEA、及びDMFを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C35H36N6O4Sの質量計算値、636.8;m/z実測値、637.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 8.37−8.31(m,1H),7.42−7.33(m,2H),7.21−7.12(m,2H),7.12−7.06(m,2H),7.01−6.98(m,1H),6.98−6.84(m,2H),6.49−6.41(m,1H),6.25(br,1H),6.03−5.95(m,1H),5.50(br,1H),4.15−3.34(m,5H),3.32−3.18(m,2H),2.64−2.40(m,4H),2.12(s,3H),2.08−1.86(m,2H),1.83−1.71(m,6H)。
実施例846:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:メチル3−アミノ−4−((4−ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)アミノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート。ジオキサン(30mL)中の4−(ピリジン−2−イルオキシ)アニリン(3.00g、16.1mmol)及び2−クロロ−4−ヨードピリジン−3−カルボニトリル(5.539g、20.94mmol)の溶液に、DPEphos(1.735g、3.221mmol)、Pd(OAc)2(0.362g、1.61mmol)、及びCs2CO3(10.498g、32.222mmol)をN2雰囲気下で添加し、100℃で4時間撹拌した。4時間後、メチル2−メルカプト酢酸(2.565g、24.17mmol)を添加し、反応物を100℃で終夜撹拌した。この混合物を濾過して固体を除去し、濾液を濃縮乾固させた。撹拌しながらMeOHを残渣に添加し、形成された沈殿物を濾過した。沈殿物をEtOAcに添加し、撹拌し、濾過し、真空下で乾燥させ、標記化合物を灰色の固体として得た(2.7g、収率43%)。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程E〜Gと同様の方法で、工程Eにおいて、メチル3−アミノ−4−(2−メチル−4−フェニノキシアニリノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレートの代わりに、メチル3−アミノ−4−((4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレートを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(R)−1−(3−アミノピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H24N6O4Sの質量計算値、540.6;m/z実測値、541.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.24(br,1H),8.39−8.27(m,1H),8.26−8.12(m,2H),7.98−7.84(m,1H),7.52−7.42(m,2H),7.38−7.29(m,2H),7.23−7.16(m,1H),7.17−7.09(m,1H),6.89−6.70(m,1H),6.16−6.07(m,1H),6.06−5.98(m,1H),5.74−5.61(m,1H),4.57−3.87(m,2H),3.86−3.68(m,1H),3.18−2.96(m,1H),2.88−2.61(m,1H),2.03−1.89(m,1H),1.83−1.73(m,1H),1.72−1.58(m,1H),1.50−1.37(m,1H)。
実施例847:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(4−(3−((2−シアノフェノキシ)メチル(フェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程G〜Iと同様の方法で、工程Gにおいて、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)の代わりに、5−(4−(3−((2−シアノフェノキシ)メチル)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体75)を使用し、及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C37H30N6O5Sの質量計算値、670.7;m/z実測値、671.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.77(br,1H),8.17−8.07(m,1H),7.75−7.68(m,1H),7.66−7.60(m,1H),7.48−7.41(m,1H),7.34−7.14(m,4H),7.10−7.01(m,3H),6.96−6.90(m,1H),6.62−6.49(m,1H),6.15−6.06(m,1H),5.80−5.67(m,1H),5.67−5.58(m,1H),5.30(s,2H),4.52−4.34(m,1H),3.89−3.60(m,2H),3.60−3.47(m,1H),3.45−3.40(m,1H),2.21−2.08(m,1H),1.99(s,3H),1.96−1.86(m,1H)。
実施例848:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−((R)−1−((R)−2−(メチルアミノ)プロパノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例75と同様の条件を使用して、3−ヒドロキシプロパン酸の代わりに(R)−2−((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)プロパン酸を使用して標記化合物を調製して、tert−ブチルメチル((R)−1−((R)−3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−1−オキソプロパン−2−イル)カルバメートを得た。次に、この生成物を方法1、工程Hのものと同様の条件に供して、標記化合物を得た。MS(ESI):C31H32N6O4Sの質量計算値、584.7;m/z実測値、585.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.27−8.13(m,1H),7.43−7.34(m,2H),7.29−7.19(m,1H),7.18−7.11(m,1H),7.10−7.01(m,3H),7.00−6.91(m,1H),6.00−5.86(m,1H),4.44−3.43(m,5H),3.15−2.75(m,1H),2.50−2.35(m,3H),2.14−1.71(m,6H),1.70−1.52(m,1H),1.34−1.23(m,3H)。
実施例849:N−((R)−1−((R)−アゼチジン−2−カルボニル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例75と同様の条件を使用して、3−ヒドロキシプロパン酸の代わりに(R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)アゼチジン−2−カルボン酸を使用して標記化合物を調製して、(R)−tert−ブチル2−((R)−3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボニル)アゼチジン−1−カルボキシレートを得た。次に、この生成物を方法1、工程Hのものと同様の条件に供して、標記化合物を得た。MS(ESI):C31H30N6O4Sの質量計算値、582.7;m/z実測値、583.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.07(d,J=5.7Hz,1H),7.45−7.31(m,2H),7.23−7.04(m,4H),7.04−7.00(m,1H),6.98−6.90(m,1H),5.80(d,J=5.7Hz,1H),4.66−4.56(m,1H),4.29−3.88(m,2H),3.77−3.64(m,1H),3.54−3.38(m,2H),3.20−3.02(m,2H),2.81−2.63(m,1H),2.44−2.32(m,1H),2.17−2.02(m,4H),1.95−1.74(m,2H),1.66−1.54(m,1H)。
実施例850:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例877と同様の条件を使用して、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例889)の代わりに、(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869)を使用して、標記化合物を調製し、明黄色の固体を得た。MS(ESI):C34H30N6O4Sの質量計算値、618.7;m/z実測値、619.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6の混合物):δ 8.30−8.26(m,1H),7.39−7.33(m,2H),7.29−7.24(m,1H),7.15−7.09(m,1H),7.08−7.00(m,3H),6.94−6.89(m,1H),6.49−6.43(m,1H),6.00−5.96(m,1H),4.14−4.10(m,1H),3.96−3.83(m,2H),3.11−2.92(m,2H),2.05(s,3H),1.98−1.86(m,2H),1.82−1.75(m,1H),1.72−1.62(m,1H),1.57−1.46(m,1H),1.16−1.08(m,2H),0.95−0.87(m,1H),0.82−0.73(m,1H)。
実施例851:(E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(3−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:4−オキソ−5−(3−フェノキシフェニル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程G〜Hと同様の方法で、工程Gにおいて、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸の代わりに、4−オキソ−5−(3−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体59)を使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(3−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例877と同様の条件を使用して、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例889)の代わりに、4−オキソ−−5−(3−フェノキシフェニル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミドを使用して、標記化合物を調製し、黄色の固体を得た。MS(ESI):C33H28N6O4Sの質量計算値、604.7;m/z実測値、605.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.35(d,J=5.6Hz,1H),7.67−7.57(m,1H),7.47−7.37(m,2H),7.24−7.16(m,3H),7.15−7.10(m,3H),6.58(d,J=1.0Hz,1H),6.23(d,J=5.6Hz,1H),4.30−4.15(m,1H),4.12−3.97(m,2H),3.30−3.08(m,2H),2.13−2.01(m,2H),1.98−1.89(m,1H),1.85−1.74(m,1H),1.72−1.61(m,1H),1.30−1.21(m,2H),1.06−0.98(m,1H),0.96−0.87(m,1H)。
実施例852:(R)−N−(1−シアノピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例890と同様の条件を使用して、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例889)の代わりに、(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H24N6O3Sの質量計算値、524.6;m/z実測値、525.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3ODの混合物):δ 8.34−8.30(m,1H),7.44−7.37(m,2H),7.35−7.30(m,1H),7.20−7.13(m,1H),7.12−7.03(m,3H),6.99−6.92(m,1H),6.01−5.96(m,1H),4.02−3.94(m,1H),3.47−3.40(m,1H),3.33−3.24(m,1H),3.01−2.91(m,2H),2.06(s,3H),1.95−1.84(m,1H),1.83−1.74(m,1H),1.70−1.50(m,2H)。
実施例853:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−((R)−1−((S)−2−(メチルアミノ)プロパノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Gにおいtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、工程Iにおいてプロペ−2−エノイルクロリド、トリエチルアミン、及びDCMの代わりに、(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)プロパン酸、HATU、DMF及びDIPEAを使用し、続けて、MeOH(3mL)中の濃HCl(3mL)を使用するBoc−脱保護工程を行って、30分間撹拌して、標記化合物を調製した。真空下で溶媒を除去し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た。MS(ESI):C31H32N6O4Sの質量計算値、584.7;m/z実測値、585.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.36−8.30(m,1H),7.45−7.36(m,2H),7.32−7.25(m,1H),7.21−7.14(m,1H),7.12−7.04(m,3H),7.01−6.94(m,1H),6.10−6.04(m,1H),4.53−4.28(m,2H),4.04−3.72(m,2H),3.22−3.05(m,1H),2.96−2.83(m,1H),2.70−2.56(m,3H),2.14−2.09(m,3H),2.09−1.99(m,1H),1.94−1.70(m,2H),1.69−1.45(m,4H)。
実施例854:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(o−トリル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例866、工程A〜Bと同様の条件を使用して、工程Aにおいてtert−ブチル−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して標記化合物を調製し、白色の固体を得た。MS(ESI):C28H26N6O3Sの質量計算値、526.6;m/z実測値、527.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.18(s,1H),8.33(d,J=5.4Hz,1H),8.14−8.05(m,1H),7.52−7.45(m,2H),7.44−7.37(m,2H),6.65−6.56(m,1H),5.87(d,J=5.4Hz,1H),4.28−4.02(m,1H),4.00−3.82(m,2H),3.12−2.78(m,2H),2.11(s,3H),2.02−1.92(m,1H),1.92−1.86(m,1H),1.84−1.79(m,1H),1.75−1.63(m,1H),1.58−1.46(m,1H),1.20−1.13(m,2H),1.07−0.95(m,1H),0.91−0.84(m,1H)。
実施例855:5−(4−(3−((2−シアノフェノキシ)メチル)フェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例835、工程Aと同様の条件を使用して、メチル5−(2−メチル−4−((4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)カルバモイル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート(中間体73)及びtert−ブチル(R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、メチル5−(4−(3−((2−シアノフェノキシ)メチル)フェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキシレート(中間体76)(187mg、0.33mmol)及び1−メチルピペリジン−4−アミン(76mg、0.67mmol)を使用して、標記化合物を調製して、固体を得た(88mg、収率41%)。MS(ESI):C36H32N6O4Sの質量計算値、644.8;m/z実測値、645.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.57−8.26(m,1H),8.19−8.08(m,1H),7.74−7.70(m,1H),7.67−7.62(m,1H),7.49−7.44(m,1H),7.33−7.26(m,2H),7.25−7.20(m,2H),7.11−7.04(m,3H),6.97−6.92(m,1H),5.82−5.71(m,1H),5.32(s,2H),3.75−3.68(m,1H),2.78−2.72(m,2H),2.17(s,3H),2.04−1.98(m,5H),1.82−1.76(m,2H),1.59−1.51(m,2H)。
実施例856:(E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(4−(2−メトキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例877と同様の条件を使用して、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例889)の代わりに、5−(4−(2−メトキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例870)を使用して標記化合物を調製した。MS(ESI):C35H32N6O5Sの質量計算値、648.7;m/z実測値、649.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6の混合物):δ 8.29(d,J=5.4Hz,1H),7.24−7.17(m,2H),7.16−7.11(m,1H),7.10−7.05(m,1H),7.00−6.93(m,1H),6.90−6.85(m,1H),6.79−6.72(m,1H),6.52−6.44(m,1H),5.94(d,J=5.5Hz,1H),3.91−3.86(m,1H),3.81(s,4H),3.75(s,3H),2.02(s,3H),1.99−1.86(m,2H),1.84−1.75(m,1H),1.73−1.63(m,1H),1.55−1.47(m,1H),1.16−1.08(m,2H),0.97−0.89(m,1H),0.85−0.76(m,1H)。
実施例857:5−(4−(3−((2−シアノフェノキシ)メチル)フェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−4−イル)−−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程G〜Iと同様の方法で、工程Gにおいて、4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体58)の代わりに、5−(4−(3−((2−シアノフェノキシ)メチル)フェノキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体75)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C35H30N6O4Sの質量計算値、630.7;m/z実測値、631.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.72−8.50(m,1H),8.31−8.22(m,1H),8.21−8.13(m,1H),7.78−7.69(m,1H),7.68−7.59(m,1H),7.54−7.42(m,1H),7.37−7.19(m,4H),7.15−7.03(m,3H),7.00−6.92(m,1H),5.80(d,J=5.4Hz,1H),5.32(s,2H),3.28−3.22(m,2H),3.01−2.89(m,2H),2.02(s,3H),2.00−1.91(m,2H),1.79−1.56(m,2H)。
実施例858:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例920と同様の条件を使用して、4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体58)の代わりに、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H27N5O3Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、514.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.30−8.23(m,1H),8.20−8.12(m,2H),7.47−7.38(m,2H),7.34−7.28(m,1H),7.22−7.14(m,1H),7.13−7.02(m,3H),6.98−6.91(m,1H),5.90(d,J=5.5Hz,1H),3.79−3.74(m,1H),2.91−2.84(m,2H),2.25(s,3H),2.19−2.09(m,2H),2.03(s,3H),1.84−1.73(m,2H),1.68−1.57(m,2H)。
実施例859:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−5−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例877と同様の条件を使用して、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例889)の代わりに、(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869)を使用して、標記化合物を調製し、白色の固体を得た。MS(ESI):C34H30N6O4Sの質量計算値、618.7;m/z実測値、619.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.31(d,J=5.6Hz,1H),7.42(d,J=8.5Hz,1H),7.37−7.25(m,2H),7.11−7.04(m,2H),7.04−6.96(m,3H),6.56−6.44(m,1H),6.05(d,J=5.5Hz,1H),4.25−4.06(m,1H),4.05−3.92(m,2H),3.25−3.00(m,2H),2.11(s,3H),2.07−1.94(m,2H),1.91−1.82(m,1H),1.77−1.54(m,2H),1.22−1.13(m,2H),0.98−0.90(m,1H),0.85−0.77(m,1H)。
実施例860:(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに、4−フルオロニトロベンゼンを使用し、工程BにおいてFe、EtOH/H2O、及びNH4Clの代わりにPd/C及びTHFを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H23N5O3Sの質量計算値、485.6;m/z実測値、486.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.58(s,1H),9.52(s,1H),9.34(s,1H),8.14(d,J=5.5Hz,1H),7.42−7.33(m,4H),7.27(dd,J=8.8,2.7Hz,1H),7.21−7.04(m,5H),5.96(d,J=5.5Hz,1H),4.41(d,J=9.5Hz,1H),3.60(d,J=1.0Hz,1H),3.19(s,4H),2.04−1.95(m,2H)。
実施例861:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(4−(3−((2−シアノフェノキシ)メチル)フェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド;
実施例877と同様の条件を使用して、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミドの代わりに、(R)−5−(4−(3−((2−シアノフェノキシ)メチル)フェノキシ)−2メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例78)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C42H35N7O5Sの質量計算値、749.9;m/z実測値、750.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.24−8.09(br,1H),7.74−7.68(m,1H),7.67−7.60(m,1H),7.45(t,J=7.9Hz,1H),7.34−7.18(m,4H),7.12−7.02(m,3H),6.98−6.91(m,1H),6.62−6.53(m,1H),5.88−5.73(m,1H),5.30(s,2H),3.90−3.76(m,2H),2.00(s,3H),1.97−1.87(m,2H),1.85−1.71(m,2H),1.71−1.35(m,3H),1.14−1.07(m,2H),1.01−0.90(m,1H),0.88−0.75(m,2H)。
実施例862:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例878、工程A〜Bと同様の条件を使用して、工程Aにおいてtert−ブチル−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H28N6O4Sの質量計算値、556.6;m/z実測値、557.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.28(s,1H),8.30−8.26(m,1H),8.13−8.03(m,1H),7.30−7.17(m,1H),7.04−6.95(m,1H),6.95−6.87(m,1H),6.65−6.47(m,1H),5.88−5.84(m,1H),4.39−4.07(br,1H),3.87−3.65(m,5H),3.07−2.76(m,2H),2.03(s,3H),1.93−1.81(m,2H),1.80−1.73(m,1H),1.70−1.59(m,1H),1.52−1.40(m,1H),1.16−1.08(m,2H),1.04−0.92(m,1H),0.88−0.78(m,1H)。
