JP2018525579A - ベローズ要素を備えたメカニカルシール装置 - Google Patents

ベローズ要素を備えたメカニカルシール装置 Download PDF

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Abstract

【課題】【解決手段】本発明は、それらの間にシールギャップ(13)を画成する回転スライドリング(11)及び固定スライドリング(12)と、ベローズ要素(3)及び中間ディスク(4)を有するベローズユニット(2)とを備え、ベローズ要素(3)が、第1接続部(31)、第2接続部(32)、及びベローズ中間部(33)を有し、ベローズ要素(3)が、エラストマー材料から構成され、回転スライドリング(11)と回転構造部品(10)とを接続し、中間ディスク(4)が、ベローズ要素(3)と回転スライドリング(11)との間に配置され、中間ディスク(4)が、スリット長さ(S)よりも小さいスリット幅(B)を有する少なくとも1つのスリット(47)を有し、スリット(47)の一方側が閉じられており、中間ディスク(4)のスリット(47)に接続部位(49)が残されている、メカニカルシール装置に関する。【選択図】図1

Description

本発明は、運転時における軸方向の再調整動作を向上させたベローズ要素を備えるメカニカルシール装置に関連する。
当該技術水準において、ベローズ要素を備えるメカニカルシール装置が様々な形態で知られている。基本的には、ベローズ要素として、例えばシャフトが変位した場合に、特にメカニカルシールの軸方向における再調整を可能にする、エラストマー製ベローズや金属製ベローズが可能である。特にエラストマー製ベローズが使用される場合、メカニカルシール装置の再調整動作の性能が低下し得ることがわかっている。1つの要因として、エラストマー材料が軟質であるため、ベローズ要素の支持肩部がシャフトの表面等に引っ掛かり、軸方向における再調整動作に十分に素早く追従できなくなることが挙げられる。また、例えば、運転時におけるシャフト上の堆積物によって生じ得る汚れがシャフトの表面上にある場合には、上記の現象は更に生じやすい。このため、メカニカルシール装置を長期間に亘って運転させた後では、ベローズ要素の軸方向の移動が完全に止まってしまうことがある。更に、汚れがない場合でも、エラストマー材料とシャフトとの間の摩擦の増大に伴って発生する運転時の振動が要因となって、エラストマー製ベローズの支持肩部が、再調整動作を妨げ得ることがわかっている。上記の問題によって、運転時においてシールギャップにおける漏出の増加や、更にはメカニカルシール装置の故障が生じる場合もある。
このため、本発明は、エラストマー製ベローズ要素を備えるメカニカルシール装置であって、簡易な構造を有し、容易で費用効率よく製造可能で、使用寿命の全期間における再調整動作を向上させ、特に再調整時におけるベローズ要素の引っ掛かりや詰まりの危険性を回避するように機能するメカニカルシール装置を提供することを目的とする。
上記の目的は、請求項1の特徴を有するメカニカルシール装置によって達成される。下位の請求項は、本発明の好適な更なる展開例を示す。
請求項1の特徴を有する、本発明に係るメカニカルシール装置は、エラストマー製の回転ベローズ要素の軸方向における可動性が大幅に向上するというという利点を有する。このため、メカニカルシール装置の軸方向における再調整動作を顕著に向上させて、運転時、特にメカニカルシール装置の始動時における漏出率を顕著に減少させることができる。本発明によれば、ベローズ要素と、これとは別体の環状中間ディスクとを有するベローズユニットを有するメカニカルシール装置によって、上記が実現される。ベローズ要素は、例えば回転シャフト等の回転構造部品に接続される第1接続部と、回転スライドリング、及び第1及び第2接続部間に配置された可撓性のベローズ中間部に接続される第2接続部とを備える。ここで、ベローズ要素は、完全にエラストマー材料から構成される。中間ディスクは、このエラストマー材料よりも剛性の高い材料から構成され、具体的には合成材料から構成される。ここで、環状中間ディスクは、ベローズ要素において、中間ディスクの第1側が回転スライドリング、具体的には回転スライドリングの裏側に当接し、中間ディスクの第2側がベローズ要素、具体的にはベローズ要素における第2接続部の突出部に当接するように配置されている。