JP2018533598A - 薬物乱用の治療および薬物中毒の治療のためのオキサ−アザスピロ化合物 - Google Patents

薬物乱用の治療および薬物中毒の治療のためのオキサ−アザスピロ化合物 Download PDF

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Abstract

本発明は、シグマ(σ)受容体に対する薬理学的活性を有する化合物、より具体的には薬理学的活性を有するオキサ−アザスピロ化合物に関し、またこのような化合物の調製プロセス、それらを含む医薬組成物、および治療における使用、特に薬物乱用および薬物中毒の治療におけるそれらの使用に関する。
【選択図】なし

Description

本発明はシグマ受容体、特にシグマ−1(σ)受容体に親和性を有する新規なオキサ−アザスピロ化合物およびその調製プロセス、これらから構成される組成物、ならびに薬物乱用および薬物中毒の治療用の薬剤としての使用に関する。
近年、新規な治療剤の探索は、標的疾患に関連するタンパク質及び他の生体分子の構造についてのより良い理解により大いに助けられてきた。これらのタンパク質の重要なクラスの1つはシグマ(σ)受容体であり、オピオイドの不快性、幻覚発現性及び強心剤効果に関係し得る中枢神経系(CNS)の細胞表面受容体である。シグマ受容体の機能および生物学的な研究から、シグマ受容体リガンドが、精神病の治療、ならびに、ジストニアや遅発性ジスキネジーなどの運動障害およびハンチントン舞踏病またはトゥレット・シンドロームに関連する運動障害の治療ならびにパーキンソン病の治療に有用である可能性があるとの証拠が提示されている(Walker, J.M. et al, Pharmacological Reviews, 1990, 42, 355)。既知のシグマ受容体リガンド、リムカゾールが精神病の治療に臨床的な効果があるという報告がされている。(Snyder, S.H., Largent, B.L.J. Neuropsychiatry 1989, 1, 7)。
シグマ受容体には、シグマ−1(σ)部位、およびシグマ−2(σ)部位の、少なくとも2つのサブタイプが存在する。
σ受容体は、多数の成体哺乳動物組織(例えば中枢神経系、卵巣、睾丸、胎盤、副腎、脾臓、肝臓、腎臓、消化管)で、並びに胚発生の初期ステージからその胚発生において発現する非アヘン剤(non-opiaceous)タイプ受容体であり、多数の生理機能に明白に関わっている。様々な医薬品に対するその高い親和性が記載されてきた(例えばSKF−10047、(+)−ペンタゾシン、ハロペリドール及びリムカゾール、とりわけ鎮痛、抗不安、抗鬱、抗健忘、抗精神病及び神経保護作用を有する既知のリガンド)。
σ受容体もまた、多数の成体哺乳動物組織において発現される(例えば神経系、免疫系、内分泌系、肝臓、腎臓)。σ受容体は、細胞増殖の制御においてもしくは細胞発生において重要な役割を果たし得る、新規のアポトーシスルートにおける成分であり得る。このルートは、カルシウムを貯蔵するオルガネラ内、例えば小胞体及びミトコンドリアに位置し、またこれらのオルガネラからカルシウムを放出する能力をも有する、細胞内膜につながったσ受容体から構成されているように思われる。カルシウムシグナルは、正常細胞のためのシグナリングルートにおいて、及び/又は、アポトーシスの誘発において使用可能である。
内因性シグマリガンドは未知であるが、プロゲストロンはそれらの一つであると示唆されてきた。可能なシグマ部位媒介薬物効果としては、グルタミン酸受容体機能の調整、神経伝達物質反応、神経保護、挙動、及び認識を包含する(Quirion, R. et al. Trends Pharmacol. Sci., 1992, 13:85-86)。多くの研究は、シグマ結合部位(受容体)はシグナル伝達カスケードの原形質膜要素であることを示唆してきた。選択的シグマリガンドであると報告される薬物は、抗精神病薬として評価されてきた(Hanner, M. et al. Proc. Natl. Acad. Sci., 1996, 93:8072-8077)。CNS、免疫系及び内分泌系内のシグマ受容体の存在は、この3つの系どうしの結合となり得る可能性を示唆してきた。
シグマ受容体のアゴニストもしくはアンタゴニストの潜在的な治療適用に照らして、選択的リガンドを発見することに大きな努力が向けられてきた。そのため、従来技術は様々なシグマ受容体リガンドを開示している。
例えば、国際特許出願公開第2007/098961号明細書には、シグマ受容体に対する薬理活性を有する4,5,6,7テトラヒドロベンゾ[b]チオフェン誘導体が記載されている。
スピロ[ベンゾピラン]もしくはスピロ[ベンゾフラン]誘導体がまた、欧州特許出願公開第1847542号明細書に開示されており、加えて、シグマ受容体に対する薬理活性を有するピラゾール誘導体(欧州特許出願公開第1634873号明細書)が開示されている。
国際公開第2009/071657号明細書には、いくつかの三環トリアゾール化合物が開示されているが、シグマ受容体に対する活性に関して、本発明の化合物とは構造的に異なったものである。
さらにσ受容体は、種々の乱用薬物の作用を治癒することを目的とした新たな治療を開発してゆくための有望なターゲットとなっている。(Robson et al., Curr Pharm Des. 2012;18(7):902-19)。σ受容体は中毒プロセスに関わる脳領域、例えば海馬、線条核、側坐核およびへんとう体で発現されることがわかっている。(Alonso et al., Neuroscience. 2000;97(1):155-70)。σ1受容体は心臓(Ela et al., J Pharmacol Exp Ther 1994; 269: 1300-9)、肝臓(Samovilova and Vinogradov, Eur J Pharmacol 1992; 225: 69-74.)または消化器系(Roman et al., Gastroenterology 1989; 97:76-82.)などの臓器でも発現され、何れも乱用薬物の副作用の一部に関わりがあり、また乱用薬物の多くの毒性に関わりのある臓器である。コカイン(Matsumoto et al., Neuropharmacology 2001; 41: 878-86, 2007)、メタンフェタミン(Nguyen et al., Neuropharmacology 2005; 49: 638-45)あるいはフェンシクリシ゛ン(Morris et al., Curr Opin Pharmacol 2005; 5: 101-6.)などの薬物は、σ受容体に直接相互作用し、σ受容体はこれら薬物の作用の一部と関わりがある。しかしσ受容体は、他の薬物の作用を調節することも可能であって、該薬物がσ受容体に親和性を有さない場合であっても作用の調節が可能である。これはモルヒネ等のアヘン剤(Chen et al., Drug Alcohol Depend 2011; 117: 164-9)、エタノール(Blasio et al., Behav Brain Res 2015; 287:315-22)またはニコチン(Horan et al., Eur J Pharmacol 2001; 426: R1-2)の場合にあてはまる。
σ受容体の調節は、齧歯動物において、場所条件付け試験で評価されたコカイン(Romieu et al., Neuroreport 2000; 11: 2885-8), エタノール(Maurice et al., Pharmacol Biochem Behav 2003; 74: 869-76)またはニコチン(Horan et al., Eur J Pharmacol 2001; 426: R1-2.)の強化効果を阻止する上で効果的であって、またコカイン(Martin-Fardon et al., Neuropsychopharmacology. 2007 Sep;32(9):1967-73)あるいはエタノール(Martin-Fardon et al., Neuroreport. 2012 Oct 3;23(14):809-13)の自己投与反応の再発を減少させることも可能であることが知られている。これはまたコカイン(McCracken et al., Eur J Pharmacol 1999; 370(3):225-32)あるいはメタンフェタミン(Okuyama et al., Life Sci. 1993;53(18):PL285-90)により誘発された自発運動量に対する刺激作用を抑制する。
σ受容体リガンドが観察される効果を発揮する詳細なメカニズムは完全には解明されていない。σ受容体は、ドーパミン作動性、セロトニン作動性およびグルタミン酸作動性のような神経伝達物質系、ならびにイオンチャンネルの活性、シグナル伝達経路および特定の遺伝子の発現を調節し、それらの全てが乱用薬物の作用に関与していることは周知の通りである(Matsumoto, Expert Rev Clin Pharmacol. 2009 Jul;2(4):351-8.)。
薬物中毒は、社会に複数のレベルで影響を与える、世界で最も深刻な健康問題の1つである。薬物乱用は、医療的、経済的、社会的な医療コストに大きな影響を与える。現在の薬物治療が場合によっては効果がないこと、あるいは治療すら存在しないことにより、問題がさらに大きくなる。これらのすべては、代替的な治療法を開発するための新たな治療標的を見出すための、薬物乱用の神経生物学的な作用および中毒メカニズムをより深く理解する必要性を支持している。
加えて、有効であり、かつ選択性を示し、および/または、良好な「ドラッガビリティ」特性、すなわち、投与、分布、代謝および排泄に関連する良好な薬学的特性を有する、シグマ受容体に対して薬理学的活性を有する化合物を見出すことが依然として必要とされている。
驚くべきことに、一般式(I)を有する新規なオキサアザスピロ化合物はσ受容体に対して良好ないし優れた範囲の選択的親和性を示すことが認められた。これらの化合物はしたがって、シグマ受容体に関わる障害または疾患の予防および/または治療のため、特に薬物乱用および薬物中毒に対する治療のための薬剤の薬理活性物質として特に好適である。
本発明はシグマ受容体に非常に大きな親和性を持ち且つ生理溶媒に高い溶媒性を有し、シグマ関連の疾患および疾病の治療、特に薬物乱用および薬物中毒に対する治療に使用することのできる新規な化合物を開示している。
本発明は、σ受容体のリガンドとして働く化合物または化学的に関連する一連の化合物を提供することを目的としているため、化合物が、好ましくは1000nM未満、より好ましくは500nM未満、さらにより好ましくは100nM未満であるKとして表される結合を有する場合が非常に好ましい実施形態である。
本発明は、主な態様において、一般式(I)で表される化合物に関し、
Figure 2018533598

式中、R、R、R、R3’、R、R4’、、R5’、R、R6’、X、Y、m、nおよびpは、詳細な説明において下記に定義されるとおりである。
本発明のさらなる目的は、一般式(I)で表される化合物の調製プロセスに関する。
本発明のさらなる目的はまた、一般式(I)で表される化合物の調製のための中間化合物の使用に関する。
本発明の目的はまた、一般式(I)で表される化合物を含む医薬組成物に関する。
最後に、本発明の目的は化合物の薬剤治療としての使用、特に疼痛および疼痛関連疾患の治療に関する。
発明の詳細な説明
本発明はシグマ受容体に非常に大きな親和性を持ち且つ生理溶媒に高い溶媒性を有し、シグマ関連の疾患および疾病の治療に使用することのできる新規な化合物を開示している。
本発明は、σ受容体のリガンドとして働く化合物または化学的に関連する一連の化合物を提供することを目的としているため、化合物が、好ましくは1000nM未満、より好ましくは500nM未満、さらにより好ましくは100nM未満であるKとして表される結合を有する場合が非常に好ましい実施形態である。
有利には、本発明に係る化合物は、以下の機能、つまりσ受容体拮抗作用のうち、1つまたは複数の機能をさらに示すであろう。しかしながら、「拮抗作用」および「作動作用」の機能はまた、それらの効果が、部分作動作用(partial agonism)または逆作動作用(inverse agonism)のようなサブ機能(subfunctionalities)に細分類されることに留意する必要がある。したがって、化合物の機能は、比較的広い帯域内にあると考えられるべきである。
アンタゴニストは、アゴニストに媒介される応答を阻害または抑制する。既知のサブ機能は、ニュートラルアンタゴニストまたはインバースアゴニストである。
アゴニストは、その基底レベルを超えて受容体の活性を高める。既知のサブ機能は、フルアゴニスト、またはパーシャルアゴニストである。
本発明は、主な態様において、一般式(I)で表される化合物に関する。
特定の態様において、本発明は、一般式(I)の化合物に関し、
Figure 2018533598


式中、pは0または1または2であり、好ましくはpは0または1であり、
mは1、2または3であり、
nは0、1または2であり、
Yは−CH−または−C(O)−であり、
Xは結合、−C(Rx’)−、−C(O)−または−O−であり、式中、
はハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、および−ORから選択され、
x’は水素、ハロゲンまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基および置換もしくは非置換シクロアルキル基から選択され、
の前記シクロアルキル基が置換される場合、ハロゲン、−R11、−OR11、−NO、−NR1111’’’、NR11C(O)R11’、−NR11S(O)11’、−S(O)NR1111’、−NR11C(O)NR11’11’’、−SR11、−S(O)R11、S(O)11、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR11、−C(O)NR1111’、−OCHCHOH、−NR11S(O)NR11’11’’およびC(CHOR11から選択される一以上の置換基により置換され、
さらに、R中のシクロアルキル基が置換される場合、▽または=Oにより置換可能であって、式中、
中のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基が置換される場合、−OR11、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基および−NR1111’’’から選択される一以上の置換基により置換され、式中、
11、R11’およびR11’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、また式中、
11’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、式中、
の前記シクロアルキル基、アリール基またはヘテロシクリル基が置換される場合、ハロゲン、−R12、−OR12、−NO、−NR1212’’’、NR12C(O)R12’、−NR12S(O)12’、−S(O)NR1212’、−NR12C(O)NR12’12’’、−SR12、−S(O)R12、S(O)12、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR12、−C(O)NR1212’、−OCHCHOH、−NR12S(O)NR12’12’’およびC(CHOR12から選択される一以上の置換基により置換され、
さらに、R中のシクロアルキル基基または非芳香族ヘテロシクリル基が置換される場合、▽または=Oにより置換可能であって、式中、
中のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基が置換される場合、−OR12、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基および−NR1212’’’から選択される一以上の置換基により置換され、式中、
12、R12’およびR12’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、また式中、
12’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、
とR3’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
あるいは、RとR3’、は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基を形成可能であって、
とR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基、−CHORおよび−C(O)ORから選択され、式中、
は水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基から選択され、
とR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHORおよび−C(O)ORから選択され、
式中、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
あるいは、RとR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基またはa置換もしくは非置換非芳香族ヘテロシクリル基を形成可能であって、
とR6’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−OR10、−CHOR10および−C(O)OR10から選択され、式中、
10は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
特定の態様において、本発明は一般式(I)で表される化合物に関し、
Figure 2018533598

式中、pは0または1であり、
mは1、2または3であり、
nは0、1または2であり、
Yは−CH−または−C(O)−であり、
Xは結合、−C(Rx’)−、−C(O)−または−O−であり、式中、
はハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、および−ORから選択され、
x’は水素、ハロゲンまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基および置換もしくは非置換シクロアルキル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
とR3’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
あるいは、RとR3’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基を形成可能であって、
とR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基、−CHORおよび−C(O)ORから選択され、
式中、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基から選択され、
とR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHORおよび−C(O)ORから選択され、式中、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
あるいは、RとR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基または置換もしくは非置換非芳香族ヘテロシクリル基を形成可能であって、
とR6’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−OR10、−CHOR10および−C(O)OR10から選択され、式中、
10は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択される。
本発明に係るこれらの化合物は、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の実施形態において、本発明に係るこれらの化合物は、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態では以下の条件が適用される:
Yが−C(O)−で且つRが置換もしくは非置換アリール基または置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基の場合、mは1であり、Xは結合であり、nは0であり、Rは水素でない。
さらなる実施形態では以下の条件が適用される:
Yが−C(O)−で且つRが置換もしくは非置換の単環式アリール基または置換もしくは非置換の単環式ヘテロシクリル基である場合、mは1であって、Xは結合であって、nは0であって、またR水素は水素でない。
さらなる実施形態では以下の条件が適用される:
Yが−C(O)−で且つRが置換もしくは非置換アリール基または置換もしくは非置換基のヘテロシクリル基である場合、mは1であって、Xは結合であって、またnは0である。
さらなる実施形態では以下の条件が適用される:
Yが−C(O)−で且つRが置換もしくは非置換の単環式アリール基または置換もしくは非置換の単環式ヘテロシクリル基である場合、mは1であって、Xは結合であってまたnは0である。
さらなる実施形態では以下の条件が適用される:
Yが−C(O)−で且つRが置換もしくは非置換アリール基または置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基の場合、−[CR5’−X−[CR6’−は−CHCH−でなく、また−CHCH(OH)−でもなく、またRは水素でない。
明確性のため、−CHCH(OH)−に関し、Yが−C(O)−で且つRが置換もしくは非置換アリール基または置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基である場合、コアのスピロ部分の「N」からRに向かう方向からみて、−[CR5’−X−[CR6’−がCHCH(OH)−であることはないことを意味する。
さらなる実施形態では下記の化合物がさらに除外される:
Figure 2018533598
さらなる実施形態では下記の化合物が除外される:
Figure 2018533598
さらなる実施形態では下記の化合物がさらに両方とも除外される:
Figure 2018533598

Figure 2018533598
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)で表される化合物は、一般式(I’)で表される化合物であって、
Figure 2018533598