実施例863:(S)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
方法1、工程Iと同様の条件を使用して、N−((3R,5R)−5−フルオロピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミドの代わりに、(S)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例912)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H27N5O4Sの質量計算値、553.6;m/z実測値、554.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.92(d,J=7.4Hz,1H),7.97(d,J=5.5Hz,1H),7.44−7.36(m,2H),7.17−7.11(m,1H),7.11−7.03(m,3H),6.99(d,J=2.4Hz,1H),6.91−6.85(m,1H),6.71(br,1H),6.06−6.00(m,1H),5.70(s,1H),5.64−5.58(m,1H),5.55(d,J=5.5Hz,1H),4.34−4.17(m,1H),4.05−3.71(m,3H),3.10−2.93(m,1H),2.82−2.68(m,1H),1.98(s,3H),1.80−1.71(m,1H),1.66−1.56(m,1H),1.49−1.38(m,1H)。
実施例864:(S)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(S)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H25N5O4Sの質量計算値、539.6;m/z実測値、540.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3ODの混合物):δ 8.32−8.24(m,1H),7.42−7.35(m,2H),7.35−7.30(m,1H),7.18−7.11(m,1H),7.10−7.01(m,3H),6.97−6.90(m,1H),6.62−6.48(m,1H),6.21−6.11(m,1H),6.00−5.94(m,1H),5.70−5.61(m,1H),4.58−4.44(m,1H),3.75−3.67(m,1H),3.64−3.57(m,1H),3.56−3.39(m,2H),2.26−2.08(m,1H),2.05(s,3H),2.03−1.95(m,1H)。
実施例865:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル4−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H25N5O3Sの質量計算値、499.6;m/z実測値、500.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.78−8.68(br,1H),8.32(s,1H),8.12(d,J=5.3Hz,1H),7.46−7.37(m,2H),7.24−7.00(m,6H),6.96−6.88(m,1H),5.72(d,J=5.5Hz,1H),4.01−3.97(m,1H),3.26−3.21(m,2H),2.99−2.87(m,2H),2.01(s,3H),1.99−1.92(m,2H),1.73−1.59(m,2H)。
実施例866:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−4,4−ジメチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例75のとおりに、(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869)及び3−ヒドロキシプロパン酸の代わりに、(R)−5−(*S)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例98)及び(E)−2−シアノ−4,4−ジメチル−ペンタ−2−エン酸又は(E)−2−シアノ−4,4−ジメチルペンタ−2−エン酸(中間体44)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C35H34N6O4Sの質量計算値、634.7;m/z実測値、635.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34−8.28(m,1H),7.43−7.36(m,2H),7.34−7.27(m,1H),7.20−7.12(m,1H),7.10−7.02(m,3H),7.00−6.94(m,1H),6.84(s,1H),6.08−6.03(m,1H),4.46−3.80(m,3H),3.50−2.84(m,2H),2.17−1.99(m,4H),1.97−1.85(m,1H),1.82−1.71(m,1H),1.71−1.57(m,1H),1.26(s,9H)。
実施例867:(R,E)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(1−(4−ピロリジン−1−イル)ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
無水DMF(5.0mL)中の(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5.0−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869)(500mg、1.00mmol)及び(E)−4−(ピロリジン−1−イル)ブタ−2−エン酸(776mg、2.00mmol)の溶液に、HATU(760mg、2.00mmol)及びDIPEA(390mg、3.00mmol)を添加し、室温で30分間撹拌した。反応物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(78mg、12%)。MS(ESI):C35H36N6O4Sの質量計算値、636.8;m/z実測値、637.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 8.38−8.29(m,1H),7.43−7.34(m,2H),7.21−7.12(m,2H),7.12−7.06(m,2H),7.01−6.99(m,1H),6.98−6.82(m,2H),6.53−6.43(m,1H),6.03−5.95(m,1H),4.15−3.33(m,5H),3.33−3.25(m,2H),2.70−2.47(m,4H),2.14−2.10(m,3H),2.09−1.82(m,4H),1.81−1.76(m,4H)。
実施例868:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−4,4−ジメチルペンテ−2−ノイル)ピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例104と同様の条件を使用して、3−メチルスルホニルプロパン酸の代わりに、(E)−2−シアノ−4,4−ジメチル−ペンタ−2−エン酸(中間体44)を使用して、標記化合物を調製して、黄色の固体を得た。MS(ESI):C34H32N6O4Sの質量計算値、620.7;m/z実測値、621.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.31−10.21(m,1H),8.41−8.31(m,2H),7.49−7.42(m,2H),7.39(d,J=8.6Hz,1H),7.24−7.18(m,1H),7.16−7.08(m,3H),7.04−6.96(m,2H),6.00(d,J=5.5Hz,1H),4.60−4.41(m,1H),3.90−3.42(m,4H),2.25−2.14(m,1H),2.10−1.98(m,4H),1.27−1.21(m,9H)。
実施例27:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル(R)−3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H25N5O3Sの質量計算値、499.2;m/z実測値、500.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.60(s,1H),8.07(d,J=5.2Hz,1H),7.42−7.38(m,2H),7.16−7.13(m,2H),7.11−7.06(m,3H),7.01−6.99(m,1H),6.93−6.88(m,1H),5.70−5.64(m,1H),3.95−3.87(br,1H),3.16−3.10(m,1H),2.91−2.87(m,2H),2.64−2.53(m,2H),1.99(s,3H),1.91−1.88(m,1H),1.76−1.70(m,1H),1.55−1.45(m,2H)。
実施例870:5−(4−2−メトキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程G〜Iと同様の方法で、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)の代わりに、5−(4−(2−メトキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体67)を使用し、及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製して、黄色の固体として標記生成物を得た。MS(ESI):C28H27N5O4Sの質量計算値、529.6;m/z実測値、530.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6の混合物):δ 8.23−8.10(m,1H),7.21−7.16(m,1H),7.15−7.09(m,2H),7.09−7.04(m,1H),6.99−6.92(m,1H),6.90−6.82(m,1H),6.78−6.66(m,1H),5.84−5.74(m,1H),4.05−4.01(m,1H),3.76(s,3H),3.20−3.17(m,1H),3.02−2.94(m,1H),2.75−2.63(m,2H),2.00(s,3H),1.96−1.88(m,1H),1.84−1.76(m,1H),1.66−1.54(m,2H)。
実施例871:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(1−プロピオニルピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例75と同様の条件を使用して、3−ヒドロキシプロパン酸の代わりに、プロピオン酸を使用して、標記化合物を調製して、黄色の固体を得た。MS(ESI):C30H29N5O4Sの質量計算値、555.7;m/z実測値、556.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.90(s,1H),7.97(d,J=5.1Hz,1H),7.43−7.35(m,2H),7.17−7.11(m,1H),7.11−7.03(m,3H),6.99(s,1H),6.88(d,J=6.9Hz,1H),5.70(s,1H),5.55(d,J=5.1Hz,1H),4.21−3.97(m,1H),3.92−3.58(m,2H),3.08−2.97(m,1H),2.77−2.69(m,1H),2.32−2.27(m,2H),1.97(s,3H),1.78−1.55(m,2H),1.50−1.32(m,2H),1.01−0.91(m,3H)。
実施例872:N−(1−シアノピペリジン−4−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例890と同様の条件を使用して、−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例889)の代わりに、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例865)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H24N6O3Sの質量計算値、524.6;m/z実測値、525.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.15(s,1H),8.35−8.31(m,1H),8.06−8.01(m,1H),7.46−7.39(m,2H),7.38−7.34(m,1H),7.21−7.15(m,1H),7.13−7.06(m,3H),6.99−6.94(m,1H),5.99−5.95(m,1H),3.97−3.90(m,1H),3.44−3.36(m,2H),3.17−3.10(m,2H),2.05(s,3H),1.86−1.78(m,2H),1.74−1.66(m,2H)。
実施例873:(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例930と同様の条件を使用して、(S)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例912)の代わりに、(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869)を使用して、標記化合物を調製し、黄色の固体を得た。MS(ESI):C28H27N5O3Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、514.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.74(d,J=7.0Hz,1H),7.98(d,J=5.5Hz,1H),7.45−7.35(m,2H),7.17−7.11(m,1H),7.10−7.03(m,3H),7.02−6.97(m,1H),6.91−6.85(m,1H),5.55(d,J=5.5Hz,1H),3.94−3.83(m,1H),2.77−2.72(m,1H),2.54−2.50(m,1H),2.13(s,3H),1.98(s,3H),1.88−1.80(m,2H),1.71−1.62(m,1H),1.54−1.46(m,1H),1.27−1.17(m,2H)。
実施例28:(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例181と同様の条件を使用して、(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例860)の代わりに、(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H26N6O4Sの質量計算値、566.2;m/z実測値、567.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 9.16−9.09(m,1H),8.97−8.91(m,1H),7.98(d,J=5.5Hz,1H),7.44−7.36(m,2H),7.16−7.12(m,1H),7.12−7.04(m,3H),6.99(d,J=2.4Hz,1H),6.91−6.85(m,1H),5.56(d,J=5.5Hz,1H),4.29−4.13(m,1H),4.11−4.00(m,1H),3.97−3.59(m,3H),3.14(s,2H),1.98(s,3H),1.86−1.82(m,1H),1.70−1.63(m,1H),1.53−1.50(m,1H),1.45−1.39(m,1H)。
実施例875:(E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−5−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:5−(2−メチル−5−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程Gと同様の方法で、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)の代わりに、5−(2−メチル−5−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体64)を使用して、標記化合物を調製した。
工程B:5−(2−メチル−5−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例877と同様の条件を使用して、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例889)の代わりに、5−(2−メチル−5−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミドを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C34H30N6O4Sの質量計算値、618.7;m/z実測値、619.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.30(d,J=5.5Hz,1H),7.42(d,J=8.5Hz,1H),7.36−7.27(m,2H),7.13−7.04(m,2H),7.04−7.97(m,3H),6.58−6.46(m,1H),6.04(d,J=5.5Hz,1H),4.26−4.08(m,1H),4.06−3.92(m,2H),3.25−2.99(m,2H),2.11(s,3H),2.08−1.95(m,2H),1.91−1.83(m,1H),1.79−1.69(m,1H),1.66−1.56(m,1H),1.24−1.13(m,2H),0.99−0.91(m,1H),0.88−0.78(m,1H)。
実施例876:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−((R)−1−((R)−ピロリジン−2−カルボニル)ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例75と同様の条件を使用して、3−ヒドロキシプロパン酸の代わりに(R)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボン酸を使用して標記化合物を調製して、(R)−tert−ブチル2−((R)−3−(5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボニル)ピロリジン−1−カルボキシレートを得た。次に、この生成物を方法1、工程Hのものと同様の条件に供して、標記化合物を得た。MS(ESI):C32H32N6O4Sの質量計算値、596.7;m/z実測値、597.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.37−8.28(m,1H),7.45−7.36(m,2H),7.33−7.27(m,1H),7.21−7.13(m,1H),7.12−7.04(m,3H),7.02−6.93(m,1H),6.11−6.03(m,1H),4.69−4.35(m,2H),4.04−3.71(m,2H),3.49−3.33(m,2H),3.26−3.02(m,1H),2.99−2.75(m,1H),2.59−2.37(m,1H),2.15−1.59(m,10H)。
実施例877:(E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
75と同様の条件を使用して、(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例860)の代わりに、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例889)及び(E)−2−シアノ−3−シクロプロピルプロパ−2−エン酸(中間体17)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C34H30N6O4Sの質量計算値、618.7;m/z実測値、619.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6の混合物):δ 8.32(d,J=5.5Hz,1H),7.43−7.35(m,2H),7.34−7.28(m,1H),7.19−7.12(m,1H),7.10−7.02(m,3H),6.97−6.92(m,1H),6.54−6.46(m,1H),6.00(d,J=5.5Hz,1H),4.00−3.94(m,1H),3.91−3.83(m,2H),3.06−2.94(m,2H),2.06(s,3H),1.96−1.88(m,2H),1.84−1.76(m,1H),1.72−1.64(m,1H),1.55−1.45(m,1H),1.17−1.09(m,2H),1.01−0.90(m,1H),0.85−0.77(m,1H)。
実施例878:(E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:5−(4−メトキシフェノキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体66)。実施例1の方法1、工程Gと同様の方法で、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、5−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体55)及びtert−ブチル−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例877と同様の条件を使用して、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例889)の代わりに、5−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体66)を使用して、標記化合物を調製し、白色の固体を得た。MS(ESI):C29H28N6O4Sの質量計算値、556.6;m/z実測値、557.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6の混合物):δ 8.25(d,J=5.2Hz,1H),7.21−7.14(m,1H),6.98−6.91(m,1H),6.91−6.84(m,1H),6.50−6.40(m,1H),5.91(d,J=5.4Hz,1H),4.04−3.97(m,2H),3.94−3.84(m,2H),3.77(s,3H),3.06−2.95(m,1H),2.04(s,3H),1.99−1.85(m,2H),1.84−1.75(m,1H),1.74−1.61(m,1H),1.57−1.45(m,1H),1.17−1.06(m,2H),0.98−0.86(m,1H),0.84−0.72(m,1H)。
実施例879:(S)−N−(1−ホルミルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例897の工程A〜Bを使用して、工程Aにおいてtert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、tert−ブチル(S)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用し、(E)−2−シアノ−4,4−ジメチルペンタ−2−エン酸の代わりにギ酸を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H25N5O4Sの質量計算値、527.6;m/z実測値、528.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3ODの混合物):d 8.32−8.28(m,1H),8.01−7.95(m,1H),7.43−7.35(m,2H),7.33−7.28(m,1H),7.18−7.12(m,1H),7.10−7.02(m,3H),6.97−6.90(m,1H),6.00−5.95(m,1H),3.88−3.74(m,3H),3.09−2.94(m,1H),2.73−2.60(m,1H),2.06(s,3H),2.00−1.91(m,1H),1.82−1.71(m,1H),1.71−1.69(m,1H),1.51−1.39(m,1H)。
実施例880:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−4,4−ジメチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例921と同様の条件を使用して、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例865)の代わりに、(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869)を使用して、標記化合物を調製し、明黄色の固体を得た。MS(ESI):C35H34N6O4Sの質量計算値、634.8;m/z実測値、635.3[M+H]+。1HNMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3ODの混合物):δ 8.30−8.26(m,1H),7.41−7.34(m,2H),7.32−7.26(m,1H),7.16−7.10(m,1H),7.08−7.00(m,3H),6.95−6.89(m,1H),6.78−6.74(m,1H),5.97−5.92(m,1H),3.93−3.77(m,3H),3.13−3.07(m,2H),2.03(s,3H),1.96−1.87(m,1H),1.83−1.74(m,1H),1.72−1.62(m,1H),1.56−1.43(m,1H),1.22−1.12(m,9H)。
実施例881:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:メチル3−アミノ−4−((4−ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)アミノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート。ジオキサン(30mL)中の4−(ピリジン−2−イルオキシ)アニリン(3.00g、16.1mmol)及び2−クロロ−4−ヨードピリジン−3−カルボニトリル(5.539g、20.94mmol)の溶液に、DPEphos(1.735g、3.221mmol)、Pd(OAc)2(0.362g、1.61mmol)、及びCs2CO3(10.498g、32.222mmol)をN2雰囲気下で添加し、100℃で4時間撹拌した。4時間後、メチル2−メルカプト酢酸(2.565g、24.17mmol)を添加し、反応物を100℃で終夜撹拌した。この混合物を濾過して固体を除去し、濾液を濃縮乾固させた。撹拌しながらMeOHを残渣に添加し、形成された沈殿物を濾過した。沈殿物をEtOAcに添加し、撹拌し、濾過し、真空下で乾燥させ、標記化合物を灰色の固体として得た(2.7g、収率43%)。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程E〜Iと同様の方法で、工程Eにおいて、メチル3−アミノ−4−(2−メチル−4−フェニノキシアニリノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレートの代わりにメチル3−アミノ−4−(4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレートを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、1−[(3R)−3−アミノピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−1−オン(中間体5)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H22N6O4Sの質量計算値、526.6;m/z実測値、527.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.22(s,1H),8.53−8.37(m,1H),8.32(d,J=5.5Hz,1H),8.27−8.18(m,1H),7.97−7.86(m,1H),7.53−7.42(m,2H),7.38−7.28(m,2H),7.24−7.17(m,1H),7.16−7.09(m,1H),6.66−6.53(m,1H),6.19−6.11(m,1H),6.04(d,J=5.5Hz,1H),5.72−5.62(m,1H),4.59−4.41(m,1H),3.92−3.38(m,4H),2.26−1.93(m,2H)。