なお、中間ディスクは、スリット長さよりも小さいスリット幅を有する少なくとも1つのスリットを有する。ここで、スリットは、中間ディスクのスリットの領域において接続部位が残るように、一方側が閉じられている。即ち、スリットは、中間ディスクを貫くようには設けられておらず、このスリットは、中間ディスクにおいて部分的にのみ形成されている。従って、接続部位では、中間ディスクが閉環状の部位として残る。このように、中間ディスクに部分的に設けられたスリットによって、中間ディスクは、運転時に加熱された場合に容易に膨張可能であり、冷却されるにつれて収縮可能である。ここで、スリットは、中間ディスクが冷却に伴って例えばシャフトといった回転構造部品上に収縮することを防止するように機能する。スリットの端部における接続部位は、中間ディスクが広がることを防止する。
特に好適には、スリットは、中間ディスクにおいて、スリットが中間ディスクの内周から延在するように配置される。これにより、温度に起因する中間ディスクの膨張及び収縮を、中間ディスクによって最適に補償することができる。冷却時には、中間ディスクの内周におけるスリットの開口部のスリット幅は減少する。このとき、スリットは、回転構造部品上への中間ディスクの収縮を防止する。
特に好適には、中間ディスクはスリットを1つだけ有する。これにより、温度が関係する中間ディスクの変形性を十分に確保できる。
好適には、スリット幅は、接続部位の径方向長さと同等である。
特に好適には、スリットは、中間ディスクの径方向におけるリング幅の1/2よりも大きいスリット長さを有する。特に好適には、スリット長さは、中間ディスクの径方向におけるリング幅の3/4以上である。
更に好適には、スリット長さに対するスリット幅の比は、0.05〜0.35の範囲内にある。特に好適には、スリット長さに対するスリット幅の比は、約0.17である。
更に好適には、中間ディスクのリング幅に対するスリット長さの比は、0.7〜0.95の範囲内にある。特に好適には、中間ディスクのリング幅に対するスリット長さの比は、約0.85である。
特に好適には、中間ディスクは、内周に複数の凹部を有する。この結果、所定の形状の内周を有する中間ディスクが得られる。このため、具体的にはベローズ要素の内部領域を洗浄することも可能になる。
更に好適には、中間ディスクの内周部における内径は、回転構造部品との間に間隔を残すように選択される。これにより、中間ディスクと回転構造部品との間には環状のギャップが設けられ、常に流体がベローズ要素の内部領域へ移動できるようなっている。更に、上記により、全ての動作状態において、中間ディスクの特に内周部が、確実に収縮できるようになる。
ここで、好適には、凹部は、中間ディスクの内周において一定間隔で設けられる。更に、好適には、凹部は、弓状の幾何学形状、又は略矩形の幾何学形状を有する。
更に好適には、中間ディスクは、内周に奇数個の凹部を有する。
特に好適には、スリットは、複数の凹部のうちの1つを起点に延在する。
特に好適には、スリットは、径方向に沿って設けられる。
本発明の更に好適な実施形態では、ベローズユニットは、第1Z字状角部及び第2Z字状角部を備える。ここで、第1Z字状角部は、第1接続部の外側に配置され、第2Z字状角部は第2接続部の外側に配置される。なお、これら2つのZ字状角部は、環状に形成され、径方向外方延出部、軸部、及び径方向内方延出部を有するZ字状の断面を有する。各Z字状角部は、好適には金属材料から構成され、エラストマー製ベローズ要素の第1及び第2接続部を追加的に補強する。
特に好適には、第2接続部に配置された第2Z字状角部は、メカニカルシール装置の軸方向において第2接続部と同じ高さで終端するように配置される。これにより、第2接続部が全体的に補強されるため、特に、ベローズ要素の第2接続部が回転スライドリングを保持する保持長さを短くすることができる。この結果、ベローズユニットの軸方向長さが短くなるため、望まれていたメカニカルシール装置全体の軸方向長さを短くすることが可能になる。