式中、R、R、R、R3’、R、R4’、R、R5’、X、Y、mおよびpは明細書に定義されるとおりである。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)で表される化合物は、一般式(I’)で表される化合物であって、
Figure 2018533598


式中、R、R、R、R3’、R、R4’、R、R5’、X、Y、mおよびpは明細書に定義されるとおりである。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)で表される化合物は、一般式(I’)で表される化合物であって、
Figure 2018533598

式中、R、R、R、R4’、R、R5’、X、Y、mおよびpは明細書に定義されるとおりである。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)で表される化合物は、一般式(I’)で表される化合物であって、
Figure 2018533598

式中、R、R、R、R4’、R、R5’、X、Y、mおよびpは明細書に定義されるとおりである。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)で表される化合物は、一般式(I’)で表される化合物であって、
Figure 2018533598

式中、R、R、R、R4’、R、R5’、X、Y、mおよびpは明細書に定義されるとおりである。
さらなる実施形態において、一般式(I)で表される化合物は、一般式(I3’)で表される化合物であって、
Figure 2018533598

式中、R、R、R、R4’、R、R5’、X、mおよびpは明細書に定義されるとおりである。
さらなる実施形態において、一般式(I)で表される化合物は、一般式(I4’)で表される化合物であって、
Figure 2018533598

式中、R、R、mおよびpは明細書に定義されるとおりである。
さらなる実施形態において、一般式(I)で表される化合物は、一般式(I5’)で表される化合物であって、
Figure 2018533598

式中、R、R、およびmは明細書に定義されるとおりである。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)で表される化合物は、一般式(I’)で表される化合物であって、
Figure 2018533598

式中、R、R、R、R3’、R、R5’、X、Y、およびmは明細書に定義されるとおりである。
明確にするため、「異なる基R〜R14’’’’およびR、Rx’が式I中に同時に存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。」というアルキル基等またはアリール基等の置換の定義の中にある下記の文言について言及する。この文言は一般式(I)に由来および該当する下記の一般式(I7’)に反映されており、
Figure 2018533598

式中、R、R、R、R3’、R、R4’、R、R5’、X、Yおよびpは明細書中に定められている通りである。さらに、m’(0または1である)、R5’’およびR5’’’が加わる。上記の通り、この文言にはR5’’とR5’’’が、RとR5’と異なっていてもいなくてもよいことが反映されており、従って、m’が0または1であることは、m(一般式(I)〜(I6’)において1または2である)から自然に生じるものである。
同様のことは「しかるべき変更を加えた上で」一般式(I)、さらには他の上記一般式(I)〜(I6’)ならびにすべての合成中間体にも適応可能である。
明確にするため、一般式(I)で表される化合物に関して本明細書に記載されているすべての官能基および定義は、これらの基が上記一般マルクーシュ式に存在する場合には、一般式(I’)、(Ia’)、(Ib’)、(Ic’)、(I’)、(I’)、(I’)、(I’)、または(I’)に加えて、式(I7’)、ならびにすべての合成中間体にも適応されるが、これは一般式(I’)、(Ia’)、(Ib’)、(Ic’)、(I’)、(I’)、(I’)、(I5’)、(I’)または(I’)で表される化合物が一般式(I)に含まれているからである。
明確にするため、一般マルクーシュ式(I)
Figure 2018533598


Figure 2018533598

と等価であり、式中
−C(R4’)−、−C(R5’)−および−C(R6’)−のみが括弧内に含まれ、p、mおよびnは−C(R4’)−、−C(R5’)−および−C(R6’)−が繰り返される回数をそれぞれ意味する。一般マルクーシュ式(I’)、(Ia’)、(Ib’)、(Ic’)、(I’)、(I’)、(I’)、(I5’)または(I6’)およびすべての合成中間体についても同様である。
したがって、一般式(I’)を一般式(IZ’)等で表すこともできる。
Figure 2018533598
さらには、明確性のために、p、mまたはnが0の場合には、一般マルクーシュ式(I’)、(Ia’)、(Ib’)、(Ic’)、(I’)、(I’)、(I’)、(I5’)または(I6’)、およびこれら全ての合成中間体の中に、R1、XまたはRがまだ存在していることが、自然と理解されるべきである。
本発明の文脈において、アルキル基は、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され得る、飽和の、直鎖状または分枝鎖状炭化水素を意味するものと理解される。アルキル基は、例えば、−CHおよび−CH−CHを包含する。これらの基において、C1〜2−アルキル基は、C1−またはC2−アルキル基を表し、C1〜3−アルキル基は、C1−、C2−またはC3−アルキル基を表し、C1〜4−アルキル基は、C1−、C2−、C3−またはC4−アルキル基を表し、C1〜5−アルキル基は、C1−、C2−、C3−、C4−、またはC5−アルキル基を表し、C1〜6−アルキル基は、C1−、C2−、C3−、C4−、C5−またはC6−アルキル基を表し、C1〜7−アルキル基は、C1−、C2−、C3−、C4−、C5−、C6−またはC7−アルキル基を表し、C1〜8−アルキル基は、C1−、C2−、C3−、C4−、C5−、C6−、C7−またはC8−アルキル基を表し、C1〜10−アルキル基は、C1−、C2−、C3−、C4−、C5−、C6−、C7−、C8−、C9−またはC10−アルキル基を表し、C1〜18−アルキル基は、C1−、C2−、C3−、C4−、C5−、C6−、C7−、C8−、C9−、C10−、C11−、C12−、C13−、C14−、C15−、C16−、C17−またはC18−アルキル基を表す。アルキル基は、好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基、メチルエチル基、ブチル基、1−メチルプロピル基、2−メチルプロピル基、1,1−ジメチルエチル基、ペンチル基、1,1−ジメチルプロピル基、1,2−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル基、ヘキシル基、1−メチルペンチル基、また、置換される場合、CHF、CFまたはCHOHなどである。好ましくは、アルキル基は、本発明の文脈において、メチル基、エチル、プロピル基、ブチル基、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、またはオクチルなどのC1〜8アルキル基であるものと理解され、好ましくは、メチル基、エチル、プロピル基、ブチル基、ペンチル、またはヘキシルなどのC1〜6アルキル基であり、より好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基またはブチル基などのC1〜4アルキル基である。
アルケニル基は、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され得る、不飽和の、直鎖状または分枝鎖状炭化水素を意味するものと理解される。アルケニル基は、例えば、−CH=CH−CHのような基を包含する。このアルケニル基は、好ましくは、ビニル(エテニル)、アリル(2−プロペニル)である。好ましくは、本発明の文脈において、アルケニル基は、エチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン、ヘプチレンまたはオクチレンなどのC2〜10−アルケニル基またはC2〜8−アルケニル基であり、またはエチレン、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、またはヘキシレンなどのC2〜6−アルケニル基であり、またはエチレン、プロピレン、またはブチレンなどのC2〜4−アルケニル基である。
アルキニル基は、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され得る、不飽和の、直鎖状または分枝鎖状炭化水素を意味するものと理解される。アルキニル基は、例えば、−C≡C−CH(1−プロピニル)のような基を包含する。好ましくは、アルキニル基は、本発明の文脈において、エチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基、ヘキシン基、ヘプチン基、またはオクチン基などのC2〜10−アルキニル基またはC2〜8−アルキニル基であり、またはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基、またはヘキシン基などのC2〜6−アルキニル基であり、またはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基、またはヘキシン基などのC2〜4−アルキニル基である。
アルキル基(アルキルアリール基、アルキルヘテロシクリル基またはアルキルシクロアルキル基においても)、アルケニル基、アルキニル基およびO−アルキル基に関連して、特に定義されない限り、本発明の文脈における置換という用語は、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、−NRc’’’、−SR、−S(O)R、−S(O)、−OR、−C(O)OR、−CN、−C(O)NRc’、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基または−OC1〜6アルキル基による、炭素原子上の少なくとも1つの水素ラジカルの置換を意味するものと理解され、RはR11、R12、R13により表され、(Rc’はR11’、R12’、R13’により表され、Rc’’はR11’’、R12’’、R13’’により表され、Rc’’’はR11’’’、R12’’’、R13’’’により表され、Rc’’’’はR11’’’’、R12’’’’、R13’’’’により表される)、R〜R14’’’’ならびにR、Rx’およびRは、明細書に定められている通りであって、異なる基R〜R14’’’’ならびにR、Rx’およびRが式I中に同時に存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
最も好ましくは、アルキル基(アルキルアリール基、アルキルヘテロシクリル基、またはアルキルシクロアルキル基も同様)、アルケニル基、アルキニル基または−O−アルキル基に関連して、本発明の文脈における置換は、一以上の、ハロゲン(F、Cl、Br、I)、−OR、−CN、−NRc’’’、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基または−OC1〜6アルキル基で置換されている何れかのアルキル基(アルキルアリール基、アルキルヘテロシクリル基またはアルキルシクロヘキシルアルキル基の中も同様)、アルケニル基、アルキニル基または−O−アルキルとして理解され、RはR11、R12、R13、により表され、(Rc’はR11’、R12’、R13’、により表され、Rc’’はR11’’、R12’’、R13’’、により表され、Rc’’’はR11’’’、R12’’’、R13’’’、により表現され、Rc’’’’はR11’’’’、R12’’’’、R13’’’’により表され)〜R14’’’’ならびにR、Rx’およびRは、明細書に定められている通りであって、異なる基R〜R14’’’’ならびにR、Rx’およびRが式I中に同時に存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
同じかまたは異なる置換基による、同じ分子上、また同じ炭素原子上の2つ以上の置換が可能である。これは、例えば、3つの水素が、CFの場合のように、同じC原子上で置換されること、または例えば、−CH(OH)−CH=CH−CHClの場合のように、同じ分子の異なる箇所において置換されることを含む。
本発明の文脈において、ハロアルキル基は、ハロゲン(F、Cl、Br、Iから選択される)で1回もしくは数回置換されている状態にあるアルキル基を意味するものと理解される。ハロアルキル基は、例えば、−CHCl、−CHF、−CHCl、−CHF、−CCl、−CFおよび−CH−CHCIを包含する。好ましくは、ハロアルキル基は、本発明の文脈において、ハロゲン置換されたC1〜4−アルキル基が、ハロゲン置換されたC−、C−、C−またはC−アルキル基を表すものと理解される。したがって、ハロゲン置換されたアルキル基は、好ましくは、メチル基、エチル、プロピル基、およびブチルである。好ましい例としては、−CHCl、−CHF、−CHCl、−CHF、および−CFが挙げられる。
本発明の文脈において、ハロアルコキシ基は、−O−アルキル基が、ハロゲン(F、Cl、Br、Iから選択される)で1回もしくは数回置換されていることを意味するものと理解される。ハロアルコキシ基は、例えば、−OCHCl、−OCHF、−OCHCl、−OCHF、−OCCl、−OCFおよび−OCH−CHCIを包含する。好ましくは、ハロアルキル基は、本発明の文脈において、ハロゲン置換された−OC1〜4−アルキル基が、ハロゲン置換されたC1−、C2−、C3−またはC4−アルコキシ基を表すものと理解される。したがって、ハロゲン置換されたアルキル基は、好ましくは、O−メチル基、O−エチル、O−プロピル基、およびO−ブチルである。好ましい例としては、−OCHCl、−OCHF、−OCHCl、−OCHF、および−OCFが挙げられる。
本発明の文脈において、シクロアルキル基は、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され得る、飽和および不飽和の(ただし芳香族でない)環状炭化水素(環中にヘテロ原子を含まない)であるものと理解される。さらに、C3〜4−シクロアルキル基は、C3−またはC4−シクロアルキル基を表し、C3〜5−シクロアルキル基は、C3−、C4−またはC5−シクロアルキル基を表し、C3〜6−シクロアルキル基は、C3−、C4−、C5−またはC6−シクロアルキル基を表し、C3〜7−シクロアルキル基は、C3−、C4−、C5−、C6−またはC7−シクロアルキル基を表し、C3〜8−シクロアルキル基は、C3−、C4−、C5−、C6−、C7−またはC8−シクロアルキル基を表し、C4〜5−シクロアルキル基は、C4−またはC5−シクロアルキル基を表し、C4〜6−シクロアルキル基は、C4−、C5−またはC6−シクロアルキル基を表し、C4〜7−シクロアルキル基は、C4−、C5−、C6−またはC7−シクロアルキル基を表し、C5〜6−シクロアルキル基は、C5−またはC6−シクロアルキル基を表し、C5〜7−シクロアルキル基は、C5−、C6−またはC7−シクロアルキル基を表す。例としては、シクロプロピル基、2−メチルシクロプロピル基、シクロプロピルメチル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、シクロオクチル基、また、アダマンチル基がある。好ましくは、本発明の文脈において、シクロアルキル基は、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチルなどのC3〜8シクロアルキル基であり、またはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基などのC3〜7シクロアルキル基であり、またはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基、特に、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基などのC3〜6シクロアルキル基である。
アリール基は、少なくとも1つの芳香環を有するが、ただ1つの環にもヘテロ原子を有さない5〜18員単環系または多環系を意味するものと理解される。例としては、非置換であるか、または1回もしくは数回置換され得る、フェニル基、ナフチル基、フルオランテニル基、フルオレニル基、テトラリニル基またはインダニル基、9H−フルオレニル基またはアントラセニル基である。最も好ましくは、アリール基は、本発明の文脈において、フェニル基、ナフチル基またはアントラセニル基であるものと理解され、好ましくは、フェニル基である。
ヘテロシクリル基(ラジカルまたはグループ)(以後、ヘテロシクリルとも呼ばれる)は、環中に窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1以上のヘテロ原子を含有する少なくとも1つの飽和もしくは不飽和の環を有する、5〜18員の単環式または多環式の複素環系を意味するものと理解される。また、複素環基はまた、1回もしくは数回置換され得る。
例としては、テトラヒドロピラン、オキサゼパン、モルホリン、ピペリジン、ピロリジンなどの非芳香族ヘテロシクリル基に加えて、フラン、ベンゾフラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、チアゾール、ベンゾチアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、カルバゾールおよびキナゾリンなどのヘテロアリール基が挙げられる。
本明細書で理解されるヘテロシクリル基の中のサブグループに、ヘテロアリール基および非芳香族ヘテロシクリル基が含まれる。
・ヘテロアリール基(複素環式芳香族基または芳香族ヘテロシクリル基に相当する)は、少なくとも1つの芳香環が、環中に窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の環からなる5〜18員単環または多環芳香族複素環系であり、好ましくは、少なくとも1つの芳香環が、環中に窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1または2つの環の5〜18員単環または多環芳香族複素環系であり、より好ましくは、フラン、ベンゾフラン、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピリジン、ピリミジン、ピラジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾチアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、カルバゾール、キナゾリン、チアゾール、イミダゾール、ピラゾール、オキサゾール、チオフェンおよびベンズイミダゾールから選択され、
・非芳香族ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環(ここで、この(またはこれらの)環は、芳香族ではない)が、環中に窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは複数の環の5〜18員単環または多環複素環系であり、好ましくは、1つまたは両方の環(ここで、この1つまたは2つの環は、芳香族ではない)が、環中に窒素、酸素および/または硫黄からなる群から構成される1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの環の5〜18員単環または多環複素環系であり、より好ましくは、オキサゼパム、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、オキソピロリジン、ベンゾジオキサン、オキセタンから選択され、特に、ベンゾジオキサン、モルホリン、テトラヒドロピラン、ピペリジン、オキソピロリジン、オキセタンおよびピロリジンである。
好ましくは、本発明の文脈において、ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環が、環中に窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する、1つまたは複数の飽和または不飽和環からなる5〜18員単環または多環複素環系として定義される。好ましくは、ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環が、環中に窒素、酸素および/または硫黄からなる群からの1つまたは複数のヘテロ原子を含有する1つまたは2つの飽和または不飽和環からなる5〜18員単環または多環複素環系である。
ヘテロシクリル基の好ましい例としては、オキセタン、オキサゼパン、ピロリジン、イミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾール オキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンが挙げられ、特に、ピリジン、ピラジン、インダゾール、ベンゾジオキサン、チアゾール、ベンゾチアゾール、モルホリン、テトラヒドロピラン、ピラゾール、イミダゾール、ピペリジン、チオフェン、インドール、ベンズイミダゾール、ピロロ[2,3b]ピリジン、ベンゾオキサゾール、オキソピロリジン、ピリミジン、オキサゼパン、オキセタンおよびピロリジンである。
本発明の文脈において、オキソピロリジンは、ピロリジン−2−オンを意味するものと理解される。
芳香族ヘテロシクリル基(ヘテロアリール基)、非芳香族ヘテロシクリル基、アリール基およびシクロアルキル基に関連して、環系が、上記の環の定義の2つ以上に同時にしたがうとき、環系は、少なくとも1つの芳香環がヘテロ原子を含有する場合、まず芳香族ヘテロシクリル基(ヘテロアリール基)として定義される。芳香環が、ヘテロ原子を含有しない場合、環系は、少なくとも1つの非芳香環がヘテロ原子を含有する場合、非芳香族ヘテロシクリル基として定義される。非芳香環がヘテロ原子を含有しない場合、環系は、少なくとも1つのアリール環を含有する場合、アリール基として定義される。アリール基が存在しない場合、環系は、少なくとも1つの非芳香族環状炭化水素が存在する場合、シクロアルキル基として定義される。
本発明の文脈において、アルキル−アリール基は、アリール基(上を参照)が他の原子に、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され、直鎖状または分枝鎖状であってもよいC1〜6−アルキル基(上を参照)を介して結合していることを意味するものと理解される。好ましくは、アルキル−アリール基は、アリール基(上を参照)が他の原子に、1〜4の(−CH−)基を介して結合していることを意味するものと理解される。最も好ましくは、アルキルアリール基はベンジル基(−CH−フェニル基)である。
本発明の文脈において、アルキルヘテロシクリル基は、ヘテロシクリル基が他の原子に、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され、直鎖状または分枝鎖状C1〜6−アルキル基(上を参照)を介して結合していることを意味するものと理解される。好ましくは、アルキルヘテロシクリル基は、ヘテロシクリル基(上を参照)が他の原子に1〜4の(−CH−)基を介して結合していることを意味するものと理解される。最も好ましくは、アルキルヘテロシクリルは−CH−ピリジンである。
本発明の文脈において、アルキルシクロアルキル基は、シクロアルキル基が他の原子に、非置換であるかまたは1回もしくは数回置換され、直鎖状または分枝鎖状のC1〜6−アルキル基(上を参照)を介して結合していることを意味するものと理解される。好ましくは、アルキルシクロアルキル基は、シクロアルキル基(上を参照)が他の原子に1〜4の(−CH−)基を介して結合していることを意味するものと理解される。最も好ましくは、アルキルシクロアルキル基は−CH−シクロプロピル基である。
好ましくは、アリール基は、単環式アリール基である。より好ましくは、アリール基は5、6又は7員単環式アリール基である。さらより好ましくは、アリール基は5又は6員単環式アリール基である。
好ましくは、ヘテロアリール基は、単環式ヘテロアリール基である。より好ましくは、ヘテロアリール基は、5、6又は7員単環式ヘテロアリール基である。さらにより好ましくは、ヘテロアリール基は、5又は6員単環式ヘテロアリール基である。
好ましくは、非芳香族ヘテロシクリル基は、単環式非芳香族ヘテロシクリル基である。より好ましくは、非芳香族ヘテロシクリル基は、4、5、6又は7員単環式非芳香族ヘテロシクリル基である。さらにより好ましくは、非芳香族ヘテロシクリル基は、5又は6員単環式非芳香族ヘテロシクリル基である。
好ましくは、シクロアルキル基は、単環式シクロアルキル基である。より好ましくは、シクロアルキル基は3、4、5、6、7又は8員単環式シクロアルキル基である。さらにより好ましくは、シクロアルキル基は、3、4、5または6員単環式シクロアルキル基である。
アリール基(アルキル−アリール基を含む)、シクロアルキル基(アルキル−シクロアルキル基を含む)、またはヘテロシクリル基(アルキル−ヘテロシクリル基を含む)に関連して、本発明の文脈における置換という用語は、特に定義されない限り、アリール基またはアルキル−アリール基、シクロアルキル基またはアルキル−シクロアルキル基の環系の置換、ヘテロシクリル基またはアルキル−ヘテロシクリル基の、一以上のハロゲン(F、Cl、Br、I)、−R、−OR、−CN、−NO、−NRc’’’、−C(O)OR、NRC(O)Rc’、−C(O)NRc’、−NRS(O)c’、=O、−OCHCHOH、−NRC(O)NRc’c’’、−S(O)NRc’、−NRS(O)NRc’c’’、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−SR、−S(O)R、−S(O)またはC(CH)OR、NRc’’’での置換として理解され、Rc、c’、c’’およびRc’’’は、それぞれ独立に、Hまたは飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換C1〜6−アルキル基、飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換C1〜6−アルキル基、飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換−O−C1〜6−アルキル(アルコキシル)基、飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換−S−C1〜6−アルキル基、飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換−C(O)−C1〜6−アルキル基、飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換−C(O)−O−C1〜6−アルキル基、置換もしくは非置換アリール基もしくはアルキル−アリール基、置換もしくは非置換のシクロアルキル基もしくはアルキル−シクロアルキル基、置換もしくは非置換ヘテロシクリル基もしくはアルキル−ヘテロシクリル基、飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換C1〜6−アルキル基、飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換−O−C1〜6−アルキル(アルコキシル)基、飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換−S−C1〜6アルキル基、飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換−C(O)−C1〜6−アルキル基、飽和もしくは不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換−C(O)−O−C1〜6−アルキル基、置換もしくは非置換アリールまたはアルキル−アリール基、置換もしくは非置換シクロアルキル基またはアルキル−シクロアルキル基、置換もしくは非置換のヘテロシクリル基もしくはアルキル−ヘテロシクリル基であって、RはR11、R12またはR14の何れか(Rc’はR11’、R12’またはR14’の何れか、Rc’’はR11’’、R12’’またはR14’’の何れか、Rc’’’はR11’’’、R12’’’またはR14’’’の何れか、Rc’’’’はR11’’’’、R12’’’’またはR14’’’’の何れか)であって、R〜R14’’’’ならびにR、Rx’およびRは、明細書に定められている通りであって、また異なる基R〜R14’’’’およびR、Rx’およびRが式I中に同時に存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
最も好ましくは、アリール基(アルキル−アリール基を含む)、シクロアルキル基(アルキル−シクロアルキル基を含む)、またはヘテロシクリル基(アルキル−ヘテロシクリル基を含む)に関連して、本発明の文脈における置換は、置換される任意のアリール基、シクロアルキル基およびヘテロシクリル基が(アルキルアリール基、アルキルシクロアルキル基またはアルキルヘテロシクリル基も含まれる)、一以上のハロゲン(F、Cl、Br、I)、−R、−OR、−CN、−NO、−NRc’’’、NRC(O)Rc’、−NRS(O)c’、=O、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、またはC(CH)ORで置換されるものと理解され、−OC1〜4アルキル基は、置換されないかまたは一以上のORまたはハロゲン(F、Cl、I、Br)、−CNで置換され、または−C1〜4アルキルが、置換されないかまたは、一以上のORまたはハロゲン(F、Cl、I、Br)で置換され、RはR11、R12またはR14の何れか(Rc’はR11’、R12’またはR14’の何れか、Rc’’はR11’’、R12’’またはR14’’の何れか、Rc’’’はR11’’’、R12’’’またはR14’’’の何れか、Rc’’’’はR11’’’’、R12’’’’またはR14’’’’の何れか)であり、R〜R14’’’’ならびにR、Rx’およびRは、明細書に定められている通りであって、異なる基R〜R14’’’’ならびにR、Rx’およびRが式I中に同時に存在する場合、それらは同一であっても異なっていてもよい。
上記の置換に加えて、シクロアルキル基(アルキル−シクロアルキル基を含む)、またはヘテロシクリル基(アルキルヘテロシクリル基を含む)、すなわち非芳香族ヘテロシクリル基(非芳香族アルキル−ヘテロシクリル基を含む)に関連して、置換はまた、特に定義されない限り、シクロアルキル基もしくはアルキルシクロアルキル基の環系の置換、▽または=Oでの非芳香族ヘテロシクリル基もしくは非芳香族アルキル−ヘテロシクリル基の置換を意味するものと理解される。
シクロアルキル基(アルキル−シクロアルキル基を含む)、またはヘテロシクリル基(アルキルヘテロシクリル基を含む)、すなわち非芳香族ヘテロシクリル基(非芳香族アルキル−ヘテロシクリル基を含む)に関連して、置換はまた、特に定義されない限り、シクロアルキル基もしくはアルキルシクロアルキル基の環系の置換、非芳香族ヘテロシクリル基または非芳香族アルキルヘテロシクリル基の▽(スピロ構造につながる)または=Oでの置換を意味するものと理解される。
環系とは結合した原子からなる少なくとも1つの環から構成される系であるが、結合した原子からなる2以上の環が連結した系もまた含まれ、ここで「連結」とは、各々の環が1または2個以上の原子を共有し(スピロ構造のように)、該原子が両方の連結環の一もしくは複数の員となっている状態を意味する。
「脱離基」という用語は、不均一結合開裂の際に一対の電子とともに脱離する分子断片を意味する。脱離基は、アニオンまたは中性分子であり得る。一般的なアニオン性脱離基は、Cl−、Br−、およびI−などのハロゲン化物、およびトシレート(TsO−)またはメシラートなどのスルホン酸エステルである。
「塩」という用語は、本発明にしたがって使用される任意の形態の活性化合物を意味するものと理解されるべきであり、それは、イオン形態を取り、または荷電しており、対イオン(カチオンまたはアニオン)と結合され、または溶液中にある。これにより、他の分子およびイオンとの活性化合物の錯体、特に、イオン相互作用による錯体も理解されるべきである。
「生理学的に許容できる塩」という用語は、本発明の文脈において、治療に適切に使用される場合、特に、ヒトおよび/または哺乳動物に使用されるかまたは適用される場合、生理学的に許容される任意の塩を意味する(ほとんどの場合、有毒でなく、特に、対イオンによって毒性を生じないことを意味する)。
これらの生理学的に許容できる塩は、カチオンまたは塩基で形成され得て、本発明の文脈において、特にヒトおよび/または哺乳動物に使用される場合に、生理学的に許容される少なくとも1つのカチオン、好ましくは無機カチオン、および、アニオン−通常(脱プロトン化された)酸−からなる、本発明にしたがって使用される化合物の少なくとも1つの塩を意味するものと理解される。アルカリ金属およびアルカリ土類金属の塩、さらにはNHを有するものが特に好ましいが、特に、(モノ)−もしくは(ジ)ナトリウム、(モノ)−もしくは(ジ)カリウム、マグネシウムまたはカルシウム塩が特に好ましい。
生理学的に許容できる塩はまた、アニオンまたは酸で形成され得て、本発明の文脈において、特に、ヒトおよび/または哺乳動物に使用される場合に、生理学的に許容される少なくとも1つのアニオン、および、カチオンからなる、本発明にしたがって使用される化合物の少なくとも1つの塩を意味するものと理解される。これにより、特に、本発明の文脈において、生理学的に許容される酸で形成される塩、すなわち、特に、ヒトおよび/または哺乳動物に使用される場合、生理学的に許容される無機酸または有機酸と共に形成される特定の活性化合物の塩が理解される。特定の酸からなる生理学的に許容される塩の例は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、メタンスルホン酸、ギ酸、酢酸、シュウ酸、コハク酸、リンゴ酸、酒石酸、マンデル酸、フマル酸、乳酸またはクエン酸の塩である。
本発明の化合物は、結晶形態または遊離塩基もしくは遊離酸のような遊離化合物の形態で存在してもよい。
上に定義される一般式Iで表される化合物のような本発明に係る化合物の溶媒和物である任意の化合物も、本発明の範囲に包含されるものと理解される。溶媒和の手法は、当該技術分野において一般に知られている。好適な溶媒和物は、薬学的に許容できる溶媒和物である。本発明に係る「溶媒和物」という用語は、非共有結合を介して別の分子(おそらく極性溶媒)に結合された、本発明に係る活性化合物の任意の形態を意味するものと理解されるべきである。特に好ましい例としては、水和物およびメタノレートまたはエタノレートのようなアルコレートが挙げられる。
上に定義される一般式Iで表される化合物のような本発明に係る化合物のプロドラッグである任意の化合物も、本発明の範囲に包含されるものと理解される。「プロドラッグ」という用語は、その最も広い意味で使用され、インビボで本発明の化合物に転化される誘導体を包含する。このような誘導体は、当業者が容易に思い付くものであり、分子中に存在する官能基に応じて、限定はされないが、本発明の化合物の以下の誘導体:エステル、アミノ酸エステル、リン酸エステル、金属塩スルホン酸エステル、カルバメート、およびアミドを含む。所与の作用性化合物のプロドラッグを製造する周知の方法の例が、当業者に公知であり、例えば、Krogsgaard-Larsen et al.“Textbook of Drug design および Discovery” Taylor & Francis (April 2002)において見い出すことができる。
上に定義される一般式Iで表される化合物のような本発明に係る化合物のN−オキシドである任意の化合物も、本発明の範囲に包含されるものと理解される。
特に記載しない限り、本発明の化合物はまた、1つまたは複数の同位体濃縮された原子の存在のみが異なる化合物を含むことが意図される。例えば、重水素もしくは三重水素による水素の置換、または13C−または14C−濃縮炭素による炭素の置換、または15N−濃縮窒素による窒素の置換、以外に本構造を有する化合物は、本発明の範囲内である。これは特に、上記の条件にも当てはまるため、式中の水素または任意の「H」の記載は、重水素またはトリチウムも含まれている。
式(I)で表される化合物ならびにそれらの塩またはこの化合物の溶媒和物は、好ましくは、薬学的に許容できるまたは実質的に純粋な形態となる。薬学的に許容できる形態とは、特に、希釈剤および担体などの通常の医薬品添加物を除いて、薬学的に許容できるレベルの純度を有し、通常の投与量レベルで有毒であるとみなされる材料を含まないことを意味する。薬剤物質の純度レベルは、好ましくは、50%超、より好ましくは、70%超、最も好ましくは、90%超である。好ましい実施形態において、それは、95%超の式(I)で表される化合物、またはその塩である。これは、その溶媒和物またはプロドラッグにも適用される。
さらなる実施形態において、一般式(I)で表される本発明の化合物は、
Figure 2018533598