実施例882:N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例181と同様の条件を使用して、(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例860)の代わりに、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例889)を使用して、標記化合物を調製し、白色の固体を得た。MS(ESI):C30H26N6O4Sの質量計算値、566.6;m/z実測値、567.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.17(s,1H),8.30(d,J=5.4Hz,1H),8.11−8.06(m,1H),7.45−7.41(m,2H),7.35(d,J=8.5Hz,1H),7.20−7.16(m,1H),7.11−7.07(m,3H),6.98−6.95(m,1H),5.94(d,J=5.3Hz,1H),4.33−4.02(m,1H),4.01−3.96(m,2H),3.85−3.76(m,1H),3.69−3.55(m,1H),3.10−2.94(m,1H),2.79−2.62(m,1H),2.05(s,3H),1.93−1.90(m,1H),1.75−1.70(m,1H),1.63−1.54(m,1H),1.45−1.38(m,1H)。
実施例883:N−(1−シアノピペリジン−3−イル)−5−(4−(2−メトキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例890と同様の条件を使用して、(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869)の代わりに、5−(4−(2−メトキシフェニル)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例870)を使用して、標記化合物を調製し、明黄色の固体を得た。MS(ESI):C29H26N6O4Sの質量計算値、554.6;m/z実測値、555.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6の混合物):δ 8.28(d,J=5.2Hz,1H),7.23−7.16(m,2H),7.15−7.04(m,2H),7.01−6.92(m,1H),6.87(s,1H),6.79−6.73(m,1H),5.94(d,J=5.3Hz,1H),4.01−3.88(m,1H),3.75(s,3H),3.48−3.40(m,1H),3.30−3.23(m,1H),3.00−2.88(m,2H),2.02(s,3H),1.94−1.86(m,1H),1.82−1.74(m,1H),1.70−1.61(m,1H),1.60−1.50(m,1H)。
実施例884:N−(1−シアノピペリジン−4−イル)−5−(4−(2−メトキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例890と同様の条件を使用して、(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869)の代わりに、5−(4−(2−メトキシフェニル)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例917)を使用して、標記化合物を調製し、明黄色の固体を得た。MS(ESI):C29H26N6O4Sの質量計算値、554.6;m/z実測値、555.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.12(s,1H),8.31(d,J=5.4Hz,1H),8.08−7.98(m,1H),7.28−7.17(m,3H),7.16−7.08(m,1H),7.04−6.95(m,1H),6.92−6.88(m,1H),6.81−6.72(m,1H),5.90(d,J=5.4Hz,1H),3.98−3.88(m,1H),3.76(s,3H),3.43−3.35(m,2H),3.16−3.06(m,2H),2.01(s,3H),1.85−1.75(m,2H),1.74−1.61(m,2H)。
実施例885:(R)−N−(1−ホルミルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869)をギ酸で処理し、混合物を室温で5時間撹拌した。混合物をISCO(MeOH/H2O)で精製した。MS(ESI):C28H25N5O4Sの質量計算値、527.6;m/z実測値、528.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3ODの混合物):δ 8.27−8.21(m,1H),7.98−7.90(m,1H),7.39−7.31(m,2H),7.28−7.21(m,1H),7.14−7.07(m,1H),7.05−6.97(m,3H),6.93−6.86(m,1H),5.94−5.88(m,1H),3.82−3.68(m,2H),3.14−3.08(m,1H),3.05−2.92(m,1H),2.72−2.60(m,1H),2.02(s,3H),1.96−1.87(m,1H),1.78−1.67(m,1H),1.67−1.65(m,1H),1.47−1.35(m,1H)。
実施例886:(E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(o−トリル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−5−(o−トリル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体61)。実施例1の方法1、工程G〜Hと同様の方法で、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、4−オキソ−5−(o−トリル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体54)及びtert−ブチル−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。
工程B:(E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(o−トリル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例877と同様の条件を使用して、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例889)の代わりに、4−オキソ−−N−(ピペリジン−3−イル)−5−(o−トリル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体61)を使用して、標記化合物を調製し、白色の固体を得た。MS(ESI):C28H26N6O3Sの質量計算値、526.6;m/z実測値、527.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6の混合物):δ 8.27(d,J=4.7Hz,1H),7.57−7.23(m,4H),6.57−6.41(m,1H),5.86(d,J=4.5Hz,1H),3.93−3.83(m,2H),3.82−3.72(m,1H),3.11−2.87(m,2H),2.10(s,3H),2.01−1.88(m,2H),1.85−1.76(m,1H),1.74−1.62(m,1H),1.59−1.46(m,1H),1.19−1.05(m,2H),1.00−0.89(m,1H),0.86−0.73(m,1H)。
実施例887:(S)−N−(1−シアノピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例890と同様の条件を使用して、(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869)の代わりに、(S)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例912)を使用して、標記化合物を調製し、明黄色の固体を得た。MS(ESI):C28H24N6O3Sの質量計算値、524.6;m/z実測値、525.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3ODの混合物):δ 8.34−8.30(m,1H),7.44−7.37(m,2H),7.35−7.30(m,1H),7.20−7.13(m,1H),7.12−7.03(m,3H),6.99−6.92(m,1H),6.01−5.96(m,1H),4.02−3.94(m,1H),3.47−3.40(m,1H),3.33−3.24(m,1H),3.01−2.91(m,2H),2.06(s,3H),1.95−1.84(m,1H),1.83−1.74(m,1H),1.70−1.50(m,2H)。
実施例888:(R)−N−(1−アセチルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程Iと同様の方法で、N−((3R,5R)−5−フルオロピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミドの代わりに、(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例911)を使用し、プロペ−2−エノイルクロリドの代わりにアセチルクロリドを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H23N5O4Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、514.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.11(s,1H),8.41−8.15(m,2H),7.52−7.34(m,4H),7.25−7.01(m,5H),6.05(dd,J=5.4,1.9Hz,1H),4.50−4.37(m,1H),3.77−3.71(m,1H),3.59−3.54(m,1H),3.49−3.41(m,2H),2.23−1.96(m,2H),1.92(d,J=5.0Hz,3H)。
実施例889:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程G〜Hと同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用し、工程Hにおいて、HCl水溶液の代わりに2,2,2−トリフルオロ酢酸を使用して、標記化合物を調製して、白色の固体を単離した。MS(ESI):C27H25N5O3Sの質量計算値、499.6;m/z実測値、500.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.27−8.15(br,1H),7.37−7.33(m,2H),7.21−7.19(m,1H),7.13−7.09(m,1H),7.06−6.99(m,3H),6.94−6.91(m,1H),5.96−5.88(m,1H),4.15−4.09(m,1H),3.29−3.26(m,1H),3.05−3.02(m,1H),2.83−2.76(m,2H),2.07(s,3H),2.03−1.97(m,1H),1.93−1.83(m,1H),1.72−1.64(m,2H)。
実施例890:N−(1−シアノピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM中の5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例889)、DIEAの混合物に、0℃でシアン化ブロマイドを添加した後、室温で2時間撹拌した。混合物を濃縮し、DCM/MeOHで溶離するISCOで精製して標記生成物を得た。MS(ESI):C28H24N6O3Sの質量計算値、524.6;m/z実測値、525.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6の混合物):δ 8.26(d,J=5.5Hz,1H),7.38−7.31(m,2H),7.28−7.24(m,1H),7.14−7.08(m,1H),7.06−6.98(m,3H),6.93−6.87(m,1H),5.96(d,J=5.5Hz,1H),4.01−3.97(m,1H),3.47−3.40(m,1H),3.29−3.21(m,1H),2.99−2.87(m,2H),2.03(s,3H),1.92−1.85(m,1H),1.80−1.72(m,1H),1.69−1.59(m,1H),1.56−1.48(m,1H)。
実施例891:(S)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(1−プロピオニルピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例75と同様の条件を使用して、(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869)及び3−ヒドロキシプロパン酸の代わりに、(S)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例912)及びプロピオン酸を使用して、標記化合物を調製し、白色の固体を得た。MS(ESI):C30H29N5O4Sの質量計算値、555.7;m/z実測値、556.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.18(br,1H),8.43−8.33(m,1H),8.21−8.15(br,1H),7.42−7.38(m,2H),7.26−7.24(m,1H),7.17−7.03(m,4H),6.93−6.91(m,1H),5.82−5.76(br,1H),4.36−4.04(m,1H),3.88−3.67(m,2H),3.05−2.91(m,1H),2.77−2.55(m,1H),2.37−2.22(m,2H),2.01(s,3H),1.91−1.85(m,1H),1.79−1.53(m,2H),1.47−1.30(m,1H),1.04−0.90(m,3H)。
実施例892:(S)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例75と同様の条件を使用して、(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869)及び3−ヒドロキシプロパン酸の代わりに、(S)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例912)及び2−シアノ酢酸を使用して、標記化合物を調製し、白色の固体を得た。MS(ESI):C30H26N6O4Sの質量計算値、566.6;m/z実測値、567.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.78−8.69(m,1H),8.09(d,J=5.4Hz,1H),7.43−7.37(m,2H),7.19−7.13(m,2H),7.11−7.05(m,2H),7.01(d,J=2.4Hz,1H),6.91(d,J=8.5Hz,1H),5.70−5.66(m,1H),4.22−4.07(m,1H),4.05−3.98(m,1H),4.01−3.94(m,1H),3.86−3.78(m,1H),3.66−3.41(m,1H),3.14(s,2H),3.10−2.97(m,1H),2.01(s,3H),1.91−1.82(m,1H),1.71−1.63(m,1H),1.59−1.49(m,1H)。
実施例893:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−((R)−1−((S)−ピロリジン−2−カルボニル)ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例75と同様の条件を使用して、3−ヒドロキシプロパン酸の代わりに、(S)−1−(tert−ブトキシカルボニル)ピロリジン−2−カルボン酸を使用して、標記化合物を調製して、黄色の固体を得た。MS(ESI):C32H32N6O4Sの質量計算値、596.7;m/z実測値、597.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34−8.28(m,1H),7.44−7.35(m,2H),7.32−7.25(m,1H),7.20−7.13(m,1H),7.10−7.02(m,3H),7.00−6.93(m,1H),6.08−6.02(m,1H),4.71−4.64(m,1H),4.51−4.26(m,1H),4.09−3.76(m,2H),3.47−3.33(m,2H),3.22−3.06(m,1H),2.95−2.87(m,1H),2.58−1.47(m,11H)。
実施例894:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−(3−((2−シアノフェノキシ)メチル(フェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程G〜Iと同様の方法で、工程Gにおいて、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、5−(4−(3−((2−シアノフェノキシ)メチル)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体75)及びtert−ブチル(R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C38H32N6O5Sの質量計算値、684.8;m/z実測値、685.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.30(br,1H),8.49−8.13(m,2H),7.74−7.67(m,1H),7.66−7.61(m,1H),7.49−7.42(m,1H),7.35−7.23(m,3H),7.23−7.19(m,1H),7.10−7.03(m,3H),6.99−6.92(m,1H),6.82−6.67(m,1H),6.10−6.01(m,1H),5.95−5.86(m,1H),5.68−5.60(m,1H),5.31(s,2H),4.45−4.11(m,1H),4.05−3.87(m,1H),3.82−3.68(m,1H),3.11−2.91(m,1H),2.82−2.61(m,1H),2.01(s,3H),1.94−1.88(m,1H),1.78−1.58(m,2H),1.43−1.35(m,1H)。
実施例895:(S,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−((4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)カルバモイル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例835、工程A〜Bと同様の条件を使用して、tert−ブチル−(R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(S)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して標記化合物を調製した。MS(ESI):C35H29F3N8O4Sの質量計算値、714.7;m/z実測値、715.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 11.35(s,1H),10.98−10.02(br,1H),8.66(d,J=5.1Hz,1H),8.53(s,1H),8.30(d,J=5.4Hz,1H),8.25−8.07(m,2H),8.02(d,J=8.1Hz,1H),7.65−7.39(m,2H),6.62−6.52(m,1H),5.88(d,J=5.4Hz,1H),4.40−3.97(m,1H),3.95−3.70(m,2H),3.17−2.72(m,2H),2.17(s,3H),2.04−1.73(m,3H),1.72−1.56(m,1H),1.55−1.32(m,1H),1.22−1.09(m,2H),1.01−0.70(m,2H)。
実施例896:(E)−N−(1−(2−シアノ−4,4−ジメチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(4−(2−メトキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例398、工程Cと同様の条件を使用して、(R)−tert−ブチル−3−(5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、5−(4−(2−メトキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例870)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C36H36N6O5Sの質量計算値、664.8;m/z実測値、665.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6の混合物):δ 8.28(d,J=5.5Hz,1H),7.24−7.16(m,2H),7.15−7.11(m,1H),7.09−7.05(m,1H),7.00−6.93(m,1H),6.90−6.85(m,1H),6.80−6.71(m,2H),5.93(d,J=5.5Hz,1H),3.92−3.80(m,5H),3.75(s,3H),2.07−1.91(m,4H),1.86−1.76(m,1H),1.74−1.61(m,1H),1.58−1.45(m,1H),1.25−1.15(m,9H)。
実施例897:(E)−N−(1−(2−シアノ−4,4−ジメチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例398、工程Dと同様の条件を使用して、(R)−5−(*R)−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例300)の代わりに、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例889)を使用して、標記化合物(濃灰色の固体)を調製した。MS(ESI):C35H34N6O4Sの質量計算値、634.8;m/z実測値、635.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.34(d,J=5.4Hz,1H),8.17−8.12(m,1H),7.49−7.42(m,2H),7.39−7.35(m,1H),7.24−7.18(m,1H),7.16−7.08(m,3H),7.02−6.96(m,1H),6.88−6.84(m,1H),5.98(d,J=5.4Hz,1H),3.94−3.85(m,2H),3.41−3.36(m,2H),3.15−3.05(m,1H),2.07(s,3H),2.01−1.93(m,1H),1.84−1.78(m,1H),1.76−1.66(m,1H),1.58−1.50(m,1H),1.25−1.21(m,9H)。
実施例898:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程Gと同様の方法で、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、1−メチルピペリジン−3−アミンを使用して、白色の固体として標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H27N5O3Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、514.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.26(d,J=5.6Hz,1H),7.39−7.31(m,2H),7.24(d,J=8.6Hz,1H),7.14−7.10(m,1H),7.07−6.99(m,3H),6.95−6.92(m,1H),6.00(d,J=5.6Hz,1H),4.15−4.10(m,1H),2.92−2.90(m,1H),2.71−2.68(m,1H),2.32(s,3H),2.24−2.18(m,2H),2.08(s,3H),1.88−1.75(m,2H),1.68−1.64(m,1H),1.53−1.43(m,1H)。
実施例899:(S,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例877と同様の条件を使用して、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例889)の代わりに、(S)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例912)を使用して、標記化合物を調製し、濃灰色の固体を得た。MS(ESI):C34H30N6O4Sの質量計算値、618.7;m/z実測値、619.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6の混合物):δ 8.30−8.26(m,1H),7.39−7.33(m,2H),7.29−7.24(m,1H),7.15−7.09(m,1H),7.08−7.00(m,3H),6.94−6.89(m,1H),6.49−6.43(m,1H),6.00−5.96(m,1H),4.14−4.10(m,1H),3.96−3.83(m,2H),3.11−2.92(m,2H),2.05(s,3H),1.98−1.86(m,2H),1.82−1.75(m,1H),1.72−1.62(m,1H),1.57−1.46(m,1H),1.16−1.08(m,2H),0.95−0.87(m,1H),0.82−0.73(m,1H)。
実施例900:(R,E)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(1−(4−ピペリジン−1−イル)ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例75と同様の条件を使用して、3−ヒドロキシプロパン酸の代わりに(E)−4−(ピペリジンー1−イル)ブタ−2−酸を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C36H38N6O4Sの質量計算値、650.8;m/z実測値、651.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.24(br,1H),8.40−8.32(m,1H),8.25−8.09(m,1H),7.49−7.42(m,2H),7.42−7.35(m,1H),7.24−7.18(m,1H),7.16−7.08(m,3H),7.02−6.97(m,1H),6.97−6.77(m,1H),6.75−6.61(m,1H),6.03−5.97(m,1H),4.50−4.15(m,1H),4.05−3.96(m,1H),3.89−3.67(m,3H),3.27−2.61(m,6H),2.07(s,3H),1.98−1.92(m,1H),1.86−1.56(m,7H),1.51−1.35(m,2H)。