本発明の更に好適な実施形態では、ベローズユニットは、ベローズ要素に軸方向の張力を予め付与するばね要素を更に備える。好適には、ばね要素はたる型コイルばねである。ここで、特に好適には、ばね要素は、第1Z字状角部の第1端部に支持され、且つ第2Z字状角部の第2端部に支持される。
好適には、ベローズ要素は、中間ディスクをベローズ要素に確実に固定するために、中間ディスクを配置する溝を有する。これにより、中間ディスクをベローズ要素に容易に取り付け、確実に固定することができる。
好適には、回転構造部品のトルクが、ベローズユニットのみを介して回転スライドリングに伝達される。これにより、特にコンパクトな設計が得られる。
更に好適には、第1Z字状角部の径方向内方延出壁部が、第1接続部におけるベローズ中間部と対向する端部に重なる。好適には、第2Z字状角部の径方向内方延出壁部も、第2接続部におけるベローズ中間部と対向する端部に重なる。これにより、エラストマー製ベローズ要素、特にその2つの接続部の剛性を向上させることができる。
好適には、ベローズ要素は、ノンスティックコーティングを有する。
以下に、本発明の好適な例示的実施形態を、添付の図面を参照して詳細に説明する。同一の構成又は同一の機能を有する構成は、同一の符号で示す。図面は以下の通りである。
本発明の第1の例示的実施形態に係るメカニカルシール装置の概略的な縦断面図を示す。 図1の詳細な拡大図を示す。 本発明の第1の例示的実施形態に係る中間ディスクの概略的な上面図を示す。 図3の中間ディスクの斜視図を示す。 図3の中間ディスクの断面図を示す。 本発明の第2の例示的実施形態に係るメカニカルシール装置の概略図を示す。 図6の中間ディスクの概略的な上面図を示す。 図7の中間ディスクの斜視図を示す。 図7の中間ディスクの概略的な断面図を示す。
以下に、本発明の第1の例示的実施形態に係るメカニカルシール装置1を、図1〜図5を参照して詳細に説明する。
図1からわかるように、メカニカルシール装置1は、それらの間に既知の形態でシールギャップ13を画成する、回転スライドリング11及び固定スライドリング12を備える。メカニカルシール装置1は、第2空間9に対して第1空間8をシールするように機能する。
回転スライドリング11は、本例示的実施形態においてシャフトである回転構造部品10に接続されており、これと共に回転する。固定スライドリング12は、固定された筐体14に接続されている。参照符号15は、筐体14に対して固定スライドリング12をシールするための第2シール要素を示している。
メカニカルシール装置1は、回転スライドリング11と回転構造部品10とを接続するベローズユニット2を更に備える。ベローズユニット2は、ベローズ要素3と、単一部品から構成される中間ディスク4とを備える。ベローズ要素3は、エラストマー材料から構成され、第1接続部31と、第2接続部32と、これら2つの接続部31,32間に位置するベローズ中間部33とを備える。ベローズ中間部33は、可撓性を有し、ベローズ要素3を軸方向X−Xにおいて伸縮可能にしている。
図1からわかるように、ベローズ要素3は、単一部品から構成される構造部品であり、回転スライドリング11においてシールがなされるように機能する。更に、ベローズユニット2は、回転構造部品10から回転スライドリング11へトルクを伝達させる。
ベローズユニット2は、第1Z字状角部5と第2Z字状角部6とを更に備える。第1Z字状角部5は、第1接続部31の外周に配置されている。第2Z字状角部6は、第2接続部32の外周に配置されている。これら2つのZ字状角部5,6は、断面においてZ字状の形状を有する。
第1Z字状角部5は、第1径方向外方延出部51と、第1径方向内方延出部52と、第1軸部53とを備える。第2Z字状角部6は、第2径方向外方延出部61と、第2径方向内方延出部62と、第2軸部63とを備える(図2を参照)。ここで、第1Z字状角部の第1径方向内方延出部52は、第1接続部31におけるベローズ中間部33と対向する端部に重なっている。第2Z字状角部6の第2径方向内方延出部62は、第2接続部32(図1を参照)におけるベローズ中間部33と対向する端部に重なっている。ここで、2つのZ字状角部5,6の2つの軸部53,63は、第1及び第2接続部31,32の外周に配置されている。これにより、エラストマー製の接続部31,32が圧着される。