式中、pは0または1であり、
mは1、2または3であり、
nは0、1または2であり、
Yは−CH−または−C(O)−であり、
Xは結合、−C(Rx’)−、−C(O)−または−O−であり、式中、
はハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、および−ORから選択され、
x’は水素、ハロゲンまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基および置換もしくは非置換シクロアルキル基から選択され、
の前記シクロアルキル基が置換される場合、ハロゲン、−R11、−OR11、−NO、−NR1111’’’、NR11C(O)R11’、−NR11S(O)11’、−S(O)NR1111’、−NR11C(O)NR11’11’’、−SR11、−S(O)R11、S(O)11、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR11、−C(O)NR1111’、−OCHCHOH、−NR11S(O)NR11’11’’およびC(CHOR11から選択される一以上の置換基により置換され、
さらに、R中のシクロアルキル基が置換される場合、▽または=Oにより置換可能であって、式中、
中のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基が置換される場合、−OR11、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基および−NR1111’’’から選択される一以上の置換基により置換され、式中、
11、R11’およびR11’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、また式中、
11’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、式中、
の前記シクロアルキル基、アリール基またはヘテロシクリル基が置換される場合、ハロゲン、−R12、−OR12、−NO、−NR1212’’’、NR12C(O)R12’、−NR12S(O)12’、−S(O)NR1212’、−NR12C(O)NR12’12’’、−SR12、−S(O)R12、S(O)12、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR12、−C(O)NR1212’、−OCHCHOH、−NR12S(O)NR12’12’’およびC(CHOR12から選択される一以上の置換基により置換され、
さらに、R中のシクロアルキル基基または非芳香族ヘテロシクリル基が置換される場合、▽または=Oにより置換可能であって、式中、
中のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基が置換される場合、−OR12、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基および−NR1212’’’から選択される一以上の置換基により置換され、式中、
12、R12’およびR12’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、また式中、
12’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、
とR3’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
あるいは、RとR3’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基を形成可能であって、
とR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基、−CHORおよび−C(O)ORから選択され、式中、
は水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基から選択され、
とR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHORおよび−C(O)ORから選択され、式中、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
あるいは、RとR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基または置換もしくは非置換非芳香族ヘテロシクリル基を形成可能であって、
とR6’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−OR10、−CHOR10および−C(O)OR10から選択され、式中、
10は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
またはRで定義されたもの以外のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基が置換される場合、−OR13、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基および−NR1313’’’から選択される一以上の置換基により置換され、
式中、R13は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
13’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、
またはRで定義されたもの以外のアリール基、ヘテロシクリル基またはシクロアルキル基が置換される場合、ハロゲン、−R14、−OR14、−NO、−NR1414’’’、NR14C(O)R14’、−NR14S(O)14’、−S(O)NR1414’、−NR14C(O)NR14’14’’、−SR14、−S(O)R14、S(O)14、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR14、−C(O)NR1414’、−OCHCHOH、−NR14S(O)NR14’14’’およびC(CHOR14から選択される一以上の置換基により置換され、
さらに、RまたはRにおいて定義されたもの以外のシクロアルキル基又は非芳香族ヘテロシクリル基が置換される場合、▽または=Oで置換可能であって、
式中、R14、R14’およびR14’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基、非置換アリール基、非置換シクロアルキル基および非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
また式中、R14’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択される。
本発明に係るこれらの好ましい化合物は任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は式中、mは1、2、または3であり、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は式中、nは0、1、または2であり、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は式中、pは0または1であり、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は式中、Xは結合、−C(Rx’)−、−C(O)−または−O−であって、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、Xが結合であり、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、Xが−C(Rx’)−であり、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、Xが−O−であり、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)で表される化合物は、Xが−C(O)−であり、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)で表される化合物は、Yが−CH−または−C(O)−であり、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)で表される化合物は、Yが−CH−であり、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)で表される化合物は、
Yが−C(O)−であり、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)で表される化合物は、
は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基および置換もしくは非置換シクロアルキル基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)で表される化合物は、Rは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)で表される化合物は、
が置換もしくは非置換C1〜6アルキル基であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)で表される化合物は、
は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基および置換もしくは非置換シクロアルキル基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)で表される化合物は、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)で表される化合物は、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)で表される化合物は、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
さらなる実施形態において、本発明の一般式(I)で表される化合物は、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)で表される化合物は、RおよびR3’が、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)で表される化合物は、
およびR3’が、独立して、水素および置換もしくは非置換C1〜6アルキル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)で表される化合物は、
およびR3’が、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基を形成し、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、RとR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基、−CHORおよび−C(O)ORから選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、
およびR4’が、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、RとR4’は、独立して、水素および置換もしくは非置換C1〜9アルキル基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、
とR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHORおよび−C(O)ORから選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、RおよびR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基または置換もしくは非置換非芳香族ヘテロシクリル基を形成し、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、RおよびR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基または置換もしくは非置換非芳香族ヘテロシクリル基を形成し、mが1、Xが結合、nが0およびRが水素であり、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、RおよびR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基または置換もしくは非置換の飽和ヘテロシクリル基を形成し、mが1、Xが結合、nが0およびRが水素であり、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、RおよびR6’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−OR10、−CHOR10および−C(O)OR10から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、RおよびR6’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、R10は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、R11、R11’およびR11’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、式中、R11’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、R11、R11’およびR11’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、
11’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、R12、R12’およびR12’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、また式中、R12’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、R12、R12’およびR12’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、R12’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、R13は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、R13’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、R13は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、R13’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、R14、R14’およびR14’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基、非置換アリール基、非置換シクロアルキル基および非置換基ヘテロシクリル基から選択され、また式中、R14’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、R14、R14’およびR14’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基、非置換アリール基、非置換シクロアルキル基および非置換基ヘテロシクリル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、R14’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、Rはハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、および−ORから選択され、Rx’は水素、ハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、Rはハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基および−OR、から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、Rx’は水素、ハロゲン、または置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、
pは0または1であり、
mは1、2または3であり、
nは0、1または2であり、
Yは−CH−または−C(O)−であり、
Xは結合、−C(Rx’)−、−C(O)−または−O−であり、
は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基および置換もしくは非置換シクロアルキル基から選択され、式中、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、より好ましくはC1〜6アルキル基はメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル基、イソペンチル基またはネオペンチル基であり、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
シクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基のようなC3〜8シクロアルキル基であり、好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基のようなC3〜7シクロアルキル基であり、より好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基のようなC3〜6シクロアルキル基からなり、好ましくはシクロアルキル基はシクロプロピル基であり、および/または、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、式中、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、より好ましくはC1〜6アルキル基はメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基またはネオペンチル基であり、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
アリール基はフェニル基、ナフチル基およびアントラセン基から選択され、好ましくはナフチル基またはフェニル基であって、より好ましくはフェニル基であり、および/または、
ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、一以上の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、好ましくは少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、1個または2個の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、
より好ましくはイミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、より好ましくはピリジンであって、および/または、
シクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基のようなC3〜8シクロアルキル基であり、好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基のようなC3〜7シクロアルキル基であり、より好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基のようなC3〜6シクロアルキル基からなり、好ましくはシクロアルキル基はシクロプロピル基であり、および/または、
とR3’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、式中、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、好ましくはメチル基であり、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
とR3’、は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基を形成可能であって、式中、
シクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基のようなC3〜8シクロアルキル基であり、好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基のようなC3〜7シクロアルキル基であり、より好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基のようなC3〜6シクロアルキル基からなり、より好ましくはシクロアルキル基はシクロプロピル基であり、および/または、
とR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基、−CHORおよび−C(O)ORから選択され、式中、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、好ましくはメチル基であり、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
とR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHORおよび−C(O)ORから選択され、式中、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
とR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基または置換もしくは非置換非芳香族ヘテロシクリル基を形成可能であって、
非芳香族ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、一以上の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、好ましくは、非芳香族ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、1個または2個の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、
より好ましくはピペリジン、ピペラジン、テトラヒドロピラン、モルホリン、オキソピロリジンから選択され、好ましくは、非芳香族ヘテロシクリル基はテトラヒドロピランであって、および/または、
シクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基のようなC3〜8シクロアルキル基であり、好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基のようなC3〜7シクロアルキル基であり、より好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基のようなC3〜6シクロアルキル基からなり、より好ましくはシクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基であり、および/または、
とR6’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−OR10、−CHOR10および−C(O)OR10から選択され、式中、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、式中、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、式中、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
は水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基から選択され、式中、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
10は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、式中、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
11、R11’およびR11’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
11’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、式中、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
12、R12’およびR12’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
12’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、式中、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、好ましくはC1〜6アルキル基はメチル基であって、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
13は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
13’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、式中、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
14、R14’およびR14’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基、非置換アリール基、非置換シクロアルキル基および非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
14’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、式中、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
アリール基はフェニル基、ナフチル基、またはアントラセン基から選択され、好ましくはナフチル基またはフェニル基であり、および/または、
ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、一以上の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、、好ましくは少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、1個または2個の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、より好ましくはイミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、および/または、
シクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基のようなC3〜8シクロアルキル基であり、好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基のようなC3〜7シクロアルキル基であり、より好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基のようなC3〜6シクロアルキル基からなり、および/または、
はハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、および−ORから選択され、式中、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
x’は水素、ハロゲンまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、式中、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、本発明の実施形態のいずれかで定義されるRにおいて、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、より好ましくはC1〜6アルキル基はメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル基、イソペンチル基またはネオペンチル基であり、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
シクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基のようなC3〜8シクロアルキル基であり、好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基のようなC3〜7シクロアルキル基であり、より好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基のようなC3〜6シクロアルキル基からなり、好ましくはシクロアルキル基はシクロプロピル基であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、本発明の実施形態のいずれかで定義されるRにおいて、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、より好ましくはC1〜6アルキル基はメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基またはネオペンチル基であり、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
アリール基はフェニル基、ナフチル基およびアントラセン基から選択され、好ましくはナフチル基またはフェニル基であって、より好ましくはフェニル基であり、および/または、
ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、一以上の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、好ましくは少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、1個または2個の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、より好ましくはイミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、好ましくはピリジンであって、および/または、
シクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基のようなC3〜8シクロアルキル基であり、好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基のようなC3〜7シクロアルキル基であり、より好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基のようなC3〜6シクロアルキル基からなり、好ましくはシクロアルキル基はシクロプロピル基であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は本発明の実施形態のいずれかで定義されるRとR3’において、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、より好ましくはメチル基であって、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
シクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基のようなC3〜8シクロアルキル基であり、好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基のようなC3〜7シクロアルキル基であり、より好ましくは、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基のようなC3〜6シクロアルキル基からなり、より好ましくはシクロアルキル基はシクロプロピル基であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、本発明の実施形態のいずれかで定義されるRとR4’において、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、より好ましくはメチル基であって、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、本発明の実施形態のいずれかで定義されるRとR5’において、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
非芳香族ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、一以上の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、好ましくは、非芳香族ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、1個または2個の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、より好ましくはピペリジン、ピペラジン、テトラヒドロピラン、モルホリン、オキソピロリジンから選択され、好ましくは、非芳香族ヘテロシクリル基はテトラヒドロピランであって、および/または、
シクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基のようなC3〜8シクロアルキル基であり、好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基のようなC3〜7シクロアルキル基であり、より好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基のようなC3〜6シクロアルキル基からなり、より好ましくはisシクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、本発明の実施形態のいずれかで定義されるRとR6’において、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、本発明の実施形態のいずれかで定義されるRにおいて、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、本発明の実施形態のいずれかで定義されるRにおいて、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、本発明の実施形態のいずれかで定義されるRにおいて、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、本発明の実施形態のいずれかで定義されるR10において、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、本発明の実施形態のいずれかで定義されるR11、R11’およびR11’’において、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、本発明の実施形態のいずれかで定義されるR11’’’において、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、本発明の実施形態のいずれかで定義されるR12、R12’およびR12’’において、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、好ましくはC1〜6アルキル基はメチル基であって、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、in本発明の実施形態のいずれかで定義されるR12’’’において、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、本発明の実施形態のいずれかで定義されるR13とR13’’’において、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、本発明の実施形態のいずれかで定義されるR14、R14’およびR14’’において、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、および/または、
アリール基はフェニル基、ナフチル基、またはアントラセン基から選択され、好ましくはナフチル基またはフェニル基、および/または、
ヘテロシクリル基は、少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、一以上の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、好ましくは少なくとも1つの環の中に、窒素、酸素、および/または硫黄からなる群より選択される一以上のヘテロ原子が含まれている、1個または2個の飽和または不飽和環からなる複素環系であって、より好ましくはイミダゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、、ベンゾフラン、ベンズイミダゾール、インダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾジアゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、テトラヒドロピラン、モルホリン、インドリン、フラン、トリアゾール、イソオキサゾール、ピラゾール、チオフェン、ベンゾチオフェン、ピロール、ピラジン、ピロロ[2,3b]ピリジン、キノリン、イソキノリン、フタラジン、ベンゾ−1,2,5−チアジアゾール、インドール、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾールオキソピロリジン、ピリミジン、ベンゾジオキソラン、ベンゾジオキサン、カルバゾールおよびキナゾリンから選択され、および/または、
シクロアルキル基はシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、またはシクロオクチル基のようなC3〜8シクロアルキル基であり、好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、またはシクロヘプチル基のようなC3〜7シクロアルキル基であり、より好ましくはシクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基のようなC3〜6シクロアルキル基であり、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、本発明の実施形態のいずれかで定義されるR14’’’において、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、本発明の実施形態のいずれかで定義されるRにおいて、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体もしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、鏡像異性体および/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、本発明の実施形態のいずれかで定義されるRx’において、
1〜6アルキル基は、好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、イソプロピル基および2−メチルプロピル基から選択され、および/または、
2〜6−アルケニル基は、好ましくはエチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基およびヘキシレン基から選択され、および/または、
2〜6−アルキニル基は、好ましくはエチン基、プロピン基、ブチン基、ペンチン基およびヘキシン基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、
nは0、1または2であり、好ましくは、nは0であり、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、
mは1、2または3であり、好ましくはmは1または2であり、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、
pは0または1または2であり、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、
pは0または1であり、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、
Xは結合、−C(Rx’)−、−C(O)−または−O−であって、好ましくは、Xは結合または−O−であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
別の好ましい実施形態において、本発明の一般式(I)に係る化合物は、
Yは−CH−または−C(O)−であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、一般式(I)で表される化合物は、式中、Xは結合、−C(Rx’)−、−C(O)−または−O−であって、好ましくはXは結合または−O−であって、および/または、
mは1、2または3であり、好ましくはmは1または2であり、および/または、
nは0、1または2であり、好ましくはnは0であり、および/または、
pは0または1であり、好ましくはpは0であり、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)で表される化合物は、式(I’)で表される化合物であって、
Figure 2018533598