実施例901:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−3−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例877と同様の条件を使用して、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例889)の代わりに、(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869)を使用して、標記化合物を調製し、明黄色の固体を得た。MS(ESI):C34H30N6O4Sの質量計算値、618.7;m/z実測値、619.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.19(s,1H),8.33(d,J=5.4Hz,1H),8.13(d,J=6.9Hz,1H),7.45−7.32(m,3H),7.28−7.19(m,1H),7.15−7.02(m,2H),7.00−6.94(m,2H),6.59−6.53(m,1H),5.99(d,J=5.4Hz,1H),4.14−3.77(m,3H),3.09−2.75(m,2H),1.95(s,3H),1.93−1.62(m,4H),1.53−1.42(m,1H),1.17−1.07(m,2H),1.00−0.80(m,2H)。
実施例902:(S,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−フルオロ−4−((4−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)カルバモイル)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例836、工程A〜Bと同様の条件を使用して、tert−ブチル−(R)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(S)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して標記化合物を調製した。MS(ESI):C34H26F4N8O4Sの質量計算値、718.7;m/z実測値、719.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 11.50(s,1H),10.39(s,1H),8.68(d,J=5.1Hz,1H),8.52(s,1H),8.35(d,J=5.5Hz,1H),822−8.11(m,2H),8.08−8.02(m,1H),7.85−7.75(m,1H),7.55(d,J=5.1Hz,1H),6.62−6.52(m,1H),6.18−6.11(m,1H),4.19−3.74(m,3H),3.10−2.77(m,2H),1.98−1.75(m,3H),1.71−1.58(m,1H),1.54−1.38(m,1H),1.19−1.10(m,2H),1.03−0.91(m,1H),0.87−0.71(m,1H)。
実施例903:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(1−プロピオニルピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例75と同様の条件を使用して、(R)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例869)及び3−ヒドロキシプロパン酸の代わりに、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例889)及びプロピオン酸を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C30H29N5O4Sの質量計算値、555.7;m/z実測値、556.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.28(d,J=5.5Hz,1H),7.39−7.33(m,2H),7.25(d,J=8.6Hz,1H),7.15−7.10(m,1H),7.08−7.00(m,3H),6.95−6.92(m,1H),6.02(d,J=5.5Hz,1H),4.46−4.25(m,1H),4.04−3.76(m,2H),3.16−2.99(m,1H),2.81−2.74(m,1H),2.50−2.32(m,2H),2.09(s,3H),2.04−2.00(m,1H),1.84−1.65(m,2H),1.54−1.48(m,1H),1.10(t,J=7.3Hz,3H)。
実施例904:(S,E)−N−(1−(2−シアノ−4,4−ジメチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例921と同様の条件を使用して、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例865)の代わりに、(S)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例912)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C35H34N6O4Sの質量計算値、634.8;m/z実測値、635.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6及びCD3ODの混合物):δ 8.30−8.26(m,1H),7.41−7.34(m,2H),7.32−7.26(m,1H),7.16−7.10(m,1H),7.08−7.00(m,3H),6.95−6.89(m,1H),6.78−6.74(m,1H),5.97−5.92(m,1H),3.93−3.77(m,3H),3.13−3.07(m,2H),2.05−2.03(m,3H),1.96−1.87(m,1H),1.83−1.74(m,1H),1.72−1.62(m,1H),1.56−1.43(m,1H),1.22−1.12(m,9H)。
実施例905:(S,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例877と同様の条件を使用して、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例889)の代わりに、(S)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体71)を使用して、標記化合物を調製し、明黄色の固体を得た。MS(ESI):C33H28N6O4Sの質量計算値、604.7;m/z実測値、605.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6の混合物):δ 8.29(d,J=5.5Hz,1H),7.43−7.35(m,2H),7.32−7.26(m,1H),7.18−7.11(m,1H),7.10−7.01(m,3H),6.96−6.90(m,1H),6.75−6.68(m,1H),5.97(d,J=5.5Hz,1H),4.55−4.45(m,1H),3.99−3.86(m,1H),3.85−3.77(br,1H),3.76−3.66(m,1H),3.64−3.55(m,1H),3.52−3.42(m,1H),2.24−2.11(m,1H),2.05(s,3H),1.97−1.86(m,1H),1.22−1.16(m,2H),0.93−0.87(m,2H)。
実施例906:(R)−N−(1−(3−クロロプロパノイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(5−フェノキシピリジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド;
実施例1の方法1、工程Gと同様の方法で、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、4−オキソ−5−(5−フェノキシピリジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体60)及び(S)−1−(3−アミノピペリジン−1−イル)−3−クロロプロパ−1−オンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H25ClN6O4Sの質量計算値、577.1;m/z実測値、577.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.29−10.17(m,1H),8.43−8.29(m,2H),8.13−8.00(m,1H),7.70−7.57(m,2H),7.50−7.42(m,2H),7.27−7.15(m,3H),6.23−6.16(m,1H),4.47−4.15(m,1H),3.93−3.68(m,4H),3.04−2.77(m,3H),2.69−2.52(m,1H),1.97−1.85(m,1H),1.77−1.57(m,2H),1.49−1.31(m,1H)。
実施例907:5−(4−(2−メトキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程Gと同様の方法で、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)、及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、5−(4−(2−メトキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体67)及び1−メチルピペリジン−3−アミンを使用して、標記化合物を調製して、黄色の固体として標記生成物を得た。MS(ESI):C29H29N5O4Sの質量計算値、543.6;m/z実測値、544.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6の混合物):δ 8.26(d,J=5.5Hz,1H),7.23−7.16(m,2H),7.16−7.10(m,1H),7.09−7.02(m,1H),7.01−6.91(m,1H),6.91−6.84(m,1H),6.80−6.71(m,1H),5.91(d,J=5.5Hz,1H),4.02−3.97(m,1H),3.75(s,3H),2.88−2.77(m,1H),2.70−2.59(m,1H),2.25(s,3H),2.13−1.97(m,5H),1.81−1.66(m,2H),1.63−1.50(m,1H),1.45−1.33(m,1H)。
実施例908:(R)−N−(1−(2−(アゼチジン−1−イル)アセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM中の(R)−N−(1−(2−クロロアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例396)(150mg、0.26mmol)の溶液に、トリエチルアミンを添加した。DCM中のアゼチジン(38mg、0.66mmol)を滴下し、室温で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィ後、分取TLC(DCM/MeOH;20/1)で精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(10mg、6%)。MS(ESI):C32H32N6O4Sの質量計算値、596.7;m/z実測値、597.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.36−8.17(m,2H),7.46−7.40(m,2H),7.38−7.31(m,1H),7.21−7.16(m,1H),7.13−7.06(m,3H),7.00−6.92(m,1H),5.99−5.89(m,1H),4.39−4.22(m,2H),4.04−3.77(m,5H),3.70−3.44(m,2H),3.06−2.62(m,2H),2.39−2.21(m,2H),2.04(s,3H),1.95−1.88(m,1H),1.79−1.62(m,2H),1.55−1.40(m,1H)。
実施例909:4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程Gと同様の方法で、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体58)及びテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H22N4O4Sの質量計算値、486.6;m/z実測値、487.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.37−8.09(m,2H),7.44−7.37(m,4H),7.26−7.02(m,5H),6.00(d,J=5.2Hz,1H),4.05−3.94(m,1H),3.86−3.84(m,2H),3.09−2.93(m 2H),1.75−1.72(m,2H),1.58−1.56(m,2H)。
実施例910:(R)−N−(1−メチルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
Ar下で撹拌棒を備えた炉乾燥したマイクロ波バイアルに、(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例911)(117mg、0.249mmol)、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(34mg、0.54mmol)、及びMeOH(3mL)を添加した。フラスコを氷浴中で0℃に冷却した後、HCHO水溶液(0.0174mL、471.45mmol)をセプタムキャップを通してシリンジを介して添加した。反応物を室温までゆっくりと加温し、更に30分間撹拌した。反応物をシリンジフィルタを介して濾過し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を得た(32.5mg、収率27.0%)。MS(ESI):C26H23N5O3Sの質量計算値、485.6;m/z実測値、486.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 8.43−8.23(m,1H),7.48−7.35(m,2H),7.33−7.27(m,1H),7.27−7.02(m,5H),6.23−6.09(m,2H),4.72−4.56(m,1H),3.06−2.94(m,1H),2.85−2.74(m,1H),2.66−2.52(m,3H),2.47−2.36(m,4H),2.33−2.22(m,1H),1.87−1.72(m,1H)。
実施例911:(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜Hと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに、4−フルオロニトロベンゼンを使用し、工程BにおいてFe、EtOH/H2O、及びNH4Clの代わりにPd/C及びTHFを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(R)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H21N5O3Sの質量計算値、471.5;m/z実測値、472.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.78(d,J=6.1Hz,1H),8.33(s,1H),8.21(d,J=5.5Hz,1H),7.44−7.40(m,2H),7.37−7.34(m,2H),7.19−7.07(m,5H),5.96(d,J=5.5Hz,1H),4.54−4.48(m,1H),3.40−3.22(m,2H),3.21−3.06(m,2H),2.21−2.12(m,1H),1.97−1.88(m,1H)。
実施例912:−(S)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程G〜Hと同様の方法で、工程Gにおいて、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、(S)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用し、工程Hにおいて、HCl水溶液の代わりに2,2,2−トリフルオロ酢酸を使用して、標記化合物を調製して、黄色の固体を得た。MS(ESI):C27H25N5O3Sの質量計算値、499.6;m/z実測値、500.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.59(s,1H),8.10−8.04(m,1H),7.42−7.38(m,2H),7.17−7.13(m,2H),7.10−7.04(m,2H),7.01(d,J=2.7Hz,1H),6.93−6.87(m,1H),5.70−5.64(m,1H),3.93−3.87(m,1H),3.16−3.10(m,1H),2.97−2.90(m,1H),2.67−2.52(m,2H),1.99(s,3H),1.93−1.85(m,1H),1.76−1.69(m,1H),1.56−1.44(m,2H)。
実施例913:(R,E)−N−(1−(4−ジメチルアミノ)ブテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
無水DMF(5mL)中の(R)−5−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体70)(200mg、0.43mmol)及び(E)−4−(ジメチルアミノ)ブタ−2−エン酸(208mg、0.644mmol)を使用し、HATU(245mg、0.644mmol)及びDIPEA(112mg、0.859mmol)に添加し、室温で終夜撹拌して、標記化合物を調製した。反応物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(171mg、収率69.0%)。MS(ESI):C30H36N6O4Sの質量計算値、576.7;m/z実測値、577.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.34−8.28(m,1H),7.22−7.17(m,1H),6.98−6.95(m,1H),6.93−6.83(m,2H),6.75−6.62(m,1H),6.06−6.00(m,1H),4.69−4.62(m,1H),4.54−4.26(m,1H),4.22−3.87(m,2H),3.74−3.65(m,2H),3.24−3.13(m,1H),2.97−2.86(m,1H),2.73−2.66(m,6H),2.12−2.01(m,4H),1.92−1.83(m,1H),1.82−1.65(m,1H),1.65−1.52(m,1H),1.35−1.32(m,6H)。
実施例914:(R)−N−(1−ベンゾイルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程Iと同様の方法で、(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例911)、及びプロペ−2−エノイルクロリドの代わりにベンゾイルクロリドを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C32H25N5O4Sの質量計算値、575.6;m/z実測値、576.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.19(s,1H),8.35−8.25(m,2H),7.52−7.38(m,9H),7.29−7.00(m,5H),6.05(s,1H),4.57−4.34(m,1H),3.88−3.63(m,2H),3.53−3.46(m,2H),2.26−1.93(m,2H)。
実施例915:(R)−4−オキソ−5−(5−フェノキシピリジン−2−イル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル(3−(4−オキソ−5−(5−フェノキシピリジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。撹拌棒を備えた2〜5mLのBiotageマイクロ波バイアルに、5−フェノキシピリジン−2−アミン(137mg、0.736mmol)、2−クロロ−4−ヨードニコチノニトリル(191.9mg、0.726mmol)、Pd(OAc)2(3.3mg、0.0147mmol)、DPEPhos(12.6mg、0.0234mmol)、及びCs2CO3(349mg、1.07mmol)を添加した。バイアルを封止し、ジオキサン(1.45mL)を添加し、アルゴンで4回排気及びフラッシュし、アルゴン下で150℃で30分間撹拌した。反応物を室温に冷却し、シリンジを介して(R)−tert−ブチル3−(2−メルカプトアセトアミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(中間体22)(1.5mL、0.49M、0.74mmol)で処理し、アルゴンで4回排気及びフラッシュし、150℃で15分間撹拌した。反応物を室温に冷却し、固体CDI(477mg、2.94mmol)で空気下で一度に処理し、再封止し、アルゴンで4回排気/フラッシュし、150℃で15分間撹拌した。反応物をEtOAc(10mL)で希釈し、生理食塩水中の0.5Mのクエン酸(2×8mL)及び2MのK2CO3(1×5mL)で洗浄した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣を約5mLのDCMに溶解し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を得た(120.7mg、収率28.35%)。MS(ESI):C30H30N6O5Sの質量計算値、586.67;m/z実測値、587.3[M+H]+。
工程B:(R)−4−オキソ−5−(5−フェノキシピリジン−2−イル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。ジオキサン(1mL)中の((R)−tert−ブチル3−(4−オキソ−5−(5−フェノキシピリジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(120.7mg、0.206mmol)の溶液を、室温で一度にHCl(ジオキサン中3.97M、2.60mL、10.3mmol)で処理し、室温で1時間撹拌した。次に、反応物を濃縮乾固させ、C18HPLC(30×100mm Phenomenex Kinetexカラム、5μm;移動相A:H2O(0.1% TFA)、B:アセトニトリル(0.1% TFA)、勾配:10%〜90%(A中のB)により精製(19.1mgのニ塩酸塩)し、黄肌色の粉末として標記化合物を得た(19.7mg、収率13.4%)。MS(ESI):C25H22N6O3Sの質量計算値、486.6;m/z実測値、487.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,MeOH)δ 8.39(d,J=2.53Hz,1H),8.37(d,J=5.56Hz,1H),7.61−7.67(m,1H),7.55−7.60(m,1H),7.44−7.52(m,2H),7.24−7.30(m,1H),7.16−7.22(m,2H),6.28(d,J=6.06Hz,1H),4.19−4.33(m,1H),3.51−3.57(m,1H),3.36(br d,J=12.63Hz,1H),2.89−3.02(m,2H),2.02−2.15(m,2H),1.67−1.91(m,2H)。
実施例916:(E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−4−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例877と同様の条件を使用して、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例889)の代わりに、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例865)を使用して、標記化合物を調製し、明黄色の固体を得た。MS(ESI):C34H30N6O4Sの質量計算値、618.7;m/z実測値、619.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6の混合物):δ 8.29(d,J=5.5Hz,1H),7.42−7.35(m,2H),7.31−7.26(m,1H),7.17−7.11(m,1H),7.09−7.01(m,3H),6.96−6.90(m,1H),6.51−6.45(m,1H),5.96(d,J=5.5Hz,1H),4.09−4.03(m,1H),3.79−3.73(m,2H),3.10−2.93(m,2H),2.05(s,3H),1.93−1.85(m,3H),1.62−1.51(m,2H),1.19−1.13(m,2H),0.89−0.83(m,2H)。
実施例917:5−(4−2−メトキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程G〜Hと同様の方法で、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)、及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、5−(4−(2−メトキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体67)及びtert−ブチル4−アミノピペリジン−1−カルボキレートを使用して、標記化合物を調製して、黄色の固体として標記生成物を得た。MS(ESI):C28H27N5O4Sの質量計算値、529.6;m/z実測値、530.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6の混合物):δ 8.11(d,J=5.5Hz,1H),7.21−7.04(m,4H),6.98−6.92(m,1H),6.87−6.82(m,1H),6.76−6.70(m,1H),5.75(d,J=5.5Hz,1H),4.01−3.96(m,1H),3.75(s,3H),3.23−3.17(m,2H),2.91−2.81(m,2H),2.02−1.94(m,5H),1.74−1.61(m,2H)。
実施例918:5−(4−(2−メトキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程Gと同様の方法で、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)、及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、5−(4−(2−メトキシフェノキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体67)及び1−メチルピペリジン−4−アミンを使用して、黄色の固体として標記化合物を調製した。MS(ESI):C29H29N5O4Sの質量計算値、543.6;m/z実測値、544.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.26(d,J=5.4Hz,1H),8.14−8.05(m,1H),7.26−7.16(m,3H),7.11−7.08(m,1H),7.02−6.95(m,1H),6.92−6.85(m,1H),6.79−6.73(m,1H),5.85(d,J=5.4Hz,1H),3.76−3.72(m,4H),2.87−2.80(m,2H),2.23(s,3H),2.14−2.05(m,2H),2.00(s,3H),1.82−1.72(m,2H),1.68−1.56(m,2H)。