更に、第2接続部32の端部と第2Z字状角部6の第2径方向外方延出部61とは、軸方向X−Xにおいて同じ高さに位置しており、平らな端面となっている。
ベローズ要素3は、その内周に突出部34を更に備える。図2からわかるように、中間ディスク4は、正面側接触面35に当接している。中間ディスクの内周部40は、回転構造部品10の外周との間に間隔を有する。このため、中間ディスク4の内周部40と回転構造部品10との間に環状ギャップ48が存在する。これにより、回転スライドリング11は、ベローズ要素3から回転構造部品10までの領域に確実に連続的に接続される。
図3〜図5は、中間ディスク4を詳細に図示している。図3からわかるように、中間ディスク4の内周部には、複数の凹部41が設けられており、凹部41により、ベローズ要素における通路の断面が広げられている。これにより、ベローズ要素の軸方向における再調整の動作が常に可能となる。
中間ディスク4はスリット47を有する。スリット47は、中間ディスク4の内周部40から径方向外側に延在している。なお、スリット47は、中間ディスク4の外周部46まで連続的に形成されておらず、中間ディスクには、接続部位49が残してある。したがって、中間ディスクは、外周と内周との間にその材料の部位が残されているため、中間ディスクの一定の安定性が確保され、中間ディスクが広がることが防止される。
スリット47は、具体的には、スリット長さSに対するスリット幅Bの比が約0.12になるように、幅B及びスリット長さSを有している。また、スリット幅Bは、接続部位49の径方向長さと略同等である。このため、スリット47の幅Bは、接続部位49の幅Vと等しくなるように選択される。本例示的実施形態では、2つの凹部41の間における中間領域に配置される。ここで、中間ディスクの最大リング幅R及びスリット長さSは、リング幅に対するスリット長さの比が約0.9になるように選択される。
図2からわかるように、環状の中間ディスク4は、中間ディスク4の第1側43が回転スライドリング11の後側に当接し、ベローズ要素3の第2側44が正面側接触面35に当接するように、回転スライドリング11とベローズ要素3との間に配置されている。更に、中間ディスク4は、幅が固定されている。
ベローズユニット2は、本例示的実施形態においてたる型コイルばねである張力付与要素7を更に備える。ここで、張力付与要素7は、第1Z字状角部5と第2Z字状角部6との間に支持され、ベローズユニット2に張力を常に付与する。
本発明では、剛性の高い中間ディスク4が、エラストマー製ベローズ要素3と回転スライドリング11との間に設けられる。このため、本発明によれば、メカニカルシール装置1の軸方向における再調整動作を向上可能である。特に、切り込みを入れた環状の中間ディスク4によって、ベローズ要素の軸方向における再調整動作が、全ての動作状態において確実に行われるようになる。中間ディスク4は高温になると膨張するため、中間ディスク4の内周部40と回転構造部品との間のギャップ48を十分に大きく設ける。中間ディスクは冷却されるにつれて径方向内方に収縮する。しかし、この過程において、内周部40から延在するスリット47により内周部は冷却に伴い収縮可能であるが、その結果、中間ディスク4が回転構造部品10上に収縮することはない。これにより、低温であっても、ベローズ要素の軸方向における調整のための空間が確保される。
本発明によれば、中間ディスクは、切り込みが部分的にだけ入れられているため、温度が関係する中間ディスク4の寸法の変化に対して、簡易且つ費用効果の高い解決手段となる。
更に、中間ディスクが広がった場合でも、中間ディスクにおけるスリット47の径方向端部に設けられた接続部位49により、外周部の突起でエラストマーから構成されるベローズ要素3が損傷することが防止される。
このように、本発明によれば、中間ディスク4が回転構造部品10上に収縮するという問題を、その収縮によってベローズ要素を損傷させることなく且つベローズ要素3の軸方向における再調整動作に対して不都合を生じさせることなく解決することができる。