式中、R、R、R3、3’、R、R4‘、、R5‘、X、Y、mおよびpは上記あるいは下記に記載される通りである。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)で表される化合物は、式(I’)で表される化合物であって、
Figure 2018533598

式中、pは0または1であり、
mは1、2または3であり、
Yは−CH−または−C(O)−であり、
Xは結合、−C(Rx’)−、−C(O)−または−O−、式中、
はハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、および−ORから選択され、
x’は水素、ハロゲンまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基および置換もしくは非置換シクロアルキル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
とR3’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
あるいは、RとR3’、は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基を形成可能であって、
とR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基、−CHORおよび−C(O)ORから選択され、式中、
は水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基から選択され、
とR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHORおよび−C(O)ORから選択され、式中、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
あるいは、RとR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基または置換もしくは非置換非芳香族ヘテロシクリル基を形成可能であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)で表される化合物は、式(I’)で表される化合物であって、
Figure 2018533598

式中、pは0または1であり、
mは1、2または3であり、
Yは−CH−または−C(O)−であり、
Xは結合、−C(Rx’)−、−C(O)−または−O−であり、式中、
はハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、および−ORから選択され、
x’は水素、ハロゲンまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基および置換もしくは非置換シクロアルキル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
とR3’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
あるいは、RとR3’、は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基を形成可能であって、
とR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基、−CHORおよび−C(O)ORから選択され、
式中、Rは水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基から選択され、
とR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHORおよび−C(O)ORから選択され、式中、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
あるいは、RとR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基または置換もしくは非置換非芳香族ヘテロシクリル基を形成可能であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)で表される化合物は、式(I’)で表される化合物であって、
Figure 2018533598

式中、pは0または1であり、
mは1、2または3であり、
Yは−CH−または−C(O)−であり、
Xは結合、−C(Rx’)−、−C(O)−または−O−であり、式中、
はハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、および−ORから選択され、
x’は水素、ハロゲンまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基および置換もしくは非置換シクロアルキル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
とR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基、−CHORおよび−C(O)ORから選択され、式中、
は水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基から選択され、
とR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHORおよび−C(O)ORから選択され、式中、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
あるいは、RとR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基または置換もしくは非置換非芳香族ヘテロシクリル基を形成可能であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)で表される化合物は、式(I’)で表される化合物であって、
Figure 2018533598

式中、pは0または1であり、
mは1、2または3であり、
Yは−CH−または−C(O)−であって、
Xは結合、−C(Rx’)−、−C(O)−または−O−であって、式中、
はハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、および−ORから選択され、
x’は水素、ハロゲンまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基および置換もしくは非置換シクロアルキル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
とR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基、−CHORおよび−C(O)ORから選択され、式中、
は水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基から選択され、
とR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHORおよび−C(O)ORから選択され、式中、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
あるいは、RとR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基または置換もしくは非置換非芳香族ヘテロシクリル基を形成可能であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、一般式(I)で表される化合物は、式(I2’)で表される化合物であって、
Figure 2018533598

式中、R、R、R、R4‘、R、R5‘、X、Y、mおよびpは上記あるいは下記に記載される通りである。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、一般式(I)で表される化合物は、式(I2’)で表される化合物であって、
Figure 2018533598

式中、pは0または1であり、
mは1、2または3であり、
Yは−CH−または−C(O)−であり、
Xは結合、−C(Rx’)−、−C(O)−または−O−であり、式中、
はハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、および−ORから選択され、
x’は水素、ハロゲンまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基および置換もしくは非置換シクロアルキル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
とR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基、−CHORおよび−C(O)ORから選択され、式中、
は水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基から選択され、
とR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHORおよび−C(O)ORから選択され、式中、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
あるいは、RとR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基または置換もしくは非置換非芳香族ヘテロシクリル基を形成可能であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、一般式(I)で表される化合物は、式(I3’)で表される化合物であって、
Figure 2018533598

式中、R、R、R、R4‘、R、R5‘、X、Y、mおよびpは上記あるいは下記に記載される通りである。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、一般式(I)で表される化合物は、式(I3’)で表される化合物であって、
Figure 2018533598

式中、pは0または1であり、
mは1、2または3であり、
Xは結合、−C(Rx’)−、−C(O)−または−O−であり、式中、
はハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、および−ORから選択され、
x’は水素、ハロゲンまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基および置換もしくは非置換シクロアルキル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
とR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基、−CHORおよび−C(O)ORから選択され、式中、
は水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基から選択され、
とR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHORおよび−C(O)ORから選択され、式中、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
あるいは、RとR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基または置換もしくは非置換非芳香族ヘテロシクリル基を形成可能であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、一般式(I)で表される化合物は、式(I4’)で表される化合物であって、
Figure 2018533598

式中、R、R、mおよびpは上記あるいは下記に記載される通りである。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、一般式(I)で表される化合物は、式(I4’)で表される化合物であって、
Figure 2018533598

式中、pは0または1であり、
mは1、2または3であり、
は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基および置換もしくは非置換シクロアルキル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明のさらなる好ましい実施形態において、一般式(I)で表される化合物は、式(I5’)で表される化合物であって、
Figure 2018533598

式中、mは1、2または3であり、
は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基および置換もしくは非置換シクロアルキル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の別の好ましい実施形態において、一般式(I)で表される化合物は、式(I’)で表される化合物であって、
Figure 2018533598