実施例919:(R)−5−(4−シクロペンチルオキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−(シクロペンチルオキシ)−2−メチルアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H29N5O3Sの質量計算値、491.6;m/z実測値、492.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 8.33−8.26(m,1H),7.15−7.05(m,1H),6.91−6.79(m,2H),6.64−6.47(m,1H),5.99−5.93(m,1H),4.81−4.73(m,1H),4.30−4.19(m,1H),3.23−3.15(m,1H),3.02−2.87(m,3H),2.13−2.09(m,3H),1.94−1.77(m,9H),1.68−1.58(m,3H)。
実施例920:N−(1−メチルピペリジン−4−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(10mL)中の4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体58、160mg、0.40mmol)をオキサリルクロリド(100mg、0.80mmol)に添加し、DMFを1滴添加し、40℃で2時間撹拌して処理することで、標記化合物を調製した。真空下で濃縮乾固させた後、残渣をDCM(10mL)に溶解し、DCM(5ml)中の1−メチルピペリジン−4−アミン(90mg、0.80mmol)の溶液を添加し、室温で5分間撹拌した。混合物を濃縮し、溶離液としてMeOH/水を使用してISCOにより精製し、標記生成物を黄色の固体として得た(129mg、収率67%)。MS(ESI):C27H25N5O3Sの質量計算値、499.6;m/z実測値、500.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.24−8.20(m,3H),7.50−7.31(m,4H),7.19−7.09(m,5H),5.96(d,J=5.5Hz,1H),3.75−3.73(m,1H),2.82−2.79(m,2H),2.20(s,3H),2.09−2.04(m,2H),1.81−1.73(m,2H),1.63−1.55(m,2H)。
実施例921:(E)−N−(1−(2−シアノ−4,4−ジメチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−4−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
丸底フラスコに、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例865)(100mg、0.18mmol)、(E)−2−シアノ−4,4−ジメチルペンタ−2−エン酸(中間体44)(57mg、0.37mmol)、DIEA(40mg、0.27mmol)、HATU(91mg、0.24mmol)及びDMF(5mL)を添加した。この反応混合物を室温で5時間撹拌した。混合物をISCO(MeOH/H2O)で精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(20mg、収率18%)。MS(ESI):C35H34N6O4Sの質量計算値、634.8;m/z実測値、635.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD及びDMSO−d6の混合物):δ 8.29(d,J=5.5Hz,1H),7.42−7.34(m,2H),7.31−7.27(m,1H),7.17−7.11(m,1H),7.09−7.01(m,3H),6.96−6.91(m,1H),6.76−6.73(m,1H),5.98(d,J=5.5Hz,1H),4.25−4.21(m,1H),4.14−4.06(m,2H),3.89−3.83(m,2H),2.05(s,3H),1.96−1.87(m,2H),1.63−1.52(m,2H),1.24−1.20(m,9H)。
実施例922:(R)−4−オキソ−5−(6−フェノキシピリジン−3−イル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル(3−(4−オキソ−5−(6−フェノキシピリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。撹拌棒を備えた2〜5mLのBiotageマイクロ波バイアルに、6−フェノキシピリジン−3−アミン(182.5mg、0.09800mmol)、2−クロロ−4−ヨードニコチノニトリル(256.8mg、0.7260mmol)、Pd(OAc)2(4.7mg、0.021mmol)、DPEPhos(15.6mg、0.0290mmol)、及びCs2CO3(446mg、1.37mmol)を添加した。バイアルを封止し、ジオキサン(1.95mL)を添加し、アルゴンで4回排気及びフラッシュし、アルゴン下で150℃で30分間撹拌した。反応物を室温に冷却し、シリンジを介して(R)−tert−ブチル3−(2−メルカプトアセトアミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(中間体22)(2.0mL、0.49M、0.98mmol)で処理し、アルゴンで4回排気及びフラッシュし、150℃で15分間撹拌した。反応物を室温に冷却し、固体CDI(628mg、3.87mmol)で空気下で一度に処理し、再封止し、アルゴンで4回排気/フラッシュし、150℃で15分間撹拌した。反応物をEtOAc(10mL)で希釈し、生理食塩水中の0.5Mのクエン酸(2×8mL)及び2MのK2CO3(1×5mL)で洗浄した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮乾固させた。残渣を約5mLのDCMに溶解し、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を得た(328.5mg、収率57.66%)。MS(ESI):C30H30N6O5Sの質量計算値、586.67;m/z実測値、587.1[M+H]+。
工程B:(R)−4−オキソ−5−(6−フェノキシピリジン−3−イル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。ジオキサン(2.7mL)中の(R)−tert−ブチル3−(4−オキソ−5−(6−フェノキシピリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(323.5mg、0.551mmol)の溶液を、室温で一度にHCl(ジオキサン中3.97M、6.90mL、27.4mmol)で処理し、室温で1時間撹拌した。次に、反応物を濃縮乾固させ、C18HPLC(30×100mm Phenomenex Kinetexカラム、5μm;移動相A:H2O(0.1% TFA)、B:アセトニトリル(1:0.1% TFA)、勾配:10%〜90%(A中のB)により精製(24.7mgのニ塩酸塩)し、黄肌色の粉末として標記化合物を得た(16.1mg、収率4.09%)。MS(ESI):C25H22N6O3Sの質量計算値、486.6;m/z実測値、487.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,MeOH)δ 8.38(d,J=5.56Hz,1H),8.21(s,1H),7.86−7.96(m,1H),7.39−7.50(m,2H),7.23−7.30(m,1H),7.14−7.23(m,3H),6.29(d,J=5.56Hz,1H),4.19−4.34(m,1H),3.51−3.57(m,1H),3.36(br d,J=13.14Hz,1H),2.94(q,J=11.12Hz,2H),2.02−2.15(m,2H),1.67−1.92(m,2H)。
実施例923:(R)−5−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)−N−(1−(2−(メチルアミノ)アセチル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DMF(5mL)中の(R)−5−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例70、200mg、0.43mmol)及び2−((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)酢酸(305mg、0.644mmol)の溶液に、HATU(245mg、0.644mmol)及びDIPEA(112mg、0.859mmol)を添加し、室温で終夜撹拌した。反応物をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(107mg、収率46.4%)。MS(ESI):C27H32N6O4Sの質量計算値、536.6;m/z実測値、537.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.15−8.08(m,1H),7.15−7.06(m,1H),6.98−6.92(m,1H),6.92−6.85(m,1H),5.86−5.78(m,1H),4.68−4.60(m,1H),4.26−3.92(m,2H),3.91−3.61(m,3H),3.59−3.33(m,2H),2.59−2.51(m,3H),2.11−2.07(m,3H),2.01−1.76(m,3H),1.65−1.52(m,1H),1.35−1.32(m,6H)。
実施例924:(S)−N−(1−アセチルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程Iと同様の方法で、(S)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例934)、及びプロペ−2−エノイルクロリドの代わりにアセチルクロリドを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H23N5O4Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、514.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.09(s,1H),8.34−8.28(m,2H),7.53−7.32(m,4H),7.24−7.00(m,5H),6.12−5.96(m,1H),4.50−4.37(m,1H),3.83−3.65(m,1H),3.56−3.52(m,1H),3.49−3.41(m,2H),2.21−1.95(m,2H),1.91(d,J=5.1Hz,3H)。
実施例925:(R)−N−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例911)(150mg、0.318mmol)をDCM(30mL)に溶解し、続けてNaBH(AcO)3(101mg、0.477mmol)及びベンズアルデヒド(51mg、0.477mmol)を添加した。反応混合物を、N2下、室温で終夜撹拌した。混合物を飽和Na2CO3溶液で洗浄し、濃縮し、水(0.5% HCOOH)/MeOHで溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィにより精製して、標記生成物を白色の固体として得た(115mg、収率64%)。MS(ESI):C32H27N5O3Sの質量計算値、561.6;m/z実測値、561.8[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.29(d,J=5.5Hz,1H),8.21(d,J=6.8Hz,1H),8.11(d,J=0.7Hz,1H),7.4−7.402(m,4H),7.30−7.27(m,4H),7.26−7.06(m,6H),6.04(d,J=5.5Hz,1H),4.41−4.32(m,1H),3.61(s,2H),2.83−2.77(m,1H),2.69−2.60(m,1H),2.55−2.49m,1H),2.47−2.41(m,1H),2.17−2.08(m,1H),1.86−1.79(m,1H)。
実施例926:4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピペリジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
DCM(20mL)中のtert−ブチル4−(4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(実施例627、3.70g、6.32mmol)の溶液にTFA(106mL)を滴下し、室温で30分間撹拌した。反応物を濃縮乾固させ、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物をオフホワイト色の固体として得た(2.90g、収率94.5%)。MS(ESI):C26H23N5O3Sの質量計算値、485.6;m/z実測値、486.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.56(d,J=7.5Hz,1H),8.27(s,1H),8.17(d,J=5.5Hz,1H),7.55−7.28(m,4H),7.19−7.08(m,5H),5.92(d,J=5.5Hz,1H),4.06−3.98(m,1H),3.25−3.22(m,2H),2.96−2.90(m,2H),1.97−1.94(m,2H),1.71−1.63(m,2H)。
実施例927:4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(2−ピロリジン−1−イル)エチル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程Gと同様の方法で、工程Gにおいて、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体58)及び2−(ピロリジンー1−イル)エタン−1−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H25N5O3Sの質量計算値、499.6;m/z実測値、499.9[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.26(d,J=5.5Hz,2H),7.45−7.37(m,4H),7.20−7.08(m,5H),6.01(d,J=5.5Hz,1H),2.70(t,J=6.6Hz,2H),2.67−2.61(m,4H),1.74−1.68(m,4H)。
実施例928:4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(2−ピペラジン−1−イル)エチル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程Gと同様の方法で、工程G〜Hにおいて、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体58)及びtert−ブチル4−(2−アミノエチル)ピペラジンー1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H26N6O3Sの質量計算値、514.6;m/z実測値、514.8[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.82(s,1H),8.08(d,J=5.3Hz,1H),7.41(m,2H),7.28(d,J=8.2Hz,2H),7.21−7.04(m,5H),5.83(d,J=5.2Hz,1H),3.39−3.33(m,4H),3.03−2.96(m,4H),2.58−2.49(m,4H)。
実施例929:N−(1−アクリロイルピペリジン−4−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程Iと同様の方法で、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例865)を使用して、標記化合物を調製して、白色の固体を得た。MS(ESI):C30H27N5O4Sの質量計算値、553.6;m/z実測値、554.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.22−8.16(m,1H),8.03(d,J=7.4Hz,1H),7.44−7.38(m,2H),7.32−7.26(m,1H),7.20−7.14(m,1H),7.12−7.06(m,2H),7.07−7.02(m,1H),6.96−6.90(m,1H),6.22−6.15(m,1H),6.08−6.03(m,1H),5.86−5.82(m,1H),5.56−5.53(m,1H),4.15−4.04(m,2H),3.91−3.86(m,1H),3.17−3.12(m,1H),2.03(s,3H),1.99−1.93(m,1H),1.84−1.79(m,2H),1.43−1.35(m,2H)。
実施例930:(S)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−N−(1−メチルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
MeOH中の(S)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例912)(50mg、0.10mmol)の溶液に、37% HCHO水溶液(50mg、0.50mmol)を添加し、続けてトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(42mg、0.20mmol)を添加した。反応混合物を室温で5.0時間撹拌し、濃縮し、水(0.5% HCOOH)/MeOHで溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィにより精製して、標記生成物を白色の固体として得た(42mg、収率81.71%)。MS(ESI):C28H27N5O3Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、514.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.77(d,J=8.1Hz,1H),7.96(d,J=5.5Hz,1H),7.45−7.33(m,2H),7.18−7.10(m,1H),7.10−7.02(m,3H),6.99(s,1H),6.88(d,J=8.4Hz,1H),5.53(d,J=5.4Hz,1H),3.93−3.83(m,1H),2.78−2.69(m,1H),2.13(s,3H),1.97(s,3H),1.92−1.74(m,3H),1.69−1.58(m,2H),1.56−1.42(m,2H)。
実施例931:(S)−N−(1−メチルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
MeOH中の(S)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例934)(150mg、0.32mmol)の溶液に、37% HCHO水溶液(78mg、0.95mmol)を添加し、続けて水素化ホウ素ナトリウム(36mg、0.95mmol)を添加した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、濃縮し、水(0.5% HCOOH)/MeOHで溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィにより精製して、標記生成物を白色の固体として得た(147mg、収率95%)。MS(ESI):C26H23N5O3Sの質量計算値、485.6;m/z実測値、486.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.37(d,J=6.8Hz,1H),8.27(d,J=5.5Hz,1H),8.17(s,1H),7.49−7.31(m,4H),7.20−7.09(m,5H),6.02(d,J=5.5Hz,1H),4.46−4.38(m,1H),2.90−2.79(m,2H),2.69−2.65(m,1H),2.62−2.55(m,1H),2.38(s,3H),2.26−2.12(m,1H),1.88−1.79(m,1H)。
実施例932:4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(2−ピペリジン−1−イル)エチル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程Gと同様の方法で、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体58)及び2−(ピペリジン−1−イル)エタン−1−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H27N5O3Sの質量計算値、513.6;m/z実測値、513.8[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.28(d,J=4.8Hz,1H),8.16(s,1H),7.46−7.37(m,4H),7.21−7.07(m,5H),6.03(d,J=4.9Hz,1H),2.59−2.52(m,2H),2.52−2.47(m,4H),1.54−1.46(m,4H),1.39−1.34(m,2H)。
実施例933:N−(2−モルホリノエチル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程Gと同様の方法で、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに、4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体58)及び2−モルホリンエタン−1−アミンを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H25N5O4Sの質量計算値、515.6;m/z実測値、515.8[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.29(d,J=5.4Hz,1H),8.11(s,1H),7.47−7.37(m,4H),7.21−7.07(m,5H),6.04(d,J=5.5Hz,1H),3.56−3.53(m,4H),2.45−2.42(m,2H),2.42−2.36(m,4H)。
実施例934:(S)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程Gと同様の方法で、工程G〜Hにおいて、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体58)及びtert−ブチル(S)−3−アミノピロリジンー1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H21N5O3Sの質量計算値、471.5;m/z実測値、472.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.78(s,1H),8.26(s,1H),8.18(d,J=4.9Hz,1H),7.50−7.27(m,4H),7.19−7.09(m,5H),5.93(d,J=5.5Hz,1H),4.51−4.45(m,1H),3.32−3.24(m,2H),3.15−3.06(m,2H),2.22−2.13(m,1H),1.95−1.86(m,1H)。
実施例935:N−(2−(4−メチルピペリジン−1−イル)エチル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程Gと同様の方法で、工程Gにおいて、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体58)及び2−(4−メチルピペラジンー1−イル)エタン−1−アミンを使用して、標記化合物を調製して、白色の固体を得た。MS(ESI):C28H28N6O3Sの質量計算値、528.6;m/z実測値、528.8[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.27(d,J=5.2Hz,1H),8.14(s,1H),7.50−7.35(m,4H),7.29−7.03(m,5H),6.02(d,J=5.3Hz,1H),3.38−3.29(d,J=6.0Hz,4H),2.45−2.40(d,J=6.5Hz,4H),2.40−2.30(br,4H),2.16(s,3H)。
実施例936:(R)−N−(1−アセチルピペリジン−3−イル)−5−(4−(イソプロポキシ)−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程Iと同様の方法で、N−((3R,5R)−5−フルオロピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド、プロペ−2−エノイルクロリド及びDCMの代わりに、(R)−5−(4−イソプロポキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体70)、アセチルクロリド及びDMFを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H29N5O4Sの質量計算値、507.6;m/z実測値、508.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.31−8.25(m,1H),7.25−7.16(m,1H),6.98−6.94(m,1H),6.94−6.87(m,1H),6.04−5.99(m,1H),4.72−4.60(m,1H),4.53−4.25(m,1H),4.10−3.76(m,2H),3.17−3.00(m,1H),2.81−2.67(m,1H),2.17−2.08(m,6H),2.08−1.98(m,1H),1.89−1.77(m,1H),1.73−1.45(m,2H),1.37−1.29(m,6H)。
実施例937:(R)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−5−(3−ピリジン−3−イル)フェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに3−(ピリジン−3−イル)アニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製し、白色の固体として標記化合物を得た。MS(ESI):C25H22N6O2Sの質量計算値、470.5;m/z実測値、471.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.90−8.83(m,1H),8.59−8.51(m,1H),8.33(d,J=5.6Hz,1H),8.21−8.11(m,1H),7.92−7.86(m,1H),7.82−7.72(m,2H),7.57−7.46(m,2H),6.22(d,J=5.6Hz,1H),4.33−4.22(m,1H),3.60−3.46(m,1H),3.39−3.32(m,1H),3.04−2.87(m,2H),2.15−1.99(m,2H),1.91−1.67(m,2H)。