一方、例えば安定した合成材料から構成することが可能な中間ディスク4は、付着することなく回転構造部品10の外周上を移動可能であり、更に、回転構造部品の表面から汚れを除去できる。当該技術水準においてこれまで存在した、エラストマー製ベローズ要素の、一定期間動作させた後の再調整動作に関する問題を、中間ディスク4を適切に設けることで解消できる。更に、本発明によれば、メカニカルシールの軸方向における再調整が常に可能であり、シールギャップ幅を可能な限り小さくできるため、シールギャップ13からの漏出を大幅に低減できる。
更に、中間ディスク4は、これまで当該技術水準のエラストマー製ベローズ要素において必要であり、回転構造部品10にベローズ要素3を支持する第2接続部32の領域に設けられていた支持肩部を省略できるため、メカニカルシール装置を軸方向X−Xにおいて大幅に短くできるという利点を有する。従って、軸方向における設置スペースを小さくできる。同時に、中間ディスク4を用いることで、回転スライドリング11を、軸方向X−Xにおいて、第2Z字状角部6のより長い軸部63でより長い軸方向距離(保持長さL)に亘って保持することも可能になるため、回転スライドリング11の径方向における圧着を低減することが可能になる(図2を参照)。このため、回転スライドリング11、特に、回転スライドリング11の摺動面に起こり得る望ましくない変形に対して、有利な効果が得られる。上記の変形は、運転時におけるメカニカルシールからの望ましくない漏出の増加を招き得る。
このように、本発明に係るベローズユニット2は、エラストマー製ベローズ要素3が用いられる場合において、多くの顕著な利点を奏する。ここで、ベローズユニット2は、軸方向X−Xにおいて更にコンパクトに構成できる。軸方向X−Xにおいてシールの設置長さを短くできるという選択肢があることは、競争上非常に優位である。更に、本発明に係るベローズユニット2は、常に軸方向の調節動作を行えるため、長期間に亘る動作の後でも、動作時に発生し得る振動を容易に吸収できる。
図6〜図9は、中間ディスク4が軸方向X−Xに突出する突出部45を更に備える、第2の例示的実施形態に係るメカニカルシール装置を示す。各突出部45は、中間ディスク4の内周部40に形成されている。ここで、凹部41と軸方向に突出する突出部45は、内周部40にそれぞれ交互に設けられている(図8を参照)。なお、凹部41の数と軸方向に突出する突出部45の数は奇数である。本例示的実施形態では、それぞれ9個の凹部41と9個の突出部45が設けられている。なお、スリット47は1つの凹部41を起点に径方向外方に向けて形成されている。
本例でも、各凹部41は弓状に設けられている。図9からわかるように、中間ディスク4は、軸方向に突出する突出部45を通る断面おいて、L字状の形状を有する。
なお、軸方向に突出する突出部45は、ベローズ要素3を安定に支持可能にする。これにより、第2接続部32の領域においてベローズ要素3が回転構造部品10に接触して、例えば、ベローズ要素3の軸方向における再調整動作を妨げることを更に確実に防止している。したがって、突出部45は、本発明に係る中間ディスク4の、冷却時の内周部40において収縮する能力を損なわせることなく、エラストマー製ベローズ要素3を支持している。
1 メカニカルシール装置
2 ベローズユニット
3 ベローズ要素
4 中間ディスク
5 第1Z字状角部
6 第2Z字状角部
7 張力付与要素
8 第1空間
9 第2空間
10 回転構造部品/シャフト
11 回転スライドリング
12 固定スライドリング
13 シールギャップ
14 筐体
15 第2シール要素/Oリング
31 第1接続部
32 第2接続部
33 ベローズ中間部
34 突出部
35 ベローズ要素の正面側接触面
40 内周部
41 凹部
42 突起部
43 第1側
44 第2側
45 突出部
46 外周部
47 スリット
48 環状ギャップ
49 接続部位
51 第1径方向外方延出部
52 第1径方向内方延出部
53 第1軸部
61 第2径方向外方延出部
62 第2径方向内方延出部
63 第2軸部
B スリットの幅
L 軸方向の保持長さ
S スリットの長さ
R 中間ディスクの最大リング幅
V 接続部位の径方向幅
X−X 軸方向

Claims (14)

  1. それらの間にシールギャップ(13)を画成する回転スライドリング(11)及び固定スライドリング(12)と、
    ベローズ要素(3)及び中間ディスク(4)を有するベローズユニット(2)と
    を備え、