式中、mは1、2または3であり、
Yは−CH−または−C(O)−であり、
Xは結合、−C(Rx’)−、−C(O)−または−O−であり、
はハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、および−ORから選択され、
x’は水素、ハロゲンまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基および置換もしくは非置換シクロアルキル基から選択され、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
とR3’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
あるいは、RとR3’、は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基を形成可能であって、
とR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHORおよび−C(O)ORから選択され、式中、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
あるいは、RとR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基または置換もしくは非置換非芳香族ヘテロシクリル基を形成可能であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
好ましい実施形態において、Rはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基およびシクロプロピル基から選択される置換基もしくは非置換基である。
好ましい実施形態において、Rはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基およびシクロプロピル基から選択される非置換基である。
好ましい実施形態において、Rが置換もしくは非置換シクロプロピル基、好ましくは非置換シクロプロピル基である。
好ましい実施形態において、Rは水素または、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ネオ−ペンチル基、シクロプロピル基、フェニル基およびピリジンから選択される置換基もしくは非置換基であって、より好ましくは、水素または、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ネオ−ペンチル基、シクロプロピル基から選択される非置換基、またはフェニル基およびピリジンから選択される置換基もしくは非置換基である。
好ましい実施形態において、RとR3’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロプロピル基、好ましくは非置換シクロプロピル基を形成可能である。
好ましい実施形態において、Rは水素または置換もしくは非置換メチル基であって、好ましくはRは水素または非置換メチル基である。
好ましい実施形態において、R3’は水素または置換もしくは非置換メチル基であり、好ましくはR3’は水素または非置換メチル基である。
好ましい実施形態において、R3’が水素である一方でRは置換もしくは非置換メチル基、好ましくはR3’が水素である一方でRは非置換メチル基である。
好ましい実施形態において、Rが水素である一方で、R3’は置換もしくは非置換メチル基であって、好ましくはRが水素である一方でR3’は非置換メチル基である。
好ましい実施形態において、RとR3’は両方とも置換もしくは非置換メチル基であり、好ましくはRとR3’は両方とも非置換メチル基である。
好ましい実施形態において、RとR3’は両方とも水素である。
好ましい実施形態において、Rは水素または置換もしくは非置換メチル基であって、好ましくはRは水素または非置換メチル基である。
好ましい実施形態において、R4’は水素である.
好ましい実施形態において、R4’が水素である一方でRは置換もしくは非置換メチル基であって、好ましくはR4’が水素である一方でRは非置換メチル基である。
好ましい実施形態において、RとR4’は両方とも水素である。
好ましい実施形態において、RとR5’は両方とも水素である。
好ましい実施形態において、RとR5’は、結合しているC原子と共に、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基またはテトラヒドロピランから選択される置換基もしくは非置換基を形成し、好ましくはシクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基またはテトラヒドロピランから選択される非置換基である。
好ましい実施形態において、RとR6’は両方とも水素である。
好ましい実施形態において、Xは結合である。
好ましい実施形態において、Xは−O−である。
好ましい実施形態において、Yは−CH−である。
好ましい実施形態において、Yは−C(O)−である。
別の好ましい実施形態において、nは0である。
別の好ましい実施形態において、nは1である。
別の好ましい実施形態において、nは2である。
別の好ましい実施形態において、mは1または2である。
別の好ましい実施形態において、pは0、1または2である。
別の好ましい実施形態において、pは0または1である。
別の好ましい実施形態において、pは0である。
特定の実施形態において、ハロゲンはフッ素または塩素である。
本発明の好ましいさらなる実施形態において、一般式(I)で表される化合物は、
Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598

から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明の好ましいさらなる実施形態において、一般式(I)で表される化合物は、
Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598

から選択され、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式(I)で表される本発明の化合物に係る実施形態において、
は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基および置換もしくは非置換シクロアルキル基から選択され、
の前記シクロアルキル基が置換される場合、ハロゲン、−R11、−OR11、−NO、−NR1111’’’、NR11C(O)R11’、−NR11S(O)11’、−S(O)NR1111’、−NR11C(O)NR11’11’’、−SR11、−S(O)R11、S(O)11、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR11、−C(O)NR1111’、−OCHCHOH、−NR11S(O)NR11’11’’およびC(CHOR11から選択される一以上の置換基により置換され、
さらに、Rのシクロアルキル基が置換される場合、▽または=Oにより置換可能であって、
のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基が置換される場合、−OR11、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基および−NR1111’’’から選択される一以上の置換基により置換され、式中、
11、R11’およびR11’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、また式中、
11’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式(I)で表される本発明の化合物に係る別の実施形態において、
は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、式中、
の前記シクロアルキル基、アリール基またはヘテロシクリル基が置換される場合、ハロゲン、−R12、−OR12、−NO、−NR1212’’’、NR12C(O)R12’、−NR12S(O)12’、−S(O)NR1212’、−NR12C(O)NR12’12’’、−SR12、−S(O)R12、S(O)12、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR12、−C(O)NR1212’、−OCHCHOH、−NR12S(O)NR12’12’’およびC(CHOR12から選択される一以上の置換基により置換され、
さらに、R中のシクロアルキル基基または非芳香族ヘテロシクリル基が置換される場合、▽または=Oにより置換可能であって、式中、
中のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基が置換される場合、−OR12、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基および−NR1212’’’から選択される一以上の置換基により置換され、式中、
12、R12’およびR12’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、また式中、
12’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式(I)で表される本発明の化合物に係る別の実施形態において、
またはRにおいて定義されたもの以外のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基が置換される場合、−OR13、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基および−NR1313’’’から選択される一以上の置換基により置換され、式中、
13は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
13’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式(I)で表される本発明の化合物に係る別の実施形態において、
またはRにおいて定義されたもの以外のアリール基、ヘテロシクリル基またはシクロアルキル基が置換される場合、ハロゲン、−R14、−OR14、−NO、−NR1414’’’、NR14C(O)R14’、−NR14S(O)14’、−S(O)NR1414’、−NR14C(O)NR14’14’’、−SR14、−S(O)R14、S(O)14、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR14、−C(O)NR1414’、−OCHCHOH、−NR14S(O)NR14’14’’およびC(CHOR14から選択される一以上の置換基により置換され、
さらに、RまたはRにおいて定義されたもの以外のシクロアルキル基または非芳香族ヘテロシクリル基が置換される場合、▽または=Oにより置換可能であって、
14、R14’およびR14’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基、非置換アリール基、非置換シクロアルキル基および非置換基ヘテロシクリル基から選択され、また
14’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式(I)で表される本発明の化合物に係る実施形態において、および、本発明のいずれかの実施形態のRに関連して、
のシクロアルキル基が置換される場合、ハロゲン、−R11、−OR11、−NO、−NR1111’’’、NR11C(O)R11’、−NR11S(O)11’、−S(O)NR1111’、−NR11C(O)NR11’11’’、−SR11、−S(O)R11、S(O)11、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR11、−C(O)NR1111’、−OCHCHOH、−NR11S(O)NR11’11’’およびC(CHOR11から選択される一以上の置換基により置換され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式(I)で表される本発明の化合物に係る実施形態において、および、本発明のいずれかの実施形態のRに関連して、
のシクロアルキル基が置換される場合、▽または=Oにより置換可能であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式(I)で表される本発明の化合物に係る実施形態において、および、本発明のいずれかの実施形態のRに関連して、
中のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基が置換される場合、−OR11、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基および−NR1111’’’から選択される一以上の置換基により置換され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式(I)で表される本発明の化合物に係る実施形態において、および、本発明のいずれかの実施形態のRに関連して、
のシクロアルキル基、アリール基またはヘテロシクリル基が置換される場合、ハロゲン、−R12、−OR12、−NO、−NR1212’’’、NR12C(O)R12’、−NR12S(O)12’、−S(O)NR1212’、−NR12C(O)NR12’12’’、−SR12、−S(O)R12、S(O)12、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR12、−C(O)NR1212’、−OCHCHOH、−NR12S(O)NR12’12’’およびC(CHOR12から選択される一以上の置換基により置換され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式(I)で表される本発明の化合物に係る実施形態において、および、本発明のいずれかの実施形態のRに関連して、R中のシクロアルキル基または非芳香族ヘテロシクリル基が置換される場合、▽または=Oにより置換可能であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式(I)で表される本発明の化合物に係る実施形態において、および、本発明のいずれかの実施形態のRに関連して、R中のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基が置換される場合、−OR12、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基および−NR1212’’’から選択される一以上の置換基により置換され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式(I)で表される本発明の化合物に係る実施形態において、本発明のいずれかの実施形態のRまたはRで定義されるもの以外のアルキル基などに関連して、
またはRで定義されるもの以外のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基が置換される場合、−OR13、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基および−NR1313’’’から選択される一以上の置換基により置換され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式(I)で表される本発明の化合物に係る実施形態において、および本発明のいずれかの実施形態のRまたはRで定義されるもの以外のシクロアルキル基、アリール基またはヘテロシクリル基に関連して、
またはRで定義されるもの以外のアリール基、ヘテロシクリル基またはシクロアルキル基が置換される場合、ハロゲン、−R14、−OR14、−NO、−NR1414’’’、NR14C(O)R14’、−NR14S(O)14’、−S(O)NR1414’、−NR14C(O)NR14’14’’、−SR14、−S(O)R14、S(O)14、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR14、−C(O)NR1414’、−OCHCHOH、−NR14S(O)NR14’14’’およびC(CHOR14から選択される一以上の置換基により置換され、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式(I)で表される本発明の化合物に係る実施形態において、および本発明のいずれかの実施形態のRまたはRで定義されるもの以外のシクロアルキル基、アリール基またはヘテロシクリル基に関連して、RまたはRで定義されるもの以外のシクロアルキル基または非芳香族ヘテロシクリル基が置換される場合、▽または=Oにより置換可能であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式(I)で表される本発明の化合物に係る実施形態において、ハロゲンはフッ素、塩素、ヨウ素または臭素であり、より好ましくはフッ素または塩素であり、より好ましくはフッ素であって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式(I)で表される本発明の化合物に係る実施形態において、ハロアルキル基は−CFであって、
任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
一般式(I)で表される本発明の化合物に係る別の実施形態において、ハロアルコキシ基は−OCFであり、任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物である。
本発明は、σ受容体のリガンドとして作用する化合物または化学的に関連する一連の化合物を提供することを目的としているので、非常に好ましい実施形態においては、σ受容体のリガンドとして作用する化合物、特に、好ましくは<1000nM、より好ましくは<500nM、さらにより好ましくは<100nMであるKとして表される結合を有する化合物が選択される。
以下では、「本発明の化合物」という句が使用される。これは、一般式(I)、(I’)、(Ia’)、(Ib’)、(Ic’)、(I’)、(I’)、(I’)、(I’)、(I’)または(I’)による上述の本発明による任意の化合物として理解されるべきである。
上述の式(I)で表される本発明の化合物は、多重結合の存在に依存するキラル中心または異性体の存在に依存するエナンチオマー(例えば、Z、E)を含んでいてもよい。単一の異性体、エナンチオマーまたはジアステレオマーおよびそれらの混合物は、本発明の範囲内に入る。
一般にプロセスは以下の実験部分で説明される。出発物質は、市販されているか、または従来の方法によって調製することができる。
本発明の好ましい態様は、式(I)による化合物の製造方法でもある。
本発明の好ましい態様は、式(I)の化合物を製造するプロセスであって、
Figure 2018533598

式中、R、R、R、R3’、R、R4’、R、R5’、R、R6’、m、n、p、XおよびYは明細書において定義したとおりであり、スキーム1〜4に従う。
以下に記載されるすべてのプロセスと使用において、R、R、R、R3’、R、R4’、R、R5’、R、R6’、m、n、p、XおよびYの値は(明記しない限り)明細書において定義したとおりであり、LGは、ハロゲン、メシラート、トシラートまたはトリフラートなどの脱離基を表し、ただし、Y=COの場合、それはクロロ基またはブロモ基のみであってもよく、Vはアルデヒドまたは別の脱離基(例えば、ハロゲン、メシラート、トシラートまたはトリフラート)を表し、P’は適切な保護基(好ましくは4−メトキシベンジル基またはベンジル基)を表す。
本発明の好ましい実施形態は、一般式(I)の化合物を調製するためのプロセスであって、前記プロセスは、
a)式VIIaの化合物の分子内環化、
Figure 2018533598

または
b)式VIIIHの化合物の式IX、XまたはXIの化合物との反応を含み、
Figure 2018533598

Figure 2018533598

または
c1)YがCHのとき、式XIVの化合物の式XVの化合物とのアルキル化が用いられ、
Figure 2018533598

Figure 2018533598

このとき式XVの化合物はアルキル化剤であって、またVは脱離基であり、場合によっては、式XIVの化合物の式XVとの還元的アミノ化反応が用いられ、このときXVの化合物はアルデヒドであって、またVはC(O)H基であり、あるいは
c2)YがC(O)のとき、式XIVの化合物の式XVの化合物とのアルキル化が用いられ、
Figure 2018533598

Figure 2018533598

このとき式XVの化合物はアルキル化剤であってまたVは脱離基である。
本発明の別の実施形態は一般式(I)で表される化合物の調製プロセスであって、前記プロセスには式VIIaの化合物の分子内環化が含まれる。
Figure 2018533598
本発明の別の実施形態は一般式(I)で表される化合物の調製プロセスであって、前記プロセスには式VIIIHの化合物の式IX、XまたはXIの化合物との反応が含まれる。
Figure 2018533598

Figure 2018533598
本発明の別の実施形態は、式中、YがCHである一般式(I)で表される化合物の調製プロセスであって、前記プロセスには式XIVの化合物の式XVの化合物とのアルキル化が含まれ、
Figure 2018533598

Figure 2018533598

ここで、式XVの化合物はアルキル化剤であって、またVは脱離基であり、場合によっては、式XIVの化合物の式XVの化合物による還元的アミノ化反応が用いられ、このときXVの化合物はアルデヒドであって、またVはC(O)H基である。
本発明の別の実施形態は、式中、YがC(O)である一般式(I)で表される化合物の、式XIVで表される化合物の式XVの化合物とのアルキル化を用いた調製プロセスであって、
Figure 2018533598


Figure 2018533598

ここで式XVの化合物はアルキル化剤であって、またVは脱離基である。
本発明の別の実施形態は一般式(I)で表される化合物の調製プロセスであって、
式中、YはCOを表し、またRとR3’は、結合しているC原子と共に、シクロプロピル基(式Icの化合物)を形成し、
Figure 2018533598


前記プロセスには以下が含まれている
a)式Ibで表され、式中、R=Rs’=Hでかつs=1である化合物の強塩基による処理
Figure 2018533598

または
b)式XXIの化合物でのシクロプロパン化反応
Figure 2018533598

または
c)式XXVの化合物の式XVとの化合物とのアルキル化であって、
Figure 2018533598

Figure 2018533598

ここで式XVの化合物はアルキル化剤であり、またVは脱離基であって、または
d)式XIXHの化合物の、式IX、XまたはXIの化合物との反応。
Figure 2018533598

Figure 2018533598

本発明の別の好ましい実施形態は一般式(I)で表される化合物の調製プロセスであって、式中、YはCOを表し、またRとR3’は、結合しているC原子と共に、シクロプロピル基(式Icの化合物)を形成し、
Figure 2018533598

前記プロセスには式Ibで表され、R=Rs’=Hでかつs=1の化合物の強塩基による処理が含まれている。
Figure 2018533598
本発明の別の好ましい実施形態は、一般式(I)で表される化合物の調製プロセスであって、式中、YはCOを表し、またRとR3’は、結合しているC原子と共に、シクロプロピル基(式Icの化合物)を形成し、
Figure 2018533598

前記プロセスには式XXIの化合物でのシクロプロパン化反応が含まれる。
Figure 2018533598
本発明の別の好ましい実施形態は一般式(I)で表される化合物の調製プロセスであって、式中、YはCOを表し、またRとR3’は、結合しているC原子と共に、シクロプロピル基(式Icの化合物)を形成し、
Figure 2018533598

前記プロセスには式XXVの化合物の式XVの化合物とのアルキル化が含まれ、
Figure 2018533598

Figure 2018533598

ここで式XVの化合物はアルキル化剤で、またVは脱離基を表す。
本発明の別の好ましい実施形態は一般式(I)で表される化合物の調製プロセスであって、式中、YはCOを表し、またRとR3’は、結合しているC原子と共に、シクロプロピル基(式Icの化合物)を形成し、
Figure 2018533598