実施例938:(S,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−5−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例877と同様の条件を使用して、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例889)の代わりに、(S)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例912)を使用して、標記化合物を調製し、白色の固体を得た。MS(ESI):C34H30N6O4Sの質量計算値、618.7;m/z実測値、619.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.31(d,J=5.6Hz,1H),7.43(d,J=8.5Hz,1H),7.36−7.29(m,2H),7.12−7.05(m,2H),7.05−6.98(m,3H),6.56−6.44(m,1H),6.06(d,J=5.5Hz,1H),4.25−3.91(m,3H),3.25−2.94(m,2H),2.12(s,3H),2.09−1.96(m,2H),1.92−1.83(m,1H),1.78−1.54(m,2H),1.22−1.13(m,2H),1.02−0.92(m,1H),0.91−0.76(m,1H)。
実施例939:(S,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(3−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例851のtert−ブチル−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル(S)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して標記化合物を白色の固体として調製した。MS(ESI):C33H28N6O4Sの質量計算値、604.7;m/z found,605.4[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):d 8.29(d,J=5.6Hz,1H),7.59−7.53(m,1H),7.40−7.31(m,2H),7.18−7.09(m,3H),7.09−7.03(m,3H),6.53(d,J=1.0Hz,1H),6.17(d,J=5.6Hz,1H),4.30−3.92(m,3H),3.25−2.92(m,2H),2.07−1.94(m,2H),1.91−1.82(m,1H),1.79−1.55(m,2H),1.24−1.15(m,2H),1.02−0.92(m,1H),0.90−0.79(m,1H)。
実施例940:(S)−N−(1−ベンゾイルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程Iと同様の方法で、(S)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例934)及びベンゾイルクロリドを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C32H25N5O4Sの質量計算値、575.6;m/z実測値、576.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.42−8.20(m,2H),7.60−7.34(m,9H),7.25−7.03(m,5H),6.05(t,J=6.0Hz,1H),4.56−4.34(m,1H),3.83−3.63(m,2H),3.57−3.47(m,2H),2.25−1.87(m,2H)。
実施例941:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3,5−ジクロロフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに3,5−ジクロロアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製し、白色の固体として標記化合物を得た。MS(ESI):C23H19Cl2N5O3Sの質量計算値、516.4;m/z実測値、515.8[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.31(d,J=15.7Hz,1H),8.36(d,J=5.5Hz,1H),8.14−8.10(m,1H),7.87−7.86(m,1H),7.72(d,J=1.8Hz,2H),6.86−6.74(m,1H),6.18(d,J=5.3Hz,1H),6.11(d,J=16.5Hz,1H),5.69(d,J=1.0Hz,1H),4.74−4.44(m,1H),4.27−3.95(m,2H),3.18−3.06(m,1H),3.02−2.96(m,1H),1.96−1.93(m,1H),1.80−1.77(m,1H),1.73−1.58(m,1H),1.43(brs,1H)。
実施例942:(S,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(o−トリル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例886、工程A〜Bと同様の条件を使用して、工程Aにおいてtert−ブチル−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートの代わりにtert−ブチル−3−(S)−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して標記化合物を調製した。MS(ESI):C28H26N6O3Sの質量計算値、526.2;m/z実測値、527.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.14(s,1H),8.30(d,J=5.5Hz,1H),8.04(d,J=7.2Hz,1H),7.40(m,4H),6.63−6.50(m,1H),5.83(d,J=5.5Hz,1H),4.17−3.99(m,1H),3.98−3.78(m,2H),3.07−2.73(s,2H),2.08(s,3H),1.95−1.89(m,1H),1.89−1.81(m,1H),1.81−1.73(m,1H),1.73−1.59(m,1H),1.55−1.40(m,1H),1.18−1.09(m,2H),1.03−0.92(m,1H),0.87−0.78(m,1H)。
実施例943:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(3−(シメチルアミノ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例75と同様の方法を使用し、(R)−5−(3−(ジメチルアミノ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例943)及びアクリル酸を使用し、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H26N6O3Sの質量計算値、490.6;m/z実測値、491[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.13(d,J=14.6Hz,1H),8.33(d,J=5.5Hz,1H),8.15−8.02(m,1H),7.40−7.36(m,1H),6.87−6.74(m,3H),6.68(d,J=7.8Hz,1H),6.12(d,J=16.6Hz,1H),6.04(d,J=5.5Hz,1H),5.69(dd,J=10.5,2.0Hz,1H),4.50−4.21(m,1H),4.08−3.99(m,1H),3.79(s,1H),3.17−2.96(m,1H),2.93(s,6H),2.82−2.61(m,1H),1.96−1.94(m,1H),1.84−1.58(m,2H),1.45(brs,1H)。
実施例944:N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−4−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例181と同様の条件を使用して、(R)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例860)の代わりに、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例865)を使用して、標記化合物を調製し、白色の固体を得た。MS(ESI):C30H26N6O4Sの質量計算値、566.6;m/z実測値、567.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.26(d,J=7.3Hz,1H),8.14(d,J=5.2Hz,1H),7.43−7.40(m,2H),7.25−7.23(m,1H),7.18−7.14(m,1H),7.10−7.03(m,3H),6.94−6.91(m,1H),5.76(d,J=4.9Hz,1H),4.13−4.08(m,2H),3.85−3.79(m,1H),3.58(s,2H),3.18−3.08(m,2H),2.02(s,3H),1.83−1.76(m,2H),1.47−1.34(m,2H)。
実施例945:(S)−N−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(S)−4−オキソ−5−(4−フェノキシフェニル)−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例934)をDCM(30mL)に溶解し、続けてNaBH(AcO)3及びベンズアルデヒドを添加した。反応混合物を、N2下、室温で終夜撹拌した。混合物を飽和Na2CO3溶液で洗浄し、濃縮し、水(0.5% HCOOH)/MeOHで溶離するフラッシュカラムクロマトグラフィにより精製して、標記生成物を白色の固体として得た。MS(ESI):C32H27N5O3Sの質量計算値、561.7;m/z実測値、562.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.28(d,J=5.1Hz,1H),8.22(d,J=6.7Hz,1H),8.13(s,1H),7.53−7.38(m,4H),7.36−7.26(m,4H),7.25−7.05(m,6H),6.03(d,J=5.3Hz,1H),4.47−4.26(m,1H),3.60(s,2H),2.83−2.75(m,1H),2.68−2.57(m,1H),2.55−2.48(m,1H),2.46−2.37(m,1H),2.20−2.05(m,1H),1.90−1.70(m,1H)。
実施例946:(S,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程G〜Iと同様の方法で、工程Gにおいて、5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体27)及びtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに、5−(4−メトキシ−2−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボン酸(中間体55)及びtert−ブチル(3S)−3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用し、工程Iにおいてプロパ−2−エノイルクロリド、トリエチルアミン及びDCMの代わりに(E)−2−シアノ−3−シクロプロピルプロパ−2−エン酸(中間体17)、DIEA、HATU、及びDMFを室温で使用して、標記化合物を調製して、白色の固体を得た。MS(ESI):C29H28N6O4Sの質量計算値、556.6;m/z実測値、557.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.28(s,1H),8.28(d,J=5.3Hz,1H),8.16−8.04(m,1H),7.29−7.20(m,1H),7.04−6.95(m,1H),6.95−6.86(m,1H),6.68−6.46(m,1H),5.88−5.84(m,1H),4.11−4.00(m,1H),3.88−3.69(m,5H),3.18−3.09(m,1H),3.02−2.86(m,1H),2.03(s,3H),1.94−1.83(m,2H),1.82−1.73(m,1H),1.70−1.59(m,1H),1.53−1.41(m,1H),1.17−1.08(m,2H),1.03−0.90(br,1H),0.88−0.78(br,1H)。
実施例947:5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(1−プロピオニルピペリジン−4−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例921と同様の条件を使用して、ヒドロキシプロパン酸の代わりに、プロパ−2−イン酸を使用して、標記化合物を調製して、白色の固体を得た。MS(ESI):C30H29N5O4Sの質量計算値、555.7;m/z実測値、556.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.28(d,J=5.4Hz,1H),7.69(d,J=7.4Hz,1H),7.44−7.40(m,2H),7.35(d,J=8.6Hz,1H),7.20−7.16(m,1H),7.11−7.06(m,3H),6.97−6.94(m,1H),5.93(d,J=5.4Hz,1H),4.12−4.00(m,2H),3.83−3.80(m,1H),3.19−3.16(m,2H),2.06(s,3H),2.03−1.99(m,2H),1.80−1.77(m,2H),1.37−1.31(m,2H),0.97(t,J=7.6Hz,3H)。プロトンシグナルが1つ消失している。
実施例948:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−アミノフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−ニトロフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程C〜Iと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−ニトロアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C23H20N6O5Sの質量計算値、492.51;m/z実測値、493.1[M+H]+。
工程B:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−アミノフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。25mLの丸底フラスコ中のMeOH(10mL)中の(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−ニトロフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(200mg、0.406mmol)の溶液に、飽和NH4Cl水溶液(10mL)及びZnダスト(0.500g、7.64mmol)を添加した。この反応混合物を室温で終夜撹拌し、濾過し、濃縮乾固させた。残渣を分取HPLC((Gemini−C18、150×21.2mm、5μm、移動相A:H2O(0.1% TFA(水溶液))、V/V;B:アセトニトリル、20%〜25%(A中のB))で精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(39.5mg、21.0%収率)。MS(ESI):C23H22N6O3Sの質量計算値、462.5;m/z実測値、463.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.37(d,J=10.1Hz,1H),8.39(d,J=5.6Hz,1H),8.19(s,1H),7.57−7.51(m,4H),6.87−6.74(m,1H),6.12(d,J=16.7Hz,1H),6.07(d,J=5.6Hz,1H),5.70(d,J=10.5Hz,1H),4.50−4.20(m,1H),4.12−3.96(m,1H),3.79(brs,1H),3.16−2.96(m,1H),2.83−2.62(m,1H),1.96−1.93(m,1H),1.85−1.61(m,2H),1.44(brs,1H)。
実施例949:(R)−5−(4−ジメチルアミノ)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリン及びCs2CO3の代わりに4−ニトロアニリン及びK3PO4を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C22H24N6O2Sの質量計算値、436.5;m/z実測値、437.0[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.31(d,J=6.9Hz,1H),8.26(d,J=5.5Hz,1H),8.18(d,J=2.1Hz,1H),7.16(d,J=8.9Hz,2H),6.85(d,J=9.1Hz,2H),5.98(d,J=5.5Hz,1H),4.09(s,1H),3.28−3.25(m,1H),3.14−3.11(m,1H),2.98(s,6H),2.80−2.70(m,2H),1.96−1.81(m,2H),1.68−1.55(m,2H)。
実施例950:(R)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−5−(m−トリル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりにm−トルイジンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C21H21N5O2Sの質量計算値、407.5;m/z実測値、408.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.56(s,1H),8.27(s,1H),8.16(s,1H),7.47−7.43(m,1H),7.30(d,J=7.7Hz,1H),7.15−7.12(m,2H),5.84(s,1H),4.04(s,1H),3.25−3.22(m,1H),3.09−3.05(m,1H),2.73(s,2H),2.38(s,3H),1.95−1.92(m,1H),1.85−1.82(m,1H),1.67−1.50(m,2H)。
実施例951:(R)−5−(4−クロロフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−クロロアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート及びトリエチルアミンの代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレート及びDIPEAを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C20H18ClN5O2Sの質量計算値、427.9;m/z実測値、428.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.32(s,1H),9.37(s,1H),9.18(s,1H),8.38−8.36(m,2H),7.70(d,J=8.7Hz,2H),7.53(d,J=8.6Hz,2H),6.11(d,J=5.6Hz,1H),4.28−4.15(m,1H),3.31−3.29(m,1H),3.20−3.17(m,1H),2.94−2.81(m,2H),1.92−1.89(m,2H),1.82−1.57(m,2H)。
実施例952:(R)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−5−(p−トリル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりにp−トルイジンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C21H21N5O2Sの質量計算値、407.5;m/z実測値、407.9[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.56(s,1H),8.27(s,1H),8.19−8.15(m,1H),7.59−7.56(m,2H),7.51−7.47(m,1H),7.36(d,J=7.5Hz,2H),5.85−5.82(m,1H),4.06(s,1H),3.27−3.25(m,1H),3.10−3.07(m,1H),2.75(s,2H),1.95−1.93(m,1H),1.86−1.83(m,1H),1.66−1.57(m,2H)。
実施例953:(R)−5−(4−フルオロフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−フルオロアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C20H18FN5O2Sの質量計算値、411.5;m/z実測値、411.9[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.56(s,1H),8.30(s,1H),8.21−8.19(m,1H),7.42−7.40(m,4H),5.91−5.88(m,1H),4.09(s,1H),3.28−3.25(m,1H),3.12−3.09(m,1H),2.79(s,2H),1.98−1.81(m,2H),1.71−1.51(m,2H)。
実施例954:(R)−5−(4−(tert−ブチル)フェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−(tert−ブチル)アニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C24H27N5O2Sの質量計算値、449.6;m/z実測値、450.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.21(s,1H),9.15(brs,1H),8.99(brs,1H),8.35(d,J=5.6Hz,1H),8.27(d,J=7.5Hz,1H),7.62(d,J=8.8Hz,2H),7.37(d,J=8.4Hz,2H),6.01(d,J=5.5Hz,1H),4.25−4.17(m,1H),3.32−3.30(m,1H),3.21−3.18(m,1H),2.94−2.76(m,2H),1.97−1.85(m,2H),1.78−1.58(m,2H),1.36(s,9H)。
実施例955:(R)−5−(4−イソプロポキシ−3−メチルフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−tert−ブチル3−(3−アミノ−4−((4−イソプロポキシ−3−メチルフェニル)アミノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。撹拌棒を備えたマイクロ波バイアルに、2−クロロ−4−ヨードニコチノニトリル(1441mg、5.449mmol)、4−イソプロポキシ−3−メチルアニリン(907mg、5.49mmol)、DPEPhos(144mg、0.268mmol)、Pd(OAc)2(58.0mg、0.258mmol)、及びCs2CO3(1775mg、5.448mmol)を添加した。シリンジを介してバイアルにジオキサン(10mL)を添加し、混合物を真空下で1分間脱気し、次に窒素に通気した。反応物をマイクロ波により150℃で30分間加熱した。反応物を室温に冷却し、シリンジを介して(R)−tert−ブチル3−(2−メルカプトアセトアミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(中間体22)(ジオキサン中0.49M、10mL、4.9mmol)で処理し、窒素で排気及びフラッシュし、150℃で20分間撹拌した。次に、反応物を室温に冷却した。次に、反応混合物を空気中で固体CDI(2230mg、13.75mmol)で一度に処理し、再封止し、窒素で排気及びフラッシュし、150℃で20分間撹拌した。CDI反応は起こらなかったので、中間体を精製した。次に、反応物をEtOAc(100mL)及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)で希釈し、分離した。水層をEtOAc(100mL)で再度抽出し、合わせた有機物を無水MgSO4で乾燥させ、濃縮乾固させ、フラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を得た(558mg、収率19.0%)。MS(ESI):C28H37N5O4Sの質量計算値、539.70;m/z実測値、540.2[M+H]+。
工程B:(R)−tert−ブチル3−(5−(4−イソプロポキシ−3−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート。(R)−tert−ブチル3−(3−アミノ−4−((4−イソプロポキシ−3−メチルフェニル)アミノ)チエノ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(558mg、1.03mmol)を25mLのマイクロ波容器(Biotage)に添加し、Cs2CO3(589mg、1.81mmol)及びCDI(360mg、2.22mmol)で処理した。混合物をジオキサン(10mL)に懸濁し、蓋をして、150℃で20分間加熱した。この反応混合物をDCM(20mL)で処理し、濾過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、標記化合物を黄色の油状物として得た(478.1mg、収率81.74%)。MS(ESI):C29H35N5O5Sの質量計算値、565.69;m/z実測値、566.1[M+H]+。
工程C:(R)−5−(4−イソプロポキシ−3−メチルフェニル−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。ジオキサン(4mL)中の(R)−tert−ブチル3−(5−(4−イソプロポキシ−3−メチルフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−カルボキシレート(478.1mg、0.8450mmol)の溶液をジオキサン中4MのHCl(10mL、40mmol)で処理した。室温で30分後、ゴム状の沈殿物がバイアルの底に沈殿した。ジオキサンを注ぎ出し、沈殿物を20mLの飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で処理し、DCM(2×50mL)で抽出し、無水MgSO4で乾燥し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィで精製し、貯留された画分を濃縮乾固させ、DCM(2mL)に溶解し、10mLのヘキサンで沈殿させて白色の沈殿物を得た。沈殿物を濾過により回収し、真空下で乾燥させて、標記化合物をオフホワイト色の固体として得た。1つの画分(63mg)を逆相酸性HPLCにより精製して、標記化合物を得た(38.4mg、収率9.76%)。MS(ESI):C24H27N5O3Sの質量計算値、465.6;m/z実測値、466.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 8.55−8.40(d,J=7.6Hz,1H),8.17−8.09(d,J=5.5Hz,1H),7.12−7.00(s,3H),5.90−5.81(d,J=5.5Hz,1H),4.70−4.59(m,1H),4.25−3.37(m,3H),3.22−3.13(m,1H),3.06−2.96(d,J=12.1Hz,1H),2.72−2.58(m,2H),2.16(s,3H),1.98−1.86(m,1H),1.84−1.70(m,1H),1.64−1.45(m,2H),1.39−1.25(d,J=5.9Hz,6H)。