    前記ベローズ要素(3)が、第1接続部(31)、第2接続部(32)、及びベローズ中間部(33)を有し、
    前記ベローズ要素(3)が、エラストマー材料から構成され、前記回転スライドリング(11)と回転構造部品(10)とを接続し、
    前記中間ディスク(4)が、前記ベローズ要素(3)と前記回転スライドリング(11)との間に配置され、
    前記中間ディスク(4)が、スリット長さ(S)よりも小さいスリット幅(B)を有する少なくとも1つのスリット(47)を有し、
    前記スリット(47)の一方側が閉じられており、前記中間ディスク(4)の前記スリット(47)に接続部位(49)が残されている、
    メカニカルシール装置。
  2. 前記スリット(47)が、前記中間ディスク(4)の内周部(40)から延在していることを特徴とする請求項1に記載のメカニカルシール装置。
  3. 前記中間ディスク(4)に、スリット(47)が1つだけ設けられていることを特徴とする請求項1〜2の何れか一項に記載のメカニカルシール装置。
  4. スリット幅(B)が、前記接続部位(49)の径方向長さと同等であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のメカニカルシール装置。
  5. 前記スリット長さ(S)に対する前記スリット幅(B)の比が、0.05〜0.35の範囲内にあり、特に約0.17であることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載のメカニカルシール装置。
  6. 前記中間ディスクのリング幅(R)に対する前記スリット長さ(S)の比が、0.7〜0.95の範囲内にあり、特に0.85であることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のメカニカルシール装置。
  7. 前記中間ディスク(4)の前記内周部(40)に、複数の凹部(41)が設けられていることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載のメカニカルシール装置。
  8. 前記凹部(41)が一定間隔で前記中間ディスク(4)の前記内周部(40)に配置され、且つ/又は前記中間ディスク(4)が奇数個の凹部を有することを特徴とする請求項7に記載のメカニカルシール装置。
  9. 前記スリット(47)が、前記複数の凹部(41)のうちの1つを起点に前記内周部(40)から延在していることを特徴とする請求項7又は8に記載のメカニカルシール装置。
  10. 前記中間ディスク(4)が、前記中間ディスク(4)の前記内周部(40)において前記凹部(41)と交互に形成され、軸方向に突出する複数の突出部(45)を有することを特徴とする請求項7〜9の何れか一項に記載のメカニカルシール装置。
  11. 前記ベローズユニット(2)が、第1Z字状角部(5)及び第2Z字状角部(6)を更に備え、
    前記第1Z字状角部(5)が、前記第1接続部(31)の外側に配置され、
    前記第2Z字状角部(6)が、前記第2接続部(32)の外側に配置された
    請求項1〜10の何れか一項に記載のメカニカルシール装置。
  12. 前記第2Z字状角部(6)が、軸方向(X−X)において前記第2接続部(32)と同じ高さで終端することを特徴とする請求項11に記載のメカニカルシール装置。
  13. 前記第1Z字状角部(5)の第1径方向内方延出部(52)が、前記第1接続部(31)における前記ベローズ中間部(33)と対向する端部に重なっており、且つ/又は前記第2Z字状角部(6)の第2径方向内方延出部(62)が、前記第2接続部(32)における前記ベローズ中間部(33)と対向する端部に重なっていることを特徴とする請求項11又は12に記載のメカニカルシール装置。
  14. 前記ベローズユニット(2)に軸方向(X−X)の張力を予め付与する張力付与要素(7)を更に備え、
    前記張力付与要素(7)が、前記第1Z字状角部(5)の第1端部に支持され、且つ前記第2Z字状角部(6)の第2端部に支持されている
    請求項11〜13の何れか一項に記載のメカニカルシール装置。
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