前記プロセスには式XIXHの化合物の式IX、XまたはXIの化合物との反応が含まれている。
Figure 2018533598

Figure 2018533598
別の好ましい実施形態では、式(I)で表される化合物の調製のために式II、IIP、III、IIIP、IVa、IVb、Vb、VbP、Va、VaP、VI、VIIa、VIIb、VIIb、VIIbP、VIIIP、VIIIH、IX、X、XI、XII、XIIP、XIII、XIIIP、XIV、XIVP、XIVH、XV、XVI、XVIP、XVIH、Ia、XVIIP、XVIIH、Ib、XVIIIP、Ic、XIXP、XIXH、Id、XXP、XXH、XXI、XXIP、XXIH、XXII、XXIIP、XXIIH、XXIII、XXIIIP、XXIIIH、XXIV、XXIVP、XXIVH、XXV、XXVP、XXVH、Ie、XXVIP、XXVIH、XXVIIa、XXVIIb、XXVIIc、If、XXVIIIP、XXVIIIH、Ig、XXIXP、XXIXH、Ih、XXXP、XXXH、XXXI、XXXIP、XXXIH、XXXII、XXXIIP、XXXIIH、XXXIII、XXXIIIP、XXXIIIH、XXXIV、XXXIVPまたはXXXIVHで表される化合物が使用される。
Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598
得られた反応生成物は、必要に応じて、結晶化およびクロマトグラフィーなどの従来の方法によって精製され得る。本発明の化合物の調製のための上記の方法が、立体異性体の混合物を生じさせる場合、これらの異性体は、分取クロマトグラフィーなどの従来の技術によって分離され得る。キラル中心がある場合、化合物は、ラセミ体として調製され得、または個々のエナンチオマーが、エナンチオ選択的な合成または分解のいずれかによって調製され得る。
本発明の化合物の1つの好ましい薬学的に許容できる形態は、医薬組成物中のこのような形態を含む結晶形態である。本発明の化合物の塩およびさらに溶媒和物の場合、さらなるイオンおよび溶媒部分も、非毒性でなければならない。本発明の化合物は、様々な多形を示してもよく、本発明は全てのこのような形態を包含することを意図している。
本発明の別の態様は、一般式Iで表される上記の本発明に係る化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは立体異性体と、薬学的に許容できる担体、補助剤またはビヒクルとを含む医薬組成物を指す。したがって、本発明は、患者に投与するための、本発明の化合物、またはその薬学的に許容できる塩もしくは立体異性体を、薬学的に許容できる担体、補助剤、またはビヒクルとともに含む医薬組成物を提供する。
医薬組成物の例としては、経口、局所または非経口投与用の任意の固体(錠剤、ピル、カプセル剤、粒剤など)または液体(液剤、懸濁剤または乳剤)組成物が挙げられる。
好ましい実施形態において、医薬組成物は、固体または液体のいずれかの経口剤形である。経口投与用の好適な剤形は、錠剤、カプセル剤、シロップまたは液剤であってもよく、結合剤、例えばシロップ、アカシア、ゼラチン、ソルビトール、トラガカント、またはポリビニルピロリドン、充填剤、例えばラクトース、糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウム、ソルビトールまたはグリシン、錠剤化潤滑剤、例えばステアリン酸マグネシウム、崩壊剤、例えばデンプン、ポリビニルピロリドン、デンプングリコール酸ナトリウムまたは微結晶性セルロース、またはラウリル硫酸ナトリウムなどの薬学的に許容できる湿潤剤などの、当該技術分野で公知の従来の賦形剤を含有し得る。
固体経口用組成物は、混合、充填または打錠の従来の方法によって調製され得る。繰り返される混合操作を用いて、大量の充填剤を用いて活性剤をそれらの組成物全体に分配することができる。このような操作は、当該技術分野において慣用的である。錠剤は、例えば、湿式または乾式造粒によって調製され得、通常の製薬実務において周知の方法にしたがって、特に腸溶コーティングを用いて任意選択的に被覆され得る。
医薬組成物はまた、適切な単位剤形の、滅菌液剤、懸濁剤または凍結乾燥化生成物など、非経口投与用にも適応され得る。増量剤、緩衝剤または界面活性剤などの適切な賦形剤が使用できる。
上記の製剤は、スペイン薬局方および米国薬局方ならびに同様の参考文書に記載または引用されるものなどの標準的な方法を用いて調製される。
本発明の化合物または組成物の投与は、静脈内注射、経口用製剤、および腹腔内および静脈内投与などの任意の好適な方法によって行ってもよい。患者の利便性および治療される疾病の慢性的性質のためには、経口投与が好ましい。
一般に、本発明の化合物の有効な投与量は、選択される化合物の相対的有効性、治療される疾患の重症度および患者の体重に応じて決まる。しかしながら、活性化合物は、典型的に、0.1〜1000mg/kg/日の範囲の典型的な総1日用量で、1日1回または複数回、例えば1日1、2、3または4回投与される。
本発明の化合物および組成物は、併用療法を提供するために他の薬剤とともに使用され得る。他の薬剤が、同じ組成物の一部を成してもよく、または同時投与または異なる時点での投与のための別個の組成物として提供され得る。
本発明の別の態様は、薬剤の製造における本発明の化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは異性体の使用を指す。
本発明の別の態様は、薬剤乱用または薬物中毒の治療のための薬剤として使用するための、一般式Iで表される上記の本発明の化合物またはその薬学的に許容できる塩もしくは異性体を指す。
本発明の別の態様は、薬剤乱用または薬物中毒の治療または予防のための薬剤の製造における本発明の化合物の使用を指す。
本発明の別の態様は、薬剤乱用または薬物中毒を治療または予防する方法であって、このような治療を必要とする患者に、治療的に有効な量の上で定義される化合物またはその医薬組成物を投与する工程を含む方法に関する。
本発明は、実施例によって以下で説明される。これらの説明は、例として示されるに過ぎず、本発明の一般的な趣旨を限定するものではない。
一般的な実験部分(合成および分析の方法および装置)
スキーム1
以下のスキームに示すとおり、式IIのケトンから出発する、一般式(I)の化合物を調製するための4ステッププロセスが説明されており、式中、R、R、R、R3’、R、R4’、R、R5’、R、R6’、X、Y、m、nおよびpは、式(I)の化合物について上で定義された意味を有し、LGはハロゲン、メシラート、トシラートまたはトリフラートなどの脱離基を表し、ただしY=COの場合はクロロ基またはブロモ基のみであり、Vはアルデヒドまたは別の脱離基(例えばハロゲン、メシラート、トシラートまたはトリフラート)を表し、Pは適切な保護基(好ましくはBoc)を表し、またP’は直交保護基(好ましくは4−メトキシベンジル基またはベンジル基)を表す。
Figure 2018533598
4ステッププロセスは以下に説明されるように実施される。
ステップ1:ジメチルスルホキシドまたは1,2−ジメトキシエタンまたは混合物などの適切な非プロトン性溶媒中で、かつ、水素化ナトリウムまたはカリウムtert−ブトキシドなどの強塩基の存在下で、適切な温度、好ましくは0℃〜60℃の適切な温度で、ヨウ化トリメチルスルホキソニウムまたはヨウ化トリメチルスルホニウムなどの適切なメチルトランスファー試薬で式IIの化合物を処理することで式IIIの化合物を調製する。
ステップ2:アルコール、好ましくはエタノール−水混合物などの適切な溶媒中で、室温と還流温度の間の適切な温度で、式IIIの化合物を式IVaのアミンと反応させることによって、式Vaの化合物を調製する。
ステップ3:式Vaの化合物を式VIの化合物と反応させることによって、式VIIaの化合物を調製する。Yの意味によっては、式VIの化合物は異なる性質を有することがあり、異なる反応条件が適用される。
a)YがCOを表す場合、VIはアシル化剤である。アシル化反応は、ジクロロメタンまたは酢酸エチル−水混合物などの適切な溶媒中で、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基またはKCOなどの無機塩基の存在下で、好ましくは−78℃と室温の間の適切な温度で行われる。
b)YがCHを表す場合、VIはアルキル化剤である。アルキル化反応は、アセトニトリル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサンまたはジメチルホルムアミドなどの適切な溶媒中で、KCO、CsCOまたはNaHなどの無機塩基またはトリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基の存在下で、室温と還流温度の間の適切な温度で行うことができる。存在するOH基は、アルキル化反応の前に保護を必要とすることがある。
ステップ4:式VIIaの化合物の分子内環化により、式Iの化合物にする。環化反応は、テトラヒドロフランなどの適切な溶媒中で、カリウムtert−ブトキシドまたは水素化ナトリウムのような強塩基の存在下で、そして−78℃と還流温度の間の適切な温度で、好ましくは冷却しながら行われる。
あるいは、スキーム1に示すように、式VIIIHの化合物を式IX、XまたはXIの化合物と反応させることにより、合成の最終ステップにおいて−(CR5’X(CR6’基を組み込むことができる。式VIIIHの化合物は、式VIIIPの化合物の脱保護によって得られ、式中、Pは適切な保護基を表し、より好ましくはBoc(tert−ブトキシカルボニル)基である。保護基がBocのとき、脱保護は、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサンまたはメタノジエチルエーテルなどの適切な溶媒中で、またはジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸を用いて、HClなどの強酸の溶液を加えることによって行うことができる。式VIIIPの化合物は、式Iの化合物の合成について説明したのと同じ手順に従って、式IIPの化合物から調製される。
式VIIIHの化合物(あるいはトリフルオロ酢酸塩または塩酸塩などの適切な塩)と式IXの化合物のアルキル化反応は、アセトニトリル、ジクロロメタン、1,4−ジオキサンまたはジメチルホルムアミドなどの適切な溶媒中、好ましくはアセトニトリル中で、KCOまたはCsCOなどの無機塩基、またはトリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基の存在下で、好ましくはKCOの存在下で、室温と還流温度の間の適切な温度で、好ましくは加熱しながら行われ、場合によっては、マイクロ波反応器中で反応が行われる。さらに、NaIなどの活性化剤を使用することができる。
式VIIIHの化合物と式Xの化合物の間の還元的アミノ化反応は、還元剤、好ましくはトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウムの存在下で、非プロトン性溶媒、好ましくはテトラヒドロフランジクロロメタンまたはジクロロエタン中で、場合によっては酸、好ましくは酢酸の存在下で行われる。
式VIIIHの化合物と式XIの化合物の縮合反応は、好ましくはエタノール、イソプロパノール、n−ブタノール、または2−メトキシエタノールなどの適切な溶媒中で行われ、任意選択的に、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンなどの有機塩基の存在下で、室温と還流温度の間の適切な温度で、好ましくは加熱しながら行われ、場合によっては、マイクロ波反応器中でアルキル化反応が行われる。
別の代替的なアプローチでは、−(CR4’置換基は、式XIVの化合物と式XVの化合物との反応により、後でこの手順に組み込むことができる。Yの意味に応じて、Vは異なる性質を有することができ、異なる反応条件が適用される。
a)YがCHである場合、化合物XVはアルキル化剤であり、Vはハロゲン、メシレート、トシレートまたはトリフレートなどの脱離基を表す。アルキル化反応は、式VIIIHの化合物と式VIIIHの化合物の反応について上述したのと同じ反応条件下で行われる。あるいは、化合物XVは、VがC(O)−H基を表すアルデヒドであってもよい。還元的アミノ化反応は、式VIIIHの化合物と式Xの化合物の反応について上述したのと同じ反応条件下で行われる。
b)YがC(O)である場合、化合物XVはアルキル化剤であり、Vはハロゲン、メシラート、トシラートまたはトリフラートなどの脱離基を表す。このアルキル化反応は、非プロトン性溶媒、好ましくはジメチルホルムアミド中で、NaHなどの無機塩基の存在下で、好適な温度、好ましくは室温から60℃の間で行われる。
式XIVの化合物は、式Iの化合物の合成について説明したのと類似の手順に従って合成されるが、アミンIVaの代わりにアンモニアを使用してステップ2を行う。あるいは、YがC(O)である場合、式XIVの化合物は、上述のように、式XIVHの化合物(式XIVPの化合物から調製され、Pは適切な保護基を表す)と式IX、XまたはXIの化合物の反応によって調製することができる。
さらに、式XIVの化合物は、式XVIの化合物から調製することができ、P’は適切な直交保護基を表す。YがC(O)である場合、P’は好ましくは4−メトキシベンジル基であり、脱保護反応は、アセトニトリル−水の混合物などの適切な溶媒中で硝酸セリウムアンモニウムを用いて、またはトリフルオロ酢酸または塩酸中での加熱によって行われる。Yが−CH−である場合、P’は好ましくは4−メトキシベンジル基またはベンジル基であり、脱保護反応は、好ましくは水素雰囲気下および金属触媒下の水素化によって、好ましくは、メタノールまたはエタノールなどの適切な溶媒中で、場合によっては酢酸または塩酸などの酸の存在下で、触媒としてのパラジウム担持木炭の使用によって行われる。
式XVIの化合物は、式IIIの化合物から、式Iの化合物の合成について説明したのと類似の手順に従って合成される。あるいは、式XVIの化合物は、上述のように、式XVIHの化合物(式XVIPの化合物から調製され、Pは適切な保護基を表す)と式IX、XまたはXIの化合物の反応によって調製することができる。
一般式II、IIP、IVa、IVb、VI、IX、X、XIおよびXVで表され、式中、R、R、R、R3’、R、R4’、R、R5’、R、R6’、X、Y、m、nおよびpが上で定められた意味を有する化合物は、市販されているか、または参考文献に記載されている従来の方法によって調製することができる。
スキーム2
YがCOを表しRとR3’が結合C原子と共にシクロアルキル基(式Iaの化合物)を形成する一般式(I)の化合物の調製は、以下のスキームに説明されており、
Figure 2018533598
式中、R、R、R、R4’、R、R5’、R、R6’、X、Y、m、nおよびpは、式(I)の化合物について上で定義された意味を有し、sは1、2、3または4を表し、RとRs’は水素またはアルキル基を表し、LGはハロゲン、メシラート、トシラートまたはトリフラートなどの脱離基を表し、Vはアルデヒドまたは別の脱離基(例えばハロゲン、メシラート、トシラートまたはトリフラート)を表し、Pは適切な保護基(好ましくはBoc)を表し、P’は適切な直交保護基(好ましくは4−メトキシベンジル基)を表し、Qはメチル基またはベンジル基を表す。
式Iaの化合物は、テトラヒドロフランなどの非プロトン性溶媒中で、適切な温度で、好ましくは冷却して、リチウムジイソプロピルアミドまたはカリウムtert−ブトキシドなどの強塩基で処理することによって、式Ibの化合物から調製することができる。そして同様に、式Icの化合物(R=Rs’=Hおよびs=1)は、同じ反応条件下で、式Ibの化合物から調製することができる。
あるいは、式Icの化合物は、式XXIの化合物から調製することができる。シクロプロパン化反応は、ジメチルスルホキシドなどの適切な非プロトン性溶媒中で、水素化ナトリウムまたはカリウムtert−ブトキシドなどの強塩基の存在下で、適切な温度、好ましくは室温と60℃の間で、ヨウ化トリメチルスルホキソニウムまたはヨウ化トリメチルスルホニウムなどの適切なメチルトランスファー試薬を使用して行われる。あるいは、ジエチルエーテルなどの適切な非プロトン性溶媒中で、ジヨードメタン、亜鉛−銅、亜鉛ヨウ化物またはジエチル亜鉛などの亜鉛源で式XXIの化合物を処理することを含む、典型的なシモンズ・スミス反応の条件を使用することができる。
式XXIの化合物は、Qがメチル基またはベンジル基を表す式Idの化合物から調製することができる。脱離反応は、カリウムtert−ブトキシドなどの塩基の存在下で、テトラヒドロフランなどの適切な溶媒中で行われる。
別の代替的なアプローチでは、−(CR4’置換基は、後でこの合成に組み込むことができる。したがって、式IaおよびIcの化合物は、式XIVの化合物から式Iの化合物を調製するためのスキーム1に記載の反応条件に従って、それぞれ式XXIIIおよびXXVの化合物から調製することができる。式XXIIIおよびXXVの化合物は、それぞれ、スキーム1に記載の条件に従って、適切な保護された前駆体XXIIおよびXXIVから調製することができる。
さらに、式Iの化合物の合成のためのスキーム1に記載のように、脱保護に続いて式IXまたはXまたはXIの化合物と反応させることによって、合成の最終ステップにおいて−(CR5’X(CR6’を組み込んで、適切な保護された前駆体から式IaおよびIcの化合物を調製することができる。
一般式IbおよびIdの化合物は、適切な出発物質を用いて、式Vaの化合物からスキーム1に記載の手順によって調製することができる。一般式XXIIおよびXXIVの化合物は、対応する保護された出発物質を用いて、式IaおよびIcの化合物を調製するためのスキーム2に記載の手順に従って調製することができる。
スキーム3およびスキーム4
式(I)の化合物は、下記のスキーム3および4に記載のように、式(I)の他の化合物から出発して調製することもできる。
式Ia、IfおよびIgの化合物は、スキーム3に示すように、式Ieの化合物から調製することができ、
Figure 2018533598