実施例956:(R)−5−(4−アミノフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(4−ニトロフェニル)4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程C〜Hと同様の方法で、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−ニトロアニリンを使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C20H18N6O4Sの質量計算値、438.46;m/z実測値、439.1[M+H]+。
工程B:(R)−5−(4−アミノフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。MeOH(10mL)中の(R)−5−(4−ニトロフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(100mg、0.228mmol)の溶液に、10%のPd/C(30mg)を添加した。反応物をH2雰囲気下、室温で終夜撹拌した。Pd/Cを濾過し、濾液を濃縮乾固させ、分取HPLC((Gemini−C18、150×21.2mm、5μm、移動相A:H2O(0.1% TFA(水溶液))、V/V;B:アセトニトリル、20%〜25%(A中のB))で精製して、標記化合物を黄色の固体として得た(11.1mg、12.0%収率)。MS(ESI):C20H20N6O2Sの質量計算値、408.5;m/z実測値、409.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.20(s,1H),9.12(s,1H),8.98(s,1H),8.36(d,J=5.5Hz,1H),8.29(d,J=5.6Hz,1H),7.38(s,2H),7.26(s,2H),6.06(d,J=5.5Hz,1H),4.20(brs,1H),3.33−3.30(m,1H),3.22−3.19(m,1H),2.94−2.77(m,2H),1.92(brs,2H),1.78−1.60(m,2H)。
実施例957:(S,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−3−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド;
実施例75と同様の方法を使用し(EZ)−2−クロロ−3−シクロプロピル−プロパ−2−エン酸(中間体39)及び(S)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例912)を使用して、標記化合物を調製して白色の固体を得た。MS(ESI):C34H30N6O4Sの質量計算値、618.7;m/z実測値、619.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.22(s,1H),8.37(d,J=5.4Hz,1H),8.16(d,J=7.1Hz,1H),7.48−7.37(m,3H),7.30−7.23(m,1H),7.16−7.06(m,2H),7.03−6.97(m,2H),6.63−6.57(m,1H),6.03(d,J=5.4Hz,1H),4.18−3.80(m,3H),3.14−2.73(m,2H),1.99(s,3H),1.95−1.67(m,4H),1.56−1.45(m,1H),1.20−1.11(m,2H),1.02−0.83(m,2H)。
。
実施例958:(R)−5−(*S)−(6−イソプロポキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程A〜H(*Sアトロプ異性体を得るための工程Fの後のキラル分割法Aを含む)と同様の方法で、工程Aにおいて、5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに2−フルオロ−4−メチル−5−ニトロピリジン及び2−プロパノールを使用し、工程BにおいてFe、EtOH/H2O、及びNH4Clの代わりにPd/C及びMeOHを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに6−イソプロポキシ−4−メチルピリジン−3−アミンを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピロリジン−1−カルボキシレートを使用し、工程HにおいてHClの代わりにTFAを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C22H24N6O3Sの質量計算値、452.5;m/z実測値、453.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 8.30(d,J=5.5Hz,1H),8.01(s,1H),7.62(s,1H),6.71(d,J=0.8Hz,1H),6.01(d,J=5.5Hz,1H),4.75(s,1H),3.55−3.36(m,6H),3.26(ddd,J=1.4,8.6,6.4Hz,1H),2.42−2.31(m,1H),2.20−2.08(m,4H),1.36(dd,J=14.5,6.1Hz,6H)。
実施例959:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(*S)−(6−イソプロポキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
実施例1の方法1、工程Iと同様の方法で、N−((3R,5R)−1−アクリロイル−5−フルオロピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−フェノキシフェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド、プロペ−2−エノイルクロリド及びトリエチルアミンの代わりに、(R)−5−(*S)−(6−イソプロポキシ−4−メチルピリジン−3−イル)−4−オキソ−N−(ピロリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体958)、アクリル酸無水物及びDIPEAを使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H26N6O4Sの質量計算値、506.6;m/z実測値、507.2[M+H]+。1H NMR(500MHz,CDCl3):δ 8.34(t,J=5.6Hz,1H),8.01(d,J=4.6Hz,1H),6.72(s,1H),6.49−6.31(m,2H),6.04(dd,J=8.0,5.4Hz,1H),5.70(ddd,J=16.2,9.1,3.2Hz,1H),5.38−5.26(m,1H),4.80−4.65(m,1H),4.12(q,J=7.1Hz,1H),3.85−3.61(m,3H),2.39−2.19(m,2H),2.16−1.99(m,5H),1.45−1.28(m,6H)。
実施例960:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−(1−メチルシクロブチル)アクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
工程A:(R)−5−(2−メチル−6−フェノキシピリダジンー3−イル)−4−オキソ−N−(ピペリジン−3−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。実施例1の方法1、工程A〜Hで記載されるものと同様の条件を使用し、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエンの代わりに6−クロロ−2−メチル−3−ニトロピリジンを使用し、工程BにおいてFe、EtOH/H2O、及びNH4Clの代わりにPd/C及びMeOHを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−アミン(中間体49)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピロペリジン−1−カルボキシレートを使用して、標記化合物を調製して、標記化合物を得た。MS(ESI):C26H24N6O3Sの質量計算値、500.57;m/z実測値、501.1[M+H]+。
工程B:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−(1−メチルシクロブチル)アクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。丸底フラスコに、(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体77、200mg、0.352mmol)、3−メチルオキセタン−3−カルバルデヒド(106mg、1.06mmol)、ピペリジン(0.3mL)、AcOH(0.1mL)、4Aモレキュラーシーブ(500mg)、及びジオキサン(5mL)を添加し、還流下で1時間で撹拌した。この混合物を濾過し、濾液を濃縮乾固した。残渣を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製し、標記化合物を明黄色の固体として得た(165mg、収率72.1%)。MS(ESI):C34H31N7O5Sの質量計算値、649.72;m/z実測値、650.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.25(s,1H),8.36−8.32(m,1H),8.24−8.07(m,1H),7.91−7.82(m,1H),7.48−7.40(m,2H),7.35−7.31(m,1H),7.27−7.18(m,3H),7.02−6.97(m,1H),6.11−6.06(m,1H),4.88−4.52(m,2H),4.45−4.01(m,3H),3.97−3.79(m,2H),3.19−2.98(m,1H),2.96−2.61(m,1H),2.15−2.09(m,3H),2.01−1.89(m,1H),1.88−1.76(m,1H),1.74−1.48(m,5H)。
実施例961:N1−((E)−4−(((R−3−(1−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロシクロペンタ[de]キナゾリン−4−−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)−N5−(15−オキソ−19−((3aR,4R,6aS)−2−オキソオクタヘキサヒドロシクロペンタ[d]イミダゾ−4−リル)−4,7,10−トリオキサ−14−アザノナデシル)グルタルアミド。
工程A:5,21−ジオキソ−25−((3aR,4R,6aS)−2−オキソオクタヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−4−イル)−10,13,16−トリオキサ−6,20−ジアザペンタコサン−1−酸。実施例237、工程A〜Eに記載されるものと同様の条件を使用して、標記化合物を白い固体として調製した。
工程B:(R,E)−tert−ブチル(4−(3−(5−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)カルバメート。実施例1の方法1、工程A〜Iと同様の方法で、工程Aにおいて(2R,4S)−4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボキシレートの代わりに6−クロロ−2−メチル−3−ニトロピリジンを使用し、工程BにおいてFe、EtOH/H2O、及びNH4Clの代わりにPd/C及びMeOHを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−アミン(中間体49)を使用し、工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体)の代わりに(R)−tert−ブチル3−アミノピロペリジン−1−カルボキシレートを使用し、工程Iにおいてプロパ−2−エノイルクロリド及びDCMの代わりに(E)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブタ−2−エン酸、DMF及びHATUを使用して、標記化合物を調製した。
工程C:N1−((E)−4−(((R−3−(1−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−2−オキソ−1,2,3,5−テトラヒドロシクロペンタ[de]キナゾリン−4−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)−N5−(15−オキソ−19−((3aR,4R,6aS)−2−オキソオクタヒドロシクロペンタ[d]イミダゾ−4−リル)−4,7,10−トリオキサ−14−アザノナデシル)グルタルアミド。メタノール(20mL)中の4.0MのHCl中の(R,E)−tert−ブチル(4−(3−(5−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド)ピペリジン−1−イル)−4−オキソブタ−2−エン−1−イル)カルバメート(900mg、1.32mmol)の溶液を室温で1時間撹拌した。反応物を濃縮乾固させて、de−Boc生成物を得た。DMF(10mL)中の5,21−ジオキソ−25−((3aR,4R,6aS)−2−オキソオクタヒドロシクロペンタ[d]イミダゾール−4−イル)−10,13,16−トリオキサ−6,20−ジアザペンタコサン−1−酸(738mg、1.32mmol)、トリエチルアミン(266mg、2.63mmol)及びHATU(600mg、1.58mmol)の溶液を室温で15分間撹拌して、活性化エステル溶液を得た。de−Boc生成物をDMF(10mL)及びトリエチルアミン(266mg、2.63mmol)に溶解し、活性化エステル溶液を添加した。混合物を室温で10分間撹拌し、TLCにより反応が完了したことが示された。混合物を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)により精製し、標記化合物を明黄色の固体として得た(1.1g、収率99%)。MS(ESI):C55H71D5N11O11S2の質量計算値、1126.35;m/z実測値、1126.5[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.40−8.32(m,1H),7.90−7.76(m,1H),7.50−7.41(m,2H),7.27−7.22(m,1H),7.22−7.15(m,2H),6.95−6.87(m,1H),6.76−6.64(m,1H),6.59−6.50(m,1H),6.20−6.12(m,1H),4.52−4.42(m,1H),4.33−4.07(m,2H),4.03−3.87(m,3H),3.67−3.43(m,12H),3.28−3.12(m,6H),3.05−2.83(m,2H),2.74−2.63(m,1H),2.32−2.24(m,5H),2.24−2.13(m,4H),2.12−1.99(m,1H),1.97−1.82(m,3H),1.80−1.50(m,10H),1.48−1.35(m,2H)。
実施例962:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−4−エトキシ−4−メチルペンテ−2−ノイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
ジオキサン(15mL)中の(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体77)(500mg、0.881mmol)、2−エトキシ−2−メチルプロパナール(205mg、1.76mmol)、及び酢酸(100μLL)の溶液に、ピペリジン(300μL)を添加し、還流下で1時間加熱した。反応物を濃縮乾固させ、順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、標記化合物を淡黄色の固体として得た(86mg、収率14%)。MS(ESI):C35H35N7O5Sの質量計算値、665.76;m/z実測値、666.3[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.36−8.26(m,1H),7.85−7.74(m,1H),7.48−7.38(m,2H),7.28−7.14(m,3H),6.93−6.83(m,2H),6.15−6.06(m,1H),4.52−3.81(mz,3H),3.54−3.43(m,2H),3.28−2.74(m,2H),2.28−2.18(m,3H),2.10−2.01(m,1H),1.96−1.85(m,1H),1.81−1.57(m,2H),1.47−1.32(m,6H),1.27−1.12(m,3H)。
実施例963:(R,E)−N−(1−(2−シアノ−3−シクロプロピルアクリロイル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
ジオキサン(8mL)中の(R)−N−(1−(2−シアノアセチル)ピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−6−フェノキシピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(中間体77)(500mg、0.881mmol)、シクロプロパンカルバルデヒド(617mg、8.81mmol)、酢酸(0.1mL)、ピペリジン(0.3mL)、及び4Aモレキュラーシーブ(500mg)の溶液をN2でパージした後、105℃で1時間撹拌した。固体を濾過し、液体を順相フラッシュカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、標記化合物を灰色の固体として得た(190mg、収率34.8%)。MS(ESI):C33H29N7O4Sの質量計算値、619.69;m/z実測値、620.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.51(s,1H),8.38(d,J=5.5Hz,1H),7.59−7.48(m,1H),7.46−7.39(m,2H),7.26−7.18(m,3H),6.83−6.80(m,1H),6.79−6.62(m,1H),6.05(d,J=5.5Hz,1H),4.24−4.09(m,1H),4.09−3.29(m,4H),2.30−2.25(m,3H),2.13−1.87(m,3H),1.84−1.68(m,2H),1.28−1.23(m,2H),1.02−0.84(m,2H)。
実施例29:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例781)を、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OJ−H、5μm、250×20mm、移動相:80% CO2、20% MeOH)によって分割し、*Rアトロプ異性体を得、続けて実施例1の方法1、工程Iを行って、標記化合物を得た。MS(ESI):C28H24N6O4Sの質量計算値、540.6;m/z実測値、541.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.53(d,J=24.1Hz,1H),8.37(t,J=5.4Hz,1H),8.25(dd,J=4.9,2.1Hz,1H),7.75(tt,J=8.3,1.5Hz,1H),7.26−6.92(m,5H),6.51−6.33(m,2H),6.10(dd,J=7.1,4.6Hz,1H),5.83−5.59(m,1H),5.30(d,J=2.8Hz,1H),4.73(dd,J=14.9,8.7Hz,1H),4.06−3.51(m,4H),2.45−1.72(m,5H)。
実施例30:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例781)を、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OJ−H、5μm、250×20mm、移動相:80% CO2、20% MeOH)によって分割し、*Sアトロプ異性体を得、続けて実施例1の方法1、工程Iを行って、標記化合物を得た。MS(ESI):C28H24N6O4Sの質量計算値、540.6;m/z実測値、541.2[M+H]+。1H NMR(400Mhz,クロロホルム−d)δ 9.52(d,J=24.8Hz,1H),8.45−8.32(m,1H),8.32−8.20(m,1H),7.84−7.68(m,1H),7.22−6.94(m,4H),6.54−6.34(m,2H),6.17−6.00(m,1H),5.81−5.65(m,1H),5.36−5.25(m,1H),4.79−4.62(m,1H),4.02−3.51(m,4H),2.44−1.99(m,5H),1.83−1.48(m,1H)。
実施例31:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例778)を、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OD−H、5μm、250×30mm、移動相:45% CO2、55% MeOH)によって分割し、*Rアトロプ異性体を得、続けて実施例1の方法1、工程Iを行って、標記化合物を得た。MS(ESI):C29H26N6O4Sの質量計算値、554.6;m/z実測値、555.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.47(s,1H),8.51−8.02(m,2H),7.93−7.68(m,1H),7.26−6.93(m,4H),6.71−6.16(m,2H),6.20−5.45(m,3H),4.23−3.29(m,5H),2.17(s,3H),2.10−1.55(m,5H)。
実施例32:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−(ピリジン−2−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例778)を、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OD−H、5μm、250×30mm、移動相:45% CO2、55% MeOH)によって分割し、*Sアトロプ異性体を得、続けて実施例1の方法1、工程Iを行って、標記化合物を得た。MS(ESI):C29H26N6O4Sの質量計算値、554.6;m/z実測値、555.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.46(s,1H),8.41−8.18(m,2H),7.86−7.67(m,1H),7.26−6.81(m,5H),6.71−5.45(m,4H),4.28−3.23(m,5H),2.35−1.46(m,8H)。
実施例33:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−((2−メチルピリジン−3−イル)オキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−((2−メチルピリジン−3−イル)オキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例773)を、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OD−H、5μm、250×30mm、移動相:45% CO2、55% MeOH)によって分割し、*Rアトロプ異性体を得、続けて実施例1の方法1、工程Iを行って、標記化合物を得た。MS(ESI):C30H28N6O4Sの質量計算値、568.7;m/z実測値、569.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.48(s,1H),8.46−8.25(m,2H),7.42−7.31(m,1H),7.25−7.13(m,2H),7.05−6.81(m,2H),6.76−6.21(m,3H),6.03−5.97(m,1H),5.73(d,J=12.0Hz,1H),4.26−3.21(m,5H),2.54(s,3H),2.16−1.64(m,7H)。
実施例34:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−((2−メチルピリジン−3−イル)オキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−((2−メチルピリジン−3−イル)オキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例773)を、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OD−H、5μm、250×30mm、移動相:45% CO2、55% MeOH)によって分割し、*Sアトロプ異性体を得、続けて実施例1の方法1、工程Iを行って、標記化合物を得た。MS(ESI):C30H28N6O4Sの質量計算値、568.7;m/z実測値、569.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.49(s,1H),8.53−8.26(m,2H),7.42−7.25(m,1H),7.22−7.08(m,2H),7.03−6.86(m,2H),6.72−6.23(m,3H),6.09−5.69(m,2H),4.27−3.24(m,5H),2.54(s,3H),2.22−1.62(m,7H)。
実施例35:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*R)−(2−メチル−4−(ピリダジン−3−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−(ピリダジン−3−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例784)を、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OJ−H、5μm、250×20mm、移動相:75% CO2、25% MeOH)によって分割し、*Rアトロプ異性体を得、続けて実施例1の方法1、工程Iを行って、標記化合物を得た。MS(ESI):C28H25N7O4Sの質量計算値、555.6;m/z実測値、556.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.49(s,1H),9.09−8.92(m,1H),8.48−8.29(m,1H),7.70−7.49(m,1H),7.38−7.22(m,5H),6.76−5.49(m,3H),4.26−3.22(m,5H),2.20(s,3H),2.16−1.64(m,5H)。
実施例36:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(*S)−(2−メチル−4−(ピリダジン−3−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−4−(ピリダジン−3−イルオキシ)フェニル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド(実施例784)を、キラルSFC(固定相:CHIRALCEL OJ−H、5μm、250×20mm、移動相:75% CO2、25% MeOH)によって分割し、*Sアトロプ異性体を得、続けて実施例1の方法1、工程Iを行って、標記化合物を得た。MS(ESI):C28H25N7O4Sの質量計算値、555.6;m/z実測値、556.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CDCl3):δ 9.49(s,1H),9.09−8.92(m,1H),8.48−8.29(m,1H),7.70−7.49(m,1H),7.38−7.22(m,5H),6.76−5.49(m,3H),4.26−3.22(m,5H),2.20(s,3H),2.16−1.64(m,5H)。
実施例972:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(5−(ピリダジン−3−イルオキシ)ピリジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
方法1、工程A、C〜Gと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに3,6−ジクロロピリダジン及び6−アミノピリジン−3−オールを使用し、工程Bは行わず、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに5−(ピリダジン−3−イルオキシ)ピリジン−2−アミンを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに(R)−1−(3−アミノピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H22N8O4Sの質量計算値、542.6;m/z実測値、543.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 9.02−8.94(m,1H),8.62(s,1H),8.27(d,J=5.4Hz,1H),8.04−7.95(m,1H),7.83−7.70(m,2H),7.60−7.51(m,1H),6.88−6.68(m,1H),6.36−6.26(m,1H),6.23−6.11(m,1H),5.74−5.63(m,1H),4.57−4.27(m,1H),4.24−3.85(m,2H),3.17−3.04(m,1H),2.89−2.76(m,1H),2.07−1.96(m,1H),1.87−1.78(m,1H),1.75−1.62(m,1H),1.59−1.45(m,1H)。
実施例973:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−4−オキソ−5−(5−(ピリダジン−3−イルオキシ)ピリジン−2−イル)−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
方法1、工程A、C〜Gと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに3,6−ジクロロピリダジン及び6−アミノピリジン−3−オールを使用し、工程Bは行わず、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに5−(ピリダジン−3−イルオキシ)ピリジン−2−アミンを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに1−[(3R)−3−アミノピロリジン−1−イル]プロパパ−2−エン−1−オン(中間体5)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C25H20N8O4Sの質量計算値、528.5;m/z実測値、529.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,DMSO−d6):δ 10.31(s,1H),9.07(s,1H),8.64(s,1H),8.42−8.30(m,2H),8.10−8.02(m,1H),7.90−7.80(m,1H),7.80−7.70(m,1H),7.68−7.60(m,1H),6.66−6.47(m,1H),6.24−6.06(m,2H),5.70−5.60(m,1H),4.57−4.38(m,1H),3.93−3.48(m,3H),3.48−3.36(m,1H),2.26−1.90(m,2H)。
実施例974:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(2−メチル−6−(ピリダジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに3,6−ジクロロピリダジン及び5−アミノピリジン−2−オールを使用し、工程BにおいてFe、EtOH/H2O、及びNH4Clの代わりにPd/C及びMeOHを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−メチル−6−(ピリダジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−アミンを使用し、及び工程Gにおいてtert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレート(中間体1)の代わりに1−[(3R)−3−アミノピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−オン(中間体5)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H22N8O4Sの質量計算値、542.6;m/z実測値、543.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 9.11−9.03(m,1H),8.39−8.33(m,1H),8.04−7.95(m,1H),7.89−7.82(m,1H),7.71−7.64(m,1H),7.33−7.26(m,1H),6.69−6.53(m,1H),6.33−6.22(m,2H),5.80−5.70(m,1H),4.68−4.55(m,1H),4.06−3.73(m,2H),3.70−3.51(m,2H),2.37−2.10(m,5H)。
実施例975:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(2−メチル−6−(ピリダジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに3,6−ジクロロピリダジン及び5−アミノピリジン−2−オールを使用し、工程BにおいてFe、EtOH/H2O、及びNH4Clの代わりにPd/C及びMeOHを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに2−メチル−6−(ピリダジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−アミンを使用し、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに(R)−1−(3−アミノピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H24N8O4Sの質量計算値、556.6;m/z実測値、557.1[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 9.11−9.04(m,1H),8.42−8.34(m,1H),8.27−8.18(s,1H),8.03−7.95(m,1H),7.89−7.82(m,1H),7.70−7.62(m,1H),7.34−7.26(m,1H),6.87−6.74(m,1H),6.28−6.14(m,2H),5.80−5.67(m,1H),4.63−4.26(m,1H),4.22−3.89(m,2H),3.25−3.09(m,1H),2.99−2.82(m,1H),2.31−2.23(m,3H),2.14−2.01(m,1H),1.93−1.82(m,1H),1.78−1.67(m,1H),1.66−1.53(m,1H)。
実施例976:(R)−N−(1−アクリロイルピペリジン−3−イル)−5−(4−メチル−6−(ピリダジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに3,6−ジクロロピリダジン及び5−アミノ−4−メチルピリジン−2−オールを使用し、工程BにおいてFe、EtOH/H2O、及びNH4Clの代わりにPd/C、DIPEA、及びMeOHを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−メチル−6−(ピリダジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−アミンを使用し、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに(R)−1−(3−アミノピペリジン−1−イル)プロパ−2−エン−オン(中間体15)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C27H24N8O4Sの質量計算値、556.6;m/z実測値、557.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.95−8.81(m,1H),8.22−8.13(m,1H),8.06−7.99(m,1H),7.74−7.59(m,1H),7.51−7.42(m,1H),7.25−7.15(m,1H),6.70−6.51(m,1H),6.11−5.92(m,2H),5.62−5.46(m,1H),4.43−4.05(m,1H),4.05−3.69(m,2H),3.08−2.90(m,1H),2.84−2.61(m,1H),2.15−2.05(m,3H),1.96−1.81(m,1H),1.76−1.31(m,3H)。
実施例977:(R)−N−(1−アクリロイルピロリジン−3−イル)−5−(4−メチル−6−(ピリダジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−イル)−4−オキソ−4,5−ジヒドロ−3H−1−チア−3,5,8−トリアザアセナフチレン−2−カルボキサミド。
方法1、工程A〜Gと同様の方法で、工程Aにおいて5−フルオロ−2−ニトロトルエン及びフェノールの代わりに3,6−ジクロロピリダジン及び5−アミノ−4−メチルピリジン−2−オールを使用し、工程BにおいてFe、EtOH/H2O、及びNH4Clの代わりにPd/C及びMeOHを使用し、工程Cにおいて2−メチル−4−フェノキシアニリンの代わりに4−メチル−6−(ピリダジン−3−イルオキシ)ピリジン−3−アミンを使用し、tert−ブチル(3R,5R)−3−アミノ−5−フルオロピペリジン−1−カルボキシレートの代わりに1−[(3R)−3−アミノピロリジン−1−イル]プロパ−2−エン−オン(中間体5)を使用して、標記化合物を調製した。MS(ESI):C26H22N8O4Sの質量計算値、542.6;m/z実測値、543.2[M+H]+。1H NMR(400MHz,CD3OD):δ 8.89(d,J=1.3Hz,1H),8.19(d,J=5.6Hz,1H),8.04(s,1H),7.72−7.61(m,1H),7.48(d,J=7.1Hz,1H),7.21(s,1H),6.53−6.31(m,1H),6.16−6.00(m,2H),5.62−5.52(m,1H),4.44(s,1H),3.90−3.26(m,4H),2.24−2.04(m,4H),2.02−1.84(m,1H)。
BTKキナーゼランサスキン結合アッセイ:BTKキナーゼlanthascreen結合アッセイは、蛍光標識トレーサーと競合することによって、非リン酸化−BTKキナーゼドメイン(UP−BTK)への化合物結合をモニタする。非リン酸化BTKタンパク質(389−659aa)のキナーゼドメインからなるUP−BTKを、バキュロウイルス/昆虫細胞発現系で産生させた。384ウェルプレートに、2ngのGST標識ヒトBTK(389−659aa)を、化合物、50nMのトレーサー236及び2nMの抗GST抗体と共に、最適化されたLanthascreen(商標)アッセイを用いて60分間インキュベートした。60分後、プレートをInfinite F500(Tecan)中で340nM及び615/665nMで読み取った。データは、ID Business Solutions(Guildford)のMicrosoft ExcelアドインからXlfit(商標)バージョン5.3を使用して分析した。pIC50は、モル濃度でのIC50の負の対数を指す。
態様
態様1.式I’の化合物:
式中、
R
1は、H又は−C
1〜6アルキルであり;
R
2は、−C
0〜6alk−ピペリジニル;−C
0〜6alk−ピロリジニル;−C
0〜6alk−オキサゼパム;−C
0〜6alk−アゼチジニル;
−C
0〜6alk−アジリジニル;−C
0〜6alk−アゼパニル;−C
0〜6alk−キヌクリジニル;−C
0〜6alk−イミダゾリジニル;
−C
0〜6alk−ピペラジニル;−C
0〜6alk−モルホニル;−C
0〜6alk−テトラヒドロピラニル;又は−C
0〜6alk−テトラヒドロフラニルであって、式中、R
2は、任意で、以下:
−NR
8−C(O)−C(R
3)=CR4(R
5);−C(O)−C(R
3)=CR
4(R
5);オキソ;ハロゲン;−CN;−OH;
−NR
6R
7;−C
1〜6アルキル;−C
1〜6alk−OH;−OC
1〜6アルキル;−C
3〜6シクロアルキル;
−C
1〜6ハロアルキル;−C
1〜6アルカリール;−SO
2−C
1〜6アルキル;−SO
2−C
2〜6アルケニル;−C(O)H;
−C(O)−C
1〜6アルキル;−C(O)−C
3〜6シクロアルキル;−C(O)−C
1〜6ハロアルキル;
−C(O)−C
2〜6アルキニル;−C(O)−C
6〜10アリール;−C(O)−ヘテロアリール;−C(O)−C
1〜6alk−CN;
−C(O)−C
1〜6alk−OH;−C(O)−C
1〜6alk−SO
2−C
1〜6アルキル;−C(O)−O−C
1〜6アルキル;
−C(O)−C
1〜6alk−NR
6R
7;−C(O)−C
1〜6alk−O−C
1〜6アルキル(式中、−C
1〜6alk−は、任意で、−OH、−OC
1〜6アルキル、又は−NR
6R
7で置換されている);及び
−C(O)−C
0〜6alk−ヘテロシクロアルキル(式中、−alk−は、任意でオキソで置換され、ヘテロシクロアルキルは、任意で−C
1〜6アルキルで置換されている);からなる群から独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換されており;
式中、
R
3はH;−CN;ハロゲン;−C
1〜6ハロアルキル;又は−C
1〜6アルキルであり;
R
4及びR
5は、それぞれ独立して、H;ハロゲン;−C
1〜6アルキル;
−OC
1〜6アルキル;任意でC
1〜6アルキルで置換されている−C
0〜6alk−C
3〜6シクロアルキル;
任意で−C(O)C
1〜6アルキル又は−C
1〜6アルキルで置換されている−C
0〜6alk−ヘテロシクロアルキル;−C
1〜6alk−OH;−C
0〜6alk−NR
6R
7;−C
1〜6alk−O−C
1〜6アルキル;
−C
1〜6alk−NH−C
0〜6alk−O−C
1〜6アルキル;−C
1〜6alk−NHSO
2−C
1〜6アルキル;
−C
1〜6alk−SO
2−C
1〜6アルキル;−NHC(O)−C
1〜6アルキル;又は−リンカーPEG−ビオチンであり;
R
6及びR
7は、それぞれ独立して、H;−C
1〜6アルキル;−C
3〜6シクロアルキル;
−C(O)H、又は−CNであり;及び
R
8は、H又は−C
1〜6アルキルであり;
Aは、結合、ピリジニル;フェニル;ナフタレニル;ピリミジニル;ピラジニル;ピリダジニル;ハロゲンで任意に置換されているベンゾ[d][1,3]ジオキソリル;ベンゾチオフェニル;又はピラゾリル;であって以下:C
1〜6アルキル;ハロゲン;−SF
5;−OC
1〜6アルキル;−C(O)−C
1〜6アルキル;及び−C
1〜6ハロアルキル;からなる群から独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換されており;
Eは、−O−;結合;−C(O)−NH−;−CH
2;又は−CH
2−O−であり;
GはH;−C
3〜6シクロアルキル;−フェニル;−チオフェニル;−C
1〜6アルキル;−ピリミジニル;−ピリジル;−ピリダジニル;
−ベンゾフラニル;−C
1〜6ハロアルキル;酸素ヘテロ原子を含有する−ヘテロシクロアルキル;
−フェニル−CH
2−O−フェニル;−C
1〜6alk−O−C
1〜6アルキル;−NR
6R
7;−SO
2C
1〜6アルキル;又は−OHであり;式中、フェニル;チオフェニル;ピリミジニル;ピリジル;ピリダジニル;又はベンゾフラニルは、任意で、以下:ハロゲン;−C
1〜6アルキル;−C
1〜6ハロアルキル;−OC
1〜6ハロアルキル;−C
3〜6シクロアルキル;−OC
1〜6アルキル;
−CN;−OH;−C
1〜6alk−O−C
1〜6アルキル;−C(O)−NR
6R
7;及び−C(O)−C
1〜6アルキル;からなる群から独立して選択される1つ、2つ又は3つの置換基で置換されており;
又はそれらの立体異性体又は同位体変種;
又はその薬学的に許容される塩。
態様2.R
1は、Hである、態様1に記載の化合物。
態様3.R
2は、−C
0〜6alk−ピペリジニル、−C
0〜6alk−ピロリジニル、−C
0〜1alk−ピペリジニル、−C
0〜1alk−ピロリジニル、−C
0alk−ピペリジニル、−C
0alk−ピロリジニルである、態様1又は2に記載の化合物。
態様4.R
2は、C
0〜6alk−アゼチジニル;
−C
0〜6alk−アゼパニル;−C
0〜6alk−キヌクリジニル;−C
0〜6alk−イミダゾリジニル;又は−C
0〜6アルキルである、態様1又は2に記載の化合物。
態様5.R
2は、C
0〜6alk−オキサゼパニル又はC
0〜6alk−モルホリニルである、態様1又は態様2に記載の化合物。
態様6.R
2は、C
0〜6alk−テトラヒドロピラニル又はC
0〜6alk−テトラヒドロフラニルである、態様1又は態様2に記載の化合物。
態様7.R
2は非置換である、態様1〜6のいずれか一項に記載の化合物。
態様8.R
2は、1つ又は2つの置換基で置換され、好ましくはR
2は、1つの置換基で置換されている、態様1〜7のいずれか一項に記載の化合物。
態様9.R
2はオキソで置換されている、請求項8に記載の化合物。
態様10.R
2は、ハロゲン;
−CN;−OH;−C
1〜6アルキル;−C
1〜6ハロアルキル;−C
1〜6alk−OH;−OC
1〜6アルキル;−C
3〜6シクロアルキル;−NR
6R
7;又は−C
1〜6アルカリールで置換されている、態様8又は態様9に記載の化合物。
態様11.R
2は、−C(O)H;
−C(O)−C
1〜6アルキル;−C(O)−C
3〜6シクロアルキル;−C(O)−C
1〜6ハロアルキル;−(C(O)−アルキニル;
−C(O)−C
6〜10アリール;−C(O)−C
1〜6alk−CN;−C(O)−C
1〜6alk−OH;−C(O)−O−C
1〜6アルキル;
−C(O)−C
1〜6alk−NR
6R
7;又は−C(O)−C
1〜6alk−O−C
1〜6アルキル(式中、C
1〜6alk−は、任意で、OH、C
1〜6アルキル、又はNR
6R
7で置換されている)で置換されている、態様8〜10のいずれか一項に記載の化合物。
態様12.R
2は、−C(O)−ヘテロアリール又は−C(O)−C
0〜6alk−ヘテロシクロアルキル(式中、ヘテロシクロアルキルは、任意でC
1〜6アルキルで置換されている)で置換されている、態様8〜11のいずれか一項に記載の化合物。
態様13.R
2は、−SO
2アルキル;−C(O)−C
1〜6alk−SO
2−C
1〜6アルキル;又は−SO
2−C
2〜6アルケニルで置換されている、態様8〜12のいずれか一項に記載の化合物。
態様14.R
2は、−NR
8−C(O)−C(R
3)=CR
4(R
5)で置換されている、態様8〜13のいずれか一項に記載の化合物。
態様15.R
8はHである、態様14に記載の化合物。
態様16.R
2は、−C(O)−C(R
3)=CR
4(R
5)で置換されている、態様8〜15のいずれか一項に記載の化合物。
態様17.R
3はHである、態様14〜16のいずれか一項に記載の化合物。
態様18.R
3はCNである、態様14〜16のいずれか一項に記載の化合物。
態様19.R
3はF又はClである、態様14〜16のいずれか一項に記載の化合物。
態様20.R
3はC
1〜6ハロアルキル又はC
1〜6アルキルである、態様14〜16のいずれか一項に記載の化合物。
態様21.R
4及びR
5のうちの1つはHである、態様14〜20のいずれか一項に記載の化合物。
態様22.R
4は、Hであり、かつR
5はHである、態様14〜20のいずれか一項に記載の化合物。
態様23.R
4及びR
5のうちの1つは、ハロゲン;
−C
1〜6アルキル;−OC
1〜6アルキル;−C
1〜6alk−O−C
1〜6アルキル;任意でC
1〜6アルキルで置換されている−C
0〜6alk−C
3〜6シクロアルキル;又は−C
1〜6alk−OH;である、態様14〜21のいずれか一項に記載の化合物。
態様24.R
4及びR
5のうちの1つは、−C
0〜6alk−NR
6R
7、−C
1〜6alk−NR
6R
7、又は−C
1〜6alk−NH−C
0〜6alk−O−C
1〜6アルキルである、態様14〜20のいずれか一項に記載の化合物。
態様25.R
4及びR
5のうちの1つは、−C
0〜6alk−ヘテロシクロアルキル、又は任意で−C(O)C
1〜6アルキルで置換されている−C
1〜6alk−ヘテロシクロアルキルである、態様14〜21のいずれか一項に記載の化合物。
態様26.R
4及びR
5のうちの1つは、又は−NHC(O)−C
1〜6アルキルである、態様14〜20のいずれか一項に記載の化合物。
態様27.R
4及びR
5のうちの1つは、−C
1〜6alk−NHSO
2−C
1〜6アルキル、又−C
1〜6alk−SO
2−C
1〜6アルキルである、態様14〜20のいずれか一項に記載の化合物。
態様28.Aは、結合、ナフタレニル、又はベンゾ[d][1,3]ジオキソリルである、態様1〜27のいずれか一項に記載の化合物。
態様29.Aは、フェニルである、請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物。
態様30.Aは、ピリジルである、請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物。
態様31.Aは、ピリミジルである、請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物。
態様32.Aは、ピラジニルである、請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物。
態様33.Aは、ピリダジニルである、請求項1〜27のいずれか一項に記載の化合物。
態様34.Aは、1つ又は2つの置換基で置換されている、態様29〜33のいずれか一項に記載の化合物。
態様35.Aは、−C
1〜6アルキル、好ましくは−CH
3で置換されている、態様34に記載の化合物。
態様36.EはOである、態様1〜35のいずれか一項に記載の化合物。
態様37.Eは結合である、態様1〜35のいずれか一項に記載の化合物。
態様38.Eは、−C(O)−NH−、−CH
2−、又は−CH
2O−である、態様1〜35のいずれか一項に記載の化合物。
態様39.GはHである、態様1〜38のいずれか一項に記載の化合物。
態様40.Gは、−C
1〜6アルキル;−C
1〜6ハロアルキル;
−C
1〜6alk−O−C
1〜6アルキル;又は−C
3〜6シクロアルキル、である、態様1〜38のいずれか一項に記載の化合物。
態様41.Gは、−C
1〜6アルキル又は−C
3〜6シクロアルキルである、態様1〜38のいずれか一項に記載の化合物。
態様42.Gは−NR
6R
7又はOHである、態様1〜38のいずれか一項に記載の化合物。
態様43.Gは、酸素ヘテロ原子を含有する−ヘテロシクロアルキルである、態様1〜38のいずれか一項に記載の化合物。
態様44.GはSO
2C
1〜6アルキルである、態様1〜38のいずれか一項に記載の化合物。
態様45.Gは−フェニルである、態様1〜38のいずれか一項に記載の化合物。
態様46.Gは−ピリジルである、態様1〜38のいずれか一項に記載の化合物。
態様47.Gは−ピリミジル又はピリダジニルである、態様1〜38のいずれか一項に記載の化合物。
態様48.Gは−ベンゾフラニル又は−チオフェニルである、態様1〜38のいずれか一項に記載の化合物。
態様49.Gは−フェニル−CH
2−O−フェニルである、態様1〜38のいずれか一項に記載の化合物。
態様50.Gは1つ又は2つの置換基で置換されている、態様45〜49のいずれか一項に記載の化合物。
態様51.Gはハロゲンで置換されている、請求項50に記載の化合物。
態様52.Gは、−C
1〜6アルキル;−C
1〜6ハロアルキル;−OC
1〜6ハロアルキル;−C
3〜6シクロアルキル;−OC
1〜6アルキル;−C
1〜6alk−O−C
1〜6アルキル;又は−C(O)−C
1〜6アルキル;で置換されている、態様50又は態様51に記載の化合物。
態様53.Gは−CNで置換されている、態様50〜52のいずれか一項に記載の化合物。
態様54.Gは−OHで置換されている、態様50〜53のいずれか一項に記載の化合物。
態様55.Gは−C(O)−NR
6R
7で置換されている、態様50〜54のいずれか一項に記載の化合物。
態様56.A−E−Gは、−フェニル−O−フェニル又はピリジル−O−フェニルである、態様1〜27のいずれか一項に記載の化合物。
態様57.A−E−Gは、
である、態様56に記載の化合物。
態様58.R
1は、Hであり;R
2は、1つ又は2つの置換基で置換されているC
0alk−ピペリジニルであり、この置換基のうちの1つは、−C(O)−C(R
3)=CR
4(R
5)である(式中、R
3、R
4、R
5は、それぞれH;Aは、フェニル又は−CH
3で置換されているピリジルあり;EはOであり、Gはフェニルである)、態様1に記載の化合物。
態様59.R
2は、−C(O)−C(R
3)=CR
4(R
5)である1つの置換基で置換されている、態様58に記載の化合物。
態様60.A−E−Gは、
である、態様58又は59に記載の化合物。
態様61.式Iの化合物は、
である、態様58、59、又は60のいずれか一項に記載の化合物。
態様62.薬学的に許容される塩である、態様1〜61のいずれか一項に記載の化合物。
態様63.態様1〜61のいずれか一項に記載の化合物、又はそれらの薬学的に許容される塩、及び薬学的に許容される賦形剤担体を含む、医薬組成物。
態様64.キナーゼと態様1〜61のいずれか一項に記載の化合物とを接触させる工程を含む、ブルトン型チロシンキナーゼの阻害方法。
態様65.態様1〜61のいずれか一項に記載の化合物又はそれらの薬学的に許容される塩を患者に投与する工程を含む、癌患者の治療方法。
態様66.当該癌は、外套細胞リンパ腫、慢性リンパ球性白血病、マクログロブリン血症、又は多発性骨髄腫である、態様65に記載の方法。
態様67.態様1〜61のいずれか一項に記載の化合物又はそれらの薬学的に許容される塩を患者に投与する工程を含む、全身性エリテマトーデス患者の治療方法。
態様68.態様1〜61のいずれか一項に記載の化合物又はそれらの薬学的に許容される塩を患者に投与する工程を含む、天疱瘡障害又は類天疱瘡障害患者の治療方法。
態様69.態様1〜61のいずれか一項に記載の化合物又はそれらの薬学的に許容される塩を患者に投与する工程を含む、リウマチ性関節炎患者の治療方法。
態様70.態様1〜61のいずれか一項に記載の化合物、又はそれらの薬学的に許容される塩の作製方法。
態様71.表1に列挙される化合物。