式中、R、R、R、R3’、R、R4’、R、R5’、R、R6’、X、m、nおよびpは、式(I)の化合物について上で定義された意味を有し、sは1、2、3または4を表し、RとRs’は水素またはアルキル基を表し、LG、X’およびX’’は独立してハロゲン、メシラート、トシラートまたはトリフラートなどの脱離基を表し、またPは適切な保護基(好ましくはBoc)を表す。
式Ifの化合物は、リチウムジイソプロピルアミドまたはカリウムtert−ブトキシドなどの強塩基の存在下で、テトラヒドロフランなどの非プロトン性溶媒中で、適切な温度、好ましくは−78℃と室温の間で、式Ieの化合物を式XXVIIaのアルキル化剤で処理することによって調製することができる。第2のアルキル化を同じ反応条件下で実施して、式Igの化合物を調製することができる。同様の二重アルキル化プロセスは、式Iaの化合物を調製するためのスキーム2に記載の手順の代わりに、式Ieの化合物を式XXVIIcのアルキル化剤と反応させることによって、式Iaの化合物の調製に用いることができる。
さらに、式Iの化合物の調製のためのスキーム1に記載の反応条件下で、脱保護に続いて式IXまたはXまたはXIの化合物と反応させることによって、合成の最終ステップにおいて−(CR5’X(CR6’基を組み込んで、適切な保護された前駆体から式Ia、Ie、IfおよびIgの化合物を調製することができる。
一般式IeおよびIfの化合物は、適切な出発物質を用いて、スキーム1に記載の手順によって調製することができる。
一般式XXVIIa、XXVIIbおよびXXVIIcで表され、式中、R、R3’、R、Rs’、X’、X’’およびsが上で定められた意味を有する化合物は、市販されているか、または参考文献に記載されている従来の方法によって調製することができる。
スキーム4は、YがC(O)である式(I)の化合物から、YがCHである式(I)の化合物の調製を示しており、
Figure 2018533598

式中、R、R、R、R3’、R、R4’、R、R5’、R、R6’、X、m、nおよびpは、式(I)の化合物について上で定義したとおりの意味を有し、LGはハロゲン、メシラート、トシラートまたはトリフラートなどの脱離基を表し、Vは、アルデヒドまたは別の脱離基(例えば、ハロゲン、メシラート、トシラートまたはトリフラート)を表し、Pは適切な保護基(好ましくはBoc)を表し、またP’は適切な保護基(好ましくは4−メトキシベンジル基またはベンジル基)を表す。
式Ihの化合物を得るために、水素化リチウムアルミニウム、ボラン−テトラヒドロフラン錯体またはボラン−ジメチルスルフィド錯体などの適切な還元剤を用い、テトラヒドロフランまたはジエチルエーテルなどの適切な溶媒中で、室温と還流温度の間の適切な温度で、好ましくは加熱しながら、式Igの化合物の還元反応を行うことができる。
還元反応は、適切な前駆体(式XXXIまたはXXXIIの化合物)または保護された誘導体(式XXIXP、XXXIPまたはXXXIIPで表されるA=Pの化合物)で行うこともできる。PがBocを表す場合には、ボランが好ましい還元剤となる。
一般式Igの化合物は、適切な出発物質を用いてスキーム1〜3に記載の手順によって調製することができ、または式XXXIまたはXXXIIの化合物から調製することができる。式XXXIIの化合物を脱保護して式XXXIの化合物を得て、続いて式XVの化合物と反応させて式Igの化合物を得ることは、スキーム1に記載の手順に従って行われる。
一般式XXXIおよびXXXIIの化合物は、適切な出発物質を用いて、スキーム1に記載の手順に従って調製することができる。
したがって、一般式Ihの化合物は、類似の手順に従って式XXXIIIまたはXXXIVの化合物から調製することができる。
さらに、−(CR5’X(CR6’基は、式Iの化合物の調製のためにスキーム1に記載されているように、脱保護に続く式IXまたはXまたはXIの化合物との反応により、適切な保護された前駆体から式IgおよびIhの化合物を調製するために、合成の異なる段階で組み込むことができる。
さらに、本発明のある種の化合物は、式(I)の他の化合物から出発して、官能基の適切な変換反応により、1つまたは複数の工程で、標準的な実験条件下での有機化学における周知の反応を用いて得ることもできる。
さらに、キラリティーを示す式Iの化合物は、キラル分取HPLC、またはジアステレオマー塩または共結晶の結晶化のいずれかによる、式Iのラセミ化合物の分割によっても得ることができる。あるいは、分割ステップは、任意の適切な中間体を用いて、前段階で行うことができる。
中間体および実施例
以下の略語が実施例において使用される:
ACN:アセトニトリル
AcOH:酢酸
Boc:tert−ブトキシカルボニル
Conc:濃縮
DCM:ジクロロメタン
DIPEA:N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DMF:ジメチルホルムアミド
DMSO:ジメチルスルホキシド
EtOH:エタノール
EX:実施例
h:時/s
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
INT:中間体
LDA:l リチウムジイソプロピルアミド
MeOH:メタノール
MS: 質量分析
Min.:分
Quant:定量的
Ret.:保持
r.t.:室温
Sat:飽和
s.m.:出発物質
TFA:トリフルオロ酢酸
THF:テトラヒドロフラン
Wt:重量
HPLC−MSスペクトルの測定に以下の方法が使用された:
方法A
カラム:Gemini−NX30×4.6mm,3um
温度:40℃
流量:2.0mL/分
勾配:NHHCO pH8 : ACN(95:5)−−−0.5分−−−(95:5)−−−6.5分−−−(0:100)−−−1分−−−(0:100)
サンプル溶解約1mg/mL、NHHCOpH8/CAN中
方法B
カラム:Xbridge C18 XP30×4.6mm,2.5μm
温度:40 ℃
流量:2.0 mL/分
勾配: NHHCOpH8:ACN(95:5)−−−0.5分−−−(95:5)−−−6.5分−−−(0:100)−−−1分−−−(0:100)
サンプル溶解約1mg/mL、NHHCOpH8/CAN中
方法C
カラム:Kinetex EVO 50×4.6mm 2.6um
温度:40 ℃
流量:2.0 mL/分
勾配: NHHCO pH8:ACN(95:5)−−−0.5分−−−(95:5)−−−6.5分−−−(0:100)−−−1分−−−(0:100)
サンプル溶解約1mg/mL、NHHCOpH8/CAN中
方法D
カラム:Kinetex EVO 50×4.6mm 2.6um
温度:40℃
流量:1.5 mL/分
勾配: NHHCO pH8:ACN(95:5)−−−0.5分−−−(95:5)−−−6.5分−−−(0:100)−−−2分−−−(0:100)
サンプル溶解約1mg/mL、NHHCOpH8/CAN中
中間体の合成
中間体1A:tert−ブチル1−オキサ−6−アザスピロ[2.5]オクタン−6−カルボキシラート
Figure 2018533598

DMSO(140mL)中のトリメチルスルホキソニウムヨージド(24.3g、110mmol)およびNaH(4.4g、鉱油中に60wt%、110mmol)の懸濁液に、DMSO(140mL)中のtert−ブチル4−オキソピペリジン−1−カルボキシラート(20.0g、100mmol)の溶液を滴下した。反応混合物を常温で30分攪拌させた後、50℃で1時間加熱した。常温まで冷却した後、氷をゆっくりと添加して、反応混合物を酢酸エチルで3回抽出した。有機相を合わせ、水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、真空下で濃縮して、白色固体状の標記化合物(17.6g、82%の収率)を得た。
この方法を、適切な出発物質を使用して中間体1Bを調製するために使用した。
Figure 2018533598
中間体2A:tert−ブチル4−ヒドロキシ−4−((メチルアミノ)メチル)ピペリジン−1−カルボキシラート
Figure 2018533598

EtOH−水5.5:1の混合物(14mL)中の中間体1A(0.50g、2.34mmol)の溶液に、メチルアミン(4.1mL、40%水溶液、47mmol)を添加した。反応混合物を封管内で一晩常温で攪拌した。溶媒を真空下で除去して、白色固体状の標記化合物(0.534g、93%の収率)を得た。
この方法を、適切な出発物質を使用して中間体2B〜2Iを調製するために使用した。
Figure 2018533598


Figure 2018533598

中間体3A:tert−ブチル12−(4−メトキシベンジル)−13−オキソ−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−カルボキシラート
Figure 2018533598
ステップ1.tert−ブチル4−((2−ブロモ−4−クロロ−N−(4−メトキシベンジル)ブタンアミド)メチル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシラート:
DCM(500mL)中の中間体2D(9.94g、28.4mmol)とトリエチルアミン(9.5mL、68.1mmol)の溶液に、DCM(200mL)中の塩化2−ブロモ−4−クロロブタノイル(米国特許第6114541号明細書(2000)のEx1に記載の通りに調製)(9.35g、20.2mmol)の溶液を0℃で滴下した。反応混合物を0℃で3時間攪拌した。DCMとNaHCOの飽和水溶液を添加して各相を分離した。水相をDCMで抽出し、有機相を合わせ、MgSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させることで標記化合物(17.6g、粗生成物)を得た。
ステップ2.標記化合物
ステップ1で得たTHF(185mL)中の粗生成物(14.8g、27.7mmol)の溶液を、窒素下で0℃まで冷却させた。カリウムtert−ブトキシド溶液(111mL、THF中に1M、111mmol)の添加後、反応混合物を0℃で2時間攪拌させた。NHCl飽和溶液をその後添加し、酢酸エチルで水相を抽出した。有機相を合わせ、MgSOで乾燥させ、ろ過して真空下で濃縮させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー、シリカゲル、DCMからMeOH/DCM(1:4)の勾配で精製して、標記化合物(5.51g、ステップ2に対して収率48%)を得た。
この方法を、適切な出発物質を使用して中間体3B−3Eを調製するために使用した。
Figure 2018533598
中間体4:tert−ブチル13−オキソ−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−カルボキシラート
Figure 2018533598
ステップ1.
4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オントリフルオロアセタート:
TFA(20mL)中の中間体3A(1.78g、4.26mmol)の溶液を封管内で4日間80℃で攪拌させた。反応混合物を濃縮乾固させて残渣に水を添加した。酸性水相をエチルエーテルで洗浄し、このエチルエーテルを捨てた。水層を蒸発乾固させて標記化合物(1.17g)を得た。
ステップ2.標記化合物:
ステップ1で得た粗生成物、ジ−tert−ブチルジカルボナート(1.40g、6.40mmol)、1,4−ジオキサン(40mL)および1MのNaOH水溶液(10mL)からなる混合物を一晩常温で攪拌させた。水を添加し、得られた混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、MgSOで乾燥させ、ろ過して、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー、シリカゲル、DCMからMeOH/DCM(1:4)の勾配で精製して、標記化合物(0.872g、ステップ2に対して収率69%)を得た。
中間体5A:tert−ブチル13−オキソ−12−プロピル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−カルボキシラート
Figure 2018533598

乾燥DMF(6.7mL)中の中間体4(0.200g、0.641mmol)の溶液に、NaH(54mg、鉱油中60wt%、1.35mmol)を0℃で添加した。反応混合物を0℃で30分間攪拌した後に、1−ブロモプロパン(0.092mL、1.012mmol)を添加し、得られた混合物を常温で3時間攪拌した。NaHCO飽和水溶液を反応混合物に添加し、酢酸エチルを用いて抽出した。有機相を合わせ、塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過して、濃縮乾固させて、そのまま粗生成物として使用される標記化合物(229mg、定量的収率)を得た。
この方法を、適切な出発物質を使用して中間体5B〜5Fを調製するために使用した。
Figure 2018533598
中間体6A:(S)−tert−ブチル4−エチル−2−メチル−3−オキソ−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシラート
Figure 2018533598
ステップ1.(R)−tert−ブチル4−((2−クロロ−N−メチルプロパンアミド)メチル)−4−ヒドロキシピペリジン−1−カルボキシラート:
酢酸エチル(7mL)中の中間体2B(0.700g、2.71mmol)の溶液に、水(7.7mL)中のKCO(1.05g、7.59mmol)の溶液を添加した。0℃まで冷却した後、酢酸エチル(3.5mL)中の(R)−2−クロロプロパノイルクロリド(0.461g、3.63mmol)の溶液を滴下した。反応混合物を0〜5℃で30分間攪拌した後に水で希釈した。各層を分離させ、酢酸エチルを用いて水相を抽出した。有機相を合わせ、0.5MのHCl水溶液の後、NaHCO飽和水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過して、濃縮乾固させて、標記化合物(0.775g、82%の収率)を得た。
ステップ2.標記化合物:
THF(50mL)中のステップ1で得られた粗生成物(0.775g、2.22mmol)の溶液を、ドライアイス/アセトン浴を用いて−78℃まで冷却した。カリウムtert−ブトキシド溶液(2.4mL、THF中1M、2.4mmol)を加えた後、反応混合物を−78℃で30分間撹拌した。次にNHCl飽和溶液を加え、水相を酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、MgSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮して、標記化合物(0.683g、収率98%)を得た。
この方法を、適切な出発物質を使用して中間体6B〜6Pを調製するために使用した。
Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598
中間体7A:tert−ブチル12−イソプロピル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−カルボキシラート
Figure 2018533598
THF(5mL)中の中間体3B(1.00g、2.95mmol)の溶液に、ボラン−テトラヒドロフラン錯体溶液(11.8mL、THF中1M、11.8mmol)を常温で滴下した。反応混合物を65℃で2時間攪拌させた後で、常温まで冷却させた。1MのNaOH水溶液(5mL)を慎重に加え、混合物を氷水浴で冷却した後、70℃まで2時間加熱した。常温まで冷却した後、酢酸エチルで希釈させた。各相を分離させ、水相を酢酸エチルで逆抽出した。有機相を合わせ、MgSOで乾燥させ、ろ過して、濃縮乾固させて、そのまま使用される粗生成物としての標記化合物を得た(960mg、定量的収率)。
この方法を、適切な出発物質を使用して中間体7B〜7Hを調製するために使用した。
Figure 2018533598
中間体8:tert−ブチル4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−カルボキシラート
Figure 2018533598
MeOH(37mL)中の中間体7E(7.4g、19.9mmol)、AcOH(1.14mL、19.9mmol)およびパラジウム(1.31g、炭素上10%wt、湿潤)の混合物を、3バールのH下で常温で1日間攪拌した。固形物を濾別し、溶媒を真空下で除去した。残渣をDCMおよび1MのNaOH水溶液で希釈した。各相を分離し、DCMを用いて水相を数回抽出した。有機相を合わせ、MgSOで乾燥させ、ろ過して、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー、シリカゲル、DCMからMeOH/DCM(1:4)の勾配で精製して、標記化合物(3.57g、収率64%)を得た。
中間体9A:tert−ブチル4−エチル−2,2−ジメチル−3−オキソ−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−9−カルボキシラート
Figure 2018533598
乾燥THF(82mL)中の中間体6B(18.15g、58.1mmol)の溶液を0℃まで冷却させた。LDA溶液(77mL、THF/n−ヘプタン/エチルベンゼン中1.5M、115.5mmol)をゆっくり加えた後、反応混合物を0℃で30分間撹拌した。ヨードメタン(10.9mL、174.2mmol)を加え、反応混合物を0〜5℃でさらに60分間撹拌した。再び、LDA溶液(77mL、THF/n−ヘプタン/エチルベンゼン中1.5M、115.5mmol)をゆっくり加え、反応混合物を0℃で30分間撹拌した。追加のヨードメタン(10.9mL、174.2mmol)をその後加え、反応混合物を0〜5℃でさらに60分間攪拌させることで完全な転換を達成した。NHCl飽和溶液をその後添加し、水相を酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機相をNaSOで乾燥させ、ろ過し、真空下で濃縮させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー、シリカゲル、DCMからMeOH/DCM(1:4)の勾配で精製して、標記化合物(8.42g、収率44%)を得た。
この方法を、適切な出発物質を使用して中間体9B〜9Cを調製するために使用した。
Figure 2018533598
中間体10A:tert−ブチル12−イソブチル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−カルボキシラート
Figure 2018533598
ACN(18mL)中の中間体8(1.5g、5.31mmol)、1−ブロモ−2−メチルプロパン(0.69mL、6.37mmol)およびKCO(1.468g、10.62mmol)の混合物を封管内にて80℃で一晩加熱した。1MのNaOHを添加し、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー、シリカゲル、DCMからMeOH/DCM(1:4)の勾配で精製して、標記化合物(679mg、収率38%)を得た。
この方法を、適切な出発物質を使用して中間体10Bを調製するために使用した。
Figure 2018533598
中間体11A:tert−ブチル12−ネオペンチル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−8−カルボキシラート
Figure 2018533598

乾燥THF(7.2mL)中の中間体8(0.300g、1.06mmol)の溶液に、ピバルアルデヒド(0.15mL、1.38mmol)および酢酸(0.12mL、2.12mmol)を添加した。反応混合物を常温で15分間攪拌し、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(0.675g、3.19mmol)を少しずつ加えた。得られた混合物を常温で一晩攪拌した。水と濃縮NHを慎重に加え、酢酸エチルを用いて抽出した。有機相を合わせ、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過して、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー、シリカゲル、DCMからMeOH/DCM(1:4)の勾配で精製して、標記化合物(184mg、収率49%)を得た。
この方法を、適切な出発物質を使用して中間体11Bを調製するために使用した。
Figure 2018533598
実施例の合成
実施例1:12−エチル−8−イソペンチル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
Figure 2018533598
ステップ1.12−Ethyl−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オントリフルオロアセタート.
DCM(65mL)中の中間体3C(1.75g、5.39mmol)の溶液に、TFA(4.2mL、53.9mmol)が添加され、反応混合物を40℃で2時間加熱した。溶媒を蒸発乾固させることで粗生成物としての標記化合物(3.59g、50wt%、定量的収率)が得られ、これをさらに精製されることなく次のステップで使用した。
ステップ2.
標記化合物:
ステップ1で得られた粗生成物(0.200g、50wt%、0.297mmol)、1−ブロモ−3−メチルブタン(0.043mL、0.357mmol)、NaI(0.026g、0.178mmol)およびKCO(0.205g、1.49mmol)からなるACN(2.5mL)中の混合物を、封管内にて80℃で一晩加熱した。水を加え、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー、シリカゲル、DCMからMeOH/DCM(1:4)の勾配で精製して、標記化合物(45mg、収率51%)を得た。
HPLC保持時間(方法B):3.48分;MS:295.2(M+H).
この方法を、適切な出発物質を使用して実施例2〜15を調製するために使用した。
Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598
実施例16:12−エチル−8−(4−フルオロベンジル)−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン−13−オン
Figure 2018533598
乾燥THF(2mL)中のステップ1で得た実施例1(0.173g、59wt%、0.30mmol)の粗生成物の溶液に、4−フルオロベンズアルデヒド(0.042mL、0.39mmol)を添加した。反応混合物を常温で15分間攪拌した後、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(0.190g、0.91mmol)を少しずつ加えた。得られた混合物を常温で一晩攪拌した。水と濃縮NHを慎重に添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー、シリカゲル、DCMからMeOH/DCM(1:4)の勾配で精製して、標記化合物(55mg、収率51%)を得た。
HPLC保持時間(方法A):3.08分;MS:333.1(M+H).
この方法を、適切な出発物質を使用して実施例17〜35を調製するために使用した。
Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598
実施例36:8−(2−(3−フルオロピリジン−2−イル)エチル)−12−イソプロピル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカン
Figure 2018533598
ステップ1.12−イソプロピル−4−オキサ−8,12−ジアザジスピロ[2.1.5.3]トリデカンジヒドロクロリドMeOH(2mL)中の中間体7A(156mg、0.48mmol)の溶液に、HCl(ジエチルエーテル中に2Mの溶液、2.4mL、4.8mmol)を添加し、混合物を常温で4時間攪拌した。溶媒を真空下で蒸発させることで、対応するdi−HCl塩(143mg、定量的収率)を得た。
ステップ2.標記化合物:
EtOH(1.2mL)中のステップ1で得た粗生成物(0.125g、0.42mmol)、DIPEA(0.366mL、2.1mmol)および3−フルオロ−2−ビニルピリジンヒドロクロリド(0.115g、0.72mmol)の溶液を、封管内にて90℃で1日加熱した。追加の3−フルオロ−2−ビニルピリジンヒドロクロリド(0.034g、0.210mmol)を添加し、混合物を90℃で別に1日加熱した。反応混合物を常温まで冷却させ、溶媒を蒸発させた。これをDCMで希釈し、1NのNaOHで二回洗浄した。有機相をMgSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー、シリカゲル、DCMからMeOH/DCM(1:4)の勾配で精製して、標記化合物(44mg、収率30%)を得た。
HPLC保持時間(方法A):3.70分;MS:348.2(M+H).
この方法を、適切な出発物質を使用して実施例37〜43を調製するために使用した。
Figure 2018533598

Figure 2018533598
実施例1に記載した方法を、適切な出発物質を使用して実施例44〜65を調製するために使用した。
Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598
実施例16に記載した方法を、適切な出発物質を使用して実施例67〜100を調製するために使用した。
Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598
実施例36に記載した方法を、適切な出発物質を使用して実施例101〜108を調製するために使用した。
Figure 2018533598

Figure 2018533598
実施例109:4−イソプロピル−2−メチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン
Figure 2018533598
ステップ1.4−Isopropyl−2−メチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン.
乾燥DMF(5mL)中の中間体6L(0.168g、0.58mmol)の溶液に、NaH(47mg、鉱油中60wt%、1.17mmol)を添加した。反応混合物を常温で30分間攪拌した後に、2−ブロモプロパン(0.054mL、0.58mmol)を添加し、得られた混合物を常温で一晩攪拌した。水を添加し、酢酸エチルで抽出した。有機相を合わせ、塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮乾固させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィー、シリカゲル、DCMからMeOH/DCM(1:4)の勾配で精製して、標記化合物(84mg、収率43%)を得た。
ステップ2.
標記化合物:
ステップ1で得られ、0℃で冷却された乾燥THF中の生成物(50mg、0.15mmol)の溶液に、水素化アルミニウムリチウム(0.6mL、THF中に1M、0.6mmol)を滴下した。反応混合物を50℃で3時間攪拌した後に常温で一晩攪拌させた。1MのNaOHを添加し、不均質混合物をセライトからなるパッドでろ過した。ろ液を濃縮乾固し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー、シリカゲル、DCMからMeOH/DCM(1:4)の勾配で精製して、標記化合物(36mg、収率76%)を得た。HPLC保持時間(方法B):4.45分;MS:317.2(M+H).
この方法を、適切な出発物質を使用して実施例110〜111を調製するために使用した。
Figure 2018533598
実施例112:4−エチル−2−メチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン
Figure 2018533598
ステップ1.4−Ethyl−2−メチル−9−フェネチル−1−オキサ−4,9−ジアザスピロ[5.5]ウンデカン−3−オン.
実施例1の調製が記載されている方法に従いつつも、中間体5F(220mg、0.70mmol)から出発して、標記化合物を得た(162mg、収率73%)。
ステップ2.
標記化合物:
ステップ1で得られ、0℃で冷却された乾燥THF(2mL)中の生成物(101mg、0.32mmol)の溶液に、水素化アルミニウムリチウム溶液(1.28mL、THF中に1M、1.28mmol)を滴下した。反応混合物を50℃で一晩攪拌した。1MのNaOHを添加し、不均質混合物をTHFで洗浄しながらセライトからなるパッドでろ過した。ろ液を濃縮乾固し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー、シリカゲル、DCMからMeOH/DCM(1:4)の勾配で精製して、標記化合物(55mg、収率57%)を得た。HPLC保持時間(方法B):3.91分;MS:303.2(M+H)。
この方法を、適切な出発物質を使用して実施例113を調製するために使用した。
Figure 2018533598
σ−受容体に対する結合に関する実施例の表:
生物学的活性
薬理学的研究
ヒトσ受容体放射性リガンドアッセイ
ヒトσ1受容体に対する試験化合物の結合特性を調べるために、トランスフェクトされたHEK−293膜および[3H](+)−ペンタゾシン(パーキンエルマー社、NET−1056)を、放射性リガンドとして使用した。緩衝液または10μMのハロペリドールのいずれかの非存在下または存在下で、7μgの膜懸濁液、5nMの[3H](+)−ペンタゾシンを用いて、全結合および非特異的結合のそれぞれについて分析を行った。結合用緩衝液は、pH8でトリス−HClを50mM含有していた。プレートを37℃で120分間培養した。培養期間後、次に、反応混合物を、MultiScreenHTS、FCプレート(ミリポア)に移し、ろ過し、プレートを、氷冷した10mMのトリス−HCL(pH7.4)で3回洗浄した。フィルタを乾燥させ、EcoScint液体シンチレーションカクテルを用いて、MicroBetaシンチレーションカウンタ(パーキンエルマー社)中で、約40%の効率で計数した。
結果:
本発明は、σ受容体のリガンドとして働く化合物、または化学的に関連する一連の化合物を提供することを目的としているため、σ受容体のリガンドとして働く化合物、特に、好ましくは1000nM未満、より好ましくは500nM未満、さらにより好ましくは100nM未満であるKとして表される結合を有する化合物が選択されるのが、非常に好ましい実施形態である。
として表されるσ受容体に対する結合を表すために、以下の尺度が採用されている:
+ K−σが500nM以上である
++ K−σが500nM未満である
+++ K−σが100nM未満である
本出願において調製される全ての化合物は、σ1受容体に対して結合性を示し、特に、以下の結合結果が示される:
Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598

Figure 2018533598

Claims (15)

  1. 一般式(I)の化合物であって、
    Figure 2018533598

    式中、pは0または1または2であり、好ましくはpは0または1であり、
    mは1、2または3であり、
    nは0、1または2であり、
    Yは−CH−または−C(O)−であり、
    Xは結合、−C(Rx’)−、−C(O)−または−O−であり、式中、
    はハロゲン、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、および−ORから選択され、
    x’は水素、ハロゲンまたは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
    は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
    は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基および置換もしくは非置換シクロアルキル基から選択され、
    の前記シクロアルキル基が置換される場合、ハロゲン、−R11、−OR11、−NO、−NR1111’’’、NR11C(O)R11’、−NR11S(O)11’、−S(O)NR1111’、−NR11C(O)NR11’11’’、−SR11、−S(O)R11、S(O)11、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR11、−C(O)NR1111’、−OCHCHOH、−NR11S(O)NR11’11’’およびC(CHOR11から選択される一以上の置換基により置換され、
    さらに、R中のシクロアルキル基が置換される場合、▽または=Oにより置換可能であって、式中、
    中のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基が置換される場合、−OR11、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基および−NR1111’’’から選択される一以上の置換基により置換され、式中、
    11、R11’およびR11’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、また式中、
    11’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、
    は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、置換もしくは非置換シクロアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、式中、
    の前記シクロアルキル基、アリール基またはヘテロシクリル基が置換される場合、ハロゲン、−R12、−OR12、−NO、−NR1212’’’、NR12C(O)R12’、−NR12S(O)12’、−S(O)NR1212’、−NR12C(O)NR12’12’’、−SR12、−S(O)R12、S(O)12、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基、−C(O)OR12、−C(O)NR1212’、−OCHCHOH、−NR12S(O)NR12’12’’およびC(CHOR12から選択される一以上の置換基により置換され、
    さらに、R中のシクロアルキル基基または非芳香族ヘテロシクリル基が置換される場合、▽または=Oにより置換可能であって、式中
    のアルキル基、アルケニル基またはアルキニル基が置換される場合、−OR12、ハロゲン、−CN、ハロアルキル基、ハロアルコキシ基および−NR1212’’’から選択される一以上の置換基により置換され、式中、
    12、R12’およびR12’’は、独立して、水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基および非置換C2〜6アルキニル基から選択され、また式中、
    12’’’は水素、非置換C1〜6アルキル基、非置換C2〜6アルケニル基、非置換C2〜6アルキニル基および−Bocから選択され、
    とR3’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
    あるいは、RとR3’、は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基を形成可能であって、
    とR4’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基、−CHORおよび−C(O)ORから選択され、式中、
    は水素、置換もしくは非置換C1〜9アルキル基、置換もしくは非置換C2〜9アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜9アルキニル基から選択され、
    とR5’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−CHORおよび−C(O)ORから選択され、式中、
    は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
    あるいは、RとR5’は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基または置換もしくは非置換の非芳香族ヘテロシクリル基を形成可能であって、
    とR6’は、独立して、水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基、置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基、−OR10、−CHOR10および−C(O)OR10から選択され、式中、
    10は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、
    任意選択的に、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーもしくはジアステレオマー、ラセミ体のうちの1つの形態の、または任意の混合比における、立体異性体、好ましくは、エナンチオマーおよび/またはジアステレオマーのうちの少なくとも2つの混合物の形態の化合物、またはその対応する塩、またはその対応する溶媒和物であって、
    以下の条件が適応され:
    Yが−C(O)−でかつRが置換もしくは非置換アリール基または置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基のとき、−[CR5’−X−[CR6’−は−CHCH−でも−CHCH(OH)−でもなく、またRは水素ではなく、
    以下の化合物:
    Figure 2018533598

    Figure 2018533598

    がさらに除外されていることを特徴とする化合物。
  2. は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、好ましくはRは置換もしくは非置換C1〜6アルキル基であり、
    3’は水素、置換もしくは非置換C1〜6アルキル基、置換もしくは非置換C2〜6アルケニル基および置換もしくは非置換C2〜6アルキニル基から選択され、好ましくはR3’は水素であり、
    あるいは、RとR3’、は、結合しているC原子と共に、置換もしくは非置換シクロアルキル基を形成可能であって、
    以下の条件:Yが−C(O)−でかつRが置換もしくは非置換の単環式アリール基または置換もしくは非置換の単環式ヘテロシクリル基のとき、mは1であり、Xは結合であり、またnは0である、
    が適応されていることを特徴とする請求項1に記載の化合物。
  3. 式(I)の化合物が式(I’)、(I’)、(I’)または(I’)の化合物であることを特徴とする請求項1または2に記載の化合物。
    Figure 2018533598


    Figure 2018533598
  4. 式(I)の化合物が式(I’)の化合物であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つの化合物。
    Figure 2018533598
  5. 式(I)の化合物が式(I3’)の化合物であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つの化合物。
    Figure 2018533598
  6. Xが結合または−O−であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つの化合物。
  7. 式(I)の化合物が式(I4’)の化合物であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つの化合物。
    Figure 2018533598
  8. は置換もしくは非置換C1〜6アルキル基であり、より好ましくはRはメチル基、エチル基およびプロピル基から選択される置換基もしくは非置換基であって、さらにより好ましくはRはメチル基、エチル基、およびプロピル基から選択される非置換基であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つの化合物。
  9. は水素、置換もしくは非置換Cアルキル基、置換もしくは非置換アリール基および置換もしくは非置換基ヘテロシクリル基から選択され、
    より好ましくはRは水素、またはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、イソブチル基、フェニル基およびピリジンから選択される置換基もしくは非置換基であって、
    より好ましくは水素または、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基およびイソブチル基から選択される非置換基、またはフェニル基およびピリジンから選択される置換基もしくは非置換基であることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つの化合物。
  10. 以下から選択される請求項1〜9のいずれか1つの化合物。
    Figure 2018533598

    Figure 2018533598

    Figure 2018533598

    および/または、
    Figure 2018533598

    Figure 2018533598

    Figure 2018533598

    Figure 2018533598

    Figure 2018533598
  11. 請求項1〜10のいずれか1つに記載の式(I)の化合物を調製するためのプロセスであって、
    a)式VIIaの化合物の分子内環化
    Figure 2018533598

    または
    b)式VIIIHの化合物の式IX、XまたはXIの化合物との反応
    Figure 2018533598

    Figure 2018533598

    が含まれ、または
    c1)YがCHのとき、式XIVの化合物の式XVの化合物とのアルキル化が用いられ、
    Figure 2018533598

    Figure 2018533598

    このとき式XVの化合物はアルキル化剤であって、Vは脱離基であり、場合によっては、式XIVの化合物の、式XVの化合物との還元的アミノ化反応が用いられ、このとき式XVの化合物はアルデヒドであって、またVはC(O)H基であり、または
    c2)YがC(O)のとき、式XIVの化合物の式XVの化合物とのアルキル化が用いられ、
    Figure 2018533598

    Figure 2018533598

    このとき式XVの化合物はアルキル化剤であって、Vは脱離基である、
    ことを特徴とするプロセス。
  12. 請求項1〜10のいずれか1つに記載の式(I)の化合物を調製するための、式II、IIP、III、IIIP、IVa、IVb、Vb、VbP、Va、VaP、VI、VIIa、VIIb、VIIb、VIIbP、VIIIP、VIIIH、IX、X、XI、XII、XIIP、XIII、XIIIP、XIV、XIVP、XIVH、XV、XVI、XVIP、XVIH、Ia、XVIIP、XVIIH、Ib、XVIIIP、Ic、XIXP、XIXH、Id、XXP、XXH、XXI、XXIP、XXIH、XXII、XXIIP、XXIIH、XXIII、XXIIIP、XXIIIH、XXIV、XXIVP、XXIVH、XXV、XXVP、XXVH、Ie、XXVIP、XXVIH、XXVIIa、XXVIIb、XXVIIc、If、XXVIIIP、XXVIIIH、Ig、XXIXP、XXIXH、Ih、XXXP、XXXH、XXXI、XXXIP、XXXIH、XXXII、XXXIIP、XXXIIH、XXXIII、XXXIIIP、XXXIIIH、XXXIV、XXXIVP またはXXXIVHのうち一以上の化合物の使用。
    Figure 2018533598

    Figure 2018533598

    Figure 2018533598

    Figure 2018533598
  13. 請求項1〜10のいずれか1つに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩、および薬学的に許容される担体、アジュバントまたはビヒクルを含む医薬組成物。
  14. 薬剤として使用するための請求項1〜10のいずれか1つに記載の式(I)の化合物。
  15. 薬剤として使用するための、好ましくは薬物乱用または薬物中毒の治療のための薬剤として使用するための請求項1〜10のいずれか1つに記載の式(I)の化合物。
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